JP2013146069A - 表示装置、調整方法、及び、テレビジョン受像機 - Google Patents

表示装置、調整方法、及び、テレビジョン受像機 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の表示モードに対してそれぞれ最適なホワイトバランスを設定できる表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置において、映像のホワイトバランスを調整するための調整値設定ウィンドウ50は、ホワイトバランスの調整値を、選択されている表示モードにおけるホワイトバランスの初期値を原点とする平面であって、第1の調整方向を示す第1軸と、第1の調整方向とは異なる調整方向を示す第2軸とによって張られる平面上に示す。
【選択図】図1

Description

本発明は、ホワイトバランスを調整する表示装置、表示システム、及び、その調整方法に関する。
一般に、色覚には個人差がある。このため、多くの表示装置は、表示されるRGB各色のゲインを調整することによって、ユーザによってより自然な白を表示するためのホワイトバランス調整機能を有している。
例えば、特許文献1には、指定された任意の範囲に関する色情報に対応する色座標を特定する印を、色調整用に用意された色相環又は色相バーチャート上の該当位置に表示し、作業者に提示する色調整装置が開示されている。
特許文献2には、xy色度図におけるx座標及びy座標に対応する色味を表示する枠体内に色温度の初期値を示す第1のポインタ、及び、色温度が調整されたモニタの調整値を示す、座標の変更可能な第2のポインタを表示し、第2のポインタによって示される調整値に基づいて、モニタの色温度を変更する色温度調整装置が開示されている。
また、特許文献3には、色度図における黒体輻射カーブに沿った方向、及び、黒体輻射カーブに直交する方向に補正値を調整し、調整された補正値に応じて画像のホワイトバランスを補正する画像処理装置が開示されている。
一方、近年、複数の表示モードを切り替えて映像を表示することのできるテレビが開発されている。このようなテレビは、例えば、映画である映像を表示する場合には、表示モードをムービーモードに切り替えて映像を表示する。
特開2007−150943号公報(2007年6月14日公開) 特開2011−91690号公報(2011年5月6日公開) 特開2011−40975号公報(2011年2月24日公開) 特開2006−19835号公報(2006年1月19日公開) 特開2004−118442号公報(2004年4月15日公開)
しかし、特許文献1、2に記載の技術は、複数の表示モードを切り替えて映像を表示する構成については何ら考慮されていない。また、特許文献3に記載の技術は、撮影された静止画像(すなわち、写真)のホワイトバランスを調整する技術に関するものであり、複数の表示モードを切り替えることについては何ら考慮されていない。
このため、これらの技術をホワイトバランス調整に用いたとしても、全ての表示モードに対して同じホワイトバランスが適用されてしまう。このため、ユーザは、表示モードを切り替える度に、ホワイトバランスが所望のものとなるようにホワイトバランス調整を再度行う必要があるという問題があった。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の表示モードに対してそれぞれ最適なホワイトバランスを設定することのできる表示装置を提供することにある。
本発明に係る表示装置は、複数の表示モードにて動作し、映像信号が示すコンテンツのジャンルによって当該表示モードを切り替える表示装置であって、表示中の映像のホワイトバランスを調整するための調整ウィンドウを生成する調整ウィンドウ生成手段と、前記調整ウィンドウ生成手段によって生成された調整ウィンドウを表示する表示手段と、前記調整ウィンドウ上に指定された調整値を目標点として、ホワイトバランスを調整する調整手段を備えており、前記調整ウィンドウ生成手段は、前記調整ウィンドウを生成する旨の通知に基づいて前記調整ウィンドウの生成を行うものであり、前記生成された調整ウィンドウは、ホワイトバランスの調整値を、選択されている表示モードにおけるホワイトバランスの初期値を原点とする平面であって、第1の調整方向を示す第1軸と、当該第1の調整方向とは異なる調整方向を示す第2軸とによって張られる平面上に示すことを特徴とする。
ホワイトバランスの調整値設定を行う旨の指示に基づいて、表示中の映像の静止画像の生成が行われ、前記調整手段による調整値によって、前記生成された静止画像を参照して、前記静止画像のホワイトバランスの調整が行われることを特徴とする。
前記調整手段による調整値によって、表示中の動画像を参照して、該動画像のホワイトバランスの調整が行われることを特徴とする。
本発明に係る調整方法は、複数の表示モードにて動作し、映像信号が示すコンテンツのジャンルによって当該表示モードを切り替える表示装置におけるホワイトバランスの調整方法であって、表示中の映像のホワイトバランスを調整するための調整ウィンドウを生成する調整ウィンドウ生成ステップと、前記調整ウィンドウ生成手段によって生成された調整ウィンドウを表示する表示ステップと、前記調整ウィンドウ上に指定された調整値を目標点として、ホワイトバランスを調整する調整ステップを備えており、前記調整ウィンドウ生成ステップは、前記調整ウィンドウを生成する旨の通知に基づいて前記調整ウィンドウの生成を行うものであり、前記生成された調整ウィンドウは、ホワイトバランスの調整値を、選択されている表示モードにおけるホワイトバランスの初期値を原点とする平面であって、第1の調整方向を示す第1軸と、当該第1の調整方向とは異なる調整方向を示す第2軸とによって張られる平面上に示すことを特徴とする。
本発明に係る表示装置は、上記のように、複数の表示モードにて動作する表示装置において、表示映像のホワイトバランスを調整するための調整ウィンドウを生成する調整ウィンドウ生成手段と、上記調整ウィンドウ生成手段によって生成された調整ウィンドウを表示する表示手段と、上記調整ウィンドウ上にユーザによって指定された調整値を目標点として、ホワイトバランスを調整する調整手段と、を備え、上記調整ウィンドウは、ホワイトバランスの調整値を、選択されている表示モードにおけるホワイトバランスの初期値を原点とする平面であって、第1の調整方向を示す第1軸と、当該第1の調整方向とは異なる調整方向を示す第2軸とによって張られる平面上に示すものであることを特徴としている。
また、本発明に係る表示装置の調整方法は、上記のように、複数の表示モードにて動作する表示装置におけるホワイトバランスの調整方法であって、表示映像のホワイトバランスを調整するための調整ウィンドウを生成する調整ウィンドウ生成ステップと、上記調整ウィンドウ生成ステップにおいて生成された調整ウィンドウを表示する表示ステップと、上記調整ウィンドウ上にユーザによって指定された調整値を目標点として、ホワイトバランスを調整する調整ステップと、を含み、上記調整ウィンドウは、ホワイトバランスの調整値を、選択されている表示モードにおけるホワイトバランスの初期値を原点とする平面であって、第1の調整方向を示す第1軸と、当該第1の調整方向とは異なる調整方向を示す第2軸とによって張られる平面上に示すものである、ことを特徴としている。
したがって、ユーザは、複数の表示モードに対してそれぞれ最適なホワイトバランスを設定することができる。
本発明の一実施形態に係るテレビの構成の概略を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るリモコンの構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る調整値設定ウィンドウの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る調整値設定ウィンドウの調整値設定領域内に表示されるアイコンの色設定の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る調整値設定ウィンドウに表示されるアイコンの一例を示す図である。 本発明の一実施形態における調整値設定ウィンドウの表示処理を示す画面遷移図である。 本発明の一実施形態における調整値設定ウィンドウの表示処理の流れを示すフローチャートである。 CIExy色度図における黒体輻射方向及び直交方向と、AVモード毎の調整値の設定可能範囲との関係の一例を示すグラフである。 本実施形態に係るテレビのOSD移動モードにおける、調整値設定ウィンドウの移動を示す画面遷移図である。 本発明の一実施形態の変形例における調整値設定ウィンドウの表示処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態の他の変形例における調整値設定モードにおいて、白枠を有する調整値設定ウィンドウが静止画像に重畳して表示される表示画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態の他の変形例における調整値設定モードにおいて、調整値設定ウィンドウ及び白画像が、それぞれ静止画像の異なる位置に重畳して表示される表示画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態のさらに他の変形例に係る調整値設定ウィンドウに表示される調整値設定領域の一例を示す図である。 本発明の一実施形態のさらに他の変形例に係る調整値設定ウィンドウに表示される調整値設定領域の他の一例を示す図である。 本発明の一実施形態のさらに他の変形例に係る調整値設定ウィンドウに表示される調整値設定領域のさらに他の一例を示す図である。 本発明の一実施形態のさらに他の変形例に係る調整値設定ウィンドウに表示される調整値設定領域のさらに他の一例を示す図である。 本発明の一実施形態のさらに他の変形例に係る調整値設定ウィンドウの調整値設定領域に表示される各アイコンの色の変化を示す状態遷移図である。 本発明の一実施形態のさらに他の変形例に係る調整値設定ウィンドウの調整値設定領域の表示される各アイコンの、CIExy色度図上における色を示すグラフである。
