JP2013158583A - 遊技球供給装置 - Google Patents

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泰造 二上
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忠 関口
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忠宏 宇田川
Kazuyuki Akasaka
和之 赤坂
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Abstract

【課題】遊技機への遊技球の補給を安定して行うことができる遊技球供給装置を提供する。
【解決手段】遊技球が転動可能な下り傾斜状態に設定される第1補給樋41と、第1補給樋41の下り傾斜方向と順方向に下り傾斜した状態で延設され、上流部が第1補給樋41の下流部よりも高く位置する第2補給樋42と、第1補給樋41の下り傾斜方向と逆方向に下り傾斜した状態で延設され、上流部が第1補給樋41の下流部よりも高く位置する第3補給樋46と、第1補給樋41から第2補給樋42の上流部および第3補給樋46の上流部へ遊技球を搬送する搬送装置45とを備え、各補給樋41,42,46には、補給シュート48,54,75をそれぞれ備え、第3補給樋46のうち第1補給樋41よりも高い位置に設けられた補給シュート75から、少なくとも第1補給樋41の下流部の下方に位置するパチンコ遊技機4へ遊技球を供給する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の遊技機が配列された遊技島のうち遊技機の上方に設けられ、各遊技機に遊技球を供給する遊技球供給装置に関する。
遊技店において、遊技機、例えば遊技媒体として遊技球を使用するパチンコ遊技機は、店内に備えられた横長な箱状の遊技島(遊技機設置用島設備)の側面に複数台並べて設置されている。また、遊技島の上部には、パチンコ遊技機へ遊技球を供給する遊技球供給装置が備えられている。
遊技球供給装置については、遊技島の高さを低く抑えるために、種々の構成が提案されている。例えば、玉補給装置本体から、バケットによって遊技球を分配タンクに補給し、この分配タンクに補給された遊技球を左右に分配して、複数の遊技機へ補給するように構成する旨が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、遊技島の長手方向に傾斜して配設されて遊技球が転動可能な第1傾斜流路と、第1傾斜流路の下流に直列に配設されて上流端部が第1傾斜流路の下流端部よりも高い位置に設けられる第2傾斜流路と、第1傾斜流路の下流端部から供給される遊技球を第2傾斜流路の上流端部に搬送する球搬送装置と、を備えて遊技球供給装置を構成する旨が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平06−015056号公報 特開2011−139756号公報
ところで、上述した特許文献1に記載の遊技球供給装置の構成では、分配タンクに連続して遊技球を供給しようとすると、バケットが分配タンクに補給した後に遊技球をプールタンクへ取りに戻る時間が必要となってしまい、遊技球供給作業を迅速に行うことができない。しかも、同一の遊技島内で多数の遊技機において大当たりが発生した場合には、全てのパチンコ遊技機への遊技球の補給が追いつかない可能性がある。
そこで、遊技球の補給を安定させるためにバケットの数や容量を増やすことも考えられるが、バケットの数を増やすと遊技島の上部構造が複雑になってしまい好ましくない。また、バケットの容量を増やすと、遊技球を満杯に収容したときにバケットが重くなり、遊技球の搬送に要する時間が長くなったり、搬送のための駆動系統に負荷が掛かったりしてしまい、却って遊技球供給作業の効率を悪化させる虞がある。さらに、バケットを利用する供給方式では、バケットの停止位置の制御機器が必要となり、構成が複雑になってしまう。なお、バケットの代りに回収コンベアを補給に転用する方法もあるが、回収コンベアのベルトが切れる虞があるという問題がある。
また、上記特許文献2に記載の遊技球供給装置においては、バケットなどの移動体を必要としないため、上記特許文献1の遊技球供給装置よりもシンプルな構成とすることができ、特許文献1の遊技球供給装置における上記問題が発生し得ない。代わりに、上記特許文献2の遊技球供給装置では、搬送装置により搬送された遊技球を各パチンコ遊技機へ補給する際、遊技球供給装置の高さを低く抑えつつ、より少ない搬送装置によりできるだけ長い距離に亘って遊技球を搬送しようとすると、言い換えれば、遊技島に設ける搬送装置の数を少なくしようとすると、搬送装置から延設される補給樋を長くすることとなる。
傾斜が同じ状態で補給樋を長く設定した場合、この補給樋の上流側においては、補給樋とその下方に位置するパチンコ遊技機との離間距離(詳しくは、補給樋から下方へ延設された補給シュートの球排出口(下端開口)とパチンコ遊技機側に設けられた補給器(標準技術集での補給カウンター)の球取込口との高低差)を遊技球の安定供給の実現に十分な距離に設定することができ、補給シュートの球排出口と補給器の球取込口とを連通するジャバラホース内を遊技球が比較的スムーズに流下し易い。ところが、補給樋の下流側に向かうにつれて、補給樋とその下方に位置するパチンコ遊技機との離間距離が次第に狭くなってしまうため、補給樋の下流部では、補給シュートの球排出口と補給器の球取込口の高低差が殆どなくなり、遊技球をパチンコ遊技機へ安定して補給することができなくなってしまう。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、高さを抑えつつ、搬送装置の数を少なくしたとしても、遊技機への遊技球の補給を安定して行うことができる遊技球供給装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、複数の遊技機が配列された遊技島のうち遊技機の上方に設けられ、各遊技機に遊技球を供給する遊技球供給装置において、
前記遊技機の配列方向に傾斜して配設され、前記複数の遊技機に供給する遊技球を前記配列方向に沿って転動可能な第1補給樋と、
前記第1補給樋の傾斜下流部に到達した遊技球を上方に搬送する搬送装置と、
前記第1補給樋の傾斜下流部よりも高所に傾斜上流部が配置され、前記搬送装置により搬送された遊技球を前記第1補給樋と順方向に転動可能な第2補給樋と、
前記第1補給樋の傾斜下流部よりも高所に傾斜上流部が配置され、前記搬送装置により搬送された遊技球を前記第1補給樋と逆方向に転動可能な第3補給樋と、
各補給樋に付設され、当該補給樋を転動する遊技球を受け入れて下方に位置する前記遊技機へ供給するための複数の補給シュートと、を備え、
前記第3補給樋に付設された補給シュートは、前記第1補給樋の傾斜下流部よりも高所に配置されてなり、
前記複数の遊技機のうち前記第1補給樋の傾斜下流部の下方に位置する遊技機には、前記第3補給樋に付設された補給シュートから遊技球を供給することを特徴とする遊技球供給装置である。
請求項2に記載のものは、前記搬送装置によって搬送された遊技球を前記第2補給樋側および前記第3補給樋側へ分岐して流下させる分岐路を備え、
該分岐路には、前記搬送装置によって搬送された遊技球を前記第2補給樋もしくは前記第3補給樋のいずれに優先して流下させるかを切替可能な分流経路切替手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技球供給装置である。
請求項3に記載のものは、前記分岐路の前記第3補給樋側には、前記第3補給樋に連通し、前記搬送装置により搬送された遊技球を前記第3補給樋の上流部へ流入させる第3補給流入口を開設し、
前記分流経路切替手段は、
前記第2補給樋側に向かって上り傾斜した状態であり、且つ傾斜上端部の側方に前記第3補給流入口が位置する状態で配置され、前記搬送装置によって搬送された遊技球が傾斜面に乗り上げることが可能な押圧部材を備え、
該押圧部材は、
当該押圧部材の傾斜上端部が上下移動する状態で傾動可能であり、
前記傾斜面上に乗り上がった遊技球から受ける押圧力に抗して前記傾斜上端部を前記第3補給流入口の下縁部から上方へ遠ざけ、前記傾斜面上の遊技球の前記第3補給流入口への到達を抑制する流入誘導抑制状態と、
該流入誘導抑制状態よりも前記傾斜面上に多く乗り上がった遊技球から受ける押圧力により前記傾斜上端部を前記第3補給流入口の下縁部に上方から近づけて、前記流入誘導抑制状態よりも緩やかな上り傾斜姿勢となり、前記傾斜面上の遊技球の前記第3補給流入口への到達を前記流入誘導抑制状態よりも許容する流入誘導許容状態と、に変換可能であることを特徴とする請求項2に記載の遊技球供給装置である。
請求項4に記載のものは、前記第2補給樋での遊技球の停留状態を検出する停留状態検出手段と、
前記第3補給樋から前記第1補給樋へ遊技球を流下可能とする補給連通路と、
該補給連通路への遊技球の流下を許容するか否かを切替可能な流下許容手段と、を設け、
前記流下許容手段は、
前記停留状態検出手段によって前記第2補給樋で予め設定された遊技球の停留状態が検出された場合には、前記第3補給樋から遊技球が供給される遊技機の稼働状態が予め設定された球供給不要状態であることを条件として、遊技球の前記補給連通路への流下を許容して、該遊技球を前記第3補給樋から前記補給連通路に通して前記第1補給樋へ流下させ、
前記搬送装置は、前記補給連通路を通って前記第1補給樋に流下した前記遊技球を前記第2補給樋の上流部へ搬送可能であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の遊技球供給装置である。
本発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
すなわち、複数の遊技機が配列された遊技島のうち遊技機の上方に設けられ、各遊技機に遊技球を供給する遊技球供給装置において、前記遊技機の配列方向に傾斜して配設され、前記複数の遊技機に供給する遊技球を前記配列方向に沿って転動可能な第1補給樋と、前記第1補給樋の傾斜下流部に到達した遊技球を上方に搬送する搬送装置と、前記第1補給樋の傾斜下流部よりも高所に傾斜上流部が配置され、前記搬送装置により搬送された遊技球を前記第1補給樋と順方向に転動可能な第2補給樋と、前記第1補給樋の傾斜下流部よりも高所に傾斜上流部が配置され、前記搬送装置により搬送された遊技球を前記第1補給樋と逆方向に転動可能な第3補給樋と、各補給樋に付設され、当該補給樋を転動する遊技球を受け入れて下方に位置する前記遊技機へ供給するための複数の補給シュートと、を備え、前記第3補給樋に付設された補給シュートは、前記第1補給樋の傾斜下流部よりも高所に配置されてなり、前記複数の遊技機のうち前記第1補給樋の傾斜下流部の下方に位置する遊技機には、前記第3補給樋に付設された補給シュートから遊技球を供給するようにしたので、遊技球供給装置の高さを抑えつつ搬送装置の設置台数を少なくしたとしても、遊技機への遊技球の補給を安定した状態で行うことができる。
