JP2013148329A - 貯湯式熱源装置 - Google Patents

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慎一 山田
Hideki Hayakawa
秀樹 早川
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誠一 伊藤
Hideki Yamaguchi
秀樹 山口
Teru Morita
輝 森田
Koichi Nishimura
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Abstract

【課題】加熱放熱運転を実行しているときに、貯湯槽に中高温の放熱戻り湯水が流入することを防止しながらも、加熱循環回路を循環して加熱された湯水を、貯湯槽に貯湯して蓄熱する。
【解決手段】湯水循環状態制御手段は、加熱循環回路C1を循環した湯水を貯湯槽14内に還流可能な状態で、放熱循環回路C2を循環して加熱往き路R1に戻された放熱戻り湯水で貯湯槽14内の下層の湯水の温度よりも高い中高温の放熱戻り湯水が、加熱往き路R1を介して貯湯槽14内の下層へ導かれることを防止する中高温湯水還流防止制御を実行可能に構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、湯水を貯湯する貯湯槽と、湯水を加熱する加熱手段と、放熱用端末を通流して循環する熱媒と湯水との熱交換により、湯水を放熱させる放熱部とを備えると共に、
前記貯湯槽の下部の湯水を、前記加熱手段を通流させた後に、前記貯湯槽の上部に戻す形態で湯水を循環させる加熱循環回路と、前記貯湯槽の上部の湯水を、前記放熱部に通流させる状態で循環させる放熱循環回路とを備え、前記放熱循環回路で前記放熱部からの戻り路である放熱戻り路が、前記加熱循環回路で前記加熱手段への往き路である加熱往き路に接続する回路として構成され、前記加熱循環回路及び前記放熱循環回路における湯水循環状態を制御する湯水循環状態制御手段とを備える貯湯式熱源装置に関する。
従来の貯湯式熱源装置としては、加熱循環回路と放熱循環回路との両方に湯水を循環させて加熱循環回路での加熱手段による湯水の加熱と、放熱循環回路での放熱部による湯水の放熱とを同時に行う加熱放熱運転を実行可能に構成されているものが知られている(特許文献1を参照)。
特許文献1に開示の貯湯式熱源装置では、貯湯槽にて上層の高温の湯水から下層の低温の湯水までの間で温度成層を形成する成層貯湯状態を維持するために、放熱循環回路で放熱部からの戻り路である放熱戻り路が、加熱循環回路で加熱手段への往き路である加熱往き路に接続する回路として構成すると共に、放熱戻り路と加熱往き路との接続部に、切換弁を備える。そして、当該切換弁の開閉状態を、放熱戻り路の側を開状態、加熱往き路の加熱手段の側を開状態、及び加熱往き路の貯湯槽の側を閉状態とすることで、放熱戻り路からの戻り湯水が、貯湯槽の下部から貯湯槽内へ流入することを禁止し、そのすべてを、加熱往き路に導いて加熱手段の側へ供給する状態とする。
これにより、当該放熱戻り路からの中高温の放熱戻り湯水が、貯湯槽内に流入することを防止し、成層貯湯状態を維持している。
特開2011−145067号公報
上記特許文献1に開示の貯湯式熱源装置では、加熱放熱運転を実行して、中高温の放熱戻り湯水が、貯湯槽内に流入することを防止すべく、放熱戻り路と加熱往き路との接続部に切換弁が必要となり、更に、切換弁の開閉状態を貯湯槽内の下層への湯水の通流を禁止する状態としているため、貯湯槽は、上方から加熱循環路を循環して昇温した湯水を受け入れることができず、貯湯できない状態となっていた。
本発明は、上述の課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、加熱放熱運転を実行しているときに、貯湯槽の成層貯湯状態を維持しながら、加熱循環回路を循環して加熱された湯水を、貯湯槽に受け入れて貯湯できる貯湯式熱源装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の貯湯式熱源装置は、
湯水を貯湯する貯湯槽と、湯水を加熱する加熱手段と、
放熱用端末を通流して循環する熱媒と湯水との熱交換により、湯水を放熱させる放熱部とを備えると共に、
前記貯湯槽の下部の湯水を、前記加熱手段を通流させた後に、前記貯湯槽の上部に戻す形態で湯水を循環させる加熱循環回路と、
前記貯湯槽の上部の湯水を、前記放熱部に通流させる状態で循環させる放熱循環回路とを備え、
前記放熱循環回路で前記放熱部からの戻り路である放熱戻り路が、前記加熱循環回路で前記加熱手段への往き路である加熱往き路に接続する回路として構成され、
前記加熱循環回路及び前記放熱循環回路における湯水循環状態を制御する湯水循環状態制御手段とを備える貯湯式熱源装置であって、その特徴構成は、
前記加熱循環回路と前記放熱循環回路との両方に湯水を循環させて前記加熱手段による湯水の加熱と前記放熱部による湯水の放熱とを同時に行う加熱放熱運転時において、
前記湯水循環状態制御手段は、前記加熱循環回路を循環した湯水を前記貯湯槽内に還流可能な状態で、前記放熱循環回路を循環して前記加熱往き路に戻された放熱戻り湯水で前記貯湯槽内の下層の湯水の温度よりも高い中高温の放熱戻り湯水が、前記加熱往き路を介して前記貯湯槽内の下層へ導かれることを防止する中高温湯水還流防止制御を実行可能に構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、加熱手段による湯水の加熱と放熱部による湯水の放熱とを同時に行う加熱放熱運転時において、加熱循環回路を循環した湯水を貯湯槽内に還流可能な状態で、中高温の放熱戻り湯水が貯湯槽の下層へ導かれることを防止できる。これにより、中高温の放熱戻り湯水が貯湯槽の下層に導かれることはないので、貯湯槽にて良好に成層貯湯状態を維持できる。
そして、このように成層貯湯状態を維持しながらも、加熱手段にて加熱された湯水の熱のうち、一部を放熱部に導いて放熱しつつ、残りを貯湯槽に受け入れて蓄熱することができる。
尚、上記特徴構成において、貯湯槽の下部とは、貯湯槽の下層に接続される加熱往き路、及び当該加熱往き路に接続される放熱戻り路を含む部位を示す。即ち、上記特徴構成において、貯湯槽の下部から加熱往き路に導かれる湯水は、放熱戻り路から戻された放熱戻り湯水が、貯湯槽の内部を介さずに、直接加熱往き路へ導かれる湯水も含むものである。
また、貯湯槽の上部とは、貯湯槽の上層に接続される加熱戻り路、及び当該加熱戻り路に接続される放熱往き路を含む部位を示す。即ち、上記特徴構成において、貯湯槽の上部から放熱往き路に導かれる湯水は、加熱戻り路から戻された加熱戻り湯水の全部又は一部が、貯湯槽の内部を介さずに、直接放熱往き路へ導かれる湯水を含むものである。
本発明の貯湯式熱源装置の更なる特徴構成は、
前記湯水循環状態制御手段が、前記放熱戻り路から前記加熱往き路への放熱戻り湯水流量を、前記加熱往き路で前記放熱戻り路との接続部より下流側での加熱循環流量以下に維持する前記中高温湯水還流防止制御を実行する点にある。
