JP2013154958A

JP2013154958A - 喫煙者の物品のための滑動開放式小箱

Info

Publication number: JP2013154958A
Application number: JP2013012200A
Authority: JP
Inventors: Marco Ghini; ジーニマルコ; Roberto Polloni; ポローニロベルト; Michele Squarzoni; スコルツォーニミケーレ
Original assignee: GD SpA
Current assignee: GD SpA
Priority date: 2012-01-26
Filing date: 2013-01-25
Publication date: 2013-08-15
Also published as: ITBO20140093U1; EP2620388A1; ITBO20120030A1; ITBO20120118A1

Abstract

【課題】喫煙者の物品のための滑動開放式小箱を提供する。
【解決手段】喫煙者の物品のための滑動開放式小箱では、少なくとも一本の裂断線３５が包装材Ｉに作成され、裂断線は、包装材の一部分であって、小箱が最初に開かれたときに喫煙者が該一部分を裂断することにより手で除去し得る一部分を画成し、除去可能部分は、喫煙者の物品の群の上端部と、前面の上側部分と、後面の上側部分との回りを包装してそれらを囲繞し、且つ小箱が最初に開かれる前に実質的に喫煙者の物品の群上に位置する少なくとも一つの引張りタブ３８であって、除去可能部分を除去するために喫煙者により把持されて引き上げられ得る少なくとも一つの引張りタブを有する。
【選択図】図６

Description

本発明は、喫煙者の物品のための滑動開放式小箱に関する。

先行技術においては、一方が他方の内側にある二つの容器を具備する硬質の滑動開放式のタバコ用の小箱もしくは包装体が知られている。これらの小箱は、一枚の金属化紙内に包装された一群のタバコを収容する内側容器であって、該内側容器が完全に外側容器の内側になる閉鎖形態と、該内側容器が外側容器から部分的に引き出される開放形態との間で該内側容器が外側容器に対して滑動し得るように外側容器の内側に配置される内側容器を具備する。

この種の小箱においては、上側蓋が二つの容器の一方に対して結合され、小箱が開放形態に在るときに前記蓋は開かれる。前記蓋は、手動操作により開かれるか、または内側容器が開放形態へ滑動されるときに自動的に開かれる。

上述の種類の小箱の一つの不都合は、複数本のタバコの回りを包装している金属化紙に起因する。

実際、包装材の上側部分は通常、小箱が最初に開かれたときに喫煙者により除去される前側部分を有する一方、包装材の後側部分は通常、小箱の内側に留まる。内側容器の上側部分を通して数回に亙りタバコを取出した後、金属化紙包装材の後側部分は、皺がよるか若しくは丸まるか、または内側容器から側方に突出することさえあり得る。斯かる場合に金属化紙包装材の後側部分は、内側容器が外側容器内へ滑り戻るときに蓋が再び閉じられることを妨げることが多い。

金属化紙包装材の上側部分の除去可能な前側部分は通常、その包装材自体の一部分であり、ミシン目が形成された裂断線によりその包装材の残部に結合されている。

もし金属化紙包装材が、一群のタバコの回りに、該群を構成する各タバコの軸心に平行な折り曲げ線に沿って包装するシートであるなら、裂断線は金属化紙包装材の上側部分の前後の両方にて途切れずに延在し、喫煙者は、小箱が最初に開かれたときに単一の動作により上側部分自体を破り取ることができる。

他方、滑動開放式小箱で典型的であるように、金属化紙包装材を構成するシートが、タバコ群の下端と接触する中間部分と、該中間部分自体の二つの対置端縁に対して底部にて接続された二つの延長表面であって、上方に延在すると共に、同一のタバコ群の更に大きな夫々の垂直面（前及び後）に密着する二つの延長表面とを有するときには状況はそれほど容易ではない。シートは、タバコ群の頂部にて互いに折り重ねられることから相互に独立的である二つの自由な上端部を有する。この場合に喫煙者は、小箱が最初に開かれたときに金属化紙包装材の上側部分を単一動作により破り取ることはできず、通常は、前記上側部分の前部のみを破り取ることから、上述された不都合な状態が引き起こされる。

