JP2013161780A - ランプシェード及びそれを応用した発光ダイオード照明器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】ランプシェード及びそれを応用した発光ダイオード照明器具を提供する。
【解決手段】このランプシェードは、弧度が半球体の曲面弧度より大きい本体曲面を有するランプシェード本体部を含む。このランプシェード本体部は、それぞれが、弧度が半球体の曲面弧度以下であるランプシェードチップ曲面を有する複数のランプシェードチップを含む。前記照明器具は、ベースと、前記ランプシェードと、発光ダイオードと、を備える。ランプシェードは、ベースと合わせて光源収納空間を形成するように、ベースに設けられる。発光ダイオードは、発光ダイオードの光線をランプシェード本体経由で、外部に拡散させるように、光源収納空間の中に設けられる。
【選択図】図2
【解決手段】このランプシェードは、弧度が半球体の曲面弧度より大きい本体曲面を有するランプシェード本体部を含む。このランプシェード本体部は、それぞれが、弧度が半球体の曲面弧度以下であるランプシェードチップ曲面を有する複数のランプシェードチップを含む。前記照明器具は、ベースと、前記ランプシェードと、発光ダイオードと、を備える。ランプシェードは、ベースと合わせて光源収納空間を形成するように、ベースに設けられる。発光ダイオードは、発光ダイオードの光線をランプシェード本体経由で、外部に拡散させるように、光源収納空間の中に設けられる。
【選択図】図2
Description
本発明は、ランプシェード及びそれを応用した発光ダイオード照明器具に関し、特に、組立式ランプシェード及びそれを応用した発光ダイオード照明器具に関する。
従来の白熱電球は、発光効率が低いため、環境保護・省エネを求める時代の流れとともに、その使用が次々と世界各国で禁じられていく。一方、発光ダイオード(Light Emitting Diode;LED)は、潜在力が極めて高い代替光源となる。従来の白熱電球は、発光角度が約300度に到達できる(最高光強度の半分で広がる角度範囲によって、その発光角度を推算する)。従来のLEDがランバート(Lambertion)空間光場分布を有するため、複数のLED結晶粒からなるLED照明器具は、光場分布のせいで、光出力の角度が狭くなり、且つ広い照明空間範囲において、均一(無方向性)な照度分布に達成しにくい。このように、LED照明器具は、直接にグレアの問題を起こすだけではなく、延いてはライトスポットの発生も可能であるので、LEDで従来の白熱電球を取って代わる速度が抑えられてしまう。
現在の発光ダイオード照明器具は、その出光角度を増加させるように、光拡散機能を持つランプシェードによって発光ダイオードからの光線を均一に拡散させる。現在のランプシェードは、射出成形技術によって製作されるため、半球体より大きいランプシェードを製作しようとする場合、対応の鋳型は必要である。しかしながら、射出成形技術で半球体より大きい鋳型を製作することは、非常に困難であるため、射出成形技術を使えば、せいぜい半球体の鋳型で半球体のランプシェードを製作することしか応用できない。
半球体のランプシェードは、半球面の出光角度しか提供できないため、半球体のランプシェードを応用した発光ダイオード照明器具は、大きな出光角度という目標を達成しにくい。しかしながら、他の加工方式によって、大きさが球体の半分を超えたランプシェードを製作すれば、ランプシェード及び照明器具の製作コストを大幅に向上させることとなる。
そのため、ランプシェード及び照明器具の製作コストを低下させる可能な、新規のランプシェード及びそれを応用した発光ダイオード照明器具が望まれている。
本発明の一側面は、ランプシェード及びそれを応用した発光ダイオード照明器具を提供する。このランプシェードが、半球体未満の大きさの複数のランプシェードチップによって構成されることで、低コストの射出成形技術によってランプシェード及び発光ダイオード照明器具を製造することが可能になる。
本発明の一実施例によると、このランプシェードは、本体曲面を有するランプシェード本体部を備える。本体曲面の弧度は、半球体以上の曲面弧度である。ランプシェード本体部は、それぞれが、弧度が半球体以下の曲面弧度であるランプシェードチップ曲面を有する複数のランプシェードチップを含む。
