JP2013162338A - 無線通信装置及び無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】無線通信で使用する周波数チャネルとは異なる周波数チャネルの干渉を把握し、干渉源が自らの無線通信システム内であるか否かを判別する無線通信装置を提供する。
【解決手段】無線送受信部で使用する周波数チャネルと同一または異なる周波数チャネルの電波干渉を検出する電波干渉検出部を備え、無線送受信部は、識別信号の送信間隔を所定の順序で変化させて識別信号の送信を指示する識別信号間隔管理部を備える。電波干渉検出部は、無線送受信部でデータ通信を行う周波数チャネルとは別の周波数チャネルを受信して、同一システム干渉の有無を判定する。即ち、識別信号フレームの間隔が送信間隔の所定の順序と一致するか否かを判別し、受信部で選択した周波数チャネルに同一システム干渉が存在するか否かを判定する。
【選択図】図7

Description

本発明は、無線通信装置及び無線通信システムに関する。
本技術分野の背景技術として特許文献1がある。この公報の要約には、「ビーコン周期検出部は受信部において復調及び復号された信号からビーコンを抽出して、そのビーコンを送信した無線通信装置毎にビーコン周期を検出する。エラー率測定部は受信部において復調及び復号された信号からビーコン及びデータを抽出して、それぞれのエラー率を測定する。ビーコン周期管理部はエラー率測定部において測定されたビーコンのエラー率がデータのエラー率よりも高ければ自己のビーコン周期を長くなるよう補正する。その後、ビーコンのエラー率がデータのエラー率よりも高くなくなれば、ビーコン周期管理部は自己のビーコン周期を補正前の状態に戻す。」と記載されている。
特開2007−5859号公報
前記特許文献1には、ビーコン周期の検出とビーコン及びデータのエラー率の検出により、ビーコン衝突を回避する無線通信装置の仕組みが記載されている。しかし、特許文献1の無線通信装置は、ビーコンを抽出するためには受信した信号を復調及び復号することが必要であり、無線通信で使用する周波数チャネルとは異なる周波数チャネルの干渉把握や干渉源が自らの無線通信システム内であるか否かを検出するためには復調及び復号する受信部が複数必要となる。
そこで、本発明は、無線通信で使用する周波数チャネルとは異なる周波数チャネルの干渉を把握し、干渉源が自らの無線通信システム内であるか否かを判別できる無線通信装置を提供する。例えば、干渉源が自らの無線通信システム内である場合に、電波干渉源の周波数チャネルまたは送信電力を制御することにより電波干渉を低減し、通信の信頼性を向上させる無線通信装置を提供する。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、電波信号を用いてデータ通信を行う無線通信装置であって、前記電波信号を送受信してデータ通信を行う無線送受信部と、当該無線送受信部で使用する前記電波信号の周波数チャネルと同一の周波数チャネル、及び異なる周波数チャネルからの電波干渉を検出する電波干渉検出部と、前記無線送受信部と前記電波干渉検出部を制御する制御部と、を備え、
前記無線送受信部は、識別信号を送信する時間間隔を所定の順序で変化させて識別信号の送信を指示する識別信号間隔管理部と、当該識別信号間隔管理部からの送信指示に応じて識別信号を生成する識別信号生成部と、当該識別信号生成部で生成された識別信号フレームを無線信号として送信する送信部と、を備え、
前記電波干渉検出部は、前記無線送受信部でデータ通信を行う周波数チャネルとは別の周波数チャネルの電波信号を受信する受信部と、当該受信部で受信した信号の信号レベルを検出する信号レベル検出部と、当該信号レベル検出部の検出結果に基づき、同一システム干渉の有無を判定する同一システム干渉判定部と、を備え、
当該同一システム干渉判定部は、前記電波干渉部の受信部で受信した電波信号が含む識別信号フレームの時間間隔が前記識別信号間隔管理部で指示する時間間隔の所定の順序と一致するか否かを判別して、前記電波干渉検出部の前記受信部で選択した周波数チャネルに同一システム干渉が存在するか否かを判定する、ことを特徴とする。
本発明によれば、無線通信で使用する周波数チャネルとは異なる周波数チャネルの干渉を把握し、干渉源が自らの無線通信システム内であるか否かを判別できる無線通信装置を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
一実施例における無線通信システムを示すブロック図である。 一実施例における無線通信装置、特に基地局を示すブロック図である。 一実施例における無線通信装置、特に中継局を示すブロック図である。 一実施例における無線通信装置、特に端末局を示すブロック図である。 一実施例における無線通信装置の無線送受信部を示すブロック図である。 一実施例における識別信号間隔管理部で生成されるタイミング信号生成周期の例を示す図である。 一実施例における無線通信装置の電波干渉検出部を示すブロック図である。 一実施例における信号レベル検出部から同一システム干渉判定部に供給される信号強度情報の一例を示す図である。 一実施例における無線通信装置の動作を説明する第1のフローチャートである。 一実施例における無線通信装置の受信フレームの送受信に用いられる伝送チャネルの一例を示す図である。 一実施例における無線通信装置の動作を説明する第2のフローチャートである。
以下、実施例について図面を用いて説明する。なお、図面において、同一符号は、同一または相当部分を示す。また、本発明は、図示例に限定されるものではない。
本実施例では、無線通信で使用する周波数チャネルとは異なる周波数チャネルからの干渉を把握し、干渉源が自らの無線通信システム内であるか否かを判別できる無線通信装置及び無線通信システムの例を説明する。
