JP2013160502A - 温度センサを備える表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱源となる装置の温度が変化しているときでも、高い精度で表示パネルの温度を算出できる表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置はハウジング内に配置された温度センサと、温度センサの出力値に基づいて表示パネルの温度を算出する制御装置とを備える。制御装置は温度センサの現在の出力値と、現在の出力値より前に取得した温度センサの出力値とに基づいて表示パネルの温度を算出する。
【選択図】図5
【解決手段】表示装置はハウジング内に配置された温度センサと、温度センサの出力値に基づいて表示パネルの温度を算出する制御装置とを備える。制御装置は温度センサの現在の出力値と、現在の出力値より前に取得した温度センサの出力値とに基づいて表示パネルの温度を算出する。
【選択図】図5
Description
本発明は温度センサによって表示パネルの温度を推定する表示装置に関し、特にその推定精度を向上するための技術に関する。
液晶表示装置のハウジング内には、バックライトユニットや、電源回路、液晶表示パネルの駆動回路など、熱源となる種々の装置が配置されている。液晶の動作は熱源から出る熱の影響を受ける。従来、ハウジング内に温度センサを設置し、温度センサで検知した温度に基づいて液晶表示パネルの温度を算出する液晶表示装置がある(例えば、下記特許文献1及び2)。これらの液晶表示装置は液晶表示パネルの温度に基づいて、階調値を補正している。
ところで、熱源となる上述のような装置の温度は、液晶表示装置の駆動状態に応じて変化する。例えば、バックライトユニットの動作モードとして、高輝度モードと低輝度モードとを有する液晶表示装置がある。このような液晶表示装置において、動作モードが例えば高輝度モードから低輝度モードに変えられると、バックライトユニットの温度は徐々に下がる。ところが、液晶表示パネル自体に温度センサを設けることは難しく、温度センサは液晶表示パネルから離れて設置されることが多い。そのため、液晶表示パネルの温度と温度センサの出力値は、熱源の温度変化に従って変化するものの、液晶表示パネルの温度変化と温度センサの出力値の変化の間にはタイムラグがある。そのため、熱源の温度が変化しているときには、温度センサを用いて算出する液晶表示パネルの温度と液晶表示パネルの実際の温度との間の誤差が、上述のタイムラグに起因して大きくなる。
本発明の目的は、温度センサを用いて算出する表示パネルの温度と表示パネルの実際の温度との間の誤差を低減できる表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するための表示装置は、表示パネルと、前記表示パネルの駆動時に熱源となる装置と前記表示パネルとを収容するハウジングと、前記ハウジング内に配置された温度センサと、前記温度センサの出力値に基づいて前記表示パネルの温度を算出する制御装置と、を備える。前記制御装置は、前記温度センサの現在の出力値と、前記現在の出力値より前に取得した前記温度センサの出力値とに基づいて前記表示パネルの温度を算出する。
上記表示装置によれば、熱源となる装置の温度が変化しているときでも、高い精度で表示パネルの温度を算出できる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係る表示装置1の構成の概略を示す図である。図2は表示装置1の断面を示す概略図である。図3は後述する温度センサ41,42の位置を説明するための図であり、表示パネル10やバックライトユニット20の背面を覆う後フレーム31が概略的に示している。
図1及び図2に示すように、表示装置1は表示パネル10を備えている。この例の表示パネル10は液晶表示パネルであり、互いに対向する一対の透明基板(例えばガラス基板)10a,10bと、透明基板10a,10bの間に形成された液晶層10cと、を有している。透明基板10aはTFT基板(Thin Film Transistor)であり、透明基板10bはカラーフィルタ基板である。
表示装置1は表示パネル10の背面に光を照射するバックライトユニット20を備えている。この例のバックライトユニット20は、図2に示すように、表示パネル10に対応したサイズの導光板22と、導光板22の縁(例えば上縁と下縁)に沿って配置された複数のLED(Light Emitting Diode)21とを有している。LED21は導光板22の縁に沿って配置された回路基板21a上に実装されている。バックライトユニット20は、導光板22の背面に配置され、LED21の光を表示パネル10に向けて反射する反射板23を有している。導光板22の前面には拡散シートやプリズムシートなどの光学シート25が配置されている。なお、バックライトユニット20の光源はLEDに限られない。例えば、光源は冷陰極管でもよい。また、LED21や冷陰極管などの光源の位置は導光板22の縁に限られない。例えば、LED21は表示パネル10の背面側に格子状に配置されてもよい。また、LED21はバックライトユニット20の上下方向の中央部や左右方向の中央部にのみ配置されてもよい。また、表示パネル10の種類は液晶表示パネルに限られない。例えば、表示パネル10は有機ELパネルでもよい。この場合、バックライトユニット20は設けられない。
図1に示すように、表示装置1は、制御装置2と、信号線駆動回路4と、走査線駆動回路5と、バックライト駆動回路6とを有している。
表示装置1は例えばテレビジョンとして機能する装置である。制御装置2には、テレビジョンが備える不図示のチューナやアンテナで受信した入力画像信号や、映像再生装置など外部装置が生成した入力画像信号が入力される。制御装置2は、マイクロプロセッサを有する制御部2Aを含み、ROM(Read Only Memory)やRAM(Randam Access Memoly)などで構成される記憶部2Bに格納されたプログラムを実行する。制御装置2は表示パネル10に形成された画素のそれぞれの階調値を示す出力画像信号を入力画像信号から生成し、当該出力画像信号を信号線駆動回路4に出力する。また、制御装置2は入力画像信号に基づいて、信号線駆動回路4及び走査線駆動回路5が同期を取るためのタイミング信号を生成し、各駆動回路に出力する。
また、制御装置2には後述する第1温度センサ41と第2温度センサ42とが接続されている。制御装置2は、温度センサ41,42の出力値に基づいて、表示パネル10の温度を推定する。制御装置2が実行する温度推定処理については後において詳説する。
走査線駆動回路5はTFT基板10aに形成された走査線に接続され、制御装置2から入力されるタイミング信号に合わせて複数の走査線に順番にゲート電圧を印加する。
信号線駆動回路4はTFT基板10aに形成された信号線に接続され、ゲート電圧の印加タイミングに合わせて、制御装置2からの出力画像信号に応じた電圧、すなわち各画素の階調値に応じた電圧を信号線に印加する。
バックライト駆動回路6は制御装置2から入力される信号に基づいて、LED21にその駆動電力を供給する。この例の制御装置2はバックライトユニット20の制御モードとして、LED21の輝度が互いに異なる複数の制御モードを備えている。例えば、制御装置2は、LED21を高輝度で駆動する高輝度モードと、LED21を低輝度で駆動する低輝度モードと、LED21を中程度の輝度で駆動する中輝度モードとを備えている。バックライト駆動回路6は、制御モードを特定する制御信号を制御装置2から受けて、その制御モードに対応する駆動電力をLED21に供給する。
図2に示すように、表示装置1はバックライトユニット20の背面側に配置される板状の後フレーム31を有している。導光板22や反射板23は後フレーム31に固定されている。後フレーム31は鉄などの金属で形成されている。
後フレーム31の背面には複数の回路基板が取り付けられている。例えば、後フレーム31には、図3に示すように、メイン基板13と、電源基板14と、アプリケーション基板15、回路基板12A,12Bが固定されている。上述の制御装置2は例えばメイン基板13に実装される。アプリケーション基板15には、例えば、外部機器に対するインターフェースとして機能する回路が実装されている。回路基板12A,12Bは例えばソース基板である。上述した信号線駆動回路4は、例えば回路基板12A,12BとTFT基板10aとを繋ぐFPC(Flexible printed circuits)に実装される。回路基板12A,12Bは螺子32によって後フレーム31に固定されている。電源基板14には、表示装置1が備える各回路にそれらの駆動電力を供給する電源回路が実装されている。上述したバックライト駆動回路6は、例えばこの電源基板14や回路基板12A,12Bに実装される。回路基板12A,12Bとアプリケーション基板15はFPC16,17を通してメイン基板13に接続されている。
