JP2013145198A - 測定値補正装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電流センサの測定値を補正することができる測定値補正装置を提供する。
【解決手段】補正スイッチ8と、シャント抵抗9とを直列に接続した測定値補正回路7を組電池1と並列に接続する。そして、組電池1を充電するときに、補正スイッチ8をオフ状態にして、電流センサ6から電流値Ib1を取得する。次に、補正スイッチ8をオン状態にして、電流センサ6から電流値Ib2を取得し、かつ、電圧計10からシャント抵抗9に発生する電圧値Vrを取得する。さらに、得られた電圧値Vrとシャント抵抗9の抵抗値Rsから電流値Irを取得する。そして、Δα=Ib1−Ib2−Irにより、電流値Irを電流センサ6で測定した場合の変化量誤差Δαを算出し、その変化量誤差Δαに基づいて、電流値Ib1に含まれるセンサ誤差αを算出する。また、I′=Ib1−αにより、電流センサの測定値を補正した補正電流値I′を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電流センサの測定値を補正する測定値補正装置に関する。
ハイブリッド車や電気自動車等の車両の直流電源として用いられる組電池の入出力電流を測定するために、入出力電流に応じて発生する磁界を検出することで、入出力電流を測定する磁気検出型の電流センサがある。
従来の磁気検出型の電流センサの構成図を図4に示す。
磁気検出型の電流センサは、リング状の磁性材料41の一部にギャップを設け、このギャップ部分にホール素子等の感磁素子42を配置する。そして、磁性材料41のリング穴に電流経路43を貫通させる。これにより、組電池等の入出力電流が電流経路43に流れたときに、電流経路43の周囲に発生する磁界を磁性材料41で集磁する。その磁界の強さを感磁素子42で電圧に変換し、増幅器を介して外部装置に出力することができる構成となっている。なお、この磁気検出型の電流センサが出力した電圧に基づいて、ECU(Electronic Control Unit)等で電流値を求めることにより、電流経路43に流れている電流の電流値Ieを得ることができる。
この磁気検出型の電流センサは、非接触で電流を測定することができるので、組電池などの高電圧直流源等の入出力電流を測定するのに適している。しかし、磁気検出型の電流センサは、零点が不安定であるため、電流検出精度が約1%程度となり低いという特性がある。このため、組電池の充放電時におけるSOC推定及び充電時の供給電力制御等に必要とされる電流検出精度が得られないことがあるという問題があった。
そこで、特許文献1では、組電池の充放電停止状態で、サンプリングにより平均的なオフセット電流値を算出し、これを用いて測定電流値を補正している。
しかしながら、磁気検出型の電流センサの磁性材料41は、一度磁気を帯びると残留磁束を持つという性質がある。そして、この磁性材料41の残留磁束は、磁気検出型の電流センサにおいて感磁素子42の変換精度を低下させ、結果として電流センサの電流検出精度を低下させる。このため、従来技術のようにオフセット電流値を用いて電流センサの測定電流値を補正しても、車両の走行中に変化する残留磁束に起因する誤差を補正することができないため、必要とされる電流検出精度を得られないことがある。
また、磁性材料41の残留磁束の大きさは、電流センサの種類や、過去に電流経路43に流れた電流の履歴や、磁性材料41の周囲の温度等の様々な要素に依存して変化する。
さらに、感磁素子42のオフセット電圧は、感磁素子42のパターンのアンバランス、不均一性及び周囲の温度等をはじめとした様々な要因によっても変化することが知られている。
したがって、あらゆる状況下において、電流センサの測定値に対応する補正値をあらかじめ予測しておくことは難しいので、テーブル等にその影響による測定電流値の誤差を記憶しておき、測定電流値を補正する際に用いることは困難である。
特開2000−137062号公報
本発明は、電流センサの測定値を補正することができる測定値補正装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、第1の電流経路と正極が接続され、第2の電流経路と負極が接続された電池の充放電電流を測定する電流センサの測定値を補正する測定値補正装置において、前記第1の電流経路と前記第2の電流経路との間に接続された電流検出手段と、前記電流検出手段と直列に接続された補正スイッチと、前記電流検出手段に発生する電圧を測定する電圧計と、前記補正スイッチをオフ状態にして、前記電流センサから第1の電流値を取得し、前記補正スイッチをオン状態にして、前記電流センサから第2の電流値を取得し、かつ、前記電圧計から電圧測定値を取得し、前記第1の電流値と、前記第2の電流値と、前記電圧測定値とに基づいて、前記充放電電流の測定値を補正する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、電流センサの測定値を補正することができる。
実施形態の測定値補正装置及び車両の構成図である。 実施形態の測定値補正のフローチャート1である。 実施形態の測定値補正のフローチャート2である。 従来の磁気検出型の電流センサの構成図である。
以下、実施形態の測定値補正装置について説明する。
図1は、実施形態の測定値補正装置及び車両の構成図である。
以下の説明では、磁気検出型の電流センサ(以下、電流センサという。)を用いて、充電中の組電池への入力電流を測定する時を例として説明する。そのため、組電池を充電するために必要な構成及び測定値補正装置以外の構成は、説明を簡単にするために省略する。また、組電池はハイブリッド車や電気自動車等の車両に搭載されているものとする。なお、組電池の放電中においても、適宜本発明の構成を適用することにより、電流センサの補正を精度良く行なうことができる。
車両は、組電池1(電池)、充電器2、モータ3、変換回路4、メインリレー5、電流センサ6、測定値補正回路7、記憶部11及び制御部12を備えて構成される。そして、本発明の特徴は、測定値補正回路7を備えたことである。その他の構成は、従来技術で開示されている構成であり、その制御方法のみが異なるものである。
組電池1は、リチウムイオン電池、鉛電池、ニッカド電池及びニッケル水素電池等の蓄電池を複数直列に接続して構成され、車両を駆動するための高電圧電源として用いられる。そして、組電池1は、高圧側の電流経路L1と正極が接続され、低圧側の電流経路L2と負極が接続され、充電池及びモータ等と接続されている。この状態で充電器2やモータ3等から電流が供給されると、組電池1は充電される。また、この状態でモータ3に電流を供給することで、組電池1は車両の駆動源として用いられる。なお、組電池1を備えた回路は、漏電による他の機器の故障等を避けるために、グランドである車両ボディ等から絶縁されている。また、充電器2及びモータ3から供給される電流の値を電流値Iとする。
充電器2は、車両に交流電流を供給する図示しない充電スタンドに接続される接続部と、AC/DCコンバータと、DC/DCコンバータとを備えて構成される。そして、充電器2は、接続部が充電スタンドに接続されて、充電スタンドから交流電流が供給されると、AC/DCコンバータにより、その交流電流を直流電流に変換し、さらに、DC/DCコンバータで電圧を変換して、組電池1に直流電流を供給する。
モータ3には、例えば、直流電動機及び交流電動機等を採用することができる。そして、組電池1から変換回路4を介して交流電流が供給されることにより、車両の駆動源として使用される。また、モータ3は、車両のブレーキ動作等により回生電流を発生する。そして、モータ3で発生した回生電流(交流電流)は、変換回路4を介して直流電流に変換され、組電池1に供給される。
変換回路4は、公知のDC/ACインバータと、AC/DCコンバータと、DC/DCコンバータとを備えて構成される。そして、変換回路4は、組電池1とモータ3との間で電力の伝送をする際に、適宜その特性を変換するために用いられる。なお、変換回路4の動作については、公知であるので、説明を簡単にするために省略する。
メインリレー5は、例えば、ジャンクションボックス内に備えられているシステムメインリレーである。そして、メインリレー5は、組電池1と変換回路4(充電器2)との間に接続される。また、制御部12からオン信号及びオフ信号が入力されることで、組電池1と、充電器2及びモータ3等の負荷との接続を選択的に切替える。さらに、電流経路L1に過電流が流れたときに、組電池1と負荷との接続を切断するなど、安全装置としての役割も果たしている。なお、本発明の特徴的な構成である測定値補正回路7は、電流経路L1の変換回路4(充電器2)とメインリレー5との間と、電流経路L2との間に接続されているので、測定値補正回路7を追加したことによる回路上の安全性の変化はない。
電流センサ6は、例えば、磁気検出型の電流センサである。この電流センサ6の構成は、図4に示した従来の磁気検出型の電流センサと同じものを採用することができる。そして、制御部12から測定値要求信号が入力されたときに、電流経路L1に流れている電流の電流値Ibを測定し、制御部12に出力する。なお、以下の説明において、磁気検出型の電流センサを例として説明するが、実施形態の構成は、他の電流センサにも適用することができる。また、電流センサ6で測定される電流値Ibについて、必要な場合には、メインリレー5と補正スイッチ8の状態により以下のように表記を区別する。メインリレー5がオン状態であり、補正スイッチ8がオフ状態である場合に電流センサ6で測定される電流値を電流値Ib1(第1の電流値)とし、メインリレー5がオン状態であり、補正スイッチ8がオン状態である場合に電流センサ6で測定される電流値を電流値Ib2(第2の電流値)とする。
測定値補正回路7は、補正スイッチ8、シャント抵抗9及び電圧計10を備えて構成される。この測定値補正回路7は、電流経路L1の変換回路4(充電器2)とメインリレー5との間と、電流経路L2との間に接続される。そして、測定値補正回路7は、制御部12の制御に基づいて、補正スイッチ8がオン状態のときのシャント抵抗9に発生する電圧の電圧値Vr(電圧測定値)を電圧計10で測定する。また、測定した電圧値Vrを制御部12に出力するように構成されている。なお、以下の説明において、シャント抵抗9を用いた構成を例として説明するが、実施形態の構成においては、シャント抵抗を公知のカレントトランスに置き換えても良い。この場合には、補正スイッチ8をスイッチングさせることにより、カレントトランスの2次コイル側にある抵抗Rcに生じる電圧の電圧値Vrを電圧計10で測定し、制御部12に出力すると良い。
補正スイッチ8は、例えば、高耐圧な電界効果トランジスタ等の半導体スイッチまたは電磁リレーを採用することができる。この補正スイッチ8は、シャント抵抗9と、電流経路L1のコンバータ4とメインリレー5との間に接続される。そして、制御部12からオン信号及びオフ信号が入力されると、オン状態及びオフ状態が切替えられる。これにより、補正スイッチ8がオン状態のときに、電流経路L1から電流経路L2にシャント抵抗9を介して電流値Ir(第3の電流値)の電流を流す。逆に、補正スイッチ8がオフ状態のときに、電流経路L1からシャント抵抗9を介して電流経路L2に流れる電流を切断する。なお、シャント抵抗9を、カレントトランスに置き換えた場合、電流値Irを取得するに際して、補正スイッチ8は、制御部12により、スイッチング制御される。
シャント抵抗9は、例えば、小さい抵抗値の抵抗である。このシャント抵抗9は、補正スイッチ8と電流経路L2との間に接続される。そして、補正スイッチ8がオン状態のときに、電流値Irの電流が電流経路L1より供給され、シャント抵抗9に電圧値Vrの電圧が発生することになる。
電圧計10には、公知の電圧計を採用することができる。また、この電圧計10は、電流センサ6の電流検出精度よりも電圧検出精度の良い電圧計10を用いる。そして、制御部12から測定値要求信号が入力されたときに、シャント抵抗9に発生する電圧を測定し、制御部12に出力する。なお、電圧計10は、一定時間ごとに自動的にシャント抵抗9に発生する電圧の電圧値Vrを測定し、制御部12に出力するようにしても良い。
記憶部11は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等を採用することができる。この記憶部11には、OSのプログラムやアプリケーションのプログラムが記憶されている。また、記憶部11には、制御部12の処理に必要な各種データが記憶されている。この各種データには、少なくとも、シャント抵抗9の抵抗値Rsと、測定値補正の繰り返し時間である一定時間tが含まれている。なお、記憶部11は、シャント抵抗9をカレントトランスに置き換えた場合、少なくとも、カレントトランスの1次コイル側の巻数N1と、2次コイル側の巻数N2と、抵抗Rcの抵抗値を記憶する。
制御部12は、例えば、ECU等のワークスペースとしてメモリを搭載するコンピュータを採用することができる。そして、コンバータ4の制御と、メインリレー5及び補正スイッチ8のオン状態及びオフ状態の切替えと、電流センサ6で測定した電流値の取得と、電圧計10で測定した電圧値Vrの取得とを制御する。また、電流センサ6から取得した電流値Ib1及び電流値Ib2、電圧計10から取得した電圧値Vr及び記憶部11に記憶されたシャント抵抗の抵抗値Rsを用いて、電流センサ6で測定される電流値の補正をするための各種演算を行なう。詳しい演算方法については、以下の動作フローを用いて詳しく説明する。
次に、実施形態の電流センサの測定値補正の動作を説明する。
図2は、実施形態の測定値補正のフローチャート1である。図3は、実施形態の測定値補正のフローチャート2である。以下の説明では、電流センサ6の測定値を補正することを前提として説明する。そして、充電器2やモータ3から電流値Iの電流が組電池1に供給されているものとして説明する。また、メインリレー5及び補正スイッチ8は、初めの状態においてオフ状態であることにする。なお、以下の説明では、電圧計10の検出する電圧値Vrに誤差がないものとして説明する。また、本発明の構成は、組電池1からモータ3へ電流を供給するときにも適用することができる。
まず、制御部12は、組電池1が充電を開始するか否かを判断する(S201)。この判断方法は、例えば、充電器2から充電スタンドと接続されたことを知らせる信号が入力されたこと、または、モータ3からブレーキ動作等により回生電流を発生したことを知らせる信号が入力されたこと、さらには、図示しない入力部により、ユーザから充電開始信号が入力されたこと等をトリガとして、制御部12において充電を開始するように決定する。これら以外にも、適宜選択した方法を用いると良い。そして、制御部12は、組電池1の充電を開始することを決定するまでS201を繰り返す。
制御部12は、組電池1の充電を開始することを決定(S201にてYes)すると、メインリレー5にオン信号を出力して、メインリレー5をオン状態にする(S202)。なお、本発明の趣旨とは異なるが、電流センサ6の測定値の補正をしないで組電池1に供給される電流を測定する場合には、この状態を維持する。
次に、制御部12は、電流センサ6の測定値を補正するか否かを判断する(S203)。この判断方法は、例えば、図示しない入力部により、ユーザから電流値補正の要求信号が入力されたこと、または、一定時間tが経過するごとに、制御部12が、電流センサ6の測定値を補正することを決定する等、適宜選択した方法を用いると良い。そして、実施形態においては、電流センサ6の測定値を補正することを前提として説明しているので、制御部12は、電流センサ6の測定値を補正することを決定するまでS203を繰り返すことにしている。
制御部12は、電流センサ6の測定値を補正することを決定(S203にてYes)すると、電流センサ6に測定値要求信号を出力する。そして、電流センサ6は、測定値要求信号が入力されると、電流経路L1に流れる電流を測定し、電流値Ib1を制御部12に出力する(S204)。なお、このとき電流センサ6が測定している電流の実際の電流値は電流値Iである。そして、下記式(1)の関係が成り立つ。
I=Ib1−α (1)
ここで、センサ誤差αは電流センサ6の測定した電流値Ib1に含まれる電流センサ6の測定誤差分である。すなわち、電流値Iの電流を電流センサ6で測定すると、センサ誤差αだけ誤差がでるというものである。なお、センサ誤差αは、残留磁束の影響により、電流値Iの増加に伴い感磁素子42で検出される電圧が大きくなるにしたがって増加する誤差とする。すると、式(1)において、電流値Ib1は、実際の電流値Iよりも大きい値として測定されるので、センサ誤差αを減算して電流値Iと等しくしている。
次に、制御部12は、補正スイッチ8にオン信号を出力する。そして、補正スイッチ8は、オン信号が入力されると、オン状態になる(S205)。これにより、電流経路L1の電流の一部の電流値Irの電流がシャント抵抗9を介して電流経路L2側に流れるようになる。
さらに、制御部12は、電流センサ6に測定値要求信号を出力する。そして、電流センサ6は、測定値要求信号が入力されると、電流経路L1に流れる電流を測定し、電流値Ib2を制御部12に出力する(S206)。なお、このとき電流センサ6が測定している電流の実際の電流値は電流値I−Irである。そして、下記式(2)の関係が成り立つ。
I−Ir=Ib2−α+Δα (2)
ここで、変化量誤差Δαは電流値Irに含まれる電流センサ6の誤差分である。すなわち、電流値Irの電流を電流センサ6で測定すると、変化量誤差Δαだけ誤差がでるというものである。なお、変化量誤差Δαは、残留磁束の影響により、電流値Irの増加に従い、感磁素子42で検出される電圧が大きくなるにしたがって増加する誤差とする。これに従い、式(2)において、左辺でIrは減算されているので、電流値Ib2は、実際の電流値I−Ir−αよりも変化量誤差Δα分だけ小さい値として測定されるので、左辺では、変化量誤差αを加算している。
また、制御部12は、電流値Ib1及び電流値Ib2を取得すると、下記式(3)により、電流値Ib1と電流値Ib2との差分である電流値ΔIbを算出する(S207)。
ΔIb=Ib1−Ib2 (3)
すなわち、電流値ΔIbは、電流値Iを電流センサ6で測定した時の電流値Ib1と、電流値I−Irを電流センサ6で測定した時の電流値Ib2の差分である。なお、後述するが、ΔIb=Ir+Δαであり、電流値ΔIbは、電流センサ6で電流値Irの電流を測定した場合に、測定値として得られる電流値である。すなわち、電流値ΔIbは、電流値Irを測定することによる電流センサ6の誤差分を含む電流センサ6の測定値である。
次に、図3において、制御部12は、電圧計10に測定値要求信号を出力する。そして、電圧計10は、測定値要求信号が入力されると、シャント抵抗9に発生する電圧を測定し、電圧値Vrを制御部12に出力する(S208)。
すると、制御部12は、記憶部11に記憶されているシャント抵抗9の抵抗値Rsを取得する(S209)。
そして、制御部12は、電圧値Vrと抵抗値Rsとを用いて、下記式(4)により、シャント抵抗9に流れる電流値Irを算出する(S210)。
Ir=Vr/Rs (4)
なお、シャント抵抗9をカレントトランスに置き換えた場合には、Ir=(N2/N1)×(Vr/Rc)により、1次コイル側に流れる電流値Irを算出する。
こうして電圧値Vrを用いて算出された電流値Irは、電圧値Vrが電流センサ6よりも精度の高い電圧計10(説明においては、誤差のない電圧計10)で測定されているため、電流値Ib1よりも実際に流れている電流の電流値に対する精度が良い。また、電流値Irは電圧値Vrを用いて算出されるので、その精度は、電圧計10の電圧検出精度に依存する。そして、以下で説明するように、本発明においては、電流値Irを用いて電流センサ6の測定値を補正することになるので、電圧計10の電圧検出精度が高いほど、電流センサ6の測定値の補正を精度よく行うことができる。すなわち、本発明の電流センサ6の測定値を補正する精度は、電圧計10の精度に依存する。この点において、コスト面を鑑みてどのような電圧計10を用いるか選択すると良い。
また、制御部12は、電流値Irと電流値ΔIbとを用いて、下記式(5)により変化量誤差Δαを算出する(S211)。
Δα=ΔIb−Ir (5)
なお、式(5)は、下記のように算出されたものである。
まず、式(1)と式(2)の左辺及び右辺をそれぞれ減算する。
Ir=Ib1−Ib2−Δα (6)
そして、式(3)を代入すると、
Ir=ΔIb−Δα (7)
そして、式(7)を適宜入れ替えると式(5)が得られる。
また、式(7)を展開すると、ΔIb=Ir+Δαということがわかる。すなわち、ΔIbは、電流値Irを電流センサ6で測定した時の、変化量誤差Δαを含む測定値であることがわかる。
次に、制御部12は、電流値ΔIbと電流値Ib1とを用いて、下記式(8)により変化割合βを算出する(S212)。
β=ΔIb/Ib1=(Ir+Δα)/(I+α) (8)
すなわち、変化割合βは、電流値Iに対する電流センサ6のセンサ誤差αを含む測定値である電流値Ib1と、電流値Irに対する電流センサ6の変化量誤差Δαを含む測定値である電流値ΔIbとの比率を表している。
さらに、制御部12は、算出した変化割合βと変化量誤差Δαを用いて、下記式(9)によりセンサ誤差を算出する(S213)。
α=Δα/β (9)
すなわち、電流値Irの電流を測定したときに生じる電流センサ6の誤差分である変化量誤差Δαを、変化割合βで除算することにより、変化量誤差αに基づいて電流値Ib1に含まれるセンサ誤差αを算出している。なお、式(9)は、ΔIb:Ib1=Δα:αから得ることもできる。
そして、制御部12は、算出したセンサ誤差αを用いて、電流センサ6で測定された電流値Ib1を下記式(10)により補正する(S214)。
I′=Ib1−α (10)
これにより、電流センサ6で測定した電流値Ib1を補正して、補正電流値I′を得る。
補正電流値I′を算出すると、制御部12は、補正スイッチ8へオフ信号を出力する。そして、補正スイッチ8は、オフ信号が入力されるとオフ状態となる(S215)。
次に、制御部12は、電流の測定を終了するか否かを判断する(S216)。この判断方法は、例えば、S204〜S215の処理の途中において、充電器2から充電スタンドと接続が切断されたことを知らせる信号の入力、または、モータ3からブレーキ動作等による回生電流の発生がなくなったことを知らせる信号の入力、さらには、図示しない入力部により、ユーザから電流の測定を終了するように指示する信号の入力(以下、電流測定終了信号という。)があったか否かを判断して、電流測定終了信号が入力されていた場合に、制御部12において、電流の測定を終了するように決定する等、適宜選択した方法を用いると良い。なお、S204〜S215の処理の途中において、電流測定終了信号が制御部12に入力された場合、ただちに電流測定を終了するように構成しても良い。
そして、制御部12は、電流の測定を終了することを決定する(S216にてYes)と、補正スイッチをオフ状態にして一連の動作を終了する。なお、メインリレー5の状態に関しては、充電を終了することを指示する信号が制御部12に入力されたときにオフ状態とすれば良い。
また、制御部12は、S204〜S215の間に電流測定終了信号が入力されずに、電流測定を継続することを判断する(S216にてNo)と、記憶部11から記憶されている一定時間tを取得する。そして、制御部12は、一定時間tが経過したか否かを判断する(S217)。その後、一定時間tが経過するまでの間、制御部12はS217を繰り返す(S217にてNo)。なお、制御部12による一定時間tのカウントは、図示しない外部の計時手段を用いても良いし、ECUのクロックをカウントすることで行なっても良い。なお、一定時間tをカウントしている途中に電流測定終了信号が入力されることにより、ただちに電流の測定を終了しても良い。
そして、一定時間tが経過したことを判断すると、制御部12は、S204に戻り電流センサ6の電流値の補正を繰り返す。
以上、具体的な例を挙げながら説明したように、本発明の測定値補正装置は、磁気検出型の電流装置の検出精度よりも、検出精度が高い電圧計10で得られた電圧値Vrを用いて、電流センサ6の測定値を補正する。したがって、電流センサ6の電流検出精度を向上させることができる。
また、本発明の測定値補正装置は、電流センサ6の測定値を補正するときに、シャント抵抗9に発生する電圧を測定し、得られた電圧値Vrを用いて電流センサ6の測定値を補正するようにした。したがって、車両の走行中であり、充電器2及びモータ3等が駆動中であっても、電流センサ6の測定値を補正するごとに電圧値Vrを取得することで、電流センサ6の測定値を補正することができる。
また、本発明の測定値補正装置は、補正スイッチ8とシャント抵抗9と電圧計10とを既存の構成に加えるだけで、電流センサ6の電流検出精度を向上させるようにした。したがって、比較的安価な構成で電流センサ6の測定値を補正することができる。
また、本発明の測定値補正装置は、シャント抵抗9に発生する電圧の電圧値Vrと、シャント抵抗9の抵抗値Rsとを用いて、シャント抵抗9に流れる電流の電流値Irを算出し、その電流値Irを用いて電流センサ6の測定値を補正するようにした。これにより、特に、磁気検出型の電流センサ6を採用した場合には、電流に依存せずに測定値を補正することができるので、電流検出精度を大きく向上させることができる。
以上の説明においては、組電池1の充電中に電流センサ6の測定値を補正することについて説明したが、組電池1の放電中においても、本発明の構成を適用することで電流センサ6の測定値を補正することができる。
図1及び上記の説明においては、電流センサ6を電流経路L1側に設置したが、電流センサ6を電流経路L2側に設置しても良い。この場合にも、実施形態と同じ制御を行なうことにより、電流センサ6の測定値を補正することができる。
また、さらに電流センサ6の電流検出精度を向上させる場合には、シャント抵抗9の付近にサーミスタ等を用いた温度センサを設置する。また、記憶部11にシャント抵抗9の温度特性を記憶しておく。そして、制御部12は、温度センサから得られる温度情報を、シャント抵抗9の温度特性に照らして、その温度情報に対応するシャント抵抗9の抵抗値Rsを取得する。そして、取得した抵抗値Rsで電圧値Vrを除算して、電流値Irを算出する。この電流値Irを用いて、電流センサ6の測定値を補正すると良い。これにより、周囲の温度が変化しても精度良く電流センサ6の測定値を補正することができる。
1 組電池
2 充電器
3 モータ
4 コンバータ
5 メインリレー
6 電流センサ
7 測定値補正回路
8 補正スイッチ
9 シャント抵抗
10 電圧計
11 記憶部
12 制御部
41 磁性材料
42 感磁素子
L1、L2、43 電流経路

Claims (3)

  1. 第1の電流経路と正極が接続され、第2の電流経路と負極が接続された電池の充放電電流を測定する電流センサの測定値を補正する測定値補正装置において、
    前記第1の電流経路と前記第2の電流経路との間に接続された電流検出手段と、
    前記電流検出手段と直列に接続された補正スイッチと、
    前記電流検出手段に発生する電圧を測定する電圧計と、
    前記補正スイッチをオフ状態にして、前記電流センサから第1の電流値を取得し、前記補正スイッチをオン状態にして、前記電流センサから第2の電流値を取得し、かつ、前記電圧計から電圧測定値を取得し、前記第1の電流値と、前記第2の電流値と、前記電圧測定値とに基づいて、前記充放電電流の測定値を補正する制御部と、
    を備えることを特徴とする測定値補正装置。
  2. 前記電流検出手段はシャント抵抗である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の測定値補正装置。
  3. 前記シャント抵抗の抵抗値を記憶した記憶部を備え、
    前記制御部は、
    前記電圧測定値を前記シャント抵抗の抵抗値で除算して、前記シャント抵抗に流れる第3の電流値を算出し、
    前記第1の電流値から前記第2の電流値及び前記第3の電流値を減算して、変化量誤差を算出し、
    前記第1の電流値から前記第2の電流値を減算して、第4の電流値を算出し、
    前記第4の電流値を前記第1の電流値で除算して、変化割合を算出し、
    前記変化量誤差を前記変化割合で除算して、前記電流センサのセンサ誤差を算出し、
    前記第1の電流値から前記センサ誤差を減算して、前記電流センサの測定値を補正することを特徴とする請求項2に記載の測定値補正装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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