JP2013153281A - 無線通信装置、近接判断方法、プログラムおよび無線通信システム - Google Patents

無線通信装置、近接判断方法、プログラムおよび無線通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】他の無線通信装置の近接を適切に判断する。
【解決手段】他の無線通信装置から送信された無線信号の受信信号強度を測定する測定部と、前記他の無線通信装置との通信結果に基づいて近接判断のための閾値を設定する閾値設定部と、前記閾値設定部により設定された前記閾値と、前記測定部により測定される受信信号強度との関係から、前記他の無線通信装置の近接を判断する近接判断部と、を備える、無線通信装置。
【選択図】図3

Description

本開示は、無線通信装置、近接判断方法、プログラムおよび無線通信システムに関する。
近年、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11に代表される無線LAN(Local Area Network)システムは、機器の自由度が高い等の利点から、有線ネットワークに代わり普及しつつある。例えば、特許文献1に記載されているように、IEEE802.11で規定される無線LANシステムは、親機として動作するアクセスポイント、および子機として動作する複数のステーションからなる無線通信装置のグループで構成され、1のアクセスポイントは複数のステーションが接続される。
また、Wi−Fi Allianceにより策定されたWi−Fiダイレクトでは、複数の無線通信装置が互いの存在を検出し(Device Discovery、Service Discovery)、WPS(Wi−Fi Protected Setup)で機器認証を行うことにより直接的な接続を確立する。また、このWi−Fiダイレクトでは、複数の無線通信装置が親機(Group Owner)または子機(Client)のいずれとしての役割を担うかを決定して通信グループを形成する。なお、無線通信装置がアクセスポイントを介さずに直接通信する技術は例えば特許文献1および特許文献2などに記載されている。
特許第4307227号公報 特開2005−136897号公報
このような無線通信装置が他の無線通信装置の近接を判断するための方法として、他の無線通信装置から送信される無線信号の受信信号強度が閾値を上回るか否かを判断することが考えられる。しかし、無線通信装置の受信信号強度は、他の無線通信装置との距離が同一であっても、アンテナ感度、送信側の電波放射パターン、送信電力強度、および筐体(アンテナが筐体に内蔵される場合)により変化する。このため、無線信号の受信信号強度と画一的な閾値との比較で他の無線通信装置の近接を適切に判断することは困難であった。
そこで、本開示では他の無線通信装置の近接を適切に判断することが可能な、新規かつ改良された無線通信装置、近接判断方法、プログラムおよび無線通信システムを提案する。
本開示によれば、他の無線通信装置から送信された無線信号の受信信号強度を測定する測定部と、前記他の無線通信装置との通信結果に基づいて近接判断のための閾値を設定する閾値設定部と、前記閾値設定部により設定された前記閾値と、前記測定部により測定される受信信号強度との関係から、前記他の無線通信装置の近接を判断する近接判断部と、を備える無線通信装置が提供される。
また、本開示によれば、他の無線通信装置から送信された無線信号の受信信号強度を測定することと、前記他の無線通信装置との通信結果に基づいて近接判断のための閾値を設定することと、前記閾値と、前記受信信号強度との関係から、前記他の無線通信装置の近接を判断することと、を含む近接判断方法が提供される。
また、本開示によれば、コンピュータを、他の無線通信装置から送信された無線信号の受信信号強度を測定する測定部と、前記他の無線通信装置との通信結果に基づいて近接判断のための閾値を設定する閾値設定部と、前記閾値設定部により設定された前記閾値と、前記測定部により測定される受信信号強度との関係から、前記他の無線通信装置の近接を判断する近接判断部と、として機能させるためのプログラムが提供される。
また、本開示によれば、第1の無線通信装置と、前記第1の無線通信装置から送信された無線信号の受信信号強度を測定する測定部、前記第1の無線通信装置との通信結果に基づいて近接判断のための閾値を設定する閾値設定部、および、前記閾値設定部により設定された前記閾値と、前記測定部により測定される受信信号強度との関係から、前記第1の無線通信装置の近接を判断する近接判断部、を有する第2の無線通信装置と、を備える無線通信システムが提供される。
以上説明したように本開示によれば、他の無線通信装置の近接を適切に判断することができる。
本開示の実施形態による無線通信システムの構成を示した説明図である。 Wi−Fiダイレクトによるダイレクト接続の確立手順の一例を示した説明図である。 本開示の実施形態による無線通信装置の構成を示した機能ブロック図である。 表示制御部が生成する表示画面の具体例を示した説明図である。 第1の閾値設定方法を示したシーケンス図である。 第1の閾値設定方法の変形例を示したシーケンス図である。 第1の閾値設定方法のWi−Fiダイレクトへの第1の適用例を示したシーケンス図である。 第1の閾値設定方法のWi−Fiダイレクトへの第2の適用例を示したシーケンス図である。 第1の閾値設定方法のWi−Fiダイレクトへの第3の適用例を示したシーケンス図である。 第1の閾値設定方法のWi−Fiダイレクトへの第4の適用例を示したシーケンス図である。 第2の閾値設定方法を示したフローチャートである。 第2の閾値設定方法のWi−Fiダイレクトへの第1の適用例を示したシーケンス図である。 第2の閾値設定方法のWi−Fiダイレクトへの第2の適用例を示したシーケンス図である。 無線通信装置のハードウェア構成を示した説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成を、必要に応じて無線通信装置20Aおよび20Bのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、無線通信装置20Aおよび20Bを特に区別する必要が無い場合には、単に無線通信装置20と称する。
また、以下に示す項目順序に従って本開示を説明する。
1.無線通信システムの構成
2.無線通信装置の構成
3.第1の閾値設定方法
4.第2の閾値設定方法
5.第3の閾値設定方法
6.変形例
7.ハードウェア構成
8.むすび
<1.無線通信システムの構成>
本開示による技術は、一例として「2.無線通信装置の構成」〜「6.変形例」において詳細に説明するように、多様な形態で実施され得る。また、本開示の実施形態による無線通信装置(20)は、
A.他の無線通信装置から送信された無線信号の受信信号強度を測定する測定部(218)と、
B.前記他の無線通信装置との通信結果に基づいて近接判断のための閾値を設定する閾値設定部(220)と、
C.前記閾値設定部により設定された前記閾値と、前記測定部により測定される受信信号強度との関係から、前記他の無線通信装置の近接を判断する近接判断部(224)と、
を備える。
以下では、まず、このような無線通信装置からなる無線通信システムの構成について図1を参照して説明する。
図1は、本開示の実施形態による無線通信システムの構成を示した説明図である。図1に示したように、本開示の実施形態による無線通信システムは、無線通信装置20Aおよび無線通信装置20Bを備える。
無線通信装置20Aおよび無線通信装置20Bは、無線通信機能を有し、通信グループを形成してアクセスポイントを介することなく直接通信することができる。例えば、無線通信装置20Aと無線通信装置20Bが通信グループを形成した場合、無線通信装置20Aが無線通信装置20Bにコンテンツデータを直接送信することにより、無線通信装置20Aに記憶されているコンテンツデータを無線通信装置20Bに表示させることが可能である。
また、無線通信装置20は、近接判断のための閾値T1およびT2を有する。例えば、接続を要求する側の無線通信装置20Aは、無線通信装置20Bのような他の無線通信装置20が近傍に存在するか否かを判断するための閾値TA1、および他の無線通信装置20に接続要求を行うか否かを判断するための閾値TA2を有する。ただし、閾値TA1と閾値TA2は同じ値(閾値TA)であってもよく、この場合、無線通信装置20Aは、無線通信装置20BのRSSI(Received Signal Strength Indicator)が閾値TAを上回る場合に無線通信装置20Bが近傍に存在すると判断すると共に、無線通信装置20Bに接続要求を行う。
