JP2013145810A - ソーラーパネル及び車両用ソーラーパネルシステム - Google Patents

ソーラーパネル及び車両用ソーラーパネルシステム Download PDF

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彰一 竹内
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    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

【課題】放射ノイズを抑えることができる、ソーラーパネルを提供すること。
【解決手段】透明基板(ガラス板1)と、ガラス板1を介して受光する複数のセル4cが配列された太陽電池層4と、太陽電池層4をガラス板1との間で封止する封止材3及び裏面シート5と、ガラス板1と太陽電池層4との間に、線条エレメントから構成される繰り返しパターン2を形成する導電体とを備える、ソーラーパネル。繰り返しパターン2は、ガラス板1の太陽光の入射側とは反対側の表面1b上に設けられたパターンであって、例えば網の目状に形成されたものである。
【選択図】図1A

Description

本発明は、透明基板と、該透明基板を介して受光するセルとを備えるソーラーパネル及び車両用ソーラーパネルシステムに関する。
近年、車両に搭載されたソーラーパネルで発電した電力を利用する車両システム(例えば、ソーラーパネルでの発電電力によってブロワモータを駐車中に作動させる車室内換気システム)が登場している。このようなソーラーパネルに適用可能な自動車用窓ガラスに関する先行技術文献として、例えば特許文献1が知られている。
ところが、このようなソーラーパネルを車載のバッテリに接続すると、DC/DCコンバータのスイッチング等によって生ずるノイズがソーラーパネルに伝わることによって、ソーラーパネルがノイズの放射源になることがある。その結果、ソーラーパネルから放射されるノイズが、ソーラーパネルに近接配置されるアンテナ(特には、ルーフアンテナ)に混入する場合がある。現状、このような場合には、ソーラーパネルとバッテリとの間にノイズフィルタを挿入することで、ソーラーパネルから放射されるノイズを抑えている。
実公平7−22893号公報
しかしながら、このようなノイズフィルタを車両に搭載することは、コストや重量の上昇、搭載場所の確保等の点で難しい場合がある。
そこで、本発明は、放射ノイズを抑えることができる、ソーラーパネル及び車両用ソーラーパネルシステムの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、
透明基板と、
前記透明基板を介して受光するセルを備えた太陽電池層と、
前記透明基板の前記太陽電池層と反対側の表面と前記太陽電池層との間に、繰り返しパターンを形成する導電体とを備えたことを特徴とするソーラーパネルを提供するものである。
また、上記ソーラーパネルが車両に取り付けられ、前記導電体は、前記車両の金属車体に接地されることを特徴とする車両用ソーラーパネルシステムを提供するものである。
本発明によれば、放射ノイズを抑えることができる。
ソーラーパネルの一断面図である。 ソーラーパネルの一断面図である。 ソーラーパネルの一断面図である。 ソーラーパネルの一断面図である。 ソーラーパネルの一断面図である。 繰り返しパターンを形成する導電体の一例である。 繰り返しパターンを形成する導電体の一例である。 繰り返しパターンを形成する導電体の一例である。 繰り返しパターンを形成する導電体の一例である。 ソーラーパネルのシミュレーションモデルの断面図である。 ソーラーパネルのシミュレーションモデルの平面図である。 繰り返しパターンを形成する導電体が無いソーラーパネル周囲の断面電界強度を示したコンター図である。 繰り返しパターンが100mmピッチのソーラーパネル周囲の断面電界強度を示したコンター図である。 繰り返しパターンが40mmピッチのソーラーパネル周囲の断面電界強度を示したコンター図である。 繰り返しパターンが20mmピッチのソーラーパネル周囲の断面電界強度を示したコンター図である。 繰り返しパターンのピッチと電界強度との関係を示したグラフである。 繰り返しパターンの線条エレメントの線幅と電波透過特性との関係を示したグラフである。 電波暗室を使用した測定環境を模式的に示した図である。 偏波0°のときのアンテナ利得の実測データである。 偏波45°のときのアンテナ利得の実測データである。 偏波90°のときのアンテナ利得の実測データである。
