JP2013163375A - 液体噴射装置 - Google Patents

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JP2013163375A JP2013003249A JP2013003249A JP2013163375A JP 2013163375 A JP2013163375 A JP 2013163375A JP 2013003249 A JP2013003249 A JP 2013003249A JP 2013003249 A JP2013003249 A JP 2013003249A JP 2013163375 A JP2013163375 A JP 2013163375A
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Hiroshi Sato
洋 佐藤
Ryoji Fujimori
亮治 藤森
Taichi Iketani
太一 池谷
Akira Shinoen
晃 篠遠
Atsushi Yoshida
敦 吉田
Hiroyuki Ito
寛之 井藤
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Abstract

【課題】液体噴射装置において使用する液体収容体の個数を容易に増減させることができ
る液体噴射装置を提供する。
【解決手段】供給されるインクを噴射する液体噴射部と、インクを収容する複数のインク
カートリッジ21と、インクカートリッジからインクが供給される供給針と、供給針から
液体噴射部へ向けてインクを流動させる流動機構を有するインクの流路が形成された流路
ユニット40と、を備え、流路ユニットは、複数のインクカートリッジのそれぞれに対応
する個別のユニットで設けられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、液体噴射装置に関し、特に液体収容体から液体噴射部への液体の供給技術に
関する。
従来から、媒体の一種としての用紙に対して、例えば液体噴射ヘッドから液体の一種と
してのインクを噴射して文字や図形を含む画像を印刷する液体噴射装置が実用化されてい
る。この種の装置は、インクを収容するインクカートリッジ(液体収容体)を複数備え、
このインクカートリッジに挿入されてインクが供給される供給針(供給部材)を通して、
液体噴射部である液体噴射ヘッドに該インクを供給するインクの流路が備えられている。
そして、このインクの流路によって液体噴射ヘッドへインクが適切に供給され、供給され
たインクが液体噴射ヘッドから用紙に噴射されることで画像が印刷される。
このような液体噴射装置において、例えば写真印刷やドキュメント印刷など用途の異な
る印刷を行う場合、使用するインクの種類(例えば、染料インクや顔料インク、あるいは
粘度や光硬化性が異なるインクなど)や、使用するインクの色数を変更する必要がある。
このため、それぞれの印刷用途に応じて装着されるインクカートリッジの種類や個数に適
したインクの流路が備えられた液体噴射装置が用意されている。例えば、特許文献1には
、光硬化性インクを使用する液体噴射装置において、光硬化性インクの特性に応じて設計
されたインクの流路構成が開示されている。すなわち、このインクの流路は、インクを流
動させるインク供給ポンプを用いて、インクを硬化させるランプ(発熱部)の冷却性能を
保持する構成とされている。
特開2010−240902号公報
特許文献1に開示された液体噴射装置が示すように、インクカートリッジから液体噴射
ヘッドまでのインクの流路は、使用するインクの種類に応じて個別の設計になる。従って
、使用するインクが異なる他の液体噴射装置間で、同じインクの流路を備えることは困難
である。また、液体噴射装置では、例えば使用するインクの色数に応じてインクの流路形
状を最適化しているので、例えば使用する色が1色増えた場合でも新たな流路設計を行う
必要があった。この結果、液体噴射装置において使用するインクカートリッジの個数を増
減させることは容易でなかった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、液体噴射装置にお
いて使用する液体収容体の個数を容易に増減させることができる液体噴射装置を提供する
ことにある。
上記目的を達成するために、本発明の液体噴射装置は、供給される液体を噴射する液体
噴射部と、液体を収容する複数の液体収容体と、前記液体収容体から前記液体が供給され
る供給部材と、前記供給部材から前記液体噴射部へ向けて前記液体を流動させる流動機構
を有する前記液体の流路が形成された流路形成部と、を備え、前記流路形成部は、前記複
数の液体収容体のそれぞれに対応する個別のユニットで設けられる。
この構成によれば、一つの液体収容体に対して一つの流路形成部が個別のユニットで形
成されるので、液体噴射装置において使用する液体収容体の個数に応じて流路形成部を増
減させることによって液体収容体から液体噴射部へ液体を供給することができる。従って
、液体噴射装置において使用する液体収容体の個数を容易に増減させることができる。
本発明の液体噴射装置において、前記流動機構は、容積変化ポンプと、前記容積変化ポ
ンプの上流および下流に備えた逆止弁を有する。
この構成によれば、それぞれの流路形成部において、供給部材から液体噴射部へ向けて
液体収容体に収容される液体に応じて最適化された流動機構を構成することができる。
本発明の液体噴射装置において、前記流路形成部が有する前記流動機構のそれぞれに対
応して設けられ、対応する前記流動機構を動作させる機構駆動装置と、駆動力によって前
記機構駆動装置を駆動して前記流動機構を動作させる駆動源と、を備え、前記機構駆動装
置には、隣り合う前記機構駆動装置間で前記駆動源の前記駆動力が伝達される駆動力伝達
部が前記ユニットごとに設けられている。
この構成によれば、一つの駆動源で複数の流動機構を動作させることができる。従って