また、接続要求を待機する側の無線通信装置20Bは、無線通信装置20Aのような他の無線通信装置20が近傍に存在するか否かを判断するための閾値TB1、および他の無線通信装置からの接続要求を許可するか否かを判断するための閾値TB2を有する。ただし、閾値TB1と閾値TB2は同じ値(閾値TB)であってもよく、この場合、無線通信装置20Bは、無線通信装置20AのRSSIが閾値TAを上回る場合に無線通信装置20Bが近傍に存在すると判断すると共に、無線通信装置20Aからの接続要求を許可する。
なお、図1においては無線通信装置20Aの一例としてスマートフォンを示し、無線通信装置20Bの一例として表示装置を示しているが、無線通信装置20はかかる例に限定されない。例えば、無線通信装置20は、PC(Personal Computer)、携帯型音楽再生装置、家庭用映像処理装置(DVDレコーダ、ビデオデッキなど)、家庭用映像表示装置、PDA(Personal Digital Assistants)、家庭用ゲーム機器、家電機器、携帯用映像処理装置、撮像装置、携帯用ゲーム機器などの情報処理装置であってもよい。
また、無線通信装置20間で送受信されるコンテンツデータとしては、音楽、講演およびラジオ番組などの音声データや、映画、テレビジョン番組、ビデオプログラム、写真、文書、絵画および図表などの映像データや、ゲームおよびソフトウェアなどの多様なデータが挙げられる。
(Wi−Fiダイレクト)
上記のように、無線通信装置20同士が直接通信するための通信規格の一例として、Wi−Fiダイレクトが知られている。このWi−Fiダイレクトでは、複数の無線通信装置20が互いの存在を検出し(Device Discovery、Service Discovery)、WPS(Wi−Fi Protected Setup)で機器認証を行うことによりダイレクト接続を確立する。また、このWi−Fiダイレクトでは、複数の無線通信装置20がGO(Group Owner)またはクライアントのいずれとしての役割を担うかを決定して通信グループを形成する。以下、このようなWi−Fiダイレクトによる通信グループの形成手順について図2を参照して具体的に説明する。
図2は、Wi−Fiダイレクトによるダイレクト接続の確立手順の一例を示した説明図である。図2に示したように、まず、ダイレクト接続を行うアプリケーションの開始をユーザにより指示されると、無線通信装置20Aは、S302およびS304に示すDevice Discoveryを行う。具体的には、無線通信装置20Aは、プローブリクエスト(応答要求信号)を送信し(S302)、このプローブリクエストに対するプローブレスポンス(応答信号)を無線通信装置20Bから受信することにより(S304)、無線通信装置20Bの存在を発見する。
その後、無線通信装置20Aは、S306およびS308に示すService Discoveryを行う。具体的には、無線通信装置20Aは、Device Discoveryで発見した無線通信装置20Bが対応しているサービスを問い合わせるService Discovery Queryを送信する(S306)。そして、無線通信装置20Aは、Service Discovery Responseを無線通信装置20Bから受信することにより(S308)、無線通信装置20Bが対応しているサービスを把握する。
続いて、無線通信装置20Aは、無線通信装置20Bとの間で、S310〜S316に示すGroup Formationを行う。具体的には、無線通信装置20Aおよび20Bは、Group Ownerとして動作すべき優先度を示す情報を交換し、当該優先度の高い方がGroup Ownerとして動作することを決定する(S310〜S316)。図2では、無線通信装置20BがGroup Ownerとして動作し、無線通信装置20AがClientとして動作することが決定された例を示している。
その後、無線通信装置20Aおよび20Bは、preAuthentication、WPS exchange、Authentication、4 way handshakeなどの認証/接続処理を行うことにより(S318〜S324)、ダイレクト接続を確立する(S326)。
(背景)
上述したように、無線通信装置20は、近接判断のための閾値Tに基づいて他の無線通信装置の近接を検出したり、他の無線通信装置との接続処理を開始したりすることができる。
しかし、無線通信装置20のRSSIは、他の無線通信装置20との距離が同一であっても、アンテナ感度、送信側の電波放射パターン、送信電力強度、および筐体(アンテナが筐体に内蔵される場合)により変化する。
このため、一方の無線通信装置20AのRSSIは閾値TAを上回るが、他方の無線通信装置20BのRSSIは閾値TBを下回る状態が生じ得る。すなわち、無線通信装置20Aは無線通信装置20Bが近傍に存在すると判断しているのに、無線通信装置20Bは無線通信装置20Aが近傍に存在していないと判断する状態が生じ得る。このように、無線信号のRSSIと画一的な閾値との比較で他の無線通信装置20の近接を適切に判断することは困難である。
そこで、上記事情を一着眼点にして本開示の実施形態による無線通信装置20を創作するに至った。本開示の実施形態による無線通信装置20は、他の無線通信装置20との通信により近接判断のための閾値を動的に設定することにより、他の無線通信装置20の近接を適切に判断することが可能である。以下、このような本開示の実施形態による無線通信装置20について詳細に説明する。
<2.無線通信装置の構成>
図3は、本開示の実施形態による無線通信装置20の構成を示した機能ブロック図である。図3に示したように、本開示の実施形態による無線通信装置20は、通信部216と、閾値設定部220と、記憶部222と、近接判断部224と、通信制御部226と、表示制御部228と、操作部230と、表示部232と、を備える。
(通信部)
通信部216は、受信処理を行う受信部、および送信処理を行う送信部としての機能を有する。例えば、通信部216は、通信制御部226からの要求に応じて各種データフレーム、データパケットを作成し、各種データヘッダやFCS(Frame Check Sequence)などの誤り検出符号の付加などの処理を行う。さらに、通信部216は、当該処理後のデータから搬送波の周波数帯の変調信号を生成し、変調信号を無線信号に変換して送信する。
また、通信部216は、無線信号を受信すると、無線信号をダウンコンバージョンし、ビット列に変換することにより各種データフレームを復号する。そして、通信部216は、各種データフレームに付加されているヘッダを解析し、誤り検出符号に基づいてデータフレームに誤りがあるか否かを検出する。また、通信部216は、測定部218としての機能を有し、この受信処理の際に無線信号のRSSI(受信信号強度)を測定する。
(閾値設定部)
閾値設定部220は、他の無線通信装置20との通信結果に基づいて近接判断のための閾値Tを設定する。より詳細には「3.第1の閾値設定方法」および「4.第2の閾値設定方法」において説明するように、閾値設定部220は、測定部218により測定されたRSSIに基づいて閾値Tを設定する。
(記憶部)
記憶部222は、無線通信装置20のデータ処理の作業領域としての役割、または各種コンテンツデータを保持する記憶媒体としての機能を有する。また、記憶部222は、閾値設定部220により設定された閾値Tを記憶する。
このような記憶部222は、不揮発性メモリ、磁気ディスク、光ディスク、およびMO(Magneto Optical)ディスクなどの記憶媒体であってもよい。不揮発性メモリとしては、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)があげられる。また、磁気ディスクとしては、ハードディスクおよび円盤型磁性体ディスクなどがあげられる。また、光ディスクとしては、CD(Compact Disc)、DVD−R(Digital Versatile Disc Recordable)およびBD(Blu−Ray Disc(登録商標))などがあげられる。
(近接判断部)
