JP2013145160A - 電圧試験プラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】試験器が接続状態の電圧試験プラグをテストターミナルに抜き差しすることを阻止できる電圧試験プラグを提供する。
【解決手段】電圧試験プラグ10は、フレーム1と複数の接続端子2で構成している。フレーム1は、前面に端子板11を配置し、後面に絶縁板13を突出している。絶縁板13をテストターミナル80に挿入した状態では、中心接続端子21は、電気装置8rに接続している。中心接続端子21に試験器9のケーブル9wを接続した状態では、中心接続端子21が螺進して、ラック・ピニオン機構によりストップピン131・132・133の先端部を絶縁板13の側面から突出する。そして、試験器9が接続状態の電圧試験プラグ10をテストターミナル80に抜き差しすることを阻止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電圧試験プラグに関する。特に、テストターミナルに接続して、電力用配電盤や継電器盤などの電気装置を保守、又は点検するときに用いられる電圧試験プラグの構造に関する。
例えば、電力用配電盤、継電器盤、又は制御装置などの電気装置を保守、又は点検するときには、電気装置に備わる電圧回路を機能試験することがある。この場合、電気装置と外部電源回路(例えば、電力系統)とが電気接続されたテストターミナルに電圧試験プラグを挿入すると、電気装置と外部電源回路を切り離すことができる。そして、この電圧試験プラグに試験器を接続して、テストターミナルを介して、試験電圧を電気装置の電圧回路に印加できる。
図11は、従来技術による電圧試験プラグの構成を示す図であり、図11(A)は、電圧試験プラグの斜視図、図11(B)は、電圧試験プラグの平面図である。図12は、従来技術による電圧試験プラグ及びテストターミナルの縦断面図であり、図12(A)は、電圧試験プラグをテストターミナルに挿入する前の状態図、図12(B)は、電圧試験プラグをテストターミナルに挿入する途上の状態図、図12(C)は、電圧試験プラグをテストターミナルに完全に挿入した状態図である。
又、図13は、従来技術による短絡金具付き電圧試験プラグの構成を示す図であり、図13(A)は、短絡金具付き電圧試験プラグの斜視分解組立図、図13(B)は、短絡金具付き電圧試験プラグの縦断面図である。
図11又は図12を参照すると、従来技術による電圧試験プラグ70は、箱状のフレーム7と四つの接続端子7tで構成している。図示された電圧試験プラグ70は、四極の電圧試験プラグを例示している。フレーム7は、絶縁性の端子板71と絶縁性のカバー72で構成している。端子板71には、接続端子7tを取り付けている。接続端子7tは、スタッガード(千鳥格子)状に配列されている。カバー72は、端子板71の後面側を覆っている。なお、図12では、下段側の接続端子7tの図示を省略している。
図11又は図12を参照すると、電圧試験プラグ70は、平板状の絶縁板73を更に備えている。絶縁板73は、カバー72の後面側に突出するように配置されている。絶縁板73は、その一方の面(上面)に、4つの帯状の上側電極板73aを取り付けている。これらの上側電極板73aは、略平行に延びるように配置されている。又、絶縁板73は、その他方の面(下面)に、4つの帯状の下側電極板73bを取り付けている。これらの下側電極板73bは、略平行に延びるように配置されている。上側電極板73aと下側電極板73bとは、絶縁板73を間にして相反する面に配置されている。
図11又は図12を参照すると、接続端子7tは、前部端子71tと後部端子72tで構成している。前部端子71tは、導電性を有する棒状のねじ端子71aで構成され、先端部側の外周には雌ねじを形成している。ねじ端子71aは、導電性を有するつまみ71bを先端部側に螺合させている。又、ねじ端子71aは、上側電極板73aの端部を基端部側に固定している(図12参照)。つまみ71bを回して、試験器9から延出するケーブル9wの端末をねじ端子71aに締結すると、試験器9と上側電極板73aを電気接続できる。
