JP2023027705A - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び情報処理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】貨客混載サービスにおいて、ユーザからの配車予約に対して優先的に車両を割り当てる。【解決手段】設定部132は、ユーザからの配車予約要求に基づいて抽出された第1車両に、その配車予約要求よりも前に受け付けられた集配予約要求に係る荷物が割り当てられ、かつ、その荷物の割り当て後の第1車両の空きスペースにそのユーザを乗車させることができない場合には、第1車両へのその荷物の割り当てをキャンセルして、その荷物を第2車両に新たに割り当て、そのキャンセル後の第1車両にそのユーザを新たに割り当てる。輸送計画作成部133は、第1車両について設定部132によるキャンセルにより新たに割り当てられるユーザの輸送計画を新たに作成し、第2車両について設定部132によるキャンセルにより新たに割り当てられる荷物の輸送計画を新たに作成する。【選択図】図2
Description
本発明は、貨客混載サービスを実現する情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び情報処理システムに関する。
従来、貨客混載サービスを実現する技術が存在する。例えば、車両に積載される荷物のサイズにより車両の空きスペースを算出し、その算出した空きスペースに応じて車両に乗車可能な人数を設定する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
上述の従来技術では、車両に荷物が積載されている場合には、その荷物のスペースによりその車両にユーザが乗車するスペースがなくなることも想定される。この場合には、ユーザを乗車可能な車両であるにもかかわらず、ユーザからの新たな配車予約を受け付けたときに、そのユーザをその車両に乗車させることができないことも想定される。このような場合には、他の車両をユーザが待つことになるため、ユーザの待ち時間が長くなり、配車予約をするユーザに対して快適なサービスを提供することが困難となるおそれがある。
本発明は、貨客混載サービスにおいて、ユーザからの配車予約に対して優先的に車両を割り当てることを目的とする。
本発明の一態様は、ユーザ及び荷物で車室内の乗車シートを共有可能な車両を利用して、ユーザ及び荷物のうちの少なくとも1つの輸送を実行するための情報処理装置である。この情報処理装置は、荷物の集配予約要求を受け付ける集荷予約受付部と、ユーザの配車予約要求を受け付ける配車予約受付部と、集配予約要求に基づいて配車可能な車両を抽出して当該車両を当該集配予約要求に係る荷物に割り当て、配車予約要求に基づいて配車可能な車両を抽出して当該車両を当該配車予約要求に係るユーザに割り当てる配車設定を行う設定部と、集配予約要求に対して割り当てられた車両について当該集配予約要求に係る荷物を集配するための当該車両の移動経路を含む当該荷物の輸送計画を作成し、配車予約要求に対して割り当てられた車両について当該配車予約要求に係るユーザを降車地まで乗車させるための当該車両の移動経路を含む当該ユーザの輸送計画を作成する輸送計画作成部と、を備える。その設定部は、配車予約要求に基づいて抽出された第1車両に、当該配車予約要求よりも前に受け付けられた集配予約要求に係る荷物が割り当てられ、かつ、当該荷物の割り当て後の第1車両の空きスペースに当該配車予約要求に係るユーザを乗車させることができない場合には、第1車両への当該荷物の割り当てをキャンセルして、当該荷物を他の第2車両に新たに割り当て、当該キャンセル後の第1車両に当該ユーザを新たに割り当てる。また、輸送計画作成部は、第1車両についてキャンセルにより新たに割り当てられるユーザの輸送計画を新たに作成し、第2車両について当該キャンセルにより新たに割り当てられる荷物の輸送計画を新たに作成する。
本発明の一態様によれば、貨客混載サービスにおいて、ユーザからの配車予約に対して優先的に車両を割り当てることができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
[情報処理システムの構成例]
図1は、情報処理システム1のシステム構成例を簡略化して示すブロック図である。情報処理システム1は、貨客混載サービスを提供する通信システムであり、ネットワーク10と、電子機器20、40と、通信機器31乃至34と、入出力部35乃至38と、サーバ100とを備える。なお、図1では、2つの電子機器20、40が存在する例を示すが、電子機器の数はこれに限定されない。また、図1では、4台のタクシーC1乃至C4が存在する例を示すが、タクシーの数はこれに限定されない。なお、情報処理システム1は、ユーザの輸送と荷物の集配及び輸送とに関する配車処理を実行する配車管理システムとも称することができる。また、サーバ100は、配車管理装置とも称することができる。
図1は、情報処理システム1のシステム構成例を簡略化して示すブロック図である。情報処理システム1は、貨客混載サービスを提供する通信システムであり、ネットワーク10と、電子機器20、40と、通信機器31乃至34と、入出力部35乃至38と、サーバ100とを備える。なお、図1では、2つの電子機器20、40が存在する例を示すが、電子機器の数はこれに限定されない。また、図1では、4台のタクシーC1乃至C4が存在する例を示すが、タクシーの数はこれに限定されない。なお、情報処理システム1は、ユーザの輸送と荷物の集配及び輸送とに関する配車処理を実行する配車管理システムとも称することができる。また、サーバ100は、配車管理装置とも称することができる。
ここで、人が少ない地域(例えば山間部)では、タクシーで人だけを運ぶよりも、人も荷物も一緒に運ぶことが効率的となることが考えられている。例えば、タクシーの運転者やそのタクシーに乗車したユーザに荷物の集配を依頼し、可能な範囲で集配作業をしてもらうことにより、効率的な輸送システムを実現できると考えられる。この輸送システムは、ユーザ及び荷物で車室内の乗車シートを共有可能な車両を利用して、ユーザ及び荷物のうちの少なくとも1つの輸送を実行する貨客混載サービスにより実現される。また、本実施形態では、貨客混載サービスにおいて、荷物への車両の割り当てよりも、ユーザへの車両の割り当てを優先的に行うことにより、ユーザの待ち時間を短縮させ、配車予約をするユーザに対して快適なサービスを提供する例を示す。なお、本実施形態では、荷物を集荷する場所を集荷場所と称し、荷物の配送先を配送場所と称する。また、集配場所と称する場合には、集荷場所及び配送場所のうちの少なくとも一方を意味するものとする。なお、本実施形態では、荷物を一時的に預けておくことが可能な荷物待機場所での荷物の集荷または配送を行うことが可能である場合の例を示す。
また、タクシーには、基本的には、配車予約をした1組のユーザ(1人または複数人)が乗車することができる。ただし、例えば、同一のルートを巡回する巡回タクシー等の場合には、複数組のユーザを乗車させるようにしてもよい。
ネットワーク10は、公衆回線網、インターネット等のネットワークである。また、情報処理システム1を構成する各機器は、無線通信を利用した通信方式または有線通信を利用した通信方式の何れかの方式、または双方の方式によってネットワーク10に接続される。
電子機器20は、ユーザU1が携帯可能な持ち運べる機器であり、無線通信または有線通信を利用して他の機器との間で通信が可能である。電子機器20として、例えば、スマートフォン、携帯電話、持ち運び可能なパーソナルコンピュータ、タブレット端末、ウェアラブル端末などの各種の電子機器や情報処理装置を用いることができる。なお、ウェアラブル端末は、ユーザU1の服や身体に装着した状態で使用可能な機器であり、例えば、腕時計型の機器やヘッドホン型の機器などが存在する。なお、電子機器40についても、電子機器20と同様であるため、以下では、主に電子機器20について説明し、電子機器40の説明の一部を省略する。
なお、電子機器20には、タクシーの配車予約に用いられる配車アプリケーション(配車アプリ)がインストールされており、ユーザU1は、その配車アプリを用いてタクシーの配車予約を行うことが可能である。なお、配車アプリは、タクシーC1乃至C4の配車予約を行う際に用いられる。また、配車アプリは、タクシーC1乃至C4の配車予約を行う際のユーザインタフェースを提供する。なお、電子機器40についても同様に配車アプリがインストールされているものとする。
また、電子機器40には、荷物の集配予約に用いられる集配アプリケーション(集配アプリ)がインストールされており、ユーザU2は、その集配アプリを用いて荷物の集配予約を行うことが可能である。なお、集配アプリは、荷物の集配予約を行う際に用いられる。また、配車アプリは、荷物の集配予約を行う際のユーザインタフェースを提供する。なお、電子機器20についても同様に集配アプリがインストールされているものとする。
サーバ100は、タクシーC1乃至C4の配車予約サービス、荷物の集配予約サービスに用いられる情報処理装置であり、タクシーC1乃至C4の配車予約及び荷物の集配予約に関する各種処理を実行する。また、サーバ100は、ネットワーク10を介して電子機器20、40、通信機器31乃至34との間で通信を行う。なお、サーバ100の設置場所は特に限定されないが、例えばサーバ100はタクシーC1乃至C4を運用する事業者や、荷物の集配業務を行う事業者の管理センタに設置される。
例えば、サーバ100は、ユーザU1が電子機器20の配車アプリを用いて配車予約操作をした場合には、その配車予約に関する情報(配車予約要求)を受け付け、その配車予約に関する配車処理を実行する。この場合に、サーバ100は、ユーザU1の現在地に基づいて、ユーザU1がタクシーに乗車する乗車地を設定するとともに、ユーザU1により指定された目的地に基づいて、ユーザU1がタクシーから降車する降車地(目的地に近接する場所)を設定する。このように、情報処理システム1は、各地(例えば街中)に設定されている複数の乗降地(乗車地及び降車地)のうちから、ユーザU1の現在地及び目的地に応じてサーバ100が乗降地をマッチングするオンデマンドのシステムである。なお、ここでは、予め設定されている複数の乗降地のうちから、配車予約に応じた乗降地を設定する例を示すが、任意の乗降地を設定するようにしてもよい。
また、例えば、サーバ100は、ユーザU2が電子機器40の集配アプリを用いて集配予約操作をした場合には、その集配予約に関する情報(集配予約情報)を受け付け、その集配予約に関する集配処理を実行する。本実施形態では、集配予約された荷物の集配作業を、サーバ100により配車設定されたタクシーの運転者、タクシーに乗車したユーザ、または、集配場所の作業者に依頼する例を示す。
タクシーC1乃至C4は、サーバ100からの指示に基づいて、ユーザや荷物の輸送を行うことが可能な車両である。また、タクシーC1乃至C4は、ネットワーク10を介してサーバ100との通信が可能な通信機器31乃至34と、入出力部35乃至38とを備える。タクシーC1乃至C4として、例えば、運転者が存在しない自動運転車両、運転者が存在する通常の車両を用いることができる。なお、運転者が存在しない自動運転車両は、ロボットタクシーまたは無人タクシーと称してもよい。
また、タクシーC1乃至C4は、貨客混載サービスを実現するための車両であり、ユーザ及び荷物で車室内のスペース(例えば乗車シート)を区別せず、車室内を共有して利用する車両である。例えば、タクシーC1乃至C4の車室内には、ユーザが座るスペース(例えば乗車シート)が存在し、そのスペースに荷物も載せられる。このように、タクシーC1乃至C4を利用して、ユーザ及び荷物のうちの少なくとも1つの輸送を実行することにより、貨客混載サービスが実現される。
[電子機器及びサーバの機能構成例]
図2は、電子機器20及びサーバ100の機能構成例を示すブロック図である。
図2は、電子機器20及びサーバ100の機能構成例を示すブロック図である。
サーバ100は、記憶部110と、通信部120と、制御部130とを備える。サーバ100において、これらの構成要素がバス(図示省略)などを介して電気的に接続されている。なお、サーバ100として、汎用のコンピュータや専用のコンピュータを用いることができる。
記憶部110は、各種情報を記憶する記憶媒体である。例えば、記憶部110には、制御部130が各種処理を行うために必要となる各種情報(例えば、制御プログラム、地図DB(Database)、顧客DB、乗降地DB、車両DB200(図3参照)、荷物DB300(図4参照)、荷物待機場所DB400(図5参照))が記憶される。また、記憶部110には、通信部120を介して取得された各種情報が記憶される。記憶部110として、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などの各種記憶媒体を用いることができる。
地図DBには、道路情報、施設情報など配車設定や集配設定に必要となる地図情報が格納されている。その地図情報には、道路の勾配、道路の交差点、道路の車線数、道幅情報、道路の起伏情報が含まれる。また、地図情報には、速度制限、一方通行などを示す道路標識、横断歩道、区画線などを示す道路標示も含まれる。また、地図情報には、道路構造物(例えば信号機、電信柱)、建物などの設備情報を含めてもよい。
顧客DBは、情報処理システム1の配車予約サービスや集配予約サービスを利用するユーザのアカウント情報、各ユーザのタクシーの利用履歴、各ユーザの荷物の集配利用履歴、各ユーザの属性等が格納されている。なお、アカウント情報は、例えばユーザIDである。
乗降地DBは、配車予約をしたユーザがタクシーに乗車する場所(乗車地と称する)と、そのユーザがタクシーから降車する場所(降車地と称する)とに関する乗降地情報を格納するデータベースである。乗降地情報は、乗車地及び降車地の位置を特定するための情報であり、例えば緯度及び経度である。また、乗車地及び降車地は、車両への乗車、車両からの降車が可能な場所であり、道路上または道路に接する場所のうち、車両が駐停車可能な場所が設定される。すなわち、道路では、駐停車が可能な場所が決められているため、ユーザが駐停車可能な場所に存在しない場合には、配車予約により割り当てられたタクシーに乗車できない。そこで、本実施形態では、道路における駐停車可能な場所を乗降地(乗車地及び降車地)として予め設定しておき、その乗降地を乗降地DBに事前に登録する。なお、乗降地の密度は、道路や周囲の環境に応じて適宜設定される。このように、乗車地は、配車予約をしたユーザと、配車予約により割り当てられたタクシーとの待ち合わせ場所である。また、降車地は、配車予約をしたユーザが、配車予約により割り当てられたタクシーから降車する場所である。例えば、図7、図8では、ユーザU1の配車予約に応じて乗車地WR11が設定された場合の例を示す。なお、本実施形態では、乗車地または降車地と称する位置は、乗降地を意味するものとする。また、本実施形態では、乗降地においても荷物の集配が可能な例を示す。
また、乗車地及び降車地は、サーバ100により設定される。例えば、ユーザU1は、配車アプリを用いて配車予約をする場合に、タクシーに乗車して向かう目的地を入力する。例えば、電子機器20の入出力部27に表示される地図において目的地を指定するようにしてもよく、予め設定されている複数の場所(例えば観光地や施設)のうちから目的地を指定してもよい。
車両DB200は、サーバ100により管理されている各車両(タクシーC1乃至C4を含む)に関する各情報を管理するデータベースである。なお、車両DB200については、図3を参照して詳細に説明する。
荷物DB300は、サーバ100の集配サービスを利用して集配される荷物に関する各情報を管理するデータベースである。なお、荷物DB300については、図4を参照して詳細に説明する。
荷物待機場所DB400は、荷物の集荷または配送をすることが可能な場所や、集配予約された荷物を一時的に待機させることが可能な場所を管理するデータベースである。なお、荷物待機場所DB400については、図5を参照して詳細に説明する。
通信部120は、制御部130の制御に基づいて、有線通信または無線通信の少なくとも1つを利用して、他の機器との間で各種情報のやりとりを行うものである。このように、通信部120は、データを送受信するための入力部及び出力部として機能する。なお、通信部120以外の入力部及び出力部の少なくとも1つをサーバ100に設け、サーバ100において各種情報の入力や出力(例えば表示、音声出力)を実行してもよい。通信部120として、ネットワークアダプタなどのハードウェア、各種の通信用ソフトウェア、及びこれらの組み合わせを用いることができる。
制御部130は、記憶部110に記憶されている各種プログラムに基づいて各部を制御するものである。制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置により実現される。
