JP2013152322A - ドラムユニット、およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

ドラムユニット、およびこれを備えた画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013152322A
JP2013152322A JP2012012645A JP2012012645A JP2013152322A JP 2013152322 A JP2013152322 A JP 2013152322A JP 2012012645 A JP2012012645 A JP 2012012645A JP 2012012645 A JP2012012645 A JP 2012012645A JP 2013152322 A JP2013152322 A JP 2013152322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flange
drum
peripheral surface
axial direction
photosensitive drum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012012645A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5417462B2 (ja
Inventor
Kei Wakayama
圭 若山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2012012645A priority Critical patent/JP5417462B2/ja
Priority to US13/749,367 priority patent/US8879955B2/en
Publication of JP2013152322A publication Critical patent/JP2013152322A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5417462B2 publication Critical patent/JP5417462B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/75Details relating to xerographic drum, band or plate, e.g. replacing, testing
    • G03G15/751Details relating to xerographic drum, band or plate, e.g. replacing, testing relating to drum

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】感光体ドラムのフランジから突設されたシャフトが、軸受け部と摺擦することによって、感光体ドラムが回転可能に支持される構成において、周囲の環境温度が変化しても、感光体ドラムの回転精度を良好に保つことを目的とする。
【解決手段】感光体ドラム121は、円筒状のドラム121Aと、ドラム121Aの側端部に圧入されるフランジ121Bとから構成される。フランジ121Bは、フランジ本体60と、フランジ本体60から軸方向外側に突設される支持部61を備える。支持部61の外周には、SUS製の摺動スリーブ70が圧入される。摺動スリーブ70の摺動面711が、ドラムユニットのハウジング側に装着された軸受け部80に回転可能に挿入される。
【選択図】図5

