JP2013161292A - データ管理サーバ、データ管理システム、プログラム、およびデータ管理方法 - Google Patents

データ管理サーバ、データ管理システム、プログラム、およびデータ管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】返送処理に対する課金データを効率的に管理する。
【解決手段】金融機関から受信した帳票の返送処理に対する課金データを記憶する記憶部と、前記金融機関から前記帳票が再送されると、前記帳票の再送情報に基づいて前記帳票の返送処理が返送側のミスであったか否かを判断する再送判断部と、前記再送判断部により前記帳票の返送処理が返送側のミスであると判断された場合、前記帳票の返送処理に対する課金が行われないように前記課金データを更新するデータ管理部と、を備えるデータ管理サーバ。
【選択図】図3

Description

本発明は、データ管理サーバ、データ管理システム、プログラム、およびデータ管理方法に関する。
近日、複数の金融機関(商業銀行、証券会社、消費者金融事業者など)から受信される帳票を集中的に処理する共同利用型の為替集中センタが知られている。この為替集中センタのオペレータは、エントリ、ベリファイおよび承認などの帳票処理を行い、帳票処理の過程で帳票の不備を発見した場合、内容照会のために帳票を金融機関に返送する。このようなオペレータによる作業については、例えば特許文献1および特許文献2に開示されている。
また、為替集中センタは、為替集中センタで発生した各処理に対する課金データを管理するデータ管理サーバを備える。例えば、データ管理サーバは、完了した帳票処理に対する課金データや、帳票の返送処理に対する課金データなどを管理する。
ここで、為替集中センタ側のミスにより帳票が金融機関に返送される場合も考えられる。このような場合にも帳票の返送処理に対してデータ上の課金が行われてしまうので、為替集中センタでは、月次単位でミスデータの集計を課金データとは別に管理し、各金融機関への課金データの集計作業時に、別管理のミスデータ分の金額を集計額から人的に減算し、減算後の集計額を各金融機関に請求していた。
特開2004−192410号公報 特開2003−36346号公報
しかし、上記の課金処理では、課金データの集計額からミスデータ分の金額を人的に減算する負荷が大きいという問題や、人的な計算に依存するので誤った金額を請求してしまう恐れがあるという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、返送処理に対する課金データを効率的に管理することが可能な、新規かつ改良されたデータ管理サーバ、データ管理システム、プログラム、およびデータ管理方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、金融機関から受信した帳票の返送処理に対する課金データを記憶する記憶部と、前記金融機関から前記帳票が再送されると、前記帳票の再送情報に基づいて前記帳票の返送処理が返送側のミスであったか否かを判断する再送判断部と、前記再送判断部により前記帳票の返送処理が返送側のミスであると判断された場合、前記帳票の返送処理に対する課金が行われないように前記課金データを更新するデータ管理部と、を備えるデータ管理サーバが提供される。
前記記憶部は、各帳票の処理状態を示す帳票管理データをさらに記憶し、前記再送判断部は、前記金融機関から再送された帳票の処理状態が返送状態であるか否かをさらに判断し、前記データ管理部は、前記再送判断部により前記帳票の返送処理が返送側のミスであると判断され、かつ、前記金融機関から再送された帳票の処理状態が返送状態であると判断された場合に、前記課金データを更新してもよい。
前記課金データは、前記返送処理の回数を示すデータを含み、前記データ管理部は、前記返送処理の回数を減算することにより前記課金データを更新してもよい。
前記データ管理サーバは、前記再送判断部は、前記金融機関に返送した帳票と前記金融機関から再送された帳票との同一性をさらに判断し、前記データ管理部は、追加的な条件として、前記再送判断部により双方の帳票の同一性が確認された場合に、前記課金データを更新してもよい。
前記帳票の再送情報は、前記帳票の特定の記入項目の示す情報であってもよい。
前記帳票の再送情報は、前記帳票の再送時に前記金融機関から前記帳票と併せて送信される情報であってもよい。