これらの回路基板12A,12B、メイン基板13、電源基板14、及びアプリケーション基板15には、ICチップなど、表示装置1の駆動時に熱を発する装置(部品)が実装されている。図2においては、回路基板12Aに実装されたICチップ12aが例として示されている。また、表示装置1の駆動時にはLED21も熱を発する。これらの熱は表示パネル10に伝わる。図2に示すように、表示パネル10、バックライトユニット20及び回路基板12A,12B,メイン基板13、電源基板14、及びアプリケーション基板15はハウジング50に収容されている。
図1及び図2に示すように、表示装置1は第1温度センサ41を備えている。第1温度センサ41は表示パネル10の温度推定に利用される。この例では、第1温度センサ41は回路基板12Aに実装されている。回路基板12A,12Bは表示装置1が有する複数の回路基板のなかで最もLED21に近い基板である。この例では、回路基板12A,12Bは後フレーム31の最下部に固定され、バックライトユニット20の縁(この例では下縁)に沿って位置している。そのため、第1温度センサ41はバックライトユニット20の縁に配置されたLED21の熱を受け易くなっている。なお、第1温度センサ41の取付位置はこれに限られない。第1温度センサ41は、例えばメイン基板13や電源基板14、アプリケーション基板15に取り付けられてもよい。
図2に示すように、表示装置1は第2温度センサ42をさらに備えている。第2温度センサ42は表示装置1が置かれる環境温度を検知するためのセンサであり、第1温度センサ41に比して、ICチップなど熱源となる装置から離れた位置に設置されている。すなわち、第2温度センサ42は、熱源の温度が変化している場合であっても、その温度変化の影響をあまり受けることなく、環境温度に応じた値を出力できる位置に設置されている。例えば、第2温度センサ42はハウジング50に形成された通気孔(不図示)の近くに設置される。例えば、第2温度センサ42は、いずれかの回路基板上の位置であって、且つ、通気孔に最も近い位置に設置される。また、第2温度センサ42は上述した回路基板12A,12b、メイン基板13、電源基板14、及びアプリケーション基板15以外の位置に設置されてもよい。また、第2温度センサ42は、いずれかの回路基板12A,12b、メイン基板13、電源基板14、及びアプリケーション基板15上の位置であって、当該回路基板上の熱源となる装置から最も離れた位置に設置されてもよい。
制御装置2が実行する処理について説明する。上述したように、表示装置1は、ハウジング50内に熱源となる複数の装置(部品)を備えている(以下では熱源となる装置を熱源装置と称する)。熱源装置の中には、表示装置1の動作状態に応じて、温度が変化するものがある。例えば、LED21の温度はその輝度によって変わる。熱源装置の温度変化と表示パネル10の温度変化との間にはタイムラグがある。すなわち、表示パネル10の温度は熱源装置の温度変化から遅れて変化する。そこで、制御装置2は、第1温度センサ41の現在の出力値だけでなく、現在の出力値よりも前に取得した第1温度センサ41の出力値に基づいて、表示パネル10の温度を算出(推定)する。これにより、タイムラグに起因する温度推定の誤差を低減できる。
また、表示パネル10の温度は熱源装置の温度だけでなく、表示装置1が設置される場所の環境温度にも依存する。熱源装置の温度は表示装置1の動作状態に応じて変化し、環境温度とは独立して変化する。例えば、LED21の温度は、環境温度が一定であっても、バックライトユニット20の制御モードに応じて変化する。そのため、第1温度センサ41の出力値だけでは熱源装置の温度変化時の誤差を解消することは難しい。そこで、この例の温度算出部2bは第1温度センサ41の出力値に加えて、第2温度センサ42の出力値に基づいて、表示パネル10の温度を算出する。これにより、より精度の高い温度推定が可能となる。
図4は制御装置2が備える制御部2Aの機能を示すブロック図である。制御部2Aは、その機能として、センサ出力取得部2aと、温度算出部2bと、補正処理部2cとを含んでいる。
センサ出力取得部2aは予め設定されたサンプリング周期で温度センサ41,42の出力値を取得する。また、センサ出力取得部2aは外乱によるノイズを除去するためのフィルタ処理を実行してもよい。例えば、センサ出力取得部2aは温度センサ41,42の出力値の変化の大きさ(変化速度)、例えば前回の出力値と今回の出力値との差に基づいて、今回取得した出力値がノイズであるか否かを判定してもよい。そして、センサ出力取得部2aはノイズと見なされなかった出力値のみを取得してもよい。
温度算出部2bは温度センサ41,42の出力値に基づいて表示パネル10の温度を算出する。温度算出部2bは、例えば次の式(1)を用いて、表示パネル10の温度を算出する。
Tp=F1(T1)+K×T2・・・(1)
Tp:表示パネル10の温度
T1:第1温度センサ41の出力値
F1:第1温度センサ41の出力値を変数とする関数
T2:第2温度センサ42の出力値
K:係数
式(1)においてT1は、第1温度センサ41の現在の出力値と、それより前に取得された出力値の双方を表している。式(1)で示されるように、表示パネル10の温度は、第2温度センサ42の出力値に係数Kを乗じた値を用いて、算出される。係数Kは、例えば表示パネル10と熱源装置との距離が小さくなると、小さくなるという傾向を有する。
Tp=F1(T1)+K×T2・・・(1)
Tp:表示パネル10の温度
T1:第1温度センサ41の出力値
F1:第1温度センサ41の出力値を変数とする関数
T2:第2温度センサ42の出力値
K:係数
式(1)においてT1は、第1温度センサ41の現在の出力値と、それより前に取得された出力値の双方を表している。式(1)で示されるように、表示パネル10の温度は、第2温度センサ42の出力値に係数Kを乗じた値を用いて、算出される。係数Kは、例えば表示パネル10と熱源装置との距離が小さくなると、小さくなるという傾向を有する。
温度算出部2bは関数F1を用い、第1温度センサ41の現在の出力値と、現在の出力値よりも前に取得した第1温度センサ41の出力値とに基づいて、表示パネル10の温度を算出する。関数F1は、熱源装置の温度が変化している状況で、その演算結果F1(T1)がパネル10の実際の温度変化に追従する値となるように設定されている。換言すると、関数F1は、熱源装置の温度が変化する状況で、表示パネル10の実際の温度に比例する値を第1温度センサ41の出力値に基づいて算出できる関数である。この関数F1によれば、温度センサ41の出力値の変化と表示パネル10の温度の変化との間のタイムラグが補償され得る。すなわち、表示パネル10の温度変化が温度センサ41の出力値の変化から遅れる場合でも、温度センサ41の出力値から現在の表示パネル10の温度が算出され得る。
関数F1は例えば次の式(2)で表される。
F1(T1)=TK1×T1[n]+TR1×G1[n]+OFS1・・・(2)
T1[n]:第1温度センサ41の現在の出力値
G1[n]:第1温度センサ41の現在の出力値と、それより前に取得した出力値とが反映される値(以下において、タイムラグ反映値と称する)
TK1,TR1:係数
OFS1:オフセット値
現在の出力値T1[n]は、例えばセンサ出力取得部2aが取得した最新の出力値である。なお、現在の出力値T1[n]は必ずしも最新の出力値でなくてもよい。例えばセンサ出力取得部2aによりノイズが検出された場合には、現在の出力値T1[n]は1回前や2回前のサンプリングタイミングで取得された出力値でもよい。
F1(T1)=TK1×T1[n]+TR1×G1[n]+OFS1・・・(2)
T1[n]:第1温度センサ41の現在の出力値
G1[n]:第1温度センサ41の現在の出力値と、それより前に取得した出力値とが反映される値(以下において、タイムラグ反映値と称する)
TK1,TR1:係数
OFS1:オフセット値
現在の出力値T1[n]は、例えばセンサ出力取得部2aが取得した最新の出力値である。なお、現在の出力値T1[n]は必ずしも最新の出力値でなくてもよい。例えばセンサ出力取得部2aによりノイズが検出された場合には、現在の出力値T1[n]は1回前や2回前のサンプリングタイミングで取得された出力値でもよい。
式(2)では、温度算出部2bは第1温度センサ41の現在の出力値T1[n]と、それより前に取得した出力値に基づくタイムラグ反映値G1[n]とに、係数TK1、TR1をそれぞれ乗じている。係数TK1と係数TR1は、第1温度センサ41と表示パネル10との距離や、熱源装置(例えばLED21)と表示パネル10との距離、第1温度センサ41と熱源装置との距離に依存する(ここで距離とは熱伝導路における距離である)。例えば、表示パネル10と温度センサ41との距離が小さくなると、係数TK1は大きくなる。
式(2)のタイムラグ反映値G1[n]は例えば次の式(3)で表される。
G1[n]=T1[n]×(1−IR1)+G1[n−1]×IR1・・・(3)
G1[n−1]:第1温度センサ41の現在の出力値T1[n]を利用した算出処理より1回前の算出処理で得られたタイムラグ反映値、すなわち1つ前の出力値T1[n−1]と、それより前に取得した出力値とが反映される値