図11又は図12を参照すると、後部端子72tは、導電性を有する円筒状のねじ端子72aで構成され、先端部側の外周には雄ねじを形成している。ねじ端子72aは、絶縁部材を介して、ねじ端子71aを保持すると共に、導電性を有するナット部材72bを先端部側に螺合させている。又、ねじ端子72aは、下側電極板73bの端部を基端部側に固定している(図12参照)。つまり、ねじ端子72aと下側電極板73bは、電気的に接続されている。ナット部材72bを回して、図示しないケーブルの端末をねじ端子72aに締結できる。
図12を参照すると、テストターミナル80は、配電盤などの機器100に取り付けられている。テストターミナル80は、内部に空洞を有する箱形のケース81で構成され、絶縁性を有する前面板81fに設けた矩形の開口8kから電圧試験プラグ70(絶縁板73)を挿入できる(図12(A)参照)。
図12を参照すると、ケース81の後面には、端子板81rを配置している。端子板81rには、一組のねじ端子81t・82tを取り付けている。上段のねじ端子81tには、継電器盤などの電気装置8rを電気接続している。下段のねじ端子82tには、外部電源回路8pを電気接続している。
図12を参照すると、テストターミナル80は、一対の対向するベローズ形の第1コンタクト81a・第2コンタクト81bをケース81の内部に備えている。又、テストターミナル80は、一対の圧縮コイルばね82a・82b、及び一対の帯状の導電板83a・83bをケース81の内部に備えている。
図12(A)を参照すると、導電板83aは、ねじ端子81tに端部が接続されると共に、第1コンタクト81aに接続している。そして、第1コンタクト81aの基端部は、導電板83bに導通した分岐導電板83dに接触している。同様に、導電板83bは、ねじ端子82tに端部が接続されると共に、第2コンタクト81bに接続している。そして、第2コンタクト81bの基端部は、導電板83aに導通した分岐導電板83cに接触している。このように、電圧試験プラグ70をテストターミナル80に挿入しない状態では、電気装置8rと外部電源回路8pとが電気接続されている。
図12(A)に示された状態から、図12(B)に示すように、電圧試験プラグ70をテストターミナル80に挿入すると、上側電極板73aを第1コンタクト81aに接続できると共に、下側電極板73bを第2コンタクト81bに接続できる。
図12(B)に示された状態から、図12(C)に示すように、電圧試験プラグ70をテストターミナル80に完全に挿入すると、圧縮コイルばね82aに抗して、第1コンタクト81aの基端部側を変位させ、分岐導電板83dとの接続を切り離すことができる。同時に、圧縮コイルばね82bに抗して、第2コンタクト81bの基端部側を変位させ、分岐導電板83cとの接続を切り離すことができる。つまり、電気装置8rと外部電源回路8pとの接続を切り離すことができる。そして、テストターミナル80を介して、試験器9の試験電圧を電気装置8rの電圧回路に印加できる。
図12(C)に示すように、電圧試験プラグ70をテストターミナル80に完全に挿入した状態では、電気装置8rと外部電源回路8pとの接続が切り離されているので、電気装置8rに電源を供給することが困難である。そこで、図13に示される短絡金具7sを用いれば、電圧試験プラグ70をテストターミナル80に完全に挿入した状態で、電気装置8rと外部電源回路8pを電気接続できる。
図13を参照すると、短絡金具7sは、両端部が屈曲された導電性を有する帯板状の部材で構成されている。短絡金具7sは、ねじ端子71aに嵌合可能なU字状の切り欠き穴を開口した第1舌片71sを一方の端部に備えている。又、短絡金具7sは、ねじ端子72aに嵌合可能なU字状の切り欠き穴を開口した第2舌片72sを他方の端部に備えている。つまみ71bを回して、第1舌片71sをねじ端子71aに接続でき、ナット部材72bを回して、第2舌片72sをねじ端子72aに接続できる。そして、電気装置8rと外部電源回路8pを電気接続できる(図13(B)参照)。
ところで、図12(B)に示されるように、試験器9を電圧試験プラグ70に接続した状態で、電圧試験プラグ70をテストターミナル80に抜き差しする場合がある。この場合、瞬間的に、電気装置8rと外部電源回路8pが接続されると共に、試験器9と外部電源回路8pが接続されることにより、外部電源回路8pが過負荷状態になり、外部電源回路8pに備えたヒューズが切れる、又は電気装置8rが誤動作するなどの不具合を発生させることがある。
