JP2013159376A - ラミネートフィルムロールの梱包方法および梱包体、ならびにラミネートフィルムロールを用いた積層体の製造方法 - Google Patents

ラミネートフィルムロールの梱包方法および梱包体、ならびにラミネートフィルムロールを用いた積層体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】表面粗さの小さいフィルム上に水に溶解または分散可能な樹脂を含有する層を有するラミネートフィルムを巻き回してなるラミネートフィルムロールの保管中のブロッキングを抑制すること。
【解決手段】表面粗さRaが0.4μm以下であるフィルム上に水に溶解または分散可能な樹脂を含有する層を有するラミネートフィルムを巻き回してなるラミネートフィルムロールの梱包方法であって、該ラミネートフィルムロールを透湿度1.5g/m・day以下の梱包材により梱包することを特徴とするラミネートフィルムロールの梱包方法。
【選択図】図4

Description

本発明は、ラミネートフィルムを巻き回してなるラミネートフィルムロールの梱包方法および梱包体、ならびにラミネートフィルムを用いた積層体の製造方法に関するものである。
感光性樹脂印刷版原版において、表面を保護するカバーフィルムを、感光性樹脂層を変形させることなく容易に剥離するために、または、現像工程における原図フィルムと感光性樹脂層が密着することを抑制するために、カバーフィルムと感光性樹脂層の間に粘着防止層などを設けることが一般的に行われている。前述の粘着防止層としては、例えば、ポリビニルアルコールおよび特定の結晶化剤を含有する組成物から形成される層が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
これらの感光性樹脂印刷版原版は、例えば、カバーフィルムの一方の面に、少なくとも粘着防止層を積層したラミネートフィルムと、支持体上に感光性樹脂層を積層した積層体とをラミネートすることによって得ることができる。そして、前述のラミネートフィルムは、ラミネートフィルムを巻き回してなるラミネートフィルムロールとして物流保管され、必要な時にラミネートフィルムを巻き出して使用することにより、保管場所の省スペース化、使用時の利便性の確保が可能となる。
ところで、ラミネートフィルムロールの状態では、カバーフィルムのうち粘着防止層を積層していない面と、粘着防止層とが接する。そのため、粘着防止層が吸湿し、カバーフィルムのうち粘着防止層を積層していない面とブロッキングした場合、ラミネートフィルムが使用できないという課題があった。そこで、その解決方法として、耐熱性基材上に、水系エマルジョン樹脂からなる層を有する転写膜層が設けられたラミネートフィルムを巻き回してなるラミネートフィルムロールの梱包方法であって、ラミネートフィルム全体を、特定の透湿度を有する梱包フィルムで密閉する工程を有するラミネートフィルムロールの梱包方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。本来水に溶解または分散しにくい樹脂を界面活性剤により水分散させた水系エマルジョン樹脂よりも、吸湿による影響でブロッキングしやすい水に溶解または分散可能な樹脂を含有する粘着防止層を有するラミネートフィルムの場合、かかる方法によってもなお、吸湿によるブロッキングが発生する課題があった。
特開平06−324497号公報 特開2004−59128号公報
感光性樹脂印刷版原版は、画像マスクを介して紫外線を照射すること(露光)によりレリーフを形成する。近年、より高精細なレリーフ形成が求められるに伴い、露光時の光の散乱によるレリーフ画像の不良を抑制するために、表面粗さの小さいカバーフィルムを用いることが求められている。ところで、水に溶解または分散可能な樹脂は高湿度な環境では吸湿し、膨潤することによってガラス転移点が低下し、粘着性を帯びる。そのため、水に溶解または分散可能な樹脂を含有する層を有し、かかる層との接触面積が大きくなる表面粗さRaが0.4μm以下であるカバーフィルムを用いたラミネートフィルムを巻き回してなるラミネートフィルムロールを夏場の高湿度下などで保管すると、ブロッキングが発生することがわかった。本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、表面粗さの小さいフィルム上に水に溶解または分散可能な樹脂を含有する層を有するラミネートフィルムを巻き回してなるラミネートフィルムロールの保管中のブロッキングを抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、表面粗さRaが0.4μm以下であるフィルム上に水に溶解または分散可能な樹脂を含有する層を有するラミネートフィルムを巻き回してなるラミネートフィルムロールの梱包方法であって、該ラミネートフィルムロールを透湿度1.5g/m・day以下の梱包材により梱包することを特徴とするラミネートフィルムロールの梱包方法である。また、表面粗さRaが0.4μm以下であるフィルム上に水に溶解または分散可能な樹脂を含有する層を有するラミネートフィルムを巻き回してなるラミネートフィルムロールを、透湿度1.5g/m・day以下の梱包材により梱包してなることを特徴とするラミネートフィルムロール積層体である。
