JP2013162539A - Led駆動回路およびこれを用いた電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力損失を低減させながらも、動作の安定性を確保することが容易となるLED駆動回路を提供する。
【解決手段】LEDを駆動するLED駆動回路であって、入力電圧を変換して、前記LEDのアノード側に出力される出力電圧を生成するスイッチングコンバータと、前記LEDのカソード側と接地点との間に設けられ、前記LEDに流れる電流のON/OFFを制御する電流ドライバと、を備えており、前記スイッチングコンバータは、前記電流ドライバに加わる電圧に応じたフィードバック信号がフィードバックされ、該フィードバック信号に基づいて前記出力電圧を生成するものであり、前記フィードバックの経路には、位相補償用コンデンサが接続されており、前記LEDに流れる電流がOFFである期間において、前記位相補償用コンデンサの電圧が変化しないように保存されるLED駆動回路とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、LEDを駆動するLED駆動回路、およびこれを用いた電子機器に関する。
従来、LEDを駆動するLED駆動回路が広く利用されている。従来のLED駆動回路としてPWM調光(PWM制御による調光)を行うものを例に挙げ、図5を参照しながら以下に簡潔に説明する。
図5は当該LED駆動回路101の構成図である。LED駆動回路101は、スイッチング制御回路110、スイッチング素子111、コイル112、ダイオード113、およびコンデンサ114等から形成されるスイッチングコンバータを有している。当該スイッチングコンバータのスイッチング動作は、スイッチング制御回路110によって制御される。当該スイッチングコンバータは電圧Vinを昇圧させ、LED102のアノード側に出力される電圧Voを生成する。
またLED駆動回路101は、ダイオード113の電流を検出する電流アンプ131と、電圧Voを検出して基準電圧Vrefと比較するエラーアンプ141を有している。電流アンプ131およびエラーアンプ141の各出力は、コンパレータ132に入力されて比較され、この比較結果がスイッチング制御回路110に出力される。
スイッチング制御回路110は、このように電圧Voに応じた信号がフィードバックされ、当該信号に基づいてスイッチング動作を制御する。なおエラーアンプ141の後段側には、一端が抵抗144を介して接地された位相補償用コンデンサ143が接続されている。
またLED駆動回路101は、PWMパルス信号を出力するPWMパルス出力回路121、および、LED102のカソード側に接続される電流ドライバ122を有している。電流ドライバ122は、PWMパルス信号が示すON期間に合わせて、LED102に電流が流れるようにする。これによりLED102のPWM調光が実現される。
特開2005−347133号公報
上述した例のLED駆動回路では、電流ドライバの駆動に必要な電圧が確保されるようにするため、LEDの電圧VFの変動等を考慮して、電圧Voの設定値をある程度高めにしておく必要がある。そのため余分な電力損失が増え、その分の電力効率の低下が問題となる。
また余分なスイッチング損失(電力損失)の低減等を図るため、PWM調光のOFF期間に合わせて、スイッチングコンバータのスイッチング動作を止めるように設定することが考えられる。しかし図5に示すようなLED駆動回路の場合、エラーアンプにはスルーレートの制限があるため、このように設定すると動作の安定性が問題となる。すなわちスルーレートの制限により、一度電圧Voの制御を切り離すと、位相補償用コンデンサが定常電圧に復帰するまでに遅延が生じるため、安定動作が阻害される虞がある。
こういった問題は可聴域以上の高い周波数、例えば30kHz以上で動作するような場合に、特に顕著となる。そのため、例えば高い発振周波数のスイッチングコンバータを使用する必要がある場合には、この問題は非常に深刻である。なおこの問題を回避するため、PWM調光のOFF期間にもスイッチングコンバータのスイッチング動作を止めないようにする場合には、余分なスイッチング損失を低減させることが困難となる。すなわち、電力損失の低減と動作の安定性を両立させることは困難となっている。
本発明は上述した問題に鑑み、電力損失を低減させながらも動作の安定性を確保することが容易となるLED駆動回路の提供を目的とする。
