JP2013152853A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】視野角の範囲内における色ずれ、輝度むら等が改善された表示装置を提供する。
【解決手段】第一画素と第二画素とが互いに隣接し、第一有機発光素子と、第二有機発光素子と、が、それぞれ発光領域を有しており、前記第一有機発光素子が有する発光領域の上方に、前記第一有機発光素子が有する発光領域を覆うように第一カラーフィルタが配置され、前記第二画素が、前記第一カラーフィルタとは異なる色の光を通過する第二カラーフィルタを含み、前記第一有機発光素子が有する発光領域から発せられ、かつ表示面上から出力される光線のうち、使用上必要とされる視野角内の光線が、前記第二カラーフィルタを通過しないことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】第一画素と第二画素とが互いに隣接し、第一有機発光素子と、第二有機発光素子と、が、それぞれ発光領域を有しており、前記第一有機発光素子が有する発光領域の上方に、前記第一有機発光素子が有する発光領域を覆うように第一カラーフィルタが配置され、前記第二画素が、前記第一カラーフィルタとは異なる色の光を通過する第二カラーフィルタを含み、前記第一有機発光素子が有する発光領域から発せられ、かつ表示面上から出力される光線のうち、使用上必要とされる視野角内の光線が、前記第二カラーフィルタを通過しないことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、表示装置、特に、有機発光素子と、カラーフィルタと、を有する表示装置に関する。
従来から表示装置として使用されたCRTやLCD等に替わる表示装置として、近年では、発光色がそれぞれ異なる有機発光素子を複数種類用いた有機発光表示装置(有機EL表示装置)が注目されている。この有機EL表示装置を構成する有機発光素子は、陽極と陰極との間に発光層を含む複数の有機化合物層が配置されてなる電子素子である。ここで有機発光素子は、自発光のデバイスであるため、有機発光素子を有する表示装置は、コントラストや色再現性に関して優れた性能を示している。
ところで有機EL表示装置には、発光色が異なる有機発光素子を複数種類用いた形式の他に、用いられる有機発光素子の発光色が一種類(白色等)である形式も存在する。ここで単一種類の有機発光素子を用いた有機EL表示装置は、発光色が単一であるので3原色(青、緑、赤)を素子そのものから出力させるのは不可能である。このため、光の取り出し方向にカラーフィルタを設けることにより、単一色発光からの3原色への分離、即ち、フルカラー表示を実現している。
しかし、カラーフィルタを用いた表示装置では、有機発光素子とカラーフィルタとの間に、有機発光素子を封止するための無機膜あるいは樹脂等からなる一定の厚みを持った介在層が存在する。このため、有機発光素子から発せられる光の一部が隣接するカラーフィルタから隣の画素へ漏れてしまい、その結果として輝度のバランスが崩れ、特に、高視野角においては色ずれが発生するという問題が生じていた。
この色ずれの発生の問題を解決するために、例えば、特許文献1にて開示されている手法が提案されている。特許文献1で開示されている手法は、発光部とその上部のカラーフィルタ間の透明樹脂層の厚みと、隣接するカラーフィルタ間に設けられるブラックマトリクスとを用いて高視野角における色ずれの問題を解決する手法である。ここで透明樹脂層の厚みは、隣接するカラーフィルタの下端部に光線が入射しないように調整されている。一方で、ブラックマトリクスは、隣接するカラーフィルタあるいは色変換膜からの色漏れ及び遮光量のバラつきを抑制する目的で設けられている。
しかし、特許文献1では、カラーフィルタや第二電極(上部電極)の厚さをいかに規定すべきか、に関しては特に言及はされていない。また画素ピッチが非常に小さい場合には、互いに隣接する二つのカラーフィルタ間にブラックマトリクスを配置させることが困難になり、さらにカラーフィルタのアスペクト比も大きくなる。このため、所定の画素に含まれる有機発光素子から出力された光の一部は、隣接する画素に含まれるカラーフィルタを通過することになる。このとき光学機器に要求される視野角の範囲内に、隣接する画素に含まれるカラーフィルタを通過する光が含まれていると色ずれが発生することがある。ここで、特許文献1の表示装置は、視野角の範囲内において発生する色ずれに対しては十分に対処できない構成である。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、視野角の範囲内における色ずれ、輝度むら等が改善された表示装置を提供することにある。
本発明の表示装置は、基板と、
前記基板上に設けられる第一画素と、第二画素と、から構成され、
前記第一画素が、第一有機発光素子を有し、
前記第二画素が、第二有機発光素子を有し、
前記第一有機発光素子と、前記第二有機発光素子と、が、それぞれ第一電極と、発光層を含む有機化合物層と、第二電極と、を備えており、
各有機発光素子上にそれぞれ保護層が設けられている表示装置において、
前記第一画素と前記第二画素とが互いに隣接し、
前記第一有機発光素子と、前記第二有機発光素子と、が、それぞれ発光領域を有しており、
前記第一有機発光素子が有する発光領域の上方に、前記第一有機発光素子が有する発光領域を覆うように第一カラーフィルタが配置され、
前記第二画素が、前記第一カラーフィルタとは異なる色の光を通過する第二カラーフィルタを含み、
前記第一有機発光素子が有する発光領域から発せられ、かつ表示面上から出力される光線のうち、使用上必要とされる視野角内の光線が、前記第二カラーフィルタを通過しないことを特徴とする。
前記基板上に設けられる第一画素と、第二画素と、から構成され、