制御部130は、配車処理及び集配処理に関する機能構成として、配車処理部131と、設定部132と、輸送計画作成部133とを備える。
配車処理部131は、ユーザU1の配車予約操作に応じて電子機器20から送信された配車予約要求を受け付ける。そして、配車処理部131は、その配車予約要求を受け付けると、その配車予約要求に応じた各種の配車処理を実行する。この配車予約要求には、ユーザU1の現在地を特定するための位置情報と、目的地を特定するための位置情報と、その配車予約要求に応じて配車設定された車両に乗車する人数に関する情報と、ユーザIDとが含まれる。なお、各位置情報には、例えば緯度、経度、高度が含まれる。また、配車処理部131は、その配車予約要求に含まれる各情報を設定部132及び輸送計画作成部133に出力する。
また、配車処理部131は、ユーザRU2の集配予約操作に応じて電子機器40から送信された集配予約要求を受け付ける。そして、配車処理部131は、その集配予約要求を受け付けると、その集配予約要求に応じた各種の集配処理を実行する。この集配予約要求には、ユーザRU2の現在地を特定するための位置情報と、荷物の集荷場所及び配送場所を特定するための位置情報と、荷物に関するサイズ情報等の各種情報(図4参照)と、ユーザIDとが含まれる。なお、各位置情報には、例えば緯度、経度、高度が含まれる。また、配車処理部131は、その集配予約要求に含まれる各種情報を設定部132及び輸送計画作成部133に出力する。
設定部132は、その配車予約要求に含まれる各位置情報に基づいて、ユーザU1の配車予約に応じて乗降地、移動経路(配車ルート)及びタクシーを設定する。そして、配車処理部131は、設定された乗降地及び移動経路に関する情報を配車処理部131及び輸送計画作成部133に出力する。なお、乗降地、移動経路及びタクシーの設定方法については、図6乃至図12等を参照して詳細に説明する。
また、設定部132は、その集配予約要求に含まれる各位置情報に基づいて、ユーザU2の集配予約に応じて集配場所、移動経路(集配ルート)及びタクシーを設定する。そして、配車処理部131は、設定された集配場所及び移動経路に関する情報を配車処理部131及び輸送計画作成部133に出力する。なお、集配場所、移動経路及びタクシーの設定方法については、図6乃至図12等を参照して詳細に説明する。
具体的には、設定部132は、集配予約要求に基づいて配車可能な車両を抽出し、その車両をその集配予約要求に係る荷物に割り当て、配車予約要求に基づいて配車可能な車両を抽出し、その車両をその配車予約要求に係るユーザに割り当てる配車設定を行う。
この場合に、設定部132は、配車予約要求に基づいて抽出された第1車両に、その配車予約要求よりも前に受け付けられた集配予約要求に係る荷物が割り当てられ、かつ、その荷物の割り当て後の第1車両の空きスペースにその配車予約要求に係るユーザを乗車させることができない場合には、第1車両へのその荷物の割り当てをキャンセルする。そして、設定部132は、その荷物を他の第2車両に新たに割り当て、そのキャンセル後の第1車両に当該配車予約要求に係るユーザを新たに割り当てる。なお、これらの割り当て方法やキャンセルについては、図6乃至図12等を参照して詳細に説明する。
輸送計画作成部133は、設定部132によりユーザや荷物が割り当てられた車両について、その荷物を集配するための車両の移動経路やそのユーザを降車地まで乗車させるための車両の移動経路を含むユーザや荷物の輸送計画を作成するものである。そして、輸送計画作成部133は、作成された輸送計画に関する情報を配車処理部131及び設定部132に出力する。なお、輸送計画の作成方法については、図6乃至図12等を参照して詳細に説明する。
また、配車処理部131は、ユーザU1からの配車予約を受け付けた場合には、その旨と、設定された乗降地に関する乗降地情報とを含む乗車支援情報を電子機器20に送信する。また、配車処理部131は、割り当てられたタクシーの通信機器に、ユーザU1の乗車地、その乗車地までの移動経路、目的地(降車地)、その目的地までの移動経路等を送信する。また、配車処理部131は、ユーザU2からの集配予約を受け付けた場合には、その旨と、設定された集配車両に関する車両情報とを含む集配支援情報を電子機器40に送信する。また、配車処理部131は、集配に割り当てられたタクシーの通信機器に、ユーザU2により指定された荷物の集配場所、その集配場所に関する移動経路、その荷物に関する情報等を送信する。また、配車処理部131は、荷物の集配のキャンセルが発生した場合には、そのキャンセルが発生したタクシーの通信機器と、そのキャンセルが発生した荷物の集配予約をしたユーザの電子機器とに、そのキャンセルに関する各情報を送信する。
電子機器20は、記憶部21と、通信部22と、位置情報取得部23と、入力部24と、制御部25と、出力部26とを備える。なお、記憶部21、通信部22、位置情報取得部23、入力部24、出力部26のそれぞれについては、電子機器20に内蔵してもよく、電子機器20から取り外し可能な別体の構成としてもよい。
記憶部21は、各種情報を記憶する記憶媒体である。例えば、記憶部21には、制御部25が各種処理を行うために必要となる各種情報(例えば、制御プログラム、配車アプリ、集配アプリ)が記憶される。また、記憶部21には、通信部22を介して取得された各種情報が記憶される。記憶部21として、例えば、ROM、RAM、HDD、SSDなどの各種記憶媒体を用いることができる。
通信部22は、制御部25の制御に基づいて、有線通信または無線通信の少なくとも1つを利用して、他の機器との間で各種情報のやりとりを行うものである。図1に示す例では、通信部22は、ネットワーク10を介してサーバ100との間で通信を行う。なお、通信部22の構成については、サーバ100の通信部120と同様とすることができる。
位置情報取得部23は、電子機器20が存在する位置に関する位置情報を取得するものであり、取得した位置情報を制御部25に出力する。位置情報取得部23は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System:全球測位衛星システム)を利用して位置情報を取得するGNSS受信機により実現できる。また、その位置情報には、GNSS信号の受信時における緯度、経度、高度等の位置に関する各データが含まれる。また、他の位置情報の取得方法により位置情報を取得してもよい。例えば、周囲に存在するアクセスポイントや基地局からの情報を用いて位置情報を導き出してもよい。また、例えば、ナビゲーション装置による位置推定技術を用いて位置情報を導き出してもよい。なお、位置情報取得部23により取得された電子機器20の位置情報は、任意のタイミングでサーバ100に送信してもよく、サーバ100に配車予約要求を送信する際にその配車予約要求に含めて送信してもよい。
入力部24は、電子機器20を操作するための操作入力を受け付けるものである。例えば、入力部24は、各種の操作部材(例えば、スイッチ、ボタン)やタッチパネル等のユーザインタフェースとすることができる。
制御部25は、記憶部21に記憶されている各種プログラムに基づいて各部を制御するものである。制御部25は、例えば、CPU等の処理装置により実現される。
出力部26は、制御部25の制御に基づいて各種情報を出力するものである。出力部26として、例えば、有機EL(Electro Luminescence)パネル、LCD(Liquid Crystal Display)パネル等の表示パネルや、各種音声を出力する音声出力部(例えば、スピーカ)を用いることができる。なお、入力部24及び出力部26については、使用者がその指を表示面に接触または近接することにより操作入力を行うことが可能な入出力パネル等のユーザインタフェースを用いて入出力部27として一体で構成することができる。
タクシーC1乃至C4が備える通信機器31乃至34の構成例については、図示を省略するが、通信機器31乃至34の各構成は電子機器20の構成と略同様とすることができる。そして、通信機器31乃至34の通信部は、ネットワーク10を介してサーバ100と通信する。また、通信機器31乃至34は、位置情報取得部により取得されたタクシーの位置情報を、所定のタイミングでサーバ100に送信する。
また、タクシーC1乃至C4が備える入出力部35乃至38については、電子機器20の入出力部27と略同様とすることができる。また、タクシーC1乃至C4には、車両ECU(Electronic Control Unit)が備えられる。この車両ECUは、サーバ100から受信した制御情報に基づいて各種のアクチュエータ(ブレーキアクチュエータ、アクセルアクチュエータ、ステアリングアクチュエータなど)を制御する。
[車両DBの格納内容例]
図3は、記憶部110に記憶されている車両DB200の格納内容を簡略化して示す図である。
図3は、記憶部110に記憶されている車両DB200の格納内容を簡略化して示す図である。
車両DB200は、サーバ100により管理されている車両(タクシーC1乃至C4を含む)に関する各情報を管理するデータベースである。具体的には、移動履歴情報202と、輸送サービス状態情報203と、予約情報204と、乗車可能人数205と、乗車人数206と、乗車ユーザID207と、積載済荷物ID208と、予約済荷物ID209と、輸送計画210とが車両ID201に関連付けて車両DB200に格納される。なお、車両ID201の「C1」乃至「C4」は、タクシーC1乃至C4(図1参照)に対応するものとする。また、図3に示す各情報は一例であり、これらのうちの一部のみを車両DB200に格納してもよく、他の情報を車両DB200に格納してもよい。
移動履歴情報202は、サーバ100により管理されているタクシーの位置情報(緯度及び経度を含む)とその取得時刻(測位時刻)とが関連付けられている情報である。この移動履歴情報に基づいて、各タクシーの現在地、移動速度、移動軌跡を取得することが可能である。なお、図3では、説明を容易にするため、タクシーC1乃至C4の位置情報とその取得時刻とが関連付けられている情報を省略して示す。
例えば、タクシーC1の通信機器31は、タクシーC1に搭載されている位置情報取得部(図示省略)により取得された位置情報とその取得時刻と車両IDとを関連付けてサーバ100に所定タイミングで送信する。その位置情報を受信すると、配車処理部131は、受信した位置情報及び取得時刻を車両ID201の「C1」に関連付けて移動履歴情報202に格納する。また、タクシーC2乃至C4により取得された位置情報及び取得時刻についても同様に、車両DB200に順次格納される。このように、サーバ100は、各タクシーから送信された位置情報及び取得時刻を定期的または不定期に取得する。そして、サーバ100は、取得された位置情報及び取得時刻を車両IDに関連付けて車両DB200に順次格納する。
輸送サービス状態情報203は、サーバ100により管理されているタクシーの輸送サービス状態を示す情報である。具体的には、サーバ100により管理されているタクシーのうち、ユーザまたは荷物を輸送する輸送サービスを実行しているタクシーについては「輸送サービス中」が格納される。また、輸送サービスを実行していないタクシーについては「待機中」が格納される。これらの各情報は、設定部132による配車設定に応じて、配車処理部131により順次格納される。このように、輸送サービス状態情報203を参照することにより、サーバ100により管理されている各タクシーの輸送サービス状態を把握することができる。このように、本実施形態では、輸送サービスを実行しているタクシーは、ユーザを輸送しているタクシーと、荷物を輸送しているタクシーとの双方を意味するものとする。
予約情報204は、サーバ100により管理されているタクシーの輸送サービスの予約状態を示す情報である。具体的には、サーバ100により管理されているタクシーのうち、配車設定の予約がされたタクシーについては、割り当てられた時間(予約時間)とその予約内容(例えば乗車地及び降車地)とが格納される。これらの各情報は、ユーザからの配車予約要求に応じて、配車処理部131により格納される。このように、予約情報204を参照することにより、サーバ100により管理されている各タクシーのうち、配車予約が入っているタクシーとその予約時間を把握することができる。
乗車可能人数205は、サーバ100により管理されているタクシーの乗車可能人数を示す情報である。乗車可能人数については、車両の種類に応じて異なるため、タクシー毎に設定される。このように、乗車可能人数205を参照することにより、サーバ100により管理されている各タクシーの乗車可能人数を把握することができる。
乗車人数206は、輸送サービス中のタクシーに実際に乗車しているユーザの数を示す情報である。なお、乗車人数206の値は、乗車可能人数205の値以下になる。例えば、乗車地でユーザを乗せた際に、タクシーの運転者による入力操作により、サーバ100が乗車人数を取得することが可能である。また、ユーザからの配車予約操作時に入力された乗車人数に基づいて、サーバ100が乗車人数を取得することも可能である。
乗車ユーザID207は、設定部132によりタクシーに割り当てられたユーザを識別するための情報である。なお、乗車ユーザID207は、ユーザID302(図4参照)に対応する。また、サーバ100は、乗車ユーザID207に基づいて、タクシーに乗車するユーザに関する各情報を各DBから取得することが可能である。
積載済荷物ID208は、輸送サービス中のタクシーに実際に積載されている荷物を識別するための情報である。
予約済荷物ID209は、設定部132によりタクシーに割り当てられた荷物を識別するための情報である。なお、積載済荷物ID208及び予約済荷物ID209は、荷物ID301(図4参照)に対応する。また、サーバ100は、積載済荷物ID208及び予約済荷物ID209に基づいて、タクシーに積載済または予約済の荷物に関する各情報を荷物DB300から取得することが可能である。また、乗車ユーザID207、積載済荷物ID208及び予約済荷物ID209には、設定部132による配車設定により割り当てられたユーザまたは荷物の各IDが適宜格納される。例えば、設定部132により集配予約要求に係る荷物が割り当てられたタクシーの予約済荷物ID209には、その荷物の荷物IDが格納される。また、その荷物がそのタクシーに実際に積載された場合には、そのタクシーの予約済荷物ID209の荷物IDが消去され、そのタクシーの積載済荷物ID208にその荷物の荷物IDが格納される。また、その荷物がそのタクシーから降ろされた場合には、そのタクシーの積載済荷物ID208の荷物IDが消去される。例えば、タクシーでの荷物の集配作業時に、タクシーの運転者やユーザによる入力操作により、サーバ100がその旨を取得することが可能である。また、設定部132により予約済の荷物の割り当てがキャンセルされた場合には、そのキャンセルされた荷物に関する輸送計画が確定した後に、その荷物の予約済荷物ID209の荷物IDが消去される。また、設定部132により積載済の荷物の割り当てがキャンセルされた場合には、そのキャンセルされた荷物がタクシーから降ろされた後に、その荷物の積載済荷物ID208の荷物IDが消去される。また、例えば、設定部132により配車予約要求に係るユーザが割り当てられたタクシーの乗車ユーザID207には、そのユーザのユーザIDが格納される。また、そのユーザがそのタクシーから降車した場合には、そのタクシーの乗車ユーザID207のユーザIDが消去される。例えば、ユーザのタクシーからの降車時に、タクシーの運転者やユーザによる入力操作により、サーバ100がその旨を取得することが可能である。
輸送計画210は、輸送サービス中のタクシーについて輸送計画作成部133により作成された輸送計画に関する情報である。この輸送計画には、ユーザや荷物を輸送する場合のタクシーの移動経路、各移動経路における各場所までの到着時刻や出発時刻等が含まれる。また、輸送計画作成部133により輸送計画が作成される毎に、その輸送計画が輸送計画210に順次格納されて変更される。
なお、車両DB200に、乗車スペースにおける荷物の積載スペースを車両IDに関連付けて格納してもよい。この積載スペースについては、荷物DB300(図4参照)のサイズ情報306、重さ情報307、形状情報308等に基づいて算出することが可能である。例えば、予め設定されている演算規則に基づいて積載スペースを算出可能である。また、タクシーの乗車シートに積載された荷物を運転者やユーザが確認して、乗車スペースにおける実際の荷物の積載スペースに関する情報を、タクシーの通信機器に入力してサーバ100に送信してもよい。この場合には、その入力操作された荷物の積載スペースを、車両DB200に格納することができる。
なお、本実施形態では、各タクシーに関する各情報を車両DB200で管理して用いる例を示すが、これに限定されない。これらの各情報のうちの一部は、車両DB200に格納する代わりに、必要に応じて各タクシーや他の機器から順次取得して用いてもよい。
[荷物情報DBの格納内容例]
図4は、記憶部110に記憶されている荷物DB300の格納内容を簡略化して示す図である。