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。
図1A〜1Eは、本発明の実施形態であるソーラーパネルの一部を模式的に示した断面図である。各ソーラーパネルは、太陽光を受けやすい車体部位(例えば、ルーフ、スポイラーなど)に設置され、透明基板を介して太陽光を受光することによって発電する複数のセル4cが平面的に配列された太陽電池層4を備えている。透明基板は、太陽光を透過する基板であれば、半透明でもよいし、着色されてもよい。また、透明基板は、ガラス板(好ましくは、強化ガラス板)でもよいし、樹脂基板でもよいし、そのような板材の組み合わせ基板でもよい。
太陽電池層4を構成する各セル4cは、例えば、太陽光が入射する側に設けられた表面電極4aと、太陽光が入射する側とは反対側に設けられた裏面電極4bとを有するシリコンセルである。各セル4cは、互いに隣接するセル間で直列又は並列に接続され、一のセル4cの表面電極4aが、配線7を介して、その一のセル4cに隣接する他のセル4cの裏面電極4bに接続されている。なお、互いに配線を介して接続される各セルは、上述の構成に限らず、例えば、受光面4dに電極のない、いわゆる裏面電極型のセルでもよい。
各セル4cで発電された電力は、一対の端子6を介してソーラーパネル外部に取り出される。端子6は、例えば、車両に搭載された電力供給先(例えば、DC−DCコンバータ等の電気負荷)に直接又は間接的に接続される。複数のセル4cのうち、一部のセル4cの裏面電極4bが、配線7を介して陽極端子6aに接続され、他のセル4cの表面電極4aが、配線7を介して陰極端子6bに接続される。
太陽電池層4の各セル4cは、太陽光を透過可能な封止材3によって封止される。封止材3の具体例として、EVA(Ethylene Vinyl Acetate:エチレン酢酸ビニル共重合樹脂)シートが挙げられる。例えば、封止材3がEVAシートのような封止シートであれば、太陽電池層4は2枚の封止シート間に挟まれて固定される。
図1A,1Eのソーラーパネルは、透明基板として、車両に直接又は間接的に取り付け可能な板材であるガラス板1を備えている。ガラス板1の太陽光の入射側とは反対側の表面1b側に配置された各セル4cは、封止材3と裏面シート5によって封止されている。
図1Bのソーラーパネルは、透明基板として、車両に直接又は間接的に取り付け可能な2枚の板材からなり、中間膜9によって互いに接合された一対のガラス板8,10から構成された合わせガラスを備えている。中間膜9は、例えば、熱可塑性のポリビニルブチラールである。ガラス板10の太陽光の入射側とは反対側の表面10b側に配置された各セル4cは、封止材3と裏面シート5によって封止されている。
図1Cのソーラーパネルは、透明基板として、車両に直接又は間接的に取り付け可能な2枚の板材からなり、接着剤12によって互いに接着された樹脂基板11とガラス板13との合わせ板を備えている。ガラス板13の太陽光の入射側とは反対側の表面13b側に配置された各セル4cは、封止材3と裏面シート5によって封止されている。
図1Dのソーラーパネルは、透明基板として、車両に直接又は間接的に取り付け可能な板材であるガラス板14を備えている。ガラス板14の太陽光の入射側とは反対側の表面14b側に配置された各セル4cは、封止材3とガラス板15によって封止されている。
