JP2013160017A - 電動式油圧建設機械の給電システムおよび給電方法 - Google Patents

電動式油圧建設機械の給電システムおよび給電方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013160017A
JP2013160017A JP2012024733A JP2012024733A JP2013160017A JP 2013160017 A JP2013160017 A JP 2013160017A JP 2012024733 A JP2012024733 A JP 2012024733A JP 2012024733 A JP2012024733 A JP 2012024733A JP 2013160017 A JP2013160017 A JP 2013160017A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
construction machine
power
electric
supply source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012024733A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Nishihata
淳 西畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2012024733A priority Critical patent/JP2013160017A/ja
Publication of JP2013160017A publication Critical patent/JP2013160017A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Abstract

【課題】供給電力量が消費電力量よりも低い場合でも安定的に電力を供給して電動式油圧建設機械を稼働できる電動式油圧建設機械の給電システムおよび給電方法の提供。
【解決手段】発電機23を備えた電力供給源20から電源ケーブル30を介して電動モータ17で駆動される容量可変型の油圧ポンプ18を搭載した電動式油圧建設機械10に電力を供給するに際し、前記電力供給源20の出力を監視し、その出力が電力供給源20の最大定格出力を超えたときに油圧ポンプ18の馬力を減じる減馬力制御を行い、これによっても電力供給源20の最大定格出力を下回らないときは、油圧ポンプ18の容量を変えて圧油の吐出流量を下げる。これによって、供給電力量が消費電力量よりも低い場合でも安定的に電力を供給して電動式油圧建設機械10を稼働できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電動モータによって駆動する油圧ポンプを備えた電動式油圧建設機械に係り、特に、これとは別個独立した電力発生源から電源ケーブルを介して電力を供給する電動式油圧建設機械の給電システムおよび給電方法に関するものである。
従来、鉱山の露天掘り作業などに用いられる大型油圧ショベルには、電動モータによって油圧ポンプを駆動する方式のものがある(以下、電動式油圧建設機械と称す)。この電動式油圧建設機械は、エンジンやこのエンジンによって駆動する発電機などを搭載していないため、搭載した電動モータを駆動するためには、作業現場に予め設置された給電設備から電源ケーブルを介して給電する必要がある。
しかし、このような固定式の給電方式では、電動式油圧建設機械の移動範囲が電源ケーブルの長さに制限されるだけでなく、予め作業現場に給電設備が設置されていない場合には全く利用できないといった欠点がある。
そのため、例えば以下の特許文献1などでは、ディーゼルエンジンとこのディーゼルエンジンで駆動される発電機とを搭載した台車やダンプトラックなどの移動式の電力供給源を電動式油圧建設機械に牽引または追従走行させて、この移動式の電力供給源で発電された電気を電源ケーブルを介して電動式油圧建設機械に供給する方式が提案されている。
特開2010−142050号公報
ところで、特許文献1に示すような移動式の給電方式は、移動範囲に制限がなく、どこでも給電できるといった長所がある反面、移動式の電力供給源だけで十分な電力量を発電して供給するには大型のエンジンや発電機が必要となり、コストが高くなるといった問題がある。
一方、電動式油圧建設機械を給電設備の整った作業現場間で移動させたり、発破作業時に一時的に待避するだけといった消費電力量が少ない稼働状態では、高い給電能力は必要でなく、移動に要する電力だけを供給できるような簡易な電力供給源で十分である。