図4は、記憶部110に記憶されている荷物DB300の格納内容を簡略化して示す図である。
荷物DB300は、サーバ100により管理されている荷物に関する荷物情報を管理するデータベースである。具体的には、ユーザID302と、集荷場所情報303と、配送場所情報304と、配送時刻305と、サイズ情報306と、重さ情報307と、形状情報308と、その他情報309と、依頼車両ID310と、輸送中車両ID311とが荷物ID301に関連付けて荷物DB300に格納される。なお、ユーザID302の「U2」は、ユーザU2(図1参照)に対応するものとする。また、図4に示す各情報は一例であり、これらのうちの一部のみを荷物DB300に格納してもよく、他の情報を荷物DB300に格納してもよい。
荷物ID301は、ユーザからの荷物の集配予約を受け付けた際に荷物を識別するために付与される情報である。荷物ID301は、例えば、通し番号とすることができる。
ユーザID302は、荷物の集配予約を行ったユーザのユーザIDである。例えば、荷物ID301の「B1」乃至「B4」は、ユーザU2により集配予約がされた荷物である。
集荷場所情報303は、荷物を集荷する場所を特定する情報である。集荷場所情報として、例えば、緯度及び経度などを用いることができる。図4では、説明を容易にするため、簡易的な符号を集荷場所情報として付して示す。
配送場所情報304は、荷物を配送する場所(配送先)を特定する情報である。配送場所情報として、例えば、緯度及び経度などを用いることができる。図4では、説明を容易にするため、簡易的な符号を配送場所情報として付して示す。
配送時刻305は、集配予約を行った荷物の配送場所への到着希望時刻である。サーバ100は、この配送時刻までに、集配予約を受けた荷物を配送場所に輸送するように集配処理及び配車処理を実行する。
サイズ情報306は、集配予約を行った荷物の大きさに関する情報である。図4では、説明を容易にするため、荷物の縦横高さの合計値を荷物のサイズとする例を示す。重さ情報307は、集配予約を行った荷物の重さに関する情報である。形状情報308は、集配予約を行った荷物の外形状に関する情報である。例えば、荷物を段ボールの箱に入れている場合には、段ボールの箱や箱状と記録される。また、包装をしないで、そのものを集配対象とする場合には、包装なしやその物品名等が記録される。
その他情報309は、集配予約を行った荷物に関する他の情報である。例えば、集配予約を行ったユーザが集配作業をするユーザに伝えたい内容等が記録される。例えば、取り扱い注意、割れ物注意、折り曲げ注意等が記録される。
依頼車両ID310は、集配依頼を行った車両を示す情報である。例えば、車両ID201(図3参照)に格納されている車両IDが格納される。
輸送中車両ID311は、集配依頼を行った後に実際に集荷された車両を示す情報である。例えば、車両ID201(図3参照)に格納されている車両IDが格納される。また、輸送中車両ID311に車両IDが格納されると、依頼車両ID310の車両IDが消去される。依頼車両ID310及び輸送中車両ID311の各情報については、サーバ100による集配処理に基づいて格納される。
集荷場所情報303からその他情報309までの各情報については、ユーザが集配予約を行う際にユーザにより電子機器に入力され、電子機器からサーバ100に送信される。
[荷物待機場所DBの格納内容例]
図5は、記憶部110に記憶されている荷物待機場所DB400の格納内容を簡略化して示す図である。
図5は、記憶部110に記憶されている荷物待機場所DB400の格納内容を簡略化して示す図である。
荷物待機場所DB400は、荷物の集荷または配送をすることが可能な場所や、集配予約された荷物を一時的に待機させることが可能な場所を管理するデータベースである。具体的には、荷物待機場所位置情報402と、作業者の有無403と、待機荷物ID404とが荷物待機場所ID401に関連付けて荷物待機場所DB400に格納される。なお、荷物待機場所ID401の「WA1」は荷物待機場所WA1(図6参照)に対応し、荷物待機場所ID402の「WA2」は荷物待機場所WA2(図6参照)に対応するものとする。また、図5に示す各情報は一例であり、これらのうちの一部のみを荷物待機場所DB400に格納してもよく、他の情報を荷物待機場所DB400に格納してもよい。また、荷物の集荷または配送をすることが可能な場所は、荷物待機場所に限定されず、乗降地やユーザが指定した任意の場所とすることができる。
なお、集配予約された荷物を一時的に待機させることが可能な荷物待機場所は、例えば、貨客混載サービスを提供する事業者の管理場所や委託場所、輸送業者の営業所や荷物の集配場所、自動車販売会社の営業所やディーラ等である。
荷物待機場所位置情報402は、荷物待機場所の位置を特定するための情報であり、例えば緯度及び経度である。サーバ100は、荷物待機場所位置情報402に基づいて、荷物待機場所の位置を特定することが可能である。また、サーバ100は、荷物待機場所位置情報402に基づいて、荷物待機場所の位置を特定するための標識を地図上に表示させることが可能となる。
作業者の有無403は、荷物待機場所に荷物の集配作業をする作業者が存在するか否かを示す情報である。例えば、作業者が存在する荷物待機場所では、タクシーからの荷物の集配作業を作業者に依頼することが可能である。一方、作業者が存在しない荷物待機場所では、タクシーからの荷物の集配作業を、タクシーの運転者またはタクシーに乗車しているユーザが行う必要がある。
待機荷物ID404は、荷物待機場所に一時的に待機されている荷物を示す情報である。例えば、荷物ID301(図4参照)に格納されている荷物IDが格納される。待機荷物ID404の各情報については、サーバ100による集配処理や輸送計画の作成処理に基づいて格納される。
[ユーザからの配車予約に応じて荷物の輸送計画を変更する例]
図6は、サーバ100による貨客混載サービスを実行する場合における乗降地WR1乃至WR6と、荷物待機場所WA1、WA2と、タクシーC1乃至C3との関係を示す図である。図6では、環状の経路R1を矢印A1方向に巡回する3台の巡回タクシーC1乃至C3を例にして説明する。また、図6では、ユーザが集配予約をした荷物については、乗降地WR1乃至WR6、または、荷物待機場所WA1、WA2において集荷または配送されるものとする。
図6は、サーバ100による貨客混載サービスを実行する場合における乗降地WR1乃至WR6と、荷物待機場所WA1、WA2と、タクシーC1乃至C3との関係を示す図である。図6では、環状の経路R1を矢印A1方向に巡回する3台の巡回タクシーC1乃至C3を例にして説明する。また、図6では、ユーザが集配予約をした荷物については、乗降地WR1乃至WR6、または、荷物待機場所WA1、WA2において集荷または配送されるものとする。
図6では、タクシーC1乃至C3の全てが待機中であり、荷物待機場所WA1に存在するユーザU2により荷物B1乃至B4の集荷予約がされ、荷物待機場所WA2に存在するユーザU3により荷物B5、B6の集荷予約がされた場合の例を示す。この場合には、サーバ100は、荷物待機場所WA1の位置に基づいて、荷物待機場所WA1に最も早く到着するタクシーC1に、荷物待機場所WA1での荷物B1乃至B4の集荷指示を出力する。また、サーバ100は、荷物待機場所WA2の位置に基づいて、荷物待機場所WA2に最も早く到着するタクシーC2に、荷物待機場所WA2での荷物B5、B6の集荷指示を出力する。なお、タクシーC1に荷物B1乃至B4を積載すると、タクシーC1には、ユーザU1を乗せる空きスペースがなくなるが、タクシーC2に荷物B5、B6を積載しても、タクシーC2にはユーザU1を乗せる空きスペースが存在するものとする。
このような状態で、ユーザU1により配車予約がされた場合を想定する。経路R1に沿ってタクシーC1が移動する場合には、タクシーC1は、ユーザU1が配車予約をした乗降地WR2よりも、荷物B1乃至B4を集荷する荷物待機場所WA1に先に到着する。このため、タクシーC1が荷物待機場所WA1で荷物B1乃至B4を集荷すると、タクシーC1は、ユーザU1を乗せることができない。
このような場合には、次のタクシーC2またはC3が来るまでの間、ユーザU1を待たせることになる。この場合には、ユーザU1の待ち時間が長くなり、配車予約をしたユーザU1に対して快適なサービスを提供することが困難となるおそれがある。
そこで、本実施形態では、荷物の集配予約があった後に、ユーザからの配車予約が入った場合には、ユーザの乗車を優先して配車設定をする。具体的には、タクシーC1には荷物B1乃至B4を積載せず、ユーザU1を乗せるようにする。ただし、この場合には、荷物B1乃至B4の到着時刻を考慮して、各荷物の到着時刻が遅れないようする。例えば、荷物B1乃至B4が存在する荷物待機場所WA1を基準として、タクシーC1以外のタクシーで最も早く到着するタクシー(荷物B1乃至B4を積載可能なスペースを有するタクシー)に荷物B1乃至B4の集荷指示を出力する。
図6に示す例では、タクシーC1の通過後には、荷物B5、B6を積載したタクシーC2が荷物待機場所WA1に到着する。そこで、タクシーC1にはユーザU1を乗せ、荷物B1乃至B4についてはタクシーC2に積載するようにする。なお、荷物B1乃至B4をタクシーC2に積載できない場合には、荷物B1乃至B4をタクシーC3に積載するようにする。このように集配予約された荷物の割り当てをキャンセルする例については、図8を参照して詳細に説明する。なお、タクシーC1に荷物B1乃至B4が積載されている場合に、ユーザU1により配車予約がされたときについても、同様に、ユーザU1の乗車を優先する。このように積載済の荷物の割り当てをキャンセルする例を図7に示す。
[荷物を積載済の車両について輸送計画を変更する変更例]
図7は、ユーザU1からの配車予約に応じて荷物を積載済のタクシーC1の輸送計画を変更する場合の遷移例を示す図である。図7では、4つの荷物(以下、荷物群B10と称する)を積載しているタクシーC1の輸送計画を変更する場合の例を示す。
図7は、ユーザU1からの配車予約に応じて荷物を積載済のタクシーC1の輸送計画を変更する場合の遷移例を示す図である。図7では、4つの荷物(以下、荷物群B10と称する)を積載しているタクシーC1の輸送計画を変更する場合の例を示す。
図7の上側には、タクシーC1が荷物群B10を積載して移動している場合に、ユーザU1からの配車予約がされた状態を示す。なお、タクシーC1に荷物群B10を積載すると、タクシーC1には、ユーザU1を乗せる空きスペースがなくなるものとする。
上述したように、本実施形態では、配車設定されるタクシーの乗車地及び降車地(乗降地)は、予め設定されている場所から選択される例を示す。例えば、予め設定されている複数の乗車地のうちから、配車予約をしたユーザの現在地からの当該ユーザの移動負荷が最も少ない乗車地が選択される。また、例えば、予め設定されている複数の降車地のうちから、配車予約により指定された目的地からの当該ユーザの移動負荷が最も少ない降車地が選択される。なお、乗車地及び降車地(乗降地)の設定は、これに限定されず、任意の場所を選択するようにしてもよい。
ここで、ユーザの移動負荷は、ユーザが移動する際の労力、移動時間、移動距離等に基づいて求められる評価値であり、ユーザの移動コストとも称することができる。例えば、移動距離が長い場合や、坂道のある道路の場合は、ユーザが移動する際の労力が増え、ユーザが移動する際の時間が長くなるため、ユーザの移動負荷は高くなる。一方、移動距離が短い場合や、平坦な道路の場合は、ユーザが移動する際の労力が減り、ユーザが移動する際の時間が短くなるため、ユーザの移動負荷は低くなる。また、例えば、雨天時には、ユーザが移動する際の労力が増え、ユーザが移動する際の時間も長くなるため、ユーザの移動負荷は高くなる。一方、雨天時でも、屋根のある歩行者専用道路の場合は、ユーザが移動する際の労力が減り、ユーザが移動する際の時間も短くなるため、ユーザの移動負荷は低くなる。このように、ユーザが移動する歩行経路の道路状態や天候、周囲の環境に応じて、ユーザの移動負荷を求めることができる。例えば、ユーザの現在地から乗車地までの直線距離や、ユーザの現在地から乗車地までの歩行経路の距離をユーザの移動負荷として用いてもよい。
図7では、ユーザU1が電子機器20を用いて配車予約の操作を行った場合に、ユーザU1の現在地からの移動負荷が最小となる乗車地WR11と、目的地からの移動負荷が最小となる降車地(図示省略)とが設定部132により設定される例を示す。
具体的には、設定部132は、電子機器20から送信された配車予約情報に含まれる位置情報(電子機器20の現在地を示す位置情報)と、記憶部110の乗降地DBとに基づいて、ユーザU1の現在地からの移動負荷が最小となる乗車地WR11を設定する。また、配車処理部131は、ユーザU1から送信された配車予約情報に含まれる位置情報(目的地を示す位置情報)と、記憶部110の乗降地DBとに基づいて、ユーザU1により指定された目的地からの移動負荷が最小となる降車地を設定する。
そして、設定部132は、その配車予約情報に含まれる位置情報(電子機器20の現在地を示す位置情報)と、記憶部110の地図DBとに基づいて、ユーザU1の現在地から乗車地WR11までの歩行経路を設定する。なお、このように設定されるユーザU1の歩行経路は、例えば、ユーザU1の現在地から乗車地WR11までの経路のうち、移動負荷が最小となる経路とする。
また、設定部132は、その配車予約要求に含まれるユーザU1の現在地または乗車地WR11を基準として所定範囲内に存在するタクシーを抽出する。そして、設定部132は、その抽出されたタクシーのうちから、予め設定されている乗車可能人数が、その配車予約要求に含まれる人数以上であるタクシーをさらに抽出する。この場合には、乗車地WR11を基準とする車両の移動負荷を考慮してタクシーの抽出処理が行われる。図7では、タクシーC1が抽出された場合の例を示す。
ここで、車両の移動負荷は、車両が移動する際のエネルギ消費量、移動時間、移動距離等に基づいて求められる評価値であり、車両の移動コストとも称することができる。例えば、移動距離が長い場合や、坂道のある道路の場合は、車両が移動する際のエネルギ消費量が増え、車両が移動する際の時間が長くなるため、車両の移動負荷は高くなる。一方、移動距離が短い場合や、平坦な道路の場合は、車両が移動する際のエネルギ消費量が減り、車両が移動する際の時間が短くなるため、車両の移動負荷は低くなる。また、例えば、雨天時には、渋滞等が増え、車両が移動する際の時間も長くなるため、車両の移動負荷は高くなる。このように、車両が移動する走行経路の道路状態や天候、周囲の環境に応じて、車両の移動負荷を求めることができる。例えば、車両の現在地から乗車地までの直線距離や、車両の現在地から乗車地までの走行経路の距離を車両の移動負荷として用いてもよい。
また、設定部132は、タクシーC1の現在地から乗車地WR11までの移動経路R11を設定する。なお、移動経路R11の周囲には、荷物待機場所WA11乃至WA13が存在するものとする。また、移動経路R11から荷物待機場所WA11乃至WA13までの車両の移動負荷が最小となる経路を移動経路SD11乃至SD13とする。
ここで、設定部132は、タクシーC1にユーザ及び荷物の何れも割り当てられていない場合には、ユーザU1をタクシーC1に割り当てる。一方、設定部132は、タクシーC1に荷物が割り当てられている場合には、その荷物のサイズに基づいてタクシーC1の空きスペースに乗車可能な乗車可能人数を算出し、タクシーC1の乗車可能人数と、配車予約要求に含まれる人数とに基づいて、ユーザU1がタクシーC1の空きスペースに乗車できるか否かを判定する。そして、設定部132は、ユーザU1がタクシーC1の空きスペースに乗車できる場合には、ユーザU1をタクシーC1に割り当てる。一方、設定部132は、ユーザU1がタクシーC1の空きスペースに乗車できない場合には、タクシーC1への荷物の割り当てをキャンセルする。そして、設定部132は、荷物の割り当てをタクシーC1から他のタクシーに変更し、その変更後のタクシーC1にユーザU1を新たに割り当てる。なお、設定部132は、タクシーC1に他のユーザが既に割り当てられている場合には、ユーザU1が乗車可能な空きスペースを有する他のタクシーを抽出してユーザU1に割り当てるようにする。
図7に示す例では、タクシーC1に荷物群B10が割り当てられているため、設定部132は、荷物群B10のサイズ等(例えばサイズ情報306、重さ情報307、形状情報308(図4参照))に基づいてタクシーC1の空きスペースに乗車可能な乗車可能人数を算出する。そして、設定部132は、タクシーC1の乗車可能人数と、配車予約要求に含まれる人数とに基づいて、ユーザU1がタクシーC1の空きスペースに乗車できるか否かを判定する。図7に示す例では、ユーザU1がタクシーC1の空きスペースに乗車できないと判定されるものとする。この場合には、設定部132は、タクシーC1への荷物群B10の割り当てをキャンセルする。そして、設定部132は、荷物群B10の割り当てをタクシーC1から他のタクシーに変更し、その変更後のタクシーC1にユーザU1を新たに割り当てる。