ここで、加熱往き路で前記放熱戻り路との接続部より下流側での加熱循環流量とは、実際に加熱手段を通流する湯水流量を意味する。
上記特徴構成によれば、放熱戻り路から加熱往き路への放熱戻り湯水流量を、加熱往き路で放熱戻り路との接続部より下流側での加熱循環流量以下となるように、湯水循環状態が制御されているので、貯湯槽の下層に接続される加熱往き路には、常に貯湯槽の下層から湯水が供給される状態となる。これにより、中高温の放熱戻り湯水の全量が、加熱往き路にて加熱手段の側へ供給され、中高温の放熱戻り湯水が貯湯槽の下層に流入されることが防止でき、貯湯槽での成層貯湯状態を維持できる。
本発明の貯湯式熱源装置の更なる特徴構成は、
前記湯水循環状態制御手段が、前記中高温湯水還流防止制御において、前記放熱戻り路から前記加熱往き路への放熱戻り湯水流量を、前記加熱往き路で前記放熱戻り路との接続部より下流側での加熱循環流量に対し、所定の余裕幅分少なく設定する点にある。
上記特徴構成によれば、中高温湯水還流防止制御において、貯湯槽の下層から加熱往き路へ、所定の余裕幅分(例えば、0.1〜0.2L/min程度の流量)の湯水が供給される状態にできるので、貯湯槽の下層に対し中高温の放熱戻り湯水が供給されることを、より確実に防止することができる。
ここで、所定の余裕幅分は、0.1L/min未満となると、加熱往き路から貯湯槽の下層へ放熱戻り湯水の流入を阻止できなくなり、0.2L/min以上となると、加熱循環回路の湯水循環量に対して、放熱循環回路の湯水循環量が少なくなり、余計な貯湯が増えてしまうこととなる。
本発明の貯湯式熱源装置の更なる特徴構成は、
前記加熱往き路が、前記放熱戻り路との接続部から前記貯湯槽への逆流を防ぐ逆止弁を備えると共に、
前記放熱戻り路が、前記加熱往き路に対する接続部とは別に、前記貯湯槽の下層に対し直接接続する放熱戻り接続部と、前記放熱戻り路の放熱戻り湯水の前記放熱戻り接続部への通流を断続可能な放熱戻り切換弁とを備え、
前記湯水循環状態制御手段が、前記中高温湯水還流防止制御において、前記放熱戻り切換弁を遮断状態とする点にある。
上記特徴構成によれば、貯湯槽の下層に対して、放熱戻り路を放熱戻り接続部を介して直接接続する構成を採用した場合でも、中高温湯水還流防止制御では、放熱戻り切換弁を遮断状態とすることで、放熱戻り路の中高温の放熱戻り湯水を、貯湯槽内の下層に供給することなく、加熱往き路へ導いて、貯湯槽での成層貯湯状態を維持できる。
本発明の貯湯式熱源装置の更なる特徴構成は、
前記加熱往き路で前記貯湯槽との接続部から前記放熱戻り路との接続部への湯水の流量を測定する流量測定手段と、
前記放熱循環回路において、前記貯湯槽をバイパスするバイパス路を備えると共に、前記バイパス路を通じて前記貯湯槽をバイパスする湯水流量を調整可能なバイパス流量調整手段とを備え、
前記湯水循環状態制御手段が、前記中高温湯水還流防止制御において、前記流量測定手段の流量に基づいて前記バイパス流量調整手段を制御する点にある。
上記特徴構成によれば、加熱往き路で貯湯槽との接続部から放熱戻り路との接続部まで(加熱往き路の一部及び放熱戻り路の一部となっている共通流路部分)の湯水の流量を、流量測定手段にて直接測定し、当該流量測定手段の測定結果に基づいて、中高温湯水還流防止制御を実行するので、加熱往き流量や放熱戻り流量を直接測定(又は推定)することなく、中高温湯水還流防止制御が実行できる。
例えば、湯水循環状態制御手段は、流量測定手段にて測定される流量、即ち、加熱往き路で貯湯槽との接続部から放熱戻り路との接続部への湯水の流量が、ゼロ以上となるように、放熱循環回路において貯湯槽をバイパスするバイパス路を通流する湯水流量を調整する。これにより、中高温の放熱戻り湯水が貯湯槽の下層に導かれることを防止でき、貯湯槽にて良好に成層貯湯状態を維持できる。
本発明の貯湯式熱源装置の更なる特徴構成は、
前記放熱戻り路の湯水の温度を測定する第1温度測定手段と、
前記加熱往き路で前記貯湯槽との接続部と前記放熱戻り路との接続部の間の湯水の温度を測定する第2温度測定手段と、
前記放熱循環回路において、前記貯湯槽をバイパスするバイパス路を備えると共に、前記バイパス路を通じて前記貯湯槽をバイパスする湯水流量を調整可能なバイパス流量調整手段とを備え、
前記第1温度測定手段にて測定される放熱戻り湯水の温度が前記貯湯槽内の下層の温度超のときに、前記湯水循環状態制御手段が前記中高温湯水還流防止制御を実行すると共に、前記中高温湯水還流防止制御において、前記貯湯槽内の下層の温度と前記第2温度測定手段の温度に基づいて前記バイパス流量調整手段を制御する点にある。
これまで説明してきた発明は、湯水流量に基づいて中高温湯水還流防止制御を実行するものであったが、当該発明は、湯水温度に基づいて中高温湯水還流防止制御を実行するものである。
例えば、第1温度測定手段にて測定される放熱戻り湯水の温度が、貯湯槽内の下層の温度超のときには、中高温の放熱戻り湯水が、貯湯槽の下層へ導かれると、成層貯湯状態を維持することができない。
そこで、上記特徴構成によれば、湯水循環状態制御手段は、まず、第1温度測定手段にて測定される放熱戻り湯水の温度が、貯湯槽内の下層の温度超のときに、中高温湯水還流防止制御を実行する。
当該中高温湯水還流防止制御においては、湯水循環状態制御手段は、貯湯槽内の下層の温度と、第2温度測定手段にて測定される湯水の温度とに基づいて、放熱循環回路において貯湯槽をバイパスするバイパス路を通流する湯水流量を調整する。
例えば、湯水循環状態制御手段は、第2温度測定手段にて測定される湯水の温度、即ち、加熱往き路で貯湯槽との接続部と放熱戻り路との接続部の間の湯水の温度が、貯湯槽内の下層の温度超のときには、中高温の放熱戻り湯水が貯湯槽の下層へ導かれている可能性が高いので、バイパス流量調整手段にて、貯湯槽側へ導かれる放熱戻り湯水の流量を減少(バイパス路側へ導かれる放熱戻り湯水の流量を増加)させる制御を実行する。これにより、貯湯槽内にて成層貯湯状態を維持する。
一方、第2温度測定手段にて測定される湯水の温度が貯湯槽内の下層の温度以下(実質的には、第2温度測定手段にて測定される湯水の温度と貯湯槽内の下層の温度は等しい)とき、即ち、貯湯槽内の下層から加熱往き路へ低温の湯水が流出しているときには、中高温の放熱戻り湯水が貯湯槽の下層へ導かれていることはないと考えられるので、バイパス流量調整手段にて、貯湯槽側へ導かれる放熱戻り湯水の流量を増加(バイパス路側へ導かれる放熱戻り湯水の流量を減少)させる。これにより、中高温の放熱戻り湯水は、加熱往き路を介して加熱手段に導かれることとなり、中高温の放熱戻り湯水を有効に利用することができる。
尚、当該湯水温度に基づく中高温湯水還流防止制御は、貯湯槽に貯湯された湯水が成層貯湯状態に保たれていること、即ち、貯湯槽内の下層の温度が低温であることを前提としたものである。
本発明の貯湯式熱源装置の更なる特徴構成は、
前記放熱循環回路で前記放熱部への往き路である放熱往き路を通流する湯水を加熱する補助加熱手段と、
前記放熱循環回路において、前記貯湯槽をバイパスするバイパス路を備えると共に、前記バイパス路を通じて前記貯湯槽をバイパスする湯水流量を調整可能なバイパス流量調整手段を備え、