、液体噴射装置において使用する液体収容体の個数が増加しても駆動源を増やさなくて済
むので装置の大型化を抑制できる。
本発明の液体噴射装置において、前記機構駆動装置は、前記駆動源によって駆動される
被駆動部をそれぞれ有する。
この構成によれば、複数の機構駆動装置のうち任意の一つを駆動源によって駆動するこ
とによって、すべての流動機構を動作させることができる。従って、液体噴射装置におい
て駆動源の配置位置に対する許容範囲が広くなる。
本発明の液体噴射装置において、前記駆動力伝達部は、前記隣り合う機構駆動装置間で
、前記駆動源によって駆動される機構駆動装置を選択して前記駆動力を伝達する機構駆動
装置選択機構を備える。
この構成によれば、液体噴射部へ液体を供給する液体収容体を切り替えることができる
。従って、液体が空になった液体収容体から、液体が満たされた液体収容体へ切り替える
ことで、連続して液体を供給することができる。また、そのように液体噴射部に対する液
体の供給を停止させることなく、空になった液体収容体を取り外して、液体が満たされた
新しい液体収容体に交換することができる。
本発明の液体噴射装置において、前記駆動源は回転することにより前記駆動力を発生し
、前記機構駆動装置選択機構は、前記駆動源の回転方向に応じて、前記駆動力を伝達する
前記機構駆動装置を選択する。
この構成によれば、液体噴射部へ液体を供給する液体収容体を、駆動源の回動方向の切
換えで切り換えるので、液体収容体の切り換えを素早く行える。
本発明の液体噴射装置において、前記機構駆動装置は前記流路形成部と一体で構成され
る。
この構成によれば、流路形成部と機構駆動装置とをユニットとして備えるので、液体噴
射装置において、さらに容易に液体収容体の増減設を行うことができる。
本発明に係る第1実施形態である液体噴射装置の概略構成を示す斜視図。 第1実施形態のカートリッジ保持部の構成を示す斜視図。 カートリッジ保持部に備えられた流路ユニットの構成を示す斜視図。 流路ユニットに形成されたインクの流動機構を示す斜視図。 流路ユニットに備えられた機構駆動装置の構成を示す斜視図。 隣り合う機構駆動装置間で駆動力が伝達される状態に配列された機構駆動装置を一部断面で示す斜視図。 液体噴射部の概略構成を示す模式図。 液体噴射部に設けられた貯留室の構成を模式的に示す一部省略した断面図。 貯留室の形状を示す斜視図。 第2実施形態で、流路ユニットに備えられた機構駆動装置の構成を示す斜視図。 第2実施形態で、隣り合う機構駆動装置間で駆動力が伝達される状態に配列された機構駆動装置を、回転軸の軸線方向で切断した部分断面図。 斜歯歯車を回転軸と交差する方向で切断した図で、隣り合う機構駆動装置間で駆動される一方の機構駆動装置を選択する機構駆動装置選択機構を示す斜視図。 斜歯歯車を回転軸と交差する方向で切断した図で、隣り合う機構駆動装置間で駆動される他方の機構駆動装置を選択する機構駆動装置選択機構を示す斜視図。
以下、本発明を具体化した一実施形態として、液体を噴射する液体噴射ヘッドを有する
液体噴射部から、噴射対象物に液体を噴射して文字や図形を含む画像等を噴射対象物に形
成する第1実施形態の液体噴射装置、および第2実施形態の液体噴射装置について、図を
参照して説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態の液体噴射装置11は、供給される液体の一例としての
インクを噴射する液体噴射ヘッド81を有する液体噴射部80と、インクが収容されたイ
ンクカートリッジ21を保持するカートリッジ保持部20と、を備える。
カートリッジ保持部20は、液体収容体としてのインクカートリッジ21が複数挿入さ
れて保持される保持部本体30と、この保持部本体30において、インクカートリッジ2
1が挿入される側とは反対側に、流路ユニット40(図2参照)と機構駆動装置50とが
取り付けられている。インクカートリッジ21に収容されたインクは、モーター25を駆
動源とする機構駆動装置50の動作によって、流路ユニット40からインク供給チューブ
71に供給され、さらに図示しないチューブなどの接続部材によって、図中矢印で示すよ
うにカートリッジ保持部20側から液体噴射部80側へ供給される。
液体噴射部80は、供給されたインクが流入する流入管84が設けられたインク供給流
路部材83と、液体噴射ヘッド81と、これらを固定した固定枠82とを備えている。液
体噴射部80には、流入管84からインク供給流路部材83を経由して液体噴射ヘッド8
1に至るインクの流路が形成され、流入管84から供給されるインクはこのインクの流路
を通して液体噴射ヘッド81に供給される。そして供給されたインクが液体噴射ヘッド8
1から用紙Pに向けて噴射されることで、用紙Pに画像等が形成される。
なお、液体噴射装置11は、液体噴射部80(固定枠82)を、図示しないキャリッジ
などに取り付けて用紙Pの幅方向(主走査方向)Xへ往復移動させる移動機構や、用紙P
を、同じく図示しない搬送ローラーなどによって用紙Pの幅方向と交差する搬送方向(副
走査方向)Yへ移動(間欠移動)させる移動機構を備えている。そして、液体噴射装置1
1は、これらの移動機構を含め、カートリッジ保持部20および液体噴射部80を、図示
しない装置の筐体内に備える。
次に、カートリッジ保持部20について図2を参照して詳しく説明する。なお、図2で
は、インクカートリッジ21は保持部本体30から抜取られることで取り外された状態で
図示され、流路ユニット40は、保持部本体30から取り外された状態で図示されている
図2に示すように、カートリッジ保持部20は、複数(ここでは4つ)のインクカート
リッジ21が挿入される保持部本体30と、この保持部本体30においてインクカートリ
ッジ21の挿入側とは反対側に取り付けられる複数(4つ)の流路ユニット40とを備え
ている。保持部本体30は、インクカートリッジ21が挿入される際の挿入を案内する本
体底部材32と、この本体底部材32に組みつけられ、インクカートリッジ21の挿入側