本発明の一実施形態に係る表示装置について、図1から図9を参照して説明する。但し、この実施形態に記載されている構成は、特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。なお、本実施形態に係る表示装置が、テレビジョン受像機(以降、単にテレビとも呼称する)の一部として実現される例を挙げて説明を行うが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、パーソナルコンピュータ、カーナビゲーションシステム、携帯電話、スマートフォン、タブレット型PCなどに当該表示装置を用いることもできる。
〔表示システム〕
まず、本実施形態に係る表示システム、及び、テレビ(表示装置)の構成について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るテレビ10の構成の概略を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る表示システム1は、コンテンツを再生するテレビ10、及び、リモートコントローラ(リモコン)20を備えている。なお、コンテンツとは、動画像、静止画像、音声などを含むデータである。
(テレビの構成)
次に、テレビ10の構成について、図1を参照して説明する。テレビ10は、図1に示すように、外部入力端子101、地上デジタル放送チューナ102、衛星放送チューナ103、録画再生部104、BDドライブ105、映像セレクタ106、映像処理回路(調整手段)107、OSD(On-Screen Display)生成部(調整ウィンドウ生成手段)108、LCDコントローラ(表示手段)109、LCD(Liquid Crystal Display)110、音声セレクタ111、音声処理回路112、アンプ113、スピーカ114、USB(Universal Serial Bus)インターフェース115、ROM116、RAM117、CPU118、赤外線受光部119、カメラ120、および、HDドライブ121を備えている。図1においては、映像信号の経路を実線で、音声信号の経路を1点鎖線で、データや制御信号の経路(バス)を太線で示している。
外部入力端子101は、映像入力端子101aと音声入力端子101bとを含む。映像入力端子101aは、映像信号を入力するためのものであり、例えば、DVI端子である。音声入力端子101bは、音声信号を入力するためのものであり、例えば、S/PDIF端子である。ただし、外部入力端子101は、これに限定されず、映像入力端子101aと音声入力端子101bとが一体化されたHDMI端子などであってもよい。
地上デジタル放送チューナ102は、地上デジタル放送により放送される放送番組を受信するためのチューナである。地上デジタル放送チューナ102は、例えば、受信信号をアナログベースバンド信号に変換するRF部、アナログベースバンド信号をデジタルベースバンド信号に変換するADC部、デジタルベースバンド信号からMPEG2ストリームを復調する復調部、および、MPEG2ストリームから映像信号および音声信号を復号する復号部により構成することができる。
地上デジタル放送チューナ102により復調されたMPEG2ストリームは、バスを介して録画再生部104に供給される。また、地上デジタル放送チューナ102により復号された映像信号および音声信号は、それぞれ、映像セレクタ106および音声セレクタ111に供給される。なお、地上デジタル放送チューナ102が何れのチャンネルを復調対象として選択するかは、CPU118により制御される。
なお、地上デジタル放送チューナ102は、異なるチャンネルを介して放送される2つのMPEG2ストリームを同時に復調することが可能なダブルチューナであることが好ましい。この場合、地上デジタル放送チューナ102は、選局対象チャンネルとして選択した第1のチャンネルを介して放送されるMPEG2ストリームを録画再生部104に供給すると共に、そのMPEG2ストリームから復号した映像信号および音声信号を映像セレクタ106および音声セレクタ111に供給する。また、地上デジタル放送チューナ102は、録画対象チャンネルとして選択した第2のチャンネルを介して放送されるMPEG2ストリームを録画再生部104に供給する。
もちろん、本発明に係る地上デジタル放送チューナ102は、ダブルチューナに限定されるものではなく、例えば、シングルチューナであってもよく、3つ以上のチューナを備える複数のチューナであってもよい。地上デジタル放送チューナ102がシングルチューナである場合には、ユーザが放送番組を視聴していないときに限って、放送番組を表すMPEG2ストリームを録画再生部104に供給することができる。また、地上デジタル放送チューナ102が複数のチューナによって構成される場合には、チャンネル毎、放送波毎、又は、視聴者毎(例えば、お父さん、お母さん、及び、子供など)に、異なるチャンネルを介して放送される放送番組を表すMPEG2ストリームを録画再生部104に供給することができる。
衛星放送チューナ103は、衛星放送により放送される放送番組を受信するためのチューナである。衛星放送チューナ103は、例えば、受信信号をアナログベースバンド信号に変換するRF部、アナログベースバンド信号をデジタルベースバンド信号に変換するADC部、デジタルベースバンド信号からMPEG2ストリームを復調する復調部、および、MPEG2ストリームから映像信号を復号する復号部により構成することができる。
衛星放送チューナ103により復調されたMPEG2ストリームは、録画再生部104に供給される。また、衛星放送チューナ103により復号された映像信号および音声信号は、それぞれ、映像セレクタ106および音声セレクタ111に供給される。なお、衛星放送チューナ103が何れのチャンネルを介して伝送されるMPEG2データストリームを復調するかは、CPU118により選択される。
なお、本実施形態における衛星放送チューナ103は、地上デジタル放送チューナ102と同様、異なるチャンネルを介して放送される2つの放送番組を同時に受信することが可能なダブルチューナであることが好ましい。
録画再生部104は、録画部と再生部とを含む。録画部は、地上デジタル放送チューナ102および衛星放送チューナ103の何れかからMPEG2ストリームを取得し、取得したMPEG2ストリームを記録装置に書き込む。録画部は、テレビ10に内蔵されたBDドライブ105、テレビ10に内蔵されたHDドライブ121、および、USBインターフェース115に接続されたUSB−HD(ハードディスク)ドライブ30を、MPEG2ストリームを記録するための記録装置として使用することができる。再生部は、記録装置からMPEG2ストリームを読み出し、読み出したMPEG2ストリームから映像信号および音声信号を復号する。再生部により復号された映像信号および音声信号は、それぞれ、映像セレクタ106および音声セレクタ111に供給される。
映像セレクタ106には、上述した4種類の映像信号が供給される。すなわち、(1)外部入力端子101(特に映像入力端子101a)から入力された映像信号、(2)地上デジタル放送チューナ102にて復号された映像信号、(3)衛星放送チューナ103にて復号された映像信号、および、(4)録画再生部104(特に再生部)にて復号された映像信号が入力される。映像セレクタ106は、上記(1)〜(4)の映像信号のうちの何れか1つを選択する。映像セレクタ106によって選択された映像信号は、映像処理回路107に供給される。なお、映像セレクタ106が何れの映像信号を選択するかは、CPU118によって制御される。
映像処理回路107は、映像セレクタ106から供給された映像信号に画質調整処理及びホワイトバランス調整処理を施す。また、映像処理回路107は、映像セレクタ106から供給された映像信号にスケーリング処理を施す。
ここで、画質調整処理とは、例えば、映像信号を加工することによって、その映像信号が表す映像の輝度、シャープネス、および、コントラストの少なくとも何れかを変更することを指す。
また、本実施形態におけるホワイトバランス調整処理とは、テレビ10の表示する白色が、ユーザにとって所望の白色となるよう、映像処理回路107により、RGB各色のゲインを調整する処理のことを指す。
さらに、映像処理回路107は、後述する調整値設定ウィンドウ(調整ウィンドウ)上に調整値設定カーソルによりユーザによって指定された調整値に対応する、CIExy色度図(xy色度図)上の目標点を目標とするホワイトバランスを調整する調整手段としての機能を有している。
また、スケーリング処理とは、映像信号を加工することによって、その映像信号が表す映像のサイズを拡大または縮小することを指す。映像のサイズの拡大及び縮小としては、例えば、アスペクト比を維持した拡大及び縮小、アスペクト比を維持しない拡大及び縮小、及び、映像の中心部はほぼそのままで、周辺部を拡大する非線形の拡大などを例に挙げることができる。
映像処理回路107によって加工された映像信号は、LCDコントローラ109に供給される。なお、映像処理回路107が画質およびサイズをどのように変更するかは、CPU118によって制御される。
また、映像処理回路107は、映像セレクタ106から供給される映像信号に施す画質調整処理及びホワイトバランス調整処理を、AVモード(表示モード)に応じて変更する。なお、AVモードについては後述するが、何れのAVモードを選択するかは、CPU118によって制御される。
さらに、映像処理回路107は、表示中の映像の静止画像を生成する。具体的には、映像処理回路107は、CPU118から静止画像を生成する旨の指示が通知された時点で映像セレクタ106から供給された映像信号から、静止画像を生成する。
また、映像処理回路107は、画質調整処理、ホワイトバランス調整処理、及び、スケーリング処理の少なくとも何れかが施された映像信号、又は、生成した静止画像に、OSD生成部108から供給されるOSDデータを重畳して、LCDコントローラ109に供給する。
OSD生成部108は、CPU118から供給されたOSDデータからOSD画像を生成(レンダリング)する。OSD生成部108が生成するOSD画像としては、電子番組表などが挙げられる。OSDデータとしては、例えば、SVG(Scalable Vector Graphics)を用いることができる。OSD生成部108により生成されたOSD画像は、映像処理回路107に供給され、映像処理回路107によって映像信号に重畳され、LCDコントローラ109に供給される。
