JP2013143974A - 角度調節機構及びシートリクライニング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量化、小型化及び低コスト化が容易な角度調節機構を提供する。
【解決手段】角度調節機構を、周縁部に噛合歯Aが設けられた第二菊座プレート10と、周縁部に噛合歯Bが設けられた第一菊座プレート20と、第二部材取付用ブラケット60と、第二カム凸部41と第一カム開口部41を周縁部に有するカムプレート40と、操作軸32と、第一カム凸部51を周縁部に有するケース50とで構成した。ケース50の内部に主要部品を収容するとともに、ケース50の開口端部に第一菊座プレート20を固定した。操作軸32によってカムプレート40を回動させた際に、第二カム凸部41が第一菊座プレート20の第二カム開口部21に作用すると同時に、第一カム凸部51が第一カム開口部42に作用するようにすることで、カムプレート40が軸方向に移動し、第二菊座プレート10の噛合歯Aと第一菊座プレート20の噛合歯Bの噛み合いと離反が行えるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、一の部材と他の部材との間に介在され、一の部材に対する他の部材の回動角度を多段階で調節可能とする角度調節機構と、該角度調節機構を採用したシートリクライニング装置に関する。
車両用シートなどにおいて、シートボトムに対するシートバックの傾斜角度を調節できるようにするためのシートリクライニング装置としては、特許文献1〜3に記載されたものが知られている。この種のシートリクライニング装置は、内周面に複数の内向き噛合歯が形成された円筒状の周壁部を有する内向きラチェット部材(例えば、引用文献1の図1において符号130で表わされる部材)と、内向きラチェット部材における前記周壁部の内側に配されて前記内向き噛合歯に噛み合うための外向き噛合歯を外端部に有するスライド部材(例えば、引用文献1の図1において符号140で表わされる部材)と、内向きラチェット部材における前記周壁部の内側に配されてスライド部材を内向きラチェットの径方向に案内するためのベース部材(例えば、引用文献1の図1において符号100で表わされる部材)と、内向きラチェットにおける前記周壁部の内側中心部に配されてスライド部材を内向きラチェットの径方向外向きに押し出す回転カム部材(例えば、引用文献1の図1において符号170で表わされる部材)とを備えている。以下においては、この種のシートリクライニング装置を「内向きラチェットタイプのシートリクライニング装置」と呼ぶ。
内向きラチェットタイプのシートリクライニング装置では、回転カム部材がスライド部材を外方に押し出して、スライド部材の外向き噛合歯が内向きラチェット部材の内向き噛合歯に噛み合った状態にあっては、内向きラチェット部材とベース部材とが相対的に回動することができないロック状態となり、シートボトムに対してシートバックを回動させることができない状態となる。一方、回転カム部材が回転してスライド部材が内方にスライドすると、スライド部材の外向き噛合歯と内向きラチェット部材の内向き噛合歯との噛み合いが外れたロック解除状態となり、シートボトムに対してシートバックを回動させることができる状態(シートバックの傾斜角度を調節できる状態)となる。回転カム部材の操作は、通常、シートボトムの脇に備え付けられたレバーなどを操作することにより行われる。内向きラチェットタイプのシートリクライニング装置は、簡単な操作でシートバックの傾斜角度を多段階で調節可能とするものではあったが、以下のような欠点を有していた。
すなわち、内向きラチェットタイプのシートリクライニング装置は、ロック状態において、内向きラチェット部材の内向き噛合歯とスライド部材の外向き噛合歯とが、内向きラチェット部材における前記周壁部の内周面の全周部に亘って噛み合うのではなく、前記周壁部の内周面の特定区間のみで局所的に噛み合う構造になっていた。また、内向きラチェットタイプのシートリクライニング装置は、ロック状態においてシートバックにかかった荷重が、スライド部材における一方の側面とベース部材におけるスライド部材の案内溝の一方の壁面との接触部分に局所的にかかる構造となっていた。このため、内向きラチェットタイプのシートリクライニング装置において、内向きラチェット部材とスライド部材とのロック力を維持するためには、あるいは内向きラチェット部材やスライド部材やベース部材の強度を確保するためには、これらの部材を厚くしたり、これらの部材を形成する素材として特殊な硬い金属を採用したりする必要があった。したがって、シートリクライニング装置の軽量化や小型化が困難になるだけでなく、特殊なプレス加工でなければこれらの部材を加工することができず、結果としてシートリクライニング装置の製造コストが増大するおそれもあった。