前記データ管理部は、前記金融機関から再送された前記帳票の処理が完了した場合、前記帳票の処理に対する課金データを更新してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、金融機関から受信した帳票の返送処理に対する課金のためのデータを記憶する記憶部と、前記金融機関から前記帳票が再送されると、前記帳票の再送情報に基づいて前記帳票の返送処理が返送側のミスであったか否かを判断する再送判断部と、前記再送判断部により前記帳票の返送処理が返送側のミスであると判断された場合、前記帳票の返送処理に対する課金が行われないように前記課金のためのデータを更新するデータ管理部と、を備えるデータ管理システムが提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、金融機関から受信した帳票の返送処理に対する課金のためのデータを記憶する記憶部と、前記金融機関から前記帳票が再送されると、前記帳票の再送情報に基づいて前記帳票の返送処理が返送側のミスであったか否かを判断する再送判断部と、前記再送判断部により前記帳票の返送処理が返送側のミスであると判断された場合、前記帳票の返送処理に対する課金が行われないように前記課金のためのデータを更新するデータ管理部と、として機能させるためのプログラムが提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、金融機関から受信した帳票のうち返送した帳票に対する課金のためのデータを記憶するステップと、前記金融機関から前記帳票が再送されると、前記帳票の再送情報に基づいて前記帳票の返送処理が返送側のミスであったか否かを判断するステップと、前記帳票の返送処理が返送側のミスであると判断された場合、前記帳票の返送処理に対する課金が行われないように前記課金のためのデータを更新するステップと、を含むデータ管理方法が提供される。
以上説明したように本発明によれば、返送処理に対する課金データを効率的に管理することが可能である。
本発明の実施形態による帳票管理システムの構成を示した説明図である。 為替集中センタの基本動作を示した説明図である。 本実施形態によるデータ管理サーバの構成を示した機能ブロック図である。 帳票管理データの具体例を示した説明図である。 本実施形態による帳票の具体例を示した説明図である。 データ管理サーバの動作を示したフローチャートである。 金融機関から帳票が再送された場合のデータ管理サーバの動作を示したフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成を、必要に応じてクライアント端末30A、30Bおよび30Cのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、クライアント端末30A、30Bおよび30Cを特に区別する必要が無い場合には、単にクライアント端末30と称する。
<1.帳票管理システム>
本発明は、一例として以下に説明する実施形態のように、多様な形態で実施され得る。また、本発明の実施形態による帳票管理システムは、
A:金融機関から受信した帳票の返送処理に対する課金データを記憶する記憶部(課金データ記憶部230)と、
B:前記金融機関から前記帳票が再送されると、前記帳票の再送情報に基づいて前記帳票の返送処理が返送側のミスであったか否かを判断する再送判断部(248)と、
C:前記再送判断部により前記帳票の返送処理が返送側のミスであると判断された場合、前記帳票の返送処理に対する課金が行われないように前記課金データを更新するデータ管理部(244)と、を有するデータ管理サーバ20を備える。
以下では、まず、このようなデータ管理サーバ20を備える帳票管理システムの基本的な構成および動作について説明する。
(帳票管理システムの構成)
図1は、本発明の実施形態による帳票管理システムの構成を示した説明図である。図1に示したように、本発明の実施形態による帳票管理システムは、複数の金融機関、および複数の金融機関により共同利用される為替集中センタからなる。複数の金融機関および為替集中センタは専用線や広域LAN(Local Area Network)のような専用ネットワーク14により接続される。
より詳細には、為替集中センタは、図1に示したように、データ管理サーバ20、クライアント端末30A〜30C、FAXサーバ42、帳票プリンタ48およびルータR1およびR2を有する。また、A金融機関の金融機関本部には、通信ゲートウェイ52Aと、勘定系LAN54Aと、金融機関クライアント56Aと、帳票プリンタ58Aと、ルータR3を有し、A金融機関の営業店はFAX60を有する。また、B金融機関の金融機関本部は、通信ゲートウェイ52B、勘定系LAN54B、金融機関クライアント56B、帳票プリンタ58B、イメージサーバ59、およびルータR4を有し、B金融機関の営業店はスキャナPC(Personal Computer)80を有する。