前記湯水循環状態制御手段が、前記中高温湯水還流防止制御において、前記補助加熱手段の上流側の前記放熱往き路の湯水の温度に基づいて前記バイパス流量調整手段及び前記補助加熱手段を制御する点にある。
上記特徴構成によれば、補助加熱手段の上流側の放熱往き路の湯水の温度が、放熱部にて必要とされる湯水温度よりも高く、当該高温の湯水が貯湯槽の上部から放熱往き路に導かれる場合、貯湯槽をバイパスするバイパス路を通流する湯水の流量を増加させることで、放熱循環回路を循環する湯水の温度を低下させ、放熱部にて必要とされる温度に維持できる。
また、補助加熱手段の上流側の放熱往き路の湯水の温度が、放熱部にて必要とされる温度よりも低い場合、当該低温の湯水を、放熱往き路に設けられた補助加熱手段にて加熱して、放熱部にて必要とされる温度にまで昇温させることができる。尚、この構成であれば、加熱手段が湯水の加熱を行っていない場合でも、独立して放熱運転を実行できる。
貯湯式熱源装置の概略構成図 加熱運転に係る制御フロー図 放熱運転に係る制御フロー図 加熱放熱運転に係る制御フロー図 貯湯式熱源装置の別実施形態の概略構成図 別実施形態に係る加熱放熱運転での制御フロー図 別実施形態に係る加熱放熱運転での制御フロー図 別実施形態に係る貯湯式熱源装置の概略構成図 別実施形態に係る貯湯給湯モードでの湯水循環状態を示す概略構成図 別実施形態に係るボイラ給湯モードでの湯水循環状態を示す概略構成図 別実施形態に係るボイラ暖房モードでの湯水循環状態を示す概略構成図 別実施形態に係るEHP暖房モードでの湯水循環状態を示す概略構成図 別実施形態に係る貯湯給湯・ボイラ暖房モードでの湯水循環状態を示す概略構成図 別実施形態に係るボイラ給湯・ボイラ暖房モードでの湯水循環状態を示す概略構成図 別実施形態に係るEHP蓄熱モードでの湯水循環状態を示す概略構成図
本発明の貯湯式熱源装置100は、図1に示すように、貯湯槽14に貯湯される湯水を加熱すると共に、熱を必要とする放熱用端末30に湯水の熱を放熱する加熱放熱運転を行っているときに、放熱循環回路C2により貯湯槽14内の下層へ中高温の湯水が還流することを防止して、貯湯槽14の成層貯湯状態を維持しながら、加熱循環回路C1により貯湯槽14内の上層へ高温の湯水を戻して蓄熱可能にする構成及び制御に特徴がある。
以下、まず、貯湯式熱源装置100の基本構成について説明した後、その特徴構成について説明する。
貯湯式熱源装置100は、湯水を貯湯する貯湯槽14と、当該貯湯槽14に貯湯される湯水を加熱するための加熱循環回路C1と、貯湯槽14に貯湯される湯水の熱を床暖房装置や浴室暖房装置等の放熱用端末30へ放熱するための放熱循環回路C2とを備えている。
〔加熱循環回路に係る構成〕
加熱循環回路C1は、その加熱往き路R1が貯湯槽14の下層に接続されると共に、その加熱戻り路R2が貯湯槽14の上層に接続されている。
尚、本願にあっては、貯湯槽14は、その下部が、加熱往き路R1を含み、その上部が、加熱戻り路R2を含む概念とする。
加熱循環回路C1には、その上流側から順に、当該加熱循環回路C1に湯水を循環させる加熱循環ポンプ12と、加熱循環回路C1を循環する湯水をその排熱にて加熱する熱電併給装置11(加熱手段の一例)と、熱電併給装置11の排熱にて加熱された湯水の温度を測定する第1温度センサT1とが設けられている。
尚、貯湯槽14には、その上層に加熱循環回路C1の加熱戻り路R2から高温の湯水が供給されると共に、下方から加熱往き路R1へ低温の湯水が供給されることで、上層から下層に亘って、温度成層が形成される。これにより、成層貯湯状態が維持されることとなる。
〔放熱循環回路に係る構成〕
放熱循環回路C2は、その放熱往き路R3が加熱戻り路R2に接続されると共に、その放熱戻り路R4が加熱往き路R1に接続されている。放熱戻り路R4と加熱往き路R1との間には、放熱戻り路R4と外部からの給水を供給する給水路R8との連通状態を切替可能な切換弁13が設けられている。
尚、本願にあっては、貯湯槽14は、その上部が、放熱往き路R3を含み、その下部が、放熱戻り路R4を含む概念とする。
放熱循環回路C2には、その上流側から順に、当該放熱循環回路C2に湯水を循環させる放熱循環ポンプ16と、当該放熱循環回路C2を循環する湯水の温度を測定する第2温度センサT2と、バーナ燃焼装置17aにより湯水を加熱するバーナ加熱式熱交換器17と、湯水と熱媒とを熱交換する放熱熱交換器18(放熱部の一例)と、放熱循環回路C2の開閉状態を切り換える開閉弁19とを備えて構成されている。
尚、上記熱媒は、放熱熱交換器18と放熱用端末30との間に配設される熱媒循環回路C3を循環するものであり、放熱熱交換器18にて湯水の熱を回収すると共に、回収した熱を放熱用端末30にて放熱する。熱媒循環回路C3には、熱媒を循環する熱媒循環ポンプ32と、熱媒を貯留自在な大気開放型の熱媒タンク31とが設けられている。
以上の構成により、放熱循環回路C2を通流する湯水の温度、即ち、第2温度センサT2にて測定される温度が、放熱熱交換器18にて必要とされる設定温度よりも低い場合、バーナ燃焼装置17aを働かせてバーナ加熱式熱交換器17にて、湯水を設定温度にまで昇温させる。
尚、放熱循環回路C2でバーナ加熱式熱交換器17の下流側には、バーナ加熱式熱交換器17にて昇温された湯水の温度を測定する第3温度センサT3が設けられており、制御装置20は、第3温度センサT3の温度が設定温度となるように、バーナ燃焼装置17aの燃焼状態を制御する。
一方、放熱循環回路C2には、貯湯槽14をバイパスする第1バイパス路R5(バイパス路の一例)が設けられており、当該第1バイパス路R5と放熱循環回路C2の放熱往き路R3との接続部位には、三方弁15が設けられている。当該三方弁15の開度状態を制御して、第1バイパス路R5を循環する湯水流量L3を増加させることで、貯湯槽14の側を通流する湯水の流量を減少させて、放熱熱交換器18に導かれる湯水の温度を低下させることができる。
これにより、放熱循環回路C2を通流する湯水の温度、即ち、第2温度センサT2にて測定される温度が、放熱熱交換器18にて必要される設定温度よりも高い場合、上記第1バイパス路R5を通流する流量L3を増加させるように、三方弁15の開度状態を制御して、湯水を設定温度にまで降温させる。
〔給湯に係る構成〕
放熱循環回路C2を循環する湯水の一部は、バーナ加熱式熱交換器17を通流する非バイパス状態と、第2バイパス路R6により、三方弁15、放熱循環ポンプ16、バーナ加熱式熱交換器17、流量調整弁41等をバイパスするバイパス状態とを切り換える形態で、給湯利用箇所43へ供給可能に構成されている。
説明を加えると、非バイパス状態を実現すべく、放熱循環回路C2には、バーナ加熱式熱交換器17と放熱熱交換器18との間において、放熱循環回路C2を通流する湯水の一部を給湯利用箇所43へ導く給湯路R9が接続されており、当該給湯路R9には、給湯用として導かれる湯水の流量を調整可能な流量調整弁41が設けられている。
