JP2013150991A - 管材成形装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】1組の成形用金型で曲げ加工や潰し加工等の予備成形から液圧成形までを行うことができる液圧成形装置を提供する。
【解決手段】下型を載置する予備成形台と、上型及び下型を合わせて成形荷重を加え、管材を第1予備成形する上部昇降機構と、一対の金型保持部を有し、第2予備成形時及び液圧成形時に、上型及び下型が開くことを抑制するC形フレームと、第2予備成形時に、上型及び下型を一対の金型保持部の一方に押し付け、管材を第2予備成形するC形フレーム内昇降機構と、第1予備成形時、第2予備成形時、及び液圧成形時に、管材内に内圧を付加する軸押し機構と、前記一対の金型保持部で挟まれる空間と前記予備成形台との間で、前記成形用金型を移動させる金型移動機構とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、管材成形装置及び方法に関する。特に、本発明は、管材内に液体を充填して内圧を付与しつつ曲げ加工、潰し加工等の予備成形を行った後、液圧成形を、1組の金型で行うことができる管材成形方法及び方法に関する。
従来、液圧成形(ハイドロフォーム)の前工程として、曲げ加工や潰し加工等の予備成形が必要な場合、曲げ加工を行う曲げ加工装置、潰し加工を行うプレス加工装置、及び、液圧成形装置がそれぞれ必要であった。また、曲げ加工金型、潰し加工金型、及び、液圧成形金型が必要であった。
したがって、曲げ加工、潰し加工、及び液圧成形それぞれについて、設備費や金型費が発生し、加工(成形)工数も増大するという問題があった。
また、曲げ加工後に潰し加工を行う場合には、曲げ加工によるスプリングバック量のばらつきにより、曲げ加工後の管材が、潰し加工金型のキャビティ内に配設できないという問題があった。潰し加工後の管材を、液圧成形金型のキャビティ内に配設するときも同様であった。
前工程となる曲げ加工や潰し加工等においては、加工後の管材表面に皺が発生することがある。皺が発生した管材を液圧成形する場合には、僅かな皺であっても問題となる。したがって、従来は、曲げ加工や潰し加工を行った後に液圧成形をする場合には、液圧成形限界を小さくせざるを得なかった。
さらに、液圧成形装置は、大型であり設置するために広いスペースが必要であることも問題であった。そこで、特許文献1に提案されるように、液圧成形装置は、C形フレームを型締め装置とすることで小型化されている。
しかしながら、曲げ加工装置や潰し加工を行うプレス成形装置は、門形フレームを有することが一般的である。したがって、前工程として曲げ加工や潰し加工を行うときには、管材を加工する装置を設置するのに依然として広いスペースを必要とした。
特許文献2には、C形フレーム内で成形用金型を押し上げるための荷重戻し形シリンダを配備した液圧成形装置の型締め装置が提案されている。
特許文献2に提案された液圧成形装置は、C形フレームの上部金型保持部と下部金型保持部の離間距離が成形用金型の高さよりも長くても、荷重戻し形シリンダで成形用金型を上昇させて、成形用金型を上部金型保持部に押し付けるものである。そして、液圧成形時に、成形用金型が開くことを防止するものである。
C形フレーム型締め装置を有する液圧成形装置を使用するために必要な付属装置を小型化する試みが、特許文献3に提案されている。
特開2002−66663号公報 特開2003−1345号公報 特開2002−346650号公報
上述したように、特許文献1に提案された液圧成形装置は、小型化されている。しかしながら、上下の保持部に成形用金型を送り込むための準備台を、C形フレームの開口側に設置する必要があり、更なる小型化が望まれていた。
特許文献2に提案された液圧成形装置のC形フレームに配備された荷重戻し形シリンダは、C形フレームの上方金型保持部と下方金型保持部との離間距離を補填するものである。
したがって、荷重戻し形シリンダは、C形フレームとともに、液圧成形時に成形用金型が開かないようにする形締めする機能を有する装置、即ち、クランプ装置であって、成形用金型に配設された管材をプレス成形する装置ではない。よって、液圧成形の前に、曲げ加工や潰し加工等の予備成形を行う場合には、別途、曲げ加工装置や、潰し加工を行うプレス成形装置を設置する必要があった。
特許文献3に提案された液圧成形装置は、準備台より上の空間に、成形用金型の開閉機構を設けて省スペースを図っている。しかしながら、この開閉機構は、あくまで上型を昇降させて上型と下型の開閉を行うのみである。