本発明の別の実施例によると、この発光ダイオード照明器具は、ベースと、ランプシェードと、発光ダイオードと、を備える。ランプシェードは、ベースと合わせて光源収納空間を形成するように、ベースに設けられ、このランプシェードは、弧度が半球体以上の曲面弧度である本体曲面を有するランプシェード本体部を含む。ランプシェード本体部は、それぞれが、弧度が半球体以下の曲面弧度であるランプシェードチップ曲面を有する複数のランプシェードチップを含む。
前記説明より、本発明の実施例によるランプシェードは、半球体未満の大きさの複数のランプシェードチップによって構成され、従って、低コストの射出成形技術によってこれらのランプシェードチップを製作することが可能になることが判明できる。これらのランプシェードチップを組み合わせると、半球体を超える大きさのランプシェードが得られる。
下記図面の簡単な説明は、本発明の前記または他の目的、特徴、メリットをより分かりやすくするためのものである。
本発明の実施例による発光ダイオード照明器具100の側面を示す斜視図である図1、及び本発明の実施例による発光ダイオード照明器具100の構造を示す分解図である図2をともに参照する。発光ダイオード照明器具100は、ベース110と、ランプシェード120と、発光ダイオード130と、を備え、発光ダイオード130は、パッキングされた発光ダイオードチップであってよく、発光ダイオード130も、1つに限定されない。本発明の他の実施例において、発光ダイオード照明器具は、複数の発光ダイオード130を備えてよい。ランプシェード120は、ベース110と合わせて発光ダイオード130を収納するための光源収納空間140を形成するように、ベース110に設けられ、このように、発光ダイオード130からの光線が、ランプシェード120経由で、外部に拡散することができる。
本実施例において、ランプシェード120は、ランプシェード本体部122と、接合部124と、を含む。ランプシェード本体部122は、上下に重ね合わせたバックランプシェードチップ122a及びフロントランプシェードチップ122bを含み、バックランプシェードチップ122aの下縁には、接合部124が設けられ、このように、ランプシェード本体部122を、接合部124を介してベース110に設ける。本実施例において、接合部124をベース110に嵌合させるように、接合部124とベース110との接続を、接合部124及びベース110上の嵌合機構(例えば、ねじ山又はほぞ継手)によって達成する。また、本発明の他の実施例において、ランプシェード本体部122を、接合部124を介してベース110に設ける必要がなく、接着剤によって直接にベース110に設けてよい。
バックランプシェードチップ122a及びフロントランプシェードチップ122bは、射出成形技術によって製作されたものであり、バックランプシェードチップ122a及びフロントランプシェードチップ122bは、重合体(例えば、ポリカーボネート(polycarbonate;PC))であってよいが、本発明の実施例は、これに限定されない。
図2より、フロントランプシェードチップ122bのランプシェードチップ曲面の弧度が、実質上半球体の弧度に等しいが、バックランプシェードチップ122aのランプシェードチップ曲面の弧度が、半球体の弧度より小さいことが判明できる。フロントランプシェードチップ122bとバックランプシェードチップ122aを合わせると、曲面弧度が半球体より大きいランプシェード本体部122を形成することができ、発光ダイオード照明器具100に大きな出光角度を持たせる。本実施例において、フロントランプシェードチップ122bとバックランプシェードチップ122aとの合わせを、嵌合機構又は接着剤によって達成できるが、本発明の実施例は、これに限定されない。
また、本実施例のバックランプシェードチップ122aの曲面弧度は、半球体の弧度より小さいが、本発明の実施例は、これに限定されない。本発明の他の実施例において、バックランプシェードチップ122aの曲面弧度を、実質上半球体の弧度に等しくように設計し、バックランプシェードチップ122aの底面で、発光ダイオード130をその中から貫設させるための穴を設置してよい。