前記第一画素が、第一有機発光素子を有し、
前記第二画素が、第二有機発光素子を有し、
前記第一有機発光素子と、前記第二有機発光素子と、が、それぞれ第一電極と、発光層を含む有機化合物層と、第二電極と、を備えており、
各有機発光素子上にそれぞれ保護層が設けられている表示装置において、
前記第一画素と前記第二画素とが互いに隣接し、
前記第一有機発光素子と、前記第二有機発光素子と、が、それぞれ発光領域を有しており、
前記第一有機発光素子が有する発光領域の上方に、前記第一有機発光素子が有する発光領域を覆うように第一カラーフィルタが配置され、
前記第二画素が、前記第一カラーフィルタとは異なる色の光を通過する第二カラーフィルタを含み、
前記第一有機発光素子が有する発光領域から発せられ、かつ表示面上から出力される光線のうち、使用上必要とされる視野角内の光線が、前記第二カラーフィルタを通過しないことを特徴とする。
本発明によれば、視野角の範囲内における色ずれ、輝度むら等が改善された表示装置を提供することができる。
本発明の表示装置は、基板と、この基板上に設けられる第一画素と、第二画素と、から構成される。ただし本発明において、表示装置に含まれる画素の種類は二種類に限定されるものではない。
本発明の表示装置において、第一画素は、第一有機発光素子を有している。一方、第二画素は、第二有機発光素子を有している。また各画素に含まれる有機発光素子(第一有機発光素子、第二有機発光素子)は、それぞれ第一電極と、発光層を含む有機化合物層と、第二電極と、を備えている。
本発明の表示装置において、各有機発光素子上には、それぞれ保護層が設けられている。
また本発明の表示装置において、第一画素と第二画素とが互いに隣接している。ここで本発明において、隣接とは、第一画素と第二画素との間にブラックマトリックスや画素分離膜が設けられていない状態をいう。また両画素(第一画素、第二画素)にそれぞれ含まれる有機発光素子、即ち、第一有機発光素子と、第二有機発光素子と、は、それぞれ発光領域を有している。ここで第一有機発光素子が有する発光領域の上方には、第一有機発光素子が有する発光領域を覆うように第一カラーフィルタが配置されている。
ここで本発明の表示装置では、第一カラーフィルタを有する第一画素において、下記(a)又は(b)に示される特徴を有している。尚、下記(a)については、第二画素が、第一カラーフィルタとは異なる色の光を通過する第二カラーフィルタを含んでいることが前提となる。
(a)第一有機発光素子が有する発光領域から発せられ、かつ表示面上から出力される光線のうち、使用上必要とされる視野角内の光線が第二カラーフィルタを通過しないこと
(b)第一有機発光素子が有する発光領域から発せられ、かつ表示面上から出力される光線のうち、使用上必要とされる視野角内の光線が前記第一カラーフィルタ内を通過する際の移動距離が前記第一カラーフィルタの厚さ以上であること
(a)第一有機発光素子が有する発光領域から発せられ、かつ表示面上から出力される光線のうち、使用上必要とされる視野角内の光線が第二カラーフィルタを通過しないこと
(b)第一有機発光素子が有する発光領域から発せられ、かつ表示面上から出力される光線のうち、使用上必要とされる視野角内の光線が前記第一カラーフィルタ内を通過する際の移動距離が前記第一カラーフィルタの厚さ以上であること
上記特徴(a)又は(b)を有することにより、所定の画素に相当する第一画素に含まれる有機発光素子(第一有機発光素子)から出力された光は、隣接する画素(第二画素)が有する第二カラーフィルタを通過しない。あるいは第二カラーフィルタを通過したとしてもその前に第一画素に含まれる第一カラーフィルタ内を十分に通過している。このため、各画素からは、色ずれの原因となる光がカットされた光のみが出力される。このため、色ずれが抑えられた良好な視野角特性を有した表示装置を得ることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明するが、本発明は以下に説明する実施形態に限定されるものではない。尚、図面において特に図示されなかったり又は以下の説明において言及されていない事項に関しては、当該技術分野の周知又は公知技術を適用することができる。
[表示装置]
図1は、本発明の表示装置における実施形態の例を示す断面模式図である。図1の表示装置1は、基板20と、この基板20上に設けられる三種類の画素、即ち、青色画素10bと、緑色画素10gと、赤色画素10rと、を有している。尚、図1の表示装置1に含まれる三種類の画素(10b、10g、10r)は、表示装置の平面側から見てそれぞれマトリックス状に配列されている。また、図1の表示装置1は、基板20上に形成された有機発光素子(11b、11g、11r)の上面側(基板20と反対側)から光を取り出すトップエミッション型の表示装置である。
図1は、本発明の表示装置における実施形態の例を示す断面模式図である。図1の表示装置1は、基板20と、この基板20上に設けられる三種類の画素、即ち、青色画素10bと、緑色画素10gと、赤色画素10rと、を有している。尚、図1の表示装置1に含まれる三種類の画素(10b、10g、10r)は、表示装置の平面側から見てそれぞれマトリックス状に配列されている。また、図1の表示装置1は、基板20上に形成された有機発光素子(11b、11g、11r)の上面側(基板20と反対側)から光を取り出すトップエミッション型の表示装置である。
図1の表示装置1において、青色画素10bは、有機発光素子11bと、有機発光素子11b上に設けられる青色カラーフィルタ12bとを有している。また緑色画素10gは、有機発光素子11gと、有機発光素子11g上に設けられる緑色カラーフィルタ12gとを有している。一方で、赤色画素10rは、有機発光素子11rと、有機発光素子11r上に設けられる赤色カラーフィルタ12rとを有している。本発明において、各画素(10b、10g、10r)には、それぞれ有機発光素子が1つ設けられている。尚、各画素(10b、10g、10r)に含まれる有機発光素子(11b、11g、11r)は、発光色が同一であってもよい。