上記目的を達成するため本発明に係るLED駆動回路は、LEDを駆動するLED駆動回路であって、入力電圧を変換して、前記LEDのアノード側に出力される出力電圧を生成するスイッチングコンバータと、前記LEDのカソード側と接地点との間に設けられ、前記LEDに流れる電流のON/OFFを制御する電流ドライバと、を備えており、前記スイッチングコンバータは、前記電流ドライバに加わる電圧に応じたフィードバック信号がフィードバックされ、該フィードバック信号に基づいて前記出力電圧を生成するものであり、前記フィードバックの経路には、位相補償用コンデンサが接続されており、前記LEDに流れる電流がOFFである期間において、前記位相補償用コンデンサの電圧が変化しないように保存される構成とする。
本構成によれば、電力損失を低減させながらも、動作の安定性を確保することが容易となる。
また上記構成としてより具体的には、前記スイッチングコンバータは、昇圧型のDC/DCコンバータであり、前記電流ドライバに加わる電圧は、前記LEDと前記電流ドライバの間の電圧である構成としてもよい。また上記構成としてより具体的には、前記スイッチングコンバータは、前記電流ドライバに加わる電圧が予め定められた一定値となるように、前記出力電圧を生成する構成としてもよい。
また上記構成としてより具体的には、前記フィードバックの経路には、前記電流ドライバに加わる電圧の基準電圧からの誤差に応じた電圧を出力するエラーアンプと、前記エラーアンプの出力電圧と所定電圧との比較結果を出力するコンパレータと、が設けられており、前記位相補償用コンデンサは、前記エラーアンプと前記コンパレータの間における接続点に接続されており、前記エラーアンプと前記接続点の間を開閉するスイッチを備え、前記LEDに流れる電流がOFFである期間において、前記スイッチが開かれることにより、前記位相補償用コンデンサの電圧が変化しないように保存される構成としてもよい。
また上記構成としてより具体的には、ON期間とOFF期間を表すPWMパルス信号を出力する、PWMパルス出力回路を備え、前記電流ドライバは、前記ON期間においては、前記LEDに流れる電流をONに制御する一方、前記OFF期間においては、前記LEDに流れる電流をOFFに制御し、前記スイッチングコンバータは、前記ON期間においては、前記フィードバック信号に基づいて前記出力電圧を生成する一方、前記OFF期間においては、スイッチング動作を停止させ、前記スイッチは、前記ON期間においては閉じられ、前記OFF期間においては開かれる構成としてもよい。
また上記構成としてより具体的には、前記スイッチングコンバータは、Nチャネル型MOSFETとPチャネル型MOSFETを用いた、同期整流式のコンバータである構成としてもよい。
また上記構成としてより具体的には、各要素の全体または一部が同一の集積回路に含まれている形態となっており、前記位相補償用コンデンサは、前記集積回路に内蔵されている構成としてもよい。
また本発明に係る電子機器は、上記構成のLED駆動回路を用いた構成とする。本構成によれば、上記構成に係るLED駆動回路の利点を享受することが出来る。
上述した通り、本発明に係るLED駆動回路によれば、電力損失を低減させながらも、動作の安定性を確保することが容易となる。また本発明に係る電子機器によれば、本発明に係るLED駆動回路の利点を享受することが出来る。
第1実施形態に係るLED駆動回路の構成図である。 PWMパルス信号等についてのタイミングチャートの一例である。 電圧Veo等についてのタイミングチャートの一例である。 第2実施形態に係るLED駆動回路の構成図である。 従来例に係るLED駆動回路の構成図である。
本発明の実施形態について第1実施形態および第2実施形態を例に挙げ、各図面を参照しながら以下に説明する。
1.第1実施形態
[LED駆動回路の全体構成および動作]
まず第1実施形態について説明する。図1は本実施形態に係るLED駆動回路1の構成図である。本図に示すようにLED駆動回路1は、スイッチング制御回路10、スイッチング素子11、コイル12、ダイオード13、コンデンサ14、PWMパルス出力回路21、電流ドライバ22、電流アンプ31、コンパレータ32、エラーアンプ41、スイッチ42、位相補償用コンデンサ43、および抵抗44などを備えており、LED2を駆動する回路として機能する。
なおLED駆動回路1の実装形態等は特に限定されない。例えばLED駆動回路1は、各要素の全体または一部が同一の集積回路に含まれている形態となっていても良い。また位相補償用コンデンサ43は、この集積回路に内蔵されていても良い。
スイッチング素子11は、Nチャネル型のMOSFET(パワーMOSFET)であり、ドレインがコイル12を介して電圧Vinの供給端に接続されており、ソースが接地されている。スイッチング素子11は、ゲートに入力されるゲート信号に応じて、ON(ソース−ドレイン間が導通する状態)とOFF(ソース−ドレイン間が導通しない状態)が切替えられる。