即ち、この開閉機構は、管材に荷重を付加して、曲げ加工や潰し加工を行うプレス成形装置ではない。したがって、前工程として曲げ加工や潰し加工を行うには、別途、曲げ加工装置や、潰し加工を行うプレス成形装置を設置する必要があった。
本発明は、前工程として、管材内に液体を充填して内圧を付与しつつ曲げ加工や潰し加工等の予備成形を行った後、さらに、液圧成形をするに際し、1組の成形用金型で予備成形から液圧成形までを行うことができる液圧成形装置を提供することを目的とする。また、この液圧成形装置を用いた液圧成形方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、前処理として行う曲げ加工には、高ストロークで低荷重が必要であることに着目した。また、本発明者らは、前処理として行う潰し加工には、低ストロークで高荷重が必要であることに着目した。
即ち、C形フレームが有する支柱部と反対側に予備成形台を配設し、予備成形台の上に成形用金型を載置して、曲げ加工に代表される、高ストロークで低荷重を必要とする第1予備成形を行えばよいことを知見した。
予備成形台の台上では高荷重を付加することは難しい反面、C形フレームの上方金型保持部と下方金型保持部とで挟まれた空間のように、上下方向空間に制限がないため、高ストロークを得やすいからである。
なお、予備成形台に代わり、C形フレーム下部の全部または一部をC形フレームの開口側に延長して予備成形台として使用することも可能である。また、前記成形用金型を上昇させる下部昇降機構を設けることにより、予備成形台が受け持つ荷重を軽減させることも可能である。
そして、C形フレームが有する上方金型保持部と下方金型保持部とで挟まれた空間で、潰し加工に代表される低ストロークで高荷重を必要とする第2予備成形を行えばよいことを知見した。C形フレームの上方金型保持部と下方金型保持部とで挟まれた空間では、上下方向空間が狭いため、ストロークを大きくとることが難しいからである。
その反面、下方金型保持部に配備したC形フレーム内昇降機構により、成形用金型を上方金型保持部に押し付けることにより、成形用金型内の管材に充分な成形荷重を付加することができるからである。
また、成形用金型内に配設された管材内に液体を充填し、内圧を付加する軸押し機構を設けることで、第1予備成形及び第2予備成形の後に液圧成形できることはもちろんのこと、内圧を加えながら第1予備成形及び第2予備成形できることを知見した。
本発明は、上記の知見に基づきなされたもので、その要旨は次の通りである。
(1)上型と下型を有する成形用金型のうち、成形前の管材を配設した下型を載置する予備成形台と、前記成形前の管材を配設した下型に、前記上型を合わせて成形荷重を加え、前記管材を第1予備成形する上部昇降機構と、上方金型保持部と下方金型保持部とからなる一対の金型保持部、及び、該一対の金型保持部の端部それぞれを連結する支柱部を有し、第2予備成形時及び液圧成形時に、前記成形用金型が開くことを抑制するC形フレームと、前記下方金型保持部に配備され、第2予備成形時に、前記成形用金型を前記上方金型保持部に押し付け、第1予備成形後の管材を第2予備成形するC形フレーム内昇降機構と、第1予備成形時、第2予備成形時、及び液圧成形時に、前記成形用金型内に配設された管材内に液体を充填し、内圧を付加する軸押し機構と、前記一対の金型保持部で挟まれる空間と前記予備成形台との間で、前記成形用金型を移動させる金型移動機構とを備えることを特徴とする管材成形装置。
(2)上記(1)に記載の管材成形装置を用い、前記第1予備成形、前記第2予備成形、及び前記液圧成形のうち、少なくとも1つの成形を行うことを特徴とする管材成形方法。
本発明によれば、管材内に液体を充填して内圧を付加しつつ、曲げ加工及び潰し加工等の予備成形を行った後に液圧成形する一連の管材成形を、1組の成形用金型で行うことができる。
したがって、本発明によれば、中間成形管材が、スプリングバックにより次工程の金型キャビティに配設できないという不具合を防止できる。よって、本発明によれば、スプリングバックの大きい高張力鋼管などであっても、曲げ加工及び潰し加工をした後に液圧成形をして、複雑な形状の成形品を得ることができる。
また、本発明によれば、曲げ加工や潰し加工で発生する皺の発生を防止することができる。したがって、僅かな皺があっても、成形時に、その皺から亀裂が生じる液圧成形において、管材の液圧成形限界を高めることができ、曲げ加工や潰し加工をした後の管材を、より拡管率が高い形状に液圧成形することができる。