また図1の表示装置1において、各画素(10b、10g、10r)に含まれる有機発光素子(11b、11g、11r)が設けられている領域(平面領域)の一部は発光領域である。具体的には、有機発光素子(11b、11g、11r)が設けられている領域のうち、各有機発光素子(11b、11g、11r)の構成部材である第一電極21の平面領域が発光領域に該当する。
次に、図1の表示装置1の構成部材について説明する。
基板20は、基材(不図示)と、この基材上に設けられ各有機発光素子(11b、11g、11r)を独立した駆動を可能にする画素回路(不図示)と、を有している。ここで基板20内に設けられる画素回路は、複数のトランジスタ(不図示)から構成されている。また基板20には、上記トランジスタと第一電極21との間に設けられる層間絶縁膜(不図示)と、上記トランジスタと第一電極21とを電気的に接続するためのコンタクトホールがそれぞれ設けられている。
有機発光素子(11b、11g、11r)は、基板20上に設けられる第一電極21と、有機化合物層14と、第二電極15と、がこの順で積層されてなる電子素子である。
有機発光素子(11b、11g、11r)を構成する第一電極21がアノード電極である場合、第一電極21の構成材料としては、Ag、Al、Ti等の導電性の金属材料が挙げられる。また第一電極21がアノード電極である場合、上述した導電性の金属材料からなる層と、ホール注入特性に優れたインジウムチタン酸化物(ITO;Indium−Tin−Oxide)等の透明導電性材料からなる層と、から構成される積層体としてもよい。
有機発光素子(11b、11g、11r)を構成する有機化合物層22は、少なくとも発光層を有する単層又は複数層からなる積層体である。ここで有機化合物層22が複数層からなる積層体である場合、具体的な層構成として、例えば、下記(i)及び(ii)にて示される構成が挙げられる。ただし本発明において、有機化合物層の構成は、下記(i)及び(ii)に限定されるものではない。
(i)正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層
(ii)正孔輸送層/発光層/電子輸送層
(i)正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層
(ii)正孔輸送層/発光層/電子輸送層
有機化合物層22の構成材料(有機発光材料、電荷輸送性材料、電荷注入性材料)としては、公知の材料を使用することができる。
尚、図1の表示装置1を構成する有機化合物層22は、各画素(10b、10g、10r)ごとに共通する層として形成されているが、本発明ではこれに限定されるものではない。つまり、有機化合物層22を構成する層の一部が素子単位で個別に形成されていてもよい。
第一電極21がアノード電極である場合、有機発光素子(11b、11g、11r)を構成する第二電極23は、カソード電極として機能する。尚、図1の表示装置1を構成する第二電極23は、画素(10b、10g、10r)ごとに共通する層として形成されているが、本発明ではこれに限定されるものではない。また上述したように、図1の表示装置1がトップエミッション型の表示装置である場合、有機化合物層22を構成する発光層(不図示)から出力された光を素子の外部に取り出し可能にするために第二電極23を半反射性の電極或いは光透過性の電極とする。尚、半反射性とは、素子内部から出力された光の一部を反射させる一方で残りを透過させることを意味し、具体的には、可視光に対して反射率が20%〜80%の範囲にあるものをいう。一方、光透過性とは、可視光に対して80%以上の透過率を有するものをいう。
ここで、素子内部での干渉効果を高める目的で第二電極23を半反射性の電極とする場合、第二電極23は、具体的には、Ag、AgMg等の電子注入性に優れた導電性金属材料を膜厚2nm〜50nmの範囲で成膜された電極薄膜とする。
図1の表示装置1において、第二電極23上には、空気中の酸素や水分から有機発光素子を保護するために保護層24が形成されている。保護層24は、例えば、窒化珪素をプラズマCVD法により堆積することにより形成可能である。
図1の表示装置1において、保護層24上には、カラーフィルタが設けられている。具体的には、青色画素10bが設けられている領域には青色カラーフィルタ12bが、緑色画素10gが設けられている領域には緑色カラーフィルタ12gが、赤色画素10rが設けられている領域には赤色カラーフィルタ12rが設けられている。尚、各カラーフィルタ(12b、12g、12r)の平面形状はいずれもストライプ状である。
各カラーフィルタ(12b、12g、12r)は、例えば、マトリックスとなる樹脂材料等に顔料を混ぜたものから形成される。またカラーフィルタは、具体的には、フォトリソプロセス等の手法により形成可能である。ただし本発明において、カラーフィルタの形成方法は、フォトリソプロセスに限定されるものではない。また各カラーフィルタ(12b、12g、12r)の膜厚は、全ての種類において同一にしてもよいし、種類ごとに異なるようにしてもよい。
ところで、各カラーフィルタ(12b、12g、12r)は、下記(a)又は(b)に示される要件を満たすように幅及び膜厚を設定するのが望ましい。尚、下記(a)については、第二画素が、第一カラーフィルタとは異なる色の光を通過する第二カラーフィルタを含んでいることが前提となる。
(a)第一有機発光素子が有する発光領域から発せられ、かつ表示面上から出力される光線のうち、使用上必要とされる視野角内の光線が第二カラーフィルタを通過しないこと