A金融機関のFAX60およびB金融機関のスキャナPC80は、顧客によって各種事項が記入された帳票を読取るための構成である。例えば、FAX60は、帳票をイメージとして読取り、読取った帳票イメージを為替集中センタのFAXサーバ42に公衆網12を介して送信する。また、スキャナPC80は、帳票をイメージとして読取り、読取った帳票イメージをイメージサーバ59に送信する。
A金融機関やB金融機関の通信ゲートウェイ52は、ルータR3またはR4、および専用ネットワーク14を介して為替集中センタに接続され、為替集中センタのデータ管理サーバ20から、為替集中センタにおいて処理が完了した帳票データを受信する。通信ゲートウェイ52は、帳票データを受信すると勘定系LAN54に帳票データを送信する。勘定系LAN54は、通信ゲートウェイ52を介して受信した帳票データに従って取引を実行する。なお、A金融機関やB金融機関の金融機関クライアント56は、各金融機関本部のオペレータが操作するための端末である。帳票プリンタ58は、帳票の印刷のために各金融機関本部に設置される。
為替集中センタのFAXサーバ42およびB金融機関のイメージサーバ59は、帳票イメージを受信し、受信した帳票イメージに記載された文字をOCR(Optical Character Reader)により認識する。FAXサーバ42およびイメージサーバ59は、OCRにより取得した帳票データをデータ管理サーバ20に送信する。
データ管理サーバ20は、クライアント端末30A〜30Cと協働して、FAXサーバ42やイメージサーバ59から受信される帳票データを処理する。また、データ管理サーバ20は、帳票処理に関する課金データを管理する。以下、このようなデータ管理サーバ20、およびクライアント端末30A〜30Cによる帳票処理について図2を参照して説明する。
(為替集中センタの基本動作)
図2は、為替集中センタの基本動作を示した説明図である。なお、図2においては、クライアント端末30Aがエントリ作業を行うためのエントリ端末であり、クライアント端末30Bがベリファイ作業を行うためのベリファイ端末であり、クライアント端末30Cが承認作業を行うための承認端末である例を示している。
図2に示したように、まず、データ管理サーバ20が帳票データをクライアント端末30Aに送信すると(S100)、クライアント端末30Aのオペレータがクライアント端末30Aにおいてエントリ作業を行う(S102)。なお、エントリ作業は、OCRにより得られた帳票データの誤読/不読文字の修正、および帳票記入不備の有無の確認などを行う作業である。
クライアント端末30Aがこのエントリ作業の結果をデータ管理サーバ20に送信すると(S104)、データ管理サーバ20は、帳票データをエントリ作業の結果に従って更新すると共に、帳票の処理状態を「エントリ完了」に更新する(S106)。
続いて、データ管理サーバ20が帳票データをクライアント端末30Bに送信すると(S108)、クライアント端末30Bのオペレータがクライアント端末30Bにおいてベリファイ作業を行う(S110)。なお、ベリファイ作業は、重要項目の再入力や、帳票データの正否の確認などを行う作業である。
クライアント端末30Bがこのベリファイ作業の結果をデータ管理サーバ20に送信すると(S112)、データ管理サーバ20は、帳票データをベリファイ作業の結果に従って更新すると共に、帳票の処理状態を「ベリファイ完了」に更新する(S114)。
その後、データ管理サーバ20が帳票データをクライアント端末30Cに送信すると(S116)、クライアント端末30Cのオペレータがクライアント端末30Cにおいて承認作業を行う(S118)。
そして、クライアント端末30Cが帳票データの承認通知をデータ管理サーバ20に送信すると(S120)、帳票の処理状態を「承認完了」に更新する(S122)。
さらに、データ管理サーバ20は、帳票データの従った取引の実行のために、承認された帳票データを金融機関の勘定系LAN54に送信する(S124)。そして、取引が実行されると、データ管理サーバ20は、帳票の処理状態を「処理完了」に更新すると共に、帳票処理に対する課金処理を行う(S126)。
一方、上記の帳票処理の過程で帳票の記載不備が発見された場合、帳票は、オペレータの返送操作により、営業店のFAX60やスキャナPC80に不備内容を共に返送される。また、データ管理サーバ20は、帳票の返送処理を行った場合、返送処理に対する課金処理を行う。例えば、データ管理サーバ20は、管理している返送処理の回数をカウントアップする。