本発明によれば、ラミネートフィルムロール保管中のブロッキングを抑制することができる。本発明のラミネートフィルムロールの梱包方法や梱包体を用いることにより、ブロッキングに起因するラミネートフィルムの剥がれなどの不具合を低減した高品位な積層体を得ることができる。
ラミネートフィルムの一例を示す構成図である。 ラミネートフィルムロールの一例を示す概略図である。 ラミネートフィルムロールを宙吊りにして梱包する形態の一例を示す概略図である。 本発明におけるラミネートフィルムロールの梱包形態の一例を示す概略図である。 本発明におけるラミネートフィルムロールの梱包形態の別の一例を示す概略図である。
本発明のラミネートフィルムロールの梱包方法は、表面粗さRaが0.4μm以下であるフィルム上に水に溶解または分散可能な樹脂を含有する層を有するラミネートフィルムを巻き回してなるラミネートフィルムロールの梱包方法であって、該ラミネートフィルムロールを透湿度1.5g/m・day以下の梱包材により梱包することを特徴とする。また、本発明のラミネートフィルムロール梱包体は、表面粗さRaが0.4μm以下であるフィルム上に水に溶解または分散可能な樹脂を含有する層を有するラミネートフィルムを巻き回してなるラミネートフィルムロールを、透湿度1.5g/m・day以下の梱包材により梱包してなることを特徴とする。
なお、本発明において、水に溶解または分散可能な樹脂とは、水、水および水と混和性の有機溶媒との混合液、または水と混和性の有機溶媒に樹脂を5重量%溶解させた溶液に、25℃で、溶液重量の5倍の水を添加したときに沈殿せず、透明な溶液状態または分散状態を維持する樹脂をいう。なお、水と混和性の有機溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール等のアルコールやテトラヒドロフランが挙げられ、これらのいずれかを用いた場合に上記状態を維持すればよい。
本発明において、フィルムの表面粗さRaは、レーザー顕微鏡を用いて測定することができる。具体的には、例えば、標準対物レンズ(×50)を装着したレーザー顕微鏡VK−9510(kyence社製)を用いて、形状解析アプリケーションVK−H1A9により線粗さ(1994JIS)を10回計測したRa値の平均値により算出することができる。計測に際し、必要に応じて傾き補正を行う。
図1に本発明に用いられるラミネートフィルムの一例を示す。感光性樹脂印刷版原版用ラミネートフィルムを例に挙げると、ラミネートフィルム3は、表面粗さRaが0.4μm以下であるフィルム1上に、水に溶解または分散可能な樹脂を含有する層2を有する。なお、水に溶解または分散可能な樹脂を含有する層2を必要に応じて2層以上有してもよい。フィルム1の両面のうち、少なくとも水に溶解または分散可能な樹脂を含有する層2側の面の表面粗さRaが0.4μm以下であることが必要である。両面の表面粗さRaがともに0.4μm以下であることが好ましい。感光性樹脂印刷版原版において、フィルム1はカバーフィルムとなる。また、水に溶解または分散可能な樹脂を含有する層2が粘着防止層である。
前述のラミネートフィルム3を、例えば、感光性樹脂層に積層することにより、感光性樹脂印刷版原版を得ることができる。感光性樹脂層としては、例えば、水に溶解または分散可能な樹脂および紫外光により硬化可能なモノマーを含有する感光性樹脂組成物により形成された層を挙げることができる。ラミネートフィルム3を、少なくとも支持体および感光性樹脂層を有する積層体と積層してもよい。
以下、感光性樹脂印刷版原版用ラミネートフィルムを例に挙げて、さらに詳細に説明する。
表面粗さRaが0.4μm以下であるフィルム(カバーフィルム)としては、加熱加圧条件下で形状を安定して維持でき、後述する水に溶解または分散可能な樹脂を含有する層から容易に剥離できるものが好ましい。より具体的には、ラミネートフィルムからカバーフィルムを40cm×40cmの大きさで剥離した際に、カバーフィルムに水に溶解または分散可能な樹脂を含有する層が長さ1mm以上の大きさで付着しないことが好ましい。カバーフィルムとして、例えば、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、フルオロポリマー、ポリスチレン、ポリオレフィン、ポリイミド、アクリルなどの樹脂フィルムを挙げることができる。これらを2種以上用いてもよいし、これらの樹脂フィルムの表面に、シリコーンなどが塗布されていてもよい。
本発明において、上記カバーフィルムの表面粗さRaが0.4μm以下であることが必要である。ここで、カバーフィルムの両面のうち、少なくとも水に溶解または分散可能な樹脂を含有する層側の面の表面粗さRaが0.4μm以下であることが必要であり、両面の表面粗さRaがともに0.4μm以下であることが好ましい。カバーフィルムの表面粗さRaが0.4μmよりも大きいと、露光時の光の散乱によるレリーフ画像の焼きぼけなどの不良が発生しやすい。一方で、ラミネートフィルムを巻き回す際の滑り性を向上させ、ラミネートフィルムロールの巻き形状を向上させる観点から、カバーフィルムの表面粗さRaが0.01μm以上であることが好ましい。フィルムの表面粗さを小さくすることにより、ラミネートフィルムロールを夏場の高湿度下などで保管すると、ブロッキングが発生しやすくなる課題がある。本発明は、かかるフィルムを使用する場合にもブロッキングを抑制することができる梱包方法や梱包体を提供するものである。