遊技島の正面図である。 遊技球供給装置の概略を説明する図である。 遊技島の長手方向の一端部の拡大図である。 球貯留タンク、揚送装置、上部タンクを接続した状態の平面図である。 上部タンクの内部構造を示す概略図である。 タンク本体の内部構造を示す斜視図である。 (a)は第1補給樋および第2補給樋の斜視図、(b)は第1補給樋の変形例の要部説明図である。 搬送装置の説明図である。 搬送装置の作用の説明図であり、(a)は吸着状態の遊技球が排出ガイド部材の傾斜上端に到達した状態図、(b)は(a)からさらに球搬送回転体を回転した状態図、(c)は(b)からさらに球搬送回転体を回転した状態図である。 搬送装置および各補給樋の概略平面図である。 搬送装置と第3補給樋との接続状態の説明図であり、(a)は第3補給樋に遊技球を停留していない状態図、(b)は第3補給樋に遊技球を停留している状態図である。 搬送装置と第3補給樋との分解斜視図であり、(a)は搬送装置の第3補給流入口が奥側に位置する状態で見た分解斜視図、(b)は搬送装置の第3補給流入口が手前側に位置する状態で見た分解斜視図である。 第1、第2、第3補給樋に付設される補給シュートの説明図であり、(a)は本実施形態の補給シュートの説明図、(b)は変形例の補給シュートの説明図である。 遊技島に取り付けられた状態の補給器の斜視図である。 遊技球が転動している状態の連通管接続部の断面図である。 遊技球の供給を停止している第2状態における補給器の断面図である。 遊技島の制御系統を示すブロック図である。 複数の部材で構成した第3補給樋と搬送装置の分解斜視図であり、(a)は搬送装置第3補給流入口が奥側に位置する状態で見た斜視図、(b)は搬送装置の第3補給流入口が手前側に位置する状態で見た分解斜視図である。 第3補給樋を直線状とした変形例の概略平面図である。 第2補給樋に分岐路を設けた変形例の概略平面図である。 分岐路に分流経路切替手段を備えた第2実施形態の説明図であり、(a)は分流経路切替手段が流入誘導抑制状態であるときの説明図、(b)は分流経路切替手段が流入誘導許容状態に変換したときの説明図、(c)は(b)から分流経路切替手段が流入誘導抑制状態に変換したときの説明図である。 第2実施形態における分岐路の概略平面図であり、(a)は分流経路切替手段が流入誘導抑制状態であるときの状態図、(b)は分流経路切替手段が流入誘導許容状態であるときの状態図である。 分流経路切替手段の斜視図であり、(a)は流入誘導抑制状態の斜視図、(b)は流入誘導許容状態の斜視図である。 第3実施形態における分流経路切替手段の説明図であり、(a)は分流経路切替手段が流入誘導抑制状態であるときの説明図、(b)は分流経路切替手段が流入誘導許容状態に変換したときの説明図、(c)は(b)から分流経路切替手段が流入誘導抑制状態に変換したときの説明図である。 第3補給球不足検出センサが取り付けられた第3補給樋の説明図であり、(a)は一体の第3補給樋の説明図、(b)は複数部材で構成される第3補給樋の説明図である。 第3実施形態における遊技島の制御系統を示すブロック図である。 第3実施形態における第3補給樋供給処理のフローチャートである。 第4実施形態における遊技球供給装置の説明図であり、(a)は流下許容手段が遊技球の第3補給樋から第1補給樋への流下を規制する状態の概略図、(b)は流下許容手段が遊技球の第3補給樋から第1補給樋への流下を許容する状態の概略図、(c)は流下許容手段の構成要素と島制御装置との接続を示す制御系統の要部ブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
遊技島(遊技機設置用島設備)1は、図1および図2に示すように、横長な箱状に形成された島本体2を備え、該島本体2の長手方向の一側面および他側面(島本体2の長手方向に沿って延在する2つの側面)には遊技機設置領域3を区画形成し、該遊技機設置領域3には、遊技球を使用して遊技を実行可能なパチンコ遊技機4(本発明における遊技機に相当)と、該パチンコ遊技機4に対となる状態で設けられる台間球貸機5(CR球貸機、現金球貸機、貯球再プレイ機等)とを遊技島1の長手方向に沿って複数組列設可能としている。なお、遊技店においては、複数の遊技島1を略平行に並べて設置されており、隣り合う遊技島1の間を遊技者や遊技店の店員が通過可能な店内通路Wとし、該店内通路Wと遊技機設置領域3との間には遊技者が着席する遊技席(図示せず)をパチンコ遊技機4に対応して複数設置している。
また、複数のパチンコ遊技機4が配列された遊技島1の上部、詳しくは遊技機設置領域3(パチンコ遊技機4)よりも上方の位置には、遊技球を各パチンコ遊技機4へ供給する遊技球供給装置7を備え、遊技機設置領域3よりも下方の位置には、各パチンコ遊技機4の裏側から排出された遊技球を回収する遊技球回収装置8を備えている。なお、本実施形態では、貸球をパチンコ遊技機4から排出させるCR球貸機を例に説明するので、CR球貸機(台間玉貸機5)に遊技球を供給していない。
さらに、遊技島1の長手方向の一端(図1中、左端)には、遊技者が投入した遊技球(例えば、遊技実行の結果獲得した賞球)を計数する球計数機(所謂ジェットカウンター)9を計数機載置台10上に載置して備え、該球計数機9よりも遊技島1の長手方向の他端側(図1中、球計数機9よりも右側)の位置には、遊技球を貯留する縦長な球貯留タンク11を備えている。なお、球計数機9や計数機載置台10を備えない場合もある。
そして、図3および図4に示すように、該球貯留タンク11のうち遊技島1の長手方向の一側面側(図4中、下側)に位置する起立壁を球貯留タンク11の内側へ向けて凹ませて縦長な溝状の収容空間部11aを形成し、該収容空間部11a内には、遊技球を遊技球供給装置7へ揚送する揚送装置12を配置し、球貯留タンク11および揚送装置12よりも遊技島1の長手方向の他端側(図1中、揚送装置12よりも右側)に遊技機設置領域3が位置するように構成されている。さらに、該球貯留タンク11の底部には開閉シャッター(図示せず)で開閉可能な球排出口11bを備え、球貯留タンク11内に貯留された遊技球の揚送装置12への供給を開閉シャッターの開閉により許容したり規制したりするように構成されている。なお、球貯留タンク11には、揚送装置12を被覆可能な一対の扉14を設け、該扉14を開放すると揚送装置12が一方の店内通路W(遊技島1の長手方向の一側面を臨ませる店内通路W)に露出するように構成されている。また、球貯留タンク11の上方には、揚送装置12により揚送された遊技球が一時的に貯留される上部タンク17を設け、該上部タンク17から遊技球を遊技島1の長手方向の他端側へ排出して遊技球供給装置7へ送出したり、当該上部タンク17の下方へ排出して球貯留タンク11へ流下させたりするように構成されている。
上部タンク17は、図5および図6に示すように、揚送装置12によって揚送された遊技球が貯留されるタンク本体18と、隣の遊技島1へと遊技球を受け渡す(自島の遊技球が不足したときには隣の遊技島1から遊技球を受け入れ、隣の遊技島1の遊技球が不足したときには自島の遊技球を隣の遊技島1へ渡す)バランスタンク19とを備えて構成されており、タンク本体18の遊技球供給装置7側(図5中、右側)にバランスタンク19を接続している。
なお、各島に球計数機9を設けた(又は、遊技島1の全パチンコ遊技機4に各球計数機9が設置された)所謂独立島(標準技術集での島内還元システム)の場合には、バランスタンク19を設けなくてもよい。
タンク本体18は、縦長直方体の有底箱体を呈しており、当該タンク本体18の上部のうち揚送装置12側には、揚送装置12によって揚送された遊技球を受け入れるための揚送球受入口21を開口している。また、バランスタンク19が接続されるバランス側側壁18aのうち揚送球受入口21よりも下方の位置には上連通口22および下連通口23を上下に離間した状態で開設してタンク本体18の内部とバランスタンク19の内部とを連通し、下連通口23の下方には、遊技球供給装置7に連通する供給連通口24を開設している。さらに、バランス側側壁18aと、該バランス側側壁18aに対向して球計数機9側に位置する球計数側側壁18bとの間には、遊技球が転動可能な複数の棚板25(第1棚板25a,第2棚板25b,第3棚板25c,第4棚板25d,第5棚板25e)と、該棚板25よりも下方に位置して遊技球を供給連通口24へ誘導する底板26と、タンク本体18の内部が遊技球で十分に満たされたときに余剰な遊技球を球貯留タンク11に導くオーバーフロー管27とを備えている。
詳しくは、球計数側側壁18bのうち揚送球受入口21よりも低く上連通口22よりも高い位置には、第1棚板25aを球計数側側壁18bから突設するとともにバランス側側壁18a側へ向けて下り傾斜させ、該第1棚板25aの傾斜下端を上連通口22の下縁部に接続して、第1棚板25a上を転動する遊技球が上連通口22を介して構造上は優先的にバランスタンク19内の上部へ流入するように構成されている。また、第1棚板25aの傾斜下端の側部から第2棚板25bを第1棚板25aの傾斜方向とは直交する方向へ下り傾斜する状態で延設し、バランス側側壁18aのうち第2棚板25bの傾斜下端よりも下方の位置から第3棚板25cを球計数側側壁18b側へ向けて下り傾斜させるとともに、第3棚板25cの傾斜下端と球計数側側壁18bとを遊技球の直径よりも十分に広い間隔で離間させている。さらに、球計数側側壁18bのうち第3棚板25cの傾斜下端よりも下方の位置から第4棚板25dを突設するとともにバランス側側壁18a側へ向けて下り傾斜させ、第4棚板25dの傾斜下端とバランス側側壁18aとの間を遊技球の直径よりも十分に広い間隔で離間させている。
そして、バランス側側壁18aのうち第4棚板25dの傾斜下端よりも下方の位置から第5棚板25eを突設するとともに球計数側側壁18b側へ向けて下り傾斜させ、第5棚板25eの傾斜下端と球計数側側壁18bとの間を遊技球の直径よりも十分に広い間隔で離間させている。また、第5棚板25eの内部には、遊技球が通過可能な連絡通路28を第5棚板25eの下り傾斜方向に沿う状態で延在させ、該連絡通路28の上流端を下連通口23へ接続している。さらに、タンク本体18の下部には底板26を球計数側側壁18bのうち第5棚板25eの傾斜下端よりも下方の位置からバランス側側壁18aに亘って下り傾斜した状態で備え、バランス側側壁18aのうち底板26の傾斜下端に位置する箇所には、遊技球供給装置7の上流端が接続される供給連通口24を開設している。
