JP2013142951A - 情報処理装置、通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】接続形態を拡張して複数のターゲットLSIと双方向信号線を共有して双方向通信を行う場合においても対応可能な情報処理装置が求められていた。
【解決手段】本発明の情報処理装置は双方向にデータの入出力が可能な双方向バッファの入出力方向を制御する方向制御部と、双方向バッファが出力方向である間に、双方向バッファを用いて外部装置へデータ転送指示情報を送信する制御情報送信部と、データ転送指示情報送信後の所定のタイミングで外部装置より転送されるデータを、入力方向に切り換えられた双方向バッファを用いて受信するデータ受信部とを備える。方向制御部は、データ転送指示情報送信後であって、データ転送指示情報に基づいて信号線に接続された外部装置内の双方向バッファが入力方向から出力方向へ切り換えられるタイミング以前に双方向バッファの方向を出力方向から入力方向へ切り換える。
【選択図】図1

Description

本発明は、双方向にデータの送受信可能な双方向信号線を用いて外部装置と通信を行う情報処理装置に関する。
共通の信号線で双方向に通信を行う通信方式では、双方向バッファを用いて通信方向を制御する技術が用いられる。特許文献1には、メモリの入出力に接続される第1の双方向バッファとI/Oの入出力に接続される第2の双方向バッファとを利用してDMA(Direct Memory Access)を行う情報処理装置が開示されている。
上記特許文献1の情報処理装置では、DMA転送時に各バッファの転送方向を予め決定する転送方向設定手段を備えていることを特徴とする。当該構成とすることで両方向からの出力が競合して過電流が生じることによりバッファ素子が破壊されることを防止している。
また、特許文献2には、伝送効率を向上させた双方向通信回路が開示されている。当該双方向通信回路では、送受信方向を切り替える切替指示情報を含む制御信号を周期的にやり取りすることで、双方向通信ケーブルに接続されたホスト装置とターゲット装置の両装置が送受信方向を周期的に切り替えて送信権を獲得する。当該構成とすることで、ターゲット装置であっても自主的に送信権を獲得してデータ送信を行えるため伝送効率を向上させることが可能となる。
また、端子数削減のためにコマンドやアドレス等の制御情報と実際のデータの転送との間で共通の信号線を利用する通信方式の開発も進められている。非特許文献1には、このような通信方式を利用する装置の一つであるシリアル型フラッシュメモリが開示されている。
上記非特許文献1における接続構成を図16に示す。コントローラ機能を有し、アクセス要求を発行する情報処理装置(以下、ホストLSIと称する)910と、アクセス対象となるシリアル型フラッシュメモリ(以下、ターゲットLSIと称する)920とが信号線930を介して接続されている。
図16に示すように、両LSI外部端子に双方向I/Oバッファがそれぞれ使用され、両端に双方向I/Oバッファが接続されたn本の信号線930で互いに接続される構成とすることで双方向通信を可能としている。
ホストLSI910への転送動作(リード転送)では、まず制御情報(コマンド、アドレス等)をホストLSI910からターゲットLSI920へ信号線930を介して送信する。その後、同一の信号線930上でリードデータの転送を行う。すなわち、ホストLSI910からターゲットLSI920への転送(制御情報)とその逆方向の転送(リードデータの転送)との両方で共通の信号線930が利用される。
ホストLSI910は、制御情報の転送からリードデータ転送への移行時に方向制御信号(以下DIRと称する)を双方向I/Oバッファ911へ入力することで双方向I/Oバッファ911の方向切り替え制御を行う。方向切り替え制御は、制御情報とリードデータ転送の間に設けられたダミーサイクル中に行われる。
特開平5−120201号公報 特開2008−141525号公報
MX25L3235D SERIAL FLASH SPECIFICATION インターネット<URL: http://www.macronix.com/QuickPlace/hq/PageLibrary4825740B00298A3B.nsf/h_Index/3F21BAC2E121E17848257639003A3146/$File/MX25L3235D,%203V,%2032Mb,%20v1.5.pdf > 2011年5月6日