(b)第一有機発光素子が有する発光領域から発せられ、かつ表示面上から出力される光線のうち、使用上必要とされる視野角内の光線が前記第一カラーフィルタ内を通過する際の移動距離が前記第一カラーフィルタの厚さ以上であること
(a)第一有機発光素子が有する発光領域から発せられ、かつ表示面上から出力される光線のうち、使用上必要とされる視野角内の光線が第二カラーフィルタを通過しないこと
(b)第一有機発光素子が有する発光領域から発せられ、かつ表示面上から出力される光線のうち、使用上必要とされる視野角内の光線が前記第一カラーフィルタ内を通過する際の移動距離が前記第一カラーフィルタの厚さ以上であること
以下、図面を参照しながら、上記要件(a)及び(b)について説明する。尚、上記要件(a)及び(b)において、使用上必要とされる視野角とは、カラーフィルタ保護層25の上面から大気中へ出射される光の出射角、即ち、図1にて示されるθをいう。また以下の説明において、図1中のθを、必要視野角と言うことがある。
図2は、本発明の表示装置における第一の実施形態を示す断面模式図である。また図2は、上記要件(a)を具体的にした図である。尚、図2では、赤色画素10rから出力される光を対象とし、赤色カラーフィルタ12rを第一カラーフィルタとしているが、本発明では、赤色画素10rに代えて緑色画素10g又は青色画素10bから出力される光を対象にし、その画素に含まれるカラーフィルタを第一カラーフィルタとしてもよい。
ここで上記要件(a)を満たすためには、第一カラーフィルタ(赤色カラーフィルタ12r)及び発光領域の幅を、下記(a1)及び(a2)の要素に基づいて定めるのが好ましい。
(a1)第二電極23、保護層24及び第一カラーフィルタ(赤色カラーフィルタ12r)の厚さ
(a2)視野角特性を考察する上で指標となる光線が所定の媒体内を進行するときの出射角θ
(a1)第二電極23、保護層24及び第一カラーフィルタ(赤色カラーフィルタ12r)の厚さ
(a2)視野角特性を考察する上で指標となる光線が所定の媒体内を進行するときの出射角θ
より具体的には、下記式(1)を満たすのが好ましい。
式(1)において、t1は、第二電極23の厚さを表し、t2は、保護膜24の厚さを表し、tCFは、カラーフィルタ赤色カラーフィルタ12r)の厚さを表す。
また式(1)において、LCFは、第一カラーフィルタ(赤色カラーフィルタ12r)の幅を表し、LELは、第一電極21の幅を表す。尚、LELは、発光領域の幅に相当する。
さらに、式(1)において、θ1は、図2中のθ、即ち、使用上必要とされる視野角(必要視野角)の関数として下記式(1−1)で表される角度である。
(式(1−1)において、n1は、第二電極23の屈折率を表す。)
式(1)において、θ2は、図2中のθ(必要視野角)の関数として下記式(1−2)で表される角度である。
(式(1−2)において、n2は、保護層24の屈折率を表す。)
式(1)において、θ3は、図2中のθ(必要視野角)の関数として下記式(1−3)で表される角度である。
(式(1−3)において、nCFは、カラーフィルタ(赤色カラーフィルタ12r)の屈折率を表す。)
ここで式(1)は、カラーフィルタ(赤色カラーフィルタ12r)の端部から第一電極21の端部までの距離が、出射角が必要視野角θの光線が第二電極の底面からカラーフィルタの上面へ進行する際の水平方向の移動距離以上に設定することを意味する。このように設定することで、出射角が必要視野角θの光線が、隣接するカラーフィルタを通過することがなくなるので、隣接するカラーフィルタを通過することで生じる色ずれが生じなくなる。このため、良好な視野角特性を有した表示装置を得ることができる。
ところで、式(1−1)乃至式(1−3)に示される必要視野角θは、表示装置の用途によって異なる。例えば、本発明の表示装置をTV用ディスプレイとして使用する場合、θは90°である。これは、固定したTVをいろいろな角度、しかも広角で見ることがあり得るからである。
また例えば、ビューファインダーのような表示面とアイポイントとの間にレンズ等の拡大光学系を要するアプリケーションとして本発明の表示装置を利用する場合では、要求される視野角は20°以上30°以下の範囲である。このため係る場合では、θは20°以上30°以下にすれば十分である。
携帯電話、デジタルカメラで使用されるディスプレイでは、おおよそ50以上60°以下の視野角が要求される。このため係る場合では、θは50°以上60°以下にすれば十分である。
ただし以上に示したθに関する要件はあくまでも所定の製品について個々に要求される要件である。
図3は、本発明の表示装置における第二の実施形態を示す断面模式図である。また図3は、上記要件(b)を具体的にした図である。尚、図3では、図2と同様に、赤色画素10rから出力される光を対象としているが、本発明では、赤色画素10rに代えて緑色画素10g又は青色画素10bから出力される光を対象にしてもよい。
ここで上記要件(b)を満たすためには、第一カラーフィルタ(赤色カラーフィルタ12r)及び発光領域の幅を、下記(b1)及び(b2)の要素に基づいて定めるのが好ましい。
(b1)第二電極23、保護層24及び第一カラーフィルタ(赤色カラーフィルタ12r)の厚さ
(b2)視野角特性を考察する上で指標となる光線が所定の媒体内を進行するときの出射角θ
(b1)第二電極23、保護層24及び第一カラーフィルタ(赤色カラーフィルタ12r)の厚さ
(b2)視野角特性を考察する上で指標となる光線が所定の媒体内を進行するときの出射角θ
より具体的には、下記式(2)を満たすのが好ましい。
式(2)において、t1は、第二電極23の厚さを表し、t2は、保護膜24の厚さを表し、tCFは、第一カラーフィルタ(赤色カラーフィルタ12r)の厚さを表す。