また、タンク本体18の内部のうち第3棚板25cの下方には縦長なオーバーフロー管27を備え、該オーバーフロー管27の上部開口27aを第3棚板25cにより上方から被覆するとともに、オーバーフロー管27の上部開口27aと第3棚板25cとの間隔を遊技球の直径よりも十分に広く設定している。さらに、オーバーフロー管27の上下方向の中間部分には連絡通路28の下流部を連通し、隣の遊技島1から島間球受入口36を通ってバランスタンク19内に流入してきた遊技球を、下連通口23、連絡通路28、オーバーフロー管27へ通して球貯留タンク11内に送るように構成されている。そして、オーバーフロー管27の下端部27bを底板26およびタンク本体18の底部を貫通して下部開口をタンク本体18の下方へ開放し、オーバーフロー管27の下端部27bと球貯留タンク11とをオーバーフローホース30で連通している。なお、タンク本体18内には、当該タンク本体18内の遊技球の貯留量を検出可能なリミットスイッチ(上リミットスイッチ31a,下リミットスイッチ31b)を備えている。具体的には、球計数側側壁18bのうち第1棚板25aの傾斜上端よりも高く揚送球受入口21よりも低い位置に上リミットスイッチ31aを配置し、オーバーフロー管27の外側面のうち第4棚板25dと第5棚板25eとの間の位置に下リミットスイッチ31bを配置している。なお、上リミットスイッチ31aは通常は押されることが無いが、オーバーフローホース30での球詰まりなどにより、タンク本体18が遊技球で殆ど充満すると、上リミットスイッチ31aが押され、揚送装置12を停止させる。また、下リミット31bが押されていない場合には、自島の遊技球供給装置7用の球が十分でないとして、隣の遊技島1が自島から球を取り込むことを禁止している。つまり、揚送装置12からの遊技球は、構造上は優先的にバランスタンク19内の上部へ流入するが、後述する島制御装置85の制御により、自島の遊技球供給装置7に優先して供給している。
バランスタンク19は、タンク本体18よりもひと回り小さい縦長直方体の有底箱体を呈しており、当該バランスタンク19の店内通路W側の起立壁のうち上連通口22よりも低い位置には、隣の遊技島1に連通する島間球受渡口34を開設し、該島間球受渡口34と上連通口22との間には、遊技球を上連通口22から島間球受渡口34へ誘導する第1誘導板35を島間球受渡口34側へ向けて下り傾斜した状態で備えている。また、島間球受渡口34の下方には、隣の遊技島1から移動してくる遊技球を受け入れる島間球受入口36を開設し、該島間球受入口36と下連通口23との間には、遊技球を島間球受入口36から下連通口23へ誘導する第2誘導板37を下連通口23側へ向けて下り傾斜した状態で備えている。
このような構成を備えた上部タンク17においては、揚送装置12が遊技球をタンク本体18内へ供給すると、この供給された遊技球は、棚板25や底板26を転動し、供給連通口24を通って後述する遊技球供給装置7へ流入したり、上連通口22、島間球受渡口34を通って隣の遊技島1へ移動したりする。そして、遊技球供給装置7が遊技球で満たされると、遊技球がタンク本体18内に貯留され始め、タンク本体18内に遊技球が十分に(具体的にはオーバーフロー管27の上部開口27aまで)貯留されると、タンク本体18内の遊技球がオーバーフロー管27に流入して球貯留タンク11へ排出され、球貯留タンク11にて貯留される。また、バランスタンク19が隣の遊技島1から遊技球を島間球受入口36に受け入れると、この遊技球は、下連通口23、連絡通路28を通り、オーバーフロー管27に流入して球貯留タンク11へ排出され、球貯留タンク11にて貯留される。
次に、遊技球供給装置7および遊技球回収装置8について説明する。
遊技島1の上部に設けられた遊技球供給装置7は、図1,図2,図10に示すように、上流側が上部タンク17の供給連通口24に連通し、上部タンク17からの遊技球が傾斜下流部に向けて転動する第1補給樋41と、該第1補給樋41からの遊技球が傾斜下流部に向けて転動する第2補給樋42と、第1補給樋41と第2補給樋42との間に位置し、第1補給樋41からの遊技球を上方に搬送する搬送装置45と、搬送装置45からの遊技球が第1補給樋41側へ転動する第3補給樋46(図10参照)と、を備えて構成されている。
第1補給樋41は、当該第1補給樋41から遊技球が供給されるパチンコ遊技機4の配列方向(本実施形態では遊技島1の長手方向)に沿って延設された長尺な樋であり、遊技球が上部タンク17側から搬送装置45側へ向けてパチンコ遊技機の4の配列方向に沿って転動可能となる下り傾斜状態に設定されている。そして、遊技島1のうち揚送装置12側に位置する複数のパチンコ遊技機4の上方に配置されており、上流端部を上部タンク17の供給連通口24へ接続し、下流部(詳しくは傾斜下端部)を搬送装置45へ連通させている。また、図7(a)に示すように、第1補給樋41の長手方向の両側縁には、当該第1補給樋41を転動する遊技球をパチンコ遊技機4に分配して供給するための球分配口41aを第1補給樋41の遊技球転動方向に沿って並ぶ状態で複数開設し、各球分配口41aの側方には、当該球分配口41aから流下した遊技球を下方のパチンコ遊技機4へ誘導する補給シュート48をそれぞれ付設し、該補給シュート48の球排出口(下流端)と、パチンコ遊技機4側に配置された補給器200(図14および図16参照)の球取込口とをジャバラホースなどの連通管49で連通して、遊技球を第1補給樋41から下方のパチンコ遊技機4へ供給するように構成されている。本実施形態では、第1補給樋41の下方には一側面および他側面にそれぞれ6台のパチンコ遊技機4が位置し、第1補給樋の上流側の4台のパチンコ遊技機4には第1補給樋から遊技球を供給し、第1補給樋41の下流部に位置する2台分は、球分配口41aを蓋で閉塞したり、球分配口41a自体を設けない等して、パチンコ遊技機4への遊技球の供給を行っていない。そのため、補給シュート48を設けていない。第1補給樋41の下流部の下方に位置する2台のパチンコ遊技機4へは第3補給樋46に設けた補給シュート75から遊技球を供給するが、詳細は後で説明する。
なお、本実施の形態では、パチンコ遊技機4だけに遊技球を供給しているが、現金球貸機や貯球再プレイ機等に遊技球を供給してもよい。
また、第1補給樋41は、搬送装置45へ遊技球を誘導する通路(搬送誘導路)と、各補給シュート48へ遊技球を誘導する通路(補給誘導路)とを分岐して構成してもよい。例えば、図7(b)に示すように、第1補給樋41の上流部にて上側の搬送誘導路51と下側の補給誘導路52とに分岐し、搬送誘導路51の傾斜下端を搬送装置45に接続し、補給誘導路52にのみ球分配口41aおよび補給シュート48を備えてもよい。または、搬送誘導路51が補給誘導路52の下方に位置する状態で第1補給樋41の上流部を分岐し、搬送誘導路51の上方に位置する補給誘導路52にのみ球分配口41aおよび補給シュート48を備えてもよい。
第2補給樋42は、パチンコ遊技機4の配列方向(本実施形態では、遊技島1の長手方向)に沿って延設された長尺な樋であり、搬送装置45により搬送された遊技球が搬送装置45側から順方向に(本実施形態では、遊技島1の長手方向の他端側(図1中、右方向)へ向けて)転動可能となる下り傾斜状態に設定されている。そして、遊技島1のうち第1補給樋41の下方に位置するパチンコ遊技機4よりも遊技島1の長手方向の他端側に位置する複数(本実施形態では、一側面6台)のパチンコ遊技機4の上方に配置されており、傾斜上流部を第1補給樋41の傾斜下流部よりも高所に配置して搬送装置45へ接続している。また、図7(a)に示すように、第2補給樋42の長手方向の両側縁には、当該第2補給樋42を転動する遊技球をパチンコ遊技機4に供給するための球分配口42aを第2補給樋42の長手方向に沿って並ぶ状態で複数開設し、各球分配口42aの側方には、当該球分配口42aから流下した遊技球を下方のパチンコ遊技機4へ誘導する補給シュート54をそれぞれ付設し、該補給シュート54の球排出口(下流端)と、パチンコ遊技機4側に配置された補給器200(図14および図16参照)の球取込口とをジャバラホースなどの連通管55(図1参照)で連通して、搬送装置45が上方に搬送した遊技球を第2補給樋42から下方のパチンコ遊技機4へ供給するように構成されている。
本実施形態では、第2補給樋42の下流部に搬送装置45を設けている。言い換えれば、第2補給樋42を別な第1補給樋と見做して、その下流部に搬送装置45を設け、搬送した遊技球を、更に設けた別の第2補給樋や第3補給樋に流下させている。この場合、第2補給樋42も、搬送装置45へ遊技球を誘導する通路(搬送誘導路)と、各補給シュート54へ遊技球を誘導する通路(補給誘導路)とを分岐して構成してもよいのは、第1補給樋41と同様であり、また、補給誘導路が搬送誘導路の上方に位置する方が、補給シュート54の球排出口(下流端)の位置が高くなるのも同様である。
また、第2補給樋42は、パチンコ遊技機4だけに遊技球を供給しているが、現金球貸機や貯球再プレイ機等に遊技球を供給してもよい。
搬送装置45は、第1補給樋41の傾斜下流部に到達した遊技球を上方に搬送する装置であり、図8および図9に示すように、矩形箱状の収納ケース60を備え、該収納ケース60の第1補給樋41側(図8中、左側)の下部には受入開口部61を開設して、第1補給樋41の下流端部を受入開口部61に挿入したり、収納ケース60に当接させたりするなどして連通させ、第2補給樋42側(図8中、右側)の上部には排出開口部62を開設して第2補給樋42の上流端部を連通させ、第3補給樋46側の上部には第3補給流入口63を開設して第3補給樋46の上流端を連通させている。そして、収納ケース60内に円筒状の球搬送回転体64を中心軸が、本実施形態では、第1補給樋41および第2補給樋42の延在方向とは直交する横向き姿勢となる状態で収納し、球搬送回転体64を搬送回転方向Rへ回転すると、球搬送回転体64の外周面が受入開口部61側から上方の排出開口部62側へ向けて移動可能となるように構成されている。また、球搬送回転体64には駆動手段である駆動モータ65を出力軸が球搬送回転体64の中心軸上に位置する状態で接続し、球搬送回転体64の外周部には、遊技球を磁力により吸着可能な永久磁石等の硬磁性体66を円周方向に沿って等間隔で複数配置している。
さらに、受入開口部61と球搬送回転体64の下部との間には、遊技球が転動可能な供給ガイド部材68を受入開口部61側から球搬送回転体64側へ向けて下り傾斜した状態で備え、受入開口部61から搬送装置45内に進入した遊技球が供給ガイド部材68上を転動して球搬送回転体64の外周面の下部に到達するように構成されている。また、供給ガイド部材69の傾斜下端と球搬送回転体64の外周面とを遊技球の直径よりも十分に狭い間隔で離間させ、遊技球が傾斜下端から落下しないようにしている。そして、球搬送回転体64の上部と排出開口部62との間には、遊技球が転動可能な排出ガイド部材69を球搬送回転体64側から排出開口部62側へ向けて下り傾斜した状態で備え、球搬送回転体64により搬送された遊技球が該排出ガイド部材69の上面へと流下可能なように、傾斜上端と球搬送回転体64の外周面とを近接させている。また、排出ガイド部材69の側縁部(詳しくは第3補給樋46側の側縁部)を第3補給流入口63へ臨ませるとともに、排出ガイド部材69の傾斜下端を排出開口部62へ臨ませ、排出ガイド部材69の上面には、第2補給樋42側と第3補給樋46側とに仕切る仕切り部71aを設けて分岐路71として機能させ(図10参照)、遊技球を分岐路71へ通すと、遊技球が第2補給樋42側および第3補給樋46側へ分岐して流下するように構成されている。