そして、本発明によれば、管材を、曲げ加工に代表される第1予備成形、潰し加工に代表される第2予備加工の後に、液圧成形ができることは勿論のこと、第1予備成形、第2予備成形、及び、液圧成形から少なくとも1つを選んで管材を成形することができる。これにより、本発明は、管材の成形自由度を向上させることができる。
本発明の管材成形装置の全体構造の一例を示す斜視図である。 説明のために軸押し機構の記載を省略した、図1に示した管材成形装置の側面図である。図2(a)は、第1予備成形前の状態を示す。図2(b)は第1予備成形中の状態を示す。 説明のために軸押し機構の記載を省略した、図1に示した管材成形装置の側面図である。図3(a)は、第2予備成形前の状態を示す。図3(b)は、第2予備成形中の状態を示す。 下部昇降機構を設けた本発明の管材成形装置の一例を示す側面図である。
本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の管材成形装置の全体構造の一例を示す斜視図である。図1中、符号1は、本発明の管材成形装置を示す。
本発明の管材成形装置1は、予備成形台5、上部昇降機構10、C形フレーム20、C形フレーム内昇降機構50、軸押し機構55、金型移動機構60を有する。C形フレーム20は、図1に示すように、C形の厚手鋼板を積層して形成するのが一般的である。厚手鋼板は、タイロットボルト80とナットの締結により結合される。C形フレームの形成は、この方法に限られない。例えば、鋳造及び溶接等により、一体構造としてもよい。
図2は、図1に示した本発明の管材成形装置1の側面図である。なお、説明のため、軸押し機構55は省略してある。図2(a)は、第1予備成形前の状態を示す。図2(b)は第1予備成形中の状態を示す。
成形用金型70は、上型72及び下型74を有する。図2(a)に示したように、予備成形台5の台上に載置された下型74に、管材90が配設される。その状態で、上部昇降機構10を用いて吊り下げられた上型72が、上部昇降機構10により下降され、上型72は、下型74と型合わせされる。型合せの後、上部昇降機構10は、上型72を下型74に押し付ける。
上部昇降機構10による型合わせ及び押し付けで、管材90に成形荷重が付加される。そして、上部昇降機構10と予備成形台5とで成形用金型70の全体を挟み込み、管材90に付加された成形荷重が増加し、管材90が予備成形台5の上で第1予備成形される。
上部昇降機構10は、上型把持機構11と屈曲アーム12を有する。図2(a)及び図2(b)に示すように、屈曲アーム12を屈曲させることで、上型72が昇降される。上部昇降機構10の構造は、上型72が昇降でき、かつ、上型72を下型74に型合わせした後、上型72を下型72に押し付けることができるものであれば、図2(a)及び図2(b)に示した構造に限られない。
上部昇降機構10と予備成形台5で成形用金型70の全体を挟み込み、管材90に成形荷重を加えたとき、上部昇降機構10及び予備成形台5それぞれは反力を受ける。上部昇降機構10がC形フレーム20に配備され、上部昇降機構10が付加する成形荷重が大きい場合には、上部昇降機構10と屈曲アーム12と予備成形台5は、成形荷重の反力で変形しないよう剛性を高める必要がある。
したがって、管材成形装置1全体が大型となる。また、予備成形台5とC形フレーム20が互いに離れる方向に回転し、予備成形台5とC形フレーム20が転倒する。よって、予備成形台5の台上で行う第1予備成形に付加できる成形荷重は低荷重に限ることが望ましい。
一方、成形ストロークは、大きくとることができる。成形用金型70を載置した予備成形台2より上方は遮蔽物がないため、上部昇降機構10のストロークを大きくすることができるからである。
これらのことから、予備成形台5の台上で行う第1予備成形は、高ストローク低荷重を必要とする加工が好適である。即ち、第1予備成形は、曲げ加工が好適である。
第1予備成形が終了すると、上型72は上部昇降機構10から切り離され、図1に示した金型移動機構60(図1、参照)が、成形用金型70を、C形フレーム20の上方金型保持部22と下方金型保持部24とで挟まれた空間に移動させる。
図3は、図1に示した本発明の管材成形装置1の側面図である。図2の場合と同様、軸押し機構55の記載は省略してある。図3(a)は、第2予備成形前の状態を示す。図3(b)は、第2予備成形中の状態を示す。
上記のように移動された成形用金型70は、下方金型保持部24に配備されたC形フレーム内昇降機構50により、上方金型保持部22に押し付けられる。これにより、第1予備成形後の管材90は、第2予備成形される。