また、図1A〜1Eの各ソーラーパネルは、透明基板の太陽電池層4と反対側の表面と太陽電池層4の各セル4cの受光面4dとの間に、線条エレメントから構成される繰り返しパターン2を形成する導電体を備えている。導電体2は、例えば、銀ペースト等の導電性金属を含有するペーストを、透明基板を構成する板材の表面にプリントし、焼付けて形成される。しかし、この形成方法に限定されず、銅等の導電性物質からなる、線状体又は箔状体を、透明基板を構成する板材の表面に形成してもよく、板材に接着剤等により貼付してもよい。
図1A,1Eの場合、導電体2は、ガラス板1の太陽電池層4と反対側の表面1aと太陽電池層4との間に設けられ、ガラス板1の太陽光の入射側とは反対側の表面1b上に設けられている。図1Bの場合、導電体2は、ガラス板8の太陽電池層4と反対側の表面8aと太陽電池層4との間に設けられ、ガラス板8の太陽光の入射側とは反対側の表面8b上に設けられている。図1Bの場合、導電体2は、ガラス板10の太陽光の入射側の表面10a上に設けられてもよい。図1Cの場合、導電体2は、樹脂基板11の太陽電池層4と反対側の表面11aと太陽電池層4との間に設けられ、ガラス板13の太陽光の入射側の表面13a上に設けられている。図1Cの場合、導電体2は、樹脂基板11の太陽光の入射側とは反対側の表面11b上に設けられてもよい。図1Dの場合、導電体2は、ガラス板14の太陽電池層4と反対側の表面14aと太陽電池層4との間に設けられ、ガラス板14の太陽光の入射側とは反対側の表面14b上に設けられている。
なお、導電体2が透明基板の太陽電池層4と反対側の表面と太陽電池層4との間に配置されていれば、その配置形態は、図示の配置形態以外の配置形態でもよく、例えば、透明基板と太陽電池層4との間に、太陽光が透過可能な別の部材が積層されてもよい。
図2A〜図2Dは、繰り返しパターン2のバリエーションを例示した図であって、太陽光の入射側から見た図である。
図2Aは、四角形の網の目状に平面的に形成された格子状パターン2Aである。格子状パターン2Aは、複数の縦線条エレメント16aと複数の横線条エレメント16bが平面上で直角に交差している。なお、格子状パターン2Aの格子形状は、正方形でも、長方形でも、ひし形でもよい。
図2Bは、三角形の網の目状に平面的に形成された三角形状パターン2Bである。図2Cは、六角形の網の目状に平面的に形成された亀甲形状パターン2Cである。なお、繰り返しパターン2は、図2A〜図2Cのパターン形状に限らず、他の多角形の網の目状に形成されたパターンでもよい。
図2Dは、複数の線条エレメント16cが平行に配置された並列パターン2Dである。線条エレメント16cは、互いに接続されてもよいし、接続されてなくてもよい。また、線条エレメント16c間の各間隔の長さは、等しくても異なってもよい。
このような繰り返しパターンを形成する導電体2が、図1A〜1Eに例示されるように、透明基板と太陽電池層4との間に設けられることによって、DC−DCコンバータのスイッチング等によって生ずるノイズが端子6から入力されても、太陽電池層4から放射されるノイズを導電体2によって抑えることができる。導電体2は線条エレメントで構成され太陽電池層4を全面的に覆う構成ではないため、太陽電池層4の各セル4cの受光面4dに到達する太陽光が遮られることを抑えることができ、各セル4cの発電効率が低下しすぎることを抑えることができる。
また、図1Eに示されるように、透明基板であるガラス板1の表面1aを太陽光の入射側から平面視で見たとき、繰り返しパターンを形成する導電体2の少なくとも一部は、各セル4cの繋ぎ目17に沿って配置されていることが好ましい。繋ぎ目17は、隣り合うセル4cの対向する側面4e間の間隙に形成される。透明基板の表面を太陽光の入射側から平面視で見たとき、導電体2の少なくとも一部が、繋ぎ目17に重なって見えるように形成されていると好適である。例えば、繰り返しパターンが図2Aに示すような格子状に形成されたパターンである場合、複数の縦線条エレメント16aの何本かに1本、または全本を各セル4cの繋ぎ目17に配置するように繰り返しパターンを形成させる。複数の横線条エレメント16bについても同様に繰り返しパターンを形成させる。このように繰り返しパターン2を各セル4cの繋ぎ目17に沿って配置することで、太陽電池層4の各セル4cの受光面4dに到達する太陽光が遮られることをさらに抑えることができ、各セル4cの発電効率が低下しすぎることを抑えることができる。