カバーフィルムの膜厚は、25μm以上が好ましく、50μm以上がより好ましい。この範囲であれば、取り扱いが容易であり、また、感光性樹脂印刷版原版に用いる場合には、感光性樹脂層を外傷から容易に保護することができる。一方、経済的観点からは、200μm以下が好ましく、150μm以下がより好ましい。カバーフィルムの膜厚は、マイクロメーターにより測定することができる。
本発明において、水に溶解または分散可能な樹脂を含有する層は、感光性樹脂層の粘着防止層となる。粘着防止層に水に溶解または分散可能な樹脂を含有することにより、前述の感光性樹脂層と粘着防止層の密着が容易となり、粘着防止層が剥離する等の不具合の発生が少なくなる。しかしながら、水に溶解または分散可能な樹脂を含有することにより、ラミネートフィルムロールを夏場の高湿度下などで保管すると、ブロッキングが発生しやすくなる課題がある。本発明は、かかる樹脂を含有する場合にもブロッキングを抑制することができる梱包方法や梱包体を提供するものである。
水に溶解または分散可能な樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、部分ケン化ポリ酢酸ビニル(部分ケン化ポリビニルアルコール)、セルロース樹脂、アクリル樹脂、親水性基を有するポリアミド、エチレン/酢酸ビニル共重合体や、これら樹脂の変性体が挙げられる。粘着防止層中、水に溶解または分散可能な樹脂の含有量は、50重量%以上が好ましい。水に溶解または分散可能な樹脂の含有量が50重量%以上であれば、前述の感光性樹脂層との密着性がより向上し、粘着防止層が剥離する不具合をより低減することができる。80重量%以上がより好ましい。
粘着防止層は、水に溶解または分散可能な樹脂のなかでも、ポリアミドを含有することが好ましく、特に親水性基を有するポリアミドを含有することが好ましい。親水性基を有するポリアミドとしては、主鎖または側鎖に、例えば、水酸基、カルボキシル基やその塩、アルキレンオキシ基(エチレンオキシ基、ポリ(エチレンオキシ)基、プロピレンオキシ基、ポリ(プロピレンオキシ)基など)、アミノ基、アンモニウム基、スルホン酸基やその塩、リン酸基やその塩などの親水性基を有するものが挙げられる。親水性基を有するポリアミドを含有する粘着防止層を有するラミネートフィルムを感光性樹脂印刷版原版に用いる場合、特に、親水性基を有するポリアミドを含有する感光性樹脂層との密着性が良好となり、感光性樹脂層を変形させることなく、カバーフィルムを容易に剥離することができ、高品位な感光性樹脂印刷版原版を得ることができる。なお、粘着防止層中、親水性基を有するポリアミドの含有量は、親水性基を有するポリアミドを含有する感光性樹脂層との密着性をより向上させる観点から、20重量%以上が好ましい。一方、粘着防止効果の観点から、80重量%以下が好ましい。
また、粘着防止層には、塗工性や濡れ性を向上させる界面活性剤などの添加剤を含有してもよい。さらに、塗工欠点の識別性の向上のために染料を含有してもよい。
粘着防止層の膜厚は、0.1〜10μmが好ましい。膜厚の測定方法としては、単位面積当たりの膜重量により測定する方法が容易である。
なお、粘着防止層を2層以上積層してもよい。その場合、感光性樹脂印刷版原版の表層に、ガラス転移点の高い樹脂を用いることで、感光性樹脂印刷版原版表面の粘着性を少なくできる。また、粘着防止層の他に、水に溶解または分散可能な樹脂を含有する層をさらに設けてもよい。
感光性樹脂印刷版原版からカバーフィルムを200mm/分の速度で剥離する時、幅1cm当たりの剥離力は0.5g/cm以上が好ましく、1g/cm以上がより好ましい。この範囲であれば、作業中のカバーフィルムの剥離を抑制することができる。一方、カバーフィルムの剥離を容易に行う観点から、20g/cm以下が好ましく、15g/cm以下がより好ましい。
次に、本発明に用いられるラミネートフィルムおよびラミネートフィルムロールの製造方法について説明する。
ラミネートフィルムは、例えば、前述の表面粗さRaが0.4μm以下であるフィルム上に、水に溶解または分散可能な樹脂を含有する層を形成することにより得ることができる。水に溶解または分散可能な樹脂を含有する層を2層以上形成してもよいし、他の層を形成してもよい。必要により、表面粗さRaが0.4μm以下であるフィルム上に、その他の層を形成し、さらに水に溶解または分散可能な樹脂を含有する層を形成してもよい。