C形フレーム内昇降機構50で第2予備成形をする場合、成形ストロークを大きくとることができない。上方金型保持部22と下方金型保持部24とで挟まれた空間は、上下方向距離に制限があるからである。
上下方向距離を長くすると、C形フレーム20の弾性変形量が大きくなる。このとき、C形フレーム内昇降機構50がC形フレーム20の開口部側へ押し出される方向のスラスト荷重は増大する。したがって、上下方向距離を長くすることは好ましくない。
一方、成形荷重については、C形フレーム内昇降機構50を用いて、成形用金型70を上方金型保持部22に高荷重で押し付けても何ら問題はない。C形フレーム20が転倒することもない。C形フレーム20は、上方金型保持部22と下方金型保持部24とからなる一対の金型保持部それぞれを、高剛性の支柱部26で連結する構造を有している。
そして、この構造により、成形用金型70から受ける反力で、上方金型保持部22と下方金型保持部24とが離れようとするのを防止しているからである。また、その剛性は液圧成形時の反力を支持できるものである。したがって、第2予備成形における成形荷重は、高荷重とすることができる。
これらのことから、第2予備成形は、低ストローク高荷重を必要とする加工が好適である。即ち、第2予備成形は、潰し加工が好適である。なお、C形フレーム内昇降機構50は、潰し加工等を可能とする低ストローク高荷重を管材90に付加できるもの、例えば、複動型油圧シリンダが好適である。
荷重戻し形シリンダは、液圧成形の際に、上型72と下型74が開いてしまうことを防止するのに充分な荷重を、上型72と下型74に付加することができる。しかし、荷重戻し形シリンダは、管材70を潰し加工するのに充分な荷重を、管材90に付加することはできないからである。
C形フレーム20は、一体で形成してもよいし、長手方向にいくつかに分割されたものを積層して形成してもよい。
管材90の端部に連結された軸押し機構55(図1参照)は、第2予備成形が終了した管材90の内部に液体を充填し、内圧を付加する。このときも、C形フレーム内昇降機構50は、第2予備成形のときと同様に、成形用金型70を上方金型保持部22に押し付ける。液圧成形時に成形用金型70の上型72と下型74が開くことを防止するためである。これにより、第2予備成形が終了した管材9は、液圧成形される。
軸押し機構55は、第1予備成形を行う場所から、第2予備成形及び液圧成形する場所までの成形用金型70の移動に追従できるものであれば、通常の液圧成形で用いられる機構と同様でよい。第1予備成形時及び第2予備成形時にも、管材90に液体を充填し、内圧を付加しながら第1予備成形及び第2予備成形を行うためである。
第1予備成形時及び第2予備成形時に付加する内圧は、第1予備成形時及び第2予備成形時に発生する皺が発生するのを防止する程度の圧力でよい。拡管は、第1予備成形及び第2予備成形の終了後に、高い内圧を加えて液圧成形するからである。
金型移動機構60(図1、参照)は、上方金型保持部22と下方金型保持部24とで挟まれる空間と、予備成形台5との間で、成形用金型70を移動させる。
本発明の管材成形装置1においては、高ストローク低荷重が必要な第1予備成形は、C形フレーム20の外部にある予備成形台5の上で行われる。また、低ストローク高荷重が必要な第2予備成形は、C形フレーム20の内部にある上方金型保持部22と下方金型保持部24で挟まれた空間で行われる。
したがって、第1予備成形の後に、成形用金型70を、C形フレーム20の外部からC形フレーム20の内部へ移動させる必要があるからである。そして、第2予備成形及び液圧成形の終了後には、成形用金型70を、C形フレーム20の外に引き出す必要があるからである。
金型移動機構60を用いての成形用金型70の移動を円滑にするために、予備成形台5及び下方金型保持部の上部には、ローラー(図示しない)を配設することが好ましい。上述したように、第1予備成形は、予備成形台5の上で行うが、成形用金型70をローラーに押し付けると、ローラーが破損することがあるので好ましくない。
したがって、ローラーが予備成形台5の表面から突出する長さである5〜15mmを下部昇降機構15を用いて成形用金型70を上昇させて、成形用金型70がローラーに押し付けられないようにすることが好ましい。
ここまでに説明してきた第1予備成形、第2予備におけるストローク及び成形荷重の好適範囲について、長手方向の長さが2500mm、長手方向に垂直な断面が550mm四方の成形用金型の場合で説明する。