上記非特許文献1に開示されているシリアル型フラッシュメモリにアクセスする場合において、ホストLSI側は、ダミーサイクル期間内のどのタイミングで双方向I/Oバッファ(以下、I/Oバッファと略する。)を出力方向から入力方向へ切り替えるべきかが問題となることがある。
ここで、一例として、ホストLSIは、ダミーサイクル中はI/Oバッファを出力方向に維持し、ダミーサイクル終了時(リードデータ転送開始時)に入力方向へ切り替える制御を行うとする。
この場合は、特にクロック信号が高速になった場合に入力方向への切り替えからリードデータ転送開始までの時間的余裕がなくなりタイミング設計が困難になる可能性がある。
また、図13に示すように、上記タイミングでI/Oバッファの方向を切り替える制御を行っても、I/Oバッファの方向切り替え制御回路やI/Oバッファ自身が持つ遅延により、実際に切り替わるタイミングが遅れる場合がある。すなわち、実際のI/Oバッファの切り替わりタイミングが図13に示す時刻τ2となり、リードデータ転送開始タイミング(時刻τ1)を割り込む可能性がある。
この状況でターゲットLSIがリードデータ転送開始タイミング(すなわち時刻τ1)で出力方向への切り替えを行うと、時刻τ1からτ2までの期間において、両方のLSIがI/Oバッファを同時に出力方向(Output)に設定することになる。すなわち、1本の信号線を対向する二つのLSIが同時にドライブすることにより、出力の衝突が発生する。
この場合、想定外の過電流がホストLSIとターゲットLSIのI/Oバッファに流れることになるため、I/Oバッファを内蔵したホストLSI、ターゲットLSI、及び両者を含んだシステムの寿命及び信頼性に影響を与える懸念がある。
なお、このような出力の衝突は、ターゲットLSI側のI/Oバッファの方向切り替わりタイミング(入力から出力)がダミーサイクル終了前であっても、ホストLSI側で方向切り替え遅延が大きい場合や、ターゲットLSI側のデータ送出がホストLSIの想定よりも早い場合には発生し得る。
そこで、ホストLSIのI/Oバッファの方向切り替わりをターゲットLSIからのリードデータ転送に間に合わせるためには、ホストLSIは、ダミーサイクルの開始段階(すなわち制御情報送信完了の直後)に入力方向へ切り替える制御を行うことが確実である。ダミーサイクルの開始タイミングでホストLSIのI/Oバッファの方向が切り替わることで、上述した出力の衝突という問題を回避することができる。
しかしながら、ダミーサイクルの開始段階でバッファ方向の切り替えを行うことは、図14に示すようにホストLSIに対して複数のターゲットLSI(#0〜#N)が信号線を共有した状態で接続される構成を取る場合には別の問題が発生する可能性がある。
図15に示すように、ホストLSIがターゲットLSI#0と通信を行っている場合において、ホストLSIが入力状態へ切り替えてからターゲットLSI#0が出力を開始するまでの期間(τ3からτ1の間)では、信号線はどちら側からも信号が駆動されないハイインピーダンス状態になる。この状態の信号線は電源(VDD)とグラウンド(GND)のどちらにも接続されず、ノイズの影響を受けやすい状態にある。
ここで、通信を行っていないターゲットLSI#1〜Nは、ホストLSIとターゲットLSI#0間の通信を阻害しないようにI/O端子をそれぞれ入力状態に維持している。その結果、各ターゲットLSI#1〜Nでは、ハイインピーダンス状態の信号線に乗ったノイズを入力されることによる誤動作のリスクが発生する。
上記ノイズの影響を抑える為には、ホストLSIのI/Oバッファ切り替えタイミングからターゲットLSI#0のバッファ切り替えタイミングまでの期間を短く設定できることが好ましい。
しかしながら、背景技術に係るホストLSIは、切り替えタイミングがダミーサイクル内で固定されていたため、接続形態を拡張することに伴い生じ得る上記問題について柔軟に対応できなかった。
本発明の情報処理装置は、双方向にデータの送受信可能な信号線を用いて第1外部装置と通信を行う情報処理装置であって、前記信号線に接続され、双方向にデータの入出力が可能な双方向バッファと、前記双方向バッファの入出力方向を制御する方向制御部と、前記方向制御部による制御に基づいて前記双方向バッファが出力方向である間に、前記双方向バッファを用いて前記第1外部装置へデータ転送指示情報を送信する制御情報送信部と、前記データ転送指示情報送信後の所定のタイミングで前記第1外部装置より転送されるデータを、前記方向制御部による制御に基づいて入力方向に切り換えられた前記双方向バッファを用いて受信するデータ受信部と、を備え、前記方向制御部は、前記データ転送指示情報送信後であって、前記第1外部装置が前記データ転送指示情報に基づいて前記信号線に接続された前記第1外部装置内の双方向バッファを入力方向から出力方向へ切り換えるタイミング以前に前記双方向バッファの方向を出力方向から入力方向に切り換える。
