JP2013142966A - タッチパネル用電極基材、タッチパネル及び画像表示装置 - Google Patents

タッチパネル用電極基材、タッチパネル及び画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、ディスプレイパネルの画素の周期的配列との干渉によるもあれを生じないタッチパネル用電極基材と、これを用いたタッチパネルを提供する。
【解決手段】透明基材1の片面に反射防止機能を有し、他方の面に多数の開口領域を画成する導電体メッシュ2と、を有するタッチパネル用電極基材5であって、前記反射防止機能は、反射防止用の微細凹凸3が形成されて成り、前記微細凹凸は、可視光の波長帯域の真空中に於ける最小波長をλMIN、該微細凹凸の最凸部に於ける周期をPMAXとしたときに、PMAX≦λMINなる関係を有し、且つ該微細凹凸をその凹凸方向と直交する面で切断したと仮定したときの断面内に於ける透明基材の材料部分の断面積占有率が、前記微細凹凸の最凸部から最凹部に行くに従って連続的に漸次増加して行き最凹部に於いて1となる凹凸であるタッチパネル用電極基材を用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、タッチパネル用電極基材と、これを用いたタッチパネル及び画像表示装置に関する。特に、周期的な画素配列を有するディスプレイパネルに適用したときに、画素の配列周期との干渉によるモアレを生じないタッチパネル用電極基材と反射防止フィルムを備えたタッチパネル及び画像表示装置に関する。
近年、各種電子機器の入力装置としてタッチパネルが普及してきている。タッチパネルは抵抗膜方式など各種方式のものが実用化されており、なかでも最近注目されているのは、マルチタッチ(多点同時入力)が可能な静電容量方式のタッチパネルである。
タッチパネルは、一般的には、タッチパネル用電極基材として、ガラス板やポリエチレンテレフタレートフィルム等からなる透明基材に、ITO(インジウム錫酸化物)薄膜からなる透明導電膜を形成したものが使用されている(特許文献1)。
ただ、ITO薄膜からなる透明導電膜は、インジウムというレアメタル(希土類元素)が使用される為に高価である点、及び、抵抗(表面抵抗率)がタッチパネルの大面積化を図るには高抵抗である点で、低コスト化及び大画面化への要求に対応し難い。
そこで、ITO薄膜の透明導電膜に代えて、図1の断面図で示すタッチパネル用電極基材5のように、透明基材1に、金属細線パターンからなる金属メッシュ2を形成したものが提案されている(特許文献2)。金属メッシュ2によれば、ITO薄膜に比べて低コストかつ低抵抗にできる。
また、従来、タッチパネルに反射防止機能を付与する場合については、基材視聴者側再表面にAG若しくはARのような光学機能層を設けることや、より効率的な反射防止材としてモスアイを設けることが知られている(特許文献3)。
特開2008−310551号公報 特開2011−134311号公報 特開2003−050613号公報
しかしながら、金属メッシュ2は、細い細線から構成されるために不可視ではあるが、ディスプレイパネルの画素の周期的配列と干渉して、モアレ(縞模様)が生じ、これを回避することは一般的に困難である。また、一般的にはタッチパネルと画素表示部、あるいは最表面側の保護層とは別部品として組立時戴置されるため、戴置される界面において外光によりディスプレイパネル表面の反射光により画面が見づらいという課題もある。さらに前記界面においては透明基材の製作時において発生する厚みムラや、表面の微細なカレット状の突起等を含むミクロオーダーの凹凸が生じており、この微細な凹凸が界面における干渉縞の原因ともなっており、画像観察時の障害となっていた。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、金属に代表される導電体のメッシュを用いていながらディスプレイパネルの画素の周期的配列との干渉によるモアレを生じないタッチパネル用電極基材と、これを用いた反射防止フィルムを備え、反射防止機能を効果的に利用したタッチパネルを提供する。具体的に本発明は以下のものを提供する。