近接判断部224は、測定部218により測定されたRSSIが、記憶部222に記憶された閾値Tを上回るか否かに基づき、他の無線通信装置20の近接を判断する。例えば、近接判断部224は、測定部218により測定されたRSSIが閾値TA1を上回る場合、他の無線通信装置20が近傍に存在すると判断する。また、近接判断部224は、測定部218により測定されたRSSIが閾値TA2を上回る場合、他の無線通信装置20と接続処理を行うと判断する。
(通信制御部)
通信制御部226は、通信部216による受信処理および送信処理などを制御する。例えば、通信制御部226は、利用周波数の決定、制御メッセージの作成や送信命令、制御メッセージの解釈、接続処理制御などの動作を行う。なお、制御メッセージとしては、ビーコン、ビーコンの受信応答、プローブリクエスト、プローブレスポンスなどの報知情報、Service Discovery Query、Service Discovery Responseなどがあげられる。
また、通信制御部226は、近接判断部224による判断結果に基づいて他の無線通信装置20との接続処理を制御する。例えば、通信制御部226は、他の無線通信装置20のRSSIが閾値TA2を上回ると近接判断部224により判断された場合、他の無線通信装置20への接続要求、または接続許可を制御する。また、通信制御部226は、近接判断部224により近傍に存在すると判断された他の無線通信装置20の識別情報やRSSIなどからなる近傍装置リストを作成し、記憶部222に近傍装置リストを記憶させてもよい。
(表示制御部、操作部、表示部)
操作部230は、ユーザ操作を受け付けるための構成である。この操作部230は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチまたはレバーであってもよい。表示制御部228は、表示部232の表示を制御する。例えば、表示制御部228は、近接判断部224により近傍に存在すると判断された他の無線通信装置20の表示を含む表示画面を生成し、生成した表示画面を表示部232に表示させてもよい。ここで、図4を参照し、表示制御部228が生成する表示画面の具体例を説明する。
図4は、表示制御部228が生成する表示画面の具体例を示した説明図である。図4に示したように、表示制御部228は、近傍に存在すると判断された他の無線通信装置20のうちで、接続を許可する相手をユーザが選択するための表示画面を表示部232に表示させてもよい。より具体的には、ユーザは、図4に示した表示画面においてチェックボタン42を選択することにより、接続を許可する相手を選択することが可能である。なお、図4には接続を許可する相手を選択するための表示画面の一例を示しているが、表示制御部228は、接続を禁止する相手を選択するための表示画面を生成してもよい。
<3.第1の閾値設定方法>
以上、本開示の実施形態による無線通信装置20の構成を説明した。続いて、無線通信装置20による第1の閾値設定方法を説明する。第1の閾値設定方法によれば、2つの無線通信装置20の各々が、他方の無線通信装置20が近傍に存在すると判断する距離、または他方の無線通信装置20との接続処理を行うと判断する距離の差分を小さくすることが可能である。
(第1の閾値設定方法の概略)
第1の閾値設定方法においては、通信部216が、他の無線通信装置20から、他の無線通信装置20の閾値Tを示す情報、および、他の無線通信装置20におけるRSSIを示す情報を受信し、閾値設定部220が、測定部218により測定されたRSSIに加え、他の無線通信装置20の閾値T、および他の無線通信装置におけるRSSIに基づいて閾値Tを設定する。以下、図5を参照し、より具体的に説明する。
図5は、第1の閾値設定方法を示したシーケンス図である。図5に示したように、まず、無線通信装置20Aがフレームf1を送信すると(S104)、無線通信装置20Bの測定部218がフレームf1のRSSIを測定する(S108)。そして、無線通信装置20Bは、フレームf2により、S108で測定したフレームf1のRSSI、および無線通信装置20Bの近接判断のための閾値TB1を送信する(S112)。なお、無線通信装置20Bは、フレームf2により、S108で測定したフレームf1のRSSIと、無線通信装置20Bの近接判断のための閾値TB1との差分の演算結果を送信してもよい。
続いて、無線通信装置20Aの測定部218は、フレームf2のRSSIを測定する(S116)。そして、無線通信装置20Aの閾値設定部220は、S116で測定されたフレームf2のRSSI、S112で受信した無線通信装置20BにおけるRSSIおよび閾値TB1に基づき、近接判断のための閾値TAを設定し、記憶部222に閾値TAを記憶させる。
より詳細に説明すると、閾値設定部220は、無線通信装置20BにおけるRSSIおよび閾値TB1の差分と、S116で測定されたフレームf2のRSSIと閾値TAとの差分が等しくなるように閾値TAを設定してもよい。すなわち、下記の数式に従って閾値TAを設定してもよい。
閾値TA=閾値TB1
−無線通信装置20Bにおけるフレームf1のRSSI
+フレームf2のRSSI
かかる構成により、無線通信装置20Aおよび20Bの各々が、他方の無線通信装置20が近傍に存在すると判断する距離の差分を小さくすることが可能である。その結果、無線通信装置20Aは無線通信装置20Bが近傍に存在すると判断しているのに、無線通信装置20Bは無線通信装置20Aが近傍に存在していないと判断する状態の発生を抑制することができる。
なお、上記の数式における閾値TB1を閾値TB2に置き換えることにより、無線通信装置20Aおよび20Bの各々が、他方の無線通信装置20との接続処理を行うと判断する距離の差分を小さくすることが可能である。また、ここでは、他の無線通信装置20が近傍に存在するか否かを判断するための閾値TA1、および他の無線通信装置20に接続要求を行うか否かを判断するための閾値TA2が同一の閾値TAである例を説明しているが、閾値TA1と閾値TA2は異なる値であってもよい。
続いて、無線通信装置20Aの近接判断部224は、無線通信装置20Aの測定部218により測定されたRSSIが閾値TAを上回るか否かを判断する(S124)。測定部218により測定されたRSSIが閾値TA以下である場合、測定部218によるRSSIの測定(S128)、およびS124の判断が繰り返される。一方、測定部218により測定されたRSSIが閾値TAを上回ると判断された場合、通信制御部226は、無線通信装置20Bに接続要求を送信する(S136)。
一方、無線通信装置20Bの閾値設定部220は、閾値TB2を設定し、無線通信装置20Bの記憶部222閾値TB2を記憶させる(S124)。ここで、本実施形態においては、無線通信装置20Aが接続要求を送信するときには無線通信装置20BのRSSIも閾値TB1を上回っていると考えられる。このため、無線通信装置20Bの閾値設定部220は、接続要求を常に許可する場合には閾値TB2を閾値TB1と同一の値に設定してもよい。一方、無線通信装置20Bの閾値設定部220は、接続要求を必ずしも許可しない場合には閾値TB2を閾値TB1よりも高い値に設定してもよい。
続いて、無線通信装置20Bの近接判断部224は、無線通信装置20Bの測定部218により測定されたRSSIが閾値TB1を上回るか否かを判断する(S126)。測定部218により測定されたRSSIが閾値TB1以下である場合、測定部218によるRSSIの測定(S130)、およびS126の判断が繰り返される。一方、測定部218により測定されたRSSIが閾値TB1を上回る場合、無線通信装置20Bの近接判断部224は、無線通信装置20Aが近傍に存在すると判断する(S134)。
その後、無線通信装置20Bが無線通信装置20Aから接続要求を受信すると(S136)、無線通信装置20Bの測定部218により測定されたRSSIが閾値TB2を上回るか否かを無線通信装置20Bの近接判断部224が判断する(S140)。そして、測定部218により測定されたRSSIが閾値TB2を上回る場合、無線通信装置20Bは無線通信装置20Aに対して接続許可を応答する(S144)。
−変形例−
なお、上記では無線通信装置20Bが閾値TB1と閾値TB2を区別して扱う例を説明したが、無線通信装置20Bが閾値TB1と閾値TB2に同一の閾値TBを用いる場合、図5に示したフローは図6に示すように変形される。