Description

本発明は、感光体ドラムを備えたドラムユニット、およびこれを備えた画像形成装置に関する。
従来、感光体ドラムを備えたドラムユニットとして、特許文献1に記載されているような技術が知られている。この技術では、ドラムユニットは、感光体ドラムと、感光体ドラムを支持するドラムユニット本体とから構成される。感光体ドラムは、円筒状のドラムスリーブと、該ドラムスリーブの両端部に圧入して装着された樹脂製のフランジとを備える。該フランジは、両側面からそれぞれ軸方向に突設されたシャフト部を備える。一方、ドラムユニット本体は、感光体ドラムの軸方向両端部に対応した位置に、滑り軸受け部を備える。前記シャフト部が、該滑り軸受け部に挿入されることで、感光体ドラムが、ドラムユニット本体に装着される。そして、シャフト部および滑り軸受け部が、互いに摺擦しながら、感光体ドラムが回転駆動される。
特開2001−331061号公報
感光体ドラムの支持手段として、上記のように、フランジから突設されたシャフト部が、直接、軸受け部によって支持される構成では、回転駆動時の摩擦によって生じる発熱によって、樹脂性のフランジが膨張する。この結果、フランジのシャフト部とドラムユニット本体の軸受け部とが干渉し、回転不良がもたらされることがある。このため、フランジのシャフト部およびドラムユニット本体の軸受け部は、熱膨張を考慮したすきま嵌め構造に設定される必要がある。特許文献1に記載の技術では、フランジの熱膨張が考慮され、フランジに使用される樹脂材料は、予め、線膨張係数が低いものに設定されている。たとえば、特許文献1に記載の技術では、フランジに使用される樹脂材料の線膨張係数が、3.0×10-5cm/cm/℃〜5.0×10-5cm/cm/℃内となるように設定されている。フランジが熱膨張を起こした場合であっても、可及的に、感光体ドラムの回転駆動が影響を受けないように樹脂材料が選択されている。
しかしながら、上記の技術では、フランジの熱膨張を所定の範囲で許容しているため、周囲の環境温度が変化した場合には、フランジと軸受け部とのクリアランス(すきま量)が変化してしまう。該クリアランスは、感光体ドラムの回転精度に影響を与えやすい。特に、感光体が高速で回転する構成では、フランジの摩擦による膨張も大きくなるため、予め大きめのクリアランスが設定される。しかし、このように、予めクリアランスが大きく設定されれば、熱膨張していない場合の回転駆動が正確に伝達されず、感光体ドラムの回転精度が低下する。この結果、画像形成装置の画質が悪化するという不具合が生じてしまう。更に、樹脂材料の選択だけでは、感光体ドラムが、繰り返し回転する事によって生じるシャフト部の磨耗を抑制することが困難である。このため、シャフト部の磨耗によって、駆動伝達が不安定となり、更なる回転不良がもたらされる。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、感光体ドラムのフランジから突設されたシャフトが、軸受け部に支持されることによって、感光体ドラムが回転可能に支持される構成において、周囲の環境温度が変化しても、感光体ドラムの回転精度を良好に保つことを目的とする。
本発明の一局面に係るドラムユニットは、表面に潜像が形成され、該潜像に応じて形成されるトナー像を担持する、円筒体からなるドラムスリーブと、前記ドラムスリーブの側端部に圧入され、前記ドラムスリーブを回転可能に支持するフランジと、前記フランジの側面から、前記ドラムスリーブの軸方向に突設され、前記ドラムスリーブの回転における回転軸となる樹脂製のシャフト部と、を備える感光体ドラムと、前記軸方向に延伸し、前記シャフト部が圧入される空間を形成する第1内周面と、前記第1内周面の反対面である第1外周面とを備えた金属材料からなる円管部材と、前記感光体ドラムを回転可能に支持するハウジングと、前記ハウジングに固定され、前記円管部材が挿入される空間を形成し、前記第1外周面と対向する第2内周面を備えた軸受け部と、を備えたことを特徴とする。
本構成によれば、感光体ドラムは、円筒体からなるドラムスリーブと、該ドラムスリーブの側端部に圧入されるフランジと、フランジの側面からドラムスリーブの軸方向外側に突設されるシャフト部と、を備える。シャフト部は、感光体ドラムの回転における回転軸となる。そして、シャフト部は、金属材料からなる円管部材の第1内周面が形成する空間に圧入される。一方、感光体ドラムを支持するハウジングは、第2内周面を備えた軸受け部を備える。軸受け部の第2内周面が形成する空間に、円管部材が挿入されることで、感光体ドラムが、ハウジングに対して、回転可能に支持される。フランジから突設された樹脂製のシャフト部では、感光体ドラムが使用される環境の温度上昇や、感光体ドラムの回転によって生じる摩擦熱によって、熱膨張が起こる。このような場合であっても、金属材料からなる円管部材が、熱膨張によって膨張しようとするシャフト部を、径方向外側から押さえる。また、円管部材が熱膨張しにくいため、円管部材と軸受け部との間のクリアランス(すきま量)が変化しにくい。したがって、感光体ドラムの安定した回転運動が実現される。
上記の構成において、前記円管部材は、前記第1内周面の径が、前記シャフト部が圧入される方向に向かって縮小するテーパ形状を備えていることが好ましい。
本構成によれば、シャフト部が挿入される円管部材の第1内周面は、内径が、シャフト部が挿入される方向に向かって縮小するような、テーパ形状を備えている。このため、シャフト部が円管部材に挿入されると、円管部材の第1内周面のテーパ形状の先端側が、径方向外側に押し広げられる。この結果、円管部材は、周方向の全体から径方向内側に向かってシャフト部を押圧する。このため、円管部材の軸心とシャフト部の軸心とがずれにくい。したがって、回転される感光体ドラムの回転軸が、偏心しにくい。
上記の構成において、前記円管部材は、前記第1外周面の径が、前記円管部材が前記軸受け部に挿入される方向に向かって縮小するテーパ形状を備えていることが好ましい。
本構成によれば、軸受け部に挿入される円管部材の第1外周面は、外径が、軸受け部に挿入される方向に向かって縮小するような、テーパ形状を備えている。シャフト部が円管部材に挿入されると、円管部材の第1内周面のテーパ形状の先端側が、径方向外側に押し広げられる。このため、テーパ形状を有していた第1外周面も、先端側が径方向外側に押し広げられる。したがって、テーパ形状によって傾斜していた第1外周面は、軸方向に平行な方向を向くように変形される。この結果、円管部材の第1外周面と軸受け部の第2内周面とが、軸方向に均等に接触することができる。
上記の構成において、前記フランジは、前記感光体ドラムを前記軸方向外側に向かって移動させるような、回転駆動力または回転駆動力に伴う反力が付与される斜歯ギアを備え、前記円管部材は、前記第1外周面から前記ドラムスリーブの径方向外側に向かって突設され、前記軸方向において、前記軸受け部と前記フランジの側面との間に配置される鍔部を備えたことが好ましい。
本構成によれば、フランジに配設された斜歯ギアには、感光体ドラムをドラムスリーブの軸方向外側に向かって移動させるような、回転駆動力または回転駆動力に伴う反力が付与される。この際、斜歯ギアに付与される回転駆動力または反力によって、感光体ドラムは、円筒体の軸方向外側に向かって、移動する力を受ける。このような場合であっても、円管部材に突設された鍔部が、フランジの側面と軸受け部との間に介在する。このため、フランジの側面が、軸受け部に直接接触しながら、感光体ドラムが回転することが抑止される。この結果、フランジの側面が、回転にともなって磨耗することが抑制される。更に、鍔部が、軸受け部の側面に接触することによって、感光体ドラムの軸方向外側への移動が規制される。すなわち、鍔部が、感光体ドラムの位置決め機能を備える。
上記の構成において、前記フランジは、内部に、前記軸方向に延設され、前記側面に露出した複数のリブを備え、前記鍔部は、前記側面に露出した前記複数のリブの端部に対向して配設されることが好ましい。
