JP2013150286A - 支柱支持器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 アンテナ支柱などの補強やメインテナンスを目的とした、交換作業や追加作業が簡略にでき、取付作業の利便性を向上した支柱支持器具を提供する。
【解決手段】 円筒を略中心軸を含む面で分割した形状の支柱把持部1と、前記支柱把持部の前記中心軸に垂直な方向の両端部に設けられてなる接合手段用貫通孔と、前記支柱把持部1の前記中心軸方向の少なくとも一方の端を、前記円筒の外周側に折り曲げることで形成され、少なくとも一つの支線用貫通孔3が設けられてなる支線支持部2を有する個片の一対を、前記円筒の内周側を対向させた状態で、前記接合用貫通孔を介して接合することにより、支柱支持器具を構成する。
【選択図】図1
【解決手段】 円筒を略中心軸を含む面で分割した形状の支柱把持部1と、前記支柱把持部の前記中心軸に垂直な方向の両端部に設けられてなる接合手段用貫通孔と、前記支柱把持部1の前記中心軸方向の少なくとも一方の端を、前記円筒の外周側に折り曲げることで形成され、少なくとも一つの支線用貫通孔3が設けられてなる支線支持部2を有する個片の一対を、前記円筒の内周側を対向させた状態で、前記接合用貫通孔を介して接合することにより、支柱支持器具を構成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、家屋の屋根などに設置するアンテナなどの、支柱を支持するワイヤを取り付けるための支柱支持器具に関し、特に既存の支柱の補強や、メインテナンスに適した支柱支持器具に関するものである。
我が国においては、TV受像機がほぼ全家庭に普及していて、受信アンテナが一部の地域や建物を除いては、屋根の上に設置されている。受信アンテナを一般的な家屋の屋根に設置する際には、屋根馬と称される4本の脚を有する部材を設置し、その中央に金属管からなる支柱を直立させ、その先端部にアンテナを取り付けるという方法が行われている。
その際、屋根馬だけでは支柱の支持強度が不十分なので、図4に示した従来のアンテナ支柱の固定構造の一例のように、支線リング12と称されるリングを、支柱14の適当な位置に取り付けた固定金具13の上に載せ、支線リング12に予め設けてある貫通孔に、ステンレスなどの、錆が生じ難いワイヤ15a、15bの片方の端を挿通して固定し、他方の端を屋根の適当な位置に固定することが行われている。そしてこのワイヤは、4本程度を、支柱を中心として放射状に配するのが一般的である。
このような目的に用いる支線リングは、複数のアンテナのメーカーが製造販売しているが、非特許文献1及び非特許文献2に示されるように、その形状には特にメーカーの違いによる顕著な差が見られない。
そして、これらの支線リングの問題点として、形状が環状であるため、アンテナ支柱のように、支線リングの内径より大きな物体が、支柱の先端に搭載されている場合においては、当該搭載物を、すべて外さないと、支線リングを交換したり、支柱の補強を目的として、新たな支線リングを嵌合させたりすることが、実質的に不可能であることが挙げられる。
このような課題に対処するため、特許文献1には、環状の板材を分割した形状の個片を、アンテナ支柱を挟むように取り付けることが可能な、アンテナマスト用ステーリングが開示されている。しかしながら、ここに開示されているステーリングも、取り付ける際に図4における固定金具を用いる必要があり、作業性の面で改善の余地がある。
http://store.shopping.yahoo.co.jp/antena−buhin/490.html
http://store.shopping.yahoo.co.jp/antena−buhin/rsg25.html
従って、本発明の課題は、アンテナ支柱などの補強やメインテナンスを目的とした、交換作業や追加作業が簡略にでき、取付作業の利便性を向上した支柱支持器具を提供することにある。
本発明は、前記課題の解決のため、支線リングの構造を再検討し、2分割したリングを環状の形状となるように接合することで、支柱上部のアンテナ構造物をそのままに維持した状態で取り付けることが可能であり、かつ前記の固定金具の機能を付与し得ることに着目して、なされたものである。
即ち、本発明は、円筒をほぼ中心軸を含む面で分割した形状の支柱把持部と、前記支柱把持部の前記中心軸に垂直な方向の両端部に設けられてなる接合手段用貫通孔と、前記支柱把持部の前記中心軸方向の少なくとも一方の端を、前記円筒の外周側に折り曲げることで形成され、少なくとも一つの支線用貫通孔が設けられてなる支線支持部を有する個片の一対を、前記円筒の内周側を対向させた状態で、前記接合用貫通孔を介して接合してなることを特徴とする支柱支持器具である。
また、本発明は、前記支線支持部と前記中心軸とがなす角度が15〜75°であることを特徴とする、前記の支柱支持器具である。
また、本発明は、前記支柱把持部と前記支線支持部が係合手段を介して遊嵌されてなることを特徴とする、前記の支柱支持器具である。
本発明による支柱支持器具は、一対の個片を、支柱を挟み込むように取り付けることが可能であることから、前記のように支柱上部のアンテナなどの構造物を分解したり、外したりすることなく、取り付け可能である。しかも、円筒を分割した形状の支柱把持部が設けられているので、この部分が、従来の固定リングの機能を発現し、部品点数の減少が可能となるとともに、作業性が向上する。
また、従来の支線リングは、支柱に遊嵌し、回転可能な状態で取り付けられるので、支線に取り付け位置の調整などの作業が容易であるが、支柱把持部と支線支持部を別個に製作し、遊嵌した状態で接合することで、同様の作業性を確保することも可能である。
さらに、本発明の支柱支持器具においては、支線支持部と中心軸とがなす角度を15〜75°とすることが望ましいが、この理由は、屋外に設置した後の経年変化で、支柱把持部と支線支持部の境界部に塵埃が堆積したり、金属の腐食の原因となる物質が付着したりしないようにするためである。特に後者は海岸に近い地域での配慮が必要となる。
次に具体的な図に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明に係る支柱支持器具の使用状態の一例を示す斜視図である。図1において、1は支柱把持部、2は支線支持部、3は支線用貫通孔、4は接合手段取付鍔、5はアンテナ支柱、6は接合手段を構成するボルト、7a、7bは支線を構成するワイヤである。
