JP2013161904A - 電磁波シールドガスケット及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】導電性を有する部材間に介装しても電食が発生するおそれのない電磁波シールドガスケットを低コストで提供する。
【解決手段】導電性を有する金属からなる無端形状の基板1の厚さ方向両面に、無端形状に形成された繊維集合体を配置し、少なくとも基板1の外周側へオーバーハングした繊維集合体の縁部同士を互いに接触させた状態でこの繊維集合体に未硬化の導電性ゴムを含浸して架橋硬化させることによって、基板1に繊維集合体に導電性ゴムが含浸成形された複合材からなる導電性シール層2が一体に接合された構造の電磁波シールドガスケット10を得る。
【選択図】図1

Description

本発明は、導電性部材の間隙に介在されて流体の漏れや異物の浸入を防止するガスケットにおいて、前記間隙を通過しようとする電磁波ノイズを遮蔽する電磁波シールド機能を与えた電磁波シールドガスケット、及びその製造方法に関する。
電子機器においては、ケーシングを構成する筐体と蓋体との間の間隙には、外部の水やダスト等の浸入を防止するためのガスケットが介装される。また近年は、ハイブリッド自動車や電気自動車の普及に伴い、自動車には多くの電子機器や電気機器が搭載され、これらの電子機器等から発生する電磁波ノイズは、周囲の機器の電子回路の破壊や誤動作などの悪影響を及ぼすおそれがあるので、電子機器等のケーシングに用いられるガスケットには、水やダスト等に対する密封性に加えて、優れた電磁波シールド性が求められる。
従来の電磁波シールドガスケットとしては、下記の特許文献1に開示されているように、導電性金属からなる基板に導電性ゴム層を積層したゴム−金属板積層体からなるものが知られている。
特開2003−232444号公報
この種の電磁波シールドガスケットの製造方法としては、図12に示すように、導電性金属からなる基板101の両面に導電性接着剤を塗布してから、導電性を有するカーボンブラックなどを配合したゴムからなる導電性ゴム層102を積層一体化し、これを図13に示すようにドーナツ状に打ち抜くことによってガスケット100を得るプレコート法や、図14に示すように導電性金属からなる基板101をドーナツ状に打ち抜いてから、その両面に、導電性ゴム層102を積層一体化することによってガスケット100を得るアフターコート法などがある。
しかしながら、前者のプレコート法によって製造されたガスケット100は、図12に示すゴム−金属板積層体を図13に示すように打ち抜くことによって、基板101の切断面101a,101bが導電性ゴム層102,102の内外周から露出しており、後者のアフターコート法によって製造されたガスケット100も、基板101の切断面101a,101bには導電性ゴム層102,102を塗布することができないために前記切断面101a,101bが露出した構造となっている。
そして、このように導電性金属からなる基板101の切断面101a,101bが露出したガスケット100は、電磁波シールドの目的で導電性を有する金属からなるケーシングの筐体と蓋体との間に介装した場合、水分の多い環境では、筐体又は蓋体と基板101との間で外部から付着した水分を介して局部電池が形成されるなど、金属のイオン化傾向の差に起因する広義での異種金属接触による電気化学的な腐食、いわゆる電食が懸念される。特に、電磁波シールド機能を発揮させるために導電性を有するゴムを使用した電磁波シールドガスケットは、それ自体が電食を発生させる原因にはならないが、他の部材との組み合わせによって、電食を発生させ得る環境などの条件が整った場合には、導電性を有するが故に局部電流による電食作用を助長させてしまうおそれを否定できない。
また、ケーシングの外部が金属に対する腐食性のガスや液体が存在する環境である場合も、導電性金属からなる基板101の切断面101a,101bが露出したガスケット100は、このような腐食性のガスや液体によって腐食してしまう問題がある。
上述の電食や腐食を防止するための対策としては、ガスケット100における基板101の切断面101a,101bが露出しないようにコーティングを施すことが有効であるが、上述したプレコート法やアフターコート法による製造工程中でそのようなコーティングを行うことは困難であるため、別工程で基板101の切断面101a,101bにのみコーティングを行うことになる。しかしながらこのような方法では、コーティング工程によって導電性ゴム層102,102の平面度が損なわれることがないようにしないとシール性が低下してしまうおそれがあり、しかも別工程でコーティングを行うことによって、製造コストが上昇してしまう問題がある。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、金属製の基板に電食や腐食が発生するおそれのない電磁波シールドガスケットを低コストで提供することにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係る電磁波シールドガスケットは、導電性を有する部材間に介在されるガスケットであって、導電性を有する金属からなる基板に導電性シール層が一体に接合されており、前記導電性シール層が、少なくとも前記基板の厚さ方向両面及び外周側を覆うように配置された繊維集合体に導電性ゴムが含浸成形された複合材からなるものである。