このような不具合を解消するため、試験器によって継電器盤などの電気装置を試験するときに、電気装置又は外部電源回路に誤動作又は損傷が生じることのない、電圧試験プラグ及びテストターミナルが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1による電圧試験プラグは、試験器が非接続であることを確認する確認回路を内部に備えている。一方、特許文献1によるテストターミナルは、試験器が接続された電圧試験プラグを阻止又はロックする電気ソレノイドを備えている。これにより、試験器が接続状態の電圧試験プラグをテストターミナルに抜き差しすることを阻止できる。したがって、電気装置又は外部電源回路に誤動作又は損傷が生じることを防止できる。
特開平7−12844号公報
しかし、特許文献1による電圧試験プラグは、試験器が非接続であることを確認する確認回路を内部に備えている。又、特許文献1によるテストターミナルは、電気ソレノイドを備えている。したがって、特許文献1による電圧試験プラグ及びテストターミナルは、構成を複雑にしているという問題がある。
試験器が接続状態の電圧試験プラグをテストターミナルに抜き差しすることを阻止できると共に、構成が簡易な電圧試験プラグが求められている。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、試験器が接続状態の電圧試験プラグをテストターミナルに抜き差しすることを阻止できると共に、構成が簡易な電圧試験プラグを提供することを目的とする。
本発明者は、試験器を電圧試験プラグに接続するために、試験器の端末を中心接続端子に締結すると、中心接続端子の螺旋運動がラック・ピニオン機構によりストップピンの進退運動に変換されることにより、電圧試験プラグの側面にストップピンの先端部が突出して、試験器が接続状態の電圧試験プラグをテストターミナルに抜き差しすることを阻止できることにより、これらの課題を解消できると考え、これに基づいて、以下のような新たな電圧試験プラグを発明するに至った。
(1)本発明による電圧試験プラグは、電気装置に接続した第1ねじ端子、及び外部電源回路に接続した第2ねじ端子を外部に有し、前記第1ねじ端子に接続した第1コンタクト、及びこの第1コンタクトに対向配置され、前記第2ねじ端子に接続した第2コンタクトを内部に有する箱状のテストターミナルに挿入され、前記電気装置を試験するときには、前記第1コンタクトと前記第2コンタクトとの接続が切り離されて、前記第1コンタクト及び前記第1ねじ端子を介して、試験器を前記電気装置に接続可能な電圧試験プラグであって、端子板を一方の面に配置し、前記第1コンタクトと前記第2コンタクトとの間に挿入可能な平板状の絶縁板を他方の面から突出させた箱状のフレームと、外周に雄ねじ部を有し、前記試験器に接続可能な棒状の中心接続端子、この中心接続端子に螺合した導電性を有する筒状のカップリング、及び絶縁部材を介して前記カップリングの周囲を保持する外部接続端子で構成され、前記端子板に配置された一つ以上の接続端子と、を備え、前記絶縁板は、一方の面に形成され、前記第1コンタクトに接触できると共に、前記カップリングの後端部に接続した帯状の第1電極板と、他方の面に形成され、前記第2コンタクトに接触できると共に、前記外部接続端子の後端部に接続した帯状の第2電極板と、基端部にラックを形成し、当該絶縁板を前記テストターミナルに挿入する方向と直交する方向に移動可能に当該絶縁板の内部に保持された一つ以上のストップピンと、を有し、前記中心接続端子は、前部に固定された絶縁性を有するつまみと、後部に形成され、前記ラックと噛み合い可能なピニオンと、を有し、前記つまみを一方の方向に回転して、前記試験器の端末を接続した状態では、一つ以上の前記ストップピンの先端部が前記端子板の側面から突出している。
(2)前記接続端子は、前記端子板の外部に突出するように配置され、前記外部接続端子を保持する絶縁性を有するベゼルを更に有し、前記ベゼルは、測定ピンを挿入可能な第1貫通穴を有し、前記測定ピンを第1貫通穴に挿入した状態では、当該測定ピンの先端部が前記外部接続端子に接触することが好ましい。
(3)前記ベゼルは、導電性を有するボルト部材の軸部が挿入可能な第2貫通穴を更に有し、前記絶縁部材、前記外部接続端子、及び前記カップリングは、前記第2貫通穴と同心上に形成され、前記ボルト部材の軸部と螺合可能な貫通した雌ねじ穴を有し、前記中心接続端子は、前記つまみを他方の方向に回転して、前記試験器の端末を接続困難な状態では、前記ボルト部材の軸部の先端縁が陥没可能な窪みを外周に有し、前記ボルト部材を前記外部接続端子に螺合すると共に、前記窪みに当接して、前記外部接続端子と前記中心接続端子を短絡させることが好ましい。
(4)前記テストターミナルは、前記ストップピンの先端部に係止可能な係合穴を内側面に有することが好ましい。
本発明による電圧試験プラグは、試験器を電圧試験プラグに接続するために、試験器の端末を中心接続端子に締結すると、中心接続端子の螺旋運動がラック・ピニオン機構によりストップピンの進退運動に変換されることにより、絶縁板の側面にストップピンの先端部が突出して、試験器が接続状態の電圧試験プラグをテストターミナルに抜き差しすることを阻止できる。
本発明による電圧試験プラグは、試験器が非接続であることを確認する確認回路を必要とせず、試験器が接続された電圧試験プラグを阻止又はロックする電気ソレノイドを必要としないので、構成が簡易である。
本発明の一実施形態による電圧試験プラグの構成を示す斜視図である。 前記実施形態による電圧試験プラグの構成を示す平面図であり、フレームを横断面で示している。 図2のA−A矢視断面図である。 図2のB−B矢視断面図である。 前記実施形態による電圧試験プラグに備わる接続端子の斜視分解組立図である。 前記実施形態による電圧試験プラグに備わる接続端子の要部を拡大した縦断面図である。 前記実施形態による電圧試験プラグの平面図であり、ストップピンの先端部が絶縁板の側面から突出した状態図である。 図7のA−A矢視断面図であり、電圧試験プラグに備わる接続端子に試験器の端末を接続した状態図である。 前記実施形態による電圧試験プラグの要部を拡大した縦断面図であり。図9(A)は、ストップピンの先端部が絶縁板の側面から突出する前の状態図、図9(B)は、ストップピンの先端部が絶縁板の側面から突出した状態図である。 前記実施形態による電圧試験プラグに適合するテストターミナルの図であり、図10(A)は、テストターミナルの右側面図、図10(B)は、テストターミナルの左側面図である。 従来技術による電圧試験プラグの構成を示す図であり、図11(A)は、電圧試験プラグの斜視図、図11(B)は、電圧試験プラグの平面図である。 従来技術による電圧試験プラグ及びテストターミナルの縦断面図であり、図12(A)は、電圧試験プラグをテストターミナルに挿入する前の状態図、図12(B)は、電圧試験プラグをテストターミナルに挿入する途上の状態図、図12(C)は、電圧試験プラグをテストターミナルに完全に挿入した状態図である。 従来技術による短絡金具付き電圧試験プラグの構成を示す図であり、図13(A)は、短絡金具付き電圧試験プラグの斜視分解組立図、図13(B)は、短絡金具付き電圧試験プラグの縦断面図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[電圧試験プラグの構成]
最初に、本発明の一実施形態による電圧試験プラグの構成を説明する。図1は、本発明の一実施形態による電圧試験プラグの構成を示す斜視図である。図2は、前記実施形態による電圧試験プラグの構成を示す平面図であり、フレームを横断面で示している。図3は、図2のA−A矢視断面図である。図4は、図2のB−B矢視断面図である。
図5は、前記実施形態による電圧試験プラグに備わる接続端子の斜視分解組立図である。図6は、前記実施形態による電圧試験プラグに備わる接続端子の要部を拡大した縦断面図である。なお、従来技術で説明した符号と同じ符号を付した構成品は、その作用を同じとするので、以下では説明を割愛する場合がある。
図1から図3を参照すると、本発明の一実施形態による電圧試験プラグ10は、箱状のフレーム1と四つの接続端子2で構成している。図示された電圧試験プラグ10は、四極の電圧試験プラグを例示している。フレーム1は、絶縁性のカバー12の前面に絶縁性の端子板11を取り付けている。端子板11には、接続端子2を取り付けている。接続端子2は、一列に配置されている。
図1から図3を参照すると、電圧試験プラグ10は、平板状の絶縁板13を更に備えている。絶縁板13は、カバー12の後面側に突出するように配置されている。絶縁板13は、その一方の面(上面)に、4つの帯状の第1電極板13aを取り付けている。これらの第1電極板13aは、略平行に延びるように配置されている。又、絶縁板13は、その他方の面(下面)に、4つの帯状の第2電極板13bを取り付けている。これらの第2電極板13bは、略平行に延びるように配置されている。第1電極板13aと第2電極板13bとは、絶縁板13を間にして相反する面に配置されている。
図1又は図2を参照して、テストターミナル80の前部に設けた開口8kに絶縁板13を挿入すると、第1コンタクト81aと第2コンタクト81bの接続を切り離して、第1電極板13aを第1コンタクト81aに接続できる(図12(C)参照)。そして、電気装置8rを第1電極板13aに接続できる(図12(C)参照)。
又、図1又は図2を参照して、テストターミナル80の前部に設けた開口8kに絶縁板13を挿入すると、第1コンタクト81aと第2コンタクト81bの接続を切り離して、第2電極板13bを第2コンタクト81bに接続できる(図12(C)参照)。そして、外部電源回路8pを第2電極板13bに接続できる(図12(C)参照)。
図3又は図5及び図6を参照すると、接続端子2は、棒状の中心接続端子21、筒状のカップリング22、及び筒状の外部接続端子23で構成している。中心接続端子21は、先端部側の外周に雄ねじ部211を形成し、絶縁性を有するつまみ21aを先端部に固定している。カップリング22は、雌ねじ部221を中心部に有し(図5参照)、中心接続端子21と螺合している。又、カップリング22の後端部には、第1電極板13aの端部を固定している。つまみ71bを回して、試験器9から延出するケーブル9wの端末を中心接続端子21に締結すると、試験器9と第1電極板13aを電気接続できる(図1参照)。
図3又は図5及び図6を参照すると、外部接続端子23は、絶縁部材23aを介してカップリング22の周囲を保持している。なお、絶縁部材23aと外部接続端子23は、適宜な結合手段を用いて一体化している。又、外部接続端子23の後端部には、第2電極板13bの端部を固定している。
図3又は図5及び図6を参照すると、接続端子2は、絶縁性を有するベゼル24を更に備えている。ベゼル24は、四角の筒状に形成され、内部に外部接続端子23を圧入して、外部接続端子23を保持できる。
図2又は図4を参照すると、絶縁板13は、ストップピン131・132・133を内部に保持している。これらのストップピン131・132・133は、テストターミナル80に挿入する方向と直交する方向に移動可能に保持されている(図1参照)。又、これらのストップピン131・132・133は、ラック13rを基端部に形成している(図9参照)。
一方、図3から図5を参照すると、中心接続端子21は、ラック13rと噛み合い可能なピニオン21pを後部に形成している。つまみ21aを把持して、一方の方向(右ねじが進行する方向)に回転すると、ピニオン21pの回転運動がストップピン131・132・133の直線運動に変換されて、ストップピン131・132・133の先端部を絶縁板13の側面から突出できる。
図3又は図5及び図6を参照すると、ベゼル24は、第1貫通穴241を上壁に開口している。図示しない測定ピンを第1貫通穴241に挿入すると、外部接続端子23に接触でき、外部接続端子23→第2電極板13b→第2コンタクト81b→導電板83b→ねじ端子82tの経路を経て(図12(C)参照)、前記測定ピンを外部電源回路8pに接続できる。そして、前記測定ピンを用いて、外部電源回路8pの電圧などを測定できる。
図3又は図5及び図6を参照すると、ベゼル24は、第2貫通穴242を上壁に開口している。第2貫通穴242には、導電性を有するボルト部材3の軸部3aを挿入できる(図5参照)。
又、図5及び図6を参照すると、外部接続端子23、絶縁部材23a、及びカップリング22は、ボルト部材3の軸部3aと螺合可能な貫通した雌ねじ穴232を形成している。雌ねじ穴232は、外部接続端子23、絶縁部材23a、及びカップリング22を組み立てて、一体化したときに加工され、第2貫通穴242と同心上に配置されている(図6参照)。そして、ボルト部材3の頭部3bを回転すると、軸部3aを雌ねじ穴232に螺合できる(図6参照)。
図5を参照すると、中心接続端子21は、ボルト部材3の軸部3aの先端縁が陥没可能な窪み212を外周に形成している。つまみ21aを他方の方向(右ねじが後退する方向)に回転して、試験器9の端末を中心接続端子21に接続困難な状態では(図1参照)、ボルト部材3の軸部3aの先端縁を窪み212に陥没できる。そして、ボルト部材3で中心接続端子21と外部接続端子23を導通(短絡)できる。
[電圧試験プラグの作用]
次に、実施形態による電圧試験プラグ10の構成品を補足しながら、電圧試験プラグ10の作用及び効果を説明する。図7は、前記実施形態による電圧試験プラグの平面図であり、ストップピンの先端部が絶縁板の側面から突出した状態図である。図8は、図7のA−A矢視断面図であり、電圧試験プラグに備わる接続端子に試験器の端末を接続した状態図である。
図9は、前記実施形態による電圧試験プラグの要部を拡大した縦断面図であり。図9(A)は、ストップピンの先端部が絶縁板の側面から突出する前の状態図、図9(B)は、ストップピンの先端部が絶縁板の側面から突出した状態図である。
図10は、前記実施形態による電圧試験プラグに適合するテストターミナルの図であり、図10(A)は、テストターミナルの右側面図、図10(B)は、テストターミナルの左側面図である。
図1を参照して、試験器9のケーブル9wの端末を圧着したU字型の圧着端子9tを中心接続端子21の外周方向から挿入し、つまみ21aを時計方向に回転すると、中心接続端子21が螺進して、絶縁ワッシャ2wとつまみ21aの間に圧着端子9tを挟持でき、試験器9と中心接続端子21を電気接続できる(図8参照)。なお、つまみ21aの基端部には、導電部材が圧入されている。
図8に示すように、試験器9が接続された電圧試験プラグ10がテストターミナルに挿入された状態では(図12(C)参照)、中心接続端子21→カップリング22→第1電極板13a→第1コンタクト81a→導電板83a→ねじ端子81tの経路を経て(図12(C)参照)、試験器9を電気装置8rに接続している。そして、試験電圧を電気装置8rの電圧回路に印加できる。
図3に示された状態から、試験器9のケーブル9wを接続するために、中心接続端子21を螺進させると、中心接続端子21の後部に形成されたピニオン21pとストップピン131・132・133に形成したラック13rが噛み合っているので、これらのストップピン131・132・133の先端部を絶縁板13の側面から突出できる(図7又は図9(B)参照)。
図7又は図8に示された電圧試験プラグ10は、絶縁板13の側面からストップピン131・132・133の先端部が突出しているので、テストターミナル80の前部に設けた開口8kに挿入することは困難である(図1参照)。
又、図10を参照して、テストターミナル80には、ストップピン131・132・133の先端部が係合する係止穴831・832・833をそれらの側面板の内側から外側に向けて開口しておくこと好ましく、図7又は図8に示された電圧試験プラグ10をテストターミナル80から引き出すことが阻止できる(図12(C)参照)。
このように、実施形態による電圧試験プラグ10は、試験器9を電圧試験プラグ10に接続するために、試験器9のケーブル9wの端末を中心接続端子21に締結すると、中心接続端子21の螺旋運動がラック・ピニオン機構によりストップピン131・132・133の進退運動に変換されることにより、絶縁板13の側面にストップピン131・132・133の先端部が突出して、試験器9が接続状態の電圧試験プラグ10をテストターミナル80に抜き差しすることを阻止できる。
図8に示された状態から、つまみ21aを反時計方向に回転すると、中心接続端子21が後進するので、圧着端子9tを中心接続端子21から取り外すことができる(図1参照)。又、中心接続端子21の後進に連動して、ストップピン131・132・133の先端が絶縁板13の側面から後退するので(図2又は図9(A)参照)、電圧試験プラグ10をテストターミナル80から取り外すことができる。
図1又は図2を参照して、実施形態による電圧試験プラグ10をテストターミナル80に挿入した状態で、外部電源回路8pを測定したい場合は、図3又は図6に示されるように、中心接続端子21を後退させて試験器9の接続を切り離し、図示しない測定ピンを第1貫通穴241に挿入すると、外部接続端子23に測定ピンの先端部を接触でき、外部電源回路8pの電圧などを測定できる。
又、図1又は図2を参照して、実施形態による電圧試験プラグ10をテストターミナル80に挿入した状態で、中心接続端子21と外部接続端子23とを短絡させたい場合には、つまり、電気装置8rと外部電源回路8pを接続したい場合は、接続端子2にボルト部材3を締結することで、中心接続端子21と外部接続端子23とを短絡できる。この場合、中心接続端子21が後退しているので、試験器9のケーブル9wを接続することが防止される。
図3又は図6を参照すると、外部電源回路8pに接続した外部接続端子23は、その端面が絶縁性を有するベゼル24の端面から奥に位置しているので、人体(指)などが外部接続端子23に接触することを防止できる。
本発明は、試験器が接続状態の電圧試験プラグをテストターミナルに抜き差しするなどのヒューマンエラーを阻止できると共に、構成が簡易な電圧試験プラグを提供きる。
1 フレーム
2 接続端子
8p 外部電源回路
8r 電気装置
9 試験器
10 電圧試験プラグ
11 端子板
13 絶縁板
13a 第1電極板
13b 第2電極板
13r ラック
21 中心接続端子
21a つまみ
21p ピニオン
22 カップリング
23 外部接続端子
23a 絶縁部材
80 テストターミナル
81a 第1コンタクト
81b 第2コンタクト
81t 第1ねじ端子
82t 第2ねじ端子
131・132・133 ストップピン
211 雄ねじ部

Claims (4)

  1. 電気装置に接続した第1ねじ端子、及び外部電源回路に接続した第2ねじ端子を外部に有し、前記第1ねじ端子に接続した第1コンタクト、及びこの第1コンタクトに対向配置され、前記第2ねじ端子に接続した第2コンタクトを内部に有する箱状のテストターミナルに挿入され、前記電気装置を試験するときには、前記第1コンタクトと前記第2コンタクトとの接続が切り離されて、前記第1コンタクト及び前記第1ねじ端子を介して、試験器を前記電気装置に接続可能な電圧試験プラグであって、
    端子板を一方の面に配置し、前記第1コンタクトと前記第2コンタクトとの間に挿入可能な平板状の絶縁板を他方の面から突出させた箱状のフレームと、
    外周に雄ねじ部を有し、前記試験器に接続可能な棒状の中心接続端子、この中心接続端子に螺合した導電性を有する筒状のカップリング、及び絶縁部材を介して前記カップリングの周囲を保持する外部接続端子で構成され、前記端子板に配置された一つ以上の接続端子と、を備え、
    前記絶縁板は、
    一方の面に形成され、前記第1コンタクトに接触できると共に、前記カップリングの後端部に接続した帯状の第1電極板と、
    他方の面に形成され、前記第2コンタクトに接触できると共に、前記外部接続端子の後端部に接続した帯状の第2電極板と、
    基端部にラックを形成し、当該絶縁板を前記テストターミナルに挿入する方向と直交する方向に移動可能に当該絶縁板の内部に保持された一つ以上のストップピンと、を有し、
    前記中心接続端子は、
    前部に固定された絶縁性を有するつまみと、
    後部に形成され、前記ラックと噛み合い可能なピニオンと、を有し、
    前記つまみを一方の方向に回転して、前記試験器の端末を接続した状態では、一つ以上の前記ストップピンの先端部が前記端子板の側面から突出している電圧試験プラグ。
  2. 前記接続端子は、前記端子板の外部に突出するように配置され、前記外部接続端子を保持する絶縁性を有するベゼルを更に有し、
    前記ベゼルは、測定ピンを挿入可能な第1貫通穴を有し、
    前記測定ピンを第1貫通穴に挿入した状態では、当該測定ピンの先端部が前記外部接続端子に接触する請求項1記載の電圧試験プラグ。
  3. 前記ベゼルは、導電性を有するボルト部材の軸部が挿入可能な第2貫通穴を更に有し、
    前記外部接続端子、前記絶縁部材、及び前記カップリングは、前記第2貫通穴と同心上に形成され、前記ボルト部材の軸部と螺合可能な貫通した雌ねじ穴を有し、
    前記中心接続端子は、前記つまみを他方の方向に回転して、前記試験器の端末を接続困難な状態では、前記ボルト部材の軸部の先端縁が陥没可能な窪みを外周に有し、
    前記ボルト部材を前記外部接続端子に螺合すると共に、前記窪みに当接して、前記外部接続端子と前記中心接続端子を短絡させる請求項2記載の電圧試験プラグ。
  4. 前記テストターミナルは、前記ストップピンの先端部に係止可能な係合穴を内側面に有する請求項1から3のいずれかに記載の電圧試験プラグ。
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