端部が開口する略箱形状を呈する複数の本体構成部材31とから構成される。この保持部
本体30において、インクカートリッジ21の挿入方向奥側端部には、インクカートリッ
ジ21側から液体噴射部80側へ流れるインクの流路が形成された流路形成部としての流
路ユニット40が取り付けられる。
流路ユニット40は、保持部本体30に挿入されたインクカートリッジ21の各々に対
して個別のユニットとして保持部本体30に備えられている。本実施形態では、保持部本
体30には、それぞれ異なる種類(例えば色相や濃度など)のインクが収容された4つの
インクカートリッジ21(例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、クロの各色インクを収
容したインクカートリッジ21C,21M,21Y,21K)が保持される。そして、保
持されるこれらのインクカートリッジ21のそれぞれに対応して4つの流路ユニット40
(40C,40M,40Y,40K)が備えられる。
各流路ユニット40には、液体噴射部80へ供給するべくインクを流動させる流動機構
FM(図4参照)が設けられ、この流動機構FMを駆動する機構駆動装置50が、それぞ
れの流路ユニット40に対して取り付けられている。これらの機構駆動装置50は、互い
に同じ構成を有し、4個の機構駆動装置50のいずれか1つに、回動によって駆動力を発
生する駆動源としてのモーター25が取り付けられる。そして、それぞれの流路ユニット
40(40C,40M,40Y,40K)には、それらを介してインクを液体噴射部80
側に供給するインク供給チューブ71(71C,71M,71Y,71K)が接続される
また、ここでは詳細な説明を省略するが、各流路ユニット40には、保持部本体30に
インクカートリッジ21が挿入されて保持されたときに、挿入されたインクカートリッジ
21に係る情報信号を、インクカートリッジ21の一部に備えられた電気接続部22との
間で通信する通信部42を備えている。
次に流路ユニット40について図3を参照して詳しく説明する。なお、ここでの説明を
容易にするため、図3では、4つの流路ユニット40のうち、モーター25が取り付けら
れた流路ユニット40(40K)と、これと隣り合う流路ユニット40(40Y)の2つ
のみ図示している。もとより、図示しない他の2つの流路ユニット40(40C,40M
)は、モーター25が取り付けられていない流路ユニット40(40Y)と同じ構成を有
する。なお、以降の説明において、4つの流路ユニット40C,40M,40Y,40K
を区別しない場合は、単に流路ユニット40と記す。
流路ユニット40は、図3に示すように、挿入されるインクカートリッジ21に対向す
る位置に、インクカートリッジ21に接続されてインクが供給される供給部材としての供
給針43と、この供給針43から供給されたインクが流出するインク流出部49とが、設
けられている。インク流出部49には、インクを液体噴射部80側に供給するインク供給
チューブ71が接続される。
また、流路ユニット40には、供給針43からインク流出部49に至るインク流路が形
成された流路形成体41が設けられ、この流路形成体41において、供給針43側からイ
ンク流出部49側へ向けてインクを流動させる流動機構FMが設けられている。そして、
本実施形態では、流路形成体41は、流動機構FMを駆動する機構駆動装置50の筐体を
構成する機構駆動装置枠体51に取り付けられ、流路ユニット40と機構駆動装置50と
が一体化されている。
機構駆動装置50は、保持部本体30に保持されるインクカートリッジ21の位置に応
じて流路ユニット40が隣り合って配設されたとき、流路ユニット40と同様に互いに隣
り合うように配設される。そして、隣り合う機構駆動装置50間でモーター25の駆動力
が伝達されて動作し、それぞれの流路ユニット40に設けられた流動機構FMを駆動する
ここで、流動機構FMおよび機構駆動装置50について、図4を参照して説明する。な
お、図4では、モーター25が取り付けられていない1つの流路ユニット40を図示して
いる。もとより、モーター25が取り付けられる機構駆動装置50は、モーター25の回
転を斜歯歯車57まで伝達する伝達機構以外は、モーター25が取り付けられない他の機
構駆動装置50と同じ構成を有している。
インクの流動機構FMは、図4に示すように、流路形成体41において供給針43から
インク流出部49に至るインク流路の途中において順に形成された第1逆止弁44とダイ
アフラム45と第2逆止弁46とによって構成されている。すなわち、ダイアフラム45
が変位動作することでインク流路内が減圧および加圧され、第1逆止弁44および第2逆
止弁46によって一方向すなわち供給針43側からインク流出部49側へインクを流動さ
せる。もとより、供給針43からインク流出部49に至るインク流路は、インクカートリ
ッジ21に収容されるインクに応じて最適化されている。また、流動機構FM(第1逆止
弁44、ダイアフラム45、第2逆止弁46)も必要に応じて、それぞれ最適化された形
状を有する。
流路ユニット40と一体化された機構駆動装置50には、一端に開口形状が六角形の凹
部52と、他端にこの凹部52に嵌合可能な略六角柱形状を有する凸部53と、が形成さ
れた回転軸54が、機構駆動装置枠体51に回動自在に備えられる。この回転軸54には
、回転軸54の軸線方向の略中央に偏心カム55が設けられ、機構駆動装置50には、こ
の偏心カム55と当接し、偏心カム55の回転に応じて軸線方向と交差する方向に往復移
動するアクチュエーター56が備えられる。アクチュエーター56は、偏心カム55との
当接側とは反対側がダイアフラム45に当接している。従って、回転軸54の回転によっ
てアクチュエーター56が往復移動することでダイアフラム45が変位動作され、流動機
構FMが駆動される。なお、ダイアフラム45は容積変化ポンプとして機能している。
また、回転軸54には、機構駆動装置50にモーター25が取り付けられた際に、その