このような構成の搬送装置45においては、遊技球が第1補給樋41から受入開口部61を通って供給ガイド部材68上を転動し、供給ガイド部材68の傾斜下端部に停留すると、球搬送回転体64の下部に位置する硬磁性体66が磁力によりこの遊技球を球搬送回転体64の外周部上に吸着し、この状態で球搬送回転体64を搬送回転方向Rに回転して遊技球を排出ガイド部材69へ向けて上昇させる。そして、図9に示すように、吸着状態の遊技球が球搬送回転体64とともに回動して排出ガイド部材69の傾斜上端に到達すると、この遊技球を排出ガイド部材69の傾斜上端によりすくい取って球搬送回転体64の外周部から脱離させて排出ガイド部材69上の分岐路71へ送り出し、排出開口部62へ通して第2補給樋42の上流部へ流下させたり、第3補給流入口63へ通して第3補給樋46の上流部へ流下させたりする。なお、排出ガイド部材69を、例えば鉄などの軟磁性体とすれば、軟磁性体がシールドの機能を果たし、球搬送回転体64の外周部上に吸着した遊技球が、排出ガイド部材69の上面へと流下し易くなる。
第3補給樋46は、図10〜図12に示すように、第1補給樋41よりも短く、第3補給流入口63側から第1補給樋41の上流側(図11中、左側)へ向けて下り傾斜した状態で延設されている。言い換えると、第1補給樋41の下り傾斜とは逆方向に下り傾斜した状態で延設されており、搬送装置45により搬送された遊技球を第1補給樋41とは逆方向に転動可能としている。そして、当該第3補給樋46の傾斜上流部を第1補給樋41の傾斜下流部よりも高所に配置している。
また、第3補給樋46の上流部(詳しくは、屈曲箇所よりも第3補給流入口63側に位置する上流部)を収納ケース60の側面に沿わせて配置し、第3補給樋46の下流部(詳しくは、屈曲箇所よりも傾斜下端側に位置する下流部)を第1補給樋41の下流部の直上、さらには、第1補給樋41の下流部の下方に位置する複数台のパチンコ遊技機4(本実施形態では、遊技島1の各側面に2台ずつ、合計4台のパチンコ遊技機4)の上方に配置している。そして、第3補給樋46の下流端を遊技球が通過不能な閉塞状態で第1補給樋41の途中部分の上方に位置させている(図2参照)。
さらに、第3補給樋46の下流部のうち長手方向の両側縁には、当該第3補給樋46を転動する遊技球をパチンコ遊技機4に供給するための球分配口74を第3補給樋46の長手方向に沿って並ぶ状態で複数(本実施形態では各側縁に2つずつ)開設し(図11(a)参照)、各球分配口74の側方には、当該球分配口74からの遊技球を下方のパチンコ遊技機4へ誘導する補給シュート75を第1補給樋の傾斜下流部よりも高所に位置する状態でそれぞれ付設し(図11(b)参照)、該補給シュート75の球排出口(下流端)と、パチンコ遊技機4側に配置された補給器200(図14および図16参照)の球取込口とをジャバラホースなどの連通管76(図1参照)で連通し、第1補給樋41よりも高い位置に設けられた第3補給樋46の補給シュート75から、第1補給樋41の下流部の下方に位置するパチンコ遊技機4へ遊技球を供給するように構成されている。なお、本実施形態では、パチンコ遊技機4だけに遊技球を供給しているが、現金球貸機や貯球再プレイ機等に遊技球を供給してもよい。
遊技島1の下部に設けられた遊技球回収装置8は、図1に示すように、遊技島1の長手方向に沿って延在する2つの球回収樋80(第1回収樋80a,第2回収樋80b)を備え、第1回収樋80aを遊技島1の長手方向の他端寄りに配置し、第2回収樋80bを一端寄り(揚送装置12寄り)に配置し、第1回収樋80aと第2回収樋80bとの間には、遊技球を上昇させて搬送可能な搬送装置81を備えている。そして、各回収樋80a,80bをそれぞれ遊技島1の長手方向の他端側から一端側へ向けて下り傾斜させ、第2回収樋80bの傾斜上端を第1回収樋80aの傾斜下端よりも上方に配置し、第1回収樋80aにおいては、傾斜下端を搬送装置81の下部に設けられた球入口81aへ接続し、第2回収樋80bにおいては、傾斜上端を搬送装置81の上部に設けられた球出口81bへ接続するとともに、傾斜下端を揚送装置12の下部の側方(図1中、右側方)に配置している。
次に、補給シュート48,54,75について説明する。
補給シュート48,54,75は、各補給樋41,42,46に付設され、当該補給樋41,42,46を転動する遊技球を受け入れて下方に位置するパチンコ遊技機1へ供給するためのものであり、図13(a)に示すように、球分配口41a,42a,74から遊技球を受け入れるシュート本体150と該シュート本体150の下流側に位置する排出部151とを備え、排出部151に設けられた球排出口152には、遊技球を補給器200に誘導可能な連通管49,55,76を接続している。排出部151は、球排出口152が鉛直下向きとなるように下向きに湾曲する通路状に形成されており、シュート本体150の内底部に沿って流下してきた遊技球を鉛直下方に誘導する。
なお、シュート本体150の内部には、球分配口41a,42a,74から流入した遊技球の縦の重なりを崩すための球ならし部材153を配設しており、球ならし部材153により縦1段になった遊技球が排出部151に流入するよう構成されている。また、図13(b)に示すように、球排出口152が横向きとなるように排出部151をシュート本体150の内底部の傾斜に連続させて直線状に形成し、シュート本体150、排出部151、球排出口152が同一傾斜方向に並ぶようにしてもよい。このようにすると、図13(a)と比較して、排出部151が鉛直下向きとならない分だけ補給シュート48,54,75の高さが抑制される。
次に、補給器200について説明する。
図14に示すように、遊技島本体2のうち遊技機設置領域3の上方の位置には、パチンコ遊技機4への遊技球の供給をパチンコ遊技機の開閉状態に応じて規制するための補給器200をパチンコ遊技機4毎に取り付けており、連通管(ジャバラホース)49,55,76によって補給器200と補給シュート48,54,75と連通している。
補給器200は、図14に示すように、遊技島本体2に取り付けるための固定ベース201と、該固定ベース201に対して上下方向にスライド可能なスライドベース202と、該スライドベース202に取り付けられ、連通管49,55,76の下端が接続される連通管接続部材203と、該連通管接続部材203に連通する第1流下路204が縦方向に形成された固定側流路部材205と、第1流下路204に連通可能な第2流下路206が形成されてレバー207と一体的に回動する可動流路部材208とから概略構成されている。
固定ベース201の両側部には、左側取付片201aと右側取付片201bを設け、上部には上部取付片210を設け、それぞれに取付孔211を開設することで、ねじ等の固定具を介して遊技島本体2に固定されている。スライドベース202は、上下調整機構を介して固定ベース201に取り付けられることで、上下方向の高さを調整することが可能となっている。
連通管接続部材203は、内側に連通管49,55,76の先端(下流端)を挿入して接続する部分であり、図15に示すように、連通管49,55,76の先端を横向き(具体的には、第1流下路204に向けて僅かに下り傾斜した状態)に保持する連通管保持部212と、該連通管保持部212に保持された連通管49,55,76を第1流下路204へ連通する導入流路部213とを備えている。
連通管保持部212は、横向きの丸パイプを2分割した形状を呈する本体212aを備え、その内側には連通管挿入空間212bを形成し、該連通管挿入空間212bには、図示しない保持用突起を設けている。また、本体212aの外周部には、当該外周部を押圧して連通管挿入空間212bの挿入開口を収縮するための押圧レバー214を設け、該押圧レバー214を押圧状態と押圧解除状態とに変換することで、連通管挿入空間212bの挿入開口が拡縮するように構成されており、押圧レバー214を押圧状態に操作すると、保持用突起が連通管49,55,76と係止し、連通管挿入空間212bに挿入された連通管49,55,76が抜けてしまうことを規制するようになっている。
導入流路部213は、図15に示すように、内部に連通管保持部212から下り傾斜する傾斜流路213aと、該傾斜流路213aの下端から下方へ屈曲する屈曲流路213bと、該屈曲流路213bの下端から第1流下路204の上流側と連通する縦流路213eとを備えている。傾斜流路213aは、連通間挿入空間212bの底面から連なる遊技球転動面213cを、屈曲流路213b、さらには第1流下路204へ向けて僅かに下り傾斜した状態で備え、遊技球転動面213cの両側方および上方にアーチ状の区画壁213dを配置している。
すなわち、傾斜流路213aは、遊技球転動面213cと区画壁213dとにより区画形成され、遊技球転動面213cが当該傾斜流路213aの底面として機能している。なお、傾斜流路213aおよび遊技球転動面213cは、連通管保持部212(あるいは連通管挿入空間212b)と同じ角度で下り傾斜している。また、本実施形態の遊技球転動面213cは平面で構成されているが、本発明はこれに限定されず、連通管挿入空間212bの底面と同じ曲率の曲面で構成してもよい。
縦流路213eの出口周辺には、連通管接続部材230をスライドベース202に係合するフランジ部213fを形成している。
次に、固定側流路部材205について説明する。
スライドベース202に取り付けられる固定側流路部材205は、本実施形態では、ブロック状の流路接続部材205aと、該流路接続部材205aの上部を取り付ける座部材205bと流路接続部材205aの下部に取り付ける下部流路部材205cとの3つの部材を組み合わせて構成されており、流路接続部材205aおよび下部流路部材205cの内部には、球を一列に通す第1流下路204をほぼ垂直方向に一連に開設している。
座部材205bは、連通管接続部材203をスライドベース202に取り付けるための部材であり、スライドベース202の上部に取り付けられている。また、この座部材205bは、スライドベース202との間に連通管接続部材203の下部を挟み、当該座部材205bの内側にフランジ部213fを係合することで、連通管接続部材203を第1流下路204の縦軸周りに回動できる状態にしている。
流路接続部材205aは、第1流下路204の一部を構成する流路を縦方向に形成した箱状の部材であり、連通管接続部203の縦流路213eと第1流下路204とを連通している。なお、この流路接続部材205aは、単に遊技球を通すだけでもよいが、必要に応じて、内部を通過する遊技球を計数する球計数装置を設けてもよい。
下部流路部材205cは、第1流下路204の下端部分を形成した部材であり、図16に示すように、縦方向から斜め下方に湾曲した湾曲流下部205dを内部に形成し、該湾曲流下部205dの下端出口205eを前方に向けて斜め下方に開口し、縦方向から斜めに湾曲する変曲部分の外側(湾曲方向とは逆側)の部分には、支軸用の軸受部205fを形成している。下端出口205eは、その開口縁が支軸205gを中心とする曲面に沿って形成されている。
可動流路部材208は、第1流下路204に連通可能な第2流下路206を形成するとともに、第1流下路204の下端出口205eの直ぐ下に入り込んで下端出口205eから遊技球が流下することを阻止するストッパー部を設けた部材である。この可動流路部材208は、図16に示すように、第1流下路204の下端出口205eから遊技球をパチンコ遊技機4の裏側上部の貯留タンク300内に供給する第1状態のときに前方へ急な下り傾斜となるように第2流下路206を形成している。
