JP2013159055A - ハードコートフィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材フィルム上に、下記条件を具備するハードコート層形成用組成物からなるハードコート層を形成してなるハードコートフィルム。前記組成物は、バインダー、親水モノマー、開始剤、溶媒を含み、バインダーはDPHAを特定量の範囲で含み、親水モノマーは例えば3−スルホニルプロピル−アクリレート・カリウム塩であり、開始剤は、特定量のα-ヒドロキシアセトフェノン系開始剤であり、溶媒は特定量の炭素数1〜2のプロトン性極性溶媒である。
【選択図】なし
Description
例えば下記特許文献1には、基材上に単層膜を形成してなる積層体であって、該単層膜が、スルホン酸基、カルボキシル基およびリン酸基から選ばれる少なくとも1種のアニオン性親水基を有し、表面のアニオン濃度(Sa)と深部におけるアニオン濃度(Da)のアニオン濃度比(Sa/Da)が1.1以上である積層体を開示している。
しかしながら、該積層体は、良好な親水性および耐擦傷性を有するものの、大面積かつ長尺な製品を製造しようとすると、親水性がバラついたり、白化が生じたり、クラックが生じたり、基材と単層膜との密着性が乏しかったりし、改善の余地がある。
基材フィルム上に、下記条件(A)〜(E)をすべて具備するハードコート層形成用組成物からなるハードコート層を形成してなるハードコートフィルム。
条件(A):前記ハードコート層形成用組成物は、バインダー、親水モノマー、開始剤および溶媒を含む。
条件(B):前記バインダーは、1分子内に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物からなり、かつ、前記バインダー100質量部中、1分子内に5個以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物が50〜100質量部の範囲で含まれる。
条件(C):前記親水モノマーは、下記一般式(1)で表される。
Xは、下記一般式(1−1)〜(1−4)で示される親水基から選ばれる1種を表す。
条件(D):前記開始剤は、アルキルフェノン系開始剤またはα-ヒドロキシアセトフェノン系開始剤であり、かつ、前記開始剤は、前記バインダー100質量部に対し、0.5〜10.0質量部の範囲で含まれる。
条件(E):前記溶媒は、炭素数1〜2のプロトン性極性溶媒50〜95質量%と、炭素数3以上のプロトン性極性溶媒および/または非プロトン性極性溶媒5〜50質量%とからなる混合溶媒であり、かつ、前記溶媒は、前記バインダー100質量部に対し、10〜100質量部の範囲で含まれる。
本発明で使用する基材フィルムは、例えば、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられ、中でも透明性を有するプラスチックフィルムが好ましく、とくに、ハードコート層との密着性の観点からポリエチレンテレフタレート(PET)が好ましい。これらの基材フィルム表面(ハードコート層の形成面)は必要に応じてコロナ処理等の物理的または化学的処理を施したり、プライマー処理を施したりすることもできる。
化学的処理としては、例えば化学薬品等を用いて処理する酸化処理等が挙げられる。
プライマー処理としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ樹脂、フェノール系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリエチレンあるいはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂あるいはその共重合体ないし変性樹脂、セルロース系樹脂等をビヒクルの主成分とする樹脂組成物からなるコート剤を、基材フィルムに塗布し形成する処理が挙げられる。