(背景)
しかし、為替集中センタ側のミスにより帳票が金融機関に返送される場合も考えられる。例えば、為替集中センタ側のミスとしては、オペレータが、実際には金融機関名が記載されているのに金融機関名が記載されていないと判断を誤ったり、漢字と仮名が一致していないと誤認したり、操作を誤ったりするケースが考えられる。
このような為替集中センタ側のミスにより帳票が返送された場合にもデータ上の課金が行われてしまうので、一般的な為替集中センタでは、月次単位でミスデータの集計を課金データとは別に管理し、各金融機関への課金データの集計作業時に、別管理のミスデータ分の金額を集計額から人的に減算し、減算後の集計額を各金融機関に請求していた。
このため、一般的な為替集中センタでは、課金データの集計額からミスデータ分の金額を人的に減算する負荷が大きいという問題や、人的な計算に依存するので誤った金額を請求してしまう恐れがあるという問題があった。
そこで、上記事情を一着眼点にして本実施形態を創作するに至った。本実施形態によれば、返送処理に対する課金データを効率的に管理することが可能である。以下、このような本実施形態によるデータ管理サーバ20の構成を詳細に説明する。
<2.データ管理サーバ20の構成>
図3は、本実施形態によるデータ管理サーバ20の構成を示した機能ブロック図である。図3に示したように、データ管理サーバ20は、通信部210と、帳票管理データ記憶部220と、課金データ記憶部230と、制御部240と、を備える。
通信部210は、外部装置とのインタフェースである。例えば、通信部210は、FAXサーバ42やイメージサーバ59から帳票データを受信したり、クライアント端末30と帳票処理に関するデータを送受信したりする。
帳票管理データ記憶部220は、帳票の処理状態および帳票データを含む帳票管理データを記憶する。以下、図4を参照して帳票管理データについて具体的に説明する。
図4は、帳票管理データの具体例を示した説明図である。帳票管理データは、図4に示したように、帳票に付された通番、帳票の処理状態、および帳票データが関連付けられたデータである。図4に示した例では、通番が「0003」である帳票の処理状態が「返送」であるので、通番が「0003」である帳票は金融機関に返送された状態である。なお、帳票の処理状態としては、図4に示した「処理完了」、「返送」、「エントリ完了」、の他、「ベリファイ完了」や「承認完了」などが挙げられる。また、通番は、FAXサーバ42やスキャナPC80が帳票イメージを取得あるいは送信する際に付される金融機関ごとの連番である。
課金データ記憶部230は、帳票処理に関する課金データを記憶する。具体的には、課金データ記憶部230は、実行した各処理の実行回数を課金データとして記憶してもよい。例えば、課金データ記憶部230は、返送処理を行った回数を返送処理に対する課金データとして金融機関ごとに記憶してもよい。
制御部240は、データ管理サーバ20の動作全般を制御する。特に、本実施形態による制御部240は、以下に説明するデータ管理部244および再送判断部248の機能を有する。
データ管理部244は、課金データ記憶部230が記憶する課金データや、帳票管理データ記憶部220が記憶する帳票管理データなどを管理する。例えば、データ管理部244は、クライアント端末30におけるエントリ、ベリファイおよび承認などの作業に応じて帳票管理データに含まれる処理状態を更新する。
また、データ管理部244は、帳票処理が完了した場合に、課金データ記憶部230に帳票処理に対する課金データとして記憶されている帳票処理の回数をカウントアップする。また、データ管理部244は、返送処理を実行した場合に、課金データ記憶部230に返送処理に対する課金データとして記憶されている返送処理の回数をカウントアップする。
さらに、データ管理部244は、後述する再送判断部248により、金融機関から受信された帳票が集中為替センタ側の返送ミスにより再送されたと判断された場合、課金データ記憶部230に記憶されている返送処理の回数を減算する。
再送判断部248は、金融機関から受信された帳票が、集中為替センタ側の返送ミスにより再送された帳票であるか否かを判断する。例えば、再送判断部248は、帳票の特定欄の示す再送情報に基づいて帳票の返送処理が集中為替センタ側のミスであったか否かを判断してもよい。以下、図5を参照してより具体的に説明する。
