JP2013144569A - 器具消毒用の使い捨て消毒パッド包装体 - Google Patents
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Abstract
【課題】消毒作業を素早く簡単に行うことができる器具消毒用の使い捨て消毒パッド包装体を提供する。
【解決手段】医療器具等の器具を消毒するための器具消毒用の使い捨て消毒パッド包装体1であって、開口部を有する容器本体11と、消毒液が含浸され、容器本体11に収容された消毒パッド13と、該容器本体11の開口部を密封すべく開口縁部にヒートシールされた蓋体12とを備え、蓋体12の内面と消毒パッド13との間には、少なくとも消毒パッド13の周縁部において隙間Sが形成され、器具の先端部を容器内に挿入して消毒する際に消毒パッド13を容器内に保持するパッド保持手段16を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】医療器具等の器具を消毒するための器具消毒用の使い捨て消毒パッド包装体1であって、開口部を有する容器本体11と、消毒液が含浸され、容器本体11に収容された消毒パッド13と、該容器本体11の開口部を密封すべく開口縁部にヒートシールされた蓋体12とを備え、蓋体12の内面と消毒パッド13との間には、少なくとも消毒パッド13の周縁部において隙間Sが形成され、器具の先端部を容器内に挿入して消毒する際に消毒パッド13を容器内に保持するパッド保持手段16を備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、医療器具等の器具を消毒するのに適した使い捨て消毒パッド包装体に関する。
従来、医療器具を簡易的に消毒する際には、例えば消毒液を付けたガーゼを予め容器に多数収容しておき、そこから使用の都度ガーゼをピンセット等で取り出して、そのガーゼで医療器具を拭くようにして消毒していた。しかしながら予め消毒液を含浸させたガーゼを用意して容器に収容しておくという準備作業が必要である。これに対して、下記特許文献1乃至3では、消毒液を含浸した消毒綿等を一つずつ個別包装しておき、使用の都度開封して消毒綿等を取り出して使用することも提案されているが、この場合でも、容器から消毒綿等を取り出して消毒しなければならず、依然として作業が面倒であった。
それゆえに本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、消毒作業を素早く簡単に行うことができる器具消毒用の使い捨て消毒パッド包装体を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る器具消毒用の使い捨て消毒パッド包装体は、医療器具等の器具を消毒するための器具消毒用の使い捨て消毒パッド包装体であって、開口部を有する容器本体と、消毒液が含浸され、容器本体に収容された消毒パッドと、該容器本体の開口部を密封すべく開口縁部にヒートシールされた蓋体とを備え、蓋体の内面と消毒パッドとの間には、少なくとも消毒パッドの周縁部において隙間が形成され、器具の先端部を容器内に挿入して消毒する際に消毒パッドを容器内に保持するパッド保持手段を備えていることを特徴とする。尚、パッド保持手段は、容器本体側に備えられていても蓋体側に備えられていてもよい。また、容器本体に消毒パッドが接着剤によって接着された構成としてもよく、その場合にはその接着剤がパッド保持手段を構成する。
該構成の器具消毒用の使い捨て消毒パッド包装体にあっては、消毒パッドがパッド保持手段によって容器内に保持されるので、消毒パッドを容器から取り出すことなく、器具の先端部を容器内に挿入して消毒することができる。そして、容器本体の開口縁部にヒートシールされた蓋体によって開口部が閉塞され密封されているが、少なくとも消毒パッドの周縁部において蓋体の内面との間に隙間が形成されているので、蓋体をヒートシールする際の熱によって消毒パッドの消毒液が蒸発するということが防止される。
特に、消毒パッドの上面全体が蓋体の内面から下方に所定距離離間していることが好ましく、ヒートシール時における消毒液の蒸発をより一層確実に防止できる。
また、パッド保持手段として、消毒パッドを係止する係止部が容器本体に形成されていることが好ましい。容器本体に係止部を形成すると蓋体側に特殊な構造を採用する必要がないので、蓋体の強度を高めることが容易となり、蓋体の破損を防止しやすくなる。