図1は、一実施例における無線通信システムを示すブロック図である。図1において無線通信システム10は、システム制御部400と、アンテナ200a又はアンテナ300のうち少なくとも一つのアンテナを備える無線通信装置101と、アンテナ200b、アンテナ200c又はアンテナ300のうち少なくとも一つのアンテナを備える無線通信装置102−1〜n(nは1以上の整数)と、アンテナ200dを備える無線通信装置103と、端末500と、から構成される。
無線通信システム10において、無線通信装置101は基地局として動作し、無線通信装置102−1〜nは中継局として動作し、無線通信装置103は端末局として動作する。以下、無線通信装置101を基地局101、無線通信装置102−1〜nを中継局102−1〜n、無線通信装置103を端末局103と記す。
無線通信システム10において、システム制御部400が端末500に対してデータを送信する場合は、システム制御部400が基地局101にデータを供給し、基地局101が中継局102−1へデータを転送し、中継局102−1が中継局102−2へデータを転送し、以下順に中継局がデータを転送し、中継局102−nが端末局103にデータを中継し、端末局103が端末500へデータを供給する。システム制御部400が端末500に対してデータを送信することを以下では、下り方向通信と記す。
一方、端末500がシステム制御部400にデータを送信する場合は、下り方向通信とは逆に、端末500が端末局103にデータを供給し、端末局103が中継局102−nへデータを転送し、中継局102−nが中継局102−(n−1)へデータを転送し、以下順に中継局がデータを転送し、中継局102−1が基地局101にデータを転送し、基地局101がシステム制御部400へデータを供給する。端末500がシステム制御部400に対してデータを送信することを以下では、上り方向通信と記す。
次に基地局101の構成について、図2を用いて説明する。
図2は、一実施例の無線通信システムにおける無線通信装置、特に基地局を示すブロック図である。図2において基地局101は、無線送受信部110と制御部120と記憶部130と電波干渉検出部140と送受信アンテナ200aと受信アンテナ300とを備える。
図2においてシステム制御部400が端末500にデータを送信する場合にシステム制御部400は、端末500宛ての送信データを無線送受信部110に供給する。無線送受信部110はシステム制御部400から供給された送信データを信号処理することにより高周波信号に変換し、アンテナ200aに供給する。アンテナ200aは無線送受信部110から供給された高周波信号を無線電波として放出する。
一方、図2において端末500がシステム制御部400にデータを送信する場合に基地局101のアンテナ200aは、中継局102−1のアンテナ200bから放出された無線電波を受信し、高周波信号を無線送受信部110に供給する。無線送受信部110はアンテナ200aから供給された高周波信号を信号処理することにより受信データを抽出し、システム制御部400に供給する。
また、アンテナ300は無線電波を受信し、高周波信号を電波干渉検出部140に供給する。電波干渉検出部140はアンテナ300から供給された高周波信号における電波干渉情報を検出し、電波干渉判定結果を制御部120に供給する。
基地局101の制御部120と無線送受信部110は制御バスで接続されており、制御部120が無線送受信部110の動作を制御する。また、基地局101の制御部120と電波干渉検出部140は制御バスで接続されており、制御部120が電波干渉検出部140の動作を制御する。また、システム制御部400と基地局101の制御部120は制御バスで接続されており、システム制御部400が基地局101の制御部120を制御する。また、基地局101の制御部120と記憶部130はメモリバスで接続されており、無線送受信部110に対する制御情報と電波干渉検出部140に対する制御情報及び電波干渉検出部140での取得情報を記憶部130に記憶することができる。
本実施例の無線通信システムにおける基地局101では、アンテナ200aとアンテナ300とを独立に設けたが、一つのアンテナを共通して用い、無線送受信部110と電波干渉検出部140に高周波信号を分配することも可能である。更に、アンテナ200aはアンテナダイバーシティ用に複数のアンテナを設けることも可能である。
なお、基地局101内の無線送受信部110は、その電波到達範囲に複数の中継局や端末局が存在する親局として動作し、論理的な接続関係をマネージメントする機能を有する。
次に、中継局102−1〜n内の構成について図3を用いて説明する。なお、中継局102−1〜nの構成はそれぞれ同様の構成を有しており、図3の説明では中継局102と記す。
図3は、一実施例の無線通信システムにおける無線通信装置、特に中継局を示すブロック図である。図3において中継局102は、二つの無線送受信部110a及び110bと、制御部120と、記憶部130と、アンテナ200bと、アンテナ200cと、アンテナ300と、を備える。
図3においてシステム制御部400が端末500にデータを送信する場合に中継局102のアンテナ200bは、上流側の基地局101のアンテナ200aまたは中継局102のアンテナ200cから放出された無線電波を受信し、高周波信号を無線送受信部110aに供給する。無線送受信部110aは、アンテナ200bから供給された高周波信号を信号処理することにより受信データを抽出し、無線送受信部110bに転送データとして供給する。無線送受信部110bは、無線送受信部110aから供給された転送データを信号処理することにより高周波信号に変換し、アンテナ200cに供給する。アンテナ200cは無線送受信部110bから供給された高周波信号を無線電波として放出する。
一方、図3において端末500がシステム制御部400へデータを送信する場合に中継局102は、前述した中継局102の下り方向通信時の動作を逆方向に行う。
また、アンテナ300は無線電波を受信し、高周波信号を電波干渉検出部140に供給する。電波干渉検出部140はアンテナ300から供給された高周波信号における電波干渉情報を検出し、電波干渉判定結果を制御部120に供給する。
