JP2013160000A - 屋根間の防水構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】シール部材の加工に手間をかけずに施工を行うことができる屋根間の防水構造を提供する。
【解決手段】屋根21,31間の防水構造は、屋根21,31の隣接する端部21a,31a間を防水するものである。隣接する端部21a,31aは同じ高さに設定されている。シール部材4,5は、この隣接する端部21a,31aを繋いで端部25,35間を塞いでいる。
【選択図】図2

Description

本発明は、勾配の異なる二枚の屋根が連接された場合において、双方の屋根の端部間を防水するために使用される屋根間の防水構造に関する。
従来、勾配の異なる二枚の屋根が連接された場合において、双方の屋根間を防水するために防水構造が使用されている。この防水構造としては、例えば特許文献1に開示されている防水構造がある。
特許文献1に開示されている防水構造は、勾配の異なる二枚の屋根の隣接する端部にシール部材が被せられて施工されている。このシール部材によって端部間(屋根間)を塞いでいる。
特開昭62−169119号公報
しかしながら、上記の防水構造では、施工前にシール部材の折り曲げ加工を行う。この折り曲げ加工では平板状の部材の左右端部を折り曲げるが、このときに、高さが異なる双方の屋根の端部に被せることができるように左右端部を段違いに折り曲げなければならない。そのため、高い折り曲げ精度が必要となり、シール部材の加工に手間がかかっていた。
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、シール部材の加工に手間をかけずに施工を行うことができる屋根間の防水構造を提供することを目的とする。
本発明者等は、鋭意研究の結果、前記課題を解決するために以下のような屋根間の防水構造を採用した。
本発明は、連接された勾配が異なる二枚の屋根間を防水する屋根間の防水構造において、双方の屋根の隣接する端部の高さを同じ高さに設定して、当該隣接する端部に端部間を塞ぐシール部材を繋いだことを特徴としている。
ここで、双方の屋根の一番上側を平板状の屋根材から構成し、双方の屋根材の端部を上方且つ内側へL字状に折り曲げることにより、双方の屋根の隣接する端部の高さを同じ高さに設定することが好ましい。
また、シール部材は、双方の屋根材の隣接する端部間に配置されるものや、双方の屋根材の隣接する端部に被せるものが好ましい。
また、双方の屋根の水下側に軒樋が配置される場合は、双方の屋根の一番上側を平板状の屋根材から構成して、双方の屋根材の水下側の端部を対応する軒樋の上方に位置するように形成し、双方の水下側の端部に、対応する軒樋へ雨水を送る排水部を設けることが好ましい。
本発明の屋根間の防水構造では、双方の屋根の隣接する端部の高さを同じ高さに設定して、隣接する端部に端部間を塞ぐシール部材を繋ぐようにした。したがって、シール部材に対して従来のように双方の屋根の隣接する端部の高さを意識した折り曲げ加工を行う必要がないので、折り曲げ加工に高い精度を必要としない。よって、本発明の屋根間の防水構造は、シール部材の加工に手間をかけずに施工を行うことができる。
本発明の第1の実施の形態のユニット建物の平面図である。 同実施の形態の屋根間の防水構造を示す断面図である。 同実施の形態の第1屋根材の斜視図である。 同実施の形態で勾配が異なる屋根の隣接する端部の高さの関係を示す図である。 同実施の形態の屋根間の防水構造の分解図である。 同実施の形態の屋根間の防水構造の施工方法を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態の屋根間の防水構造の斜視図である。 図7の分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図にしたがって説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態のユニット建物1の平面図である。このユニット建物1は、二つの建物ユニット(第1建物ユニット2,第2建物ユニット3)が連設して構成されている。二つの建物ユニット2,3は、屋根21,31の勾配が異なる。
本発明の屋根21,31間の防水構造は、屋根21,31の隣接する端部21a,31a間(図1中のS部)を防水するものである。このS部では、右側が水上側に設定され、左側が水下側に設定されている。