図5は、本実施形態による帳票の具体例を示した説明図である。図5に示したように、本実施形態による帳票は、受取人情報記入エリア72、依頼人情報記入エリア74、および返送ミスチェック欄76を含む。なお、帳票の右上に記載の「999」は、帳票種別の識別情報であり、「999」は、当該帳票が振込依頼書であることを示す。
金融機関のオペレータは、帳票を再送する際に、当該帳票の集中為替センタからの返送処理が集中為替センタ側のミスであったか否かを判断し、集中為替センタ側のミスであった場合、特定の記入項目である返送ミスチェック欄76にチェックを入れる。
このため、再送判断部248は、金融機関から受信した帳票の返送ミスチェック欄76を確認することにより、当該帳票が集中為替センタ側の返送ミスにより再送されたと判断することが可能となる。
さらに、再送判断部248は、追加的な条件として、金融機関から受信した帳票の帳票管理データにおける帳票状態が「返送」である場合に、当該帳票が集中為替センタ側の返送ミスにより再送されたと判断してもよい。かかる構成により、金融機関側が初めて送信する帳票の返送ミスチェック欄76にチェックが入れられている場合に、誤って返送処理の回数を減算してしまうことを防止できる。
<3.データ管理サーバ20の動作>
以上、本実施形態によるデータ管理サーバ20の構成を説明した。続いて、図6および図7を参照し、本実施形態によるデータ管理サーバ20の動作を説明する。
図6は、データ管理サーバ20の動作を示したフローチャートである。図6に示したように、データ管理サーバ20は、帳票データを受信すると(S304)、クライアント端末30と共に帳票処理を開始する。
そして、帳票処理の過程で帳票の記載不備が発見されずに帳票処理が完了した場合(S308、S312)、データ管理サーバ20のデータ管理部244は、帳票管理データに含まれる処理状態を「処理完了」に更新し(S316)、帳票処理に対する課金処理を実行する(S320)。
一方、帳票処理の過程で帳票の記載不備が発見された場合(S308)、データ管理サーバ20は、当該帳票を金融機関に返送する(S324)。そして、データ管理サーバ20のデータ管理部244は、帳票管理データに含まれる処理状態を「返送」に更新し(S328)、返送処理に対する課金処理を実行する(S332)。
図7は、金融機関から帳票が再送された場合のデータ管理サーバ20の動作を示したフローチャートである。図7に示したように、データ管理サーバ20が帳票データを受信すると(S404)、データ管理サーバ20の再送判断部248は、返送ミスチェック欄76にチェックがあるか否かを判断する(S408)。また、再送判断部248は、返送ミスチェック欄76にチェックがある場合、帳票管理データにおける当該帳票の処理状態が「返送」であるか否かを判断する(S412)。
そして、当該帳票の処理状態が「返送」であると判断された場合、データ管理部244は、課金データ記憶部230に記憶されている返送処理の回数を減算する(S416)。
その後、帳票処理が完了した場合(S420)、データ管理サーバ20のデータ管理部244は、帳票管理データに含まれる処理状態を「処理完了」に更新し(S424)、帳票処理に対する課金処理を実行する(S428)。
以上説明したように、本実施形態によれば、為替集中センタ側の返送処理にミスがあった場合に、再送された帳票を通常処理すると共に、返送処理に対する課金が行われないように課金データを自動更新することが可能である。かかる構成により、為替集中センタでの返送処理のミスについての個別管理や、人的な演算による請求額の計算を行う必要が無くなるので、運用上の利便性を向上することができる。
<4.変形例>
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。以下、本実施形態の変形例を説明する。
(第1の変形例)
上記の実施形態では、返送処理が為替集中センタ側のミスであったか否かを帳票の返送ミスチェック欄76に基づいて判断する例を説明したが、他の情報に基づいて当該判断を行うことも可能である。
例えば、スキャナPC80から帳票を再送する際に、スキャナPC80は、オペレータによる入力操作に従い、再送する帳票が為替集中センタ側のミスにより返送された旨を示す情報を併せて送信してもよい。この場合、データ管理サーバ20の再送判断部248は、帳票と併せて送信される上記情報に基づいて為替集中センタ側の返送ミスを判断することが可能である。
