JP2013157167A - 二次電池、この二次電池を用いた蓄電池システムおよびメンテナンス方法 - Google Patents

二次電池、この二次電池を用いた蓄電池システムおよびメンテナンス方法 Download PDF

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Abstract

【課題】積層型の電極群内部に溜まるガスを容易に排出できる構成の二次電池を提供し、この二次電池を用いて、長期間に亘って安定した充放電容量を発揮する蓄電池システムおよび積層型の電極群内部に溜まるガスを容易に排出するメンテナンス方法を提供する。
【解決手段】積層型の電極群1を収容する電池缶内に、所定の駆動力を受けて電極群を押圧して電極群内部のガス抜きを行う機能を発揮する電極群押圧部材6を設け、電極群内部にガスが溜まった頃を見計らって電極群押圧部材を介してガス抜き操作を行う構成の二次電池RB1、RB2とし、この二次電池が備える所定のメンテナンスプログラムの信号を確認したときに、電極群押圧部材に前記駆動力を付与する所定の装置を用いてガス抜き操作を行う蓄電池システムとし、この蓄電池システムの設置後の一定期間経過後、または、特性低下を確認した後にメンテナンス要求信号を出力するメンテナンス方法とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、正極板と負極板を交互に積層した積層型の電極群を備えた二次電池、この二次電池を用いた蓄電池システムおよびメンテナンス方法に関する。
近年、高エネルギー密度を有し小型軽量化が可能であることからリチウム二次電池が、携帯電話やノート型パソコン等の携帯型電子機器の電源用電池として用いられている。また、大容量化が可能であることから、電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV)等のモータ駆動電源や、電力貯蔵用蓄電池としても注目されてきている。
上記リチウム二次電池は、電池缶を構成する外装ケース内部に正極板と負極板とをセパレータを挟んで対向配置した電極群を収納し、電解液を充填し、複数の正極板の正極集電タブに連結される正極集電端子と、この正極集電端子と電気的に接続される正極外部端子と、複数の負極板の負極集電タブに連結される負極集電端子と、この負極集電端子と電気的に接続される負極外部端子を備えた構成とされる。
また、電極群としては、巻回型と積層型が知られている。巻回型の電極群は、正極板と負極板との間にセパレータを介装して一体に巻回した構成であり、積層型の電極群は、正極板と負極板とをセパレータを介して複数層積層した構成である。
積層型の電極群を備えるリチウム二次電池においては、正極板と負極板とをセパレータを介して複数層積層した電極群を外装ケースに収容し、非水電解液で充填した構成とされ、それぞれの正極板の正極集電タブに連結される正極集電端子と、この正極集電端子と電気的に接続される外部端子、および、負極板の負極集電タブに連結される負極集電端子と、この負極集電端子と電気的に接続される外部端子がそれぞれ設けられている。
正極板と負極板と電解液とを有する二次電池の容量を大きくし、電池寿命を長くするためには、発電面積を大きくし、充填する電解液の量を増量することが好ましいので、それぞれの極板の面積を大きくし、積層する層数も増加すると共に、充填する電解液量を増量する傾向にある。また、電極群の内部まで、電解液を十分浸透させておくことが求められる。
そのために、巻回形成された電極群および積層形成された電極群に電解液を浸透させるために、電池缶内を真空にして電解液を注液する真空注液法が採用されている。また、高容量化につれて、活物質の高密度化、正極板と負極板とセパレータの緊迫度の上昇に伴い、低下する非水電解液注液工程の生産性向上と電池品質の向上を図るために、缶内を真空にする第一工程と、電解液に溶解し得る気体を注入する第二工程と、電解液を注入する第三工程と、さらに、一定時間減圧する第四工程とを備えた二次電池の製造方法が既に公開されている(例えば、特許文献1参照)。
また、電極群の内部まで電解液を十分浸透させるために、遠心力を利用して注液する方法も知られている。さらに、遠心注液方法により注液した後減圧処理してさらに電解液を注入する注液方法も既に公開されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−335181号公報 特開2000−260463号公報
積層型の電極群を備えるリチウム二次電池を長時間使用すると、電極間にガスが発生する。そのために、静置した状態では電極間にガスが溜まってしまい、電極反応が不均一になって、充放電容量が低下したり電池寿命が短くなったりして問題となる。
所望の充放電容量を発揮して、安定した電池寿命を得るためには、積層される電極間に電解液が十分充填されていることが望ましく、電池缶を封止した状態であっても積層体内部の電極間に溜まるガスを十分排出できる構成であることが望ましい。
しかし、特許文献1および2に記載された二次電池や注液方法は、二次電池の製造時に、電極間内に電解液を充填することを目的としており、長時間使用後に電極間内に電解液を再び充填させるものでもなく、電極間に発生するガスを抜くものでもない。
そのために、多数(例えば、数十層)の正極板と負極板とセパレータとを積層した電極群を備える積層型の二次電池においては、電極群内部に発生するガスを抜くことができる構成が望ましく、このような二次電池を用いて、長期間に亘って安定した電池寿命を発揮する蓄電池システムであることが望ましく、電極群内にガスが溜まって、所定の充放電容量を発揮しなくなった二次電池を、容易にガス抜きを行って、所望の充放電容量を発揮する状態に復元できるメンテナンス方法であることが望ましい。
そこで本発明は、上記問題点に鑑み、積層型の電極群内部に溜まるガスを容易に排出できる構成の二次電池を提供し、この二次電池を用いて、長期間に亘って安定した充放電容量を発揮する蓄電池システムを提供し、積層型の電極群内部に溜まるガスを容易に排出するメンテナンス方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、正極板と負極板とをセパレータを介して複数層積層した電極群と、この電極群を収容し電解液が充填される外装ケースと、前記外装ケースに設ける外部端子と、前記正負の極板と前記外部端子とを電気的に接続する正負の集電端子と、前記外装ケースに装着される蓋部材と、を備える二次電池であって、前記外装ケースと前記蓋部材とで密閉構成される電池缶内に、所定の駆動力を受けて前記電極群を、その積層方向に押圧して前記電極群内部のガスを抜くガス抜き機能を発揮する電極群押圧部材を備えたことを特徴としている。
この構成によると、二次電池を長時間駆動して電極群内部にガスが溜まっても、所定の駆動力を付加することで、電極群押圧部材を介して電極群内部のガス抜きを行うことが可能となる。そのために、電池缶を封止した状態であっても積層型の電極群内部に溜まるガスを容易に排出できる構成の二次電池を得ることができる。
また本発明は上記構成の二次電池において、前記電極群は積層面を前記外装ケースの底面と平行に設置され、前記電極群押圧部材は、前記電極群の上面部に当接して前記底面に向けて押圧することを特徴としている。この構成によると、大きな面積の積層型の電極群であっても、電極群をその積層方向に押圧して、電極群内部で発生して溜まるガスを効果的に排出することができる。
また本発明は上記構成の二次電池において、前記電極群押圧部材は、前記上面部の全面を押圧する大きさを有することを特徴としている。この構成によると、積層方向の投影面積が大きい電極群であっても、全面を押圧して、電極群内部で発生して溜まるガスを効果的に排出することができる。
また本発明は上記構成の二次電池において、前記電極群は、前記外装ケースの底面側に載置される下面部と、前記蓋部材に対向する上面部と、これらの間の側面部を備え、当該側面部の少なくとも対向する二側面に、前記電極群の位置ずれと前記電極群押圧部材の位置ずれを共に抑制するガイド部材を設けたことを特徴としている。この構成によると、外装ケースに収容される電極群と電極群押圧部材の位置ずれを効果的に抑制して、積層型の電極群と電極群押圧部材を一体に位置固定することが可能となる。
また本発明は上記構成の二次電池において、前記集電端子を設ける側面と該側面に対向する前記外装ケースの内面との間に、前記ガイド部材を設けたことを特徴としている。この構成によると、ガイド部材を介して集電端子と外部端子との接続部が変位しないように確実に位置固定することができる。