コート剤としては、溶剤型、水性型のいずれも使用することができ、例えば、変性ポリオレフィン系、エチルビニルアルコール系、ポリエチレンイミン系、ポリブタジエン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、アクリル系、ポリエステル系ポリウレタンエマルジョン、ポリ塩化ビニルエマルジョン、ウレタンアクリルエマルジョン、シリコンアクリルエマルジョン、酢酸ビニルアクリルエマルジョン、アクリルエマルジョン、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、アクリルニトリル−ブタジエン共重合体ラテックス、メチルメタアクリレート−ブタジエン共重合体ラテックス、クロロプレンラテックス、ポリブタジェンラテックスのゴム系ラテックス、ポリアクリル酸エステルラテックス、ポリ塩化ビニリデンラテックス、ポリブタジエンラテックス、あるいはこれらのラテックスのカルボン酸変性物若しくはディスパージョン等が挙げられる。これらのコート剤の塗布法としては、例えば、グラビアコ−ト法、リバースロールコート法、ナイフコート法、キスコート法等が挙げられ、塗布量としては、通常乾燥状態で、例えば0.05g/m2〜5g/m2である。
中でも、本発明の効果がさらに向上するという観点から、コート剤としては溶剤型のポリウレタン系、ポリエステル系、アクリル系が好ましい。
なお、本発明では基材フィルム上にプライマー処理を施した市販品を使用することができ、例えば三菱樹脂(株)から商品名T−600、T−680として市販されている易接着性PETを好適に使用することができる。
本発明で使用する基材フィルムの厚さは、例えば25〜300μmである。
条件(A):前記ハードコート層形成用組成物は、バインダー、親水モノマー、開始剤および溶媒を含む。
条件(B):前記バインダーは、1分子内に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物からなり、かつ、前記バインダー100質量部中、1分子内に5個以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物が50〜100質量部の範囲で含まれる。
条件(C):前記親水モノマーは、下記一般式(1)で表される。
Xは、下記一般式(1−1)〜(1−4)で示される親水基から選ばれる1種を表す。
条件(D):前記開始剤は、アルキルフェノン系開始剤またはα-ヒドロキシアセトフェノン系開始剤であり、かつ、前記開始剤は、前記バインダー100質量部に対し、0.5〜10.0質量部の範囲で含まれる。
条件(E):前記溶媒は、炭素数1〜2のプロトン性極性溶媒50〜95質量%と、炭素数3以上のプロトン性極性溶媒および/または非プロトン性極性溶媒5〜50質量%とからなる混合溶媒であり、かつ、前記溶媒は、前記バインダー100質量部に対し、10〜100質量部の範囲で含まれる。
以下、各条件について説明する。
ビス{2−(メタ)アクリロイルチオ−エチル}スルフィド、ビス{5−(メタ)アクリロイルチオ−3−チアペンチル}スルフィド;
同様にイソホロンジイソシアナートとのウレタン反応物、
同様にビス(イソシアナトメチル)ノルボルナンとのウレタン反応物、
同様にノルビス(4−イソシアナトシクロヘキシル)メタンとのウレタン反応物、
同様に1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンとのウレタン反応物、
同様にm−キシリレンジイソシアナートとのウレタン反応物
等が挙げられる。
M1、M2は、同一または異なっていてもよい水素イオン、アンモニウムイオン、アルカリ金属イオン、またはアルカリ土類金属イオンを表す。式(1)で示す式は電気的に中性である。
Xは、下記一般式(1−1)〜(1−4)で示される親水基から選ばれる1種を表す。Xの分子量は、50〜18、000、好ましくは100〜1,000、さらに好ましくは170〜500の範囲で用いられる。また、Xは、それ自体のオリゴマー(繰り返し単位が2〜20)を用いてもよく、該オリゴマーの分子量は100〜30,000、好ましくは200〜10,000、さらに好ましくは300〜5,000の範囲で用いられる。
前記一般式(1)で表される化合物(I)として、下記一般式(1−1−1)および一般式(1−1−2)が好ましく挙げられる。
Jは、HまたはCH3を表す。
R1及びR2は、独立して、H、CH3、エチル基を表し、合成の容易さからはHが好ましい。
nは、1〜20の整数を表し、同様に合成の容易さから2〜10がより好ましく、2〜4がさらに好ましい。
mは、1〜2の整数を表す。