またスイッチング素子11のドレインとコイル12の間は、整流用のダイオード13のアノードに接続されている。スイッチング素子11のゲートは、スイッチング制御回路10に接続されており、スイッチング制御回路10からゲート信号が入力される。
またダイオード13のカソードは、コンデンサ14の一端およびLED2のアノードに接続されている。なおコンデンサ14の他端は、接地されている。またダイオード13のカソードは、図1に示すように電圧Voを外部へ出力する端子にも接続されているが、当該端子は省略されていても構わない。
スイッチング制御回路10、スイッチング素子11、コイル12、ダイオード13、およびコンデンサ14等は、昇圧型のDC/DCコンバータであるスイッチングコンバータ(以下、便宜的に「コンバータA」と称することがある)を形成している。なおスイッチングコンバータの動作原理等は公知であるため、ここではその説明を省略する。コンバータAは、スイッチング制御回路10によってスイッチング動作が制御され、電圧Vin(入力電圧)を変換して、LED2のアノード側に出力される電圧Vo(出力電圧)を生成するように動作する。
PWMパルス出力回路21は、予め設定されたデューティ比のPWMパルス信号(LED2を流れる電流のPWM制御に用いるパルス信号)を生成し、スイッチング制御回路10および電流ドライバ22に出力する。PWMパルス信号は、ON期間を表すH(High)レベルとOFF期間を表すL(Low)レベルが交互に現れる信号であり、ON期間とOFF期間を表す信号となっている。
なお当該PWMパルス信号のデューティ比は、固定値と可変値の何れとしても良い。また可変値とする場合、例えば、何らかの情報に応じて自動調節されるようになっていても良く、ユーザの操作等により調節可能となっていても良い。またPWMパルス出力回路21は、ON期間かOFF期間かに応じてスイッチ42の開閉を制御する。より具体的には、PWMパルス出力回路21は、ON期間においてはスイッチ42を閉じた状態にし、OFF期間においてはスイッチ42を開いた状態にする。なおスイッチ42は、例えばアナログスイッチであり、閉じた状態ではその両端間を導通させ、開いた状態ではその両端間を遮断する。
電流ドライバ22は、上流側がLED2のカソード側に接続されるとともに、下流側が接地されており、上流側から下流側へ電流を流すことが出来るように構成されている。電流ドライバ22は、PWMパルス信号に応じて、LED2を流れる電流のON(流れる状態)/OFF(流れない状態)を制御する。すなわち電流ドライバ22は、ON期間においては、LED2に電流(例えば予め設定された大きさの定電流)が流れるようにし、OFF期間においては、LED2には電流が流れないようにする。
これにより、LED2についてのPWM制御による調光が実現される。なお電流ドライバ22が正常に駆動するためには、電流ドライバ22に加わる電圧が所定値以上に維持される必要がある。
電流アンプ31は、ダイオード13を流れる電流の大きさを検出し、検出結果に応じた電圧Vcuをコンパレータ32の反転入力端子へ出力する。エラーアンプ41は、非反転入力端子に所定の基準電圧Vrefが、反転入力端子にLED2と電流ドライバ22の間の電圧である電圧Vaが入力される。エラーアンプ41は、電圧Vaの基準電圧Vrefからの誤差に応じた電圧Veoを出力する。なお電圧Vaは、電流ドライバ22に加わる電圧(電流ドライバ22の電圧)であると言える。
またエラーアンプ41の出力側は、スイッチ42の一端に接続されており、スイッチ42の他端は、位相補償用コンデンサ43の一端およびコンパレータ32の非反転入力端子に接続されている。すなわち図1に示すように、位相補償用コンデンサ43は、エラーアンプ41とコンパレータ32の間における接続点Pに接続されており、スイッチ42は、エラーアンプ41と接続点Pの間を開閉するようになっている。なお位相補償用コンデンサ43の他端は、抵抗44を介して接地されている。
エラーアンプ41の出力側は、スイッチ42が閉じているときには、位相補償用コンデンサ43の一端およびコンパレータ32に接続され、スイッチ42が開いているときには、何れにも接続されない状態(オープン状態)となる。なおスイッチ42が開いているとき、位相補償用コンデンサ43の一端はコンパレータ32の入力端子(入力インピーダンスが極めて高い)にのみ接続された状態(オープン状態に準じた状態)となるため、位相補償用コンデンサ43の電圧は変化しないように保存されることとなる。