図6は、第1の閾値設定方法の変形例を示したシーケンス図である。図6に示したように、まず、無線通信装置20Aがフレームf1を送信すると(S104)、無線通信装置20Bの測定部218がフレームf1のRSSIを測定する(S108)。そして、無線通信装置20Bは、フレームf2により、S108で測定したフレームf1のRSSI、および無線通信装置20Bの近接判断のための閾値TBを送信する(S112)。
続いて、無線通信装置20Aの測定部218は、フレームf2のRSSIを測定する(S116)。そして、無線通信装置20Aの閾値設定部220は、S116で測定されたフレームf2のRSSI、S112で受信した無線通信装置20BにおけるRSSIおよび閾値TBに基づき、近接判断のための閾値TAを設定し、記憶部222に閾値TAを記憶させる。
より詳細に説明すると、閾値設定部220は、無線通信装置20BにおけるRSSIおよび閾値TBの差分と、S116で測定されたフレームf2のRSSIと閾値TAとの差分が等しくなるように閾値TAを設定してもよい。すなわち、下記の数式に従って閾値TAを設定してもよい。
閾値TA=閾値TB
−無線通信装置20Bにおけるフレームf1のRSSI
+フレームf2のRSSI
続いて、無線通信装置20Aの近接判断部224は、無線通信装置20Aの測定部218により測定されたRSSIが閾値TAを上回るか否かを判断する(S124)。測定部218により測定されたRSSIが閾値TA以下である場合、測定部218によるRSSIの測定(S128)、およびS124の判断が繰り返される。一方、測定部218により測定されたRSSIが閾値TAを上回ると判断された場合、通信制御部226は、無線通信装置20Bに接続要求を送信する(S136)。
一方、無線通信装置20Bの閾値設定部220は、無線通信装置20Bの測定部218により測定されたRSSIが閾値TBを上回るか否かを判断する(S127)。測定部218により測定されたRSSIが閾値TB以下である場合、測定部218によるRSSIの測定(S130)、およびS127の判断が繰り返される。一方、測定部218により測定されたRSSIが閾値TBを上回る場合、無線通信装置20Bの近接判断部224は、無線通信装置20Aが近傍に存在すると判断する(S135)。
その後、無線通信装置20Bが無線通信装置20Aから接続要求を受信すると(S136)、無線通信装置20Bは無線通信装置20Aに対して接続許可を応答する(S144)。
(Wi−Fiダイレクトへの適用例)
以上、第1の閾値設定方法について説明した。続いて、第1の閾値設定方法による動作のWi−Fiダイレクトへの適用例を説明する。
−第1の適用例:図7
図7は、第1の閾値設定方法のWi−Fiダイレクトへの第1の適用例を示したシーケンス図である。図7に示したように、無線通信装置20Aおよび無線通信装置20Bは、S402〜S408に示すDevice Discoveryを行う。具体的には、無線通信装置20Aは、プローブリクエストを送信し(S402)、このプローブリクエストに対するプローブレスポンスを無線通信装置20Bから受信することにより(S404)、無線通信装置20Bの存在を発見する。同様に、無線通信装置20Bは、プローブリクエストを送信し(S406)、このプローブリクエストに対するプローブレスポンスを無線通信装置20Aから受信することにより(S408)、無線通信装置20Aの存在を発見する。
その後、無線通信装置20Aおよび無線通信装置20Bは、S410およびS412に示すService Discoveryを行う。具体的には、無線通信装置20Aは、Device Discoveryで発見した無線通信装置20Bが対応しているサービスを問い合わせるService Discovery Queryを送信する(S410)。そして、無線通信装置20Aは、Service Discovery Responseを無線通信装置20Bから受信することにより(S412)、無線通信装置20Bが対応しているサービスを把握する。
上記のようなDevice DiscoveryおよびService Discoveryの過程で、無線通信装置20Aおよび20Bは上述した第1の閾値設定方法を実行し、設定した閾値に基づいて近接判断を行う。
具体的には、無線通信装置20Aが無線通信装置20Bに送信するプローブリクエスト(S402)、プローブレスポンス(S408)、Service Discovery Query(S410)が図5に示したフレームf1に該当し得る。また、無線通信装置20Bが無線通信装置20Aに送信するプローブレスポンス(S404)、Service Discovery Response(S412)が図5に示したフレームf2に該当し得る。
すなわち、無線通信装置20Bの測定部218は、プローブリクエスト(S402)、プローブレスポンス(S408)、またはService Discovery Query(S410)のRSSIを測定する。そして、無線通信装置20Bは、直近に測定したRSSIおよび閾値TB1を、プローブレスポンス(S404)、またはService Discovery Response(S412)により無線通信装置20Aに送信する。
続いて、無線通信装置20Aの測定部218は、無線通信装置20Bから受信したプローブレスポンス(S404)、プローブリクエスト(S406)、またはService Discovery Response(S412)のRSSIを測定する。そして、無線通信装置20Aの閾値設定部220は、測定したRSSI、プローブレスポンス(S404)、またはService Discovery Response(S412)に含まれるRSSIおよび閾値TB1に基づいて閾値TAを設定する。その後、無線通信装置20Aの近接判断部224は、無線通信装置20Bから受信したプローブレスポンス(S404)、プローブリクエスト(S406)、またはService Discovery Response(S412)などの無線信号のRSSIが閾値TAを上回るか否かを判断する。同様に、無線通信装置20Bの近接判断部224は、無線通信装置20Aから受信した無線信号のRSSIが閾値TB2を上回るか否かを判断する。
この近接判断において、無線通信装置20Aが無線通信装置20Bから受信した無線信号のRSSIが閾値TAを上回り、かつ、無線通信装置20Bが無線通信装置20Aから受信した無線信号のRSSIが閾値TB2を上回る場合、無線通信装置20Aおよび無線通信装置20Bの通信制御部226は、図7に示したS414以降に示した接続処理を制御する。
具体的には、無線通信装置20Aは、無線通信装置20Bに接続を要求するユニキャストフレームを送信し(S414)、無線通信装置20Bは、無線通信装置20Aの接続要求を許可するユニキャストフレームリスポンスを送信する(S416)。
続いて、無線通信装置20Aは、無線通信装置20Bとの間で、S418〜S422に示すGroup Formationを行う。具体的には、無線通信装置20Aおよび20Bは、Group Ownerとして動作すべき優先度を示す情報を交換し、当該優先度の高い方がGroup Ownerとして動作することを決定する(S418〜S422)。その後、無線通信装置20Aおよび20Bは、図2に示したpreAuthentication、WPS exchange、Authentication、4 way handshakeなど接続手続きを行い、ダイレクト接続を確立する(S424)。
−第2の適用例:図8
図8は、第1の閾値設定方法のWi−Fiダイレクトへの第2の適用例を示したシーケンス図である。図8に示したように、無線通信装置20Aおよび無線通信装置20Bは、S402〜S408に示すDevice Discoveryを行う。その後、無線通信装置20Aおよび無線通信装置20Bは、S410およびS412に示すService Discoveryを行う。なお、Device DiscoveryおよびService Discoveryについては第1の適用例において説明した通りであるので、ここでの詳細な説明を省略する。
上記のようなDevice DiscoveryおよびService Discoveryの過程で、無線通信装置20Aおよび20Bは上述した第1の閾値設定方法を実行し、設定した閾値に基づいて近接判断を行う。
この近接判断において、無線通信装置20Aが無線通信装置20Bから受信した無線信号のRSSIが閾値TAを上回ると判断した場合、無線通信装置20Aは、無線通信装置20Bとの間で、S426〜S430に示すGroup Formationを試みる。しかし、無線通信装置20Bにおいて閾値TB2の設定、記憶が未完了である場合、図8に示したように、無線通信装置20Bは接続NGを無線通信装置20Aに通知する(S428)。