中継局102の制御部120と二つの無線送受信部110a及び110bは制御バスでそれぞれ接続されており、制御部120が二つの無線送受信部110a及び110bの動作をそれぞれ制御する。また、中継局102の制御部120と電波干渉検出部140は制御バスで接続されており、制御部120が電波干渉検出部140の動作を制御する。また、中継局102の制御部120と記憶部130はメモリバスで接続されており、二つの無線送受信部110に対する制御情報と電波干渉検出部140に対する制御情報及び電波干渉検出部140での取得情報を記憶部130に記憶することができる。
本実施例の無線通信システムにおける中継局102では、アンテナ200bとアンテナ300と、ならびに、アンテナ200cとアンテナ300と、を独立に設けたが、それぞれ一つのアンテナを共通して用い、無線送受信部110bと電波干渉検出部140に高周波信号を分配することも可能である。更に、アンテナ200b及びアンテナ200cはアンテナダイバーシティ用にそれぞれ複数のアンテナを設けることも可能である。
なお、中継局102内の無線送受信部110aは、特定の一つの親局、例えば、基地局101内の無線送受信部110と論理的な接続関係を確立し、子局として動作する。一方、中継局102内の無線送受信部110bは、その電波到達範囲に複数の中継局や端末局が存在する親局として動作し、論理的な接続関係をマネージメントする機能を有する。
次に端末局103の構成について、図4を用いて説明する。
図4は、一実施例の無線通信システムにおける無線通信装置、特に端末局を示すブロック図である。図4において端末局103は、無線送受信部110と、制御部120と、記憶部130と、アンテナ200dと、を備える。
図4において端末500がシステム制御部400にデータを送信する場合に端末500は、システム制御部400宛ての送信データを無線送受信部110に供給する。無線送受信部110は端末500から供給された送信データを信号処理することにより高周波信号に変換し、アンテナ200dに供給する。アンテナ200dは無線送受信部110から供給された高周波信号を無線電波として放出する。
一方、図4においてシステム制御部400が端末500にデータを送信する場合に端末局103のアンテナ200dは、中継局102−nのアンテナ200cから放出された無線電波を受信し、高周波信号を無線送受信部110に供給する。無線送受信部110はアンテナ200dから供給された高周波信号を信号処理することにより受信データを抽出し、端末500に供給する。
端末局103の制御部120と無線送受信部110は制御バスで接続されており、制御部120が無線送受信部110の動作を制御する。また、端末500と端末局103の制御部120は制御バスで接続されており、端末500が端末局103の制御部120を制御する。また、端末局103の制御部120と記憶部130はメモリバスで接続されており、無線送受信部110に対する制御情報を記憶部130に記憶することができる。
本実施例の無線通信システムにおける端末局103のアンテナ200dは、アンテナダイバーシティ用に複数のアンテナを設けることも可能である。
なお、端末局103内の無線送受信部110は、特定の一つの親局、例えば、中継局102内の無線送受信部110bと論理的な接続関係を確立し、子局として動作する。
図1における無線通信システム10の説明では、システム制御部400より端末500に至る下り方向通信と、端末500よりシステム制御部400に至る上り方向通信について述べたが、その他に対向する無線通信装置間、即ち、親局と子局との間における制御フレーム通信を行うことが可能である。また、システム制御部400は、基地局101の制御部120と中継局102−1〜nの制御部120と端末局103の制御部120に対して制御フレームを送信することが可能であり、それぞれの無線通信装置における伝送チャネルや送信パワーを制御する。また、基地局101の制御部120と中継局102−1〜nの制御部120と端末局103の制御部120は、システム制御部400に対して制御フレームを送信することが可能であり、それぞれの無線通信装置において取得した情報をシステム制御部400に通知することができる。
本実施例の無線通信システム10では、基地局101と中継局102−1〜nと端末局103の間で使用される無線電波の伝送チャネルは、システム制御部400が決定し、制御フレームを転送することによって集中的に制御を行う。
次に、本実施例の無線通信装置100における無線送受信部110及び電波干渉検出部140の構成について、図5より図8を用いて説明する。図1における無線通信システム10の構成要素である基地局101、中継局102、端末局103は、図2から図4において説明したように、無線送受信部110の数と電波干渉検出部140の有無が異なるが、無線送受信部110と電波干渉検出部140の構成は同様である。以下の説明では、基地局101と中継局102と端末局103とを総称して無線通信装置100と記す。
なお、本実施例の無線通信装置100では、コンピュータネットワーク通信で一般的に用いられるイーサネットフレームフォーマット(イーサネットは登録商標)が入出力されるデータとして使用され、アクセス制御方式及び無線通信規格としてコンピュータネットワーク通信で用いられる無線LAN(Local Area Network)の技術標準であるIEEE802.11a/b/g/nが使用される場合を例として説明する。
まず、本実施例の無線送受信部の構成について、図5を用いて説明する。
