JP2013160359A - 電動式直動アクチュエータおよび電動式ブレーキ装置 - Google Patents

電動式直動アクチュエータおよび電動式ブレーキ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電動モータのロータ軸の回転をロックするロック機構を構成する部材の組み付けが容易で、組立性に優れた電動式直動アクチュエータを提供する。
【解決手段】電動モータ10のロータ軸11の回転を減速するギヤ減速機構12の中間ギヤ25に等間隔に設けられた係止穴26と、前進時にその係止穴26に係合して中間ギヤ25をロックするロックピン27と、そのロックピン27を進退させるリニアソレノイド28とでロック機構24を構成し、そのロックピン27をリニアソレノイド28の先端部に進退自在に取り付けてロックユニット29としてユニット化し、そのソレノイド28の先端部に設けたおねじ部30をハウジング1のベースプレート2に設けたねじ孔31にねじ固定することにより、ロックユニット29を止め具なしでハウジング1に固定でき、組立性の向上が図れるようにしたのである。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動モータのロータ軸の回転運動を運動変換機構によって被駆動部材の直線運動に変換する電動式直動アクチュエータと、その電動式直動アクチュエータを用いた電動式ブレーキ装置に関する。
従来、自動車用のブレーキ装置としては油圧式のものが多く採用されてきたが、近年、ABS(Antilock Brake System)等の高度なブレーキ制御の導入に伴い、これらの制御を複雑な油圧回路なしに行うことができる電動式ブレーキ装置が注目されている。電動式ブレーキ装置は、電動モータのロータ軸の回転運動を運動変換機構によってブレーキパッドの直線運動に変換する電動式直動アクチュエータが組み込まれており、ブレーキペダルの踏み込み信号等で電動モータを作動させることにより、直動アクチュエータによって直線駆動されたブレーキパッドでブレーキディスクを押圧して、ブレーキディスクに制動力を付与するようにしたものが多い。
ところが、上記のような電動式ブレーキ装置は、運転手のブレーキペダルの操作に応じて制動力を制御するサービスブレーキ機能しか有していないため、駐車時には電動モータに対する通電状態を継続して制動力を維持する必要があり、電力消費量が大きいという問題があった。
このため、最近では、駐車時に電動モータへの通電を停止しても制動力を維持することができるパーキングブレーキ機能を付加して、電力消費量を抑えられるようにした電動式ブレーキ装置が実用化されつつある。
例えば、特許文献1に記載された電動式ブレーキ装置は、電動モータのロータ軸に設けられたつめ車と、つめ車の周りに配置された係合つめと、係合つめをつめ車から離れる方向に付勢するねじりばねと、係合つめをつめ車に係合する方向へ移動させるリニアソレノイドとからなるロック機構を設け、そのロック機構の作用により電動モータのロータ軸の回転をロックおよびアンロックできるようにしている。
そして、前記ロック機構のうちの係合つめ、ねじりばねおよびソレノイドをユニット化し、ソレノイドの両端に設けたブラケットに通したボルトで、このユニット全体を運動変換機構等が収容されるキャリパに固定するようにして、組立性の向上を図っている。
特開2006−183809号公報
上述した従来の電動式ブレーキ装置は、ロック機構の一部を構成するユニットを複数のボルトでキャリパに固定しているので、ボルト穴の位置合わせやボルトの締め付けに手間がかかり、組立性の点でなお改善の余地があった。
