JP2013163559A - 物品配送支援システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 所定の物品の配送を希望する仕向け地への輸送手段や輸送ルートを考慮したシステムを提供すること。
【解決手段】 システム制御部が、輸送ルート判定部及び輸送手段判定部を制御して、物品を要求する仕向け地ごとの輸送手段情報及び輸送ルート情報から、仕向け地の中で、少なくとも、輸送手段及び輸送ルートのいずれか一方の使用が不可と判定された仕向け地を除く、配送可能な仕向け地を所定のグループとして導出し、数量判定部が数量を判定した物品を配送可能な仕向け地に、割り当て・調整決定部によって割り当て及び数量の調整をさせ、割り当てられた物品に添付されたRFIDタグのタグIDと割り当てられた物品に対応する仕向け地情報とを紐付けることを特徴とするものである。
【選択図】 図1
【解決手段】 システム制御部が、輸送ルート判定部及び輸送手段判定部を制御して、物品を要求する仕向け地ごとの輸送手段情報及び輸送ルート情報から、仕向け地の中で、少なくとも、輸送手段及び輸送ルートのいずれか一方の使用が不可と判定された仕向け地を除く、配送可能な仕向け地を所定のグループとして導出し、数量判定部が数量を判定した物品を配送可能な仕向け地に、割り当て・調整決定部によって割り当て及び数量の調整をさせ、割り当てられた物品に添付されたRFIDタグのタグIDと割り当てられた物品に対応する仕向け地情報とを紐付けることを特徴とするものである。
【選択図】 図1
Description
この発明は、物品ごとに添付されたRFIDタグのタグIDが、それぞれ物品の情報と紐付けられる物品の配送を支援する物品配送支援システムに関するものである。
従来、貨物の配送にRFIDシステムを適用して、貨物の誤配送の未然防止、配送途中の荷物の追跡、捜索、また輸送状態を荷物毎に記録するものがある(例えば、特許文献1参照)。
しかし、従来、貨物の配送にRFIDシステムでは、所定の物品(貨物)の配送を希望する仕向け地への輸送手段や輸送ルートの状況を考慮したものではないので、輸送手段や輸送ルートに問題があり、配送に支障があっても対応することが困難であるという課題もあった。特に、この課題は、災害時には顕著となる。これは、通常時の道路状況(輸送ルートの状況)及び車両での物品配送しか考慮されておらず、災害時には道路寸断のため救援物品の配送を妨げられることが想定されるからである。
また、従来、貨物の配送にRFIDシステムでは、災害時において道路が被害を受けている状況であっても、避難所(仕向け地)への車両以外のものも含めた到達可能輸送手段を選定することにより救援物品を速やかに避難所に届けることも考慮されていないという課題もあった。
この発明は、上記のような課題を解消するためになされたもので、所定の物品(貨物)の配送を希望する仕向け地への輸送手段や輸送ルートを考慮した物品配送支援システムを提供することを目的とする。
請求項1の発明に係る物品配送支援システムは、所定の物品ごとに添付されたRFIDタグのタグIDが、それぞれ前記物品の情報と紐付けられ、前記物品の集積所から仕向け地への配送を支援する物品配送支援システムであって、前記タグID、前記物品の情報、前記タグIDと前記物品の情報とを紐付けた紐付け情報、前記仕向け地ごとに要求している物品の数量の情報から成る仕向け地情報、この仕向け地情報ごとに紐付けられ、前記集積所から前記仕向け地ごとの輸送ルートと当該輸送ルートの開通・不通情報とから成る輸送ルート情報、前記仕向け地情報ごとに紐付けられ、前記集積所から前記仕向け地ごとの輸送手段と当該輸送手段の運用情報とから成る輸送手段情報を記憶するデータベース部と、前記タグID、前記物品の情報、前記タグIDと前記物品の情報とを紐付けた紐付け情報、前記仕向け地情報、前記輸送ルート情報、前記輸送手段情報を外部から取得して前記データベース部に記憶させるシステム制御部と、前記データベース部から、前記タグIDと前記物品の情報とを紐付けた紐付け情報を取得して、前記集積所に存在する前記物品の数量を判定する数量判定部と、この数量判定部が判定した数量の前記物品を、所定のグループごとに割り当て、及び、数量判定部が判定した前記物品の数量が、前記所定のグループが要求する前記物品の数量の総量よりも少ない場合は前記物品の数量の調整をする割り当て・調整決定部と、前記データベース部から、前記輸送ルート情報を取得して、前記集積所から前記仕向け地までの輸送ルートの使用の可否を判定する輸送ルート判定部と、前記データベース部から、前記輸送手段情報を取得して、前記集積所から前記仕向け地までの輸送手段の使用の可否を判定する輸送手段判定部とを備え、前記システム制御部は、前記輸送ルート判定部及び前記輸送手段判定部を制御して、前記物品を要求する前記仕向け地ごとの前記輸送手段情報及び前記輸送ルート情報から、前記仕向け地の中で、少なくとも、前記輸送手段及び前記輸送ルートのいずれか一方の使用が不可と判定された仕向け地を除く、配送可能な仕向け地を前記所定のグループとして導出し、前記数量判定部が数量を判定した前記物品を前記配送可能な仕向け地に、前記割り当て・調整決定部によって割り当て及び数量の調整をさせ、割り当てられた物品に添付されたRFIDタグのタグIDと前記割り当てられた物品に対応する仕向け地情報とを紐付けることを特徴とするものである。
請求項2の発明に係る物品配送支援システムは、所定の物品ごとに添付されたRFIDタグのタグIDが、それぞれ前記物品の情報と紐付けられ、前記物品の集積所から仕向け地への配送を支援する物品配送支援システムであって、前記物品の情報に紐付けられた前記タグIDを記憶する前記RFIDタグのメモリ部、前記RFIDタグとの間で電波を介して、前記メモリ部に記憶された情報に対して読み書きを実行するRFIDリーダライタ部と、前記タグID、前記物品の情報、前記タグIDと前記物品の情報とを紐付けた紐付け情報、前記仕向け地ごとに要求している物品の数量の情報から成る仕向け地情報、この仕向け地情報ごとに紐付けられ、前記集積所から前記仕向け地ごとの輸送ルートと当該輸送ルートの開通・不通情報とから成る輸送ルート情報、前記仕向け地情報ごとに紐付けられ、前記集積所から前記仕向け地ごとの輸送手段と当該輸送手段の運用情報とから成る輸送手段情報を記憶するデータベース部と、前記タグID、前記物品の情報、前記タグIDと前記物品の情報とを紐付けた紐付け情報、前記仕向け地情報、前記輸送ルート情報、前記輸送手段情報を外部から取得して前記データベース部に記憶させるシステム制御部と、前記データベース部から、前記タグIDと前記物品の情報とを紐付けた紐付け情報を取得して、前記集積所に存在する前記物品の数量を判定する数量判定部と、この数量判定部が判定した数量の前記物品を、所定のグループごとに割り当て、及び、数量判定部が判定した前記物品の数量が、前記所定のグループが要求する前記物品の数量の総量よりも少ない場合は前記物品の数量の調整をする割り当て・調整決定部と、前記データベース部から、前記輸送ルート情報を取得して、前記集積所から前記仕向け地までの輸送ルートの使用の可否を判定する輸送ルート判定部と、前記データベース部から、前記輸送手段情報を取得して、前記集積所から前記仕向け地までの輸送手段の使用の可否を判定する輸送手段判定部とを備え、前記システム制御部は、前記輸送ルート判定部及び前記輸送手段判定部を制御して、前記物品を要求する前記仕向け地ごとの前記輸送手段情報及び前記輸送ルート情報から、前記仕向け地の中で、少なくとも、前記輸送手段及び前記輸送ルートのいずれか一方の使用が不可と判定された仕向け地を除く、配送可能な仕向け地を前記所定のグループとして導出し、前記数量判定部が数量を判定した前記物品を前記配送可能な仕向け地に、前記割り当て・調整決定部によって割り当て及び数量の調整をさせ、割り当てられた物品に添付されたRFIDタグのタグIDと前記割り当てられた物品に対応する仕向け地情報とを紐付けた情報を、前記RFIDリーダライタ部によって、前記割り当てられた物品に添付されたRFIDタグの前記メモリ部に記憶させることを特徴とするものである。
請求項3の発明に係る物品配送支援システムは、前記システム制御部が、前記割り当てられた物品に添付されたRFIDタグのタグIDと前記割り当てられた物品に対応する前記仕向け地情報とを紐付けた情報を前記データベース部に記憶させる請求項1又は2に記載のものである。
請求項4の発明に係る物品配送支援システムは、前記システム制御部が、前記輸送手段情報及び前記輸送ルート情報を随時又は定期的に外部から取得して最新情報に更新し、前記データベース部に記憶させ、前記輸送ルート判定部及び前記輸送手段判定部を制御して、前記仕向け地の中で、少なくとも、前記輸送手段及び前記輸送ルートのいずれか一方の使用が不可と判定された仕向け地に紐付けられた前記輸送手段情報及び前記輸送ルート情報が、前記最新情報によって、前記輸送手段及び前記輸送ルートの両方の使用が可能と判定が変更となり、前記数量判定部が判定した数量よりも、前記配送可能な仕向け地に割り当てた物品の数量が少なかった場合は、前記最新情報によって、前記輸送手段及び前記輸送ルートの両方の使用が可能と判定が変更となった仕向け地に、前記割り当て・調整決定部によって割り当て及び数量の調整をさせ、割り当てられた物品に添付されたRFIDタグのタグIDと前記割り当てられた物品に対応する仕向け地情報とを紐付ける請求項1〜3のいずれかに記載のものである。
請求項5の発明に係る物品配送支援システムは、前記システム制御部が、前記タグID、前記物品の情報、前記仕向け地ごとに要求している物品の数量の情報である仕向け地情報を通信ネットワークから取得する請求項1〜4のいずれかに記載のものである。
以上のように、請求項1に係る発明によれば、配送可能な仕向け地へ要求する物品を容易に配送することを支援しうる物品配送支援システムを得ることができる。
請求項2に係る発明によれば、配送可能な仕向け地へ要求する物品を容易に配送することを支援しうり、通信ネットワークに接続できない環境でも物品に添付されたRFIDタグから、情報を得ることができる物品配送支援システムを得ることができる。
請求項3に係る発明によれば、請求項1及び2の効果に加え、システム制御部で紐付け情報を一元管理できる物品配送支援システムを得ることができる。
請求項4に係る発明によれば、請求項1〜3の効果に加え、輸送手段情報及び輸送ルート情報の最新情報を利用して配送可能な仕向け地へ要求する物品を容易に配送することを支援しうる物品配送支援システムを得ることができる。
請求項5に係る発明によれば、請求項1〜4の効果に加え、通信ネットワークを利用した物品配送支援システムを得ることができる。
本願に係る物品配送支援システム(物品割り当てシステムを含む)は、スムーズな物品の配送を支援するために好適なものである(スムーズな物品に配送するために物品の数量を割り当てるために好適なものである)。以下の実施の形態1及び2では、天災などの災害が発生したときを想定した場合の本願に係る物品配送支援システムの運用例を示すものであって、本願に係る物品配送支援システムの適用範囲が、天災などの災害が発生した場合のみであるわけはない。しかし、本願に係る物品配送支援システムは、衛星通信回線を使用することも可能であるので、天災などの災害が発生した場合に有益であることには違いない。なお、実施の形態1及び2における災害前後(災害前、災害後)とは、物品配送支援システム(物品割り当てシステムを含む)を運用する上、事前準備段階が災害前に相当し、実運用段階が災害後に相当するといえる。
本願に係る物品配送支援システム(物品割り当てシステムを含む)の実施の形態1及び2は、所定の物品ごとに添付されたRFIDタグのタグIDが、それぞれ物品の情報と紐付けられ、物品保有所(自治体)から物品の集積所(中継所)への配送を支援する物品配送支援システム、及び、所定の物品ごとに添付されたRFIDタグのタグIDが、それぞれ物品の情報と紐付けられ、物品の集積所(中継所)から仕向け地(避難所など)への配送を支援する物品配送支援システムと、所定の物品を集積所(中継所)から仕向け地(避難所)へ配送を支援するため(物品の配送を支援するため)、物品の数量を割り当てる物品割り当てシステムから構成されるものである。
なお、本願の図面において、図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する場合がある。同じく、図(フローチャート)中、同一ステップ番号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する場合がある。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1に係る物品配送支援システム(物品割り当てシステムを含む)について、図1〜図31を用いて説明する。図1において、1は衛星通信回線,携帯電話回線,インターネット回線などや、それを複数組み合わせた回線を用いた通信ネットワーク、2は備蓄物資や救援物資などの物品、3は物品2に添付されたRFIDタグ、4は物品2を保管している物品保有所(自治体など)の物品保有所システム、5は物品保有所から配送された物品2を集積する場所である物品の集積所(中継所)の中継所システム、6は可搬型(車載型)のRFIDリーダライタを有する端末であるハンディターミナル(輸送手段システム)、7は物品の集積所(中継所)から物品が配送される避難所など仕向け地(DESTINATION)の仕向け地システム、8は物品保有所システム4,中継所システム5,ハンディターミナル6,仕向け地システム7と通信ネットワーク1で接続され、物品保有所システム4,中継所システム5,ハンディターミナル6,仕向け地システム7から物品2の情報や物品保有所,中継所,仕向け地間の輸送手段や輸送ルートなどの情報が入手可能な管理サーバ部である。図1では、n箇所の仕向け地に仕向け地システム7が、それぞれ設けられていることを示している(nは正の整数)。
以下、この発明の実施の形態1に係る物品配送支援システム(物品割り当てシステムを含む)について、図1〜図31を用いて説明する。図1において、1は衛星通信回線,携帯電話回線,インターネット回線などや、それを複数組み合わせた回線を用いた通信ネットワーク、2は備蓄物資や救援物資などの物品、3は物品2に添付されたRFIDタグ、4は物品2を保管している物品保有所(自治体など)の物品保有所システム、5は物品保有所から配送された物品2を集積する場所である物品の集積所(中継所)の中継所システム、6は可搬型(車載型)のRFIDリーダライタを有する端末であるハンディターミナル(輸送手段システム)、7は物品の集積所(中継所)から物品が配送される避難所など仕向け地(DESTINATION)の仕向け地システム、8は物品保有所システム4,中継所システム5,ハンディターミナル6,仕向け地システム7と通信ネットワーク1で接続され、物品保有所システム4,中継所システム5,ハンディターミナル6,仕向け地システム7から物品2の情報や物品保有所,中継所,仕向け地間の輸送手段や輸送ルートなどの情報が入手可能な管理サーバ部である。図1では、n箇所の仕向け地に仕向け地システム7が、それぞれ設けられていることを示している(nは正の整数)。