図5は、一実施例における無線通信装置の無線送受信部を示すブロック図である。図5において無線通信装置100の無線送受信部110は、送受信部111と変復調部112とアクセス制御部113と送受信アンテナ200とを備える。また、無線送受信部110のアクセス制御部113は、フレーム送受信部114と識別信号生成部116と識別信号間隔管理部117とを備える。また、フレーム送受信部114はエラーレート検出部115を備える。また、制御部120から送受信部111と変復調部112とアクセス制御部113に対して制御線が接続されており、制御部120が送受信部111と変復調部112とアクセス制御部113とを制御する。
図5において無線通信装置100の無線送受信部110が無線信号を送信する場合の動作について説明する。まず、制御部120は無線送受信部110で送信する伝送チャネルを決定し、ベースバンド信号から周波数変換される高周波信号の伝送チャネルを送受信部111に設定する。また、制御部120は変復調部112に対して無線送受信部110で送信する伝送チャネルに応じた設定を行う。なお、受信動作と送信動作とが同じ伝送チャネルである場合は、アクセス制御部113から送受信部111への伝送チャネルの設定を電源起動後及び伝送チャネル切替え時に限定してもよい。
ここで、無線通信装置100の無線送受信部110に入力信号として外部から送信フレームが供給された場合の送信動作を説明する。アクセス制御部113のフレーム送受信部114は、無線通信装置100に供給された送信フレームを受け取る。アクセス制御部113のフレーム送受信部114は供給された送信フレームを解析し、他局宛の送信フレームであればアクセス制御用ヘッダ情報を付加した無線通信フレームに変換し、変復調部112に供給する。ここで、アクセス制御部113から変復調部112に供給される無線通信フレームには、送受信部110において出力される高周波信号の信号レベル設定の情報が含まれており、変復調部112及び送受信部111はその情報を元に増幅度を決定する。
次に、変復調部112はアクセス制御部113のフレーム送受信部114から供給された無線送信フレームを符号化及び変調し、ベースバンド信号を送受信部111に供給する。送受信部111は、変復調部112から供給されたベースバンド信号を制御部120から設定された伝送チャネル帯域の高周波信号に周波数変換すると共に、出力される高周波信号を所定の信号レベルへ増幅し、高周波信号を送受信アンテナ200に供給する。送受信アンテナ200は、送受信部111から供給された高周波信号を無線信号として放出する。
次に、図5において無線通信装置100の無線送受信部110が無線信号からデータを受信する場合の動作について説明する。まず、制御部120は無線送受信部110で受信する伝送チャネルを決定し、送受信部111においてベースバンド信号に周波数変換される高周波信号の伝送チャネルを送受信部111に設定する。また、制御部120は変復調部112に対して無線送受信部110で受信する伝送チャネルに応じた設定を行う。なお、受信動作と送信動作とが同じ伝送チャネルである場合は、アクセス制御部113から送受信部111への伝送チャネルの設定を電源起動後及び伝送チャネル切替え時に限定してもよい。
次に、送受信アンテナ200は無線信号を受信し、高周波信号を送受信部111に供給する。送受信部111はアンテナ200から供給された高周波信号の内、制御部120から設定された伝送チャネル帯域の高周波信号をベースバンド信号に変換し、変復調部112に供給する。変復調部112は、送受信部111から供給されるベースバンド信号を復調及び復号して無線通信フレームを抽出し、アクセス制御部113のフレーム送受信部114に供給する。
アクセス制御部113のフレーム送受信部114は、変復調部112から供給された無線通信フレームを解析し、自局宛の無線通信フレームであれば無線通信フレームからアクセス制御用ヘッダ情報を省いた受信フレームを無線通信装置100の出力信号として出力する。また、アクセス制御部113のフレーム送受信部114は、自局宛の無線通信フレームを正常に受信した場合に、正常に受信を完了したことを通知する応答確認フレームを生成し、変復調部112に供給する。
変復調部112及び送受信部111は、前述の送信動作と同様に、フレーム送受信部114から供給された確認応答フレームを符号化及び変調し、高周波信号への周波数変換と所定の信号レベルへの増幅を行い、送受信アンテナ200から無線信号として放出する。
ここで、フレーム送受信部114のエラーレート検出部115は、無線通信フレームを送信した回数と応答確認フレームを受信した回数とを予め定められた期間で区切ってカウントし、無線通信フレーム送信回数と応答確認フレーム受信回数との差をエラー発生として、そのエラーレートを検出する。制御部120は、エラーレート検出部115で検出したエラーレート情報をアクセス制御部114から取得して記憶部130に記憶させると共に、制御フレームを転送することによって予め定められた間隔でシステム制御部400に通知する。
なお、IEEE802.11規格標準では、信号を送信する前に最低限の送出信号間隔としてIFS(Inter Frame Space:フレーム間隔)が定義されている。前述した確認応答フレームは最優先の送出信号間隔が割り当てられており、データフレームを受信後に他の無線通信装置に割り込まれることなく確認応答フレームを送信することができる。この最優先の送出信号間隔はSIFS(Short Inter Frame Space)と呼ばれ、一般的に16マイクロ秒が用いられている。アクセス制御部113は、送受信アンテナ200において一つの無線通信フレームからなる無線信号の受信終了時点から、応答確認フレームより生成される無線信号の送信開始までの送出信号間隔が16マイクロ秒となるようにフレーム送受信部114での応答確認フレームの生成を制御する。
次に、図5において無線通信装置100の無線送受信部110が識別信号を送信する場合の動作について説明する。本実施例の無線通信システム10においては、基地局101の無線送受信部110と、中継局102の無線送受信部110bが、その電波到達範囲に複数の中継局や端末局が存在する親局として動作し、識別信号を送信する。