lは、2〜10の整数を表し、2〜6が比較的に好ましく、2〜4がさらに好ましい。
Mは、H、アミン類、アルカリ金属、またはアルカリ土類金属を表す。
アルカリ金属としては、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウムが挙げられ、アルカリ土類金属としては、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム等が挙げられる。
H、アミン類、アルカリ金属、またはアルカリ土類金属の中では、1価のアルカリ金属が好ましく、ナトリウム、カリウム、またはルビジウムであればさらに好ましい。
一般式(1)で表される化合物(I)は公知化合物であり、例えば、特公昭49−36214号公報、特公昭51−9732号公報、特開昭63−284157号公報、米国特許第3024221号明細書に記載された方法により製造することができる。より具体的には、一般式(1−1−1)で表される化合物は、アルカリ金属炭酸塩の存在下、(メタ)アクリル酸とプルパンスルトンを反応させる方法、また一般式(1−1−2)で表される化合物は、ポリオール化合物の一部の水酸基をハロゲン化水素でハロゲン化し、次いで置換されたハロゲンにアルカリ金属スルホネートを反応させて水酸基を有するアルカリ金属スルホネート化合物を合成し、最後に水酸基と(メタ)アクリル酸ハライドまたは(メタ)アクリル酸と反応させる方法等が挙げられる。
また、耐白化性、耐クラック性、防汚性を向上させ、製品する際に製品の性能のバラツキも一層抑制し、かつ、基材フィルムとハードコート層との密着性も向上させる観点から、ハードコート層形成用組成物の固形分濃度は、50〜80質量%が好ましい。なお本発明でいう固形分濃度とは、ハードコート層形成用組成物の合計質量に対する、バインダー、親水モノマー、開始剤およびその他の添加剤の合計の百分率を意味する。
本発明のハードコートフィルムは、基材フィルム上に上記ハードコート層形成用組成物からなるハードコート層が形成されてなる。
まず、基材フィルムを準備し、その少なくとも片面に上記ハードコート層形成用組成物を公知のコーターを用いて塗布し、塗膜を形成する。
次に、形成された塗膜を乾燥する。乾燥条件は、次の条件(1)〜(3)を満たすことにより、製品の性能のバラツキを一層抑制することができ、かつ、基材フィルムとハードコート層との密着性も高めることができる。すなわち:
(1)乾燥温度は、例えば20〜50℃である。乾燥温度が低すぎると外観が悪化し、逆に高すぎると経時での親水性能の低下や白化による外観の低下が発生する。
(2)上記乾燥温度が達成されるように塗膜表面に対して温風を流し続ける。なおこの温風乾燥によって基材フィルムの急激な温度変化が避けられる。これにより、ハードコート層形成用組成物の各成分の相容性が安定し、外観、および性能に優れたハードコートフィルムが得られる。
(3)乾燥時間は、例えば10〜120秒である。乾燥時間が短すぎると外観が悪化し、逆に長すぎると経時での親水性能の低下や白化による外観の悪化が発生する。
なお、乾燥雰囲気は大気下でも窒素下等の不活性ガス下でも構わない。また乾燥雰囲気の露点温度は、15℃以下が好ましく、12℃以下であればより好ましく、9℃以下であればさらに好ましい。乾燥時の圧力は特に限定されないが、外部からの影響による乾燥の不安定化を防ぐ為には常圧または加圧状態が比較的に好ましい。乾燥後の残存溶媒の量としては10%以下が好ましく、5%以下であればより好ましく、1%以下であればさらに好ましい。
下記の配合により、ハードコート形成用組成物を調製した。
バインダー:
DPHA 100質量部
親水モノマー:
3−スルホニルプロピル−アクリレート・カリウム塩(下記式参照) 15質量部
2−ヒドロキシ−1−{4−〔4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル〕フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オン(BASF社製イルガキュアー127)
3質量部
溶媒
メタノール80質量%とn−ブタノール20質量%との混合溶媒 50質量部
固形分濃度 70質量%
(1)乾燥温度=45℃。