回転が伝達されて回転駆動される被駆動部としての斜歯歯車57が設けられている。さら
に、回転軸54には、略半円形のホイール58が設けられ、機構駆動装置50に設けられ
た検出部がホイール58の回転を検出することによって回転軸54の回転状態を検出する
本実施形態では、4つの機構駆動装置50を、カートリッジ保持部20に保持されたイ
ンクカートリッジ21の並び方向に沿って互いに隣り合うように配設することで、互いの
回転軸54同士が連結され、回転駆動の伝達が可能になる。そして、互いの回転軸54が
連結された状態で、一つの機構駆動装置50(本実施形態では一方の端に配列された機構
駆動装置50)にモーター25を取り付け、この一つのモーター25によって4つの流路
ユニット40に設けられた流動機構が全て動作可能になる。
すなわち、図5に示すように、モーター25が取り付けられた機構駆動装置50には、
回転軸54に設けられた斜歯歯車57と噛み合うねじ歯車27が取り付けられる。このね
じ歯車27は、同じく機構駆動装置50に取り付けられたベルト26によってモーター2
5の回転が伝達されて回転する。従って、モーター25の回転をベルト26によって伝達
してねじ歯車27を回転させる伝達機構が、モーター25が取り付けられた機構駆動装置
50に組み付けられる。この伝達機構によって、モーター25の回転が伝達されてねじ歯
車27が回転し、ねじ歯車27と噛み合う斜歯歯車57が回転する。
このモーター25が取り付けられた機構駆動装置50に対して、他の1つの機構駆動装
置50(図中二点鎖線)を、白抜き矢印で示すように回転軸54の軸線方向へ移動させる
。このとき、移動させる機構駆動装置50の回転軸54に設けられた凸部53を、モータ
ー25が取り付けられた機構駆動装置50の回転軸54に設けられた凹部52(図4参照
)に挿入させつつ隣り合うように配設する。これによって、図中実線で示すように、互い
の回転軸54が一緒に回転する連結状態となる。この結果、回転軸54に設けられた斜歯
歯車57と凹部52および凸部53とが、モーター25の駆動力を伝達する駆動力伝達部
として機能する。
同様に、残りの2つの流路ユニット40C,40Mについても、一体化された機構駆動
装置50を、それぞれ互いに隣り合うように配設することによって4つの機構駆動装置5
0が連結された状態になる。なお、連結された4つの機構駆動装置50は、ねじ59など
によって保持部本体30の本体底部材32に固定され、図1に示したようにカートリッジ
保持部20に備えられる。もとより、この機構駆動装置50が本体底部材32に固定され
ることで、機構駆動装置50と一体化された流路ユニット40は、保持部本体30におい
てインクカートリッジ21と対向する位置に配設される。
互いに隣り合って固定された4つの機構駆動装置50は、図6に示すように、隣り合う
機構駆動装置50間で凹部52と凸部53とがほぼ隙間のない嵌合状態で連結され、4つ
の回転軸54がモーター25の回転に伴って、ほぼ同時に回転可能とされる。従って、各
流路ユニット40において、供給針43へ供給された各インクは、各偏心カム55の回転
に伴って変位動作するアクチュエーター56によって、流動機構FMが駆動され、各イン
クをインク流出部49から液体噴射部80へ供給可能とされる。
次に、各インクが供給される液体噴射部80の構成について、図7〜図9を参照して説
明する。なお、図7〜図9においては、供給される1つのインクについての構成のみ図示
しているが、もとより他のインクについても同様な構成を有している。
図7に示すように、本実施形態の液体噴射部80は、キャリッジなどに固定される固定
枠82に取り付けられたインク供給流路部材83と液体噴射ヘッド81とを備えている。
インク供給流路部材83には、反重力方向側となる上面に、供給されるインクが流入する
流入管84が設けられるとともに、上面側をシールするシール板85が取り付けられ、そ
の反対側の下面に流路保護板86が取り付けられている。また、インク供給流路部材83
には、その内部において、供給されるインクを貯留する貯留室90が設けられるとともに
、図中二点鎖線の矢印で示すように、貯留室90から分岐して液体噴射ヘッド81に向か
う分岐流路87が複数(ここでは2つ)形成されている。
形成された2つの分岐流路87は、インク供給流路部材83の下面に形成された接続管
88を介して、液体噴射ヘッドにおいて互いに独立して形成され、その流路端にノズルが
形成された2つの独立流路89に、インクをそれぞれ供給する。換言すれば、2つの独立
流路89は、貯留室90において合流する。
そこで、本実施形態では、例えば2つの独立流路89のうち一方の流路端のノズルから
インクが吸引される場合など、2つの独立流路89間において、それぞれのインクの流動
が異なる場合、インクの流動が互いに影響されない構成とされている。すなわち、図8に
示すように、本実施形態の貯留室90は、インク供給流路部材83において流入管84が
設けられた側とは反対の下面側から略円柱形状で上方へ窪んだ空間領域で形成され、イン
ク供給流路部材83の下面側に可撓性を有するフィルム部材91が貼付された閉空間とさ
れている。そしてこの閉空間とされた貯留室90の内部上面側には、供給されるインクが
流入管84を介して流入するインク流入口92と、インクが流出する2つのインク流出口
93が形成されている。
2つのインク流出口93は、2つの分岐流路87のそれぞれと連通室94を介して連通
するとともに、インク流出口93と連通室94との間に、逆止弁95がそれぞれ設けられ
ている。逆止弁95は、連通室94内に設けられ、貯留室90側から連通室94側へイン
クが流れる正流の場合は、図中二点鎖線で示すように変位してインク流出口93を開放し
、連通室94側から貯留室90側へインクが流れる逆流の場合は、図中実線で示すように
変位してインク流出口93を閉塞する。
なお、本実施形態の貯留室90は、下面が可撓性のフィルム部材91で構成されており
、貯留室90外の付勢部材が可撓性フィルムを付勢し、貯留室90に対する加圧力を発生