図2は、屋根21,31間の防水構造を示す断面図である。まず、屋根21,31の構成を説明する。なお、図2で左側の屋根21を第1屋根21と称し、右側の屋根31を第2屋根31と称する。
第1屋根21は、下から上へ配置された第1野地板22、第1ルーフィング23、第1屋根材24を備えている。第2屋根31は、下から上へ配置された第2野地板32、第2ルーフィング33、第2屋根材34を備えている。また、図示しないが、双方の野地板22,32はそれぞれ垂木で支持されている。各垂木はそれぞれ垂木受けで支持されており、垂木受けは梁に結合されている。
第1野地板22は、第2野地板32よりも低い位置に配置されている。第1ルーフィング23は、第2野地板32の第1野地板22との隣接側の端部の上面から野地板22,32間を塞いで第1野地板22の上面に配置されている。
第2ルーフィング33は、第1ルーフィング23に重ねて配置されている。具体的には第2ルーフィング33は、第1野地板22の第2野地板32との隣接側の端部の上面側から野地板22,32間を塞いで第2野地板32の上面側に配置されている。
第1屋根材24は、第1野地板22よりも内側に配置されている。この第1屋根材24は平板状に形成されている。
図3を用いて、第1屋根材24の構成を説明する。この第1屋根材24は、二枚の面材241,242と、面材241,242を結合するアンカークリップ243と、面材241,242間の目地部を止水する目地カバー部材244とを備えている。
二枚の面材241,242は平板状に形成されている。左側の面材241の左右端には略直角に折り曲げられた端部2411,2411が形成されている。右側の面材242は第2屋根材34(図2参照)と隣接する側の面材である。この右側の面材242の左右端には、左側の面材241と同様に略直角に折り曲げられた端部2411,25が形成されている。
アンカークリップ243は、上方が開口された断面略コ字形に形成されている。アンカークリップ243の左右端部2431,2431は外側に折り曲げられている。このアンカークリップ243は、面材241,242の対向する端部2411,2411間に挿入される。このときに左右端部2431,2431が端部2411,2411に係合して面材241,242が結合される。
また、アンカークリップ243の底部にはビス孔2432が形成されている。このビス孔2432にはビス(図示せず)が挿入される。ビス孔2432に挿入されたビスは野地板22を貫通し、垂木(図示せず)にねじ込まれる。これによって、アンカークリップ243は野地板22に圧着され、面材241,242が野地板22に固定される。
目地カバー部材244は、下方が開放された長手方向略円筒形に形成されている。この目地カバー部材244の左右下端部2441,2441は外側に折り曲げられている。左右下端部2441,2441は、面材241,242の対向する端部2411,2411に係合される。これにより目地カバー部材244は、対向する端部2411,2411に嵌着される。
目地カバー部材244の内部には防水材245が取り付けられている。この防水材245は目地カバー部材244で押圧されて、対向する端部2411,2411に強固に密着・接着される。これにより、対向する端部2411,2411間とアンカークリップ243とが水密になり、面材241,242間の目地部が止水される。
次に、図2を用いて、第1屋根材24(図3の右側の面材242)の第2屋根材34と隣接する側の端部25について説明する。この端部25は上方且つ内側へL字状に折り曲げられており、垂直部25aと、水平部25bとを備えている。
垂直部25aは、第1屋根材24の基部24aにおいて、第2屋根材34との隣接側の端から上方へ垂直に折り曲げられて形成されている。なお、基部24aは、ルーフィング23,33を介して第1野地板22の上面に配置される部分である。水平部25bは、垂直部25aの上端から内側へ水平に折り曲げられて形成されている。
第2屋根材34は、第2野地板32よりも内側に配置されている。この第2屋根材34は平板状に形成されている。第2屋根材34の構成は第1屋根材24と同様の構成なので説明を省略する。第2屋根材34の第1屋根材24と隣接する側の端部35は上方且つ内側へL字状に折り曲げられており、垂直部35aと、水平部35bとを備えている。
垂直部35aは、第2屋根材34の基部34aにおいて、第1屋根材24との隣接側の端から上方に垂直に折り曲げられて形成されている。なお、基部34aは、ルーフィング23,33を介して第2野地板32の上面に配置される部分である。水平部35bは、垂直部35aの上端から内側へ水平に折り曲げられて形成されている。
