JP2013154171A - 血栓摘出カテーテルシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】血管の中から閉塞物質を除去する血管カテーテルシステムを提供する。
【解決手段】血栓摘出カテーテルシステム12は、排出管腔30aと注入管腔32aとを規定するカテーテル本体24を含むカテーテルであって、カテーテル本体は、高圧力チューブ28を含み、高圧力チューブは、流体噴流50を排出管腔の遠位開口部内へ方向付けるように位置決めされたノズル開口を有する、カテーテルと、注入管腔の近位端部と連絡する注入流体の供給源と、血栓摘出カテーテルと注入流体の供給源との間に流体的に連結されている流体制御デバイスとを含み、流体制御デバイスは、注入流体の供給源から血栓摘出カテーテルの注入管腔への注入流体の流量を調節するように適合されている。
【選択図】図2

Description

(関連出願の参照)
本出願は、2012年1月26日に出願された米国仮出願第61/591,165号の利益および優先権を主張する。上記文献の全内容は、参照することによって本明細書において援用される。
(技術分野)
本開示は、血管の中から閉塞物質を除去するシステムに関し、特に血管カテーテルシステムに関する。
(背景)
身体管腔から閉塞物質を除去して、身体管腔の開通性を維持する装置は、当技術分野において周知である。これらの装置は、機械的タイプ、電気的タイプまたは化学的タイプであり得る。一般に、各型の装置は、特に、身体管腔からの特定のタイプの閉塞物質(例えば、慢性凝塊、亜急性凝塊または急性凝塊)の除去のために適している。例えば、管腔から閉塞物質を除去するために身体管腔内に化学薬品を注入する装置は、急性凝塊を除去することにおいて有効であるが、慢性凝塊を除去することにおいてあまり有効ではない。
身体管腔からすべてのタイプの閉塞物質を除去する装置を設計することに関連付けられる難しさは、閉塞物質を効率的に除去すると同時に、身体管腔への損傷を引き起こす可能性を最小限にし得るデバイスを生成することである。
従って、身体管腔からさまざまな異なる閉塞物質を効率的に除去すると同時に身体管腔への損傷を引き起こすリスクを最小限にすることが可能である装置を提供することが望ましい。
(要約)
本開示は、血栓摘出カテーテルシステムと対象としている。血栓摘出カテーテルシステムは、排出管腔と注入管腔とを規定し、かつ、高圧力チューブを含むカテーテル本体を含む血栓摘出カテーテルを含む。一局面において、高圧力チューブは、流体噴流を排出管腔の遠位開口部内へ方向付けるように位置決めされたノズル開口を有する。注入流体の供給源は、注入管腔の近位端部と連絡し、流体制御デバイスは、血栓摘出カテーテルと注入流体の供給源との間において流体的に連結されている。流体制御デバイスは、注入流体の供給源から血栓摘出カテーテルの注入管腔への注入流体の流量を調節するように適合されている。
血栓摘出カテーテルシステムの一実施形態において、注入流体および高圧力チューブにおける流体は、食塩水である。
別の実施形態において、血栓摘出カテーテルシステムは、高圧力チューブを含み、高圧力チューブは、高圧力チューブの遠位端部において曲がった部分を規定する。ノズル開口は、血栓摘出カテーテルの長手方向軸に対して実質的に横方向である軸に沿って延在する曲がった部分において位置決めされる。
別の実施形態において、血栓摘出カテーテルシステムは、高圧力チューブと連絡する高圧力流体の供給源をさらに含む。高圧力流体の供給源は、約100psiと約10000psiとの間の圧力で高圧力流体を高圧力チューブに供給する。
別の実施形態において、血栓摘出カテーテルシステムは、カテーテル本体の遠位端部に固定された実質的に剛性の位置決めバンドをさらに含む。位置決めバンドは、カテーテル本体の排出管腔と連絡する排出管腔と、カテーテル本体の注入管腔と連絡する注入管腔とを規定している。
一実施形態において、高圧力チューブは、位置決めバンドに結合されている。高圧力チューブは、金属またはプラスチックから形成され得る。
一実施形態において、高圧力チューブは、位置決めバンドおよびカテーテル本体の注入管腔を通って延在する。
一実施形態において、位置決めバンドの注入管腔は、高圧力チューブを受け取り、かつ位置決めバンドに間連する高圧力チューブの横方向の動きを防ぐように寸法を合わされた1対の凹面を規定する。
一実施形態において、位置決めバンドの注入管腔は、位置決めバンドの排出管腔に隣接し、少なくとも140°のアーク角度を覆う。
別の実施形態において、流体制御デバイスが提供され、注入流体の供給源から血栓摘出カテーテルの注入管腔内への流体の流量を調節するように適合された調整可能なバルブを含む。
一実施形態において、流体制御デバイスは、注入流体を注入流体の供給源から血栓摘出カテーテルに供給する流体ポンプを含む。流体ポンプまたは調整可能なバルブは、血栓摘出カテーテルへの注入流体の流量を循環的に変えるように適合され得る。
別の実施形態において、血栓摘出カテーテルは、位置決めバンドの注入管腔と連絡する1対の注入チャンネルを含む無傷性先端部と、高圧力チューブの曲がった部分を受け取る貯蔵器とを含む。貯蔵器は、切断窓を規定する上部開口部を有する。
別の実施形態において、注入チャンネルは、高圧力チューブの曲がった部分の遠位へ延在し、先端部において注入流体の長手方向または横方向の注入を可能にする。
別の実施形態において、無傷性先端部は、中央キャビティと注入チャンネルとの間において流体的連結を可能にするためのマイクロチャンネルを有する。マイクロチャンネルは、中央キャビティと注入チャンネルとを分離する壁の開口であるか、または、無傷性先端部の表面の凹部によって形成された開放チャンネルである。
別の実施形態において、血栓摘出カテーテルシステムは、血栓摘出カテーテルを受け取るように寸法を合わせられた誘導管腔を規定する誘導カテーテルと、近位バルーンと、遠位バルーンとをさらに含む。
別の実施形態において、近位バルーンと遠位バルーンとの間の誘導カテーテルの一部分は、正弦波の形状を有し、血栓摘出カテーテル内へ閉塞物質の吸引を可能にする複数の開口部を規定する。
なお別の実施形態において、血栓摘出カテーテルシステムは、近位バルーンと遠位バルーンとの間の可撓性である誘導カテーテルの一部分を含み得、その一部分は、血栓摘出カテーテルと接触する脈管から閉塞物質の吸引を可能にする複数の開口部を規定する。誘導カテーテルの一部分の可撓性は、一旦血栓摘出カテーテルが誘導カテーテル内へ挿入されると、誘導カテーテルが正弦波の形状であるように、血栓摘出カテーテルに与えられた正弦波の形状が誘導カテーテルによってとられるようものである。
一実施形態において、センサーが、身体管腔内の圧力を測定するように位置決めされる。センサーは、流体制御デバイスの動作を制御するために、流体制御デバイスに接続され得る。
一実施形態において、再循環チャンネルは、排出管腔内から身体管腔内へ流体を戻すように再循環するように位置決めされる。フィルタは、再循環チャンネルの上流に位置決めされており、フィルタは、再循環チャンネル内の固体物の通過を防ぐような大きさを有している。
一実施形態において、排出管腔は、分割壁によって第1の排出管腔セクションと第2の排出管腔セクションとに分けられており、フィルタおよび再循環チャンネルは、第1の排出管腔セクションにおいて位置決めされる。フィルタは、第1の排出管腔セクションの1つの端部において位置決めされ、固体物を第2の排出管腔セクション内へ方向付けるように角度付けられ得る。