そこで、本発明の課題は、電動モータのロータ軸の回転をロックするロック機構を構成する部材の組み付けが容易で、組立性に優れた電動式直動アクチュエータと、その電動式直動アクチュエータを採用した電動式ブレーキ装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、本発明の電動式直動アクチュエータは、電動モータと、その電動モータのロータ軸の回転を減速して出力するギヤ減速機構と、そのギヤ減速機構の出力ギヤの軸心に沿って軸方向に移動可能なスライド部材と、前記出力ギヤの回転運動を直線運動に変換して前記スライド部材に伝達する運動変換機構と、前記電動モータのロータ軸の回転をロックおよびアンロック可能なロック機構とを有する電動式直動アクチュエータにおいて、前記ロック機構が、前記ギヤ減速機構を形成する複数のギヤのうちの一つのギヤの側面周方向に設けられた複数の係止部と、その係止部に対して進退可能に設けられ、前進時に前記係止部に係合してギヤをロックするロックピンと、そのロックピンを進退させるピン駆動用アクチュエータとからなり、前記ロックピンをピン駆動用アクチュエータの先端部に進退自在に取り付けたロックユニットを、前記スライド部材および運動変換機構が収容されるハウジングに止め具なしで固定する手段を設けた構成を採用した。
すなわち、電動モータのロータ軸の回転を減速するギヤ減速機構のうちの一つのギヤに設けられた係止部と、前進時にその係止部に係合してギヤをロックするロックピンと、そのロックピンを進退させるピン駆動用アクチュエータとで、ロータ軸の回転をロックおよびアンロック可能なロック機構を構成し、そのロックピンをピン駆動用アクチュエータの先端部に進退自在に取り付けてユニット化したロックユニットをハウジングに止め具なしで固定する手段を設けることにより、ロックユニットの組み付けが容易になり、直動アクチュエータ全体の組立性の向上が図れるようにしたのである。
前記ロックユニットをハウジングに止め具なしで固定する手段としては、前記ピン駆動用アクチュエータの先端部におねじ部を設け、そのおねじ部を前記ハウジングに設けたねじ孔にねじ固定するものを採用することができる。あるいは、前記ピン駆動用アクチュエータの先端部を前記ハウジングに設けた取付孔に圧入固定するものや、前記ピン駆動用アクチュエータの先端部に弾性部材で形成された爪部を設け、その爪部を前記ハウジングに設けた係合部にスナップフィットにより係合させるものを採用することもできる。
ここで、前記ピン駆動用アクチュエータとハウジングとの間にシール部材を設けるようにすれば、外部からの水や砂塵等の異物の侵入を防止することができて好ましい。前記シール部材としては、Oリング、Xリングまたはシート状ガスケットを採用することができる。
また、本発明の電動式ブレーキ装置は、電動式直動アクチュエータによりブレーキパッドを直線駆動し、そのブレーキパッドでブレーキディスクを押圧して、そのブレーキディスクに制動力を付与するようにした電動式ブレーキ装置において、前記電動式直動アクチュエータが上述の本発明の電動式直動アクチュエータからなり、その電動式直動アクチュエータのスライド部材に前記ブレーキパッドを連結した構成を採用したのである。
上述した本発明の電動式ブレーキ装置は、自動車のブレーキシステムに特に有効に用いることができる。
本発明の電動式直動アクチュエータは、上述したように、電動モータのロータ軸の回転をロックおよびアンロック可能なロック機構を構成する部材のうち、ロックピンとピン駆動用アクチュエータをロックユニットとしてユニット化し、そのロックユニットをハウジングに止め具なしで固定する手段を設けたものであるから、従来のロック機構を構成するユニットをボルトで固定する方式のものよりも、ロックユニットの組み付けが容易で、組立性の向上が図れる。さらに、それによるコストの低減やロック機構補修作業時の工数削減も見込める。
また、本発明の電動式ブレーキ装置は、上述の本発明の電動式直動アクチュエータによりそのスライド部材に連結されたブレーキパッドを直線駆動し、そのブレーキパッドでブレーキディスクを押圧して、そのブレーキディスクに制動力を付与するようにしたものであるから、ブレーキ装置全体として組立性に優れたものとなっている。