双方の垂直部25a,35aは、図4に示すように、野地板22,32の底面22a,32aからの高さH2,H3が同じ高さになるように斜めに折り曲げられている。つまり、双方の屋根材24,34の隣接する端部25,35は同じ高さに設定されている。これにより双方の屋根21,31の隣接する端部21a,31aは同じ高さに設定されている。なお、図3では、ルーフィング23,33を省略している。
次に、図2を用いて、屋根21,31間の防水構造を説明する。この防水構造は、屋根材24,34と、二つのシール部材(第1シール部材4と第2シール部材5)とから構成されている。
二つのシール部材4,5は、屋根材24,34の隣接する端部25,35を繋いで端部25,35間を塞いでいる。これにより、二つのシール部材4,5は、屋根21,31の端部21a,31aを繋いで端部21a,31a間を塞いでいる。
第1シール部材4は、図1のS部(屋根21,31の隣接する端部21a,31a間)の中間部分に配置されている。この第1シール部材4は、図2に示すように平板状で且つ略L字状に形成されている。具体的に説明すると、この第1シール部材4は、水平に延びる基部41と、基部41の左端から上方に垂直に折り曲げられた垂直部42とを備えている。
垂直部42は、第1屋根材24の垂直部25aにブラインドリベット6で固定されている。双方の垂直部42,25aの間には、多孔質合成樹脂シート7(例えば、ウレタン、EPDM等)が介在されている。垂直部42の外面には、ブラインドリベット6との間にコーキング材8が入れられている。
基部41は、第2屋根材34とルーフィング23,33とに挟持された被挟持部41aと、被挟持部41aと垂直部42とを繋いで屋根材24,34の隣接する端部25,35間を塞ぐシール部41bとを備えている。このシール部41bは凹型状に形成されている。
第2シール部材5は、隣接する端部25,35に被せて端部25,35間を塞いでいる。この第2シール部材5は平板状に形成されており、端部25,35間を塞ぐ水平状の基部51と、基部51の左右端から下方に折り曲げられた折曲部52,52とを備えている。
基部51の左右側の部分は、隣接する端部25,35の水平部25b,35bにブラインドリベット6で固定されている。基部51と水平部25b,35bとの間には多孔質合成樹脂シート7が介在されている。水平部25b,35bの内面にはブラインドリベット6との間にコーキング材8が入れられている。
次に、図5と図6を用いて防水構造の施工方法を説明する。
(ステップS1)
最初に、双方の野地板22,32の上面にルーフィング23,33を配置する。配置方法を説明すると、まず、第1野地板22の上面に第1ルーフィング23を配置し、第2野地板32の上面に第2ルーフィング33を配置する。
このときに、第1ルーフィング23の第2ルーフィング33と隣接する端部23aを第2野地板32の方へ出す。また、第2ルーフィング33の第1ルーフィング23と隣接する端部33aを第1野地板22の方へ出す。
続いて、第1ルーフィング23の端部23aを第2ルーフィング33の下へもぐりこませ、第2ルーフィング33の端部33aを第1ルーフィング23の上に重ねる。最後に、第2ルーフィング33の端部33aと第1ルーフィング23との継ぎ目をテープ(図示せず)で塞いで双方のルーフィング23,33を固定する。
(ステップS2)
次に、第1屋根材24の組み付けを行う。まず、第1屋根材24の基部24aをルーフィング23,33を介して第1野地板22の上面に配置する。この状態で、基部24aを固定部材(図示せず)で第1野地板22に固定する。
(ステップS3)
次に、第1シール部材4の組み付けを行う。まず、第1シール部材4の垂直部42を第1屋根材24の垂直部25aに対向させて基部41をルーフィング23,33を介して第2野地板32の上面に配置する。
続いて、双方の垂直部42,25aの間に多孔質合成樹脂シート7(図2参照)を挟み、垂直部42をブラインドリベット6で垂直部25aに固定する。最後に、垂直部42の外面でブラインドリベット6との間にコーキング材8(図2参照)を入れる。この結果、第1シール部材4は、図2に示すように屋根材24,34の端部25,35を繋いで端部25,35間を塞いだ状態になる。
(ステップS4)
次に、第2屋根材34の組み付けを行う。まず、第2屋根材34の基部34aを第1シール部材4を介して第2ルーフィング33の上面に配置する。この状態で、基部34aを固定部材(図示せず)で第2野地板32に固定する。この結果、屋根材24,34の高さが同じ高さになる。