(1)透明基材の片面若しくは両面に反射防止機能を有し、他方の面に多数の開口領域を画成する導電体メッシュとを有するタッチパネル用電極基材であって、前記反射防止機能は、反射防止用の微細凹凸が形成されて成り、前記微細凹凸は、可視光の波長帯域の真空中に於ける最小波長をλMIN、該微細凹凸の最凸部に於ける周期をPMAXとしたときに、PMAX≦λMIN なる関係を有し、且つ該微細凹凸をその凹凸方向と直交する面で切断したと仮定したときの断面内に於ける透明基材の材料部分の断面積占有率が、前記微細凹凸の最凸部から最凹部に行くに従って連続的に漸次増加して行き最凹部に於いて1となる凹凸であり、前記導電体メッシュの平面視形状であるメッシュパターンが、二つの分岐点の間を連結する境界線分から形成され、一つの分岐点から延びる境界線分の数の平均値Nが、3.0≦N<4.0であり、且つ、前記開口領域を囲繞する境界線分の数が5以上から選択される少なくとも2種以上である、タッチパネル用電極基材。
(2)同一の境界線分の数を有する前記開口領域の形状又は面積が一定でない、(1)記載のタッチパネル用電極基材。
(3)(1)又は(2)記載のタッチパネル用電極基材を含んでなる、タッチパネル。
(4)(3)記載のタッチパネルを画像表示板の画面の観察者側に設置した、画像表示装置。
(5)(4)記載のタッチパネルを画像表示板の最表面に配置された保護ガラスの下側に設置した、画像表示装置。
本発明によれば、金属に代表される導電体のメッシュを用いていながらディスプレイパネルの画素の周期的配列との干渉によるモアレを生じないタッチパネル用電極基材と、これを用いた反射防止フィルムを備えたタッチパネルを提供できる。
図1は、タッチパネル用電極基材の一実施形態を示す断面図である。 図2は、多数の凸部を有した反射防止フィルムの一例を示す部分斜視図である。 図3は、メッシュパターンの一例を示す平面図である。 図4は、図1のタッチパネル用電極基材を含む透明タッチパネルの断面図 図5は、図4の透明タッチパネルを含む画像表示装置の断面図
以下、図1に示す本発明のタッチパネル用電極基材の一実施態様について説明する。
[透明基材]
まず、透明基材1について説明する。本実施態様のタッチパネル用電極基材10で使用される透明基材1としては、透明で電気絶縁性の基材であれば特に制限はなく、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂などからなる樹脂シート、ガラス、セラミックス等からなる無機板を用いることができる。
[導電体メッシュ]
導電体メッシュ2は、導電性材料が所定のメッシュパターン24で形成されてなる。導電体材料としては、銅、金、銀、白金、錫、アルミニウム、ニッケル等の高導電性金属(これらの合金も含む)を用いることができる。特にこれらの高導電性金属は、ITO薄膜等の金属酸化物薄膜に比べて、導電体メッシュ2を形成した面の表面抵抗率を低くできる利点がある。高導電性金属を用いた導電体メッシュ2は、金属箔などの金属層のエッチングによるパターンニング、或いは、金属粉末とバインダ樹脂を含む導電ペースト等を用いた印刷法など、公知の形成法で形成することができる。バインダ樹脂として、熱硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などを用いることができる。なかでも、アクリレート系の電離放射線硬化性樹脂は、硬化が迅速で且つ導電体メッシュ2の強度にも優れ、好ましい樹脂の一種である。
導電体メッシュ2は、許容されるならば、表面抵抗率は金属からなる場合に比べて高くなるが、ITO薄膜、IZO(インジウム亜鉛酸化物)薄膜のような、完全に透明ではなく注視すればパターンが視認できる透明導電膜で形成されたものでもよい。
導電体メッシュ2の線幅は、導電体メッシュ2が金属からなる不透明な場合は、透明性が要求される位置検知領域内については、視認距離に応じた不可視性及び要求される面積抵抗率により適宜設定する。例えば、線幅は50μm以下、好ましくは30μm以下、より好ましくは15μm以下、さらに好ましくは10μm以下とするとよい。下限は、例えば、断線を回避する為に1μm以上、好ましくは3μm以上とする。