実施形態の電動式直動アクチュエータの縦断正面図 図1のII−II線に沿った断面図 図1のIII−III線に沿った断面図 図1のロックユニットの固定手段を説明する横断平面図 aは図4のロックユニット固定手段にシール機能を加えた例を示す断面図、bはaのロックユニットの右側面図 a、bは、それぞれ図5のロックユニット固定手段のシール構造の変形例を示す断面図 aはロックユニット固定手段の変形例を示す横断平面図、bはaのロックユニットの右側面図 aは図7のロックユニット固定手段にシール機能を加えた例を示す断面図、bはaのロックユニットの右側面図 実施形態の電動式ブレーキ装置の要部の縦断正面図
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。図1乃至図8は、本発明の電動式直動アクチュエータAの実施の形態を示す。図1に示すように、この実施形態の電動式直動アクチュエータAのハウジング1は、円筒状をなし、その一端には径方向外方に向けてベースプレート2が設けられ、そのベースプレート2の外側面およびハウジング1の一端開口がカバー3によって覆われている。
ハウジング1の内部には、スライド部材としての外輪部材4と軸受部材5が組込まれている。外輪部材4は、回り止めされ、かつ、ハウジング1の内径面に沿って軸方向に移動自在とされ、その内径面には断面V字形の螺旋突条6が設けられている。軸受部材5は、円盤状をなし、外輪部材4の軸方向一端側に組込まれて、ハウジング1の内径面に取付けたストッパリング7によってカバー3側への移動が阻止されている。軸受部材5の内周には一対の転がり軸受8が軸方向に間隔をおいて組込まれ、その転がり軸受8によって外輪部材4の軸心上に配置された回転軸9が回転自在に支持されている。
ベースプレート2には電動モータ10が支持され、その電動モータ10のロータ軸11の回転は、カバー3内に組込まれたギヤ減速機構12によって回転軸9に伝達されるようになっている。
外輪部材4の内側には、回転軸9を中心として回転可能なキャリヤ13が組込まれている。図1および図2に示すように、キャリヤ13は、軸方向で対向する一対のディスク13a、13bと、その一対のディスク13a、13bの間に設けられる複数の間隔調整部材13cとからなり、回転軸9に回転自在かつ軸方向移動自在に支持されて抜止めされている。
キャリヤ13には、一対のディスク13a、13bによって両端部を支持された複数のローラ軸14が周方向に間隔をおいて設けられている。ローラ軸14のそれぞれは、その軸端部を巻き込むようにして掛け渡された弾性リング15によって径方向内方に向けて付勢されている。
複数のローラ軸14のそれぞれには遊星ローラ16が回転自在に支持されている。遊星ローラ16のそれぞれは、回転軸9の外径面と外輪部材4の内径面間に配置される組み込みとされ、ローラ軸14の軸端部に掛け渡された弾性リング15により回転軸9の外径面に押し付けられて弾性接触し、回転軸9が回転すると、その回転軸9の外径面に対する接触摩擦によって回転するようになっている。
遊星ローラ16の外径面には、断面V字状の複数の螺旋溝17が軸方向に等間隔に形成され、その螺旋溝17のピッチは、外輪部材4に設けられた螺旋突条6のピッチと同一とされて、その螺旋突条6に噛合している。なお、螺旋溝17に代えて、複数の円周溝を螺旋突条6と同一のピッチで軸方向に等間隔に形成してもよい。
キャリヤ13と軸受部材5の間には環状のスラスト板18が組込まれ、そのスラスト板18と軸受部材5の間にスラスト軸受19が組込まれている。
外輪部材4の他端の開口は、外輪部材4内への異物の侵入を防止するシールカバー20により閉塞され、ハウジング1の他端部と外輪部材4の他端部との間には、ハウジング1内への異物の侵入を防止するベローズ21が取付けられている。
図1および図3に示すように、ギヤ減速機構12は、電動モータ10のロータ軸11に取付けられた入力ギヤ22の回転を一次減速ギヤ列G乃至三次減速ギヤ列Gにより順次減速して回転軸9の軸端部に取付けられた出力ギヤ23に伝達して、回転軸9を回転させるようにしており、そのギヤ減速機構12に電動モータ10のロータ軸11をロックおよびアンロック可能なロック機構24が設けられている。
