JP2013153994A - 洗濯機 - Google Patents

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Mari Kurosawa
真理 黒澤
Hirotoshi Ishimaru
博敏 石丸
Umihiko Kakizaki
海彦 柿崎
Shunsuke Nakamura
俊介 中村
Yasuyuki Joko
康之 上甲
Yasuhiro Matsui
康博 松井
Shinji Ueno
真司 上野
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Abstract

【課題】外槽の複数の振動モードにおいて振動の節となる場所への振動センサの設置を避けて配置することを提案し、高精度な振動検出を実現することで、低振動のドラム式洗濯機を提供する。
【解決手段】洗濯物を収容するドラムと、前記ドラムを内包する外槽と、前記ドラムを回転駆動する駆動機構と、前記駆動機構を制御する制御装置と、前記外槽の振動変位を検出する振動検出装置を備えた洗濯機において、前記振動検出装置を脱水時においてドラムが回転することで衣類が落下する向きかつドラムの回転軸よりも下側、もしくはドラムが回転することで衣類が持ち上がる向きかつドラムの回転軸よりも上側に設置することを特徴とするドラム式洗濯機。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ドラムを内包する外槽と外枠を防振支持機構により支持した構成の洗濯機に関する。
従来のドラム式洗濯機は、洗濯物を収容するドラムが水を貯める外槽にシャフトを介して接続されている。さらに、ドラムはシャフトを介してモータによって回転駆動される。外槽は洗濯、脱水、乾燥の各工程で生じる振動が外枠に伝達されないよう防振支持機構で外枠に支持されている。
ドラム式洗濯機において低振動、低騒音で脱水運転を行うためには、洗濯物をいかにしてドラム内壁に均等に張り付かせ、洗濯物の偏り(アンバランス)の少ない状態でドラムの回転速度を上昇し、脱水を行う事が課題である。そのためには、アンバランスの状態を把握し、アンバランスが大きい場合には衣類を張り付ける工程をやり直すことが重要である。これまでにも、外槽や外枠に設置した振動検出装置の出力によってアンバランスの大きさを検出し、回転速度を上昇し脱水を行うか、ドラムの回転速度を低下し、洗濯物を均等に張り付ける工程からやり直すかという判定を行う方法が提案されている。しかし、アンバランスの量や位置によって外槽の振動パターンが異なるため、1軸の加速度センサでアンバランスの量と位置を把握することは困難である。
そこで、アンバランスの前後位置を判定し、その結果に応じて回転速度を上昇させる判定を行う方法も提案されている。例えば、2軸以上の複数方向の振動を検知することができる振動検出手段で各振動成分の位相差から洗濯物の前後方向のアンバランス位置を特定し、アンバランス位置に応じて高速脱水へ移行する判定手段のしきい値を個別に設定する手法が提案されている(特許文献1)。
特開2006−311885号公報
ドラム式洗濯機では、脱水回転速度を上昇させる過程で複数の振動モードが現れ、それぞれのモードで変位が小さくなる位置が存在する。そのような位置に振動検出装置を設置した場合、外槽が振動しているにも係わらず振動検出装置の位置では振動していないため、振動検出装置の出力が小さく、外槽が振動していないと誤検知してしまう恐れがある。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、外槽の複数の振動モードにおいて振動の節となる場所への振動センサの設置を避けて配置する事を提案し、高精度な振動検出を実現することで、低振動のドラム式洗濯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明は、洗濯物を収容するドラムと、前記ドラムを内包する外槽と、前記外槽を外枠に防振支持する防振支持機構と、前記外槽の振動を検出する振動検出装置を備えたドラム式洗濯機において、前記振動検出装置を、脱水時に前記ドラムが回転し衣類が落下する方向の下部、もしくは衣類が持ち上がる方向の上部に設置することを特徴とするドラム式洗濯機を提案する。ここで、脱水時の前記ドラムの回転方向は最終的に回転速度が上昇する方向を指す。