本構成によれば、フランジは、内側に、円筒体の軸方向に延設される複数のリブを備える。該リブが配設されることによって、フランジを形成する樹脂材料の体積を縮小することが可能となる。しかし、リブの端部がフランジの側面に露出している場合、リブの端部が、軸受け部に接触することで、磨耗や破損する恐れがある。このような場合であっても、円管部材の鍔部が、リブと軸受け部との間に配設されるため、リブの磨耗や破損が抑止される。
上記の構成において、前記ハウジングは、前記フランジに対して、前記軸方向において対向する立壁を備え、前記軸受け部は、前記立壁に装着される第2外周面を備え、前記第2内周面を内部に備えた円筒形状を有し、前記シャフト部は、前記円管部材を貫通し、該貫通したシャフト部の前記軸方向の先端部に、前記感光体ドラムに回転駆動力が伝達されるカップリングを備え、前記円管部材が、前記軸受け部に挿入されることで、前記カップリングは、前記軸受け部の前記第2内周面よりも、前記軸方向外側に突出することが好ましい。
本構成によれば、フランジのシャフト部の先端には、前記感光体ドラムに回転駆動力が伝達されるカップリングが配設される。円管部材が、軸受け部に挿入されることで、カップリングが、軸受け部の第2内周面よりも、軸方向外側に突出する。したがって、円管部材の第1外周面と軸受け部の第2内周面との摺動面よりも、軸方向外側の空間を利用して、感光体ドラムに回転駆動力を伝達することが可能となる。
上記の構成において、前記軸受け部は、前記第2内周面の前記軸方向外側に連設され、前記径方向において、前記カップリングに対向する第3内周面を備え、該第3内周面は、前記第2内周面よりも、内径が大きく設定されていることが好ましい。
本構成によれば、円管部材の第1外周面と軸受け部の第2内周面との摺動面よりも、軸方向外側の空間を利用して、感光体ドラムに回転駆動力を伝達することができるとともに、カップリングと第3内周面との間に、径方向に広がる空間を形成することができる。このため、カップリングよりも大径の駆動伝達機構をカップリングに連結することが可能となる。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、上記のドラムユニットと、前記ドラムスリーブの表面に潜像を形成する露光手段と、前記ドラムスリーブの表面にトナー像を形成するためのトナーを保持する現像手段と、を備えたことを特徴とする。
本構成によれば、感光体ドラムが使用される環境の温度上昇や、感光体ドラムの回転によって生じる摩擦熱によって、シャフト部の熱膨張が起こった場合であっても、金属材料からなる円管部材が、熱膨張によって膨張しようとするシャフト部を、径方向外側から押さえることが可能となる。また、金属材料からなる円管部材が熱膨張しにくいため、円管部材と軸受け部との間のクリアランス(すきま量)が変化しにくい。したがって、感光体ドラムの安定した回転運動が実現される。この結果、感光体ドラムの回転むらによって引き起こされる画質欠陥や感光体ドラムの回転トルクの上昇が抑止される。
本発明によれば、感光体ドラムのフランジから突設されるシャフトが、軸受け部に支持されることによって、感光体ドラムが回転可能に支持される構成において、周囲の環境温度が変化しても、感光体ドラムの回転精度を良好に保つことが可能となる。特に、周囲の環境温度が高温となり、感光体ドラムのフランジが熱膨張を起こした場合であっても、軸受け部に対する感光体ドラムの回転精度が維持される。したがって、画像形成装置において、感光体ドラムの回転むらによって生じる画像欠陥や感光体ドラムの回転トルクの上昇が抑止される。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の斜視図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の内部断面図である。 本発明の実施形態に係るドラムユニットの斜視図である。 本発明の実施形態に係るドラムユニットの拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係るドラムユニットの構造を説明するための分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るドラムユニットの拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るドラムユニットの構造を説明するための分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るドラムユニットの拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る摺動スリーブの断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るプリンター100(画像形成装置)の斜視図である。図2は、図1に示されるプリンター100の内部構造を概略的に示す図である。図1及び図2に示されるプリンター100は、いわゆるモノクロプリンター機であるが、他の実施形態において、画像形成装置は、カラープリンター、ファクシミリ装置、これらの機能を備える複合機やトナー画像をシートに形成するための他の装置であってもよい。尚、以下の説明で用いられる「上」や「下」、「前」や「後」、「左」や「右」といった方向を表す用語は、単に、説明の明瞭化を目的とするものであり、画像形成装置の原理を何ら限定するものではない。
プリンター100は、シートSに画像を形成するための様々な装置を収容する筐体200を備える。筐体200は、筐体200の上面を規定する上壁210と、筐体200の底面を規定する底壁220と、上壁210と底壁220との間で直立する背面壁230と、背面壁230とは反対側に取り付けられた手差トレイ240と、を含む。手差トレイ240は、下端を支点として、上下に回動可能である(図2の矢印D1)。図2に示されるように、手差トレイ240が下方に回動されると、筐体200に形成された開口部290が開放される。開口部290は、筐体200の内部空間260に連通する。したがって、使用者は、開口部290を介して、筐体200の内部空間260に収容された様々な装置にアクセスすることができる。手差トレイ240が上方に回動すると、開口部290は閉じられる。この結果、使用者の不必要な内部空間260へのアクセスは防止される。
プリンター100は、カセット110と、ピックアップローラー112と、第1給紙ローラー113と、第2給紙ローラー114と、搬送ローラー115と、レジストローラー対116と、画像形成部120とを備える。
カセット110は、内部にシートSを収容する。カセット110は、シートSを支持するリフト板111を備える。リフト板111は、シートSの先頭縁を押し上げるように傾斜する。
ピックアップローラー112は、リフト板111によって押し上げられたシートSの先頭縁上に配置される。ピックアップローラー112が回転すると、シートSはカセット110から引き出される。
第1給紙ローラー113は、ピックアップローラー112の下流に配設される。第1給紙ローラー113は、シートSを更に下流に送り出す。第2給紙ローラー114は、手差しトレイ240の支点付近に配設される。第2給紙ローラー114は、手差トレイ240上のシートSを筐体200内に引き込む。使用者は、カセット110に収容されたシートS、または手差トレイ240の上に載置されたシートSを選択的に使用することができる。
搬送ローラー115は、第1給紙ローラー113、第2給紙ローラー114の下流に配設される。搬送ローラー115は、第1給紙ローラー113、第2給紙ローラー114によって送り出されたシートSを更に下流へ搬送する。
レジストローラー対116は、搬送方向と直交する方向のシートの位置を規定する。これにより、シートS上に形成される画像の位置が調整される。レジストローラー対116は、画像形成部120による画像形成のタイミングに合わせて、シートSを画像形成部120に供給する。