図1において、9は管理サーバ部のシステム制御部、10はシステム制御部9の内部に設けられた通信ネットワーク1との通信を行う送受信部、11はシステム制御部9の演算部、12は物品保有所,中継所,仕向け地間の輸送ルートが開通又は不通なのかの情報である開通・不通情報を、通信ネットワーク1を介して、提供する輸送ルート状況情報提供部である。輸送ルート状況情報提供部12は、通信ネットワーク1を介さずに、管理サーバ部に、輸送ルートが開通又は不通なのかの情報である開通・不通情報を提供するようにしてよい。郵送ルートやその輸送ルート情報が道路の場合は、財団法人道路交通情報通信システムセンターが道路交通情報通信システム(VEHICLE INFORMATION AND COMMUNICATION SYSTEM(登録商標)、VICS(登録商標))にて、提供している道路交通情報を利用すればよい。列車又は空路や海路の場合は、同種の情報を得ることができるものであればよい。13は輸送ルート状況情報提供部12などの外部から得られた輸送手段情報,輸送ルート情報と輸送ルートが開通又は不通なのかの情報である開通・不通情報と、輸送手段の運行情報とから物品2の輸送が可否を判定する輸送判定部である。
輸送判定部13は、輸送手段を、後述する輸送手段情報提供部44,輸送手段情報提供部54,輸送手段情報提供部64,(輸送手段情報提供部74(実施の形態2))から得ることができる。輸送手段が自動車などの車両であれば、輸送手段情報提供部が提供する輸送手段を管轄する場所(例えば、物品保有所,集積所,仕向け地)で使用することができる輸送手段(又は輸送手段の運用情報)を輸送手段情報提供部(符号省略)は提供すればよい。輸送手段情報提供部が提供する輸送手段を管轄する場所で使用することができる輸送手段がヘリコプター(ヘリ)であれば、輸送手段の運用情報として、ヘリポート使用の可・不可(ヘリポート開放・閉鎖)も、輸送手段の運用情報として提供すればよい。但し、この場合、管理サーバ部8(輸送判定部13)内では、輸送手段自体の情報ではなく、輸送ルートの一部として、輸送ルート情報と輸送ルートが開通又は不通なのかの情報である開通・不通情報として処理を行う。
図1において、14は物品2の数量を計数し、仕向け地に配送するために、仕向け地ごとに物品2の割り当て(QUOTA)を行う物品数量・割り当て部、15は仕向け地情報を変更又は新規に登録する仕向け地変更・登録部、16は送受信部10や輸送ルート状況情報提供部12を介して得られたデータ群であるタグIDデータ(タグIDの集合体),物品データ(物品情報の集合体),物品保有所データ(物品保有所情報の集合体),集積所(中継所)データ(集積所情報の集合体),仕向け地データ(仕向け地情報の集合体),輸送手段データ(輸送手段、輸送手段情報の集合体),輸送ルートデータ(輸送ルート、輸送ルート情報の集合体),留保データ(留保情報の集合体、留保情報は後述する),各種紐付けデータ(各種紐付け情報の集合体)を、システム制御部9によって記憶させられるデータベース部である。なお、紐付けとは、情報と情報とを関連付けること(ASSOCIATION)を指し、紐付け情報とは、紐付けの状態(内訳、明細)を示す情報である。
本願においては、物品保有所(自治体など)から中継所(集積所)までの輸送手段を第1輸送手段とし、輸送ルートを第1輸送ルートとする。そして、中継所(集積所)から仕向け地(避難所など)までの輸送手段を第2輸送手段とし、輸送ルートを第2輸送ルートとする。なお、以降、単に、輸送手段,輸送ルートや輸送手段情報,輸送ルート情報と記載する場合があるが、これは、それぞれ、第2輸送手段,第2輸送ルートや第2輸送手段情報,第2輸送ルート情報を指すとする。また、図1では、自治体(物品保有所)システムは、一つしか設けていないが、自治体(物品保有所)システムを複数設けてもよい。つまり、物品保有所は、仕向け地(避難所など)と同じく一箇所に限るものでは無いということである。同じく、図1では、集積所(中継所)システムは、一つしか設けていないが、集積所(中継所)システムを複数設けてもよいが、本願においては、説明の簡略化と明確性を得るため、あえて、集積所(中継所)が一箇所の場合を例示的に説明する。この場合の集積所(中継所)を中継所1と述べたり図示したりする場合がある。
図2は、実施の形態1に係る物品配送支援システム(物品割り当てシステム)のシステム構成図であり、図1に記載の物品配送支援システム(物品割り当てシステム)の周辺を含むシステム全体構成図の内部構成である「RFIDタグ3のタグIDを読み取ったり、RFIDタグ3のメモリ部の情報を追加・修正したりするRFIDシステム」を明示するものである。詳しく述べると、物品保有所システム4,中継所システム5,ハンディターミナル6,仕向け地システム7の主要構成であるRFIDシステムを明示するものである。図2において、4rは物品保有所システム4内の初期登録RFIDシステムである。5rは中継所システム5内の中継所RFIDシステムである。6rはハンディターミナル6内のハンディRFIDシステム(輸送手段に搭載とすれば、輸送手段RFIDシステムとなる)である。7rは仕向け地システム7内の仕向け地RFIDシステムである。図2では、n箇所の仕向け地に仕向け地RFIDシステム7rが、それぞれ設けられていることを示している(nは正の整数)。
同じく、図2は、実施の形態1に係る物品配送支援システム(物品割り当てシステム)のシステム構成図であり、図1に記載の物品配送支援システム(物品割り当てシステム)の周辺を含むシステム全体構成図の内部構成であり、輸送判定部13及び物品数量・割り当て部14の詳細を明示するものでもある。図2において、13aはデータベース部16から、第1輸送手段情報を取得して、物品保有所から集積所までの第1輸送手段の使用の可否を判定する、及び、第2輸送手段情報を取得して、集積所から仕向け地までの第2輸送手段の使用の可否を判定する輸送手段判定部、13bはデータベース部16から、第1輸送ルート情報を取得して、物品保有所から集積所までの第1輸送ルートの使用の可否を判定する、及び、第2輸送ルート情報を取得して、集積所から仕向け地までの第2輸送ルートの使用の可否を判定する輸送ルート判定部である。輸送判定部13は、輸送手段判定部13a及び輸送ルート判定部13bから構成される。
図2において、14aはRFIDタグ3のタグIDと物品2の情報とを紐付けた紐付け情報を取得して、集積所に存在する物品2の数量を判定する数量判定部、14bは数量判定部14aが判定した数量の物品2を、所定のグループ(仕向け地)ごとに割り当て、及び、数量判定部14aが判定した物品2の数量が、所定のグループ(仕向け地)が要求する物品2の数量の総量よりも少ない場合は物品2の数量の調整をする割り当て・調整決定部である。物品数量・割り当て部14は、数量判定部14a及び割り当て・調整決定部14bから構成される。
図3は、実施の形態1に係る物品配送支援システム(物品割り当てシステム)の周辺を含むシステム全体フローチャートであり、ステップAからステップJで構成されるフローである。ステップAからステップCまでが物品保有所における物品2とRFIDタグ3のタグIDとの紐付けを行う初期登録フローとする。ステップDからステップIまでが中継所(集積所)における物品2の仕向け地ごとの割り当てや調整を行う中継所(集積所)フローとする。ステップJを仕向け地における物品2の受け入れ確認を行う仕向け地(避難所)フローとする。なお、図3において、ステップAとステップBとの間の点線が災害前と災害後の境界を示しているが、災害前と災害後との境界は、ステップAとステップBとの間に限るものではない。例えば、ステップBとステップCとの間であってもよい。さらに、ステップAにおける仕向け地の登録は、後の処理で追加してもよい。ステップBにおける仕向け地の指定(決定)は、中継所(集積所)フロー内で実行してもよい。
図3〜図11を用いて、実施の形態1に係る物品配送支援システムにおける初期登録フローを説明する。図3に記載のステップAにおける「自治体(物品保有所)、物品の集積所(中継所)及び避難所(仕向け地)の登録」と図3に記載のステップBとは、実施の形態1の最後で説明を行う。図4及び図5において、41は初期登録RFIDシステム4rのRWアンテナ(リーダライタアンテナ)、42はRWアンテナ41がRFIDタグ3との間で行う通信を制御するRFIDリーダライタ(RFID RW)、43はRFIDリーダライタを制御して、RFIDタグ3のタグID(RFIDタグ3のメモリ部に記憶)を取得して通信ネットワーク1を介して管理サーバ部8に送る、また、RFIDタグ3のメモリ部にRFIDタグ3とRWアンテナ41との間で電波を介して、RFIDタグ3のメモリ部に記憶されたタグID以外の情報に対して読み書きをRFIDリーダライタ部42に実行させる制御部である。
図4及び図5において、44は制御部43に制御され、初期登録RFIDシステム4rが設置された物品保有所(自治体)が所有又は使用(運用)できる第1輸送手段(自動車、ヘリを含む航空機)の情報や使用の可否の情報(運用情報)である第1輸送手段情報が入力され、通信ネットワーク1を介して、管理サーバ部8へ送られる輸送手段情報提供部(第1輸送手段情報提供部)である。輸送手段情報提供部44は、初期登録RFIDシステム4rが設置された物品保有所が運用可能な(所有する)「物品保有所から集積所ごとの第1輸送手段」と「当該第1輸送手段の運用情報」とから成る第1輸送手段情報を制御部43の制御の下、管理サーバ部8へ通信ネットワーク1を介して提供するものとも定義してもよい。制御部43及び輸送手段情報提供部44は、汎用のPCで構成されるものでよい。
図6(a)は、物品保有所(自治体)が保有し、RFIDタグ3が添付された物品2(支援物資)を示すテーブル(リスト)である。実施の形態1では物品2の事例として物品A(懐中電灯),物品B(ラジオ),物品C(水;500mlペットボトル),物品D(発電機)の四種類を挙げているが、物品2の種類や物品2の内容は、これに限るものではない。四つを明示し、それ以降は省略している。
図6(b)(c)(d)は、それぞれ、物品保有所の例としてあげる自治体1,自治体2,自治体3における物品2に添付されたRFIDタグ3のタグIDと、このタグIDごとに紐付けられた「物品2の情報(物品情報であって、物品の種類を示す情報),物品が配送される集積所情報(中継所情報),第1輸送手段,第1輸送ルート」を示すテーブル(リスト)である。ここでは、図6(b)(c)(d)では、物品2の数が、それぞれ、三つを明示し、それ以降は省略しているが、実際の物品は、多数存在することが想定している。例えば、車両用や発電用の燃料(ガソリン・軽油)でもよい。実施の形態1では、集積所が中継所1の一箇所の場合を例示しているが、これに限るものではない。つまり、中継所ごとに第1輸送手段,第1輸送ルートに設定されることになる。
そこで、本願では、「中継所(集積所)自体の情報(住所などの位置情報や名称)だけを指す場合」と、「中継所(集積所)自体の情報と当該中継所ごとの第1輸送手段及び第1輸送ルートとを指す場合」との両方を中継所情報(集積所情報)とする。特に言及が無い場合は、中継所情報(集積所情報)は、「中継所(集積所)自体の情報,当該中継所ごとの第1輸送手段及び第1輸送ルート」とを指すとする。なお、「中継所(集積所)自体の情報」とは、中継所(集積所)の名称,住所(位置情報)を指すとする。
本願では、物品保有所(自治体)が運用できるスペース(ヘリポートや滑走路)がある場合の航空機をヘリコプターや小型航空機を便宜上、「ヘリ」と称する。また、物品保有所(自治体)が運用できるスペース(ヘリポートや滑走)がない場合の航空機を単に「航空機」と称する。この「航空機」を第1輸送手段とする場合は、自動車や列車などの別の第1輸送手段と併用することが前提とする。
また、図6(b)(c)(d)に記載される第1輸送手段が、自動車の場合の第1輸送ルートは、例えば、図6(c)に記載のルート2は、自治体2から中継所1へのルート(経路)に公共の道路が想定されるので、実施のルートは複数存在する場合は多いが、便宜上、本願では、複数のルートが存在する場合でも、ルート2や図6(b)のルート1ようにまとめて表記する。ここでいう複数のルートとは、物品保有所(自治体1,自治体2,自体体3)から中継所1までに現実的な時間内に到達できるルートを指すことはいうまでもない。
一方、図6(b)に記載される第1輸送手段のように、自動車とヘリの二種類選択できる場合は、自動車の第1輸送ルートがルート1,ヘリの第1輸送ルートがルートAとしている。他方、図6(c)に記載される第1輸送手段のように、自動車及び航空機の二種類を併用する場合は、まとめて第1輸送ルートをルート3としているが、実際は、物品保有所から航空機の空港(出発側)までの自動車の運行ルート,航空機の運行ルート,航空機の空港(到着側)から中継所(集積所)までの自動車の運行ルートから構成され、連なる三つのルートが存在する。なお、図6(a)に示す自治体1のように、物品保有所がヘリを運用可能な場合でも、ヘリポートなどのヘリが着陸する場所が中継所にない場合は、物品保有所からヘリポート(到着側)までのヘリの運行ルート,ヘリポート(到着側)から中継所(集積所)までの自動車の運行ルートから構成され、二つのルートが連なっている。そこで、図6(a)のような自動車とヘリとのそれぞれのルートを分けるのではなく、図6(b)のように、第1輸送手段を「ヘリ及び自動車」とし、対応する輸送ルートを「ルートB」とする(図6での表記は省略する)。
図7は、図6(a)に示す物品2の物品情報とRFIDタグ3のタグIDとを紐付けを確認する処理を初期登録RFIDシステム4rが行う処理フローである。また、図7の処理フローは、物品情報に関わらず、第1輸送手段及び第1輸送ルートが決定し、第1輸送手段が運行可能な状態で行うことが前提のものであるので、図7の処理フローの実行は、図4に示す初期登録RFIDシステム4rを用いる。よって、物品2に添付されたRFIDタグ3のタグIDと物品情報とが紐付けられておれば、実質的に、物品2に添付されたRFIDタグ3のタグIDと中継所情報(第1輸送手段,第1輸送ルート)とが紐付けられていることになる。ステップ101では、制御部43がRFIDリーダライタ42を制御して、RFIDタグ3へタグIDと物品情報とが紐付けられているかどうかを確認するために、RWアンテナ41からRFIDタグ3へ質問波(RFIDタグ3にメモリ部内の情報を返信させたり、メモリ部内の情報を更新させたりするコマンド信号(RFIDリーダライタ42による信号)を有する送信波)を送信して、RFIDタグ3から返信波をRWアンテナ41が受信する。