させる。また、貯留室90内では、貯留室90の上面において下方へ部分的に突出して設
けられた突出部位96が規制部として機能し、その上方への変位を規制する。
ちなみに本実施形態では、突出部位96は図9に示すように形成されている。すなわち
、円柱形状の空間領域で形成された貯留室90内において、その外周円の中心を同心とす
る3本の環状のリブが互いに所定の間隔をあけて形成されたのち、互いに交差する2方向
に所定幅でカットされたそれぞれ4個の円弧状のリブ97a,97b,97cで形成され
ている。なお、インク流入口92と2つのインク流出口93は、例えば最も外側の円弧状
のリブ97aよりも外側の位置など、貯留室90内においてインクがインク流入口92か
らインク流出口93に向かって円滑に流れ易い位置に設けられる。
次に、本実施形態における作用について説明する。
図5および図6に示すように連結状態となった4つの流路ユニット40のうち、1つの
流路ユニット40に取り付けられた機構駆動装置50にモーター25、ベルト26および
ねじ歯車27を組み付け、モーター25の回転によって斜歯歯車57を回転駆動させて回
転軸54を回転させる。すると、各機構駆動装置50間において凹部52と凸部53とが
ほぼ隙間のない状態で連結される4つの回転軸54がモーター25の回転に伴って、ほぼ
同時に回転する。この結果、回転軸54に設けられた各偏心カム55が回転し、この各偏
心カム55の回転に伴って各アクチュエーター56が往復移動する。この各アクチュエー
ター56の往復移動に伴って各流路ユニット40に設けられたダイアフラム45が変位動
作することによって流動機構FMが駆動され、各流路ユニット40において、インクカー
トリッジ21から供給針43へ供給された各インクが、インク流出部49からインク供給
チューブ71へ送り出されて液体噴射部80へそれぞれ供給される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)一つのインクカートリッジ21に対して一つの流路ユニット40が個別のユニッ
トで形成されるので、液体噴射装置11において使用するインクカートリッジ21の個数
に応じて流路ユニット40を増減させることができる。これによって使用するインクカー
トリッジ21から液体噴射部80へインクを供給することができる。従って、液体噴射装
置11において使用するインクカートリッジ21の個数を容易に増減することができる。
また、インクの流路を流路ユニット40ごとに別々に交換できるので、インクカートリッ
ジ21に収容されたインクに適した流路が形成された流路ユニット40へ容易に変更可能
である。
(2)それぞれの流路ユニット40において、供給針43から液体噴射部80へ向けて
インクカートリッジ21に収容されるインクに応じて最適化された流動機構FMを構成す
ることができる。
(3)一つのモーター25で複数の流動機構FMを動作させることができる。従って、
液体噴射装置11において使用するインクカートリッジ21の個数が増加してもモーター
25を増やさなくて済むので装置の大型化を抑制できる。
(4)複数の機構駆動装置50のうち任意の一つをモーター25によって駆動すること
によって、すべての流動機構FMを動作させることができる。従って、液体噴射装置11
においてモーター25の配置位置に対する許容範囲が広くなる。
(5)流路ユニット40と機構駆動装置50とを一体化されたユニットとして備えるの
で、液体噴射装置11において、さらに容易にインクカートリッジ21の増減設を行うこ
とができる。
(第2実施形態)
次に第2実施形態を説明する。
上記第1実施形態では、4つの機構駆動装置50における回転軸54が、モーター25
の回転に伴って同時に回転する構成であったが、本実施形態は、隣り合う機構駆動装置5
0間で、モーター25によって駆動される機構駆動装置50がいずれかに選択される構成
である。すなわち、隣り合う機構駆動装置50間においていずれか一方のみがモーター2
5によって駆動される形態である。
本実施形態について、図10〜図13を参照して説明する。なお、本実施形態において
、上記第1実施形態と同じ構成要素については同符号を付し、それらについての説明は省
略する。
図10に示すように、本実施形態の機構駆動装置50は、一方にモーター25が取り付
けられ隣り合う2つの機構駆動装置50において、2つの機構駆動装置50間に設けられ
るモーター25の駆動力を伝達する駆動力伝達部に、モーター25の回転駆動力を伝達す
る回転軸54を選択する機構駆動装置選択機構が備えられる。すなわち、モーター25が
取り付けられた機構駆動装置50に、上記第1実施形態と同様に、ベルト26とねじ歯車
27が組みつけられ、ねじ歯車27と噛み合って回転する斜歯歯車57が備えられる。そ
して、本実施形態では、モーター25の回転方向に応じてモーター25の回転駆動力を伝
達する回転軸54を、隣り合う2つの機構駆動装置50間において選択する機構駆動装置
選択機構としてのクラッチ機構60が、その軸部分57cを含む斜歯歯車57に備えられ
る。
クラッチ機構60は、図11に示すように、ねじ歯車27で回転される斜歯歯車57の
軸部分57cを含む内部において回転軸方向に互いにずれて配置された遊星歯車61,6
2(図12,13参照)と、回転軸63,64と、によって構成されている。すなわち、
斜歯歯車57には、この斜歯歯車57の回転軸の軸線方向の両側に略円柱状の凹部空間が
設けられ、この凹部空間に、回転軸63,64の互いに対向するそれぞれの一方の軸端部
63a,64aが、斜歯歯車57の回転軸の軸線を中心に回動可能に挿入される。すなわ
ち、モーター25が取り付けられた機構駆動装置50側に備えられる回転軸54は、偏心
カム55(55A)が形成された一方の回転軸63と、隣接する機構駆動装置50側の回
転軸54の一端に設けられた凹部54bへ挿入されて回転を伝達する凸部64bが形成さ
れた他方の回転軸64と、の二体で構成される。