本発明のドラム式洗濯機は、複数の振動モードに対して洗濯物の偏り状態に応じた正確なアンバランス検出を行うことができ、その結果に応じて適切にドラム回転速度の制御を行うことで、振動の小さい脱水運転を行うことができる。
本発明の一実施形態に係るドラム式洗濯機の外観を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 本発明のドラム式洗濯機の内部の構造を示す側面図である。 本発明のドラム式洗濯機の内部の構造を示す正面図である。 外槽の振動モードを示す模式図である。 y軸周りの回転運動が共振となる回転速度の振動の状態を示す模式図である。 本発明の振動検出手段の設置位置を示す模式図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。 第2の実施形態のドラム式洗濯機の内部構造を示す正面図である。 第3の実施形態のドラム式洗濯機の内部構造を示す正面図である。 第4の実施形態のドラム式洗濯機の内部構造を示す正面図である。 第4の実施形態のドラム式洗濯機の内部構造を示す背面図である。 第5の実施形態のドラム式洗濯機の内部構造を示す正面図である。 第5の実施形態のドラム式洗濯機の内部構造を示す背面図である。
以下、実施例を図面を用いて説明する。
以下、本発明の実施の形態例について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るドラム式洗濯機100の外観を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。図2は、図1に示されるドラム式洗濯機100の内部の構造を示す側面図である。図3はドラム式洗濯機100の内部の構造を示す正面図である。なお、説明を明確にするため図1に示すように前後、左右、上下の方向を設定する。また、図3の矢印は脱水時のドラムの回転方向を示す。
図1に示すように、ドラム式洗濯機100は外郭が鋼板と樹脂成形品とを組み合わせて構成された外枠1を有している。外枠1は、ベース1fを備えており、左右の側板1a、1b、前面カバー1c、背面カバー1d、及び上面カバー1eがベース1fの上方に取り付けられて、箱状の外枠1が形成されている。
前面カバー1cの略中央には、衣類等の洗濯物をドラム3(図2参照)内に出し入れする投入口(図示せず)が形成されており、投入口を介して洗濯物を出し入れする際に開閉されるドア7が、ヒンジ機構(図示せず)により開閉可能に取り付けられている。ドア7の右側には、ドア7のロック機構(図示せず)を解除するための取手7aが設けられている。取手7aを手前に引くことで、ロック機構が外れてドア7が開き、ドア7を前面カバー1cに押し付けることでロックされて閉じるようになっている。
外枠1の上部には、電源スイッチ、操作スイッチ、コース設定ダイヤル、表示器等を備えた操作パネル6が設けられている。操作パネル6の左側には、洗剤、仕上げ剤等を投入するための引出し式の洗剤ボックス(洗剤投入部)11が配置されている。
図2に示すように、ドラム式洗濯機100は外枠1内に、洗濯物を収容し得る内槽としてのドラム3を備える。ドラム3は当該ドラム3に結合されたシャフト20を中心に回転可能である。ドラム3の前側端面には、洗濯物を出し入れするための開口部3aが形成されており、この開口部3aの半径方向外側には、ドラム3と一体の流体バランサ3bが設けられている。