図7のステップ102では、RFIDタグ3から得た返信波から、制御部43がRFIDタグ3のタグIDに紐付けられた物品情報(実質的に所定の中継所情報が対応)の有無を判断する。紐付け情報がある場合は終了する。紐付け情報がない場合は、ステップ103にて制御部43により紐付けを実行する。例えば、RFIDタグ3が添付された物品2が物品A(懐中電灯)であれば、物品情報として、物品A(懐中電灯)とRFIDタグ3のタグIDとを紐付ける。ここで、図7のステップ102における紐付け情報の確認方法とステップ103におけるRFIDタグ3のタグIDと物品情報の紐付け方法は、大きく分けると二種類あるが、本願に係る物品配送支援システムでは、どちらを用いてもよい。
図7のステップ102及びステップ103の具体的な処理の一つ目は、RFIDタグ3のメモリ部にタグIDだけを記憶させて、紐付け情報(各種紐付けデータ)は、管理サーバ部8のデータベース部16に記憶させる場合である。この場合であれば、RFIDリーダライタ42がRWアンテナ41による電波の送受でRFIDタグ3から得たRFIDタグ3のタグIDを制御部43が通信ネットワーク1を通じて、管理サーバ部8に照会して、システム制御部9に紐付け情報の有無を判定させる。紐付けの実行は、RFIDタグ3のタグID(RFIDリーダライタ42がRWアンテナ41による電波の送受でRFIDタグ3から得てもよいし、予め対象のタグIDの情報を持っていてもよい)の紐付けを制御部43が通信ネットワーク1を通じて、管理サーバ部8に依頼して、システム制御部9に紐付け情報を実行させて、データベース部16の各種紐付けデータに加える。
図7のステップ102及びステップ103の具体的な処理の二つ目は、RFIDタグ3のメモリ部にタグIDと紐付けられた情報とを記憶させる場合である。この場合であれば、RFIDリーダライタ42がRWアンテナ41による電波の送受でRFIDタグ3から得たRFIDタグ3のメモリ部内の情報から、制御部43が紐付け情報の有無を判定する。紐付けの実行は、RFIDタグ3のタグID(RFIDリーダライタ42がRWアンテナ41による電波の送受でRFIDタグ3から得てもよいし、予め対象のタグIDの情報を持っていてもよい)と紐付ける情報をRFIDタグ3のメモリ部に記憶するように、RWアンテナ41からRFIDリーダライタ42が生成したコマンド信号を載せた送信波を送り、RFIDタグ3のメモリ部にタグIDと紐付けられた物品情報と、紐付けられていることを示す紐付け情報とを記憶させる。
この「RFIDタグ3のメモリ部にタグIDと紐付けられた情報とを記憶させる場合」は、ネットワーク(例えば、通信ネットワーク1)に接続されていないRFIDシステムでも、RFIDタグ3のID,物品情報,紐付け情報や物品情報,紐付け情報の有無をRFIDタグ3から得ることができる。また、この場合はデータベース部16には、送受信部10や輸送ルート状況情報提供部12を介して得られたデータ群である「物品保有所データ(物品保有所情報の集合体),集積所(中継所)データ(集積所情報の集合体),仕向け地データ(仕向け地情報の集合体),輸送手段データ(輸送手段、輸送手段情報の集合体),輸送ルートデータ(輸送ルート、輸送ルート情報の集合体),留保データ(留保情報の集合体、留保情報は後述する)」が少なくとも記憶されることになる。
一方、「RFIDタグ3のメモリ部にタグIDと紐付けられた情報とを記憶させる場合」においても、タグIDや紐付け情報(各種紐付けデータ)を管理サーバ部8のデータベース部16に記憶させてもよい。つまり、RFIDタグ3のメモリ部には、タグID,物品情報,各種紐付け情報が記憶され、データベース部16には、前述の少なくとも記憶されるデータに加えて、タグIDデータ(タグIDの集合体),物品データ(物品情報の集合体),各種紐付けデータ(各種紐付け情報の集合体)が記憶される。このように、RFIDタグ3のメモリ部とリーダライタデータベース部16との両者に、タグID,物品情報,紐付け情報を記憶させることでシステムが冗長的なものになり、システムの信頼性が高まる。
図8は、図7に記載の処理フローを終了したRFIDタグ3付きの物品2を輸送手段に載せて集積所に輸送する前に行う処理フローである。図8のステップ201では、制御部43がRFIDリーダライタ42を制御して、RFIDタグ3へタグIDを確認するために、RWアンテナ41からRFIDタグ3へ質問波(RFIDタグ3にメモリ部内の情報を返信させたり、メモリ部内の情報を更新させたりするコマンド信号(RFIDリーダライタ42による信号)を有する送信波)を送信して、RFIDタグ3から返信波をRWアンテナ41が受信する。
図8のステップ202では、制御部43はRFIDタグ3のメモリ部又はデータベース部16から、制御部43がRFIDタグ3からの返信波から得たRFIDタグ3のタグIDと紐付けされた「中継所情報(第1輸送手段,第1輸送ルート)」を得る。そして、制御部43は、通信ネットワーク1を介して、管理サーバ部8(システム制御部9)に、第1輸送手段及び第1輸送ルートの両方が運用可能(使用可能)かどうかを問い合わせる。システム制御部9は、輸送判定部13(輸送手段判定部13a,輸送ルート判定部13b)に当該第1輸送手段・当該第1輸送ルートに対応する運用可能・使用可能かどうかの情報をデータベース部16から取得して、当該第1輸送手段及び当該第1輸送ルートの両方が運用可能(使用可能)かどうか判定する。管理サーバ部8(輸送判定部13)による判定が当該第1輸送手段及び当該第1輸送ルートの少なくとも一方が運用(使用)不可能あれば、終了に進む。管理サーバ部8(輸送判定部13)による判定が当該第1輸送手段及び当該第1輸送ルートの両方が運用可能(使用可能)である場合は、終了して、RFIDタグ3が添付された物品2を輸送手段に積載して集積所(中継所)に配送する(図2のステップCの処理)。
図9は、物品保有所(自治体)ごとの第1輸送手段,第1輸送手段の運用情報,第1輸送ルート,第1輸送ルートの開通・不通情報を示すテーブル(リスト)である。このテーブルは、輸送判定部13(輸送手段判定部13a,輸送ルート判定部13b)及び輸送手段情報提供部44によって随時又は定期的に更新されるものとする。
図10は、図6(a)に示す物品2の物品情報とRFIDタグ3のタグIDとを紐付けを確認する処理を初期登録RFIDシステム4rが行う処理フローである。また、図7の処理フローとの異なる点は、物品情報ごとに輸送手段及び輸送ルートが違うものがある点なので、図10の処理フローの実行は、図5に示す初期登録RFIDシステム4rを用いる。ステップ101では、制御部43がRFIDリーダライタ42を制御して、RFIDタグ3へタグID,物品情報,中継所情報が紐付けられているかどうかを確認するために、RWアンテナ41からRFIDタグ3へ質問波を送信して、RFIDタグ3から返信波をRWアンテナ41が受信する。
図10のステップ301では、RFIDタグ3から得た返信波から、制御部43がRFIDタグ3のタグIDに紐付けられた物品情報及び中継所情報の有無を判断する。物品情報及び中継所情報の両方がある場合は終了する。物品情報及び中継所情報の少なくとも一方がない場合は、ステップ302にて制御部43により紐付けを実行する。
ステップ302では、物品情報がタグIDと紐付けられていない場合、例えば、RFIDタグ3が添付された物品2が物品B(ラジオ)であれば、物品情報として、物品B(ラジオ)とRFIDタグ3のタグIDとを紐付ける。中継所情報がタグIDと紐付けられていない場合、当該RFIDタグ3のタグIDが「02」であれば、物品保有所が図6(b)の自治体1となるので、中継所情報として、第1輸送手段(自動車、ヘリ)及び第1輸送ルート(ルート1、ルートA)とRFIDタグ3のタグID(「00」)とを紐付ける。物品情報及び中継所情報の両方がタグIDと紐付けられていない場合は、上記の紐付け処理を両方とも行う。
ここで、図10のステップ301における紐付け情報の確認方法とステップ302におけるRFIDタグ3のタグIDと物品情報,中継所情報の紐付け方法は、大きく分けると二種類あるが、本願に係る物品配送支援システムでは、どちらを用いてもよい。二種類の方法とは、前述の図7のステップ102における紐付け情報の確認方法とステップ103におけるRFIDタグ3のタグIDと物品情報の紐付け方法に関して説明した二つの方法と基本的には同様であるので、説明を省略する。異なる点は、図7の処理フローでは取り扱う情報が物品情報だけであったのが、図10の処理フローでは取り扱う情報に中継所情報が加わった点である。
図11は、図10に記載の処理フローを終了したRFIDタグ3付きの物品2を輸送手段に載せて集積所に輸送する前に行う処理フローである。図10のステップ201では、制御部43がRFIDリーダライタ42を制御して、RFIDタグ3へタグIDを確認するために、RWアンテナ41からRFIDタグ3へ質問波を送信して、RFIDタグ3から返信波をRWアンテナ41が受信する。図10のステップ401では、ステップ201で得たRFIDタグ3のタグIDに基づきデータベース部16から、又は、RFIDタグ3のメモリ部から、当該タグIDに中継所情報が紐付けられているかどうか判定する。中継所情報が紐付けられていなければ、図10に記載の処理フローが終了していない物品2(RFIDタグ3)の処理を行ってしまったとして、終了へ進む。継所情報が紐付けられておれば、図11のステップ202に進む。
図11のステップ202では、図8のステップ202と同様に、制御部43はRFIDタグ3のメモリ部又はデータベース部16から、制御部43がRFIDタグ3からの返信波から得たRFIDタグ3のタグIDと紐付けされた「中継所情報(第1輸送手段,第1輸送ルート)」を得る。そして、制御部43は、通信ネットワーク1を介して、管理サーバ部8(システム制御部9)に、第1輸送手段及び第1輸送ルートの両方が運用可能(使用可能)かどうかを問い合わせる。システム制御部9は、輸送判定部13(輸送手段判定部13a,輸送ルート判定部13b)に当該第1輸送手段・当該第1輸送ルートに対応する運用可能・使用可能かどうかの情報をデータベース部16から取得して、当該第1輸送手段及び当該第1輸送ルートの両方が運用可能(使用可能)かどうか判定する。管理サーバ部8(輸送判定部13)による判定が当該第1輸送手段及び当該第1輸送ルートの少なくとも一方が運用(使用)不可能あれば、終了に進む。管理サーバ部8(輸送判定部13)による判定が当該第1輸送手段及び当該第1輸送ルートの両方が運用可能(使用可能)である場合は、終了して、RFIDタグ3が添付された物品2を輸送手段に積載して集積所(中継所)に配送する(図2のステップCの処理)。
図12〜図29を用いて、実施の形態1に係る物品配送支援システムにおける中継所(集積所)フローを説明する。なお、中継所(集積所)フローは、「所定の物品2を中継所(集積所)から仕向け地(避難所)へ配送するために物品2の数量を割り当てる物品割り当てシステム」を包含した「所定の物品2ごとに添付されたRFIDタグ3のタグIDが、それぞれ物品2の情報と紐付けられ、物品2の中継所(集積所)から仕向け地(避難所など)への配送を支援する物品配送支援システム」といえる。
図12において、51は中継所(集積所)RFIDシステム5rのRWアンテナ(リーダライタアンテナ)、52はRWアンテナ51がRFIDタグ3との間で行う通信を制御するRFIDリーダライタ(RFID RW)、53はRFIDリーダライタを制御して、RFIDタグ3のタグID(RFIDタグ3のメモリ部に記憶)を取得して通信ネットワーク1を介して管理サーバ部8に送る、また、RFIDタグ3のメモリ部にRFIDタグ3とRWアンテナ51との間で電波を介して、RFIDタグ3のメモリ部に記憶されたタグID以外の情報に対して読み書きをRFIDリーダライタ部52に実行させる制御部である。
図12において、54は制御部53に制御され、中継所(集積所)RFIDシステム5rが設置された中継所(集積所)が所有又は使用(運用)できる第2輸送手段(自動車、ヘリを含む航空機)の情報や使用の可否の情報(運用情報)である第2輸送手段情報が入力され、通信ネットワーク1を介して、管理サーバ部8へ送られる輸送手段情報提供部(第2輸送手段情報提供部)である。輸送手段情報提供部54は、中継所(集積所)RFIDシステム5rが設置された中継所(集積所)が運用可能な(所有する)「集積所から仕向け地ごとの第2輸送手段」と「当該第2輸送手段の運用情報」とから成る第2輸送手段情報を制御部53の制御の下、管理サーバ部8へ通信ネットワーク1を介して提供するものとも定義してもよい。制御部53及び輸送手段情報提供部54は、汎用のPCで構成されるものでよい。
図13及び図14において、61は中継所(集積所)RFIDシステム6rとしても輸送手段(第1輸送手段)の車載器としても運用可能なハンディRFIDシステム(ハンディターミナル)6rのRWアンテナ、62はハンディRFIDシステム(ハンディターミナル)6rのRFIDリーダライタ(RFID RW)、63はハンディRFIDシステム(ハンディターミナル)6rの制御部であり、RWアンテナ61,RFIDリーダライタ62,制御部63は、それぞれ、図12に記載のRWアンテナ51,RFIDリーダライタ52,制御部53と等価な機能を有するものとする。図13において、64は中継所(集積所)RFIDシステム5rとしても輸送手段(第1輸送手段)の車載器としても運用可能なハンディRFIDシステム(ハンディターミナル)6rの輸送手段情報提供部(第2輸送手段情報提供部)であり、輸送手段情報提供部64は図12に記載の輸送手段情報提供部54と等価な機能を有するものとする。
図13及び図14において、65は制御部63の制御により、ハンディRFIDシステム(ハンディターミナル)6rの位置を検出する位置情報取得・入力部である。位置情報取得・入力部65は、GPSなどの位置を取得できる機能を有するものであればよい。災害時では衛星を用いるGPSが位置情報取得・入力部65に好適であることはいうまでもない。位置情報取得・入力部65に検出されたハンディRFIDシステム(ハンディターミナル)6rの位置(現在位置)は、通信ネットワーク1を介して、順次、データベース部16に記憶される。