この第2流下路206は、後方に配置された第1流路区画形成部206aと前方に配置された第2流路区画形成部206bと左右に配置された壁状の流路区画形成部とにより区画されている。そして、壁状の流路区画形成部から後方に向けて腕片206cをそれぞれ延設し、両腕片206cの先端を支軸205gにより固定側流路部材205、具体的には下部流路部材205cの軸受部205fに軸着して回動可能な状態で取り付けている。なお、第1流路区画形成部206aの上端は、軸受部205f周りに回動して下端出口205eの下に位置することができ、流下する遊技球のストッパー部として機能する。
また、一方の腕片206cの先端には、レバー207の上端を固定している。このレバー207は、下方へ延設され、可動流路部材208とともに前後方向へ回動可能な短冊状の板材であり、軸受部205fを中心にして板厚方向へ回動する状態に配置され、遊技機の貯留タンク300から受ける力を効率よく可動流路部材208に伝達できるように構成されている。また、レバー207の上端部分には、下部流路部材205cに当接可能なストッパー207aを備え、可動流路部材208が第1状態(遊技機の貯留タンク300に押圧された状態)の時に後方へ回動し過ぎる不都合を抑止できるように構成されている。
レバー207の中央部分には、ブロック形状の当接部材209を着脱可能な状態で取り付けている。この当接部材209は、パチンコ遊技機の内枠を閉じたときに貯留タンク300の上端縁に当接する部材であり、一方の側面に開設されてレバー207の中央部分を挿嵌可能な複数の挿嵌空部209aと該挿嵌空部209a内にレバー207を着脱可能な状態で押圧して保持する止めネジ207bとを備えている。そして、複数の挿嵌空部209aのうち、どの挿嵌空部209aにレバー207を保持するかによって、当接部材209と貯留タンク300との当接開始位置を前後に段階的に調整できるように構成されている。
なお、レバー207は、下部流路部材205cに設けた付勢部材としてのスプリング215により、下端が前方に向けて回動する方向、すなわち貯留タンク300側に付勢され、貯留タンク300の移動に伴って回動するように構成されている。したがって、レバー207に連動する可動流路部材208も第2状態(パチンコ遊技機の貯留タンク300からの押圧力から解除されてレバーが鉛直方向となっている状態)となるように上記スプリング215によって付勢されている。
次に、上記した構成からなる補給器200の作用について説明する。
第1流下路204と第2流下路206とが連通する第1状態においては、可動流路部材208の第1流路区画形成部206a(ストッパー部として機能)が第1流下路204の下端出口205eから外れ、連通管49,55,76を介して補給器200内に流入した遊技球が第1流下路204から第2流下路206を流下し、第2流下路206の下端開口部から流出し、これにより遊技球を遊技機の貯留タンク300内に供給することができる。
また、遊技機の内枠を開いた場合、内枠を前方に回動するにしたがって貯留タンク300が前進し、貯留タンク300の前進に追従して当接部材209およびレバー207が下端を前進させる方向に回動する。すると、可動流路部材208が当接部材209およびレバー207の回動に伴って下端を前進させる方向に回動し、第1流路区画形成部材206a(ストッパー部として機能)の上端が第1流下路204の下端出口205eの直ぐ下に移動して遊技球が流出することを規制することができる。
次に、遊技島1の動作の制御を行う島制御装置85、および島制御装置85を中心とする制御系統について説明する。
島制御装置85は、図17に示すように、遊技島1の動作制御を司るCPU、前記動作制御のための制御プログラム等を記憶しているROM、前記動作制御時にワークエリアとして利用されるRAM、I/Oインターフェース(入出力インターフェース)、遊技店の店員やメーカーの作業員等が操作する操作部(操作スイッチ、設定スイッチ、アドレススイッチ、電源スイッチ)等を備えて構成されている。また、他の遊技島1に備えられた島制御装置85′、揚送装置12の揚送モータ86(図3参照)に電源を供給する揚送装置用電源装置87、搬送装置45の駆動モータ65に電源を供給する供給側搬送装置用電源装置88、搬送装置81の駆動モータ89に電源を供給する回収側搬送装置用電源装置90との間においては信号を送受信可能な状態(双方向通信可能状態)で接続されている。
そして、各種検出装置(上リミットスイッチ31a、下リミットスイッチ31b、島間球受渡口34および島間球受入口36の開閉シャッターの開閉状態を検出する交流シャッターセンサ93、球貯留タンク11内の遊技球の貯留量を検出する球貯留タンク球量スイッチ94、球貯留タンク11の球排出口11bに設けられた開閉シャッターの状態を検出する開閉シャッターセンサ96、第2補給樋42の遊技球の停留状態(言い換えると、遊技球の停留量不足)を検出するセンサとしての停留状態検出手段125、第2回収樋80bが遊技球で満杯になったことを検出する回収側オーバーフローセンサ98)や、前記双方向通信可能状態で接続された各機器からの検出信号や情報信号などの各種信号を受けて、遊技島1の制御に必要な種々の処理を実行する。さらに、島制御装置85に設けられた表示モニタ99、島間球受渡口34および島間球受入口36の開閉シャッターを開閉させる交流シャッターモータ100、球貯留タンク11の球排出口11bの開閉シャッターを開閉させる開閉シャッターモータ101、前記双方向通信可能状態で接続された各機器等に指令信号や情報信号などの各種信号を送信して遊技島1の動作を統括的に制御する。
次に、遊技島1の作用、特に、遊技球供給装置7の作用について説明する。
上記のような構成を備えた遊技島1においては、各補給樋41,42,46、および各補給樋41,42,46と各パチンコ遊技機4とを連通させる補給シュート48,54,75やジャバラホースなどの連通管49,55,76を遊技球で満たすために、球貯留タンク11内の遊技球が揚送装置12により揚送されて上部タンク17へ流入し、該上部タンク17から遊技球供給装置7の第1補給樋41へ送出される。また、第1補給樋41の下流部に到達した遊技球が搬送装置45により上方へ搬送され、分岐路71を通って第2補給樋42および第3補給樋46に搬送され、各補給樋41,42,46の補給シュート48,54,75を通って連通管49,55,76に到達し、連通管49,55,76の下端に接続された補給器200によりパチンコ遊技機4(詳しくは、パチンコ遊技機4の裏面上部に設けられた貯留タンク300)への流下を許容されたり規制されたりする。また、遊技球が補給器200に停留(言い換えると、パチンコ遊技機4へ補給されるまで待機)することにより、後続の遊技球が、連通管49,55,76、補給シュート48,54,75、各補給樋41,42,46、上部タンク17に貯留される。また、停留状態検出手段125により、第2補給樋42の遊技球が所定位置まで停留されたことが検出されると搬送装置45の駆動を停止する。
そして、パチンコ遊技機4において遊技中に大当りが発生する等して大量の遊技球の払い出しが行われ、パチンコ遊技機4内(詳しくは球貯留タンク300内)の遊技球の貯留量が減少して遊技球の補給を必要とする状態になると、補給器200が連通管49,55,76内の遊技球の流下を許容して、パチンコ遊技機4への遊技球の供給が行われる。さらに、連通管49,55,76よりも上流側の補給シュート48,54,75や各補給樋41,42,46内に停留されていた遊技球が連通管49,55,76内に流下する。このとき、第1補給樋41の下流部の下方に位置するパチンコ遊技機4においては、第1補給樋41の下流部に補給シュート48を設けて、この補給シュート48から遊技球を供給するのではなく、第3補給樋46のうち第1補給樋41よりも高い位置に設けられた補給シュート75から遊技球を供給するように構成されているので、パチンコ遊技機4に連通している補給シュート75の球排出口と補給器の球取込口との高低差を第1補給樋41の下流部から遊技球の供給を受ける場合に比べて高く(言い換えれば、有利に)設定することができる。したがって、補給シュート75と補給器とを連通する連通管76、特に連通管76が緩やかな傾斜姿勢(詳しくは、遊技球が流下し難くなる程度の緩やかな傾斜姿勢)となり難く、連通管76内で待機中の遊技球をスムーズに流下させることができる。これにより、各補給樋41,42,46の傾斜を従来と同じにしても、遊技球供給装置7の高さ(言い換えると、各補給樋41,42,46の傾斜上端から傾斜下端までの高低差)を従来の遊技球供給装置(例えば、搬送装置を備えず単一の補給樋を遊技島の一端側から他端側へ下り傾斜した状態で備えた遊技球供給装置)よりも抑えつつ、搬送装置45の設置台数を少なくしたとしても、パチンコ遊技機4への遊技球の補給を滞りなく安定した状態で行うことができる。
なお、上記実施形態では、第1補給樋41の下流部の下方に位置する全てのパチンコ遊技機4が第3補給樋46の補給シュート75から遊技球の供給を受けるように構成したが、本発明はこれに限定されない。要は、第3補給樋46のうち第1補給樋41の下流部よりも高い位置に設けられた、有利な位置にある補給シュート75から、複数のパチンコ遊技機4のうち少なくとも第1補給樋41の下流部の下方に位置するパチンコ遊技機4へ遊技球を供給できればよい。詳細に言えば、第3補給樋46のうち1つの補給シュート75と、第1補給樋41の下流部の下方に位置する少なくとも1台のパチンコ遊技機4とを、連通管76および補給器200を介して連通して遊技球を供給可能とすればよい。したがって、例えば、第3補給樋46の他の補給シュート75から流下する遊技球の供給(補給)先は、第2補給樋42の上流部や搬送装置45の下方のパチンコ遊技機4や台間球貸機5であってもよい。また、第1補給樋41の下流部の下方、搬送装置45寄りに位置するパチンコ遊技機4に、第2補給樋42の上流側に設けた補給シュート54から遊技球を供給してもよい。このような設定を本発明において許容すれば、第3補給樋46の補給シュート75と補給器とを連通する連通管76の配置の自由度を制限することがなく、連通管76が遊技島1を構成する他の部材と干渉してしまう不都合を避けることができる。また、第3補給樋46の下流側の補給シュート75の球排出口(下流端)と補給器200の球取込口との高低差が、第1補給樋41の下流部に追加して設けた補給シュート48の球排出口(下流端)と補給器200の球取込口との高低差と比較して、あまり高く設定することができない場合などには、第1補給樋41の下流部に追加して設けた補給シュート48から、第1補給樋41の下流部の下方に位置するパチンコ遊技機4に遊技球を供給し、第3補給樋46の下流側の補給シュート75から台間球貸機5に遊技球を供給してもよい。
また、上記実施形態では、第3補給樋46を一体の長尺な屈曲樋で構成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図18に示すように、第3補給流入口63に接続される上流部材106と、第1補給樋41の下流部の上方に位置する下流部材107と、上流部材106と下流部材107とを屈曲した状態で接続する接続部材108とから第3補給樋46を構成してもよい。このようにして第3補給樋46を複数の部材で構成すれば、第3補給樋46の一部が損傷した場合に、第3補給樋46の全体を交換せずに損傷が発生した部材のみを交換すればよく、第3補給樋46の修理作業を効率よく行うことができる。