IR1:係数
温度算出部2bは式(3)が示す関数G1によってタイムラグ反映値を算出する。この例の関数G1は無限インパルス応答フィルタである。そのため、タイムラグ反映値G1[n]にはそれより前のタイムラグ反映値がフィードバックされている。すなわち、関数G1は、現在の出力値T1[n]より前に取得した出力値T1[n−1]に基づいて関数G1から得られた演算結果G1[n−1]と、現在の出力値T1[n]とを変数している。この例の関数G1は、1回前の算出処理で得られたタイムラグ反映値G1[n−1]のみを利用する1次の無限インパルス応答フィルタである。なお、係数IR1も、第1温度センサ41と表示パネル10との距離や、熱源装置と表示パネル10との距離、第1温度センサ41と熱源装置との距離に依存する。
G1[n]=T1[n]×(1−IR1)+G1[n−1]×IR1・・・(3)
G1[n−1]:第1温度センサ41の現在の出力値T1[n]を利用した算出処理より1回前の算出処理で得られたタイムラグ反映値、すなわち1つ前の出力値T1[n−1]と、それより前に取得した出力値とが反映される値
IR1:係数
温度算出部2bは式(3)が示す関数G1によってタイムラグ反映値を算出する。この例の関数G1は無限インパルス応答フィルタである。そのため、タイムラグ反映値G1[n]にはそれより前のタイムラグ反映値がフィードバックされている。すなわち、関数G1は、現在の出力値T1[n]より前に取得した出力値T1[n−1]に基づいて関数G1から得られた演算結果G1[n−1]と、現在の出力値T1[n]とを変数している。この例の関数G1は、1回前の算出処理で得られたタイムラグ反映値G1[n−1]のみを利用する1次の無限インパルス応答フィルタである。なお、係数IR1も、第1温度センサ41と表示パネル10との距離や、熱源装置と表示パネル10との距離、第1温度センサ41と熱源装置との距離に依存する。
関数G1はタイムラグ反映値G1[n−1]だけでなく、2回前の算出処理で得られたタイムラグ反映値G1[n−2]を利用する2次の無限インパルス応答フィルタや、3回前の算出処理で得られたタイムラグ反映値G1[n−3]を利用する3次の無限インパルス応答フィルタでもよい。低次の無限インパルス応答フィルタを利用すれば、温度算出部2bが使用するメモリ領域を小さくできる。
また、関数G1は必ずしも無限インパルス応答フィルタでなくてもよい。例えば、関数G1は有限インパルス応答フィルタでもよい。すなわち、関数G1は、現在の出力値T1[n]、1回前の出力値T1[n−1]、2回前の出力値T2[n−2]などの複数の出力値のそれぞれに係数を乗じ、それらの和を算出する関数でもよい。また、関数F1は、温度センサ41の出力値の変化と表示パネル10の実際の温度変化との間のタイムラグを補償できるものであれば、必ずしも式(2)に限られず、種々の変更がなされてよい。
表示パネル10の温度はその位置によって異なる。そこで、この例の表示パネル10は、図1に示すように、複数の領域Aiに予め区画されている(図1ではi=1,2・・・25)。温度算出部2bは複数の領域のそれぞれについて温度を算出する。すなわち、上述した係数K、TK1、TR1、IR1及びオフセット値OFS1は、複数の領域のそれぞれに対応付けて記憶部2Bに格納されている。温度算出部2bは各領域に対応付けられた係数及びオフセット値を利用して、当該領域の温度を算出する。例えば、領域Amの温度を算出する場合には、温度算出部2bは当該領域Amに対応付けられた係数Km,TK1m、TR1m、IR1m及びオフセット値OFS1mを用いて、当該領域Amの温度を算出する。なお、式(1)や関数F1、G1のかたちは、全ての領域で共通である。
表示パネル10には、このような複数の領域は設定されていなくてもよい。この場合、係数K、TK1、TR1、IR1及びオフセット値OFS1は、例えば、表示パネル10の全体の平均温度が算出され得るよう設定されてよい。
補正処理部2cは、算出された表示パネル10の温度に基づいて、表示パネル10に表示する映像に関連する各種パラメータを補正する。上述したように、この例では表示パネル10は複数の領域に区画されている。そのため、補正処理部2cは、各領域に対応するパラメータを、当該領域について算出された温度に基づいて算出する。
パラメータは、例えば各画素の階調値である。すなわち、補正処理部2cは、表示パネル10の温度に基づいて入力画像信号の階調値を補正し、当該補正した階調値に対応する信号を出力画像信号として出力する。補正処理部2cは各領域に形成された画素の階調値を、当該領域について算出された温度に基づいて補正する。また、パラメータは、TFT基板10a或いはカラーフィルタ基板10bに形成された共通電極(不図示)に印加する電圧でもよい。すなわち、補正処理部2cは、共通電極に印加する電圧を領域の温度に基づいて補正してもよい(Vcom補正)。
この例の補正処理部2cは、図4に示すように、補正元データ算出部2dと階調値算出部2eとを含んでいる。補正元データ算出部2dは算出された表示パネル10の温度に対応する補正元データ(例えば、補正値や補正テーブル)を取得し、記憶部2Bに格納する。この例の補正元データ算出部2dは、表示パネル10に規定された複数の領域A1〜A25のそれぞれについて補正元データを取得し、補正元データを各領域に対応付けて記憶部2Bに格納する。格納された補正元データは新たな表示パネル10の温度が算出されるまで、階調値の補正処理に利用される。
階調値算出部2eは記憶部2Bに格納された補正元データと入力画像信号とに基づいて出力画像信号を算出し、当該出力画像信号を信号線駆動回路4に出力する。具体的には、階調値算出部2eは、ある画素の階調値を示す出力画像信号を出力する場合、当該画素を含む領域に対応付けられた補正元データを記憶部2Bから読み出す。そして、階調値算出部2eは読み出した補正元データを利用して、当該画素について出力画像信号を算出する。階調値算出部2eは1フレーム間で全ての画素について以上の処理を実行する。
表示パネル10の温度を算出する処理の流れについて説明する。図5は、制御装置2が実行する処理の例を示すフローチャートである。この処理は、表示パネル10を駆動している間、所定の周期で繰り返し実行される。処理の周期は、例えば映像の更新周期(1/60sec)よりも長く設定されてよい。
まず、制御装置2(センサ出力取得部2a)は第1温度センサ41の出力値(現在の出力値T1[n])と第2温度センサ42の出力値T2とを取得する(S101)。次に、制御装置2(温度算出部2b)は、前回の処理において算出された関数G1の演算結果G1[n−1](すなわち前周期の処理で得られたタイムラグ反映値)を、記憶部2Bから読み出す(S102)。そして、制御装置2(温度算出部2b)は、式(3)を利用して、新たなタイムラグ反映値G1[n]を算出し、前回のタイムラグ反映値G1[n−1]に替えてタイムラグ反映値G1[n]を記憶部2Bに格納する(S103)。ここで格納されたタイムラグ反映値G1[n]は次周期の処理のS102で読み出される。次に制御装置2(温度算出部2b)は式(1)及び(2)を利用し、第1温度センサ41の出力値T1[n]と、第2温度センサ42の出力値T2と、タイムラグ反映値G1[n]とから、表示パネル10の温度Tpを算出する(S104)。その後、制御装置2(補正元データ算出部2d)は、表示パネル10の温度Tpに対応する補正元データを算出し、当該補正元データを前周期の処理で算出された補正元データに替えて、記憶部2Bに格納し(S105)、今回の処理を終了する。
上述したように、この例の表示パネル10は複数の領域に区画されている。そのため、S102〜S105の処理は複数の領域のそれぞれについて実行される。すなわち、S102では、複数の領域のそれぞれについてG1[n−1]が読み出される。そして、S103では、各領域について設定された係数IR1を用いて、当該領域のタイムラグ反映値G1[n]が算出され、当該タイムラグ反映値G1[n]が各領域に対応付けて記憶部2Bに格納される。S104では、各領域について設定された係数K,TK1,TR1及びオフセット値OFS1を用いて、各領域の温度が算出される。そして、S105では各領域についての補正元データが選択される。そして、全ての領域についてS102〜S105の処理が実行された時に今回の処理は終了する。なお、上述したように、表示パネル10は必ずしも複数の領域に区画されていなくてもよい。この場合、S102〜S105の処理が1回終了したときに、今回の処理は終了する。
[第2の例]
本発明の第2の例について説明する。図6は第2の例の表示装置1が備える温度センサの位置を説明するための図である。同図では、図3と同様に、後フレーム31の背面が示されている。なお、なお、第2の例については、以上説明した例と異なる点についてのみ説明し、その他の点は以上の例と同様である。