画像形成部120は、感光体ドラム121と、帯電器122と、露光装置123と、現像装置124と、トナーコンテナ125と、転写ローラー126と、クリーニング装置127とを備える。
感光体ドラム121は、略円筒体の形状を有する。感光体ドラム121は、周面に静電潜像が形成されるとともに、該静電潜像に応じたトナー画像を担持する。感光体ドラム121の支持構造については、後記で詳述する。
帯電器122は、所定の電圧が印加され、感光体ドラム121の周面を略一様に帯電させる。露光装置123は、帯電器122によって帯電された感光体ドラム121の周面に、レーザー光を照射する。該レーザー光は、プリンター100に通信可能に接続されたパーソナルコンピュータといった外部装置(図示せず)から出力された画像データに従って、照射される。この結果、感光体ドラム121の周面には、画像データに対応する静電潜像が形成される。
現像装置124は、静電潜像が形成された感光体ドラム121の周面にトナーを供給する。トナーコンテナ125は、現像装置124へトナーを供給する。トナーコンテナ125は、現像装置124に順次又は必要に応じてトナーを供給する。現像装置124がトナーを感光体ドラム121に供給すると、感光体ドラム121の周面に形成された静電潜像が現像(可視化)される。この結果、感光体ドラム121の周面に、トナー画像が形成されることとなる。
転写ローラー126は、感光体ドラム121の周面に当接するように、回転可能に配設される。レジストローラー対116から搬送されたシートSが、感光体ドラム121と転写ローラー126との間を通過するときに、感光体ドラム121の周面に形成されたトナー画像が、シートSに転写される。
クリーニング装置127は、シートSへトナー画像が転写された後に、感光体ドラム121の周面に残るトナーを除去する。クリーニング装置127によって、清浄化された感光体ドラム121の周面は、再度、帯電器122の下方を通過し、一様に帯電される。その後、上述のトナー画像の形成が新たに行われる。
プリンター100は、画像形成部120よりも搬送方向下流側に、シートS上のトナー画像を定着させる定着装置130を更に備える。定着装置130は、シートS上のトナーを溶融させる加熱ローラー131と、シートSを加熱ローラー131に密着させる圧力ローラー132と、を備える。シートSが加熱ローラー131と圧力ローラー132との間を通過すると、トナー画像は、シートSに定着される。
プリンター100は、定着装置130の下流に配設された複数の搬送ローラー対133と、搬送ローラー対133の下流に配設された排出ローラー対134と、を更に備える。シートSは、搬送ローラー対133によって上方に搬送され、最終的に、排出ローラー対134によって、筐体200から排出される。筐体200から排出されたシートSは、上壁210上に積み重ねられる。
次に、図3〜図9を参照して、本実施形態に係る感光体ドラム121の支持構造について詳述する。本実施形態では、感光体ドラム121は、ドラムユニット300によって回転可能に支持されている。図3は、本実施形態に係るドラムユニット300の斜視図であり、図4は、本実施形態に係る感光体ドラム121の一端側の拡大斜視図である。また、図5及び図7は、感光体ドラム121の支持構造を説明するための分解斜視図であり、図6及び図8は、感光体ドラム121の支持構造を説明するための拡大断面図である。更に、図9は、本実施形態に係る摺動スリーブ70の拡大断面図である。なお、図5及び図6は、図7及び図8に対して、摺動スリーブ70が配置されていない状態を示している。
図3を参照して、ドラムユニット300は、ハウジング301と、感光体ドラム121と、帯電ローラー122Aと、帯電クリーナー122Cと、クリーニング装置127とを備える。ハウジング301は、前壁302Aと、後壁302Bと、チャージハウジング303と、を備える。ハウジング301は、感光体ドラム121の軸方向(左右方向)に延伸された、正面視で、下向きの略コの字形状からなる。ハウジング301の軸方向の両端部には、板状の前壁302Aと後壁302Bとが、軸方向に直交して、平行に配設される。前壁302Aと後壁302Bとの間に、感光体ドラム121が回転可能に支持される。前壁302Aおよび後壁302Bは、軸方向において、感光体ドラム121の側面に対向して配設される。
チャージハウジング303は、箱型形状を有し、軸方向において、前壁302Aと後壁302Bとを連設させる。また、チャージハウジング303は、内部に帯電ローラー122Aと帯電クリーナー122C(図2参照)とを、それぞれ回転可能に支持する。チャージハウジング303に支持された帯電ローラー122Aは、感光体ドラム121に上方から当接し、感光体ドラム121を所定の電位に帯電させる。帯電ローラー122Aは、軸方向右側の端部に、帯電ローラーギア122Bを備える。帯電ローラーギア122Bは、帯電ローラー122Aと同軸上に配設される。後記の感光体ドラム121のフランジ121Bに形成された斜歯ギアから、帯電ローラーギア122Bに回転駆動力が伝達され、帯電ローラー122Aが回転駆動される。帯電クリーナー122C(図2)は、自重で、帯電ローラー122Aに当接し、帯電ローラー122Aの表面を清掃する。また、ハウジング301は、感光体ドラム121に軸方向に沿って当接するクリーニング装置127を、感光体ドラム121の後側で支持する。
図3から図5を参照して、感光体ドラム121は、ドラム121A(ドラムスリーブ)とドラム121Aの両端に配設される一対のフランジ121B、121Cとから構成される。ドラム121Aは、表面に潜像が形成され、該潜像に応じて形成されるトナー像を担持する。ドラム121Aは、アルミニウムまたはステンレス材料からなる円筒体形状を有し、該円筒周面には、画像形成動作のために、所定の潜像が形成される機能材料層が形成されている。なお、以後、「軸方向」、「径方向」、「周方向」とは、ドラム121Aの円筒体形状を基準とするものであり、該円筒体形状の軸方向、径方向、周方向に相当する。また、「軸方向内側」とは、ドラム121Aの軸方向において、基準となる対象物から見てドラム121Aの中心に向かう側を意味し、「軸方向外側」とは、基準となる対象物から見て、ドラム121Aの中心から離れる側を意味する。
フランジ121Bは、ドラム121Aの側端部に圧入され、前記ドラム121Aを回転可能に支持する。フランジ121Bは、円柱形状を備えるフランジ本体60と、該フランジ本体60の両側面から、それぞれ軸方向に突設された挿入部63と、支持部61とを備える(図5)。
フランジ本体60は、円柱形状の外周部に、斜歯ギア121Dを備える(図4参照)。該斜歯ギア121Dは、前述の帯電ローラーギア122Bと噛み合い、感光体ドラム121から帯電ローラー122Aに回転駆動力を伝達させる。この際、斜歯ギア121Dには、ドラム121Aの軸方向に直交する方向よりも、ドラム121Aの軸方向外側に傾斜した方向(図4矢印B)に向かって、回転駆動力に伴う反力が付与される。
また、フランジ本体60は、径方向内側に、複数のリブ601を備える。該複数のリブ601は、フランジ本体60の中心部に配設された円柱状の軸部602から、それぞれ、径方向に向かって延伸される。また、リブ601は、フランジ本体60の軸方向外側の側面に露出している。該リブ601によって、フランジ121Bの内部に空間が形成され、該空間の分だけ、フランジ121Bの成型に使用される樹脂材料の体積が抑制される。そして、リブ601は、フランジ121Bの内部に空間が形成されることによって低下したフランジ121Bの剛性を、補完する。
挿入部63は、フランジ本体60の軸方向内側の側面から、軸方向内側に向かって突設される挿入片631から構成される。挿入片631は、フランジ本体60の内側の側面の外周に沿って、円環状に複数配設される。挿入片631の径方向外側の面が、ドラム121Aのドラム内周面121aに摺擦されながら、挿入部63がドラム121Aに挿入される。挿入部63は、ドラム121Aに対して圧入処理にて挿入される。これにより、ドラム121Aおよびフランジ121Bは、一体構造となる。