また、OSD生成部108は、映像処理回路107によるホワイトバランス調整処理に用いられるホワイトバランスの調整値をユーザに提示するためのOSD画像である調整値設定ウィンドウを生成する。なお、調整値設定ウィンドウについては後述する。
LCDコントローラ109は、映像処理回路107から供給された映像信号に基づいて、その映像信号が表す映像を表示するようにLCD110を駆動する。また、OSD生成部108からOSD画像が供給されている場合、LCDコントローラ109は、映像処理回路107から供給された映像信号にOSD画像が重畳されたものに基づいて、その映像信号が表す映像を表示するようにLCD110を駆動する。
音声セレクタ111には、上述した4種類の音声信号が供給される。すなわち、(1)外部入力端子101(特に音声入力端子101b)から入力された音声信号、(2)地上デジタル放送チューナ102にて復号された音声信号、(3)衛星放送チューナ103にて復号された音声信号、および、(4)録画再生部104(特に再生部)にて復号された音声信号が入力される。音声セレクタ111は、上記(1)〜(4)の音声信号のうちの何れか1つを選択する。
音声セレクタ111によって選択された音声信号は、音声処理回路112に供給される。なお、音声セレクタ111が何れの音声信号を選択するかは、CPU118によって制御される。ただし、映像セレクタ106における映像の選択と、音声セレクタ111における音声の選択とは連動しており、例えば、映像セレクタ106が地上デジタル放送チューナ102から供給された映像信号を選択しているときには、音声セレクタ111も地上デジタル放送チューナ102から供給された音声信号を選択する。
音声処理回路112は、音声セレクタ111から供給された音声信号に音量調整処理を施す。また、音声処理回路112は、音声セレクタ111から供給された音声信号に音質調整処理を施す。ここで、音量調整処理とは、音声信号を加工することによって、その音声信号が表す音声の音量を変更することを指す。また、音質調整処理とは、音声信号を加工することによって、その音声信号が表す音声の周波数特性を変更すること(例えば、低域の強調や高域の強調など)を指す。音声処理回路112によって加工された音声信号は、アンプ113に供給される。なお、音声処理回路112によって音量および音質をどのように変更するかは、CPU118によって制御される。
アンプ113は、音声処理回路112から供給された音声信号に基づいて、その音声信号が表す音声を出力するようにスピーカ114を駆動する。
CPU118は、赤外線受光部119が受信したリモコン信号、および、カメラ120が撮像した画像応じて上記各部を制御する。赤外線受光部119を用いた制御としては、例えば、地上デジタル放送チューナ102および衛星放送チューナ103の受信チャンネルをリモコン信号に応じて切り替える制御や、映像セレクタ106および音声セレクタ111にて選択する映像信号および音声信号をリモコン信号に応じて切り替える制御などが挙げられる。また、カメラ120を用いた制御としては、例えば、映像処理回路107にて画質をどのように調整するかを、撮像した画像に基づいて特定した視聴者に応じて切り替える制御などが挙げられる。
また、CPU118は、各放送局から提供されるEPG(Electronic Program Guide)データから放送番組テーブルを作成する機能、および、放送番組テーブルと視聴履歴とから推奨番組テーブルを作成する機能を有している。CPU118によって作成される放送番組テーブルと推奨番組テーブルとについては、参照する図面を代えて後述する。なお、各放送局から提供されるEPGデータは、例えば、地上デジタル放送チューナ102又は衛星放送チューナ103を用いて取得してもよいし、図示しないイーサーネット(登録商標)インターフェースを介して、インターネットに接続されたサーバから取得してもよい。
また、CPU118は、映像信号を再生するモードであるAVモードを切り替える。具体的には、映像処理回路107に対して、AVモードを切り替える旨のモード切替信号を通知する。
AVモードには、例えば、ダイナミックモード、ユーザモード、ムービーモード、及び、ダイナミックフィックスモード(Dynamic Fix Mode:以降、DFモードとも呼称する)などが含まれる。なお、AVモードの切り替え方法としては、ユーザ操作によって切り替える方法や、映像信号が示すコンテンツのジャンルによって切り替える方法などを挙げることができる。コンテンツのジャンルによってAVモードを切り替える構成の場合、例えば、CPU118は、コンテンツのジャンルが映画である場合には、AVモードをムービーモードに切り替えればよい。
なお、AVモードとして、例えば、視聴者が家庭で視聴する際の標準的なモードであるスタンダード(Standard)モード、及び、テレビ10にゲーム機などを接続して使用する際のモードであるゲームモードなどをさらに含んでいてもよい。
また、CPU118は、テレビ10が店頭に置かれる場合には、映像信号が示すコンテンツのジャンルに拘らず、DFモードに切り替えてもよい。なお、DFモードの場合には、CPU118は、予め設定されている値で映像処理回路107における画質調整処理、及び、ホワイトバランス調整処理を実行する旨を、映像処理回路107に通知する。つまり、DFモードは、ユーザによる画質調整処理、及び、ホワイトバランス調整処理に参照される調整値の設定が受け付けられないモードである。
さらに、CPU118は、OSD生成部108に対し、調整値設定ウィンドウを生成する旨の設定ウィンドウ生成信号を通知する。なお、設定ウィンドウ生成信号は、例えば、所定のユーザ指示を示すリモコン信号を、リモコン20から赤外線受光部119を介して取得した場合に通知される。
また、CPU118は、映像処理回路107に対し、表示中の映像の静止画像を生成する旨の静止画像生成信号を通知する。なお、静止画像生成信号は、例えば、所定のユーザ指示を示すリモコン信号を、リモコン20から赤外線受光部119を介して取得した場合に通知される。
なお、本実施形態においては、調整値設定ウィンドウ及び静止画像を生成するためにリモコン20から送信される所定のユーザ指示を示すリモコン信号は、リモコン20に設けられている単一のボタンが押下されたことを示すリモコン信号である。
ROM116は、CPU118によって実行されるプログラムなどの固定データが格納される、読み出し可能かつ書き込み不能なメモリである。一方、RAM117は、CPU118が演算のために参照するデータや、CPU118が演算によって生成したデータなどの可変データが格納される、読み出し可能かつ書き込み可能なメモリである。例えば、放送番組テーブルおよび推奨番組テーブルは、このRAM117に格納される。
USBインターフェース115は、外部装置を有線接続するためのインターフェースであり、具体的には、USB機器をテレビ10に接続するためのインターフェースである。テレビ10に接続可能なUSB機器としては、USB−HDドライブ30、BDドライブ、及び、DVDドライブなどの記録装置が代表的である。
また、外部装置を接続するためのインターフェースも、USBインターフェース115に限定されない。すなわち、USBインターフェース115は、例えば、ATA(Advanced Technology Attachment)、ATAPI(ATA Packet Interface)、IEEE1394、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)、および、LANなどの有線接続用インターフェースに置換することが可能である。SDカードが接続されている場合には、このSDカードを外部装置として使用してもよい。要するに、外部装置を接続するためのインターフェースは、何を用いてもよい。
また、本実施形態においては、地上デジタル放送の方式として、MPEG2ストリームを多重化する方式(米国におけるATSC方式や日本におけるISDB−T方式など)を想定しているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、MPEG2ストリームを多重化する代わりに、MPEG4ストリーム等を多重化する方式(欧州におけるDVB−T/DVB−T2方式など)に対しても本発明を適用することができる。後者の場合、復調したMPEG4ストリームをそのまま記録媒体に記録する構成を採用してもよいし、あるいは、復調したMPEG4ストリームをMPEG2ストリームに変換して記録媒体に記録する構成を採用してもよい。
(リモコン)
次に、リモコン20の構成について、図2を参照して説明する。図2は、本実施形態に係るリモコン20の構成を示す図である。
図2に示すように、リモコン20には、電源ボタン、数字ボタンなどの他に、十字キー201、エンター(ENTER)キー202、リターン(RETURN)キー203、フリーズ(FREEZE)キー(単一のボタン)204、及び、色ボタン(操作ボタン)が設けられている。色ボタンには、R(赤)ボタン205、G(緑)ボタン206、Y(黄)ボタン207、B(青)ボタン208が含まれている。
各ボタンの何れかが押下されると、リモコン20は、押下されたボタンに応じたリモコン信号を、赤外線送信部(不図示)を介してテレビ10に送信する。
フリーズキー204は、押下されることにより、テレビ10にホワイトバランスの調整値を設定する調整値設定処理(調整値設定モードとも呼ぶ)を実行させる旨のユーザ指示(所定のユーザ指示)を受け付ける。フリーズキー204が押下されると、リモコン20は、テレビ10に対し、ホワイトバランスの調整値を決定する調整値設定処理を実行する旨のリモコン信号(以降、調整値設定モード実行指示とも呼称する)を送信する。
(調整値設定ウィンドウ)
次に、映像処理回路107におけるホワイトバランス調整処理に参照される調整値を決定する調整値設定ウィンドウについて、図3を参照して説明する。図3は、本実施形態に係る調整値設定ウィンドウ50の一例を示す図である。
なお、本実施形態における調整値設定ウィンドウ50は、リモコン20に設けられているフリーズキー204が押下された場合、すなわち、リモコン20から調整値設定モード実行指示を取得した場合に表示される。
