JP2013160962A - 複線用光ケーブルコネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内部に中子フェルール10を嵌挿した円筒状の接合フェルール5を先端側に配着した一対のクランプ接続端子2、3と、内部で両接合フェルール5を接続させる円筒状の接続子1と、クランプ接続端子2、3と接続子1とを固定する接続維持手段4と、両接合フェルール5の先端部間に充填する透明なゲル材27とから成る。接合フェルール5及び中子フェルール10の対向周面には、接合フェルール及び中子フェルールの中心線方向の凹溝条23と凸隆条22とを対設し、接続子1及び接合フェルール5との対向周面には、中心線方向の凹溝条21と凸隆条20とを対設する。接続子1内の両側の接合フェルール5及び中子フェルール10には、凹溝条及び凸隆条で決まる相互の定位置で、連続して直線状に貫通する光ファイバー挿通孔8、11を中心線方向と平行に複数形成する。
【選択図】 図1
Description
しかし、この「光ケーブルコネクタ」は、クランプ接続端子の光ファイバーの接続部分であるフェルールへの光ファイバーの装着が容易ではなく、このため光ファイバーをクランプ接続端子へ接続した製品の製造作業を機械化することが困難であった。
d)前記両クランプ接続端子のクランプ部に先端側から切欠して引掛り部を形成した掛止溝を設け、前記接続子の両端寄りの外周に、前記引掛り部に入ったとき前記押圧スプリングの付勢で接合フェルールの先端部同士を押圧状態する突起を設けたことを特徴とする。
また、接合フェルールと中子フェルールとは、凹溝条及び凸隆条で無回転状態に拘束しつつ中心線方向に正確にガイドされて挿入されるため、接合フェルールに光ファイバーを装着した中子フェルールを差し込むと、中子フェルールの複数の光ファイバー挿通孔から突出した光ファイバーの先端が前記接合フェルールの各光ファイバー挿通孔の開口位置に自動的に合致され、そのまま纏めて、接合フェルールの複数の光ファイバー挿通孔に各光ファイバーを挿入することが可能となる。
このため光ケーブルのコネクタへの装着が大変容易となる
また透明なゲル材を介して安定した光ファイバーの光接続が可能となり、透明なゲル材自体は柔らかいゲル状態であるため、接続後、メンテナンスなどでコネクタの分離も容易にできるので、メンテナンスなどの作業に要する時間やコストが大幅に削減可能となる。
そして、接続後は、対向周面に相互に合致するように形成した凹溝条と凸隆条とが密接に嵌合されるので、各光ファイバーを繋いだときの中子フェルール及び接合フェルールと、接合フェルール及び前記接続子とが、相互の確定位置に押圧スプリングの力の押されて強力に固定され、接続部分に外部から振動や衝撃などのよる力が加わっても殆ど変形が起らない。
また、部品の殆どが筒状物の組み合わせとなっており、金属である押圧スプリング以外は材質を全てプラスチックで製作することができ、このため大幅な軽量化とコストダウンが可能となる。
このため、中子フェルール及び接合フェルールに各光ファイバーを接続するときに、前記光ケーブルガイド管及びクランプ部を中子フェルール及び接合フェルールから分離すれば、中子フェルール及び接合フェルールに各光ファイバーを取付け易くすることが可能となる。
本発明の複線用光ケーブルコネクタは、図2の(イ)に示すように、中心線上で左右対称に向かい合う一対のクランプ接続端子2、3と、両クランプ接続端子2、3間にあって、両者を接続する円筒状の接続子1と、接続された前記両クランプ接続端子2、3と前記接続子1とを固定する接続維持手段4と、前記接続子内の両接合フェルールの先端部間に充填する透明なゲル材27とで構成される。
該接合フェルール5の筒内空間9内には、先端側を平面状の接合面10aに形成した丸棒状の中子フェルール10を着脱可能の嵌装する。