そして、無線通信装置20Bにおいて閾値TB2の設定、記憶が完了した後(S432)、無線通信装置20AがS434〜S438に示すGroup Formationを試みると、無線通信装置20Bは無線通信装置20Aとの接続を許可する(S434)。その後、無線通信装置20Aおよび20Bは、図2に示したpreAuthentication、WPS exchange、Authentication、4 way handshakeなど接続手続きを行い、ダイレクト接続を確立する(S440)。
なお、上記では閾値TB2の設定、記憶が未完了である場合に無線通信装置20Bが接続NGを無線通信装置20Aに通知する例を説明したが(S428)、無線通信装置20Bは、無線通信装置20Bが無線通信装置20Aから受信した無線信号のRSSIが閾値TB2以下である場合にも同様に接続NGを無線通信装置20Aに通知してもよい。
−第3の適用例:図9
図9は、第1の閾値設定方法のWi−Fiダイレクトへの第3の適用例を示したシーケンス図である。より詳細には、図9には、無線通信装置20BがGroup Ownerとして動作している場合に無線通信装置20AがClientとして無線通信装置20Bへの接続を試みる場合を示している。
この場合、図9に示したように、無線通信装置20Aおよび無線通信装置20Bは、S402〜S408に示すDevice Discoveryを行う。その後、無線通信装置20Aおよび無線通信装置20Bは、S410およびS412に示すService Discoveryを行う。なお、Device DiscoveryおよびService Discoveryについては第1の適用例において説明した通りであるので、ここでの詳細な説明を省略する。
上記のようなDevice DiscoveryおよびService Discoveryの過程で、無線通信装置20Aおよび20Bは上述した第1の閾値設定方法を実行し、設定した閾値に基づいて近接判断を行う。
この近接判断において、無線通信装置20Aが無線通信装置20Bから受信した無線信号のRSSIが閾値TAを上回り、かつ、無線通信装置20Bが無線通信装置20Aから受信した無線信号のRSSIが閾値TB2を上回る場合、図9に示したS414以降の処理のように、無線通信装置20Aおよび無線通信装置20Bの通信制御部226は接続処理を制御する。
具体的には、無線通信装置20Aは、無線通信装置20Bに接続を要求するユニキャストフレームを送信し(S414)、無線通信装置20Bは、無線通信装置20Aの接続要求を許可するユニキャストフレームリスポンスを送信する(S416)。
ここで、無線通信装置20BがGroup Ownerとして動作することは決定しているので、無線通信装置20Aおよび20Bは、Group Formationを行うことなく接続手続きを行い、ダイレクト接続を確立する(S424)。
−第4の適用例:図10
図10は、第1の閾値設定方法のWi−Fiダイレクトへの第4の適用例を示したシーケンス図である。より詳細には、図10には、無線通信装置20Aの周囲に複数の無線通信装置20(無線通信装置20Bおよび20C)が存在する場合を示している。
この場合、無線通信装置20Aは、図10に示すように、S402、S404BおよびS404Cに示すDevice Discoveryを行う。具体的には、無線通信装置20Aは、プローブリクエストを送信し(S402)、このプローブリクエストに対するプローブレスポンスを無線通信装置20Bおよび無線通信装置20Cから受信することにより(S404B、S404C)、無線通信装置20Bおよび20Cの存在を発見する。同様に、無線通信装置20Bは、プローブリクエストを送信し(S406)、このプローブリクエストに対するプローブレスポンスを無線通信装置20Aおよび20Cから受信することにより(S408A、S408C)、無線通信装置20Aおよび20Cの存在を発見する。
上記のようなDevice Discoveryの過程で、無線通信装置20Aは、周囲の無線通信装置20ごとに第1の閾値設定方法を実行し、設定した閾値に基づいて近接判断を行う。
具体的には、無線通信装置20Bの測定部218は、無線通信装置20Aから受信したプローブリクエスト(S402)またはプローブレスポンス(S408A)のRSSIを測定する。そして、無線通信装置20Bは、測定したRSSIおよび閾値TB1を、プローブレスポンス(S404B)により無線通信装置20Aに送信する。
同様に、無線通信装置20Cの測定部218は、無線通信装置20Aから受信したプローブリクエスト(S402)のRSSIを測定する。そして、無線通信装置20Cは、測定したRSSIおよび閾値TC1を、プローブレスポンス(S404C)により無線通信装置20Aに送信する。
続いて、無線通信装置20Aの閾値設定部220は、無線通信装置20Bから受信した無線信号のRSSI、および無線通信装置20Bから受信した無線通信装置20BにおけるRSSIおよび閾値TB1に基づき、無線通信装置20Bについての閾値TA−Bを設定する。
同様に、無線通信装置20Aの閾値設定部220は、無線通信装置20Cから受信した無線信号のRSSI、および無線通信装置20Cから受信した無線通信装置20CにおけるRSSIおよび閾値TC1に基づき、無線通信装置20Cについての閾値TA−Cを設定する。
その後、無線通信装置20Aの近接判断部224は、無線通信装置20Bから受信した無線信号のRSSIと閾値TA−Bとの比較により無線通信装置20Bの近接を判断する。同様に、無線通信装置20Aの近接判断部224は、無線通信装置20Cから受信した無線信号のRSSIと閾値TA−Cとの比較により無線通信装置20Cの近接を判断する。
この近接判断において、無線通信装置20Aが無線通信装置20Bから受信した無線信号のRSSIが閾値TA−Bを上回り、かつ、無線通信装置20Bが無線通信装置20Aから受信した無線信号のRSSIが閾値TB2を上回る場合、無線通信装置20Aおよび無線通信装置20Bの通信制御部226が図10に示したS414以降に示した接続処理を制御する。
<4.第2の閾値設定方法>
以上、無線通信装置20による第1の閾値設定方法を説明した。続いて、無線通信装置20による第2の閾値設定方法を説明する。第2の閾値設定方法によれば、近接検知のための閾値Tを事前学習により適切に設定することが可能である。
(第2の閾値設定方法の概略)
第2の閾値設定方法においては、複数の無線通信装置20を近接させた状態で各々のRSSIを測定し、測定されたRSSIを閾値に事前設定する。以下、図11を参照してより具体的に説明する。
図11は、第2の閾値設定方法を示したフローチャートである。図11に示したように、無線通信装置20の測定部218は、閾値の学習期間において(S164)、他の無線通信装置20からの受信フレームのRSSIを測定する(S168)。ここで、閾値の学習期間においては、ユーザが無線通信装置20を他の無線通信装置20の近傍に配置するものとする。そして、無線通信装置20の閾値設定部220は、S168において測定部218により測定されたRSSIを閾値TAとして設定し、記憶部222に閾値TAを記憶させる(S172)。ここで、閾値の学習期間が終了し、無線通信装置20が他の無線通信装置20から離隔される。
その後、無線通信装置20の測定部218は、他の無線通信装置20からの受信フレームのRSSIを測定し(S176)、近接判断部224が、測定部218により測定されたRSSIが閾値TAを上回るか否かを判断する(S180)。そして、測定部218により測定されたRSSIが閾値TAを上回る場合、通信制御部226は、他の無線通信装置20との接続を開始する(S184)。
(Wi−Fiダイレクトへの適用例)
以上、第2の閾値設定方法について説明した。続いて、第2の閾値設定方法による動作のWi−Fiダイレクトへの適用例を説明する。
−第1の適用例:図12