また、回転軸63,64のそれぞれの軸端部63a,64aには、複数(ここでは3つ
)の遊星歯車61,62がそれぞれ挿入される挿入空間SP1,SP2が略半円柱状に切
り欠かれて設けられている。この挿入空間SP1,SP2に、斜歯歯車57の凹部空間に
おいて円柱側壁面に形成された内歯車と常時噛み合う状態で、各遊星歯車61,62がそ
れぞれ挿入される。さらに、回転軸63,64のそれぞれの軸端部63a,64aには、
各挿入空間SP1,SP2内において、軸端部63a,64a間で互いに反対方向に突出
する突出部位63H(図12、図13参照)が設けられている。本実施形態では、突出部
位63Hは、遊星歯車61,62に設けられた歯間に入り込んで係合する爪形状で形成さ
れている。
次に、本実施形態での作用について、クラッチ機構60の動作を含めて図12および図
13を参照して説明する。
本実施形態のクラッチ機構60は、ねじ歯車27によって回転される斜歯歯車57の回
転方向に応じて、すなわちモーター25の回転方向に応じて、回転を伝達する回転軸54
を切り換える。具体的には、モーター25が取り付けられた機構駆動装置50の回転軸5
4(63)に設けられたホイール58に形成された三角形状の部位58a(図10参照)
が示す方向への回転(これを「正回転」とする)であれば、機構駆動装置50における偏
心カム55(55A)を回転させる。一方、ねじ歯車27によって回転される斜歯歯車5
7の回転方向が、モーター25が取り付けられていない機構駆動装置50の回転軸54に
設けられたホイール58に形成された三角形状の部位58b(図10参照)が示す方向へ
の回転(これを「逆回転」とする)であれば、機構駆動装置50における偏心カム55(
55B)を回転させる。
まず、図12に示すように、ねじ歯車27の回転によって斜歯歯車57が図中矢印で示
すように正回転すると、同じく正回転する斜歯歯車57内に設けられた内歯車57aの回
転に伴って、これに噛み合う遊星歯車61が回転する。すると、遊星歯車61は、回転軸
54の軸端部63aに形成された突出部位63Hの方向に向かって回転(自転)しながら
、図中矢印で示すように内歯車57aに沿って公転を開始する。この公転によって、遊星
歯車61は突出部位63Hに近づいて突出部位63Hと噛み合う状態になり、その回転が
拘束される。この結果、斜歯歯車57の回転(正回転)は、拘束された遊星歯車61を介
して回転軸63の軸端部63aに伝達される状態となり、回転軸63は、斜歯歯車57と
一体で回転する。
逆に、図12において、ねじ歯車27の回転によって斜歯歯車57が逆回転すると、同
じく逆回転する斜歯歯車57内の内歯車57aの回転に伴って、遊星歯車61が図中矢印
と反対方向に回転する。すると、遊星歯車61は、回転軸54の軸端部63aに形成され
た突出部位63Hから離れる方向に向かって回転(自転)しながら内歯車57aに沿って
公転を開始する。この公転によって、遊星歯車61は、挿入空間SP1において軸端部6
3aと当接するが、当接後は軸端部63aとの間で滑りつつ挿入空間SP1において公転
することなく回転(自転)を継続する。この結果、斜歯歯車57が逆回転しても、遊星歯
車61は突出部位63Hとは噛み合わない状態で挿入空間SP1内にて回転(自転)する
状態となり、斜歯歯車57の回転(逆回転)は回転軸54に伝達されない。
次に、図13に示すように、ねじ歯車27の回転によって斜歯歯車57が図中矢印で示
すように逆回転すると、同じく逆回転する斜歯歯車57内に設けられた内歯車57aの回
転に伴って、これに噛み合う遊星歯車62が回転する。すると、遊星歯車62は、回転軸
64の軸端部64aに形成された突出部位63Hの方向に向かって回転(自転)しながら
、図中矢印で示すように内歯車57aに沿って公転を開始する。すると、この公転によっ
て、遊星歯車62は突出部位63Hに近づいて突出部位63Hと噛み合う状態になり、そ
の回転が拘束される。この結果、斜歯歯車57の回転(逆回転)は、拘束された遊星歯車
62を介して回転軸64の軸端部64aに伝達される状態となり、回転軸64は、斜歯歯
車57と一体で回転する。
逆に、図13において、ねじ歯車27の回転によって斜歯歯車57が正回転すると、同
じく正回転する斜歯歯車57内の内歯車57aの回転に伴って、遊星歯車62が図中矢印
と反対方向に回転する。すると、遊星歯車62は、回転軸64の軸端部64aに形成され
た突出部位63Hから離れる方向に向かって回転(自転)しながら内歯車57aに沿って
公転を開始する。この公転によって、遊星歯車62は、挿入空間SP2において軸端部6
4aと当接するが、当接後は公転することなく軸端部64aとの間で滑りつつ挿入空間S
P2において回転(自転)を継続する。この結果、斜歯歯車57が回転(正回転)しても
、遊星歯車62は突出部位63Hとは噛み合わない状態で挿入空間SP1内にて回転(自
転)する状態となり、斜歯歯車57の回転(正回転)は回転軸64に伝達されない。
従って、本実施形態では、斜歯歯車57が正回転する場合は、一方の回転軸63を回転
させて偏心カム55(55A)を回転させ、モーター25が取り付けられた機構駆動装置
50によって、この機構駆動装置50が取り付けられた流路ユニット40における流動機
構FMを動作させる。一方、斜歯歯車57が逆回転する場合は、回転軸64を回転させる
ことによって駆動伝達部である凸部64bを回転させ、これに嵌合する凹部54bが設け
られた隣の機構駆動装置50の回転軸54を回転させる。この結果、隣の機構駆動装置5
0において回転軸54に設けられた偏心カム55(55B)が回転し、隣の流路ユニット
40における流動機構FMを動作させる。
なお、本実施形態では、隣り合う2つの機構駆動装置50間でのみ駆動力が伝達される
構成とされている。従って、駆動力伝達部つまり凸部64bと凹部54bは、隣り合う2
つの機構駆動装置50間においてのみ形成される。
また、本実施形態では、上記第1実施形態とは異なり、隣り合う機構駆動装置50のイ
ンク流出部49からそれぞれのインク供給チューブ71へ供給されるインクは、液体噴射