非バイパス状態にあっては、バーナ加熱式熱交換器17を通流した湯水が、給湯路R9を介して給湯利用箇所43へ導かれる。
一方、バイパス状態を実現すべく、放熱循環回路C2には、放熱循環回路C2を通流する湯水の一部を、上記バーナ加熱式熱交換器17をバイパスする状態で、給湯路R9へ導く第2バイパス路R6が設けられている。
バイパス状態にあっては、第2バイパス路R6を通流することで、バーナ加熱式熱交換器17をバイパスした湯水が、給湯路R9を介して給湯利用箇所43へ導かれる。
以上の構成により、貯湯槽14内の上層の湯水の温度、即ち、第5温度センサT5にて測定される湯水の温度が、給湯利用箇所43にて必要とされる給湯設定温度未満の場合、非バイパス状態にて湯水を供給することで、バーナ加熱式熱交換器17にて湯水を加熱し昇温させた状態で、湯水を給湯利用箇所43へ供給することができる。
一方、貯湯槽14内の上層の湯水の温度、即ち、第5温度センサT5にて測定される湯水の温度が、給湯利用箇所43にて必要とされる給湯設定温度以上の場合、バイパス状態にて湯水を供給して、バーナ加熱式熱交換器17による不要な加熱をしない状態で、湯水を給湯利用箇所43へ供給する。
尚、給湯利用箇所43に導かれる湯水の温度が、給湯利用箇所43にて必要とされる給湯設定温度より高い場合には、図示しない給水路から湯水が混合されることで、給湯設定温度に調整された湯水が、給湯利用箇所43から供給されることとなる。
以上が貯湯式熱源装置100の基本構成であるが、本発明の貯湯式熱源装置100は、加熱放熱運転時に中高温の放熱戻り湯水が貯湯槽14内の下層へ導かれることを防止する中高温湯水還流防止制御を実行可能である点に特徴がある。以下、その点について、説明を加える。
〔中高温湯水還流防止制御〕
中高温湯水還流防止制御は、加熱循環回路C1を循環した湯水を貯湯槽14内に還流可能な状態で、放熱循環回路C2を循環して加熱往き路R1に戻された放熱戻り湯水で貯湯槽14内の下層の湯水の温度よりも高い中高温の放熱戻り湯水が、加熱往き路R1を介して貯湯槽14内の下層へ導かれることを防止する制御である。
説明を加えると、中高温湯水還流防止制御にあっては、制御装置20が、放熱戻り路R4から加熱往き路R1への放熱戻り路R4での湯水流量L2を、加熱往き路R1で放熱戻り路R4との接続部より下流側での加熱循環流量L1以下となるように、湯水循環状態を制御している。
ここで、制御装置20は、中高温湯水還流防止制御を、より確実に実行する場合には、放熱戻り路R4から加熱往き路R1への放熱戻り路R4での湯水流量L2を、加熱往き路R1で放熱戻り路R4との接続部より下流側での加熱循環流量L1よりも、所定の余裕幅分(例えば、0.1〜0.2L/min程度)少なく設定する。
制御装置20は、上述の中高温湯水還流防止制御を実現すべく、以下に示す加熱運転、放熱運転、及び加熱放熱運転を、並列に実行する。尚、ここで、並列に実行するとは、3つの運転のすべてを実行状態にすることであり、加熱運転及び放熱運転を実行しながら、加熱放熱運転を実行することを意味する。
〔加熱運転〕
図2に示すように、制御装置20は、外部からの加熱運転の開始指令により、加熱運転開始処理を実行する(♯11)。
制御装置20は、加熱循環ポンプ12を最小流量で運転する(♯12)。
その後、制御装置20は、加熱循環回路C1を循環する湯水を加熱するべく、熱電併給装置11を働かせると共に、熱電併給装置11にて昇温された湯水の温度、即ち、第1温度センサT1の湯水の温度が貯湯温度になるように、加熱循環ポンプ12の回転数を制御して、加熱循環流量L1を調整する(♯13)。
制御装置20は、加熱運転の終了指令があるまで、♯13のステップを繰り返し実行する(♯14)。
一方、加熱運転の終了指令があった場合、制御装置20は、加熱運転を終了すべく、加熱循環ポンプ12等を停止させる加熱運転終了処理を実行する(♯15)。
〔放熱運転〕
図3に示すように、制御装置20は、外部からの放熱運転の開始指令により、放熱運転開始処理を実行する(♯21)。即ち、三方弁15の開度状態を、湯水が第1バイパス路R5に導かれると共に貯湯槽14の側には導かれない状態とし、放熱循環回路C2に設けられる開閉弁19を開放状態とする。
制御装置20は、放熱循環ポンプ16を所定流量で運転する(♯22)。
その後、制御装置20は、バーナ加熱式熱交換器17(補助加熱手段の一例)を通過した湯水の温度、即ち、第3温度センサT3にて測定される温度が、設定温度となるように、バーナ燃焼装置17aを働かせる(♯23)。
制御装置20は、放熱運転の終了指令があるまで、♯23のステップを繰り返し実行する(♯24)。
一方、放熱運転の終了指令があった場合、制御装置20は、放熱運転を終了すべく、放熱循環ポンプ16等を停止させる放熱運転終了処理を実行する(♯25)。
制御装置20は、以上の加熱運転及び放熱運転を実行しながら、以下の加熱放熱運転を実行する。
〔加熱放熱運転〕
図4に示すように、制御装置20は、外部からの加熱放熱運転の開始指令により、加熱放熱運転開始処理を実行する(♯31)。即ち、切換弁13を給水−両側とすることにより、三方とも開放状態とする。
このとき、制御装置20は、三方弁15の開度状態を、湯水が第1バイパス路R5に導かれると共に貯湯槽14の側には導かれない状態にしている。また、放熱循環回路C2の通流状態を制御する開閉弁19を、開放状態にしている。
制御装置20(加熱循環流量推定手段20a)は、加熱循環ポンプ12の回転数に基づいて、加熱循環回路C1を循環する湯水流量L1、即ち、放熱戻り路R4から放熱戻り湯水が流入した後の加熱往き路R1での加熱循環流量L1を推定する(♯32)。
尚、加熱循環ポンプ12の回転数は、当該加熱循環ポンプ12への印加電圧及び印加周波数から推定することができる。
さらに、制御装置20(放熱戻り流量推定手段20b)は、バーナ加熱式熱交換器17を通流する湯水の流量を測定する第1流量センサF1の測定結果と、三方弁15の開度比率から、放熱戻り路R4から加熱往き路R1へ導かれる放熱戻り湯水流量L2を推定する(♯33)。
即ち、制御装置20は、三方弁15の貯湯槽14側の開度と、第1バイパス路R5側との開度の比率から、放熱循環回路C2の放熱熱交換器18を通流する湯水流量(第1流量センサF1にて測定される湯水流量)のうち、放熱戻り路R4を通流する放熱戻り湯水流量L2を推定する。
制御装置20は、推定された放熱戻り湯水流量L2が加熱循環流量L1以下、且つ、放熱往き湯水の温度が設定温度以下(第2温度センサT2にて測定される温度が設定温度以下)の場合、三方弁15を、貯湯槽14側へ少し開く(♯34、♯35)。
このとき、放熱戻り湯水流量L2が加熱循環流量L1以下であるので、三方弁15を貯湯槽14側へ少し開いても、貯湯槽14の側へ導かれる放熱戻り湯水は、貯湯槽14の下層へ流入することなく、加熱往き路R1に導かれることとなる。一方、放熱往き路R3には、加熱循環回路C1を循環して昇温した湯水が導かれることととなり、熱効率が向上する。
一方、制御装置20は、放熱戻り湯水流量L2が加熱循環流量L1より大きい、又は、加熱往き湯水の温度が設定温度より高い(第2温度センサT2にて測定される温度が設定温度より高い)場合、三方弁15を、第1バイパス路R5側へ少し開く(♯36)。