一実施形態において、再循環チャンネルが提供され、排出管腔と高圧力チューブとの間に延在する。フィルタは、再循環チャンネル内に提供され、ノズル開口に隣接してサンドブラスティング効果を生成するように、小さい固体物が高圧力チューブに進入することを可能にし得る。
一実施形態において、閉塞物質を破壊するように構成された構造が、排出管腔内に位置決めされる。構造は、鋭い切断エッジを有する格子を含み得る。代替的には、構造は、閉塞物質を研削するように構成された回転可能なタービンを含み得る。
一実施形態において、血栓摘出カテーテルは、ノズル開口と排出管腔への入口との間において窓を規定する本体を含み、ケージが、窓を覆うように窓に隣接して位置決めされる。
本明細書に開示されるデバイスは、以下の利点のうちの1つ以上を実現するように実装され得る。血栓摘出カテーテルは、血管の中から閉塞物質を除去する高圧力水噴流を使用し、これは、機械的切断デバイスより安全であり得る。ここで開示される血栓摘出カテーテルシステムは、血栓および凝塊の時期または組織に関わらず、さまざまな凝塊(例えば、深静脈血栓(DVT))の治療および除去に特に適している。例えば、血栓摘出カテーテルは、水噴流が凝塊を除去することを可能にすると同時に、身体管腔を保護するためのさまざまな方法で構成され得る。身体管腔は、身体管腔に対して物理的バリアを提供する、水噴流に隣接して位置決めされた特定の構造によって保護され得る。さらに、身体管腔は、切断を停止し(すなわち、水噴流をオフにする)、または流体を身体管腔内に注入するようにコントローラに信号を送るために、水噴流に隣接する身体管腔内の圧力を監視することによって保護され得る。
また、開示される血栓摘出カテーテルは、血液および体液が過度に排出されることを防ぐように身体管腔内の流体バランスを提供するために、注入流体を提供する。
さらに、高圧力流体が血栓摘出カテーテルを通して凝塊を動かすために必要な運動力を提供するので、血栓摘出カテーテルを通して身体管腔の外へ凝塊を伝送する別個の手段は必要がない。なおさらに、開示される血栓摘出カテーテルは、除去された凝塊を細断するための手段を提供され、血栓摘出カテーテルを通して凝塊をよりよく送り得る。凝塊を細断するための手段は、凝塊をさらに破壊することを助けるために、細断された凝塊のより小さい物のうちの一部分を流体の流れ内に戻し得る。
本開示の他の特徴および利点は、以下の説明から、および請求の範囲から明白になる。
例えば、本発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
血栓摘出カテーテルシステムであって、該血栓摘出カテーテルシステムは、
排出管腔と注入管腔とを規定するカテーテル本体を含むカテーテルであって、該カテーテル本体は、高圧力チューブを含み、該高圧力チューブは、流体噴流を該排出管腔の遠位開口部内へ方向付けるように位置決めされたノズル開口を有する、カテーテルと、
該注入管腔の近位端部と連絡する注入流体の供給源と、
該血栓摘出カテーテルと該注入流体の供給源との間に流体的に連結されている流体制御デバイスと
を含み、
該流体制御デバイスは、該注入流体の供給源から該血栓摘出カテーテルの該注入管腔への注入流体の流量を調節するように適合されている、血栓摘出カテーテルシステム。
(項目2)
上記高圧力チューブと連絡する高圧力流体の供給源をさらに含み、該高圧力流体の供給源は、約100psiと約10000psiとの間の圧力で高圧力流体を該高圧力チューブに供給する、上記項目に記載の血栓摘出カテーテルシステム。
(項目3)
上記カテーテル本体の遠位端部に固定された実質的に剛性の位置決めバンドをさらに含み、該位置決めバンドは、該カテーテル本体の上記排出管腔と連絡する排出管腔と、該カテーテル本体の上記注入管腔と連絡する注入管腔とを規定している、上記項目のいずれかに記載の血栓摘出カテーテルシステム。
(項目4)
上記高圧力チューブは、上記位置決めバンドに結合されている、上記項目のいずれかに記載の血栓摘出カテーテルシステム。
(項目5)
上記高圧力チューブは、上記カテーテル本体および上記位置決めバンドの上記注入管腔を通って延在する、上記項目のいずれかに記載の血栓摘出カテーテルシステム。
(項目6)
上記流体制御デバイスは、上記注入流体の供給源から上記血栓摘出カテーテルの上記注入管腔内への上記注入流体の流量を調節するように適合された調整可能なバルブを含む、上記項目のいずれかに記載の血栓摘出カテーテルシステム。
(項目7)
上記調整可能なバルブは、上記血栓摘出カテーテルへの注入流体の上記流量を循環的に変えるように適合されている、上記項目のいずれかに記載の血栓摘出カテーテルシステム。
(項目8)
上記流体制御デバイスは、注入流体を上記注入流体の供給源上記から血栓摘出カテーテルに循環的に供給する流体ポンプを含む、上記項目のいずれかに記載の血栓摘出カテーテルシステム。
(項目9)
上記血栓摘出カテーテルは、位置決めバンドの上記注入管腔と連絡する1対の注入チャンネルを含む無傷性先端部と、上記高圧力チューブを受け取る貯蔵器とをさらに含み、該貯蔵器は、上部開口部を有する、上記項目のいずれかに記載の血栓摘出カテーテルシステム。
(項目10)
上記注入チャンネルは、上記高圧力チューブの曲がった部分の遠位へ延在する、上記項目のいずれかに記載の血栓摘出カテーテルシステム。
(項目11)
上記血栓摘出カテーテルを受け取るように寸法を合わせられた誘導管腔を規定する誘導カテーテルと、近位バルーンと、遠位バルーンとをさらに含む、上記項目のいずれかに記載の血栓摘出カテーテルシステム。
(項目12)
上記近位バルーンと上記遠位バルーンとの間の上記誘導カテーテルの一部分は、正弦波の形状を有し、上記血栓摘出カテーテルへのアクセスを提供する複数の開口部を規定する、上記項目のいずれかに記載の血栓摘出カテーテルシステム。
(項目13)
上記近位バルーンと上記遠位バルーンとの間の上記誘導カテーテルの一部分は、可撓性であり、上記血栓摘出カテーテルへのアクセスを提供する複数の開口部を規定し、該誘導カテーテルの一部分の可撓性は、該血栓摘出カテーテルが該誘導カテーテル内へ挿入されると、血栓摘出カテーテルに与えられた正弦波の形状が該誘導カテーテルによってとられるようものである、上記項目のいずれかに記載の血栓摘出カテーテルシステム。
(項目14)
身体管腔内の圧力を測定するように構成されたセンサーをさらに含む、上記項目のいずれかに記載の血栓摘出カテーテルシステム。
(項目15)
上記センサーは、上記流体制御デバイスの動作を制御するように構成されている、上記項目のいずれかに記載の血栓摘出カテーテルシステム。
(項目16)
上記排出管腔内から身体管腔内へ流体を戻すように再循環するために位置決めされた再循環チャンネルをさらに含む、上記項目のいずれかに記載の血栓摘出カテーテルシステム。
(項目17)
上記再循環チャンネルの上流に位置決めされたフィルタをさらに含み、該フィルタは、該再循環チャンネル内の固体物の通過を防ぐような大きさを有している、上記項目のいずれかに記載の血栓摘出カテーテルシステム。
(項目18)