支持部61(シャフト部)は、フランジ本体60の軸方向外側の側面から、軸方向外側に突設される。支持部61は、ドラム121Aの回転における回転軸となる。支持部61は、フランジ本体60よりも小径の円柱形状からなる。支持部61は、フランジ本体60の軸部602に連設するように配設される。支持部61は、軸方向外側の先端部に、カップリング62を備える。カップリング62は、周方向に沿って複数形成された略三角形の突片である。該突片は、それぞれ、係合部621と誘導部622とを備える。係合部621は、軸方向外側に向かって延伸する突片の一方の端縁であり、誘導部622は、該係合部621の先端から支持部61の基端側に傾斜して配設された、突片の他方の端縁である。
なお、上記のカップリング62は、フランジ121Bのみに配設され、フランジ121Cには配設されていない。その他の構造においては、フランジ121Cは、フランジ121Bと同様であるので、以後、フランジ121Bを例に説明する。
感光体ドラム121を支持するハウジング301(図3)は、前壁302Aおよび後壁302B(立壁)にそれぞれ、一対の軸受け部80(軸受け部)を備える。軸受け部80は、摺動性の高い金属材料や樹脂材料から構成される。軸受け部80は、略円筒形状を有し、軸受けフランジ81と位置決め片82と軸受固定部83とを備える。軸受けフランジ81は、内側に被嵌合面811(第3内周面)を備える。軸受固定部83は、軸受けフランジ81の軸方向内側に連接される。軸受固定部83の外径は、軸受けフランジ81の外径よりも僅かに小さく設定される。また、軸受固定部83は、内側に被摺動面831(第2内周面)を備える。被摺動面831の内径も、軸受けフランジ81の被嵌合面811の内径よりも、僅かに小さく設定される。位置決め片82は、軸受けフランジ81と軸受固定部83との境界において、径方向外側に延設される板状部材である。位置決め片82は、軸受けフランジ81と軸受固定部83との境界において、周方向に複数配設される。
軸受け部80は、図3において、前壁302Aおよび後壁302Bに形成された不図示の開口に、それぞれ軸方向外側から挿入される。すなわち、図5において、軸受固定部83の外周部が、前壁302Aおよび後壁302Bに形成された開口に挿入される。該開口の内径は、軸受固定部83の外径よりも僅かに大きく、かつ、位置決め片82の最大外径よりも小さく設定されている。このため、前壁302Aおよび後壁302Bの軸方向外側の側面に、位置決め片82が当接することで、軸受け部80の挿入が停止する。そして、不図示のスクリューによって、軸受け部80は、前壁302Aおよび後壁302Bに固定される。
次に、上記の構成において、ハウジング301に固定された軸受け部80と、感光体ドラム121の支持部61とが直接嵌合された場合(後記の摺動スリーブ70が配設されていない場合)の不具合について説明する。
図5を参照して、ドラム121Aにフランジ121Bが圧入され、ハウジング301に固定された軸受け部80にフランジ121Bが挿入される。この際、図6に示すように、軸受けフランジ81の被摺動面831が形成する空間に、フランジ121Bの支持部61が挿入される。この結果、外周面611と被摺動面831との間に、摺動部Aが形成される。
軸受け部80にフランジ121Bが挿入されると、支持部61の先端に配設されたカップリング62が、軸受け部80の軸受固定部83よりも軸方向外側に露出するとともに、軸受けフランジ81の内側の被嵌合面811に対向する。ドラムユニット300が、プリンター100に装着されると、装置本体側に配設された不図示の駆動入力ギアが、軸受け部80の軸方向外側からカップリング62に係合する(図3参照)。詳しくは、駆動入力ギアは、カップリング62のうち、係合部621(図5)に係合し、図3および図5の矢印D1方向に、感光体ドラム121が回転駆動される。
ハウジング301に固定された軸受け部80と、感光体ドラム121の支持部61とが直接摺擦され、感光体ドラム121が回転駆動される場合、外周面611と被摺動面831との嵌め合いが、感光体ドラム121の回転安定性を決定する。外周面611と被摺動面831との間のクリアランス(すきま量)が大きく設定されると、感光体ドラム121が偏心しながら回転してしまう。感光体ドラム121の偏心は、感光体ドラム121の周辺に配置される現像装置124や転写ローラー126と、感光体ドラム121との間隔に変動をもたらす。この間隔の変動によって、トナーの移動量(現像トナー量、転写トナー量)が変化し、画質欠陥がもたらされる。
一方、外周面611と被摺動面831との間のクリアランス(すきま量)が小さく設定されると、上記のような偏心は生じにくい。しかしながら、プリンター100が使用される環境の温度が上昇すると、樹脂材料が用いられるフランジ121Bには、熱膨張が生じる。このため、支持部61の外周面611も径方向に膨張し、支持部61の外周面611と軸受け部80の被摺動面831とのクリアランスが失われる。この結果、支持部61の外周面611が、軸受け部80の被嵌合面811に固着し、感光体ドラム121の回転不良が引き起こされる。
更に、感光体ドラム121が回転駆動されると、摺動部Aに生じる摩擦によって、支持部61の外周面611が磨耗する。この結果、支持部61の外径が変化し、上記のような感光体ドラム121の偏心と同様の不具合が生じる。
このように、感光体ドラム121のフランジ121B(支持部61)が、軸受け部80によって、直接、回転可能に支持される場合、回転によって生じる摺擦部の摩擦や、周囲の環境温度の変化によって生じる熱膨張によって、さまざまな不具合が生じる。このため、装置の耐久(使用期間)や周囲の環境温度の変化に対して、安定した感光体ドラム121の回転駆動が困難となる。
このような問題を解決するために、本実施形態では、図7から図9に示すように、フランジ本体60と軸受け部80との間に、摺動スリーブ70(円管部材)が配設される。摺動スリーブ70には、金属材料が用いられ、好ましくは、ステンレス材が用いられる。摺動スリーブ70は、圧入部701と鍔部702とを備える。
圧入部701は、薄肉の円管形状を有する。圧入部701は、内周に、フランジ121Bの支持部61が挿入される空間を形成する圧入面712(第1内周面)を備える。また、圧入部701は、圧入面712の反対面であって、軸受け部80の軸受固定部83に挿入され、被摺動面831に当接する摺動面711(第1外周面)を備える。
鍔部702(鍔部)は、摺動面711の軸方向内側の端部から、径方向外側に向かって突設される鍔形状を有する。
そして、感光体ドラム121のフランジ121Bの支持部61に、摺動スリーブ70が装着される。すなわち、圧入面712が形成する空間に、支持部61が圧入されることで、摺動スリーブ70が、感光体ドラム121に一体的に固定される。
この際、本実施形態では、図9に示すように、圧入面712は、軸方向外側(支持部61が圧入部701に圧入される方向)に向かって、内径が縮小するようなテーパ形状を有している。そして、圧入面712のうち、軸方向外側の最も小径の部分は、フランジ121Bの支持部61の先端(軸方向外側)の外径よりも小さく設定されている。このため、摺動スリーブ70の圧入面712が形成する空間に、支持部61が圧入される際に、支持部61の先端が、圧入部701の軸方向外側の部分を、僅かに径方向外側に押し広げる。したがって、フランジ121Bと摺動スリーブ70との圧入が行われている間、圧入面712および支持部61の外周面611には、周方向の全体に亘って、均等な径方向の力が作用する。この結果、摺動スリーブ70とフランジ121Bの支持部61との軸心がずれずに、圧入が完了される。
感光体ドラム121と摺動スリーブ70とが一体的に固定された状態で、摺動スリーブ70が、軸受け部80の軸受固定部83の内側の空間に挿入される。