式(2)において、LCFは、第一カラーフィルタ(赤色カラーフィルタ12r)の幅を表し、LELは、第一電極21の幅を表す。尚、LELは、発光領域の幅に相当する。
式(2)において、θ1は、図3中のθ(必要視野角)の関数として下記式(2−1)で表される角度である。
(式(2−1)において、n1は、第二電極23の屈折率を表す。)
式(2)において、θ2は、図3中のθ(必要視野角)の関数として下記式(2−2)で表される角度である。
(式(2−2)において、n2は、保護層24の屈折率を表す。)
式(2)において、θCFは、図3中のθ(必要視野角)の関数として下記式(2−3)で表される角度である。
(式(2−3)において、nCFは、第一カラーフィルタ(赤色カラーフィルタ12r)の屈折率を表す。)
図3では、第一カラーフィルタ(赤色カラーフィルタ12r)を通過する光について、この第一カラーフィルタを少なくとも膜厚分通過するように、第一カラーフィルタの幅と厚みを設定する。そうすれば、不要な光はカットされ、色ずれが抑えられた良好な視野角特性をもった表示装置を得ることができる。
尚、図3において、出射角が必要視野角θの光線が第一カラーフィルタ(赤色カラーフィルタ12r)内を移動する際の水平方向の移動距離は、当該光線がカラーフィルタ内を移動する際の実際の移動距離tCF’を用いてtCF’sinθCFと表すことができる。ここで要件(b)は、数式で表すと、tCF’≧tCFとなる。そうすると、当該光線がカラーフィルタ内を移動する際の水平方向の移動距離は、最小でtCFsinθCFとなる。
このように、式(2)を満たすように第一カラーフィルタ(赤色カラーフィルタ12r)の幅と厚みを設定することで、不要な光をカットして色ずれを抑えることができる。これにより、良好な視野角特性を有した表示装置を得ることができる。
[表示装置の製造方法]
次に、図面を参照しながら、本発明の表示装置の製造方法について説明する。図4は、本発明の表示装置の製造プロセスの例を示す断面概略図である。尚、図4にて示される製造プロセスは、図1の表示装置1を製造するためのプロセスでもある。
次に、図面を参照しながら、本発明の表示装置の製造方法について説明する。図4は、本発明の表示装置の製造プロセスの例を示す断面概略図である。尚、図4にて示される製造プロセスは、図1の表示装置1を製造するためのプロセスでもある。
(1)第一電極付基板の作製工程
まず基板20上の所定の領域に第一電極(カソード)21を形成する。ここで第一電極21を形成する際には、周知の方法を利用することができる。
まず基板20上の所定の領域に第一電極(カソード)21を形成する。ここで第一電極21を形成する際には、周知の方法を利用することができる。
(2)有機化合物層の形成工程
次に、第一電極21上に、有機化合物層22を形成する。ここで有機化合物層22を形成する際には、周知の方法を利用することができる。また有機化合物層22を形成する際には、有機化合物層22を構成する層の全て又は一部について各画素(10b、10g、10r)に共通する層として形成してもよい。
次に、第一電極21上に、有機化合物層22を形成する。ここで有機化合物層22を形成する際には、周知の方法を利用することができる。また有機化合物層22を形成する際には、有機化合物層22を構成する層の全て又は一部について各画素(10b、10g、10r)に共通する層として形成してもよい。
(3)第二電極の形成工程
次に、有機化合物層22上に、第二電極(アノード)23を形成する。ここで第二電極23を形成する際には、周知の方法を利用することができる。また第二電極23を形成する際には、各画素(10b、10g、10r)に共通する層として第二電極23を形成してもよい。尚、第二電極23を形成することにより、各画素(10b、10g、10r)の所定の領域、具体的には、発光領域にそれぞれ有機発光素子(11b、11g、11r)が形成されることになる。
次に、有機化合物層22上に、第二電極(アノード)23を形成する。ここで第二電極23を形成する際には、周知の方法を利用することができる。また第二電極23を形成する際には、各画素(10b、10g、10r)に共通する層として第二電極23を形成してもよい。尚、第二電極23を形成することにより、各画素(10b、10g、10r)の所定の領域、具体的には、発光領域にそれぞれ有機発光素子(11b、11g、11r)が形成されることになる。
(4)保護層の形成工程
次に、第二電極23上に、保護層24を表示領域の全域にわたって形成する(図4(a))。ここで保護層24は、水分が有機EL素子に接触しないようにするための、言わば封止機能を有する部材である。そのため、保護層24は、光の透過率が高く、かつ防湿性に優れた部材であることが好ましい。
次に、第二電極23上に、保護層24を表示領域の全域にわたって形成する(図4(a))。ここで保護層24は、水分が有機EL素子に接触しないようにするための、言わば封止機能を有する部材である。そのため、保護層24は、光の透過率が高く、かつ防湿性に優れた部材であることが好ましい。
(5)カラーフィルタの形成工程
次に、保護層14上に、カラーフィルタとなる薄膜30を表示領域の全域に形成する(図4(b))。本発明において、薄膜30の膜厚は、0.1μm〜10μm程度とすることができる。ただし、カラーフィルタの厚みに相当する薄膜30の膜厚は、上述したように、画素及び発光領域の幅、第二電極23及び保護層24の膜厚、並びに必要視野角によって相対的に求まるパラメータである。また薄膜30の成膜方法としては、スピンコート法、ディスペンス法等を用いることが可能である。
次に、保護層14上に、カラーフィルタとなる薄膜30を表示領域の全域に形成する(図4(b))。本発明において、薄膜30の膜厚は、0.1μm〜10μm程度とすることができる。ただし、カラーフィルタの厚みに相当する薄膜30の膜厚は、上述したように、画素及び発光領域の幅、第二電極23及び保護層24の膜厚、並びに必要視野角によって相対的に求まるパラメータである。また薄膜30の成膜方法としては、スピンコート法、ディスペンス法等を用いることが可能である。