特開2004−105360号公報 特開2008−178532号公報 特開2011−105123号公報
本発明は、上記課題を解決するものであり、それを構成する各部材を特殊な硬い金属などで形成することなく薄くすることができ、かつ、そのロック力を維持するとともに、各部材の強度を確保することもでき、軽量化、小型化及び低コスト化も容易な角度調節機構を提供するものである。また、この角度調節機構を採用したシートリクライニング装置を提供することも本発明の目的である。
上記課題は、
それぞれ第二部材と第一部材に連結されて互いに向かい合う第二菊座プレートと第一菊座プレートの噛み合いと離反によって回転の連結と分断を切り替えるクラッチ機構を用いた角度調節機構であって、
第二部材側を向く面に嵌合壁部を有し、該面の周縁部(縁だけでなく縁の付近も含まれる。以下同じ。)に噛合歯Aが設けられた第二菊座プレートと、
第二カム開口部を周縁部に有するとともに、取付用開口部を中央部に有し、第一部材側を向く面の噛合歯Aに対向する箇所に噛合歯Bが設けられた第一菊座プレートと、
周縁部に設けられた複数の嵌合凸部が前記嵌合壁部に嵌合されることにより第二菊座プレートに組み合わされ、第二部材側を向く面が第二取付座となって第一菊座プレートの取付用開口部を通じて第二部材に取り付けられる第二部材取付用ブラケットと、
第二カム凸部と第一カム開口部を周縁部に有するとともに、第二菊座プレートに作用する引離爪を有し、第二菊座プレートを軸方向に移動させるカムプレートと、
カムプレートの中央部に連結された操作軸と、
第一カム凸部を周縁部に有し、第一部材側を向く面が第一取付座となって第一部材に取り付けられたケースと、
で構成され、
該ケースの第二部材側の開口端部に第一菊座プレートを被せた状態で固定することにより中空結合体を形成して、第二取付座と第一取付座の間隔が一定に保たれるようにするとともに、ケースの内部に主要部品を収容し、
操作軸が回動操作されてカムプレートが回動する際に、第二カム凸部が第二カム開口部に作用すると同時に、第一カム凸部が第一カム開口部に作用することで、カムプレートが軸方向に移動し、第二菊座プレートの噛合歯Aと第一菊座プレートの噛合歯Bの噛み合い(ロック)と離反(ロック解除)が行われるようにしたことを特徴とする角度調節機構
を提供することによって解決される。
ここで、「第二カム凸部」、「第二カム開口部」、「第一カム凸部」、「第一カム開口部」という用語は、説明の便宜上用いたものであり、「第二カム凸部」と「第二カム開口部」とを逆転させた構成、又は「第一カム凸部」と「第一カム開口部」とを逆転させた構成も、本発明の技術的範囲に含まれるものとする。
本発明の角度調節機構は、高強度と軽量化を目指すものであり、第二菊座プレートの周縁部に設けられた噛合歯Aと第一菊座プレートの周縁部に設けられた噛合歯Bとが、第二菊座プレート及び第一菊座プレートの周縁部における一部の区間のみで噛み合うのではなく、全区間(全周部)の広い範囲で噛み合うので、個々の噛合歯A及び噛合歯Bにかかる荷重を分散することができる。このため、第二菊座プレートや第一菊座プレートを特殊な硬い金属などで形成しなくても、あるいは第二菊座プレートや第一菊座プレートを厚くしなくても、ロック力(噛合力)を維持するとともに、第二菊座プレートや第一菊座プレートの強度を確保することが可能になる。したがって、角度調節機構の軽量化、小型化及び低コスト化も容易となる。
また、本発明の角度調節機構においては、第二部材取付用ブラケットの周縁部に設けた複数の嵌合凸部が第二菊座プレートの嵌合壁部に嵌合されるようにしたので、噛合歯Aと噛合歯Bとが噛み合ったロック状態において第二部材や第一部材にかかった荷重は、第二部材取付用ブラケットにおける前記複数の嵌合凸部の側面(長い展開長を有する部分)に分散してかかるようになる。このため、第二菊座プレートや第二部材取付用ブラケットなどを特殊な硬い金属などで形成しなくても、あるいは第二菊座プレートや第二部材取付用ブラケットを厚くしなくても、第二菊座プレートや第二部材取付用ブラケットの強度を確保することが可能になる。したがって、角度調節機構のさらなる軽量化、小型化及び低コスト化も容易となる。