本発明の第2の例について説明する。図6は第2の例の表示装置1が備える温度センサの位置を説明するための図である。同図では、図3と同様に、後フレーム31の背面が示されている。なお、なお、第2の例については、以上説明した例と異なる点についてのみ説明し、その他の点は以上の例と同様である。
図6の例の表示装置1は、上述した第1温度センサ41と、ハウジング50内に配置される第2温度センサ42Bとを備えている。第2温度センサ42Bは、上述の第2温度センサ42とは異なり、必ずしも環境温度を検知するのに適した位置には設置されることを要さない。表示パネル10と熱源装置とに対する第2温度センサ42Bの相対的な位置は、表示パネル10と熱源装置に対する第1温度センサ41の相対的な位置とは異なっている。すなわち、熱源装置と第2温度センサ42Bとの距離や、表示パネル10と第2温度センサ42Bとの距離は、第1温度センサ41についてそれらとは異なっている。
この例の第2温度センサ42Bと熱源装置(LED21)との距離は、第1温度センサ41と熱源装置との距離よりも大きい。例えば、第2温度センサ42Bは回路基板12A,12BとLED21とから離れて配置された回路基板に実装される。図6の例では、第2温度センサ42Bはメイン基板13に実装されている。なお、第2温度センサ42Bの設置位置はこれに限られない。例えば第2温度センサ42Bはアプリケーション基板15や電源基板14上に実装されてもよい。
この例の制御装置2も、その機能として、センサ出力取得部2aと温度算出部2bと、補正処理部2cとを含んでいる(図4参照)。センサ出力取得部2aと補正処理部2cの機能は上述した例と同様である。
この例の温度算出部2bは、第1温度センサ41の出力値に基づく値と、第2温度センサ42Bの出力値に基づく値との差に基づいて、表示パネル10の温度を算出する。
第1温度センサ41の出力値に基づく値は、第1の関数の演算結果である。第1の関数は、熱源装置(例えばLED21)の温度が変化する状況で、表示パネル10の実際の温度変化に追従する値を、第1温度センサ41の出力値からの演算結果として得ることのできる関数である。すなわち、第1の関数は、熱源装置の温度が変化し、且つ、環境温度が一定の状況で、その演算結果が表示パネル10の温度に比例するよう設定されている。
また、第2温度センサ42Bの出力値に基づく値は、第2の関数の演算結果である。第2の関数は、熱源装置の温度が変化する状況で、表示パネル10の実際の温度変化に追従する値を第2温度センサ42Bの出力値からの演算結果として得ることのできる関数である。すなわち、第2の関数は、熱源装置の温度が変化し、且つ、環境温度が一定の状況で、その演算結果が表示パネル10の温度に比例するよう設定されている。
温度算出部2bはこのような2つの演算結果の差に基づいて、表示パネル10の温度を算出する。この2つの演算結果は、いずれも熱源装置の温度変化に起因する表示パネル10の実際の温度変化に追従するように算出される値である。従って、それらの差は熱源装置の温度変化の影響が抑えられた、環境温度に依存する値となる。そのため、このような算出処理によれば、環境温度を検知するための専用の温度センサ(例えば、上述の第2温度センサ42)を設けることなく、精度の高い温度推定が可能となる。
第1温度センサ41の出力値の変化と、表示パネル10の温度の変化との間にはタイムラグがある。また、第2温度センサ42Bの出力値の変化と、表示パネル10の温度の変化との間にもタイムラグがある。そこで、第1の関数は第1温度センサ41の現在の出力値と、それ以前に取得された出力値とに基づく値を演算結果として出力する。同様に、第2の関数は第2温度センサ42Bの現在の出力値と、それ以前に取得された出力値とに基づく値を演算結果として出力する。これにより、タイムラグが補償され得る。
例えば、第1の関数は上述の関数F1(例えば式(2))である。上述したように、関数F1によれば、温度センサ41の出力値の変化と表示パネル10の温度の変化との間のタイムラグが補償され得る。すなわち、関数F1によれば、熱源装置の温度が変化する状況で、第1温度センサ41の出力値から表示パネル10の温度変化に追従する値が算出され得る。
また、第2の関数は、例えば関数F1と概ね同様の関数であって、各項の係数とオフセット値についてのみ関数F1との間で相違を有する関数である。すなわち、第2の関数は例えば次の式(4)及び(5)で表される。
F2(T2)=TK2×T2[n]+TR2×G2[n]+OFS2・・・(4)
G2[n]=T2[n]×(1−IR2))+G2[n−1]×IR2・・・(5)
T2[n]:第2温度センサ42Bの現在の出力値
G2[n]:第2温度センサ42Bの現在の出力値と、それより前に取得した出力値とが反映される値(以下において、タイムラグ反映値と称する)
G2[n−1]:第2温度センサ42Bの現在の出力値T2[n]を利用した算出処理より1回前の算出処理で得られたタイムラグ反映値、すなわち1つ前の出力値T2[n−1]と、それより前に取得した出力値とが反映される値
TK2,TR2,IR2:係数
OFS2:オフセット値
F2(T2)=TK2×T2[n]+TR2×G2[n]+OFS2・・・(4)
G2[n]=T2[n]×(1−IR2))+G2[n−1]×IR2・・・(5)
T2[n]:第2温度センサ42Bの現在の出力値
G2[n]:第2温度センサ42Bの現在の出力値と、それより前に取得した出力値とが反映される値(以下において、タイムラグ反映値と称する)
G2[n−1]:第2温度センサ42Bの現在の出力値T2[n]を利用した算出処理より1回前の算出処理で得られたタイムラグ反映値、すなわち1つ前の出力値T2[n−1]と、それより前に取得した出力値とが反映される値
TK2,TR2,IR2:係数
OFS2:オフセット値
現在の出力値T2[n]は、例えばセンサ出力取得部2aが取得した最新の出力値である。なお、現在の出力値T2[n]は必ずしも最新の出力値でなくてもよい。例えばセンサ出力取得部2aによりノイズが検出された場合には、現在の出力値T2[n]は1回前や2回前のサンプリングタイミングで取得された出力値でもよい。また、式(5)で示す関数G2は一次の無限インパルス応答フィルタであるが、必ずしもこれに限定されない。関数G2は、関数G1と同様に、2次の無限インパルス応答フィルタや3次の無限インパルス応答フィルタでもよい。また、関数G2は有限インパルス応答フィルタでもよい。また、関数F2は、第2温度センサ42Bの出力値の変化と表示パネル10の温度変化との間のタイムラグを補償できるものであれば、必ずしも式(4)に限られず、種々の変更がなされてよい。
温度算出部2bは、例えば次の式(6)を用いて、表示パネル10の温度Tpを算出する。
Tp={K2×F1(T1)−K1×F2(T2)}/{K2−K1}・・・(6)
T1:第1温度センサ41の出力値
F1:第1温度センサ41の出力値に基づく値を算出するための第1の関数
T2:第2温度センサ42Bの出力値
F2:第2温度センサ42Bの出力値に基づく値を算出するための第2の関数
K1,K2:係数
式(6)において、T1は第1温度センサ41の現在の出力値と、それより前に取得された出力値の双方を表している。また、T2は第2温度センサ42Bの現在の出力値と、それより前に取得された出力値の双方を表している。
Tp={K2×F1(T1)−K1×F2(T2)}/{K2−K1}・・・(6)
T1:第1温度センサ41の出力値
F1:第1温度センサ41の出力値に基づく値を算出するための第1の関数
T2:第2温度センサ42Bの出力値
F2:第2温度センサ42Bの出力値に基づく値を算出するための第2の関数
K1,K2:係数
式(6)において、T1は第1温度センサ41の現在の出力値と、それより前に取得された出力値の双方を表している。また、T2は第2温度センサ42Bの現在の出力値と、それより前に取得された出力値の双方を表している。
なお、式(6)は次のように変形できる。
Tp=F1(T1)+{(F1(T1)−F2(T2)}×{K1/(K2−K1)}・・・(6−1)
式(6−1)の第2項が環境温度に応じた値、すなわち熱源装置の温度変化の影響が抑えられた値となる。また、式(6−1)の第1項が、第1温度センサ41の出力値の変化と表示パネル10の温度変化との間のタイムラグを補償する項となる。
Tp=F1(T1)+{(F1(T1)−F2(T2)}×{K1/(K2−K1)}・・・(6−1)
式(6−1)の第2項が環境温度に応じた値、すなわち熱源装置の温度変化の影響が抑えられた値となる。また、式(6−1)の第1項が、第1温度センサ41の出力値の変化と表示パネル10の温度変化との間のタイムラグを補償する項となる。
上述したように、第1の関数である関数F1は、熱源装置の温度が変化する状況で、表示パネル10の実際の温度変化に追従する値を、第1温度センサ41の出力値からの演算結果として得ることのできる関数である。そのため、関数F1と表示パネル10の温度は次の式(7)で表される関係を有する。
Tp=F1(T1)+K1×Tr・・・(7)
Tp:表示パネル10の温度
Tr:環境温度
