JP2013147901A - 取手 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被作動体(2)の表面から突設された支持部(11)により支持されて把持部(12)が前記被作動体(2)の表面に沿って延設され、把持部(12)が、把持部本体(13)と正面板(15)とからなり、把持部本体(13)は、正面に正面板(15)の外周面(15b)の形状に等しい形状の内周面(14b)を有し、かつ正面板(15)の厚さ(t)以下の深さ(d)の嵌合凹部(14)が形成され、把持部本体(13)の嵌合凹部(14)に嵌合された正面板(15)が磁力により把持部本体(13)に吸着される取手。
【選択図】図4
Description
そこで、取手本体に別体の握り部を装着するようにして、握り部のみを交換して意匠を変えることができる例がある(例えば、特許文献1参照)。
また、取手本体に樹脂カバーを固着するようにして、樹脂カバーのみを交換して意匠を変えることができる例がある(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2に開示されたドアハンドルは、ハンドル本体の外表面に金属調樹脂カバーを嵌合し、ハンドル本体の裏側からビスで金属調樹脂カバーをハンドル本体に固着される構造である。
したがって、多少面倒であるが、異なる意匠の握り部および先端部材を交換することができる。
しかし、ねじ止めされた先端部材を緩めて外すことは、誰でもできることであり、悪戯されたり、握り部および先端部材を盗難されるおそれがある。
被作動体(2)の表面から突設された支持部(11)により支持されて把持部(12)が前記被作動体(2)の表面に沿って延設され、
前記把持部(12)が、把持部本体(13)と正面板(15)とからなり、
前記把持部本体(13)は、正面に前記正面板(15)の外周面(15b)の形状に等しい形状の内周面(14b)を有し、かつ前記正面板(15)の厚さ(t)以下の深さ(d)の嵌合凹部(14)が形成され、
前記把持部本体(13)の前記嵌合凹部(14)に嵌合された前記正面板(15)が磁力により前記把持部本体(13)に吸着されることを特徴とする取手である。
請求項1記載の取手において、
前記把持部本体(13)には前記嵌合凹部(14)の底壁に磁石(21,22)が埋設され、
前記正面板(15)には前記磁石(21,22)に対向して磁性体(25,26)が備えられることを特徴とする。
請求項1または請求項2記載の取手において、
前記把持部本体(13)の前記嵌合凹部(14)の底壁にピン孔(24)が穿孔されることを特徴とする。
したがって、悪戯を防止することができる。
なお、正面板(15)は把持部本体(13)の磁石(21,22)に対向して磁性体(25,26)を有すればよく、樹脂や木や真鍮などの非磁性体からなり把持部本体(13)の磁石(21,22)に対向する部分にのみ磁性体(25,26)を埋設するようにしてもよく、または正面板を全て磁性体で形成してもよい。
作業用ピン(30)は特別な工具とはいっても、特殊なものではなくピン孔(24)に挿入できるピンならば汎用品でもよく、特別に製造する必要はない。
部屋の壁1に形成された縦長矩形の開口1aに、縦長矩形のドア(被作動体)2が鉛直端縁部を枢支されて揺動して同開口1aを開閉するように設けられている。
錠装置5におけるラッチボルト6をスプリングに抗して引き込むハンドル取付ハブ7がドア2の内外側板を貫通して設けられ、同ハンドル取付ハブ7の両端にそれぞれドアハンドル10の基端支持部11が同軸に連結されて本発明の取手であるドアハンドル10が取り付けられる。
この把持部12を手で掴んでドアハンドル10を回動する。
すなわち、ドアハンドル10は、基端支持部11と把持部本体13がL字に非磁性体金属により一体成形され、正面板15は、別体で正面視長方形の平坦な樹脂製平板であり、正面15aに散点模様が施された化粧板である。
この長尺の把持部本体13の長方形の正面に、正面板15の外周面15bの形状に略等しく相似形で僅かに大きい形状の内周面14bを有する正面視で長方形の嵌合凹部14が形成されている(図4参照)。