図12は、第2の閾値設定方法のWi−Fiダイレクトへの第1の適用例を示したシーケンス図である。図12に示したように、まず、閾値の学習期間においてユーザが無線通信装置20Aと無線通信装置20Bを近づける(S400)。そして、無線通信装置20Aおよび無線通信装置20Bは、S402−1〜S408−1に示すDevice Discoveryを行う。具体的には、無線通信装置20Aは、プローブリクエストを送信し(S402−1)、このプローブリクエストに対するプローブレスポンスを無線通信装置20Bから受信することにより(S404−1)、無線通信装置20Bの存在を発見する。同様に、無線通信装置20Bは、プローブリクエストを送信し(S406−1)、このプローブリクエストに対するプローブレスポンスを無線通信装置20Aから受信することにより(S408−1)、無線通信装置20Aの存在を発見する。
上記のようなDevice Discoveryの過程で、無線通信装置20Aおよび20Bは、第2の閾値設定方法を実行する。
具体的には、無線通信装置20Aの測定部218は、無線通信装置20Bが送信したプローブレスポンス(S404−1)、またはプローブリクエスト(S406−1)のRSSIを測定する。そして、無線通信装置20Aの閾値設定部220は、測定部218により測定されたRSSIを閾値TA(閾値TA1または閾値TA2であってもよい。)として設定し、記憶部222に閾値TAを記憶させる。
同様に、無線通信装置20Bの測定部218は、無線通信装置20Aが送信したプローブリクエスト(S402−1)、またはプローブレスポンス(S408−1)のRSSIを測定する。そして、無線通信装置20Bの閾値設定部220は、測定部218により測定されたRSSIを閾値TB(閾値TB1または閾値TB2であってもよい。)として設定し、記憶部222に閾値TBを記憶させる。
これにより、閾値の学習期間が終了し、ユーザが無線通信装置20Aおよび無線通信装置20Bを離隔させる(S409)。
その後、無線通信装置20Aおよび20Bは、学習期間に設定した閾値TAおよび閾値TBに基づき、S402−1〜S408−1に示すDevice Discoveryにおいて近接判断を行う。具体的には、無線通信装置20Aの近接判断部224は、無線通信装置20Bから受信したプローブレスポンス(S404−2)、プローブリクエスト(S406−2)などの無線信号のRSSIが閾値TAを上回るか否かを判断する。同様に、無線通信装置20Bの近接判断部224は、無線通信装置20Aから受信したプローブリクエスト(S402−2)、プローブレスポンス(S408−2)、などの無線信号のRSSIが閾値TBを上回るか否かを判断する。
この近接判断において、無線通信装置20Aが無線通信装置20Bから受信した無線信号のRSSIが閾値TAを上回り、かつ、無線通信装置20Bが無線通信装置20Aから受信した無線信号のRSSIが閾値TB2を上回る場合、無線通信装置20Aおよび無線通信装置20Bの通信制御部226は、図12に示したS414以降に示した接続処理を制御する。なお、S414以降の接続処理は図7を参照して説明した通りであるので、ここでの詳細な説明を省略する。
−第2の適用例:図13
図13は、第2の閾値設定方法のWi−Fiダイレクトへの第2の適用例を示したシーケンス図である。図13に示したように、まず、閾値の学習期間においてユーザが無線通信装置20Aと無線通信装置20Bを近づける(S400)。そして、無線通信装置20Aおよび無線通信装置20Bは、S402−1〜S408−1に示すDevice Discoveryを行う。そして、無線通信装置20Aおよび20Bは、図12を参照して説明したように、Device Discoveryの過程で第2の閾値設定方法を実行する。これにより閾値の学習期間が終了すると、ユーザが無線通信装置20Aおよび無線通信装置20Bを離隔させる(S409)
その後、無線通信装置20Aおよび20Bは、学習期間に設定した閾値TAおよび閾値TBに基づき、図12を参照して説明したように、S402−2〜S408−2に示すDevice Discoveryにおいて近接判断を行う。
この近接判断において、無線通信装置20Aが無線通信装置20Bから受信した無線信号のRSSIが閾値TAを上回ると判断した場合、無線通信装置20Aは、無線通信装置20Bとの間で、S426〜S430に示すGroup Formationを試みる。しかし、無線通信装置20Bが無線通信装置20Aから受信した無線信号のRSSIが閾値TB2以下である場合、図13に示したように、無線通信装置20Bは接続NGを無線通信装置20Aに通知する(S428)。
一方、無線通信装置20Aと無線通信装置20Bがさらに近づけられ、無線通信装置20Bが無線通信装置20Aから受信した無線信号のRSSIが閾値TB2を上回ると、無線通信装置20BはS434〜S438に示すGroup Formationにおいて無線通信装置20Aとの接続を許可する(S434)。
その後、無線通信装置20Aおよび20Bは、図2に示したpreAuthentication、WPS exchange、Authentication、4 way handshakeなど接続手続きを行い、ダイレクト接続を確立する(S440)。
<5.第3の閾値設定方法>
続いて、無線通信装置20による第3の閾値設定方法を説明する。無線通信装置20の通信相手の送信電力や、受信信号強度の測定精度などの特性は、通信相手の筐体形状および部品特性によって相違する。そこで、無線通信装置20は、通信相手の機器ごとの特性情報を事前に保持しておき、当該特性情報に基づいて近接判断のための閾値を通信相手ごとに設定してもよい。
例えば、無線通信装置20は、テレビジョン装置の型番xxxと閾値ppp、スマートフォンの型番yyyと閾値qqqというように、通信相手の特性情報として通信相手の型番が閾値と関連付けられた閾値リストを事前に保持してもよい。かかる構成により、通信相手の機器ごとの特性の相違を調整することが可能となる。なお、無線通信装置20は、Service Discoveryで通信相手の特性情報を取得し、特性情報と関連付けられた閾値を閾値リストから検索して設定してもよい。
<6.変形例>
以上、無線通信装置20が他の無線通信装置20との通信結果に基づいて近接判断のための閾値を設定する例を説明したが、本開示の実施形態はかかる例に限定されない。以下、本開示の実施形態の変形例を説明する。
(第1の変形例:環境変化に応じた補正)
無線通信装置20が測定するRSSIは、周辺温度や無線モジュールの温度によって、ずれが生じる。そこで、無線通信装置20は、周辺温度や無線モジュールなどの温度をセンサにより監視し、温度変化が生じた場合、温度と受信信号感度との対応表に基づいてRSSIを補正してもよい。かかる構成により、周辺温度や無線モジュールなどの温度変化による受信信号感度のずれを補正することができる。なお、補正対象は、RSSIの平均値であってもよいし、RSSIと比較される閾値(基準値)であってもよい。
(第2の変形例:時間変化に応じた補正)
上記のように、無線モジュールの温度によって無線通信装置20が測定するRSSIにずれが生じる。ここで、無線モジュールの温度は、無線モジュールの起動後からの使用時間が長くなるにつれて高くなると考えられる。そこで、無線通信装置20は、無線モジュールの起動後からの使用時間を監視し、使用時間とRSSIのずれの大きさとの対応表に基づいてRSSIを補正してもよい。かかる構成により、無線モジュールの使用時間長に応じた受信信号感度のずれを補正することが可能となる。
(第3の変形例:使用チャネルに応じた補正)
無線通信装置20が使用可能なチャネルのうち、下位周波数や上位周波数のチャネルでは、制限電波強度がスプリアスにかからないよう、送信電力を他のチャネルよりも低くされる場合がある。このようにチャネルごとに送信電力が異なる場合、RSSIもチャネルごとに変化する。そこで、無線通信装置20は、受信のために使用するチャネルの送信電力に応じて、近接判断のためにRSSIと比較される閾値を補正してもよい。例えば、送信電力が他のチャネルよりも低く設定されているチャネルを受信のために使用する場合、無線通信装置20は、近接判断のためにRSSIと比較される閾値を小さな値に補正してもよい。かかる構成により、チャネルによる送信電力あるいはRSSIの相違を調整することが可能である。
(第4の変形例:フレームレートに応じた補正)
無線通信装置20が受信するフレームのレートは多様であり、フレームレートによって送信電力も変化する。このため、無線通信装置20により測定されるRSSIもフレームレートによって変化する。そこで、無線通信装置20は、受信したフレームのフレームレートに応じて、近接判断のためにRSSIと比較される閾値を補正してもよい。例えば、フレームレートが低い場合、送信電力も低いと考えられるので、無線通信装置20は、近接判断のためにRSSIと比較される閾値を小さな値に補正してもよい。かかる構成により、フレームレートによる送信電力の相違を調整することが可能である。