上記排出管腔は、分割壁によって第1の排出管腔セクションと第2の排出管腔セクションとに分けられており、上記フィルタおよび上記再循環チャンネルは、該第1の排出管腔セクションにおいて位置決めされる、上記項目のいずれかに記載の血栓摘出カテーテルシステム。
(項目19)
上記フィルタは、上記第1の排出管腔セクションの1つの端部において位置決めされており、固体物を上記第2の排出管腔セクション内へ方向付けるように角度付けられている、上記項目のいずれかに記載の血栓摘出カテーテルシステム。
(項目20)
上記排出管腔内に位置決めされ、かつ閉塞物質を破壊するように構成された細断構造をさらに含む。上記項目のいずれかに記載の血栓摘出カテーテルシステム。
(項目21)
上記細断構造は、鋭い切断エッジを有する格子を含む、上記項目のいずれかに記載の血栓摘出カテーテルシステム。
(項目22)
上記細断構造は、閉塞物質を研削するように構成された回転可能なタービンを含む、上記項目のいずれかに記載の血栓摘出カテーテルシステム。
(項目23)
上記ノズル開口と上記排出管腔への入口との間において切断窓を規定する本体と、該窓を覆うために該窓に隣接して位置決めされた分離器とをさらに含み、該分離器は、該切断窓に進入する組織の量を最小限にするように構成されている、上記項目のいずれかに記載の血栓摘出カテーテルシステム。
(摘要)
血栓摘出カテーテルシステムが開示され、排出管腔、注入管腔および高圧力チューブを有するカテーテルを含む。高圧力チューブは、身体管腔内からの閉塞物質を切断する流体の高圧力噴流を形成するノズル開口を含む。ノズル開口は、吸引効果を生成する流体の高圧力噴流を排出管腔の遠位端部内へ方向付けるように位置決めされる。注入管腔は、流体噴流によって生成される吸引効果によって排出管腔を通して身体管腔から除去される流体を置換する。
本明細書に開示される血栓摘出カテーテルシステムのさまざまな実施形態は、図面を参照して本明細書に説明される。
図1は、本明細書に開示される血栓摘出カテーテルシステムの一実施形態の概略図である。 図1Aは、本明細書に開示されるシステムの一実施形態に対して、時間単位ごとの注入流体の流量を例示する図である。 図1Bは、本明細書に開示されるシステムの別の実施形態に対して、時間単位ごとの注入流体の流量を例示する図である。 図2は、図1に示されたシステムの本明細書に開示される血栓摘出カテーテルの一実施形態の遠位部分の側面透視図である。 図2Aは、断面の高圧力チューブの遠位端部を有する、図2に示されたカテーテル本体の遠位端部の透視図である。 図3Aは、図2に示された血栓摘出カテーテルの位置決めバンドの前面透視図である。 図3Bは、図3Aに示された位置決めバンドの背面透視図である。 図4は、本明細書に開示される血栓摘出カテーテルの代替的な実施形態の遠位部分の側面透視図である。 図5は、図4に示される血栓摘出カテーテルの側面断面図である。 図6は、図4のセクションライン6−6に沿ってとられた透視断面図である。 図7は、図4に示された血栓摘出カテーテルのカテーテル本体およびカテーテル先端部の遠位端部の透視図である。 図8は、図4に示されたカテーテル本体およびカテーテル先端部の側面図である。 図9は、図4に示された血栓摘出カテーテルの前面図である。 図10は、血栓摘出カテーテルおよび誘導カテーテルを含む本明細書に開示される血栓摘出カテーテルシステムの代替的な実施形態の側面概略図である。 図11は、図10に示された詳細の示されたエリアの拡大図である。 図12は、図11のセクション12−12に沿ってとられた断面図である。 図13は、本明細書に開示される血栓摘出カテーテルの代替的な実施形態の側面図である。 図14は、本明細書に開示される血栓摘出カテーテルのなお別の実施形態の側面図である。 図15は、本明細書に開示される血栓摘出カテーテルの別の実施形態の遠位端部の側面断面図である。 図16は、図15のセクション16−16に沿ってとられた断面図である。 図17は、本明細書に開示される血栓摘出カテーテルの別の実施形態の側面断面図である。 図18は、図17のセクションライン18−18に沿ってとられた断面図である。 図19は、本明細書に開示される血栓摘出カテーテルの別の実施形態の側面断面図である。 図20は、本明細書に開示される血栓摘出カテーテルのなお別の実施形態の側面断面図である。 図21は、本明細書に開示される血栓摘出カテーテルの別の実施形態の側面断面図である。 図22は、本明細書に開示される血栓摘出カテーテルのなお別の実施形態の側面断面図である。
本明細書に開示される血栓摘出カテーテルシステムの実施形態は、図面を参照してここで詳細に説明される。同様な数字は、一部の図面のそれぞれにおいて同様または類似な構成要素を識別する。本明細書において使用されるように、用語「遠位」は、適切な使用の間に、ユーザー(例えば、臨床医)からより離れているここで開示される血栓摘出カテーテルシステムの一部分、またはそのコンポーネントを指し、用語「近位」は、適切な使用の間に、ユーザーにより近い血栓摘出カテーテルシステムの一部分、またはそのコンポーネントを指す。また、用語「管腔」は、体内の自然かまたは人工の任意の管腔(例えば、血管、血管グラフト(graft)、瘻孔等)を含むように理解されるべきである。さらに、用語「閉塞」は、管腔の任意の部分的または全体的妨害物(例えば、血栓、粉瘤、血小板、腫瘍等)を網羅するように理解されるべきである。
図1は、概して10として示される、ここで開示される血栓摘出カテーテルシステムの一実施形態の概略図である。血栓摘出カテーテルシステム10は、血栓摘出カテーテル12、注入流体の供給源14、高圧力流体の供給源16、および外科手術部位から排出される流体を受け取る貯蔵器18を含む。注入流体の供給源14、高圧力流体の供給源16、および排出流体貯蔵器18の各々は、それぞれ、適切な流体導管20a〜20cを介して血栓摘出カテーテル12と連絡する。制御デバイス22は、注入流体の供給源14を血栓摘出カテーテル12に接続する流体導管20aにおいて提供され得る。制御デバイス22は、以下により詳細に説明されるように、血栓摘出カテーテル12への注入流体の流量を調節するように動作可能であるポンプまたはバルブを含み得る。
図2〜3Bを参照すると、血栓摘出カテーテル12は、カテーテル本体24、位置決めバンド26および高圧力チューブ28を含む。カテーテル12のカテーテル本体24は、少なくとも2つの管腔を規定し、身体管腔中へのカテーテル12の挿入を容易にするために、任意の適切で十分に柔軟な生体適合材料から(例えば、押し出しによって)形成され得る。適切な材料は、ポリマー材料、エラストマー材料(例えば、シリコーンおよび繊維材料)、または合成樹脂(例えば、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、PEBAX(登録商標)、またはポリイミド)を含むが、それらに限定されない。一実施形態において、カテーテル本体24は、排出管腔30および注入管腔32を規定する(図2Aを参照)。排出管腔30は、流体を排出するための管腔を規定し、流体導管20c(図1)および排出流体貯蔵器18と流体連絡している近位端部を含む。注入管腔32は、流体を注入するための管腔を規定し、流体導管20a(図1)および注入流体供給源14と流体連絡している。排出管腔30が円形であるように例示され、注入管腔32が三日月形の形状であるように例示されているが、さまざまな他の構成が、排出および注入管腔30および32に対して考えられる。
