JP2013161687A - 加熱コイル及び誘導加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被加熱物との距離を安定化させて被加熱物を均一あるいは安定的に加熱する。
【解決手段】電流の流れる方向が逆向きであると共に中心軸線が同一方向である複数の環状導電部a4〜a7を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電磁誘導により被加熱物を加熱する加熱コイル及び誘導加熱装置に関する。
下記特許文献1には、電圧形インバータ回路から加熱コイルに高周波電流を流すことによって被加熱物を誘導加熱する誘導加熱装置が開示されている。このような誘導加熱装置は、周知のように、高周波電流に基づいて加熱コイルの周囲に発生する誘導磁界によって被加熱物内に誘導電流(渦電流)を発生さ、この誘導電流によるジュール熱によって被加熱物を加熱するものである。なお、誘導加熱装置については、下記特許文献2、3にも開示されている。
特開2004−030965号公報 特開2008−287890号公報 特開2009−252643号公報
ところで、誘導加熱装置を用いた被加熱物の加熱では、加熱コイルと被加熱物との距離の設定が重要である。すなわち、被加熱物内に発生する誘導電流の大きさは、加熱コイルと被加熱物との距離に依存するので、被加熱物の均一あるいは安定的な加熱を実現するためには、加熱コイルと被加熱物との距離を一定に保持する必要がある。
しかしながら、加熱コイルと被加熱物との間にはローレンツ力が原理的に作用するため加熱コイルと被加熱物との距離が変動することがある。例えば、被加熱物の重量が比較的重い場合には、固定状態の被加熱物に対して加熱コイルが振動して加熱コイルと被加熱物との距離が変動することがある。従来の誘導加熱装置は、このようなローレンツ力に起因する加熱コイルと被加熱物との距離の安定化については考慮されていない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、被加熱物との距離を安定化させて被加熱物を均一あるいは安定的に加熱することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、加熱コイルに係る第1の解決手段として、電流の流れる方向が逆向きであると共に中心軸線が同一方向である複数の環状導電部を備える、という手段を採用する。
加熱コイルに係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、環状導電部の個数が偶数である、という手段を採用する。
また、本発明では、誘導加熱装置に係る第1の解決手段として、上記第または第の解決手段の加熱コイルと、当該加熱コイルに交流電流を供給する交流電源とを具備する、という手段を採用する。
誘導加熱装置に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、加熱コイルと交流電源との間にインピーダンス整合器が介装される、という手段を採用する。
本発明によれば、複数の環状導部と被加熱物との間に作用するローレンツ力は互いに隣り合う環状導部間で逆向きとなるので、被加熱物との距離を安定化させることが可能であり、よって被加熱物を均一あるいは安定的に加熱することができる。
本発明の一実施形態に係る加熱コイルAの構成を示す正面図(a)及び側面図(b)である。 本発明の一実施形態に係る誘導加熱装置Bの全体構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態に係る加熱コイルAは、図1(a)に示すように、単一の巻線を中心軸線周りに各々180°捩じることにより3つの節部a1〜a3と個々の中心軸線が同一方向となる4つの環状導部a4〜a7とを設けたような形状を有している。
すなわち、この加熱コイルAにおいて、4つ(偶数)の環状導部a4〜a7の大きさ(内面積)は同等である。また、環状導部a4の中心軸線と環状導部a5の中心軸線と環状導部a6の中心軸線と環状導部a7の中心軸線とは全て平行、つまり各環状導部a4〜a7の各中心軸線の方向は全て同一方向(図1(a)では紙面に垂直な方向、図1(b)では上下方向)である。また、巻線は丸線あるいは平角線から形成されている。なお、図1では説明を容易化するために単巻コイルを示しているが、実際の加熱コイルAは多重巻コイルである。