ここで、無線通信装置100の記憶部130は識別信号フレームの送出間隔パターンを保持しており、制御部120が識別信号フレームの送出間隔パターンを記憶部130から読み出し、アクセス制御部113の識別信号間隔管理部117に設定する。
アクセス制御部113の識別信号間隔管理部117は、制御部120から設定された識別信号フレームの送出間隔パターンとなるよう、識別信号を送出するタイミング信号を生成し、識別信号生成部116に供給する。アクセス制御部113の識別信号生成部116は、識別信号間隔管理部117からタイミング信号が供給された場合に、無線通信に必要となる運用管理情報を含む識別信号フレームを生成し、フレーム送受信部114に供給する。この運用管理情報は、無線通信装置100を識別するための識別子情報、無線通信装置100がサポートしている全ての無線伝送レートの情報、使用している伝送チャネル情報、識別信号送出周期の情報が含まれる。
アクセス制御部113のフレーム送受信部114は、識別信号生成部116から供給された識別信号フレームを変復調部112に供給する。変復調部112及び送受信部111は、前述の送信動作と同様に、フレーム送受信部114から供給された識別信号フレームを符号化及び変調し、高周波信号への周波数変換と所定の信号レベルへの増幅を行い、送受信アンテナ200から無線信号として放出する。
ここで、アクセス制御部113の識別信号間隔管理部117で生成されるタイミング信号の例について、図6を用いて説明する。
図6は、一実施例における識別信号間隔管理部117で生成されるタイミング信号生成周期の例を示す図である。
図6において、横軸は時間であり、タイミング信号118が識別信号生成部116に対して識別信号生成を通知するタイミングを示している。また、図6のタイミング信号118は、無線通信装置100から識別信号フレームが無線信号として送出されるタイミングと等価である。
図6に示した例においては、時刻t1で識別信号フレームが無線信号として送出されてから、時間T1経過後の時刻t2で識別信号フレームが無線信号として送出される。次に、時刻t2で識別信号フレームが無線信号として送出されてから、時間T1経過後の時刻t3で識別信号フレームが無線信号として送出される。次に、時刻t3で識別信号フレームが無線信号として送出されてから、時間T2経過後の時刻t4で識別信号フレームが無線信号として送出される。次に、時刻t4で識別信号フレームが無線信号として送出されてから、時間T1経過後の時刻t5で識別信号フレームが無線信号として送出される。次に、時刻t5で識別信号フレームが無線信号として送出されてから、時間T2経過後の時刻t6で識別信号フレームが無線信号として送出される。
以下同様に、識別信号フレームの送出間隔が「T1」「T1」「T2」「T1」「T2」の繰り返しとなるように識別信号間隔管理部117がタイミング信号118を生成する。なお、送出間隔「T1」と「T2」の一例として、T1=70ミリ秒、T2=120ミリ秒など種々の組み合わせを取り得る。
なお、無線通信装置100から送信される識別信号フレームの送出間隔パターンは、無線通信システム10内の親局となる無線送受信部110の全てで同様のパターンを用いるものとする。
なお、図6に示した識別信号間隔管理部117で生成されるタイミング信号生成周期は一例であり、識別信号フレームの送出間隔の繰り返しパターンは種々の組み合わせを取り得る。また、IEEE802.11規格で一般的に用いられる識別信号の送出間隔(100ミリ秒)と異なる一定周期(例えば、70ミリ秒)を用いてもよい。
次に本実施例の電波干渉検出部の構成について、図7を用いて説明する。
図7は、一実施例における無線通信装置の電波干渉検出部を示すブロック図である。図7において無線通信装置100の電波干渉検出部140は、受信部141と信号レベル検出部142と電波干渉度判定部143と同一システム干渉判定部144とを備える。また、制御部120と受信部141及び同一システム干渉判定部144が制御線で接続されており、制御部120が受信部141と同一システム干渉判定部144とを制御する。
次に、図7において無線通信装置100の電波干渉検出部140が電波干渉状況の確認を行う場合の動作について説明する。まず、制御部120が電波干渉検出部140において電波干渉を検出すべき伝送チャネル帯域を決定し、ベースバンド信号に周波数変換される高周波信号の伝送チャネルを受信部141に設定する。
次に、受信アンテナ300は無線信号を受信し、高周波信号を受信部141に供給する。受信部141はアンテナ300から供給された高周波信号の内、制御部120から設定された伝送チャネル帯域の高周波信号をベースバンド信号に変換し、信号レベル検出部142に供給する。
次に、信号レベル検出部142は、受信部141から供給されるベースバンド信号の振幅値を検出し、信号強度情報として電波干渉度判定部143と同一システム干渉判定部144に供給する。ここで信号強度情報は、ベースバンド信号の振幅値に比例したDC電圧で表される。次に、電波干渉度判定部143は、信号レベル検出部142から供給された信号強度情報に基づいて、制御部120から設定された伝送チャネル帯域の電波干渉度合いを判定し、電波干渉度情報を制御部120に供給する。次に、同一システム干渉判定部144は、信号レベル検出部142から供給された信号強度情報の変化を読み取り、信号強度情報の立ち上がりタイミングとパルス幅を基に、制御部120から設定された伝送チャネル帯域に同一システム内の干渉が存在するか否かを判定する。また、同一システム干渉判定部144は同一システム干渉判定結果を制御部120に供給する。
なお、無線通信装置100の記憶部130は識別信号フレームの送出間隔パターンを保持しており、制御部120が無線通信システム10で使用される識別信号フレームの送出間隔パターン記憶部130から読み出し、同一システム干渉判定部144に通知する。
ここで、同一システム干渉判定部144において無線通信システム10内の無線通信装置100からの干渉か否かを判定する動作について図8を用いて説明する。