位置決めバンド26は、カテーテル本体24の遠位端部において支持され、それぞれ、カテーテル本体24の排出および注入管腔30および32と連絡する排出および注入管腔30aおよび32aを規定する。位置決めバンド26は、カテーテル本体24の排出管腔30の形状に対応する形状を有する第1の近位延長部34と、カテーテル本体24の注入管腔32の形状に対応する形状を有する第2の近位延長部36とを含む。近位延長部34および36は、位置決めバンド26をカテーテル本体24の遠位端部に摩擦的に固定するために、カテーテル本体24の排出および注入管腔30および32の遠位端部の中に受け入れ可能である。代替的に、または摩擦係合に加えて、位置決めバンド26は、接着、溶接、圧着等を用いることを含む他の締め付け技術によってカテーテル本体24の遠位端部に固定され得る。一実施形態において、位置決めバンド26の注入管腔32aは、位置決めバンド26の排出管腔30aに隣接し、約140°、好ましく180°より大きなアーク(arc)角度θに対して延在するエリアを有し得る(図18を参照)。位置決めバンド26は、熱可塑性プラスチック等を含むポリマー材料を含む適切な生体適合プラスチック、または、ステンレススチール、チタン等を含む適切な生体適合金属から形成され得る。
高圧力チューブ28は、注入管腔32を通して延在するように位置決めされ、閉じた遠位端部とノズル開口40aを規定する曲がった部分40とを含む(図5を参照)。例示されるように、曲がった部分40は、ノズル開口40aが、流体の噴流50をカテーテル12の長手方向軸に実質的に平行の方向で位置決めバンド26の排出管腔30a内に方向付けるように位置決めされるように、カテーテル本体24の長手方向軸に対して横方向に位置決めされる。曲がった部分40が、カテーテル本体24の長手方向軸から約90度でオフセットされているように示されたが、曲がった部分40は、約180度で曲げられ得ること、およびノズル開口40aは、高圧力チューブ28の遠位端部において形成され得ることが予想される。一実施形態において、高圧力チューブ28は、金属(例えば、ニチノールまたはステンレススチール)から形成される。代替的には、高圧力チューブ28は、熱可塑性プラスチック(例えば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK))から形成され得る。高圧力チューブ28は、以下により詳細に説明されるように、チューブ28のノズル開口40aが位置決めバンド26の排出管腔30aに関連して適切に位置決めされることを確実にするために、例えば、接着、溶接等を用いて位置決めバンド26に固定または結合され得る。代替的には、高圧力チューブ28は、ノズル開口40aと排出管腔30aとの間の間隔が選択的に変えられることを可能にするために、位置決めバンド26の排出管腔30aに関連して摺動可能に位置決めされ得る。一実施形態において、位置決めバンド26は、高圧力チューブ28を受け取り、かつバンド26に関連するチューブ28の横の動きを最小限にするように寸法を合わせられている上部および下部凹面46aおよび46b(図3A)を含む。
上に議論されたように、ノズル開口40aは、位置決めバンド26の排出管腔30aの遠位に予め決定された距離で離間され得る。ノズル開口40aは、実質的に対称な円錐形噴流を生成するために、円筒形の形状であり得る(図2を参照)。一実施形態において、ノズル開口40aの直径は、0.001インチと0.01インチとの間にある。代替的には、ノズル開口40aは、円錐形であり、かつ、ノズル開口40aの入り開口部が、ノズル開口40aの排出開口部より大きな直径を有し得る。このような円錐形ノズル開口は、より低い流体圧力を用いる使用に対してより良く適している。上に議論され、かつ図2に示されたように、ノズル開口40aによって生成された流体噴流50は、位置決めバンド26の排出管腔30a内に全部受け取られるように構成される。
ここで開示される血栓摘出カテーテル12の一実施形態において、排出管腔30aの直径は、約0.050インチであり、円筒形噴流ノズル40aの直径は、約0.005インチであり、ノズル開口40aと排出管腔30aとの間の間隔は、約0.008インチである。代替的には、ノズル開口40aと排出管腔30aとの間の間隔は、約0.060インチである。代替的には、他の寸法は、カテーテル12の排出管腔30aおよび30を通して流体の吸引を最適化するように選択され得る。
図1および2を参照すると、血栓摘出カテーテルシステム10が血管の中から閉塞物質を除去するために使用される場合、血栓摘出カテーテル12は、標準経皮的アクセス技術を用いて患者の静脈システム内において位置決めされる。示されていないが、カテーテル本体24および位置決めバンド26は、患者の脈管管腔内においてカテーテル12の配置を支援するためのガイドワイヤ孔を含むように形成され得る。代替的には、ガイドワイヤは、カテーテル12の配置をもたらすために、注入管腔32を通され得る。カテーテル12が脈管管腔内において位置決めされることと共に、カテーテル12は、カテーテル12の遠位端部を、閉塞物質の中、またはそれに隣接して位置決めするように前進される。次に、加圧された流体(例えば、食塩水または水)が、約100psiから約10000psiまでの圧力で高圧力流体供給源16から、流体導管20bを通して高圧力チューブ28へ供給される。代替的には、血栓溶解剤(例えば、tPA)は、加圧された流体と混合され得る。高圧力流体は、高圧力チューブ28を通して移動し、高圧力流体噴流50としてノズル開口40a(図5)から出る。高圧力流体噴流50が、位置決めバンド26の排出管腔30aの中を通過するとき、流体噴流50は、排出管腔30aの近位における噴流内への周囲流体および閉塞物質の吸い込み(entrainment)を引き起こす。開示されたさまざまなパラメータに依存して、真空が生成され、10〜760mmHgの範囲であり得る。これが発生する場合、閉塞物質は、高圧力流体噴流50と接触するように引き抜かれて、そして切断される。切断された閉塞物質、および脈管管腔内の流体(例えば、血液)は、脈管管腔からカテーテル本体24の排出管腔30a、30内に排出され、カテーテル12から、導管20cへ、そして排出流体貯蔵器18内に流れる。
脈管管腔内において高圧力噴流50によって生成される吸引効果の結果として脈管管腔から除去される流体を置換するために、カテーテル本体24の注入管腔32を通して注入流体供給源14から流体が脈管管腔内へ供給または注入される。注入管腔32は、以下に説明されるように、脈管管腔内へ血栓溶解剤または造影剤を導入するためにも使用され得る。一実施形態において、食塩水であり得る注入流体は、高圧力噴流50によって注入管腔32の遠位端部に隣接する脈管管腔の中において生成される負の圧力によって、注入管腔32の中へ受動的に引き抜かれる。このような実施形態において、注入流体供給源14をカテーテル12に接続する流体導管20aにおいて位置決めされ得る制御デバイス22は、カテーテル12への注入流体の流量を制御するように選択的に動作され得る調整可能なバルブを含み得る。このような実施形態において、カテーテル12の注入管腔32に供給される流体の流量は、閉塞物質を破壊することを支援するために、調整可能なバルブによって循環的に変えられ得る。具体的には、注入管腔32を通して供給される流体の流量を循環的に変えることによって引き起こされる流体の脈動は、閉塞物質を細断または破壊することを助け得る。他の受動的に実施形態において、制御デバイス22は、存在しない場合もあり、注入流体供給源14内の流体は、脈管管腔内において生成される真空によって自由に動かされ得る。