また、第2の関数である関数F2は、上述したように、熱源装置の温度が変化する状況で、表示パネル10の実際の温度変化に追従する値を、第2温度センサ42Bの出力値からの演算結果として得ることのできる関数である。そのため、関数F2と表示パネル10の温度は次の式(8)で表される関係を有する。
Tp=F2(T2)+K2×Tr・・・(8)
式(7)と式(8)から環境温度Trを消去することにより、上述の式(6)が得られる。
Tp=F1(T1)+K1×Tr・・・(7)
Tp:表示パネル10の温度
Tr:環境温度
また、第2の関数である関数F2は、上述したように、熱源装置の温度が変化する状況で、表示パネル10の実際の温度変化に追従する値を、第2温度センサ42Bの出力値からの演算結果として得ることのできる関数である。そのため、関数F2と表示パネル10の温度は次の式(8)で表される関係を有する。
Tp=F2(T2)+K2×Tr・・・(8)
式(7)と式(8)から環境温度Trを消去することにより、上述の式(6)が得られる。
上述したように、表示パネル10は複数の領域に区画されている(図1参照)。そのため、式(4),(5),(6)の係数TK2,TR2,IR2,K1,K2及びオフセット値OFS2も、複数の領域のそれぞれに対応付けて記憶部2Bに格納されている。そして、温度算出部2bはこれらの係数を利用して、複数の領域のそれぞれについて表示パネル10の温度を算出する。
第2の例における表示パネル10の温度を算出する処理の流れについて説明する。図7は、この例の制御装置2が実行する処理の例を示すフローチャートである。この処理も、図5の例と同様に、表示装置1が駆動している間、所定の周期で繰り返し実行される。
まず、制御装置2(センサ出力取得部2a)は第1温度センサ41の出力値(現在の出力値T1[n])と第2温度センサ42Bの出力値(現在の出力値T2[n])とを取得する(S201)。次に、制御装置2(温度算出部2b)は、前周期の処理において算出された関数G1,G2の演算結果G1[n−1],G2[n−1]を、記憶部2Bから読み出す(S202)。そして、制御装置2(温度算出部2b)は式(3)を利用して、新たなタイムラグ反映値G1[n]を算出し、前回のタイムラグ反映値G1[n−1]に替えてタイムラグ反映値G1[n]を記憶部2Bに格納する(S203)。また、制御装置2(温度算出部2b)は式(5)を利用して、新たなタイムラグ反映値G2[n]を算出し、前回のタイムラグ反映値G2[n−1]に替えてタイムラグ反映値G2[n]を記憶部2Bに格納する(S203)。ここで格納されたタイムラグ反映値G1[n],G2[n]は次周期の処理に利用される。次に制御装置2(温度算出部2b)は式(6)を利用し、表示パネル10の温度を算出する(S204)。なお、以上では、説明のために式(2),(4),(6)を分けて記載したが、式(2)及び(4)の演算は式(6)の演算と分けて実行されなくてもよい。
その後、制御装置2(補正元データ算出部2d)は、図5のS105と同様の処理S205を実行し、今回の処理を終了する。上述したように、この例の表示パネル10は複数の領域に区画されている。そのため、図5を参照して説明したのと同様に、S202〜S205の処理は複数の領域のそれぞれについて実行される。
なお、第2の例の温度算出部2bが実行する処理は、以上説明したものに限られない。例えば式(6)は種々の変更が可能である。すなわち、表示装置1が備える温度センサの数は必ずしも2つに限られず、さらに多くのセンサが設けられてよい。例えば、3つの温度センサが設けられる場合には、温度算出部2bは例えば次の式(9)を利用して表示パネル10の温度を算出してもよい。なお、式(9)では、以上説明したものと同一の関数、変数については同一の文字を使用している。
Tp=Fc(Tc)+(F1(T1)−F2(T2))×Ks・・・(9)
Tc:第3温度センサの出力値
Fc:第3温度センサの出力値を変数とする関数
式(9)中のTcは第3温度センサの現在の出力値と、それより前に取得された出力値の双方を示している。また、関数Fcは、関数F1やF2と同様に、熱源装置の温度が変化し、環境温度が一定の状況で、その演算結果Fc(Tc)がパネル10の温度変化に追従する値となるように設定された関数である。すなわち、関数Fcは、第3温度センサの出力値の変化と表示パネル10の温度の変化との間のタイムラグを補償する関数である。
Tp=Fc(Tc)+(F1(T1)−F2(T2))×Ks・・・(9)
Tc:第3温度センサの出力値
Fc:第3温度センサの出力値を変数とする関数
式(9)中のTcは第3温度センサの現在の出力値と、それより前に取得された出力値の双方を示している。また、関数Fcは、関数F1やF2と同様に、熱源装置の温度が変化し、環境温度が一定の状況で、その演算結果Fc(Tc)がパネル10の温度変化に追従する値となるように設定された関数である。すなわち、関数Fcは、第3温度センサの出力値の変化と表示パネル10の温度の変化との間のタイムラグを補償する関数である。
[第3の例]
本発明の第3の例について説明する。図8は第3の例の表示装置1が備える温度センサの位置を説明するための図である。同図では、図3と同様に、後フレーム31の背面が示されている。なお、第3の例については、以上説明した例と異なる点についてのみ説明し、その他の点は以上の例と同様である。
本発明の第3の例について説明する。図8は第3の例の表示装置1が備える温度センサの位置を説明するための図である。同図では、図3と同様に、後フレーム31の背面が示されている。なお、第3の例については、以上説明した例と異なる点についてのみ説明し、その他の点は以上の例と同様である。
この例の表示装置1は、図8に示すように、温度センサ43を有している。図8に示す例では、温度センサ43は回路基板12Aに実装されている。なお、温度センサ43の位置はこれに限られない。例えば温度センサ43はメイン基板13やアプリケーション基板15に実装されてもよい。
制御装置2は表示装置1内の熱源となる装置を制御している。ここで説明する例の制御装置2は、上述したように、バックライトユニット20の光源であるLED21を制御している。制御装置2はLED21の輝度に応じた制御情報をバックライト駆動回路6(図1参照)に出力する。バックライト駆動回路6は制御情報に応じた駆動電力をLED21に供給する。制御情報は、例えばLED21に供給される駆動電力の電流値である。また、LED21がデューティー制御される場合には、制御情報はLED21の点灯時間(デューティー比)である(以下、デューティー比や電流値を制御指令値と称する)。
この例の制御装置2は、上述したように、高輝度モードと、中輝度モードと、低輝度モードとをその制御モードとして有しており、各制御モードに応じた制御指令値を制御情報として出力する。すなわち、制御装置2は、3つの制御モードにそれぞれ対応する3つの制御指令値のうち、現在の制御モードに応じた制御指令値を出力する。
なお、制御装置2の制御はこれに限られない。例えば、制御装置2はさらに多くの制御モードを有してもよい。この場合でも、制御装置2は現在の制御モードに対応する制御指令値を出力する。また、表示パネル10が複数の領域に区画され、制御装置2は表示パネル10の領域毎にLED21の輝度を制御するエリア駆動を実行してもよい。この場合、制御装置2は表示パネル10の複数の領域のそれぞれに対応付けられたLED21について制御指令値を出力する(なお、ここで言及する複数の領域は、エリア駆動のために設定された領域であり、図1に示す領域A1〜A25とは同じではない)。また、第3の例で制御装置2が制御する装置はバックライトユニット20に限られない。すなわち、第3の例で制御装置2が制御する装置は、制御装置2による制御の変更により発熱量の変わる装置であれば、バックライトユニット20以外の装置でもよい。その場合、それらの装置に対する制御情報が制御指令値である。
図9は第3の例の制御装置2の機能を示すブロック図である。この例の制御装置2は、センサ出力取得部2aと温度算出部2bと補正処理部2cとに加えて、制御情報取得部2fを含んでいる。
制御情報取得部2fは、バックライト駆動回路6に出力される制御指令値を、予め設定されたサンプリング周期で取得する。例えば、制御装置2が制御指令値を記憶部2Bに格納している場合、制御情報取得部2fはその制御指令値を記憶部2Bから読み出す。また、エリア駆動が実行される場合、表示パネル10の複数の領域にそれぞれ対応する複数の制御指令値から、それらを包括する制御指令値(例えば平均値)を算出してもよい。
センサ出力取得部2aは、上述の例と同様に、温度センサ43の出力値を予め設定されたサンプリング周期で取得する。
この例の温度算出部2bは、温度センサ43の出力値と制御指令値とに基づいて、表示パネル10の温度を算出する。熱源となる装置から出る熱量は制御指令値と相関関係を有する。例えば、LED21の輝度が増すと、その発熱量は増加する。そのため、制御指令値を利用する算出処理によれば、少ないセンサ数でより精度の高い温度推定が可能となる。