(ステップS5)
最後に、第2シール部材5の組み付けを行う。まず、第2シール部材5の基部51を屋根材24,34の隣接する端部25,35の水平部25b,35bに被せる。このときに基部51と水平部25b,35bとの間に多孔質合成樹脂シート7(図2参照)を挟む。この状態で基部51の左右側の部分を水平部25b,35bにブラインドリベット6で固定する。最後に、水平部25b,35bの内面でブラインドリベット6との間にコーキング材8(図2参照)を入れる。この結果、第2シール部材5は、図2に示すように屋根材24,34の端部25,35を繋いで端部25,35間を塞いだ状態になる。
以上説明したように本実施の形態の屋根21,31間の防水構造では、勾配が異なる二枚の屋根21,31の端部21a,31aの高さH2,H3を同じ高さに設定し、端部21a,31aに端部21a,31a間を塞ぐシール部材4,5を繋いだ。
したがって、シール部材4、5に対して従来のように双方の屋根の隣接する端部の高さを意識した折り曲げ加工を行う必要がないので、折り曲げ加工に高い精度を必要としない。よって、本実施の形態の屋根21,31間の防水構造は、シール部材4,5の加工に手間をかけずに施工を行うことができる。
また、シール部材として、端部21a,31aに被せたもの(第2シール部材5)を使用したので、雨水が屋根21,31間に侵入するのを容易に防ぐことができる。よって、本実施の形態の屋根21,31間の防水構造は、防水機能を容易に確保することができる。
また、シール部材として、端部21a,31a間に配置したもの(第1シール部材4)を使用したので、屋根21,31間に入った雨水や屋根21,31間に生じた結露水が室内に侵入するのを確実に防ぐことができる。よって、本実施の形態の屋根21,31間の防水構造は、防水機能を高めることができる。
また、本実施の形態では、屋根21,31の一番上側を平板状の屋根材24,34から構成し、屋根材24,34の端部25,35をL字状に折り曲げることで、端部25,35(屋根21,31の端部21a,31a)の高さを同じ高さに設定した。したがって、端部21a,31aの高さを容易に同じ高さに設定することが可能になる。よって、本実施の形態の屋根21,31間の防水構造は、低コスト化を図ることができる。
(第2の実施の形態)
図7は本発明の第2の実施の形態の屋根121,131間の防水構造の斜視図である。図8は図7の分解斜視図である。
まず、屋根121,131の構成を説明する。右側の屋根121を第1屋根121と称し、左側の屋根131を第2屋根131と称する。
第1屋根121は、下から上へ配置された第1野地板122、第1ルーフィング(図示せず)、第1屋根材124を備えている。第2屋根131は、下から上へ順に配置された第2野地板132、第2ルーフィング(図示せず)、第2屋根材134を備えている。
第1野地板122は、第2野地板132よりも低い位置に配置されている。双方の野地板122,132の水下側にはそれぞれ軒樋11,12が配置されている。双方の野地板122,132はそれぞれ垂木(図示せず)で支持されている。各垂木はそれぞれ垂木受け160,170で支持されており、垂木受け160,170は梁161,171に結合されている。第1ルーフィングと第2ルーフィングは、第1の実施の形態のルーフィング23,33と同様に配置されているので詳しい説明は省略する(図2、図5参考)。
第1屋根材124は平板状の部材から形成されている。この第1屋根材124の水下側の端部126は軒樋11の上方に位置するように形成されている。
第1屋根材124の第2屋根材134と隣接する端部125は、基部124aから上方且つ内側へL字状に折り曲げられている。これにより、端部125は、基部124aから上方へ垂直に折り曲げられた垂直部125aと、垂直部125aの上端から内側へ水平に折り曲げられた水平部125bとを備えている。なお、基部124aは、双方のルーフィングを介して第1野地板122の上面に配置される部分である。
また、水下側の端部126の先端部127は、基部124aから上方且つ外側へL字状に折り曲げられている。これにより先端部127は、基部124aから上方へ垂直に折り曲げられた垂直部127aと、垂直部127aの上端から外側へ水平に折り曲げられた水平部127bとを備えている。水平部127bの下端にはフランジ部127cが形成されている。