また本発明は上記構成の二次電池において、前記電極群押圧部材は、伸縮性部材を介して前記蓋部材と接続されることを特徴としている。この構成によると、蓋部材と電極群押圧部材を介して電極群を押圧して、電極群内部で発生して溜まるガスを効果的に排出することができる。
また本発明は上記構成の二次電池において、前記電極群押圧部材は、前記電極群に当接し前記所定の駆動力を付加されても容易に変形しない高剛性部と、前記蓋部材に当接し機械的剛性が低く伸縮性を有する高伸縮部を備えた複構造とされることを特徴としている。この構成によると、所定の駆動力が付加されて電極群押圧部材が変形し変位して電極群上面と蓋部材との間の距離が変化しても、高伸縮部を備えているので、容易に対応して電極群を押圧することができる。
また本発明は上記構成の二次電池において、前記高伸縮部は、バネまたはゴム状の弾性体からなることを特徴としている。この構成によると、電極群上面部に電極群押圧部材を載置して蓋部材を用いて固定すると、適度な圧で上面部を押圧して、電極群の正極板と負極板とが適度な圧で密着する構成となり、極板同士の剥離が生じず、所定の充放電容量を発揮することができる。
また本発明は上記構成の二次電池において、前記高剛性部は、電解液不透過層または難透過層を少なくとも一層有し、前記高伸縮部は多孔性部材からなることを特徴としている。この構成によると、高剛性部として、電解液透過性を有していない剛性の高い材質を選択できる。また、高剛性部が電解液透過性を有していなくても、その上の高伸縮部が電解液透過性を有する多孔性部材からなるので、電解液は電極群の上面を通り四方の側面部に充填され、電極群の内部まで電解液を確実に浸透させることができる。
また本発明は上記構成の二次電池において、前記高剛性部は、露出面に絶縁膜を有することを特徴としている。この構成によると、絶縁膜を介して電極群と当接するので、この高剛性部を備える電極群押圧部材により、電極群と短絡することはない。
また本発明は上記構成の二次電池において、前記電極群押圧部材は、周縁部が薄く、中央部が厚い形状であることを特徴としている。この構成によると、電極群の中央部をより効果的に押圧できるので、電極群内部で発生して溜まるガスを効果的に排出できる。
また本発明は上記構成の二次電池において、前記電極群押圧部材は、その質量分布が周縁部で小さく中央部で高い構成とされることを特徴としている。この構成によると、電極群の中央部をより効果的に押圧できるので、電極群内部で発生して溜まるガスを効果的に排出できる。
また本発明は上記構成の二次電池を用いた蓄電池システムであって、所定のメンテナンスプログラムを有し、該メンテナンスプログラムの信号を確認したときに、所定の駆動力を受けて前記電極群を押圧して前記電極群内部のガス抜き機能を発揮する前記電極群押圧部材に前記駆動力を付与する所定の装置を用いて前記電極群内部のガス抜きを行うことを特徴としている。この構成によると、所定のメンテナンスプログラムを介して、必要なタイミングで所定の装置を介して電極群押圧部材を駆動して電極群内部のガス抜きを行うので、長期間に亘って安定した充放電容量を発揮する蓄電池システムを得ることができる。
また本発明は上記構成の蓄電池システムにおいて、前記所定の装置は、前記電解群の積層方向に振動を与える振動付加装置、もしくは、前記電解群の積層方向に遠心力を与える遠心力付加装置のいずれかであることを特徴としている。この構成によると、電極群内部にガスが溜まると、振動付加装置、もしくは、遠心力付加装置を介して所定の二次電池の電極群押圧部材を駆動して電極群内部に溜まったガス抜きを行うことができる。
また本発明は上記構成の蓄電池システムにおいて、タイマー手段と電池特性を計測する計測手段と温度検出手段と各種の計測結果と各種の情報を表示する表示部とを備え、前記メンテナンスプログラムは、前記タイマー手段による設置後の一定期間経過後と、前記計測手段による特性低下を確認した後と、のいずれかに応じて前記表示部にメンテナンス要求信号を出力する機能を有することを特徴としている。この構成によると、電極群内部にガスが発生して溜まりだすことが想定される一定期間経過後に、または、実際に電池特性が低下したときに、それらの計測結果とメンテナンス要求信号を表示部に出力して、電極群内部に溜まったガスを排出する操作を要求する蓄電池システムとなって、長期間に亘って安定した充放電容量を発揮する蓄電池システムを得ることができる。
また本発明は上記構成の二次電池を用いた蓄電池システムのメンテナンス方法であって、前記蓄電池システムの設置後の一定期間経過後、または、特性低下を確認した後、のいずれかにメンテナンス要求信号を出力することを特徴としている。この構成によると、電極群内部にガスが発生して溜まりだすことが想定される一定期間経過後、実際に電池特性が低下したとき、のいずれかのタイミングでメンテナンス要求信号を出力して、電極群内部に溜まったガスを排出する操作を行う蓄電池システムのメンテナンス方法となる。すなわち、電極群内部にガスが溜まった頃を見計らってガス抜き操作を行うことで、長期間に亘って安定した充放電容量を発揮する二次電池のメンテナンス方法を得ることができる。
また本発明は上記構成のメンテナンス方法において、前記メンテナンス要求信号を受信後、当該二次電池を回収し、電極群の積層方向を中心に前記二次電池に遠心力を付加する操作を実施して、前記電極群押圧部材に所定の駆動力を付加し前記電極群を押圧して前記電極群内部のガス抜きを行うことを特徴としている。この構成によると、メンテナンス信号を受けて所定の駆動力を付加する操作を行うことで、積層型の電極群内部に溜まるガスを容易に排出できる構成の二次電池のメンテナンス方法を得ることができる。
また本発明は上記構成のメンテナンス方法において、メンテナンス要求信号を受信後、当該二次電池を回収し、電極群の積層方向を中心に前記二次電池に振動力を付加する操作を実施することを特徴としている。この構成によると、メンテナンス信号を受けて所定の駆動力を付加する操作を行うことで、積層型の電極群内部に溜まるガスを容易に排出できる構成の二次電池のメンテナンス方法を得ることができる。
また本発明は上記構成のメンテナンス方法において、前記一定期間は、車両等により前記二次電池を搬送することで当該二次電池に振動力を付加した状態に応じた延長時間を加算した時間であることを特徴としている。この構成によると、車両等により搬送する際に、二次電池に振動力が付加されるので、二次電池が内蔵している電極群押圧部材を介して、所定のガス抜き操作を行っていることになる。そのために、この振動付加状態に応じた延長時間を予めメンテナンス信号を発信するまでの一定期間に加算することで、二次電池の稼働期間を長くすることができ、効率の良い二次電池のメンテナンス方法となる。
また本発明は上記構成のメンテナンス方法において、前記搬送の際、前記二次電池の積層方向が水平に対して傾いた状態の場合に、前記加算する時間をさらに長くすることを特徴としている。この構成によると、車両等により搬送する際に、二次電池に付加される振動力の方向により電極群内部のガス抜き効果が変化するので、よりガス抜き効果を発揮する二次電池の積層方向が水平に対して傾いた状態で搬送した場合には、メンテナンス信号を発信するまでの時間をさらに長くして、二次電池の稼働期間をさらに長くすることが可能になる。
本発明によれば、積層型の電極群を収容する電池缶内に、所定の駆動力を受けて電極群を押圧して電極群内部のガス抜きを行う機能を発揮する電極群押圧部材を設け、電極群内部にガスが溜まった頃を見計らって当該電極群押圧部材を介してガス抜き操作を行う構成としたので、積層型の電極群内部に溜まるガスを容易に排出できる二次電池を得ることができる。また、この二次電池を用いて、長期間に亘って安定した充放電容量を発揮する蓄電池システムを得ることができ、積層型の電極群内部に溜まるガスを容易に排出するメンテナンス方法を得ることができる。