図3に示すように、調整値設定ウィンドウ50には、調整値設定領域501、調整値設定カーソル(調整値)502が含まれている。また、調整値設定ウィンドウ50の調整値設定領域501の下方には、調整値設定ウィンドウ50が表示された場合の、リモコン20に設けられている各ボタンの機能の説明(何れのボタンが押下された場合に、テレビ10において何れの動作が実行されるかの説明)が表示されている。
調整値設定領域501に示される横軸(第1軸:第1の調整方向を示している)はCIExy色度図における黒体輻射方向(いわゆる色温度方向)に対応するものであり、縦軸(第2軸:第2の調整方向を示している)はCIExy色度図における等色温度方向に対応するものである。換言すれば、調整値設定領域501は、CIExy色度図における黒体輻射方向を示す横軸と、等色温度方向を示す軸であって横軸と直交する縦軸とによって張られる平面を含んでいる。
黒体輻射方向と等色温度方向との交点(以降、調整原点とも呼称する)は、選択されているAVモードにおけるホワイトバランスの初期値である。なお、詳細は後述するが、調整原点(原点)の値は、AVモード毎に異なっている。
また、調整値設定領域501に表示される横軸及び縦軸の両端には、それぞれホワイトバランスの調整において色味の増す色を示したアイコンが表示されている。例えば、横軸の正方向(図3における横軸右側)の端部には、淡い黄色の太陽を模した画像を含むアイコンが表示されている。また、横軸の負方向(図3における横軸左側)、縦軸の正方向(図3における縦軸上側)、及び、縦軸の負方向(図3における縦軸下側)の各端部には、それぞれ、淡い青色、淡い緑色、及び、淡い赤色の太陽を模した画像を含むアイコンが表示されている。
調整値設定カーソル502は、ホワイトバランスの調整値を示すアイコンである。調整値設定カーソル502は、リモコン20に設けられている十字キー201の何れかを押下するユーザ操作に従って、調整値設定領域501内を移動する。
調整値設定領域501の下方に、リモコン20に設けられているエンターキー202が「STORE」として機能することが表示されている。なお、「STORE」とは、例えば、現在、調整値設定カーソル502が示している調整値設定領域501内の位置に対応する値をホワイトバランスの調整値として保存する機能をいう。
また、Rボタン205が「DISP OFF」として機能することが表示されている。なお、「DISP OFF」とは、例えば、調整値設定ウィンドウ50の表示及び非表示を切り替える機能をいう。
さらに、調整値設定領域501の下方には、Gボタン206が「RESET」として、Bボタン208が「EXIT」として、また、Yボタン207が「OSD MOVE」として機能することが表示されている。
なお、「RESET」とは、例えば、現在の調整値設定カーソル502の位置をリセットし、Gボタン206が押下される直前に押下されたRボタン205によって決定された調整値設定カーソル502の位置に調整値設定カーソル502を移動させる機能をいう。また、「EXIT」とは、調整値設定モードを終了する機能をいい、「OSD MOVE」とは、テレビ10を、LCD110に表示される調整値設定ウィンドウ50の位置を移動させるOSD移動モードに遷移させる機能をいう。
また、リターンキー203は、Bボタン208と同様に、調整値設定モードを終了する「EXIT」として機能する。
なお、「EXIT」として機能するBボタン208またはリターンキー203が押下された場合、テレビ10は、静止画像の表示を終了し、映像の表示を再開してもよい。具体的には、Bボタン208またはリターンキー203が押下されたことを示すリモコン信号を赤外線受光部119を介して取得した場合に、静止画像の表示を終了して映像の表示を再開するよう、CPU118が映像処理回路107を制御すればよい。
(アイコンの色設定)
次に、調整値設定領域501内に表示される横軸及び縦軸の両端に表示されているアイコンの色の設定について、図4を参照して説明する。図4は、調整値設定領域501内に表示されるアイコンの色設定の一例を示す図である。
図4(a)及び(b)に示すように、縦軸上側のアイコン(図4(b)において、上方向アイコン)をアイコン1(第3の淡色アイコン)とする。また、縦軸下側のアイコン(図4(b)において、下方向アイコン)をアイコン2(第4の淡色アイコン)、横軸右側のアイコン(図4(b)において、右方向アイコン)をアイコン3(第1の淡色アイコン)、横軸左側のアイコン(図4(b)において、左方向アイコン)をアイコン4(第2の淡色アイコン)、とする。
なお、アイコン1〜4の大きさは、図4(a)に示すように、例えば、40pix×40pix程度の大きさであればよいが、もちろんこれに限定されるものではない。
アイコン1は、淡い緑色のアイコンであり、その色設定は図4(b)に示すように、R=0.89、G=1.00、及び、B=0.93である。また、アイコン2は淡い赤色のアイコンであり、その設定値はR=1.00、G=0.91、及び、B=0.97である。アイコン3は淡い黄色のアイコンであり、その設定値はR=1.00、G=0.99、及び、B=0.96である。また、アイコン4は淡い青色のアイコンであり、その設定値はR=0.88、G=0.92、及び、B=1.00である。
アイコン1の色は、CIEcy色度図において、後述する黒体輻射軌跡からの正の偏差を有する色度に対応する淡色であり、アイコン2の色は、黒体輻射軌跡からの負の偏差を有する色度に対応する淡色であり、アイコン3の色は、黒体輻射軌跡に沿った低温度の色度に対応する淡色であり、アイコン4の色は、黒体輻射軌跡に沿った高温度の色度に対応する淡色であると表現することもできる。
このように、それぞれのアイコンを淡い色とすることにより、リモコン20に設けられている色ボタン(Rボタン205、Gボタン206、Yボタン207及びBボタン208)との違いをユーザが容易に認識することができる。これによって、アイコンの色と色ボタンの色とが同じである場合と比較して、ユーザに、各アイコンに各色ボタンが対応していると誤認させてしまう可能性を減らすことができる。したがって、ユーザが調整値設定カーソル502を移動させようとする際に、十字キーではなく、色ボタンを誤って押してしまうという誤操作を減らすことができる。
なお、本実施形態では、各アイコンの色設定が図4(b)に示される色設定である場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。4つのアイコンの色はそれぞれ、4つの色ボタンと同じ色でなく、各アイコンの方向に調整値設定カーソル502を移動させたときに、何色の色味が増すかが識別できる色であれば、特に限定されない。
また、アイコンの模様は、図3に示すような、太陽を模した模様に限定されるものではない。例えば、図5に示すようなアイコンであってもよい。図5は、調整値設定ウィンドウ50に表示されるアイコンの一例を示す図である。
例えば、図5(a)に示すように、調整値設定ウィンドウ50に表示されるアイコンは、模様のない、色設定された色だけのアイコン(単色アイコン)であってもよい。また、図5(b)に示すように、調整値設定ウィンドウ50に表示されるアイコンは、色設定された色の花の画像が含まれるアイコンであってもよい。
さらに、一般的にユーザが最も注目するのは人の肌の色であることから、調整値設定ウィンドウ50に表示されるアイコンとして、色設定された色を有する人の顔を模したアイコンが表示される構成を採用してもよい。
(調整値設定ウィンドウの表示処理)
次に、図6及び図7を参照して、調整値設定ウィンドウ50の表示処理について説明する。図6は、本実施形態における調整値設定ウィンドウ50の表示処理を示す画面遷移図である。図7は、調整値設定ウィンドウ50の表示処理の流れを示すフローチャートである。
テレビ10は、映像が表示されている状態で、ユーザによってリモコン20に設けられているフリーズキー204が押下された旨を示すリモコン信号である調整値設定モード実行指示を取得すると、調整値設定ウィンドウ50の表示処理を実行する。
フリーズキー204が押下されると、テレビ10は、図7に示すように、LCD110に、静止画像及び調整値設定ウィンドウ50を略同時に表示する(ステップS101)。
具体的には、調整値設定モード実行指示を取得すると、CPU118は、映像処理回路107に、表示中の映像の静止画像を生成する旨を通知する。映像処理回路107は、CPU118からの通知に従って静止画像を生成する。
また、調整値設定モード実行指示を取得すると、CPU118は、OSD生成部108に、調整値設定ウィンドウ50を生成する旨を通知する。OSD生成部108は、CPU118からの通知に従って調整値設定ウィンドウ50を生成し、映像処理回路107に供給する。
映像処理回路107は、静止画像及び調整値設定ウィンドウ50を、LCDコントローラ109に供給する。LCDコントローラ109は、静止画像に調整値設定ウィンドウを重畳して表示するよう、LCD110を駆動する。これによって、図6(a)に示すように、静止画像に重畳されて調整値設定ウィンドウ50が表示される。
また、テレビ10は、静止画像及び調整値設定ウィンドウ50が表示されている状態で、ユーザによってリモコン20のRボタン205が押下されたか否かを判定する(ステップS102)。なお、テレビ10は、Rボタン205が押下されない場合(ステップS102においてNO)、S102の判定を繰り返す。換言すれば、テレビ10は、Rボタン205が押下されるまで、ステップS102の判定を繰り返すことになる。
Rボタン205が押下されると(ステップS102においてYES)、テレビ10は、調整値設定ウィンドウ50の表示を非表示にする(ステップS103)。具体的には、Rボタン205が押下されたことを示すリモコン信号を受信すると、CPU118は、OSD生成部「108に、調整値設定ウィンドウ50のLCDコントローラ109への供給を停止する旨の指示を通知する。OSD生成部108は、CPU118からの通知に従って調整値設定ウィンドウ50のLCDコントローラ109への供給を停止し、これによって、調整値設定ウィンドウ50が非表示になる。
なお、調整値設定ウィンドウ50が非表示となった場合には、LCD110には静止画像のみが表示されていてもよいし、例えば、LCD110の表示領域の下部に、例えば「FREEZER DISP ON」というOSDが表示されていてもよい。「FREEZE R DISP ON」というOSDが表示されることにより、ユーザは、Rボタン205を押下することによって調整値設定ウィンドウ50が表示状態に切り替えられることを、容易に認識することができる。