このように構成された加熱コイルAでは、図1(a)に矢印で示すように、各節部a1〜a3を挟んで互いに隣り合う各環状導部a4〜a7には互いに異なる向きに電流が流れる。すなわち、環状導部a4と環状導部a5とでは、巻線の一端から給電される電流の流れる向きが逆方向となり、また環状導部a5と環状導部a6とでも電流の流れる向きが逆方向となり、また環状導部a6と環状導部a7とでも電流の流れる向きが逆方向となる。
誘導加熱装置Bは、上述した加熱コイルAに加え、高周波電源1とインピーダンス整合器2とから構成されている。高周波電源1とインピーダンス整合器2とは一体として装置本体を構成している。誘導加熱装置Bは、このような装置本体に所定の電力伝送線を介して加熱コイルAが着脱自在に接続されたものである。
高周波電源1は、図示するようにコンバータ1a、インバータ1b及び制御部1cから構成されており、三相200Vあるいは三相400V等の系統電源から供給された交流電力(系統電力)を加熱コイルAに適した周波数(系統周波数よりも高周波)の交流電力(高周波電力)に変換する電力変換器である。コンバータ1aは、系統電力を直流電力に変換する一種の整流器であり、当該直流電力をインバータ1bに出力する。
インバータ1bは、上記直流電力を加熱コイルAに適した周波数の交流電力(高周波電力)に変換する電力変換器であり、当該高周波電力をインピーダンス整合器2に出力する。すなわち、このインバータ1bは、制御部1cから入力されるスイッチング信号に基づいて上記直流電力をスイッチングすることにより高周波電力を生成し、この高周波電力をインピーダンス整合器2に出力する。なお、上記高周波電力の周波数は、例えば数百ヘルツ〜数キロヘルツ程度である。
一方、インピーダンス整合器2は、整合トランス2a及び共振コンデンサ2bから構成された受動回路である。このインピーダンス整合器2は、高周波電力の給電側である高周波電源1と高周波電力の受電側である加熱コイルAとのインピーダンスマッチングをとると共に、整合トランス2aの2次巻線と加熱コイルAとからなる2次側回路を高周波電力の周波数と共振させるためのである。すなわち、このインピーダンス整合器2は、上記インピーダンスマッチングをとると共に2次側回路を高周波電力の周波数に共振させることにより、高周波電源1が出力する高周波電力を効率良く加熱コイルAに伝送させるためのものである。
整合トランス2aは、電磁気的に結合した1次巻線と2次巻線とを備え、インバータ1bから1次巻線に入力される高周波電力を1次巻線と2次巻線との巻線比に応じた変圧比で変圧して2次巻線に出力する。また、この整合トランス2aは、上記インピーダンスマッチングをとるために、上記高周波電力の給電側を加熱コイルAのインピーダンスと略同一のインピーダンスとする。共振コンデンサ2bは、上記2次側回路を高周波電力の周波数に共振させるために、2次側回路に静電容量を付加して共振回路とする回路素子である。
次に、このように構成された誘導加熱装置Bの動作及び加熱コイルAの作用効果について詳しく説明する。
本誘導加熱装置Bでは、高周波電源1によって加熱コイルAに適した高周波電力が生成され、インピーダンス整合器2を介して加熱コイルAに供給される。すなわち、系統電力は、コンバータ1aによって直流電力に変換されてインバータ1bに供給され、該直流電力は、が制御部1cから入力されるスイッチング信号に基づいてインバータ1bで加熱コイルAに適した高周波電力に変換されてインピーダンス整合器2に供給される。そして、上記高周波電力は、整合トランス2aによって変圧されると共に加熱コイルAとインピーダンスマッチングがとられ、共振コンデンサ2bを介して加熱コイルAに供給される。
ここで、装置本体の出力インピーダンスは、整合トランス2aによって加熱コイルAのインピーダンスとマッチングしているので、また加熱コイルAを含む整合トランス2aの2次側回路は共振コンデンサ2bによって高周波電力の周波数を共振周波数とする共振回路になっているので、インバータ1bが整合トランス2aの1次巻線に供給する高周波電力は、効率良く加熱コイルAに伝送される。