また、図2は、発明に係る支柱支持器具の個片の一例を示す図、図2(a)は平面図、図2(b)は正面図である。図2において、8は接合手段用貫通孔である。この個片の一対を、図1に示したように、支柱把持部1の内周側、つまり、図2(a)における下側を対向させて、間にアンテナ支柱5を挟み、接合手段用貫通孔にボルト6を挿通し、図示していないナットを反対側から螺合させて、アンテナ支柱5に支柱支持器具を固定する。
図2(b)に示したAは、支線支持部2と中心軸がなす角度を示し、この例では略45°に設定されている。この構造によって、支柱把持部1と支線支持部2の境界に、塵埃などが蓄積されないようになっているのは前記の通りである。
図3は、本発明に係る支柱支持器具で、支柱把持部と支線支持部を係合させた状態の一例を示す図。図3において、9は支柱把持部、10は支線支持部、11aは支柱支持部の係合手段を構成する折り曲げ部、11bは支線支持部の係合手段を構成する折り曲げ部である。一般に支線支持部10に取り付けるワイヤは、図3における下方に張力を付与した状態で展張するので、係合構造を図3のようにすることで、実質的に係合状態が外れることはない。
また、それぞれの寸法公差を、いわゆる隙間嵌めとなるように製作することにより、支柱把持部9が固定された状態で、支線支持部10は回転可能な遊嵌状態となる。これによってワイヤ7a、7bの取り付けの際の微調整の作業性が向上する。なお、折り曲げ部は、必ずしも支柱把持部9と支線支持部10の全周に亘って設ける必要はなく、例えば支線支持部10の方の折り曲げ部11bを適当な間隔で爪状に形成しても、同様の効果が得られる。
以上に説明したように、本発明によれば、従来よりも簡単に交換や追加が可能支柱支持器具の提供が可能となる。なお、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の分野における通常の知識を有する者であれば想到し得る、各種変形、修正を含む、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても、本発明に含まれることは勿論である。
1,9 支柱把持部
2,10 支線支持部
3 支線用貫通孔
4 接合手段取付鍔
5 アンテナ支柱
6 ボルト
7a,7b ワイヤ
8 接合手段用貫通孔
11a,11b 折り曲げ部
12 支線リング
13 固定金具
14 支柱
15a,15b ワイヤ
2,10 支線支持部
3 支線用貫通孔
4 接合手段取付鍔
5 アンテナ支柱
6 ボルト
7a,7b ワイヤ
8 接合手段用貫通孔
11a,11b 折り曲げ部
12 支線リング
13 固定金具
14 支柱
15a,15b ワイヤ
Claims (3)
- 円筒をほぼ中心軸を含む面で分割した形状の支柱把持部と、前記支柱把持部の前記中心軸に垂直な方向の両端部に設けられてなる接合手段用貫通孔と、前記支柱把持部の前記中心軸方向の少なくとも一方の端を、前記円筒の外周側に折り曲げることで形成され、少なくとも一つの支線用貫通孔が設けられてなる支線支持部を有する個片の一対を、前記円筒の内周側を対向させた状態で、前記接合用貫通孔を介して接合してなることを特徴とする支柱支持器具。
- 前記支線支持部と前記中心軸とがなす角度が15〜75°であることを特徴とする、請求項1に記載の支柱支持器具。
- 前記支柱把持部と前記支線支持部が係合手段を介して遊嵌されてなることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の支柱支持器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012026699A JP2013150286A (ja) | 2012-01-23 | 2012-01-23 | 支柱支持器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012026699A JP2013150286A (ja) | 2012-01-23 | 2012-01-23 | 支柱支持器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013150286A true JP2013150286A (ja) | 2013-08-01 |
Family
ID=49047351
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012026699A Pending JP2013150286A (ja) | 2012-01-23 | 2012-01-23 | 支柱支持器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013150286A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103779645A (zh) * | 2014-02-18 | 2014-05-07 | 哈尔滨工业大学 | 用于径向肋天线卷曲折叠定位桅杆的装置 |
JP2018129696A (ja) * | 2017-02-09 | 2018-08-16 | センクシア株式会社 | アンテナ支柱の補強部材、アンテナ支柱の補強構造およびその補強方法 |
CN109004332A (zh) * | 2018-08-01 | 2018-12-14 | 林瑞 | 一种通信传输天线连接调节系统及其天线调节方法 |
-
2012
- 2012-01-23 JP JP2012026699A patent/JP2013150286A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103779645A (zh) * | 2014-02-18 | 2014-05-07 | 哈尔滨工业大学 | 用于径向肋天线卷曲折叠定位桅杆的装置 |
CN103779645B (zh) * | 2014-02-18 | 2015-11-18 | 哈尔滨工业大学 | 用于径向肋天线卷曲折叠定位桅杆的装置 |
JP2018129696A (ja) * | 2017-02-09 | 2018-08-16 | センクシア株式会社 | アンテナ支柱の補強部材、アンテナ支柱の補強構造およびその補強方法 |
CN109004332A (zh) * | 2018-08-01 | 2018-12-14 | 林瑞 | 一种通信传输天线连接调节系统及其天线调节方法 |
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