また、開封後に容器本体の開口部に残る蓋体の残部がパッド保持手段を構成することも好ましい。この場合には容器本体側に消毒パッドを保持するための構造を設ける必要がなくなり、特に消毒パッドを容器本体に収容する工程が容易になる。
また、消毒パッドに器具の先端部を挿入可能な挿通部が形成されていることが好ましい。消毒パッドによって消毒できる器具の領域が長くなり、また効率良く消毒することができる。
特に、挿通部が消毒パッドを貫通するように形成され、消毒パッドが容器本体の底部から所定距離開口部側に離間した位置に収容されていることが好ましい。挿通部が消毒パッドを貫通していることで消毒パッドの厚さ全体を使って消毒することができる。更に、消毒パッドが容器本体の底部から浮いた状態にあると、器具の先端部を消毒パッドから突出させるようにして消毒できるので、消毒可能な器具の領域を更に拡大することができる。
以上のように、本発明に係る器具消毒用の使い捨て消毒パッド包装体にあっては、器具の先端部を容器内に挿入して消毒することができるので、消毒作業を素早く簡単に行うことができる。
以下、本発明の一実施形態に係る器具消毒用の使い捨て消毒パッド包装体について図1及び図2を参酌しつつ説明する。図1に示す器具消毒用の使い捨て消毒パッド包装体1は、上方に開口する開口部10を有する容器本体11と、該容器本体11の開口部10を密封する蓋体12とからなる容器に、器具2を消毒するための消毒パッド13が収容されたものである。
容器本体11は、有底円筒状のものであって、例えば、開口部10の直径が数十mm程度で深さが数十mm程度の大きさのものである。容器本体11の上端部には外側に向けて略水平に突出したフランジ部14が全周に亘って形成されている。また、容器本体11の側壁部15の上端部には、内側に向けて円弧状に突出した係止用凸部16が一体的に形成されている。該係止用凸部16は全周に形成されており、従って係止用凸部16は環状であり、フランジ部14の内側に連続して形成されている。該係止用凸部16は、収容された消毒パッド13が容器本体11から上方に離脱することを阻止すべく消毒パッド13を上側から係止する係止部を構成している。容器本体11はプラスチックシートをシート成形することにより形成されているが、射出成形により形成されていてもよい。尚、係止用凸部16を一体的に形成したが、別体に形成したものを接着等により固定してもよい。
蓋体12は、単層又は多層のフィルムからなり、容器本体11のフランジ部14の上面に剥離可能にヒートシールされている。容器本体11のフランジ部14の上面は開口部10の開口縁部であり、従って、蓋体12がフランジ部14の上面に全周に亘ってヒートシールされることにより容器本体11の開口部10が閉塞され、容器は密封状態となる。該蓋体12を容器本体11にヒートシールするためには少なくとも蓋体12の内面を容器本体11とヒートシール可能な合成樹脂から構成する。尚、蓋体12の周縁部の一部には摘み部20が形成されており、該摘み部20が容器本体11のフランジ部14から外側にはみ出すことで、該摘み部20を摘んで容易に開封することができる。
消毒パッド13は、消毒液を吸収保持可能なものであればよく、例えば多孔質体、より具体的にはスポンジや脱脂綿等により形成されていて、各種の消毒液が含浸されている。該消毒パッド13は、容器本体11の形状に合わせて円柱状に形成されている。消毒パッド13は容器本体11の側壁部15よりも若干大きく形成されており、従って、消毒パッド13は中心側に圧縮された状態で容器本体11に収容され、側壁部15の内面に密着している。また、消毒パッド13は容器本体11の係止用凸部16の下側に収容されていてその上面が係止用凸部16によって係止されている。具体的には、消毒パッド13は容器本体11の底部17と係止用凸部16との間に収容されており、底部17と係止用凸部16によって上下から若干圧縮されるように狭持された状態で収容されている。尚、容器本体11の側壁部15に係止用凸部16が形成されているので、消毒パッド13を容器本体11に収容する際には、消毒パッド13が弾性変形しながら容器本体11の係止用凸部16を下方に乗り越えていくことになる。消毒パッド13の上面は平坦面であるので、収容状態においては消毒パッド13の上面全体が蓋体12の内面から所定距離下方に離間した状態となり、消毒パッド13の上面と蓋体12の内面との間には所定の隙間Sが形成されている。上述のように蓋体12は容器本体11のフランジ部14にヒートシールされているが、消毒パッド13の上面特にフランジ部14の近傍である周縁部が蓋体12の内面から下方に離間しているので、ヒートシールの熱によって消毒液が蒸発することを防止できる。特に消毒パッド13の上面全体が蓋体12の内面から下方に離間しているので、消毒液の蒸発が確実に防止できる。