本発明に係る二次電池の第一実施形態例を示す概略断面図である。 本発明に係る二次電池の第二実施形態例を示す概略断面図である。 図2に示す二次電池の概略平面図である。 電極群の幅と電極群押圧部材の幅との関係を示す概略断面図である。 電極群押圧部材の第一の例を示す概略断面図である。 電極群押圧部材の第二の例を示す概略断面図である。 電極群押圧部材の第三の例を示す概略断面図である。 電極群押圧部材の第四の例を示す概略断面図である。 電極群押圧部材の第五の例を示す概略断面図である。 電極群押圧部材の第六の例を示す概略断面図である。 電極群押圧部材の第七の例を示す概略断面図である。 電極群押圧部材の第八の例を示す概略断面図である。 電極群押圧部材の第九の例を示す概略断面図である。 外力として振動力を付加したときの状態を示す概略説明図である。 遠心分離機を用いたガス抜き工程を説明する概略斜視図である。 外力として遠心力を付加したときの状態を示す概略説明図である。 二次電池の分解斜視図である。 二次電池が備える電極群の分解斜視図である。 二次電池の完成品を示す斜視図である。 電極群の断面図である。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。また、同一構成部材については同一の符号を用い、詳細な説明は適宜省略する。
本発明に係る二次電池としてリチウム二次電池について説明する。図1に示す本実施形態に係るリチウム二次電池RB1は、積層型のリチウム二次電池であって、正極板と負極板とをセパレータを介して複数層積層した積層型の電極群1を備えている。また、極板の面積を大きくし、積層数を増やすことで比較的大容量の二次電池となり、電気自動車用蓄電池や電力貯蔵用蓄電池などに適用可能なものである。
極板の面積を大きくして積層数を増やしていくと、電極群1に内部で発生して溜まっていくガスが段々抜けにくくなってしまう。特に、定置型の蓄電池システムにこの積層型の二次電池を用いると、長時間の使用により電極間にガスが発生して、静置した状態の電極群1内にガスが溜まってしまう。そのために、本実施形態では、電極群1が大きく厚みが厚くなっても所定のタイミングで、積層型の電極群1の内部に溜まったガスを容易に抜くことが可能な構成としたものである。
図1に示す本実施形態に係る二次電池RB1は、正極板と負極板とをセパレータを介して複数層積層した電極群1と、この電極群1を収容し電解液が充填される外装ケース11と、外装ケース11に設ける外部端子11fと、正負の極板と外部端子11fとを電気的に接続する正負の集電端子5と、外装ケース11に装着される蓋部材12と、を備える。また、外装ケース11と蓋部材12とで密閉構成される電池缶10が形成され、この電池缶10内に、電池缶10が封止された状態であっても、所定の駆動力を受けて電極群1を、その積層方向に押圧して電極群1内部のガスを抜くガス抜き機能を発揮する電極群押圧部材6を備えている。
電極群押圧部材6を駆動する所定の駆動力は、例えば、遠心力や振動力を用いることができる。すなわち、電極群押圧部材6は、遠心力や振動力を受けて、電極群1をその積層方向に押圧してガス抜き機能を発揮するように構成される。このような構成であれば、二次電池RB1を長時間駆動して電極群1内部にガスが溜まっても、所定の駆動力を付加することで、電極群押圧部材6を介して電極群1内部のガス抜きを行うことが可能となる。そのために、積層型の電極群1内部に溜まるガスを容易に排出できる構成の二次電池RB1を得ることができる。
電極群押圧部材6が電極群1内部のガス抜き機能を発揮するには、遠心力や振動力などの所定の駆動力を受けて、電極群1をその積層方向に押圧できる構成であればよい。すなわち、電極群1は積層面を外装ケース11の底面11aと平行に設置され、電極群押圧部材6は、電極群1の上面部に当接して底面11aに向けて押圧することが好ましい。この構成であれば、積層方向の投影面積が大きい積層型の電極群1であっても、電極群1をその積層方向に押圧して、電極群内部で発生して溜まるガスを効果的に排出することができる。
また、電極群押圧部材6が電極群1をその積層方向に正しく押圧するには、電極群押圧部材6が電極群1の上面(積層面)に対向して正しく当接していることが好ましい。例えば、電極群押圧部材6は、遠心力や振動力などの所定の駆動力を受けた状態のときに上面部の全面を押圧する大きさを有することが望ましい。この構成であれば、積層方向の投影面積が大きい電極群1であっても、全面を押圧して、電極群内部で発生して溜まるガスを効果的に排出することができる。
遠心力や振動力などの所定の駆動力を受けて、電極群押圧部材6が電極群1を積層方向に押圧する際に、電極群押圧部材6が変位せず、電極群1の上面(積層面)に対向して正しく当接させておくには、電極群押圧部材6を、バネやゴム体などの伸縮性部材8を介して蓋部材12と接続しておくことが好ましい。また、この伸縮性部材8は、電極群押圧部材6を均一に押圧する所定の複数箇所に設けておくことが好ましい。このような構成あれば、蓋部材12と電極群押圧部材6を介して電極群1を均一に押圧して、電極群1内部で発生して溜まるガスを効果的に排出することができる。
このバネやゴム体などの伸縮性部材8は、蓋部材12側に取付けた状態でも、電極群押圧部材6側に取付けた状態でもよい。また、蓋部材12と電極群押圧部材6の両方にそれぞれ取付部を設けて、これらの間に位置固定する構成であってもよい。
また、バネやゴム体などの伸縮性部材8を用いることに替えて、電極群押圧部材6を、電極群1に当接し所定の駆動力を付加されても容易に変形しない高剛性部61と、蓋部材12に当接し機械的剛性が低く伸縮性を有する高伸縮部62を備えた複構造(図2参照)とすることでも、電極群押圧部材6が変位せず、電極群1の上面(積層面)に対向して正しく当接させておくことができる。この構成であれば、所定の駆動力が付加されて電極群押圧部材6が変形し変位して電極群1上面と蓋部材12との間の距離が変化しても、高伸縮部を備えているので、容易に対応して電極群1を押圧することができる。
高伸縮部62は、バネまたはゴム状の弾性体から形成することができる。この構成であれば、電極群1上面部に電極群押圧部材6を載置して蓋部材12を用いて固定すると、適度な圧で上面部を押圧して、電極群1の正極板と負極板とが適度な圧で密着する構成となり、極板同士の剥離が生じず、所定の充放電容量を発揮することができる。
また、高剛性部61は、電解液不透過層または難透過層を少なくとも一層有し、高伸縮部62は多孔性部材からなる構成であってもよい。この構成あれば、高剛性部61として、電解液透過性を有していない剛性の高い材質を選択できる。また、高剛性部61が電解液透過性を有していなくても、その上の高伸縮部62が電解液透過性を有する多孔性部材からなるので、電解液は電極群1の上面を通り四方の側面部に充填され、電極群の内部まで電解液を確実に浸透させることができる。
高剛性部61は、露出面に絶縁膜を有することが好ましい。この構成であれば、金属製の板材を用いても、絶縁膜を介して電極群1と当接するので、この高剛性部61を備える電極群押圧部材6により、電極群1と短絡することはない。また、所定の駆動力が付加されたときに、外装ケース11内部と接触して金属粒子が発生する可能性を減らすことができる。
また、電極群押圧部材6がずれないように位置決めできる構成であれば、その大きさは特には限定されず、押圧したい領域を押圧できる大きさでよい。例えば、図2に示す第二実施形態の二次電池RB2のように、ガイド部材7を用いて電極群押圧部材6の位置ずれを抑制することで、任意の大きさの電極群押圧部材6がずれないように良好に位置決めできる。このガイド部材7は、電極群押圧部材6に当接する面と電極群1に当接する面とを段違いに設けた形状であって、このような形状とすることで、電極群押圧部材6だけでなく電極群1の位置ずれも同時に抑制することが可能である。
例えば、電極群1は、外装ケース11の底面側に載置される下面部1aと、蓋部材12に対向する上面部1bと、これらの間の側面部1cを備え、当該側面部1cの少なくとも対向する二側面に、電極群1の位置ずれと電極群押圧部材6の位置ずれを共に抑制するガイド部材7を設ける。この構成であれば、外装ケース11に収容される電極群1と電極群押圧部材6の位置ずれを効果的に抑制して、積層型の電極群1と電極群押圧部材6を一体に位置固定することが可能となる。
例えば、図2に示すように、電極群押圧部材6の長手方向の幅が電極群1の幅より小さくても、この側面部の両側を一対のガイド部材7で挟持する構成であれば、遠心力や振動力などの駆動力が付加されても電極群押圧部材6がずれずに、電極群1の所定部位を常に押圧可能な構成となる。
ガイド部材7を設ける側面は集電端子を設ける側面であることが好ましい。このように、集電端子を設ける側面と該側面に対向する外装ケースの内面との間に、ガイド部材7を設けた構成であれば、ガイド部材7を介して集電端子と外部端子との接続部が変位しないように確実に位置固定することができる。