上記構成の電磁波シールドガスケットは、導電性を有する部材間に介装された状態において、導電性シール層が前記導電性を有する部材に密接することによって外部の水やダスト等の浸入を防止すると共に、この導電性シール層及び基板が導電性を有することによって、導電性を有する一方の部材と他方の部材を電気的に接続すると共に接地し、これによって、前記導電性を有する部材の間を通過しようとする電磁波ノイズを有効に遮断する電磁波シールド性を発揮するものである。また、導電性シール層は、前記基板と前記導電性を有する部材が互いにイオン化傾向の異なる金属からなるものであっても、この基板と導電性を有する部材との間に介在して水分を遮断することにより局部電池の形成を阻み、あるいは外部からの金属腐食性流体を遮断するので、局部電流による電食の発生や金属腐食性流体による基板の腐食を防止する機能を有する。
請求項2の発明に係る電磁波シールドガスケットは、請求項1に記載の構成において、繊維集合体が基板の厚さ方向両面に配置され、この基板からオーバーハングした前記繊維集合体の縁部同士が、導電性ゴムによって互いに接合されたものである。
請求項3の発明に係る電磁波シールドガスケットの製造方法は、請求項1又は2の発明に係る電磁波シールドガスケットを製造するため、導電性を有する金属からなる無端形状の基板の厚さ方向両面に、無端形状に形成された繊維集合体を配置する工程と、少なくとも前記基板の外周側へオーバーハングした前記繊維集合体の縁部同士を互いに接触させた状態でこの繊維集合体に未硬化の導電性ゴムを含浸して架橋硬化させる工程とを含むものである。
請求項1又は2の発明に係る電磁波シールドガスケットによれば、外部の水やダストに対するシール機能及び電磁波ノイズを遮蔽する機能を満足するものであることはもとより、導電性を有する部材間に介装しても、付着水分を介しての異種金属による局部電池の形成及びこれによる電食の発生や、金属腐食性流体による基板の腐食を防止することができる。
また、請求項3の発明に係る電磁波シールドガスケットの製造方法によれば、別工程のコーティング工程などを含まないため、請求項1又は2の発明に係る電磁波シールドガスケットを容易かつ低コストで製造することができる。
本発明に係る電磁波シールドガスケットの好ましい第一の実施の形態を示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B’断面図である。 図1の電磁波シールドガスケットの製造において、基板を打ち抜く工程を示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B’断面図である。 図1の電磁波シールドガスケットの製造において、基板を打ち抜いた状態を示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B’断面図である。 図1の電磁波シールドガスケットの製造において、打ち抜いた基板の両面に繊維集合体を積層した状態を示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B’断面図である。 図1の電磁波シールドガスケットの製造において、含浸成形工程を示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B’断面図である。 本発明に係る電磁波シールドガスケットの実施例を示す部分断面図である。 本発明に係る電磁波シールドガスケットの好ましい第二の実施の形態を示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B’断面図である。 図7の電磁波シールドガスケットの製造において、基板を打ち抜く工程を示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B’断面図である。 図7の電磁波シールドガスケットの製造において、基板の外周縁を打ち抜いた状態を示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B’断面図である。 図7の電磁波シールドガスケットの製造において、打ち抜いた基板の両面に繊維集合体を積層した状態を示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B’断面図である。 図7の電磁波シールドガスケットの製造において、繊維集合体及び基板の打ち抜き及び含浸成形工程を示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B’断面図である。 プレコート法による従来の電磁波シールドガスケットの製造方法を示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B’断面図である。 プレコート法により製造された従来の電磁波シールドガスケットを示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B’断面図である。 アフターコート法により製造された従来の電磁波シールドガスケットを示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B’断面図である。