水に溶解または分散可能な樹脂を含有する層を形成する方法としては、例えば、カバーフィルム上に粘着防止層を形成する場合を例にとると、粘着防止層を形成する成分を水および/または水と混和性の有機溶媒に溶解させた溶液を、カバーフィルム上に塗布し、溶媒を除去する方法が好ましく用いられる。水と混和性の有機溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール等のアルコールやテトラヒドロフランなどが挙げられる。塗布手段としては、例えば、グラビアコーター、リップコーター、ダイコーターなどが挙げられる。溶媒を除去する方法としては、例えば、熱風乾燥炉やIR乾燥炉により加熱する方法などが挙げられる。
ラミネートフィルムロールの製造方法は、特に限定されないが、例えば、円筒状のコアに巻かれたフィルムを装着できるフィルムロールの巻き出し装置からフィルムを巻き出し、上記方法により水に溶解または分散可能な樹脂を含有する層を形成して得られたラミネートロールを円筒状のコアに巻き取る方法が挙げられる。このようにして得られるラミネートフィルムロールの一例を図2に示す。
次に、本発明のラミネートフィルムロールの梱包方法について説明する。本発明の梱包方法は、前述のラミネートフィルムロールを、透湿度1.5g/m・day以下の梱包材により梱包することを特徴とする。
本発明において、梱包材の透湿度は1.5g/m・day以下であることが必要である。透湿度が1.5g/m・dayを超えると、外気中の水蒸気が梱包材を通して梱包体内に侵入しやすくなるため、経時的にラミネートフィルムにブロッキングが発生しやすくなる。好ましくは1.0g/m・day以下である。一方、梱包材の透湿度は小さいほうが好ましいが、費用対効果の観点から0.1g/m・day以上が好ましい。
本発明における梱包材の透湿度は、透湿カップを用いたJIS Z0208(1976年)によるカップ法により、40℃90%RHの条件で測定した値を指す。
梱包材としては、密閉可能な袋、箱等が挙げられる。また、透湿度1.5g/m・day以下の材料としては、特に制限はないが、ポリエステル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ナイロン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルローストリアセテート、塩化ビニルと塩化ビニリデン共重合体等のプラスチックシートや、複数のプラスチックシートからなる積層品、プラスチックシートと紙の積層品、アルミ箔と紙の積層品、金属を蒸着したプラスチックシートの積層品、無機酸化物を蒸着したプラスチックシートの積層体、アルミ箔とプラスチックシートの積層品などが挙げられる。特に、無機酸化物としてシリカやアルミナ等の酸化物をプラスチックシートに蒸着させた透明蒸着フィルムと複数のプラスチックシートからなる積層品は、水蒸気バリア性に優れ、透明であり内容物の視認ができるなどの特徴があり、梱包材として用いることが好ましい。
本発明において、梱包材は透明であることが好ましい。なお、ここでいう透明とは、可視光(波長380−780nm)領域における透過率がいずれも10%以上であることを言う。そのような梱包材の具体例としては、バリテック透明クロス(コスモ化成工業株式会社製、JIS K7129、JIS Z0208に示す方法で測定した透湿度:0.3g/m・day)などが挙げられるが、これに限定されない。なお、透過率の測定は分光光度計で測定することが可能である。梱包材が透明であると、梱包材の内部に後述する湿度インジケーターを有する場合、湿度の把握を容易に行うことができる。
本発明において、ラミネートフィルムロールは、宙吊りにして梱包することが好ましい。宙吊りにして梱包することにより、保管中のラミネートフィルムロールの変形や、接地部の局所的な加圧によるブロッキング等の影響を抑制することができる。また、宙吊りにする際に、ラミネートフィルムロールの両端面に側板を密着させることにより、宙吊りにすることが容易となる。側板は、形状安定で、保管中にラミネートフィルムロールの重量で変形したり、折れたりしない成形体であることが好ましい。側板の長さはラミネートフィルムロールの直径よりも大きいことが好ましい。側板には、円筒状の宙吊り用部材を円筒状コアに押し込むことができる穴が空いていることが好ましい。また、円筒状コアの内径よりも小さい凸状の形状を有する成形体を用いることも可能である。その場合、凸状部を円筒状コアに差し込むことで、ラミネートフィルムロールに側板を装着できるため、作業性が良好となる。側板には、例えば、木材、樹脂板、金属板等からなる成形体を用いることができる。
図3に、ラミネートフィルムロールを宙吊りにして梱包する形態の一例の概略図を示す。ラミネートフィルム3を円筒状コア4で巻き回したラミネートフィルムロールの円筒状コアに、側板6を介して、宙吊り用部材5を押し込む。宙吊り用部材の外径は、円筒状コアの内径以下であり、宙吊り用部材により、側板および円筒状コアを固定することができる。
円筒状の宙吊り用部材は、円筒状コアの内径よりも小さい外径を有する部分と、側板の穴よりも大きい部分を有することが好ましい。側板の穴よりも大きい部分を有することで、保管中に宙吊り用部材が円筒状コアに押し込まれることを抑制し、ラミネートフィルムの落下等を防ぐことができる。宙吊り用部材としては、例えば、紙管、樹脂製または金属製の筒等を挙げることができる。