本発明の目的は、上述の不都合が無い喫煙者の物品のための滑動開放式小箱を提供することに在る。

故に本発明は、添付の各請求項に記述された喫煙者の物品のための滑動開放式小箱を提供する。

より詳細には、本発明は、枢着蓋と、喫煙者の物品の群を収容する内側容器と、前記内側容器が完全に外側容器の内側になる閉鎖形態と、前記内側容器が外側容器から部分的に引き出される開放形態との間で前記内側容器が外側容器に対して滑動することを可能にするように前記内側容器を滑動可能に収容する外側容器と、を具備する喫煙者の物品のための滑動開放式小箱であって、喫煙者の物品の群は、上端部、下端部、前面及び後面を有し、且つ内側容器は、前記喫煙者の物品の群の回りに包装材料片を折り曲げることにより獲得された包装材を収容し、包装材料片は、喫煙者の物品の群の下端部と接触するように配置された実質的な中間部分と、前記実質的な中間部分の各対向側辺から延在すると共に喫煙者の物品の群の前面及び後面に夫々密着する二つの縦方向部分とを有し、包装材には少なくとも一本の裂断線が作成されると共に、前記裂断線は、包装材の一部分であって、小箱が最初に開かれたときに喫煙者が該一部分を裂断することにより手で除去し得る一部分を画成し、前記除去可能部分は、喫煙者の物品の群の上端部と、前記前面の上側部分と、前記後面の上側部分との回りを包装してそれらを囲繞し、且つ小箱が最初に開かれる前に実質的に喫煙者の物品の群上に位置する少なくとも一つの引張りタブであって、該除去可能部分を除去するために喫煙者により把持されて引き上げられ得る少なくとも一つの引張りタブを有する、喫煙者の物品のための滑動開放式小箱を提供する。

以下において本発明は、本発明の二つの非限定的な実施例を示す添付図面を参照して記述される。

本発明に係る喫煙者の物品のための小箱の開放形態における斜視図である。図１の喫煙者の物品のための小箱の一つの動作形態における断面図である。図１の喫煙者の物品のための小箱の、図２とは異なる動作形態における断面図である。本発明に従い構成された一群の喫煙者の物品用の第１の包装材料片の平面図である。図４の包装材料片内に一群の喫煙者の物品を囲繞することにより作成された包装材の斜視図である。図４の包装材料片内に一群の喫煙者の物品を囲繞することにより作成された包装材の斜視図である。本発明に従い構成された一群の喫煙者の物品用の第２の包装材料片の平面図である。図７の包装材料片内に一群の喫煙者の物品を囲繞することにより作成された包装材の斜視図である。図７の包装材料片内に一群の喫煙者の物品を囲繞することにより作成された包装材の斜視図である。本発明に従い構成された一群の喫煙者の物品用の第３の包装材料片の平面図である。図１０の包装材料片内に一群の喫煙者の物品を囲繞することにより作成された包装材の斜視図である。図１０の包装材料片内に一群の喫煙者の物品を囲繞することにより作成された包装材の斜視図である。本発明に従い構成された一群の喫煙者の物品用の第４の包装材料片の平面図である。図１３の包装材料片内に一群の喫煙者の物品を囲繞することにより作成された包装材の斜視図である。図１３の包装材料片内に一群の喫煙者の物品を囲繞することにより作成された包装材の斜視図である。本発明に従い構成された一群の喫煙者の物品用の第５の包装材料片の平面図である。図１６の包装材料片内に一群の喫煙者の物品を囲繞することにより作成された包装材の斜視図である。図１６の包装材料片内に一群の喫煙者の物品を囲繞することにより作成された包装材の斜視図である。本発明に従い構成された一群の喫煙者の物品用の第６の包装材料片の平面図である。図１９の包装材料片内に一群の喫煙者の物品を囲繞することにより作成された包装材の斜視図である。図１９の包装材料片内に一群の喫煙者の物品を囲繞することにより作成された包装材の斜視図である。本発明に従い構成された一群の喫煙者の物品用の第７の包装材料片の平面図である。図２２の包装材料片内に一群の喫煙者の物品を囲繞することにより作成された包装材の斜視図である。図２２の包装材料片内に一群の喫煙者の物品を囲繞することにより作成された包装材の斜視図である。図２３及び図２４の包装材の一部分の、夫々の変更例の拡大斜視図である。図２３及び図２４の包装材の一部分の、夫々の変更例の拡大斜視図である。図２３及び図２４の包装材の一部分の、夫々の変更例の拡大斜視図である。図２３及び図２４の包装材の一部分の、夫々の変更例の拡大斜視図である。

図１、図２及び図３における番号１００は、喫煙者の物品、特にタバコのための、滑動開放式の硬質小箱から成る小箱を全体的に表している。

以下におけるこの説明にては、本発明の範囲を制限することなく、タバコから成る喫煙者の物品に対して言及が為される。

タバコの小箱１００は、例えば、金属化紙から作成された包装材料片Ｆ内に複数本のタバコＳを包装することにより獲得された、包装材Ｉ内に囲繞された例えば複数本のタバコＳから成る喫煙者の物品の群１００ａを収容すべく設計される。小箱１００内に収容された喫煙者の物品の群１００ａは、夫々上方及び下方である二つの対置端部を有している。