以下、本発明に係る電磁波シールドガスケット及びその製造方法について、図面を参照しながら説明する。
<第一の実施の形態>
まず図1は、本発明に係る電磁波シールドガスケットの好ましい第一の実施の形態を示すものである。この電磁波シールドガスケット10は、導電性を有する金属からなる基板1と、この基板1に加硫接着によって一体に接合されると共に基板1の表面を包囲してなる導電性シール層2とを備える。
基板1は、典型的には厚さが0.1〜1.0mm程度のSPCC鋼板あるいはステンレス鋼板からなるものであって、打ち抜きによって、例えば不図示の電子機器のケーシングを構成する筐体と蓋体の合わせ面の投影形状と対応する無端形状(環状)に形成されている。
導電性シール層2は、基板1をその厚さ方向両側から挟み込むように配置された一対の繊維集合体と、この繊維集合体に含浸成形されると共に基板1の外周側及び内周側へオーバーハングした繊維集合体の外周縁部同士及び内周縁部同士を互いに接合してなる導電性ゴムとの複合材からなるものであって、厚さtが20〜100μm、好ましくは30〜80μmに成形されている。
導電性シール層2における繊維集合体は、例えばカーボン繊維やステンレス鋼繊維、アルミニウム繊維等による不織布あるいは織布からなるものであって、導電性シール層2の厚さtよりもやや薄く、このため導電性シール層2の表面からの露出が防止され、ひいては導電性シール層2の表面からの繊維の離脱が防止されている。
導電性シール層2における導電性ゴムは、ゴムに導電性を有する金属微粉末又はカーボンブラックを配合して均一に混合することによって、前記ゴム中前記金属微粉末又はカーボンブラックによるマトリクス状の導電構造を形成したもので、前記金属微粉末又はカーボンブラックの配合率等の条件によって、導電率が10S/m以上(体積抵抗率が0.1Ωm以下)、好ましくは導電率が20S/m以上(体積抵抗率が0.05Ωm以下)となっている。
上述のように構成された第一の実施の形態の電磁波シールドガスケット10は、電磁波シールドの目的で導電性を有する金属からなる不図示のケーシングの筐体と蓋体の合わせ面間に介装された状態において、導電性シール層2が前記筐体及び蓋体に密接することによって外部の水やダスト等の浸入を防止すると共に、この導電性シール層2及び基板1が導電性を有することによって、前記筐体と蓋体を電気的に接続すると共に電気的に接地し、これによって、前記筐体と蓋体の間の間隙を通過しようとする電磁波ノイズを有効に遮断する電磁波シールド性を発揮するものである。
また、導電性シール層2は、基板1の全面を包囲するように設けられているため、基板1とケーシングの筐体及び蓋体が互いにイオン化傾向の異なる金属からなるものであっても、この基板1と筐体及び蓋体との間に介在してケーシング外部からの水分を遮断することにより局部電池の形成を阻むので、導電性を有するものであるにもかかわらず基板1又はケーシング側に局部電流による腐食(電食)の発生を防止することができる。
さらにこの導電性シール層2は、ケーシングの外部が金属に対する腐食性のガスや液体が存在する環境である場合に、基板1への腐食性ガスや液体の接触を遮断するので、導電性金属からなる基板1が金属腐食性の流体によって腐食するのを防止することができる。
上記第一の実施の形態の電磁波シールドガスケット10は、以下のような工程によって製造することができる。
まず例えば図2に示すように、ロール供給されるSPCC鋼板あるいはステンレス鋼板などの金属板11の厚さ方向両面に導電性を有するフェノール系の加硫接着剤(不図示)を塗布し、これを図中に一点鎖線で示すように打ち抜くことによって、図3に示すような無端形状(環状)の基板1を製作する。
次に図4に示すように、基板1の厚さ方向両面に、成形すべき導電性シール層の厚さよりもやや薄い不織布あるいは織布からなる一対の繊維集合体21,21をロール供給して積層配置し、この繊維集合体21,21を打ち抜いて、基板1の外周縁及び内周縁よりオーバーハングする幅Wを有する無端形状に形成する。
なお、基板1の外周縁及び内周縁からの繊維集合体21のオーバーハング量δは、0.5〜5mm、好ましくは0.5〜3mmとする。オーバーハング量δが5mm超である場合は強度が低下したり剥がれやすくなったりし、0.5mm未満の場合は後述する導電性ゴムによる繊維集合体21の内周縁部同士及び外周縁部同士の接合が不十分で基板1の切断面1a,1bが露出しやすくなってしまうからである。また、基板1と繊維集合体21,21の積層はロール供給によるもの以外にも、例えばバッチ方式によるものも採用可能である。
次に図5に示す含浸成形を行う。この含浸成形工程では、まず基板1の外周側及び内周側へオーバーハングした繊維集合体21,21に未硬化の導電性ゴム(不図示)を含浸する。このときの含浸量は、繊維集合体21,21の表面に導電性ゴムが露出するように設定される。また、含浸方法としては、スクリーン印刷によるものや浸漬によるもの、キャストコーティング方式によるものなどが適用可能である。