さらに、本発明の角度調節機構においては、操作軸に該操作軸を回動操作するための操作レバーが設けられ、操作レバーに操作力が加えられなくなった際に操作レバーを初期位置まで復帰させて第二菊座プレートと第一菊座プレートが自動的に噛み合うように操作軸又は操作レバーを付勢する自動ロック用付勢手段を設けることも好ましい。これにより、角度調節を行いたいときだけ操作レバーに操作力を加えればよくなり、操作をより簡易なものとすることができる。自動ロック用付勢手段には、操作軸の端部に外嵌したコイルバネ(トーションバネ)を採用すると、構造を簡素にできるため好ましい。この場合、コイルバネの一端部は、操作軸に固定し、コイルバネの他端部は、第一部材に固定する。
以上で述べた本発明の角度調節機構は、リンク機構などを介することにより、角度調節以外の用途(例えば、各種シートの高さ調節など)にも採用することができる。
以上のように、本発明は強度に優れた構造であり、それを構成する各部材を特殊な硬い金属などで形成することなく薄くすることができ、かつ、そのロック力を維持するとともに、各部材の強度を確保することもでき、軽量化、小型化及び低コスト化も容易な角度調節機構を提供することが可能になる。したがって、特殊ではない一般的なプレス加工により各部材を加工することも可能になり、角度調節機構の製造コストを抑えることもできる。また、この角度調節機構を採用したシートリクライニング装置を提供することも可能になる。
本発明の角度調節機構を各部材に分解した状態を示した斜視図である。 本発明の角度調節機構を側方から見た状態を示した側面図である。 本発明の角度調節機構におけるP−P断面(図2)を示した断面図である。 本発明の角度調節機構(ロック状態)におけるQ−Q断面(図2)を示した断面図である。 本発明の角度調節機構(ロック解除状態)におけるQ−Q断面(図2)を示した断面図である。 本発明の角度調節機構をロック状態からロック解除状態へ切り替えている様子を示す説明図である。
[本発明の角度調節機構の概要]
本発明の角度調節機構の好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。図1は、本発明の角度調節機構を各部材に分解した状態を示した斜視図である。図2は、本発明の角度調節機構を側方から見た状態を示した側面図である。図3は、本発明の角度調節機構におけるP−P断面(図2)を示した断面図である。図4は、本発明の角度調節機構(ロック状態)におけるQ−Q断面(図2)を示した断面図である。図5は、本発明の角度調節機構(ロック解除状態)におけるQ−Q断面(図2)を示した断面図である。図6は、本発明の角度調節機構をロック状態からロック解除状態へ切り替えている様子を示す説明図である。図6(A)は、第二菊座プレートと第一菊座プレートとがロック状態にあるとき、図6(B)は、図6(A)に示す状態からカムプレートが回動し、第一カムと第二カムが接触した状態にあるとき、図6(C)は、図6(B)に示す状態からカムプレートが回動しロック解除状態にあるとき、図6(D)は、図6(C)に示す状態から第二部材を所定位置に回転させたロック前の状態を示している。
以下においては、本発明の角度調節機構を車両用のシートリクライニング装置に採用した場合を例に挙げて説明するが、本発明の角度調節機構の用途は、これに限定されない。本実施態様の角度調節機構において、第二部材100は、車両用シートのシートバックフレーム(角度調節対象)であり、第一部材200は、当該車両用シートのシートボトムフレームである。
本実施態様の角度調節機構は、図1に示すように、第二部材100と第一部材200との間に介在されて、第一部材200に対する第二部材100の傾斜角度を多段階で調節可能とする。この角度調節機構は、第二菊座プレート10と、第一菊座プレート20と、カムプレート40と、ケース50と、第二部材取付用ブラケット60と、自動ロック用付勢手段70と、操作手段30とで構成されている。これらの各部材は、中心線L上に配されており、第一部材100、第一菊座プレート20及びケース50を除く部材は、中心線L回りに回動できる構造となっている。
[第二菊座プレート]