次に、フォトマスク31を使い、カラーフィルタ(例えば、青色カラーフィルタ12b)を設けたい部分を露光(光32を照射)する(図4(c))。次いで、現像処理を行うことで、青色画素10bに相当する領域に青色カラーフィルタ12bが形成される(図4(d))。
以下、上述した手順を繰り返し行うことによって、緑色画素10gに相当する領域に緑色カラーフィルタ12gが、赤色画素10rに相当する領域に赤色カラーフィルタ12rがそれぞれ形成される。
(6)カラーフィルタ保護層の形成工程
最後に、各カラーフィルタ(12b、12g、12r)上に、カラーフィルタ保護層25を、表示領域全体にわたって形成することで、表示装置が完成する(図4(e))。
最後に、各カラーフィルタ(12b、12g、12r)上に、カラーフィルタ保護層25を、表示領域全体にわたって形成することで、表示装置が完成する(図4(e))。
本発明は、上述した趣旨を逸脱しない限り、以上説明した構成に限定されることはなく、種々の応用・変形が可能である。
[実施例1]
図2にて示された要件(a)を満たす表示装置を、以下に示す方法により作製した。尚、本実施例(実施例1)の表示装置は、基本的には、図4に示される製造プロセスに基づいて作製した。
図2にて示された要件(a)を満たす表示装置を、以下に示す方法により作製した。尚、本実施例(実施例1)の表示装置は、基本的には、図4に示される製造プロセスに基づいて作製した。
(1)第一電極付基板の作製工程
シリコン基板上に、TFTを含む画素回路(不図示)を形成した後、この画素回路上にSiOからなる層間絶縁膜を形成することで、図4(a)に示される基板20を作製した。次に、スパッタリング法により、基板20上に、チタンを成膜してTi膜を形成した。このときTi膜の膜厚を50nmとした。次に、フォトリソプロセスによるTi膜のパターニングを画素毎に行うことでアノード電極となる第一電極21を形成した。尚、本実施例においては、各画素のピッチを12μm×4μmとし、第一電極21の露出部の大きさを9μm×1μmとした。次に、第一電極21が形成されている基板20を、イソプロピルアルコール(IPA)で超音波洗浄し、次いで、煮沸洗浄後乾燥した。さらに、UV/オゾン洗浄を行った。
シリコン基板上に、TFTを含む画素回路(不図示)を形成した後、この画素回路上にSiOからなる層間絶縁膜を形成することで、図4(a)に示される基板20を作製した。次に、スパッタリング法により、基板20上に、チタンを成膜してTi膜を形成した。このときTi膜の膜厚を50nmとした。次に、フォトリソプロセスによるTi膜のパターニングを画素毎に行うことでアノード電極となる第一電極21を形成した。尚、本実施例においては、各画素のピッチを12μm×4μmとし、第一電極21の露出部の大きさを9μm×1μmとした。次に、第一電極21が形成されている基板20を、イソプロピルアルコール(IPA)で超音波洗浄し、次いで、煮沸洗浄後乾燥した。さらに、UV/オゾン洗浄を行った。
(2)有機化合物層の形成工程
次に、真空蒸着法により、第一電極21上に有機化合物層22を形成した。以下にその具体的方法について説明する。
次に、真空蒸着法により、第一電極21上に有機化合物層22を形成した。以下にその具体的方法について説明する。
まず第一電極21上に、ホール輸送層を、全ての画素に共通する層として膜厚87nmで成膜した。尚、ホール輸送層を形成する際に、その真空度を1×10-4Paとし、蒸着レートを0.2nm/secとした。次に、第一電極を設けた領域に開口を有するシャドーマスクを用いて、ホール輸送層上であって第一電極を設けた領域に白色発光層を膜厚30nmで成膜した。次に、白色発光層上及びホール輸送層上に、バソフェナントロリン(Bphen)を蒸着させることで、電子輸送層を全ての画素に共通する層として膜厚10nmで成膜した。尚、電子輸送層を成膜する際に、その真空度を1×10-4Paとし、成膜速度を0.2nm/secの条件とした。次に、電子輸送層上にBphenとCs2CO3を共蒸着(重量比;90:10)して電子注入層を全ての画素に共通する層として、膜厚40nmで形成した。尚、電子注入層を形成する際に、その真空度は3×10-4Paとし、成膜速度を0.2nm/secの条件とした。
(3)第二電極の形成工程
次に、ホール輸送層、白色発光層、電子輸送層、電子注入層がこの順で積層してなる有機化合物層22が形成されている基板20を、真空を破ること無しにスパッタ装置に移動させた。次に、スパッタ法により、有機化合物層22上に、酸化インジウムと酸化亜鉛との混合物を成膜してカソード電極となる第二電極23(透明電極層)を膜厚100nmで成膜した。尚、第二電極23の屈折率は1.8であった。
次に、ホール輸送層、白色発光層、電子輸送層、電子注入層がこの順で積層してなる有機化合物層22が形成されている基板20を、真空を破ること無しにスパッタ装置に移動させた。次に、スパッタ法により、有機化合物層22上に、酸化インジウムと酸化亜鉛との混合物を成膜してカソード電極となる第二電極23(透明電極層)を膜厚100nmで成膜した。尚、第二電極23の屈折率は1.8であった。
(4)保護層の形成工程
次に、SiH4ガス、N2ガス及びH2ガスを用いたプラズマCVD法を利用して、第二電極23上に、窒化珪素からなる保護層24を膜厚0.8μmで成膜した。尚、保護層24の屈折率は1.96であった。
次に、SiH4ガス、N2ガス及びH2ガスを用いたプラズマCVD法を利用して、第二電極23上に、窒化珪素からなる保護層24を膜厚0.8μmで成膜した。尚、保護層24の屈折率は1.96であった。