これにより、中高温の放熱戻り湯水が、貯湯槽14の下層へ導かれることが防止されると共に、放熱循環回路C2を循環する湯水の温度が、放熱熱交換器18にて必要とされる温度に維持される。
制御装置20は、加熱放熱運転の終了指令があるまで、♯32〜♯36のステップを繰り返し実行する(♯37)。
一方、加熱放熱運転の終了指令があった場合、制御装置20は、加熱放熱運転を終了すべく、切換弁13を給水−貯湯槽14側に、三方弁15を、第1バイパス路R5側にする(♯38)。
以上のごとく、制御装置20、加熱循環ポンプ12、放熱循環ポンプ16、三方弁15、第1温度センサT1、第2温度センサT2、第3温度センサT3、及び第1流量センサF1が、加熱放熱運転時において中高温湯水還流防止制御を実行する湯水循環状態制御手段として働く。
〔別実施形態〕
(1)
上記実施形態では、加熱手段の一例として、熱電併給装置11を挙げて説明した。当該熱電併給装置11は、例えば、ガスエンジン発電機や固体酸化物型燃料電池(以下「SOFC」と略称)等、電力と共に熱を発生するものであれば、どのようなものでも含む。
また、加熱手段としては、熱電併給装置11に限らず、ヒートポンプや太陽熱回収パネル等を採用することもできる。
(2)
本発明の貯湯式熱源装置100の構成にあっては、中高温湯水還流防止制御において、加熱循環回路C1を循環する湯水流量と放熱循環回路C2を循環する湯水流量とを等しくして、加熱循環回路C1の加熱手段にて加熱された湯水を、貯湯槽14に貯湯することなく、放熱循環回路C2に直接循環する湯水循環状態を実現できる。
このような湯水循環状態において、加熱手段としてヒートポンプを採用する場合、床暖房装置等の放熱用端末30の負荷(例えば、熱媒の送り温度:40℃)に合わせる状態で、ヒートポンプを運転できる。この場合、ヒートポンプにて加熱する湯水の温度を、貯湯槽14に貯湯する貯湯温度(60〜75℃)まで昇温させる必要がないため、昇温させる場合に比べて、高いCOPで運転することができる。
(3)
上記実施形態にあっては、貯湯槽14内の上層に、加熱戻り路R2が接続され、当該加熱戻り路R2に放熱往き路R3が接続されている構成を例として示した。しかしながら、本発明にあっては、加熱戻り路R2と放熱往き路R3とが、夫々独立して、貯湯槽14内の上層に接続する構成であっても構わない。
(4)
上記実施形態にあっては、制御装置20は、加熱放熱運転において、放熱戻り湯水流量L2及び加熱循環流量L1を推定し、放熱戻り湯水流量L2が加熱循環流量L1以下となるように、湯水循環状態を制御した。これは、加熱往き路R1での貯湯槽14との接続部から放熱戻り路R4との接続部へ向けて、湯水が通流していること(通流停止を含む)を担保するためのものである。
本発明にあっては、加熱往き路R1での貯湯槽14との接続部から放熱戻り路R4との接続部へ、湯水が通流していることを担保すべく、加熱往き路R1での貯湯槽14との接続部から放熱戻り路R4との接続部への湯水の流量を直接測定し、当該湯水の流量が0以上となるように、湯水循環状態を制御してもよい。
説明を加えると、図5に示すように、加熱往き路R1での貯湯槽14との接続部から放熱戻り路R4との接続部までの間に、第2流量センサF2(流量測定手段の一例)を備える。
そして、制御装置20は、図6に示す制御フローに従って、加熱放熱運転を制御する。
尚、図6に示す制御フローは、図4に示す制御フローに対し、♯32、♯33のステップを行わず、♯34の判定のステップに替えて、以下の♯42の判定のステップを実行するものである。
〔加熱放熱運転〕
図6に示すように、制御装置20は、外部からの加熱放熱運転の開始指令により、加熱放熱運転開始処理を実行する(♯41)。即ち、切換弁13を給水−両側とすることにより、三方とも開放状態とする。
制御装置20は、加熱往き路R1での貯湯槽14との接続部から放熱戻り路R4との接続部へ通流する湯水流量L4が0以上(第2流量センサF2にて測定される湯水流量が0以上)、且つ、放熱往き湯水の温度が設定温度以下(第2温度センサT2にて測定される温度が設定温度以下)の場合、三方弁15を、貯湯槽14側へ少し開く(♯42、♯43)。
一方、制御装置20は、加熱往き路R1で貯湯槽14との接続部から放熱戻り路R4との接続部へ通流する湯水流量L4が0未満(第2流量センサF2にて測定される湯水流量が0未満)、又は、放熱往き湯水の温度が設定温度より高い(第2温度センサT2にて測定される温度が設定温度より高い)場合、三方弁15を、第1バイパス路R5側へ少し開く(♯44)。
制御装置20は、加熱放熱運転の終了指令があるまで、♯42〜♯44のステップを繰り返し実行する(♯45)。
一方、加熱放熱運転の終了指令があった場合、制御装置20は、加熱放熱運転を終了すべく、切換弁13を給水−貯湯槽14側に、三方弁15を、第1バイパス路R5側にする(♯46)。
当該別実施形態では、制御装置20、加熱循環ポンプ12、放熱循環ポンプ16、三方弁15、第1温度センサT1、第2温度センサT2,第3温度センサT3、第1流量センサF1、及び第2流量センサF2が、湯水循環状態制御手段として働く。
(5)
制御装置20は、加熱放熱運転において、湯水温度に基づいて、湯水循環状態を制御するように構成しても構わない。
当該別実施形態においては、図5に示すように、加熱往き路R1の貯湯槽14との接続部と放熱戻り路R4との接続部との間にて湯水の温度を測定する第7温度センサT7(第1温度測定手段の一例)を設けると共に、放熱戻り路R4で第1バイパス路R5との接続部よりも上流側にて湯水の温度を測定する第6温度センサT6(第2温度測定手段の一例)を設けている。
制御装置20は、加熱放熱運転において、貯湯槽14の下層の温度を測定する第4温度センサT4、第6温度センサT6、及び第7温度センサT7の測定結果に基づいて、以下の如く、湯水循環状態を制御する。
〔加熱放熱運転〕
図7に示すように、制御装置20は、外部からの加熱放熱運転の開始指令により、加熱放熱運転開始処理を実行する(♯51)。即ち、切換弁13を給水−両側とすることにより、三方とも開放状態とする。
制御装置20は、第6温度センサT6にて測定される湯水の温度が第4温度センサT4にて測定される湯水の温度超の場合、即ち、放熱戻り湯水の温度が貯湯槽14の下層の温度超の場合、放熱戻り湯水の温度が中高温になっており、貯湯槽14の下層に中高温の湯水が流入すると、成層貯湯状態を維持することができないため、以下の♯54〜♯56のステップを実行する(♯52)。
制御装置20は、第7温度センサT7にて測定される湯水の温度が第4温度センサT4にて測定される湯水の温度超の場合、中高温の放熱戻り湯水が貯湯槽14の下層へ導かれている虞があるので、三方弁15を第1バイパス路R5側へ少し開いて、加熱往き路R1側へ導かれる放熱戻り湯水の流量を減少(第1バイパス路R5側へ導かれる放熱戻り湯水の流量を増加)させる制御を実行する(♯54、55)。