タバコの小箱１００は、包装されたタバコ群１００ａが直接的に内部配置される内側容器１００ｉと硬質の外側容器１００ｅとを具備し、前記外側容器１００ｅは、内側容器１００ｉが完全に外側容器１００ｅの内側になる（図２に示された）閉鎖形態と、内側容器１００ｉが外側容器１００ｅから部分的に引き出されることで包装されたタバコ群１００ａに対するアクセスを可能にする（図３に示された）開放形態との間において並進により移動するように内側容器１００ｉが外側容器１００ｅに対して滑動することを可能にするように内側容器１００ｉを滑動可能に収容する。

内側容器１００ｉは、平行六面体形状を有して中空であり、且つ開放頂端部５を有している。内側容器１００ｉは、ヒンジ７に沿って該内側容器１００ｉの後壁部１１に枢着された枢着蓋６であって、（図２に示された）内側容器１００ｉの閉じ位置と、開放頂端部５の（図３に示された）開き位置との間で回動する枢着蓋６を具備する。

蓋６は、それが閉じ位置にあるとき、互いに平行であり且つ対向する（該蓋６の）底壁部８及び頂壁部９と、互いに平行であり且つ対向する前壁部１０及び上述の後壁部１１と、互いに平行であると共に壁部１０及び１１の間に介設された二つの側壁部１２と、該蓋６の二つの側壁部１２ａとにより画成された平行六面体形状を内側容器１００ｉに与える。壁部１０及び１１及び各側壁部１２はそれらの間に４本の縦方向縁部を画成する一方、壁部１０、１１及び１２及び壁部８及び９はそれらの間に８本の横方向縁部を画成する。

外側容器１００ｅは平行六面体の形状を有すると共に、同様に開放された頂端部１４と対向する開放底端部１３と、互いに平行であり且つ対向する前壁部１５及び後壁部１６と、互いに平行であり且つ壁部１５及び１６の間に介設された二つの側壁部１７とを有している。壁部１５及び１６及び各側壁部１７はそれらの間に４本の縦方向縁部を画成する一方、壁部１５、１６及び１７及び各底壁部１３はそれらの間に４本の横方向縁部を画成する。添付図面中に示された実施例において、全ての縁部は直線状であるが、不図示の代替実施例において、各縁部の内の幾つかは面取りされるかもしくは丸くされてよい。

図１、図２及び図３に示された如く、外側容器１００ｅの開放底端部１３は、使用に際して、内側容器１００ｉを上方に押圧して外側容器を閉鎖形態と開放形態の間で移動させるために、該開放底端部に面する内側容器１００ｉの底壁部８に対して喫煙者がアクセスすることを可能にする。換言すると、タバコの小箱１００を使用するために、喫煙者は、片手に外側容器１００ｅを保持すると同時に、その外側容器１００ｅの開放底端部１３を通して指により内側容器１００ｉの底壁部８を押圧して押圧力を内側容器１００ｉに加え、前記押圧は外側容器１００ｅに対して内側容器１００ｉを滑動させる。

容器１００ｉ及び１００ｅの幾つかの領域、より詳細にはそれらの後側領域及び蓋６は、内側容器１００ｉがこの様にして外側容器１００ｅ内で滑動される毎に自動的に蓋６を開くように作られている。

より詳細には、内側容器１００ｉが外側容器１００ｅに対して上方に滑動されたとき、蓋６は自動的に開かれる、と言うのもそれ自体が公知の様式で蓋６の上側／後側部分に結合されたタブ２５が、外側容器１００ｅの上側／後側内側部分に結合されたタブ２９に係合して、蓋６をヒンジ７の回りに回動させ、そのことにより内側容器１００ｉを開くからである。

小箱１００は、内側容器１００ｉを図２に示された状態に到るまで外側容器１００ｅ内へ完全に下方に押し戻すことにより閉じられ得る。この並進移動の間、蓋６は再び自動的に閉じられる。

上述された小箱１００は本発明が適用可能な滑動開放式小箱のまさに一例であるが、本発明を手動もしくは自動的に開く蓋を備えた他の任意の形式の滑動開放式小箱に有効に適用できることが銘記されるべきである。

図４乃至図６に示された如く、且つ上述された処に従い、タバコＳの群１００ａは、例えば金属化紙もしくは普通紙で作成された包装材料片Ｆを折り曲げることにより獲得された包装材Ｉ内に包装される。包装材料片Ｆは、蓋６から最も離間した群１００ａの端部（底端部）に接触するように配置された実質的な中間部分３０と、その中間部分３０の二つの対置端縁に対して底部にて接続された二つの延伸縦方向部分３１及び３２であって、上方に延在し、同一のタバコ群１００ａの夫々の対向する垂直面（より詳細には大寸の前面及び後面）に密着する延伸縦方向部分３１及び３２とを有している。タバコ群１００ａの前面に密着する部分３１の上側水平境界部３３は、群１００ａの上端部の下方に配置されると共に、その上側境界部３３を外側容器１００ｅの前壁部１０の下方に隠蔽する如き長さの距離だけ前記上端部から好適に離間される。タバコ群１００ａの後面に密着する部分３２は、タバコ群１００ａの上端部の上方にてその後面の頂部を通過して延在して、タバコ群１００ａの前面に密着する部分３１の頂部に対して（好適には）短い距離だけ重なり合うまで、その水平部分３４を以てタバコ群１００ａの上端部に沿って延在し、次に下方に延出してタバコ群１００ａの前面の上側部分に沿って延在するように折り曲げられる。