図8は、一実施例における信号レベル検出部142から同一システム干渉判定部144に供給される信号強度情報の一例を示す図である。
図8において横軸は時間、縦軸は受信部141で受信した伝送チャネル帯域に含まれる信号強度を示している。ここで、図8の(a)は、図6に示した識別信号フレームの送出間隔パターンが含まれる場合の信号強度情報の変化例を示している。一方、図8の(b)は、一般的に用いられる一定周期の識別信号フレームが含まれる場合の信号強度情報の変化例を示している。図8においてパルス201は識別信号フレームを表しており、パルス202はデータフレームを表している。図8の(a)の場合、図6に示した識別信号フレームの送出間隔パターンと同じ「T1」「T1」「T2」「T1」「T2」の繰り返しが存在する。一方、図8の(b)の場合、一定の送出間隔「T0」で識別信号フレームが存在する。
ここで、IEEE802.11規格では識別信号フレームのデータ長が63オクテットから334オクテットで定義されている。これを各種伝送レート(6Mbps〜54Mbps)で変調した場合の無線電波のバースト長は32マイクロ秒〜472マイクロ秒となる。同一システム干渉判定部144は、信号レベル検出142から供給された信号強度情報のパルス幅を測定し、32マイクロ秒〜472マイクロ秒となるパルスを識別信号フレーム候補として、その信号強度情報の立ち上がり時の時刻情報を保持する。次に同一システム干渉判定部144は、予め定められた期間の識別信号フレーム候補を検出し、それらの間隔をT1とT2と照らし合わせ、図6に示した識別信号フレームの送出間隔パターンと同じ「T1」「T1」「T2」「T1」「T2」の繰り返しに合致するものがないかを探索する。
同一システム干渉判定部144は、検出した識別信号フレーム候補の検出間隔が、識別信号フレームの送出間隔パターンと同じであると判断した場合は、制御部120から設定された伝送チャネル帯域に同一システム内の干渉が存在すると判断し、同一システム内干渉有りの情報を制御部120に通知する。一方、同一システム干渉判定部144は、検出した識別信号フレーム候補の検出間隔が、識別信号フレームの送出間隔パターンと同じでないと判断した場合は、制御部120から設定された伝送チャネル帯域に同一システム内の干渉が存在しないと判断し、同一システム内干渉無しの情報を制御部120に通知する。
制御部120は、受信部141に設定した伝送チャネル帯域情報と、電波干渉度判定部143から供給された電波干渉度情報と、同一システム干渉判定部144から供給された同一システム内干渉有無情報と、を記憶部130に記憶させる。
以上のように、無線通信装置100では、無線送受信部110において送受信フレームの送受信を行いながら、無線送受信部110で使用されている伝送チャネルと同一または異なる伝送チャネルに関して、電波干渉検出部140で受信信号を復調及び復号することなく電波干渉の判定を並行して実行することが可能となっている。
以下、本実施例の無線通信装置において、無線通信で使用する周波数チャネルとは異なる周波数チャネルの干渉を把握し、干渉源が自らの無線通信システム内であるか否かを判別する方法について図9を用いて詳述する。
図9は、一実施例における無線通信装置の動作を説明する第1のフローチャートであり、干渉源が自らの無線通信システム内である場合に、電波干渉源の周波数チャネルまたは送信電力を制御することにより電波干渉を低減し、通信の信頼性を向上させる動作を説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS100において無線通信装置100の電源が起動されると、ステップS101において制御部120は無線通信装置100の初期設定を行い、ステップS102に進む。このステップS101の段階で、無線通信装置100の無線送受信部101は、制御部120で決定した伝送チャネルCH[n]を用いて送受信フレームの送受信を行っているものとする。
次にステップS102において制御部120は、無線送受信部110で使用している周波数チャネルを電波干渉検出対象の伝送チャネルCH[n]として初期選択し、ステップS103に進む。次に、ステップS103において制御部120は、受信部141に対して伝送チャネルCH[n]を選択するように設定し、電波干渉検出を開始させ、ステップS104に進む。ステップS104において制御部120は、電波干渉検出部140の電波干渉度判定部143から電波干渉度情報を取得し、記憶部130に記憶させ、ステップS105に進む。次に、ステップS105において制御部120は、同一システム干渉判定部144から同一システム内干渉有無情報を取得し、記憶部130に記憶させ、ステップS106に進む。
次にステップS106において制御部120は、アクセス制御部114からエラーレート情報を取得し、記憶部130に記憶させ、ステップS107に進む。次にステップS107において制御部120は、ステップS106において取得したエラーレートが予め設定した閾値以上であるか否かを判定し、閾値以上であればステップS108に進み、閾値以下であればステップS103に進む。ここでエラーレートの閾値は、無線通信が干渉により影響を受けているか否かを判定するもので、例えば10%のエラーレートを閾値とする。なお、閾値の値は変更することができる。
次にステップS108において制御部120は、ステップS105において取得した同一システム内干渉有無情報に基づき、伝送チャネルCH[n]に同一システム内の干渉が存在するか否かを判定し、存在する場合はステップS109に進み、存在しない場合はステップS103に進む。次にステップS109において制御部120は、同一システム内の干渉によりエラーレートが閾値を超えているとして、干渉源の周波数または送信レベルを変更するように、システム制御部400に通知する。この時に通知する制御フレームには、伝送チャネルCH[n]の情報と、電波干渉度情報と、同一システム内干渉有無情報と、エラーレート情報が含まれている。