(5)カラーフィルタの形成工程
次に、マトリックスと青色顔料とを含む青色カラーフィルタの構成材料をスピンコーターにて塗布して薄膜30を成膜した(図4(b))。このとき薄膜30の膜厚は1μmであった。次に、ピッチ12μm、幅4μmのストライプ状の開口を有するフォトマスクを用いて、薄膜30を露光、現像(図4(c))することによって青色画素10bを設ける領域に青色カラーフィルタ12bを形成した。
次に、マトリックスと青色顔料とを含む青色カラーフィルタの構成材料をスピンコーターにて塗布して薄膜30を成膜した(図4(b))。このとき薄膜30の膜厚は1μmであった。次に、ピッチ12μm、幅4μmのストライプ状の開口を有するフォトマスクを用いて、薄膜30を露光、現像(図4(c))することによって青色画素10bを設ける領域に青色カラーフィルタ12bを形成した。
次に、青色カラーフィルタ12bと同様の方法により、緑色画素10gを設ける領域に緑色カラーフィルタ12gを、赤色画素10rを設ける領域に赤色カラーフィルタ12rをそれぞれ形成した(図4(d))。尚、三種類のカラーフィルタ(12b、12g、12r)の屈性率はいずれも1.5であった。
(6)カラーフィルタ保護層の形成工程
次に、粘度200cp0mPa・s、屈折率1.5の熱硬化性樹脂を、スピンコーターにより表示領域の全面にわたって塗布した。次に、ホットプレートを用いて120℃で10分加熱し、当該熱硬化性樹脂を硬化させることによりカラーフィルタ保護層25を形成した。このときカラーフィルタ保護層25の膜厚は5μmであった。
次に、粘度200cp0mPa・s、屈折率1.5の熱硬化性樹脂を、スピンコーターにより表示領域の全面にわたって塗布した。次に、ホットプレートを用いて120℃で10分加熱し、当該熱硬化性樹脂を硬化させることによりカラーフィルタ保護層25を形成した。このときカラーフィルタ保護層25の膜厚は5μmであった。
以上の工程により、表示装置を得た。
得られたた表示装置は、式(1)の要件を満足していた。またシミュレーションにより、視野角特性(色ずれ)について特許文献1の表示装置と比較した。ここで赤色画素10rにおいて、視野角90°における色ずれ(Δu’v’値。尚、この値は、正面から観測したときの色を基準に測定した。)を測定したところ、Δu’v’が0.2から0.026に改善することができた。
[実施例2]
図3にて示された要件(b)を満たす表示装置を、以下に示す方法により作製した。尚、本実施例(実施例2)の表示装置は、基本的には、図4に示される製造プロセスに基づいて作製した。
図3にて示された要件(b)を満たす表示装置を、以下に示す方法により作製した。尚、本実施例(実施例2)の表示装置は、基本的には、図4に示される製造プロセスに基づいて作製した。
(1)第一電極付基板の作製工程
実施例1と同様の方法により、第一電極付基板を作製した。
実施例1と同様の方法により、第一電極付基板を作製した。
(2)有機化合物層の形成工程
実施例1と同様の方法により、有機化合物層を第一電極付基板上に形成した。
実施例1と同様の方法により、有機化合物層を第一電極付基板上に形成した。
(3)第二電極の形成工程
実施例1と同様の方法により、第二電極を有機化合物層上に形成した。
実施例1と同様の方法により、第二電極を有機化合物層上に形成した。
(4)保護層の形成工程
実施例1と同様の方法により、保護層を第二電極上に形成した(図4(a))。
実施例1と同様の方法により、保護層を第二電極上に形成した(図4(a))。
(5)カラーフィルタの形成工程
次に、マトリックスと赤色顔料とを含む赤色カラーフィルタの構成材料をスピンコーターにて塗布して薄膜30を成膜した(図4(b))。このとき薄膜30の膜厚は1μmであった。次に、ピッチ12μm、幅4μmのストライプ状の開口を有するフォトマスクを用いて、薄膜30を露光、現像(図4(c))することによって赤色画素10rを設ける領域に赤色カラーフィルタ12rを形成した。
次に、マトリックスと赤色顔料とを含む赤色カラーフィルタの構成材料をスピンコーターにて塗布して薄膜30を成膜した(図4(b))。このとき薄膜30の膜厚は1μmであった。次に、ピッチ12μm、幅4μmのストライプ状の開口を有するフォトマスクを用いて、薄膜30を露光、現像(図4(c))することによって赤色画素10rを設ける領域に赤色カラーフィルタ12rを形成した。
次に、マトリックスと緑色顔料とを含む緑色カラーフィルタの構成材料をスピンコーターにて塗布して薄膜を成膜した。このとき緑色顔料を含む薄膜Gの膜厚は1.2μmであった。次に、ピッチ12μm、幅4μmのストライプ状の開口を有するフォトマスクを用いて、薄膜Gを露光、現像することによって緑色画素10gを設ける領域に緑色カラーフィルタ12gを形成した。尚、緑色カラーフィルタ12gは、図3に示されるように、赤色カラーフィルタ12rに対して0.1μmオーバーラップするように形成されていた。
次に、マトリックスと青色顔料とを含む青色カラーフィルタの構成材料をスピンコーターにて塗布して薄膜を成膜した。このとき青色顔料を含む薄膜Bの膜厚は1.5μmであった。次に、ピッチ12μm、幅4μmのストライプ状の開口を有するフォトマスクを用いて、当該薄膜を露光、現像することによって青色画素10bを設ける領域に青色カラーフィルタ12bを形成した(図4(d))。尚、青色カラーフィルタ12bは、図3に示されるように、赤色カラーフィルタ12r及び緑色カラーフィルタ12bに対してそれぞれ0.1μmオーバーラップするように形成されていた。尚、三種類のカラーフィルタ(12b、12g、12r)の屈性率はいずれも1.5であった。
(6)カラーフィルタ保護層の形成工程
実施例1と同様の方法により、カラーフィルタ保護層を形成した。以上の工程により、表示装置を得た。