位置情報取得・入力部65により、ハンディRFIDシステム(ハンディターミナル)6rの現在位置を取得する目的は、ハンディRFIDシステム(ハンディターミナル)6rを中継所(集積所)RFIDシステム5rとして運用する際に、ハンディRFIDシステム(ハンディターミナル)6rが中継所(集積所)におけるRFIDシステムとして運用できる位置に存在しているかを確認する必要がある。
そのため、データベース部16(図16,図1,図2に記載)には、事前に中継所(集積所)の位置情報が記憶されている。中継所(集積所)RFIDシステム5rが故障し、ハンディRFIDシステム(ハンディターミナル)6rで代用することを想定している場合は、事前に登録されている位置情報が、中継所(集積所)RFIDシステム5rが設置されている位置でもよい。事前に登録されているこれらの位置情報は、図16(図1及び図2)に記載のデータベース部16における集積所(中継所)データ内の一つとして記憶させておけばよい。
このような理由から、位置情報取得・入力部65に検出されたハンディRFIDシステム(ハンディターミナル)6rの位置(現在位置)は、中継所(集積所)又は中継所(集積所)RFIDシステム5rの位置情報(住所でもよい)と完全に一致する必要はない。ハンディRFIDシステム(ハンディターミナル)6rを中継所(集積所)RFIDシステム5rとして運用する際に支障とならない程度の位置ずれは許容できる。但し、中継所が複数存在する場合は、最も近い距離にある中継所同士のいずれの中継所(集積所)RFIDシステム5rとして、ハンディRFIDシステム(ハンディターミナル)6rを運用するか判然としない状態ならないようにする必要はある。例えば、最も近い距離にある中継所同士の位置をそれぞれ中心にした二つの円で、かつ、その二つの円が重ならないようにする。そして、二つの円のいずれかにハンディRFIDシステム(ハンディターミナル)6rが位置するかで、どちらの中継所における運用を行うかを判断するなどの方法が考えられる。
図17は、各物品保有所から集められた物品2をそれぞれ物品情報に基づいて分類して計数したテーブル(リスト)である。実施の形態1では物品2の事例として、前述の通り、物品A(懐中電灯),物品B(ラジオ),物品C(水;500mlペットボトル),物品D(発電機)の四種類を挙げているが、物品2の種類や物品2の内容は、これに限るものではない。四つを明示し、それ以降は省略している。なお、ここでいう計数される物品2とは、図3〜図11を用いて説明した実施の形態1に係る物品配送支援システムにおける初期登録フローを経て、各物品保有所から中継所(集積所)に集められた物品2を指す。
図18及び図19は、実施の形態1に係る物品配送支援システムにおける物品計数の(物品の数量をカウントする)フローチャートである。つまり、図18及び図19の処理フローにより計数した物品2をリスト化したものの一例が、図17に記載のテーブル(リスト)である。図18に記載の処理フローは、初期登録フローにて、物品2の物品情報に左右されず、第1輸送手段及び第1輸送ルートが決定し、第1輸送手段が運行可能な状態で行うことが前提の処理(図7の処理フロー)を経て、中継所に集められた物品2を計数すること(入着処理)を前提としたものである。一方、図19に記載の処理フローは、図7に記載の処理ではない処理であって、図8に記載の処理を経て、中継所に集められた物品2を計数すること(入着処理)を前提としたものである。
まず、図18の処理フローを説明する。ステップ501では、制御部63がRFIDリーダライタ62を制御して、RFIDタグ3へタグIDと物品情報とが紐付けられているかどうかを確認するために、RWアンテナ61からRFIDタグ3へ質問波を送信して、RFIDタグ3から返信波をRWアンテナ61が受信する。ステップ502では、RFIDタグ3から得た返信波を元に、制御部53はRFIDタグ3のメモリ部又はデータベース部16から、制御部53がRFIDタグ3からの返信波から得たRFIDタグ3のタグIDと紐付けされた物品情報(実質的に所定の中継所情報が対応)の有無を判断する。紐付け情報がある場合はステップ503に進む。紐付け情報がない場合は、エラーとして終了する。この場合は、初期登録フローにて、物品2の物品情報とRFIDタグ3のタグIDとが紐付ける処理が完了していないRFIDタグ3が添付された物品2が誤って、物品保有所(自治体)から中継所(集積所)に配送されたと判断できる。
次に、図19の処理フローを説明する。図19の処理フローは、図18の処理フローに記載のステップ501とステップ502との間に、ステップ601が挿入された処理となっているので、図19の処理フローの説明として、ステップ601のみを説明を説明する。ステップ601では、ステップ501にて、RFIDタグ3から得た返信波を元に、制御部53はRFIDタグ3のメモリ部又はデータベース部16から、制御部53がRFIDタグ3からの返信波から得たRFIDタグ3のタグIDと紐付けされた中継所情報を得る。ここでいう中継所情報は、中継所(集積所)自体の情報(住所などの位置情報や名称)だけでもよい。例えば、得られた中継所情報が、中継所(集積所)RFIDシステム5rが設置された中継所(例えば、中継所1)ではない場合、中継所1へ配送した物品2(RFIDタグ3のタグID)に異なる中継所(集積所)の情報が紐付けられてことになるので、誤配送として処理する(誤配送エラー終了:誤送エラー終了)。例えば、得られた中継所情報が、中継所(集積所)RFIDシステム5rが設置された中継所(例えば、中継所1)であれば、ステップ502へ進む。残りの処理は図18の処理フローと同じである。
図18及ぶ図19の処理フローを図12に記載の中継所(集積所)RFIDシステム5rにより実行することを説明したが、図13,図14,図15に記載のハンディ(輸送手段)RFIDシステム6rで代行してもよいことは、図13,図14,図15の説明から明らかである。但し、図15に記載のハンディ(輸送手段)RFIDシステム6rの場合は、位置を担保することができる位置情報取得・入力部65が存在しないので、ハンディ(輸送手段)RFIDシステム6rが所定の中継所(例えば、中継所1)で使用していることを確認して使用する必要がある。これまでの処理が図3のステップDに対応する。ハンディ(輸送手段)RFIDシステム6rは、輸送手段(第1輸送手段)上で使用してもよい。
図20は、中継所1における計数(図17)した物品2の配送を要求(希望)する仕向け地情報,仕向け地情報に紐付けられた「仕向け地情報が要求する物品2の情報(物品情報であって、物品の種類を示す情報、物品の種類),仕向け地情報が要求する物品2の,第2輸送手段,第2輸送ルート」を示すテーブル(リスト)である。ここでは、仕向け地の数が、それぞれ、五つを明示し、それ以降は省略しているが、実際の仕向け地は、多数存在することが想定している。実施の形態1では、集積所が中継所1の一箇所の場合を例示しているが、これに限るものではない。つまり、中継所ごとに第2輸送手段,第2輸送ルートに設定されることになる。
そこで、本願では、「仕向け地(避難所など)自体の情報(住所などの位置情報)だけを指す場合」と、「仕向け地(避難所など)自体の情報,当該仕向け地が要求する物品2の種類,当該仕向け地が要求する物品2の数量,当該仕向け地が要求する物品2ごとの第2輸送手段及び第2輸送ルートを指す場合」との両方を仕向け地情報とする。特に言及が無い場合は、仕向け地情報は、「仕向け地(避難所など)自体の情報,当該仕向け地が要求する物品2の種類,当該仕向け地が要求する物品2の数量,当該仕向け地が要求する物品2ごとの第2輸送手段及び第2輸送ルート」を指すとする。なお、「仕向け地(避難所など)自体の情報」とは、仕向け地(避難所など)の名称,住所(位置情報)を指すとする。
本願では、物品保有所(自治体)と同じく、中継所(集積所)が運用できるスペース(ヘリポートや滑走路)がある場合の航空機をヘリコプターや小型航空機を便宜上、「ヘリ」と称する。また、中継所(集積所)が運用できるスペース(ヘリポートや滑走)がない場合の航空機を単に「航空機」と称する。この「航空機」を第2輸送手段とする場合は、自動車や列車などの別の第2輸送手段と併用することが前提とする。
また、図20に記載される第2輸送手段が、自動車の場合の第2輸送ルートは、例えば、図20に記載の避難所A(仕向け地1)の要求する物品Aの場合は、中継所1から避難所Aへのルート(経路)に公共の道路が想定されるので、実施のルートは複数存在する場合は多いが、便宜上、本願では、複数のルートが存在する場合でも、ルートIようにまとめて表記する。ここでいう複数のルートとは、中継所1から仕向け地までに現実的な時間内に到達できるルートを指すことはいうまでもない。
一方、図20に記載の県庁C(仕向け地3)の要求する物品Bのように、自動車とヘリの二種類選択できる場合は、自動車の第2輸送ルートがルートIII,ヘリの第2輸送ルートがルートαとしている。他方、図20に記載の避難所B(仕向け地2)の要求する物品Aのように、自動車及び航空機の二種類を併用する場合は、まとめて第2輸送ルートをルートIIとしているが、実際は、中継所1から航空機の空港(出発側)までの自動車の運行ルート,航空機の運行ルート,航空機の空港(到着側)から仕向け地2(避難所B)までの自動車の運行ルートから構成され、連なる三つのルートが存在する。なお、図20に記載の県庁D(仕向け地4)の要求する物品Bのように、中継所1がヘリを運用可能な場合でも、ヘリポートなどのヘリが着陸する場所が県庁D(仕向け地4)にない場合は、中継所1からヘリポート(到着側)までのヘリの運行ルート,ヘリポート(到着側)から県庁D(仕向け地4)までの自動車の運行ルートから構成され、二つのルートが連なっている。そこで、図20に記載の避難所B(仕向け地2)の要求する物品Aのように、自動車とヘリとのそれぞれのルートを分けるのではなく、図20に記載の県庁D(仕向け地4)の要求する物品B(図20に記載の県庁C(仕向け地3)の要求する物品B)のように、第2輸送手段を「ヘリ及び自動車」とし、対応する輸送ルートを「ルートγ」とすればよい(図20での表記は省略する)。
図21は、仕向け地ごとの第2輸送手段,第2輸送手段の運用情報,第2輸送ルート,第2輸送ルートの開通・不通情報を示すテーブル(リスト)である。このテーブルは、輸送判定部13(輸送手段判定部13a,輸送ルート判定部13b)及び輸送手段情報提供部44によって随時又は定期的に更新されるものとする。
図3のステップD以降のステップE,ステップF,ステップGに相当する実施の形態1に係る物品配送支援システム(物品割り当てシステム)は、以下のような基本構成となる。なお、図3のステップE,ステップF,ステップGを説明するにあたっては、説明を簡略化するために、物品2の中で仕向け地から要求されるものが、物品A(所定の物品)のみの場合に限定して説明するが、本願に係る物品配送支援システム(物品割り当てシステム)は、これに限るものではない。
図3のステップD以降のステップE,ステップF,ステップGに相当する実施の形態1に係る物品配送支援システムは、物品Aごとに添付されたRFIDタグ3のタグIDが、それぞれ物品Aの情報と紐付けられ、物品2の集積所から仕向け地への配送を支援するものであって、RFIDタグ3のタグID、物品Aの情報、タグIDと物品Aの情報とを紐付けた紐付け情報、仕向け地ごとに要求している物品Aの数量の情報から成る仕向け地情報、仕向け地情報ごとに紐付けられ、集積所から仕向け地ごとの第2輸送ルートと当該第2輸送ルートの開通・不通情報とから成る第2輸送ルート情報、仕向け地情報ごとに紐付けられ、集積所から仕向け地ごとの第2輸送手段と当該第2輸送手段の運用情報とから成る第2輸送手段情報を記憶するデータベース部16と、タグID、物品Aの情報、タグIDと物品Aの情報とを紐付けた紐付け情報、仕向け地情報、第2輸送ルート情報、第2輸送手段情報を外部(輸送ルート状況情報提供部12,輸送手段情報提供部54(輸送手段情報提供部64),後述する輸送手段情報提供部74など)から取得してデータベース部16に記憶させるシステム制御部9と、データベース部16から、タグIDと物品Aの情報とを紐付けた紐付け情報を取得して、集積所に存在する物品Aの数量を判定する数量判定部14aと、数量判定部14aが判定した数量の物品Aを、所定のグループごとに割り当て、及び、数量判定部14aが判定した物品Aの数量が、所定のグループが要求する物品Aの数量の総量よりも少ない場合は物品Aの数量の調整をする割り当て・調整決定部14bと、データベース部16から、第2輸送ルート情報を取得して、集積所から仕向け地までの第2輸送ルートの使用の可否を判定する輸送ルート判定部13bと、データベース部16から、第2輸送手段情報を取得して、集積所から仕向け地までの第2輸送手段の使用の可否を判定する輸送手段判定部13aとを備えている。
そして、システム制御部9が、輸送ルート判定部13b及び輸送手段判定部13aを制御して、物品Aを要求する仕向け地ごとの第2輸送手段情報及び第2輸送ルート情報から、仕向け地の中で、少なくとも、第2輸送手段及び第2輸送ルートのいずれか一方の使用が不可と判定された仕向け地を除く、配送可能な仕向け地を前述の所定のグループとして導出し、数量判定部14aが数量を判定した物品Aを配送可能な仕向け地に、割り当て・調整決定部14bによって割り当て及び数量の調整をさせ、割り当てられた物品に添付されたRFIDタグ3のタグIDと割り当てられた物品に対応する仕向け地情報とを紐付けるものである。
なお、図3のステップD以降のステップE,ステップF,ステップGに相当する実施の形態1に係る物品割り当てシステムは、次のとおりとなる。物品Aを集積所から仕向け地へ配送するために物品Aの数量を割り当てるものであって、仕向け地ごとに要求している物品Aの数量の情報から成る仕向け地情報、この仕向け地情報ごとに紐付けられ、集積所から仕向け地ごとの輸送ルートと当該輸送ルートの開通・不通情報とから成る輸送ルート情報、仕向け地情報ごとに紐付けられ、集積所から仕向け地ごとの輸送手段と当該輸送手段の運用情報とから成る輸送手段情報を記憶するデータベース部16と、仕向け地情報、輸送ルート情報、輸送手段情報を外部から取得してデータベース部16に記憶させるシステム制御部9と、物品Aを、所定のグループごとに割り当て、及び、物品Aの数量が、所定のグループが要求する物品Aの数量の総量よりも少ない場合は物品Aの数量の調整をする割り当て・調整決定部14bと、データベース部16から、輸送ルート情報を取得して、集積所から仕向け地までの輸送ルートの使用の可否を判定する輸送ルート判定部13bと、データベース部16から、輸送手段情報を取得して、集積所から仕向け地までの輸送手段の使用の可否を判定する輸送手段判定部13bとを備えている。