図7では、タクシーC1が荷物群B10を積載している。このため、タクシーC1への荷物群B10の割り当てをキャンセルし、荷物群B10の割り当てをタクシーC1から他のタクシーに変更するためには、タクシーC1から荷物群B10を降ろし、他のタクシーに集荷させる必要がある。そこで、本実施形態では、タクシーC1に積載されている荷物群B10を荷物待機場所に一時的に預け、その荷物待機場所において他のタクシーに荷物群B10を集荷させる。
具体的には、設定部132は、移動経路R11の周囲に存在する荷物待機場所WA11乃至WA13のうちから、移動経路SD11乃至SD13における車両の移動負荷が最小となる荷物待機場所を抽出する。例えば、移動経路R11からの車両の移動距離が最小となる荷物待機場所、移動経路R11の経路変更が最小となる荷物待機場所等が抽出される。なお、図7では、荷物待機場所WA13が抽出される例を示す。
次に、設定部132は、荷物待機場所WA13から所定範囲PR1内に存在するタクシーのうち、荷物群B10を積載可能な空きスペースを有するタクシーをタクシー候補として抽出する。ここで、所定範囲PR1は、車両の移動負荷を基準として設定される範囲である。例えば、所定範囲PR1は、タクシーC1及び荷物待機場所WA13間の車両の移動負荷に基づいて設定可能である。なお、所定範囲PR1は、固定値としてもよく、変動地としてもよい。図7では、説明を容易にするため、荷物待機場所WA13を基準として、所定値の半径となる円形の範囲を所定範囲PR1とする例を簡略化して示す。
図7の中段では、荷物待機場所WA13の周囲に存在するタクシーC2乃至C4のうちから、所定範囲PR1内に存在し、かつ、荷物群B10を積載可能な空きスペースを有するタクシー候補としてタクシーC2、C3が抽出される例を示す。
次に、設定部132は、抽出されたタクシー候補(タクシーC2、C3)のうちから、荷物待機場所WA13からの車両の移動負荷が最小となるタクシーC2を抽出する。
次に、配車処理部131は、タクシーC1に積載されている荷物群B10を荷物待機場所WA13で降ろした後に、乗車地WR11に向かいユーザU1を乗車させる旨をタクシーC1に通知する。また、配車処理部131は、荷物待機場所WA13で荷物群B10を集荷する旨をタクシーC2に通知する。これにより、図7の下段に示すように、タクシーC1は、積載されている荷物群B10を荷物待機場所WA13で降ろし、この後に、乗車地WR11に向かいユーザU1を乗車させることができる。また、タクシーC2は、荷物待機場所WA13に向かい、荷物群B10を集荷する。
[荷物を積載前の車両について輸送計画を変更する変更例]
図8は、ユーザU1からの配車予約に応じて荷物の集荷依頼を受けているタクシーC1の輸送計画を変更する場合の遷移例を示す図である。図8では、荷物群B10の集配依頼を受けて、荷物群B10を積載する予定のタクシーC1の輸送計画を変更する場合の例を示す。なお、図8は、図7の変形例であるため、図7と共通する部分には、同一の符号を付して説明する。
図8は、ユーザU1からの配車予約に応じて荷物の集荷依頼を受けているタクシーC1の輸送計画を変更する場合の遷移例を示す図である。図8では、荷物群B10の集配依頼を受けて、荷物群B10を積載する予定のタクシーC1の輸送計画を変更する場合の例を示す。なお、図8は、図7の変形例であるため、図7と共通する部分には、同一の符号を付して説明する。
図8の上側には、タクシーC1が荷物群B10を集荷するため、荷物待機場所WA13に向かって移動している場合に、ユーザU1からの配車予約がされた状態を示す。なお、タクシーC1に荷物群B10を積載すると、タクシーC1には、ユーザU1を乗せる空きスペースがなくなるものとする。
また、図7に示す例と同様に、乗車地WR11及び降車地(図示省略)が設定部132により設定される。また、設定部132は、図7に示す例と同様に、その配車予約要求に基づいて、タクシーC1を抽出するものとする。また、設定部132は、タクシーC1の現在地から乗車地WR11までの移動経路R11を設定する。
図7に示す例と同様に、設定部132は、タクシーC1にユーザ及び荷物の何れも割り当てられていない場合には、ユーザU1をタクシーC1に割り当てる。一方、設定部132は、タクシーC1に荷物が割り当てられている場合には、その荷物のサイズに基づいてタクシーC1の空きスペースに乗車可能な乗車可能人数を算出し、タクシーC1の乗車可能人数と、配車予約要求に含まれる人数とに基づいて、ユーザU1がタクシーC1の空きスペースに乗車できるか否かを判定する。そして、設定部132は、ユーザU1がタクシーC1の空きスペースに乗車できる場合には、ユーザU1をタクシーC1に割り当てる。一方、設定部132は、ユーザU1がタクシーC1の空きスペースに乗車できない場合には、タクシーC1への荷物の割り当てをキャンセルする。そして、設定部132は、荷物の割り当てをタクシーC1から他のタクシーに変更し、その変更後のタクシーC1にユーザU1を新たに割り当てる。なお、設定部132は、タクシーC1に他のユーザが既に割り当てられている場合には、ユーザU1が乗車可能な空きスペースを有する他のタクシーを抽出してユーザU1に割り当てるようにする。
図8に示す例では、タクシーC1に荷物群B10が割り当てられているため、設定部132は、荷物群B10のサイズ等に基づいてタクシーC1の空きスペースに乗車可能な乗車可能人数を算出する。そして、設定部132は、タクシーC1の乗車可能人数と、配車予約要求に含まれる人数とに基づいて、ユーザU1がタクシーC1の空きスペースに乗車できるか否かを判定する。図8に示す例では、タクシーC1が荷物群B10を積載した後には、ユーザU1がタクシーC1の空きスペースに乗車できないと判定されるものとする。この場合には、設定部132は、タクシーC1への荷物群B10の割り当てをキャンセルする。そして、設定部132は、荷物群B10の割り当てをタクシーC1から他のタクシーに変更し、その変更後のタクシーC1にユーザU1を新たに割り当てる。
図8では、タクシーC1が荷物群B10を積載する前の状態であり、荷物群B10は荷物待機場所WA13に存在する。このため、タクシーC1への荷物群B10の割り当てをキャンセルし、荷物群B10の割り当てをタクシーC1から他のタクシーに変更するためには、タクシーC1以外の他のタクシーに荷物群B10を集荷させる必要がある。そこで、本実施形態では、タクシーC1以外の他のタクシーを荷物待機場所WA13に移動させ、荷物待機場所WA13において他のタクシーに荷物群B10を集荷させる。
具体的には、設定部132は、荷物群B10が存在する荷物待機場所WA13から所定範囲PR1内に存在するタクシーのうち、荷物群B10を積載可能な空きスペースを有するタクシーをタクシー候補として抽出する。図8の上側では、荷物待機場所WA13の周囲に存在するタクシーC2乃至C4のうちから、所定範囲PR1内に存在し、かつ、荷物群B10を積載可能な空きスペースを有するタクシー候補としてタクシーC2、C3が抽出される例を示す。
次に、設定部132は、抽出されたタクシー候補(タクシーC2、C3)のうちから、荷物待機場所WA13からの車両の移動負荷が最小となるタクシーC2を抽出する。
次に、配車処理部131は、荷物待機場所WA13で荷物群B10を集荷する集荷依頼をキャンセルし、乗車地WR11に向かいユーザU1を乗車させる旨をタクシーC1に通知する。また、配車処理部131は、荷物待機場所WA13で荷物群B10を集荷する旨をタクシーC2に通知する。これにより、図8の下段に示すように、タクシーC1は、荷物待機場所WA13で荷物群B10を集荷する必要がなく、乗車地WR11に向かいユーザU1を乗車させることができる。また、タクシーC2は、荷物待機場所WA13に向かい、荷物群B10を集荷する。
図7、図8に示すように、設定部132は、タクシーC1に荷物群B10が割り当てられ、かつ、荷物群B10の割り当て後のタクシーC1の空きスペースにユーザU1を乗車させることができない場合には、タクシーC1への荷物群B10の割り当てをキャンセルする。そして、設定部132は、荷物群B10をタクシーC2に新たに割り当て、そのキャンセル後のタクシーC1にユーザU1を新たに割り当てる。また、輸送計画作成部133は、タクシーC1についてキャンセルにより新たに割り当てられるユーザU1の輸送計画を新たに作成し、タクシーC2についてキャンセルにより新たに割り当てられる荷物群B10の輸送計画を新たに作成する。
ここで、タクシーC1の代わりに、タクシーC2に荷物群B10を積載させ、荷物群B10を配送場所まで輸送する場合には、配送場所への荷物群B10の到着時間についてある程度の遅延が生じる。この遅延の程度が大きい場合には、荷物群B10の集配予約をしたユーザ(またはその関係者)が荷物群B10を待つ時間が長くなるため、集配予約をするユーザに対して快適なサービスを提供することが困難となるおそれがある。そこで、キャンセルを想定してタクシーC2について作成された輸送計画に基づいて、そのキャンセル後の荷物群B10の遅延時間が許容範囲内であるか否かを判定し、その遅延時間が許容範囲内である場合にのみキャンセルを実行することが好ましい。
具体的には、設定部132は、キャンセルを想定してタクシーC2について作成された輸送計画に基づいて、そのキャンセル後の荷物群B10の遅延時間が許容範囲内であるか否かを判定する。この許容範囲は、集配予約をしたユーザが許容できる遅延時間を示す範囲である。例えば、配送時刻305(図4参照)に格納されている時刻を基準とし、その時刻が経過してから許容される時間の長さを許容範囲とすることができる。この許容範囲は、ユーザ毎に変動値を設定してもよく、固定値としてもよい。例えば、許容範囲として、数分乃至数十分の値を設定することができる。
そして、荷物群B10の遅延時間が許容範囲内である場合には、設定部132は、そのキャンセルを実行して、荷物群B10をタクシーC2に割り当てるとともに、そのキャンセル後のタクシーC1にユーザU1を割り当てる。一方、荷物群B10の遅延時間が許容範囲外である場合には、そのキャンセルを実行せずに、ユーザU1を乗車可能な空きスペースを有する他のタクシーを新たに抽出し、そのタクシーにユーザU1を割り当てるようにする。この場合には、輸送計画作成部133は、その新たに抽出されたタクシーに割り当てられるユーザU1の輸送計画を作成する。
なお、荷物群B10の遅延時間を気にしないユーザもいることが想定される。また、荷物群B10の遅延時間を事前に通知することにより、その遅延時間をユーザにより承認されることも考えられる。そこで、配車処理部131は、輸送計画作成部133により作成された輸送計画に基づいて、キャンセル後の荷物群B10の到着時刻に遅延が発生する場合には、その旨を荷物群B10の集配予約をしたユーザに通知することができる。そして、その通知を確認したユーザによりその遅延が承認されたことを条件に、上述したキャンセルを実行してもよい。また、上述したキャンセルにより、タクシーC1からタクシーC2への荷物の積み替えが発生する場合に、その旨を荷物群B10の集配予約をしたユーザに通知してもよい。すなわち、タクシーC1に積載されている荷物群B10を荷物待機場所WA13において一時的に降ろすことを荷物群B10の集配予約をしたユーザに通知してもよい。この場合についても、その通知を確認したユーザによりその荷物の積み替えが承認されたことを条件に、上述したキャンセルを実行してもよい。なお、これらの通知は、表示部への表示により通知するようにしてもよく、音声出力等からの出力により通知してもよい。
このように、本実施形態では、輸送計画作成部133により作成された輸送計画に基づいて、キャンセル後の輸送計画が許容されるか否かを、予め設定された許容範囲またはユーザ承認により判定するようにする。
なお、荷物待機場所WA13の位置を基準とする所定範囲PR1内に他のタクシーが存在しないことも想定される。この場合には、所定範囲PR1を拡大して、ユーザU1を乗車可能な空きスペースを有する他のタクシー(例えばタクシーC4)を抽出してもよい。この場合に、輸送計画作成部133は、タクシーC4に荷物群B10を割り当てた場合におけるタクシーC1についてのユーザU1の輸送計画を作成する。そして、設定部132は、そのユーザU1の輸送計画に基づいて、タクシーC4に荷物群B10を割り当てた場合に、荷物群B10の到着時間が許容範囲内であるか否かを判定する。そして、設定部132は、荷物群B10の遅延時間が許容範囲内である場合には、ユーザU1をタクシーC1に割り当て、荷物群B10をタクシーC4に割り当てる。一方、設定部132は、荷物群B10の遅延時間が許容範囲外である場合には、そのキャンセルを実行せずに、ユーザU1を乗車可能な空きスペースを有する他の第3車両を抽出し、第3車両にユーザU1を割り当てる。また、輸送計画作成部133は、所定範囲PR1内に他のタクシーが存在しない場合において、上述したように、ユーザU1がタクシーC1に割り当てられ、荷物群B10がタクシーC4に割り当てられたときには、タクシーC1についてユーザU1を乗車させる輸送計画を新たに作成する。また、タクシーC4について荷物群B10を輸送する輸送計画も新たに作成される。一方、輸送計画作成部133は、所定範囲PR1内に他のタクシーが存在しない場合において、上述したように、ユーザU1への第1車両の割り当てを実行しないとき(ユーザU1が第3車両に割り当てられ、荷物群B10のタクシーC1への割り当ての変更がないとき)には、タクシーC1の輸送計画を変更しない。この場合には、第3車両についてユーザU1を乗車させる輸送計画が新たに作成される。
このように、本実施形態では、タクシーC1の荷物の積載状況に応じて制御を変更する。具体的には、荷物がタクシーC1に積載済の場合には、タクシーC1から許容範囲内の荷物待機場所へ荷物を降ろし、タクシーC2がその荷物をピックアップして集配する。一方、予約済だが荷物がタクシーC1に未積載の場合には、タクシーC1の荷物予約をキャンセルして、その荷物予約をタクシーC2に変更する。
これにより、配車予約をしたユーザの待ち時間を短縮させることができる。また、配車予約のキャンセルや再度の配車予約を防止することができ、キャンセル処理や再度の配車処理を低減させることができ、サーバ100における制御部130の演算負荷を軽減させることができる。
[輸送計画変更通知画面の表示例]
図9は、荷物を積載済のタクシーC1の輸送計画を変更した場合にタクシーC1の入出力部35に表示される輸送計画変更通知画面160の表示例を示す図である。輸送計画変更通知画面160は、図7で示した輸送計画が変更された場合に表示される表示画面の一例である。また、輸送計画変更通知画面160は、サーバ100からタクシーC1の通信機器31に送信される輸送計画変更情報に基づいて入出力部35に表示される。
図9は、荷物を積載済のタクシーC1の輸送計画を変更した場合にタクシーC1の入出力部35に表示される輸送計画変更通知画面160の表示例を示す図である。輸送計画変更通知画面160は、図7で示した輸送計画が変更された場合に表示される表示画面の一例である。また、輸送計画変更通知画面160は、サーバ100からタクシーC1の通信機器31に送信される輸送計画変更情報に基づいて入出力部35に表示される。
輸送計画変更通知画面160には、現在地標識C1´と、乗車地標識WR11´と、移動経路標識R11´と、荷物待機場所標識WA13´とが表示される。現在地標識C1´は、タクシーC1(図7参照)の現在地を示す標識である。また、乗車地標識WR11´は、ユーザU1の配車予約に応じて設定された乗車地WR11(図7参照)を示す標識である。また、移動経路標識R11´は、タクシーC1の現在地から乗車地WR11までの移動経路R11(図7参照)を示す標識である。また、荷物待機場所標識WA13´は、荷物待機場所WA13(図7参照)を示す標識である。なお、図9では、説明を容易にするため、図示を省略するが、移動経路R11から荷物待機場所WA13までの詳細な経路や案内図、荷物待機場所WA13で降ろす荷物に関する詳細な情報等を輸送計画変更通知画面160に表示してもよい。
また、輸送計画変更通知画面160の下部表示領域161には、積載されている荷物を荷物待機場所WA13で降ろした後に、乗車地WR11に向かいユーザU1を乗車させる旨をタクシーC1の運転者に通知するためのメッセージが表示される。また、下部表示領域161には、確認ボタン162が表示される。確認ボタン162が押下されると、タクシーC1の通信機器31は、その旨をサーバ100に送信する。これにより、サーバ100は、タクシーC1の運転者が輸送計画の変更を確認したことを把握できる。
なお、タクシーC1の運転者が荷物待機場所WA13に到着した際には、移動経路R11及び荷物待機場所WA13の周囲の地図を含む集配支援画面を入出力部35に表示させ、タクシーC1の運転者の集配作業を支援してもよい。この場合には、3次元画像やAR(Augmented Reality:拡張現実)を利用した画像を表示して集配支援を行うようにしてもよい。