この際、本実施形態では、図9に示すように、摺動面711は、軸方向外側(圧入部701が、被摺動面831が形成する空間に挿入される方向)に向かって、外径が縮小するようなテーパ形状を有している。前述のように、摺動スリーブ70に、支持部61が挿入されると、圧入部701の軸方向外側の先端部が、僅かに径方向外側に押し広げられる。この結果、軸方向外側に向かって、外径が縮小するようなテーパ形状を有していた摺動面711は、図8に示す断面視で、軸方向に略平行な形状に変化する。したがって、摺動スリーブ70が、軸受け部80に挿入された際に、摺動面711と被摺動面831とが、軸方向の広い範囲で接触することが可能となる。
かくして、図8に示すように、感光体ドラム121と軸受け部80との間に摺動スリーブ70が配設される。図8の断面図における各部材の位置関係を説明する。ドラム121Aの軸方向外側の端部には、フランジ121Bの挿入部63が圧入されている。そして、ドラム121Aの外周面に隣接するように、フランジ本体60が配置される。フランジ本体60の外周部には、斜歯ギア121Dが形成され、フランジ本体60の内部には、リブ601が周方向に複数配置される。フランジ本体60の軸方向外側の側面から突設された支持部61は、摺動スリーブ70の圧入部701に圧入される。圧入部701が軸受け部80の軸受固定部83に挿入されることで、感光体ドラム121が軸受け部80に対して回転可能に支持される。支持部61の軸方向外側の先端部に配設されたカップリング62は、軸受固定部83の被摺動面831が形成する内部空間を貫通し、軸受けフランジ81の内側である被嵌合面811に対向する位置まで、進入する。これにより、カップリング62は、軸受け部80の軸方向外側の部分に露出する。
なお、摺動面711と被摺動面831との嵌め合いには、感光体ドラム121の高い回転精度を維持するために、たとえば、摺動面711が、+0.05〜+0.01mm、被摺動面831が、−0.01〜−0.05mmの嵌め合い交差範囲に設定される。該嵌め合い交差によって設定された摺動面711と被摺動面831との間のクリアランスは、プリンター100が使用される環境が変動し、周囲の温度が上昇した場合であっても、変化しにくい。すなわち、周辺環境の温度が上昇した場合であっても、ステンレス材からなる摺動スリーブ70は、熱膨張しにくい。また、摺動スリーブ70は、径方向内側で熱膨張しようとするフランジ121Bの支持部61を、外側から押さえる作用をもたらす。この結果、摺動スリーブ70の摺動面711と軸受け部80の被摺動面831とのクリアランスが変化しにくい。したがって、感光体ドラム121の回転に余分な負荷がかかりにくく、感光体ドラム121の回転が安定して維持される。
更に、本実施形態では、摺動スリーブ70に配設された鍔部702が、フランジ本体60を保護すると共に、感光体ドラム121の軸方向の位置を規制する。前述のとおり、軸受け部80の軸方向外側から露出されたカップリング62に、装置本体側から回転駆動力が伝達されると、感光体ドラム121が回転される(図3参照)。そして、フランジ121Bのフランジ本体60に配設された斜歯ギア121D(図4)と帯電ローラーギア122Bとが噛み合い、感光体ドラム121から帯電ローラー122Aに回転駆動力が伝達される。
この際、図4に示すように、斜歯ギア121Dの構造上、斜歯ギア121Dには、回転軸に直交する直線Cに対して、軸方向外側に傾斜する方向(矢印B)に反力がかかる。なお、同図において、矢印Bの基端部が、斜歯ギア121Dと帯電ローラーギア122Bとの周方向上の噛み合い部分と仮定する。上記の反力を受け、感光体ドラム121には、図4の矢印Aのように軸方向外側に移動するような力が働く。図6に示すように、摺動スリーブ70が配設されていない場合、フランジ本体60のリブ601の端面602は、軸方向において、軸受け部80の軸受固定部83の端部832に対向している。このため、感光体ドラム121に上記の移動力が働くと、感光体ドラム121が図4の矢印A方向に移動し、やがて、複数のリブ601の端面602は、回転されながら、軸受固定部83の端部832に接触する。この結果、リブ601の端面602が、摩擦によって削れたり、割れる等の不具合が生じてしまう。
しかしながら、本実施形態では、図6に示すように、摺動スリーブ70の鍔部702が、軸方向において、リブ601の側面と軸受固定部83の端部832との間に配設される。このため、感光体ドラム121が軸方向外側(図4の矢印A方向)に向かって移動した場合であっても、金属材料からなる鍔部702が、軸受固定部83の端部832に先に接触するため、リブ601の破損が抑止される。また、鍔部702が、軸受固定部83の端部832に当接することで、感光体ドラム121の軸方向外側への移動が停止される。したがって、鍔部702によって、感光体ドラム121の軸方向外側の位置が規制される。
更に、本実施形態では、図8に示すように、支持部61が、軸受け部80の軸受固定部83に挿入されると、カップリング62が、軸受けフランジ81の内側の被嵌合面811に対向する部分まで挿通される。この結果、カップリング62が、軸受け部80の軸方向外側の部分に露出する。このため、摺動スリーブ70と軸受け部80の摺動面よりも、軸方向外側の空間を利用して、感光体ドラムに回転駆動力を伝達することが可能となる。更に、被嵌合面811は、被摺動面831よりも内径が大きく設定されているため、装置本体側から係合される駆動入力ギア(不図示)の形状に自由度が増す。カップリング62の外径よりも大きな径を有する駆動入力ギアを、装置本体側からカップリング62に接続することが可能となる。
以上、本発明の実施形態に係るドラムユニット300及び該ドラムユニット300を備えたプリンター100(画像形成装置)について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば次のような変形実施形態を取ることができる。
(1)上記の実施形態では、摺動スリーブ70の圧入部701の摺動面711および圧入面712にテーパ形状が備えられた構成で説明したが、これに限定されるものではない。圧入部701の摺動面711および圧入面712は、いずれも、軸方向に平行に延伸されるものであってもよく、また一方にテーパ形状が備えられるものであってもよい。
(2)上記の実施形態では、フランジ本体60の外周部に配設された斜歯ギア121Dが、帯電ローラーギア122Bに回転駆動を伝達する構成で説明したが、これに限られるものではなく、たとえば、該斜歯ギア121Dに、装置本体側から回転駆動が入力され、該回転駆動力によって、感光体ドラム121が回転される構成であってもよい。この場合であっても、斜歯ギア121Dには、図4に示すように、回転軸に直交する直線Cに対して、軸方向外側に傾斜する方向(矢印B)に回転駆動力が付与される。したがって、感光体ドラム121が軸方向外側(矢印A方向)に移動した場合に、摺動スリーブ70に配設された鍔部702が、軸受固定部83の端部832に先に接触するため、リブ601の破損が抑止される。また、鍔部702が、軸受固定部83の端部832に当接することで、感光体ドラム121の軸方向外側への移動が停止される。したがって、鍔部702によって、感光体ドラム121の軸方向外側の位置が規制される。
121 感光体ドラム
121a ドラム内周面
121A ドラム(ドラムスリーブ)
121B フランジ
121C フロントフランジ
121D 斜歯ギア
122A 帯電ローラー
122B 帯電ローラーギア
127 クリーニング装置
300 ドラムユニット
301 ハウジング
302A 前壁
302B 後壁(立壁)
303 チャージハウジング
60 フランジ本体
601 リブ
61 支持部(シャフト部)
62 カップリング(ギア部)
621 係合部
622 誘導部
63 挿入部
631 挿入片
70 摺動スリーブ(円管部材)
701 圧入部
702 鍔部
711 摺動面(第1外周面)
712 圧入面(第1内周面)
80 軸受け部
81 軸受けフランジ
811 被嵌合面(第3内周面)
82 位置決め片
83 軸受固定部(第2外周面)
831 被摺動面(第2内周面)