代替的な実施形態において、制御デバイス22は、カテーテル12の注入管腔32に注入流体の加圧された流れを提供するためのポンプ(例えば、ギアポンプまたは蠕動ポンプ)を含み得る。このような実施形態において、カテーテル12の注入管腔32に供給される流体の流量は、前述のように、閉塞物質を破壊することを支援するために、循環的に変えられ得る。カテーテル12の注入管腔32に供給される流体の流量を循環的に変えることは、脈管管腔の壁が高圧力噴流50と接触するように引き抜かれる可能性も最小限にし得る。流量の循環的変動は、図1A〜1Bに示されるように、正方波または正弦波の形状であり得、0.5〜2.0Hzの範囲の周波数を有し得る。
図1を参照すると、制限器23は、カテーテル12の排出管腔30を排出流体貯蔵器18に接続する流体導管20cにおいて提供され得る。制限器23は、流体導管20cを圧縮または圧着する機械的デバイスを含み得る。代替的には、他の可変制限器デバイスが、流体導管20c内に組み込まれ得る。制限器23は、高圧力流体噴流50によって生成される吸い込みによって吸引される流体の量を選択的に変えるように機能し、従って、排出管腔30の遠位端部において生成される真空の制御を可能にし得る。一実施形態において、制限器23は、時間にわたって制限を周期的に変化させるように選択的に動作され得る。代替的に、流れメーター(示されていない)は、貯蔵器18に取り付けられた流体導管20Cにおいて吸引される流体の流量を測定するために提供され得る。制限器23は、注入管腔32において流体流量を整合させるために、排出管腔30における流体流量を制御するように動作され得る。
一実施形態において、圧力センサーは、身体管腔から吸引される流体の体積と身体管腔の中に注入される流体の体積とのバランスを取ることを支援するために、血栓摘出カテーテル内において一体化される。図2を参照すると、1つ以上のセンサー80a〜cは、血栓摘出カテーテル12のさまざまな位置において(例えば、高圧力チューブ28において(80c)、位置決めバンド26の前面において(80b)、および/または位置決めバンド26の外側表面において(80a))位置決めされ得る。代替的に、センサーは、血栓摘出カテーテル12における他の外部または内部位置において位置決めされ得る。一実施形態において、センサーは、小型ファイバー光学センサー(例えば、Fiso Technologies, Inc.またはOpsens,Inc.によって製造されたそれ)である。代替的には、他のタイプの圧力センサーが、血栓摘出カテーテルによって治療される身体管腔内において圧力を測定するために使用され得る。センサーの位置は、カテーテル12の遠位端部にすぐに隣接する圧力ではなく、身体管腔内の圧力の正確な測定を提供するように選択されるべきである。従って、センサー配置の最良箇所は、排出管腔30a、30の遠位端部から離間された位置であり、特に、カテーテル12の中へ、およびその外への流体の流れから保護される位置であり得る。
代替的に、センサー80は、カテーテル12の管腔内において、または、カテーテルの付属品(例えば、ガイドワイヤまたは別個の誘導カテーテル)において位置決めされ得る。加えて、別個の圧力監視管腔(示されていない)がカテーテル12において提供され得る。圧力監視管腔は、身体管腔内の流体の圧力を監視するために、身体管腔と連絡し、かつ体の外部の歪みゲージ等と連絡する。センサーがカテーテル12の流出管腔(例えば、排出管腔30)内において位置決めされる場合、排出管腔内の圧力ではなく、身体管腔内の圧力を反映する読みを得るために、圧力測定を行う前に管腔を通る流れが停止されなければならないことが留意される。このような実施形態において、流れ制限器23は、身体管腔内の圧力の周期的測定を可能にするために、流れを循環的に停止するように使用され得る。
身体管腔内の圧力を測定するための圧力センサーを提供する目的は、排出管腔30を通して身体管腔から除去される流体の体積と、注入管腔32を通して身体管腔内に注入される流体の体積との間のバランスを維持するためである。使用時、カテーテル12を動作させる前に、管腔圧力は、管腔内のベースライン圧力を確立するために測定される。その後、高圧力流体は、噴流50が排出管腔30a、30内に通過するように高圧力チューブ28を通して供給される。噴流50が排出管腔30a、30内に通過するとき、ベンチュリー効果が生成され、排出管腔30aの周りかつ身体管腔内において真空を起こすことにより、閉塞物質を含む流体が、排出管腔30、30a内に引き抜かれる。圧力センサー80が、身体管腔内の圧力が閾値圧力より下(例えば、管腔ベースライン圧力の90%)に降下したことを感知する場合、信号が、注入管腔32を通して注入を開始するように提供される。第2の閾値圧力(例えば、ベースライン圧力の105%)に達する場合、信号が、注入を停止するように提供される。注入を開始および停止するプロセスは、公知の流体制御デバイスを用いて自動に制御され得る。代替的には、センサーは、カテーテル12への流体とカテーテル12からの流体とのバランスを取るために、制御デバイス22または制限器23を動作させるように使用され得る。
前述の血栓摘出カテーテル12は、急性〜半急性の閉塞物質の除去に最もよく適しているが、カテーテル12は、脈管管腔内からの(慢性凝塊を含む)全タイプの閉塞物質を除去することが完全に可能である。脈管管腔からの全タイプの閉塞物質を除去するために、カテーテル12の遠位端部は、閉塞物質がカテーテル12の遠位端部に隣接して位置決めされることにより、閉塞物質が噴流50内に引き抜かれ、切断され、細断され得ることを可能にするように、閉塞物質内に押し込まれる必要がある。
図4〜8を参照すると、脈管管腔が、脈管管腔の中へのカテーテル12の挿入またはその中においてカテーテル12の操作の間に損傷され得る可能性を最小限にするために、カテーテル12は、無傷性先端部60を嵌め合わされ得る。無傷性先端部60は、本体62を含み、本体62は、遠位端部が鈍い表面64を規定するように、本体62の近位端部から本体62の遠位端部に向かって減少する高さおよび幅を有する。代替的には、本体62の遠位端部は、カテーテル12がより閉塞物質に進入することを可能にするために、より鋭い場合もある。本体62は、中央キャビティ66と、閉塞物質を受け取る上部開口部または切断窓68と、位置決めバンド26の注入管腔32aおよびカテーテル本体24の注入管腔32と連絡する1対の注入チャンネル70とも規定する。注入チャンネル70は、囲まれた部分70aと開放部分70bとを含み得る。注入チャンネル70は、各々、ノズル開口40aと概して長手方向に整列される開放部分70bの近位端部と、ノズル開口40aの遠位に延在する遠位端部とを有し得る。無傷性先端部60の注入チャンネル70の遠位開口部は、長手方向(図7〜9に示される)または横方向(示されていない)であり得る。
無傷性先端部60は、接着、溶接等を含む任意の公知の締め付け技術を用いてカテーテル本体24の遠位端部に固定される。先端部60がカテーテル本体24に固定される場合、高圧力チューブ28の曲がった部分40は、ノズル開口40aが位置決めバンド26の排出管腔30aと整列されるように無傷性先端部60の中央キャビティ66内において位置決めされる。