実施例1と同様の方法により、カラーフィルタ保護層を形成した。以上の工程により、表示装置を得た。
得られた表示装置は、式(2)の要件を満足していた。またシミュレーションにより、視野角特性(色ずれ)について特許文献1の表示装置と比較した。ここで赤色画素10rにおいて、視野角90°における色ずれ(Δu’v’値。尚、この値は、正面から観測したときの色を基準に測定した。)を測定したところ、実施例1と同様に、Δu’v’が0.2から0.026に改善することができた。
尚、本実施例(実施例2)の表示装置は、第一電極21の端部に相当する地点から出射する光のうち、隣接するカラーフィルタをわずかに通る成分が含まれる場合がある。しかし隣接するカラーフィルタを通過する前に、所定の画素に含まれるカラーフィルタを一定の距離(所定の画素に含まれるカラーフィルタの膜厚以上)を通過することになる。これにより、色ずれの原因となる光の成分は所定の画素に含まれるカラーフィルタにてほとんど吸収されてしまうため、視野角色ずれに影響はなかった。
本発明の表示装置は、良好な視野角特性が重要なモバイル用途、例えば、デジタルカメラの背面モニタ、携帯電話用ディスプレイ等の部材として利用することができる。また本発明の表示装置は、拡大光学系と組み合わせた、ヘッドマウントディスプレイや、デジタルカメラのEVFへの利用も可能である。
1:表示装置、10b:青色画素、10g:緑色画素、10r:赤色画素、11b(11g、11r):有機発光素子、12b:青色カラーフィルタ、12g:緑色カラーフィルタ、12r:赤色カラーフィルタ、20:基板、21:第一電極、22:有機化合物層、23:第二電極、24:保護層、25:カラーフィルタ保護層、30:塗膜、31:フォトマスク、32:光(露光光源)
Claims (6)
- 基板と、
前記基板上に設けられる第一画素と、第二画素と、から構成され、
前記第一画素が、第一有機発光素子を有し、
前記第二画素が、第二有機発光素子を有し、
前記第一有機発光素子と、前記第二有機発光素子と、が、それぞれ第一電極と、発光層を含む有機化合物層と、第二電極と、を備えており、
各有機発光素子上にそれぞれ保護層が設けられている表示装置において、
前記第一画素と前記第二画素とが互いに隣接し、
前記第一有機発光素子と、前記第二有機発光素子と、が、それぞれ発光領域を有しており、
前記第一有機発光素子が有する発光領域の上方に、前記第一有機発光素子が有する発光領域を覆うように第一カラーフィルタが配置され、
前記第二画素が、前記第一カラーフィルタとは異なる色の光を通過する第二カラーフィルタを含み、
前記第一有機発光素子が有する発光領域から発せられ、かつ表示面上から出力される光線のうち、使用上必要とされる視野角内の光線が、前記第二カラーフィルタを通過しないことを特徴とする、表示装置。 - 前記第一電極の幅、前記第二電極の厚さ、前記保護層の厚さ、前記第一カラーフィルタの幅及び厚さに関して下記式(1)が満たされることを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
式(1)において、θ1は、使用上必要とされる視野角(θ)の関数として下記式(1−1)で表される角度である。
式(1)において、θ2は、使用上必要とされる視野角(θ)の関数として下記式(1−2)で表される角度である。
式(1)において、θ3は、使用上必要とされる視野角(θ)の関数として下記式(1−3)で表される角度である。
- 基板と、
前記基板上に設けられる第一画素と、第二画素と、から構成され、
前記第一画素が、第一有機発光素子を有し、
前記第二画素が、第二有機発光素子を有し、
前記第一有機発光素子と、前記第二有機発光素子と、が、それぞれ第一電極と、発光層を含む有機化合物層と、第二電極と、を備えており、
各有機発光素子上にそれぞれ保護層が設けられている表示装置において、
前記第一画素と前記第二画素とが互いに隣接し、
前記第一有機発光素子と、前記第二有機発光素子と、が、それぞれ発光領域を有しており、
前記第一有機発光素子が有する発光領域の上方に、前記第一有機発光素子が有する発光領域を覆うように第一カラーフィルタが配置され、
前記第一有機発光素子が有する発光領域から発せられ、かつ表示面上から出力される光線のうち、使用上必要とされる視野角内の光線が前記第一カラーフィルタ内を通過する際の移動距離が前記第一カラーフィルタの厚さ以上であることを特徴とする、表示装置。 - 前記第一電極の幅、前記第二電極の厚さ、前記保護層の厚さ、前記第一カラーフィルタの幅及び厚さに関して下記式(2)が満たされることを特徴とする、請求項3に記載の表示装置。
式(2)において、θ1は、使用上必要とされる視野角(θ)の関数として下記式(2−1)で表される角度である。
式(2)において、θ2は、使用上必要とされる視野角(θ)の関数として下記式(2−2)で表される角度である。
式(2)において、θ3は、使用上必要とされる視野角(θ)の関数として下記式(2−3)で表される角度である。
- 前記使用上必要とされる視野角の範囲が50°以上60°以下であることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の表示装置。
- 前記使用上必要とされる視野角の範囲が20°以上30°以下であることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の表示装置。
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2012
- 2012-01-25 JP JP2012013105A patent/JP2013152853A/ja active Pending
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