すなわち、本格稼働時にはすべての油圧アクチュエータを作動するために必要な大量の電力を発電して供給する必要があるが、例えば単なる走行移動や旋回動などの場合の消費電力量は本格稼働時の消費電力量の50%程度であり、その程度の電力を供給できるような簡易な小型電力源を用いれば大幅なコスト削減が達成できる。
しかし、消費電力量が大きい電動式油圧建設機械と供給電力量がそれよりも小さい簡易な電力供給源との組み合わせでは、緊急時や不用意な操作などによって電動式油圧建設機械の消費電力量が増大して電力供給源の最大供給電力量を超えた場合、その電力供給源の負担が増大して過電流による故障やエンジン停止などによる不測の挙動を招くことが考えられる。
そこで、本発明はこれらの課題を解決するために案出されたものであり、その目的は、電力供給源の供給電力量が消費電力量よりも低い場合でも安定的に電力を供給して電動式油圧建設機械を稼働できる新規な電動式油圧建設機械の給電システムおよび給電方法を提供するものである。
前記課題を解決するために第1の発明は、エンジンで発電する発電機を備えた電力供給源から電源ケーブルを介して、電動モータで駆動される容量可変型の油圧ポンプを搭載した電動式油圧建設機械に電力を供給する給電システムであって、前記電力供給源の出力が最大定格出力を超えたときに警告信号を送信する第1のコントローラと、当該第1のコントローラから前記警告信号を受信したときに前記油圧ポンプを制御する第2のコントローラとを備え、当該第2のコントローラは、前記警告信号を受信したときは、前記油圧ポンプの馬力を減じる減馬力制御を行い、当該減馬力制御によっても前記警告信号が受信されているときは、前記油圧ポンプの容量を変えて圧油の吐出流量を下げるように制御することを特徴とする電動式油圧建設機械の給電システムである。
このような構成によれば、電動式油圧建設機械側の消費電力が増大して電力供給源の出力が最大定格出力を超えたときには、油圧ポンプの馬力を減じる減馬力制御を行って消費電力を下げ、さらにこの減馬力制御によっても電力供給源の出力が最大定格出力を下回らないときは、油圧ポンプの容量を変えて圧油の吐出流量を下げてさらなる消費電力を下げることができる。これによって、電動式油圧建設機械側の消費電力量が電力供給源の最大供給電力量(最大定格出力)を大きく上回ることがなくなるため、電力供給源の供給電力量が消費電力量よりも低い場合でも、電力供給源の給電能力を最大限に利用しつつ、安定的に電力を供給して電動式油圧建設機械を稼働することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記第2のコントローラによって前記油圧ポンプの容量を変えて圧油の吐出流量を最小にしても前記警告信号を受信したときは、その旨を警告する警告手段をさらに備えたことを特徴とする電動式油圧建設機械の給電システムである。
このような構成によれば、油圧ポンプの圧油の吐出流量を最小にしても電動式油圧建設機械側の消費電力量が電力供給源の最大供給電力量(最大定格出力)よりも高い場合には、モニタや警告音などの警告手段によってオペレータなどにその旨を明確に知らせることができる。これによって、オペレータなどは、手動で電動モータやエンジンを停止するなどの適切な対応を迅速に採ることが可能となる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記第2のコントローラは、前記警告手段による警告をした後に、前記電動モータを停止することを特徴とする電動式油圧建設機械の給電システムである。このような構成によれば、過電流による故障やエンジン停止などによる不測の挙動を回避することができる。
第4の発明は、第1乃至第3の発明において、前記電力供給源は、前記電動式油圧建設機械に牽引されて移動可能な車両、または前記電動式油圧建設機械の移動に追従して自走可能な車両であることを特徴とする電動式油圧建設機械の給電システムである。
このような構成によれば、電力供給源が電動式油圧建設機械と共に移動できるため、電源ケーブルの長さに制限されることなく、給電設備の整った作業現場間の移動や一時的な待避移動などを容易に行うことができる。
第5の発明は、エンジンで発電する発電機を備えた電力供給源から電源ケーブルを介して電動モータで駆動される容量可変型の油圧ポンプを搭載した電動式油圧建設機械に電力を供給する方法であって、前記電力供給源の出力を監視し、当該出力が前記電力供給源の最大定格出力を超えたときに前記油圧ポンプの馬力を減じる減馬力制御を行い、当該減馬力制御によっても前記電力供給源の出力が最大定格出力を下回らないときは、前記油圧ポンプの容量を変えて圧油の吐出流量を下げるように制御することを特徴とする電動式油圧建設機械の給電方法である。