図4に、本発明におけるラミネートフィルムロールの梱包形態の一例の概略図を示す。ラミネートフィルム3を円筒状コア4で巻き回したラミネートフィルムロールが、側板6を介して、宙吊り用部材5により宙吊りにされた状態で、梱包材7に梱包されている。なお、宙吊り状態で梱包材に梱包することにより、梱包材内でラミネートフィルムロールを宙吊りにする必要がなく、宙吊り用部材で梱包材を傷付けることを抑制することができる。
図5に、本発明におけるラミネートフィルムロールの梱包形態の別の一例の概略図を示す。ラミネートフィルム3を円筒状コア4で巻き回したラミネートフィルムロールが、側板6を介して、宙吊り用部材5により宙吊りにされ、梱包材7に梱包されており、梱包材内部の湿度を検知できる湿度インジケーター8を同梱することが好ましい。湿度インジケーターを同梱することで、梱包体内部の湿度状態をモニタリングすることが可能となる。湿度インジケーターとしては、例えば、湿度計や、湿度により色が変化する湿度インジケーターカードなどが挙げられる。取り扱い性、コストの観点から、湿度インジケーターカードが好ましく用いられる。
また、吸湿性物質9を同梱することが好ましく、低湿度での保管が容易となる。本発明において、吸湿性物質とは、密閉された空間の水蒸気をひきよせ、それを吸着し、保持する役目を果たす物質を指す。なお、本発明で用いる吸湿性物質は、25℃、50%RH雰囲気下、48時間後の吸湿率が20%以上の除湿能力を持つものが好ましく、より低い湿度を維持することが可能となる。なお、除湿能力は高い方が好ましいが、費用対効果の観点から、90%以下が好ましい。吸湿性物質としては、例えば、A型シリカゲル、合成ゼオライトなどが挙げられる。なお、吸湿率は、120±5℃で2時間乾燥させた吸湿性物質の乾燥重量(W0)と、所定の相対湿度で、25℃で48時間放置した後の重量(W1)から式1により求めることができる。
吸湿率={(W1−W0)/W0}×100 ・・・ 式1
同梱される吸湿性物質の量は、ブロッキング抑制効果をより向上させる観点から、梱包材の容積1m当たり100g以上であることが好ましく、さらに好ましくは250g以上である。一方、吸湿性物質の量が多いほど、吸湿量が増えて好ましいが、梱包材内部空間を十分確保する観点から、1000g以下が好ましい。
また、梱包材の内部に緩衝材10を同梱することが好ましい。緩衝材は、自身が変形することで、衝撃や振動を伝え難くする機能を持つ資材であり、輸送運搬中などに、梱包材内部で衝撃や振動によりラミネートフィルムがずれた場合に、梱包材の破れやワレなどを抑制することが可能となる。緩衝材としては、例えば、ゴム、布、紙、発泡プラスチック等が用いられるが、特に、シート状に成形された発泡プラスチックは取り扱いが容易であり好ましい。また、緩衝材と一体となった梱包材を用いてもよい。
また、ラミネートフィルムロールを梱包した梱包体は、緩衝材の上に載置してさらに梱包することが好ましい。梱包体を緩衝材上に載置することで、輸送運搬中などに、梱包材が衝撃や振動によりずれた場合に、梱包材の破れやワレなどを防ぐことが可能となる。なお、緩衝材としては、上に例示したものを挙げることができる。
一方、ラミネートフィルムロールを梱包した梱包材を、保護容器に入れることにより梱包体の外傷を防ぐことができる。保護容器としては、例えば、ダンボール等を用いることができるが、この限りではない。
上記方法により、本発明のラミネートフィルムロール梱包体を得ることができる。
次に、本発明の方法により梱包されたラミネートフィルムロールを用いて、感光性樹脂印刷版原版を得る方法について、例を挙げて説明する。
(1)ラミネートフィルムロール梱包体を開梱し、ラミネートフィルムロールを取り出す。
(2)ラミネートフィルムロールからラミネートフィルムを巻きだし、感光性樹脂層と積層する。例えば、支持体上に感光性樹脂層を積層した感光性樹脂シートとラミネートフィルムを、粘着防止層と感光性樹脂層とが接するように加熱圧着することにより、ラミネートフィルムと感光性樹脂層を積層することができる。
なお、加熱圧着方法は特に限定されず、例えば、積層する層の少なくとも一方の表面を水および/またはアルコールで膨潤させて両層を貼り合わせる方法、積層する層と同じ、あるいは類似組成の高粘度の液体を、両層の間に流し込んで両層を貼り合わせる方法、常温下であるいは加熱しながらプレス機でプレスする方法などが挙げられる。
[評価方法]
<表面粗さRaの測定>
各実施例および比較例に用いたポリエステルフィルムについて、標準対物レンズ(×50)を装着したレーザー顕微鏡VK−9510(kyence社製)を用いて表面を拡大観察し、形状解析アプリケーションVK−H1A9で線粗さ(1994JIS)を10回計測したRa値の平均値を求めた。Ra値を計測する際に、必要に応じて傾き補正を実施した。
<ブロッキングの評価>
各実施例および比較例により得られたラミネートフィルムロール梱包体を、(1)30℃、60%RHの環境で1週間、(2)40℃、80%RHの環境で1ヶ月の2条件で保管した後、開梱してラミネートフィルムロールの外側からラミネートフィルムを5m取り出して除き、さらに内側から1m×1mの大きさのラミネートフィルムについて粘着防止層の1cm以上の剥がれ部の有無を観察した。