ドラム3に結合されたシャフト20は、ここでは水平に設定されている。但し、開口部3a側が高くなるようにドラム3の回転軸が傾斜させられてもよい。このような場合、ドラムの回転軸より下もしくは上とは、ドラム3の回転軸を外枠1の側面に投影した際の位置を基準とする。なお、図2ではドラム式洗濯機100の左の側板1a、背面カバー1d(図示せず)、及び上面カバー1eが外された状態が示されている。
また、図2に示すように、ドラム式洗濯機100は、ドラム3が内部に配置され水を貯める後面を閉じた円筒形状の外槽2を、ドラム3と同軸上に備えており、外槽2は、外枠1に支持されている。外槽2の背面側中央には、シャフト20を回転駆動するためのモータ4が取り付けられており、シャフト20は、外槽2を貫通し、ドラム3と結合している。
図2および図3に示すように、外槽2は下側をベース1fに固定された防振支持機構5で防振支持されている。防振支持機構5は外槽2の重量を支持するサスペンション5aと外槽2の振動を減衰するダンパ5bで構成される。外槽2の最下部には、排水口(図示せず)が設けられている。排水口は、排水管(図示せず)を介して排水ポンプ12に接続されており、外槽2内の洗濯水は、排水口から排水管を経て機外へ排出されるように構成されている。また、外槽2の左側下部には外槽2の振動変位を検出する振動検出装置30が設置されている。振動検出装置30によって検出した外槽2の変位が所定の値よりも大きい場合は、ドラム3の回転を停止し、再起動を行う。このようにすることでドラム式洗濯機100を安全に起動させることが可能となる。振動検出装置30に近い位置に排水ポンプ12があるとノイズの原因となるため、排水ポンプ12は振動検出装置30と左右方向の逆側に設置する。図3では、振動検出装置30を左側に設置し、排水ポンプ12を右側に設置している。
外枠1内の上部左側には、外槽2内に水、洗剤、仕上げ剤等を供給する液体供給ユニット10が設けられている。外枠1の背面の上部左側には、水道栓からの給水ホース接続口8が設けられている。給水ホース接続口8は給水弁9に連結されている。
図2に示すように、外槽2の前側端部には、外槽カバー21が取り付けられている。外槽カバー21の前側端面には開口部21aが設けられており、ドア7を閉じることで外槽2が水封されるようになっている。
次にドラム式洗濯機100の振動について図4を用いて説明する。ドラム式洗濯機100では最終的な脱水回転速度に到達するまでに、複数の振動モードが現れる。振動を検知するセンサはこれら全ての振動モードに対して、精度よく検知する必要がある。
図4はドラム3の回転速度を上昇させたときの、外槽2の振動モードの変化を示す。ここでは左右方向をx軸、上下方向をy軸、前後方向をz軸とする。まず、ドラム3の回転速度が150r/min程度で前後方向に並進する振動モード(図4(a))が現れ、ほぼ同じ回転速度で左右方向に並進する振動モード(図4(b))が現れる。この前後方向の並進振動は加振力が伝わりにくい方向であるため、実際の運転では大きな振動となることは少ない。さらにドラム3の回転速度を上昇させると200r/min付近で上下方向の並進振動(図4(c))、及びy軸に平行な軸周りの回転運動(図4(d))が現れる。図中のAは回転運動の中心軸である。ドラム3の回転速度を上昇させると300r/min程度でx軸に平行な軸周りの回転運動(図4(e))が現れる。図中のBは回転運動の中心軸である。y軸に平行な軸周りの回転運動とx軸に平行な軸周りの回転運動は支持の構成が近いために、共振する回転速度が近い。y軸に平行な軸周りの回転運動の方が、低い回転速度で現れる場合が多い。さらに、ドラム3の回転速度を上昇させると、外槽2の変位は徐々に小さくなっていく。以上のように、ドラム3の回転速度を上昇させると複数の振動モードが現れる。そこで、これらの振動モードの全てにおいて、検知可能な位置に振動検出装置30を設置することが望ましい。