図10は、荷物の集荷依頼を受けているタクシーC1の輸送計画を変更した場合にタクシーC1の入出力部35に表示される輸送計画変更通知画面170の表示例を示す図である。輸送計画変更通知画面170は、図8で示した輸送計画が変更された場合に表示される表示画面の一例である。なお、輸送計画変更通知画面170は、図9に示す輸送計画変更通知画面160の変形例であるため、ここでは、輸送計画変更通知画面160と共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明の一部を省略する。
また、輸送計画変更通知画面170の下部表示領域171には、荷物待機場所WA13で荷物を集荷する集荷依頼をキャンセルし、乗車地WR11に向かいユーザU1を乗車させる旨をタクシーC1の運転者に通知するためのメッセージが表示される。また、下部表示領域171には、確認ボタン172が表示される。なお、確認ボタン172は、確認ボタン162(図9参照)に対応する。
なお、図9、図10では、入出力部35に輸送計画変更通知画面160、170を表示してタクシーC1の運転者に輸送計画の変更を通知する例を示すが、入出力部35から音声情報を出力して、それらの各情報を運転者に通知してもよい。また、輸送計画変更通知画面160、170の表示と音声出力との双方を用いて運転者に通知してもよい。
なお、図9、図10では、輸送計画変更通知画面160、170をタクシーC1の入出力部35に表示する例を示すが、これらのうちのユーザU1に通知すべき情報を含む画面を、ユーザU1が所持する電子機器20に表示させるようにしてもよい。また、電子機器20及びタクシーC1の入出力部35の双方に同一または略同一の表示画面を表示してもよい。
また、上述したように、キャンセル対象となる荷物の集配予約をしたユーザにそのキャンセルについて通知する場合には、輸送計画変更通知画面160、170のうち、そのユーザに通知すべき情報を含む画面を提供してもよい。また、この画面には、承認ボタンを設け、その承認があったことを条件に、上述したキャンセルを確定させてもよい。
本実施形態は、集配依頼をするユーザが個人である場合を想定して説明したが、宅配業者や他の輸送業者が集配依頼をする場合についても適用可能である。
[サーバの動作例]
図11は、サーバ100における配車処理の一例を示すフローチャートである。この処理例では、サーバ100が電子機器20から配車予約要求を受信した場合の例を示す。また、この処理例は、記憶部110に記憶されているプログラムに基づいて制御部130により実行される。図11では、図1乃至図10に示す例を適宜参照して説明する。
図11は、サーバ100における配車処理の一例を示すフローチャートである。この処理例では、サーバ100が電子機器20から配車予約要求を受信した場合の例を示す。また、この処理例は、記憶部110に記憶されているプログラムに基づいて制御部130により実行される。図11では、図1乃至図10に示す例を適宜参照して説明する。
図12は、サーバ100における荷物待機場所及び第2車両の抽出処理(図11のステップS530)の一例を示すフローチャートである。
ステップS501において、配車処理部131は、通信部120を介して電子機器20から送信された配車予約要求を受信する。この配車予約要求を受信すると、配車処理部131は、その配車予約要求に応じた各種の配車処理を実行する。この配車予約要求には、ユーザU1の現在地に関する位置情報(電子機器20の位置情報)と、ユーザU1により指定された目的地に関する位置情報と、この配車予約により配車設定された車両に乗車する乗車人数と、ユーザIDとが含まれる。
ステップS502において、設定部132は、荷物情報及び車両情報を取得する。具体的には、設定部132は、記憶部110の荷物DB300(図4参照)から、依頼済または輸送中の荷物情報を取得する。すなわち、設定部132は、依頼車両ID310に車両IDが格納されている荷物、または、輸送中車両ID311に車両IDが格納されている荷物に関する荷物情報を取得する。また、設定部132は、記憶部110の車両DB200(図3参照)から、待機中である車両、または、荷物の輸送サービス中である車両に関する車両情報を取得する。すなわち、設定部132は、輸送サービス状態情報230に「待機中」が格納されている車両に関する車両情報を取得する。また、設定部132は、輸送サービス状態情報230に「輸送サービス中」が格納されている車両のうち、乗車ユーザID207に情報が格納されていない車両に関する車両情報を取得する。なお、必要に応じて、ユーザU1に関するユーザ特性情報を取得する。このユーザ特性情報は、ユーザの好みで設定可能な情報であり、事前に登録することが可能である。例えば、ステップS503で使用される優先度情報をユーザ特性情報として取得可能である。
ステップS503において、設定部132は、ユーザU1の乗車地及び降車地(乗降地)と、乗車地から降車地までの移動経路とを抽出する。具体的には、設定部132は、受信した配車予約要求に含まれる位置情報(ユーザU1の現在地に関する位置情報)に基づいて、乗降地DBに格納されている乗車地のうちから、ユーザU1の現在地からの移動負荷が最小となる乗車地を抽出する。また、設定部132は、受信した配車予約要求に含まれる位置情報(ユーザU1により指定された目的地に関する位置情報)に基づいて、乗降地DBに格納されている降車地のうちから、その目的地からの移動負荷が最小となる降車地を抽出する。なお、ここでは、ユーザU1の移動負荷が最小となる乗車地及び降車地を抽出する例を示すが、ユーザU1の移動負荷が所定値以下となる複数の乗車地及び降車地を抽出し、これらの乗車地及び降車地のうちから、所定条件に基づいて1つの乗車地及び降車地を選択して設定してもよい。図7、図8では、乗車地WR11が設定される例を示す。
また、設定部132は、記憶部110の地図DBを用いて、乗車地から降車地までの移動経路のうちから、車両の移動負荷が最小または最小に近い1または複数の移動経路候補を選択する。そして、設定部132は、1つの移動経路候補が選択された場合には、その移動経路候補を移動経路として設定する。一方、設定部132は、複数の移動経路候補が選択された場合には、それらの移動経路候補のうちから、所定の選択条件に基づいて、1つの移動経路候補を移動経路として設定する。この選択条件は、例えば、ユーザにより設定される優先度を用いることができる。この優先度は、例えば、移動経路を決定する際においてユーザが重視する傾向を示す情報であり、例えば、次の項目(1)乃至(5)の優先度情報をユーザの好みに応じて設定可能である。
(1)所要時間最短、(2)移動距離最短(寄り道をなくし最短距離で移動したい)、(3)待ち時間最短(外で待ちたくない)、(4)停車回数最小(車内の時間を有意義に使いたい)、(5)コスト最安(時間はかかってもよいが、費用を最小にしたい)
なお、(4)停車回数最小は、移動経路上において、車両から荷物を集荷または配送する回数が最小であることを意味する。例えば、複数の場所において、車両から荷物を集荷または配送する場合には、その場所の数が停車回数となる。また、(5)コスト最安は、配車された車両に要する費用が最安であることを意味する。例えば、(5)コスト最安が優先度1位の場合には、最短となる有料道路を通らずに、多少遠回りにしても安い費用となる経路が選択される。
例えば、(1)乃至(5)の順序で優先度を設定する場合を想定する。この場合には、優先度1位の(1)所要時間最短に基づいて、複数の移動経路候補のうちから、所要時間が最短となる移動経路候補が移動経路として選択される。なお、所要時間が最短となる移動経路候補が複数存在する場合には、優先度2位の(2)移動距離最短に基づいて、所要時間が最短となる複数の移動経路候補のうちから、移動距離が最短となる移動経路候補が移動経路として選択される。以下の同様に、上位の優先度情報に基づく移動経路候補が複数となる場合には、その下位の優先度情報に基づいて、移動経路候補が1つとなるまで選択処理が実行される。なお、乗車地から降車地までの移動経路は、OD(origin-destination)とも称することができる。
ステップS504において、設定部132は、ステップS503で設定された移動経路に基づいて、配車予約したユーザが乗車可能な車両を抽出する。具体的には、配車予約要求に含まれる乗車人数よりも乗車可能人数が多い車両のうち、ステップS503で設定された乗車地までの移動負荷が最小となる車両が抽出される。すなわち、ステップS502で取得された車両情報に係る車両のうちから、移動履歴情報202(図3参照)に基づいて、乗車地までの移動負荷が最小となる車両が抽出される。このように抽出された車両を以下では、第1車両と称する。なお、この抽出処理では、車両に積載されている荷物の積載スペースについては、考慮しない。
ステップS505において、設定部132は、第1車両が、積載済または予約済の荷物により、現在または将来の乗車可能人数が、配車予約要求に含まれる乗車人数を下回るか否かを判定する。例えば、第1車両に積載済の荷物が存在する場合において、その荷物が乗車スペースに積載されているときには、その荷物の積載により第1車両の乗車可能人数が少なくなることがある。また、第1車両への予約済の荷物が存在する場合において、その荷物が乗車スペースに積載されるときには、その荷物の積載により第1車両の乗車可能人数が少なくなる。これらの乗車スペースにおける荷物の積載スペースについては、ステップS502で取得された荷物情報に含まれるサイズ情報306、重さ情報307、形状情報308に基づいて算出することが可能である。現在または将来の第1車両の乗車可能人数が、配車予約要求に含まれる乗車人数を下回る場合には、ステップS506に進む。一方、現在または将来の第1車両の乗車可能人数が、配車予約要求に含まれる乗車人数以上である場合には、ステップS524に進む。
ステップS524において、輸送計画作成部133は、第1車両の輸送計画を演算して求める。この輸送計画は、ユーザや荷物を輸送する際における移動経路や停車場所等を含む計画であり、各場所への到着時刻や作業時間等を含む。具体的には、輸送計画作成部133は、第1車両に荷物が積載されていない場合には、ステップS503で抽出された乗降地及び移動経路を、第1車両の輸送計画として設定する。また、第1車両に荷物が積載済の場合や第1車両に荷物が予約済の場合には、集配場所での荷物の集配作業が必要となる。このため、輸送計画作成部133は、第1車両に積載済または予約済の荷物の集配作業を考慮して、必要に応じて、ステップS503で抽出された乗降地及び移動経路を補正して、第1車両の輸送計画を設定する。例えば、図6に示すように、第1車両が、環状の経路R1を巡回する車両である場合には、第1車両の移動経路は固定の経路である。この場合には、第1車両に積載済または予約済の荷物の集配場所での停車や作業時間が考慮され、固定の経路である環状の経路R1における各場所への到着時刻等が設定され、第1車両の輸送計画が設定される。なお、巡回ルートを走行する車両でない場合には、必要に応じて移動経路や各時刻等が補正される。
ここで、車両の移動経路の移動時間については、移動経路の距離と、その移動経路について法定速度や渋滞状態を考慮して予め設定されている車両の速度とに基づいて算出される。なお、道路状態(渋滞)などに基づいて、予め設定されている車両速度を適宜変更して用いてもよい。例えば、次の式を用いて移動時間を求めることができる。
移動経路の移動時間=移動経路の距離/移動速度
移動経路の移動時間=移動経路の距離/移動速度
また、移動経路における各場所での到着時刻は、現在地からその場所までの移動時間を算出し、その移動時間を現時刻に加算することにより算出可能である。
ステップS525において、配車処理部131は、ステップS524で求められた第1車両の輸送計画を、配車予約したユーザU1と、第1車両とに通知する。具体的には、配車処理部131は、第1車両の輸送計画に関する情報を、電子機器20と第1車両の通信機器とに送信する。第1車両の輸送計画に関する情報には、設定された乗降地、移動経路を含む。第1車両の輸送計画に関する情報を受信した電子機器20の制御部25は、第1車両の輸送計画に関する情報を入出力部27から出力させる。また、第1車両の輸送計画に関する情報を受信した第1車両の通信機器は、第1車両の輸送計画に関する情報を入出力部から出力させる。
ステップS506において、設定部132は、荷物が第1車両に積載されているか否かを判定する。具体的には、ステップS502で取得された第1車両に関する荷物情報に含まれる積載済荷物ID208に荷物IDが格納されている場合には、荷物が第1車両に積載されていると判定される。一方、積載済荷物ID208に荷物IDが格納されていない場合には、荷物が第1車両に積載されていないと判定される。荷物が第1車両に積載されている場合には、ステップS530に進む。一方、荷物が第1車両に積載されていない場合には、ステップS515に進む。
なお、第1車両に複数の荷物が割り当てられている場合には、同一の配送場所となる荷物単位で、ステップS506からS510、S515からS518の各処理を実行する。この場合に、同一の配送場所となる荷物のうち、荷物のサイズの合計値が大きい荷物(1または複数の荷物)から、各処理を順次実行することが好ましい。
ステップS530において、設定部132は、荷物待機場所及び第2車両の抽出処理を実行する。この抽出処理では、第1車両に積載されている荷物を一時的に預ける荷物待機場所と、その荷物待機場所に預けた荷物の集荷を依頼する第2車両とを抽出する。
図12に示すステップS531において、設定部132は、ステップS503で抽出された第1車両の移動経路上またはその移動経路上から所定範囲内の荷物待機場所候補のうち、第1車両の移動負荷が最小となる候補を荷物待機場所として抽出する。例えば、図7に示すように、タクシーC1の移動経路R11上または移動経路R11から所定範囲内の荷物待機場所候補として、荷物待機場所WA11乃至WA13が抽出される。そして、移動経路R11から荷物待機場所WA11乃至WA13までの移動負荷が最小となる経路(移動経路SD11乃至SD13)が抽出される。この場合には、荷物待機場所WA11乃至WA13のうち、移動経路R11からの移動経路(移動経路SD11乃至SD13)が最小となる荷物待機場所WA13が抽出される。
ここで、図5で説明したように、荷物の集配作業をする作業者が存在しない荷物待機場所も存在する。また、作業者が存在しない荷物待機場所では、タクシーからの荷物の集配作業を、タクシーの運転者またはタクシーに乗車しているユーザが行う必要がある。ただし、第1車両が、運転者が存在しない自動運転車両であり、かつ、第1車両に他のユーザも乗車していない場合には、荷物待機場所に作業者が存在する必要がある。このため、第1車両が、運転者が存在しない自動運転車両であり、かつ、第1車両に他のユーザも乗車していない場合には、作業者が存在する荷物待機場所を抽出することが好ましい。
ステップS532において、設定部132は、ステップS531で設定された荷物待機場所から所定範囲内に存在する車両(第2車両候補)のうち、その荷物待機場所への移動負荷が最小となる候補を第2車両として抽出する。例えば、図7に示すように、荷物待機場所WA13から所定範囲PR1内に存在する第2車両候補(タクシーC2、C3)のうち、荷物待機場所WA13への移動負荷が最小となるタクシーC2が第2車両として抽出される。
図11に戻り、ステップS507において、輸送計画作成部133は、第2車両の輸送計画を演算して求める。すなわち、輸送計画作成部133は、ステップS531で設定された荷物待機場所に一時的に預けられた荷物(第1車両に積載済の荷物)を集荷して、その荷物の配送場所まで移動する第2車両の移動経路を演算して求める。具体的には、第2車両の現在地から荷物待機場所までの移動経路と、荷物待機場所から荷物の配送場所までの移動経路とを含む移動経路が求められる。また、輸送計画作成部133は、荷物待機場所を経由して、第2車両の現在地から荷物の配送場所までの移動経路における第2車両の移動時間を求める。この移動時間には、荷物待機場所での荷物の集荷作業に要する時間が加算される。なお、荷物待機場所での荷物の集荷作業に要する時間は、実験的に求めた値を設定してもよく、コンピュータシミュレーションを用いた計算により求めた値を設定してもよい。また、集荷対象となる荷物の数や荷物待機場所での作業効率等に応じて適宜変更した値を設定してもよい。例えば、荷物待機場所での荷物の集荷作業に要する時間として、例えば、数分程度の値を設定することができる。また、輸送計画作成部133は、求められた第2車両の移動時間を現時刻に加算することにより、第1車両に積載済の荷物がその配送場所に到着する到着時刻を求めることができる。なお、第2車両が第1車両よりも早く荷物待機場所に到着する場合には、荷物待機場所での第2車両の待ち時間と、第1車両から荷物を降ろす作業時間とが、第2車両の移動時間に加算される。