一方、第7温度センサT7にて測定される湯水の温度が第4温度センサT4にて測定される湯水の温度以下の場合(実質的には、第7温度センサT7にて測定される湯水の温度が第4温度センサT4にて測定される湯水の温度と等しい場合)、即ち、貯湯槽14の下層から加熱往き路R1へ低温の湯水が流出している場合には、中高温の放熱戻り湯水が貯湯槽14の下層へ導かれることはないので、三方弁15を貯湯槽14側へ少し開いて、加熱往き路R1側へ導かれる放熱戻り湯水の流量を増加(第1バイパス路R5側へ導かれる放熱戻り湯水の流量を減少)させる制御を実行する(♯56)。
尚、制御装置20は、第6温度センサT6にて測定される湯水の温度が第4温度センサT4にて測定される湯水の温度以下の場合、即ち、放熱戻り湯水の温度が貯湯槽14の下層の温度以下の場合、放熱戻り湯水の温度が低温であるので、三方弁15を貯湯槽14の側へ少し開く(♯53)。
制御装置20は、加熱放熱運転の終了指令があるまで、♯52〜♯56のステップを繰り返し実行する(♯57)。
一方、加熱放熱運転の終了指令があった場合、制御装置20は、加熱放熱運転を終了すべく、切換弁13を給水−貯湯槽14側に、三方弁15を、第1バイパス路R5側にする(♯58)。
当該別実施形態では、制御装置20、加熱循環ポンプ12、放熱循環ポンプ16、三方弁15、第1温度センサT1、第2温度センサT2,第3温度センサT3、第4温度センサT4、第6温度センサT6、第7温度センサT7、及び第1流量センサF1が、湯水循環状態制御手段として働く。
(6)
上記実施形態では、放熱戻り路R4は、加熱往き路R1に接続されるように構成され、且つ貯湯槽14内の下層に直接接続されない構成を示した。
しかしながら、本発明では、図8に示すように、加熱往き路R1が、放熱戻り路R4との接続部から貯湯槽14への逆流を防ぐ逆止弁21を備えると共に、放熱戻り路R4が、加熱往き路R1に対する接続部50とは別に、貯湯槽14の下層に対して直接接続する放熱戻り接続部51を備える構成としても良い。
ただし、当該構成において、中高温湯水循環防止運転を実行する場合、以下のような構成を採用することが好ましい。
即ち、放熱戻り路R4の放熱戻り湯水の放熱戻り接続部51への通流を断続可能な切換弁13(放熱戻り切換弁の一例)を設け、中高温湯水還流防止制御を実行するときに、制御装置20にて、切換弁13を遮断状態とするように制御することが好ましい。
これにより、放熱戻り路R4から中高温の放熱戻り湯水が戻ってきた場合でも、当該中高温の放熱戻り湯水が、直接、貯湯槽14内の下層へ導かれることを防止できる。
(7)
上記特徴構成では、加熱循環流量L1は、制御装置20(加熱循環流量推定手段20a)が加熱循環ポンプ12への印加電圧や印加周波数に基づいて推定したが、加熱循環回路C1に直接流量センサを設けて測定するように構成しても構わない。
(8)
上記特徴構成では、放熱戻り湯水流量L2は、制御装置20(放熱戻り流量推定手段20b)が、バーナ加熱式熱交換器17を通流する湯水の流量を測定する第1流量センサF1の測定結果と、三方弁15の開度比率に基づいて推定したが、放熱戻り路R4に直接流量センサを設けて測定するように構成しても構わない。
(9)
上記特徴構成では、制御装置20が1つで加熱運転、放熱運転、加熱放熱運転を行なう集中制御の形態となっているが、お互いの運転状況を通信する機能を備えて各運転を行なう制御装置を個別に備えた分散制御の形態でも構わない。
(10)
上記実施形態では、放熱部の構成の一例として、床暖房装置や浴室暖房装置等の放熱用端末30と放熱熱交換器18との間に配設された熱媒循環回路C3を挙げて説明したが、浴槽の追焚循環回路等を採用することもできる。
(11)
これまで説明してきた実施形態においては、湯水を加熱する加熱手段として熱電併給装置11のみを設けている例を示したが、本発明においては、以下の別実施形態に示すように、複数の加熱手段(当該別実施形態において、2つの加熱手段)を備える構成を採用することができる。
当該別実施形態に係る貯湯式熱源装置100は、図9〜図15に示すように、湯水を貯湯する貯湯槽14と、その第1加熱往き路R1が貯湯槽14の下層に接続されると共にその第1加熱戻り路R2が貯湯槽14の上層に接続される第1加熱循環回路C1aと、当該第1加熱循環回路C1aにて加熱された湯水の熱、及び貯湯槽14に貯湯される湯水の熱を床暖房装置や浴室暖房装置等の放熱用端末30へ放熱するための放熱循環回路C2と、上記第1加熱循環回路C1aとは独立した状態で、その第2加熱往き路R10が貯湯槽14の下層に接続されると共にその第2加熱戻り路R11が貯湯槽14の上層に接続される第2加熱循環回路C1bとを備えている。
即ち、第2加熱往き路R10は、第1加熱往き路R1と独立して、貯湯槽14の下層へ接続されると共に、第2加熱戻り路R11は、第1加熱戻り路R2と独立して、貯湯槽14の上層へ接続されている。
ここで「独立」とは、第2加熱循環回路C1bは、第1加熱循環回路C1aとは、別個に貯湯槽14との間で、循環路を形成することを意味する。さらに、本実施形態の場合、第2加熱循環回路C1bは、放熱循環回路C2に対しても、独立である。
尚、本願にあっては、貯湯槽14は、その下部が、加熱往き路R1を含み、その上部が、加熱戻り路R2を含む概念とする。
〔加熱循環回路に係る構成〕
第1加熱循環回路C1aには、図9に示すように、その上流側から順に、当該第1加熱循環回路C1aに湯水を循環させる第1加熱循環ポンプ12aと、第1加熱循環回路C1aを循環する湯水を加熱する電動圧縮式ヒートポンプ(以下「EHP」と略称)11(第1加熱手段の一例)と、EHP11にて加熱された湯水の温度を測定する第1温度センサT1とが設けられている。
ここで、EHP11は、よく知られているように、熱媒循環路11eを循環する熱媒を、当該熱媒を圧縮する圧縮機11dと、当該圧縮にて昇温した熱媒と湯水とを熱交換させる凝縮器11aと、凝縮器11aを通過した後の熱媒を膨張させる膨張弁11bと、膨張弁11bによる膨張にて降温した熱媒と外気とを熱交換させる蒸発器11cとを、記載順に循環させて、湯水を加熱するように構成されている。
一方、第2加熱循環回路C1bには、その上流側から順に、当該第2加熱循環回路C1bに湯水を循環させる第2加熱循環ポンプ12bと、第2加熱循環回路C1bを循環する湯水を発電時の排熱にて加熱するSOFC60(第2加熱手段の一例)とが、設けられている。本願にあっては、第2加熱手段としてのSOFC60は常に作動状態であるため、第2加熱循環ポンプ12bを常に働かせて、第2加熱循環回路C1bに湯水を通流させ、SOFC60の排熱を回収し(SOFC60を冷却し)、貯湯槽14に貯湯するように構成されている。
SOFC60にて発電される電力に余剰電力がある場合、当該余剰電力を、第1加熱手段としてのEHP11の圧縮機11d等を働かせることで、熱として貯湯槽14へ蓄熱可能に構成されている。
また、貯湯槽14は、その下層から第1加熱循環回路C1aの第1加熱往き路R1へ低温の湯水が供給されると共に、上層に第1加熱循環回路C1aの第1加熱戻り路R2から高温の湯水が供給される。さらに、貯湯槽14は、その下層から第2加熱循環回路C1bの第2加熱往き路R10へ低温の湯水が供給されると共に、上層に第2加熱循環回路C1bの第2加熱戻り路R11から高温の湯水が供給される。