<梱包材の380〜780nmの透過率の測定>
各実施例および比較例に用いた梱包材を10mm×50mmのサイズに切り出し、日立製作所株式会社製U3300分光光度計を用いて380〜780nmの透過率を測定した。可視光(波長380−780nm)領域における透過率がいずれも10%以上であれば、透明と判断した。
<温度・湿度の測定>
各実施例および比較例における温度・湿度の測定は温湿度センサーMR9202付きの温湿度カードロガーMR6662(株式会社チノー製)を用いて行った。また、湿度インジケーターには、インジケーターMS20003−2(30、40、50%)(株式会社東海化学工業所製)を用いた。該インジケーターは湿度が表示湿度以上に上昇した場合、青色から褐色に変化する。
<透湿度の測定>
各実施例および比較例に用いた梱包材から70mmφのサンプルを切り出し、JIS Z0208(1976年)による透湿カップを用いた方法により、40℃90%RHの条件で透湿度を測定した。
<吸湿率の測定>
各実施例に用いた吸湿性物質1.0gを120±5℃で2時間乾燥させた後、デシケーター中で室温に放冷した後の吸湿性物質の乾燥重量(W0)を測定した。さらに、乾燥後の吸湿性物質を25℃、50%RHのデシケーターで48時間放置した後の重量(W1)を測定し、式1により吸湿率を求めた。
吸湿率={(W1−W0)/W0}×100 ・・・ 式1
[ラミネートフィルム用塗工液の製造方法]
<水溶性ポリアミド1の合成>
数平均分子量600のポリエチレングリコールの両末端にアクリロニトリルを付加し、これを水素還元して得たα,ω−ジアミノポリオキシエチレンとアジピン酸との等モル塩60重量部、ε−カプロラクタム20重量部およびヘキサメチレンジアミンとアジピン酸との等モル塩20重量部を溶融重合して、相対粘度(ポリマー1gを抱水クロラール100mlに溶解し、25℃で測定した粘度)2.5の水溶性ポリアミド1を得た。この水溶性ポリアミド1は、主鎖に親水性基であるポリエチレングリコールセグメントを有する。
<水溶性ポリアミド2の合成>
ε−カプロラクタム10重量部、N−(2−アミノエチル)ピペラジンとアジピン酸のナイロン塩90重量部および水100重量部をステンレス製オートクレーブに入れ、内部の空気を窒素ガスで置換した後に180℃で1時間加熱し、次いで水分を除去して水溶性ポリアミド2を得た。この水溶性ポリアミド2は、主鎖に親水性基であるピペラジン環を有する。
<粘着防止層用の組成物溶液1の調製>
水溶性ポリアミド2 2重量部と部分ケン化ポリビニルアルコール“ゴーセノール”(登録商標)KL−05(JIS K6726(1994)に示す方法で測定したケン化度78.5モル%〜82.0モル%、日本合成化学工業(株)製)8重量部を水 55重量部、メタノール14重量部、n−プロパノール 10重量部およびn−ブタノール 10重量部の混合溶媒に溶解させ、粘着防止層用の組成物溶液1を得た。
<粘着防止層用の組成物溶液2の調製>
水溶性ポリアミド1 7重量部と部分ケン化ポリビニルアルコールL−17(ケン化度48.0%〜51.0%、日本合成化学工業(株)製)3重量部を水 20重量部、メタノール50重量部、n−プロパノール 10重量部およびn−ブタノール 10重量部の混合溶媒に溶解させ、粘着防止層用の組成物溶液2を得た。
<粘着防止層用の組成物溶液3の調製>
部分ケン化ポリビニルアルコール“ゴーセノール”KL−05(JIS K6726(1994)に示す方法で測定したケン化度78.5モル%〜82.0モル%、日本合成化学工業(株)製)10重量部を水 55重量部、メタノール14重量部、n−プロパノール 10重量部およびn−ブタノール 10重量部の混合溶媒に溶解させ、粘着防止層用の組成物溶液3を得た。
(実施例1)
厚さ100μmのポリエステルフィルム“ルミラー”(登録商標)S10(東レ(株)製、表面粗さRa:0.065μm)上に、組成物溶液1をグラビアコーター(ヒラノテクシード社製)で乾燥後の膜厚が1.0μmになるように塗布し、乾燥してラミネートフィルムを得た。得られたラミネートフィルムを巻き回してラミネートフィルムロールを作製した。ラミネートフィルムロールは20.5℃、40%RHの環境で、表1の梱包材1を用いた巾2000mm、丈1100mmの大型袋に、木製の側板を取り付けた状態で密封した。30℃、60%RHの環境で1週間保管した後、開梱してブロッキングを評価したところ、ブロッキングは発生していなかった。しかしながら、40℃、80%RHの環境で1ヶ月保管した後、開梱するとブロッキングが発生していた。一方、この梱包体をトラックで輸送した後、梱包材を観察したところ、梱包材に破れが発生していることが確認された。結果を表2に示す。
(実施例2)
実施例1と同様に作製したラミネートフィルムロールを、湿度インジケーターを同梱する以外は実施例1と同様に梱包した。30℃、60%RHの環境で1週間保管した後、開梱してブロッキングを評価した結果、ブロッキングは発生していなかったが、インジケーターで内部の湿度を確認することはできなかった。また、40℃、80%RHの環境で1ヶ月保管した後、開梱するとブロッキングが発生していた。一方、この梱包体をトラックで輸送した後、梱包材を観察したところ梱包材に破れが発生していることが確認された。結果を表2に示す。