この例の温度算出部2bは、温度センサ43の出力値に基づく値と、制御指令値に基づく値との差に基づいて、表示パネル10の温度を算出する。これによれば、第2の例と同様に、環境温度を検知するための専用の温度センサ(例えば、上述の第2温度センサ42)を設けることなく、精度の高い温度推定が可能となる。ここで、温度センサ43の出力値に基づく値は、温度センサ43の出力値自体でもよい。
温度センサ43の出力値の変化と、表示パネル10の温度の変化との間にはタイムラグがある。また、制御指令値の変化と表示パネル10の温度の変化との間、及び制御指令値の変化と温度センサ43の出力値の変化との間にもタイムラグがある。そこで、この例の温度算出部2bはこれらのタイムラグを補償するために、温度センサ43の現在の出力値と、それ以前に取得された出力値と、現在の制御指令値とそれより前の制御指令値とに基づいて、表示パネル10の温度を算出する。
温度算出部2bは、例えば次の式(10)を用いて、表示パネル10の温度を算出する。
Tp=F3(T3’)+K3×{T3−Fr(Cv)}/Kr・・・(10)
Tp:表示パネル10の温度
T3,T3’:温度センサ43の出力値
F3:温度センサ43の出力値を変数とする関数
Cv:制御指令値
Fr:制御指令値を変数とする関数
K3,Kr:係数
関数F3中の変数T3’は温度センサ43の現在の出力値と、それより前に取得された出力値の双方を表している。またCvは現在の制御指令値と、それより前の制御指令値の双方を示している。
Tp=F3(T3’)+K3×{T3−Fr(Cv)}/Kr・・・(10)
Tp:表示パネル10の温度
T3,T3’:温度センサ43の出力値
F3:温度センサ43の出力値を変数とする関数
Cv:制御指令値
Fr:制御指令値を変数とする関数
K3,Kr:係数
関数F3中の変数T3’は温度センサ43の現在の出力値と、それより前に取得された出力値の双方を表している。またCvは現在の制御指令値と、それより前の制御指令値の双方を示している。
式(10)では、温度センサ43の出力値に基づく上述の値は、温度センサ43の出力値T3自体である。この場合、制御指令値に基づく値Fr(Cv)を得るための関数Frは、制御指令値が変化する状況、すなわちLED21の温度が変化する状況で、温度センサ43の出力値に追従する値を演算結果として得ることのできる関数に設定される(以下では、関数Frを(以下、指令値変換関数と称する))。すなわち、指令値変換関数Frは、制御指令値が変化し、且つ、環境温度が一定の状況で、その演算結果Fr(Cv)が温度センサ43の出力値に概ね比例するよう設定されている。このような指令値変換関数によれば、温度センサ43の出力値と演算結果Fr(Cv)との差は、LED21の温度変化(制御指令値の変化)の影響が抑えられた、環境温度に依存する値となる。そのため、このような差を利用して表示パネル10の温度を算出する処理によれば、環境温度を検知するための専用の温度センサを設けることなく、精度の高い温度推定が可能となる。なお、式(10)中の第2項がLED21の温度変化からの影響が抑えられる、環境温度に依存する項である。
また、上述したように、制御指令値の変化と温度センサ43の出力値の変化との間にはタイムラグがある。つまり、温度センサ43の出力値は制御指令値の変化から遅れて変化する。そのため、指令値変換関数Frは、その演算結果が、現在の制御指令値と、それより前に取得された制御指令値とに基づく値となるように設定される。例えば、指令値変換関数Frは、上述の関数F1(例えば式(2))と同様のかたちを有し、係数やオフセット値についてのみ関数F1とは相違を有する関数である。すなわち、指令値変換関数Frは例えば次の式(11)で表される。
Fr(Cv)=TKr×Cv[n]+TRr×Gr[n]+OFSr・・・(11)
Cv[n]:現在の制御指令値
Gr[n]:現在の制御指令値と、それより前に取得した制御指令値とが反映される値(以下において、タイムラグ反映値と称する)
TKr,TRr:係数
OFSr:オフセット値
現在の制御指令値Cv[n]は、例えば制御情報取得部2fが取得した最新の出力値である。なお、現在の制御指令値Cv[n]は必ずしも最新の制御指令値でなくてもよい。
Fr(Cv)=TKr×Cv[n]+TRr×Gr[n]+OFSr・・・(11)
Cv[n]:現在の制御指令値
Gr[n]:現在の制御指令値と、それより前に取得した制御指令値とが反映される値(以下において、タイムラグ反映値と称する)
TKr,TRr:係数
OFSr:オフセット値
現在の制御指令値Cv[n]は、例えば制御情報取得部2fが取得した最新の出力値である。なお、現在の制御指令値Cv[n]は必ずしも最新の制御指令値でなくてもよい。
式(11)では、温度算出部2bは現在の制御指令値Cv[n]と、それより前に取得した制御指令値に基づくタイムラグ反映値Gr[n]とに、係数TKr、TRrをそれぞれ乗じている。係数TKrと係数TRrは、温度センサ43とLED21との距離の大きさに依存する。
式(11)のタイムラグ反映値Gr[n]は、式(3)中のタイムラグ反映値G1[n]と同様に、例えば次の式(12)で表される。
Gr[n]=Cv[n]×(1−IRr))+Gr[n−1]×IRr・・・(12)
Gr[n−1]:現在の制御指令値Cv[n]を利用した算出処理より1回前の算出処理で算出されたタイムラグ反映値、すなわち1つ前の制御指令値Cv[n−1]と、それより前に取得した制御指令値とが反映される値
IRr:係数
関数Gr(式(12))は無限インパルス応答フィルタであり、タイムラグ反映値Gr[n]にはそれより前のタイムラグ反映値がフィードバックされている。すなわち、関数Grは、現在の制御指令値Cv[n]より前に取得した制御指令値Cv[n−1]に基づいて関数Grから得られた演算結果Gr[n−1]と、現在の制御指令値Cv[n]とを変数している。この例の関数Grは1次の無限インパルス応答フィルタである。なお、係数IRrも温度センサ43とLED21との距離に依存する値である。例えば温度センサ43とLED21との距離が大きい場合、係数IRrは大きくなる。なお、関数Grは2次の無限インパルス応答フィルタや、3次の無限インパルス応答フィルタでもよい。また、関数Grは有限インパルス応答フィルタでもよい。
Gr[n]=Cv[n]×(1−IRr))+Gr[n−1]×IRr・・・(12)
Gr[n−1]:現在の制御指令値Cv[n]を利用した算出処理より1回前の算出処理で算出されたタイムラグ反映値、すなわち1つ前の制御指令値Cv[n−1]と、それより前に取得した制御指令値とが反映される値
IRr:係数
関数Gr(式(12))は無限インパルス応答フィルタであり、タイムラグ反映値Gr[n]にはそれより前のタイムラグ反映値がフィードバックされている。すなわち、関数Grは、現在の制御指令値Cv[n]より前に取得した制御指令値Cv[n−1]に基づいて関数Grから得られた演算結果Gr[n−1]と、現在の制御指令値Cv[n]とを変数している。この例の関数Grは1次の無限インパルス応答フィルタである。なお、係数IRrも温度センサ43とLED21との距離に依存する値である。例えば温度センサ43とLED21との距離が大きい場合、係数IRrは大きくなる。なお、関数Grは2次の無限インパルス応答フィルタや、3次の無限インパルス応答フィルタでもよい。また、関数Grは有限インパルス応答フィルタでもよい。
上述したように、温度センサ43の出力値の変化と表示パネル10の温度変化との間にもタイムラグがある。そこで、この例の温度算出部2bも、そのタイムラグを補償するために、温度センサ43の現在の出力値と、それより前に取得した出力値とに基づいて表示パネル10の温度を算出する。この例では、式(10)中の関数F3がそのタイムラグを補償する関数となっている。関数F3は、上述の関数F1(例えば式(2))と同様のかたちを有し、係数やオフセット値についてのみ関数F1とは相違を有する関数である。すなわち、関数F3は例えば次の式(13)及び(14)で表される。
F3(T3)=TK3×T3[n]+TR3×G3[n]+OFS3・・・(13)
G3[n]=T3[n]×(1−IR3)+G3[n−1]×IR3・・・(14)
T3[n]:温度センサ43の現在の出力値
G3[n]:温度センサ43の現在の出力値と、それより前に取得した出力値とが反映される値(以下において、タイムラグ反映値と称する)
G3[n−1]:1回前の算出処理で得られたタイムラグ反映値、すなわち1つ前の出力値T3[n−1]と、それより前に取得した出力値とが反映される値
TK3,TR3:係数
OFS2:オフセット値
IR2:係数
F3(T3)=TK3×T3[n]+TR3×G3[n]+OFS3・・・(13)
G3[n]=T3[n]×(1−IR3)+G3[n−1]×IR3・・・(14)
T3[n]:温度センサ43の現在の出力値
G3[n]:温度センサ43の現在の出力値と、それより前に取得した出力値とが反映される値(以下において、タイムラグ反映値と称する)
G3[n−1]:1回前の算出処理で得られたタイムラグ反映値、すなわち1つ前の出力値T3[n−1]と、それより前に取得した出力値とが反映される値