そして、この積層物を不図示の金型内へ収容して型閉じし、加圧・加熱することによって、繊維集合体21,21に含浸された導電性ゴムが架橋硬化すると共に、繊維集合体21,21の内周縁部21a,21a同士及び外周縁部21b,21b同士が、その表面に露出した導電性ゴムを介して一体に接合され、かつ基板1に一体に加硫接着され、図1に示すように、基板1と、この基板1に一体に接合されると共に基板1の表面を包囲してなる導電性シール層2からなる電磁波シールドガスケット10が成形される。
このようにして得られた電磁波シールドガスケット10と、図13に示す従来構造の電磁波シールドガスケット100をそれぞれアルミ製の不図示の筐体と蓋体の間に挟んだ状態に装着し、塩水噴霧試験を行ったところ、従来構造の電磁波シールドガスケット100は、露出した基板101の切断面101aに、2サイクル目の塩水噴霧で早くも錆が発生し、その後も錆の進行が継続したのに対し、図1に示す本発明の電磁波シールドガスケット10は、50サイクルの塩水噴霧後、切断して内部の基板1の表面を観察しても錆の発生は認められなかった。
なお、図1には電磁波シールドガスケット10が簡略化した形状で示されているが、図6に示すように、厚さ方向両側の導電性シール層2にシールリップ2aを有するものとすることができる。また、電磁波シールドガスケット10がボルト挿通孔を有するものである場合も、ボルト挿通孔を形成するための基板1の小孔部分を、上述と同様の処理で導電性シール層2によって覆われた構造とすることができる。
<第二の実施の形態>
ところで、電磁波シールドガスケット10によってシールされるケーシングの内部は水分や腐食性ガスなどが存在しないため、電磁波シールドガスケット10の金属製の基板1が内周側から腐食することはなく、したがって導電性シール層2は、基板1の厚さ方向両面及び外周側のみを覆うものであっても良い。
図7はこのような例として、本発明に係る電磁波シールドガスケットの好ましい第二の実施の形態を示すものである。すなわちこの形態において、上述した図1に示す第一の実施の形態と異なるところは、導電性シール層2が、基板1の厚さ方向両面及び外周側のみを覆うように設けられている点にあり、その他の部分は図1と同様に構成されている。
この第二の実施の形態の電磁波シールドガスケット10によれば、基板1の厚さ方向両面及び外周側は導電性シール層2によって覆われているので、第一の実施の形態と同様、ケーシング外部からの水分やダスト等の浸入を遮断すると共に、ケーシングの筐体と蓋体の間の間隙を通過しようとする電磁波ノイズを有効に遮断する電磁波シールド性を発揮するものであることはもとより、基板1又はケーシング側に局部電流による電食が発生したり基板1に外部流体による腐食が発生したりするのを有効に防止することができる。
また、この電磁波シールドガスケット10も、その製造方法は、先の図4に示す一対の繊維集合体21,21を、基板1の外周側にのみオーバーハングする形状とするほかは、基本的に第一の実施の形態とほぼ同様である。
すなわち、まず例えば図8に示すように、ロール供給されるSPCC鋼板あるいはステンレス鋼板などの金属板11の厚さ方向両面に導電性を有するフェノール系の加硫接着剤(不図示)を塗布し、これを図中に一点鎖線で示すように基板の外周縁となる部分を打ち抜くことによって、図9に示すような基板1’を製作する。
次に図10に示すように、基板1’の厚さ方向両面に、成形すべき導電性シール層の厚さよりもやや薄い不織布あるいは織布からなる一対の繊維集合体21,21を積層配置し、この繊維集合体21,21を基板1の外周側へδだけオーバーハングする大きさに打ち抜くと共に、基板1’の内周部を、繊維集合体21,21ごと打ち抜くことによって、図11に示す積層物とする。
その後は、先に説明した第一の実施の形態と同様の工程で含浸成形を行うことによって、図7に示すように、基板1と、この基板1に加硫接着によって一体に接合された導電性シール層2とを備え、基板1の厚さ方向両面及び外周側が導電性シール層2で包囲され内周側の切断面が導電性シール層2から露出した構造の電磁波シールドガスケット10を得ることができる。
1 基板
11 金属板
2 導電性シール層
21 繊維集合体
10 電磁波シールドガスケット

Claims (3)

  1. 導電性を有する部材間に介在されるガスケットであって、導電性を有する金属からなる基板に導電性シール層が一体に接合されており、前記導電性シール層が、少なくとも前記基板の厚さ方向両面及び外周側を覆うように配置された繊維集合体に導電性ゴムが含浸成形された複合材からなることを特徴とする電磁波シールドガスケット。
  2. 繊維集合体が基板の厚さ方向両面に配置され、この基板からオーバーハングした前記繊維集合体の縁部同士が、導電性ゴムによって互いに接合されたことを特徴とする請求項1に記載の電磁波シールドガスケット。
  3. 導電性を有する金属からなる無端形状の基板の厚さ方向両面に、無端形状に形成された繊維集合体を配置する工程と、少なくとも前記基板の外周側へオーバーハングした前記繊維集合体の縁部同士を互いに接触させた状態でこの繊維集合体に未硬化の導電性ゴムを含浸して架橋硬化させる工程とを含むことを特徴とする電磁波シールドガスケットの製造方法。
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