尚、消毒パッド13の下面も平坦面であって容器本体11の底部17の内面も平坦面である。従って、容器本体11の底部17に消毒パッド13が隙間Sをあけることなく載置されているが、消毒パッド13の下面の中央部に凹部を形成するなどして、例えば消毒パッド13の下面の中央部が局所的に容器本体11の底部17から上方に離間して底部17との間に凹部に対応した空間部を形成してもよい。
また、消毒パッド13の中央部には上下に貫通する挿通部としての切り込み30が形成されている。該切り込み30は平面視においてマイナス状であってもプラス状(十字状)であっても放射状であってもよくその形状は任意である。何れにしても、切り込み30は、図2のように消毒対象である器具2の先端部2aが挿入できるように形成されている。
以上のように構成された器具消毒用の使い捨て消毒パッド包装体1においては、消毒パッド13がその保有弾性を利用して圧縮状態で容器本体11に圧入されて容器本体11の側壁部15に密着している。係止用凸部16が側壁部15の上端部に位置しているので、係止用凸部16が側壁部15の上下方向中途部に位置している場合に比して消毒パッド13の高さ寸法を確保しやすくなると同時に、係止用凸部16の高さ寸法を利用して消毒パッド13の上面と蓋体12の内面との間に係止用凸部16の高さ寸法に対応した隙間Sを自動的に形成することができる。
そして、使用前の状態では蓋体12によって開口部10が閉塞されて密封状態にあり、消毒パッド13は外気から完全に遮断された状態にある。使用に際しては図2の二点鎖線のように蓋体12を容器本体11から剥がすようにして開封し、容器本体11の開口部10を上方に開放させる。容器開封後、例えば容器を一方の手で把持したままで他方の手で器具2を持ち、その器具2の先端部2aを容器本体11の開口部10から容器内に挿入して、図2のように器具2の先端部2aを消毒パッド13の切り込み30に挿入させる。そして、例えばこの状態で器具2の先端部2aを上下動させたり回転させたりして消毒する。消毒パッド13が容器本体11の側壁部15に密着しているので、側壁部15との間の摩擦抵抗によって消毒作業時において消毒パッド13は安定した状態にある。しかも、消毒パッド13が容器本体11の底部17と係止用凸部16との間に上下に狭持されているので、消毒作業中に消毒パッド13が上下にぐらつくということもなく、消毒作業を容易に行うことができる。
そして所望の消毒作業が終了すると器具2の先端部2aを消毒パッド13から上方に引き抜くことになるが、その際、消毒パッド13が容器本体11の係止用凸部16に係止されているので、器具2の上方への引き抜き動作に伴って消毒パッド13が器具2と共に容器本体11から抜け出るということがない。このように消毒パッド13を容器から取り出すことなく器具2の先端部2aを容器内に挿入して消毒することができるので、容易に且つ素早く消毒作業を行うことができる。従って、舌圧子やピンセット、メス等の主として棒状の医療器具2を簡易的に素早く消毒することができる。例えば、オートクレーブ等で殺菌処理した医療器具2を実際に使用する直前に再度簡易的に消毒する場合に効果的である。また本格的な消毒が必要とされない器具2の消毒にも適している。
使用後の消毒パッド13は容器本体11と共に廃棄処分することができる。蓋体12は容器本体11から完全に剥がしてもよいが、図2の二点鎖線のようにその一部を容器本体11から剥離せずに接着させたままで消毒してもよい。その場合には蓋体12も容器本体11と一緒に廃棄することができる。何れにしても使い捨て消毒パッド包装体1は使い切りタイプであるので衛生的である。