ガイド部材7を集電端子のある側面に設ける場合には、この集電端子を挿通可能な開口部を設けるか、図3Aの平面図に示すように集電端子5を挟む二部材に分割する。例えば、集電端子5を挟む図中の上下のガイド部材7aとガイド部材7bとでガイド部材7を構成し、このガイド部材7を図中の左右に一対配設する。
ガイド部材7を介して電極群1と電極群押圧部材6の位置ずれを抑制できるので、遠心力や振動力などの駆動力を付加しても、集電端子5と外部端子11f、およびこれらの接続部が変位したり破損したりしない。また、電極群押圧部材6は、図2の矢印D1に示すように、上下すなわち電極群1に積層方向に可動とされ、遠心力や振動力などの駆動力を受けて、電極群1を押圧可能となる。
ガイド部材7は、電解液浸透性を有する素材(微多孔性の発泡体)製であることが好ましい。この構成であれば、ガイド部材7が電極群1を覆う構成であっても、このガイド部材7を介して電解液の浸透が可能となる。そのために、電極群1と電極群押圧部材6とガイド部材7を外装ケース11に組み込んだ後で、電解液を注液する構成であっても、電解液を電極群1の内部まで浸透させることができる。
また、このガイド部材7を介して電極群押圧部材6の長手方向の移動を抑制できるが、位置決め用の伸縮性部材8などを装着していない場合には、短手方向の移動は効率よく抑制できない。そのために、図3Bに示すように、電極群押圧部材6の短手方向の幅X6は、電極群1の幅X1と大きい方の隙間Xa(Xa≧Xb)の合計と等しいか大きいことが好ましい。すなわち、X6≧X1+Xaとすることで、電極群押圧部材6がずれても、電極群1の上面から外れない構成となる。
次に、電極群押圧部材6の各種形態について説明していく。その前に、まず、リチウム二次電池RBと電極群1の具体的な構成について、図9〜図12を用いて説明する。
図9に示すように、本実施形態に係るリチウム二次電池RBは平面視矩形とされ、それぞれが矩形とされる正極板と負極板とセパレータとを積層した電極群1を備えている。また、底部11aと側部11b〜11eを備えて箱型とされる外装ケース11と蓋部材12とから構成される電池缶10に収容して、外装ケース11の側面(例えば、側部11b、11cの対向する二側面)に設ける外部端子11fから充放電を行う構成としている。
電極群1は、正極板と負極板とをセパレータを介して複数層積層した構成であって、図10に示すように、正極集電体2b(例えば、アルミニウム箔)の両面に正極活物質からなる正極活物質層2aが形成された正極板2と、負極集電体3b(例えば、銅箔)の両面に負極活物質からなる負極活物質層3aが形成された負極板3とがセパレータ4を介して積層されている。
セパレータ4により、正極板2と負極板3との絶縁が図られているが、外装ケース11内に充填される電解液を介して正極板2と負極板3との間でリチウムイオンの移動が可能となっている。
ここで、正極板2の正極活物質としては、リチウムが含有された酸化物(LiCoO,LiNiO,LiFeO,LiMnO,LiMnなど)や、その酸化物の遷移金属の一部を他の金属元素で置換した化合物などが挙げられる。なかでも、通常の使用において、正極板2が保有するリチウムの80%以上を電池反応に利用し得るものを正極活物質として用いれば、過充電などの事故に対する安全性を高めることができる。
また、負極板3の負極活物質としては、リチウムが含有された物質やリチウムの挿入/離脱が可能な物質が用いられる。特に、高いエネルギー密度を持たせるためには、リチウムの挿入/離脱電位が金属リチウムの析出/溶解電位に近いものを用いるのが好ましい。その典型例は、粒子状(鱗片状、塊状、繊維状、ウィスカー状、球状および粉砕粒子状など)の天然黒鉛もしくは人造黒鉛である。
なお、正極板2の正極活物質に加えて、また、負極板3の負極活物質に加えて、導電材、増粘材および結着材などが含有されていてもよい。導電材は、正極板2や負極板3の電池性能に悪影響を及ぼさない電子伝導性材料であれば特に限定されず、例えば、カーボンブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、グラファイト(天然黒鉛、人造黒鉛)、炭素繊維などの炭素質材料や導電性金属酸化物などを用いることができる。
増粘材としては、例えば、ポリエチレングリコール類、セルロース類、ポリアクリルアミド類、ポリN−ビニルアミド類、ポリN−ビニルピロリドン類などを用いることができる。結着材は、活物質粒子および導電材粒子を繋ぎとめる役割を果たすものであり、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニルピリジン、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素系ポリマーや、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系ポリマーや、スチレンブタジエンゴムなどを用いることができる。
また、セパレータ4としては、微多孔性の高分子フィルムを用いることが好ましい。具体的には、ナイロン、セルロースアセテート、ニトロセルロース、ポリスルホン、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブテンなどのポリオレフィン高分子からなるフィルムが使用可能である。
また、電解液としては、有機電解液を用いることが好ましい。具体的には、有機電解液の有機溶媒として、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、γ―ブチロラクトンなどのエステル類、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキソラン、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、メトキシエトキシエタンなどのエーテル類、さらに、ジメチルスルホキシド、スルホラン、メチルスルホラン、アセトニトリル、ギ酸メチル、酢酸メチルなどが使用可能である。なお、これらの有機溶媒は、単独で使用してもよいし、2種類以上を混合して使用してもよい。
さらに、有機溶媒には電解質塩が含まれていてもよい。この電解質塩としては、過塩素酸リチウム(LiClO)、ホウフッ化リチウム、六フッ化リン酸リチウム、トリフルオロメタンスルホン酸(LiCFSO)、フッ化リチウム、塩化リチウム、臭化リチウム、ヨウ化リチウムおよび四塩化アルミン酸リチウムなどのリチウム塩が挙げられる。なお、これらの電解質塩は、単独で使用してもよいし、2種類以上を混合して使用してもよい。
電解質塩の濃度は特に限定されないが、約0.5〜約2.5mol/Lであれば好ましく、約1.0〜2.2mol/Lであればより好ましい。なお、電解質塩の濃度が約0.5mol/L未満の場合には、電解液中においてキャリア濃度が低くなり、電解液の抵抗が高くなる虞がある。一方、電解質塩の濃度が約2.5mol/Lよりも高い場合には、塩自体の解離度が低くなり、電解液中のキャリア濃度が上がらない虞がある。
電池缶10は、外装ケース11と蓋部材12とを備え、鉄、ニッケルメッキされた鉄、ステンレススチール、およびアルミニウムなどからなる。また、本実施形態では、図11に示すように、電池缶10は、外装ケース11と蓋部材12とが組み合わされたときに、外形形状が実質的に扁平角型形状となるように形成されている。
外装ケース11は、略長方形状の底面を持つ底部11aと、この底部11aから立設した4面の側部11b〜11eを有する箱型状とされ、この箱型状内部に電極群1を収容する。電極群1は、正極板の集電タブに連結される正極集電端子と、負極板の集電タブに連結される負極集電端子を備え、これらの集電タブと電気的に接続される外部端子11fが外装ケース11の側部にそれぞれ設けられている。外部端子11fは、例えば、対向する二側部11b、11cの二箇所に設けられる。また、10aは注液口であって、ここから電解液を注液する。
外装ケース11に電極群1を収容し、それぞれの集電端子を外部端子に接続した後、もしくは、電極群1の集電端子にそれぞれの外部端子を接続して外装ケース11に収容し、外部端子を外装ケースの所定部位に固着した後、蓋部材12を外装ケース11の開口縁に固定する。すると、外装ケース11の底部11aと蓋部材12との間に電極群1が挟持され、電池缶10の内部において電極群1が保持される。なお、外装ケース11に対する蓋部材12の固定は、例えば、レーザ溶接などによってなされる。また、集電端子と外部端子との接続は、レーザ溶接以外に超音波溶接や、抵抗溶接などを用いてもよい。