(実施例3)
実施例1と同様に作製したラミネートフィルムロールを、表1の梱包材2を用いた巾2000mm、丈1100mmの大型袋に、木製の側板を取り付けた状態で、湿度インジケーターを同梱して密封した。30℃、60%RHの環境で1週間保管した後、インジケーターは50%RHの湿度を示していた。また、開梱してブロッキングを評価したところ、ブロッキングは発生していなかった。しかしながら、40℃、80%RHの環境で1ヶ月保管した後、開梱するとブロッキングが発生していた。一方、この梱包体をトラックで輸送した後、梱包材を観察したところ、梱包材に破れが発生していることが確認された。結果を表2に示す。
(実施例4)
実施例3の梱包体の内部に吸湿性物質として吸湿率26%のA型シリカゲルであるシリカゲルMヒート250G(株式会社東海化学工業所製)を5個(合計500g/1m)同梱する以外は実施例3と同様に梱包した。30℃、60%RHの環境で1週間保管した後、インジケーターは40%RH以下の湿度を示し、ブロッキングも発生していなかった。また、40℃、80%RHの環境で1ヶ月保管した後、開梱してもブロッキングが発生していなかった。一方、この梱包体をトラックで輸送した後、梱包材を観察したところ、梱包材に破れが発生していることが確認された。結果を表2に示す。
(実施例5)
ラミネートフィルムを、組成物溶液2を用いて作製する以外は実施例1と同様にラミネートフィルムロールを得た。上記ラミネートフィルムロールを実施例4と同様に梱包した。30℃、60%RHの環境で1週間保管した後、インジケーターは40%RH以下の湿度を示し、ブロッキングも発生していなかった。また、40℃、80%RHの環境で1ヶ月保管した後、開梱してもブロッキングが発生していなかった。一方、この梱包体をトラックで輸送した後、梱包材を観察したところ、梱包材に破れが発生していることが確認された。結果を表2に示す。
(実施例6)
図5に示すように梱包材内部に緩衝材としてトーレペフ30050AG00を配置し、ラミネートフィルムロールを緩衝材上に配置する以外は実施例4と同様に梱包した。30℃、60%RHの環境で1週間保管した後、湿度インジケーターは40%RH以下を示し、ブロッキングも発生していなかった。また、40℃、80%RHの環境で1ヶ月保管した後、開梱してもブロッキングが発生していなかった。一方、この梱包体をトラックで輸送した後、梱包材を観察したところ、梱包材に小さな擦り傷を確認した。結果を表2に示す。
(実施例7)
実施例6と同様に梱包した梱包体を緩衝材としてトーレペフ30050AG00上に配置した。30℃、60%RHの環境で1週間保管した後、湿度インジケーターは40%RH以下の湿度を示し、ブロッキングも発生していなかった。また、40℃、80%RHの環境で1ヶ月保管した後、開梱してもブロッキングが発生していなかった。一方、この梱包体をトラックで輸送した後、梱包材を観察したところ、梱包材に傷などの変化は認められなかった。結果を表2に示す。
(実施例8)
ポリエステルフィルム“ルミラー”S10をケミカルエッチングしたフィルム(表面粗さRa:0.35μm)上に、組成物溶液3をグラビアコーター(ヒラノテクシード社製)で乾燥後の膜厚が1.0μmになるように塗布し、乾燥し、その後、組成物溶液2をグラビアコーター(ヒラノテクシード社製)で乾燥後の膜厚が1.0μmになるように塗布し、乾燥してラミネートフィルムを得た。得られたラミネートフィルムを巻き回してラミネートフィルムロールを作製した。前記ラミネートフィルムロールを実施例4と同様に梱包した。30℃、60%RHの環境で1週間保管した後、インジケーターは40%RH以下の湿度を示し、ブロッキングも発生していなかった。また、40℃、80%RHの環境で1ヶ月保管した後、開梱してもブロッキングが発生していなかった。結果を表2に示す。
(比較例1)
表1の梱包材3を使用する以外は実施例3と同様にラミネートフィルムロールを梱包した。30℃、60%RHの環境で1週間保管した後、インジケーターは60%RHの湿度を示した。また、開梱してブロッキングを評価したところブロッキングしていた。結果を表2に示す。
(比較例2)
表1の梱包材4を使用する以外は実施例3と同様にラミネートフィルムロールを梱包した。30℃、60%RHの環境で1週間保管した後、インジケーターは60%RHの湿度を示した。また、開梱してブロッキングを評価したところブロッキングしていた。結果を表2に示す。
(比較例3)
ポリエステルフィルム“ルミラー”S10をケミカルエッチングしたフィルム(表面粗さRa:0.53μm)を用いる以外は、実施例3と同様に梱包体を作製した。インジケーターは60%RHの湿度を示した。また、開梱してブロッキングを評価したところブロッキングしていなかったが、該ラミネートフィルムを用いて作製した感光性樹脂印刷版原版を露光現像したところレリーフ画像が焼きぼけしていた。結果を表2に示す。