尚、本実施形態では消毒パッド13を容器本体11の底部17に載置するようにして収容していたが、消毒パッド13を容器本体11の底部17から所定距離上方に浮かせるようにして収容してもよい。消毒パッド13を容器本体11の底部17から所定距離上方に離間した位置に収容配置する構成は種々あるが、例えば、図3のように、容器本体11の側壁部15の内面における上下方向中途部に段差部18を設け、該段差部18に消毒パッド13の下面周縁部が載置するように構成すると共に、段差部18よりも下方の容器本体11を小径部とするなど小型化して該段差部18よりも下側に空間部Vを形成する構成とすることができる。即ち、容器本体11の底部17と消毒パッド13の下面との間に空間部Vを形成するようにすると、図4のように消毒パッド13の切り込み30に挿通させた器具2の先端部2aが消毒パッド13を下方に貫通し、該器具2の先端側の所定領域が消毒パッド13よりも下方に突出した状態となる。従って、器具2が消毒パッド13に接触する領域、ストロークが長くなり、器具2の消毒可能領域を拡大することができる。また、段差部18に消毒パッド13を載置する構成であるので、容器本体11とは別に嵩上げするための別途の部材も不要であり、また、フラットな段差部18で消毒パッド13を支持するので消毒パッド13が柔軟なものであっても段差部18でしっかりと支えることができる。更に段差部18と係止用凸部16との間に消毒パッド13が押し込められて段差部18と係止用凸部16で消毒パッド13が上下に狭持された状態にあると、消毒作業時に消毒パッド13が安定する。尚、消毒パッド13の厚さよりも空間部Vの上下方向の寸法が長くなっているので、消毒パッド13の体積が小さくて済む。但し、両者の寸法関係が逆であっても無論よい。また図3及び図4のように容器本体11を全体として縦長に構成することも好ましい。
更に、消毒パッド13の形状や収容状態の態様についても種々の変更が可能である。例えば、図5のように消毒パッド13を半球状を有する形状に形成してもよい。具体的には、図5の消毒パッド13は、半球状(ドーム状)の本体部31と、該本体部31の下端部周縁に周設された薄肉環状の鍔部32とを有している。消毒パッド13の鍔部32は、予め成形によって所定厚さに形成してもよく、成形後に上下方向(厚さ方向)に例えば加熱しながら圧縮して所定厚さに形成してもよく、また、容器本体11に収容する際に上下方向に押圧しながら係止用凸部16の下方に押し込むように挿入することで所定厚さにしてもよい。
該消毒パッド13の鍔部32の上側には補強板40が設けられている。該補強板40は薄肉のプラスチック板であって、ドーナツ状に形成されていてその内側を消毒パッド13の本体部31が挿通している。該補強板40は、消毒パッド13の鍔部32の上面にヒートシールや接着剤等によって接着されていてもよく、また接着されていなくてもよい。補強板40を消毒パッド13の鍔部32にヒートシールする場合には、そのヒートシール後に消毒液を消毒パッド13に含浸させることが好ましい。何れにしても補強板40は消毒パッド13の鍔部32と容器本体11の係止用凸部16との間に位置し、消毒パッド13の鍔部32は補強板40を介して容器本体11の係止用凸部16に係止される。尚、係止用凸部16は容器本体11の側壁部15の下部領域に形成されている。消毒パッド13を容器本体11に収容する際には、消毒パッド13と共に補強板40を容器本体11の係止用凸部16を下方に乗り越えるようにして収容して容器本体11の底部17に消毒パッド13を載置した状態とする。従って、係止用凸部16は円弧状であることが好ましい。
このように消毒パッド13が半球状の本体部31を有する場合には本体部31の周囲に大きな環状の隙間Sが形成されることになり、蓋体12との離間距離も十分に確保でき、ヒートシールの際の熱による消毒液の蒸発を確実に防止することができる。尚、本体部31の頂上部31aが蓋体12の内面から下方に離間しているが、本体部31の頂上部31a及びその付近のみが蓋体12の内面に接触する収容状態としてもよい。
そして、図6に示す使用状態では、消毒パッド13の本体部31に形成された切り込み30に器具2の先端部2aを挿通させて消毒することができる。消毒パッド13の鍔部32が薄肉であっても補強板40が設けられているので消毒時に消毒パッド13が安定し、また器具2を上方に引き抜く際にも確実に係止用凸部16に係止されて容器内に留まることになる。