(2)乾燥は上記乾燥温度が達成されるように、かつ基材フィルムの温度変化が生じないように、塗膜に対して温風を流し続けた。
(3)乾燥時間=30秒。
<水接触角の測定>
水接触角の測定は、KRUSS社製自動接触角計DSA20を用いて、室温23±2℃、湿度50±5%環境下で、成膜後の水接触角、水道水にて流水洗浄し乾燥後の水接触角、さらに水道水にて水を流しながらBEMCOT(M−1、旭化成せんい株式会社製)で擦り洗いし乾燥後の水接触角を、各々3箇所ずつ順次測定し、平均値を記載した。水接触角は、防汚性の観点から30度以下、セルフクリーニング性の観点から20度以下、防曇性の観点から10度以下がよい。
ヒーターで60℃にコントロールされた熱水浴上に、空間を介してハードコート層を下向きにしてハードコートフィルムを置き、曇るか曇らないかを目視にて観察した。評価は、
○:90秒以上曇らなかった場合
×:90秒未満で曇った場合
とした。
JIS K 5400 8.4.2にしたがい、鉛筆[三菱鉛筆(株)、ユニ]を用いて塗膜のすり傷で評価した。
成膜直後(1)、蒸留水にて流水洗浄し乾燥後(2)、風通しの良い冷暗所に1ヶ月放置後(3)のヘイズをヘイズメーター(NDH2000型、日本電飾株式会社製)で測定することにより評価した。
○:(1)、(2)、(3)いずれもヘイズが2.0以下
△:(1)、(2)、(3)の1項目でヘイズが2.0以上
×:(1)、(2)、(3)の2項目以上でヘイズが2.0以上
とした。
成膜後、目視にてクラックの有無を確認することにより評価した。
○:幅方向全面に渡りクラックが見られない
△:幅方向で両端3cmより外側にクラックの発生が見られる
×:幅方向で両端3cmより内側にクラックの発生が見られる
とした。
株式会社サクラクレパス製商品名マイネームを用い、ハードコートフィルムのハードコート層の表面に直径10mmの円を印書し、円の中心部に1mlの純水を滴下し、10秒後の状態を目視にて汚染状態を判定した。
○:ハードコート層表面に印書がほとんどなくなっていた場合
△:僅かに付着して残っていた場合
×:明らかに付着して残っていた場合
とした。
製品の幅方向5ヶ所を前記の水接触角の測定方法で水接触角の測定を行い、接触角の数値によりバラツキにより評価した。
○:5ヶ所における水接触角の最大差が3度未満
△:5ヶ所における水接触角の最大差が3度以上、10度未満
×:5ヶ所における水接触角の最大差が10度以上
とした。
JIS K 5400に準拠し、ロータリーカッターにて1mm角の碁盤目100マスをハードコート層に付け、セロテープ〔ニチバン製、登録商標〕を圧着させたのち、90度の剥離試験を実施した。100マスのうちの残存膜数を数えることにより塗膜密着性を評価した。
○:90以上/100
△:80〜89/100
×:80未満/100
とした。
水接触角の測定結果は、5.4度であった。
防曇性試験結果は、○であった。
鉛筆硬度は、2Hであった。
耐白化性試験結果は、○であった。
耐クラック性試験結果は、○であった。
防汚性(セルフクリーニング)試験結果は、○であった。
製品の性能のバラツキ試験結果は、○であった。
基材フィルムとハードコート層との密着性試験結果は、○であった。
親水モノマーを、下記式で表される化合物に変更したこと以外は、実施例1を繰り返した。
水接触角の測定結果は、8.3度であった。
防曇性試験結果は、○であった。
鉛筆硬度は、2Hであった。
耐白化性試験結果は、○であった。
耐クラック性試験結果は、○であった。
防汚性(セルフクリーニング)試験結果は、○であった。
製品の性能のバラツキ試験結果は、○であった。
基材フィルムとハードコート層との密着性試験結果は、○であった。
親水モノマーを、下記式で表される化合物に変更したこと以外は、実施例1を繰り返した。
水接触角の測定結果は、9.2度であった。
防曇性試験結果は、○であった。
鉛筆硬度は、2Hであった。
耐白化性試験結果は、○であった。
耐クラック性試験結果は、○であった。
防汚性(セルフクリーニング)試験結果は、○であった。
製品の性能のバラツキ試験結果は、○であった。
基材フィルムとハードコート層との密着性試験結果は、○であった。
実施例1において、バインダーの組成を、TPGDA(トリプロピレングリコールジアクリレート、2官能アクリレート)20質量部と、DPHA80質量部との混合物100質量部に変更したこと以外は、実施例1を繰り返した。