TK3,TR3:係数
OFS2:オフセット値
IR2:係数
なお、式(14)で示す関数G3は一次の無限インパルス応答フィルタであるが、必ずしもこれに限定されず、関数G1と同様に、2次の無限インパルス応答フィルタや3次の無限インパルス応答フィルタでもよい。また、関数G3は有限インパルス応答フィルタでもよい。また、関数F3は、温度センサ43の出力値の変化と表示パネル10の温度変化との間のタイムラグを補償できるものであれば、種々の変更がなされてよい。
式(10)は例えば次のように導出され得る。指令値変換関数Frと温度センサ43の出力値の関係は次の式(15)で表される。
T3=Fr(Cv)+Kr×Tr+ε・・・(15)
Tr:環境温度
ε:誤差
また、温度センサ43の出力値と表示パネル10の温度は、例えば次の式(16)で表される関係を有する。
Tp=F3(T3’)+K3×Tr・・・(16)
Tp:表示パネル10の温度
そして、式(15),(16)から環境温度Trを消去すると、次の式(17)が得られる。
Tp=F3(T3’)+K3{T3−Fr(Cv)}/Kr−(K3/Kr)×ε・・・(17)
式(17)から誤差εを含む項を除いたものが式(10)となる。なお、係数K3,Krは、LED21と温度センサ43と表示パネル10の位置関係に依存する。そこで、式(16)において係数K3が小さくなるように、また、式(15)において係数Krが大きくなるように、それらの位置関係を設定することで、式(17)の誤差εを含む項を小さくできる。
T3=Fr(Cv)+Kr×Tr+ε・・・(15)
Tr:環境温度
ε:誤差
また、温度センサ43の出力値と表示パネル10の温度は、例えば次の式(16)で表される関係を有する。
Tp=F3(T3’)+K3×Tr・・・(16)
Tp:表示パネル10の温度
そして、式(15),(16)から環境温度Trを消去すると、次の式(17)が得られる。
Tp=F3(T3’)+K3{T3−Fr(Cv)}/Kr−(K3/Kr)×ε・・・(17)
式(17)から誤差εを含む項を除いたものが式(10)となる。なお、係数K3,Krは、LED21と温度センサ43と表示パネル10の位置関係に依存する。そこで、式(16)において係数K3が小さくなるように、また、式(15)において係数Krが大きくなるように、それらの位置関係を設定することで、式(17)の誤差εを含む項を小さくできる。
なお、以上説明した第3の例では、温度算出部2bは温度センサ43の出力値T3自体と、制御指令値に基づく値との差に基づいて、表示パネル10の温度を算出している。しかしながら、温度センサ43の出力値に基づく値は、例えば上述の関数F3(式(13))の演算結果でもよい。すなわち、温度算出部2bは、関数F3の演算結果F3(T3)と、制御指令値に基づく値Fr(Cv)との差に基づいて、表示パネル10の温度を算出してもよい。関数F3はLED21の温度が変化する状況で、表示パネル10の実際の温度変化に追従する値を温度センサ43の出力値からの演算結果として得ることのできる関数である。この場合、上述の指令値変換関数Frは、表示パネル10の温度変化に追従する値を、制御指令値からの演算結果として得ることのできる関数でもよい。この場合、温度算出部2bは例えば次の式(18)によって表示パネル10の温度を算出する。
Tp=F3(T3’)+K3×{F3(T3’)−Fr(Cv)}/Kr・・・(18)
このような算出処理では、関数F3の演算結果F3(T3)と指令値変換関数の演算結果Fr(Cv)は、いずれも表示パネル10の温度変化に追従する値となる。そのため、それらの差はLED21の温度変化の影響が抑えられた、環境温度に依存する値となる。その結果、このような算出処理によっても、環境温度を検知するための専用の温度センサを設けることなく、精度の高い温度推定が可能となる。
Tp=F3(T3’)+K3×{F3(T3’)−Fr(Cv)}/Kr・・・(18)
このような算出処理では、関数F3の演算結果F3(T3)と指令値変換関数の演算結果Fr(Cv)は、いずれも表示パネル10の温度変化に追従する値となる。そのため、それらの差はLED21の温度変化の影響が抑えられた、環境温度に依存する値となる。その結果、このような算出処理によっても、環境温度を検知するための専用の温度センサを設けることなく、精度の高い温度推定が可能となる。
上述したように、表示パネル10は複数の領域に区画されている(図1参照)。そのため、式(10),(13),(14)の係数K3,TK3,TR3,IR3及びオフセット値OFS3も、複数の領域のそれぞれに対応付けて記憶部2Bに格納されている。そして、温度算出部2bはこれらの係数を利用して、複数の領域のそれぞれについて表示パネル10の温度を算出する。
第3の例における表示パネル10の温度を算出する処理の流れについて説明する。図10は、第3の制御装置2が実行する処理の例を示すフローチャートである。この処理も、図5の例と同様に、表示パネル10が駆動している間、所定の周期で繰り返し実行される。
まず、制御装置2(センサ出力取得部2a,制御情報取得部2f)は温度センサ43の出力値(現在の出力値T3[n])と、現在の制御指令値を取得する(S301)。次に、制御装置2(温度算出部2b)は、前周期の処理において算出された関数G3,Grの演算結果G3[n−1],Gr[n−1]を、記憶部2Bから読み出す(S302)。そして、制御装置2(温度算出部2b)は、式(14)を利用して、新たなタイムラグ反映値G3[n]を算出し、前回のタイムラグ反映値G3[n−1]に替えてタイムラグ反映値G3[n]を記憶部2Bに格納する(S303)。また、制御装置2(温度算出部2b)は、式(12)を利用して、新たなタイムラグ反映値Gr[n]を算出し、前回のタイムラグ反映値Gr[n−1]に替えてタイムラグ反映値Gr[n]を記憶部2Bに格納する(S303)。次に制御装置2(温度算出部2b)は式(10)を利用し、表示パネル10の温度を算出する(S304)。なお、以上では、説明のために式(10),(11),(13)を分けて記載したが、式(11)及び(13)の演算は式(10)の演算と分けて実行されなくてもよい。
その後、制御装置2(補正元データ算出部2d)は、図5のS105と同様の処理S305を実行し、今回の処理を終了する。上述したように、この例の表示パネル10は複数の領域に区画されている。そのため、図5を参照して説明したのと同様に、S302〜S305の処理は複数の領域のそれぞれについて実行される。
これまで説明した係数とオフセット値の導出方法について説明する。まず、液晶パネル10の表面上の複数の位置(この例では25箇所)に温度検出器(例えば熱電対、以下、実温度検出器とする)を配置する。例えば、領域A1〜A25のそれぞれに1つの実温度検出器を設ける。また、領域A1〜A25の角に実温度検出器が設けられてもよい。そして、複数の温度環境で、バックライトユニット20の制御モードを変化させながら表示装置1を駆動する。例えば、0度環境下でバックライトユニット20の制御モード(高輝度モード、中輝度モード、低輝度モード)を順番に変化させ、その後、別の温度環境下でバックライトユニット20の制御モードを順番に変化させる。その際、一定時間間隔(例えば10秒間隔)で、液晶パネル10に設置した実温度検出器で実際の温度を測定するとともに温度センサ41,42,42B,43の出力値を取得する。このような温度測定により、多数の実測温度と、実測温度にそれぞれ対応する、温度センサ41,42,42B,43の多数の出力値とが得られる。そして、温度センサ41,42,42B,43の出力値から実測温度を得る近似式(係数及びオフセット値)を求める。近似式の導出は、例えば最小二乗法により行うことができる。
以上説明したように、制御装置2は温度センサ41,42B,43の現在の出力値と、現在の出力値より前に取得した温度センサの出力値41,42B,43とに基づいて表示パネル10の温度を算出している。そのため、温度センサ41,42B,43の出力値の変化と、表示パネル10の温度変化との間にあるタイムラグが補償される。その結果、熱源となる装置の温度が変化する時でも、精度の高い温度推定が可能となる。
また、制御装置2は温度センサ41,42B,43の現在の出力値と、現在の出力値より前に取得した出力値から得られる値(以上の説明ではG1[n],G2[n],G3[n])のそれぞれに係数を乗じ、それらの和に基づいて表示パネル10の温度を算出している。この制御装置2によれば、タイムラグの大きさに応じて係数を変えることで、表示パネル10の温度と温度センサの出力値との間の等価式が実現できる。
また、制御装置2が利用する関数G1,G2,G3は、現在の出力値より前に取得した出力値に基づいて得られた関数G1,G2,G3の演算結果(以上の説明ではG1[n−1],G2[n−1],G3[n−1])と、現在の出力値とを変数とする関数である。すなわち、関数G1,G2,G3は無限インパルス応答フィルタである。これによれば、関数G1,G2,G3が例えば有限インパルス応答フィルタである場合に比して、表示パネル10の温度の算出に利用するメモリ領域を低減できる。