当該構成によれば、双方向バッファを柔軟なタイミングで切り替えることで、出力の衝突を回避することができると共に外部装置の接続構成の拡張が容易となる。
また、本発明の通信方法は、双方向にデータの送受信可能な信号線を共有して複数の外部装置と通信を行う情報処理装置で用いられる通信方法であって、前記信号線に接続されて双方向にデータの入出力が可能な双方向バッファを用いて第1制御情報を第1外部装置に送信し、前記双方向バッファを用いて前記第1制御情報に続いて第2制御情報を第2外部装置に送信し、前記双方向バッファを出力方向から入力方向に切り替え、前記入力方向に切り替えられた前記双方向バッファを用いて前記第1外部装置より送信される転送データを受信する。
当該構成によれば、外部装置が制御情報を受信してからデータ転送を開始するまでの空き時間を有効に利用して他の外部装置に情報を送信できるため、伝送効率を向上させることができる。
本発明によれば、単数のターゲットLSIと接続して双方向通信を行う場合や、接続形態を拡張して複数のターゲットLSIで双方向信号線を共有して双方向通信を行う場合においても対応可能な情報処理装置及び通信方法を提供することが可能となる。
実施の形態1に係るホストLSI(情報処理装置)の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るホストLSIとターゲットLSI(外部装置)の接続構成を示す図である。 実施の形態1に係るリード転送の信号波形を示す図である。 実施の形態1に係る双方向バッファの切り替えタイミングを示す図である。 実施の形態1に係るホストLSIに複数のターゲットLSIが信号線を共有して接続される状態を示す図である。 実施の形態1に係るホストLSIに複数のターゲットLSIが信号線を共有して接続される場合における双方向バッファの切り替えタイミングを示す図である。 実施の形態2に係るホストLSIの構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る切り替えタイミングの指定方法を説明する図である。 実施の形態2の別形態に係るホストLSIの構成を示すブロック図である。 実施の形態2の別形態に係る切り替えタイミングの指定方法を説明する図である。 実施の形態3に係るホストLSIの動作を示すタイミングチャート図である。 実施の形態3に係るホストLSIの別の動作を示すタイミングチャート図である。 ホストLSI側の双方向バッファの切り替えが遅延した場合に発生する問題を説明する図である。 本発明のホストLSIと複数のターゲットLSIとの接続構成を示す図である。 複数のターゲットLSIが接続されている場合のハイインピーダンス区間を説明する図である。 背景技術に係るホストLSIとターゲットLSIとの接続構成を示す図である。
本発明の実施の形態について以下に図面を参照して説明する。以下の説明は、本発明の好適な実施の形態を示すものであって、本発明の範囲が以下の実施の形態に限定されるものではない。以下の説明において、同一の符号が付されたものは実質的に同様の内容を示している。
(実施の形態1)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態1について説明する。図1は、本実施の形態1に係る情報処理装置であるホストLSI100の構成を示すブロック図である。ホストLSI100は、双方向I/Oバッファ110と、方向制御部120と、制御情報送信部130と、転送データ受信部140と、を備える。
双方向I/Oバッファ110は、方向制御部120が行う切り替え制御に基づいて双方向にデータの入出力が可能なバッファである。双方向I/Oバッファ110は、外部端子を介して双方向にデータの送受信が可能な信号線に接続されている。以下、双方向I/Oバッファを単にI/Oバッファと略して説明する。
I/Oバッファ110は具体的にスリーステートバッファであり、ハイとロウの出力状態に加えて、ハイインピーダンス状態を取ることが可能な素子である。
方向制御部120は、I/Oバッファ110の入出力方向を制御する。方向制御部120は、ダミーサイクル期間内に方向制御信号(DIR)をI/Oバッファ110に出力することで、I/Oバッファ110の出力方向の切り替えを行う。