なお、図1に示す実施形態では、導電体メッシュ2が透明基材1の片面に形成された形態であるが、本発明のタッチパネル用電極基材5は、導電体メッシュ2が透明基材1両面に形成された形態もあり得る。
次に、透明基材1に形成される微細凹凸面3について説明する
図2に示すように、微細凹凸形状10は、モスアイ構造11として形成された微細凹凸面3を有しており、この凹凸面に入射する光の反射を防止する機能を発揮する。モスアイ構造11は、微細ピッチで基準平面SP上に配置された多数の凸部15を有している。図2に示すように、凸部15は、基準平面SP上に二次元配列されている。多数の凸部15は、基準平面SP上に規則的な配列で設けられていてもよいし、基準平面SP上に不規則的な配列で設けられていてもよいが、反射防止機能を有効に発揮する観点から、多数の凸部15は、基準平面SP上にムラ無く、言い換えると偏り無く、分散していることが好ましい。
多数の凸部15の反射防止機能は、凸部15が微小ピッチで配列されていることに起因して発揮される。隣り合う二つの凸部15の配列ピッチPaは、反射防止機能を有する微細凹凸形状10によって反射を防止されることを意図された光の最短波長の値の半分未満となっている。より好ましくは、隣り合う二つの凸部15の配列ピッチPaは、反射を防止されることを意図された光の最短波長の値の1/4以下となっている。また、凸部15の高さHaは、少なくとも反射防止機能を有する微細凹凸形状10によって反射を防止されることを意図された光の最長波長の半分以上となっていることが好ましい。なお、本明細書で用いられる「波長」とは、特別の事情が存在しない場合には空気中での光の波長の長さのことを指している。
一般的には、光の反射は、屈折率が異なる媒質間での界面で生じる。一方、モスアイ構造11をなす微細凹凸面と、これに対面する空間(通常は、空気層)と、の間では、厳密には、屈折率の空間的(三次元的)な分布が生じる。しかしながら、屈折率の空間的な分布のうち、基準平面SPと平行な面内での屈折率の分布は、凸部15の配列ピッチPaよりも長い波長を有した光に対して、屈折、反射、散乱といった光学作用を及ぼすことはない。その一方で、モスアイ構造11を形成する凸部15の高さHaが上述した長さを有する場合、モスアイ構造11は、基準平面SPと平行な断面における凸部15の断面積の変化にともなって屈折率が基準平面SPへの法線方向に変化する層として機能する。このため、基準平面SPへの法線方向に沿って凸部15の断面積が、その基端部(基準平面SPへの接続位置)15bから先端部(基準平面SPから最も離間した位置(頂部))15aへ向けて、急激に変化することなく、しだいに減少してく場合、光は、急激に屈折率が変化する界面を通過することなく、モスアイ構造11を介して異なる屈折率を有した媒質間を移動することができる。
以上のことから、モスアイ構造11が反射防止機能を発揮することができる。したがって、反射防止機能を有する微細凹凸形状10に反射防止機能を付与する目的において、凸部15の配列ピッチPaおよび凸部15の高さHaだけでなく、モスアイ構造11を形成する多数の凸部15の、基準平面SPと平行面内における、占有割合(占有率)が、基準平面SPへの法線方向に沿って基準平面SPから離間するに連れて、100%から0%へとしだいに変化していくこと、も重要である。つまり、図2に示すように、基準平面SPへの法線方向に沿った断面において、基準平面SP上に二次元配列された凸部15の幅(基準平面SPに沿った長さ)Waは、凸部15の基端部15bから先端部15aへ向けてしだいに狭くなっていくことが好ましい。さらに、モスアイ構造11を形成する多数の凸部15が、基準平面SP上に、一様に分散していることも重要である。凸部15が基準平面SP上に偏って配置されていると、反射防止機能を有する微細凹凸形状10の面内において、発現される反射防止機能の程度にバラツキが生じ、反射防止機能を有する微細凹凸形状10の色合いが変化して観察されることにもなる。したがって、多数の凸部15は、規則的な配列および不規則的な配列のいずれでも良いが、ムラ無く分散して配列されていることが好ましい
次に、本発明に特徴的なメッシュパターン24について説明する。
[メッシュパターンとこれにより形成される開口領域]
メッシュパターン24は、導電体メッシュ2を、シート面の法線方向から観察した場合における、導電体メッシュ2の平面視形状である。以下、このメッシュパターン24について、図3を主として参照しながら説明する。
メッシュパターン24は、図3に示す如く、二つの分岐点22の間を連結する開口領域21を画成する多数の境界線分23から形成され、一つの分岐点22から延びる境界線分23の数の平均値Nが、3.0≦N<4.0、つまり、3.0以上で4.0未満であり、且つ、周囲を囲繞する境界線分23の数が同一の開口領域21の面積又は形状は一定でないパターンとなっている。また、開口領域21の配置に周期性を有する方向が存在しないパターンとなっている。
メッシュパターン24は、二つの分岐点22の間を延びる多数の境界線分23から構成されている。そして、分岐点22において、境界線分23が接続されていくことにより、開口領域21が画成されている。言葉を換えて言うと、境界線分23で囲繞され、区画されて1つの閉領域としての開口領域21が画成されている。
一方、モアレの発生を防止するため、本実施形態によるタッチパネル用電極基材5の導電体メッシュ2が有するメッシュパターン24では、その全領域が、周囲を囲繞する同一の境界線分の数を有する開口領域の形状又は面積が一定でないようになっている。好ましくは、周囲を囲繞する同一の境界線分の数を有する開口領域の50%以上が互いにその面積及び形状が異なるようにする。より好ましくは、周囲を囲繞する同一の境界線分の数を有する開口領域をメシュパターン24の全域に亙って、全て互いにその面積及び形状が異なるようにする。これは、メッシュパターン24に含まれる開口領域21のうち、周囲を囲繞する同一の境界線分の数を有する開口領域21の形状及び面積がすべて同一では無く、少なくとも一部は他と異なるものになると言うことを意味する。なお、ここで周囲を囲繞する境界線分の数とは、開口領域21が多角形である場合は、その多角形の角数と一致する。また、以上に於いて、2つの開口領域21同士が互いに合同な図形であって且つその向きが異なる場合も、その2つの開口領域21の形状は互いに異なるとみなす。また、開口領域21の配置に周期性を有する方向が存在しないようになっている。
モアレを確実に解消する為には、メッシュパターン24の全領域がこのような領域のみから構成されていることが好ましい。本実施形態はこの様な構成からなる。本件発明者らは、鋭意研究を重ねた結果として、単にメッシュパターン24のパターンを不規則化するのではなく、メッシュパターン24の開口領域21が、周囲を囲繞する同一の境界線分の数を有する開口領域21の面積及び形状は一定でなく、また開口領域21の配置に周期性を有する方向が存在しないようにメッシュパターン24のパターンを画成することにより、金属メッシュが周期的パターンである構成の従来のタッチパネル用電極基材5と、周期的画素配列を有するディスプレイパネルとを重ねた際に生じ得るモアレを、極めて効果的に目立たなくさせることが出来ると判明した。
さらに、本実施形態によるタッチパネル用電極基材5の導電体メッシュ2が有するメッシュパターン24では、一つの分岐点22から延び出す境界線分23の数の平均値Nが3.0≦N<4.0となっている。このように一つの分岐点22から延び出す境界線分23の数の平均値Nが3.0≦N<4.0となっている場合、メッシュパターン24の配列パターンを、正方格子パターン(N=4.0)から大きく異なるパターンとすることができる。また、一つの分岐点22から延び出す境界線分23の数の平均値Nが3.0<N<4.0となっている場合には、ハニカム配列(N=3.0)からも大きく異なるパターンとすることができる。そして、一つの分岐点22から延び出す境界線分23の数の平均値Nを3.0≦N<4.0とした上で、開口領域21の配列を不規則化して、開口領域21の配置に周期性を有する方向が安定して存在しないようにすることが可能となる。
なお、一つの分岐点22から延び出す境界線分23の数の平均値Nは、厳密には、メッシュパターン24内に含まれる全ての分岐点22について、延び出す境界線分23の数を調べてその平均値を算出することになる。ただし、実際的には、一つの分岐点22から延び出す境界線分23の数の全体的な傾向を反映し得ると期待される面積を持つ一区画(例えば、後述の寸法例で開口領域21が形成されているメッシュパターン24においては、10mm×10mmの部分)に含まれる分岐点22について延び出す境界線分23の数を調べてその平均値を算出し、算出された値を当該メッシュパターン24についての一つの分岐点22から延び出す境界線分23の数の平均値Nとして取り扱うようにしてもよい。
次に、本発明のタッチパネル用電極基材を含むタッチパネル30について説明する。
本発明の透明タッチパネルは、透明基材1の少なくとも片面に本発明特有の微細凹凸3を有する構成であれば良く、その他の部分は、従来公知の各種方式の透明タッチパネルの各種構成を採用することができる。
例えば、同じ反射防止機能として、従来公知の単層或いは多層構成の反射防止層を、透明基材の他の面に設けた構成でも良い。また、光拡散による防眩性(或いは反射防止)を付与する層を表面に設けても良い。また、透明基材の面には、該反射防止層の有無に拘らず、傷付き防止等の為に従来公知のハードコート層を設けても良い。なお、反射防止層はハードコート層の上に設けるのが効果的である。
次に、本発明の透明タッチパネル30を含む画像表示装置40について説明する。
本発明の表示装置は、上述の如き本発明の透明タッチパネルの裏側に、表示パネルを配置して成る構成の、表示装置である。なお、当然であるが、該表示装置では、透明タッチパネル裏面と表示パネル表面とは、接着層等で完全に密着させずに、間に空隙を設けた配置である。それは、密着させた場合には、特定の微細凹凸による本発明特有の反射防止効果の意味が殆ど無いからである。
なお、本発明の表示装置にあっては、単に表示機能のみを有する装置(例えば、LCDモニター、CRTモニター等)でも良いが、装置の機能の一部として表示機能を有する装置も該当する。例えば、後述する用途で述べる如く、PDA乃至は携帯情報端末、カーナビゲーションシステム等である。
ここで、図5の画像表示装置40の一形態を例示する。同図の表示装置40は、例えば、PDA乃至は携帯情報端末等の表示部分を中心とした配置を概念的に示す断面図である。同図の表示装置40では、透明タッチパネル30は、その最裏面を成す透明基材の裏面に微細凹凸を有し、この透明タッチパネル30の裏側に間に空隙を空けて、LCD等のフラットパネルディスプレイによる画像表示パネル41が配置されている構造である。なお、画像表示パネル41は、その透明タッチパネル30と対面する表側面に、上述した本発明特有の微細凹凸3からなる反射防止機能を付与したものとしても良い。これによって、表示装置40としての反射防止機能は更に向上する。
本発明による透明タッチパネルは、各種表示装置の表示部に於ける入力手段(透明タブレットも含む)として使用され得る。この様な入力機能付きの表示装置は、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)、ELD(エレクトロルミネッセントディスプレイ)、PDP(プラズマディスプレイ)等のFPD(フラットパネルディスプレイ)、或いは、CRT等を表示パネルに用いた装置である。なかでも、自己発光型では無い為に、相対的に外光による表示性能の低下が起きやすいLCDは、本発明による効果がより大きく得られる点で好適である。なお、本発明に於ける表示装置としては、文字盤上に指針を有する時計に代表される機械式のアナログメータ等の様な機械的手段で情報を表示するものも包含するものとする。
上記の様な入力機能付き表示装置を有する各種製品としては、例えば、電子手帳等のPDA乃至は携帯情報端末(機器)、或いは、カーナビゲーションシステム、POS(販売時点情報管理)端末、携帯型オーダー入力端末、ATM(現金自動預金支払兼用機)、ファクシミリ、固定電話端末、携帯電話端末、デシタルカメラ、ビデオカメラ、パソコン、パソコン用ディスプレイ、テレビジョン受像機、テレビ用モニターディスプレイ、券売機、計測機器、電卓、電子楽器等の電子機器、複写機、ECR(金銭登録機)等の事務機器、或いは、洗濯機、電子レンジ等の電気製品がある。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