また、関数G1,G2,G3は1次の無限インパルス応答フィルタである。これによれば、表示パネル10の温度の算出に利用するメモリ領域をさらに低減できる。
第1の例では、表示装置1は第1温度センサ41に加えて、第1温度センサ41よりも熱源となる装置から離れた位置に設置され、表示装置1が置かれる環境温度を検知するための第2温度センサ42を備えている。第1の例の制御装置2は第2温度センサ42の出力値に基づいて、表示パネル10の温度を算出している。これによれば、環境温度と熱源となる装置の温度が互いに独立して変化する時でも、精度の高い温度推定が可能となる。
第2の例では、表示装置1は第1温度センサ41と、ハウジング50内に配置される第2温度センサ42Bと、を備えている。そして、制御装置2は、第1温度センサ41の出力値に基づく値(F1(T1))と第2温度センサ42Bの出力値に基づく値(F2(T2))との差に基づいて、表示パネル10の温度を算出している。これによれば、環境温度を検知するための専用の温度センサを要することなく、精度の高い温度推定が可能となる。
第2の例において、第1温度センサ41の出力値に基づく値(F1(T1))は、第1温度センサの現在の出力値と、当該現在の出力値より前に取得した第1温度センサの出力値とに基づいて算出される値である。また、第2温度センサ42Bの出力値に基づく値(F2(T2))は、第2温度センサ42Bの現在の出力値と、当該現在の出力値より前に取得した第2温度センサ42Bの出力値とに基づいて算出される値である。これによれば、第1温度センサ41の出力値の変化と表示パネル10の温度変化との間のタイムラグがあり、且つ、第2温度センサ42Bの出力値の変化と表示パネル10の温度変化との間のタイムラグがある場合でも、精度の高い温度推定が可能となる。
第2の例では、第1温度センサ41の出力値に基づく値を算出するための第1の関数F1は、熱源となる装置の温度が変化する状況で、表示パネル10の温度変化に追従する値を第1温度センサ41の出力値からの演算結果として得ることのできる関数である。また、第2温度センサ42の出力値に基づく値を算出するための第2の関数F2は、熱源となる装置の温度が変化する状況で、表示パネル10の温度変化に追従する値を第2温度センサ42の出力値からの演算結果として得ることのできる関数である。これによれば、熱源となる装置の温度変化の影響が抑えられた、環境温度に依存する値に基づいて、表示パネル10の温度を算出できる。
また、制御装置2は熱源となるバックライトユニット20のLED21を制御している。そして、第3の例では、制御装置2は、温度センサ43の出力値と、制御装置2がバックライトユニット20の制御情報として出力する制御指令値とに基づいて、表示パネル10の温度を算出している。これによれば、少ないセンサ数で精度の高い温度推定が可能となる。
第3の例では、制御装置2は温度センサ43の出力値に基づく値と、制御指令値に基づく値(Fr(Cv))との差に基づいて、表示パネル10の温度を算出している。これによれば、環境温度を検知するための専用の温度センサを要することなく、精度の高い温度推定が可能となる。
第3の例では、制御指令値はバックライトユニット20のLED21の輝度を制御するための制御情報である。バックライトユニット20の駆動状態の表示パネル10の温度への影響は大きい。そのため、バックライトユニット20のLED21を制御するための制御指令値を利用することで、より精度の高い温度推定が可能となる。
第3の例では、制御指令値から得られる値(Fr(Cv)は、現在の制御指令値と、当該現在の制御指令値より前に出力された制御指令値とに基づいて算出される値である。これによれば、制御指令値の変化と温度センサ43の出力値の変化との間や、制御指令値の変化と表示パネル10の温度変化との間に、タイムラグがある場合でも、精度の高い温度推定が可能となる。
なお、本発明は以上説明した実施形態に限られず、種々の変更がなされてよい。
例えば、表示パネル10の温度を算出するために使用する関数は、必ずしも上述した無限インパルス応答フィルタでなくてもよい。
また、温度センサの数は以上説明した数に限られない。温度センサの数は、表示パネル10のサイズや、熱源となる装置の数に応じて適宜変更されてよい。
1 表示装置、2 制御装置、2A 制御部、2B 記憶部、2a センサ出力取得部、2b 温度算出部、2c 補正処理部、2d 補正元データ算出部、2e 階調値算出部、2f 制御情報取得部、4 信号線駆動回路、5 走査線駆動回路、6 駆動回路、10 表示パネル、12A,12B 回路基板、12a ICチップ、13 メイン基板、14 電源基板、15 アプリケーション基板、20 バックライトユニット、31 後フレーム、41,42,42B,43 温度センサ、50 ハウジング。
Claims (12)
- 表示パネルと、
前記表示パネルの駆動時に熱源となる装置と前記表示パネルとを収容するハウジングと、
前記ハウジング内に配置された温度センサと、
前記温度センサの出力値に基づいて前記表示パネルの温度を算出する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記温度センサの現在の出力値と、前記現在の出力値より前に取得した前記温度センサの出力値とに基づいて前記表示パネルの温度を算出する、
ことを特徴とする表示装置。 - 請求項1に記載の表示装置において、
前記制御装置は、前記現在の出力値と、前記現在の出力値より前に取得した前記出力値から得られる値のそれぞれに係数を乗じ、それらの和に基づいて前記表示パネルの温度を算出する、
ことを特徴とする表示装置。 - 請求項1または2に記載の表示装置において、
前記制御装置は関数を用いて前記表示パネルの温度を算出し、
前記関数は、前記現在の出力値より前に取得した前記出力値に基づいて得られた当該関数の演算結果と、前記現在の出力値とを変数とする関数である、
ことを特徴とする表示装置。 - 請求項3に記載の表示装置において、
前記関数は1次の無限インパルス応答フィルタである、
ことを特徴とする表示装置。 - 請求項1乃至4に記載の表示装置において、
前記温度センサである第1の温度センサと、
前記第1の温度センサよりも前記熱源となる装置から離れた位置に設置され、前記表示装置が置かれる環境温度を検知するための第2の温度センサと、を備え、
前記制御装置は、前記第1の温度センサの出力値と前記第2の温度センサの出力値とに基づいて、前記表示パネルの温度を算出する、
ことを特徴とする表示装置。 - 請求項1乃至4に記載の表示装置において、
前記温度センサは、第1の温度センサと第2の温度センサを含み、
前記制御装置は、前記第1の温度センサの出力値に基づく値と前記第2の温度センサの出力値に基づく値との差に基づいて、前記表示パネルの温度を算出する、
ことを特徴とする表示装置。 - 請求項6に記載の表示装置において、
前記第1の温度センサの出力値に基づく前記値は、前記第1の温度センサの現在の出力値と、当該現在の出力値より前に取得した前記第1の温度センサの出力値とに基づいて算出される値であり、
前記第2の温度センサの出力値に基づく前記値は、前記第2の温度センサの現在の出力値と、当該現在の出力値より前に取得した前記第2の温度センサの出力値とに基づいて算出される値である、
ことを特徴とする表示装置。 - 請求項6又は7に記載の表示装置において、
前記第1の温度センサの出力値に基づく前記値は第1の関数の演算結果であり、
前記第2の温度センサの出力値に基づく前記値は第2の関数の演算結果であり、
前記第1の関数は、前記熱源となる装置の温度が変化する状況で、前記表示パネルの温度変化に追従する値を前記第1の温度センサの出力値からの演算結果として得ることのできる関数であり、
前記第2の関数は、前記熱源となる装置の温度が変化する状況で、前記表示パネルの温度変化に追従する値を前記第2の温度センサの出力値からの演算結果として得ることのできる関数である、
ことを特徴とする表示装置。 - 請求項1乃至4のいずれかに記載の表示装置において、
前記制御装置は、前記熱源となる装置の制御情報である制御指令値を取得し、
前記制御装置は、前記温度センサの出力値と、前記制御指令値とに基づいて、前記表示パネルの温度を算出する、
ことを特徴とする表示装置。 - 請求項9に記載の表示装置において、
前記制御装置は、前記温度センサの出力値に基づく値と、前記制御指令値に基づく値との差に基づいて、前記表示パネルの温度を算出する、
ことを特徴とする表示装置。 - 請求項9又は10に記載の表示装置において、
前記制御指令値はバックライトユニットの光源を制御するための制御情報である、
ことを特徴とする表示装置。 - 請求項10に記載の表示装置において、
前記制御指令値に基づく前記値は、現在の制御指令値と、当該現在の制御指令値より前に取得された制御指令値とに基づいて算出される値である、
ことを特徴とする表示装置。
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