このような方法によれば、第1の発明と同様に、電動式油圧建設機械側の消費電力量が電力供給源の最大定格出力を上回ることがなくなるため、電力供給源の供給電力量が消費電力量よりも低い場合でも、電力供給源の給電能力を最大限に利用しつつ、安定的に電力を供給して電動式油圧建設機械を稼働することができる。
本発明の給電システムおよび給電方法によれば、電動式油圧建設機械側の消費電力が電力供給源の供給電力を上回ることがなくなるため、電力供給源の供給電力が消費電力よりも低い場合であっても、その電力供給源の給電能力を最大限利用しつつ、安定的に電力を供給して電動式油圧建設機械を稼働することができる。
本発明に係る電動式油圧建設機械の給電システムの実施の一形態を示す全体図である。 本発明に係る電動式油圧建設機械の給電システムの構成を示すブロック図である。 機械側コントローラ(第1コントローラ)16dによる処理の流れを示すフローチャート図である。 給電側コントローラ(第2コントローラ)24による処理の流れを示すフローチャート図である。 減馬力制御の流れを示すフローチャート図である。 ポンプ傾転制御の流れを示すフローチャート図である。
次に、本発明の実施の形態を添付図面を参照しながら説明する。図1および図2は本発明に係る電動式油圧建設機械の給電システム100の実施の一形態を示したものである。図示するようにこの給電システム100は、電動式油圧建設機械10と電力供給源20とを電源ケーブル30で接続し、この電力供給源20で発電した電力を電源ケーブル30を介して電動式油圧建設機械10に供給するようになっている。
この電動式油圧建設機械10は、例えば露天掘り作業などを行う大型の油圧ショベルであり、自走可能なクローラ式の下部走行体11と、この下部走行体11上に旋回自在に搭載された上部旋回体12とから車体が構成されている。そして、この車体を構成する上部旋回体12の前部側には、掘削作業などを行うためのフロント作業機13が俯仰動自在に設けられている。
この上部旋回体12は、ベースとなる旋回フレーム14上に建屋カバー15と、オペレータが搭乗する運転室(キャブ)16とが設けられた構成となっている。そして、建屋カバー15の後端には図示しないカウンターウェイトが設けられていると共に、その内部には、電動モータ17と、この電動モータ17によって駆動される油圧ポンプ18(図2参照)と、フロント作業機13のブームシリンダ13a、アームシリンダ13b、バケットシリンダ13cなどの油圧アクチュエータに油圧ポンプ18で発生した圧油を給排するコントロールバルブ(図示せず)などが設けられている。また、この建屋カバー15には、電動モータ17への給電や後述する機械側コントローラ16dなどを制御する制御盤19なども設けられている。
運転室(キャブ)16内には、オペレータが着座するシート(図示せず)の他に、図2に示すように下部走行体11の走行を操作する走行レバー16aと、フロント作業機13の操作や上部旋回体12の旋回操作などを行うコントロールレバー16bと、各種情報を表示するモニタ16cと、機械側コントローラ16dとが主に設けられている。
この機械側コントローラ16dは、LSIなどの情報処理装置から構成されており、主に走行レバー16aやコントロールレバー16bからの操作信号を受信し、ROMなどに記憶された所定の制御プログラムに従って油圧ポンプ18やコントロールバルブ(図示せず)などを制御するようになっている。また、この機械側コントローラ16dは、電力供給源20に設置された給電側コントローラ24からのアラーム信号を受信したときにも、後述するような油圧ポンプ18の制御を行うようになっている。
電動モータ17は、制御盤19を介して供給される数千ボルト、数十〜百数十アンペアの三相交流(AC)によって回転軸を回転駆動し、その回転軸にカップリング17aを介して接続された油圧ポンプ18を駆動するようになっている。
一方、油圧ポンプ18は、圧油の吐出流量が調整可能な公知の容量可変型の油圧ポンプ、例えば、傾転制御により回転数を一定に保ったままプランジャーストロークを変化させて吐出流量を調整するコネクティングロッド式のピストン油圧ポンプなどからなっている。そして、この油圧ポンプ18は、前記機械側コントローラ16dによって制御される傾転制御部18aを備えており、この傾転制御部18aによる傾転制御によって容積が増減することで圧油の吐出流量が調整可能となっている。