そして、システム制御部9が、輸送ルート判定部13b及び輸送手段判定部13aを制御して、物品Aを要求する仕向け地ごとの第2輸送手段情報及び第2輸送ルート情報から、仕向け地の中で、少なくとも、第2輸送手段及び第2輸送ルートのいずれか一方の使用が不可と判定された仕向け地を除く、配送可能な仕向け地を所定のグループとして導出し、数量判定部14aが数量を判定した物品Aを配送可能な仕向け地に、割り当て・調整決定部14bによって割り当て及び数量の調整をさせるものである。
図3のステップD以降のステップE,ステップF,ステップGに相当する実施の形態1に係る物品配送支援システム(物品割り当てシステム)にて、RFIDタグ3のメモリ部に情報を書き込んだり変更したり場合は、RFIDリーダライタ部52(中継所RFIDシステム5r)又はRFIDリーダライタ部62(中継所RFIDシステム6r)が、物品Aの情報に紐付けられたタグIDを記憶するRFIDタグ3のメモリ部、RFIDタグ3との間で電波を介して、メモリ部に記憶された情報に対して読み書きを実行する。また、RFIDリーダライタ部52(中継所RFIDシステム5r)又はRFIDリーダライタ部62(中継所RFIDシステム6r)よって、数量判定部14aが数量を判定した物品Aを配送可能な仕向け地に、割り当て・調整決定部14bによって割り当て及び数量の調整をさせ、割り当てられた物品に添付されたRFIDタグ3のタグIDと割り当てられた物品Aに対応する仕向け地情報とを紐付けた情報を、割り当てられた物品Aに添付されたRFIDタグ3のメモリ部に記憶させることになる。
図22〜図24を用いて、図3のステップD以降のステップE,ステップF,ステップG、そしてステップHに相当する処理フローを詳細に説明する。図22は、物品Aと物品Aを要求している仕向け地の仕向け地情報を紐付ける処理フローである。物品B以降の物品2に関しても、同様の処理を行えばよい。処理のタイミングは、管理サーバ部8にて並列に処理してもよいし、物品A→物品B→物品C→・・と順次処理していってもよい。ここでは、前述のとおり、説明を簡略化するために、物品2の中で仕向け地から要求されるものが、物品A(所定の物品)のみの場合に限定して説明する。
図22の処理フローでは、管理サーバ部8(システム制御部9)は、通信ネットワーク1を介して各仕向け地(避難所(仕向け地)システム7)から、仕向け地の位置情報(住所など)と仕向け地ごとに要求している物品2ごとの数量の情報から成る仕向け地情報、この仕向け地情報ごとに紐付けられ、集積所から仕向け地ごとの第2輸送ルートと当該第2輸送ルートの開通・不通情報とから成る第2輸送ルート情報、仕向け地情報ごとに紐付けられ、集積所から仕向け地ごとの第2輸送手段と当該第2輸送手段の運用情報とから成る第2輸送手段情報を得て(もちろん、事前に得ていたもよい)、データベース部16に記憶及び更新させているので、図22のステップ701にて、システム制御部9は、データベース部16から、仕向け地の位置情報(住所など)と仕向け地ごとに要求している物品2ごとの数量の情報から成る仕向け地情報(以下、仕向け地情報として、図20に記載のもの例として説明する)を取得する。ステップ702にて、システム制御部9は、仕向け地情報から、仕向け地情報から物品Aを要求している仕向け地の有無を判定する。図20に記載の仕向け地情報のように、避難所A(仕向け地1),避難所B(仕向け地2),県庁D(仕向け地4)が物品Aを要求している場合は、ステップ703へ進み。物品Aを要求している仕向け地がない場合は終了する。
図22のステップ703では、ステップ702にて、システム制御部9は物品Aを要求している仕向け地のデータベース部16から、第2輸送ルート(以下、第2輸送ルートとして、図20に記載のもの例として説明する)と第2輸送手段(以下、第2輸送手段として、図20に記載のもの例として説明する)とを取得して、ステップ704にて、システム制御部9に制御された輸送ルート判定部13bが、データベース部16から、第2輸送ルート情報(以下、第2輸送ルート情報として、図21に記載のもの例として説明する)を取得して、集積所から仕向け地までの第2輸送ルートの使用の可否を判定する。同じく、システム制御部9に制御された輸送手段判定部13aが、データベース部16から、第2輸送手段情報(以下、第2輸送手段情報として、図21に記載のもの例として説明する)を取得して、集積所から仕向け地までの第2輸送手段の使用の可否を判定する。
換言すると、図22のステップ704にて、システム制御部9が、輸送ルート判定部13b及び輸送手段判定部13aを制御して、物品Aを要求する仕向け地ごとの第2輸送手段情報及び第2輸送ルート情報から、仕向け地の中で、少なくとも、第2輸送手段及び第2輸送ルートのいずれか一方の使用が不可と判定された仕向け地を除く、配送可能な仕向け地を前述の所定のグループとして導出するといえる。また、輸送ルート判定部13b及び輸送手段判定部13aのうち、いずれか一方でも「否」判定された仕向け地の処理は終了とする。図20及び図21では、避難所B(仕向け地2)の処理が終了となる。輸送ルート判定部13b及び輸送手段判定部13aの両方が「可」判定された仕向け地の処理はステップ705に進み行う。図20及び図21では、避難所A(仕向け地1)及び県庁D(仕向け地4)が処理の対象となる。つまり、避難所A(仕向け地1)及び県庁D(仕向け地4)が所定のグループとなる。
図22のステップ705では、避難所A(仕向け地1)及び県庁D(仕向け地4)の間、つまり、仕向け地間で優先順位付けがあるかどうかを判定する。優先順位付けがなければ、ステップ706へ進み、優先順位付けがあればステップ708へ進むとシステム制御部9が判定する。図22のステップ705における優先順位とは、避難所A(仕向け地1)及び県庁D(仕向け地4)との要求する物品A(懐中電灯)の数量が、中継所1に集積(保管)された数量よりも多い場合に、どのように割り当てるかを決めるための順位付けである。例えば、避難所Aには照明器具に不備がある場合は、優先順位を県庁Dよりも高くして、避難所Aの要求数量を全て避難所A向けにして、その残りを県庁D向けにするなどが考えられる。「優先順位付け」を「所定の条件」と称してもよい。
なお、図17,図20,図21に記載の状態であれば、数量判定部14aがデータベース部16から、タグIDと物品Aの情報とを紐付けた紐付け情報を取得して、集積所に存在する物品Aの数量を5000個保管されていると判定しており、避難所Aの要求数量は530個,県庁Dの要求数量が700個なので、ステップ705の処理は行わずに、後述するステップ707(後述するステップ709)の処理を行うと、システム制御部9が判断するように設定しておけばよい。なお、管理サーバ部8の処理(制御)によって、図17に記載の物品2のテーブルに記載(データベース部16に記憶)されたの物品2の数量は、仕向け地情報、又は、後述する仕向け地情報及び留保情報と、物品2の物品情報とが、システム制御部9により紐付けられると、その紐付けられた物品2の数と物品2の種類とに応じて、物品数量・割り当て部14(数量判定部14a)が、図17に記載の物品2のテーブルに記載(データベース部16に記憶)されたの物品2の数量を減算して、データベース部16の情報を更新される。
図22のステップ706では、システム制御部9に制御された割り当て・調整決定部14bが、数量判定部14aが判定した数量の物品A(5000個)を、所定のグループ、つまり、避難所A(仕向け地1)及び県庁D(仕向け地4)ごとに割り当てる。ここでは、図17のテーブルに沿って、要求する数量どおり、避難所A(仕向け地1)に530個割り当て、県庁D(仕向け地4)に700個ごとに割り当てるとする。割り当て・調整決定部14bによる割り当てが完了すると、ステップ707に進む。
仮に、数量判定部14aが判定した物品Aの数量が1000個の場合は、システム制御部9に制御された割り当て・調整決定部14bが、避難所A(仕向け地1)及び県庁D(仕向け地4)に割り当てる物品Aの数量を所定の条件に基づき調整をする。所定の条件とは、例えば、避難所A(仕向け地1)及び県庁D(仕向け地4)の物品Aの要求数量の比率から均等に割り当てるなどが考えられる(端数は四捨五入)。この例示した所定の条件を、図20のテーブルを例にとって説明すると、物品Aが1230個必要であるが、前述のように、物品Aが1000個であるので、物品Aの要求数量の比率から均等に割り当てると、避難所A(仕向け地1)に431個割り当て、県庁D(仕向け地4)に569個割り当てることになる。
図22のステップ707では、ステップ706の後に、割り当て・調整決定部14bによって、所定の条件に基づいて、割り当て及び数量の調整をさせ、割り当てられた物品に添付されたRFIDタグ3のタグIDと割り当てられた物品に対応する仕向け地情報とをシステム制御部9が紐付けを行い、その紐付け情報をデータベース部16に記憶させる。若しくは、中継所(集積所)RFIDシステム5r(ハンディ(輸送手段)RFIDシステム6r)の制御部53がRFIDリーダライタ52を制御して、対象の物品Aにそれぞれ添付されたRFIDタグ3へ、RWアンテナ51から送信波を送信して、RFIDタグ3のメモリ部に紐付け情報を記憶させる。もちろん、紐付け情報をデータベース部16とRFIDタグ3のメモリ部との両方に記憶させてもよい。
また、図22のステップ707の処理が完了すると(後述のステップ709,ステップ715,ステップ716の場合も同様)、第2輸送手段の運用情報に変更がある場合は、システム制御部9(輸送手段判定部13a)がデータベース部16の第2輸送手段情報を更新する。この第2輸送手段の運用情報に変更がある場合とは、タグIDと仕向け地情報とが紐付けられたRFIDタグ3が添付された物品A(物品2)を第2輸送手段により配送することによって、その第2輸送手段が使用中となり、配送が完了して、中継所(集積所)に戻ってくるまでは、次の使用ができない状態となるので、第2輸送手段の運用情報を「否」と変更する場合などが考えられる。第2輸送手段が自動車で中継所(集積所)が複数台所有している場合は、この限りではないが、配送する物品A(物品2)の数や配送頻度から、同様の状態なることも想定しておく必要がある。また、第2輸送手段(第1輸送手段ももちろんそうである)が、本願に係る物品配送支援システム(物品割り当てシステム)以外にも運用されている場合も第2輸送手段が使用中となる。
これらのことを加味して、第2輸送手段の運用情報(第1輸送手段の運用情報ももちろんそうである)を逐次更新していく必要がある。そのためには、例えば、図22又は図23及び図24の処理フローが終了するたびに、システム制御部9(輸送手段判定部13a)がデータベース部16の第2輸送手段情報を更新する。システム制御部9が第2輸送手段情報を完全に管理できない場合(第2輸送手段の保有台数の変化・故障、第2輸送手段ごとの物品2の積載量上限、本願に係る物品配送支援システム(物品割り当てシステム)以外にも第2輸送手段が運用されている場合など)は、中継所(集積所)RFIDシステム5r(ハンディ(輸送手段)RFIDシステム6r)の輸送手段情報提供部54(輸送手段情報提供部64)が第2輸送手段情報を逐一、通信ネットワーク1を介して、管理サーバ部8に送信すればよい。
次に、図22のステップ708の処理を説明する。ステップ708の説明として、数量判定部14aが判定した物品Aの数量が1000個の場合を例にする。システム制御部9に制御された割り当て・調整決定部14bが、避難所A(仕向け地1)及び県庁D(仕向け地4)に割り当てる物品Aの数量を優先順位付け(所定の条件)に基づき調整をする。図22のステップ705における優先順位には、先に例示した「避難所Aには照明器具に不備がある場合は、優先順位を県庁Dよりも高くして、避難所Aの要求数量を全て避難所A向けにして、その残りを県庁D向けにする」を用いて説明を進めるが、これに限るものではない。
図22のステップ708にて、システム制御部9に制御された割り当て・調整決定部14bが、避難所A(仕向け地1)及び県庁D(仕向け地4)に割り当てる物品Aの数量を優先順位付けに基づき調整をする。県庁D(仕向け地4)は物品Aを700個要求しているが、優先順位に基づき、避難所A(仕向け地1)が要求する物品A530個を優先的に割当て、残りの470個を県庁D(仕向け地4)に割り当てることになる。
図22のステップ709では、ステップ708の後に、割り当て・調整決定部14bによって、優先順位に基づいて、割り当て及び数量の調整をさせ、割り当てられた物品に添付されたRFIDタグ3のタグIDと割り当てられた物品に対応する仕向け地情報とをシステム制御部9が紐付けを行い、その紐付け情報をデータベース部16に記憶させる。若しくは、中継所(集積所)RFIDシステム5r(ハンディ(輸送手段)RFIDシステム6r)の制御部53がRFIDリーダライタ52を制御して、対象の物品Aにそれぞれ添付されたRFIDタグ3へ、RWアンテナ51から送信波を送信して、RFIDタグ3のメモリ部に紐付け情報を記憶させる。もちろん、紐付け情報をデータベース部16とRFIDタグ3のメモリ部との両方に記憶させてもよい。
なお、図22の処理フローが完了したとき又は後に、システム制御部9に制御された数量判定部14aが、仕向け地情報と紐付けられたタグIDを有するRFIDタグ3が添付された物品A(物品2)の数量をデータベース部16に記憶された物品情報(物品の数量)から減算して物品情報(物品の数量)を更新する。図17のテーブルであれば、物品Aの数量が1000個から0個に更新されることになる。
図23及び図24を用いて、図3のステップHに相当する処理フローを詳細に説明する。図23及び図24は、RFIDタグ3のタグIDと仕向け地情報との紐付け処理が終了した物品2を各仕向け地への配送準備のフローチャートである。図23及び図24の処理フローの実行は、図12に示す中継所(集積所)RFIDシステム5r又は図13〜図15に示すハンディ(輸送手段)RFIDシステム6rを用いる。図23の処理フローと図24の処理フローとの相違点は、図23のものは、物品2が全て対象の輸送手段に積載することが可能であること前提としたものであり、図24のものは、そうでないものである。
図23のステップ801では、制御部53がRFIDリーダライタ52を制御して、RFIDタグ3へタグID,物品情報,仕向け地情報が紐付けられているかどうかを確認するために、RWアンテナ51からRFIDタグ3へ質問波を送信して、RFIDタグ3から返信波をRWアンテナ51が受信する。ステップ802では、RFIDタグ3から得た返信波から、制御部53がRFIDタグ3のタグIDに紐付けられた物品情報及び仕向け地情報の有無を判断する。物品情報及び仕向け地情報の両方がある場合は、ステップ803へ進む。物品情報及び仕向け地情報の両方がない場合は、エラーとして終了する。ここでは、図23のフローでは、物品情報を無視して処理を行ってもよい。