そして、前記中子フェルール10の接合面10aは接合フェルール5の内側接合面5bに密接可能とする。
また、前記接合フェルール5及び前記中子フェルール10には、両者の固定位置で直線の光ファイバーFを貫挿可能とする光ファイバー挿通孔8、11を前記接合フェルール5及び中子フェルール10の中心線方向と平行に複数形成する。
対象となる光ファイバーFは、通常のガラス製やプラスチック製の光ファイバーFを使用し、どのような径でも対応できるよう、前記光ファイバー挿通孔8、11の径を用いる光ファイバーFが円滑に挿入可能な径に形成する。
前記接合フェルール5、前記中子フェルール10及び接続子1は、同素材の硬質プラスッチクとすれば、両方とも膨張率も等しくするこができるので、温度変化による隙間発生による弛みや、熱変形が防止され、全体に高い形状安定性が得られる製品を作ることが可能となる。
また、図5に示すように、前記接続子1及び前記接合フェルール5との対向周面には、両側の前記光ファイバー挿通孔8同士が合致する固定位置で、前記接合フェルール5及び中子フェルール10の中心線方向と平行に、凹溝条21と該凹溝条21に嵌合する凸隆条20とを対向させて形成する。
6本の場合を例に複線用光ケーブルコネクタの接続部分をさらに詳述する。
本発明の複線用光ケーブルコネクタを接続したときの前記接続子1、前記接合フェルール5及び中子フェルール10の断面を図7、図8及び図9に示している。
その内、図7は、図1の(ロ)のA−A線輪切り断面図であり、図8は、図1の(ロ)のB−B線輪切り断面図であり、図9は、図1の(ロ)のC−C線輪切り断面図である。
前記各図では、前記凹溝条23、21と凸隆条22、20は、それぞれ4組形成した例を示しているが、複線用光ケーブルコネクタを接続し、固定したときの安定性及び部品精度を保つ上で3組以上で6組以内とすることが好ましい。
また、その位置は、図7に示すように、各組の周方向の間隔は等間隔とすることが中心を安定的に合わせる上で好ましい。
また、差し込む位置を間違えることを防止するためには、周方向の間隔の複数の組みのうち1箇所を異なる間隔にすれば、前記接合フェルール5と前記中子フェルール10を誤った位置に差し込むことが防止される。
次に前記接続維持手段4について、一例をあげて詳細に説明する。
そして、図1の(ロ)に示すように、該突起4aが前記引掛り部4bに入ったとき、押圧スプリング14の付勢力で接合フェルール5の先端部同士5aを押圧状態としつつ前記接続子1と接合フェルール5とを接続維持可能とする
なお、その掛止溝4cは、クランプ部12の端面から前記接合フェルール5及び中子フェルール10の中心線方向と平行に切り込んで周方向に進み、クランプ部12の端面方向に曲げて前記引掛り部4bを形成するが、図1に示すように、クランプ部12の端面の直径方向で等距離に2つも設けると、前記クランプ接続端子2、3と前記接続子1とが安定的に接続できる。
その際、前記掛止溝4cは、両側のクランプ部12に、図1に示すように、逆回転方向に曲げて形成すると、クランプ部12を持って相互に逆回転させることで、前記接続子1の突起4aに容易に装着できるようになる。
該フランジ状ストッパ17は、前記クランプ部を後ろ側に抜けないように押さ止める働きをするので、前記光ケーブルガイド管18とクランプ部12を付けたままで接合フェルール5から分離させることが可能となる。
このため、中子フェルール10及び接合フェルール5に各光ファイバーFを接続するときに、前記光ケーブルガイド管18及びクランプ部12を中子フェルール10及び接合フェルール5から分離させることで、中子フェルール10及び接合フェルール5に各光ファイバーFが取付け易すくなる。
該着脱ストッパ26は、前記クランプ接続端子2、3と前記接続子1とを各光ファイバーFを接続して固定した後、前記両クランプ部12、12間の前記接続子1に割り口を開いて被せるように装着する。