尚、係止用凸部16の高さについても任意であって、消毒パッド13が容器本体11から上方に抜け出ないようにすればよく、従って、図7のように比較的高い位置に係止用凸部16を形成してもよい。但し、図5のように係止用凸部16と補強板40との間の距離は狭い方が、消毒時に消毒パッド13の上下動が抑制されるため好ましい。
また、図3に示したのと同様に、図8のように消毒パッド13を段差部18に載置してその下方に空間部Vを形成するようにしてもよい。この場合、段差部18が鍔部32のみを下側から支持する構成とするよりも、図8のように段差部18が本体部31の下面周縁部も支持するように構成することが好ましい。図9のように器具2の先端部2aを消毒パッド13に挿通させて消毒作業を行う際に消毒パッド13がより一層安定する。但し、容器本体11に段差部18を設けるのではなく、係止用凸部16と同様の凸部を係止用凸部16の下方に形成して、その凸部の上側に消毒パッド13を載置するようにしてもよい。その場合には補強板40を消毒パッド13の鍔部32の下側にも配置することが好ましい。
尚、切り込み30を消毒パッド13の中央部に形成したが、その位置は任意であって中央部から周縁側にオフセットした位置に形成してもよい。また、切り込み30の個数も2個以上であってもよい。更には、切り込み30を上下方向に形成したが、斜めに形成してもよい。また、切り込み30に代えて図10のように挿通部として貫通孔33を消毒パッド13に形成してもよい。この貫通孔33は一箇所でも複数箇所でもよく、斜めに形成してもよい。また貫通孔33を複数形成する場合には孔径を異なるようにしてもよい。尚、切り込み30と貫通孔33の双方を形成してもよく、上下に貫通しない切り込み30や孔を挿通部として設けてもよい。
更に、図11のように消毒パッド13の上面中央部35が蓋体12の内面に接触する一方、該消毒パッド13の上面周縁部34は蓋体12の内面から所定距離下方に離間して、消毒パッド13の上面周縁部34と蓋体12の内面との間に環状の隙間Sを形成するようにしてもよい。このように消毒パッド13の上面周縁部34と蓋体12の内面との間に隙間Sを全周に亘って形成する場合、その隙間Sの幅Aは例えば5mm以上、隙間Sの高さCは3mm以上設けるようにすることが好ましい。尚、容器本体11のフランジ部14の幅Bは3〜5mmとし、隙間Sの幅A以下とすることが好ましい。使い捨ての構成であるため、容器本体11のフランジ部14は可及的に小さくしてゴミとなる量を削減することが好ましい。
また、容器本体11の係止用凸部16を環状に形成していたが、周方向に間隔をおいて形成してもよい。図5等のように消毒パッド13に鍔部32を設ける場合にはその鍔部32も全周ではなく一部に形成してもよい。更に、容器本体11の側壁部15に係止用凸部16を形成したが、逆に係止用凹部を係止部として形成し、その係止用凹部に消毒パッド13が係止するようにしてもよい。
また、容器本体11の側壁部15に消毒パッド13を密着させる構成の場合には、容器本体11の側壁部15の内面の少なくとも一部を粗面とすることも好ましい。このように側壁部15に粗面領域を形成した場合には、該粗面領域が容器内に消毒パッド13を保持するためのパッド保持手段として機能する。
更に、開封後に容器本体11の開口部10に残る蓋体12の残部をパッド保持手段として、蓋体12の残部で消毒パッド13を容器内に保持するようにしてもよい。例えば、図12のように、蓋体12の中央部に器具2の先端部2aが挿通可能なサイズの挿通孔21を形成しておき、該挿通孔21を塞ぐように開封片22を蓋体12の外面(上面)に剥離可能に接着しておく。この場合、蓋体12は容器本体11のフランジ部14に剥離不能にヒートシールしてもよい。そして、使用に際して開封片22を蓋体12から剥離して挿通孔21を開口させ、該挿通孔21から器具2の先端部2aを容器内に挿入して消毒する。開封片22を蓋体12から剥離しても容器本体11のフランジ部14には蓋体12が残っているので、該蓋体12によって消毒パッド13が容器から抜け出すことが防止される。そして、消毒後はそのまま廃棄処分することができる。尚、図12のように消毒パッド13の上面中央部35と蓋体12との間の上下の隙間Sに比して、消毒パッド13の上面周縁部34と蓋体12との間の上下の隙間Sを大きくして、ヒートシールの熱から消毒パッド13を保護するようにしてもよい。また、図11のように消毒パッド13の上面周縁部34を一段下げて平坦状とする他、図12のように消毒パッド13の上面周縁部34を斜め下方に面取りするようにカットして隙間Sを形成してもよい。