(第5の変形例:通信相手に応じた補正)
通信相手の無線通信装置ごとに、筐体の形状および部品特性などに起因して送信電力のような特性に相違がある。そこで、無線通信装置20は、通信相手の無線通信装置ごとに特性情報をデータとして事前に保存しておき、当該特性情報に基づいて近接判断のためにRSSIと比較される閾値を補正してもよい。例えば、無線通信装置20は、送信電力の小さな通信相手について、近接判断のためにRSSIと比較される閾値を小さな値に補正してもよい。かかる構成により、通信相手の無線通信装置ごとの特性の相違を調整することが可能である。
(第6の変形例:測定した受信信号強度の補正)
無線通信装置20は、第2の閾値設定方法の学習期間において、受信したフレームの受信信号強度の包絡線検波をし、検波された包絡線の上側、下側、中央値、または平均値を閾値に設定してもよい。また、無線通信装置20は、第3の閾値設定方法を実現するための閾値リストに保存する機器ごとの閾値を上述した包絡線検波の結果を用いて設定してもよい。
(第7の変形例:閾値の設定方法)
無線通信装置20は、一定時間内の受信信号強度の変化量(変化率)を閾値として用いてもよい。例えば、無線通信装置20の通信相手が無線通信装置20に近づくと、無線通信装置20により監視される通信相手の受信信号強度の変化量が高くなる。このため、無線通信装置20は、通信相手が無線通信装置20に近づいてきたときに近接を判断することが可能となる。なお、当該第7の変形例は、他の方法と組み合わせることも可能である。例えば、無線通信装置20は、受信信号強度の閾値、および受信信号強度の変化量の閾値を用い、受信信号強度が受信信号強度の閾値より高く、かつ、受信信号強度の変化量が受信信号強度の変化量の閾値以上である場合に通信相手が近接していると判断してもよい。
<7.ハードウェア構成>
以上、本開示の各実施形態を説明した。上述した閾値設定および近接判断などの情報処理は、ソフトウェアと、以下に説明する無線通信装置20のハードウェアとの協働により実現される。
図14は、無線通信装置20のハードウェア構成を示した説明図である。図14に示したように、無線通信装置20は、CPU(Central Processing Unit)201と、ROM(Read Only Memory)202と、RAM(Random Access Memory)203と、入力装置208と、出力装置210と、ストレージ装置211と、ドライブ212と、撮像装置213と、通信装置215とを備える。
CPU201は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って無線通信装置20内の動作全般を制御する。また、CPU201は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM202は、CPU201が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM203は、CPU201の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバスにより相互に接続されている。
入力装置208は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチおよびレバーなどユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU201に出力する入力制御回路などから構成されている。無線通信装置20のユーザは、該入力装置208を操作することにより、無線通信装置20に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
出力装置210は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置およびランプなどの表示装置を含む。さらに、出力装置210は、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置を含む。例えば、表示装置は、撮像された画像や生成された画像などを表示する。一方、音声出力装置は、音声データ等を音声に変換して出力する。
ストレージ装置211は、本実施形態にかかる無線通信装置20の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置211は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含んでもよい。このストレージ装置211は、CPU201が実行するプログラムや各種データを格納する。
ドライブ212は、記憶媒体用リーダライタであり、無線通信装置20に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ212は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体24に記録されている情報を読み出して、RAM203に出力する。また、ドライブ212は、リムーバブル記憶媒体24に情報を書き込むこともできる。
撮像装置213は、光を集光する撮影レンズおよびズームレンズなどの撮像光学系、およびCCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの信号変換素子を備える。撮像光学系は、被写体から発せられる光を集光して信号変換部に被写体像を形成し、信号変換素子は、形成された被写体像を電気的な画像信号に変換する。
通信装置215は、例えば、ネットワーク12に接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。また、通信装置215は、無線LAN(Local Area Network)対応通信装置であっても、LTE(Long Term Evolution)対応通信装置であっても、有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。
なお、ネットワーク12は、ネットワーク12に接続されている装置から送信される情報の有線、または無線の伝送路である。例えば、ネットワーク12は、インターネット、電話回線網、衛星通信網などの公衆回線網や、Ethernet(登録商標)を含む各種のLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などを含んでもよい。また、ネットワーク12は、IP−VPN(Internet Protocol−Virtual Private Network)などの専用回線網を含んでもよい。
<8.むすび>
以上説明したように、本開示の第1の閾値設定方法によれば、無線通信装置20Aおよび20Bの各々が、他方の無線通信装置20が近傍に存在すると判断する距離の差分を小さくすることが可能である。その結果、無線通信装置20Aは無線通信装置20Bが近傍に存在すると判断しているのに、無線通信装置20Bは無線通信装置20Aが近傍に存在していないと判断する状態の発生を抑制することができる。
また、本開示の第2の閾値設定方法によれば、閾値の学習期間において、無線通信装置20Aおよび20Bを実際に近接した場合に得られるRSSIを閾値として設定するので、学習期間以降の無線通信装置20Aと無線通信装置20Bとの近接を適切に判断することが可能である。また、本開示の第3の閾値設定方法によれば、事前に保持している機器ごとの特徴情報から通信相手ごとに閾値を設定することにより、近接を適切に判断することが可能である。
なお、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本明細書の無線通信装置20の処理における各ステップは、必ずしもシーケンス図またはフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、無線通信装置20の処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
また、無線通信装置20に内蔵されるCPU201、ROM202およびRAM203などのハードウェアを、上述した無線通信装置20の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