上記したように、本実施形態に係る二次電池RBは、正極板2と負極板3とをセパレータ4を介して複数層積層した電極群1と、この電極群1を収容し電解液が充填される外装ケース11と、外装ケース11に設ける外部端子11fと、正負の極板と外部端子11fとを電気的に接続する正負の集電端子と、外装ケース11に装着される蓋部材12と、を備えた構成である。
外装ケース11に収容された電極群1は、例えば、図12に示すように、正極集電体2bの両面に正極活物質層2aが形成された正極板2と、負極集電体3bの両面に負極活物質層3aが形成された負極板3とがセパレータ4を介して積層され、さらに両端面にセパレータ4を配設している。また、両端面のセパレータ4に替えて、このセパレータ4と同じ材質の樹脂フィルムを巻回して、電極群1を絶縁性を有する樹脂フィルムで被覆する構成としてもよい。いずれにしても、積層電極群1の上面は、電解液浸透性および絶縁性を有する部材が積層される構成となる。そのために、この面に直接蓋部材12を当接させることができ、蓋部材を介して所定の圧で押さえ付けることも可能である。しかし、電池缶10が大型になり、電極群1の厚みも大きくなると、製造誤差によって圧接力にばらつきが生じてしまうので、所定の圧接力を得るためには、所定厚みの押圧部材を介して圧接することが好ましい。
また、積層型の電極群1を備える二次電池RBを長時間使用すると、電極間にガスが発生して溜まってしまうので、本実施形態では、電池缶10を封止した状態であっても所定の駆動力を受けて電極群1を押圧してガス抜きを行う電極群押圧部材6を介装する構成とした。すなわち、外装ケース11と蓋部材12とで密閉構成される電池缶10内に、所定の駆動力を受けて電極群1を、その積層方向に押圧して電極群内部のガスを抜くガス抜き機能を発揮する電極群押圧部材6を備えた構成とした。
次に、電極群押圧部材6の具体的な実施形態(第一の例〜第九の例)について、図4A〜図6Dを用いて説明する。
図4Aに示す第一の例の電極群押圧部材6Aは、比較的軽量の単一部材(高剛性部)からなり、電極群1と略同等な面積を有する電極群押圧部材であって、例えば、アルミニウム板(板厚1〜10mmのA1050)を用いる。また、電極群1と接する面や側面などの露出部(金属露出部)となる面は、絶縁性に加えて耐熱性と耐薬品性と耐摩耗性を有する樹脂膜(0.1〜1mm)で被覆する。この樹脂膜は、例えば、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)を用いる。また、PEEK以外にも、PTFE、PFA、FEP、ETFEなどの樹脂を用いてもよい。本実施例は、板厚3mmのA1050製の平板状本体61Aの、電極群との接触面および側面に厚み0.5mmのPEEK膜を被膜したものを用いている。
図4Bに示す第二の例の電極群押圧部材6Bは、比較的重量のある単一部材からなり、電極群1と略同等な面積を有する電極群押圧部材であって、例えば、ステンレス板(板厚1〜10mmのSUS304)を用いる。本実施例は、板厚3mmのSUS304製の平板状本体61Bに、電極群との接触面および側面に厚み0.5mmのPEEK膜を被膜したものを用いている。
また、前述した平板状の電極群押圧部材6A(タイプ1)、6B(タイプ2)に替えて、中央部が厚く外周部が薄い台形状あるいは円盤状の押圧部材(タイプ3)を用いてもよい。例えば、図5Aに示す第三の例の電極群押圧部材6Cは、SUS304製の台形状本体61Cを有する例であり、図5Bに示す第四の例の電極群押圧部材6Dは、SUS304製で下方が湾曲した半円盤状本体61Dを有する例であり、図5Cに示す第五の例の電極群押圧部材6Eは、同じくSUS304製で円盤状本体61Eを有する例である。
上記の電極群押圧部材6C、6D、6Eは、いずれも、その中心部の最厚部が3mmのものを用いた。この厚みは、押圧する電極群のサイズや厚みにより適宜変更される。このように周縁部が薄く、中央部が厚い形状のタイプ3の電極群押圧部材6C、6D、6Eを用いることで、電極群1の中央部分をより効果的に押圧して電極群内部のガス抜きを行うことが可能となる。そのために、積層型の電極群内部で発生して溜まるガスを容易に排出することができる。
また、単一の部材製ではなく複数の部材を積層した構成の電極群押圧部材であってもよい。例えば、図6Aには、比較的軽量な平板状部材61Aaと比較的重量な平板状部材61Baとを上下に積層した電極群押圧部材6F(タイプ4)を用いる。また、図6Bに示すように、比較的軽量な平板状部材61Abの中央下部に凹部を設け、この凹部に比較的重量な平板状部材61Bbを装着した電極群押圧部材6Gでも、図6Cに示す、中央部に位置する比較的重量な平板状部材61Bcの周囲を比較的軽量な枠板状部材61Acで囲んだ構成の電極群押圧部材6Hを用いることができる。
このように、その質量分布が周縁部で小さく中央部で高い構成とされるタイプ5の電極群押圧部材であれば、電極群1の中央部をより効果的に押圧できるので、電極群内部で発生して溜まるガスを効果的に排出できる。
また、図6Dに示すように、面積の小さな比較的重量な平板状部材61Bdからなる電極群押圧部材6J(タイプ6)のみを用いることも可能である。上記したこれらの電極群押圧部材6(6A〜6J)を電極群1の上部に設置した構成であれば、振動力や遠心力などの所定の駆動力を付加することで、電極群押圧部材6(6A〜6J)を介して電極群1の中央部分を押圧することができる。すなわち、図7に示すように、所定の駆動力を付加して電極群押圧部材6(6A〜6J)を図中の矢印D1方向に駆動して電極群1を図中に示す押圧力F1で押圧して、電極群1内部のガス抜きを行うことが可能となる。
上記したように、本実施形態に係る電極群押圧部材6(6A〜6J)を備えた二次電池であれば、二次電池を長時間駆動して電極群内部にガスが溜まっても、所定の駆動力を付加することで、電極群押圧部材6(6A〜6J)を介して電極群内部のガス抜きを行うことが可能となる。
つぎに、電極群押圧部材6(6A〜6J)を図中の矢印D1方向に駆動する所定の駆動力について説明する。この駆動力として、例えば、振動力と遠心力を用いる。
振動力は、所定の周波数範囲を強弱を付けて繰り返し振動することで付加することができる。例えば、実施した振動力付加は、1軸方向(電極群の積層方向)に、周波数5Hz〜200Hz〜5Hzで加速度が1G〜8G〜1Gの変動幅で、1セット15分を15回繰り返して行った。
遠心力は、例えば、図8Aに示すような遠心力付加装置CFを用いて行う。二次電池RB1、RB2を遠心力付加装置CF内に設置して、所定の周波数範囲内で繰り返し回転駆動することで、所定の駆動力となる遠心力を付加することができる。
例えば、図中に示すように、二次電池RB1、RB2を、その長辺部を下にして円周方向に平行に取付固定して、図中の矢印R1方向に回転駆動することで、電池内部の電極群をその積層方向に押圧することができる。また、電極群押圧部材を介して電極群をより効果的に押圧するには、電極群押圧部材が半径方向内側に、電極群が外側に位置するようにして二次電池RB1、RB2を配置固定することが好ましい。
例えば、遠心力操作方法は、回転半径を600mmとし、1分かけて400rpmまで徐々に上げ、次いで、0.5分かけて800rpmまで徐々に上げ0.5分かけて200rpmまで徐々に下げる増減操作を5回繰り返し、その後5分かけて徐々に停止させる方法(遠心力操作A)を採用する。また、1分かけて400rpmまで徐々に上げた後、0.5分かけて800rpmまで上げて、この状態を5分維持した後5分かけて停止させてもよい(遠心力操作B)。
例えば、図8Bに示すように、一方の長辺部11e´を下側にして設置固定した後、図中の矢印R1方向に回転駆動すると、高剛性部61と高伸縮部62を備えた構成の電極群押圧部材6が、図中の矢印F2方向に遠心力を受けて電極群1を押圧する。
また、一方の長辺部11e´を下側にして二次電池を設置固定しているので、電池缶内部の上部には、ガス移動部11gが存在する。そのために、電極群1が押圧されて内部から押し出されるガスや電解液は、電極群1の外周、すなわち電極群1と外装ケースとの空隙に移動する。また、この遠心力を増減させると、電極群1が圧縮膨張を繰り返すポンピング効果が発生して、一旦押し出されて電極群1と外装ケースとの空隙に移動した電解液が再度電極群1内部に浸透し、ガスはガス移動部11gに移動する。
そのために、図8Aに示す遠心力付加装置CFに図8Bに示す姿勢で二次電池を設置して、遠心力を強弱を付けて繰り返し付加すると、電極群内部のガスを抜いて、電解液を再び充填させることができる。これは、電極群の積層方向に振動力を繰り返し強弱を付けて付加することでも、同様の結果を得ることができる。