この通知を受けたシステム制御部400は、通知された伝送チャネルCH[n]を用いている無線装置に対して、周波数チャネルを変更または送信レベルを下げるように制御する。
以上のように、本実施例の無線通信装置では、自システム内の識別信号送出周期を特定パターンとし、干渉監視用受信部の信号レベル検出により特定のパターンを検出した場合に自システム内からの干渉と判定することができる。また、本実施例の無線通信装置では、干渉源が自らの無線通信システム内である場合に、電波干渉源の周波数チャネルまたは送信電力を制御することにより電波干渉を低減し、通信の信頼性を向上させる無線通信装置を提供することができる。
また、識別信号フレームが同一無線システムからの信号か否かを判定する検出回路において、受信信号を復調及び復号せずに信号レベルを検出することにより判定するため、復調及び復号回路を設ける場合に比べて安価な構成で実現できる。
なお、本実施例の無線通信装置100では、制御部120に入出力されるデータとしてコンピュータネットワーク通信で一般的に用いられるイーサネットフレームフォーマットが使用され、アクセス制御方式及び無線通信規格としてコンピュータネットワーク通信で用いられる無線LAN(Local Area Network)の技術標準であるIEEE802.11a/b/g/nが使用される場合について説明したが、入出力データフォーマットとアクセス制御方式と無線通信規格はそれぞれ限定されるものではなく、種々のデータフォーマットとアクセス制御方式と無線通信規格を用いても同様の効果を得ることができる。
本実施例では、電波干渉が比較的少ない切替え先チャネルを予め用意することにより通信の信頼性を向上させる無線通信装置及び無線通信システムの例を説明する。
本実施例の無線通信システムの構成及び無線通信装置の構成は、実施例1の構成と同様であり、説明を省略する。
以下、本実施例の無線通信装置において、干渉の少ない切替え先チャネルを決定する方法について図10及び図11を用いて詳述する。
図10は、一実施例における無線通信装置の受信フレームの送受信に用いられる伝送チャネルの一例を示す図である。図10では便宜的に2.4GHz帯と5.2GHz帯と5.3GHz帯と5.6GHz帯の4つの帯域に分類して一例を示した。電波干渉検出部140における電波干渉検出の対象となる伝送チャネルは、CH[1〜32]についてスキャンするものとして説明する。
図11は、一実施例における無線通信装置の動作を説明する第2のフローチャートであり、干渉の少ない切替え先チャネルを決定する動作を説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS200において無線通信装置100の電源が起動されると、ステップS201において制御部120は無線通信装置100の初期設定を行い、ステップS202に進む。このステップS201の段階で、無線通信装置100の無線送受信部110は、制御部120で決定した伝送チャネルを用いて送受信フレームの送受信を行っているものとする。
次にステップS202において制御部120は、電波干渉を検出する対象となる伝送チャネルをCH[n=1]として初期選択し、ステップS203に進む。次に、ステップS203において制御部120は、受信部141に対して伝送チャネルCH[n]を選択するように設定し、電波干渉検出を開始させ、ステップS204に進む。ステップS204において制御部120は、電波干渉検出部140の電波干渉度判定部143から電波干渉度情報を取得し、記憶部130に記憶させ、ステップS205に進む。次に、ステップS205において制御部120は、同一システム干渉判定部144から同一システム内干渉有無情報を取得し、記憶部130に記憶させ、ステップS206に進む。
次にステップS206において制御部120は、全チャネルの電波干渉度情報と同一システム内干渉有無情報を取得したか否かを判定し、完了していればステップS208に進み、完了していなければステップS207に進む。また、ステップS207において制御部120は、電波干渉検出の対象となる伝送チャネルをCH[n]からCH[n+1]に更新し、ステップS203に進む。ステップS202からステップS207のループによって、本実施例では図10に示した伝送チャネルのCH[1]からCH[32]の全ての伝送チャネルについて電波干渉判定結果を取得することとなる。
次にステップS208において制御部120は、記憶部130に記憶させた全チャネルの電波干渉判定結果に基づいて、切替え先チャネルの候補を決定してステップS209に進む。ここで切替え先チャネルの候補としての優先度は、第1に「同一システム内外の干渉が少ない伝送チャネル」、第2に「同一システム内の電波干渉があるが、システム外からの干渉の少ない伝送チャネル」とする。次にステップS209において制御部120は、ステップS208において決定した切替え先チャネルの候補を記憶部130に記憶させ、ステップS210に進む。次にステップS210において制御部120は、切替え先チャネルが「同一システム内の電波干渉があるが、システム外からの干渉の少ない伝送チャネル」であるか否かを判定し、切替え先チャネルが「同一システム内の電波干渉があるが、システム外からの干渉の少ない伝送チャネル」である場合にはステップS211に進み、そうでない場合はステップS202に進む。次にステップS211において制御部120は、基地局101のシステム制御部400に対して、該当する伝送チャネルを使用している無線通信装置の伝送チャネルを変更するように通知し、ステップS202に進む。
なお、ステップS202からステップS210のループによって、切替え先チャネルの候補は順次更新されることとなる。
以上のように、本実施例の無線通信装置では、自システム内の識別信号送出周期を特定パターンとし、干渉監視用受信部の信号レベル検出により特定のパターンを検出した場合に自システム内からの干渉と判定することにより、より干渉の少ない伝送チャネルを切替え先チャネルとして確保する。本発明によれば、電波干渉が比較的少ない切替え先チャネルを予め用意することにより通信の信頼性を向上させる無線通信装置を提供することができる。