また、水下側の端部126の第2屋根材134と隣接する側と反対側の端には切り欠き128(排水部)が設けられている。この切り欠き128は、水下側から長さ方向にL字状に切り欠かれて形成されている。切り欠き128の下端にはフランジ128aが形成されている。また、この反対側の端には切り欠き128よりも水上側にフランジ128bが起立して形成されている。
第2屋根材134は平板状の部材から形成されている。この第2屋根材134の水下側の端部136は軒樋12の上方に位置するように形成されている。
水下側の端部136の先端部137は、基部134aから上方且つ外側へL字状に折り曲げられている。これにより先端部137は、基部134aから上方へ垂直に折り曲げられた垂直部137aと、垂直部137aの上端から外側へ水平に折り曲げられた水平部137bとを備えている。水平部137bの下端にはフランジ部137cが形成されている。基部134aは、双方のルーフィングを介して第2野地板132の上面に配置される部分である。
水下側の端部136の第1屋根材124と隣接する端部138は、基部134aから反対側にL字状に折り曲げられた第1折曲部139と、基部134aから水上側にL字状に折り曲げられた第2折曲部140とを備えている。これにより水下側の端部136の第1屋根材124と隣接する側の端はL字状に形成されている。
第1折曲部139は、基部134aから幅方向に上方へ垂直に折り曲げられた垂直部139aと、垂直部139aの上端から外側方(第1屋根材124の方)へ水平に折り曲げられた水平部139bとを備えている。水平部139bの下端にはフランジ部139cが形成されている。
第2折曲部140は、基部134aから長さ方向に上方へ垂直に折り曲げられた垂直部140aと、垂直部140aの上端から水下側へ水平に折り曲げられた水平部140bとを備えている。水平部140bの下端にはフランジ部140cが形成されている。
双方の垂直部139a,140aは、先端部137の垂直部137aと連続して形成されている。双方の水平部139b,140bは、先端部137の水平部137bと連続して形成されている。双方のフランジ部139c、140cは、先端部137のフランジ部137cと連続して形成されている。
水下側の端部136の第1屋根材124と隣接する側と反対側の端には切り欠き130(排水部)が設けられている。この切り欠き130は、基部134aの水下側の端から長さ方向に端部136の半分までL字状に切り欠かれて形成されている。
また、第2屋根材134において第2折曲部140よりも水上側にある端部135は、基部134aから上方且つ内側へL字状に折り曲げられている。これにより、この端部135は、基部134aから上方へ垂直に折り曲げられた垂直部135aと、垂直部135aの上端から内側へ水平に折り曲げられた水平部135bとを備えている。
ここで、双方の屋根材124,134の隣接する垂直部125a,135aは、第1の実施の形態と同様に、どの位置においても野地板122,132の底面からの高さが同じ高さになるように斜めに折り曲げられている(図4参考)。
次に、屋根121,131間の防水構造を説明する。この防水構造は、屋根材124,134と、二つのシール部材(第1シール部材104と第2シール部材105)とから構成されている。
二つのシール部材104,105は、屋根材124,134の隣接する端部125,135を繋いで端部125,135間を塞いでいる。これにより、二つのシール部材104,105は、屋根121,131の隣接する端部121a,131aを繋いで端部121a,131a間を塞いでいる。
第1シール部材104は、平板状で且つ略L字状に形成されている。具体的に説明すると、この第1シール部材104は、水平に延びる基部141と、基部141の第1屋根材124側の端から上方へ垂直に折り曲げられた垂直部142と、垂直部142の上端から第1屋根材124の方へ水平に折り曲げられた折曲部143とを備えている。
折曲部143は、第1屋根材124の端部125の水平部125bに引っ掛けられている。また、端部125の垂直部125aと、第1シール部材104の垂直部142との間には多孔質合成樹脂シート(図示せず)が介在されている。
基部141は、双方のルーフィングを介して第2野地板132の上面に配置されてビス(図示せず)で固定されている。基部141の上面にはビスとの間にコーキング材(図示せず)が入れられている。この状態で基部141は、双方のルーフィングと第2屋根材134とで挟持されて、屋根材124,134の端部125,135間を塞いでいる。