また、この電動式油圧建設機械10の旋回軸部には、スリップリング19aが設けられている。このスリップリング19aは、上部旋回体12側に設けられた制御盤19から延びるケーブルC1と、ターミナルボックス11aから延びるケーブルC2とを旋回自在に接続して旋回時における断線などを回避できる構造となっている。そして、このケーブルC1とケーブルC2は、それぞれ三相交流を流すための3つの導電線T、S、Rと、アース線Eと、機械側コントローラ16dから延びる信号線Lとから構成されている。ターミナルボックス11aは、図1に示すように下部走行体11側に設けられており、電力供給源20側から延びる電源ケーブル30端部に設けられたコネクタ部が脱着可能となっている。
電源供給源20は、自走可能なトラック21と、そのトラック21の荷台上に設置された発電用のディーゼルエンジン22と、発電機23と、給電側コントローラ24などから主に構成されている。ディーゼルエンジン22は、図示しない燃料タンクから供給される軽油などを燃料とし、ECM(ディーゼルエンジン制御ユニット)25によってその回転数などのエンジン制御がなされるようになっている。そして、エンジン始動後には、その出力軸にカップリング22aを介して接続された発電機23を駆動するようになっている。発電機23は、ディーゼルエンジン22の出力によって駆動し、所定電圧・所定電流、例えば、6600ボルト・100アンペア前後の高電圧・高電流の三相交流(AC)を発電するようになっている。そして、この発電機23には、電源ケーブル30の他端部が接続されており、この電源ケーブル30を介して電動式油圧建設機械10側に連続して給電するようになっている。
給電側コントローラ24は、LSIなどの情報処理装置から構成されており、ECM26などを監視して後述するようにエンジン負荷が最大定格出力を超えたときにアラーム信号を電源ケーブル30の信号線Lを介して前述した機械側コントローラ16dに送信するようになっている。
次に、このよう構成をした給電システム100による給電方法の一例を図3乃至図6のフローチャートを主に参照しながら説明する。図3は、電源供給源20に設けられた給電側コントローラ24による処理の流れを示したものである。この給電側コントローラ24は、電源投入後(エンジン駆動後)、所定のシステムチェックが終了したならば、最初のステップS100に移行してECM26からディーゼルエンジン22の情報を取得し、アラーム情報を受信したか否かを判断する。このアラーム情報とは、例えばエンジンの負荷がその最大定格出力を超えたときに発生する信号である。また、このECM26は、エンジンの負荷がその最大定格出力を下回らない限り連続して出力するようになっている。
そして、アラーム情報を受信しないと判断したとき(NO)は、ステップS108までジャンプするが、アラーム情報を受信したと判断したとき(YES)は、次のステップS102に移行する。ステップS102では、ディーゼルエンジン22の負荷が最大定格出力を超えたと判断し、電源ケーブル30の信号線Lを介して電動式油圧建設機械10側にアラーム信号を送信して次のステップS104に移行する。なお、この給電側コントローラ24は、ECM26からアラーム情報が発信されている間は間断なく連続してアラーム信号を送信する。
ステップS104では、そのアラーム情報が停止したか否かを判断し、停止していないと判断したとき(NO)は、引き続きアラーム信号を送信し(ステップS102)、停止したと判断したとき(YES)は、次のステップS106に移行する。ステップS106では、アラーム信号の送信を停止して最後のステップS108に移行する。ステップS108では、ディーゼルエンジン22が停止したか否かを判断し、停止したと判断したとき(YES)は、処理を終了するが、停止していないと判断したとき(NO)は、最初のステップS100に戻って同様な処理を繰り返す。
次に、図4は電動式油圧建設機械10側に設けられた機械側コントローラ16dによる処理の流れを示したものである。この機械側コントローラ16dは、電源投入後、初期のシステムチェックが終了したならば、最初のステップS200に移行して電動モータ17を起動して次のステップS202に移行する。ステップS202では、電源供給源20側からアラーム信号を受信したか否かを判断する。すなわち、単に電動モータ17を起動しただけの状態でアラーム信号が発せられたか否かを判断する。そして、この状態でアラーム信号を受信したと判断したとき(YES)は、ステップS504までジャンプするが、アラーム信号を受信しないと判断したとき(NO)は、次のステップS204に移行する。
ステップS204では、操作入力信号を受信したか否か、すなわち油圧ポンプ18からの圧油によって油圧アクチュエータを動作させる走行レバー16aやコントロールレバー16bの操作入力信号があったか否かを判断する。その結果、操作入力信号がないと判断したとき(NO)は、そのまま待機し、操作入力信号があったと判断したとき(YES)は、次のステップS206に移行する。