無傷性先端部60は、ここで開示される血栓摘出カテーテル12にいくつかの利点を提供する。特に、無傷性先端部60のテーパー状の構成は、閉塞物質内にカテーテル12の遠位端部を位置決めすることを支援し、高圧力噴流50内の閉塞物質の位置決めを容易にし得る。加えて、ノズル開口40aに隣接する長手方向位置、またはその遠位の長手方向位置での無傷性先端部60の側壁に沿う注入チャンネル70の構成および位置決めは、カテーテルの無傷性先端部60に隣接する脈管管腔内に流体の再循環パターンを生成し得、そのパターンは、頑強な閉塞物質内へのカテーテル12の進入と、脈管管腔から閉塞物質の除去とを支援する。さらに、無傷性先端部60のテーパー状の構成は、閉塞物質が切断窓68内に進入することをさらに可能にし得る。具体的には、無傷性先端部60が閉塞物質内に押し入り、閉塞物質が無傷性先端部60の傾斜面に沿って移動するとき、閉塞物質の任意の弾力性は、無傷性先端部60に対して後ろへ押し返され、従って切断窓68内に押し入る。
図7の仮想線で示される代替的な実施形態において、1つ以上のマイクロチャンネル82は、注入チャンネル70とキャビティ66との間において先端部60の本体62内に提供され得る。マイクロチャンネル82は、注入流体がカテーテル本体24の注入管腔32と無傷性先端部60の中央キャビティ66との間に流れる経路を維持する。無傷性先端部60が、チャンネル70が塞がれるように閉塞物質内において位置決めされる状態において、マイクロチャンネル82は、流体が、無傷性先端部60内において注入管腔32、32aと中央キャビティ66との間に循環することを可能にする。代替的には、マイクロチャンネル82は、無傷性先端部60の外側表面に沿って形成され、注入チャンネル70と切断窓68との間において延在し得る。
別の実施形態において、無傷性先端部60は、中央キャビティ66と注入チャンネル70との間の流体的連結を可能にするためのマイクロチャンネル82を有する。マイクロチャンネル82は、中央キャビティ66と注入チャンネル70とを分離する壁の開口であるか、または、注入チャンネル70と切断窓68との間において無傷性先端部60の表面での凹部によって形成された開放チャンネルである。
図10〜12を参照すると、誘導カテーテル100は、脈管管腔102(図10)内において血栓摘出カテーテル12を位置決めすることを支援するために使用され得る。一実施形態において、誘導カテーテル100は、誘導カテーテル本体104、近位バルーン106および遠位バルーン108を含む。誘導カテーテル本体104は、ナイロン、ポリウレタン、またはエラストマー(例えば、PeBax(登録商標))から形成され得、ステンレススチールまたはニチノールのような補強材料を含み得る。誘導カテーテル本体104は、血栓摘出カテーテル12を受け取るように寸法を合わされた誘導管腔110と、近位バルーン106を膨張/収縮させる膨張管腔112と、遠位バルーン108を膨張/収縮させる膨張管腔114と含む複数の管腔を含む。誘導カテーテル100は、適切なサイズであり、例えば、10Fまたは12Fカテーテルであり得る。代替的には、単一の膨張管腔が、近位および遠位バルーン106および108の両方に提供され得る。誘導カテーテル100は、食塩水または血栓溶解剤(例えば、組織プラスミノーゲン活性体(tPA)、ストレプトキナーゼ、ウロキナーゼ、またはヘパリンを脈管管腔内に注入するために、追加の管腔(示されていない)も規定し得る。
図10を参照すると、近位および遠位バルーン106および108の間の誘導カテーテル100の少なくとも一部分は、正弦波の形状116を含む。示されるように、正弦波の形状116は、近位および遠位バルーン106および108の間において誘導カテーテル100の全長において延在し得る。加えて、正弦波の形状116は、PEEK材料を熱処理することによって形成され得る。代替的には、正弦波の形状116を形成する他の方法が予想される。代替的には、正弦波の形状は、血栓摘出カテーテル12に与えられ得る。このような場合、近位および遠位バルーン106および108の間の誘導カテーテル100の少なくとも一部分は、血栓摘出カテーテル12が誘導カテーテル100内に挿入されるとき、正弦波の形状をとるように十分に柔軟性が高い。
図12に示されるように、誘導カテーテル100は、誘導カテーテル100内から脈管管腔へのアクセスを提供するために、カテーテルの周りに位置決めされた一連の開口部120a〜120dを含む。
使用中、誘導カテーテル100は、閉塞物質が近位バルーン106と遠位バルーン108との間に位置決めされるように、標準配置技術を用いて(例えば、ガイドワイヤを用いて)脈管管腔内に位置決めされ得る。バルーン106および108は、脈管管腔内のバルーンの間において閉塞物質を閉じ込めるように膨張され得る。その後、必要に応じて、血栓溶解剤(例えば、tPA)は、閉塞物質を化学的に治療するために、誘導カテーテルにおいて提供された追加の管腔(示されていない)を通して脈管管腔内へ注入され得る。血栓溶解剤が、誘導カテーテルの異なる通路を通して脈管管腔内へ送達され得るが、血栓溶解剤が速度をもって閉塞物質に方向付けられるように、より小さい直径の通路を通して血栓溶解剤を注入することが有利である。
閉塞物質が、血栓溶解剤を用いて治療された後に、血栓摘出カテーテル12は、誘導カテーテル100を通して挿入され得る。図11に例示されたように、好ましくは、血栓摘出カテーテル12は、正弦波の形状の頂「C」から距離「D」で離間された位置において、誘導カテーテル100内に位置決めされる。正弦波の形状の頂「C」が、脈管102の壁に隣接して位置決めされるので、頂「C」から距離「D」で血栓摘出カテーテル12の遠位端部を離間することは、脈管102の壁が流体噴流50(図5)内に引き抜かれる可能性を最小限にし、さらにデバイスの安全性を最大限にする。血栓摘出カテーテル12が誘導カテーテル100内に適切に位置決めされた後に、血栓摘出カテーテル12は、脈管102から付加的な閉塞物質を除去するために、前述の方法で動作され得る。
誘導カテーテル100と血栓摘出カテーテル12とは、まず誘導カテーテルを通して血栓溶解剤を注入することなしに、一緒に使用され得ることが予想される。血栓溶解剤は、血栓摘出カテーテル12を通して(例えば、カテーテル本体24の注入管腔32を通して)脈管102内に注入され得ることがさらに予想される。
図13および14は、概して212(図13)および312(図14)として示されるここで開示される血栓摘出カテーテルの代替的な実施形態を例示する。カテーテル212および213は、高圧力チューブ228、328がカテーテルの長手方向軸に対する角度のある方向で高圧力噴流250、350を排出管腔230、330内に方向付けるように構成される以外、カテーテル12に実質的に類似している。特に、カテーテル212は、ノズル開口を有する高圧力チューブ228を含み、ノズル開口は、カテーテル212の長手方向軸Kに対する約15度と約75度との間の角度βを規定する軸Jに沿って高圧力噴流250を方向付ける。一実施形態において、βは、30度と60度との間にあり、約45度であり得る。カテーテル212の構成は、閉塞物質内へのカテーテル212のより簡単な進入を容易にする。