ここで、ダミーサイクル期間とは、ホストLSI100からのデータ転送指示情報の送信が完了した時点からターゲットLSIからのデータ転送が開始される時点までの期間を言う。ターゲットLSIがデータ転送指示情報を受け取ってからデータ転送を開始するまでの時間的制約を緩和するために当該ダミーサイクル期間が設けられている。
制御情報送信部130は、信号線に接続されているターゲットLSI800に対してI/Oバッファ110を用いてデータ転送を指示する制御情報であるデータ転送指示情報を送信する。ここで、データ転送指示情報には、データ転送指示を意味するコマンド情報に加えてアクセス先のアドレス情報を含む。
転送データ受信部140は、方向制御部120における切り替え制御によって出力方向から入力方向に切り替えられたI/Oバッファ110を用いてターゲットLSI800より同一の双方向信号線で転送されるデータを受信する。
次に、ホストLSI100の動作について説明する。ここでは、図2に示すようにホストLSI100が、4本の双方向信号線10−0〜10−3によって1つの外部装置であるターゲットLSI800と接続されている場合について説明する。なお、以下の説明では、ターゲットLSI800をシリアル型フラッシュメモリであるとし、信号線10−0〜10−3をそれぞれSI/SIO0、SO/SIO1、WP#/SIO2、NC/SIO3と称することがある。
また、当該構成において、ホストLSI100のI/Oバッファ110は、信号線(SI/SIO0、SO/SIO1、WP#/SIO2、NC/SIO3)にそれぞれ接続する第1から第4の4つのI/Oバッファ110−0〜110−3で構成される。方向制御部120は、各I/Oバッファ110−0〜110−3に対して個別に入出力方向を制御する方向制御信号であるDIR[0]〜DIR[3]をそれぞれ出力する。
図3は、具体的に通信で用いられる4本の信号線(SI/SIO0、SO/SIO1、WP#/SIO2、NC/SIO3)におけるリード転送の波形を示している。図3の例では、サイクル0から13までが制御情報の転送であり、サイクル20以降がリードデータの転送となる。また、CS#はチップセレクト信号を、SCLKはシステムクロック信号をそれぞれ示している。
制御情報送信部130は、0〜7サイクルの期間に8ビットの指示信号である特定のパタン(EBh)をI/Oバッファ110−0に接続されたSI/SIO0を介してターゲットLSI800に出力する。方向制御部120は、当該0〜7サイクルの期間、I/Oバッファ110−0を出力方向に設定し、その他のI/Oバッファ110−1〜110−3を入力方向に設定する。0〜7サイクルにおいて、SO/SIO1、WP#/SIO2、NC/SIO3に接続されているターゲットLSI800のI/Oバッファ810−1〜810−3が入力方向に設定されている場合、I/Oバッファ110−1〜110−3はハイインピーダンス状態となる。
方向制御部120は、8サイクル目が開始されるタイミングで、I/Oバッファ110−1〜110−3に対する個別の方向制御信号DIR[1]〜DIR[3]をそれぞれ出力し、I/Oバッファ110−1〜110−3を出力方向に切り換える制御を行う。
制御情報送信部130は、上記の特定パタン(EBh)送信終了後の8〜13サイクルの6サイクル期間で、リード対象のアドレスを指定するアドレス情報をI/Oバッファ110−0〜110−3にそれぞれ接続された信号線(SI/SIO0、SO/SIO1、WP#/SIO2、NC/SIO3)を介してターゲットLSI800に出力する。当該アドレス情報は、4本の信号線×6サイクルの24ビットの制御情報である。
ターゲットLSI800は、特定のパタン(EBh)をSI/SIO0から受け取り、続けて4本の信号線(SI/SIO0、SO/SIO1、WP#/SIO2、NC/SIO3)からリード対象のアドレスを受け取ると、その後はこの4本の信号線をリードデータの転送に利用する。
ターゲットLSI800は、リードデータの転送に先立ち、各信号線が接続されるI/O端子の方向を、ターゲットLSI800から見て出力の方向に切り替える。図3の例では、14〜19サイクルがダミーサイクルとして規定されており、この6サイクル期間以内のタイミングで各I/O端子の方向が切り替えられる。
一方、ホストLSI100では、ダミーサイクル期間内のタイミングであって、ターゲットLSI800における出力方向への切り替えに対応できるタイミングで各DIRを出力することでI/Oバッファ110−0〜110−3の方向切り替え制御を行う。
図4は、ホストLSI100とターゲットLSI800でそれぞれI/Oバッファの入出力方向を切り替えるタイミングを示すタイミングチャート図である。