ステップS206では、その操作入力信号があった後、すなわち油圧ポンプ18に負荷が掛かった後にアラーム信号が発せられたか否かを判断する。アラーム信号を受信しないと判断したとき(NO)は、ステップS204まで戻るが、アラーム信号を受信したと判断したとき(YES)は、次のステップS300に移行して減馬力制御を行ってこの油圧ポンプ18の吸収馬力を下げてこれを駆動する電動モータ17の負荷を軽減する。
図5は、このステップS300における減馬力制御の具体例を示したものである。先ず、最初のステップS302で所定のゲインで減馬力制御を行って油圧ポンプ18の吸収馬力を下げてから次のステップS304でアラーム信号が停止したか否かを判断する。この最初の減馬力制御でアラーム信号が停止したと判断したとき(YES)は、ステップS204に戻るが、アラーム信号が停止していないと判断したとき(NO)は、次のステップS306に移行して減馬力制御のゲインが最大、すなわち油圧ポンプ18の吸収馬力を最大限に下げた状態であるか否かを判断する。
この結果、減馬力制御のゲインが最大でないと判断したとき(NO)は、ステップS308に移行して減馬力制御のゲインをさらに上げてステップS304に戻るが、減馬力制御のゲインが最大であると判断したとき(YES)は、次のステップS310に移行してアラームが停止したか否かを判断する。減馬力制御のゲインを最大にした結果、アラーム信号が停止したと判断したとき(YES)は、ステップS204に戻るが、ゲインを最大にしてもアラーム信号が停止していないと判断したとき(NO)は、図4に示すように次のであるポンプ傾転制御ステップS400に移行する。
図6は、このステップS400におけるポンプ傾転制御の具体例を示したものである。
先ず、最初のステップS402でポンプ傾転制御を行って油圧ポンプ18の容量を減らして吐出流量を下げてから次のステップS404でアラーム信号が停止したか否かを判断する。この最初の傾転制御でアラーム信号が停止したと判断したとき(YES)は、ステップS204に戻るが、アラーム信号が停止していないと判断したとき(NO)は、次のステップS406に移行して傾転が最小、すなわち油圧ポンプ18の容量を最も小さくして吐出流量を最小に下げた状態であるか否かを判断する。
この結果、ポンプ傾転が最小、すなわち油圧ポンプ18の吐出流量が最小でないと判断したとき(NO)は、ステップS408に移行してポンプ傾転をさらに下げてステップS404に戻るが、ポンプ傾転が最小であると判断したとき(YES)は、次のステップS410に移行してアラームが停止したか否かを判断する。ポンプ傾転を最小にした結果、アラーム信号が停止したと判断したとき(YES)は、ステップS204に戻るが、ポンプ傾転を最小にしてもアラーム信号が停止していないと判断したとき(NO)は、図4に示すように次のステップS500に移行する。
ステップS500では、電動式油圧建設機械10側における消費電力量が電力供給源20側の最大定格出力を超えた旨の警告アラームを、例えば運転室16内に設けたモニタ16cなどに表示してオペレータに走行レバー16aやコントロールレバー16bの操作停止などを促して次のステップS502に移行する。ステップS502では、その警告アラーム表示によって走行レバー16aやコントロールレバー16bの操作停止信号を受信したか否かを判断し、操作停止信号を受信していないと判断したとき(NO)は、ステップS204に戻るが、操作停止信号を受信したと判断したとき(YES)は、最後のステップS504に移行して電動モータ18を強制的に停止する制御を行って処理を終了する。
このように本発明の給電方法は、電動モータ17と油圧ポンプ18を起動し、これらに負荷をかける操作を行った際にその消費電力量が電力供給源20側の最大定格出力を超えた場合には、先ず、油圧ポンプ18の吸収馬力を下げる減馬力制御を行ってその消費電力量を抑える。そして、この減馬力制御によってもその消費電力量が電力供給源20側の最大定格出力を下回らない場合には、油圧ポンプ18の傾転制御を行ってその容積を減らして吐出流量を小さくすることでさらにその消費電力量を抑え、このポンプ傾転制御によってもその消費電力量が電力供給源20側の最大定格出力を下回らない場合には、その旨を警告アラームとしてオペレータに知らせるようにしたものである。