なお、本発明のソーラーパネルは車両に好適に適用することができるが、車両に限らず、建築用ソーラーパネルとしても適応が可能である。
<シミュレーション>
次に、本発明の実施形態であるソーラーパネルについて、コンピュータ上でモデル化して数値計算した内容について説明する。
図3は、ソーラーパネルのシミュレーションモデルの断面図である。ソーラーパネルの各構成要素のシミュレーション上の設定値は、
透明基板21
材質:ガラス
厚さt:3.9mm
比誘電率εr:7.0
誘電正接tanδ=0.01
繰り返しパターンを形成する導電体22
材質:銀
厚さt:0.01mm
電気伝導率σ:2.5×10S/m
封止材23
材質:EVA
厚さt:1.0mm
比誘電率εr:3.0
誘電正接tanδ:0.01
太陽電池層24:
材質:シリコン
厚さt:0.18mm
比誘電率εr:11.9
電気伝導率σ:2.5×10−4S/m
各セル間を接続する配線27:
材質:銅
厚さt:0.018mm
電気伝導率σ:5.8×10S/m
としている。また、繰り返しパターン22の形状を図2Aの格子状パターンに設定している。
図4は、ソーラーパネルのシミュレーションモデルの平面図である。透明基板21は、横X1:1064mm×縦Y1:603mmのガラス板に設定し、太陽電池層24は、横X2:155mm×縦Y2:75mmの36枚のセルを備えた層に設定している。配線27は、各セルを直列に接続するような形状とし、配線27の一端に、陽極端子26aと陰極端子26bから構成される一対の端子26を設定している。
図5A〜5Dは、FM帯に含まれる周波数80MHzの正弦波が端子26に入力されるときに、上述のようにモデル化されたソーラーパネル100の周囲に生ずる電界強度を、xz断面で示したコンター図である。図5Aは、導電体22が構成されていない場合を示し、図5B〜5Dは、繰り返しパターン22として格子状パターン2Aが形成された導電体が構成されている場合を示す。格子状パターン2Aを構成する線条エレメント間のグリッドピッチP1,P2(図2A参照)は、図5B〜5Dのいずれの場合も、P1=P2であり、その寸法は、それぞれ、100mm(図5B)、40mm(図5C)、20mm(図5D)である。
これらのコンター図から明らかなように、透明基板と太陽電池層との間に繰り返しパターンを形成する導電体を設けたソーラーパネルの場合(図5B,5C,5D)、導電体が構成されていないソーラーパネルの場合(図5A)に比べて、ソーラーパネル100の周囲に電界が広がることを抑えることができる。また、繰り返しパターンを形成する導電体を構成する線条エレメント間のグリッドピッチを小さくするほど、ソーラーパネル100の周囲に電界が広がる範囲を狭くすることができる。
つまり、このようなシミュレーション結果から、透明基板の太陽電池層と反対側の表面と太陽電池層との間に繰り返しパターンを形成する導電体を設けることによって、ソーラーパネルから放射されるノイズを抑えることができることがわかる。また、その繰り返しパターンを構成する線条エレメント間のピッチを小さくするほど、ソーラーパネルから放射されるノイズの抑制効果が高くなることがわかる。したがって、このような構成によれば、ソーラーパネルにアンテナが近接して配置されていても、そのアンテナにノイズが混入することを抑えることができる。
図6は、格子状パターン2Aのグリッドピッチと、図5A〜5Dに示される電界プローブの位置Q1(ソーラーパネル100からz方向に1000mmの位置),Q2(ソーラーパネル100からz方向に500mmの位置),Q3(ソーラーパネル100からz方向に200mmの位置)で測定された電界強度との関係を示したグラフである。図6の縦軸の電界強度は、FM帯(76MHz〜108MHz)を1MHz毎に測定された電界強度の平均値を表している。
図6に示されるように、繰り返しパターンを構成する線条エレメント間のピッチを、80mm以下、より好ましくは60mm以下、さらに好ましくは40mm以下にすると、放射ノイズを効果的に抑制できる。なお、線条エレメント間のピッチは、太陽光が太陽電池層に到達する前に繰り返しパターンによって過度に遮られることを防ぐため、10mm以上であることが好ましい。
図7は、ガラス板に格子状パターン2Aを設け、格子状パターン2Aの線条エレメントの線幅と、格子状パターン2AのグリッドピッチPを10mm〜100mmまで変化させたときの電波透過特性との関係を示したグラフである。図7の縦軸の電波透過特性は、ガラス板の一方の面から平面波をガラス板面に対して垂直に入射し、もう一方の面に透過するFM帯(76MHz〜108MHz)の1MHz毎に測定された電波透過特性の平均値を表している。
図7に示されるように、繰り返しパターンを構成する線条エレメントは、その線幅を細くしても、電波透過特性はほとんど変わらない。そのため、線条エレメントの線幅を細くしてもソーラーパネルから放射されるノイズの抑制効果がほとんど変わらないことがわかる。線条エレメントは線幅が細いほど、太陽光が太陽電池層に到達しやすいと考えられ、また上記結果より線幅が細くてもソーラーパネルから放射されるノイズを効果的に抑制できる。また、細いほど目立たなくなるため外観に優れる。そのため、線条エレメントは1.2mm以下とすることが好ましい。さらに好ましくは、0.8mm以下であり、さらに好ましくは、0.4mm以下である。しかしながら、線条エレメントはその線幅が細くなるほど製造しにくくなるため、製造上の作りやすさの観点から、線幅は0.1mm以上あることが好ましい。さらに好ましくは0.2mm以上である。
<実測>
次に、本発明の実施形態であるソーラーパネルについて、電波暗室で実際に測定した内容について説明する。
図8は、電波暗室を使用した測定環境を模式的に示した図である。パネル200は、線幅0.8mmの銅箔を格子状に貼り付けたPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムを、ガラス板に重ね合わせることにより作製されている。パネル200単体において、アンテナとしての可逆性があると仮定して、送信アンテナ31から電波を送信したときのパネル200のアンテナ利得を実測することによって、パネル200の放射ノイズ特性を測定した。
アンテナ利得は、パネル200を、ターンテーブル上の発砲スチロール32に水平面33に対して垂直に立てた状態で組みつけて実測した。図1A等で示した端子6に相当する部分にはコネクタが取り付けられていて、フィーダ線及びバラン35を介して、ネットワークアナライザ36が接続される。水平方向からパネル200に対して各方向から電波が照射されるように、ターンテーブルが回転する。
アンテナ利得の測定は、ターンテーブルの中心に、パネル200を180°回転させて行われる。アンテナ利得のデータは、回転角度1°毎に、FM帯(76MHz〜108MHz)の周波数範囲において1MHz毎に測定される。電波の発信位置とパネル200の関係は、図4のシミュレーションモデルにおけるXZ断面と略水平方向(地面と平行な面を仰角=0°、天頂方向を仰角=90°とする場合、仰角=0°の方向)となる関係で測定した。アンテナ利得は、半波長ダイポールアンテナを基準とし、半波長ダイポールアンテナのアンテナ利得が0dBとなるように標準化した。
図9A〜9Cは、パネル200のアンテナ利得の実測データである。縦軸はソーラーパネルを、車両の屋根に略水平に取り付けられた時、天頂方向を中心として半周分(0°(左方)〜90°(天頂)〜0°(右方)の180°)を1°毎に測定されたアンテナ利得の平均値を表す。電波の偏波方向は、それぞれ、0°(図9A)、45°(図9B)、90°(図9C)である。
また、図9A〜9Cにおいて、「ノイズフィルタ無」「ノイズフィルタ有」は、図8に示したバラン35とパネル200の端子6と間に設けられるノイズフィルタ34の有無の違いを表している。また、「グリッドピッチ20」は、格子状パターン2AのグリッドピッチPが20mmの場合を表し、「グリッドピッチ40」は、格子状パターン2AのグリッドピッチPが40mmの場合を表している。また、「接地」は、格子状パターン2Aをアース線37(図8参照)で接地した場合を表している(格子状パターン2Aを金属車体に接地することを想定)。
Figure 2013145810
表1は、図9A〜9Cそれぞれで測定されたアンテナ利得について、FM帯(76MHz〜108MHz)で1MHz毎に測定され値を平均した値である。アンテナの可逆性を利用して、パネル200のアンテナ利得を実測することによって、パネル200の放射ノイズ特性を測定しているため、パネル200のアンテナ利得の実測データが低いほど、パネル200から放射されるノイズが抑えられていることを表している。
したがって、図9A〜9C及び表1に示されるように、透明基板に繰り返しパターンを形成する導電体が設けられたパネルは、FM帯のノイズを抑制するノイズフィルタを設けなくても、ノイズフィルタを設けた構成と同等又はそれ以上のノイズ抑制効果が得られることがわかる。また、放射ノイズの偏波は不確定であるため、平均的に45°(斜め)偏波であるとすれば、表1より繰り返しパターンを形成する導電体を接地する。具体的には車両に取り付けの際、繰り返しパターンを形成する導電体を金属車体に接続することによって、ノイズ抑制効果が得られることがわかる。このように導電体を金属車体に接地する車両用ソーラーパネルシステムとすることが、ノイズ抑制効果を向上させる点で好ましい。
1,8,10,13,14,15 ガラス板
2,22 導電体(繰り返しパターン)
3,23 封止材
4,24 太陽電池層
4a 表面電極
4b 裏面電極
4c セル
4d 受光面
4e 側面
5 裏面シート(バックシート)
6 端子
7,27 配線
9 中間膜
11 樹脂基板
12 接着剤
16 線条エレメント
17 繋ぎ目
21 透明基板
100 ソーラーパネル

Claims (9)

  1. 透明基板と、
    前記透明基板を介して受光するセルを備えた太陽電池層と、
    前記透明基板の前記太陽電池層と反対側の表面と前記太陽電池層との間に、繰り返しパターンを形成する導電体とを備えたことを特徴とするソーラーパネル。
  2. 前記透明基板は、少なくとも1つの板材で形成されており、
    前記導電体は、前記板材の表面に形成される、請求項1に記載のソーラーパネル。
  3. 前記板材がガラス板である、請求項2に記載のソーラーパネル。
  4. 前記繰り返しパターンは、網の目状に形成されたパターンである、請求項1から3のいずれか一項に記載のソーラーパネル。
  5. 前記繰り返しパターンは、格子状に形成されたパターンである、請求項1から4のいずれか一項に記載のソーラーパネル。
  6. 前記導電体の線条エレメント間のピッチは、80mm以下である、請求項5に記載のソーラーパネル。
  7. 前記導電体の線条エレメントの線幅は、1.2mm以下である、請求項5又は6に記載のソーラーパネル。
  8. 前記太陽電池層は、平面的に配列された複数のセルを備えており、
    前記導電体の少なくとも一部は、平面視において前記複数のセルの繋ぎ目に沿って配置されている、請求項1から7のいずれか一項に記載のソーラーパネル。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載のソーラーパネルが車両に取り付けられ、前記導電体は、前記車両の金属車体に接地されることを特徴とする車両用ソーラーパネルシステム。
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