ターゲットLSI800は、入出力切り替えの要求緩和のために設けられたダミーサイクルを有効利用するため、内部の双方向I/Oバッファ810−0〜810−3の入出力方向をダミーサイクル終了付近のタイミング(時刻τ1)で入力方向から出力方向に切り替える。
一方、ホストLSI100は、リードデータ転送開始までの時間的な余裕を持たせるためにダミーサイクル開始直後のタイミング(時刻τ2)で第1〜第4の双方向バッファ110−0〜110−3を一斉に切り替える。
このようにホストLSI100は、リードデータ転送開始に伴いターゲットLSI800が内部のI/Oバッファを出力ドライブするタイミング(時刻τ1)よりも十分な時間的余裕を持ってI/Oバッファ110−0〜110−3の入力方向への切り替えを完了させる。
従って、両方のLSIがI/Oバッファを同時に出力方向(Output)に設定して、1本の信号線を同時にドライブすることを防止している。その結果、信号線における出力の衝突が防止され、想定外の過電流がホストLSIとターゲットLSIのI/Oバッファに流れることが防止される。
また、図2の接続構成では、双方向信号線10−0〜10−3にそれぞれ単数のターゲットLSI800が接続されているだけである。従って、時刻τ2〜時刻τ1までの比較的長い期間においてハイインピーダンス状態が維持されても、他のデバイスへノイズが混入されると言った問題が発生しない。
次に、ホストLSIに複数のターゲットLSIが接続されている場合におけるI/Oバッファの切り替えタイミングについて説明する。ここでは、図5に示すように、ターゲットLSI800−0とターゲットLSI800−2の2つのターゲットLSIがホストLSI100に接続されている場合について説明する。当該接続構成では、各信号線(SI/SIO0、SO/SIO1、WP#/SIO2、NC/SIO3)がそれぞれターゲットLSI800−0とターゲットLSI800−1で共有される。
図6は、図5の接続構成におけるホストLSI100とターゲットLSI800−0、800−1におけるI/Oバッファの出力方向を切り替えるタイミングを示すタイミングチャート図である。
通信を行っていないターゲットLSI800−1は、ホストLSI100とターゲットLSI800−0間の通信を阻害しないために、内部のI/Oバッファを入力状態に維持している。
一方、通信を行っている第1ターゲットLSI800−0は、図4の場合と同じく内部のI/Oバッファの出力方向をダミーサイクル終了付近のタイミング(時刻τ1)で切り替える。
ここで、ホストLSI100は、ダミーサイクル期間内であって、ターゲットLSI800−0の切り替えタイミング(時刻τ1)近くのタイミング(時刻τ3)でI/Oバッファ110−0〜110−3を一斉に切り替える。
このように、ホストLSI100の切り替えタイミングを図4の場合と比較して遅らせる理由は、各信号線からターゲットLSI800−1へノイズが入力されることで誤動作が生じるリスクを低減するためである。
図4のように、ホストLSI100がダミーサイクル開始時点付近のタイミングである時刻τ2でI/Oバッファの切り替えを行うと、時刻τ2〜時刻τ1の比較的長い期間で信号線がハイインピーダンス状態となる。
上述の通り、この状態の信号線は電源とグラウンドのどちらにも接続されておらず、ノイズの影響を受けやすい状態にあるため、当該ノイズが第2ターゲットLSI800−1に混入するリスクが高くなる。ノイズの影響を最小限に留める為にはターゲットLSI800−0のI/Oバッファが出力方向に切り替えられる直前まではホストLSI100は出力状態を維持していた方が望ましい。
そこで、図5に示すように、複数のターゲットLSIが接続される構成に対しては、リードデータ転送開始までのタイミングが厳しくならない範囲内で、ホストLSI側は出来る限り出力方向を維持する。
このような制御を行うことにより、ホストLSI100が出力を解放し入力方向へ切り替えてから(時刻τ3)、ターゲットLSI800−0がリードデータの転送を開始するまで(時刻τ1)におけるハイイピーダンス状態の期間が必要最小限に留められる。従って、ターゲットLSI800−1へのノイズ混入のリスクを低減できる。