前記接続子1の突起4aが前記クランプ部12の前記引掛り部4bに掛かった状態で、前記接続子1に対して前記両クランプ部12、12間を狭めることができなくなり、この結果、前記間掛止溝4cを戻れなくなる。
したがって、前記接続子1から前記クランプ接続端子2、3を抜けなくすることが可能となる。
2 クランプ接続端子
3 クランプ接続端子
4 接続維持手段
4b 引掛り部
4c 掛止溝
4a 突起
5 接合フェルール
5a 接合フェルールの外側接合面
5b 接合フェルールの内側接合面
6 フランジ
7 管状接続部
8 光ファイバー挿通孔
9 筒内空間
10 中子フェルール
10a中子フェルールの接合面
11 光ファイバー挿通孔
12 クランプ部
13 バネ止部
14 押圧スプリング
15 連結部
16 雌ネジ
17 フランジ状ストッパ
18 光ケーブルガイド管
19 溝補強カバー
20 凸隆条
21 凹溝条
22 凸隆条
23 凹溝条
24 光ケーブル挿通孔
25 バネ装着空間
26 着脱ストッパ
27 透明なゲル材
F 光ファイバー
K 光ケーブル
Claims (5)
- 内部に棒状の中子フェルールを嵌挿した円筒状の接合フェルールを先端側に配着した一対のクランプ接続端子と、内部で前記両接合フェルールを接続させる円筒状の接続子と、両接合フェルールの先端部を接続させて前記クランプ接続端子と前記接続子とを固定する接続維持手段と、前記接続子内の両接合フェルールの先端部間に充填する透明なゲル材とから成る複線用光ケーブルコネクタであって、
前記接合フェルール及び前記中子フェルールの対向周面には、該接合フェルール及び中子フェルールの中心線方向と平行に凹溝条及び該凹溝条に嵌合する凸隆条を対設し、前記接続子及び前記接合フェルールの対向周面には、前記接合フェルール及び中子フェルールの中心線方向と平行に凹溝条及び該凹溝条に嵌合する凸隆条を対設し、
前記接続子内の両側の前記接合フェルール及び前記中子フェルールの前記凹溝条及び凸隆条で決定される相互の定位置に、内部を連続して直線状に貫通した光ファイバー挿通孔を中心線方向と平行に複数形成したことを特徴とする複線用光ケーブルコネクタ。 - 接続維持手段が、接合フェルールの中間部位にフランジを設け、該フランジの後部に管状接続部を一体的に形成し、前記クランプ接続端子の中間部に前記接合フェルールを挿入した接続子の外周に密接状態で往復可能とする円筒状のクランプ部を設け、
前記クランプ部の後部内面にバネ止部を突設するとともに前記管状接続部の外周面と該クランプ部の内周面との間に形成されたバネ装着空間内の前記バネ止部と前記フランジの後部面との間に押圧スプリングを装着し、
前記両クランプ接続端子のクランプ部に、先端側から切欠して引掛り部を形成した掛止溝を設け、前記接続子の両端寄りの外周に、前記引掛り部に入ったとき前記押圧スプリングの付勢で接合フェルールの先端部同士を押圧状態する突起を設けたことを特徴とする請求項1に記載の複線用光ケーブルコネクタ。 - 管状接続部に光ケーブルガイド管を連結するとともに該光ケーブルガイド管の外周に、クランプ部の後端部を後部側から押えるフランジ状ストッパを突設したことを特徴とする請求項2に記載の複線用光ケーブルコネクタ。
- 管状接続部の外周面に、雄ネジを形成するとともに光ケーブルガイド管の先端部の内周面に、該雄ネジに螺着可能な雌ネジを形成したことを特徴とする請求項3に記載の複線用光ケーブルコネクタ。
- 接続子の外周面に内周面が密接して嵌合可能な断面C字形の割り筒状を成し、且つ接続時のクランプ接続端子のクランプ部の先端間と略同幅とした弾力性を有する着脱ストッパを、接続子に装着したことを特徴とする請求項2から4のうちいずれかに記載の複線用光ケーブルコネクタ。
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