コンパレータ32は、電圧Vcuと電圧Veoとを比較し、この比較結果を表す信号FBをスイッチング制御回路10に出力する。このようにコンバータAには、信号FB(フィードバック信号)がフィードバックされるようになっており、また信号FBは、電圧Vaに応じた信号となっている。なお位相補償用コンデンサ43は、当該フィードバックの経路を流れる電圧信号に対して位相補償を行い、コンバータAを適切に動作させる役割を果たす。
またスイッチング制御回路10は、信号FBおよびPWMパルス信号に基づいてゲート信号を生成し、スイッチング素子11のON/OFF切替を制御する。より具体的には、スイッチング制御回路10は、PWMパルス信号に基づいてON期間とOFF期間を識別し、それぞれの期間において次のように動作する。
スイッチング制御回路10は、ON期間においては、電圧Vcuと電圧Veoがクロスするタイミングから時間Taの間だけスイッチング素子11をONにし、それ以外のときにはスイッチング素子11をOFFにする。なお電圧Vcuと電圧Veoがクロスするタイミング(換言すれば、電圧Vcuと電圧Veoが同値となるタイミング)は、信号FBに基づいて識別される。また時間Taは、例えば、予め適切に設定された固定値である。
スイッチング制御回路10がこのように動作する結果、コンバータAのスイッチング動作によって電圧Vinが昇圧され、電圧Voが生成される。このようにON期間においては、コンバータAは、信号FBに基づいて電圧Voを生成するようになっている。ここで信号FBは、先述した通り、電圧Va(電流ドライバ22に加わる電圧)に応じた信号である。
そのためコンバータAは、電圧Vaを直接制御するように電圧Voを生成することが可能である。例えば、基準電圧Vref等を適切に設定しておくことにより、コンバータAは、電圧Vaが電圧値Vαとなるように電圧Voを生成するものとなり得る。なお電圧値Vαは、電流ドライバ22を正常に駆動させることが可能となる電圧値として過不足の無い値(必要最小限の値)であり、予め定められた一定値である。
そのためLED駆動回路1によれば、電圧Voを直接制御するような場合(図5に例示する形態の場合)に比べ、LED2の電圧VFの変動等を考慮する必要が無く、電圧Voの設定値をあまり高くしておかなくても、電流ドライバ22の駆動に必要な電圧を確保することが容易である。これによりLED駆動回路1によれば、その分だけ電力損失が少なく、電力効率の優れたものとすることが容易である。
またスイッチング制御回路10は、OFF期間においては、スイッチング素子11を常時OFFにする。このようにOFF期間においては、コンバータAは、スイッチング動作を常に停止するようになっている。そのためLED駆動回路1によれば、余分なスイッチング損失が低減することにより電力損失が少なくし、この点からも電力効率の優れたものとすることが容易である。
図2は、LED駆動回路1において用いられる信号等のタイミングチャートの一例を表す。図2において、(A)のグラフはPWMパルス信号のタイミングチャートを表し、(B)のグラフはLED2に流れる電流のタイミングチャートを表す。また(C)のグラフは、破線部分が電圧Voのタイミングチャートを表し、実線部分が電圧Vaのタイミングチャートを表す。また(D)のグラフは、スイッチング素子11、コイル12、およびダイオード13の接続ノードの電圧である、電圧Vswのタイミングチャートを表す。
図2に示すように、PWMパルス信号の状態によってON期間とOFF期間が定まる。そして先述したように、スイッチング制御回路10や電流ドライバ22等がPWMパルス信号の状態に応じて動作する結果、図2に示す各波形が得られる。また(D)のグラフに示すように電圧Vswは、ON期間においては、コンバータAのスイッチング動作に応じて変動を繰り返し、OFF期間においては、コンバータAのスイッチング動作が常に停止するためほぼ一定となっている。
なおコンバータAの具体的形態については、以上に説明した形態を含めて様々な形態が採用され得る。コンバータAの望ましい形態の一つは、電圧Vaに応じた信号がスイッチング制御回路10にフィードバックされ、電圧Vaが先述した電圧値Vα(予め定められた一定値)となるように出力電圧Voを生成する形態である。このような形態であれば、上述したように電圧Voの設定値をあまり高くしておかなくても、電流ドライバ22の駆動に必要な電圧を確保することが可能となり、電力効率の優れたLED駆動回路が実現される。
[スイッチを設けたことによる効果]
既に説明した通り、LED駆動回路1にはスイッチ42が設けられている。LED駆動回路1にスイッチ42を設けたことによる効果について、図3を参照しながら以下に説明する。
なお図3における(C)のグラフは、図2における(C)のグラフを参考のために示したものであり、(E)のグラフは、電圧Veoのタイミングチャートの一例を表す。また(F)のグラフは、LED駆動回路1においてスイッチ42が無い(つまり、スイッチ42の箇所が常に導通している)と仮定した場合の、電圧Veoのタイミングチャートの一例を表す。