そのために、上記構成の二次電池を用いて、長期間に亘って安定した充放電容量を発揮する蓄電池システムを得ることができる。すなわち、所定のメンテナンスプログラムを有し、該メンテナンスプログラムの信号を確認したときに、所定の駆動力を受けて電極群を押圧して電極群内部のガス抜き機能を発揮する電極群押圧部材に駆動力を付与する所定の装置を用いて電極群内部のガス抜きを行う蓄電池システムであれば、所定のメンテナンスプログラムを介して、必要なタイミングで所定の装置を介して電極群押圧部材を駆動して電極群内部のガス抜きを行うことができ、長期間に亘って安定した充放電容量を発揮する蓄電池システムを得ることができる。
また、所定の駆動力を付加する所定の装置は、電極群の積層方向に振動を与える振動付加装置、もしくは、電解群の積層方向に遠心力を与える遠心力付加装置のいずれかである。この構成であれば、電極群内部にガスが溜まると、振動付加装置、もしくは、遠心力付加装置を介して所定の二次電池の電極群押圧部材を駆動して電極群内部に溜まったガス抜きを行うことができる。
また、前記蓄電池システムは、タイマー手段と電池特性を計測する計測手段と温度検出手段と各種の計測結果と各種の情報を表示する表示部とを備え、前記メンテナンスプログラムは、タイマー手段による設置後の一定期間経過後と、計測手段による特性低下を確認した後と、のいずれかに応じて、表示部にメンテナンス要求信号を出力する機能を有することが好ましい。この構成であれば、電極群内部にガスが発生して溜まりだすことが想定される一定期間経過後に、または、実際に電池特性が低下したときに、それらの計測結果とメンテナンス要求信号を表示部に出力して、電極群内部に溜まったガスを排出する操作を要求する蓄電池システムとなって、長期間に亘って安定した充放電容量を発揮する蓄電池システムを得ることができる。
また上記構成の二次電池を用いた蓄電池システムのメンテナンス方法であれば、電極群内部にガスが溜まった頃を見計らってガス抜き操作を行うことで、長期間に亘って安定した充放電容量を発揮する二次電池のメンテナンス方法を得ることができて好ましい。すなわち、蓄電池システムの設置後の一定期間経過後、または、特性低下を確認した後、のいずれかにメンテナンス要求信号を出力する蓄電池システムのメンテナンス方法であれば、電極群内部にガスが発生して溜まりだすことが想定される一定期間経過後、実際に電池特性が低下したとき、のいずれかのタイミングでメンテナンス要求信号を出力して、電極群内部に溜まったガスを排出する操作を行う蓄電池システムのメンテナンス方法となる。すなわち、電極群内部にガスが溜まった頃を見計らってガス抜き操作を行うことで、長期間に亘って安定した充放電容量を発揮する二次電池のメンテナンス方法を得ることができる。
また、メンテナンス要求信号を受信後、当該二次電池を回収し、電極群の積層方向を中心に二次電池に遠心力を付加する操作を実施して、電極群押圧部材に所定の駆動力を付加し電極群を押圧して電極群内部のガス抜きを行うことが好ましい。この構成であれば、メンテナンス信号を受けて所定の駆動力を付加する操作を行うことで、積層型の電極群内部に溜まるガスを容易に排出できる二次電池のメンテナンス方法を得ることができる。
また、メンテナンス要求信号を受信後、当該二次電池を回収し、電極群の積層方向を中心に二次電池に振動力を付加する操作を実施することでも、メンテナンス信号を受けて所定の駆動力を付加する操作を行うことで、積層型の電極群内部に溜まるガスを容易に排出できる二次電池のメンテナンス方法を得ることができる。
また、前記一定期間は、車両等により二次電池を搬送することで当該二次電池に振動力を付加した状態に応じた延長時間を加算した時間であってもよい。この構成であれば、車両等により搬送する際に、二次電池に振動力が付加されるので、二次電池が内蔵している電極群押圧部材を介して、所定のガス抜き操作を行うことができる。特に、長期間保管されていた二次電池を搬送する場合には、その搬送の際の振動力に応じて電極群内部のガス抜きの効果が異なることになる。そのために、この振動付加状態に応じた延長時間を予めメンテナンス信号を発信するまでの一定期間に加算することで、二次電池の稼働期間を長くすることができ、効率の良い二次電池のメンテナンス方法となる。
また、搬送の際、二次電池の積層方向が水平に対して傾いた状態の場合に、加算する時間をさらに長くすることができる。この構成であれば、車両等により搬送する際に、二次電池に付加される振動力の方向により電極群内部のガス抜き効果が変化するので、よりガス抜き効果を発揮する二次電池の積層方向が水平に対して傾いた状態で搬送した場合には、メンテナンス信号を発信するまでの時間をさらに長くして、二次電池の稼働期間をさらに長くすることが可能になる。
次に、実際に作製したリチウム二次電池について説明する。
(実施例)
[正極板の作製]
正極活物質としてのLiFePO4(90重量部)と、導電材としてのアセチレンブラック(5重量部)と、結着材としてのポリフッ化ビニリデン(5重量部)と、を混合し、溶媒としてのN−メチル−2−ピロリドンを適宜加えてスラリーを調製し、このスラリーを正極集電体としてのアルミニウム箔(厚み20μm)の両面上に均一に塗布して乾燥させた後、ロールプレスで圧縮し、所定のサイズで切断して板状の正極板2を作製した。
また、作製した正極板のサイズは、185mm×105mm(未塗工部15mm×105mm含む)で、厚みは230μmであって、この正極板2を32枚用いた。
[負極板の作製]
負極活物質としての天然黒鉛(90重量部)と、結着材としてのポリフッ化ビニリデン(10重量部)と、を混合し、溶媒としてのN−メチル−2−ピロリドンを適宜加えて各材料を分散させてスラリーを調製した。このスラリーを負極集電体としての銅箔(厚み16μm)の両面上に均一に塗布して乾燥させた後、ロールプレスで圧縮し、所定のサイズで切断して板状の負極板3を作製した。
また、作製した負極板のサイズは、187mm×110mm(未塗工部14mm×110mm含む)で、厚みは146μmであって、この負極板3を33枚用いた。
また、セパレータとして、サイズ177mm×110mmで、厚み25μmのポリエチレンフィルムを64枚作製した。
[非水電解液の作製]
エチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)とを、30:70の容積比で混合した混合液(溶媒)に、1mol/LとなるようにLiPFを溶解して非水電解液を調製した。
[電池缶の作製]
電池缶を構成する外装ケースおよび蓋部材の材料としては、厚み0.8mmのSUS304板を用いてそれぞれ作製した。また、外装ケースの長手方向×短手方向×深さ、がそれぞれ内寸で、320mm×165mm×25mmの電池缶サイズとした。また、蓋部材は平板状ではなく、缶の内部に嵌まり込む皿型状の蓋部材を用いる構成とした。皿型状の蓋部材を用いると、蓋部材を溶接する際に動くのを防止できて、溶接作業が容易となる。また、皿型状の落ち込み量を変更することで、収容する電極群の厚みの変化に容易に対応できる。さらに、皿型状であれば、蓋部材の強度、および電池缶の強度を向上することが可能となって好ましい。
[二次電池の組立]
正極板と負極板とをセパレータを介して交互に積層する。その際に、正極板に対して負極板が外側に位置するように、正極板32枚、負極板33枚、セパレータ64枚を積層し、この積層体をセパレータと同じ厚み25μmのポリエチレンフィルムを用いて巻回する構成として、電極群(積層体)を構築した。
正負の極板間に介装するセパレータの大きさは前述したように、サイズ177mm×110mmであり、正極板(185mm×105mm)、負極板(187mm×110mm)の活物質塗工部よりも少し大きなサイズである。これにより、正極板および負極板に形成された活物質層を確実に被覆することができる。また、正極の集電体露出部および負極の集電体露出部に、集電部材(集電端子)の接続片を接続した。
また、電極群押圧部材6として、タイプ1からタイプ6の電極群押圧部材6を用い、この電極群押圧部材6の位置ズレを抑制するためにバネ部材とガイド部材とをそれぞれ使用した。また、ガイド部材7として、絶縁性を有するポリエチレンの成型材を用いた。このポリエチレン発泡体は、機械的強度と耐薬品性に優れ、さらに耐熱性にも優れているので、二次電池に用いるガイド部材として好適である。この電極群押圧部材6とバネ部材、および電極群押圧部材6とガイド部材7を所定配置に組み付けて、外装ケース内に電極群1を収容し、集電端子と外部端子とを接続し、蓋部材を取り付け固着した。また、注液孔から非水電解液を真空注液し、注液後に、注液孔を封口して、それぞれの実施形態の二次電池(実施例1〜7、比較例1〜4)を作製した。