第2シール部材105は、屋根材124,134の端部125,135に被せられて端部125,135間を塞いでいる。この第2シール部材105は平板状に形成されており、端部125,135間を塞ぐ水平状の基部151と、基部151の左右端から下方へ折り曲げられた折曲部152,152とを備えている。
基部151の左右側の部分は、隣接する端部125,135の水平部125b,135bにブラインドリベット(図示せず)で固定されている。左右側の部分と水平部125b,135bとの間には多孔質合成樹脂シート(図示せず)が介在されている。水平部125b,135bの内面にはブラインドリベットとの間にコーキング材(図示せず)が入れられている。
第2シール部材105の水下側の端部153は、上方且つ先端側へ略L字状に折り曲げられて形成されており、第1屋根材124の先端部127と、第2屋根材134の第2折曲部140とに被せられている。
具体的に説明すると、この端部153は、基部151から上方へ垂直に折り曲げられた垂直部153aと、垂直部153aの上端から先端側へ水平に折り曲げられた水平部153bとを備えている。水平部153bの下端にはフランジ部153cが形成されている。
ここで、垂直部153aは、第1屋根材124の先端部127の垂直部127aと、第2屋根材134の第2折曲部140の垂直部140aとに対応する。水平部153bは、先端部127の水平部127bと、第2折曲部140の水平部140bとに対応する。フランジ部153cは、先端部127のフランジ部127cと、第2折曲部140のフランジ部140cとに対応する。
次に、防水構造の施工方法を説明する。この施工方法の流れは、第1の実施の形態で説明した施工方法の流れと同じである。第1の実施の形態で使用した図6のフローチャートを用いて施工方法の内容を説明する。
(ステップS1)
最初に、双方の野地板122,132の上面に双方のルーフィングを配置する。この配置方法は第1の実施の形態で説明した方法と同じなので説明を省略する。
(ステップS2)
次に、第1屋根材124の組み付けを行う。まず、第1屋根材124の基部124aを双方のルーフィングを介して第1野地板122の上面に配置する。このときに水下側の端部126を軒樋11の上方に位置させる。この状態で、基部124aを固定部材(図示せず)により第1野地板122に固定する。
(ステップS3)
次に、第1シール部材104の組み付けを行う。まず、第1シール部材104の折曲部143を第1屋根材124の隣接側の端部125の水平部125bに引っ掛けて、双方の垂直部142,125aの間に多孔質合成樹脂シートを挟み、基部141を双方のルーフィングを介して第2野地板132の上面に配置する。この状態で基部141を双方のルーフィングを介して第2野地板132にビスで固定する。最後に、ビスと基部141の上面との間にコーキング材を入れる。
(ステップS4)
次に、第2屋根材134の組み付けを行う。まず、第2屋根材134の基部134aを第1シール部材104を介して第2ルーフィングの上面に配置する。このときに、水下側の端部136の第2折曲部140の先端を第1屋根材124の水下側の先端部127の先端と合わせ、水下側の端部136を軒樋12の上方に位置させる。この状態で、基部134aを固定部材(図示せず)により第2野地板132に固定する。この結果、双方の屋根材124,134の端部125,135の高さが同じ高さになる。
(ステップS5)
最後に、第2シール部材105の組み付けを行う。まず、第2シール部材105の水下側の端部153を、第1屋根材124の先端部127と、第2屋根材134の第2折曲部140とに被せる。このときに、基部151を、双方の屋根材124,134の隣接する端部125,135の水平部125b,135bに被せる。この状態で、基部151を双方の水平部125b,135bにブラインドリベットで固定する。最後に、双方の水平部125b,135bの内面でブラインドリベットとの間にコーキング材を入れる。この結果、第2シール部材105は、双方の屋根材124,134の端部125,135を繋いで端部125,135間を塞いだ状態になる。
以上説明したように本実施の形態の屋根121,131間の防水構造では、第1の実施の形態と同様に、勾配が異なる二枚の屋根121,131の隣接する端部121a,131aの高さを同じ高さに設定し、双方の端部121a,131aに端部121a,131a間を塞ぐシール部材104,105を繋いだ。