ステップS508において、設定部132は、ステップS507で求められた第1車両に積載済の荷物の到着時刻が、集配予約したユーザの許容範囲内であるか否かを判定する。この許容範囲は、例えば、配送時刻305(図4参照)に格納されている時刻までの範囲としてもよく、その時刻が経過してから許容される時間の長さとしてもよい。この長さは、例えば、固定値としてもよく、変動値としてもよい。第1車両に積載済の荷物の到着時刻が、集配予約したユーザの許容範囲内である場合には、ステップS509に進む。一方、第1車両に積載済の荷物の到着時刻が、集配予約したユーザの許容範囲外である場合には、ステップS522に進む。
ステップS509において、設定部132は、ステップS531で設定された荷物待機場所で荷物を降ろした場合に、その降ろした荷物分の空きスペースにより、配車予約要求を送信したユーザが乗車可能となるか否かを判定する。なお、荷物待機場所で降ろした荷物分の空きスペースについては、降ろす対象となる荷物に関する荷物情報に含まれるサイズ情報306、重さ情報307、形状情報308に基づいて算出することが可能である。降ろした荷物分の空きスペースによりユーザが乗車可能となる場合には、ステップS510に進む。一方、降ろした荷物分の空きスペースでもユーザが乗車可能にならない場合には、ステップS522に進む。なお、第1車両に複数の配送場所への荷物が積載されている場合には、配送場所への荷物の到着時刻がステップS508で示した許容範囲内である荷物を対象とし、その対象となる全ての荷物分の空きスペースによりユーザが乗車可能となるか否かを判定する。そして、その対象となる全ての荷物分の空きスペースによりユーザが乗車可能となる場合には、ステップS510に進む。一方、その対象となる全ての荷物分の空きスペースでもユーザが乗車可能にならない場合には、ステップS522に進む。
ステップS510において、設定部132は、ステップS530、S507乃至S509の処理対象となった荷物以外に、第1車両に積載済または予約済の他の荷物が存在するか否かを判定する。第1車両に積載済または予約済の他の荷物が存在する場合には、ステップS506に戻る。一方、第1車両に積載済または予約済の他の荷物が存在しない場合には、ステップS511に進む。
ステップS511において、設定部132は、第1車両に積載済の荷物の中から、輸送計画を変更することで、配車予約したユーザが第1車両に乗車可能となる荷物を抽出する。すなわち、輸送計画を変更する荷物が抽出される。例えば、第1車両に積載済の荷物が1つの場合には、その荷物が抽出される。一方、第1車両に複数の荷物が積載され、これらの各荷物の配送場所が同一である場合には、これらの各荷物が抽出される。また、第1車両に複数の配送場所への荷物が積載されている場合には、ユーザが乗車可能となる空きスペースを確保できる程度の荷物が配送場所単位で抽出される。
ここで、第1車両に積載済の荷物が複数存在する場合には、それらの各荷物のうちから、所定の選択条件に基づいて、1または複数の荷物を抽出することができる。この選択条件は、例えば、ユーザにより設定される優先度を用いることができる。この優先度は、例えば、上述した項目(1)乃至(5)の優先度情報をユーザの好みに応じて設定可能である。すなわち、第1車両において輸送計画変更の可能性のある荷物が複数存在する場合には、ユーザU1により設定された優先度の高い項目を満足する荷物を優先的に抽出することが好ましい。例えば、(1)乃至(5)の順序で優先度を設定する場合を想定する。この場合には、優先度1位の(1)所要時間最短に基づいて、複数の荷物のうちから、集配に関する所要時間が最短となる荷物が選択される。例えば、荷物待機場所への立ち寄り時間が最短となる荷物や、軽量で運びやすい荷物が優先的に抽出される。
ステップS512において、輸送計画作成部133は、ステップS511で抽出された荷物を一時的に預ける荷物待機場所への立ち寄り時間と、その荷物待機場所で荷物を降ろす作業時間とを含む第1車両の輸送計画を演算して求める。また、輸送計画作成部133は、必要に応じて、ステップS507で求められた第2車両の輸送計画を補正する。なお、荷物待機場所で荷物を降ろす作業に要する時間は、実験的に求めた値を設定してもよく、コンピュータシミュレーションを用いた計算により求めた値を設定してもよい。また、降ろす対象となる荷物の数や荷物待機場所での作業効率等に応じて適宜変更した値を設定してもよい。荷物待機場所で荷物を降ろす作業に要する時間として、例えば、数分程度の値を設定することができる。
具体的には、輸送計画作成部133は、第1車両の現在地から、ステップS503で抽出された乗車地までの移動経路と、その移動経路とステップS531で設定された荷物待機場所との往復経路とを含む乗車地までの移動経路を求める。そして、輸送計画作成部133は、その乗車地までの移動経路と、ステップS503で抽出された移動経路とに基づいて、第1車両の現在地から、ステップS503で抽出された降車地までの移動経路を求める。また、輸送計画作成部133は、これらの各移動経路や荷物待機場所で荷物を降ろす作業時間等に基づいて、これらの各移動経路における各到着時刻等を算出する。そして、輸送計画作成部133は、第1車両の現在地から、ステップS503で抽出された降車地までの移動経路と、その算出された各到着時刻等とを含む第1車両の輸送計画を求める。
ステップS513において、設定部132は、第1車両への荷物の割り当てをキャンセルして、その荷物を第2車両に新たに割り当て、そのキャンセル後の第1車両にユーザU1を新たに割り当てる。
ステップS514において、配車処理部131は、ステップS512で求められた第1車両の輸送計画を、配車予約したユーザU1と、第1車両とに通知する通知処理を実行する。また、配車処理部131は、ステップS507で求められた第2車両の輸送計画を、集配予約したユーザU2と、第2車両とに通知する通知処理を実行する。
例えば、第1車両としてタクシーC1が抽出され、第2車両としてタクシーC2が抽出された場合を想定する。この場合には、配車処理部131は、第1車両の輸送計画に関する情報を電子機器20及び通信機器31に送信する。第1車両の輸送計画に関する情報には、設定された乗降地、荷物待機場所、各場所までの移動経路、キャンセルする荷物に関する情報を含む。第1車両の輸送計画に関する情報を受信した電子機器20の制御部25は、第1車両の輸送計画に関する情報を入出力部27から出力させる。また、第1車両の輸送計画に関する情報を受信した通信機器31の制御部は、第1車両の輸送計画に関する情報を入出力部35から出力させる。例えば、図9、図10に示すように、第1車両の輸送計画に関する情報(輸送計画変更情報)に基づいて、輸送計画変更通知画面160、170が入出力部35に表示される。また、配車処理部131は、第2車両の輸送計画に関する情報を通信機器32に送信する。第2車両の輸送計画に関する情報には、集配場所に関する情報、集荷する荷物に関する情報、各場所までの移動経路を含む。第2車両の輸送計画に関する情報を受信した通信機器32の制御部は、第2車両の輸送計画に関する情報を入出力部36から出力させる。
ステップS515において、設定部132は、第1車両に予約済の荷物の集荷場所から所定範囲内に存在する車両(第2車両候補)のうち、その荷物待機場所への移動負荷が最小となる候補を第2車両として設定する。例えば、図8に示すように、荷物待機場所WA13から所定範囲PR1内に存在する第2車両候補(タクシーC2、C3)のうち、荷物待機場所WA13への移動負荷が最小となるタクシーC2を第2車両として設定する。
ステップS516において、輸送計画作成部133は、第2車両の輸送計画を演算して求める。すなわち、輸送計画作成部133は、第1車両に予約済の荷物の集荷場所を集荷して、その荷物の配送場所まで移動する第2車両の移動経路を演算して求める。具体的には、第2車両の現在地から集荷場所までの移動経路と、集荷場所から荷物の配送場所までの移動経路とを含む移動経路が求められる。また、輸送計画作成部133は、集荷場所を経由して、第2車両の現在地から荷物の配送場所までの移動経路における第2車両の移動時間を求める。この移動時間には、集荷場所での荷物の集荷作業に要する時間が加算される。この作業時間は、ステップS507で用いた作業時間と同様である。また、輸送計画作成部133は、求められた第2車両の移動時間を現時刻に加算することにより、第1車両に予約済の荷物がその配送場所に到着する到着時刻を求めることができる。
ステップS517において、設定部132は、ステップS516で求められた第1車両に予約済の荷物の到着時刻が、集配予約したユーザの許容範囲内であるか否かを判定する。この許容範囲は、ステップS508で用いた許容範囲と同様とすることができる。第1車両に予約済の荷物の到着時刻が、集配予約したユーザの許容範囲内である場合には、ステップS518に進む。一方、第1車両に予約済の荷物の到着時刻が、集配予約したユーザの許容範囲外である場合には、ステップS522に進む。
ステップS518において、設定部132は、ステップS515乃至S517の処理対象となった荷物以外に、第1車両に予約済の他の荷物が存在するか否かを判定する。第1車両に予約済の他の荷物が存在する場合には、ステップS506に戻る。一方、第1車両に予約済の他の荷物が存在しない場合には、ステップS519に進む。
ステップS519において、設定部132は、第1車両に予約済の荷物の中から、輸送計画を変更することで、配車予約したユーザが第1車両に乗車可能となる荷物を抽出する。例えば、第1車両に予約済の荷物が1つの場合には、その荷物が抽出される。一方、第1車両に複数の荷物が予約済であり、これらの各荷物の配送場所が同一である場合には、これらの各荷物が抽出される。また、第1車両に複数の配送場所への荷物が予約されている場合には、ユーザが乗車可能となる空きスペースを確保できる程度の荷物が配送場所単位で抽出される。
ここで、第1車両に予約済の荷物が複数存在する場合には、それらの各荷物のうちから、所定の選択条件に基づいて、1または複数の荷物を抽出することができる。この選択条件は、ステップS511で示した選択条件と同様である。
例えば、積載済の荷物については、その荷物を降ろす荷物待機場所に立ち寄る必要があり、その荷物待機場所に立ち寄る時間と作業時間が発生する。このため、優先度1位が(1)所要時間最短である場合において、第1車両に積載済の荷物と、予約済の荷物との双方が存在するときには、予約済の荷物が優先的に抽出される。
ステップS520において、設定部132は、ステップS519で抽出された荷物について、第1車両への割り当てをキャンセルする。
ステップS521において、輸送計画作成部133は、ステップS519で抽出された荷物を集荷場所から集荷する必要がなくなったため、第1車両について新たな輸送計画を作成する。具体的には、輸送計画作成部133は、第1車両の現在地から、ステップS503で抽出された乗車地までの移動経路と、ステップS503で抽出された移動経路とに基づいて、第1車両の現在地から、ステップS503で抽出された降車地までの移動経路を求める。また、輸送計画作成部133は、これらの各移動経路に基づいて、これらの各移動経路における各到着時刻等を算出する。そして、輸送計画作成部133は、第1車両の現在地から、ステップS503で抽出された降車地までの移動経路と、その算出された各到着時刻等とを含む第1車両の輸送計画を求める。また、輸送計画作成部133は、必要に応じて、ステップS516で求められた第2車両の輸送計画を補正する。
ステップS513において、設定部132は、ステップS519で抽出された荷物を第2車両に新たに割り当て、第1車両にユーザU1を新たに割り当てる。
ステップS522において、設定部132は、ステップS503で設定された移動経路に基づいて、配車予約したユーザU1が乗車可能な空きスペースを有する第3車両を抽出する。例えば、荷物を積載している車両と、荷物の集配予約がある車両と、他のユーザを乗車している車両とは、第3車両の候補から除くことができる。具体的には、ステップS502で取得された車両情報に係る車両のうちから、乗車可能人数205、乗車人数206、積載済荷物ID208、予約済荷物ID209(図3参照)に基づいて、配車予約要求に含まれる乗車人数よりも乗車可能人数が多く、配車予約要求を送信したユーザU1が乗車可能な空きスペースを有する車両が抽出される。そして、ステップS502で取得された車両情報に係る車両のうちから、移動履歴情報202(図3参照)に基づいて、ステップS503で設定された乗車地までの移動負荷が最小となる車両が第3車両として抽出される。そして、設定部132は、抽出された第3車両を配車予約したユーザU1に割り当てる。
また、輸送計画作成部133は、設定部132により抽出された第3車両について輸送計画を作成する。具体的には、輸送計画作成部133は、第3車両の現在地から、ステップS503で抽出された乗車地までの移動経路と、ステップS503で抽出された移動経路とに基づいて、第3車両の現在地から、ステップS503で抽出された降車地までの移動経路を求める。また、輸送計画作成部133は、これらの各移動経路に基づいて、これらの各移動経路における各到着時刻等を算出する。そして、輸送計画作成部133は、第3車両の現在地から、ステップS503で抽出された降車地までの移動経路と、その算出された各到着時刻等とを含む第3車両の輸送計画を求める。
ステップS523において、配車処理部131は、ステップS522で求められた第3車両の輸送計画を、配車予約したユーザU1と、第3車両とに通知する通知処理を実行する。
このように、本実施形態では、集荷済または予約済の荷物により、第1車両の空きスペースに、配車予約したユーザU1が乗車できない場合には、少なくとも一部の荷物の割り当てを第1車両から第2車両に変更する。これにより、第1車両以外の車両をユーザU1が待つ必要がなくなり、ユーザU1の待ち時間を短縮させることができる。これにより、配車予約のキャンセルや再度の配車予約を防止することができ、キャンセル処理や再度の配車処理を低減させることができ、サーバ100における制御部130の演算負荷を軽減させることができる。
また、本実施形態では、貨客混載の配車サービスにおいて、配車予約したユーザに最適な車両の車室が荷物により占有されている場合または占有される予定の場合、ユーザへの配車を優先し、ユーザに最適な新たな車両の割り当てを実行する。このように、輸送優先度の低い荷物が先に車両に積載されている場合または積載が予約されている場合でも、輸送優先度の高いユーザからの配車予約を受け付けたときには、新たな車両の割り当てを実行するため、輸送優先度の高いユーザが適切な車両に乗車することができる。このように、ユーザからの配車予約に対して優先的に車両を割り当てることができる。すなわち、配車予約をするユーザのユーザビリティを向上させることができ、配車予約をするユーザに対して快適なサービスを提供することができる。
なお、本実施形態では、配車予約に応じた配車処理と、集配予約に応じた集配処理とをサーバ100において実行する例を示したが、それらの各処理の全部または一部を他の機器において実行してもよい。この場合には、それらの各処理の一部を実行する各機器により情報処理システムが構成される。また、本実施形態では、それらの各処理を実行する際に用いられる各DB(地図DB、顧客DB、乗降地DB、車両DB200(図3参照)、荷物DB300(図4参照)、荷物待機場所DB400(図5参照))をサーバ100において管理する例を示す。ただし、それらの全部または一部のDBを、サーバ100以外の1または複数の他の機器により管理し、サーバ100は、他の機器により管理されているDBを取得して用いてもよい。
また、サーバ100の機能を含む情報処理システム1の一部(または全部)については、ネットワーク10を介して提供可能なアプリケーションにより提供されてもよい。このアプリケーションは、例えばSaaS(Software as a Service)である。
また、配車予約に応じた配車処理と集配予約に応じた集配処理との全部または一部を電子機器20において実行してもよい。この場合には、電子機器20の制御部25は、サーバ100の制御部130が備える配車処理部131と設定部132と輸送計画作成部133とのうちの全部または一部の処理を実行する。また、電子機器20の記憶部110には、上述した各DB(地図DB、顧客DB、乗降地DB、車両DB200(図3参照)、荷物DB300(図4参照)、荷物待機場所DB400(図5参照))のうちの一部を記憶させてもよい。なお、電子機器20は、それらの各DBを用いる場合には、外部装置から取得して用いてもよい。
例えば、ユーザU1の個人的な情報は、サーバ100で管理せずに電子機器20において管理し、電子機器20において、配車予約に応じた配車処理と集配予約に応じた集配処理とを実行してよい。このようにサーバ100の各処理の全部または一部を電子機器20において実行する場合には、電子機器20は、情報処理装置として機能する。