また、テレビ10は、静止画像のみが表示されている状態で、ユーザによってリモコン20のRボタン205が押下されたか否かを判定する(ステップS104)。なお、テレビ10は、Rボタン205が押下されない場合(ステップS104においてNO)、ステップS104の判定を繰り返す。換言すれば、テレビ10は、Rボタン205が押下されるまで、ステップS104の判定を繰り返すことになる。
Rボタン205が押下されると(ステップS104においてYES)、テレビ10は、調整値設定ウィンドウ50を再び表示する(ステップS105)。具体的には、Rボタン205が押下されたことを示すリモコン信号を受信すると、CPU118は、OSD生成部「108に、調整値設定ウィンドウ50のLCDコントローラ109への供給を再開する旨の指示を通知する。OSD生成部108は、CPU118からの通知に従って調整値設定ウィンドウ50のLCDコントローラ109への供給を再開し、これによって、調整値設定ウィンドウ50がLCD110に表示される。
上述の構成によれば、ユーザは、リモコン20に設けられているボタン(フリーズキー)を一度押下するだけで、静止画像、及び、静止画像に重畳された調整値設定ウィンドウ50を表示させることができる。したがって、ユーザは、簡易な操作によってホワイトバランスの調整操作を始めることができる。
(ホワイトバランスの調整値設定モード)
次に、ホワイトバランスの調整値設定モードにおける処理について説明する。まず、AVモードがDFモード以外のモードである場合を例に挙げて説明する。
リモコン20に備えられているフリーズキー204が押下されると、テレビ10に調整値設定モード実行指示が入力される。調整値設定モード実行指示を取得すると、テレビ10は、上述のようにして、LCD110に静止画像及び調整値設定ウィンドウ50を表示する。LCD110に静止画像及び調整値設定ウィンドウ50を表示すると、テレビ10は、ユーザがリモコン20の備える十字キー201を操作することで行われる、調整値設定ウィンドウ50の調整値設定カーソル502の移動指示を受け付ける。
リモコン20から調整値設定カーソル502の移動指示を取得すると、CPU118は、OSD生成部108に、調整値設定カーソル502が移動指示の示す方向に移動した調整値設定ウィンドウ50を生成する旨を通知する。また、CPU118は、映像処理回路107に、調整値設定カーソル502が移動した後の調整値設定領域501内の位置に対応するホワイトバランスの調整値で静止画像のホワイトバランスを調整する旨を通知する。
なお、調整値設定カーソル502が、移動前の調整値設定領域501内の位置から左(図4(a)におけるアイコン3)方向に移動した場合には調整値における色温度が上がり、右(図4(a)におけるアイコン4)方向に移動した場合には調整値における色温度が下がる。また、調整値設定カーソル502が、上(図4(a)におけるアイコン1)方向に移動した場合には調整値における等色温度の黒体輻射軌跡からの偏差が正の方向に増加し、下(図4(a)におけるアイコン2)方向に移動した場合には調整値における等色温度の黒体輻射軌跡からの偏差が負の方向に増加する。
また、静止画像のホワイトバランスは、調整値における色温度が上がると、相対的に青の色味が増すように調整され、色温度が下がると、相対的に黄の色味が増すように調整される。また、静止画像のホワイトバランスは、調整値における等色温度の黒体輻射軌跡からの偏差が正の方向に増加すると、相対的に緑の色味が増すように調整され、等色温度の黒体輻射軌跡からの偏差が負の方向に増加すると、相対的に赤の色味が増すように調整される。
LCDコントローラ109は、映像処理回路107によってホワイトバランスが調整された静止画像に、OSD生成部108によって生成された、調整値設定カーソル502移動後の調整値設定ウィンドウ50が重畳されて表示されるよう、LCD110を駆動する。これによって、LCD110には、ホワイトバランス調整後の静止画像(調整後静止画像)、及び、調整値設定カーソル502移動後の調整値設定ウィンドウ50(カーソル移動後設定ウィンドウ)が表示される。
CPU118は、調整後静止画像、及び、カーソル移動後設定ウィンドウが表示されている状態で、リモコン20からの新たなリモコン信号を受け付ける。
例えば、さらに十字キー201が押下されたことを示すリモコン信号を受信すると、テレビ10は、上述した動作によって、調整値設定カーソル502がさらに移動した後の調整値設定領域501内の位置に対応するホワイトバランスの調整値で静止画像のホワイトバランスを調整する。LCD110には、さらにホワイトバランスが調整された調整後静止画像、及び、さらに調整値設定カーソル502の移動したカーソル移動後設定ウィンドウが表示される。
また、エンターキー202が押下されたことを示すリモコン信号を受信すると、CPU118は、エンターキー202が押下された時点での調整値設定カーソル502の調整値設定領域501内の位置に対応する調整値を、ホワイトバランスの調整値として決定する。なお、決定されたホワイトバランスの調整値は、例えば、RAM117に格納されればよい。
Rボタン205が押下されたことを示すリモコン信号を受信すると、CPU118は、調整値設定モードを一時的に停止し、上述した動作によって、調整値設定ウィンドウ50を非表示にする。また、調整値設定ウィンドウ50が非表示である状態でRボタン205が押下されたことを示すリモコン信号を受信すると、CPU118は、調整値設定ウィンドウ50を再表示し、調整値設定モードを再開する。
Gボタン206が押下されたことを示すリモコン信号を受信すると、CPU118は、十字キー201の押下によって移動した調整値設定カーソル502の位置をリセットして、Gボタン206が押下される直前に決定された調整値に対応する調整値設定領域501内の位置に調整値設定カーソル502を移動する。具体的には、CPU118は、Gボタン206が押下されたことを示すリモコン信号を受信すると、調整値設定カーソル502を、RAM117に格納されている最新の調整値に対応する調整値設定領域501内の位置に移動させる。
Bボタン208が押下されたことを示すリモコン信号を受信すると、CPU118は、ホワイトバランスの調整値設定モードを終了する。具体的には、CPU118は、静止画像及び調整値設定ウィンドウ50の表示を終了し、映像を表示する旨の指示を、映像処理回路107、及び、OSD生成部108に通知する。映像処理回路107及びOSD生成部108は、CPU118からの通知に従って、LCDコントローラ109への静止画像及び調整値設定ウィンドウ50の供給を終了し、映像処理回路107は、LCDコントローラ109への映像の供給を再開する。
また、Bボタン208の変わりに、例えば、出力される音声のボリュームを調整するボリュームボタン、及び、選局対象チャンネルを切り替えるチャンネルボタンが押下された場合にも、ホワイトバランスの調整値設定モードを終了してもよい。
なお、ボリュームボタン又はチャンネルボタンが押下された場合に、ホワイトバランスの調整値設定モードを終了する変わりに、ホワイトバランスの調整値設定モードを一時的に中断する構成を採用してもよい。例えば、ボリュームボタンが押下された場合には、調整値設定ウィンドウ50の表示を中断すると共に、スピーカ114から出力される音声のボリュームをするボリュームバーが表示されればよい。
なお、この場合には、ボリュームバーが表示された後、一定期間(例えば、3秒など)以上ボリュームボタンが押下されない場合には、ボリュームバーの表示を終了すると共に調整値設定ウィンドウ50の表示を再会することによって、ホワイトバランスの調整値設定モードを再開すればよい。
さらに、Yボタン207が押下されたことを示すリモコン信号を受信すると、テレビ10は、LCD110に表示される調整値設定ウィンドウ50の位置を移動させるOSD移動モードに遷移する。なお、OSD移動モードについては後述する。
なお、リモコン20に備えられている各ボタン(キー)が押下されたことを示すリモコン信号の取得は、上述の順番に限定されるものではない。調整値設定モードにおいて、何れのボタンが何れのタイミングで押下されるかは、ユーザ次第である。
上述の構成によれば、ユーザは、リモコン20に設けられているボタンを一度押下するだけで、調整値設定ウィンドウ50を非表示にした状態で、ホワイトバランスが調整された静止画像の全体を確認することができる。また、ユーザは、リモコン20に設けられているボタンを一度押下するだけで、ホワイトバランスの調整値を、直前に決定した調整値まで容易に戻すことができる。
次に、AVモードが、ホワイトバランスの調整を受け付けないDFモードである場合を例に挙げて説明する。
リモコン20に備えられているフリーズキー204が押下されると、テレビ10に調整値設定モード実行指示が入力される。調整値設定モード実行指示を取得すると、テレビ10は、AVモードをDFモードから、ホワイトバランスの調整を受け付け可能なダイナミックモードに遷移すると共に、上述のようにして、LCD110に静止画像及び調整値設定ウィンドウ50を表示する。LCD110に静止画像及び調整値設定ウィンドウ50を表示すると、テレビ10は、ユーザがリモコン20の備える十字キー201を操作することで行われる、調整値設定ウィンドウ50の調整値設定カーソル502の移動指示を受け付ける。
なお、リモコン20に備えられている各ボタンが押下されたことを示すリモコン信号を取得した場合のテレビ10の動作は、上述した調整値設定モードにおける処理と同じであるため、説明は省略する。
また、テレビ10が店頭モードで映像を表示している場合に、調整値設定モード実行指示によってDFモードからダイナミックモードに遷移した場合、一定期間無操作の状態が続くと、再びDFモードに遷移する構成を採用してもよい。一定期間とは、例えば、5分間などを挙げることができる。
(調整値の設定可能範囲)
次に、調整値設定領域501に表示される黒体輻射方向及び等色温度方向の値の範囲、すなわち、調整値設定モードにおいて設定可能な調整値の範囲(以降、設定可能範囲とも呼称する)について、図8を参照して具体的に説明する。なお、設定可能範囲は、AVモードによって異なっている。図8は、CIExy色度図における黒体輻射方向及び等色温度方向と、AVモード毎の調整値の設定可能範囲との関係の一例を示すグラフである。