前記説明より、本実施例のランプシェード120は、バックランプシェードチップ122aとフロントランプシェードチップ122bからなることが判明できる。それらの曲面弧度が半球体以下の弧度であるため、バックランプシェードチップ122a及びフロントランプシェードチップ122bを低コストの射出成形技術によって製作することができ、更に、発光ダイオード130が広い角度範囲で外部に射出するように、半分の球体の弧度を超えたランプシェード120が提供される。
本発明の実施例によるランプシェード120は、バックランプシェードチップ122a及びフロントランプシェードチップ122bからなるため、バックランプシェードチップ122a及びフロントランプシェードチップ122bが、異なる光学特性(例えば、屈折指数(Refractive Index)又はカラー等の特性)を持つように設計してよく、このように、異なるユーザーの要求を満たすように、発光ダイオード照明器具100が出力する光の形状及び品質を、これらの光学特性の変化によって調整することができることは、注意すべきである。
本発明の実施例による発光ダイオード照明器具300の構造を示す分解図である図3を参照する。発光ダイオード照明器具300は、発光ダイオード照明器具100に類似するものであるが、発光ダイオード照明器具300のランプシェードのランプシェード本体部322は、フロントランプシェードチップ122bとバックランプシェードチップ322aからなり、バックランプシェードチップ322aは、サブランプシェードチップ322a−1とサブランプシェードチップ322a−2からなることで異なっている。
本実施例において、サブランプシェードチップ322a−1及びサブランプシェードチップ322a−2の曲面弧度は、球体の4分の1以下の曲面弧度であり、このように、サブランプシェードチップ322a−1とサブランプシェードチップ322a−2からなるバックランプシェードチップ322aは、バックランプシェードチップ122aと類似な外形を持つようになる。
本実施例のバックランプシェードチップ322aは、サブランプシェードチップ322a−1と322a−2からなるため、サブランプシェードチップ322a−1及びサブランプシェードチップ322a−2が異なる光学特性(例えば、屈折指数又はカラー等の特性)を持つように設計してよく、このように、異なるユーザーの要求を満たすように、発光ダイオード照明器具300が出力する光の形状及び品質を、これらの光学特性の変化によって調整することができる。
本発明の実施例による発光ダイオード照明器具400の構造を示す分解図である図4を参照する。発光ダイオード照明器具400は、発光ダイオード照明器具300に類似するものであるが、発光ダイオード照明器具400のランプシェードのランプシェード本体部422のバックランプシェードチップ422aは、ベース110に上下に重ね合わせたサブランプシェードチップ422a−1とサブランプシェードチップ422a−2からなり、サブランプシェードチップ422a−1及びサブランプシェードチップ422a−2の何れの曲面弧度も、半球体以下の弧度であることで異なっている。
本実施例のバックランプシェードチップ422aは、上下に重ね合わせたサブランプシェードチップ422a−1及び422a−2からなるため、サブランプシェードチップ422a−1及びサブランプシェードチップ422a−2が異なる光学特性(例えば、屈折指数又はカラー等の特性)を持つように設計してよく、このように、異なるユーザーの要求を満たすように、発光ダイオード照明器具400が出力する光の形状及び品質を、これらの光学特性の変化によって調整することができる。
本発明の実施例による発光ダイオード照明器具500の構造を示す分解図である図5を参照する。発光ダイオード照明器具500は、発光ダイオード照明器具100に類似するものであるが、発光ダイオード照明器具500のランプシェードのランプシェード本体部522のランプシェードチップ522a及び522bは、左右に重ね合わせることでランプシェード本体部522を形成し、ランプシェードチップ522a及び522bのランプシェードチップの曲面弧度は、実質上半球体以下の弧度であることで異なっている。