また、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
他の無線通信装置から送信された無線信号の受信信号強度を測定する測定部と、
前記他の無線通信装置との通信結果に基づいて近接判断のための閾値を設定する閾値設定部と、
前記閾値設定部により設定された前記閾値と、前記測定部により測定される受信信号強度との関係から、前記他の無線通信装置の近接を判断する近接判断部と、
を備える、無線通信装置。
(2)
前記閾値設定部は、前記測定部により測定された受信信号強度に基づいて前記閾値を設定する、前記(1)に記載の無線通信装置。
(3)
前記無線通信装置は、
前記他の無線通信装置から、前記他の無線通信装置の前記閾値を示す情報、および、前記他の無線通信装置における前記無線通信装置から送信された無線信号の受信信号強度を示す情報を受信する通信部をさらに備え、
前記閾値設定部は、前記測定部により測定された受信信号強度に加え、前記他の無線通信装置の前記閾値、および前記他の無線通信装置における受信信号強度に基づいて前記閾値を設定する、前記(2)に記載の無線通信装置。
(4)
前記閾値設定部は、前記他の無線通信装置の前記閾値と前記他の無線通信装置における受信信号強度の差分が、前記測定部により測定された受信信号強度との差分と等しくなるように前記閾値を設定する、前記(3)に記載の無線通信装置。
(5)
前記閾値設定部は、前記測定部により測定された受信信号強度を前記閾値に設定する、前記(2)に記載の無線通信装置。
(6)
前記無線通信装置は、
前記近接判断部により前記他の無線通信装置との近接が認められた場合に、前記他の無線通信装置との接続処理を制御する通信制御部をさらに備える、前記(1)〜(5)のいずれか一項に記載の無線通信装置。
(7)
前記無線通信装置は、
前記近接判断部により前記他の無線通信装置との近接が認められた場合に、前記他の無線通信装置の表示を含む表示画面を生成する表示制御部と、
前記表示画面に含まれる前記他の無線通信装置との接続に関するユーザ操作を検出する操作検出部と、
をさらに備える、前記(1)〜(5)のいずれか一項に記載の無線通信装置。
(8)
前記閾値設定部は、前記他の無線通信装置ごとに前記閾値を設定し、
前記無線通信装置は、
前記閾値設定部により前記他の無線通信装置ごとに設定された前記閾値を記憶する記憶部をさらに備える、前記(1)〜(7)のいずれか一項に記載の無線通信装置。
(9)
前記関係は、前記閾値として設定された受信信号強度の変化率と、前記測定部により測定される受信信号強度の変化率との関係である、前記(1)に記載の無線通信装置。
(10)
他の無線通信装置から送信された無線信号の受信信号強度を測定することと、
前記他の無線通信装置との通信結果に基づいて近接判断のための閾値を設定することと、
前記閾値と、前記受信信号強度との関係から、前記他の無線通信装置の近接を判断することと、
を含む、近接判断方法。
(11)
コンピュータを、
他の無線通信装置から送信された無線信号の受信信号強度を測定する測定部と、
前記他の無線通信装置との通信結果に基づいて近接判断のための閾値を設定する閾値設定部と、
前記閾値設定部により設定された前記閾値と、前記測定部により測定される受信信号強度との関係から、前記他の無線通信装置の近接を判断する近接判断部と、
として機能させるための、プログラム。
(12)
第1の無線通信装置と、
前記第1の無線通信装置から送信された無線信号の受信信号強度を測定する測定部、
前記第1の無線通信装置との通信結果に基づいて近接判断のための閾値を設定する閾値設定部、および、
前記閾値設定部により設定された前記閾値と、前記測定部により測定される受信信号強度との関係から、前記第1の無線通信装置の近接を判断する近接判断部、
を有する第2の無線通信装置と、
を備える、無線通信システム。
20 無線通信装置
216 通信部
218 測定部
220 閾値設定部
222 記憶部
224 近接判断部
226 通信制御部
228 表示制御部
230 操作部
232 表示部

Claims (12)

  1. 他の無線通信装置から送信された無線信号の受信信号強度を測定する測定部と、
    前記他の無線通信装置との通信結果に基づいて近接判断のための閾値を設定する閾値設定部と、
    前記閾値設定部により設定された前記閾値と、前記測定部により測定される受信信号強度との関係から、前記他の無線通信装置の近接を判断する近接判断部と、
    を備える、無線通信装置。
  2. 前記閾値設定部は、前記測定部により測定された受信信号強度に基づいて前記閾値を設定する、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記無線通信装置は、
    前記他の無線通信装置から、前記他の無線通信装置の前記閾値を示す情報、および、前記他の無線通信装置における前記無線通信装置から送信された無線信号の受信信号強度を示す情報を受信する通信部をさらに備え、
    前記閾値設定部は、前記測定部により測定された受信信号強度に加え、前記他の無線通信装置の前記閾値、および前記他の無線通信装置における受信信号強度に基づいて前記閾値を設定する、請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記閾値設定部は、前記他の無線通信装置の前記閾値と前記他の無線通信装置における受信信号強度の差分が、前記測定部により測定された受信信号強度との差分と等しくなるように前記閾値を設定する、請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 前記閾値設定部は、前記測定部により測定された受信信号強度を前記閾値に設定する、請求項2に記載の無線通信装置。
  6. 前記無線通信装置は、
    前記近接判断部により前記他の無線通信装置との近接が認められた場合に、前記他の無線通信装置との接続処理を制御する通信制御部をさらに備える、請求項1に記載の無線通信装置。
  7. 前記無線通信装置は、
    前記近接判断部により前記他の無線通信装置との近接が認められた場合に、前記他の無線通信装置の表示を含む表示画面を生成する表示制御部と、
    前記表示画面に含まれる前記他の無線通信装置との接続に関するユーザ操作を検出する操作検出部と、
    をさらに備える、請求項1に記載の無線通信装置。
  8. 前記閾値設定部は、前記他の無線通信装置ごとに前記閾値を設定し、
    前記無線通信装置は、
    前記閾値設定部により前記他の無線通信装置ごとに設定された前記閾値を記憶する記憶部をさらに備える、請求項1に記載の無線通信装置。
  9. 前記関係は、前記閾値として設定された受信信号強度の変化率と、前記測定部により測定される受信信号強度の変化率との関係である、請求項1に記載の無線通信装置。
  10. 他の無線通信装置から送信された無線信号の受信信号強度を測定することと、
    前記他の無線通信装置との通信結果に基づいて近接判断のための閾値を設定することと、
    前記閾値と、前記受信信号強度との関係から、前記他の無線通信装置の近接を判断することと、
    を含む、近接判断方法。
  11. コンピュータを、
    他の無線通信装置から送信された無線信号の受信信号強度を測定する測定部と、
    前記他の無線通信装置との通信結果に基づいて近接判断のための閾値を設定する閾値設定部と、
    前記閾値設定部により設定された前記閾値と、前記測定部により測定される受信信号強度との関係から、前記他の無線通信装置の近接を判断する近接判断部と、
    として機能させるための、プログラム。
  12. 第1の無線通信装置と、
    前記第1の無線通信装置から送信された無線信号の受信信号強度を測定する測定部、
    前記第1の無線通信装置との通信結果に基づいて近接判断のための閾値を設定する閾値設定部、および、
    前記閾値設定部により設定された前記閾値と、前記測定部により測定される受信信号強度との関係から、前記第1の無線通信装置の近接を判断する近接判断部、
    を有する第2の無線通信装置と、
    を備える、無線通信システム。




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