図4(d)、(e)などのような回転運動の場合、振動の回転軸になる位置が存在する。例えば、図5(a)に示すように、y軸に平行な軸周りの回転運動のみが発生した場合、回転運動の中心軸上の点ではx軸方向、y軸方向、z軸方向の全てにおいて変位(加速度)がほぼ生じない振動の節となる。従って、外槽2は振動しているが、振動検出装置30の位置では加速度が生じないため、外槽2の振動を検出することが困難である。一方、回転軸から遠い位置になる程変位が大きくなり、検出が容易になる。そこで、使用する全ての回転速度領域で振動の回転軸となることなく、出力を得ることが重要となる。
ドラム式洗濯機100のような振動系の場合、図4に示す振動モードが単独で現れることは少なく、複数の振動モードが同時に現れる場合が多い。200r/min程度でドラム3が回転している時の振動の状態を図5に示す。ここで、200r/minはy軸と平行な軸周りの回転運動の共振回転速度とする。ドラム3の回転方向は反時計回りである。脱水時のドラム3の回転方向は、最終的に上昇する回転速度で回転する方向を指す。y軸と平行な軸周りの回転運動とx軸と平行な軸周りの回転運動に分けて考える。
図5(a)、(b)にy軸に平行な軸周りの回転運動の様子を示す。図5(a)は上面図、図5(b)は斜視図である。図5に示すCは、回転運動の中心軸である。ドラム式洗濯機100の場合、ドラム3を駆動するモータ4は外槽2の後部に設置する場合が多い。さらに、シャフト20でドラム3と外槽2を後方で支持するため、強度を増すための部材がドラム3、外槽2の後部に設置されている。また、外槽2やドラム3の前方は衣類を投入するために開放されている。このように、外槽2の後方は重量が大きく、前方は小さいため、外槽2とドラム3を含む振動部の重心は後方になる。これにより、振動の回転軸が図5(a)に示すCの位置のように、振動部の後方になる。図中の矢印は、振動の大きさと方向を示している。実線の矢印は図5(b)に示すアンバランス状態の時の振動方向を示し、点線の矢印は図5(b)からドラム3が180度回転した時の振動方向を示している。
一般に、共振よりも十分に低い回転速度の場合、加振力と振動変位に位相の差は小さい。共振回転速度に近づくと加振力に対して徐々に振動変位の位相が遅れ、共振回転速度では90度遅れる。さらに回転速度を上昇させると位相の遅れが大きくなり、十分に高い回転速度では180度遅れる。200r/minは左右方向の振動の共振回転速度付近であるため、アンバランスの位置に対して変位が90度遅れる。従って、図5(b)に示すように、前側のアンバランスが下部に来た時に外槽2の前方は左に大きく変位する。この振動を検出するためには、回転運動の中心軸から離れた外槽2の前方の左右振動、もしくは外槽2の左右の両端付近の前後振動を検出することで回転角度を求めることができる。一方、回転運動の中心軸付近では加速度がほぼ生じない振動の節となるため、振動検出手段30による検出ができない。
次に、図5(c)、(d)にx軸に平行な軸周りの回転運動を示す。図5に示すDは、回転運動の中心軸である。図5(c)は外槽2を上方から見た時の、外槽2の下部の振動を示す。図5(d)はアンバランスの位置と振動の方向を示す斜視図である。x軸周りの回転運動の共振回転速度は300r/min付近であるため、ドラム3の回転速度が200r/minであれば十分に小さく、アンバランスの位置と振動変位の位相の差は小さい。すなわち、前方のアンバランスが下部にある時に外槽2の下部は後に大きく変位する。この変位を検出するためには、外槽2の上下の両端付近の前後変位、もしくは、外槽2の前端の上下変位を検出することで求められる。
図5(a)、(c)に示す振動が同時に現れると、外槽2の下部の振動は図5(e)に示すような振動となる。前後方向の振動変位に着目すると、y軸に平行な軸周りの回転運動によって、外槽2の左側は後に変位し、右側は前に変位する。一方、x軸周りの回転運動によって、外槽2の下部は後に変位する。従って、外槽2の右側は2つの振動モードによる前後変位が相殺するため、変位が小さくなる。一方、左側は2つの振動モードの振動方向が同じであるため、変位が大きくなる。従って、振動検出装置30を外槽2の左側、かつドラム3の回転軸と振動検出装置30を外枠1の側面に投影したときに、振動検出装置30がドラム3の回転軸よりも下部になるように設置することで加速度の検出が容易になる。