ロック機構24は、二次減速ギヤ列Gにおける出力側の中間ギヤ25の側面に、複数の係止部としての係止穴26を同一円上に等間隔に設け、その複数の係止穴26のピッチ円上の一点に対して進退可能に設けられたロックピン27をピン駆動用アクチュエータとしてのリニアソレノイド28により進退させ、係止穴26に対するロックピン27の係合によって、中間ギヤ25をロックするようにしている。なお、リニアソレノイド28は、通電するとロックピン27を前進させ、通電を停止するとロックピン27を後退させるようになっている(図1は前進した状態)。また、中間ギヤ25の各係止穴26には、後述するようにロックピン27を後退する方向に案内するテーパ面26aが設けられている(図3参照)。
ここで、前記ロック機構24の一部を構成するロックピン27とリニアソレノイド28は、そのロックピン27をソレノイド28の先端部に進退(出没)自在に取り付けることにより、ロックユニット29としてユニット化されている。そして、そのロックユニット29は、図1および図4に示すように、ソレノイド28の先端に中央部よりも小径のおねじ部30が設けられており、そのおねじ部30がハウジング1のベースプレート2に設けたねじ孔31にねじ固定されている。なお、図4では、ロックピン27を後退させてソレノイド28内に収納した状態のロックユニット29を示している。
図9は、上記構造の電動式直動アクチュエータAを採用した電動式ブレーキ装置Bを示す。この電動式ブレーキ装置Bは、自動車のブレーキシステムに用いられるもので、電動式直動アクチュエータAのハウジング1の他端部にキャリパボディ部32を一体に設け、そのキャリパボディ部32内にブレーキディスク33の外周部の一部を配置し、そのブレーキディスク33の両側に固定ブレーキパッド34と可動ブレーキパッド35を設け、その可動ブレーキパッド35を外輪部材4の他端部に連結一体化している。
次に、この電動式ブレーキ装置Bの動作について説明する。まず、図1に示す電動モータ10を駆動すると、その電動モータ10のロータ軸11の回転がギヤ減速機構12により減速されて、出力ギヤ23と一体に回転する回転軸9に伝達される。回転軸9の外径面には複数の遊星ローラ16のそれぞれ外径面が弾性接触されているため、回転軸9が回転すると遊星ローラ16が回転軸9との接触摩擦により自転しつつ公転する。
このとき、遊星ローラ16の外径面に形成された螺旋溝17は外輪部材4の内径面に設けられた螺旋突条6に噛合しているため、その螺旋溝17と螺旋突条6の係合によって、外輪部材4が回転軸9および出力ギヤ23の軸心に沿って軸方向に移動し、その外輪部材4に連結一体化された可動ブレーキパッド35がブレーキディスク33に押し付けられ、ブレーキディスク33に制動力が付与されることになる。
駐車に際しては、上記のように可動ブレーキパッド35をブレーキディスク33に押し付け、そのブレーキディスク33に駐車に必要な制動力を付与した状態で、リニアソレノイド28に通電して、ロックピン27を中間ギヤ25の側面に向けて前進させる。
ロックピン27の前進時、そのロックピン27に複数の係止穴26の一つが対向する位置にあれば、ロックピン27が係止穴26内へ進入していく。しかし、ロックピン27と係止穴26との間に位相のずれがあると、ロックピン27は係止穴26内へ進入していけない。この場合には、ロックピン27を前進させた状態で電動モータ10の駆動により、中間ギヤ25を制動方向(図3中の矢印で示す方向)に回転させ、係止穴26がロックピン27と対向する位置まで中間ギヤ25を回転させることにより、ロックピン27が係止穴26内へ進入していくようにする。