これによって、電動式油圧建設機械10側の消費電力量が電力供給源20の供給電力量を長時間に亘って上回ることがなくなるため、電力供給源20の供給電力量が消費電力量よりも低い場合でもその電力供給源20の給電能力を最大限に利用しつつ、安定的に電力を供給して電動式油圧建設機械10を稼働することができる。つまり、電動式油圧建設機械10の最大消費電力量を電力供給源20の最大供給電力量に抑えることが可能となり、過電流やエンジン停止などに伴う突然の電力喪失による電動式油圧建設機械10の予期せぬ挙動などの不都合を未然に回避できる。また、図4に示したように、オペレータが警告に気がつかなかったり、無視した場合には、オペレータに警告した後に、電動モータ17を強制的に停止するような処理を行えば、より確実に過電流による故障やエンジン停止などによる不測の挙動などを回避することができる。
100…給電システム
10…電動式油圧建設機械
11…下部走行体
11a…ターミナルボックス
12…上部旋回体
16a…走行レバー
16b…コントロールレバー
16c…モニタ(警告手段)
16d…機械側コントローラ16(第2コントローラ)
17…電動モータ
18…油圧ポンプ
20…電力供給源
21…トラック(車両)
22…ディーゼルエンジン
23…発電機
24…給電側コントローラ(第1コントローラ)
30…電源ケーブル

Claims (5)

  1. エンジンで発電する発電機を備えた電力供給源から電源ケーブルを介して、電動モータで駆動される容量可変型の油圧ポンプを搭載した電動式油圧建設機械に電力を供給する給電システムであって、
    前記電力供給源の出力が最大定格出力を超えたときに警告信号を送信する第1のコントローラと、当該第1のコントローラから前記警告信号を受信したときに前記油圧ポンプを制御する第2のコントローラとを備え、
    当該第2のコントローラは、前記警告信号を受信したときは、前記油圧ポンプの馬力を減じる減馬力制御を行い、当該減馬力制御によっても前記警告信号が受信されているときは、前記油圧ポンプの容量を変えて圧油の吐出流量を下げるように制御することを特徴とする電動式油圧建設機械の給電システム。
  2. 前記第2のコントローラによって前記油圧ポンプの圧油の吐出流量を最小に制御しても前記警告信号を受信したときは、その旨を警告する警告手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の電動式油圧建設機械の給電システム。
  3. 前記第2のコントローラは、警告手段による警告をした後に、前記電動モータを停止することを特徴とする請求項1または2に記載の電動式油圧建設機械の給電システム。
  4. 前記電力供給源は、前記電動式油圧建設機械に牽引されて移動可能な車両、または前記電動式油圧建設機械の移動に追従して自走可能な車両であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電動式油圧建設機械の給電システム。
  5. エンジンで発電する発電機を備えた電力供給源から電源ケーブルを介して電動モータで駆動される容量可変型の油圧ポンプを搭載した電動式油圧建設機械に電力を供給する方法であって、
    前記電力供給源の出力を監視し、当該出力が前記電力供給源の最大定格出力を超えたときに前記油圧ポンプの馬力を減じる減馬力制御を行い、当該減馬力制御によっても前記電力供給源の最大定格出力を下回らないときは、前記油圧ポンプの容量を変えて圧油の吐出流量を下げるように制御することを特徴とする電動式油圧建設機械の給電方法。
JP2012024733A 2012-02-08 2012-02-08 電動式油圧建設機械の給電システムおよび給電方法 Pending JP2013160017A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012024733A JP2013160017A (ja) 2012-02-08 2012-02-08 電動式油圧建設機械の給電システムおよび給電方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012024733A JP2013160017A (ja) 2012-02-08 2012-02-08 電動式油圧建設機械の給電システムおよび給電方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013160017A true JP2013160017A (ja) 2013-08-19

Family