Claims (8)

  1. 表面に潜像が形成され、該潜像に応じて形成されるトナー像を担持する、円筒体からなるドラムスリーブと、
    前記ドラムスリーブの側端部に圧入され、前記ドラムスリーブを回転可能に支持するフランジと、
    前記フランジの側面から、前記ドラムスリーブの軸方向に突設され、前記ドラムスリーブの回転における回転軸となる樹脂製のシャフト部と、
    を備える感光体ドラムと、
    前記軸方向に延伸し、前記シャフト部が圧入される空間を形成する第1内周面と、前記第1内周面の反対面である第1外周面とを備えた金属材料からなる円管部材と、
    前記感光体ドラムを回転可能に支持するハウジングと、
    前記ハウジングに固定され、前記円管部材が挿入される空間を形成し、前記第1外周面と対向する第2内周面を備えた軸受け部と、
    を備えたことを特徴とするドラムユニット。
  2. 前記円管部材は、前記第1内周面の径が、前記シャフト部が圧入される方向に向かって縮小するテーパ形状を備えていることを特徴とする請求項1に記載のドラムユニット。
  3. 前記円管部材は、前記第1外周面の径が、前記円管部材が前記軸受け部に挿入される方向に向かって縮小するテーパ形状を備えていることを特徴とする請求項2に記載のドラムユニット。
  4. 前記フランジは、前記感光体ドラムを前記軸方向外側に向かって移動させるような、回転駆動力または回転駆動力に伴う反力が付与される斜歯ギアを備え、
    前記円管部材は、前記第1外周面から前記ドラムスリーブの径方向外側に向かって突設され、前記軸方向において、前記軸受け部と前記フランジの側面との間に配置される鍔部を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のドラムユニット。
  5. 前記フランジは、内部に、前記軸方向に延設され、前記側面に露出した複数のリブを備え、
    前記鍔部は、前記側面に露出した前記複数のリブの端部に対向して配設されることを特徴とする請求項4に記載のドラムユニット。
  6. 前記ハウジングは、前記フランジに対して、前記軸方向において対向する立壁を備え、
    前記軸受け部は、前記立壁に装着される第2外周面を備え、前記第2内周面を内部に備えた円筒形状を有し、
    前記シャフト部は、前記円管部材を貫通し、該貫通したシャフト部の前記軸方向の先端部に、前記感光体ドラムに回転駆動力が伝達されるカップリングを備え、
    前記円管部材が、前記軸受け部に挿入されることで、前記カップリングは、前記軸受け部の前記第2内周面よりも、前記軸方向外側に突出することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のドラムユニット。
  7. 前記軸受け部は、前記第2内周面の前記軸方向外側に連設され、前記径方向において、前記カップリングに対向する第3内周面を備え、
    該第3内周面は、前記第2内周面よりも、内径が大きく設定されていることを特徴とする請求項6に記載のドラムユニット。
  8. 請求項1乃至7の何れか1項に記載のドラムユニットと、
    前記ドラムスリーブの表面に潜像を形成する露光手段と、
    前記ドラムスリーブの表面にトナー像を形成するためのトナーを保持する現像手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP2012012645A 2012-01-25 2012-01-25 ドラムユニット、およびこれを備えた画像形成装置 Expired - Fee Related JP5417462B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012012645A JP5417462B2 (ja) 2012-01-25 2012-01-25 ドラムユニット、およびこれを備えた画像形成装置
US13/749,367 US8879955B2 (en) 2012-01-25 2013-01-24 Drum unit and image forming apparatus having drum unit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012012645A JP5417462B2 (ja) 2012-01-25 2012-01-25 ドラムユニット、およびこれを備えた画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013152322A true JP2013152322A (ja) 2013-08-08
JP5417462B2 JP5417462B2 (ja) 2014-02-12