したがって、把持部本体13の嵌合凹部14に正面板15が底面14aまで入って嵌合すると、嵌合凹部14の内周面14bと正面板15の外周面15bの間隙は極めて狭く、かつ正面板15の正面15aは把持部本体13の正面と同一面より若干嵌合凹部14内に入った位置にある(図3参照)。
磁石21,22の端面は、嵌合凹部14の底面14aと同一面にあって露出している。
また、嵌合凹部14の底壁には、基端支持部11寄りに小径のピン孔24が穿孔されている。
ピン孔24は把持部本体13の裏面から嵌合凹部14の底面14aに貫通している。
磁性金属板25,26の一面は、正面板15の裏面と同一面にあって露出している。
なお、磁性金属板25,26は金属でなくても磁性体ならばよい。
図2および図3に示すように、ドアハンドル10の把持部12の正面に正面板15が嵌め込まれ、正面板15の正面の散点模様がドアハンドル10に特有の意匠を表現している。
したがって、悪戯により正面板15が取り外されたり、盗まれるようなことを、極力防止することができる。
図7は、正面の模様を格子模様とした正面板35に交換したときの斜視図であり、ドアハンドルの意匠が変更されている。
なお、被磁性体の材質の正面板は、磁性体を埋設することになる。
また、正面板自体を磁性体で形成することも考えられ、そのときは、磁性体を埋設する必要はない。
作業用平板40は、極めて薄い矩形の金属平板で、正面板15の板厚t以下の長さ分先端部40aが鈍角に屈曲されている。
そして、作業用平板40の先端部40aの裏面がゴム等の摩擦抵抗の大きい部材で薄く形成されている。
この作業用平板40を使用するのであれば、把持部本体13の嵌合凹部14の底壁にピン孔24を穿孔する必要はない。
さらに、正面板15の上側外周面ではなく、左右いずれかの側外周面に作業用平板の先端を引っ掛けるようにしてもよく、このときも作業用平板の先端を引っ掛ける側の磁石および磁性金属板を引っ掛け部分から適当に離れた位置に変移しておくことで、正面板15を嵌合凹部14の底面14aから剥がれ易くすることができ、正面板15の交換作業を容易にする。
本実施の形態に係る取手は、扉50を単に引いて開くためのノブ60の例である。
扉50の揺動する先端側端面60aからはローララッチ66がスプリングに付勢されて出没自在に突出している。
ノブ60の把持部62は、把持部本体63と別体の正面板65とからなる。
基端支持部61と把持部本体63が非磁性体金属により一体成形され、正面板65は、別体で正面視円形の平坦な樹脂製平円板であり、正面に散点模様が施された化粧板である。
嵌合凹部64の深さは正面板65の板厚より大きい。
また、嵌合凹部64の底壁には、嵌合凹部64の内周面近傍にピン孔74が穿孔されている。
10…ドアハンドル、11…基端支持部、12…把持部、13…把持部本体、14…嵌合凹部、14a…底面、15…正面板、21,22…磁石、24…ピン孔、25,26…磁性金属板、30…作業用ピン、35…正面板、40…作業用平板、
50…扉、56…ローララッチ、
60…ノブ、61…基端支持部、62…把持部、63…把持部本体、64…嵌合凹部、65…正面板、71…磁石、74…ピン孔、75…磁性金属板、80…作業用ピン。
Claims (3)
- 被作動体(2)の表面から突設された支持部(11)により支持されて把持部(12)が前記被作動体(2)の表面に沿って延設され、
前記把持部(12)が、把持部本体(13)と正面板(15)とからなり、
前記把持部本体(13)は、正面に前記正面板(15)の外周面(15b)の形状に等しい形状の内周面(14b)を有し、かつ前記正面板(15)の厚さ(t)以下の深さ(d)の嵌合凹部(14)が形成され、
前記把持部本体(13)の前記嵌合凹部(14)に嵌合された前記正面板(15)が磁力により前記把持部本体(13)に吸着されることを特徴とする取手。 - 前記把持部本体(13)には前記嵌合凹部(14)の底壁に磁石(21,22)が埋設され、
前記正面板(15)には前記磁石(21,22)に対向して磁性体(25,26)が備えられることを特徴とする請求項1記載の取手。 - 前記把持部本体(13)の前記嵌合凹部(14)の底壁にピン孔(24)が穿孔されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の取手。
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