タバコ群１００ａの対向する二つの小さな垂直面に沿って延在するとともに上述の部分３０、３１、３２及び３４の一部分を形成する包装材料片Ｆの側腹部は、金属化紙包装材に典型的な従来型の様式で折り曲げられており、前記金属化紙包装材は、タバコ群の底端部に接触するように配置された中間部分を有しており、前記中間部分は、その中間部分の二つの対置端縁に対して底部にて接続された二つの延長部分であって上方に延在して同一のタバコ群の夫々の対向する垂直面（前及び後）に密着する二つの延長部分を有する。

タバコ群１００ａの後面に近接配置された部分３２は、同一のタバコ群１００ａの上端部の下方にて、（好適には）水平な裂断線３５であって、好適にはミシン目が形成されて包装材料片Ｆの全幅に亙り延在する裂断線３５を有している。

裂断線３５の上方に配置された包装材料片Ｆの部分３２の（好適には）中央領域においては、好適にはミシン目が形成された裂断線であって、下方に向けられた凹部を有する実質的に（例えば）“Ｃ”形状もしくは等脚台形の形状である裂断線を画成する切り込み３６が作られている。切り込み３６は、タバコ群１００ａの前面に密着する部分３１から包装材料片Ｆの水平部分３４を分離する水平な横方向端縁３７に跨って配置されると共に、喫煙者により手で把持されて、同時に前記のラインに沿って裂断され得る翼部もしくはタブ３８を区画形成する。

裂断線３５の上方に配置された包装材料片Ｆの部分３９は、前記包装材料片Ｆの一部分であって、小箱１００が最初に開かれたときに、タブ３８を引張って、タバコ群１００ａの上側部分を覆う包装材料片Ｆの部分から直ちに該自由部分３９を裂断することにより手で除去され得る一部分を構成する。

図７乃至図９に示された変更例は図４乃至図６に示されたのと類似する包装材であるが、切り込み３６は、包装材料片Ｆの部分３２の一部分であって、タバコＳの群１００ａの前面の上側部分に沿って下方に延在する一部分内で全てが作成され、且つそのキャビティの中央領域は、包装材料片Ｆの上述の水平部分３４をタバコ群１００ａの前面に密着する部分３１から分離する水平な横方向端縁３７にほぼ接している。

図１０乃至図１２に示された変更例は、図４乃至図６及び図７乃至図９に示されたのと類似する包装材であり、その場合に切り込み３６は、包装材料片Ｆの水平部分３４内でほぼ全てが作成され、且つそのキャビティの中央領域は、包装材料片Ｆの上述の水平部分３４をタバコ群１００ａの前面に密着する部分３１から分離する水平な横方向端縁３７にほぼ接している。

図１３乃至図１５に示された変更例は、図４乃至図６、図７乃至図９及び図１０乃至図１２に示されたものと類似する包装材であり、その場合に切り込み３６は、包装材料片Ｆの水平部分３４内でほぼ全てが作成され、且つそのキャビティの中央領域は、包装材料片Ｆの上述の水平部分３４をタバコ群１００ａの後面に密着する部分３２から分離する水平な横方向端縁３７にほぼ接している。

図１６乃至図１８に示された変更例は、図１３乃至図１５に示されたのと類似する包装材であり、その場合に切り込み３６は、包装材料片Ｆの水平部分３４内でほぼ全てが作られている。水平部分３４は、包装材料片Ｆの中心線に比較的に近い領域に配置されており、また包装材料片Ｆは、タバコ群１００ａの後面に近接配置される部分３２に配置された上述の裂断線３５に加えて、同様に好適にはミシン目が形成されて包装材料片Ｆの全幅に亙り延在する更なる水平裂断線３５'であって、タバコ群１００ａの前面に近接配置される部分３１において作成された水平裂断線３５'を有している。切り込み３６のキャビティの中央領域は、包装材料片Ｆの上述の水平部分３４をタバコ群１００ａの後面に密着する部分３２から分離する水平な横方向端縁３７にほぼ接している。

裂断線３５及び３５'の間に配置された包装材料片Ｆの部分４０は、前記包装材料片Ｆの一部分であって、小箱１００が最初に開かれたときに、タブ３８を引張って、タバコ群１００ａの上側部分を覆う包装材料片Ｆの部分から直ちに自由部分４０を裂断することにより手で除去され得る一部分を構成する。