第二菊座プレート10は、第二部材100側に突出した複数の噛合歯Aが第二部材100側を向く面αの周縁部における全周部に亘って所定ピッチで形成された円盤となっている。第二菊座プレート10の中央部には、カムプレート40の面γに設けられた引離爪43を嵌め込むための嵌込用開口部13が設けられている。また、第二菊座プレート10の面αには、第二部材取付用ブラケット60の周縁部に歯車状に設けられた複数の嵌合凸部61を嵌合するための嵌合壁部11が設けられている。さらに、第二菊座プレート10の周縁部には、後述する第二カム凸部41を通すための切欠部12を設けている。第二菊座プレート10は、普通鋼板材で、一般的なプレス加工を施すことで成形できる。第二菊座プレート10の板厚は、既に述べた理由で、従来の角度調節機構における第二菊座プレート10に相当する部材よりも薄くできる。具体的に、第二菊座プレート10の板厚は、通常、1.2〜3.2mmとされ、本実施態様の角度調節機構においては、1.6mmとしている。第二菊座プレート10の直径も特に限定されないが、小さすぎると、ロック状態となったときのロック力を大きくしにくくなるし、大きくしすぎると、角度調節機構の小型化が困難になる。このため、第二菊座プレート10の直径は、通常、60〜90mmとされ、本実施態様の角度調節機構においては、80mmとしている。
[第一菊座プレート]
第一菊座プレート20は、第一部材200側に突出した複数の噛合歯Bが第一部材200側を向く面βの周縁部における全周部に亘って所定ピッチで形成された円盤となっている。第一菊座プレート20の中央部には、第二部材取付用ブラケット60における第二部材100側を向く面(第二取付座)を第二部材100に取り付けて固定するための取付用開口部22が設けられている。第一菊座プレート20の周縁部には、後述する第一カム凸部41を嵌入して作用させるための第二カム開口部21を切欠状に設けている。第二カム開口部21は、第二カム凸部41に対応する箇所に設けられている。第一菊座プレート20の素材、加工方法、板厚、直径などは、既に述べた第二菊座プレート10と同様であるため、説明を割愛する。
[ケース]
ケース50は、図示省略の溶接により、その面δ(第一取付座)側を第一部材200に対して回動できない状態で固定される。ケース50の中央部には、後述する操作手段30の操作軸32を挿入するための貫通孔が設けられている。ケース50の周縁には、第二部材100側に突出するスリーブ部を形成している。このスリーブ部の先端縁には、図3〜5に示すように、カシメなどにより第一菊座プレート20がケース50に対して回動できないよう一体的に固定され、ケース50は、中空結合体を形成する。この中空結合体の内部には、カムプレート40、第二菊座プレート10、第一菊座プレート20及び第二部材取付用ブラケット60などの主要部品が収容される。このうち、カムプレート40、第二菊座プレート10及び第二部材取付用ブラケット60は、ケース50に対して中心線L回りに回動可能な状態となっている。
ケース50の面δ側には、後述するカムプレート40の第一カム開口部42に嵌入して作用させるための複数の第一カム凸部51を放射線上に設けている。第一カム凸部51は、できるだけケース50の周縁部に近い場所に設けると好ましい。これにより、ケース50に対してカムプレート40がぐらつかないようにするだけでなく、噛合歯に近づけることが可能になる。第一カム凸部51は、第二菊座プレート10を受ける受け面51a(図6)の総面積を確保して必要な強度を発揮させるため、通常、3〜8個を設ける。本実施態様の角度調節機構においては、その側端面が傾斜カム面とされた6個の第一カム凸部51を設けている。第一カム凸部51は、図6(B)〜(D)に示すように、カムプレート40に設けられた第一カム開口部42の内側を案内され、各第一カム凸部51の傾斜カム面により、カムプレート40を中心線L方向にスライドさせるものとなっている。
[カムプレート]
カムプレート40は、図1に示すように円盤状に形成されており、中央部には操作軸32の角形端部に嵌合する貫通孔が設けられている。該貫通孔の脇には、引離爪43を設けている。この引離爪43は、カムプレート40が第一菊座プレート20から離反する側に移動する際に第二菊座プレート10を保持し、第二菊座プレート10と一体となって軸方向(中心線L方向)にスライドする機能を有している。ただし、引離爪43は回動を規制しないため、第二菊座プレート10は、カムプレート40から独立して回動することができる。カムプレート40の周縁部近傍における第一カム凸部51に対応する箇所には、複数の第一カム開口部42を円弧状に設けている。また、カムプレート40の面γ側の周縁部には、複数の第二カム凸部41が放射線上に設けられている。第二カム凸部41は、第一カム凸部51と同様の理由で、カムプレート40の周縁部に近い場所に設けると好ましい。第二カム凸部41は、通常3〜6個設ける。本実施態様の角度調節機構においては、その側端面が傾斜カム面とされた3個の第二カム凸部41を設けている。各第二カム凸部41は、図6に示すように、第一菊座プレート20に設けられた第二カム開口部21の内側を案内され、各第二カム凸部41の傾斜カム面により、第二菊座プレート10を図示下方向にスライドさせるものとなっている。