また、例えば、電子機器20が、配車アプリや集配アプリの機能を提供するサーバ100にアクセスして機能提供を受け、サーバ100から送信される機能の実行結果をブラウザに表示してもよい。
なお、本実施形態で示した各処理は、各処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムに基づいて実行されるものである。このため、本実施形態は、それらの各処理を実行する機能を実現するプログラム、そのプログラムを記憶する記録媒体の実施形態としても把握することができる。例えば、情報処理装置に新機能を追加するためのアップデート処理により、そのプログラムを情報処理装置の記憶装置に記憶させることができる。これにより、そのアップデートされた情報処理装置に本実施形態で示した各処理を実施させることが可能となる。
[本実施形態の構成及び効果]
サーバ100(情報処理装置の一例)は、ユーザ及び荷物で車室内の乗車シートを共有可能な車両を利用して、ユーザ及び荷物のうちの少なくとも1つの輸送を実行するための情報処理装置である。サーバ100は、荷物の集配予約要求を受け付ける配車処理部131(集荷予約受付部の一例)と、ユーザの配車予約要求を受け付ける配車処理部131(配車予約受付部の一例)と、集配予約要求に基づいて配車可能な車両を抽出して当該車両を当該集配予約要求に係る荷物に割り当て、配車予約要求に基づいて配車可能な車両を抽出して当該車両を当該配車予約要求に係るユーザに割り当てる配車設定を行う設定部132と、集配予約要求に対して割り当てられた車両について当該集配予約要求に係る荷物を集配するための当該車両の移動経路を含む当該荷物の輸送計画を作成し、配車予約要求に対して割り当てられた車両について当該配車予約要求に係るユーザを降車地まで乗車させるための当該車両の移動経路を含む当該ユーザの輸送計画を作成する輸送計画作成部133とを備える。また、設定部132は、ユーザU1(配車予約要求に係るユーザの一例)からの配車予約要求に基づいて抽出されたタクシーC1(第1車両の一例)に、その配車予約要求よりも前に受け付けられた集配予約要求に係る荷物群B10(荷物の一例)が割り当てられ、かつ、荷物群B10の割り当て後のタクシーC1の空きスペースにユーザU1を乗車させることができない場合には、タクシーC1への荷物群B10の割り当てをキャンセルして、荷物群B10をタクシーC2(第2車両の一例)に新たに割り当て、そのキャンセル後のタクシーC1にユーザU1を新たに割り当てる(図7、図8参照)。また、輸送計画作成部133は、タクシーC1についてそのキャンセルにより新たに割り当てられるユーザU1の輸送計画を新たに作成し、タクシーC2についてそのキャンセルにより新たに割り当てられる荷物群B10の輸送計画を新たに作成する。なお、本実施形態に係る情報処理装置は、電子機器20により実現してもよく、情報処理システム1を構成する各機器により実現してもよい。
サーバ100(情報処理装置の一例)は、ユーザ及び荷物で車室内の乗車シートを共有可能な車両を利用して、ユーザ及び荷物のうちの少なくとも1つの輸送を実行するための情報処理装置である。サーバ100は、荷物の集配予約要求を受け付ける配車処理部131(集荷予約受付部の一例)と、ユーザの配車予約要求を受け付ける配車処理部131(配車予約受付部の一例)と、集配予約要求に基づいて配車可能な車両を抽出して当該車両を当該集配予約要求に係る荷物に割り当て、配車予約要求に基づいて配車可能な車両を抽出して当該車両を当該配車予約要求に係るユーザに割り当てる配車設定を行う設定部132と、集配予約要求に対して割り当てられた車両について当該集配予約要求に係る荷物を集配するための当該車両の移動経路を含む当該荷物の輸送計画を作成し、配車予約要求に対して割り当てられた車両について当該配車予約要求に係るユーザを降車地まで乗車させるための当該車両の移動経路を含む当該ユーザの輸送計画を作成する輸送計画作成部133とを備える。また、設定部132は、ユーザU1(配車予約要求に係るユーザの一例)からの配車予約要求に基づいて抽出されたタクシーC1(第1車両の一例)に、その配車予約要求よりも前に受け付けられた集配予約要求に係る荷物群B10(荷物の一例)が割り当てられ、かつ、荷物群B10の割り当て後のタクシーC1の空きスペースにユーザU1を乗車させることができない場合には、タクシーC1への荷物群B10の割り当てをキャンセルして、荷物群B10をタクシーC2(第2車両の一例)に新たに割り当て、そのキャンセル後のタクシーC1にユーザU1を新たに割り当てる(図7、図8参照)。また、輸送計画作成部133は、タクシーC1についてそのキャンセルにより新たに割り当てられるユーザU1の輸送計画を新たに作成し、タクシーC2についてそのキャンセルにより新たに割り当てられる荷物群B10の輸送計画を新たに作成する。なお、本実施形態に係る情報処理装置は、電子機器20により実現してもよく、情報処理システム1を構成する各機器により実現してもよい。
この構成によれば、ユーザU1からの配車予約に対して優先的にタクシーC1を割り当てることができる。すなわち、配車予約をするユーザU1のユーザビリティを向上させることができ、ユーザU1に対して快適なサービスを提供することができる。また、配車予約のキャンセルや、そのキャンセル後の再度の配車予約を防止することができ、キャンセル処理や再度の配車処理を低減させることができる。これにより、サーバ100における制御部130の演算負荷を軽減させることができる。
また、サーバ100では、集配予約要求には、荷物のサイズに関する情報が含まれ、配車予約要求には、ユーザの現在地に関する情報と、当該配車予約要求に応じて配車設定された車両に乗車する人数に関する情報とが含まれる。また、設定部132は、配車予約要求が受け付けられた場合には、その配車予約要求に含まれるユーザの現在地を基準として所定範囲内に存在する車両のうち、予め設定されている乗車可能人数が当該配車予約要求に含まれる人数以上である車両を第1車両として抽出し、その集配予約要求に係る荷物が第1車両に割り当てられていない場合には、その配車予約要求に係るユーザを第1車両に割り当てる。一方、設定部132は、荷物群B10(集配予約要求に係る荷物の一例)がタクシーC1(第1車両の一例)に割り当てられている場合には、荷物群B10のサイズに基づいてタクシーC1の空きスペースに乗車可能な乗車可能人数を算出し、その算出されたタクシーC1の乗車可能人数とその配車予約要求に含まれる人数とに基づいて、ユーザU1(配車予約要求に係るユーザの一例)がタクシーC1の空きスペースに乗車できるか否かを判定し、ユーザU1がタクシーC1の空きスペースに乗車できる場合には、ユーザU1をタクシーC1に割り当て、ユーザU1がタクシーC1の空きスペースに乗車できない場合には、荷物群B10の割り当てのキャンセルにより荷物群B10の割り当てをタクシーC1からタクシーC2(第2車両の一例)に変更し、その変更後のタクシーC1にユーザU1を新たに割り当てる(図7、図8参照)。
この構成よれば、配車予約要求に含まれるユーザU1の現在地及び人数に基づいて、ユーザU1に割り当てることが可能なタクシーC1を適切に抽出することができる。また、集配予約要求に含まれる荷物のサイズ及び人数に基づいて、ユーザU1がタクシーC1の空きスペースに乗車できるか否かを適切に判定することができる。これらにより、ユーザU1に対して適切なタクシーC1を割り当てることができる。
また、サーバ100では、設定部132は、タクシーC2(第2車両の一例)に関する輸送計画に基づいて、荷物群B10(集配予約要求に係る荷物の一例)のタクシーC1(第1車両の一例)への割り当てのキャンセル後の荷物群B10の遅延時間が許容範囲内であるか否かを判定する。そして、設定部132は、荷物群B10の遅延時間が許容範囲内である場合には、そのキャンセルを実行して、荷物群B10をタクシーC2に割り当てるとともに、そのキャンセル後のタクシーC1にユーザU1(配車予約要求に係るユーザの一例)を割り当て、荷物群B10の遅延時間が許容範囲外である場合には、そのキャンセルを実行せずに、ユーザU1を乗車可能な空きスペースを有する他の第3車両を抽出し、第3車両にユーザU1を割り当てる。輸送計画作成部133は、第3車両に割り当てられるユーザU1の輸送計画を作成する。
この構成によれば、荷物群B10の遅延時間が許容範囲内となる場合にのみ、荷物群B10の割り当てをタクシーC1からタクシーC2に変更する。このため、割り当てを変更される荷物群B10の配送時間の遅延が、集配予約をしたユーザが許容する範囲内となる。これにより、集配予約をしたユーザの意図した集配を実現できるため、そのユーザに対しても快適なサービスを提供することができる。また、集配予約のキャンセルや、そのキャンセル後の再度の集配予約を防止することができ、キャンセル処理や再度の集配処理を低減させることができる。これにより、サーバ100における制御部130の演算負荷を軽減させることができる。
また、サーバ100では、設定部132は、荷物群B10(集配予約要求に係る荷物の一例)がタクシーC1(第1車両の一例)に割り当てられ、かつ、荷物群B10をタクシーC1が積載している場合において、荷物群B10のタクシーC1への割り当てのキャンセルを実行するときには、荷物群B10を一時的に預けることが可能な荷物待機場所WA13(所定場所の一例)を抽出するとともに、荷物待機場所WA13から荷物群B10を集荷することが可能なタクシーC2(第2車両の一例)を抽出する(図7参照)。輸送計画作成部133は、タクシーC1について、荷物待機場所WA13において荷物群B10を降ろした後にユーザU1(配車予約要求に係るユーザの一例)を乗車させる輸送計画を新たに作成し、タクシーC2について、荷物待機場所WA13において荷物群B10を積載して配送する輸送計画を新たに作成する。
この構成によれば、荷物群B10の割り当てをタクシーC1からタクシーC2に変更する場合に、荷物群B10の積み替えを適切に行うことが可能な荷物待機場所WA13及びタクシーC2を抽出することができる。
また、サーバ100では、設定部132は、タクシーC1(第1車両の一例)の移動経路R11上または移動経路R11を基準として所定範囲内に存在する荷物待機場所WA11乃至WA13(複数の所定場所候補の一例)のうちから、タクシーC1の移動負荷が最小となる荷物待機場所WA13を抽出する。
この構成によれば、割り当てを変更するための荷物の積み替えを行う荷物待機場所WA13を適切に抽出することにより、タクシーC1がユーザU1の乗車地に到着する時刻を最短とすることができる。これにより、タクシーC1の輸送効率を高めることができる。
また、サーバ100では、設定部132は、荷物群B10(集配予約要求に係る荷物の一例)がタクシーC1(第1車両の一例)に割り当てられているが、荷物群B10をタクシーC1が積載していない場合において、その割り当てのキャンセルを実行するときには、荷物群B10を集荷する荷物待機場所WA13(所定場所の一例)から荷物群B10を集荷することが可能なタクシーC2(第2車両の一例)を抽出する(図8参照)。輸送計画作成部133は、タクシーC1について、荷物待機場所WA13での荷物群B10の集荷をキャンセルしてユーザU1(配車予約要求に係るユーザの一例)を乗車させる輸送計画を新たに作成し、タクシーC2について、荷物待機場所WA13において荷物群B10を積載して配送する輸送計画を新たに作成する。
この構成によれば、荷物群B10の割り当てをタクシーC1からタクシーC2に変更する場合に、荷物群B10を適切に集配することが可能なタクシーC2を抽出することができる。これにより、システム全体の輸送効率を高めることができる。
また、サーバ100では、設定部132は、荷物待機場所WA13(所定場所の一例)の位置を基準として所定範囲PR1内に存在するタクシーC2、C3(複数の第2車両候補の一例)のうちから、荷物待機場所WA13までの移動負荷が最小となるタクシーC2を抽出する。
この構成によれば、割り当てを変更するための荷物の積み替えを行う荷物待機場所WA13までの移動負荷が最小となるタクシーC2を抽出することにより、割り当てを変更される荷物の配送時間の遅延を最短とすることができる。これにより、その集配予約要求に係るユーザの意図した集配を実現できる。
また、サーバ100では、設定部132は、所定場所(例えば荷物待機場所WA13)の位置を基準とする所定範囲PR1内に第2車両が存在しない場合には、配車予約要求に係るユーザを乗車可能な空きスペースを有する他の第4車両に、集配予約要求に係る荷物を割り当てた場合に関する当該ユーザの輸送計画に基づいて、当該荷物の到着時間が許容範囲内であるか否かを判定する。そして、設定部132は、当該荷物の遅延時間が許容範囲内である場合には、当該ユーザを第1車両に割り当てるとともに、当該荷物を第4車両に割り当てる。一方、設定部132は、当該荷物の遅延時間が許容範囲外である場合には、そのキャンセルを実行せずに、当該ユーザを乗車可能な空きスペースを有する他の第3車両を抽出し、第3車両に当該ユーザを割り当てる。また、輸送計画作成部133は、所定場所の位置を基準とする所定範囲PR1内に第2車両が存在しない場合において、配車予約要求に係るユーザが第1車両に割り当てられたときには、第1車両について、当該ユーザを乗車させる輸送計画を新たに作成し、当該ユーザへの第1車両の割り当てを実行しないときには、第1車両の輸送計画を変更しない。
この構成によれば、荷物の割り当ての変更により生じる荷物の到着時刻に基づいて、適切な配車処理を実行することができる。
また、サーバ100では、設定部132は、輸送計画の変更後における集配予約要求に係る荷物の到着時間が許容範囲内である場合、または、その変更後におけるその荷物の到着時間がその集配予約要求に係るユーザにより承認された場合に、その変更後の輸送計画を設定する。
この構成によれば、荷物の割り当ての変更により、その荷物の到着時刻が大幅に遅延することを防止することができる。また、割り当ての変更後の荷物の到着時刻をその集配予約要求に係るユーザに通知して承認を求めることにより、そのユーザの意図した集配を実現できる。これにより、集配予約のキャンセルや、そのキャンセル後の再度の集配予約を防止することができ、キャンセル処理や再度の集配処理を低減させることができ、サーバ100における制御部130の演算負荷を軽減させることができる。
また、サーバ100では、設定部132は、配車予約要求に応じて割り当てが可能な車両が複数存在する場合には、その配車予約要求に係るユーザU1により設定された優先度に基づいて、当該複数の車両のうちから第1車両を抽出する。例えば、上述した項目(1)乃至(5)の優先度情報を用いて、第1車両を抽出することができる。
この構成によれば、配車予約要求に係るユーザU1の好みに応じた適切な配車設定を実現できる。
また、サーバ100では、設定部132は、タクシーC1(第1車両の一例)に割り当てられた荷物が複数存在する場合には、配車予約要求に係るユーザU1により設定された優先度に基づいて、当該複数の荷物のうちから、タクシーC1への割り当てをキャンセルする荷物を抽出する。例えば、上述した項目(1)乃至(5)の優先度情報を用いて、タクシーC1への割り当てをキャンセルする荷物を抽出することができる。
この構成によれば、配車予約要求に係るユーザU1の好みに応じて、キャンセルする荷物を抽出するため、適切な配車設定を実現できる。
また、サーバ100では、タクシーC1(第1車両の一例)に積載されている荷物群B10(集配予約要求に係る荷物の一例)を荷物待機場所WA13(所定場所の一例)において降ろした後にユーザU1(配車予約要求に係るユーザの一例)を乗車させる場合には、タクシーC1から荷物群B10を一時的に降ろすことを荷物群B10の集配予約要求に係るユーザに通知する配車処理部131(通知処理部の一例)をさらに備える。なお、この通知は、表示部への表示により通知するようにしてもよく、音声出力等からの出力により通知してもよい。
この構成によれば、集配予約をしたユーザは、荷物待機場所WA13において荷物群B10の積み降ろしがされることにより、配送時間が遅延することを容易に把握することができる。また、集配予約をしたユーザは、荷物群B10の輸送履歴を適切に把握することができる。