図8において、符号BRLを付した曲線は、黒体輻射軌跡を表している。すなわち、黒体輻射軌跡BRL上に位置する色度点は、何れも黒体輻射のスペクトルを有しており、黒体輻射軌跡BRL上の互いに異なる色度点は、互いに異なる黒体輻射温度に対応している。また、図8において、黒体輻射軌跡BRLに交わる複数の細破線は、各色温度を有する等色温度軌跡を示している。等色温度軌跡に沿って、黒体輻射温度からの偏差に応じた複数の等色温度点が存在している。
また、図8において太実線で輪郭を示す領域は、AVモードがダイナミックモードである場合の設定可能範囲を示し、太破線で輪郭を示す領域は、AVモードがユーザモードである場合の設定可能範囲を示し、太点線で輪郭を示す領域はAVモードがムービーモードである場合の設定可能範囲を示している。
なお、図8に示すCIExy色度図における黒体輻射方向は、図3に示す調整値設定ウィンドウ50における横軸と対応している。また、図8に示すCIExy色度図における等色温度方向は、図3に示す調整値設定ウィンドウ50における縦軸と対応している。すなわち、調整値設定ウィンドウ50には、CIExy色度図において曲線で表される黒体輻射方向及び等色温度方向の座標が、直交する2軸の座標平面によって表現されている。このため、ユーザは、調整値設定ウィンドウ50を介して調整操作を行うことによって、ホワイトバランスの黒体輻射方向の変位と等色温度方向の変位とを独立に調整することができるので、例えば、x値及びy値を独立に調整する場合や、RGB各色を独立に調整する構成に比べて、より直感的にホワイトバランスの調整を行うことができる。
図8に示すように、AVモードがダイナミックモードである場合の黒体輻射方向の設定可能範囲は、約8000Kから約30000Kの範囲である。また、AVモードがユーザモードである場合の黒体輻射方向の設定可能範囲は、約7300Kから約20000Kの範囲であり、ムービーモードである場合の黒体輻射方向の設定可能範囲は、約5100Kから約9300Kの範囲である。
なお、AVモードが何れのモードであるかに拘らず、等色温度方向の設定可能範囲は、黒体輻射軌跡からの偏差が−0.15Δuvから+0.15Δuvの範囲である。
また、図8において、黒体輻射軌跡BRLと細破線との各交点、及び、細破線同士の各交点は、調整値設定ウィンドウ50を介して設定可能な(色温度、偏差)の離散値を示している。例えば、ユーザは、調整値設定ウィンドウ50において、リモコン20の上ボタンを3回押下することによって、ホワイトバランスの調整値を、黒体輻射軌跡BRL上の色度点から、黒体輻射軌跡からの偏差が+0.15Δuvである色度点まで移動させることができる。
また、上記のように、各モードによって設定可能範囲が異なることから、各モードにおける調整原点も異なる。
例えば、AVモードがダイナミックモードである場合の調整原点の値は、(色温度、偏差)=(約12000K、0.00Δuv)である。また、AVモードがユーザモードである場合の調整原点の値は、例えば(約10000K、0.00Δuv)であり、また、ムービーモードである場合の調整原点の値は、例えば(約6500K、0.00Δuv)である。
上述のように、OSD生成部108は、選択されている表示モードにおけるホワイトバランスの初期値に対応するCIExy色度図上の点を調整値の調整原点とする調整値設定ウィンドウを生成する。
このように、AVモード毎に調整原点が異なることにより、ユーザは、各AVモードにおいて最適なホワイトバランスを設定することができる。
また、図8から明らかなように、ユーザは、概ね5回以下のボタンの押下によって、ホワイトバランスの調整値を、調整原点から設定可能範囲の限界まで移動させることができるので、高い利便性にてホワイトバランスの調整を行うことができる。
上述の構成によって、本発明に係るテレビ10は、調整値を極端な値に設定することによって表示される映像のホワイトバランスが崩れてしまうことを防ぐことができる。また、調整原点の異なるAVモードを複数有することによって、単一の表示モードしか有しない場合よりも、ユーザの嗜好に合ったホワイトバランスを提供することができる。
(OSD移動モード)
次に、OSD移動モードについて、図9を参照して説明する。図9は、本実施形態に係るテレビ10のOSD移動モードにおける、調整値設定ウィンドウ50の移動を示す画面遷移図である。
上述したように、Yボタン207が押下されたことを示すリモコン信号を受信すると、テレビ10は、LCD110に表示される調整値設定ウィンドウ50の位置を移動させるOSD移動モードに遷移する。
OSD移動モードに遷移すると、LCD110には、例えば、図9(a)に示すように、静止画像に重畳されて調整値設定ウィンドウ50が表示される。OSD移動モードでは、リモコン20に備えられている十字キー201を押下することにより、調整値設定ウィンドウ50の表示位置が移動する。
例えば、調整値設定ウィンドウ50が、図9(a)に示すように、静止画像の左下に重畳されて表示されている状態で十字キー201の上ボタンが押下されると、(b)に示すように、静止画像の左上に重畳された状態で調整値設定ウィンドウ50が表示される。
また、図9(b)に示すように、調整値設定ウィンドウ50が静止画像の左上に重畳されて表示されている状態で十字キー201の右ボタンが押下されると、(c)に示すように、静止画像の右上に重畳された状態で調整値設定ウィンドウ50が表示される。
さらに、図9(c)に示すように、調整値設定ウィンドウ50が静止画像の右上に重畳されて表示されている状態で十字キー201の下ボタンが押下されると、(d)に示すように、静止画像の右下に重畳された状態で調整値設定ウィンドウ50が表示される。
また、図9(d)に示すように、調整値設定ウィンドウ50が静止画像の右上に重畳されて表示されている状態で十字キー201の左ボタンが押下されると、(a)に示すように、静止画像の左下に重畳された状態で調整値設定ウィンドウ50が表示される。
このように、OSD移動モードでは、調整値設定ウィンドウ50の表示位置を移動させることができるので、ホワイトバランスを調整する際にユーザが参照したい静止画像の一部が調整値設定ウィンドウ50によって、隠れてしまうことがない。したがって、ホワイトバランスを調整する際のユーザの利便性が向上する。
なお、調整値設定ウィンドウ50の表示位置の遷移は、図9に示す順に限定されるものではない。
本実施形態では、ホワイトバランスの調整値をAVモード毎に設定可能な構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、映像信号の示すコンテンツの種類毎に調整値を設定する構成を採用してもよい。
なお、本実施形態では、ホワイトバランスを調整する際に参照する表示中の映像が、静止画像である場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ホワイトバランスを調整する際に参照する表示中の映像が、動画像であってもよい。この場合には、映像処理回路107は、リモコン20のフリーズキー204が押下された場合に、静止画像を生成しなくてもよい。
<変形例1>
次に、本実施形態の変形例について、図10を参照して説明する。本変形例に係るテレビ10は、図10に示すように、調整値設定ウィンドウ50の表示処理の流れが異なること以外は、本実施形態におけるテレビ10と同じ構成である。図10は、本発明の一実施形態における調整値設定ウィンドウ50の表示処理の流れを示すフローチャートである。
なお、調整値設定ウィンドウ50の表示処理の流れが異なる以外は、本実施形態に係るテレビ10と同様の構成であるため、ここでは説明を省略する。
図10に示すように、映像が表示されている状態で、ユーザによってリモコン20に設けられているフリーズキー204が押下された旨を示すリモコン信号(静止画像を表示する旨のユーザ指示)を取得すると、テレビ10は、LCD110に静止画像を表示する(ステップS201)。
具体的には、フリーズキー204が押下された旨を示すリモコン信号を取得すると、CPU118は、映像処理回路107に、表示中の映像の静止画像を生成する旨を通知する。映像処理回路107は、CPU118からの通知に従って静止画像を生成し、LCDコントローラ109に供給する。LCDコントローラ109は、映像処理回路107から供給された静止画像を表示するよう、LCD110を駆動する。これによって、図6(b)に示すように、静止画像が表示される。
また、テレビ10は、静止画像が表示されている状態で、ユーザによってリモコン20のRボタン205が押下されたか否かを判定する(ステップS202)。なお、Rボタンが押下されたか否かの判定は、例えば、Rボタンが押下された旨を示すリモコン信号(ホワイトバランスを調整する旨のユーザ指示)が取得されるか否かによって判定すればよい。
テレビ10は、Rボタン205が押下されない場合(ステップS202においてNO)、S102の判定を繰り返す。換言すれば、テレビ10は、Rボタン205が押下されるまで、ステップS202の判定を繰り返すことになる。
Rボタン205が押下されると(ステップS202においてYES)、テレビ10は、静止画像に重畳して調整値設定ウィンドウ50を表示する(ステップS203)。
具体的には、フリーズキー204が押下された旨を示すリモコン信号を取得すると、CPU118は、OSD生成部108に、調整値設定ウィンドウ50を生成する旨を通知する。OSD生成部108は、CPU118からの通知に従って調整値設定ウィンドウ50を生成し、LCDコントローラ109に供給する。LCDコントローラ109は、OSD生成部108から供給された調整値設定ウィンドウ50を、映像処理回路107から供給された静止画像に重畳して表示するよう、LCD110を駆動する。これによって、図6(a)に示すように、静止画像に重畳されて調整値設定ウィンドウ50が表示される。
このように、本変形例によっても、ユーザは、煩雑な操作を行うことなく、単純な二度の操作で上記調整ウィンドウを表示させることができる。
なお、本変形例において、ステップS203において調整値設定ウィンドウ50が表示された後に、図7に示す調整値設定ウィンドウ50の表示処理(具体的には、ステップS102〜S105)と同様の処理を行う構成としてもよい。これによって、テレビ10は、静止画像を表示した状態で、Rボタン205の押下により、調整値設定ウィンドウ50の表示及び非表示を切り替えることができる。