また更に、図13のように蓋体12の内面に内フィルム23を接着しておき、該内フィルム23で挿通孔21を内側から塞ぐようにしてもよい。該内フィルム23は例えば先端部2aが尖った器具2あるいは鋭利な器具2によって破断可能であって、その器具2の先端部2aで内フィルム23を突き破ったりカットしたりして開封する。尚、図13のように容器本体11の側壁部15に段差部を設けることなく消毒パッド13を容器本体11の底部17から所定距離上方に浮かすようにしてもよい。この場合、消毒パッド13を容器本体11に圧入することで側壁部15で消毒パッド13を密着保持させる。上述したように側壁部15に粗面領域を形成することも好ましく、また、側壁部15を下側に向かってテーパ状に小さくするようにして側壁部15の中途部に消毒パッド13が止まるようにしてもよい。このようにすれば小さい体積の消毒パッド13で効率良く消毒することができる。
尚、容器本体11にフランジ部14を形成したがフランジ部14を省略してもよく、その場合には容器本体11の開口縁部である上端面に蓋体12をヒートシールする。また、容器本体11は円筒状には限られず、楕円形の筒状や、四角形等の多角形筒状であってもよい。
更に、消毒パッド13の切り込み30等の挿通部を省略してもよく、例えば、器具2の先端部2aを消毒パッド13の上面に押し付けて器具2の先端部2aで消毒パッド13を弾性変形させながら消毒するようにしてもよい。
1 使い捨て消毒パッド包装体
2 器具
2a 先端部
10 開口部
11 容器本体
12 蓋体
13 消毒パッド
14 フランジ部
15 側壁部
16 係止用凸部(係止部)
17 底部
18 段差部
20 摘み部
21 挿通孔
22 開封片
23 内フィルム
30 切り込み(挿通部)
31 本体部
31a 頂上部
32 鍔部
33 貫通孔(挿通部)
34 上面周縁部
35 上面中央部
40 補強板
S 隙間
V 空間部
2 器具
2a 先端部
10 開口部
11 容器本体
12 蓋体
13 消毒パッド
14 フランジ部
15 側壁部
16 係止用凸部(係止部)
17 底部
18 段差部
20 摘み部
21 挿通孔
22 開封片
23 内フィルム
30 切り込み(挿通部)
31 本体部
31a 頂上部
32 鍔部
33 貫通孔(挿通部)
34 上面周縁部
35 上面中央部
40 補強板
S 隙間
V 空間部
Claims (6)
- 医療器具等の器具を消毒するための器具消毒用の使い捨て消毒パッド包装体であって、
開口部を有する容器本体と、消毒液が含浸され、容器本体に収容された消毒パッドと、該容器本体の開口部を密封すべく開口縁部にヒートシールされた蓋体とを備え、蓋体の内面と消毒パッドとの間には、少なくとも消毒パッドの周縁部において隙間が形成され、器具の先端部を容器内に挿入して消毒する際に消毒パッドを容器内に保持するパッド保持手段を備えていることを特徴とする器具消毒用の使い捨て消毒パッド包装体。 - 消毒パッドの上面全体が蓋体の内面から下方に所定距離離間している請求項1記載の器具消毒用の使い捨て消毒パッド包装体。
- パッド保持手段として、消毒パッドを係止する係止部が容器本体に形成されている請求項1又は2記載の器具消毒用の使い捨て消毒パッド包装体。
- 開封後に容器本体の開口部に残る蓋体の残部がパッド保持手段を構成する請求項1又は2記載の器具消毒用の使い捨て消毒パッド包装体。
- 消毒パッドに器具の先端部を挿入可能な挿通部が形成されている請求項1乃至4の何れかに記載の器具消毒用の使い捨て消毒パッド包装体。
- 挿通部は消毒パッドを貫通するように形成され、消毒パッドは容器本体の底部から所定距離開口部側に離間した位置に収容されている請求項5記載の器具消毒用の使い捨て消毒パッド包装体。
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2012
- 2012-01-16 JP JP2012006604A patent/JP2013144569A/ja active Pending
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