このように、本実施の形態1に係るホストLSI100は、双方向にデータの送受信が可能な信号線に接続され、双方向にデータの入出力が可能なI/Oバッファの入出力方向を制御する方向制御部を備える。また、ホストLSI100、I/Oバッファが出力方向である間に、当該I/Oバッファを用いて外部装置へデータ転送指示情報を送信する制御情報送信部を備える。ここで、データ転送指示情報とは、データ転送の開始を指示する制御情報である。また、ホストLSI100は、データ転送指示情報送信後の所定のタイミングで外部装置より転送されるデータを、方向制御部による制御に基づいて入力方向に切り換えられた前記I/Oバッファを用いて受信するデータ受信部を備える。そして、前記方向制御部は、データ転送指示情報送信後であって、外部装置が前記データ転送指示情報に基づいて信号線に接続された外部装置内のI/Oバッファを入力方向から出力方向へ切り換えるタイミング以前に前記I/Oバッファの方向を出力方向から入力方向に切り換える。
当該構成により、接続するターゲットLSIの特性に応じて、ホストLSI側が適切なタイミングでI/Oバッファの方向切り替えを行うことで、ターゲットLSIの特性や接続構成が変化した場合でも出力の衝突の回避が可能となる。
すなわち、背景技術に係るホストLSIは、ホストLSI側のI/Oバッファの切り替え制御を、I/Oバッファの特性や対向LSIの接続構成を考慮せずに行っていた。一方、本実施の形態1に係るホストLSIによれば、ターゲットLSIの特性や接続構成の変化に対応して柔軟なタイミングでI/Oバッファの切り替え制御を行うことが可能となる。
なお、上記説明では、方向制御部120が、各I/Oバッファに対して個別のDIRを出力する構成について説明したがこれに限るものではない。各I/Oバッファの入出力方向の切り替えが一斉に行われる場合は代表信号として共通のDIRを各I/Oバッファに出力する構成であっても良い。
(実施の形態2)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態2について説明する。なお、実施の形態1で既に説明した部分については発明の明確化のために一部説明を省略する。
図7は、本実施の形態2に係るホストLSI200の構成を示すブロック図である。ホストLSI200は、双方向I/Oバッファ110と、方向制御信号制御回路220と、制御情報送信用シフトレジスタ231と、出力端子駆動レジスタ232と、入力端子取得レジスタ241と、転送データ取得用シフトレジスタ242と、シフトレジスタ制御回路250と、指定レジスタ設定部260と、ダミーサイクル数指定レジスタ261と、切り替えサイクル指定レジスタ262と、を備える。
ここで、図1のホストLSI100と比較して、方向制御信号制御回路220が方向制御部120に、制御情報送信用シフトレジスタ231及び出力端子駆動レジスタ232が制御情報送信部130に、入力端子取得レジスタ241及び転送データ取得用シフトレジスタ242が転送データ受信部140にそれぞれ対応する。
実施の形態1で既に説明したように、双方向I/Oバッファ110は、LSI外部端子を入力と出力の両方に利用可能なI/Oバッファである。両者の切り替えは方向制御信号(DIR)により行う。
方向制御信号制御回路220は、ダミーサイクル数指定レジスタ261と切り替えサイクル数指定レジスタ262とを参照してダミーサイクル期間中にI/Oバッファ110に対する方向制御信号(DIR)を制御する回路である。
制御情報送信用シフトレジスタ231は、対向デバイスへ出力する制御情報(コマンド、アドレス等)を送出するためのシフトレジスタである。本レジスタに設定した制御情報をビットシフトさせながら出力端子駆動レジスタ232が制御される。
出力端子駆動レジスタ232は、I/Oバッファ110の出力側端子の値を決定するためのレジスタである。I/Oバッファ110の方向制御信号(DIR)が出力方向に設定されていると、LSI外部端子は本レジスタに設定した値へドライブされる。
入力端子取得レジスタ241は、I/Oバッファ110の入力側端子の値を取得し記憶するためのレジスタである。I/Oバッファ110の方向制御信号(DIR)を入力方向に設定すると、LSI外部端子で保持する値が本レジスタに格納される。
転送データ取得用シフトレジスタ242は、入力端子取得レジスタ241より取得した対向デバイスからの転送データをビットシフトさせて格納するシフトレジスタである。
シフトレジスタ制御回路250は、制御情報および転送データのビット数と、シフトイン/シフトアウト時のビット数カウンタを管理する。シフトレジスタ制御回路250は、当該管理を行うことで、制御情報送信用シフトレジスタ231及び転送データ取得用シフトレジスタ242の状態を把握し、ビットシフト動作を制御する。制御情報送信用シフトレジスタ231及び転送データ取得用シフトレジスタ242の両シフトレジスタはシフトレジスタ制御回路250からの制御情報を動作条件にしてビットシフト動作を行う。
指定レジスタ設定部260は、後述する設定情報を参照してダミーサイクル数指定レジスタ261と切り替えサイクル数指定レジスタ262にそれぞれ値を格納する。
ダミーサイクル数指定レジスタ261は、指定レジスタ設定部260からの設定に従ってダミーサイクル数を記憶する。
切り替えサイクル数指定レジスタ262は、指定レジスタ設定部260からの設定に従ってI/Oバッファの入出力方向を切り替えるタイミングを記憶する。具体的には、切り替えサイクル数指定レジスタ262は、ダミーサイクル開始時点(前記データ転送指示情報の送信が完了した時点)からI/Oバッファの入出力方向を切り替える時点までのサイクル数をI/Oバッファの入出力方向を切り替えるタイミングとして記憶する。
次に、指定レジスタ設定部260の動作について詳しく説明する。指定レジスタ設定部260は、設定情報として通信を行うターゲットLSIに応じて決定されるダミーサイクル数及びターゲットLSIの接続構成を参照する。
具体的には、指定レジスタ設定部260は、通信を行うターゲットLSIのダミーサイクル数が何サイクルに設定されているかという情報と、信号線に接続されるターゲットLSIが単数であるか又は複数であるかという接続構成に関する情報とを設定情報として参照する。
指定レジスタ設定部260は、上記ターゲットLSIのダミーサイクル数に関する情報、すなわち、データ転送指示情報送信完了時点からデータ転送開始時点までの期間に関する情報に基づいて、ダミーサイクル数をダミーサイクル数指定レジスタ261に格納する。
更に、指定レジスタ設定部260は、信号線に接続されるターゲットLSIが単数であるか又は複数であるかという情報、すなわち外部装置の接続状況に関する情報に基づいて、ダミーサイクル開始時点からI/Oバッファ110の切り替え制御を行うタイミングまでのサイクル数を格納する。
図8は、ホストLSI200におけるデータ転送を行う様子を示す動作波形のタイミングチャート図を示している。ここで、CLKはクロック信号を、D[0]〜 D[n−1]はn本の双方向信号線を、DIRは各I/Oバッファに共通の方向制御信号をそれぞれ示す。また、ここでは、ホストLSI200に1つのターゲットLSIが接続されているものとする。
時刻T1以前はホストLSIからターゲットLSIへの制御情報の送信サイクルであり、主に制御コマンドやアドレス等といったデータ転送を指示するデータ転送指示情報を送信する。この区間では、I/Oバッファの方向制御信号DIRは出力方向に設定されている(出力方向を1、入力方向を0と定義する)。
時刻T7以後はリードデータの転送サイクルであり、DIRは入力方向(DIR=0)に設定されていなければならない。そこで、制御情報送信後からデータ転送開始前(T1からT6の区間)にダミーサイクルを設けて、この期間内でDIRを1から0へ切り替える。上述の通り、必要なダミーサイクル数は対向デバイスであるターゲットLSIの特性によって決められる。
ダミーサイクル期間中は、ターゲットLSI側のデータ送出準備の完了を待つ期間である。ホストLSIにおける方向切り替えタイミングは、ダミーサイクル期間の途中(時刻T2、T3、T4、T5、T6)であれば、時刻T7以後のデータ転送には影響を与えない。しかしながら、出力の衝突を回避するという観点から、双方向信号線に1つのターゲットLSIが接続されている場合は、比較的前段のタイミングで切り替え制御を行う。
一方、双方向信号線を複数のターゲットLSIで共有している場合は、ノイズ対策のために比較的後段のタイミングで切り替え制御を行う。
図8の例では、ダミーサイクル期間が6サイクル、切り替えタイミングが制御情報の送信完了(時刻T1)から2サイクル後の時刻T3にそれぞれ設定されている。従って、ダミーサイクル数指定レジスタ261にはダミーサイクル数を示すDummy=6の値が、切り替えサイクル数指定レジスタ262には、ダミーサイクル開始から切り替えタイミングまでのサイクル数を指定するt=2の値がそれぞれ格納される。
図8の例では、ホストLSIに1つのターゲットLSIが接続されている場合を想定しているため、切り替えタイミングは比較的前段階のt=2に設定されている。なお、複数のターゲットLSIが接続されている場合は、設定情報を参照して指定レジスタ設定部260が切り替えタイミングをダミーサイクル内の後段となるように切り替えサイクル数指定レジスタ262にt=4以上の値を格納することになる。
このように、本実施の形態2に係るホストLSIは、方向制御部がI/Oバッファの入出力方向を切り替えるタイミングを設定する設定部を更に備える。当該設定部は、設定情報に基づいて応答性能や接続構成に応じた値をレジスタに設定して切り替えタイミングを制御する。当該構成とすることで、切り替えタイミングに自由度を持たせ、応答性能に応じて任意のタイミングでI/Oバッファの方向切り替えを行う機構を実現する事が可能となる。