<変形例2>
次に、本実施形態の他の変形例について、図11及び図12を参照して説明する。本変形例に係るテレビ10は、調整値設定モードにおいて、調整値設定ウィンドウ50と共に、無彩色である白色の画像(白画像)をLCD110に表示する。
まず、調整値設定モードにおいて、調整値設定ウィンドウ50の周囲に白枠(白画像)55を表示する場合について、図11を参照して説明する。図11は、調整値設定モードにおいて、白枠55を有する調整値設定ウィンドウ50が静止画像に重畳して表示された表示画面の一例を示す図である。
ユーザによって、リモコン20の備えるフリーズキー204が押下されると、テレビ10は、調整値設定モードに遷移し、図11に示すように、静止画像と共に、調整値設定ウィンドウ50の周囲に白枠55を表示した画面を表示する。
具体的には、リモコン20から調整値設定モード実行指示を取得すると、CPU118は、映像処理回路(白画像生成手段)107に、表示中の映像の静止画像を生成する旨を通知する。映像処理回路107は、CPU118からの通知に従って静止画像を生成する。
さらに、映像処理回路107は、CPU118からの通知に従って、白画像を生成する。映像処理回路107は、生成した白画像を静止画像に重畳し、画質調整処理及びホワイトバランス調整処理を施す。
また、調整値設定モード実行指示を取得すると、CPU118は、OSD生成部108に、調整値設定ウィンドウを生成する旨を通知する。OSD生成部108は、CPU118からの通知に従って調整値設定ウィンドウ50を生成し、映像処理回路107に供給する。このとき、映像処理回路107によって生成される白画像は、調整値設定ウィンドウ50より大きいことが好ましい。
映像処理回路107は、白画像が重畳された静止画像と、調整値設定ウィンドウ50とを、LCDコントローラ109に供給する。LCDコントローラ109は、静止画像に重畳された白画像に、さらに調整値設定ウィンドウ50を重畳して表示するように、LCD110を駆動する。これによって、図11に示すように、周囲に白枠55を有する調整値設定ウィンドウ50が、静止画像に重畳されてLCD110に表示されることになる。
なお、映像処理回路107によって生成した白画像が、調整値設定ウィンドウ50以下の大きさである場合には、LCDコントローラ109は、調整値設定ウィンドウが白画像の一部に重なって表示されるようにLCD110を駆動すればよい。
上述の構成によれば、ユーザは、白枠55を参照する際に、調整値設定ウィンドウ50から視線を大きく外す必要がないため、ホワイトバランスの調整をよりスムーズに行うことができる。
また、テレビ10は、図12に示すように、調整値設定ウィンドウ50とは異なる位置に、白画像60を表示してもよい。図12は、調整値設定モードにおいて、調整値設定ウィンドウ50、及び白画像60が、それぞれ静止画像の異なる位置に重畳して表示される表示画面の一例を示す図である。
この場合には、LCDコントローラ109は、静止画像に重畳された白画像60と異なる静止画像上の位置に調整値設定ウィンドウ50を重畳して表示するように、LCD110を駆動すればよい。これによって、図11に示すように、調整値設定ウィンドウ50と白画像60とが、静止画像上の異なる位置に重畳されてLCD110に表示されることになる。
この構成によれば、テレビ10は、白画像60を調整値設定ウィンドウ50とは別に表示する。したがって、ユーザは、白画像60を、静止画像の一部として参照することができるため、表示中の静止画像がより自然なホワイトバランスとなるように調整することができる。
また、白枠55又は白画像60は、上述したように、画質調整処理及びホワイトバランス調整処理が施された状態で表示される。したがって、ユーザは、調整値設定ウィンドウ50上に調整値設定カーソル502によって指示した調整値によって、どの程度のホワイトバランス調整が行われているのかを、白枠55又は白画像60の、白色からの変化によって容易に知ることができる。これによって、ユーザは、ホワイトバランスを、よりユーザの好みに合わせて調整することができる。
なお、上掲した特許文献4には、色グラディエーション画像などをカラーテストパターンとして表示映像と共に表示し、色調整を行いたい画像領域、及び、変更したい色を、表示映像量及びカラーテストパターン上でそれぞれ指定することによって色調整を行う技術が開示されている。
しかし、特許文献4の技術では、ユーザ自身が調整する色を選択する必要があって、作業が煩雑になってしまう。また、一部分のみの色調整を行うと、映像全体として違和感が生まれてしまう場合もある。
一方、本変形例に係るテレビ10は、ホワイトバランスを調整するための基準となる白画像を白枠55又は白画像60として表示している。この構成によれば、ユーザは、ホワイトバランスを調整する際に、静止画像に重畳された白画像を参照することができる。したがって、ユーザは、表示されている映像によらず、白画像を基準としてホワイトバランスの調整を行うことができるため、ホワイトバランスの調整をより容易に行うことができる。
<変形例3>
本実施形態では、調整値設定ウィンドウ50に表示される各アイコンの色が一定である場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、テレビ10は、調整値設定ウィンドウ50に表示される各アイコンの色を、調整値設定カーソル502が示すCIExy色度図上の調整値に合わせて変更する構成を採用してもよい。
まず、調整値設定ウィンドウ50の調整値設定領域501に表示される4つのアイコンの各々が単色アイコンである場合について、図13を参照して説明する。図13は、本変形例に係る調整値設定ウィンドウ50に表示される調整値設定領域501の一例を示す図である。なお、図13においては、調整値設定カーソル502の図示を省略している。
図13(a)は、調整値設定モードにおいて、調整値設定カーソル502を移動させる前の調整値設定領域501に表示される4つのアイコンの一例を示し、(b)は、調整値設定カーソル502を移動させた後の4つのアイコンの一例を示している。
例えば、図13(a)に示す状態において、十字キー201の上ボタンが押下されると、調整値設定カーソル502は、調整値設定ウィンドウ50に表示された縦軸正方向(等色温度方向において、黒体輻射軌跡から正の偏差を有する方向、すなわち、CIExy色度図上において緑の色味が増す方向)に移動する。これによって緑の色味が増すよう静止画像のホワイトバランスが調整されると、調整値設定ウィンドウ50に表示される各アイコンの色は、調整されたホワイトバランスと同様に緑の色味の増した色に調整される。なお、各アイコンの色の調整の詳細については、後述する。
上述の構成によれば、テレビ10は、調整値設定カーソル502が示すCIExy色度図上の調整値に合わせて、つまり、調整値設定領域501上の調整値設定カーソル502の位置に合わせて、調整値設定領域501に表示される4つのアイコンの色を変更する。これによって、テレビ10は、調整値設定領域501に表示されている現在の調整値設定カーソル502を各方向に移動させた場合に、ホワイトバランスがどのように調整されるかを、各アイコンの色によってユーザに提示することができる。
したがって、ユーザは、調整値設定領域501に表示される4つのアイコンの色を参照することによって、調整値設定カーソル502を各方向に移動させた場合のホワイトバランスを知ることができる。これによって、ユーザは、調整値設定モードにおいて、静止画像のホワイトバランスを、より容易に所望のホワイトバランスに調整することができる。
また、調整値設定領域501に表示される4つのアイコンは、図14に示すように、自然の花の画像を含むアイコン(自然画アイコンとも呼称する)であってもよい。図14は、本変形例に係る調整値設定ウィンドウ50に表示される調整値設定領域501の他の一例を示す図である。なお、図14においては、調整値設定カーソル502の図示を省略している。
図14(a)は、調整値設定モードにおいて、調整値設定カーソル502を移動させる前の調整値設定領域501に表示される4つの自然画アイコンの一例を示し、(b)は、調整値設定カーソル502を移動させた後の4つの自然画アイコンの一例を示している。
調整値設定モードにおいて参照する静止画像又は映像が自然を含んでいる場合には、ユーザは、上述の自然画アイコンを参照することによって、より容易に所望のホワイトバランスに調整することができる。なお、自然画アイコンに含まれる自然の画像は、花の画像に限定されるものではなく、例えば、木、鳥、雲、及び山などであってもよい。
さらに、本変形例に係る調整値設定ウィンドウ50に表示される調整値設定領域501には、4つのアイコンの代わりに、図15に示すように、CIExy色度図における黒体輻射方向を示す横軸と、等色温度方向を示す軸であって横軸と直交する縦軸とによって張られる平面上に、当該横軸及び縦軸に対応するCIExy色度図上の色が表されていても良い。
この場合には、ユーザは、調整値設定領域501に表された色から任意の色を選択するように調整値設定カーソル502を移動させることによって、所望のホワイトバランスに調整すればよい。
また、本変形例に係るテレビ10は、調整値設定カーソル502に替えて、図16に示すように、4つのアイコンと同様の形状の調整値設定カーソル(カーソル)503を表示してもよい。図16は、本変形例に係る調整値設定ウィンドウ50に表示される調整値設定領域501のさらに他の一例を示す図である。
図16(a)は、調整値設定カーソル503を4つのアイコンと同様の形状で表示した調整値設定領域501の一例を示し、(b)は、移動前の調整値設定カーソル503aと移動後の調整値設定カーソル503bとを合わせて表示した調整値設定領域501の一例を示している。
まず、図16(a)に示すように、調整値設定カーソル503を4つのアイコンと同様の形状で表示している状態で、リモコン20の備える十字キー201の何れかを押下するユーザ操作が受け付けられる。
ユーザ操作が受け付けられると、図16(b)に示すように、調整値設定領域501には、ユーザ操作によって移動した調整値設定カーソル503bが、移動する直前の調整値設定カーソル503aの一部に重なるように表示される。また、調整値設定カーソル503aは、調整値設定カーソル503が移動する直前の調整値設定領域501上の位置に対応するCIExy色度図上の色で表示される。調整値設定カーソル503bは、調整値設定カーソル503が移動した後の調整値設定領域501上の位置(調整値)に対応するCIExy色度図上の色で表示される。