図14を参照すると、カテーテル312は、カテーテル312の長手方向軸Kに対する約90度の角度βを規定する軸Jに沿って高圧力噴流350を方向付けるノズル開口を含む高圧力チューブ328を含む。カテーテル212および312の各々は、カテーテル12内に含まれた注入管腔32に類似する注入管腔を含むが、その注入管腔が示されていない。
図15および16は、概して412として示されるここで開示される血栓摘出カテーテルのなお別の代替的な実施形態を例示する。カテーテル412は、環状注入管腔432、中央排出管腔430および高圧力供給チューブ428を含む。供給チューブ428は、ノズル440aを規定する曲がった部分440を含む。ノズル440aは、流体の噴流450を排出管腔430の遠位端部内へ方向付けるように位置決めされる。例示されるように、カテーテル412は、高圧力チューブ428と一体的に形成され得る。示されていないが、より堅い曲がった部分440が、噴流450の射出によって引き起こされる曲がった部分440の偏向を防ぐために、高圧力チューブ428の遠位端部において提供され得る。
図17および18は、概して512として示される血栓摘出カテーテルのなお別の実施形態を例示する。カテーテル512は、排出管腔530、注入管腔532、および高圧力流体供給管腔528を含む。高圧力流体供給管腔528の遠位端部は、ノズル開口540aを有する曲がった部分540を含む。ノズル開口540aは、流体の噴流550を排出管腔530の遠位端部内へ方向付けるように位置決めされる。例示されるように、注入管腔532は、カテーテル本体424の周りに環状に位置決めされるカテーテル412の注入管腔432とは対照的に、カテーテル本体524において中央に配置される。
さまざまな管腔の異なる配向および構成以外、図15〜18に示された実施形態は、図1〜8に示された前の実施形態に類似して構成され、かつ動作する。注入管腔432、532における変形例は、0と360°との間の任意角度で排出管腔の周りの注入管腔の角度範囲を変える能力を提供する。さらに、図17〜18に示された注入管腔532は、切断噴流550に直接に隣接して注入を提供する。角度範囲を最大限にすることは、注入流体の再循環を最大限にする手段を確実にし、次に、身体管腔から吸引される血液の量を最小限にする。
図19は、概して612として示されるここで開示される血栓摘出カテーテルの代替的な実施形態を例示する。カテーテル612は、カテーテル12に類似して、排出管腔630、注入管腔632、および高圧力流体供給管腔628を規定するカテーテル本体624を含む。高圧力流体供給管腔628の遠位端部は、ノズル開口640aを有する曲がった部分640を含む。ノズル開口640aは、高圧力流体を排出管腔630内へ方向付けるように位置決めされる。
排出管腔630は、排出管腔630を第1および第2の排出管腔セクション630aおよび630bに分ける分割壁660を含む。第1の排出管腔セクション630aは、第1の排出管腔セクション630a内に吸引される流体の一部分が、矢印「X」によって示された方向で身体管腔内に再循環されることを可能にするチャンネル662を含む。フィルタ666は、固体物(例えば、閉塞物質および固体の血液コンポーネント)の第1の排出管腔セクション630a内の通過を防ぐために、第1の排出管腔セクション630aへの入口おいて提供される。一実施形態において、フィルタ666は、第1の排出管腔セクション630aに進入する流体からフィルタリングされる固体物を第2の排出管腔セクション630b内へ方向付けるための角度で位置決めされる。排出管腔セクション630aおよび630bの各々の近位端部は、図1に示されるシステム10に対する前述のように、排出貯蔵器(例えば、貯蔵器18)と連絡する。
ここで開示される血栓摘出カテーテルの別の実施形態は、図20において概して712として示され、以下にさらに詳細に議論されるように、第2の再循環チャンネル770が提供される。カテーテル712は、排出管腔730、注入管腔(示されていない)、およびノズル開口740aを有する曲がった部分740を含む高圧力流体供給管腔728を規定する本体724を含む。排出管腔730は、排出管腔730を第1および第2の排出管腔セクション730aおよび730bに分ける分割壁760を含む。第1のフィルタ766が、第1の排出管腔セクション730aの遠位端部において位置決めされる。第1のフィルタ766は、フィルタ666に類似して、固体物が第1の排出管腔セクション730a内に通過し、再循環チャンネル762を通過することを防ぐ。再循環チャンネル762は、第1の排出管腔セクション730aに進入する流体の一部分が患者の管腔内に戻ることを可能にする。カテーテル712は、フィルタ766が角度付けられていないが、フィルタ766が第1の排出管腔セクション730aを横切って延在することと(しかしながら、フィルタ766は角度付けられ得る)、第2の再循環チャンネル770が第2の排出管腔セクション730bから出る流体の一部分を高圧力流体供給管腔728内へ再循環させることとにおいてカテーテル612とは異なる。第2のフィルタ772が、再循環チャンネル770内に位置決めされる。一実施形態において、第2のフィルタ722は、流体および非常に小さい固体物(例えば、0.0005インチより小さい)が供給管腔728内に通過することを可能にするメッシュサイズを有する。特に、固体物は、少なくともノズル開口の直径より1桁小さいサイズを有するべきである。固体物が高圧力流体供給管腔728内に通過することを可能にすることによって、サンドブラスティング(sand blasting)のような効果が、ノズル740aから達成され、身体管腔から閉塞物質をより効率的に除去する。示されていないが、カテーテル712は、再循環チャンネル770および762のうちの1つのみを提供され得る。加えて、固体物を排出管腔730から高圧力流体供給管腔728に供給されることが開示されたが、固体物が高圧力流体供給源16(図1)から直接に高圧力流体供給管腔728に供給され得ることが予想される。
図21は、概して812として示されるここで開示される血栓摘出カテーテルの別の実施形態を例示する。カテーテル812は、排出管腔830および注入管腔832を規定し、かつ高圧力流体供給管腔828を有するカテーテル本体824を含む。高圧力流体供給管腔828は、高圧力流体を排出管腔830内へ方向付けるように位置決めされたノズル開口840aを有する曲がった部分840を含む。
血栓摘出カテーテル812は、閉塞物質を破壊するために、排出管腔830における細断構造876を含む。これは、閉塞物質による排出管腔830の詰まりを防ぐことを助ける。細断構造876は、鋭い切断エッジ(例えば、格子または多孔板)を有するコンポーネントを含み得、このコンポーネントは、排出管腔830内に吸引される閉塞物質を破壊するように位置決めされる。代替的には、細断構造876は、排出管腔830を通る流体の流れに応答して回転する回転可能なタービンまたはグラインダー、または排出管腔830の壁において、またはその壁に沿って位置決めされた一連の研削性の突起部を含むさまざまな構成をとり得る。