また、第3補給樋46は、図19に示す変形例のように、屈曲させずに全体に亘って直線状に構成し、当該第3補給樋46の下流部を第1補給樋41の直上から外した位置に平行に配置してもよい。このような構成とすれば、第1補給樋41の直上に第3補給樋46が配置されないため、例えば、第1補給樋41の遊技球の転動面の清掃が容易となる。また、図19に点線で示すように、斜めに配置してもよい。
さらに、上記実施形態では、搬送装置の排出ガイド部材69の上面を分岐路71とし、収納ケース60のうち分岐路71の側方に位置する箇所に第3補給流入口63を開設したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図20に示す変形例のように、第2補給樋42の上流部のうち第3補給樋46の上流部が位置する側の側壁に第3補給流入口63を開設して第3補給樋46の上流端を接続し、第2補給樋42の上流部に仕切り部111aを設けて、第2補給樋42の下流側に連通する部分と、第3補給流入口63に連通する部分とに仕切って分岐路111を構成してもよい。このようにして搬送装置45の外方に分岐路111および第3補給流入口63を設ける構成とすれば、第3補給樋46の上流端の位置や補給シュート75の球排出口(下流端)の位置は低くなるが、搬送装置45の構造が複雑になることを避けることができ、搬送装置45の製造工程数や製造コストの増加を抑制することができる。また、図20に示す、仕切り部111aを設けずに、第2補給樋42が遊技球で充満することにより、第3補給樋46に遊技球が流下するようにしてもよい。
ところで、上記実施形態では、遊技球を第2補給樋42または第3補給樋46のいずれかに優先して流下させる構成を備えていないが、本発明はこれに限定されない。例えば、第3補給流入口63および排出開口部62に開閉可能なシャッター(図示せず)を分流経路切替手段としてそれぞれ備え、各シャッターの開き具合を調整して遊技球を第2補給樋42または第3補給樋46のいずれに優先して流下させるかを切り替えることができるように構成してもよい。あるいは、分岐路に分流経路切替手段として機能する球振分弁(図示せず)を当該分岐路の上流側に位置する自由端部が分岐路の流路幅方向へ移動可能な状態で軸着し、球振分弁の自由端部を排出開口部62側または第3補給流入口63側へ移動して遊技球を第2補給樋42または第3補給樋46のいずれに優先して流下させるかを切り替えることができるように構成してもよい。
また、図21〜図23に示す第2実施形態では、基本的には上記第1実施形態と同じであるが、排出ガイド部材69上に設けられた分岐路71に、搬送装置45によって搬送された遊技球を第2補給樋42または第3補給樋46のいずれかに優先して流下させるかを切替可能な分流経路切替手段113を備えた点で異なる。具体的に説明すると、分流経路切替手段113は、図21および図23に示すように、球搬送回転体64側から第2補給樋42側に向かって上り傾斜した状態の押圧部材114と、該押圧部材114を保持する押圧部材保持体115とを備えて構成されている。そして、図22に示すように、排出ガイド部材69のうち第3補給流入口63側の上方に配置されており、排出ガイド部材69のうち分流経路切替手段113を挟んで第3補給流入口63とは反対側では、遊技球が分流経路切替手段113の側方を通過して第2補給樋42へ流下するように構成されている。
押圧部材114は、図21および図23に示すように、短冊状の板材で構成されており、球搬送回転体64側に位置する傾斜下端を排出ガイド部材69の上流部の第3補給流入口63側に常時当接し、球搬送回転体64により搬送されて排出ガイド部材69上を転動する遊技球が押圧部材114の傾斜面114a上に乗り上げ得るように構成されている。また、当該押圧部材114の傾斜上端部が上下移動する状態で傾動可能であり、自由端である傾斜上端部をその側方に第3補給流入口63が位置する状態で配置している(図21参照)。さらに、傾斜面114a上に乗り上げた遊技球の押圧力(言い換えると、遊技球の自重)に応じて傾動して、流入誘導抑制状態と流入誘導許容状態とに変換するように構成されている。
詳しくは、押圧部材114の傾斜上端部の下面と押圧部材保持体115との間にコイルばね等の付勢部材116を備え、該付勢部材116の付勢力により押圧部材114の傾斜上端部を常時上方へ付勢している。そして、図21(a)および(c)に示すように、傾斜面114a上に乗り上がった遊技球の数が少なく、遊技球が押圧部材114に与える押圧力が付勢部材116の付勢力よりも小さい場合には、傾斜面114a上の遊技球から受ける押圧力に抗して傾斜上端部を第3補給流入口63の下縁部から上方へ遠ざけて流入誘導抑制状態に変換し、傾斜面114a上の遊技球が第3補給流入口63へ到達することを抑制する。一方、図21(b)に示すように、傾斜面114a上に乗り上がった遊技球の数が流入誘導抑制状態よりも多く、遊技球が押圧部材114に与える押圧力が付勢部材116の付勢力よりも大きい場合には、傾斜面114a上の遊技球から受ける押圧力により傾斜上端部を第3補給流入口63の下縁部に上方から近づけて流入誘導許容状態に変換し、流入誘導抑制状態(図21(a)に示す状態)よりも緩やかな上り傾斜姿勢となり、傾斜面114a上の遊技球が第3補給流入口63へ到達することを流入誘導抑制状態よりも許容する。
押圧部材保持体115は、図23に示すように、押圧部材114の下方に位置する底部115aと、該底部115aのうち排出ガイド部材69の傾斜下端側に位置する縁部から立設した起立壁115bと、底部115aのうち押圧部材114を挟んで第3補給流入口63とは反対側に位置する縁部から立設した仕切り壁115cとを備えて構成されている。そして、起立壁115bの上縁部および仕切り壁115cの上縁部を押圧部材114よりも上方に位置させ、起立壁115bのうち押圧部材114の傾斜上端部よりも低い位置には、付勢部材116の下端を係止する係止片115dを突設し、押圧部材114の傾斜上端部よりも高い位置には、押圧部材114の傾斜上端部が起立壁115bの上縁部よりも上方へ外れることを防ぐストッパー115eを突設し、流入誘導抑制状態ではストッパー115eと押圧部材114の傾斜上端部とが係合し、流入誘導許容状態では押圧部材114の傾斜上端部がストッパー115eから下方へ離間するように構成されている。
また、仕切り壁115cのうち球搬送回転体64側に位置する縁部を押圧部材114の傾斜方向の途中に位置させ、押圧部材114に乗り上げた遊技球が側方へ外れて排出ガイド部材69上にこぼれ落ち得るように構成されている。具体的には、押圧部材114の傾斜面114a上に乗り上げた遊技球が仕切り壁115cよりも球搬送回転体64側に位置する場合には、この遊技球が押圧部材114から側方へ外れて排出ガイド部材69上に落下すること、ひいては排出開口部62を通って第2補給樋42へ流入することを許容する一方、押圧部材114の傾斜面114a上に乗り上げた遊技球が仕切り壁115cと第3補給流入口63との間まで進入した場合には、仕切り壁115cにより、この遊技球を押圧部材114から側方へ外れて排出ガイド部材69上に落下すること、ひいては排出開口部62を通って第2補給樋42へ流入することを抑制する。なお、分流経路切替手段113には、押圧部材114が流入誘導許容状態であることを検出可能な許容状態検出スイッチ117を備えている(図21参照)。
このような構成の分流経路切替手段113を備えた遊技球供給装置7においては、搬送装置を駆動して球搬送回転体64により遊技球を排出ガイド部材69の傾斜上端まで到達させると、この遊技球は、排出ガイド部材69から常態である流入誘導抑制状態の押圧部材114の傾斜面114a上に乗り上げたり、あるいは押圧部材114には乗り上げずに押圧部材114の側方を流下して排出開口部62から第2補給樋42へ流入したりする(図21(a)および図22(a)参照)。そして、押圧部材114の傾斜面114a上に乗り上げて傾斜下端側に停留した遊技球が後続の遊技球により傾斜上端側へ押し込まれ、押圧部材114の傾斜上端部に到達した遊技球が仕切り壁115cにより排出ガイド部材69への落下を阻止される。さらに、後続の遊技球が押圧部材114の傾斜面114a上に進入して、多くの遊技球(詳しくは、流入誘導許容状態への変換に十分な押圧力を与え得る数の遊技球)が押圧部材114の傾斜面114a上に乗り上げると、押圧部材114が付勢部材116の付勢力に抗して遊技球の押圧力により押し下げられて流入誘導許容状態に変換し、押圧部材114の傾斜上端部が第3補給流入口63の下縁部に上方から近づいて流入誘導抑制状態よりも緩やかな傾斜姿勢となる(図21(b)および図22(b)参照)。この結果、分流経路切替手段113は、押圧部材114の傾斜上端部で停留する遊技球を、押圧部材114から第3補給流入口63へ移動して第3補給樋46に流入し易くして、第2補給樋42よりも第3補給樋46へ優先して誘導する。
押圧部材114が流入誘導許容状態に変換して遊技球が押圧部材114から第3補給流入口63へ流入したことにより、押圧部材114上の遊技球の数が減少して押圧部材114を押圧する押圧力が付勢部材116の付勢力よりも弱くなると、押圧部材114が遊技球の押圧力に抗して付勢部材116の付勢力により押し上げられて流入誘導抑制状態に変換し、押圧部材114の傾斜上端部が第3補給流入口63の下縁部から上方へ遠ざかって流入誘導許容状態よりも急峻な傾斜姿勢となる(図21(c)参照)。この結果、分流経路切替手段113は、遊技球が押圧部材114の傾斜面114a上を上昇し難くして押圧部材114の傾斜上端部まで到達し難くし、ひいては傾斜上端部から第3補給流入口63に流入することを抑制する。また、傾斜面114a上を上れずに傾斜下端側に停留する遊技球が押圧部材114から側方に外れて排出ガイド部材69へ落下し易くして、遊技球を第3補給樋46よりも第2補給樋42へ優先して誘導する。このようにして、分流経路切替手段113が遊技球を第2補給樋42もしくは第3補給樋46のいずれかに優先して流下させるかを切替可能である。
なお、許容状態検出スイッチ117からの検出信号に基づいて球搬送回転体64の回転の開始および停止を制御してもよい。例えば、許容状態検出スイッチ117が押圧部材114の流入誘導許容状態への変換を検出すると、島制御装置85がこの検出信号を受けて駆動モータ65を停止制御して球搬送回転体64の回転を停止し、押圧部材114が流入誘導許容状態から流入誘導抑制状態へ変換すると、島制御装置85が許容状態検出スイッチ117からの検出信号の停止を契機にして駆動モータ65を駆動制御して球搬送回転体64の回転を開始するようにしてもよい。このようにして押圧部材114の流入誘導許容状態時に搬送装置45による遊技球の搬送を停止する一方、押圧部材114の流入誘導抑制状態時に搬送装置45による遊技球の搬送を実行すれば、押圧部材114の流入誘導許容状態時に、第3補給流入口63を通過する遊技球よりも球搬送回転体64に搬送されて押圧部材114に乗り上がってくる遊技球が多くなってしまうこと、ひいては分流経路切替手段113において球詰まりを生じてしまう不都合をなくすことができる。