図23のステップ802により、タグIDに仕向け地情報が紐付けられたことが確認できたRFIDタグ3が添付された物品2を、紐付けが確認された仕向け地情報から仕向け地ごとに仕分を行う。そして、ステップ804にて、仕分が終わった物品2をそれぞれ対象の輸送手段に積載して処理を終了する。物品2が物品Aのみを想定した場合、図20に記載の仕向け地情報から、避難所A(仕向け地1)への第2輸送ルート(ルートI)を走行する第2輸送手段(自動車)に割り当てられた数量の物品Aを積載し、県庁D(仕向け地4)への第2輸送ルート(ルートIV)を走行する第2輸送手段(自動車)に割り当てられた数量の物品Aを積載することになる。
次に、図24の処理フローを説明する。図24の処理フローは、図23のステップ804以降に実施するものであるので、図24のステップ801〜ステップ804の説明は省略する。ステップ901は、ステップ804において第2輸送手段ごとに仕分けた物品2を順次積載していき、その結果を判定するものである。全ての物品2が対応する第2輸送手段に積載が完了した場合は処理を終了とする。対応する第2輸送手段に積載しきれなかった物品2があった場合は、ステップ902に進む。
図24のステップ902にて、中継所(集積所)RFIDシステム5r(ハンディ(輸送手段)RFIDシステム6r)の制御部53がRFIDリーダライタ52を制御して、RFIDタグ3へタグIDを確認するために、RWアンテナ51からRFIDタグ3へ質問波を送信して、RFIDタグ3から返信波をRWアンテナ51が受信して得たRFIDタグ3のタグIDに基づきデータベース部16から、又は、RFIDタグ3のメモリ部から、当該タグIDに紐付けられた仕向け地情報を削除して処理を終了とする。そして、図24の処理フローが完了したとき又は後に、システム制御部9に制御された数量判定部14aが、図24のステップ902にて、当該タグIDに紐付けられた仕向け地情報を削除されたRFIDタグ3が添付された物品2の数量をデータベース部16に記憶された物品情報(物品の数量)に加算して物品情報(物品の数量)を更新する。
続いて、図25〜図30を用いて、図3のステップD以降のステップE,ステップF,ステップG、そしてステップHに相当する処理フローの発展例1及び2を詳細に説明する。発展例1及び2は、割り当てが完了した物品2に余りがある場合に再割り当てを実行するものである。発展例1は、処理フローの実行中に、仕向け地が追加された場合を想定したものである。つまり、本願に係る物品配送支援システム(物品割り当てシステム)を災害時の緊急物資(物品2)の配送支援(割り当て)に適用した場合、時間の経過と共に、仕向け地である避難所や緊急物資を必要とする県庁などの公の庁舎が増えていくことが容易に想到される。そこで、処理フローの実行中に、仕向け地が追加された場合を想定した物品配送支援システム(物品割り当てシステム)が有益となる。
発展例2は、処理フローの実行中に、第2輸送手段情報や第2輸送ルート情報が変化する場合を想定したものである。発展例1と同じく、本願に係る物品配送支援システム(物品割り当てシステム)を災害時の緊急物資(物品2)の配送支援(割り当て)に適用した場合、時間の経過と共に、第2輸送手段情報や第2輸送ルート情報が変化することが容易に想到される。例えば、第2輸送手段情報では故障していた輸送手段が修理によって直った場合や車両用の燃料不足が(本願に係る物品配送支援システムによって)解消した場合が考えられる。第2輸送ルート情報では不通であった道路が、復旧した場合が考えられる。そこで、処理フローの実行中に、第2輸送手段情報や第2輸送ルート情報が変化する場合を想定した物品配送支援システム(物品割り当てシステム)が有益となる。
つまり、発展例2は、システム制御部9が、第2輸送手段情報及び第2輸送ルート情報を随時又は定期的に外部から取得して最新情報に更新し、データベース部16に記憶させ、輸送ルート判定部13b及び輸送手段判定部13aを制御して、仕向け地の中で、少なくとも、第2輸送手段及び第2輸送ルートのいずれか一方の使用が不可と判定された仕向け地に紐付けられた第2輸送手段情報及び第2輸送ルート情報が、最新情報によって、第2輸送手段及び第2輸送ルートの両方の使用が可能と判定が変更となり、数量判定部14aが判定した数量よりも、配送可能な仕向け地に割り当てた物品2の数量が少なかった場合は、最新情報によって、第2輸送手段及び第2輸送ルートの両方の使用が可能と判定が変更となった仕向け地に、割り当て・調整決定部14bによって割り当て及び数量の調整をさせ、割り当てられた物品2に添付されたRFIDタグ3のタグIDと割り当てられた物品2に対応する仕向け地情報とを紐付けるものである。
発展例2を物品割り当てシステムとしたときは、システム制御部9が、第2輸送手段情報及び第2輸送ルート情報を随時又は定期的に外部から取得して最新情報に更新し、データベース部16に記憶させ、輸送ルート判定部13b及び輸送手段判定部13aを制御して、仕向け地の中で、少なくとも、第2輸送手段及び第2輸送ルートのいずれか一方の使用が不可と判定された仕向け地に紐付けられた第2輸送手段情報及び第2輸送ルート情報が、最新情報によって、第2輸送手段及び第2輸送ルートの両方の使用が可能と判定が変更となり、配送可能な仕向け地に割り当てた物品2の数量が割り当てる前の物品2の数量よりも少なかった場合は、最新情報によって、第2輸送手段及び第2輸送ルートの両方の使用が可能と判定が変更となった仕向け地に、割り当て・調整決定部14bによって割り当て及び数量の調整をさせるものといえる。
なお、図29及び図30が、図3のステップHに相当する処理フローである(発展例1及び2共通)。図25〜図28は、RFIDタグ3のタグIDと仕向け地情報との紐付け処理が終了した物品2を各仕向け地への配送準備のフローチャートである。図29及び図230は、RFIDタグ3のタグIDと仕向け地情報との紐付け処理が終了した物品2を各仕向け地への配送準備のフローチャートである。なお、図26(b)は、図26(a)におけるステップ711の拡張処理である。同じく、図27(b)は、図27(a)におけるステップ711の拡張処理である。
まず、図25〜図28の処理フローの相互関係を説明する。なお、フローチャートにおいて、アルファベットを内部した五角形は、別フローの同じアルファベットを内部した五角形を参照することを意味する。以下、例えば、このアルファベットがAの場合は「別フロー参照A」、アルファベットがBの場合は「別フロー参照B」、アルファベットがCの場合は「別フロー参照C」と称する。発展例1と発展例2とは、これらの「別フロー参照」の処理フローと元の図の処理フローとが平行して処理されることを前提としている。
発展例1では、図25の処理フローにおける別フロー参照Aは、図26の処理フローにおける別フロー参照Aへつながる。図26の処理フローにおける別フロー参照Bは、図25の処理フローにおける別フロー参照Bへつながる。発展例2では、図25の処理フローにおける別フロー参照Aは、図27の処理フローにおける別フロー参照Aへつながる。図27処理フローにおける別フロー参照Bは、図25の処理フローにおける別フロー参照Bへつながる。図27の処理フローにおける別フロー参照C、図28の処理フローにおける別フロー参照Cへつながる。
発展例1を説明する。図25は、物品Aと物品Aを要求している仕向け地の仕向け地情報を紐付ける処理フローである。物品B以降の物品2に関しても、同様の処理を行えばよい。処理のタイミングは、管理サーバ部8にて並列に処理してもよいし、物品A→物品B→物品C→・・と順次処理していってもよい。ここでは、前述のとおり、説明を簡略化するために、物品2の中で仕向け地から要求されるものが、物品A(所定の物品)のみの場合に限定して説明する。図25の処理フローは、図22の処理フローと基本的には同じであるが、ステップ702へ図26の処理フローにおける別フロー参照Bからの処理がつながっている点と、ステップ704の「否」と判定された以降の処理が図26の処理フローにおける別フロー参照Aからの処理がつながっている点とが異なっている。
図25の処理フローにおけるステップ704にて「否」と判定された場合は、図26(a)の処理フローにおけるステップ710へ進む。ステップ710ではシステム制御部9による図25の処理フローにおけるステップ707若しくはステップ709の完了を待って、ステップ711へ進むものである。ステップ710がタイムアウトになる時間は、本願に係る物品配送支援システムを適用するシステムに応じて決定すればよい。
図26(a)のステップ711で、システム制御部9に制御された数量判定部14aが、仕向け地情報と紐付けられたタグIDを有するRFIDタグ3が添付された物品A(物品2)の数量をデータベース部16に記憶された物品情報(物品の数量)から減算して物品情報(物品の数量)を更新した後に、物品Aに余りがあるかを判定する。図17を用いて説明してきた場合では、もちろん、物品Aは余りがないので、処理を終了とする。余りがある場合は、ステップ712へ進む。なお、図26(a)のステップ711は、図26(b)のステップ711のようにしてもよい。これは、処理フローの実行中に、物品保有所から物品2が追加された場合を想定したものである。つまり、ステップ711にて、物品Aは余りがないと判定された場合、システム制御部9が、数量判定部14aが新たに追加された物品Aを計数したかどうかを判定する。新たに追加された物品Aがない場合は処理を終了とする。新たに追加された物品Aがある場合は、ステップ712へ進む。
ステップ712にて、システム制御部9は、データベース部16から、仕向け地の位置情報(住所など)と仕向け地ごとに要求している物品2ごとの数量の情報から成る仕向け地情報を取得する。ステップ713にて、システム制御部9は、仕向け地情報から、仕向け地情報から物品Aを要求している仕向け地の追加の有無を判定する。追加された仕向け地がない場合は終了する。追加された仕向け地がある場合は図25の別フロー参照Bを経て説明済みのステップ702へ進む。図25の処理フローを再度実行する。
発展例2を説明する。なお、ここで説明する発展例2は発展例1を含む形のものであるので、「図25の処理フロー」及び「図27の処理フローにおけるステップ713までの処理」の説明は省略する。発展例2では、ステップ713にて、追加された仕向け地がない場合は終了せずに、ステップ703に進む。図27のステップ703では、図25のステップ702にて、システム制御部9は物品Aを要求している仕向け地、及び、追加された物品Aを要求している仕向け地のデータベース部16から、第2輸送ルートと第2輸送手段とを取得する。
図27のステップ717にて、システム制御部9に制御された輸送ルート判定部13bが、データベース部16から、図27のステップ703で取得した第2輸送ルートに対応する第2輸送ルート情報を取得して、集積所から仕向け地までの第2輸送ルートの使用の可否を判定する。同じく、システム制御部9に制御された輸送手段判定部13aが、データベース部16から、図27のステップ703で取得した第2輸送手段に対応する第2輸送手段情報を取得して、集積所から仕向け地までの第2輸送手段の使用の可否を判定する。第2輸送手段及び第2輸送ルートの両方が「否」と判定された場合は、図28の別フロー参照Cへ進み。第2輸送手段及び第2輸送ルートの両方が「可」と判定された場合は、ステップ718へ進む。
図27のステップ718及びステップ719を説明する前に、先に、図28の処理フローを説明する。図28(a)(b)におけるステップ710,ステップ711、ステップ714は、図26(a)(b)におけるステップ710,ステップ711、ステップ714と同様の処理なので説明を省略する。図28(a)におけるステップ705,ステップ706,ステップ708は、図25におけるステップ705,ステップ706,ステップ708と同様の処理なので説明を省略する。
図28のステップ715では、ステップ706の後に、割り当て・調整決定部14bによって、所定の条件に基づいて、割り当て及び数量の調整をさせ、割り当てられた物品に添付されたRFIDタグ3のタグID,割り当てられた物品に対応する仕向け地情報,仕向け地への配送を留保させた状態であることを示す留保情報をシステム制御部9が紐付けを行い、その紐付け情報をデータベース部16に記憶させる。若しくは、中継所(集積所)RFIDシステム5r(ハンディ(輸送手段)RFIDシステム6r)の制御部53がRFIDリーダライタ52を制御して、対象の物品Aにそれぞれ添付されたRFIDタグ3へ、RWアンテナ51から送信波を送信して、RFIDタグ3のメモリ部に紐付け情報を記憶させる。もちろん、紐付け情報をデータベース部16とRFIDタグ3のメモリ部との両方に記憶させてもよい。
次に、図22のステップ709では、ステップ708の後に、割り当て・調整決定部14bによって、優先順位に基づいて、割り当て及び数量の調整をさせ、割り当てられた物品に添付されたRFIDタグ3のタグID,割り当てられた物品に対応する仕向け地情報,仕向け地への配送を留保させた状態であることを示す留保情報をシステム制御部9が紐付けを行い、その紐付け情報をデータベース部16に記憶させる。若しくは、中継所(集積所)RFIDシステム5r(ハンディ(輸送手段)RFIDシステム6r)の制御部53がRFIDリーダライタ52を制御して、対象の物品Aにそれぞれ添付されたRFIDタグ3へ、RWアンテナ51から送信波を送信して、RFIDタグ3のメモリ部に紐付け情報を記憶させる。もちろん、紐付け情報をデータベース部16とRFIDタグ3のメモリ部との両方に記憶させてもよい。
図27のステップ718及びステップ719は、前述の「仕向け地への配送を留保させた状態であることを示す留保情報」、換言すると、物品Aを要求している仕向け地であるが、第2輸送手段及び第2輸送ルートが共に「否」と判定されている仕向け地に紐付けられたタグIDを有するRFIDタグ3が添付された物品Aが配送待ちになっている状態を示す情報という定義が存在することを前提に説明を行う。図27のステップ718では、システム制御部9が、図27のステップ717にて、第2輸送手段及び第2輸送ルートの両方が「可」と判定されたタグIDに仕向け地情報及び留保情報が紐付けられているかどうかを判定する。タグIDに仕向け地情報及び留保情報が紐付けられていない場合は、図28の「別フロー参照C」へ進む。タグIDに仕向け地情報及び留保情報が紐付けられている場合は、ステップ719へ進む。