実施例1は、電極群押圧部材6としてタイプ1の電極群押圧部材6Aを用い、ガイド部材7を用いてズレ防止を図った二次電池である。実施例2は、電極群押圧部材6としてタイプ2の電極群押圧部材6Bを用い、ガイド部材7を用いてズレ防止を図った二次電池である。実施例3は、電極群押圧部材6としてタイプ2の電極群押圧部材6Bを用い、ガイド部材7を用いずにバネ部材を用いてズレ防止を図った二次電池である。また、これらの第1〜第3実施例は、いずれも、充放電試験を1000回繰り返した後、遠心力操作Aにより駆動力を付加してガス抜きを行った。
実施例4は、電極群押圧部材6としてタイプ2の電極群押圧部材6Bを用い、ガイド部材7を用いずにバネ部材を用いてズレ防止を図った二次電池であり、充放電試験を1000回繰り返した後、振動力を付加してガス抜きを行った。
実施例5は、電極群押圧部材6としてタイプ3の電極群押圧部材6Dを用い、ガイド部材7を用いずにバネ部材を用いてズレ防止を図った二次電池である。実施例6は、電極群押圧部材6としてタイプ4の電極群押圧部材6Fを用い、ガイド部材7を用いてズレ防止を図った二次電池である。これらの第5、第6実施例は、いずれも充放電試験を1000回繰り返した後、遠心力操作Aにより駆動力を付加してガス抜きを行った。
また、実施例7は、電極群押圧部材6としてタイプ5の電極群押圧部材6Gを用い、ガイド部材7を用いてズレ防止を図った二次電池である。また、充放電試験を1000回繰り返した後、振動力を付加してガス抜きを行った。
[比較例の作製]
比較例1は、電極群押圧部材6は用いず、ガイド部材7を用い、遠心力操作Aにより駆動力を付加してガス抜きを行った例である。比較例2は、電極群押圧部材6としてタイプ1の電極群押圧部材6Aを用い、ガイド部材7を用いてズレ防止を図った二次電池で、充放電試験を1000回繰り返した後、所定の駆動力を付加していない例である。
比較例3は、電極群押圧部材6としてタイプ6の電極群押圧部材6Jを用い、ガイド部材7を用いずにバネ部材を用いてズレ防止を図った二次電池であり、充放電試験を1000回繰り返した後、遠心力操作Aにより駆動力を付加してガス抜きを行った例である。比較例4は、電極群押圧部材6としてタイプ1の電極群押圧部材6Aを用い、ガイド部材7を用いてズレ防止を図った二次電池で、充放電試験を1000回繰り返した後、遠心力操作Bにより駆動力を付加してガス抜きを行った例である。
実施例1〜7と比較例1〜4の二次電池を作製し、初期の5回の中で最も放電容量の高い数値(例えば、150Ah)を初期放電容量(容量維持率100%)とし、充放電試験を1000回繰り返した後、所定のガス抜き操作を行い、ガス抜き後の充放電試験5回の中で最も放電容量の高い数値をガス抜き後放電容量として、容量維持率を算出した。すなわち、容量維持率が高いと、電極群内部のガス抜きが良好に行われたと判断できる。この実験結果を表1に示す。
また、実施例1〜7と比較例1〜4では、その正極面積は170mm×105mmであるが、この正極面積を290mm×145mmまで大きくした大型サイズの二次電池(実施例8、9および比較例5、6)を作製し同様な実験を行った結果も表1に示す。この際の電池缶サイズは、極板面積の拡大割合に応じて、長手方向が+120mm、短手方向が+40mmであり、深さは、積層数が32×33枚の実施例8と比較例5が同じ25mmであり、積層数が72×73枚の実施例9と比較例6が45mmである。
Figure 2013157167
電極群内部のガス抜きの効果は、積層方向の投影面積(電極面積)とその積層数により異なるので、それぞれ異なるタイプの電極面積と積層数の二次電池を作製して、それぞれにおけるガス抜き効果を確認した。
実施例1では、ガス抜き後の容量維持率が80.7%であるのに対して、実施例2では、86.0%と高くなっている。これは、比較的軽量なタイプ1の電極群押圧部材6Aよりも、比較的重量なタイプ2の電極群押圧部材6Bを用いた方が、ガス抜き効果が高いことを示している。
また、実施例2と実施例3とでは、荷重部材タイプ(電極群押圧部材6のタイプ)が同じで、この荷重部材の固定方法が、ガイドによるものかバネによるものかが相違している。バネによる固定では容量維持率が84.0%であり、ガイドによる固定では、86.0%であるので、ガイドにより電極群押圧部材6を固定した方が、若干好ましいといえる。
また、実施例3と実施例4とでは、ガス抜き方法が異なり、実施例3では遠心力操作Aであるが、実施例4では振動力付加である。この結果から、振動力付加方式では容量維持率は80.0%であるが遠心力操作A方式では84.0%であるので、遠心力操作方式の方が好ましいといえる。
また、実施例5では、容量維持率が90.0%と高い数値を示している。これは、中央部が湾曲したタイプ3の電極群押圧部材6Dを用いた効果を示している。すなわち、中央部が厚くなるように湾曲したタイプ3の電極群押圧部材6は、電極群の中央部を効果的に押圧してガス抜きを良好に行うことができることを示している。また、バネを用いて固定しているので、電極側面側に電解液貯留空間が大きく存在することで、気液交換がスムーズに行えているものと想定される。
実施例6で容量維持率は84.7%であり、実施例7でも84.0%と十分高い値を示している。すなわち、比重が異なる部材を積層したタイプ4およびタイプ5の電極群押圧部材6を用いた構成であっても、一番ガスが抜けにくい電極群中央部を効果的に押圧して所定のガス抜き効果により容量が維持されているといえる。
比較例1は、電極群押圧部材6を用いていないので、遠心力操作Aを実施しても、容量維持率は73.3%まで低下している。すなわち、電極群内部のガス抜きが十分行われていないことを示している。また、比較例2は、荷重部材(電極群押圧部材6)とガイドを用いているが、所定の駆動力を付加するガス抜き工程を実施していないので、その容量維持率は66.7%と最も低い値を示している。
比較例3は、実施例3および実施例5とは、荷重部材のタイプが異なり、その他の構成およびガス抜き方法も同じである。すなわち、実施例3は、電極群の積層方向の投影面積と略同じ面積のタイプ2の荷重部材を用いており、実施例5は、電極群の投影面積と略同じ面積であるが、その中央部が突出するように湾曲したタイプ3の荷重部材を用いていることに対して、比較例3は、投影面積が小さい平板状のタイプ6の荷重部材を用いている。
実施例3の容量維持率が84.0%であり、実施例5の容量維持率が90.0%であり、比較例3の容量維持率が75.3%であることから、投影面積が小さな、電極群の中央部のみを押圧する電極群押圧部材6よりも、電極群の全表面を押圧する程度に投影面積の大きな平板状の電極群押圧部材6が好ましく、さらに、電極群の全表面を押圧するとともに中央部をさらに押圧する中央部が湾曲したタイプの電極群押圧部材6がより好ましいことが判る。
比較例4は、実施例1と同じ構成であるが、遠心力操作Aではなく遠心力操作Bを用いている点が異なる。このことから、800rpm⇔200rpmと繰り返し回転数を変動させる遠心力操作Aの方が、より効果的なガス抜き効果を発揮することが判る。
極板面積を大きくした実施例8と比較例5を比較すると、遠心力操作Aを用いた実施例8の容量維持率が74.6%であり、遠心力操作を実施しない比較例5の容量維持率が30.6%である。すなわち、電極面積が大きくても、遠心力操作を実施することにより、電極群内部のガス抜きを行い、比較的高い容量維持率を維持することが可能になる。
また、極板面積の大型化と共に積層数を増加した実施例9と比較例6を比較すると、遠心力操作Aを用いた実施例9の容量維持率が76.8%であり、遠心力操作を実施しない比較例6の容量維持率が45.8%である。すなわち、電極面積が大きく積層数が多くても、遠心力操作を実施することにより、電極群内部のガス抜きを行い、比較的高い容量維持率を維持することが可能になる。
上記したように、本発明に係る二次電池は、所定の駆動力を受けて電極群を、その積層方向に押圧して電極群内部のガスを抜くガス抜き機能を発揮する電極群押圧部材を備えた構成としたので、二次電池を長時間駆動して電極群内部にガスが溜まっても、所定の駆動力を付加することで、電極群押圧部材を介して電極群内部のガス抜きを行うことが可能となる。そのために、電池缶を封止した状態であっても積層型の電極群内部に溜まるガスを容易に排出できる構成の二次電池を得ることができる。