図１９乃至図２１に示された変更例は、図１６乃至図１８のものと実質的に同一の包装材であり、その場合に切り込み３６のキャビティの中央領域は、包装材料片Ｆの上述の水平部分３４をタバコ群１００ａの前面に密着する部分３１から分離する水平な横方向端縁３７にほぼ接している。

図２２乃至図２４、図２４ａ、図２４ｂ、図２４ｃ及び図２４ｄの変更例において、包装材料片Ｆは、上述の切り込み３６の如き切り込みを一切有さず、蓋６から最も離間した群１００ａの底端部と接触するように配置された実質的な中間部分４１を有する。その二つの部分３１及び３２は、同一の中間部分４１の二つの対置端縁に接続され、且つタバコ群１００ａの夫々の対向する大寸の垂直面（前及び後）に密着する。

部分３１及び３２は、タバコ群１００ａの頂部を通過して延在すると共に、該部分３１及び３２は、タバコ群１００ａの上方に突出する夫々のタブ４２及び４３を、小箱１００が最初に開かれる前に、タバコ群１００ａの上側領域、特に上端部に対して押圧してほぼ共面的に相互接触状態に置くように折り曲げられる（図２３、図２４ａ及び図２４ｂ）。図２４ｃ及び図２４ｄの実施例において、タブ４２及び４３は、相互接触状態で、包装材料片Ｆの部分３１、すなわちタバコ群１００ａの前面に対して押圧される。

部分３１及び３２は、タバコ群１００ａの上端部の下方にて、好適にはミシン目が形成されて包装材料片Ｆの全幅に亙り延在する夫々の水平裂断線４４及び４５を備えている。群１００ａの後面に沿って延在する部分３２上の裂断線４５は、タバコの小箱１００の上端部から、例えば１〜１５ミリメートルの間で自由に選択され得る比較的に短距離に配置され得る一方、タバコ群１００ａの上端部に沿って延在する部分３１上の裂断線４４は、蓋６の開放後に内側容器１００ｉの前壁部１０により該裂断線が好適に隠蔽されるような、タバコ群１００ａの上端部からの距離に配置されている。

小箱１００が最初に開かれたとき、喫煙者は、蓋６を開いた後、相互に密着しているタブ４２及び４３を把持し、それらを包装材Ｉの上側部分から引き上げて離し、且つタブ４２及び４３に引張力を付与して包装材Ｉを裂断線４４及び４５に沿って裂断するに違いない。

包装材料片Ｆのタブ４２及び４３は、小箱１００を最初に開くときに、喫煙者が該タブ４２及び４３の一方のみを把持して裂断することができないように互いに結合され得ることが銘記されるべきである。タブ４２及び４３の間における相互の結合は、例えば、相互に隣接して配置されたタブ４２、４３を接着結合することにより、またはそれらにローレット掛けを適用することにより為されるであろう。

前述された実施例と同様に、直上に記述された実施例は本発明の精神内に収まる、と言うのも、それは、枢着蓋と、喫煙者の物品の群を収容する内側容器と、前記内側容器が完全に外側容器の内側になる閉鎖形態と、内側容器が外側容器から部分的に引き出される開放形態との間で内側容器が外側容器に対して滑動することを可能にするように前記内側容器を滑動可能に収容する外側容器と、を具備する喫煙者の物品のための滑動開放式小箱であって、喫煙者の物品の群は、上端部、下端部、前面及び後面を有し、且つ前記内側容器は、喫煙者の物品の群の回りに包装材料片を折り曲げることにより獲得された包装材を収容し、包装材料片は、喫煙者の物品の群の下端部と接触するように配置された実質的な中間部分と、前記実質的な中間部分の各対向側辺から延在すると共に喫煙者の物品の群の前面及び後面に夫々密着する二つの縦方向部分とを有し、包装材には少なくとも一本の裂断線が作成されると共に、該裂断線は、包装材の一部分であって、小箱が最初に開かれたときに喫煙者が前記一部分を裂断することにより手で除去し得る一部分を画成し、前記除去可能部分は、喫煙者の物品の群の上端部と、前記前面の上側部分と、前記後面の上側部分との回りを包装してそれらを囲繞し、且つ該除去可能部分は、小箱が最初に開かれる前に実質的に喫煙者の物品の群上に位置する少なくとも一つの引張りタブであって、該除去可能部分を除去するために喫煙者により把持されて引き上げられ得る少なくとも一つの引張りタブを有する、喫煙者の物品のための滑動開放式小箱を提供するからである。