さらに、上記の2つの振動を切り分けるためには、前後振動以外に外槽2の前方の上下、もしくは左右方向を検出する必要があるため、振動検出手段30を外槽2の前方に設置することが望ましい。このように少なくとも2つの軸、例えばx軸とz軸で加速度を検出することで、振動を切り分けることが可能となる。
外槽2の下部に振動検出装置30を設置できない場合、外槽2の上部に設置することになるが、外槽2の上部は下部と前後方向の振動の向きが逆になるため、脱水時に衣類が持ち上げられる方向に設置することが望ましい。
本実施の形態例では、図2および図3に示すように振動検出装置30を外槽2の側面に設置しているが、必ずしも外槽2の側面に設置する必要はなく、正面から見た時に提案する位置となっていれば、外槽2の背面や外槽カバー21に設置してもよい。さらに、外槽2の振動を低減するために外槽2や外槽カバー21に設置する重りや外槽2に取り付けた乾燥用の風路などに設置してもよい。
さらに、外槽2の支持は左右対称となることが多く、外槽2と防振支持機構5の左右の接続部の間は回転運動の中心軸もしくはそれに近い位置となるため、振動検出装置30の設置位置として望ましくない。そこで、振動検出装置30は防振支持機構5の左右の接続部よりも外側に設置することが望ましい。
図6に高精度に外槽2の振動を検出するための振動検出手段30の設置位置を示す。図6(a)は正面図、図6(b)は側面図である。図中のFの範囲が本発明で提案する振動検出装置30の設置位置である。図中の矢印はドラム3の回転方向を示している。ドラム3の回転方向が逆の場合は、図6(a)のFの範囲を左右反転した位置が振動検出装置30の設置位置である。
このようにすることで、振動検出装置30を振動の節となる位置を避けて設置することができ、高い精度で検出をすることができる。
本実施例では、振動検出装置30を変位が大きい位置に設置することで、検出精度の向上を行った。振動検出装置30の検出範囲が小さく、振動変位が大きい位置に設置すると振動検出装置30が飽和して正しく測定できない場合、本実施例で示した振動の回転運動の中心軸に近い位置に設置することで、外槽2の変位が小さい位置を測定することになり、振動検出装置30の飽和を防止することが可能である。
本実施例のドラム式洗濯機100は洗濯などに使った水を機体の外に排出するための排水ポンプ13を有している。排水ポンプ13は脱水の開始時や、脱水中にドラム3の回転を上昇させる際に動作させて外槽2の中にたまった水を排出する。従って、振動検出装置30による外槽2の振動検出時にも動作することになるため、排水ポンプの動作によるノイズの影響を受けることとなる。そこで、排水ポンプ13を振動検出装置30が設置してある位置から離れた、左右方向に関して逆の位置に設置することが必要となる。このようにすることで、排水ポンプ13の動作時のノイズの影響を低減することができ、高い精度で振動を検出することが可能となる。
図7は他の実施例の外槽2の支持方法を示す模式図である。外槽2は上部を左右一対のサスペンション41で支持し、下部を減衰機構であるダンパ42で支持されている。外槽2のサスペンション41、ダンパ42の左右方向の内側は、y軸に平行な軸周りの回転運動の中心軸、もしくは軸付近となる振動の節となるため、振動が小さい。従って、その位置に振動検出装置30を設置すると、振動が小さく出力され、実際の振動を正しく測定することができない。そこで、振動検出装置30はサスペンション41やダンパ42の外側に設置することが望ましい。ここで、ダンパ42と同軸にサスペンション43を設置し、外槽2の下部から支持する場合も同様に、サスペンション41と外槽2の接続部の左右方向の外側に設置することが望ましい。