LED2に電流が流れないOFF期間においては、LED2の電圧VFは低くなり、電流ドライバ22に加わる電圧(電圧Va)が高くなる。これによりOFF期間では、常時、電圧Vaが基準電圧Vrefよりも高い状態となる。
そのため仮にスイッチ42が無いとすれば、OFF期間において、エラーアンプ41の出力が電流を常に引き込んでいる状態となる。従って図3の(F)のグラフに示すように、OFF期間からON期間に移行する際、電圧Veoの値がON期間における電圧Veoの通常値に復帰するまでに、遅延が生じる。その結果、コンバータAの制御が不安定となり、LED駆動回路1の動作が不安定となる。別の見方をすれば、エラーアンプ41のスルーレートの制限により、位相補償用コンデンサ43が定常電圧に復帰するまでに遅延が生じるため、安定動作が阻害される。
なおこの問題は、コンバータAが可聴域以上の高い周波数、例えば30kHz以上で動作するような場合に、特に顕著となる。そのため、特にコンバータAが高い発振周波数のものである場合、この問題は非常に深刻となる。
一方、本実施形態のようにスイッチ42が設けられ、OFF期間においてスイッチ42が開かれれば、上述したようにエラーアンプ41の出力が電流を引き込む状態とはならない。またこのとき、位相補償用コンデンサ43の電圧は変化しないように保存され、電圧Veoは一定に維持される。
そのためコンバータAの発振周波数に関わらず、上述した遅延の発生によってコンバータAの制御が不安定となることは無くなり、LED駆動回路1の動作は安定する。このようにLED駆動回路1は、スイッチ42を設けたことにより、電力損失を低減させながらも動作の安定性を確保することが容易となっている。
2.第2実施形態
次に第2実施形態について説明する。なお第2実施形態は、コンバータAを同期整流式のコンバータとした点を除き、基本的には第1実施形態と同等である。以下の説明においては、第1実施形態と異なる部分の説明に重点を置き、共通する部分については説明を省略することがある。
図4は、第2実施形態に係るLED駆動回路1Aの構成図である。本図に示すようにLED駆動回路1Aは、ダイオード13の代わりにスイッチング素子15が設けられている点で、第1実施形態とは異なっている。LED駆動回路1Aが有するコンバータAは、Nチャネル型のMOSFET(パワーMOSFET)であるスイッチング素子11と、Pチャネル型のMOSFET(パワーMOSFET)であるスイッチング素子15を備えている。
スイッチング素子15は、ドレインがスイッチング素子11とコイル12の間に接続されており、ソースがLED2のアノードおよびコンデンサ14の一端などに接続されている。スイッチング素子15は、ゲートに入力されるゲート信号に応じて、ON(ソース−ドレイン間が導通する状態)とOFF(ソース−ドレイン間が導通しない状態)が切替えられる。
またスイッチング制御回路10は、各スイッチング素子(11、15)へ別々にゲート信号を出力することにより、各スイッチング素子(11、15)のON/OFF切替を制御する。より詳細には、スイッチング制御回路10は、スイッチング素子11に対しては、第1実施形態の場合と同様にしてON/OFF切替を制御する。またスイッチング制御回路10は、スイッチング素子11がONであるときにはOFFとなり、スイッチング素子11がOFFであるときにはONとなるように、スイッチング素子15のON/OFF切替を制御する。
但し、各スイッチング素子(11、15)が同時にONとなる事態を確実に回避するため、それぞれのON/OFFの切替わり時には、一定の同時OFF期間(何れのスイッチング素子もOFFとする期間)が設けられる。各スイッチング素子(11、15)がこのように制御されることで、コンバータAは同期整流の機能を発揮する。LED駆動回路1Aは、第1実施形態のLED駆動回路1と同等の機能を有しながらも、コンバータAが同期整流式のコンバータとなっている分、更に効率の良いものとなっている。
3.その他
以上に説明した通り、第1および第2実施形態に係るLED駆動回路は、LED2を駆動するものであって、電圧Vinを変換してLED2のアノード側に出力される電圧Voを生成するコンバータAと、LED2のカソード側に接続されLED2に流れる電流のON/OFFを制御する電流ドライバ22と、を備えている。