Family

ID=48797308

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012012645A Expired - Fee Related JP5417462B2 (ja) 2012-01-25 2012-01-25 ドラムユニット、およびこれを備えた画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8879955B2 (ja)
JP (1) JP5417462B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230086327A (ko) * 2021-12-08 2023-06-15 김동민 레이저 모듈 어셈블리

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10228631B2 (en) 2016-12-15 2019-03-12 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus, drum unit, and manufacturing method for the image forming apparatus
US10831148B1 (en) 2019-09-17 2020-11-10 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Bearing device that supports a first rotation member, image forming apparatus that includes the bearing device, and associated method

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6265049A (ja) * 1985-09-17 1987-03-24 Canon Inc プロセスカ−トリツジ及びこのカ−トリツジを使用する画像形成装置
JPH07261498A (ja) * 1994-03-23 1995-10-13 Toshiba Corp 画像形成装置
JP2001125432A (ja) * 1999-10-29 2001-05-11 Hitachi Koki Co Ltd 印刷装置の感光体ドラム支持装置
JP2001166667A (ja) * 1999-09-27 2001-06-22 Canon Inc プロセスカートリッジ、取っ手取り付け方法、及び電子写真画像形成装置
JP2002060044A (ja) * 2000-06-07 2002-02-26 Bando Chem Ind Ltd 粉体攪拌・搬送用スクリュー
JP2007114568A (ja) * 2005-10-21 2007-05-10 Ricoh Co Ltd 回転駆動装置、画像作像装置、画像形成装置、カラー画像形成装置
JP2007322873A (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Canon Inc プロセスカートリッジおよびこれを備えた画像形成装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5444516A (en) * 1994-04-28 1995-08-22 Steven Bruce Michlin Photoreceptor drum axle improvement
US5815773A (en) * 1997-06-27 1998-09-29 Xerox Corporation Composite photoreceptor flange
JP2001331061A (ja) 2000-05-22 2001-11-30 Fuji Xerox Co Ltd 電子写真感光体用フランジ、フランジ付き電子写真感光体の製造方法及びフランジ付き電子写真感光体
US7680435B2 (en) * 2006-01-26 2010-03-16 Ricoh Company, Ltd. Flange, flange processing device, and method of processing flange
US7630667B2 (en) * 2007-05-07 2009-12-08 General Plastic Industrial Co., Ltd. Supporting apparatus for a photosensitive drum
US8326179B2 (en) * 2008-11-28 2012-12-04 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tandem type photosensitive unit and image forming apparatus

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6265049A (ja) * 1985-09-17 1987-03-24 Canon Inc プロセスカ−トリツジ及びこのカ−トリツジを使用する画像形成装置
JPH07261498A (ja) * 1994-03-23 1995-10-13 Toshiba Corp 画像形成装置
JP2001166667A (ja) * 1999-09-27 2001-06-22 Canon Inc プロセスカートリッジ、取っ手取り付け方法、及び電子写真画像形成装置
JP2001125432A (ja) * 1999-10-29 2001-05-11 Hitachi Koki Co Ltd 印刷装置の感光体ドラム支持装置
JP2002060044A (ja) * 2000-06-07 2002-02-26 Bando Chem Ind Ltd 粉体攪拌・搬送用スクリュー
JP2007114568A (ja) * 2005-10-21 2007-05-10 Ricoh Co Ltd 回転駆動装置、画像作像装置、画像形成装置、カラー画像形成装置
JP2007322873A (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Canon Inc プロセスカートリッジおよびこれを備えた画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230086327A (ko) * 2021-12-08 2023-06-15 김동민 레이저 모듈 어셈블리
KR102574710B1 (ko) * 2021-12-08 2023-09-06 김동민 레이저 모듈 어셈블리

Also Published As

Publication number Publication date
US20130188989A1 (en) 2013-07-25
JP5417462B2 (ja) 2014-02-12
US8879955B2 (en) 2014-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10401786B2 (en) Image forming apparatus and cartridge used for the same
JP5339026B2 (ja) 現像装置、プロセスユニット及び画像形成装置
JP5862056B2 (ja) 画像形成装置および回転体ユニット
US20230031856A1 (en) Process cartridge and image forming apparatus
US9952553B2 (en) Developing cartridge provided with receiving member capable of efficiently transmitting drive force to developer carrier
JP5417462B2 (ja) ドラムユニット、およびこれを備えた画像形成装置
JP7146410B2 (ja) カートリッジおよびこれを用いた画像形成装置
JP2009180984A (ja) 現像カートリッジ
US9778616B2 (en) Process cartridge
JP6337844B2 (ja) 画像形成装置、感光体ドラムユニット、ブッシュ部材
KR102064638B1 (ko) 카트리지 및 화상 형성 장치
JP5282061B2 (ja) 画像形成装置
JP4793371B2 (ja) 画像形成装置
US10156827B2 (en) Cartridge and image forming apparatus
JP3167010U (ja) 現像カートリッジ
JP2017223770A (ja) プロセスカートリッジ及び画像形成装置
US20120321358A1 (en) Cartridge Configuration
JP2016080931A (ja) 駆動構造、定着器、および画像形成装置
JP2013011709A (ja) 感光ドラム及びこれを備えた画像形成装置
JP2013250382A (ja) ドラムユニット、およびこれを備えた画像形成装置
JP2017032941A (ja) 現像カートリッジ
JP2008039902A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20130605

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20130625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130702

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131022

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5417462

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees