JP2013145735A - 蓄電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 車両に搭載された蓄電システムにおいて、充電リレーの溶着状態を判別する。
【解決手段】 充電リレー(DFR−H,DFR−C)は、駆動信号の入力を受けることにより、オン状態およびオフ状態の間で切り替わる。充電リレーがオン状態であるときには、車両の外部に設けられた充電器(100)から蓄電装置(10)に直流電力が供給される。充電リレーがオフ状態であるときには、蓄電装置に対する直流電力の供給が遮断される。検出ユニット(50)は、蓄電装置および充電器を接続する接続ライン(PL2,NL2)と接続されており、充電リレーのオン状態およびオフ状態に応じて出力信号を切り替える。コントローラ(30)は、検出ユニットの出力信号および充電リレーの駆動信号を比較して、充電リレーの溶着状態を判別する。
【選択図】 図1
【解決手段】 充電リレー(DFR−H,DFR−C)は、駆動信号の入力を受けることにより、オン状態およびオフ状態の間で切り替わる。充電リレーがオン状態であるときには、車両の外部に設けられた充電器(100)から蓄電装置(10)に直流電力が供給される。充電リレーがオフ状態であるときには、蓄電装置に対する直流電力の供給が遮断される。検出ユニット(50)は、蓄電装置および充電器を接続する接続ライン(PL2,NL2)と接続されており、充電リレーのオン状態およびオフ状態に応じて出力信号を切り替える。コントローラ(30)は、検出ユニットの出力信号および充電リレーの駆動信号を比較して、充電リレーの溶着状態を判別する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車両とは別に設置された充電器からの直流電力を、車両に搭載された蓄電装置に供給することができる蓄電システムに関する。
車両の外部に設けられた電源(商用電源)から、車両に搭載された組電池に電力を供給することにより、組電池を充電するシステムがある。具体的には、特許文献1に記載されているように、充電器に設けられたコネクタと、車両に設けられたコネクタとを接続することにより、充電器から組電池に電力を供給している。
車両には、充電器および組電池を接続するためのリレー(充電リレーという)が設けられており、充電リレーをオフからオンに切り替えることにより、充電器から組電池に電力を供給することができる。特許文献1に記載の技術において、充電器は、充電用電力の電圧を計測して計測結果を車両に送信している。車両では、充電器から送信された計測電圧に基づいて、車両に設けられた充電リレーが溶着しているか否かを判別している。
特許文献1に記載の技術では、充電器を車両に接続しているときだけ、充電リレーが溶着しているか否かを判別することができる。すなわち、充電器のコネクタを、車両のコネクタから外したときには、充電リレーが溶着しているか否かを判別することができない。また、充電器が故障しているときには、充電器からの計測結果に信頼性を欠き、充電リレーが溶着しているか否かを判別できないおそれがある。
本発明は、車両に搭載された蓄電システムであって、蓄電装置と、充電リレーと、検出ユニットと、コントローラとを有する。蓄電装置は、充放電を行うことができ、放電時に、車両の走行に用いられるエネルギを出力する。充電リレーは、駆動信号の入力を受けることにより、オン状態およびオフ状態の間で切り替わる。
充電リレーがオン状態であるときには、車両の外部に設けられた充電器から蓄電装置に直流電力が供給される。充電リレーがオフ状態であるときには、蓄電装置に対する直流電力の供給が遮断される。検出ユニットは、蓄電装置および充電器を接続する接続ラインと接続されており、充電リレーのオン状態およびオフ状態に応じて出力信号を切り替える。コントローラは、検出ユニットの出力信号および充電リレーの駆動信号を比較して、充電リレーの溶着状態を判別する。
本発明によれば、車両に搭載された蓄電システムを用いて、充電リレーの溶着状態を判別することができる。これにより、特許文献1に記載されているように、車両の外部に設けられた充電器からの信号を受けなくても、充電リレーの溶着状態を判別することができる。
検出ユニットの出力信号が、充電リレーに出力されている駆動信号に対応した出力信号ではないとき、充電リレーが溶着状態であると判別することができる。充電リレーが正常状態であれば、言い換えれば、充電リレーが溶着していなければ、検出ユニットの出力信号は、充電リレーに出力される駆動信号に対応した出力信号となる。充電リレーの駆動信号および検出ユニットの出力信号の対応関係がずれていれば、充電リレーが溶着状態であると判別することができる。
蓄電システムには、充電器に設けられた第1コネクタと接続される第2コネクタを設けることができる。ここで、検出ユニットは、第2コネクタおよび充電リレーの間に位置する接続ラインに接続することができる。
接続ラインとしては、蓄電装置の正極端子と接続される正極ラインと、蓄電装置の負極端子と接続される負極ラインとがある。充電リレーとしては、正極ラインに設けられた第1充電リレーと、負極ラインに設けられた第2充電リレーと、で構成することができる。
ここで、第1充電リレーおよび第2充電リレーの一方だけをオフ状態にする駆動信号が出力されているときであって、第1充電リレーおよび第2充電リレーのオン状態に応じた信号が検出ユニットから出力されているときには、一方の充電リレーが溶着状態であると判別することができる。
検出ユニットは、蓄電装置からの電力供給を受けて発光する発光素子と、発光素子から照射された光を受光する受光素子と、で構成することができる。蓄電装置の電力を検出ユニット(発光素子)に供給することにより、検出ユニットを駆動するための電源を別途設ける必要が無くなる。
検出ユニットは、検出ユニットで取得される電圧が、予め定めた閾値電圧よりも高いか否かに応じて、出力信号を切り替えることができる。これにより、検出ユニットから得られる出力信号を、2つの状態に分けることができ、充電リレーの溶着状態の判別を容易に行うことができる。
蓄電装置の電圧を監視する監視ユニットを設けることができる。ここで、検出ユニットは、監視ユニットに内蔵することができる。検出ユニットは、監視ユニットおよび蓄電装置を接続するライン(電圧の監視に用いられるライン)を用いて、蓄電装置と接続することができる。このように信号ラインを共通化することにより、部品減数を削減することができる。
検出ユニットの回路構成としては、検出ユニットに流れる電流の向きに応じて、互いに異なるインピーダンスを示す構成を用いることができる。具体的には、第1方向の電流が流れるときの検出ユニットのインピーダンスを、第1方向とは逆である第2方向の電流が流れるときの検出ユニットのインピーダンスと異ならせることができる。
上述した検出ユニットの回路構成において、検出ユニットの入力電圧は、第1充電リレーおよび第2充電リレーの両方がオン状態であるときと、オフ状態であるときとで、互いに異なる電圧に維持される。すなわち、第1充電リレーおよび第2充電リレーの両方がオン状態であるときには、蓄電装置から検出ユニットに電流が流れ続けるため、検出ユニットの入力電圧は、0よりも大きな電圧に維持される。また、第1充電リレーおよび第2充電リレーの両方がオフ状態であるときには、蓄電装置から検出ユニットに電流が流れないため、検出ユニットの入力電圧は、0に維持される。
一方、第1充電リレーおよび第2充電リレーの一方がオン状態であり、他方がオフ状態であるときには、検出ユニットに対する回り込み電流を受けて、検出ユニットの入力電圧は、パルス波形を示す。上述したように、検出ユニットのインピーダンスを電流の向きに応じて異ならせておくことにより、回り込み電流を利用して、検出ユニットの入力電圧にパルス波形を発生させることができる。
検出ユニットが、入力電圧に対応した信号を出力すれば、コントローラは、第1充電リレーおよび第2充電リレーの状態(オン状態やオフ状態)を確認することができる。例えば、第1充電リレーおよび第2充電リレーの両方をオフ状態又はオン状態にする駆動制御を行っているときであって、パルス波形の入力電圧に対応した出力信号を検出ユニットから受けたときには、第1充電リレーおよび第2充電リレーの一方が溶着状態であると判別することができる。
両方の充電リレーをオフ状態に駆動制御しているときに、入力電圧がパルス波形を示せば、一方の充電リレーがオン状態で溶着していると判別することができる。また、両方の充電リレーをオン状態に駆動制御しているときに、入力電圧がパルス波形を示せば、一方の充電リレーがオフ状態で溶着していると判別することができる。このように、両方の充電リレーを同一の状態(オン状態又はオフ状態)に駆動制御していれば、入力電圧がパルス波形を示すことを確認することにより、一方の充電リレーが溶着状態であることを判別することができる。
また、一方の充電リレーが溶着しているか否かを判別するために、充電リレーをオン状態およびオフ状態の間で切り替える必要もなく、充電リレーの駆動に伴って、充電リレーの摩耗が進行してしまうのを抑制することができる。これにより、充電リレーの寿命を延ばすことができる。
ここで、入力電圧にパルス波形を発生させる構成では、第1充電リレーおよび第2充電リレーの両方をオフ状態にする駆動制御を行っているときでも、第1充電リレーおよび第2充電リレーの一方が溶着状態であると判別することができる。言い換えれば、第1充電リレーおよび第2充電リレーの少なくとも一方をオン状態に駆動制御しなくても、一方の充電リレーの溶着状態を判別することができる。
蓄電装置は、インバータと接続することができ、インバータが動作しているときに、検出ユニットを動作させることができる。蓄電装置およびインバータが接続されているときには、インバータの動作に伴う回り込み電流を検出ユニットに発生させることができる。この回り込み電流を用いることにより、検出ユニットの入力電圧にパルス波形を発生させることができる。
車両には、蓄電装置から出力されたエネルギを受けて、車両を走行させるエネルギを生成するモータと、蓄電装置とは別に、車両の走行に用いられるエネルギを出力する駆動源とを搭載することができる。ここで、システムメインリレーをオン状態およびオフ状態の間で切り替えることにより、蓄電装置およびモータを接続したり、蓄電装置およびモータの接続を遮断したりすることができる。
システムメインリレーが、蓄電装置および充電器を接続する接続ラインの一部に設けられているとき、システムメインリレーがオン状態になると、蓄電装置の電力がモータに供給されるだけでなく、接続ラインにも電圧が印加されてしまうおそれがある。すなわち、充電リレーが溶着しているときには、接続ラインの端部に、蓄電装置の電圧が印加されてしまうおそれがある。そこで、充電リレーが溶着しているときには、システムメインリレーをオフ状態とすることにより、接続ラインに蓄電装置の電圧が印加されるのを防止することができる。
システムメインリレーをオフ状態にすると、蓄電装置から出力されるエネルギを用いて車両を走行させることができなくなってしまう。しかし、蓄電装置とは別の駆動源を備えた車両においては、駆動源を動作させることにより、車両の走行を確保することができる。駆動源としては、例えば、エンジン又は燃料電池を用いることができる。
一方、検出ユニットの出力信号が、充電リレーの駆動制御状態および充電リレーの溶着状態に対応した出力信号ではないとき、検出ユニットが異常状態であると判別することができる。充電リレーが溶着しているときと、溶着していないときとでは、充電リレーの駆動制御状態(オン状態やオフ状態の制御)に応じて、検出ユニットの出力信号が変化する。
このため、充電リレーの溶着状態および駆動制御状態が特定されると、検出ユニットからは、溶着状態および駆動制御状態に対応した出力信号が得られることになる。ここで、検出ユニットの実際の出力信号が、溶着状態および駆動制御状態に対応した出力信号とは異なるとき、溶着状態および駆動制御状態の関係からは得られるはずのない信号が検出ユニットから出力されていることになる。
この場合には、検出ユニットが異常状態であり、検出ユニットが正常に動作していないと判別することができる。一方、検出ユニットの出力信号が、溶着状態および駆動制御状態に対応した出力信号であるときには、充電リレーの駆動制御状態および検出ユニットの出力信号に基づいて、充電リレーの溶着状態を判別することができる。このように、充電リレーの駆動制御状態および検出ユニットの出力信号を用いて、充電リレーの溶着状態を判別したり、検出ユニットの異常状態を判別したりすることができる。
以下、本発明の実施例について説明する。
本発明の実施例1である電池システム(蓄電システムに相当する)について、図1を用いて説明する。図1は、電池システムの構成を示す図である。本実施例の電池システムは、車両に搭載されている。
車両としては、ハイブリッド自動車や電気自動車がある。ハイブリッド自動車は、車両を走行させる動力源として、後述する組電池に加えて、エンジン又は燃料電池を備えている。電気自動車は、車両を走行させる動力源として、後述する組電池だけを備えている。
組電池(蓄電装置に相当する)10は、直列に接続された複数の単電池11を有する。単電池11としては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池を用いることができる。また、二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタ(コンデンサ)を用いることができる。単電池11の数は、組電池10の要求出力などに基づいて、適宜設定することができる。本実施例では、組電池10を構成する、すべての単電池11が直列に接続されているが、並列に接続された複数の単電池11が、組電池10に含まれていてもよい。
監視ユニット21は、組電池10の電圧を検出し、検出結果をコントローラ30に出力する。監視ユニット21は、組電池10の電圧を検出するだけではなく、各単電池11の電圧を検出したり、少なくとも2つの単電池11を含む電池ブロックの電圧を検出したりすることができる。
電池ブロックの電圧を検出するとき、組電池10を構成する複数の単電池11は、複数の電池ブロックに分けられる。複数の電池ブロックは、直列に接続されており、各電池ブロックは、直列に接続された複数の単電池11で構成されている。電流センサ22は、組電池10に流れる電流を検出し、検出結果をコントローラ30に出力する。コントローラ30は、監視ユニット21や電流センサ22の出力に基づいて、組電池10の充放電を制御することができる。
組電池10の正極端子には、第1正極ラインPL1が接続されており、第1正極ラインPL1には、システムメインリレーSMR−Bが設けられている。システムメインリレーSMR−Bは、コントローラ30からの駆動制御を受けることにより、オンおよびオフの間で切り替わる。
組電池10の負極端子には、第1負極ラインNL1が接続されており、第1負極ラインNL1には、システムメインリレーSMR−Gが設けられている。システムメインリレーSMR−Gは、コントローラ30からの駆動制御を受けることにより、オンおよびオフの間で切り替わる。第1正極ラインPL1および第1負極ラインNL1は、車両を走行させるときに、組電池10の充放電電流が流れる経路である。
システムメインリレーSMR−Gに対しては、システムメインリレーSMR−Pおよび電流制限抵抗Rが並列に接続されている。システムメインリレーSMR−Pおよび電流制限抵抗Rは、直列に接続されている。システムメインリレーSMR−Pは、コントローラ30からの駆動制御を受けることにより、オンおよびオフの間で切り替わる。電流制限抵抗Rは、組電池10を負荷(後述するインバータ31)と接続するときに、突入電流が流れるのを抑制するために用いられる。
車両のイグニッションスイッチがオフからオンに切り替わったとき、組電池10は、負荷と接続される。組電池10を負荷と接続するとき、コントローラ30は、システムメインリレーSMR−B,SMR−Pをオフからオンに切り替える。これにより、電流制限抵抗Rに電流が流れることになる。次に、コントローラ30は、システムメインリレーSMR−Gをオフからオンに切り替えた後に、システムメインリレーSMR−Pをオンからオフに切り替える。
これにより、組電池10および負荷の接続が完了する。一方、イグニッションスイッチがオンからオフに切り替わったとき、組電池10および負荷の接続が遮断される。組電池10および負荷の接続を遮断するとき、コントローラ30は、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオンからオフに切り替える。
インバータ31は、組電池10からの直流電力を交流電力に変換し、交流電力をモータ・ジェネレータ32に出力する。モータ・ジェネレータ32としては、例えば、三相交流モータを用いることができる。モータ・ジェネレータ32は、インバータ31からの交流電力を受けて、車両を走行させるための運動エネルギを生成する。モータ・ジェネレータ32が生成した運動エネルギは、車輪に伝達される。
車両を減速させたり、停止させたりするとき、モータ・ジェネレータ32は、車両の制動時に発生する運動エネルギを電気エネルギ(交流電力)に変換する。インバータ31は、モータ・ジェネレータ32が生成した交流電力を直流電力に変換し、直流電力を組電池10に出力する。これにより、組電池10は、回生電力を蓄えることができる。
本実施例では、組電池10をインバータ31に接続しているが、これに限るものではない。具体的には、組電池10およびインバータ31の間の電流経路に、昇圧回路を配置することができる。昇圧回路を用いることにより、組電池10の出力電圧を昇圧することができる。また、昇圧回路は、インバータ31から組電池10への出力電圧を降圧することができる。
組電池10の正極端子には、第2正極ラインPL2が接続されており、第2正極ラインPL2には、充電リレー(第1充電リレーに相当する)DFR−Hが設けられている。充電リレーDFR−Hは、コントローラ30からの駆動制御を受けて、オンおよびオフの間で切り替わる。第2正極ラインPL2の端部には、コネクタ41が設けられている。
組電池10の負極端子には、第2負極ラインNL2が接続されており、第2負極ラインNL2には、充電リレー(第2充電リレーに相当する)DFR−Cが設けられている。充電リレーDFR−Cは、コントローラ30からの駆動制御を受けて、オンおよびオフの間で切り替わる。第2負極ラインNL2の端部には、コネクタ42が設けられている。第2正極ラインPL2および第2負極ラインNL2は、後述するように、外部電源を用いて組電池10を充電するときに、充電電流が流れる経路である。充電リレーDFR−H,DFR−Cとしては、例えば、ノーマルクローズタイプのリレーを用いたり、ノーマルオープンタイプのリレーを用いたりすることができる。
コネクタ41,42としては、例えば、プラグが挿入されるインレットを用いることができる。第2正極ラインPL2および第2負極ラインNL2には、溶着検出回路(検出ユニットに相当する)50が接続されている。溶着検出回路50は、後述するように、充電リレーDFR−H,DFR−Cが溶着(故障)しているか否かを判別するための検出信号を出力する。溶着検出回路50から出力された検出信号は、コントローラ30に入力される。
溶着検出回路50は、第2正極ラインPL2のうち、コネクタ41および充電リレーDFR−Hを接続するラインと、第2負極ラインNL2のうち、コネクタ42および充電リレーDFR−Cを接続するラインとに接続されている。
車両の外部に設置された充電スタンドは、DC充電器100を有する。DC充電器100に設けられたコネクタ(第1コネクタに相当する)101,102は、コネクタ(第2コネクタに相当する)41,42とそれぞれ接続される。コネクタ101,102としては、例えば、プラグを用いることができる。DC充電器100は、交流電源103と接続されており、交流電源103からの交流電力を直流電力に変換する。交流電源103としては、例えば、商用電源を用いることができる。コネクタ101,102がコネクタ41,42と接続されているとき、DC充電器100から出力される直流電力は、組電池10に供給することができる。
図2は、溶着検出回路50の構成を示す図である。溶着検出回路50は、発光素子51および受光素子52を有する。発光素子51としては、例えば、図2に示すように、発光ダイオードを用いることができる。受光素子52は、発光素子51と対向する位置に設けられている。受光素子52としては、例えば、図2に示すように、フォトトランジスタを用いることができる。
発光素子51は、第2正極ラインPL2および第2負極ラインNL2と接続されている。発光素子51として発光ダイオードを用いたとき、発光ダイオードのアノードは、第2正極ラインPL2と接続されており、発光ダイオードのカソードは、第2負極ラインNL2と接続されている。充電リレーDFR−H,DFR−Cがオンであるとき、組電池10からの電流が発光素子51に流れることにより、発光素子51が発光する。
受光素子52は、発光素子51から照射された光を受光して、受光量に応じた電気信号を出力する。受光素子52は、抵抗53,54と直列に接続されている。受光素子52がフォトトランジスタであるとき、抵抗53は、フォトトランジスタのコレクタと接続され、抵抗54は、フォトトランジスタのエミッタと接続されている。抵抗53および受光素子52の接続点は、コントローラ30と接続されている。
抵抗53は、電源(Vcc)と接続されており、抵抗54は、接地されている。受光素子52が発光素子51からの光を受光すると、電源電圧Vccを抵抗53,54で分圧した値がコントローラ30に出力される。このように、充電リレーDFR−H,DFR−Cがオンであるとき、溶着検出回路50は、充電リレーDFR−H,DFR−Cのオンに応じた信号(検出信号という)をコントローラ30に出力する。
図3は、充電リレーDFR−H,DFR−Cの溶着状態を判別する処理を説明するフローチャートである。図3に示す処理は、コントローラ30によって実行される。図3に示す処理は、コネクタ101,102がコネクタ41,42と接続されているときに行ったり、コネクタ101,102がコネクタ41,42から外された後に行ったりすることができる。
コネクタ101,102がコネクタ41,42から外された後としては、例えば、車両を走行させているときがある。車両が走行しているときに、充電リレーDFR−H,DFR−Cの溶着状態を判別する処理を行うことにより、ユーザがコネクタ41,42に触れる可能性がある状態を排除しながら、充電リレーDFR−H,DFR−Cが溶着しているか否かを判別することができる。
図3に示す処理を開始するとき、充電リレーDFR−H,DFR−Cは、オンであるものとする。ステップS101において、コントローラ30は、充電リレーDFR−H,DFR−Cをオフに切り替えるための制御を行う。
ステップS102において、コントローラ30は、溶着検出回路50から検出信号が出力されているか否かを判別する。コントローラ30が溶着検出回路50からの検出信号を受信したときには、ステップS103の処理に進む。コントローラ30が溶着検出回路50からの検出信号を受信していないときには、図3に示す処理を終了する。
ステップS103において、コントローラ30は、充電リレーDFR−H,DFR−Cが溶着していると判別する。コントローラ30が充電リレーDFR−H,DFR−Cをオフに切り替えるための制御を行ったとき、充電リレーDFR−H,DFR−Cが溶着していなければ、充電リレーDFR−H,DFR−Cは、オフに切り替わる。
一方、充電リレーDFR−H,DFR−Cが溶着しているときには、コントローラ30からの駆動制御(オフの駆動制御)を受けても、充電リレーDFR−H,DFR−Cは、オンのままである。このとき、溶着検出回路50には、組電池10からの電流が流れ、溶着検出回路50からコントローラ30には、検出信号が出力される。このため、コントローラ30は、溶着検出回路50からの検出信号を受けて、充電リレーDFR−H,DFR−Cが溶着していると判別することができる。
図4は、充電リレーDFR−H又は充電リレーDFR−Cの溶着状態を判別する処理を説明するフローチャートである。図4に示す処理は、コントローラ30によって実行される。図4に示す処理は、コネクタ101,102がコネクタ41,42と接続されているときに行ったり、コネクタ101,102がコネクタ41,42から外された後に行ったりすることができる。
ステップS201において、コントローラ30は、充電リレーDFR−Hをオフに切り替えるための制御を行うとともに、充電リレーDFR−Cをオンに切り替えるための制御を行う。充電リレーDFR−Hが正常状態であれば、充電リレーDFR−Hは、コントローラ30からの駆動制御を受けて、オフに切り替わる。また、充電リレーDFR−Cが正常状態であれば、充電リレーDFR−Cは、コントローラ30からの駆動制御を受けて、オンに切り替わる。正常状態とは、充電リレーDFR−H,DFR−Cが溶着していない状態である。
ステップS202において、コントローラ30は、溶着検出回路50から検出信号が出力されているか否かを判別する。充電リレーDFR−H,DFR−Cが正常状態であれば、溶着検出回路50から検出信号が出力されない。一方、充電リレーDFR−Hが溶着しているときには、溶着検出回路50に組電池10からの電流が流れ、溶着検出回路50から検出信号が出力される。
ステップS202において、コントローラ30が溶着検出回路50からの検出信号を受信したときには、ステップS203の処理に進み、コントローラ30が溶着検出回路50からの検出信号を受信していないときには、ステップS204の処理に進む。ステップS203において、コントローラ30は、充電リレーDFR−Hが溶着していると判別する。
ステップS204において、コントローラ30は、充電リレーDFR−Hをオンに切り替えるための制御を行うとともに、充電リレーDFR−Cをオフに切り替えるための制御を行う。
ステップS205において、コントローラ30は、溶着検出回路50から検出信号が出力されているか否かを判別する。充電リレーDFR−H,DFR−Cが正常状態であれば、充電リレーDFR−Cがオフとなることにより、溶着検出回路50から検出信号が出力されない。一方、充電リレーDFR−Cが溶着しているときには、充電リレーDFR−Cがオンのままとなるため、溶着検出回路50に組電池10からの電流が流れ、溶着検出回路50から検出信号が出力される。
ステップS205において、コントローラ30が溶着検出回路50からの検出信号を受信したときには、ステップS206の処理に進む。コントローラ30が溶着検出回路50からの検出信号を受信していないときには、図4に示す処理を終了する。ステップS206において、コントローラ30は、充電リレーDFR−Cが溶着していると判別する。一方、ステップS205において、溶着検出回路50から検出信号が出力されていないとき、コントローラ30は、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方が正常状態であると判別することができる。
図3又は図4で説明した処理によって、充電リレーDFR−H,DFR−Cの少なくとも一方が溶着していると判別したときには、DC充電器100を用いた組電池10の充電を行わないようにすることができる。具体的には、車両および充電スタンドの間の通信によって、車両から充電スタンドに対して、電力の供給を停止する指示を送信することができる。
ここで、DC充電器100を用いた充電システムにおいて、故障が発生していることをユーザなどに知らせることができる。ユーザなどへの通知の方法としては、例えば、音や表示を用いることができる。充電システムが故障していることを示す情報を、音として出力したり、ディスプレイに表示させたりすることができる。また、充電システムが故障していることを示す情報には、充電リレーDFR−H,DFR−Cが溶着していることを示す情報や、溶着している充電リレーDFR−H,DFR−Cを特定する情報を含めることができる。
本実施例によれば、車両に搭載された電池システムにおいて、充電リレーDFR−H,DFR−Cが溶着しているか否かを判別することができる。すなわち、DC充電器100のコネクタ101,102が車両のコネクタ41,42に接続されているときだけでなく、コネクタ101,102がコネクタ41,42から外されているときでも、充電リレーDFR−H,DFR−Cが溶着しているか否かを判別することができる。
また、本実施例では、図2に示すように、溶着検出回路50の発光素子51を組電池10に接続しており、溶着検出回路50を駆動する電源として、組電池10を用いている。このため、組電池10に加えて、溶着検出回路50を駆動する電源を設ける必要がなくなり、部品点数を削減したり、コストを低減したりすることができる。また、本実施例で説明した溶着検出回路50を用いれば、溶着検出回路50に電力を供給する配線と、充電リレーDFR−H,DFR−Cの溶着状態を判別するための配線とを共通化することができる。
本実施例では、DC充電器100からの電力を組電池10に供給するシステムについて説明しているが、これに限るものではない。具体的には、組電池10の電力を、車両の外部に配置された電子機器(例えば、家電製品)に供給するときであっても、本発明を適用することができる。
具体的には、車両の外部に変換器を設置しておき、変換器において、組電池10から供給される直流電力を交流電力に変換し、この交流電力を電子機器に供給することができる。これにより、組電池10を電源として用い、電子機器を動作させることができる。本実施例で説明したコネクタ101,102,41,42と同様の構造を用いることにより、変換器は、組電池10と接続することができる。
本実施例では、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pを駆動することにより、組電池10をインバータ31と接続し、充電リレーDFR−H,DFR−Cを駆動することにより、組電池10をDC充電器100と接続しているが、これに限るものではない。例えば、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pおよび充電リレーDFR−H,DFR−Cの配置を変更することにより、組電池10をDC充電器100と接続するときには、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pおよび充電リレーDFR−H,DFR−Cを駆動させることができる。
本発明の実施例2である電池システムについて説明する。本実施例において、実施例1で説明した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を用い、詳細な説明は省略する。以下、実施例1と異なる点について、主に説明する。
本実施例では、実施例1と比べて、溶着検出回路50の構成が異なっている。図5は、本実施例における溶着検出回路50の構成を示す図である。
アイソレーションアンプ55は、第2正極ラインPL2および第2負極ラインNL2に接続されている。アイソレーションアンプ55は、高圧成分および低圧成分を分離するために用いられ、第2正極ラインPL2および第2負極ラインNL2の間の電圧だけを取り出すことができる。
アイソレーションアンプ55から取り出された電圧は、コンパレータ56のプラス端子に入力される。コンパレータ56のマイナス端子には、2つの抵抗57,58を用いて分圧された電圧が入力される。コンパレータ56のマイナス端子に入力される電圧は、固定値としての閾値電圧となる。
コンパレータ56において、プラス端子に入力される電圧が、マイナス端子に入力される閾値電圧よりも高いとき、コンパレータ56からはローレベルの信号が出力される。一方、プラス端子に入力される電圧が、マイナス端子に入力される閾値電圧よりも低いとき、コンパレータ56からはハイレベルの信号が出力される。コンパレータ56の出力信号は、コントローラ30に入力される。コントローラ30は、コンパレータ56の出力信号(ハイレベル又はローレベル)に基づいて、充電リレーDFR−H,DFR−Cが溶着状態であるか否かを判別することができる。
図6は、充電リレーDFR−H,DFR−Cのオンおよびオフの状態と、溶着検出回路50の出力信号の状態とを示す図である。図6に示すように、正常状態にある充電リレーDFR−H,DFR−Cがオフであるとき、溶着検出回路50の出力信号は、ハイレベル(H)となる。
正常状態にある充電リレーDFR−H,DFR−Cが、タイミングt1において、オフからオンに切り替わると、溶着検出回路50の出力信号は、ハイレベルからローレベル(L)に切り替わる。また、正常状態にある充電リレーDFR−H,DFR−Cが、タイミングt2において、オンからオフに切り替わると、溶着検出回路50の出力信号は、ローレベルからハイレベルに切り替わる。
一方、第1異常状態として、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方がオフの状態で溶着しているときには、タイミングt1およびタイミングt2の間も、溶着検出回路50の出力信号がハイレベルのままとなる。すなわち、コントローラ30が充電リレーDFR−H,DFR−Cに対してオンの駆動制御を行っているにもかかわらず、溶着検出回路50の出力信号がハイレベルのままであれば、コントローラ30は、充電リレーDFR−H,DFR−Cがオフの状態で溶着していると判別することができる。
また、第2異常状態として、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方がオンの状態で溶着しているときには、タイミングt1よりも前およびタイミングt2が経過した後も、溶着検出回路50の出力信号がローレベルのままとなる。すなわち、コントローラ30が充電リレーDFR−H,DFR−Cに対してオフの駆動制御を行っているにもかかわらず、溶着検出回路50の出力信号がローレベルのままであれば、コントローラ30は、充電リレーDFR−H,DFR−Cがオンの状態で溶着していると判別することができる。
本実施例によれば、充電リレーDFR−H,DFR−Cのオンおよびオフに応じて、溶着検出回路50の出力信号が、ハイレベルおよびローレベルの間で切り替わるだけである。コントローラ30は、充電リレーDFR−H,DFR−Cに対する駆動制御の状態と、溶着検出回路50の出力信号とに基づいて、充電リレーDFR−H,DFR−Cが溶着しているか否かを判別することができる。
また、溶着検出回路50の出力信号を、ハイレベルおよびローレベルの間で切り替えることにより、充電リレーDFR−H,DFR−Cが溶着しているか否かの判別を容易に行うことができる。溶着検出回路50の出力信号として、アナログ信号を用いると、ノイズの影響によって、溶着状態の判別を行い難くなることがある。本実施例では、溶着検出回路50の出力信号を2つの状態(ハイレベルおよびローレベル)に分けているため、アナログ信号と比べて、ノイズの影響を排除することができる。
本発明の実施例3である電池システムについて説明する。本実施例において、実施例1で説明した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を用い、詳細な説明は省略する。以下、実施例1と異なる点について、主に説明する。
図7は、本実施例における溶着検出回路の構成を示す図である。本実施例では、溶着検出回路50が、監視ユニット21に内蔵されている。監視ユニット21は、組電池10を構成する各単電池11の電圧を検出する。検出ラインDLは、直列に接続された2つの単電池11の接続点と、監視ユニット21とに接続されている。監視ユニット21は、検出ラインDL、第2正極ラインPL2および第2負極ラインNL2を用いて、各単電池11の電圧を検出することができる。監視ユニット21は、検出した電圧をECU(Electronic Control Unit)60に出力する。
本実施例では、監視ユニット21が各単電池11の電圧を検出しているが、これに限るものではない。具体的には、組電池10を複数の電池ブロックに分けておき、各電池ブロックの電圧を検出することができる。各電池ブロックの電圧を検出するとき、検出ラインDLは、直列に接続された2つの電池ブロックの接続点と、監視ユニット21とに接続される。
溶着検出回路50の発光素子51は、第2正極ラインPL2および第2負極ラインNL2と接続されている。コントローラ30は、ECU60に内蔵されており、溶着検出回路50と接続されている。抵抗61の一端は、電源(Vcc)と接続されており、抵抗61の他端は、受光素子51(具体的には、フォトトランジスタのコレクタ)と接続されている。電源(Vcc)としては、例えば、5[V]の電源を用いることができる。
実施例1で説明したように、充電リレーDFR−H,DFR−Cがオンであるときには、組電池10からの電流が発光素子51に流れ、受光素子52は、発光素子51から照射された光を受光する。発光素子51からの光を受光素子52が受光するとき、電源電圧Vccが抵抗61,54で分圧された値がコントローラ30に入力される。すなわち、溶着検出回路50からコントローラ30に対して検出信号が出力される。
これにより、コントローラ30は、充電リレーDFR−H,DFR−Cのオンおよびオフの状態を判別することができる。また、コントローラ30は、充電リレーDFR−H,DFR−Cに対する駆動制御の状態と、溶着検出回路50の出力信号とに基づいて、充電リレーDFR−H,DFR−Cが溶着しているか否かを判別することができる。
本実施例によれば、溶着検出回路50および監視ユニット21は、共通のライン(第2正極ラインPL2および第2負極ラインNL2)を用いることができる。信号ラインを共通化することにより、溶着検出回路50や監視ユニット21に設けられる端子の数を減らしたり、信号ラインの数を減らしたりすることができる。これにより、回路構成を簡素化したり、部品点数を削減したりすることができる。
本発明の実施例4である電池システムについて説明する。本実施例において、実施例1で説明した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を用い、詳細な説明は省略する。以下、実施例1と異なる点について、主に説明する。
図8は、本実施例における溶着検出回路50の構成を示す図である。実施例1で説明したように、溶着検出回路50は、第2正極ラインPL2および第2負極ラインNL2に接続されている。第2正極ラインPL2および第2負極ラインNL2の間において、抵抗511,512が直列に接続されている。ここで、抵抗511および第2正極ラインPL2の間には、ツェナーダイオード513が配置されている。具体的には、ツェナーダイオード513のアノードは、抵抗511と接続され、ツェナーダイオード513のカソードは、第2正極ラインPL2と接続されている。
また、第2正極ラインPL2および第2負極ラインNL2の間において、抵抗515,516が直列に接続されている。また、抵抗515および第2正極ラインPL2の間には、トランジスタ514が配置されている。トランジスタ514のコレクタは、第2正極ラインPL2と接続され、トランジスタ514のエミッタは、抵抗515と接続されている。トランジスタ514のベースは、抵抗511,512の接続点と接続されている。
抵抗512には、トランジスタ518が並列に接続されている。ここで、トランジスタ518のコレクタは、トランジスタ514のベースおよび抵抗511,512の接続点を接続するラインと接続されており、トランジスタ518のエミッタは、第2負極ラインNL2と接続されている。トランジスタ518のベースには、抵抗517が接続されている。ここで、抵抗517の一端は、トランジスタ518のベースと接続され、抵抗517の他端は、抵抗515,516の接続点と接続されている。
出力回路519は、第2正極ラインPL2および第2負極ラインNL2と接続されている。出力回路519は、溶着検出回路50に入力される電圧パターンに応じた信号をコントローラ30に出力する。後述するように、溶着検出回路50に入力される電圧パターンは、充電リレーDFR−H,DFR−Cのオン/オフ状態に応じて異なるため、出力回路519の出力信号も、充電リレーDFR−H,DFR−Cのオン/オフ状態に応じて異なる。このため、コントローラ30は、出力回路519の出力信号に基づいて、充電リレーDFR−H,DFR−Cのオン/オフ状態を判別することができる。
図8に示す溶着検出回路50の回路構成では、電流が矢印I1の方向に流れるときのインピーダンスと、電流が矢印I2の方向に流れるときのインピーダンスとが互いに異なっている。図8に示す構成では、電流が矢印I1の方向に流れるときのインピーダンスは、電流が矢印I2の方向に流れるときのインピーダンスよりも高くなっている。
本実施例では、図8に示す構成を用いて、矢印I1の電流に対応したインピーダンスと、矢印I2の電流に対応したインピーダンスとを互いに異ならせているが、これに限るものではない。すなわち、矢印I1の電流に対応したインピーダンスと、矢印I2の電流に対応したインピーダンスとが互いに異なっていればよく、この点に基づいて、溶着検出回路50の回路構成を適宜設計すればよい。また、本実施例では、矢印I1の電流に対応したインピーダンスを、矢印I2の電流に対応したインピーダンスよりも高くしているが、インピーダンスの高低関係が逆であってもよい。
本実施例において、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方がオンであるとき、溶着検出回路50には、組電池10の電圧が入力される。ここで、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方がオンである場合とは、コントローラ30からの駆動制御を受けて、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方がオンに切り替わっている場合と、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方がオン状態で溶着している場合とが含まれる。
充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方がオンであるとき、溶着検出回路50の入力電圧Vinは、図9Aに示すように、所定電圧に維持される。図9Aにおいて、縦軸は溶着検出回路50の入力電圧Vinを示し、横軸は時間を示す。ここで、出力回路519からは、図9Aに示す波形に対応した信号、例えば、ハイレベル又はローレベルの信号を出力させることができる。
充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方がオフであるとき、組電池10からの電流は、溶着検出回路50に流れない。ここで、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方がオフである場合とは、コントローラ30からの駆動制御を受けて、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方がオフに切り替わっている場合と、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方がオフ状態で溶着している場合とが含まれる。
充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方がオフであるとき、組電池10から溶着検出回路50に電流が流れないため、溶着検出回路50の入力電圧Vinは、図9Bに示すように、0[V]に維持される。図9Bにおいて、縦軸は入力電圧Vinを示し、横軸は時間を示す。ここで、出力回路519からは、図9Bに示す波形に対応した信号、例えば、ローレベル又はハイレベルの信号を出力させることができる。
充電リレーDFR−H,DFR−Cの一方だけがオンであるとき、組電池10からの電流は、溶着検出回路50に流れない。ただし、本実施例では、溶着検出回路50に回り込み電流(ノイズ)が流れるようになっている。すなわち、組電池10をインバータ31と接続して、インバータ31を動作させているときには、溶着検出回路50に回り込み電流が流れるようになっている。
ここで、溶着検出回路50では、上述したように、矢印I1方向の電流に対応したインピーダンスと、矢印I2方向に対応したインピーダンスとが異なっている。このため、溶着検出回路50に回り込み電流が流れるとき、溶着検出回路50の入力電圧Vinは、図9Cに示すように変化する。言い換えれば、充電リレーDFR−H,DFR−Cの一方だけがオンであるときには、溶着検出回路50の入力電圧Vinは、図9Cに示すように変化する。ここで、出力回路519からは、図9Cに示す波形に対応した信号、例えば、ハイレベルおよびローレベルの間で切り替わる信号(パルス信号)を出力させることができる。
図9Aから図9Cを用いて説明したように、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方がオンであるときと、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方がオフであるときと、充電リレーDFR−H,DFR−Cの一方だけがオンであるときとでは、溶着検出回路50の入力電圧Vinの波形が互いに異なることになる。この入力電圧Vinの波形が異なることを利用することにより、充電リレーDFR−H,DFR−Cの溶着状態を判別することができる。すなわち、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方が溶着しているのか、充電リレーDFR−H,DFR−Cの一方が溶着しているのか、充電リレーDFR−H,DFR−Cが溶着していないのかを判別することができる。
例えば、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方に対してオフの駆動制御を行っているとき、溶着検出回路50の入力電圧Vinが図9Bに示す波形を示せば、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方が溶着していないと判別することができる。また、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方に対してオンの駆動制御を行っているとき、溶着検出回路50の入力電圧Vinが図9Aに示す波形を示せば、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方が溶着していないと判別することができる。さらに、充電リレーDFR−H,DFR−Cの一方だけに対してオンの駆動制御を行っているとき、溶着検出回路50の入力電圧Vinが図9Cに示す波形を示せば、充電リレーDFR−H,DFR−Cが溶着していないと判別することができる。
一方、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方に対してオンの駆動制御を行っているとき、溶着検出回路50の入力電圧Vinが図9Bに示す波形を示せば、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方がオフ状態で溶着していると判別することができる。また、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方に対してオフの駆動制御を行っているとき、溶着検出回路50の入力電圧Vinが図9Aに示す波形を示せば、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方がオン状態で溶着していると判別することができる。
一方、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方に対して、オン又はオフの駆動制御を行っているとき、溶着検出回路50の入力電圧Vinが図9Cに示す波形を示せば、充電リレーDFR−H,DFR−Cの一方が溶着していると判別することができる。具体的には、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方をオンに切り替える制御を行っているとき、図9Cに示す波形を示せば、充電リレーDFR−H,DFR−Cの一方がオフ状態で溶着していると判別することができる。また、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方をオフに切り替える制御を行っているとき、図9Cに示す波形を示せば、充電リレーDFR−H,DFR−Cの一方がオン状態で溶着していると判別することができる。
充電リレーDFR−H,DFR−Cの一方が溶着しているか否かを判別する方法としては、充電リレーDFR−H,DFR−Cのそれぞれに対して、オン/オフの駆動制御を行ったときの電圧を監視することが考えられる。例えば、充電リレーDFR−Hに対してオンの駆動制御を行い、充電リレーDFR−Cに対してオフの駆動制御を行ったときに、第2正極ラインPL2および第2負極ラインNL2の間で、組電池10の電圧を検出したときには、充電リレーDFR−Cがオン状態で溶着していると判別することができる。
また、例えば、充電リレーDFR−Hに対してオンの駆動制御を行い、充電リレーDFR−Cに対してオフの駆動制御を行ったときに、第2正極ラインPL2および第2負極ラインNL2の間で電圧を検出しないときには、充電リレーDFR−Hがオフ状態で溶着していると判別することができる。
一方、本実施例では、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方に対してオフの駆動制御を行っているときに、図9Cに示す波形に基づいて、充電リレーDFR−H,DFR−Cの一方がオン状態で溶着していると判別することができる。また、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方に対してオンの駆動制御を行っているときに、図9Cに示す波形に基づいて、充電リレーDFR−H,DFR−Cの一方がオフ状態で溶着していると判別することができる。このように、本実施例によれば、充電リレーDFR−H,DFR−Cの一方における溶着を容易に判別することができる。
また、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方がオフ又はオンの駆動制御を行っているときに、充電リレーDFR−H,DFR−Cの一方が溶着していることを判別できることにより、充電リレーDFR−H,DFR−Cの一方が溶着しているか否かを判別するために、上述したように、充電リレーDFR−H,DFR−Cの一方を、オフおよびオンの間で切り替える駆動制御を行う必要がない。このため、充電リレーDFR−H,DFR−Cの一方をオフおよびオンの間で切り替えることに伴い、充電リレーDFR−H,DFR−Cの摩耗が進行してしまうのを抑制することができる。これにより、充電リレーDFR−H,DFR−Cの寿命を延ばすことができる。
さらに、本実施例によれば、上述したように、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方に対して、オン又はオフの駆動制御を行っているときにおいて、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方が溶着していることを容易に判別することができる。
なお、充電リレーDFR−H,DFR−Cの一方だけが溶着している場合において、溶着している充電リレーを特定するときには、充電リレーDFR−H,DFR−Cのそれぞれに対して、オンおよびオフの駆動制御を行ったうえで、入力電圧Vinを確認すればよい。例えば、充電リレーDFR−Hに対してオンの駆動制御を行い、充電リレーDFR−Cに対してオフの駆動制御を行ったときに、図9Aに示す波形が得られれば、充電リレーDFR−Cがオン状態で溶着していると判別することができる。また、図9Bに示す波形が得られれば、充電リレーDFR−Hがオフ状態で溶着していると判別することができる。
ここで、交流電源103からの電力を組電池10に供給するシステムが正常に動作しているか否かを確認するうえでは、充電リレーDFR−H,DFR−Cの少なくとも一方が溶着しているか否かを判別できるだけでよい。すなわち、溶着している充電リレーを特定する必要はない。
本発明の実施例5である電池システムについて説明する。本実施例において、実施例1で説明した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を用い、詳細な説明は省略する。また、本実施例では、実施例2(図5および図6)で説明した構成を前提としている。以下、実施例2と異なる点について、主に説明する。
本実施例では、実施例2で説明した方法を利用して、充電リレーDFR−H,DFR−Cが溶着しているか否かを判別したり、溶着検出回路50が故障状態であるか否かを判別したりする。実施例2によれば、溶着検出回路50の出力信号(ハイレベル又はローレベル)に基づいて、充電リレーDFR−H,DFR−Cが溶着しているか否かを判別しているが、溶着検出回路50が故障しているときには、充電リレーDFR−H,DFR−Cにおける溶着状態の判別を誤ってしまうおそれがある。そこで、本実施例では、溶着検出回路50が故障状態であるか否かも判別するようにしている。
まず、充電リレーDFR−H,DFR−Cの溶着状態と、充電リレーDFR−H,DFR−Cに対する駆動制御と、溶着検出回路50の出力信号との関係について、図10を用いて説明する。図10において、充電リレーDFR−H,DFR−Cの溶着とは、充電リレーDFR−H,DFR−Cがオンの状態で溶着していることを示す。また、充電リレーDFR−H,DFR−Cに対する駆動制御とは、コントローラ30から各充電リレーDFR−H,DFR−Cに対して行われているオン/オフの制御状態をいう。
充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方が溶着していないときにおいて、充電リレーDFR−H,DFR−Cに対する駆動制御と、溶着検出回路50の出力信号との関係について説明する。充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方が溶着していないとき、充電リレーDFR−H,DFR−Cは、コントローラ30からの駆動制御に応じて、オンおよびオフの間で切り替わる。
充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方をオフに制御しているときには、組電池10から溶着検出回路50に電流が流れず、図6を用いて説明したように、溶着検出回路50の出力信号はハイレベルとなる。充電リレーDFR−H,DFR−Cの一方だけをオンに制御しているときには、他方の充電リレーがオフのままであり、組電池10から溶着検出回路50には電流が流れない。したがって、溶着検出回路50の出力信号は、ハイレベルとなる。充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方をオンに制御しているときには、組電池10から溶着検出回路50に電流が流れ、図6を用いて説明したように、溶着検出回路50の出力信号はローレベルとなる。
次に、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方が溶着しているときにおいて、充電リレーDFR−H,DFR−Cに対する駆動制御と、溶着検出回路50の出力信号との関係について説明する。充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方が溶着しているときには、充電リレーDFR−H,DFR−Cのそれぞれに対して、オンやオフの制御を行っても、充電リレーDFR−H,DFR−Cは、オンの状態で溶着している。したがって、溶着検出回路50の出力信号は、充電リレーDFR−H,DFR−Cに対する駆動制御にかかわらず、ローレベルに維持される。
次に、充電リレーDFR−Hだけが溶着しているときにおいて、充電リレーDFR−H,DFR−Cに対する駆動制御と、溶着検出回路50の出力信号との関係について説明する。充電リレーDFR−Hが溶着しているときには、充電リレーDFR−Hに対して、オンやオフの制御を行っても、充電リレーDFR−Hは、オンの状態で溶着している。ここで、充電リレーDFR−Cは溶着していないため、充電リレーDFR−Cは、コントローラ30からの駆動制御に応じて、オンおよびオフの間で切り替わる。
充電リレーDFR−Cに対してオフの制御を行えば、組電池10から溶着検出回路50に電流が流れず、溶着検出回路50の出力信号は、ハイレベルとなる。一方、充電リレーDFR−Cに対してオンの制御を行えば、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方がオンとなり、組電池10から溶着検出回路50に電流が流れる。これにより、溶着検出回路50の出力信号は、ローレベルとなる。
次に、充電リレーDFR−Cだけが溶着しているときにおいて、充電リレーDFR−H,DFR−Cに対する駆動制御と、溶着検出回路50の出力信号との関係について説明する。充電リレーDFR−Cが溶着しているときには、充電リレーDFR−Cに対して、オンやオフの制御を行っても、充電リレーDFR−Cは、オンの状態で溶着している。ここで、充電リレーDFR−Hは溶着していないため、充電リレーDFR−Hは、コントローラ30からの駆動制御に応じて、オンおよびオフの間で切り替わる。
充電リレーDFR−Hに対してオフの制御を行えば、組電池10から溶着検出回路50に電流が流れず、溶着検出回路50の出力信号は、ハイレベルとなる。一方、充電リレーDFR−Hに対してオンの制御を行えば、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方がオンとなり、組電池10から溶着検出回路50に電流が流れる。これにより、溶着検出回路50の出力信号は、ローレベルとなる。
図10に示す関係を確認することにより、充電リレーDFR−H,DFR−Cの少なくとも一方が溶着しているか否かを判別することができる。また、溶着検出回路50の実際の出力信号が、図10に示す充電リレーDFR−H,DFR−Cの溶着状態および駆動制御に対応した出力信号と一致しないときには、溶着検出回路50が故障状態であると判別することができる。
例えば、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方をオフに制御しているときであって、溶着検出回路50の出力信号がローレベルであるときには、図10から分かるように、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方が溶着している可能性がある。この状態において、充電リレーDFR−H,DFR−Cの一方だけをオンに制御したときには、図10から分かるように、溶着検出回路50の出力信号はローレベルとなるはずである。しかし、溶着検出回路50の出力信号がハイレベルとなっているときには、溶着検出回路50の出力信号に異常が発生しており、溶着検出回路50が故障していると判別することができる。
次に、充電リレーDFR−H,DFR−Cが溶着しているか否かを判別するとともに、溶着検出回路50が故障しているか否かを判別する処理について、図11Aおよび図11Bを用いて説明する。図11Aおよび図11Bに示す処理は、コントローラ30によって実行される。また、図11Aおよび図11Bに示す処理を開始するとき、充電リレーDFR−H,DFR−Cは共にオフとなっているものとする。
ステップS301において、コントローラ30は、溶着検出回路50の出力信号がハイレベルおよびローレベルのいずれであるかを判別する。溶着検出回路50の出力信号がローレベルであるときには、ステップS302の処理に進み、溶着検出回路50の出力信号がハイレベルであるときには、ステップS310の処理に進む。
ステップS302において、コントローラ30は、充電リレーDFR−Hだけに対してオンの駆動制御を行う。ここで、コントローラ30は、充電リレーDFR−Cの駆動状態をオフのままに維持する。ステップS303において、コントローラ30は、溶着検出回路50の出力信号がハイレベルおよびローレベルのいずれであるかを判別する。ステップS303からステップS308までの処理では、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方が溶着しているか否かを判別するようにしている。
図10に示すように、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方が溶着しているときには、充電リレーDFR−H,DFR−Cに対する駆動制御にかかわらず、溶着検出回路50の出力信号は、ローレベルとなる。このため、ステップS303の処理において、溶着検出回路50の出力信号がハイレベルであるときには、溶着検出回路50の出力信号(ハイレベル)が想定される出力信号(ローレベル)と異なっているため、コントローラ30は、ステップS309において、溶着検出回路50が故障状態であると判別する。
ステップS303の処理において、溶着検出回路50の出力信号がローレベルであるとき、コントローラ30は、ステップS304において、充電リレーDFR−Cだけに対してオンの駆動制御を行う。ここで、コントローラ30は、充電リレーDFR−Hをオンからオフに切り替える。ステップS305において、コントローラ30は、溶着検出回路50の出力信号がハイレベルおよびローレベルのいずれであるかを判別する。
図10に示すように、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方が溶着しているときには、充電リレーDFR−H,DFR−Cに対する駆動制御にかかわらず、溶着検出回路50の出力信号は、ローレベルとなる。このため、ステップS305の処理において、溶着検出回路50の出力信号がハイレベルであるときには、溶着検出回路50の出力信号(ハイレベル)が想定される出力信号(ローレベル)と異なっているため、コントローラ30は、ステップS309において、溶着検出回路50が故障状態であると判別する。
ステップS305の処理において、溶着検出回路50の出力信号がローレベルであるとき、コントローラ30は、ステップS306において、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方に対してオンの駆動制御を行う。ステップS307において、コントローラ30は、溶着検出回路50の出力信号がハイレベルおよびローレベルのいずれであるかを判別する。
充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方が溶着しているときには、充電リレーDFR−H,DFR−Cに対する駆動制御にかかわらず、溶着検出回路50の出力信号は、ローレベルとなる。このため、ステップS307の処理において、溶着検出回路50の出力信号がハイレベルであるときには、溶着検出回路50の出力信号(ハイレベル)が想定される出力信号(ローレベル)と異なっているため、コントローラ30は、ステップS309において、溶着検出回路50が故障状態であると判別する。
一方、溶着検出回路50の出力信号がローレベルであるとき、コントローラ30は、ステップS308において、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方が溶着状態であると判別する。ステップS301からステップS308の処理に進むとき、充電リレーDFR−H,DFR−Cに対する駆動制御および溶着検出回路50の出力信号は、図10のうち、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方が溶着しているときの関係を満たすことになる。このため、コントローラ30は、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方が溶着していると判別することができる。また、コントローラ30は、溶着検出回路50が故障していないと判別することができる。
一方、ステップS301からステップS310の処理に進んだとき、コントローラ30は、充電リレーDFR−Hだけに対してオンの駆動制御を行う。ここで、コントローラ30は、充電リレーDFR−Cの駆動状態をオフのままに維持する。ステップS311において、コントローラ30は、溶着検出回路50の出力信号がハイレベルおよびローレベルのいずれであるかを判別する。ステップS310からステップS316までの処理では、充電リレーDFR−Cが溶着しているか否かを判別するようにしている。
ステップS311の処理において、溶着検出回路50の出力信号がローレベルであるときには、ステップS312の処理に進み、溶着検出回路50の出力信号がハイレベルであるときには、ステップS318の処理に進む。ステップS312において、コントローラ30は、充電リレーDFR−Cだけに対してオンの駆動制御を行う。ここで、コントローラ30は、充電リレーDFR−Hをオンからオフに切り替える。
ステップS313において、コントローラ30は、溶着検出回路50の出力信号がハイレベルおよびローレベルのいずれであるかを判別する。図10に示すように、充電リレーDFR−Cだけが溶着しているときには、充電リレーDFR−Cに対する駆動制御にかかわらず、充電リレーDFR−Cは、オンの状態で溶着している。また、ステップS312の処理では、充電リレーDFR−Hをオフに制御しているため、溶着検出回路50の出力信号は、ハイレベルとなるはずである。
ステップS313の処理において、溶着検出回路50の出力信号がローレベルであるとき、溶着検出回路50の出力信号(ローレベル)は、想定される出力信号(ハイレベル)と異なることになる。このため、コントローラ30は、ステップS317において、溶着検出回路50が故障状態であると判別する。一方、ステップS313の処理において、溶着検出回路50の出力信号がハイレベルであるとき、コントローラ30は、ステップS314において、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方に対してオンの駆動制御を行う。
ステップS315において、コントローラ30は、溶着検出回路50の出力信号がハイレベルおよびローレベルのいずれであるかを判別する。充電リレーDFR−Cだけが溶着しているとき、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方に対してオンの駆動制御を行うと、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方がオンになる。このため、溶着検出回路50の出力信号は、ローレベルとなるはずである。
ステップS315の処理において、溶着検出回路50の出力信号がハイレベルであるとき、溶着検出回路50の出力信号(ハイレベル)は、想定される出力信号(ローレベル)と異なることになる。このため、コントローラ30は、ステップS317において、溶着検出回路50が故障状態であると判別する。
一方、溶着検出回路50の出力信号がローレベルであるとき、コントローラ30は、ステップS316において、充電リレーDFR−Cだけが溶着状態であると判別する。ステップS301からステップS316の処理に進むとき、充電リレーDFR−H,DFR−Cに対する駆動制御および溶着検出回路50の出力信号は、図10のうち、充電リレーDFR−Cだけが溶着しているときの関係を満たすことになる。このため、コントローラ30は、充電リレーDFR−Cだけが溶着していると判別することができる。また、コントローラ30は、溶着検出回路50が故障していないと判別することができる。
ステップS318において、コントローラ30は、充電リレーDFR−Cだけに対して、オンの駆動制御を行う。ここで、コントローラ30は、充電リレーDFR−Hをオンからオフに切り替える。ステップS318からステップS322までの処理では、充電リレーDFR−Hが溶着しているか否かを判別するようにしている。
ステップS319において、コントローラ30は、溶着検出回路50の出力信号がハイレベルおよびローレベルのいずれであるかを判別する。溶着検出回路50の出力信号がローレベルであるとき、ステップS320の処理に進み、溶着検出回路50の出力信号がハイレベルであるとき、ステップS323の処理に進む。
ステップS320において、コントローラ30は、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方に対してオンの駆動制御を行う。ステップS321において、コントローラ30は、溶着検出回路50の出力信号がハイレベルおよびローレベルのいずれであるかを判別する。充電リレーDFR−Hだけが溶着しているとき、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方に対してオンの駆動制御を行うと、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方がオンになる。このため、溶着検出回路50の出力信号は、ローレベルとなるはずである。
ステップS321の処理において、溶着検出回路50の出力信号がハイレベルであるとき、溶着検出回路50の出力信号(ハイレベル)は、想定される出力信号(ローレベル)と異なることになる。このため、コントローラ30は、ステップS326において、溶着検出回路50が故障状態であると判別する。
一方、溶着検出回路50の出力信号がローレベルであるとき、コントローラ30は、ステップS322において、充電リレーDFR−Hだけが溶着状態であると判別する。ステップS301からステップS322の処理に進むとき、充電リレーDFR−H,DFR−Cに対する駆動制御および溶着検出回路50の出力信号は、図10のうち、充電リレーDFR−Hだけが溶着しているときの関係を満たすことになる。このため、コントローラ30は、充電リレーDFR−Hだけが溶着していると判別することができる。また、コントローラ30は、溶着検出回路50が故障していないと判別することができる。
ステップS323において、コントローラ30は、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方に対してオンの駆動制御を行う。ステップS324において、コントローラ30は、溶着検出回路50の出力信号がハイレベルおよびローレベルのいずれであるかを判別する。充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方が溶着していないとき、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方に対してオンの駆動制御を行うと、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方がオンになる。このため、溶着検出回路50の出力信号は、ローレベルとなるはずである。
ステップS324の処理において、溶着検出回路50の出力信号がハイレベルであるとき、溶着検出回路50の出力信号(ハイレベル)は、想定される出力信号(ローレベル)とは異なることになる。このため、コントローラ30は、ステップS326において、溶着検出回路50が故障状態であると判別する。
一方、溶着検出回路50の出力信号がローレベルであるとき、コントローラ30は、ステップS325において、充電リレーDFR−H,DFR−Cが溶着していないと判別する。ステップS301からステップS325の処理に進むとき、充電リレーDFR−H,DFR−Cに対する駆動制御および溶着検出回路50の出力信号は、図10のうち、充電リレーDFR−H,DFR−Cが溶着していないときの関係を満たすことになる。このため、コントローラ30は、充電リレーDFR−H,DFR−Cが溶着していないと判別することができる。また、コントローラ30は、溶着検出回路50が故障していないと判別することができる。
本実施例によれば、充電リレーDFR−H,DFR−Cに対する駆動制御(オン/オフの制御)と、溶着検出回路50の出力信号との関係を確認することにより、充電リレーDFR−H,DFR−Cが溶着しているか否かを判別することができる。また、溶着検出回路50の出力信号が、図10に示す対応関係からずれているときには、溶着検出回路50が故障状態であることを判別することができる。
充電リレーDFR−H,DFR−Cの溶着を判別したり、溶着検出回路50の故障を判別したりした後は、図11Aおよび図11Bに示す処理を終了する。ここで、図11Aおよび図11Bに示す判別処理で得られた結果は、実施例1で説明したように、ユーザなどに通知することができる。ユーザなどへの通知方法は、実施例1で説明した方法と同様である。
本実施例では、組電池10から溶着検出回路50に電流が流れているときに、溶着検出回路50の出力信号をローレベルとし、組電池10から溶着検出回路50に電流が流れていないときに、溶着検出回路50の出力信号をハイレベルとしているが、これに限るものではない。すなわち、溶着検出回路50に電流が流れているときに、溶着検出回路50の出力信号をハイレベルとし、溶着検出回路50に電流が流れていないときに、溶着検出回路50の出力信号をローレベルとすることもできる。この場合には、図10に示す溶着検出回路50の出力信号(ハイレベルおよびローレベル)が逆となる。
本発明の実施例6である電池システムについて説明する。ここで、実施例1で説明した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を用い、詳細な説明を省略する。図12は、本実施例である電池システムの構成を示す図である。
図12に示すように、本実施例の電池システムでは、実施例1で説明した電池システム(図1)に対して、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pおよび電流制限抵抗Rの位置を変更している。
具体的には、システムメインリレーSMR−Bは、組電池10の正極端子および充電リレーDFR−Hの間の電流経路であって、組電池10の正極端子およびインバータ31の間の電流経路に配置されている。また、システムメインリレーSMR−Gは、組電池10の負極端子および充電リレーDFR−Cの間の電流経路であって、組電池10の負極端子およびインバータ31の間の電流経路に配置されている。システムメインリレーSMR−Pおよび電流制限抵抗Rは、システムメインリレーSMR−Gに対して並列に接続されており、システムメインリレーSMR−Pおよび電流制限抵抗Rは、直列に接続されている。
図12に示す構成であっても、実施例1と同様に、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pの駆動を制御することにより、組電池10をインバータ31と接続することができる。ここで、交流電源103からの電力を組電池10に供給するときには、充電リレーDFR−H,DFR−Cをオンにするだけでなく、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gもオンにする必要がある。
このため、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gがオンであるときに、溶着検出回路50によって、充電リレーDFR−H,DFR−Cの溶着状態を判別することができる。ここで、溶着検出回路50の構成としては、実施例1から実施例4で説明した構成を用いることができる。
図13は、本実施例の車両における一部の構成を示す図である。図13では、交流電源103からの電力を組電池10に供給するシステムを省略している。図13において、車両1は、車両1の走行に用いられるエネルギをそれぞれ出力することができるエンジン(内燃機関)34および組電池10を有している。本実施例では、エンジン34を搭載した車両1について説明するが、これに限るものではない。例えば、エンジン34の代わりに燃料電池(不図示)を用いることができる。
エンジン34で発生した動力は、動力分配機構33により、2つの経路に分割される。一方の経路は、減速機35を介して車輪36を駆動する経路である。他方の経路は、発電機32Bを駆動して発電を行う経路である。
発電機32Bは、動力分配機構33で分配されたエンジン34の動力を受けて発電を行う。そして、発電機32Bで生成された電力は、車両1の運転状態や、組電池10のSOC(State Of Charge)の状態に応じて使い分けられる。SOCは、組電池10の満充電容量に対する、現在の充電容量の割合である。
例えば、通常走行時や急加速時において、発電機32Bで生成された電力は、モータ32Aを駆動させる電力となる。ここで、組電池10から出力される電力も、モータ32Aを駆動させる電力となる。一方、組電池10のSOCが予め定められた基準値よりも低い場合には、発電機32Bで生成された電力(交流電力)は、インバータ31により直流電力に変換される。そして、インバータ31から出力された直流電力は、組電池10に蓄えられる。
モータ32Aは、組電池10に蓄えられた電力および発電機32Bにより発電された電力のうち少なくとも一方の電力により駆動する。モータ32Aの駆動力は、減速機35を介して車輪36に伝えられる。これにより、モータ32Aがエンジン34をアシストして車両1を走行させたり、モータ32Aの駆動力だけで車両1を走行させたりすることができる。なお、モータ32Aとしては、三相交流モータを用いることができる。
一方、車両1の制動時には、減速機35を介して車輪36によりモータ32Aが駆動され、モータ32Aが発電機として動作する。すなわち、モータ32Aは、車輪36の運動エネルギを電気エネルギに変換することにより、回生ブレーキを発生させることができる。モータ32Aで生成された電力(回生電力)は、インバータ31を介して組電池10に蓄えられる。
ECU(Electronic Control Unit)30は、CPU(Central Processing Unit)30aおよびメモリ30bを有している。ECU30は、実施例1〜5で説明したコントローラ30に相当する。CPU30aは、車両1の状態に基づいて所定の演算処理を行い、ECU30は、車両1が所望の運転状態となるように、車両に搭載された機器類を制御する。メモリ30bは、CPU30aが特定の処理を行うための情報を記憶している。
次に、本実施例の車両1における処理について、図14を用いて説明する。図14に示す処理は、ECU30によって実行される。
ステップS401において、ECU30は、充電リレーDFR−H,DFR−Cが溶着しているか否かを判別する。ここで、実施例1〜5で説明した処理によって、充電リレーDFR−H,DFR−Cが溶着しているか否かを判別することができる。充電リレーDFR−H,DFR−Cが溶着しているとき、すなわち、充電リレーDFR−H,DFR−Cの少なくとも一方が溶着しているときには、ステップS402の処理に進む。
一方、充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方が溶着していないときには、図14に示す処理を終了する。充電リレーDFR−H,DFR−Cの両方が溶着していないときには、上述したように、エンジン34および組電池10の少なくとも一方を用いて、車両1を走行させることができる。
ステップS402において、ECU30は、ユーザに対して警告を行うことにより、充電リレーDFR−H,DFR−Cが溶着していることを認識させる。ユーザに対する警告は、充電リレーDFR−H,DFR−Cが溶着していることをユーザに認識させることができればよく、警告方法は、適宜設定することができる。例えば、音又は表示を用いて、ユーザに警告することができる。音で警告するときには、例えば、予め定めた音声情報を出力することができる。また、表示で警告するときには、例えば、車両に搭載されたディスプレイに、予め定めた情報を表示させることができる。
ステップS403において、ECU30は、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオンからオフに切り替える。組電池10がインバータ31と接続されているときには、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gがオンとなっている。この場合において、ECU30は、システムメインリレーSMR−B.SMR−Gをオンからオフに切り替える。一方、組電池10がインバータ31と接続されていないとき、すなわち、システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pがオフであるとき、ECU30は、イグニッションスイッチがオフからオンに切り替わっても、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフからオンに切り替えない。
ステップS404において、ECU30は、エンジン34だけを用いて車両1を走行させる。ここで、組電池10がインバータ31と接続されていないとき、補機電池(図示せず)の出力を用いて、エンジン34を始動させることができる。ステップS403の処理によって、組電池10はインバータ31と接続されていないため、組電池10の出力を用いて車両1を走行させることができない。そこで、エンジン34を用いることにより、車両1を走行させることができる。
本実施例の電池システムでは、組電池10の正極端子および充電リレーDFR−Hの間の電流経路にシステムメインリレーSMR−Bが設けられているとともに、組電池10の負極端子および充電リレーDFR−Cの間の電流経路にシステムメインリレーSMR−Gが設けられている。このため、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフにすることにより、組電池10の電流が、充電リレーDFR−H,DFR−Cの側に流れてしまうのを防止することができる。
システムメインリレーSMR−B,SMR−Gがオンであり、充電リレーDFR−H,DFR−Cが溶着しているときには、コネクタ41,42に、組電池10の電圧が印加されてしまう。そこで、充電リレーDFR−H,DFR−Cが溶着しているときには、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフにすることにより、充電リレーDFR−H,DFR−Cを介して、コネクタ41,42に、組電池10の電圧が印加されるのを防止することができる。ここで、充電リレーDFR−H,DFR−Cの一方だけが溶着しているときであっても、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフにしておくことが好ましい。
また、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフにすると、組電池10を用いて車両1を走行させることができなくなるが、エンジン34を用いることにより、車両1の走行を確保することができる。
10:組電池(蓄電装置)、11:単電池、21:監視ユニット、22:電流センサ、
30:コントローラ(ECU)、30a:CPU、30b:メモリ、
31:インバータ、32:モータ・ジェネレータ、32A:モータ、32B:発電機、
33:動力分配機構、34:エンジン、35:減速機、36:車輪、
41,42:コネクタ(第2コネクタ)、50:溶着検出回路(検出ユニット)、
100:DC充電器、101,102:コネクタ(第1コネクタ)、103:交流電源、
SMR−B,SMR−G,SMR−P:システムメインリレー、
DFR−H,DFR−C:充電リレー、
PL1:第1正極ライン、NL1:第1負極ライン、PL2:第2正極ライン、
NL2:第2負極ライン
30:コントローラ(ECU)、30a:CPU、30b:メモリ、
31:インバータ、32:モータ・ジェネレータ、32A:モータ、32B:発電機、
33:動力分配機構、34:エンジン、35:減速機、36:車輪、
41,42:コネクタ(第2コネクタ)、50:溶着検出回路(検出ユニット)、
100:DC充電器、101,102:コネクタ(第1コネクタ)、103:交流電源、
SMR−B,SMR−G,SMR−P:システムメインリレー、
DFR−H,DFR−C:充電リレー、
PL1:第1正極ライン、NL1:第1負極ライン、PL2:第2正極ライン、
NL2:第2負極ライン
Claims (16)
- 車両に搭載された蓄電システムであって、
充放電を行い、前記車両の走行に用いられるエネルギを出力する蓄電装置と、
前記車両の外部に設けられた充電器からの直流電力を前記蓄電装置に供給するオン状態と、前記蓄電装置に対する前記直流電力の供給を遮断するオフ状態との間で切り替わる充電リレーと、
前記蓄電装置および前記充電器を接続する接続ラインと接続され、前記充電リレーの前記オン状態および前記オフ状態に応じて出力信号を切り替える検出ユニットと、
前記充電リレーの駆動を制御するとともに、前記検出ユニットの出力信号および前記充電リレーの駆動制御状態を比較して、前記充電リレーの溶着状態を判別するコントローラと、
を有することを特徴とする蓄電システム。 - 前記コントローラは、前記検出ユニットの出力信号が、前記充電リレーの駆動制御状態に対応した出力信号ではないとき、前記充電リレーが溶着状態であると判別することを特徴とする請求項1に記載の蓄電システム。
- 前記充電器に設けられた第1コネクタと接続される第2コネクタを有しており、
前記検出ユニットは、前記第2コネクタおよび前記充電リレーの間に位置する前記接続ラインと接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の蓄電システム。 - 前記接続ラインは、前記蓄電装置の正極端子と接続される正極ラインと、前記蓄電装置の負極端子と接続される負極ラインと、を有しており、
前記充電リレーは、前記正極ラインに設けられた第1充電リレーと、前記負極ラインに設けられた第2充電リレーと、を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の蓄電システム。 - 前記コントローラは、前記第1充電リレーおよび前記第2充電リレーの一方だけを前記オフ状態にする駆動制御を行っている状態において、前記検出ユニットから、前記第1充電リレーおよび前記第2充電リレーの前記オン状態に応じた出力信号を受けたとき、前記一方の充電リレーが溶着状態であると判別することを特徴とする請求項4に記載の蓄電システム。
- 前記検出ユニットは、前記蓄電装置からの電力供給を受けて発光する発光素子と、前記発光素子から照射された光を受光する受光素子と、を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の蓄電システム。
- 前記検出ユニットは、前記検出ユニットで取得される電圧が、予め定めた閾値電圧よりも高いか否かに応じて、出力信号を切り替えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の蓄電システム。
- 前記蓄電装置の電圧を監視する監視ユニットを有しており、
前記検出ユニットは、前記監視ユニットおよび前記蓄電装置を接続するラインを用いて、前記蓄電装置と接続されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の蓄電システム。 - 第1方向の電流が流れるときの前記検出ユニットのインピーダンスは、前記第1方向とは逆である第2方向の電流が流れるときの前記検出ユニットのインピーダンスとは異なることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の蓄電システム。
- 第1方向の電流が流れるときの前記検出ユニットのインピーダンスは、前記第1方向とは逆である第2方向の電流が流れるときの前記検出ユニットのインピーダンスとは異なり、
前記検出ユニットの入力電圧は、前記第1充電リレーおよび前記第2充電リレーが前記オン状態であるときと、前記オフ状態であるときとで、互いに異なる電圧に維持され、
前記検出ユニットの入力電圧は、前記第1充電リレーおよび前記第2充電リレーの一方が前記オン状態であり、他方が前記オフ状態であるとき、前記検出ユニットに対する回り込み電流を受けて、パルス波形を示し、
前記検出ユニットは、前記入力電圧に対応した信号を出力することを特徴とする請求項4に記載の蓄電システム。 - 前記コントローラは、前記第1充電リレーおよび前記第2充電リレーを前記オフ状態又は前記オン状態にする駆動制御を行っているときであって、前記パルス波形を示す前記入力電圧に対応した出力信号を前記検出ユニットから受けたとき、前記第1充電リレーおよび前記第2充電リレーの一方が溶着状態であると判別することを特徴とする請求項10に記載の蓄電システム。
- 前記蓄電装置と接続されるインバータを有しており、
前記検出ユニットは、前記インバータが動作しているときに動作することを特徴とする請求項9から11のいずれか1つに記載の蓄電システム。 - 前記蓄電装置から出力されたエネルギを受けて、前記車両を走行させるエネルギを生成するモータと、
前記接続ラインの一部に設けられ、前記蓄電装置および前記モータを接続するオン状態と、前記蓄電装置および前記モータの接続を遮断するオフ状態との間で切り替わるシステムメインリレーと、
前記蓄電装置とは別に、前記車両の走行に用いられるエネルギを出力する駆動源と、を有しており、
前記コントローラは、前記充電リレーが溶着しているとき、前記システムメインリレーを前記オフ状態にすることを特徴とする請求項1から12のいずれか1つに記載の蓄電システム。 - 前記コントローラは、前記システムメインリレーを前記オフ状態にしたとき、前記駆動源を用いて前記車両を走行させることを特徴とする請求項13に記載の蓄電システム。
- 前記駆動源は、エンジンであることを特徴とする請求項13又は14に記載の蓄電システム。
- 前記コントローラは、前記検出ユニットの出力信号が、前記充電リレーの駆動制御状態および前記充電リレーの溶着状態に対応した出力信号ではないとき、前記検出ユニットが異常状態であると判別することを特徴とする請求項1から15のいずれか1つに記載の蓄電システム。
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