これにより、貯湯槽14は、上層から下層に亘って、温度成層が形成され、成層貯湯状態が維持されることとなる。
当該別実施形態に係る貯湯式熱源装置100は、これまで説明した回路構成において、湯水循環状態を適切に制御することで、複数の運転モードを実行可能に構成されている。以下、その点について、説明を加える。尚、以下の各運転モードにおいては、各運転モードでの湯水循環状態の違いを明確に示すため、湯水又は熱媒が循環している流路を太線で示している。
〔貯湯給湯モード〕
貯湯給湯モードは、貯湯槽14の上層から供給される湯水の温度が、給湯利用箇所43にて要求される温度よりも高い場合、図9に示すように、貯湯槽14に貯湯している湯水を、給湯利用箇所43へ直接供給する運転モードである。
当該貯湯給湯モードにあっては、制御装置20が、切換弁13を給水−貯湯槽14側に制御して、給水路R8から貯湯槽14の下層へ給水する。そして、第2バイパス路R6を通流させる状態で、バーナ加熱式熱交換器17をバイパスして、放熱循環ポンプ16の圧力を使わずに上水の圧力で貯湯槽14から取り出した湯水を、給湯利用箇所43へ直接供給する。
ここで、制御装置20は、給湯利用箇所43の直前にて、図示しない給水路から給水して降温させる形態で、湯水の温度を、給湯利用箇所43にて要求される温度に調整する。
〔ボイラ給湯モード〕
ボイラ給湯モードは、貯湯槽14の上層から供給される湯水の温度が、給湯利用箇所43にて要求される温度よりも低い場合、図10に示すように、補助加熱手段としてのバーナ燃焼装置17aを働かせることで、貯湯槽14に貯湯している湯水をバーナ加熱式熱交換器17で加熱して、給湯利用箇所43へ供給する運転モードである。
当該ボイラ給湯モードにあっては、制御装置20が、切換弁13を給水−貯湯槽14側に制御して、給水路R8から貯湯槽14の下層へ給水する。そして、放熱循環ポンプ16を所定流量で働かせて、流量調整弁41の開度状態を調整する。
ここで、制御装置20は、バーナ燃焼装置17aを働かせて、バーナ加熱式熱交換器17を通流する湯水を加熱することで、加熱後の湯水の温度(第3温度センサT3にて測定される湯水温度)を、給湯利用箇所43にて要求される温度にまで昇温させる。
〔ボイラ暖房モード〕
ボイラ暖房モードは、図11に示すように、熱源として、補助加熱手段としてのバーナ燃焼装置17aのみを働かせて、放熱熱交換器18に熱を供給し、放熱用端末30としての床暖房装置等を働かせる運転モードである。
当該ボイラ暖房モードにおいては、制御装置20が、放熱循環ポンプ16を所定流量で働かせると共に、当該放熱循環ポンプ16にて送り出された湯水が、放熱戻り路R4において、第1バイパス路R5の側に導かれると共に貯湯槽14の側には導かれないように、三方弁15の開度状態を制御する。
即ち、当該ボイラ暖房モードでの湯水循環状態にあっては、放熱循環回路C2の一部と第1バイパス路R5とから構成される閉回路を、湯水が循環する状態となり、貯湯槽14及び第1加熱手段としてのEHP11の側を、湯水が循環することはない。
制御装置20は、放熱循環回路C2の開閉弁19を開放状態として、放熱循環回路C2の一部及び第1バイパス路R5から構成される閉回路に湯水が循環している状態で、放熱熱交換器18に導かれる湯水温度、即ち、放熱熱交換器18の上流側の第3温度センサT3にて測定される湯水温度が、放熱熱交換器18にて要求される温度となるように、バーナ燃焼装置17aの燃焼状態を制御し、放熱熱交換器18へ、要求される温度の湯水を供給する。
以上のごとく、制御装置20、放熱循環ポンプ16、三方弁15、及び第3温度センサT3が、湯水循環状態制御手段として働く。
〔EHP暖房モード〕
EHP暖房モードは、図12に示すように、EHP11の凝縮器11aにて回収した湯水の熱を、放熱熱交換器18にて放熱させる運転モードである。
当該EHP暖房モードにおいては、上述した実施形態に示した加熱運転(図2に示す制御フロー図に対応する運転)、放熱運転(図3に示す制御フロー図に対応する運転)、及び加熱放熱運転(図4に示す制御フロー図に対応する運転)を、並列に実行する。尚、加熱運転、放熱運転、及び加熱放熱運転の制御内容は、上記実施形態と同様であるので、ここでは、その説明を割愛する。
〔貯湯給湯・ボイラ暖房モード〕
貯湯給湯・ボイラ暖房モードは、貯湯槽14の上層から供給される湯水の温度が、給湯利用箇所43にて要求される温度よりも高い場合、図13に示すように、貯湯槽14に貯湯された湯水を給湯利用箇所43へ直接供給すると共に、放熱循環回路C2の一部及び第1バイパス路R5を循環させて、放熱熱交換器18にて放熱させる運転モードである。
当該貯湯給湯・ボイラ暖房モードは、上述した貯湯給湯モードとボイラ暖房モードの単なる組み合わせであるので、ここでは、その説明を割愛する。
〔ボイラ給湯・ボイラ暖房モード〕
ボイラ給湯・ボイラ暖房モードは、貯湯槽14の上層から供給される湯水の温度が、給湯利用箇所43にて要求される温度よりも低い場合、図14に示すように、補助加熱手段としてのバーナ燃焼装置17aを働かせることで、貯湯槽14に貯湯している湯水をバーナ加熱式熱交換器17で加熱して、給湯利用箇所43へ供給すると共に、放熱循環回路C2の一部及び第1バイパス路R5を循環させて、放熱熱交換器18にて放熱させる運転モードである。
当該ボイラ給湯・ボイラ暖房モードにあっては、制御装置20が、切換弁13を給水−貯湯槽14側に制御して、給水路R8から貯湯槽14の下層へ給水することによって、貯湯槽14の上層の湯水を、放熱往き路R3から給湯路R9を介して給湯利用箇所43へ供給する。そして、放熱循環ポンプ16を働かせて、開閉弁19を開状態とし、放熱循環回路C2の一部及び第1バイパス路R5からなる循環回路を循環させるように、三方弁15の開度状態を制御する。
即ち、このように、切換弁13と三方弁15の開度状態が制御されている場合、湯水が、放熱戻り路R4において、第1バイパス路R5の側に導かれると共に貯湯槽14の側には導かれない。
ここで、制御装置20は、給湯利用箇所43へ所望の温度の湯水を供給すると共に、放熱熱交換器18にて所望の熱量を放熱すべく、以下のような制御を実行する。
即ち、バーナ燃焼装置17aを働かせて、バーナ加熱式熱交換器17を通流する湯水を加熱することで、加熱後の湯水の温度(第3温度センサT3にて測定される湯水温度)を、給湯利用箇所43にて要求される温度と放熱熱交換器18にて要求される温度の高い方の温度にまで昇温させる。
ここで、制御装置20は、加熱後の湯水の温度(第3温度センサT3にて測定される湯水温度)が、給湯利用箇所43にて要求される湯水温度より高い場合、給湯利用箇所43の直前にて、図示しない給水路から給水して降温させる形態で、湯水の温度を、給湯利用箇所43にて要求される温度に調整する。
一方、制御装置20は、加熱後の湯水の温度(第3温度センサT3にて測定される湯水温度)が、放熱熱交換器18にて要求される温度より高い場合、放熱熱交換器18にて所望の熱量を放熱させるように、熱媒循環ポンプ32を間欠運転させる。