図8は他の実施例の内部構造を示す模式図である。外槽2の下部には水の加熱するための加熱手段43を有し、洗濯やすすぎの際の水を加熱し洗浄性能の向上を図っている。高温の水によって外槽2が温められると、外槽2に設置する振動検出装置30の温度も上昇することになる。一般に振動検出装置30が所定の温度以上になると、感度の変化や寿命の低下などが生じるため望ましくない。従って、振動検出装置30は加熱手段43や外槽2の温水が触れる部分から離して設置することが望ましい。そこで、外槽2のリブ(図示せず)や温水が触れる面に設けた突起44に振動検出装置30を設置する。このようにすることで、振動検出装置30の温度上昇を抑えることができ、運転条件によらず検出精度を確保することが可能となる。
図9、図10はベルト51をモータ52とドラム3のシャフト(図示せず)に固定されたプーリー53に接続することで、モータ52の動力をドラム3に伝えるドラム式洗濯機の内部構造を示す図である。図9は内部構造が見えるように前面カバー1cと操作パネル6を外した正面図であり、図10は内部構造が見えるように後面カバー1dを外して背面図である。図中の矢印は脱水時のドラム3の回転方向を示している。ベルト51を介することでモータ52を外槽2の背面に設置する必要がないために、前後方向の設置スペースを低減することができる構造となる。このような場合、モータ52は外槽2の側面に設置することになる。ベルト51を介する構成のドラム式洗濯機では、モータ52に整流子モータを使用する場合が多い。整流子モータでは、コスト低減などの点から振動検出装置54を設置しない場合が多い。脱水時にドラムを高速で回転させるためには、ドラム3内のアンバランス状態を把握する必要があるため、高速での脱水を行っていない。しかし、脱水性能を向上させるためには、ドラム3を高速で回転させる必要があり、整流子モータを使ったドラム式洗濯機においても、振動検出装置54を採用する必要がある。整流子モータは高速で回転すると振動検出装置54のノイズの原因となるため、整流子モータは振動検出装置54の設置位置を避けた位置に設置することが望ましい。
図9に示すように、外枠1の上部は洗剤ボックス11や基板55などが配置されるため、モータ52は外槽2の下部に設置することが望ましい。さらに、外枠1の内部を有効に使うために、外槽2の真下ではなく左右にずらして設置する。このようにすることで、本体の高さを低減することができる。モータ52は振動検出装置54のノイズの原因となるため、近くに設置することは望ましくない。そこで、振動検出装置54はドラム3の回転方向に対して、衣類が落下する側の下部に設置することが望ましいため、モータ52は振動検出装置54の逆側となる脱水時のドラム3の回転方向に対して、衣類が持ち上がる側に設置することが望ましい。このようにすることで、モータ52によるノイズの影響を低減することができ、高精度に振動を検出することが可能となる。
本実施例で振動検出装置54を外槽2の左下となる位置に設置しているが、直接外槽2の円筒部に設置すると、振動検出装置54を固定するためのネジが貫通しないように、外槽2の板厚を大きくする必要がある。そこで、図9に示すように、外槽2に突起部54aを設け、振動検出装置54を突起部54aに設置することで、必要以上に外槽2の板厚を大きくすることがなくなる。また、図9に示す位置に振動検出装置54を外槽2の径方向に固定すると、振動検出装置54の検出方向が略水平方向、上下方向とならないため、外槽3の振動の検出が難しくなる。そこで、外槽2に設ける突起部54aは略水平方向もしくは略上下方向となることが望ましく、本実施例では略水平方向となるように設置している。
図11および図12にベルト51をモータ52とドラム3のシャフト(図示せず)に固定されたプーリー53に接続することで、モータ52の動力をドラム3に伝えるドラム式洗濯機で、振動検出装置54を上部に設置する場合のドラム式洗濯機の内部構造を示す。図11は内部構造が見えるように前面カバー1cと操作パネル6を外した正面図であり、図12は内部構造が見えるように後面カバー1dを外した背面図である。図中の矢印は脱水時のドラム3の回転方向を示している。操作パネル6は操作性の観点から外枠1の上部に設置することが望ましい。