本実施例によるランプシェード本体部522は、左右に重ね合わせたサブランプシェードチップ522a及び522bからなることができるため、ランプシェードチップ522a及び522bが異なる光学特性(例えば、屈折指数又はカラー等の特性)を持つように設計してよく、このように、異なるユーザーの要求を満たすように、発光ダイオード照明器具500が出力する光の形状及び品質をこれらの光学特性の変化によって調整することができる。
本発明の実施例による発光ダイオード照明器具600の構造を示す分解図である図6を参照する。発光ダイオード照明器具600は、発光ダイオード照明器具300に類似するものであるが、発光ダイオード照明器具600は、ランプシェードの外に巻設されたランプシェードフレーム650を、更に備えることで異なっている。
本実施例のランプシェードフレーム650は、高熱伝導性及び高強度を持つ材質(例えば、金属)より製作され、透かし彫り構造を有し、このように、発光ダイオード照明器具600の放熱効果及び機構強度を向上させるのみならず、発光ダイオード照明器具600の出光角度がランプシェードフレームに大幅に限定されることも回避できる。
本発明では好適な実施例を前述の通り開示したが、これは本発明を限定するものではなく、当業者であれば、本発明の精神と領域から逸脱しない限り、多様の変動や修正を加えることができる。従って本発明の保護範囲は、特許請求の範囲で指定した内容を基準とする。
100、300、400、500、600 発光ダイオード照明器具、110 ベース、120 ランプシェード、122、322、422、522 ランプシェード本体部、122a、322a、422a バックランプシェードチップ、122b フロントランプシェードチップ、124 接合部、130 発光ダイオード、140 光源収納空間、322a−2、422a−2、322a−1、422a−1 サブランプシェードチップ、522a、522b ランプシェードチップ、650 ランプシェードフレーム
Claims (8)
- 弧度が半球体の曲面弧度より大きい本体曲面を有し、それぞれの弧度が前記半球体以下の曲面弧度であるランプシェードチップ曲面を有する複数のランプシェードチップを包含するランプシェード本体部
を備えるランプシェード。 - 前記ランプシェード本体部は、
弧度が前記半球体以下の曲面弧度であるバックランプシェードチップ曲面を有するバックランプシェードチップと、
前記バックランプシェードチップに設けられ、弧度が前記半球体の曲面弧度であるフロントランプシェードチップ曲面を有するフロントランプシェードチップと、を含む請求項1に記載のランプシェード。 - 前記バックランプシェードチップは、それぞれが、弧度が4分の1の球体以下の曲面弧度であるサブランプシェードチップ曲面を有する、2つのサブランプシェードチップを包含する請求項2に記載のランプシェード。
- 前記ランプシェードチップは、材質が重合体であり、射出成形するように製作されたものである請求項1に記載のランプシェード。
- ベースと、
弧度が半球体の曲面弧度より大きい本体曲面を有し、それぞれの弧度が半球体以下の曲面弧度であるランプシェードチップ曲面を有する複数のランプシェードチップを含むランプシェード本体部を備え、前記ベースと光源収納空間を形成するように、前記ベースに設けられるランプシェードと、
その光線を前記ランプシェード主体部経由で、外部に拡散させるように、前記光源収納空間の中に設けられる少なくとも1つの発光ダイオードと、
を備える照明器具。 - 前記ランプシェード本体部は、
弧度が前記半球体以下の曲面弧度であるバックランプシェードチップ曲面を有し、前記ベースに設けられるバックランプシェードチップと、
弧度が前記半球体の曲面弧度であるフロントランプシェードチップ曲面を有し、前記バックランプシェードチップに設けられるフロントランプシェードチップと、を含む請求項5に記載の照明器具。 - 前記バックランプシェードチップは、それぞれが、弧度が4分の1の球体以下の曲面弧度であるサブランプシェードチップ曲面を有する、2つのサブランプシェードチップを包含する請求項6に記載の照明器具。
- 前記ランプシェードチップは、材質が重合体であり、射出成形するように製作されたものである請求項5に記載の発光ダイオード照明器具。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20131022 |