第1予備成形における上部昇降機構10による成形ストロークは最大で100mmである。また、第1予備成形では、成形荷重の大半を上部昇降機構10で付加するが、上部昇降機構10が付加する成形荷重は最大で0.196MN(20tf)である。
これらは、成形前の管厚が10mmの780MPa級高張力鋼を曲げ加工するときに必要な荷重に相当し、上記の成形用金型の寸法制約内で曲げ加工が可能な最大成形ストロークだからである。
第2予備成形における成形ストロークは、最大で30mmである。また成形荷重は、最大で33.32MN(3400tf)である。これらは、成形前の管厚が10mmの780MPa級高張力鋼を潰し加工するときに必要な荷重に相当し、C形フレーム20の弾性変形により、C形フレーム内昇降機構50に過大なスラスト荷重が負荷されないための最大ストロークだからである。
次に、これまでに説明した本発明の管材成形装置1を用いた管材成形方法について説明する。
本発明の管材成形装置1を用いて、高ストローク低荷重が必要な第1予備成形、及び、低ストローク高荷重が必要な第2予備成形を行った後、液圧成形を行うことができる。本発明の管材成形装置1を用いて管材を成形するに際しては、第1予備成形、第2予備成形、及び、液圧成形を単独で行ってもよい。
また、第1予備成形、第2予備成形のいずれかのみを行った後、液圧成形を行ってもよい。あるいは、第2予備成形を行った後に第1予備成形を行い、次いで、液圧成形を行ってもよい。
なお、上述したところは、本発明の実施形態を例示したものにすぎず、本発明は、特許請求の範囲の記載範囲内において種々変更を加えることができる。
例えば、第1予備成形で付加できる成形荷重を高めつつ、装置の小型化を実現するため、予備成形台5の代わりに、C形フレーム20の下方金型保持部22を、支柱部26と反対側に延長してもよい。延長する下方金型保持部22は、C形フレーム20の長手方向の一部でもよいし、全部でもよい。
また、予備成形台5とは別に、図4に示すように、下部昇降機構15を設け、予備成形台5を小型化してもよい。この場合、上部昇降機構10による型合わせ及び押しつけと同時に、下部昇降機構15が5〜15mmの範囲で上昇させることにより、上部昇降機構10と下部昇降機構15とで成形用金型70の全体を挟み込み、管材90が第1予備成形される。
なお、下部昇降機構15としては、油圧シリンダ等を採用することができる。
また、本発明の管材成形装置は、金属製管材に適用することができる。管材は、鉄系材料に限られず、非鉄材料系の管材でもよい。
本発明によれば、上述したように、曲げ加工及び潰し加工等の予備加工した後に液圧成形する一連の管材成形を一組の成形用金型で行うことができる。したがって、従来のように、曲げ加工、潰し加工、液圧成形それぞれのために準備した金型に、中間成形材を移し替える必要がなく、効率よく、複雑な形状の成形品を得ることができる。本発明は、産業上、利用価値の高いものである。
1 本発明の管材成形装置
5 予備成形台
10 上部昇降機構
11 上型把持機構
12 屈曲アーム
15 下部昇降機構
20 C形フレーム
22 上方金型保持部
24 下方金型保持部
26 支柱部
50 C形フレーム内昇降機構
55 軸押し機構
60 金型移動機構
70 成形用金型
72 上型
74 下型
80 タイロッドボルト
82 ナット
90 管材

Claims (2)

  1. 上型と下型を有する成形用金型のうち、成形前の管材を配設した下型を載置する予備成形台と、
    前記成形前の管材を配設した下型に、前記上型を合わせて成形荷重を加え、前記管材を第1予備成形する上部昇降機構と、
    上方金型保持部と下方金型保持部とからなる一対の金型保持部、及び、該一対の金型保持部の端部それぞれを連結する支柱部を有し、第2予備成形時及び液圧成形時に、前記成形用金型が開くことを防止するC形フレームと、
    前記下方金型保持部に配備され、第2予備成形時に、前記成形用金型を前記上方金型保持部に押し付け、第1予備成形後の管材を第2予備成形するC形フレーム内昇降機構と、
    第1予備成形時、第2予備成形時、及び液圧成形時に、前記成形用金型内に配設された管材内に液体を充填し、内圧を付加する軸押し機構と、
    前記一対の金型保持部で挟まれる空間と前記予備成形台との間で、前記成形用金型を移動させる金型移動機構と
    を備えることを特徴とする管材成形装置。
  2. 請求項1に記載の管材成形装置を用い、前記第1予備成形、前記第2予備成形、及び前記液圧成形のうち、少なくとも1つの成形を行うことを特徴とする管材成形方法。
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