図22は、概して血栓摘出カテーテル912として示されるここで開示される血栓摘出カテーテルのなお別の実施形態を例示する。血栓摘出カテーテル912は、排出管腔930および注入管腔932を規定し、かつ曲がった部分940とノズル開口940aとを含む高圧力流体供給管腔928を有するカテーテル本体924を含む。無傷性先端部960は、血栓摘出カテーテル912の遠位端部の周りに位置決めされ、ノズル940aと排出管腔930への入口との間において窓980を規定する。分離器982(例えば、ケージまたは遮蔽構造)は、窓980にわたって位置決めされる。分離器982は、脈管の壁が流体噴流950と接触することによって引き起こされる脈管への損傷の可能性を最小限にするために、切断窓980内に引き抜かれる組織の量を最小限にする。示されていないが、分離器982は、分離器982が窓980にわたって選択的に位置決めされ、または窓980から離れて移動され得るように、カテーテル912の周りまたはその中において摺動可能に位置決めされ得る。
当業者は、本明細書に具体的に説明され、かつ添付の図面に例示されたデバイスおよび方法が限定せず、例示的な実施形態であることを理解する。1つの例示的な実施形態に関連して例示または説明された構成要素および特徴は、本開示の範囲から逸脱することなしに、別の例示的な実施形態の構成要素および特徴と組み合わせられ得ることが予想される。例えば、図2に示された血栓摘出カテーテル12に対して説明されているセンサー80a〜80cは、本明細書に説明された血栓摘出カテーテルのうちのいずれか内に組み込まれ得る。同様に、当業者は、前述の実施形態に基づいて本開示のさらなる特徴および利点を認識する。従って、本開示は、添付された特許請求の範囲によって示される以外、特定に示され、かつ説明されたものによって限定されない。

Claims (23)

  1. 血栓摘出カテーテルシステムであって、該血栓摘出カテーテルシステムは、
    排出管腔と注入管腔とを規定するカテーテル本体を含むカテーテルであって、該カテーテル本体は、高圧力チューブを含み、該高圧力チューブは、流体噴流を該排出管腔の遠位開口部内へ方向付けるように位置決めされたノズル開口を有する、カテーテルと、
    該注入管腔の近位端部と連絡する注入流体の供給源と、
    該血栓摘出カテーテルと該注入流体の供給源との間に流体的に連結されている流体制御デバイスと
    を含み、
    該流体制御デバイスは、該注入流体の供給源から該血栓摘出カテーテルの該注入管腔への注入流体の流量を調節するように適合されている、血栓摘出カテーテルシステム。
  2. 前記高圧力チューブと連絡する高圧力流体の供給源をさらに含み、該高圧力流体の供給源は、約100psiと約10000psiとの間の圧力で高圧力流体を該高圧力チューブに供給する、請求項1に記載の血栓摘出カテーテルシステム。
  3. 前記カテーテル本体の遠位端部に固定された実質的に剛性の位置決めバンドをさらに含み、該位置決めバンドは、該カテーテル本体の前記排出管腔と連絡する排出管腔と、該カテーテル本体の前記注入管腔と連絡する注入管腔とを規定している、請求項1に記載の血栓摘出カテーテルシステム。
  4. 前記高圧力チューブは、前記位置決めバンドに結合されている、請求項3に記載の血栓摘出カテーテルシステム。
  5. 前記高圧力チューブは、前記カテーテル本体および前記位置決めバンドの前記注入管腔を通って延在する、請求項3に記載の血栓摘出カテーテルシステム。
  6. 前記流体制御デバイスは、前記注入流体の供給源から前記血栓摘出カテーテルの前記注入管腔内への前記注入流体の流量を調節するように適合された調整可能なバルブを含む、請求項1に記載の血栓摘出カテーテルシステム。
  7. 前記調整可能なバルブは、前記血栓摘出カテーテルへの注入流体の前記流量を循環的に変えるように適合されている、請求項6に記載の血栓摘出カテーテルシステム。
  8. 前記流体制御デバイスは、注入流体を前記注入流体の供給源前記から血栓摘出カテーテルに循環的に供給する流体ポンプを含む、請求項1に記載の血栓摘出カテーテルシステム。
  9. 前記血栓摘出カテーテルは、位置決めバンドの前記注入管腔と連絡する1対の注入チャンネルを含む無傷性先端部と、前記高圧力チューブを受け取る貯蔵器とをさらに含み、該貯蔵器は、上部開口部を有する、請求項1に記載の血栓摘出カテーテルシステム。
  10. 前記注入チャンネルは、前記高圧力チューブの曲がった部分の遠位へ延在する、請求項9に記載の血栓摘出カテーテルシステム。
  11. 前記血栓摘出カテーテルを受け取るように寸法を合わせられた誘導管腔を規定する誘導カテーテルと、近位バルーンと、遠位バルーンとをさらに含む、請求項1に記載の血栓摘出カテーテルシステム。
  12. 前記近位バルーンと前記遠位バルーンとの間の前記誘導カテーテルの一部分は、正弦波の形状を有し、前記血栓摘出カテーテルへのアクセスを提供する複数の開口部を規定する、請求項11に記載の血栓摘出カテーテルシステム。
  13. 前記近位バルーンと前記遠位バルーンとの間の前記誘導カテーテルの一部分は、可撓性であり、前記血栓摘出カテーテルへのアクセスを提供する複数の開口部を規定し、該誘導カテーテルの一部分の可撓性は、該血栓摘出カテーテルが該誘導カテーテル内へ挿入されると、血栓摘出カテーテルに与えられた正弦波の形状が該誘導カテーテルによってとられるようものである、請求項11に記載の血栓摘出カテーテルシステム。
  14. 身体管腔内の圧力を測定するように構成されたセンサーをさらに含む、請求項1に記載の血栓摘出カテーテルシステム。
  15. 前記センサーは、前記流体制御デバイスの動作を制御するように構成されている、請求項14に記載の血栓摘出カテーテルシステム。
  16. 前記排出管腔内から身体管腔内へ流体を戻すように再循環するために位置決めされた再循環チャンネルをさらに含む、請求項1に記載の血栓摘出カテーテルシステム。
  17. 前記再循環チャンネルの上流に位置決めされたフィルタをさらに含み、該フィルタは、該再循環チャンネル内の固体物の通過を防ぐような大きさを有している、請求項16に記載の血栓摘出カテーテルシステム。
  18. 前記排出管腔は、分割壁によって第1の排出管腔セクションと第2の排出管腔セクションとに分けられており、前記フィルタおよび前記再循環チャンネルは、該第1の排出管腔セクションにおいて位置決めされる、請求項17に記載の血栓摘出カテーテルシステム。
  19. 前記フィルタは、前記第1の排出管腔セクションの1つの端部において位置決めされており、固体物を前記第2の排出管腔セクション内へ方向付けるように角度付けられている、請求項18に記載の血栓摘出カテーテルシステム。
  20. 前記排出管腔内に位置決めされ、かつ閉塞物質を破壊するように構成された細断構造をさらに含む。請求項1に記載の血栓摘出カテーテルシステム。
  21. 前記細断構造は、鋭い切断エッジを有する格子を含む、請求項20に記載の血栓摘出カテーテルシステム。
  22. 前記細断構造は、閉塞物質を研削するように構成された回転可能なタービンを含む、請求項20に記載の血栓摘出カテーテルシステム。
  23. 前記ノズル開口と前記排出管腔への入口との間において切断窓を規定する本体と、該窓を覆うために該窓に隣接して位置決めされた分離器とをさらに含み、該分離器は、該切断窓に進入する組織の量を最小限にするように構成されている、請求項1に記載の血栓摘出カテーテルシステム。
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