この小箱は、上述された先行技術の不都合が無い。より詳細には、前記小箱が最初に開かれたとき、喫煙者は単一動作により、金属化包装材の残存部分が小箱の蓋の正しい再閉鎖を阻害することなしに、金属化紙包装材の上側部分（喫煙者の物品の群の上端部と、喫煙者の物品の群の前面の上側部分と、喫煙者の物品の群の後面の上側部分との回りを包装してそれらを囲繞する除去可能部分）を除去し得る。

Ｆ包装材料片
Ｉ包装材
Ｓ喫煙者の物品／タバコ
６枢着蓋
３０実質的な中間部分
３１延伸縦方向部分
３２延伸縦方向部分
３５第１裂断線
３６切り込み
３８翼部／引張りタブ
３９自由部分
４２タブ
４３タブ
４４水平裂断線
４５水平裂断線
１００小箱
１００ａタバコ群
１００ｅ外側容器
１００ｉ内側容器

Claims

枢着蓋（６）と、
喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）を収容する内側容器（１００ｉ）と、
前記内側容器（１００ｉ）が完全に外側容器（１００ｅ）の内側になる閉鎖形態と、前記内側容器（１００ｉ）が外側容器（１００ｅ）から部分的に引き出される開放形態との間で前記内側容器（１００ｉ）が外側容器（１００ｅ）に対して滑動することを可能にするように前記内側容器（１００ｉ）を滑動可能に収容する外側容器（１００ｅ）と、を具備する喫煙者の物品のための滑動開放式小箱であって、
前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）は、上端部、下端部、前面及び後面を有し、且つ前記内側容器（１００ｉ）は、前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の回りに包装材料片（Ｆ）を折り曲げることにより獲得された包装材（Ｉ）を収容し、
前記包装材料片（Ｆ）は、前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の下端部と接触するように配置された実質的な中間部分（３０）と、前記実質的な中間部分（３０）の各対向側辺から延在すると共に前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の前記前面及び前記後面に夫々密着する二つの縦方向部分（３１、３２）とを有し、
前記包装材（Ｉ）には少なくとも一本の裂断線（３５；４４、４５）が作成されると共に、該裂断線は、前記包装材（Ｉ）の一部分であって、前記小箱（１００）が最初に開かれたときに喫煙者が該一部分を裂断することにより手で除去し得る一部分を画成し、
前記除去可能部分は、前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の上端部と、前記前面の上側部分と、前記後面の上側部分との回りを包装してそれらを囲繞し、且つ前記小箱（１００）が最初に開かれる前に実質的に前記喫煙者の物品の群（１００ａ）上に位置する少なくとも一つの引張りタブ（３８；４２、４３）であって、該除去可能部分を除去するために喫煙者により把持されて引き上げられ得る少なくとも一つの引張りタブ（３８；４２、４３）を有する、喫煙者の物品のための滑動開放式小箱。
喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）を自身の内側に収容すると共に、夫々上側及び下側である二つの対置端部を有する内側容器（１００ｉ）と、
前記内側容器（１００ｉ）が完全に外側容器（１００ｅ）の内側になる閉鎖形態と、前記内側容器（１００ｉ）が外側容器（１００ｅ）から部分的に引き出される開放形態との間で前記内側容器（１００ｉ）が外側容器（１００ｅ）に対して滑動することを可能にするように前記内側容器（１００ｉ）を滑動可能に収容する外側容器（１００ｅ）と、を具備する喫煙者の物品のための滑動開放式小箱であって、
前記小箱（１００）は枢着蓋（６）を備えると共に、前記内側容器（１００ｉ）は、前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の下端部と接触するように配置された実質的な中間部分（３０）を有する包装材料片（Ｆ）であって、前記実質的な中間部分（３０）の二つの対置端縁に夫々接続された二つの縦方向部分（３１、３２）であって前記群（１００ａ）の前及び後である夫々の対向面に密着する二つの縦方向部分（３１、３２）を備える包装材料片（Ｆ）を折り曲げることにより獲得された包装材（Ｉ）を収容し、
前記群（１００ａ）の後面に密着する前記包装材料片（Ｆ）の前記縦方向部分（３２）は、前記群（１００ａ）の上端部を通過して、前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の前面の上側部分に沿って延びるように、部分（３４）を以て前記群（１００ａ）の前記上端部に沿って延在してから下方に突出しており、
前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の上端部の近傍に配置された前記包装材（Ｉ）の部分には少なくとも一本の裂断線（３５）が作成され、該裂断線は、前記小箱（１００）が最初に開かれたときに喫煙者により手で除去され得る前記包装材（Ｉ）の部分を画成し、
前記包装材（Ｉ）の前記除去可能部分には少なくとも一つの引張りタブ（３８；４２、４３）が画成され、該引張りタブは、前記小箱（１００）が最初に開かれる前に前記喫煙者の物品の群（１００ａ）上に実質的に位置すると共に、喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の上端部を覆う前記包装材（Ｉ）の上側部分の全体を除去するために喫煙者により把持されて引き上げられ得る、喫煙者の物品のための滑動開放式小箱。