加熱コイルAでは、上記高周波電力の通電によって周囲に高周波磁界が発生し、当該高周波磁界が近接配置された被加熱物Xに作用して当該被加熱物Xの内部に誘導電流を誘起させる。この結果、被加熱物Xは、上記誘導電流に起因するジュール熱によって加熱される。
ここで、図1(b)には、加熱コイルAの側面が示されていると共に、加熱コイルAを挟んで上下に各々4つの被加熱物X、つまり加熱コイルAの各環状導部a4〜a7に対応した被加熱物Xが設けられ、これら合計8個の被加熱物Xを1つの加熱コイルAで同時に加熱する状態が示されている。加熱コイルAと各被加熱物Xとは、高周波磁界が被加熱物Xに効果的に作用するように、姿勢関係が各環状導部a4〜a7の各中心軸線の方向(紙面の上下方向)が被加熱物Xの加熱対象面x1と直交するように設定されている。また、加熱コイルAは、上下の各被加熱物Xの間隔の中心に位置設定されている。
また、このように各環状導部a4〜a7の各中心軸線が各加熱対象面x1と直交する状態で加熱コイルAと各被加熱物Xとが対峙した状態で、装置本体から加熱コイルAに高周波電力を給電すると、上述したように互いに隣り合う各環状導部a4〜a7には互いに異なる向きに電流が流れる。この結果、各環状導部a4〜a7と各被加熱物Xとの間に作用するローレンツ力は、互いに隣り合う各環状導部a4〜a7間で逆方向になる。
本実施形態によれば、各環状導部a4〜a7の各中心軸線が各加熱対象面x1と直交する状態であり、かつ、各環状導部a4〜a7と上下の各被加熱物Xまでの距離が等距離なので、上下の各被加熱物Xには各環状導部a4〜a7が発生する高周波磁界が均等に作用する。したがって、本実施形態によれば全ての被加熱物Xが均一に加熱される。
また、本実施形態によれば、4つの環状導部a4〜a7のうち、環状導部a4,a6と環状導部a5,a7とでは各被加熱物Xとの間に作用するローレンツ力が逆方向になる。また、4つの環状導部a4〜a7に流れる高周波電流は全く同一なので、ローレンツ力が相互に相殺されるので、例えば各被加熱物Xが十分に固定されている状態においては、加熱コイルAが上下の各被加熱物Xの間で振動することが大幅に抑制される。したがって、本実施形態によれば、各被加熱物Xが均一かつ安定的に加熱される。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施形態では、4つ(偶数)の環状導部a4〜a7を設けたが、本発明はこれに限定されない。例えば3つ(奇数)であっても、2つの環状導部と残りの1つの環状導部との高周波電流の流れる向きが逆向きになるので、加熱コイルAに全体として作用するローレンツ力が軽減され、これによって加熱コイルAの振動を抑制することができる。また、環状導部の個数は、2つ以上であれば幾つでもよい。
(2)上記実施形態では、4つの環状導部a4〜a7が一列に並ぶように配列したが、本発明はこれに限定されない。環状導部の配列パターンは、被加熱物の配列状態や大きさ等に応じて適宜設定すればよい。例えば、4つの環状導部a4〜a7を環状導部a4→環状導部a5→環状導部a6→環状導部a7の順で所定間隔を空けて円環状に配列させてもよい。
(3)上記実施形態では、インピーダンス整合器2を設けたが、必要に応じてインピーダンス整合器2を省略してもよい。
A…加熱コイル、a1〜a3…節部、a4〜a7…環状導部、B…誘導加熱装置、1…高周波電源、1a…コンバータ、1b…インバータ、1c…制御部、2…インピーダンス整合器、2a…整合トランス、2b…共振コンデンサ

Claims (4)

  1. 電流の流れる方向が逆向きであると共に中心軸線が同一方向である複数の環状導電部を備えることを特徴とする加熱コイル。
  2. 前記環状導電部の個数が偶数であることことを特徴とする請求項1記載の加熱コイル。
  3. 請求項1または2記載の加熱コイルと、
    当該加熱コイルに交流電流を供給する交流電源と
    を具備することを特徴とする誘導加熱装置。
  4. 前記加熱コイルと前記交流電源との間にインピーダンス整合器が介装されることを特徴とする請求項5記載の誘導加熱装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0644081U (ja) * 1992-11-16 1994-06-10 横河電機株式会社 誘導加熱装置
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