[実施例1]
図3のメッシュパターンにおいて、合計387個の分岐点22について計測したところ、境界線分23が3本の分岐点22が373個、境界線分23が4本の分岐点22が14個であり(分岐する境界線分23の数が5個以上の分岐点は0個)、分岐点22から出る境界線分23の平均本数(平均分岐数)は3.04個であった。このメッシュパターンを用いたタッチパネル用電極基材5はモアレを極めて効果的に目立たなくさせることが可能となることが確認された。また微細凹凸3が透明基材1の表面に付されていることにより、外光によるディスプレイパネル表面の反射光の低減も確認され、画像視認性の向上が確認された。
[実施例2]
微細凹凸3を透明基材1の画素面にも付与したことを除いては、実施例1と同様である。透明基材1の画素面に微細凹凸3を付与したところ、透明基材1の画素面に生じている凹凸が解消されて、微細な隙間にミクロオーダーの隙間が生じることによる干渉縞が低減された。また、タッチパネルシート部と画素面における境界界面の反射光も微細凹凸3を透明基材1の画素面に付与したことにより解消することができた。
[実施例3]
微細凹凸3を透明基材1の画素面にも付与したことを除いては、実施例1と同様である。タッチパネル機能を有する画像表示装置において、透明基材1の視聴者側にさらに破損防止用の保護ガラスを設置した所、微細な隙間にミクロオーダーの隙間が生じることによる干渉縞が低減され、かつ従来単純に戴置された場合に比べて界面での反射を抑える事ができた。
[比較例1]
メッシュパターン24を正方格子等の単位格子を用いたメッシュパターンにし、微細凹凸を付与しないタッチパネル用電極基材に変更した以外は実施例1と同様の実験を行った。その結果、モアレの発生と外光からの反射光による画像視認性の低下が確認された。
1 透明基材
2 導電体メッシュ
3 微細凹凸面
5 タッチパネル用電極基材
10 微細凹凸形状
11 モスアイ構造
15 凸部
15a 先端部
15b 基端部
21 開口領域
22 分岐点
23 境界部分
24 メッシュパターン
30 透明タッチパネル
31 抵抗膜
32 スペーサ
40 画像表示装置
41 画像表示装置板



















Claims (5)

  1. 透明基材の片面若しくは両面に反射防止機能を有し、他方の面に多数の開口領域を画成する導電体メッシュと、を有するタッチパネル用電極基材であって、前記反射防止機能は、反射防止用の微細凹凸が形成されて成り、前記微細凹凸は、可視光の波長帯域の真空中に於ける最小波長をλMIN、該微細凹凸の最凸部に於ける周期をPMAXとしたときに、PMAX≦λMIN なる関係を有し、且つ該微細凹凸をその凹凸方向と直交する面で切断したと仮定したときの断面内に於ける透明基材の材料部分の断面積占有率が、前記微細凹凸の最凸部から最凹部に行くに従って連続的に漸次増加して行き最凹部に於いて1となる凹凸であり、前記導電体メッシュの平面視形状であるメッシュパターンが、二つの分岐点の間を連結する境界線分から形成され、一つの分岐点から延びる境界線分の数の平均値Nが、3.0≦N<4.0であり、且つ、前記開口領域を囲繞する境界線分の数が少なくとも5,6及び7から選択される2種以上を含む、タッチパネル用電極基材。
  2. 同一の境界線分の数を有する前記開口領域の形状又は面積が一定でない、請求項1記載のタッチパネル用電極基材。
  3. 請求項1又は2記載のタッチパネル用電極基材を含んでなる、タッチパネル。
  4. 請求項3記載のタッチパネルを画像表示板の画面の観察者側に設置した、画像表示装置。
  5. 請求項4記載のタッチパネルを画像表示板の最表面に配置された保護ガラスの下側に設置した、画像表示装置。






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