ところで、上記第2実施形態では、遊技球の自重により押圧部材114を状態変換して遊技球が第2補給樋42もしくは第3補給樋46のいずれかに優先して流下するように構成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図24〜図26に示す第3実施形態では、基本的には上記第2実施形態と同じであるが、第3補給樋46の遊技球の停留量不足が発生すると、押圧部材114を流入誘導許容状態へ変換して遊技球を搬送装置45から第3補給樋46へ優先して流下させるように構成した点で異なる。
具体的に説明すると、第3実施形態の分流経路切替手段113は、図24に示すように、押圧部材保持体115の起立壁115bに押圧部材可動ソレノイド119をプランジャが上下動する姿勢で装着し、該押圧部材可動ソレノイド119のプランジャに押圧部材114の傾斜上端部を係合している。そして、押圧部材可動ソレノイド119を消磁した状態(常態)では、押圧部材114の傾斜上端部が付勢部材116の付勢力により上方へ付勢されてストッパー115eに当接し、押圧部材114を流入誘導抑制状態とし(図24(a)および(c)参照)、押圧部材可動ソレノイド119を励磁すると、プランジャが付勢部材116の付勢力に抗して押圧部材114の傾斜上端部を引き下げ、押圧部材114を流入誘導許容状態に変換するように構成されている。なお、押圧部材114を状態変換させる駆動源は、プランジャを上下動させるソレノイド119に限定されず、押圧部材114を状態変換させることができればどのような構成の駆動源であってもよい。例えば、軸を回転させるモータを駆動源とし、該モータの軸にピニオンを軸着し、押圧部材114の傾斜上端部にはラックを接続し、該ラックとピニオンとを噛合した状態でモータを駆動して押圧部材114の傾斜上端部を上下動させてもよい。
また、第3実施形態の第3補給樋46は、図25(a)に示すように、第1補給樋41の上方に位置する下流部に、遊技球の停留量不足を検出する第3補給球不足検出センサ120を下流部の底部や側壁に配置している。さらに、図26に示すように、押圧部材可動ソレノイド119および第3補給球不足検出センサ120を島制御装置85へ接続し、押圧部材可動ソレノイド119が島制御装置85からの駆動指令信号を受信可能とするとともに、第3補給球不足検出センサ120が検出信号を島制御装置85へ送信可能としている。なお、第3補給球不足検出センサ120は、遊技球の停留量を検出可能であれば、どのような構成のセンサを採用してもよい。例えば、発光素子及び受光素子からなる光センサや、遊技球の有無により変化する磁界の強さを検出する磁気センサなどの非接触式でもよいし、遊技球の自重が作用して押圧される押圧スイッチなどの接触式であってもよい。また、図25(b)に示すように、第3補給樋46を上流部材106と下流部材107と接続部材108とから構成する場合には、第3補給球不足検出センサ120を下流部材107に配置する。
このような構成を備えた遊技球供給装置7においては、第3補給樋46の遊技球の停留量が十分である常態においては、第3補給球不足検出センサ120が遊技球の停留量不足を検出せず、島制御装置85には第3補給球不足検出センサ120から検出信号が送信されない。また、島制御装置85は、第3補給球不足検出センサ120からの検出信号の不受信に基づき、押圧部材可動ソレノイド119を消磁状態に維持する制御(具体的には、押圧部材可動ソレノイド119に駆動信号を送信しない制御)を実行する。この結果、押圧部材114が流入誘導抑制状態のままに維持されて、搬送装置により搬送された遊技球が第3補給樋46よりも第2補給樋42へ優先して流下する(図24(a)参照)。
そして、第3補給樋46からパチンコ遊技機4へ大量の遊技球が供給される等して第3補給樋46の遊技球の停留量が減少し、第3補給球不足検出センサ120が遊技球の停留量不足を検出すると、島制御装置85には第3補給球不足検出センサ120から検出信号が送信される。第3補給球不足検出センサ120から検出信号を受信した島制御装置85は、この検出信号の受信を契機にして押圧部材可動ソレノイド119を励磁状態に変換する制御(具体的には、押圧部材可動ソレノイド119に駆動信号を送信する制御)を実行する。この結果、押圧部材114が流入誘導抑制状態から流入誘導許容状態へ変換し、搬送装置により搬送された遊技球が第2補給樋42よりも第3補給樋46へ優先して流下する(図24(b)参照)。
そして、予め設定された供給タイムが経過したり、あるいは、第3補給樋46の遊技球の停留量不足が解消されて第3補給球不足検出センサ120が遊技球の停留量不足を検出しなくなったりすると、島制御装置85が押圧部材可動ソレノイド119を励磁状態から消磁状態に戻す制御(具体的には、押圧部材可動ソレノイド119への駆動信号の送信を停止する制御)を実行する。これにより押圧部材114が流入誘導許容状態から流入誘導抑制状態へ戻り、搬送装置45により搬送された遊技球が再び第3補給樋46よりも第2補給樋42へ優先して流下する状態となる(図24(c)参照)。このようにして、第3補給樋46の遊技球の停留量が不足しているか否かを監視し、この監視結果に基づいて押圧部材114の状態を変換して遊技球を第2補給樋42または第3補給樋46のどちらに優先して流下させるかを切替えれば、第3補給樋46の遊技球の停留量不足を迅速に解消することができる。
なお、島制御装置85で行われる第3補給樋供給処理、具体的には、遊技球の第3補給樋46への優先流下を設定してから供給タイムが経過した場合に第3補給樋46の優先流下を解除する処理を、図27に示すフローチャートに基づいて説明すると次の通りである。まず、第3補給樋46における遊技球の停留量不足を検出したことを示す球不足信号が第3補給球不足検出センサ120から受信しているか否かを判定し(S1,S2)、球不足信号を受信していないと判定されれば、供給中フラグがあるか否かを判定し(S3,S4)、供給中フラグがなければ、第3補給樋供給処理を終了する。また、ステップS2において球不足信号を受信していると判定された場合には、供給中フラグがあるか否かを判定し(S5,S6)、供給中フラグがなければ、供給タイマのセット(S7)、供給中フラグのセット(S8)、押圧部材可動ソレノイド119の駆動指令(S9)を実行して、ステップS1に戻る。
さらに、ステップS6において供給中フラグがあると判定された場合には、供給タイマがタイムアップしたか否かをチェックし(S10)、タイプアップしていなければ、ステップS1に戻る。そして、ステップS10において供給タイマがタイムアップしている場合、または、ステップS4において供給中フラグがあると判定された場合には、供給タイマのリセット(S11)、供給中フラグのクリア(S12)、押圧部材可動ソレノイド119の駆動停止指令(S13)を実行し、第3補給樋供給処理を終了する。
ところで、上記実施形態では、第3補給樋46に停留する遊技球を第1補給樋41へ流下させる構成を備えていないが、本発明はこれに限定されない。例えば、図28に示す第4実施形態では、基本的には第1実施形態と同じであるが、遊技球を第3補給樋46から第1補給樋41へ流下可能とする構成や、第2補給樋42の遊技球の停留量不足を検出可能な構成を備えた点で異なる。
具体的に説明すると、第4実施形態の遊技球供給装置7においては、図28(a)および(b)に示すように、第1補給樋41と、該第1補給樋41の上方に位置する第3補給樋46の傾斜下端との間を遊技球が流下可能な補給連通路123とし、第3補給樋46の傾斜下端には、第3補給樋46から補給連通路123への遊技球の流下を許容するか否かを選択可能な流下許容手段124を備えている。また、流下許容手段124を、第3補給樋46の傾斜下端を開閉可能な開閉部材124aと、該開閉部材124aを開閉駆動する開閉部材可動ソレノイド124b(図28(c)参照)とを備えて構成し、開閉部材可動ソレノイド124bにより開閉部材124aを開状態に変換すると、第3補給樋46の傾斜下端が開放されて補給連通路123へ連通し、第3補給樋46内の遊技球が補給連通路123、さらには第1補給樋41へ流下することを許容するように構成されている(図28(b)参照)。一方、開閉部材可動ソレノイド124bにより開閉部材124aを閉状態に変換すると、第3補給樋46の傾斜下端が閉成されて補給連通路123との連通状態が解除され、第3補給樋46内の遊技球が補給連通路123へ流下することを規制するように構成されている(図28(a)参照)。
そして、第2補給樋42には、当該第2補給樋42の遊技球の停留状態(言い換えると、遊技球の停留量不足)を検出するセンサを停留状態検出手段125として配置し、該停留状態検出手段125と島制御装置85とを接続して、停留状態検出手段125から島制御装置85へ検出信号を送信可能としている。なお、停留状態検出手段125は、遊技球の停留状態を検出可能であれば、どのような構成のセンサを採用してもよい。例えば、発光素子及び受光素子からなる光センサや、遊技球の有無により変化する磁界の強さを検出する磁気センサなどの非接触式でもよいし、遊技球の自重が作用して押圧される押圧スイッチなどの接触式であってもよい。
さらに、第4実施形態における遊技島1のうち、第1補給樋41の下流部の下方に位置して第3補給樋46から遊技球が供給されるパチンコ遊技機4(便宜上、以下では第3補給対象遊技機4′と称す)には、該第3補給対象遊技機4′の稼働状態を検出する稼動状態検出手段126を備え、該稼動状態検出手段126と島制御装置85とを接続して、第3補給対象遊技機4′から島制御装置85へ稼動状態の検出信号を送信可能としている(図28(c)参照)。
このような構成を備えた第4実施形態の遊技島1の常態では、流下許容手段124の開閉部材124aを閉状態に維持して遊技球が第3補給樋46から第1補給樋41へ流入することを規制し、各補給樋41,42,46、および各補給樋41,42,46と各パチンコ遊技機4とを連通させる連通管49,55,76を遊技球で満たしておく。そして、第2補給樋42内の遊技球が大量にパチンコ遊技機4へ供給されたこと等により、第2補給樋42内の遊技球の停留量が減少して予め設定された球停留量不足状態になると、停留状態検出手段125がこの不足状態を検出して島制御装置85へ検出信号を送信する。
この検出信号を受信した島制御装置85は、稼動状態検出手段126からの信号をチェックし、稼動状態検出手段126が第3補給対象遊技機4′の稼動状態が予め設定された球供給不要状態、具体的には、図示省略するアウトタンク(パチンコ遊技機4から排出されたアウト球を受け入れて計数し、計数信号を出力するタンク)からの稼動信号(計数信号)の入力がなく遊技が行われておらず、第3補給樋46からの遊技球の供給を必要としない状態であることを検出している場合や、遊技中であったとしてもパチンコ遊技機4から大当たり信号の入力がなく大当りが発生しておらず、第3補給対象遊技機4′から大量の遊技球の払い出しが行われそうになく、第3補給樋46からの遊技球の供給をあまり必要としない状態であることを検出している場合などには、この検出を条件として流下許容手段124の開閉部材124aを開状態に変換する制御を実行する。この制御を受けた流下許容手段124は、開閉部材可動ソレノイド124bを駆動して開閉部材124aを開状態に変換することにより遊技球の補給連通路123への流下を許容し、第3補給樋46内に停留されている遊技球を補給連通路123に通して第1補給樋41の下流部分へ流下させる(図28(b)参照)。補給連通路123を通って第1補給樋41の下流部分へ流下した遊技球は、搬送装置45により搬送されて分岐路に到達し、第3補給樋46へ戻ることもあるが、第2補給樋42の上流部へ流下する。言い換えると、第4実施形態の搬送装置45は、補給連通路123を通って第1補給樋41に流下した遊技球を第2補給樋42の上流部へ搬送可能である。このようにして第3補給樋46に停留する遊技球を再び第1補給樋41に戻して第2補給樋42へ送れるようにすれば、第3補給樋46を第2補給樋42の球停留量不足を解消するための球タンクとしても機能させることができる。本実施形態では、第3補給樋46の傾斜下端に補給連通路123と流下許容手段124を設けたので、第3補給樋46上の遊技球の殆どを供給する(言い換えれば、球タンクとしての貯留量を多くする)ことができる。