操作パネル6と基板55とを電気的に接続するために配線56でつなぐ必要がある。近い位置に設置することで配線56の長さを短くすることができるため、基板55は外枠1の上部に設置することが望ましい。また、振動検出装置54と基板55を繋ぐ配線56が長いとノイズの影響を受けやすくなるため、振動検出装置54を外槽2の上部に設置することで配線56を短くすることができる。さらに他の実施例でも述べたように、振動検出装置54を外槽2の上部に設置する場合は、左右方向において脱水時のドラム2の回転方向に対して衣類が上昇する側に設置することが望ましい。図9に示すようにドラム2の回転方向が反時計回りの場合、右上となる。従って、基板55も外枠1の右側に設置することで、振動検出装置54と基板55を繋ぐ配線56を短くすることができ、ノイズの影響を低減することができる。
さらに、使いやすさや、給水のしやすさで洗剤ボックス11は外枠1の上部に設置することが望ましい。基板55が脱水時のドラム3の回転方向に対して衣類が上昇する側に設置するため、洗剤ボックス11を反対側となる脱水時のドラム3の回転方向に対して衣類が落下する側の上部に設置することで、外枠1内の空間を有効に使うことができ、本体のサイズを小さくすることができる。
本実施例では、モータ52の動力をベルト51を介してドラム3に伝えるドラム式洗濯機を例に説明したが、ベルト51を介してモータ52の動力を伝えるドラム式洗濯機に限らず、モータ52をドラム3の回転軸と同軸となるように設置し、直接駆動するドラム式洗濯機についても同様である。
1 外枠
2 外槽
3 ドラム
4、52 モータ
5 防振支持機構
6 操作パネル
7 ドア
8 給水ホース接続口
9 給水弁
10 液体供給ユニット
11 洗剤ボックス
12 排水ポンプ
20 シャフト
21 外槽カバー
30、53 振動検出装置
41 サスペンション
42 ダンパ
51 ベルト
54 乾燥用風路
55 基板
56 配線
100 ドラム式洗濯機

Claims (5)

  1. 洗濯物を収容するドラムと、前記ドラムを内包する外槽と、前記ドラムを回転駆動する駆動機構と、前記駆動機構を制御する制御装置と、前記外槽の振動変位を検出する振動検出装置を備えた洗濯機において、
    前記振動検出装置を脱水時に、左右方向に対してドラムが回転することで衣類が落下する向きかつドラムの回転中心よりも下側、もしくは左右方向に対してドラムが回転することで衣類が持ち上がる向きかつドラムの回転中心よりも上側に設置することを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 洗濯物を収容するドラムと、前記ドラムを内包する外槽と、前記ドラムを回転駆動する駆動機構と、前記駆動機構を制御する制御装置と、前記外槽の下部に接続された減衰機構と、前記外槽の振動変位を検出する振動検出装置を備えた洗濯機において、
    前記振動検出装置を前記防振支持機構と前記外槽との接続部よりも左右方向における外側に設置することを特徴とするドラム式洗濯機。
  3. 請求項1乃至2に記載の洗濯機において、前記振動検出装置を前記外槽に設けたリブ、もしくは前記外槽に設けた突起部に設置することを特徴とするドラム式洗濯機。
  4. 請求項1乃至2に記載の洗濯機において、前記駆動機構はベルトを介して前記ドラムを駆動し、前記駆動機構を、脱水時に左右方向に対してドラムが回転することで衣類が持ち上がる向きかつドラムの回転中心よりも下側に設置することを特徴とするドラム式洗濯機。
  5. 請求項1乃至2に記載の洗濯機において、前記ドラムなどを制御する基板を左右方向に対してドラムが回転することで衣類が持ち上がる向きかつドラムの回転中心よりも上側に設置することを特徴とするドラム式洗濯機。
JP2012017480A 2012-01-31 2012-01-31 洗濯機 Pending JP2013153994A (ja)

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