水接触角の測定結果は、6.3度であった。
防曇性試験結果は、○であった。
鉛筆硬度は、Hであった。
耐白化性試験結果は、○であった。
耐クラック性試験結果は、○であった。
防汚性(セルフクリーニング)試験結果は、○であった。
製品の性能のバラツキ試験結果は、○であった。
基材フィルムとハードコート層との密着性試験結果は、○であった。
実施例1において、バインダーの組成を、ノニルフェノールEO変性アクリレート70質量部と、DPHA30質量部との混合物100質量部に変更したこと以外は、実施例1を繰り返した。
その結果、
水接触角の測定結果は、45度であった。
防曇性試験結果は、×であった。
鉛筆硬度は、Fであった。
耐白化性試験結果は、×であった。
耐クラック性試験結果は、×であった。
防汚性(セルフクリーニング)試験結果は、×であった。
製品の性能のバラツキ試験結果は、×であった。
基材フィルムとハードコート層との密着性試験結果は、×であった。
実施例1において、開始剤をビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド(BASF社製イルガキュアー819)に変更したこと以外は、実施例1を繰り返した。
その結果、
水接触角の測定結果は、21度であった。
防曇性試験結果は、×であった。
鉛筆硬度は、HBであった。
耐白化性試験結果は、×であった。
耐クラック性試験結果は、×であった。
防汚性(セルフクリーニング)試験結果は、×であった。
製品の性能のバラツキ試験結果は、×であった。
基材フィルムとハードコート層との密着性試験結果は、×であった。
実施例1において、溶媒をメタノール30質量%とn−ブタノール70質量%との混合溶媒に変更したこと以外は、実施例1を繰り返した。
その結果、
水接触角の測定結果は、45度であった。
防曇性試験結果は、×であった。
鉛筆硬度は、2Hであった。
耐白化性試験結果は、×であった。
耐クラック性試験結果は、×であった。
防汚性(セルフクリーニング)試験結果は、×であった。
製品の性能のバラツキ試験結果は、×であった。
基材フィルムとハードコート層との密着性試験結果は、×であった。
実施例1において、溶媒を全量メタノールに変更したこと以外は、実施例1を繰り返した。
その結果、
水接触角の測定結果は、15度であった。
防曇性試験結果は、○であった。
鉛筆硬度は、2Hであった。
耐白化性試験結果は、×であった。
耐クラック性試験結果は、○であった。
防汚性(セルフクリーニング)試験結果は、×であった。
製品の性能のバラツキ試験結果は、×であった。
基材フィルムとハードコート層との密着性試験結果は、○であった。
Claims (1)
- 基材フィルム上に、下記条件(A)〜(E)をすべて具備するハードコート層形成用組成物からなるハードコート層を形成してなるハードコートフィルム。
条件(A):前記ハードコート層形成用組成物は、バインダー、親水モノマー、開始剤および溶媒を含む。
条件(B):前記バインダーは、1分子内に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物からなり、かつ、前記バインダー100質量部中、1分子内に5個以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物が50〜100質量部の範囲で含まれる。
条件(C):前記親水モノマーは、下記一般式(1)で表される。
Xは、下記一般式(1−1)〜(1−4)で示される親水基から選ばれる1種を表す。
条件(D):前記開始剤は、アルキルフェノン系開始剤またはα-ヒドロキシアセトフェノン系開始剤であり、かつ、前記開始剤は、前記バインダー100質量部に対し、0.5〜10.0質量部の範囲で含まれる。
条件(E):前記溶媒は、炭素数1〜2のプロトン性極性溶媒50〜95質量%と、炭素数3以上のプロトン性極性溶媒および/または非プロトン性極性溶媒5〜50質量%とからなる混合溶媒であり、かつ、前記溶媒は、前記バインダー100質量部に対し、10〜100質量部の範囲で含まれる。
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