図27のステップ719では、ステップ718の後に、割り当て及び数量の調整をさせ、割り当てられた物品に添付されたRFIDタグ3のタグID,割り当てられた物品に対応する仕向け地情報,仕向け地への配送を留保させた状態であることを示す留保情報をシステム制御部9が紐付けを解除して、割り当てられた物品に添付されたRFIDタグ3のタグIDと割り当てられた物品に対応する仕向け地情報とをシステム制御部9が紐付けを行い、その紐付け情報をデータベース部16に記憶させる。つまり、留保情報のみ紐付けを解除する。若しくは、中継所(集積所)RFIDシステム5r(ハンディ(輸送手段)RFIDシステム6r)の制御部53がRFIDリーダライタ52を制御して、対象の物品Aにそれぞれ添付されたRFIDタグ3へ、RWアンテナ51から送信波を送信して、RFIDタグ3のメモリ部に紐付け情報を記憶させる。もちろん、紐付け情報をデータベース部16とRFIDタグ3のメモリ部との両方に記憶させてもよい。つまり、留保情報のみ紐付けを解除する。
図29及び図30を用いて、図3のステップHに相当する処理フロー(発展例1及び2)を詳細に説明する。図29及び図30は、RFIDタグ3のタグIDと仕向け地情報との紐付け処理が終了した物品2を各仕向け地への配送準備のフローチャートである。図29及び図30の処理フローの実行は、図12に示す中継所(集積所)RFIDシステム5r又は図13〜図15に示すハンディ(輸送手段)RFIDシステム6rを用いる。図29の処理フローと図30の処理フローとの相違点は、図29のものは、物品2が全て対象の輸送手段に積載することが可能であること前提としたものであり、図30のものは、そうでないものである。図29及び図30は、それぞれ、図23及び図24に対応するものであるので、異なる部分のみ説明する。
図29の処理フローと図23の処理フローとの相違点は、ステップ802とステップ803との間に、ステップ1001が挿入されている点である。図29の処理フローを説明する。図29のステップ802では、RFIDタグ3から得た返信波から、制御部53がRFIDタグ3のタグIDに紐付けられた物品情報及び仕向け地情報の有無を判断する。物品情報及び仕向け地情報の両方がある場合は、ステップ1001へ進む。物品情報及び仕向け地情報の両方がない場合は、エラーとして終了する。ここでは、図29のフローでは、物品情報を無視して処理を行ってもよい。図29のステップ1001では、RFIDタグ3から得た返信波から、制御部53がRFIDタグ3のタグIDに紐付けられた留保情報の有無を判断する。留保情報がない場合は、ステップ803へ進む。留保情報が場合は、配送待ちということなるので終了する。
図30の処理フローと図24の処理フローとの相違点は、ステップ902がステップ1002に置換されている点である。図30の処理フローを説明する。図30の処理フローは、図29のステップ804以降に実施するものであるので、図29のステップ801〜ステップ804及びステップ1001の説明は省略する。ステップ901は、ステップ804において第2輸送手段ごとに仕分けた物品2を順次積載していき、その結果を判定するものである。全ての物品2が対応する第2輸送手段に積載が完了した場合は処理を終了とする。対応する第2輸送手段に積載しきれなかった物品2があった場合は、ステップ1002に進む。
図30のステップ1002にて、中継所(集積所)RFIDシステム5r(ハンディ(輸送手段)RFIDシステム6r)の制御部53がRFIDリーダライタ52を制御して、RFIDタグ3へタグIDを確認するために、RWアンテナ51からRFIDタグ3へ質問波を送信して、RFIDタグ3から返信波をRWアンテナ51が受信して得たRFIDタグ3のタグIDに基づきデータベース部16から、又は、RFIDタグ3のメモリ部から、当該タグIDを得て、そのタグID,割り当てられた物品に対応する仕向け地情報,仕向け地への配送を留保させた状態であることを示す留保情報をシステム制御部9が紐付けを行い、その紐付け情報をデータベース部16に記憶させる。若しくは、中継所(集積所)RFIDシステム5r(ハンディ(輸送手段)RFIDシステム6r)の制御部53がRFIDリーダライタ52を制御して、対象の物品Aにそれぞれ添付されたRFIDタグ3へ、RWアンテナ51から送信波を送信して、RFIDタグ3のメモリ部に紐付け情報を記憶させる。もちろん、紐付け情報をデータベース部16とRFIDタグ3のメモリ部との両方に記憶させてもよい。
以上のように、図3のステップD以降のステップE,ステップF,ステップG,ステップHが終了した物品A(物品2)をそれぞれの仕向け地に発送する(図3のステップI)。そして、次に、図3のステップJに相当する実施の形態1に係る物品配送支援システムは、以下のような基本構成となる。図31〜図34を用いて、実施の形態1に係る物品配送支援システムにおける仕向け地(避難所など)フローを説明する。
図31及び図32において、71は仕向け地RFIDシステム7rのRWアンテナ(リーダライタアンテナ)、72はRWアンテナ71がRFIDタグ3との間で行う通信を制御するRFIDリーダライタ(RFID RW)、73はRFIDリーダライタを制御して、RFIDタグ3のタグID(RFIDタグ3のメモリ部に記憶)を取得して通信ネットワーク1を介して管理サーバ部8に送る、また、RFIDタグ3のメモリ部にRFIDタグ3とRWアンテナ71との間で電波を介して、RFIDタグ3のメモリ部に記憶されたタグID以外の情報に対して読み書きをRFIDリーダライタ部72に実行させる制御部である。
図31及び図32において、74は制御部73に制御され、仕向け地RFIDシステム7rが設置された仕向け地が第2輸送手段を受け入れ施設(ヘリポート)の情報である第2輸送手段情報が入力され、通信ネットワーク1を介して、管理サーバ部8へ送られる輸送手段情報提供部(第2輸送手段情報提供部)である。制御部73及び輸送手段情報提供部74は、汎用のPCで構成されるものでよい。75は制御部63の制御により、仕向け地RFIDシステム7rの位置を検出する位置情報取得・入力部である。位置情報取得・入力部75は、GPSなどの位置を取得できる機能を有するものであればよい。災害時では衛星を用いるGPSが位置情報取得・入力部75に好適であることはいうまでもない。位置情報取得・入力部75に検出された仕向け地RFIDシステム7rの位置(現在位置)は、通信ネットワーク1を介して、順次、データベース部16に記憶されるようにしてもよい。
図31及び図32において、76は仕向け地RFIDシステム7rが設置された仕向け地が要求する物品2やその物品2ごとの数量,仕向け地の名称や住所を入力する仕向け地状況情報入力部である。なお、仕向け地状況情報入力部76も、制御部73及び輸送手段情報提供部74と同様に、汎用のPCで構成されるものでよい。676はハンディRFIDシステム(ハンディターミナル)6rが設置された仕向け地が要求する物品2やその物品2ごとの数量,仕向け地の名称や住所を入力する仕向け地状況情報入力部である。仕向け地状況情報入力部676は、仕向け地状況情報入力部76と同様に、汎用のPCで構成されるものでよい。
図32に記載のハンディRFIDシステム(ハンディターミナル)6rにおいて、位置情報取得・入力部65により、ハンディRFIDシステム(ハンディターミナル)6rの現在位置を取得する目的は、ハンディRFIDシステム(ハンディターミナル)6rを仕向け地RFIDシステム7rとして運用する際に、ハンディRFIDシステム(ハンディターミナル)6rが仕向け地RFIDシステム7rとして運用できる位置に存在しているかを確認する必要がある。
そのため、データベース部16(図16,図1,図2に記載)には、事前に各仕向け地の位置情報が記憶されている。仕向け地RFIDシステム7rが故障し、ハンディRFIDシステム(ハンディターミナル)6rで代用することを想定している場合は、事前に登録されている位置情報が、仕向け地RFIDシステム7rが設置されている位置でもよい。事前に登録されているこれらの位置情報は、図16(図1及び図2)に記載のデータベース部16における仕向け地データ内の一つとして記憶させておけばよい。
このような理由から、位置情報取得・入力部65に検出された仕向け地RFIDシステム7rの位置(現在位置)は、仕向け地又は仕向け地RFIDシステム7rの位置情報(住所でもよい)と完全に一致する必要はない。ハンディRFIDシステム(ハンディターミナル)6rを仕向け地RFIDシステム7rとして運用する際に支障とならない程度の位置ずれは許容できる。但し、最も近い距離にある仕向け地同士のいずれの仕向け地RFIDシステム7rとして、ハンディRFIDシステム(ハンディターミナル)6rを運用するか判然としない状態ならないようにする必要はある。例えば、最も近い距離にある仕向け地同士の位置をそれぞれ中心にした二つの円で、かつ、その二つの円が重ならないようにする。そして、二つの円のいずれかにハンディRFIDシステム(ハンディターミナル)6rが位置するかで、どちらの仕向け地における運用を行うかを判断するなどの方法が考えられる。
図33及び図34は、実施の形態1に係る物品配送支援システムにおける仕向け地よる物品2確認のフローチャートである。図33に記載の処理フローは、中継所(集積所)フローを経て、仕向け地(例えば仕向け地a)に集められた物品2の確認すること(入着処理)を前提としたものである。一方、図34に記載の処理フローは、図33に記載の処理フローに、更に物品情報の確認を追加したフローである。
まず、図33の処理フローを説明する。ステップ1101では、制御部73がRFIDリーダライタ72を制御して、RFIDタグ3へタグIDと仕向け地情報とが紐付けられており、その仕向け地情報が実際に物品2が配送された仕向け地のものかどうかを確認(一致確認)するために、RWアンテナ71からRFIDタグ3へ質問波を送信して、RFIDタグ3から返信波をRWアンテナ71が受信する。ステップ1102では、RFIDタグ3から得た返信波を元に、制御部73はRFIDタグ3のメモリ部又はデータベース部16から、制御部73がRFIDタグ3からの返信波から得たRFIDタグ3のタグIDと紐付けされた仕向け地情報の一致確認を行う。一致確認ができた場合は終了に進む。紐付け情報が一致しない場合は、誤配送として処理する(誤配送エラー終了:誤送エラー終了)。この場合は、物品2が誤って、中継所(集積所)から仕向け地に配送されたと判断できる。
次に、図34の処理フローを説明する。図34の処理フローは、図33の処理フローに記載のステップ1102で、一致確認ができた場合に終了せずに、ステップ1201に進むものである。ステップ1201では、制御部73がRFIDリーダライタ72を制御して、RFIDタグ3へタグIDと紐付けられている物品情報を確認するために、RWアンテナ71からRFIDタグ3へ質問波を送信して、RFIDタグ3から返信波をRWアンテナ71が受信する。RFIDタグ3から得た返信波を元に、制御部73はRFIDタグ3のメモリ部又はデータベース部16から、制御部73がRFIDタグ3からの返信波から得たRFIDタグ3のタグIDと紐付けされた物品情報が実際の物品2と一致するかを確認する。物品情報と実際の物品2とが一致した場合は終了する。物品情報と実際の物品2とが一致ない場合は終了する。この場合は、初期登録フローにて、誤った物品2に誤ったRFIDタグ3を添付していたと判断できる。
図33及ぶ図34の処理フローを図31に記載の仕向け地RFIDシステム7rにより実行することを説明したが、図32に記載のハンディ(輸送手段)RFIDシステム6rで代行してもよいことは、図33,図34の説明から明らかである。ハンディ(輸送手段)RFIDシステム6rは、輸送手段(第2輸送手段)上で使用してもよい。
前述のように、図3に記載のステップAにおける「自治体(物品保有所)、物品の集積所(中継所)及び避難所(仕向け地)の登録」と図3に記載のステップBとを説明する。ステップAでは、候補となる「自治体(物品保有所)、物品の集積所(中継所)及び避難所(仕向け地)」の位置情報(住所などでもよい)や名称を事前に各RFIDシステム(初期登録RFIDシステム4r,中継所(集積所)RFIDシステム5r,ハンディ(輸送手段)RFIDシステム6r,仕向け地RFIDシステム7r)によりデータベース部16に記憶させておけばよい。ステップBにおける仕向け地の指定(決定)は、中継所(集積所)フロー内で実行してもよい。これは、仕向け地の指定(決定)とは、仕向け地から物品2の要求がある場合、本願に係る物品配送支援システム(物品割り当てシステム)では、仕向け地の指定(決定)としてもよいからである。また、実施の形態1の説明から、仕向け地の追加は、ステップBと関係なく、行えることも明らかである。
実施の形態1に係る物品配送支援システム(物品割り当てシステム)では物品2の一つ一つにRFIDタグ3を添付することを前提として説明してきたが、物品の種類ごとに所定の数ずつまとめたものを一単位としてRFIDタグ3を一つ添付してもよい。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2について図35〜図38を用いて説明する。実施の形態2は、実施の形態1に係る物品配送支援システム(物品割り当てシステム)のシステム構成の変形例を説明するものである。図37において、7iは仕向け地RFIDシステム7rからRWアンテナ71及びRFIDリーダライタ72を廃した仕向け地状況情報提供部である。
この発明の実施の形態2について図35〜図38を用いて説明する。実施の形態2は、実施の形態1に係る物品配送支援システム(物品割り当てシステム)のシステム構成の変形例を説明するものである。図37において、7iは仕向け地RFIDシステム7rからRWアンテナ71及びRFIDリーダライタ72を廃した仕向け地状況情報提供部である。
図35は、実施の形態2に係る物品配送支援システム(物品割り当てシステム)のシステム構成図である。図35から、ハンディ(輸送手段)RFIDシステム6rを排除しても、本願に係る物品配送支援システム(物品割り当てシステム)を実施できることが分かる。
図36は、実施の形態2に係る物品配送支援システム(物品割り当てシステム)のシステム構成図である。図36から、仕向け地RFIDシステム7rの代わりにハンディ(輸送手段)RFIDシステム6rを使用しても、本願に係る物品配送支援システム(物品割り当てシステム)を実施できることが分かる。
図38は、実施の形態2に係る物品配送支援システム(物品割り当てシステム)のシステム構成図である。図38から、仕向け地RFIDシステム7rからRWアンテナ71及びRFIDリーダライタ72を廃した仕向け地状況情報提供部7iであっても、ハンディ(輸送手段)RFIDシステム6rと併用することで、本願に係る物品配送支援システム(物品割り当てシステム)を実施できることが分かる。
実施の形態1及び2の捕捉.