なお、この場合には、調整値設定ウィンドウ50に表示される4つのアイコンの色が、調整値設定カーソル503の移動に伴って変更される構成を採用してもよいし、変更されない構成を採用してもよい。
上記の構成によれば、本変形例に係るOSD生成部108は、ユーザ操作によって移動した調整値設定カーソル503の位置(ユーザによって指定された調整値)に対応するCIExy色度図上の目標点の色を示す調整値設定カーソル503bを、ユーザ操作によって移動する直前の調整値設定カーソル503の位置(ユーザによって指定される直前の調整値)に対応するCIExy色度図上の目標点の色を示す調整値設定カーソル503aに重ねて表示する調整値設定ウィンドウ50を生成する。
したがって、本変形例に係るテレビ10は、ユーザ操作によって移動する前の調整値設定カーソル503の位置に対応するCIExy色度図上の色と、ユーザ操作によって移動した後の調整値設定カーソル503の位置に対応するCIExy色度図上の色とを、併せてユーザに提示することができる。
これによって、ユーザは、調整値設定カーソル503の移動の前後におけるホワイトバランスのCIExy色度図上の目標点となる色の変化を容易に確認することができるため、より容易に所望のホワイトバランスに調整することができる。
(アイコンの色変更)
次に、調整値設定領域501に表示される各アイコンの色の、調整値設定カーソル502の移動に伴う変更について、図17及び図18を参照して説明する。図17は、本変形例に係る調整値設定ウィンドウ50の調整値設定領域501に表示される各アイコンの色の変化を示す状態遷移図である。図18は、本変形例に係る調整値設定ウィンドウ50の調整値設定領域501に表示される各アイコンの、CIExy色度図上における色を示すグラフである。
図17(a)は、調整値設定カーソル502の移動前の各アイコンの色を示す図であり、(b)は、調整値設定カーソル502の移動後の各アイコンの色を示す図である。
図17(a)に示すように、調整値設定カーソル502の移動前における、調整値設定領域501の横軸正方向のアイコンの色を1R、横軸負方向のアイコンの色を1L、縦軸正方向のアイコンを1U、縦軸負方向のアイコンを1Dとする。また、図17(b)に示すように、調整値設定カーソル502の移動後における、調整値設定領域501の横軸正方向のアイコンの色を2R、横軸負方向のアイコンの色を2L、縦軸正方向のアイコンを2U、縦軸負方向のアイコンを2Dとする。
図18に示すように、調整値設定領域501上の調整値設定カーソル502の示す位置が、CIExy色度図上の原点1である場合には、各アイコンの色は、原点1を中心として細い破線で示される各色(1R、1L、1U、及び1D)となる。
このとき、例えば、ユーザによってリモコン20の備える十字キー201の上ボタンが押下されると、調整値設定カーソル502が調整値設定領域501上で縦軸正方向に移動する。これによって、CIExy色度図上の調整値設定カーソル502の示す位置が、原点1から、等色温度方向における、黒体輻射軌跡から正の偏差を有する方向に位置する原点2に移動する。
調整値設定カーソル502の示す位置が、CIExy色度図上の原点2に移動すると、調整値設定領域501に表示される4つのアイコンの各色は、図18に示すように、移動後の原点2を中心として太い破線で示される各色(2R、2L、2U、及び2D)となる。
なお、上褐の特許文献5には、色調整手段として、色相環調整ツール及び明度調整バーを含むユーザインターフェース(GUI)を表示し、当該GUIに従ったユーザ操作を受け付けることによって色調整を行う画像色補正装置が開示されている。
しかし、特許文献5に記載の技術では、ユーザは、色相環調整ツール又は明度調整バーをどの程度動かすと、どの程度の色調整が行われるかを容易に把握することができず、色調整を行うための操作が煩雑になってしまうという問題があった。これは、画像色補正装置を利用するユーザが、色調整に詳しくなく、色相環及び明度などの言葉を容易に理解することができないことが一般的であるからである。
一方、上記の構成によれば、本変形例に係るテレビ10は、現在の調整値(調整値設定カーソル502の示す位置)に応じて調整値設定ウィンドウ50の調整値設定領域501に表示される4つのアイコンの色を各々調整することができる。また、新たにユーザによって調整値が指定された場合には、当該新たに指定された調整値(移動後の調整値設定カーソル502の示す位置)に応じて調整値設定領域501に表示される4つのアイコンの色を各々変更することができる。
したがって、ユーザは、調整値設定領域501に表示される4つのアイコンを参照することによって、調整値を何れの淡色アイコンの方向に移動させた場合にホワイトバランスがどのように変化するのかを確認しながら、ホワイトバランスの調整を行うことができる。これによって、ユーザは、ホワイトバランスの調整を直感的に行うことができるため、ホワイトバランスを調整するための操作が煩雑になることを防ぐことができる。
〔プログラム、記憶媒体〕
テレビ10の各ブロックは、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフ
トウェア的に実現してもよい。
後者の場合、テレビ10は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるテレビ10の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、テレビ10に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
また、上記プログラムコードは、通信ネットワークを介してテレビ10に供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が使用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE80211無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも使用可能である。
なお、ここで開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、テレビジョン受像機、パーソナルコンピュータ、カーナビゲーションシステム、携帯電話、スマートフォン、タブレット型PCなどに好適に適用することができる。
10 テレビ
20 リモコン
30 USB−HDドライブ
50 調整値設定ウィンドウ
55 白枠(白画像)
60 白画像
101 外部入力端子
102 地上デジタル放送チューナ
103 衛星放送チューナ
104 録画再生部
105 BDドライブ
106 映像セレクタ
107 映像処理回路(調整手段、白画像生成手段)
108 OSD生成部(調整ウィンドウ生成手段)
109 LCDコントローラ(表示手段)
110 LCD
111 音声セレクタ
112 音声処理回路
113 アンプ
114 スピーカ
115 USBインターフェース
116 ROM
117 RAM
118 CPU
119 赤外線受光部
120 カメラ
121 HDドライブ
201 十字キー
202 エンターキー
203 リターンキー
204 フリーズキー
205 Rボタン
206 Gボタン
207 Yボタン
208 Bボタン
501 調整値設定領域
502、503 調整値設定カーソル

Claims (4)

  1. 複数の表示モードにて動作し、映像信号が示すコンテンツのジャンルによって当該表示モードを切り替える表示装置であって、
    表示中の映像のホワイトバランスを調整するための調整ウィンドウを生成する調整ウィンドウ生成手段と、
    前記調整ウィンドウ生成手段によって生成された調整ウィンドウを表示する表示手段と、前記調整ウィンドウ上に指定された調整値を目標点として、ホワイトバランスを調整する調整手段を備えており、
    前記調整ウィンドウ生成手段は、前記調整ウィンドウを生成する旨の通知に基づいて前記調整ウィンドウの生成を行うものであり、
    前記生成された調整ウィンドウは、ホワイトバランスの調整値を、選択されている表示モードにおけるホワイトバランスの初期値を原点とする平面であって、第1の調整方向を示す第1軸と、当該第1の調整方向とは異なる調整方向を示す第2軸とによって張られる平面上に示すことを特徴とする表示装置。
  2. ホワイトバランスの調整値設定を行う旨の指示に基づいて、表示中の映像の静止画像の生成が行われ、前記調整手段による調整値によって、前記生成された静止画像を参照して、前記静止画像のホワイトバランスの調整が行われることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記調整手段による調整値によって、表示中の動画像を参照して、該動画像のホワイトバランスの調整が行われることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  4. 複数の表示モードにて動作し、映像信号が示すコンテンツのジャンルによって当該表示モードを切り替える表示装置におけるホワイトバランスの調整方法であって、
    表示中の映像のホワイトバランスを調整するための調整ウィンドウを生成する調整ウィンドウ生成ステップと、
    前記調整ウィンドウ生成手段によって生成された調整ウィンドウを表示する表示ステップと、
    前記調整ウィンドウ上に指定された調整値を目標点として、ホワイトバランスを調整する調整ステップを備えており、
    前記調整ウィンドウ生成ステップは、前記調整ウィンドウを生成する旨の通知に基づいて前記調整ウィンドウの生成を行うものであり、
    前記生成された調整ウィンドウは、ホワイトバランスの調整値を、選択されている表示モードにおけるホワイトバランスの初期値を原点とする平面であって、第1の調整方向を示す第1軸と、当該第1の調整方向とは異なる調整方向を示す第2軸とによって張られる平面上に示すことを特徴とする調整方法。
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