前記群（１００ａ）の後面に密着する前記包装材料片（Ｆ）の縦方向部分（３２）が、前記群（１００ａ）の上端部を通過して、前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の前面の上側部分に沿って延びるように、部分（３４）を以て前記群（１００ａ）の前記上端部に沿って延在してから下方に突出している、請求項１または２に記載の小箱において、
前記群（１００ａ）の後面に密着する前記包装材料片（Ｆ）の部分（３２）の前記部分（３４）は、それが、前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の前面に密着する前記包装材料片（Ｆ）の部分（３１）の頂部における短寸区画と重なり合うまで、前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の前面の上側部分にも沿って延在することを特徴とする、請求項１または２に記載の小箱。
前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の後面に沿って延在する前記部分（３２）は、前記群（１００ａ）の上端部の下方にて、好適にはミシン目が形成された裂断線（３５）であって、前記包装材料片（Ｆ）の全幅に亙り延在する裂断線（３５）を備え、
前記裂断線（３５）の上方に配置された前記後面に沿って延在する前記部分（３２）の領域において切り込み（３６）が配備され、前記切り込み（３６）は、好適にはミシン目が形成された更なる裂断線であって、該更なる裂断線に沿って裂断するように喫煙者により手で把持され得る前記引張りタブを構成するタブもしくはフラップ（３８）を区画形成する更なる裂断線を画成し、並びに
前記裂断線（３５）の上方に配置された前記包装材料片（Ｆ）の部分（３９）が、引張り動作により除去され得る前記包装材（Ｉ）の上側部分を構成することを特徴とする、請求項２または３に記載の小箱。
更なる裂断線を画成する前記切り込み（３６）が、実質的に等脚台形形状を有することを特徴とする、請求項４に記載の小箱。
更なる裂断線を画成する前記切り込み（３６）が、前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の前面に密着する前記包装材料片（Ｆ）の前記部分（３１）の部分（３４）であって、前記群（１００ａ）の上端部に沿って延在する部分（３４）を分離する水平な横方向端縁（３７）に跨って配置されていることを特徴とする、請求項４または５に記載の小箱。
更なる裂断線を画成する前記切り込み（３６）が、前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の後面に沿って延在する前記包装材料片（Ｆ）の部分（３２）であって、前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の前面の上側部分に沿って延在するように下方に突出する部分（３２）内に完全に配備されることを特徴とする、請求項４または５に記載の小箱。
更なる裂断線を画成する前記切り込み（３６）が、該切り込み（３６）が画成するキャビティの中央領域であって、前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の上端部に沿って延在する前記包装材料片（Ｆ）の部分（３４）を、前記群（１００ａ）の前面に密着する前記包装材料片（Ｆ）の部分（３１）から分離する水平な横方向端縁（３７）にほぼ接して配置される中央領域を有することを特徴とする、請求項７に記載の小箱。
更なる裂断線を画成する前記切り込み（３６）が、前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の後面に沿って延在する前記包装材料片（Ｆ）の部分（３２）の前記部分（３４）であって、前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の上端部に沿って延在する部分（３４）内に完全に配備されることを特徴とする、請求項４または５に記載の小箱。
更なる裂断線を画成する前記切り込み（３６）が、該切り込み（３６）が画成するキャビティの中央領域であって、前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の上端部に沿って延在する前記包装材料片（Ｆ）の部分（３４）を、前記群（１００ａ）の前面に密着する前記包装材料片（Ｆ）の部分（３１）から分離する水平な横方向端縁（３７）にほぼ接して配置される中央領域を有することを特徴とする、請求項９に記載の小箱。
更なる裂断線を画成する前記切り込み（３６）が、該切り込み（３６）が画成するキャビティの中央領域であって、前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の上端部に沿って延在する前記包装材料片（Ｆ）の部分（３４）を、前記群（１００ａ）の後面に密着する前記包装材料片（Ｆ）の部分（３１）から分離する水平な横方向端縁にほぼ接して配置される中央領域を有することを特徴とする、請求項９に記載の小箱。
更なる裂断線を画成する前記切り込み（３６）が、前記群（１００ａ）の上端部に沿って延在する前記包装材料片（Ｆ）の部分（３４）内にほぼ完全に配備され、
前記包装材料片（Ｆ）は、前記群（１００ａ）の後面に沿って延在する前記包装材料片（Ｆ）の前記縦方向部分（３２）に配置された第１裂断線（３５）と、好適にはミシン目が形成されると共に前記包装材料片（Ｆ）の全幅に亙り延在する更なる裂断線（３５'）であって、喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の後面に沿って延在する前記部分（３２）の一部分であって喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の前面の上側部分に沿って延在すべく下方に突出される一部分において配備される更なる裂断線（３５'）とを有し、