なお、スキャナPC80では、帳票の読取り/送信時に、帳票に通番を付与する。そして、同一帳票の重複送信などを回避するために、スキャナPC80は、送信済みの帳票の通番と同一の通番が付与されている帳票の送信をエラーとして扱う。しかし、この通常動作では、同一帳票を再送する場合にもエラーとなってしまう。このため、スキャナPC80は、帳票の再送時、送信済みの帳票の通番と同一の通番が付与されている帳票の送信をエラーとして扱わない再送用の動作を行う。
(第2の変形例)
上記の実施形態においては、再送された帳票に返送ミスチェック欄76にチェックが入っている場合に返送回数が減算される。このため、返送処理が為替集中センタ側のミスでなかった場合であっても、金融機関側が帳票に返送ミスチェック欄76にチェックを入れた場合、返送回数が減算されてしまう。すなわち、金融機関への課金が不当に減少してしまう。
そこで、金融機関のオペレータは、ミスにより返送された帳票を再送する際に、為替集中センタのオペレータに事前連絡を行い、為替集中センタのオペレータは、事前連絡のあった帳票の帳票管理データにフラグを設定してもよい。この場合、データ管理サーバ20の再送判断部248は、追加的な条件として、金融機関から再送された帳票管理データにフラグが設定されている場合に課金データ記憶部230に記憶されている返送処理の回数を減算してもよい。
かかる構成により、より確実に為替集中センタ側のミスによる返送処理に対する課金分のみを減算することが可能となる。
(第3の変形例)
第2の変形例では、オペレータの事前連絡により返送ミスをより確実に判断する例を説明したが、他の方法により当該判断を行うことも可能である。着目すべきは、為替集中センタ側のミスにより返送された帳票を再送する場合、再送される帳票の内容は、返送された帳票の内容から変化がないと考えられることである。
そこで、データ管理サーバ20の再送判断部248は、返送された帳票と再送された帳票の同一性を判断し、データ管理部244は、追加的な条件として、双方の帳票の同一性が確認された場合に返却処理に対する課金データを更新してもよい。例えば、再送判断部248は、双方の帳票の同一性をOCRの結果ベースで比較してもよいし、イメージベースで比較してもよい。
かかる構成により、上記の第2の変形例と同様に、より確実に為替集中センタ側のミスによる返送処理に対する課金分のみを減算することが可能となる。
(第4の変形例)
上記の実施形態では、返送処理に対する課金データとして、返送処理の回数を用いる例を説明したが、課金データ記憶部230は、返送処理が行われた各帳票の通番を課金データとして記憶してもよい。
この場合、データ管理部244は、為替集中センタ側の返送ミスにより再送された帳票の通番を課金データから削除してもよいし、当該帳票の通番に課金対象外であることを示すフラグを設定してもよい。この場合、課金処理の際に、予め記憶されている返送された帳票の通番と、当該帳票が課金対象外であるかのフラグとを参照することにより、対象外の帳票を除外するよう取り扱いながら課金のための集計を行うこともできる。かかる構成によっても、上記実施形態と同様に返送処理に対する課金データを効率的に管理することが可能である。
(補足)
また、上記では、本発明を為替集中センタ側のミスによる返送処理に対する課金が行われないようにする帳票管理システムに適用する例を説明したが、本発明は他の目的及び用途にも適用可能である。例えば、複数ユーザで1つのシステムを共同利用する形態のシステムであって、共同センタ側のミスによる課金データを自動的に減算するシステムにも本発明を適用可能である。
また、本明細書のデータ管理システムおよびデータ管理サーバ20の処理における各ステップは、必ずしもシーケンス図またはフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、データ管理サーバ20の処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
また、データ管理サーバ20に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上述したデータ管理サーバ20の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
また、上記では、帳票管理データ記憶部220、課金データ記憶部230、および制御部240などの機能が1つのデータ管理サーバ20に一体的に設けられる例を説明したが、帳票管理データ記憶部220、課金データ記憶部230、および制御部240などの機能は複数のサーバに分散的に実装されてもよい。この場合、複数のサーバが協働してデータ管理システムとして機能する。
12 公衆網
14 専用ネットワーク
16 金融機関内ネットワーク