部80に至る間で合流して供給される構成とされる。
本実施形態によれば、上記第1実施形態の効果(1)〜(3),(5)に加えて次の効
果を奏する。
(6)隣り合うインクカートリッジ21から液体噴射部80へ供給するインクを切り替
えることができる。隣り合うインクカートリッジ21が同じ種類のインクの場合、インク
が空になったインクカートリッジ21から、インクが満たされたインクカートリッジへ切
り替えることで、連続してインクを供給することができる。また、そのように液体噴射部
80に対するインクの供給を停止させることなく、空になったインクカートリッジ21を
取り外して、インクが満たされた新しいインクカートリッジ21に交換することができる
。隣り合うインクカートリッジ21が異なる種類のインクの場合、最適なインクを選択し
て供給することができる。例えば、文字用の色インクと写真用の色インクを切り替えたり
、色インクと洗浄液を切り替えるなどがある。
(7)モーター25の回転方向に応じて、駆動力を伝達する機構駆動装置50を選択す
るので、液体噴射部80へインクを供給するインクカートリッジ21を、モーター25の
回動方向の切換えで切り換えるので、インクカートリッジ21の切り換えを素早く行える
(変形例)
なお、上記第1および第2実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記第2実施形態において、クラッチ機構60は、必ずしもモーター25の回転方向
に応じて、駆動力を伝達する機構駆動装置50を選択しなくてもよい。例えば一方向への
み回転可能なモーター25と、回転軸63,64との間に、変位動作によってこれらの双
方と噛み合う伝達歯車をそれぞれ設け、いずれか一方の伝達歯車を変位させることで、モ
ーター25および回転軸54、あるいはモーター25と回転軸54のいずれかと噛み合わ
せる構成であってもよい。
・上記第2実施形態において、駆動力伝達部は、隣り合う機構駆動装置50間で、必ず
しもモーター25によって駆動される機構駆動装置50を選択して駆動力を伝達するクラ
ッチ機構60を備えなくてもよい。例えば、常に全ての機構駆動装置50をモーター25
によって駆動する構成であれば、クラッチ機構60は不要である。なお、この場合でも一
つのインクカートリッジ21に対して一つの流路ユニット40が個別のユニットで形成さ
れるので、液体噴射装置11において使用するインクカートリッジ21の個数に応じて流
路ユニット40を増減させることができる。
・上記第1実施形態および第2実施形態において、機構駆動装置50は必ずしも流路ユ
ニット40と一体で構成されなくてもよい。例えば、流路ユニット40と機構駆動装置5
0とは別体で設けられ、保持部本体30に組み付けられる際に、流路ユニット40のダイ
アフラム45と機構駆動装置50のアクチュエーター56が接続され、ダイアフラム45
がアクチュエーター56によって動作するように構成されてもよい。
・上記第1実施形態において、機構駆動装置50は、必ずしもそれぞれがモーター25
によって駆動される斜歯歯車57を有さなくてもよい。機構駆動装置50においてモータ
ー25が取り付けられる機構駆動装置50が予め定まっている場合は、その定まっている
機構駆動装置50のみに斜歯歯車57が設けられればよい。
・上記第1実施形態および第2実施形態において、機構駆動装置50は、必ずしもベル
ト26、ねじ歯車27、斜歯歯車57を有さなくてもよい。すべてを平歯車としてもよい
し、他の歯車や駆動伝達機構を用いてもよい。
・上記第1実施形態および第2実施形態において、機構駆動装置50にモーター25が
取り付けられなくてもよい。モーター25の駆動力が回転軸54に伝達できれば、機構駆
動装置50の側方で、カートリッジ保持部20に固定されていてもよい。
・上記第1実施形態において、機構駆動装置50には、隣り合う機構駆動装置50間で
、必ずしもモーター25の駆動力が伝達される駆動力伝達部が設けられなくてもよい。例
えば、上記実施形態において、モーター25が4つの機構駆動装置50に全て取り付けら
れる場合は、駆動力伝達部は不要である。なお、この場合でも一つのインクカートリッジ
21に対して一つの流路ユニット40が個別のユニットで形成されるので、液体噴射装置
11において使用するインクカートリッジ21の個数に応じて流路ユニット40を増減さ
せることができる。
・上記第1実施形態において、機構駆動装置50を上記第2実施形態の機構駆動装置5
0と組み合わせた流路ユニット40によって構成してもよい。例えば、上記第1実施形態
において、流路ユニット40Mの機構駆動装置50にモーター25およびベルト26とね
じ歯車27を取り付けて駆動し、流路ユニット40Mおよび流路ユニット40Cの各機構
駆動装置50との間を上記第1実施形態とは異なる上記第2実施形態の構成とする。そし
て、流路ユニット40Mと流路ユニット40Y、および流路ユニット40Kの各機構駆動
装置50を上記第1実施形態の構成としてもよい。なお、この場合は、上記第1実施形態
において、流路ユニット40Cと流路ユニット40Mは同じインクを液体噴射部80へ供
給するとともに、インク供給チューブ71Cとインク供給チューブ71Mは、途中で合流
してインクを液体噴射部80に供給する構成とすることが好ましい。
・上記第1および第2実施形態において、媒体は用紙Pに限るものでなく、金属板、樹
脂板、布などを材料とする板状部材であってもよい。すなわち、搬送可能であって、液体
噴射部80が噴射するインクによって印刷可能な部材であれば、媒体として採用できる。
・上記第1および第2実施形態において、液体噴射部80は、キャリッジに伴って液体
噴射ヘッド81が往復移動するシリアル式のプリンターに限らず、液体噴射ヘッド81を
固定したままでも用紙最大幅範囲の印字が可能なラインヘッド式のプリンターであっても
よい。
・上記第1および第2実施形態では、液体噴射装置11を、インクを噴射する液体噴射