以上のごとく、制御装置20、放熱循環ポンプ16、切換弁13、三方弁15、及び第3温度センサT3が、湯水循環状態制御手段として働く。
〔EHP蓄熱モード〕
EHP蓄熱モードは、図15に示すように、EHP11を働かせて、貯湯槽14に蓄熱する運転モードである。
当該EHP蓄熱モードは、例えば、制御装置20が、第1加熱循環回路C1aにて、EHP11の下流側で貯湯槽14の上流側における温度を測定する第1温度センサT1の温度が、貯湯温度となるように、第1加熱循環ポンプ12aによる湯水の循環流量を制御する。
尚、ここで、当該EHP蓄熱モードは、上述した貯湯給湯モード、ボイラ給湯モード、ボイラ暖房モード、貯湯給湯・ボイラ暖房モード、ボイラ給湯・ボイラ暖房モードと、並列に実行可能な運転モードである。
以上のごとく、制御装置20、第1加熱循環ポンプ12a、第1温度センサT1が、湯水循環状態制御手段として働く。
なお、制御装置20は、EHP暖房モードの時に給湯が発生した場合は、一時的にボイラ暖房モードとEHP蓄熱モードに切換えて、給湯が終了した時に、EHP暖房モードに復帰する制御を実行する。
尚、当該別実施形態(11)において、第1加熱手段として発電機を駆動するエンジンを採用し、第2加熱手段としてEHPを採用としても構わない。この場合、発電機にて発電される電力に、余剰電力がある場合、当該余剰電力を、第2加熱手段としてのEHPの圧縮機を駆動させ、熱として貯湯槽14に蓄熱することができる。
(12)
本願にあっては、図5及び図8に示す貯湯式熱源装置100においても、図9等に示している第2加熱手段60及び第2加熱循環回路C1bに係る構成を備えることができる。
本発明の貯湯式熱源装置は、加熱放熱運転を実行しているときに、貯湯槽に中高温の放熱戻り湯水が流入することを防止しながらも、加熱循環回路を循環して加熱された湯水を、貯湯槽に貯湯して蓄熱できる貯湯式熱源装置として、有効に利用可能である。
11 :熱電併給装置
13 :切換弁
14 :貯湯槽
15 :三方弁
17 :バーナ加熱式熱交換器
17a :バーナ燃焼装置
18 :放熱熱交換器
20 :制御装置
30 :放熱用端末
C1 :加熱循環回路
C2 :放熱循環回路
R1 :加熱往き路
R2 :加熱戻り路
R3 :放熱往き路
R4 :放熱戻り路
R5 :第1バイパス路
100 :貯湯式熱源装置

Claims (7)

  1. 湯水を貯湯する貯湯槽と、湯水を加熱する加熱手段と、
    放熱用端末を通流して循環する熱媒と湯水との熱交換により、湯水を放熱させる放熱部とを備えると共に、
    前記貯湯槽の下部の湯水を、前記加熱手段を通流させた後に、前記貯湯槽の上部に戻す形態で湯水を循環させる加熱循環回路と、
    前記貯湯槽の上部の湯水を、前記放熱部に通流させる状態で循環させる放熱循環回路とを備え、
    前記放熱循環回路で前記放熱部からの戻り路である放熱戻り路が、前記加熱循環回路で前記加熱手段への往き路である加熱往き路に接続する回路として構成され、
    前記加熱循環回路及び前記放熱循環回路における湯水循環状態を制御する湯水循環状態制御手段とを備える貯湯式熱源装置であって、
    前記加熱循環回路と前記放熱循環回路との両方に湯水を循環させて前記加熱手段による湯水の加熱と前記放熱部による湯水の放熱とを同時に行う加熱放熱運転時において、
    前記湯水循環状態制御手段は、前記加熱循環回路を循環した湯水を前記貯湯槽内に還流可能な状態で、前記放熱循環回路を循環して前記加熱往き路に戻された放熱戻り湯水で前記貯湯槽内の下層の湯水の温度よりも高い中高温の放熱戻り湯水が、前記加熱往き路を介して前記貯湯槽内の下層へ導かれることを防止する中高温湯水還流防止制御を実行可能に構成されている貯湯式熱源装置。
  2. 前記湯水循環状態制御手段が、前記放熱戻り路から前記加熱往き路への放熱戻り湯水流量を、前記加熱往き路で前記放熱戻り路との接続部より下流側での加熱循環流量以下に維持する前記中高温湯水還流防止制御を実行する請求項1に記載の貯湯式熱源装置。
  3. 前記湯水循環状態制御手段が、前記中高温湯水還流防止制御において、前記放熱戻り路から前記加熱往き路への放熱戻り湯水流量を、前記加熱往き路で前記放熱戻り路との接続部より下流側での加熱循環流量に対し、所定の余裕幅分少なく設定する請求項2に記載の貯湯式熱源装置。
  4. 前記加熱往き路が、前記放熱戻り路との接続部から前記貯湯槽への逆流を防ぐ逆止弁を備えると共に、
    前記放熱戻り路が、前記加熱往き路に対する接続部とは別に、前記貯湯槽の下層に対し直接接続する放熱戻り接続部と、前記放熱戻り路の放熱戻り湯水の前記放熱戻り接続部への通流を断続可能な放熱戻り切換弁とを備え、
    前記湯水循環状態制御手段が、前記中高温湯水還流防止制御において、前記放熱戻り切換弁を遮断状態とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の貯湯式熱源装置。
  5. 前記加熱往き路で前記貯湯槽との接続部から前記放熱戻り路との接続部への湯水の流量を測定する流量測定手段と、
    前記放熱循環回路において、前記貯湯槽をバイパスするバイパス路を備えると共に、前記バイパス路を通じて前記貯湯槽をバイパスする湯水流量を調整可能なバイパス流量調整手段とを備え、
    前記湯水循環状態制御手段が、前記中高温湯水還流防止制御において、前記流量測定手段の流量に基づいて前記バイパス流量調整手段を制御する請求項1乃至4の何れか一項に記載の貯湯式熱源装置。
  6. 前記放熱戻り路の湯水の温度を測定する第1温度測定手段と、
    前記加熱往き路で前記貯湯槽との接続部と前記放熱戻り路との接続部の間の湯水の温度を測定する第2温度測定手段と、
    前記放熱循環回路において、前記貯湯槽をバイパスするバイパス路を備えると共に、前記バイパス路を通じて前記貯湯槽をバイパスする湯水流量を調整可能なバイパス流量調整手段とを備え、
    前記第1温度測定手段にて測定される放熱戻り湯水の温度が前記貯湯槽内の下層の温度超のときに、前記湯水循環状態制御手段が前記中高温湯水還流防止制御を実行すると共に、前記中高温湯水還流防止制御において、前記貯湯槽内の下層の温度と前記第2温度測定手段の温度に基づいて前記バイパス流量調整手段を制御する請求項1乃至4の何れか一項に記載の貯湯式熱源装置。
  7. 前記放熱循環回路で前記放熱部への往き路である放熱往き路を通流する湯水を加熱する補助加熱手段と、
    前記放熱循環回路において、前記貯湯槽をバイパスするバイパス路を備えると共に、前記バイパス路を通じて前記貯湯槽をバイパスする湯水流量を調整可能なバイパス流量調整手段を備え、
    前記湯水循環状態制御手段が、前記中高温湯水還流防止制御において、前記補助加熱手段の上流側の前記放熱往き路の湯水の温度に基づいて前記バイパス流量調整手段及び前記補助加熱手段を制御する請求項1乃至6の何れか一項に記載の貯湯式熱源装置。
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