そして、ロックピン27が係止穴26内へ進入した後、電動モータ10への通電を停止すると、ブレーキディスク33からの(制動力の)反力によりギヤ減速機構12のそれぞれのギヤに制動解除方向のトルクが作用して、図3に示すように、係止穴26の周方向一側の内壁がロックピン27に押し付けられ、この係止穴26とロックピン27の係合により中間ギヤ25がロックされる。このとき、ロータ軸11も制動解除方向への回転がロックされることになり、パーキングブレーキが確立される。
上記のように中間ギヤ25およびロータ軸11がロックされてパーキングブレーキが確立されると、リニアソレノイド28への通電を停止する。このとき、ロックピン27は、係止穴26の内壁が押し付けられており、係止穴26の内壁との間に摩擦抵抗が生じているので後退することはない。
一方、パーキングブレーキを解除する際には、電動モータ10に通電してロータ軸11を一旦制動方向へわずかに回転させることにより、中間ギヤ25の係止穴26の周方向一側の内壁をロックピン27から離し、ロックピン27をソレノイド28の通電停止時の作用で後退させて係止穴26から離脱させる。ここで、係止穴26の周方向他側の内壁にはロックピン27を後退する方向に案内するテーパ面26aが設けられているので、中間ギヤ25を制動方向へスムーズに回転させることができる。そして、ロックピン27が係止穴26から完全に離脱した後、ロータ軸11を制動解除方向に回転させて制動力を開放すればよい。
この電動式ブレーキ装置Bは、上述したように、電動モータ10のロータ軸11の回転をロックおよびアンロック可能なロック機構24を構成する部材のうち、ロックピン27とリニアソレノイド28をロックユニット29としてユニット化し、そのソレノイド28の先端部に設けたおねじ部30をハウジング1のベースプレート2に設けたねじ孔31にねじ固定することにより、ロックユニット29を止め具なしでハウジング1に固定できるようにした電動式直動アクチュエータAを採用したので、ロックユニット29の組み付けが容易で、組立性に優れたものとなっている。
ここで、ロックユニット29は、図5(a)、(b)に示すように、リニアソレノイド28のおねじ部30と中央部との間にフランジ部36を設けて、そのフランジ部36のベースプレート2側面との接触面に環状溝37を設け、その環状溝37にシール部材としてのOリング38を嵌入して、ハウジング1との間をシールする機能を付加したものとすることが望ましい。このようにすれば、外部からの水や砂塵等の異物の侵入を効果的に防止でき、電動式ブレーキ装置Bのトラブルを生じにくくすることができる。
また、図5の例ではOリング38を用いたシール構造としたが、図6(a)に示すように、Xリング39をシール部材としてソレノイド28の環状溝37に嵌入してもよいし、図6(b)に示すように、ソレノイド28の環状溝37をなくし、ベースプレート2側面との接触面にシール部材としてのシート状ガスケット40を貼着するようにしてもよい。
そして、ロックユニット29をハウジング1に止め具なしで固定する手段は、上述の実施形態のように、ソレノイド28先端のおねじ部30をベースプレート2のねじ孔31にねじ固定するものに限らず、ソレノイドの先端部をベースプレートに設けた取付孔に圧入固定するようにしてもよい(図示省略)。あるいは、図7(a)、(b)に示すように、ソレノイド28の先端小径部41と中央部との間にフランジ部42を設け、このフランジ部42のベースプレート2側面との接触面に二対の弾性部材で形成された爪部43を設けて、ソレノイド28の先端小径部41をベースプレート2の取付孔44に挿入するとともに、二対の爪部43をそれぞれベースプレート2に設けた二つの係合孔(係合部)45に挿入してスナップフィットにより係合させるようにしたものを採用することもできる。
上記のようにロックユニット29を圧入やスナップフィットによりハウジング1に固定する場合も、図5および図6の例と同様に、ロックユニット29とハウジング1との間をシールすることが望ましい。例えば、図8(a)、(b)は、図7の例をベースとして、フランジ部42を拡げ、図5の例と同じく、フランジ部42のベースプレート2側面との接触面に設けた環状溝37にシール部材としてのOリング38を嵌入した例を示す。