Figure 2013159376
Figure 2013159376
1 フィルム
2 水に溶解または分散可能な樹脂を含有する層(粘着防止層)
3 ラミネートフィルム
4 円筒状コア
5 宙吊り用部材
6 側板
7 梱包材
8 湿度インジケーター
9 吸湿性物質
10 緩衝材

Claims (19)

  1. 表面粗さRaが0.4μm以下であるフィルム上に水に溶解または分散可能な樹脂を含有する層を有するラミネートフィルムを巻き回してなるラミネートフィルムロールの梱包方法であって、該ラミネートフィルムロールを透湿度1.5g/m・day以下の梱包材により梱包することを特徴とするラミネートフィルムロールの梱包方法。
  2. 前記水に溶解または分散可能な樹脂が、親水性基を有するポリアミドを含有することを特徴とする請求項1に記載のラミネートフィルムロールの梱包方法。
  3. 前記透湿度1.5g/m・day以下の梱包材の内部に湿度インジケーターを有することを特徴とする請求項1または2に記載のラミネートフィルムロールの梱包方法。
  4. 前記透湿度1.5g/m・day以下の梱包材が、透明であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のラミネートフィルムロールの梱包方法。
  5. 前記透湿度が1.5g/m・day以下の梱包材の内部に、吸湿率(25℃、50%RH雰囲気下、48時間後の吸湿率)20%以上の吸湿性物質を入れることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のラミネートフィルムロールの梱包方法。
  6. ラミネートフィルムロールを宙吊りにして前記透湿度1.5g/m・day以下の梱包材により梱包することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のラミネートフィルムロールの梱包方法。
  7. ラミネートフィルムロールの両端面に側板を密着させて前記透湿度1.5g/m・day以下の梱包材により梱包することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のラミネートフィルムロールの梱包方法。
  8. 前記透湿度が1.5g/m・day以下の梱包材の内部に緩衝材を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のラミネートフィルムロールの梱包方法。
  9. ラミネートフィルムロールを前記透湿度1.5g/m・day以下の梱包材により梱包した梱包体を、緩衝材の上に載置してさらに梱包することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のラミネートフィルムロールの梱包方法。
  10. 表面粗さRaが0.4μm以下であるフィルム上に水に溶解または分散可能な樹脂を含有する層を有するラミネートフィルムを巻き回してなるラミネートフィルムロールを、透湿度1.5g/m・day以下の梱包材により梱包してなることを特徴とするラミネートフィルムロール梱包体。
  11. 前記水に溶解または分散可能な樹脂が、親水性基を有するポリアミドを含有することを特徴とする請求項10に記載のラミネートフィルムロール梱包体。
  12. 前記透湿度1.5g/m・day以下の梱包材の内部に湿度インジケーターを有することを特徴とする請求項10または11に記載のラミネートフィルムロール梱包体。
  13. 前記透湿度1.5g/m・day以下の梱包材が、透明であることを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載のラミネートフィルムロール梱包体。
  14. 前記透湿度1.5g/m・day以下の梱包材の内部に吸湿率(25℃、50%RH雰囲気下、48時間後の吸湿率)20%以上の吸湿性物質を有することを特徴とする請求項10〜13のいずれかに記載のラミネートフィルムロール梱包体。
  15. ラミネートフィルムロールが宙吊りの状態で前記透湿度1.5g/m・day以下の梱包材により梱包されてなることを特徴とする請求項10〜14のいずれかに記載のラミネートフィルムロール梱包体。
  16. ラミネートフィルムロールの両端面に側板を密着させて前記透湿度1.5g/m・day以下の梱包材により梱包されてなることを特徴とする請求項10〜15のいずれかに記載のラミネートフィルムロール梱包体。
  17. 前記透湿度1.5g/m・day以下の梱包材の内部に緩衝材を有することを特徴とする請求項10〜16のいずれかに記載のラミネートフィルムロール梱包体。
  18. 請求項1〜9のいずれかに記載のラミネートフィルムロールの梱包方法により梱包されたラミネートフィルムロールを開梱し、ラミネートフィルムを感光性樹脂層に積層することを特徴とする積層体の製造方法。
  19. 前記積層体が感光性樹脂印刷版原版であることを特徴とする請求項18に記載の積層体の製造方法。
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