また、本実施形態に係る情報処理方法は、ユーザ及び荷物で車室内の場所を共有可能な車両を利用して、ユーザ及び荷物のうちの少なくとも1つの輸送を実行する場合に、荷物の集配予約要求に基づいて配車可能な車両を抽出して当該車両を当該荷物に割り当て、ユーザの配車予約要求に基づいて配車可能な車両を抽出して当該車両を当該ユーザに割り当てる配車設定を行う情報処理方法である。この情報処理方法は、配車予約要求に基づいて抽出された第1車両に、当該配車予約要求よりも前に受け付けられた集配予約要求に係る荷物が割り当てられ、かつ、当該荷物の割り当て後の第1車両の空きスペースに当該配車予約要求に係るユーザを乗車させることができない場合には、第1車両への当該荷物の割り当てをキャンセルして、当該荷物を他の第2車両に新たに割り当て、当該キャンセル後の第1車両に当該ユーザを新たに割り当てる制御ステップ(ステップS505乃至S513、S515乃至S521、S530)と、第1車両についてキャンセルにより新たに割り当てられるユーザの輸送計画を新たに作成し、第2車両について当該キャンセルにより新たに割り当てられる荷物の輸送計画を新たに作成する作成ステップ(ステップS512、S521)とを含む。また、本実施形態に係るプログラムは、そのような配車処理を実現するための配車処理機能をコンピュータに実現させるためのプログラムであり、それらの各処理手順(ステップS505乃至S513、S515乃至S521、S530)をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
この構成によれば、ユーザからの配車予約に対して優先的に車両を割り当てることができる。すなわち、配車予約をするユーザのユーザビリティを向上させることができ、そのユーザに対して快適なサービスを提供することができる。
また、情報処理システム1は、ユーザ及び荷物で車室内の場所を共有可能な車両を利用して、ユーザ及び荷物のうちの少なくとも1つの輸送を実行するためのサーバ100(第1装置の一例)と、サーバ100からの指示に基づいて輸送サービスを行うタクシーC1(車両の一例)に設置されている通信機器31(第2装置の一例)とを備える情報処理システムである。サーバ100は、荷物の集配予約要求を受け付ける配車処理部131(集荷予約受付部の一例)と、ユーザの配車予約要求を受け付ける配車処理部131(配車予約受付部の一例)と、集配予約要求に基づいて配車可能な車両を抽出して当該車両を当該集配予約要求に係る荷物に割り当て、配車予約要求に基づいて配車可能な車両を抽出して当該車両を当該配車予約要求に係るユーザに割り当てる配車設定を行う設定部132と、集配予約要求に対して割り当てられた車両について当該集配予約要求に係る荷物を集配するための当該車両の移動経路を当該荷物の輸送計画として作成し、配車予約要求に対して割り当てられた車両について当該配車予約要求に係るユーザを降車地まで乗車させるための当該車両の移動経路を当該ユーザの輸送計画として作成する輸送計画作成部133とを備える。また、設定部132は、ユーザU1(配車予約要求に係るユーザの一例)からの配車予約要求に基づいて抽出されたタクシーC1(第1車両の一例)に、その配車予約要求よりも前に受け付けられた集配予約要求に係る荷物群B10(荷物の一例)が割り当てられ、かつ、荷物群B10の割り当て後のタクシーC1の空きスペースにユーザU1を乗車させることができない場合には、タクシーC1への荷物群B10の割り当てをキャンセルして、荷物群B10をタクシーC2(第2車両の一例)に新たに割り当て、そのキャンセル後のタクシーC1にユーザU1を新たに割り当てる(図7、図8参照)。また、輸送計画作成部133は、タクシーC1についてそのキャンセルにより新たに割り当てられるユーザU1の輸送計画を新たに作成し、タクシーC2についてそのキャンセルにより新たに割り当てられる荷物群B10の輸送計画を新たに作成する。通信機器31は、そのキャンセルが発生して通信機器31が設置されているタクシーC1(車両の一例)の割り当てが変更された場合には、その旨を入出力部35(出力部の一例)から出力させる。
この構成によれば、ユーザからの配車予約に対して優先的に車両を割り当てることができる。すなわち、配車予約をするユーザのユーザビリティを向上させることができ、そのユーザに対して快適なサービスを提供することができる。また、荷物の割り当てが変更された車両については、その旨を迅速に通知することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
1 情報処理システム 、10 ネットワーク 、20、40 電子機器 、21 記憶部 、22 通信部 、23 位置情報取得部 、24 入力部 、25 制御部 、26 出力部 、27、35~37 入出力部 、31~34 通信機器、100 サーバ 、110 記憶部 、120 通信部 、130 制御部 、131 配車処理部 、132 設定部 、133 輸送計画作成部
Claims (15)
- ユーザ及び荷物で車室内の乗車シートを共有可能な車両を利用して、前記ユーザ及び前記荷物のうちの少なくとも1つの輸送を実行するための情報処理装置であって、
前記荷物の集配予約要求を受け付ける集荷予約受付部と、
前記ユーザの配車予約要求を受け付ける配車予約受付部と、
前記集配予約要求に基づいて配車可能な車両を抽出して当該車両を当該集配予約要求に係る荷物に割り当て、前記配車予約要求に基づいて配車可能な車両を抽出して当該車両を当該配車予約要求に係るユーザに割り当てる配車設定を行う設定部と、
前記集配予約要求に対して割り当てられた車両について当該集配予約要求に係る荷物を集配するための当該車両の移動経路を含む当該荷物の輸送計画を作成し、前記配車予約要求に対して割り当てられた車両について当該配車予約要求に係るユーザを降車地まで乗車させるための当該車両の移動経路を含む当該ユーザの輸送計画を作成する輸送計画作成部と、を備え、
前記設定部は、前記配車予約要求に基づいて抽出された第1車両に、当該配車予約要求よりも前に受け付けられた前記集配予約要求に係る荷物が割り当てられ、かつ、当該荷物の割り当て後の前記第1車両の空きスペースに当該配車予約要求に係るユーザを乗車させることができない場合には、前記第1車両への当該荷物の割り当てをキャンセルして、当該荷物を他の第2車両に新たに割り当て、当該キャンセル後の前記第1車両に当該ユーザを新たに割り当て、
前記輸送計画作成部は、前記第1車両について前記キャンセルにより新たに割り当てられるユーザの輸送計画を新たに作成し、前記第2車両について当該キャンセルにより新たに割り当てられる荷物の輸送計画を新たに作成する、
情報処理装置。 - 請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記集配予約要求には、前記荷物のサイズに関する情報が含まれ、
前記配車予約要求には、前記ユーザの現在地に関する情報と、当該配車予約要求に応じて配車設定された車両に乗車する人数に関する情報とが含まれ、
前記設定部は、
前記配車予約要求が受け付けられた場合には、当該配車予約要求に含まれる前記ユーザの現在地を基準として所定範囲内に存在する車両のうち、予め設定されている乗車可能人数が当該配車予約要求に含まれる人数以上である車両を前記第1車両として抽出し、
前記集配予約要求に係る荷物が前記第1車両に割り当てられていない場合には、当該配車予約要求に係るユーザを前記第1車両に割り当て、
当該荷物が前記第1車両に割り当てられている場合には、当該荷物のサイズに基づいて前記第1車両の空きスペースに乗車可能な乗車可能人数を算出し、
当該算出された第1車両の乗車可能人数と当該配車予約要求に含まれる人数とに基づいて、当該ユーザが前記第1車両の空きスペースに乗車できるか否かを判定し、
当該ユーザが前記第1車両の空きスペースに乗車できる場合には、当該ユーザを前記第1車両に割り当て、当該ユーザが前記第1車両の空きスペースに乗車できない場合には、前記キャンセルにより当該荷物の割り当てを前記第1車両から前記第2車両に変更し、当該変更後の前記第1車両に当該ユーザを新たに割り当てる、
情報処理装置。 - 請求項1または2に記載の情報処理装置であって、
前記設定部は、前記第2車両に関する前記輸送計画に基づいて、前記キャンセル後の前記集配予約要求に係る荷物の遅延時間が許容範囲内であるか否かを判定し、
当該荷物の遅延時間が許容範囲内である場合には、前記キャンセルを実行して、当該荷物を前記第2車両に割り当てるとともに、当該キャンセル後の前記第1車両に前記配車予約要求に係るユーザを割り当て、
当該荷物の遅延時間が許容範囲外である場合には、前記キャンセルを実行せずに、当該ユーザを乗車可能な空きスペースを有する他の第3車両を抽出し、前記第3車両に当該ユーザを割り当て、
前記輸送計画作成部は、前記第3車両に割り当てられるユーザの輸送計画を作成する、
情報処理装置。 - 請求項1から3の何れかに記載の情報処理装置であって、
前記設定部は、前記集配予約要求に係る荷物が前記第1車両に割り当てられ、かつ、当該荷物を前記第1車両が積載している場合において、前記キャンセルを実行するときには、当該荷物を一時的に預けることが可能な所定場所を抽出するとともに、当該所定場所から当該荷物を集荷することが可能な前記第2車両を抽出し、
前記輸送計画作成部は、前記第1車両について、前記所定場所において前記集配予約要求に係る荷物を降ろした後に前記配車予約要求に係るユーザを乗車させる輸送計画を新たに作成し、前記第2車両について、前記所定場所において当該荷物を積載して配送する輸送計画を新たに作成する、
情報処理装置。 - 請求項4に記載の情報処理装置であって、
前記設定部は、前記第1車両の移動経路上または当該移動経路を基準として所定範囲内に存在する複数の所定場所候補のうちから、前記第1車両の移動負荷が最小となる所定場所候補を前記所定場所とする、
情報処理装置。 - 請求項1から3の何れかに記載の情報処理装置であって、
前記設定部は、前記集配予約要求に係る荷物が前記第1車両に割り当てられているが、当該荷物を前記第1車両が積載していない場合において、前記キャンセルを実行するときには、当該荷物を集荷する所定場所から当該荷物を集荷することが可能な前記第2車両を抽出し、
前記輸送計画作成部は、前記第1車両について、前記所定場所での前記集配予約要求に係る荷物の集荷をキャンセルして前記配車予約要求に係るユーザを乗車させる輸送計画を新たに作成し、前記第2車両について、前記所定場所において当該荷物を積載して配送する輸送計画を新たに作成する、
情報処理装置。 - 請求項4から6の何れかに記載の情報処理装置であって、
前記設定部は、前記所定場所の位置を基準として所定範囲内に存在する複数の第2車両候補のうちから、前記所定場所までの移動負荷が最小となる第2車両候補を前記第2車両とする、
情報処理装置。 - 請求項4から7の何れかに記載の情報処理装置であって、
前記設定部は、前記所定場所の位置を基準とする所定範囲内に前記第2車両が存在しない場合には、前記配車予約要求に係るユーザを乗車可能な空きスペースを有する他の第4車両に前記集配予約要求に係る荷物を割り当てた場合に関する当該ユーザの輸送計画に基づいて、当該荷物の到着時間が許容範囲内であるか否かを判定し、当該荷物の遅延時間が許容範囲内である場合には、当該ユーザを前記第1車両に割り当てるとともに当該荷物を前記第4車両に割り当て、当該荷物の遅延時間が許容範囲外である場合には、前記キャンセルを実行せずに、当該ユーザを乗車可能な空きスペースを有する他の第3車両を抽出し、前記第3車両に当該ユーザを割り当て、
前記輸送計画作成部は、前記所定場所の位置を基準とする前記所定範囲内に前記第2車両が存在しない場合において、前記配車予約要求に係るユーザが前記第1車両に割り当てられたときには、前記第1車両について、当該ユーザを乗車させる輸送計画を新たに作成し、当該ユーザへの前記第1車両の割り当てを実行しないときには、前記第1車両の輸送計画を変更しない、
情報処理装置。 - 請求項1から7の何れかに記載の情報処理装置であって、
前記設定部は、前記輸送計画の変更後における前記集配予約要求に係る荷物の到着時間が許容範囲内である場合、または、当該変更後における当該荷物の到着時間が当該集配予約要求に係るユーザにより承認された場合に、当該変更後の前記輸送計画を設定する、
情報処理装置。 - 請求項1から9の何れかに記載の情報処理装置であって、
前記設定部は、前記配車予約要求に応じて割り当てが可能な車両が複数存在する場合には、当該配車予約要求に係るユーザにより設定された優先度に基づいて、当該複数の車両のうちから前記第1車両を抽出する、
情報処理装置。 - 請求項1から10の何れかに記載の情報処理装置であって、
前記設定部は、前記第1車両に割り当てられた荷物が複数存在する場合には、前記配車予約要求に係るユーザにより設定された優先度に基づいて、当該複数の荷物のうちから、前記第1車両への割り当てをキャンセルする荷物を抽出する、
情報処理装置。 - 請求項4または5に記載の情報処理装置であって、
前記第1車両に積載されている前記集配予約要求に係る荷物を前記所定場所において降ろした後に前記配車予約要求に係るユーザを乗車させる場合には、前記第1車両から当該荷物を一時的に降ろすことを当該集配予約要求に係るユーザに通知する通知処理部をさらに備える、
情報処理装置。 - ユーザ及び荷物で車室内の場所を共有可能な車両を利用して、前記ユーザ及び前記荷物のうちの少なくとも1つの輸送を実行する場合に、前記荷物の集配予約要求に基づいて配車可能な車両を抽出して当該車両を当該荷物に割り当て、前記ユーザの配車予約要求に基づいて配車可能な車両を抽出して当該車両を当該ユーザに割り当てる配車設定を行う情報処理方法であって、
前記配車予約要求に基づいて抽出された第1車両に、当該配車予約要求よりも前に受け付けられた前記集配予約要求に係る荷物が割り当てられ、かつ、当該荷物の割り当て後の前記第1車両の空きスペースに当該配車予約要求に係るユーザを乗車させることができない場合には、前記第1車両への当該荷物の割り当てをキャンセルして、当該荷物を他の第2車両に新たに割り当て、当該キャンセル後の前記第1車両に当該ユーザを新たに割り当てる第1制御ステップと、
前記第1車両について前記キャンセルにより新たに割り当てられるユーザの輸送計画を新たに作成し、前記第2車両について当該キャンセルにより新たに割り当てられる荷物の輸送計画を新たに作成する作成ステップと、を含む
情報処理方法。 - ユーザ及び荷物で車室内の場所を共有可能な車両を利用して、前記ユーザ及び前記荷物のうちの少なくとも1つの輸送を実行する場合に、前記荷物の集配予約要求に基づいて配車可能な車両を抽出して当該車両を当該荷物に割り当て、前記ユーザの配車予約要求に基づいて配車可能な車両を抽出して当該車両を当該ユーザに割り当てる配車設定を行う配車処理機能をコンピュータに実現させるためのプログラムであって、
前記配車予約要求に基づいて抽出された第1車両に、当該配車予約要求よりも前に受け付けられた前記集配予約要求に係る荷物が割り当てられ、かつ、当該荷物の割り当て後の前記第1車両の空きスペースに当該配車予約要求に係るユーザを乗車させることができない場合には、前記第1車両への当該荷物の割り当てをキャンセルして、当該荷物を他の第2車両に新たに割り当て、当該キャンセル後の前記第1車両に当該ユーザを新たに割り当てる第1制御ステップと、
前記第1車両について前記キャンセルにより新たに割り当てられるユーザの輸送計画を新たに作成し、前記第2車両について当該キャンセルにより新たに割り当てられる荷物の輸送計画を新たに作成する作成ステップと、
をコンピュータに実行させるプログラム。 - ユーザ及び荷物で車室内の場所を共有可能な車両を利用して、前記ユーザ及び前記荷物のうちの少なくとも1つの輸送を実行するための第1装置と、前記第1装置からの指示に基づいて輸送サービスを行う車両に設置されている第2装置とを備える情報処理システムであって、
前記第1装置は、
前記荷物の集配予約要求を受け付ける集荷予約受付部と、
前記ユーザの配車予約要求を受け付ける配車予約受付部と、
前記集配予約要求に基づいて配車可能な車両を抽出して当該車両を当該集配予約要求に係る荷物に割り当て、前記配車予約要求に基づいて配車可能な車両を抽出して当該車両を当該配車予約要求に係るユーザに割り当てる配車設定を行う設定部と、
前記集配予約要求に対して割り当てられた車両について当該集配予約要求に係る荷物を集配するための当該車両の移動経路を当該荷物の輸送計画として作成し、前記配車予約要求に対して割り当てられた車両について当該配車予約要求に係るユーザを降車地まで乗車させるための当該車両の移動経路を当該ユーザの輸送計画として作成する輸送計画作成部と、を備え、
前記設定部は、前記配車予約要求に基づいて抽出された第1車両に、当該配車予約要求よりも前に受け付けられた前記集配予約要求に係る荷物が割り当てられ、かつ、当該荷物の割り当て後の前記第1車両の空きスペースに当該配車予約要求に係るユーザを乗車させることができない場合には、前記第1車両への当該荷物の割り当てをキャンセルして、当該荷物を他の第2車両に新たに割り当て、当該キャンセル後の前記第1車両に当該ユーザを新たに割り当て、
前記輸送計画作成部は、前記第1車両について前記キャンセルにより新たに割り当てられるユーザの輸送計画を新たに作成し、前記第2車両について当該キャンセルにより新たに割り当てられる荷物の輸送計画を新たに作成し、
前記第2装置は、前記キャンセルが発生して前記第2装置が設置されている車両の割り当てが変更された場合には、その旨を出力部から出力させる、
情報処理システム。
Priority Applications (1)
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