なお、上記第4実施形態では、第3補給樋46の傾斜下端と第1補給樋41との間に補給連通路123を設定し、第3補給樋46の傾斜下端に流下許容手段124を設けたが、本発明はこれに限定されない。要は、第3補給樋46から第1補給樋41へ遊技球を流下可能であればよく、例えば、第3補給樋46の長手方向の途中の底部に管状の補給連通路123の上端を連通するとともに、補給連通路123の下端を第1補給樋41へ連通し、第3補給樋46のうち補給連通路123との連通開口には、該連通開口を開閉する流下許容手段を設けて、第3補給樋46内の遊技球の第1補給樋41への流下を許容したり規制したりしてもよい。この場合、管状の補給連通路123の上端が連通された箇所よりも下流側の第3補給樋46上の遊技球は供給することができず、供給できる遊技球の量は減ってしまうが、第1補給樋41の下流側、言い換えれば第2補給樋42に近い方に遊技球を流下させることができる。
また、上記第4実施形態の遊技球供給装置7においては、遊技球を第2補給樋42もしくは第3補給樋46のいずれに優先して流下させるかを切替可能な分流経路切替手段を備えてもよい。たとえば、分岐路71に、押圧部材114および押圧部材可動ソレノイド119を備えた分流経路切替手段や、球振分弁で構成された分流経路切替手段を設けてもよいし、あるいは、第3補給流入口63および排出開口部62に、開閉シャッターで構成された分流経路切替手段を設けてもよい。第4実施形態の遊技球供給装置7に分流経路切替手段を設け、流下許容手段124により開閉部材124aを開状態に変換して第3補給樋46内の遊技球を補給連通路123、第1補給樋41、搬送装置45を介して第2補給樋42へ供給しようとした場合に、分岐路71に到達した遊技球が第2補給樋42へ優先して流下するように分流経路切替手段を設定すれば、第3補給樋46よりも第2補給樋42へ多くの遊技球が流下するようになり、第2補給樋42の球停留量不足を迅速に解消することができる。
ところで、上記各実施形態では、遊技球を第2補給樋42側と第3補給樋46側とに分岐して流下させる分岐路71を排出ガイド部材69上に設定したが、本発明はこれに限定されない。要は、遊技球を第1補給樋41から第2補給樋42と第3補給樋46とに供給できれば、遊技球の分岐箇所は問わない。例えば、搬送装置45と第1補給樋41との間に分岐路(図示せず)を設け、搬送装置45には、分岐路で2つの経路に分けられて移動する遊技球が合流することを阻止する合流阻止壁(図示せず)を備えたり、搬送装置45を第2補給樋42用と第3補給樋46用とに分けて設けたりしてもよい。また、第1補給樋41から遊技球を搬送する搬送装置は、遊技球を磁力により吸着して搬送する構成に限定されない。要は、第1補給樋41内の遊技球を第2補給樋42側または第3補給樋46側へ搬送できれば、どのような仕組みの搬送装置であってもよい。例えば、無端ベルトを用いて挟持した状態で遊技球を搬送してもよいし、移動するバケット内に収納して遊技球を搬送してもよい。
さらに、上記各実施形態および変形例では、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を長手方向の両側面に背中合わせ状態で収容可能な遊技島1を例にして説明したが、本発明はこれに限らない。要は、複数の配列状態の遊技機の上方に遊技球供給装置を設け、該遊技球供給装置から各遊技機に遊技球を供給可能であれば、どのような遊技島でもよい。例えば、遊技店内の壁面に設けた島本体の一側面にのみパチンコ遊技機等の遊技機を設置する所謂壁島に本発明における遊技球供給装置を備えてもよい。また、上記各実施形態および変形例では、揚送装置を遊技島の長手方向の端部に設けたが、本発明はこれに限定されない。例えば、揚送装置を遊技島の長手方向の中間部分に設けてもよいし、あるいは、揚送装置を遊技島内に設けない、所謂全店還元方式でもよい。また、第1補給樋41と第2補給樋42の遊技球の転動方向を同じとし、第1補給樋41と第2補給樋42とを同一直線状(長手方向)に配置したが、第1補給樋41と第2補給樋42とをくの字形に配置し、球搬送回転体64の回転軸が第1補給樋41又は第2補給樋42の一方の延在方向と直交する横向き姿勢となる状態で収納し、他方の補給樋は、搬送装置45の搬送前若しくは搬送後に転動方向(角度)を変えてもよい。また、球搬送回転体64の回転軸が第1補給樋41と第2補給樋42の両方の補給樋の延在方向と直交する横向き姿勢とならない状態で収納してもよい。また、遊技機の設置台数が少なく、遊技機から排出された遊技球を自然勾配の回収樋のみで揚送装置12に転動させることができるのであれば、回収樋に移送装置81を設けなくてもよい。また、遊技島1へのパチンコ遊技機4の設置台数によっては、第2補給樋42の下流部に搬送装置45を設けなくてもよい。さらに、遊技島に配列される遊技機は、遊技球を利用して遊技を行う遊技機であれば、パチンコ遊技機に限らずどのような遊技機でもよい。
なお、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
1 遊技島
2 島本体
3 遊技機設置領域
4 パチンコ遊技機
4′ 第3補給対象遊技機
7 遊技球供給装置
8 遊技球回収装置
11 球貯留タンク
12 揚送装置
17 上部タンク
18 タンク本体
19 バランスタンク
41 第1補給樋
41a 球分配口
42 第2補給樋
42a 球分配口
45 搬送装置
46 第3補給樋
48 補給シュート
49 連通管
51 搬送誘導路
52 補給誘導路
54 補給シュート
55 連通管
60 収納ケース
61 受入開口部
62 排出開口部
63 第3補給流入口
64 球搬送回転体
65 駆動モータ
66 磁性体
68 供給ガイド部材
69 排出ガイド部材
71 分岐路
74 球分配口
75 補給シュート
76 連通管
80 球回収樋
81 搬送装置
85 島制御装置
106 上流部材
107 下流部材
108 接続部材
111 分岐路
113 分流経路切替手段
114 押圧部材
114a 傾斜面
115 押圧部材保持体
117 許容状態検出スイッチ
119 押圧部材可動ソレノイド
120 第2補給球不足検出センサ
123 補給連通路
124 流下許容手段
125 停留状態検出手段
126 稼動状態検出手段

Claims (4)

  1. 複数の遊技機が配列された遊技島のうち遊技機の上方に設けられ、各遊技機に遊技球を供給する遊技球供給装置において、
    前記遊技機の配列方向に傾斜して配設され、前記複数の遊技機に供給する遊技球を前記配列方向に沿って転動可能な第1補給樋と、
    前記第1補給樋の傾斜下流部に到達した遊技球を上方に搬送する搬送装置と、
    前記第1補給樋の傾斜下流部よりも高所に傾斜上流部が配置され、前記搬送装置により搬送された遊技球を前記第1補給樋と順方向に転動可能な第2補給樋と、
    前記第1補給樋の傾斜下流部よりも高所に傾斜上流部が配置され、前記搬送装置により搬送された遊技球を前記第1補給樋と逆方向に転動可能な第3補給樋と、
    各補給樋に付設され、当該補給樋を転動する遊技球を受け入れて下方に位置する前記遊技機へ供給するための複数の補給シュートと、を備え、
    前記第3補給樋に付設された補給シュートは、前記第1補給樋の傾斜下流部よりも高所に配置されてなり、
    前記複数の遊技機のうち前記第1補給樋の傾斜下流部の下方に位置する遊技機には、前記第3補給樋に付設された補給シュートから遊技球を供給することを特徴とする遊技球供給装置。
  2. 前記搬送装置によって搬送された遊技球を前記第2補給樋側および前記第3補給樋側へ分岐して流下させる分岐路を備え、
    該分岐路には、前記搬送装置によって搬送された遊技球を前記第2補給樋もしくは前記第3補給樋のいずれに優先して流下させるかを切替可能な分流経路切替手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技球供給装置。
  3. 前記分岐路の前記第3補給樋側には、前記第3補給樋に連通し、前記搬送装置により搬送された遊技球を前記第3補給樋の上流部へ流入させる第3補給流入口を開設し、
    前記分流経路切替手段は、
    前記第2補給樋側に向かって上り傾斜した状態であり、且つ傾斜上端部の側方に前記第3補給流入口が位置する状態で配置され、前記搬送装置によって搬送された遊技球が傾斜面に乗り上げることが可能な押圧部材を備え、
    該押圧部材は、
    当該押圧部材の傾斜上端部が上下移動する状態で傾動可能であり、
    前記傾斜面上に乗り上がった遊技球から受ける押圧力に抗して前記傾斜上端部を前記第3補給流入口の下縁部から上方へ遠ざけ、前記傾斜面上の遊技球の前記第3補給流入口への到達を抑制する流入誘導抑制状態と、
    該流入誘導抑制状態よりも前記傾斜面上に多く乗り上がった遊技球から受ける押圧力により前記傾斜上端部を前記第3補給流入口の下縁部に上方から近づけて、前記流入誘導抑制状態よりも緩やかな上り傾斜姿勢となり、前記傾斜面上の遊技球の前記第3補給流入口への到達を前記流入誘導抑制状態よりも許容する流入誘導許容状態と、に変換可能であることを特徴とする請求項2に記載の遊技球供給装置。
  4. 前記第2補給樋での遊技球の停留状態を検出する停留状態検出手段と、
    前記第3補給樋から前記第1補給樋へ遊技球を流下可能とする補給連通路と、
    該補給連通路への遊技球の流下を許容するか否かを切替可能な流下許容手段と、を設け、
    前記流下許容手段は、
    前記停留状態検出手段によって前記第2補給樋で予め設定された遊技球の停留状態が検出された場合には、前記第3補給樋から遊技球が供給される遊技機の稼働状態が予め設定された球供給不要状態であることを条件として、遊技球の前記補給連通路への流下を許容して、該遊技球を前記第3補給樋から前記補給連通路に通して前記第1補給樋へ流下させ、
    前記搬送装置は、前記補給連通路を通って前記第1補給樋に流下した前記遊技球を前記第2補給樋の上流部へ搬送可能であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の遊技球供給装置。
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