[第二部材取付用ブラケット]
第二部材取付用ブラケット60は、図1に示すように、その外周部から外方に突出する複数の台形状の嵌合凸部61が前記外周部の全周部に亘って繰り返し形成された歯車状の円盤となっている。第二部材取付用ブラケット60の第一部材200側は、第二菊座プレート10の嵌合壁部11に嵌合される。第二菊座プレート10は、第二部材取付用ブラケット60に対して中心線L方向にスライドできる。嵌合凸部61の厚さと嵌合壁部11の高さは、第二菊座プレート10が第一部材200側の限界位置まで移動したときでも(ロック解除状態となっても)、嵌合凸部61が嵌合壁部11に嵌合された状態を維持する(第二部材取付用ブラケット60が嵌合壁部11から抜けきらない)ように噛合歯の高さより十分に高く設定している。すなわち、第二菊座プレート10は、第二部材取付用ブラケット60に対して相対的に回動できない構造となっている。一方、第二部材取付用ブラケット60の第二部材100側の面(第二取付座)は、図示省略の溶接などにより、第二部材100に対して回動できない状態で固定される。このため、第二部材100は、第二菊座プレート10及び第二部材取付用ブラケット60と一体的に回動するようになっている。
嵌合凸部61の個数は、なるべく多くすると好ましい。これにより、ロック状態において第二部材100(シートバック)にかかる大きなトルクに対しても、加えられる力を分散して変形が生じないように接触総面積を確保する。本実施態様の角度調節機構において、嵌合凸部61は、12個としている。
[操作手段]
操作手段30は、操作力の負荷を加えるための操作レバー(図示省略)と、操作レバーに固定された操作軸32とで構成している。操作軸32の一端部(操作レバーとは反対側の端部)は、その一端部に設けられたカムプレートスライド部33でカムプレート40に対して連結されている。カムプレートスライド部33の断面形状は四角形となっており、カムプレート40の中央部に設けられた四角形状のカム孔に遊合され、操作軸32が回動するとカムプレート40も回動するようになっている。本実施態様の角度調節機構のように、シートリクライニング装置に用いる場合には、操作レバーは、通常、シートボトムフレームとなる第一部材200の外方に固定される。操作レバーを操作すると、操作軸32が回動し、カムプレート40が中心線L回りに回動する。操作軸32における第二部材100側の端部には、図3に示すように、コイルバネ(トーションバネ)からなる自動ロック用付勢手段70を外嵌している。この自動ロック用付勢手段70は、操作レバー31に操作力の負荷が加えられなくなった際に、操作レバー31を初期位置まで復帰させて第二菊座プレート10と第一菊座プレート20とが自動的にロック状態となるように操作軸32を付勢する。
[角度調節機構の動作]
続いて、本実施態様の角度調節機構の動作について説明する。図6(A)に示すように、カムプレート40が、上方向へスライドしてケース50の第一カム凸部51によって第二部材100側に押し付けられ、第二菊座プレート10と第一菊座プレート20とが接触している状態にあっては、噛合歯Aと噛合歯Bとが互いに噛み合い、第二菊座プレート10と第一菊座プレート20とが相対的に回動できないロック状態となっている(図3、図4)。尚、操作手段30の操作レバー31は、初期位置(通常、操作レバー31の先端が前方を向く倒伏位置)となっている。
図6(A)に示したロック状態から、操作手段30の操作レバー31をロック解除方向(通常、操作レバー31の先端が上向きとなる起立方向)に操作すると、図6(B)に示すようにカムプレート40が回転して第二カム凸部41と第一菊座プレート20の第二カム開口部21が作用し、第二菊座プレート10は、引離爪43(図4,5を参照)によって第一菊座プレート20から引き離されながら、カムプレート40とともに傾斜カム面に沿って第一部材200側へスライドする。このとき、第一カムと第二カムは同時に作用し、互いの作用を阻害しない構造となっている。
操作レバー31をロック解除方向へさらに操作し、カムプレート40を第一部材200側へスライドさせると、図6(C)に示すように、第一菊座プレート20に第二カム凸部41が乗り上げて、これ以降調節機構は、第二菊座プレート10の噛合歯Aと第一菊座プレート20の噛合歯Bとの噛み合いが外れてロック解除状態となり、第二部材100と第一部材200はフリーになる。この状態から第二部材100を回転させると図6(D)に示すように、第二部材100と第二菊座プレート10が一体的に回動し角度調節を行うことができる。