また、電極群の上面に当接する電極群押圧部材が位置ずれしないように、バネやゴム体などの伸縮性部材を介装したり、電極群押圧部材自体を高剛性部と高伸縮部との複構造としたり、さらにはガイド部材を介して位置固定したりすることで、電極群押圧部材の位置ずれを効果的に抑制しながら、電極群押圧部材を介して電極群内部のガス抜きを行うことが可能となる。
また本発明に係る蓄電池システムによれば、所定の駆動力を受けて電極群を押圧して電極群内部のガス抜き機能を発揮する電極群押圧部材に駆動力を付与する所定の装置と、当該装置を駆動制御する所定のプログラムを備えているので、所定のプログラムを介して、必要なタイミングで所定の装置を介して電極群押圧部材を駆動して電極群内部のガス抜きを行うことができるので、長期間に亘って安定した充放電容量を発揮する蓄電池システムを得ることができる。
さらに、本発明に係る蓄電池システムのメンテナンス方法によれば、前記蓄電池システムの設置後の一定期間経過後、または、特性低下を確認した後、のいずれかにメンテナンス要求信号を出力する構成にしているので、電極群内部にガスが発生して溜まりだすことが想定される一定期間経過後、実際に電池特性が低下したとき、のいずれかのタイミングでメンテナンス要求信号を出力して、電極群内部に溜まったガスを排出する操作を行う蓄電池システムのメンテナンス方法となる。すなわち、電極群内部にガスが溜まった頃を見計らってガス抜き操作を行うことで、長期間に亘って安定した充放電容量を発揮する二次電池のメンテナンス方法を得ることができる。
上記したように、本発明によれば、積層型の電極群を収容する電池缶内に、所定の駆動力を受けて電極群を押圧して電極群内部のガス抜きを行う機能を発揮する電極群押圧部材を設け、電極群内部にガスが溜まった頃を見計らって当該電極群押圧部材を介してガス抜き操作を行う構成としたので、電池缶を封止した状態であっても積層型の電極群内部に溜まるガスを容易に排出できる二次電池を得ることができる。また、この二次電池を用いて、長期間に亘って安定した充放電容量を発揮する蓄電池システムを得ることができ、積層型の電極群内部に溜まるガスを容易に排出するメンテナンス方法を得ることができる。
そのために、本発明に係る二次電池、この二次電池を用いた蓄電池システムおよびメンテナンス方法は、大型化および性能安定化が求められる大容量の蓄電池に好適に利用可能となる。
1 電極群
2 正極板
3 負極板
4 セパレータ
5 集電端子
6、6A〜6J 電極群押圧部材
61 高剛性部
62 高伸縮部
7 ガイド部材
8 伸縮性部材
10 電池缶
11 外装ケース
11f 外部端子
12 蓋部材
RB、RB1、RB2 二次電池

Claims (20)

  1. 正極板と負極板とをセパレータを介して複数層積層した電極群と、この電極群を収容し電解液が充填される外装ケースと、前記外装ケースに設ける外部端子と、前記正負の極板と前記外部端子とを電気的に接続する正負の集電端子と、前記外装ケースに装着される蓋部材と、を備える二次電池であって、
    前記外装ケースと前記蓋部材とで密閉構成される電池缶内に、所定の駆動力を受けて前記電極群を、その積層方向に押圧して前記電極群内部のガスを抜くガス抜き機能を発揮する電極群押圧部材を備えたことを特徴とする二次電池。
  2. 前記電極群は積層面を前記外装ケースの底面と平行に設置され、前記電極群押圧部材は、前記電極群の上面部に当接して前記底面に向けて押圧することを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
  3. 前記電極群押圧部材は、前記上面部の全面を押圧する大きさを有することを特徴とする請求項2に記載の二次電池。
  4. 前記電極群は、前記外装ケースの底面側に載置される下面部と、前記蓋部材に対向する上面部と、これらの間の側面部を備え、当該側面部の少なくとも対向する二側面に、前記電極群の位置ずれと前記電極群押圧部材の位置ずれを共に抑制するガイド部材を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の二次電池。
  5. 前記集電端子を設ける側面と該側面に対向する前記外装ケースの内面との間に、前記ガイド部材を設けたことを特徴とする請求項4に記載の二次電池。
  6. 前記電極群押圧部材は、伸縮性部材を介して前記蓋部材と接続されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の二次電池。
  7. 前記電極群押圧部材は、前記電極群に当接し前記所定の駆動力を付加されても容易に変形しない高剛性部と、前記蓋部材に当接し機械的剛性が低く伸縮性を有する高伸縮部を備えた複構造とされることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の二次電池。
  8. 前記高伸縮部は、バネまたはゴム状の弾性体からなることを特徴とする請求項7に記載の二次電池。
  9. 前記高剛性部は、電解液不透過層または難透過層を少なくとも一層有し、前記高伸縮部は多孔性部材からなることを特徴とする請求項7に記載の二次電池。
  10. 前記高剛性部は、露出面に絶縁膜を有することを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の二次電池。
  11. 前記電極群押圧部材は、周縁部が薄く、中央部が厚い形状であることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の二次電池。
  12. 前記電極群押圧部材は、その質量分布が周縁部で小さく中央部で高い構成とされることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の二次電池。
  13. 請求項1から12のいずれかに記載された二次電池を用いた蓄電池システムであって、所定のメンテナンスプログラムを有し、該メンテナンスプログラムの信号を確認したときに、所定の駆動力を受けて前記電極群を押圧して前記電極群内部のガス抜き機能を発揮する前記電極群押圧部材に前記駆動力を付与する所定の装置を用いて前記電極群内部のガス抜きを行うことを特徴とする蓄電池システム。
  14. 前記所定の装置は、前記電解群の積層方向に振動を与える振動付加装置、もしくは、前記電解群の積層方向に遠心力を与える遠心力付加装置のいずれかであることを特徴とする請求項13に記載の蓄電池システム。
  15. タイマー手段と電池特性を計測する計測手段と温度検出手段と各種の計測結果と各種の情報を表示する表示部とを備え、前記メンテナンスプログラムは、前記タイマー手段による設置後の一定期間経過後と、前記計測手段による特性低下を確認した後と、のいずれかに応じて前記表示部にメンテナンス要求信号を出力する機能を有することを特徴とする請求項13または14に記載の蓄電池システム。
  16. 請求項1から12のいずれかに記載された二次電池を用いた蓄電池システムのメンテナンス方法であって、前記蓄電池システムの設置後の一定期間経過後、または、特性低下を確認した後、のいずれかにメンテナンス要求信号を出力することを特徴とする蓄電池システムのメンテナンス方法。
  17. 前記メンテナンス要求信号を受信後、当該二次電池を回収し、電極群の積層方向を中心に前記二次電池に遠心力を付加する操作を実施して、前記電極群押圧部材に所定の駆動力を付加し前記電極群を押圧して前記電極群内部のガス抜きを行うことを特徴とする請求項16に記載の蓄電池システムのメンテナンス方法。
  18. メンテナンス要求信号を受信後、当該二次電池を回収し、電極群の積層方向を中心に前記二次電池に振動力を付加する操作を実施することを特徴とする請求項16に記載の蓄電池システムのメンテナンス方法。
  19. 前記一定期間は、車両等により前記二次電池を搬送することで当該二次電池に振動力を付加した状態に応じた延長時間を加算した時間であることを特徴とする請求項16から18のいずれかに記載の蓄電池システムのメンテナンス方法。
  20. 前記搬送の際、前記二次電池の積層方向が水平に対して傾いた状態の場合に、前記加算する時間をさらに長くすることを特徴とする請求項19に記載の蓄電池システムのメンテナンス方法。
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