したがって、第1の実施の形態の場合と同様に、シール部材104、105に対して従来のように双方の屋根の隣接する端部の高さを意識した折り曲げ加工を行う必要がないので、折り曲げ加工に高い精度を必要としない。よって、本実施の形態の屋根121,131間の防水構造は、シール部材104,105の加工に手間をかけずに施工を行うことができる。
また、シール部材として、端部121a,131aに被せたもの(第2シール部材105)を使用したので、端部121a,131a間に雨水が侵入するのを容易に防ぐことができ、防水機能を容易に確保することができる。
また、シール部材として、端部121a,131a間に配置したもの(第1シール部材104)を使用したので、端部121a,131a間に入った雨水や端部121a,131a間に生じた結露水が室内に侵入するのを確実に防ぐことができ、防水機能を高めることができる。
また、屋根121,131の一番上側を平板状の屋根材124,134から構成し、その端部125,135をL字状に折り曲げることで、屋根121,131の端部121a,131aの高さを同じ高さに設定した。したがって、端部121a,131aの高さを容易に同じ高さに設定することが可能になるので、低コスト化を図ることができる。
さらに、本実施の形態では、双方の屋根材124,134の水下側の端部126,136をそれぞれ軒樋11,12の上方に位置するように形成した。さらに、双方の端部126,136に軒樋11,12へ雨水を送る切り欠き128,130を設けた。これにより、屋根材124,134を流れる雨水を軒樋11,12に効率良く送ることが可能になるので、雨水の排出を効率良く行うことができる。
以上、本発明にかかる実施の形態を例示したが、これらの実施の形態は本発明の内容を限定するものではない。また、本発明の請求項の範囲を逸脱しない範囲であれば、各種の変更等は可能である。
例えば、第2の実施の形態では、屋根材124,134の水下側の端部127,137に本発明の排水部として切り欠き128,130を設けたが、その他に穴や排水管を水下側の端部に設けても良い。
以上説明したように本発明の屋根間の防水構造では、シール部材の加工に手間をかけずに施工を行うことができる。したがって、本発明の屋根間の防水構造を、屋根間の防水構造の技術分野で十分に利用できる。
4、104 第1シール部材
5、105 第2シール部材
11、12 軒樋
21、121 第1屋根
21a、121a 第1屋根の第2屋根と隣接する端部
24、124 第1屋根材
25、125 第1屋根材の第2屋根材と隣接する端部
31、131 第2屋根
31a、131a 第2屋根の第1屋根と隣接する端部
34、134 第2屋根材
35、135 第2屋根材の第1屋根材と隣接する端部
126 第1屋根材の水下側の端部
128 第1屋根材の切り欠き(排水部)
130 第2屋根材の切り欠き(排水部)
136 第2屋根材の水下側の端部
H2 第1屋根の高さ
H3 第2屋根の高さ

Claims (5)

  1. 連接された勾配が異なる二枚の屋根間を防水する屋根間の防水構造において、
    双方の屋根の隣接する端部の高さを同じ高さに設定して、当該隣接する端部に端部間を塞ぐシール部材を繋いだことを特徴とする屋根間の防水構造。
  2. 請求項1に記載の屋根間の防水構造において、
    双方の屋根の一番上側を平板状の屋根材から構成し、双方の屋根材の端部を上方且つ内側へL字状に折り曲げることにより、前記双方の屋根の隣接する端部の高さを同じ高さに設定したことを特徴とする屋根間の防水構造。
  3. 請求項2に記載の屋根間の防水構造において、
    前記シール部材は、前記双方の屋根材の隣接する端部間に配置されるものであることを特徴とする屋根間の防水構造。
  4. 請求項2に記載の屋根間の防水構造において、
    前記シール部材は、前記双方の屋根材の隣接する端部に被せるものであることを特徴とする屋根間の防水構造。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の屋根間の防水構造において、
    前記双方の屋根の水下側に軒樋が配置される場合は、当該双方の屋根の一番上側を平板状の屋根材から構成して、双方の屋根材の水下側の端部を対応する軒樋の上方に位置するように形成し、当該双方の水下側の端部に、対応する軒樋へ雨水を送る排水部を設けたことを特徴とする屋根間の防水構造。
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