また、実施形態の電動式直動アクチュエータでは、回転軸9の回転運動を直線運動に変換する運動変換機構として、その回転軸9の外径面とハウジング1の内径面間に遊星ローラ16を組込み、その遊星ローラ16の外径面に外輪部材4の内径面に設けられた螺旋突条6に噛合する螺旋溝17または円周溝を形成したものを採用したが、運動変換機構はこれに限定されるものではない。
A 電動式直動アクチュエータ
B 電動式ブレーキ装置
1 ハウジング
2 ベースプレート
4 外輪部材(スライド部材)
6 螺旋突条
9 回転軸
10 電動モータ
11 ロータ軸
12 ギヤ減速機構
13 キャリヤ
14 ローラ軸
16 遊星ローラ
17 螺旋溝
24 ロック機構
25 中間ギヤ
26 係止穴(係止部)
27 ロックピン
28 リニアソレノイド(ピン駆動用アクチュエータ)
29 ロックユニット
30 おねじ部
31 ねじ孔
33 ブレーキディスク
34 固定ブレーキパッド
35 可動ブレーキパッド
38 Oリング
39 Xリング
40 シート状ガスケット
43 爪部
45 係合孔(係合部)

Claims (8)

  1. 電動モータと、その電動モータのロータ軸の回転を減速して出力するギヤ減速機構と、そのギヤ減速機構の出力ギヤの軸心に沿って軸方向に移動可能なスライド部材と、前記出力ギヤの回転運動を直線運動に変換して前記スライド部材に伝達する運動変換機構と、前記電動モータのロータ軸の回転をロックおよびアンロック可能なロック機構とを有する電動式直動アクチュエータにおいて、
    前記ロック機構が、前記ギヤ減速機構を形成する複数のギヤのうちの一つのギヤの側面周方向に設けられた複数の係止部と、その係止部に対して進退可能に設けられ、前進時に前記係止部に係合してギヤをロックするロックピンと、そのロックピンを進退させるピン駆動用アクチュエータとからなり、
    前記ロックピンをピン駆動用アクチュエータの先端部に進退自在に取り付けたロックユニットを、前記スライド部材および運動変換機構が収容されるハウジングに止め具なしで固定する手段を設けたことを特徴とする電動式直動アクチュエータ。
  2. 前記ロックユニットをハウジングに止め具なしで固定する手段が、前記ピン駆動用アクチュエータの先端部におねじ部を設け、そのおねじ部を前記ハウジングに設けたねじ孔にねじ固定するものである請求項1に記載の電動式直動アクチュエータ。
  3. 前記ロックユニットをハウジングに止め具なしで固定する手段が、前記ピン駆動用アクチュエータの先端部を前記ハウジングに設けた取付孔に圧入固定するものである請求項1に記載の電動式直動アクチュエータ。
  4. 前記ロックユニットをハウジングに止め具なしで固定する手段が、前記ピン駆動用アクチュエータの先端部に弾性部材で形成された爪部を設け、その爪部を前記ハウジングに設けた係合部にスナップフィットにより係合させるものである請求項1に記載の電動式直動アクチュエータ。
  5. 前記ピン駆動用アクチュエータとハウジングとの間にシール部材を設けた請求項1乃至4のいずれかの項に記載の電動式直動アクチュエータ。
  6. 前記シール部材としてシート状ガスケットを採用した請求項5に記載の電動式直動アクチュエータ。
  7. 電動式直動アクチュエータによりブレーキパッドを直線駆動し、そのブレーキパッドでブレーキディスクを押圧して、そのブレーキディスクに制動力を付与するようにした電動式ブレーキ装置において、前記電動式直動アクチュエータが請求項1乃至6のいずれかの項に記載の電動式直動アクチュエータからなり、その電動式直動アクチュエータのスライド部材に前記ブレーキパッドを連結したことを特徴とする電動式ブレーキ装置。
  8. 自動車のブレーキシステムに用いられる請求項7に記載の電動式ブレーキ装置。
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