ID=49172515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012024733A Pending JP2013160017A (ja) 2012-02-08 2012-02-08 電動式油圧建設機械の給電システムおよび給電方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013160017A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103510565A (zh) * 2013-10-11 2014-01-15 高和强 电动挖掘机半自动跟踪式供电系统
JP2014141840A (ja) * 2013-01-24 2014-08-07 Sanwa Kiko Kk 油圧式作業機
JP2015117488A (ja) * 2013-12-17 2015-06-25 住友重機械工業株式会社 作業機械
CN106681259A (zh) * 2015-11-05 2017-05-17 广东罗尔科技有限公司 一种适用多种协议综合保护器的煤矿供电监控系统及方法
JP2018017011A (ja) * 2016-07-27 2018-02-01 日立建機株式会社 電気駆動式作業機械の移動用システム
CN112580262A (zh) * 2020-12-23 2021-03-30 武汉理工大学 一种液压机能耗智能监测方法、系统、装置及存储介质

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014141840A (ja) * 2013-01-24 2014-08-07 Sanwa Kiko Kk 油圧式作業機
CN103510565A (zh) * 2013-10-11 2014-01-15 高和强 电动挖掘机半自动跟踪式供电系统
JP2015117488A (ja) * 2013-12-17 2015-06-25 住友重機械工業株式会社 作業機械
CN106681259A (zh) * 2015-11-05 2017-05-17 广东罗尔科技有限公司 一种适用多种协议综合保护器的煤矿供电监控系统及方法
JP2018017011A (ja) * 2016-07-27 2018-02-01 日立建機株式会社 電気駆動式作業機械の移動用システム
CN112580262A (zh) * 2020-12-23 2021-03-30 武汉理工大学 一种液压机能耗智能监测方法、系统、装置及存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013160017A (ja) 電動式油圧建設機械の給電システムおよび給電方法
US9637890B2 (en) Power transmission device and hybrid construction machine provided therewith
KR102372681B1 (ko) 전동식 건설 기계
WO2011105027A1 (ja) 油圧制御装置
JP5004834B2 (ja) 作業機械
JP6955524B2 (ja) バッテリ式作業機械
JP2007228715A (ja) 電源システムおよびこの電源システムが搭載された建設機械
EP3109366A1 (en) Construction machine
JP5616086B2 (ja) 車両搭載用クレーンの発電機駆動制御装置
JP2013160018A (ja) 電動式油圧建設機械の給電システムおよび給電方法
EP2937470A1 (en) Automatic transmission control unit for construction equipment and control method therefor
WO2017073571A1 (ja) 作業車両
JP2021030148A (ja) 移動式破砕機
JP2011002085A (ja) 建設機械の油圧制御装置
JP6190136B2 (ja) 作業機械の外部電源制御装置
JP5964116B2 (ja) 作業車両
EP3369915B1 (en) Work machine and engine stopping control device
KR102158403B1 (ko) 전기 구동식 건설기계의 유압펌프 유량제어장치
KR100974282B1 (ko) 휠타입 건설기계의 인양 시스템
JP6076140B2 (ja) 作業機械の外部電源判定装置
JP2013002478A (ja) ハイブリッド式建設機械の制御装置
JP2013219864A (ja) 作業機械
JP5859728B2 (ja) 作業車両の装置積載構造
JP2022178132A (ja) 作業機械
JP6131070B2 (ja) 作業機械の供給電力制限装置