ヘッド81を備えた形態として具体化したが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出し
たりする液体噴射装置として具体化してもよい。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッ
ド等を備える各種の液体噴射装置を流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置
から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。
また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であれば
よい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液
状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融
液)のような流状体、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの
固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また
、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる
。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメ
ルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、
例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディ
スプレイ、カラーフィルターの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は
溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。あるいは、バイオチップ製造に
用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる
液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さ
らに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通
信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹
脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸
又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これ
らのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
11…液体噴射装置、25…駆動源としてのモーター、40…流路形成部としての流路
ユニット、43…供給部材としての供給針、50…機構駆動装置、52…駆動力伝達部と
しての凹部、53…駆動力伝達部としての凸部、57…駆動力伝達部としての斜歯歯車、
60…機構駆動装置選択機構としてのクラッチ機構、80…液体噴射部、95…逆止弁、
FM…流動機構。

Claims (7)

  1. 供給される液体を噴射する液体噴射部と、
    液体を収容する複数の液体収容体と、
    前記液体収容体から前記液体が供給される供給部材と、
    前記供給部材から前記液体噴射部へ向けて前記液体を流動させる流動機構を有する前記
    液体の流路が形成された流路形成部と、
    を備え、
    前記流路形成部は、前記複数の液体収容体のそれぞれに対応する個別のユニットで設け
    られることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 請求項1に記載の液体噴射装置において、
    前記流動機構は、容積変化ポンプと、前記容積変化ポンプの上流および下流に備えた逆
    止弁を有することを特徴とする液体噴射装置。
  3. 請求項1または2に記載の液体噴射装置において、
    前記流路形成部が有する前記流動機構のそれぞれに対応して設けられ、対応する前記流
    動機構を動作させる機構駆動装置と、
    駆動力によって前記機構駆動装置を駆動して前記流動機構を動作させる駆動源と、
    を備え、
    前記機構駆動装置には、隣り合う前記機構駆動装置間で前記駆動源の前記駆動力が伝達
    される駆動力伝達部が前記ユニットごとに設けられていることを特徴とする液体噴射装置
  4. 請求項3に記載の液体噴射装置において、
    前記機構駆動装置は、前記駆動源によって駆動される被駆動部をそれぞれ有することを
    特徴とする液体噴射装置。
  5. 請求項3または4に記載の液体噴射装置において、
    前記駆動力伝達部は、前記隣り合う機構駆動装置間で、前記駆動源によって駆動される
    機構駆動装置を選択して前記駆動力を伝達する機構駆動装置選択機構を備えることを特徴
    とする液体噴射装置。
  6. 請求項5に記載の液体噴射装置において、
    前記駆動源は回転することにより前記駆動力を発生し、
    前記機構駆動装置選択機構は、前記駆動源の回転方向に応じて、前記駆動力を伝達する
    前記機構駆動装置を選択することを特徴とする液体噴射装置。
  7. 請求項3ないし6のいずれか一項に記載の液体噴射装置において、
    前記機構駆動装置は前記流路形成部と一体で構成されることを特徴とする液体噴射装置
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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