前記二本の裂断線（３５、３５'）の間における前記包装材料片（Ｆ）の部分（４０）は、前記小箱（１００）が最初に開かれたときに喫煙者により手で除去され得る前記包装材（Ｉ）の部分から成ることを特徴とする、請求項４または５に記載の小箱。
喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）を自身の内側に収容すると共に、夫々上側及び下側である二つの対置端部を有する内側容器（１００ｉ）と、
前記内側容器（１００ｉ）が完全に外側容器（１００ｅ）の内側になる小箱（１００）の閉鎖形態と、前記内側容器（１００ｉ）が外側容器（１００ｅ）から部分的に引き出される開放形態との間で前記内側容器（１００ｉ）が外側容器（１００ｅ）に対して滑動することを可能にするように前記内側容器（１００ｉ）を滑動可能に収容する外側容器（１００ｅ）と、を具備する喫煙者の物品のための滑動開放式小箱であって、
前記小箱（１００）は枢着蓋（６）を備え、前記内側容器（１００ｉ）は、前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の下端部と接触するように配置された実質的な中間部分（３０）を有する包装材料片（Ｆ）であって、前記実質的な中間部分（３０）の二つの対置端縁に夫々接続された二つの縦方向部分（３１、３２）であって前記群（１００ａ）の前及び後である夫々の対向面に密着する二つの縦方向部分（３１、３２）を備える包装材料片（Ｆ）を折り曲げることにより獲得された包装材（Ｉ）を収容し、
前記二つの縦方向部分（３１、３２）は、前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の上端部の下方に、前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の縁部を越えて前記包装材料片（Ｆ）の全幅に亙り延在すると共に好適にはミシン目が形成された夫々の裂断線（４４、４５）を備えると共に、該縦方向部分（３１、３２）は、前記群（１００ａ）の上方に突出する夫々のタブ（４２、４３）であって、前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の上端部を覆う前記包装材（Ｉ）の上側部分全体を除去するために喫煙者により同時に把持されて引き上げられる得るタブ（４２、４３）を、該小箱（１００）が最初に開かれる前に、前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の上側領域に押圧して相互接触状態に置くように折り曲げられる、
喫煙者の物品のための滑動開放式小箱。
前記二つの縦方向部分（３１、３２）は、前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の上端部の下方に、前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の縁部を越えて前記包装材料片（Ｆ）の全幅に亙り延在する好適にはミシン目が形成された夫々の裂断線（４４、４５）を備えると共に、該縦方向部分（３１、３２）は、前記群（１００ａ）の上方に突出する夫々のタブ（４２、４３）であって、前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の上端部を覆う前記包装材（Ｉ）の上側部分全体を除去するために喫煙者により同時に把持されて引き上げられ得るタブ（４２、４３）を、該小箱（１００）が最初に開かれる前に、前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の上側領域に対して押圧して相互接触状態に置くように折り曲げられる、請求項１または１３に記載の小箱において、
前記包装材料片（Ｆ）の前記二つの縦方向部分（３１、３２）のタブ（４２、４３）が、前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の上側頭部、すなわち上端部に対して押圧されることを特徴とする、請求項１または１３に記載の小箱。
前記二つの縦方向部分（３１、３２）は、前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の上端部の下方に、前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の縁部を越えて前記包装材料片（Ｆ）の全幅に亙り延在する好適にはミシン目が形成された夫々の裂断線（４４、４５）を備えると共に、該縦方向部分（３１、３２）は、前記群（１００ａ）の上方に突出する夫々のタブ（４２、４３）であって、前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の上端部を覆う前記包装材（Ｉ）の上側部分全体を除去するために喫煙者により同時に把持されて引き上げられ得るタブ（４２、４３）を、該小箱（１００）が最初に開かれる前に、前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の上側領域に対して押圧して相互接触状態に置くように折り曲げられる、請求項１または１３に記載の小箱において、
前記包装材料片（Ｆ）の前記二つの縦方向部分（３１、３２）のタブ（４２、４３）が、前記喫煙者の物品（Ｓ）の群（１００ａ）の前面の上側部分に対して押圧されることを特徴とする、請求項１または１３に記載の小箱。
前記タブ（４２、４３）が互いに結合されることを特徴とする、請求項１３乃至１５のいずれか一項に記載の小箱。
前記タブ（４２、４３）が接着剤結合により互いに結合されることを特徴とする、請求項１６に記載の小箱。
前記タブ（４２、４３）が、相互に隣接して配置されたフラップ（４２、４３）自体に対して適用されるローレット掛けの操作の結果として、互いに接続されることを特徴とする、請求項１６に記載の小箱。