また、本実施例の無線通信システムでは、切替え先チャネルに同一の無線通信システム内の与干渉が存在する場合に、その与干渉の伝送チャネルを変更することにより、干渉発生時に無線通信装置で使用している周波数チャネルを切替える場合に、切替え先チャネルでの相互の電波干渉を回避することができる。
また、識別信号フレームが同一無線システムからの信号か否かを判定する検出回路において、受信信号を復調及び復号せずに信号レベルを検出することにより判定するため、復調及び復号回路を設ける場合に比べて安価な構成で実現できる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換えをすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
10…無線通信システム、100…無線通信装置、101…基地局、102…中継局、103…端末局、110…無線送受信部、111…送受信部、112…変復調部、113…アクセス制御部、114…フレーム送受信部、115…エラーレート検出部、116…識別信号生成部、117…識別信号間隔管理部、120…制御部、130…記憶部、140…電波干渉検出部、141…受信部、142…信号レベル検出部、143…電波干渉度判定部、144…同一システム干渉判定部、200,300…アンテナ、400…システム制御部、500…端末。

Claims (3)

  1. 電波信号を用いてデータ通信を行う無線通信装置であって、
    前記電波信号を送受信してデータ通信を行う無線送受信部と、
    当該無線送受信部で使用する前記電波信号の周波数チャネルと同一の周波数チャネル、及び異なる周波数チャネルからの電波干渉を検出する電波干渉検出部と、
    前記無線送受信部と前記電波干渉検出部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記無線送受信部は、
    識別信号を送信する時間間隔を所定の順序で変化させて識別信号の送信を指示する識別信号間隔管理部と、
    当該識別信号間隔管理部からの送信指示に応じて識別信号を生成する識別信号生成部と、
    当該識別信号生成部で生成された識別信号フレームを無線信号として送信する送信部と、
    を備え、
    前記電波干渉検出部は、
    前記無線送受信部でデータ通信を行う周波数チャネルとは別の周波数チャネルの電波信号を受信する受信部と、
    当該受信部で受信した信号の信号レベルを検出する信号レベル検出部と、
    当該信号レベル検出部の検出結果に基づき、同一システム干渉の有無を判定する同一システム干渉判定部と、
    を備え、
    当該同一システム干渉判定部は、
    前記電波干渉部の受信部で受信した電波信号が含む識別信号フレームの時間間隔が前記識別信号間隔管理部で指示する時間間隔の所定の順序と一致するか否かを判別して、前記電波干渉検出部の前記受信部で選択した周波数チャネルに同一システム干渉が存在するか否かを判定する、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  2. 電波信号を用いてデータ通信を行う無線通信装置であって、
    前記電波信号を送受信してデータ通信を行う無線送受信部と、
    当該無線送受信部で使用する前記電波信号の周波数チャネルと同一の周波数チャネル、及び異なる周波数チャネルからの電波干渉を検出する電波干渉検出部と、
    前記無線送受信部と前記電波干渉検出部を制御する制御部と、
    前記電波干渉検出部で取得した情報を保持する記憶部と、
    を備え、
    前記無線送受信部は、
    識別信号を送信する時間間隔を変化させて識別信号の送信を指示する識別信号間隔管理部と、
    当該識別信号間隔管理部からの送信指示に応じて識別信号を生成する識別信号生成部と、
    当該識別信号生成部で生成された識別信号フレームを無線信号として送信する送信部と、
    を備え、
    前記電波干渉検出部は、
    前記無線送受信部でデータ通信を行う周波数チャネルとは別の周波数チャネルの電波信号を受信する受信部と、
    当該受信部で受信した信号の信号レベルを検出する信号レベル検出部と、
    当該信号レベル検出部の検出結果に基づき、識別信号フレームを判別する同一システム干渉の有無を判定する同一システム干渉判定部と、
    前記信号レベル検出部の検出結果に基づき、電波干渉の度合いを判定する電波干渉度判定部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記電波干渉度判定部と前記同一システム干渉判定部の判定結果に基づき、干渉発生時に備えた切替え先周波数チャネルの候補を前記記憶部に記憶させるよう、前記無線送受信部と前記電波干渉検出部と前記記憶部を制御する
    ことを特徴とする無線通信装置。
  3. 無線基地局と無線端末器により無線通信を行う無線通信システムであって、
    請求項1または請求項2に記載の無線通信装置を用いた無線基地局と、
    当該無線基地局とデータ通信を行い他の前記無線通信装置に対してデータ通信を仲介する請求項1または請求項2に記載の無線通信装置を用いた無線中継局と、
    当該無線中継局とデータ通信を行い前記無線端末器に対してデータ通信を仲介する請求項1または請求項2に記載の無線通信装置を用いた無線端末局と、
    当該無線端末局とデータ通信を行う請求項1または請求項2に記載の無線通信装置を用いた無線端末器と、
    を備えることを特徴とする無線通信システム。
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