第二部材100の角度調節を終えると、操作手段30の操作レバー31から手を離す。上述したように、本実施態様の角度調節機構においては、自動ロック用付勢手段70(図3参照)を設けているので、操作レバー31に操作力の負荷が加えられなくなると、操作レバー31は自動的に初期位置まで復帰される。したがって、角度調節機構を構成する各部材は、図6(C)の状態から図6(A)の状態へと、今まで述べたのは逆の工程をたどりながら、図6(A)の状態へと復帰する。ただし、この場合には第二カム凸部41と第二カム開口部21、及び第一カム凸部51と第一カム開口部42の関係が逆になる。図6(A)の状態に復帰すると、第二菊座プレート10の噛合歯Aと第一菊座部レート20の噛合歯Bとが互いに噛み合ったロック状態となっており、再び、第一部材200に対して第二部材100を回動させることができない状態となっている。
以上のロック構造を採用することにより、第二取付座(第二部材取付用ブラケット60の第二部材100側の面)と第一取付座(ケース50の第一部材200側の面)の間隔をより薄く一定に保つことができ、限られた厚みの中であってもロック及びロック解除を容易に行うことができるため、小型化及び軽量化に適している。
10 第二菊座プレート
11 嵌合壁部
12 切欠部
13 開口部
20 第一菊座プレート
21 第二カム開口部
22 開口部
30 操作手段
32 操作軸
33 カムプレートスライド部
40 カムプレート
41 第二カム凸部
41b 第二カム作用開始点
41c 第二カム作用終了点
42 第一カム開口部
43 引離爪
50 ケース
51 第一カム凸部
51a 受け面
51b 第一カム作用開始点
51c 第一カム作用終了点
60 第二部材取付用ブラケット
61 嵌合凸部
70 自動ロック用付勢手段
100 シートバックフレーム(第二部材)
200 シートボトムフレーム(第一部材)
A 噛合歯
B 噛合歯

Claims (3)

  1. それぞれ第二部材と第一部材に連結されて互いに向かい合う第二菊座プレートと第一菊座プレートの噛み合いと離反によって回転の連結と分断を切り替えるクラッチ機構を用いた角度調節機構であって、
    第二部材側を向く面に嵌合壁部を有し、該面の周縁部に噛合歯Aが設けられた第二菊座プレートと、
    第二カム開口部を周縁部に有するとともに、取付用開口部を中央部に有し、第一部材側を向く面の噛合歯Aに対向する箇所に噛合歯Bが設けられた第一菊座プレートと、
    周縁部に設けられた複数の嵌合凸部が前記嵌合壁部に嵌合されることにより第二菊座プレートに組み合わされ、第二部材側を向く面が第二取付座となって第一菊座プレートの取付用開口部を通じて第二部材に取り付けられる第二部材取付用ブラケットと、
    第二カム凸部と第一カム開口部を周縁部に有するとともに、第二菊座プレートに作用する引離爪を有し、第二菊座プレートを軸方向に移動させるカムプレートと、
    カムプレートの中央部に連結された操作軸と、
    第一カム凸部を周縁部に有し、第一部材側を向く面が第一取付座となって第一部材に取り付けられたケースと、
    で構成され、
    該ケースの第二部材側の開口端部に第一菊座プレートを被せた状態で固定することにより中空結合体を形成して、第二取付座と第一取付座の間隔が一定に保たれるようにするとともに、ケースの内部に主要部品を収容し、
    操作軸が回動操作されてカムプレートが回動する際に、第二カム凸部が第二カム開口部に作用すると同時に、第一カム凸部が第一カム開口部に作用することで、カムプレートが軸方向に移動し、第二菊座プレートの噛合歯Aと第一菊座プレートの噛合歯Bの噛み合いと離反が行われるようにしたことを特徴とする角度調節機構。
  2. 操作軸に該操作軸を回動操作するための操作レバーが設けられ、
    操作レバーに操作力が加えられなくなった際に操作レバーを初期位置まで復帰させて第二菊座プレートと第一菊座プレートが自動的に噛み合うように操作軸又は操作レバーを付勢する自動ロック用付勢手段を設けた請求項1記載の角度調節機構。
  3. 請求項1又は2記載の角度調節機構を備えたシートリクライニング装置。
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