20 データ管理サーバ
30 クライアント端末
42 FAXサーバ
48 帳票プリンタ
52 通信ゲートウェイ
54 勘定系LAN
56 金融機関クライアント
58 金融機関帳票プリンタ
59 イメージサーバ
60 FAX
80 スキャナPC
210 通信部
220 帳票管理データ記憶部
230 課金データ記憶部
240 制御部
244 データ管理部
248 再送判断部
R ルータ

Claims (10)

  1. 金融機関から受信した帳票の返送処理に対する課金データを記憶する記憶部と、
    前記金融機関から前記帳票が再送されると、前記帳票の再送情報に基づいて前記帳票の返送処理が返送側のミスであったか否かを判断する再送判断部と、
    前記再送判断部により前記帳票の返送処理が返送側のミスであると判断された場合、前記帳票の返送処理に対する課金が行われないように前記課金データを更新するデータ管理部と、
    を備える、データ管理サーバ。
  2. 前記記憶部は、各帳票の処理状態を示す帳票管理データをさらに記憶し、
    前記再送判断部は、前記金融機関から再送された帳票の処理状態が返送状態であるか否かをさらに判断し、
    前記データ管理部は、前記再送判断部により前記帳票の返送処理が返送側のミスであると判断され、かつ、前記金融機関から再送された帳票の処理状態が返送状態であると判断された場合に、前記課金データを更新する、請求項1に記載のデータ管理サーバ。
  3. 前記課金データは、前記返送処理の回数を示すデータを含み、
    前記データ管理部は、前記返送処理の回数を減算することにより前記課金データを更新する、請求項1または2に記載のデータ管理サーバ。
  4. 前記データ管理サーバは、
    前記再送判断部は、前記金融機関に返送した帳票と前記金融機関から再送された帳票との同一性をさらに判断し、
    前記データ管理部は、追加的な条件として、前記再送判断部により双方の帳票の同一性が確認された場合に、前記課金データを更新する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のデータ管理サーバ。
  5. 前記帳票の再送情報は、前記帳票の特定の記入項目の示す情報である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のデータ管理サーバ。
  6. 前記帳票の再送情報は、前記帳票の再送時に前記金融機関から前記帳票と併せて送信される情報である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のデータ管理サーバ。
  7. 前記データ管理部は、前記金融機関から再送された前記帳票の処理が完了した場合、前記帳票の処理に対する課金データを更新する、請求項1〜6のいずれか一項に記載のデータ管理サーバ。
  8. 金融機関から受信した帳票の返送処理に対する課金のためのデータを記憶する記憶部と、
    前記金融機関から前記帳票が再送されると、前記帳票の再送情報に基づいて前記帳票の返送処理が返送側のミスであったか否かを判断する再送判断部と、
    前記再送判断部により前記帳票の返送処理が返送側のミスであると判断された場合、前記帳票の返送処理に対する課金が行われないように前記課金のためのデータを更新するデータ管理部と、
    を備える、データ管理システム。
  9. コンピュータを、
    金融機関から受信した帳票の返送処理に対する課金のためのデータを記憶する記憶部と、
    前記金融機関から前記帳票が再送されると、前記帳票の再送情報に基づいて前記帳票の返送処理が返送側のミスであったか否かを判断する再送判断部と、
    前記再送判断部により前記帳票の返送処理が返送側のミスであると判断された場合、前記帳票の返送処理に対する課金が行われないように前記課金のためのデータを更新するデータ管理部と、
    として機能させるための、プログラム。
  10. 金融機関から受信した帳票のうち返送した帳票に対する課金のためのデータを記憶するステップと、
    前記金融機関から前記帳票が再送されると、前記帳票の再送情報に基づいて前記帳票の返送処理が返送側のミスであったか否かを判断するステップと、
    前記帳票の返送処理が返送側のミスであると判断された場合、前記帳票の返送処理に対する課金が行われないように前記課金のためのデータを更新するステップと、
    を含む、データ管理方法。





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