そしてコンバータAは、電圧Va(電流ドライバ22に加わる電圧)に応じた信号(電圧Vaの値が識別可能となる信号)がフィードバックされ、該信号に基づいて電圧Voを生成する。また当該フィードバックの経路には、位相補償用コンデンサ43が接続されている。またLED2に流れる電流がOFFであるOFF期間において、位相補償用コンデンサ43の電圧が変化しないように保存される。そのため第1および第2実施形態に係るLED駆動回路は、電力損失を低減させながらも、動作の安定性を確保することが容易となっている。
なお本発明に係るLED駆動回路は、LEDが設けられる様々な電子機器に用いることが可能であり、特に小型の高効率LED駆動装置として、携帯電話、スマートフォンなどの電子機器に好適である。
また本発明の構成は、上記実施形態のほか、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
本発明は、LED駆動回路を有する電子機器等に利用することができる。
1、1A LED駆動回路
2 LED
10 スイッチング制御回路
11 スイッチング素子(NチャネルMOSFET)
12 コイル
13 ダイオード
14 コンデンサ
15 スイッチング素子(PチャネルMOSFET)
21 PWMパルス出力回路
22 電流ドライバ
31 電流アンプ
32 コンパレータ
41 エラーアンプ
42 スイッチ
43 位相補償用コンデンサ
44 抵抗

Claims (8)

  1. LEDを駆動するLED駆動回路であって、
    入力電圧を変換して、前記LEDのアノード側に出力される出力電圧を生成するスイッチングコンバータと、
    前記LEDのカソード側と接地点との間に設けられ、前記LEDに流れる電流のON/OFFを制御する電流ドライバと、
    を備えており、
    前記スイッチングコンバータは、前記電流ドライバに加わる電圧に応じたフィードバック信号がフィードバックされ、該フィードバック信号に基づいて前記出力電圧を生成するものであり、
    前記フィードバックの経路には、位相補償用コンデンサが接続されており、
    前記LEDに流れる電流がOFFである期間において、前記位相補償用コンデンサの電圧が変化しないように保存されることを特徴とするLED駆動回路。
  2. 前記スイッチングコンバータは、昇圧型のDC/DCコンバータであり、
    前記電流ドライバに加わる電圧は、前記LEDと前記電流ドライバの間の電圧であることを特徴とする請求項1に記載のLED駆動回路。
  3. 前記スイッチングコンバータは、
    前記電流ドライバに加わる電圧が予め定められた一定値となるように、前記出力電圧を生成することを特徴とする請求項2に記載のLED駆動回路。
  4. 前記フィードバックの経路には、
    前記電流ドライバに加わる電圧の基準電圧からの誤差に応じた電圧を出力するエラーアンプと、
    前記エラーアンプの出力電圧と所定電圧との比較結果を出力するコンパレータと、
    が設けられており、
    前記位相補償用コンデンサは、
    前記エラーアンプと前記コンパレータの間における接続点に接続されており、
    前記エラーアンプと前記接続点の間を開閉するスイッチを備え、
    前記LEDに流れる電流がOFFである期間において、前記スイッチが開かれることにより、前記位相補償用コンデンサの電圧が変化しないように保存されることを特徴とする請求項3に記載のLED駆動回路。
  5. ON期間とOFF期間を表すPWMパルス信号を出力する、PWMパルス出力回路を備え、
    前記電流ドライバは、
    前記ON期間においては、前記LEDに流れる電流をONに制御する一方、前記OFF期間においては、前記LEDに流れる電流をOFFに制御し、
    前記スイッチングコンバータは、
    前記ON期間においては、前記フィードバック信号に基づいて前記出力電圧を生成する一方、前記OFF期間においては、スイッチング動作を停止させ、
    前記スイッチは、
    前記ON期間においては閉じられ、前記OFF期間においては開かれることを特徴とする請求項4に記載のLED駆動回路。
  6. 前記スイッチングコンバータは、
    Nチャネル型MOSFETとPチャネル型MOSFETを用いた、同期整流式のコンバータであることを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載のLED駆動回路。
  7. 各要素の全体または一部が同一の集積回路に含まれている請求項1から請求項6の何れかに記載のLED駆動回路であって、
    前記位相補償用コンデンサは、前記集積回路に内蔵されていることを特徴とするLED駆動回路。
  8. 請求項1から請求項7の何れかに記載のLED駆動回路を用いた電子機器。
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