本願に係る物品配送支援システム(物品割り当てシステム)では、RFIDタグ3は、取り付けられる物品2(自治体備蓄緊急物資)の物品管理番号、内容物、数量がRFIDタグ3のメモリ部又はデータベース部16に書き込まれた後、対応する物品2に取り付けられてもよい。各地自治体(物品保有所)から救援集積所(中継所)に配送されてからは、集積所にて配送先避難所(仕向け地)、積載輸送手段が決定するとその情報も書き込まれる。避難所への配送完了時には配送完了日時をRFIDタグ3のメモリ部又はデータベース部16に書き込む。
本願に係る物品配送支援システム(物品割り当てシステム)では、RFIDタグ3は、取り付けられる物品2(自治体備蓄緊急物資)の物品管理番号、内容物、数量がRFIDタグ3のメモリ部又はデータベース部16に書き込まれた後、対応する物品2に取り付けられてもよい。各地自治体(物品保有所)から救援集積所(中継所)に配送されてからは、集積所にて配送先避難所(仕向け地)、積載輸送手段が決定するとその情報も書き込まれる。避難所への配送完了時には配送完了日時をRFIDタグ3のメモリ部又はデータベース部16に書き込む。
集積所(中継所)にはRFIDタグアクセス装置(中継所(集積所)RFIDシステム5r)とRFIDタグアクセス装置へ給電する発電装置が設置される。通信ネットワーク1が衛星無線通信であれば災害時においても停電等の影響を受けることなくネットワークを介して管理サーバ部8との間で衛星無線通信により情報通信を行うことができる。発電装置は災害による停電の影響を受けることなく各機器を扱うためのものである。
輸送手段(第1輸送手段,第2輸送手段)にはRFIDタグアクセス装置(ハンディ(輸送手段)RFIDシステム6r)とRFIDタグアクセス装置へ給電する発電装置が設置される。通信ネットワーク1が衛星無線通信であれば災害時においても停電等の影響を受けることなくネットワークを介して管理サーバ部8との間で衛星無線通信により情報通信を行うことができる。発電装置は災害による停電の影響を受けることなく各機器を扱うためのものである。集積所(中継所)にて選定された輸送手段とは別の輸送手段に積載された場合、管理サーバ部8又はハンディ(輸送手段)RFIDシステム6rに接続した制御管理部画面上にエラー表示を行う、又は、指定した中継所や仕向け地以外で物品2を降ろした場合にも制御管理画面上にエラー表示を行うようにしてもよい。
管理サーバ部8は、通信ネットワーク1を介して各種情報(データ)の授受をしながら本願システムにおける配送される物品2の救援集積所(中継所)、被災地避難所(仕向け地)の状況を管理している。管理サーバ部8には、救援集積所(中継所)、被災地避難所(仕向け地)、救援物品(物品2)、輸送手段(第1輸送手段,第2輸送手段)に係わる電子情報を収集、分析、照合、判断する。データベース部16には予め全国の公的避難所が登録されていてもよい。なお、新たな自主避難所などの仕向け地も順次登録、情報を蓄積することが可能である。データベース部16には予め全国自治体の備蓄している救援物品(物品2)が登録されていてもよい。また新たに送られる救援物品(物品2)についても順次登録、情報を蓄積する。
1・・通信ネットワーク、2・・物品、3・・RFIDタグ、4・・物品保有所システム、4r・・初期登録RFIDシステム、5・・中継所システム、5r・・中継所RFIDシステム、6・・ハンディターミナル(輸送手段システム)、6r・・ハンディRFIDシステム(輸送手段)、7・・仕向け地システム、7r・・仕向け地RFIDシステム、7i・・仕向け地状況情報提供部、8・・管理サーバ部8・・システム制御部、10・・送受信部、11・・演算部、12・・輸送ルート状況情報提供部、13・・輸送判定部、13a・・輸送手段判定部、13b・・輸送ルート判定部、14・・物品数量・割り当て部、14a・・数量判定部、14b・・割り当て・調整決定部、15・・仕向け地変更・登録部、16・・データベース部。
Claims (5)
- 所定の物品ごとに添付されたRFIDタグのタグIDが、それぞれ前記物品の情報と紐付けられ、前記物品の集積所から仕向け地への配送を支援する物品配送支援システムであって、
前記タグID、前記物品の情報、前記タグIDと前記物品の情報とを紐付けた紐付け情報、前記仕向け地ごとに要求している物品の数量の情報から成る仕向け地情報、この仕向け地情報ごとに紐付けられ、前記集積所から前記仕向け地ごとの輸送ルートと当該輸送ルートの開通・不通情報とから成る輸送ルート情報、前記仕向け地情報ごとに紐付けられ、前記集積所から前記仕向け地ごとの輸送手段と当該輸送手段の運用情報とから成る輸送手段情報を記憶するデータベース部と、前記タグID、前記物品の情報、前記タグIDと前記物品の情報とを紐付けた紐付け情報、前記仕向け地情報、前記輸送ルート情報、前記輸送手段情報を外部から取得して前記データベース部に記憶させるシステム制御部と、前記データベース部から、前記タグIDと前記物品の情報とを紐付けた紐付け情報を取得して、前記集積所に存在する前記物品の数量を判定する数量判定部と、この数量判定部が判定した数量の前記物品を、所定のグループごとに割り当て、及び、数量判定部が判定した前記物品の数量が、前記所定のグループが要求する前記物品の数量の総量よりも少ない場合は前記物品の数量の調整をする割り当て・調整決定部と、前記データベース部から、前記輸送ルート情報を取得して、前記集積所から前記仕向け地までの輸送ルートの使用の可否を判定する輸送ルート判定部と、前記データベース部から、前記輸送手段情報を取得して、前記集積所から前記仕向け地までの輸送手段の使用の可否を判定する輸送手段判定部とを備え、
前記システム制御部は、前記輸送ルート判定部及び前記輸送手段判定部を制御して、前記物品を要求する前記仕向け地ごとの前記輸送手段情報及び前記輸送ルート情報から、前記仕向け地の中で、少なくとも、前記輸送手段及び前記輸送ルートのいずれか一方の使用が不可と判定された仕向け地を除く、配送可能な仕向け地を前記所定のグループとして導出し、前記数量判定部が数量を判定した前記物品を前記配送可能な仕向け地に、前記割り当て・調整決定部によって割り当て及び数量の調整をさせ、割り当てられた物品に添付されたRFIDタグのタグIDと前記割り当てられた物品に対応する仕向け地情報とを紐付ける物品配送支援システム。 - 所定の物品ごとに添付されたRFIDタグのタグIDが、それぞれ前記物品の情報と紐付けられ、前記物品の集積所から仕向け地への配送を支援する物品配送支援システムであって、
前記物品の情報に紐付けられた前記タグIDを記憶する前記RFIDタグのメモリ部、前記RFIDタグとの間で電波を介して、前記メモリ部に記憶された情報に対して読み書きを実行するRFIDリーダライタ部と、前記タグID、前記物品の情報、前記タグIDと前記物品の情報とを紐付けた紐付け情報、前記仕向け地ごとに要求している物品の数量の情報から成る仕向け地情報、この仕向け地情報ごとに紐付けられ、前記集積所から前記仕向け地ごとの輸送ルートと当該輸送ルートの開通・不通情報とから成る輸送ルート情報、前記仕向け地情報ごとに紐付けられ、前記集積所から前記仕向け地ごとの輸送手段と当該輸送手段の運用情報とから成る輸送手段情報を記憶するデータベース部と、前記タグID、前記物品の情報、前記タグIDと前記物品の情報とを紐付けた紐付け情報、前記仕向け地情報、前記輸送ルート情報、前記輸送手段情報を外部から取得して前記データベース部に記憶させるシステム制御部と、前記データベース部から、前記タグIDと前記物品の情報とを紐付けた紐付け情報を取得して、前記集積所に存在する前記物品の数量を判定する数量判定部と、この数量判定部が判定した数量の前記物品を、所定のグループごとに割り当て、及び、数量判定部が判定した前記物品の数量が、前記所定のグループが要求する前記物品の数量の総量よりも少ない場合は前記物品の数量の調整をする割り当て・調整決定部と、前記データベース部から、前記輸送ルート情報を取得して、前記集積所から前記仕向け地までの輸送ルートの使用の可否を判定する輸送ルート判定部と、前記データベース部から、前記輸送手段情報を取得して、前記集積所から前記仕向け地までの輸送手段の使用の可否を判定する輸送手段判定部とを備え、
前記システム制御部は、前記輸送ルート判定部及び前記輸送手段判定部を制御して、前記物品を要求する前記仕向け地ごとの前記輸送手段情報及び前記輸送ルート情報から、前記仕向け地の中で、少なくとも、前記輸送手段及び前記輸送ルートのいずれか一方の使用が不可と判定された仕向け地を除く、配送可能な仕向け地を前記所定のグループとして導出し、前記数量判定部が数量を判定した前記物品を前記配送可能な仕向け地に、前記割り当て・調整決定部によって割り当て及び数量の調整をさせ、割り当てられた物品に添付されたRFIDタグのタグIDと前記割り当てられた物品に対応する仕向け地情報とを紐付けた情報を、前記RFIDリーダライタ部によって、前記割り当てられた物品に添付されたRFIDタグの前記メモリ部に記憶させる物品配送支援システム。 - 前記システム制御部は、前記割り当てられた物品に添付されたRFIDタグのタグIDと前記割り当てられた物品に対応する前記仕向け地情報とを紐付けた情報を前記データベース部に記憶させる請求項1又は2に記載の物品配送支援システム。
- 前記システム制御部は、前記輸送手段情報及び前記輸送ルート情報を随時又は定期的に外部から取得して最新情報に更新し、前記データベース部に記憶させ、前記輸送ルート判定部及び前記輸送手段判定部を制御して、前記仕向け地の中で、少なくとも、前記輸送手段及び前記輸送ルートのいずれか一方の使用が不可と判定された仕向け地に紐付けられた前記輸送手段情報及び前記輸送ルート情報が、前記最新情報によって、前記輸送手段及び前記輸送ルートの両方の使用が可能と判定が変更となり、前記数量判定部が判定した数量よりも、前記配送可能な仕向け地に割り当てた物品の数量が少なかった場合は、前記最新情報によって、前記輸送手段及び前記輸送ルートの両方の使用が可能と判定が変更となった仕向け地に、前記割り当て・調整決定部によって割り当て及び数量の調整をさせ、割り当てられた物品に添付されたRFIDタグのタグIDと前記割り当てられた物品に対応する仕向け地情報とを紐付ける請求項1〜3のいずれかに記載の物品配送支援システム。
- 前記システム制御部は、前記タグID、前記物品の情報、前記仕向け地ごとに要求している物品の数量の情報である仕向け地情報を通信ネットワークから取得する請求項1〜4のいずれかに記載の物品配送支援システム。
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JP7194609B2 (ja) | 2018-10-24 | 2022-12-22 | 三菱重工業株式会社 | 移送式シェルタ管理システム、移送情報提示方法及びプログラム |
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