ここで、上記設定部は、データ転送指示情報の送信が完了した時点からデータ転送が開始される時点までの期間に関する情報であるダミーサイクル数を参照して前記I/Oバッファの入出力方向の切り替えタイミングを設定している。一方、ターゲットLSIがデータ転送指示情報に基づいて信号線に接続された自身のターゲットLSI内のI/Oバッファを入力方向から出力方向へ切り換えるタイミングに関する情報が与えられていれば、上記設定部は、当該情報に基づいてI/Oバッファの入出力方向の切り替えタイミングを設定しても良い。
なお、上記説明では、レジスタ設定部260は、設定情報に基づいてダミーサイクル数と切り替えサイクル数をそれぞれレジスタに格納する構成について説明したがこれに限定されるものではない。
図9は、別の形態のホストLSI300の構成を示すブロック図である。ホストLSI300では、ホストLSI200と比較して新たに第1ダミーサイクル数指定レジスタ361と、第2ダミーサイクル数指定レジスタ362と、切り替えタイミング指定レジスタ363と、を備える。
図10に示すように、指定レジスタ設定部260は、T1からT5までのダミーサイクル期間を第1ダミーサイクルと第2ダミーサイクルの2種類に分割し、両者で個別にサイクル数を指定する。第1ダミーサイクル数指定レジスタ361は、当該分割した第1ダミーサイクルを記憶する。第2ダミーサイクル数指定レジスタ362は残りの第2ダミーサイクルを記憶する。
また、指定レジスタ設定部260は、第2ダミーサイクル開始時か第2ダミーサイクル終了時かのどちらで方向を切り替えるかを指定する切り替えタイミング情報を切り替えタイミング指定レジスタ363に格納する。具体的には、当該切り替えタイミング情報は、第2ダミーサイクル開始時か第2ダミーサイクル終了時かの2通りのうちからどちらか片方を選択する1ビットの情報であり、指定レジスタ設定部260は、ターゲットLSIの接続状態に基づいて切り替えタイミングを設定する。
図10の例では、通信を行うターゲットLSIのダミーサイクルが5サイクルであり、指定レジスタ設定部260によって、設定第1ダミーサイクルが2サイクル、第2ダミーサイクルが3サイクルに設定されている。また、ホストLSIに接続されているターゲットLSIが当該通信を行うターゲットLSIだけであるため、指定レジスタ設定部260は、切り替えタイミングを第2ダミーサイクル開始時点に設定する。
このような設定方法で切り替えタイミングを制御する構成とすることで、柔軟な運用が可能となる。すなわち、制御情報の出力完了時点(時刻T1)で入力方向へ切り替えた場合、制御情報の最終ビットにおける方向切り替えに伴う影響やタイミング制約を考慮が必要となる場合がある。一方、制御情報の出力完了から数サイクルは出力を維持しておくことで、方向切り替えによる影響を低減しタイミング制約の条件を緩和できる。
また、I/Oバッファの方向切り替えの応答速度が遅く切り替え直後のデータ信号値が保証されていなくても、意味のあるデータが転送されるのはさらに3サイクル後の時刻T6以降となるので、リードデータ取得に伴う方向切り替えの時間的制約を緩和できる。
なお、上記説明では、ホストLSIに単数のターゲットLSIが接続される場合について説明したため、切り替えタイミングがダミーサイクル期間の前方に設定されたが、信号線を共有して複数のターゲットLSIが接続される場合は、ダミーサイクル期間の前方に設定される。
すなわち、上記指定レジスタ設定部は、複数のターゲットLSIが信号線を共有して接続されている場合に、単数のターゲットLSIが前記信号線に接続されている場合と比較して、I/Oバッファの入出力方向の切り替えタイミングが遅くなるように設定する。
より具体的には、複数のターゲットLSIが信号線を共有して接続されている場合、上記指定レジスタ設定部は、データ転送指示情報送信完了時点からデータ転送開始時点までの期間の後半で切り替えタイミングを設定する。一方、単数のターゲットLSIが信号線に接続されている場合、上記指定レジスタ設定部は、データ転送指示情報送信完了時点からデータ転送開始時点までの期間の前半で前記切り替えタイミングを設定する。
このように、指定レジスタ設定部が自装置に接続される外部装置の接続状況に応じてI/Oバッファの切り替えタイミングを柔軟に変更できる構成とすることで、外部装置の接続構成の拡張が可能となる。
(実施の形態3)
本実施の形態3に係るホストLSIは、ダミーサイクル期間を有効利用して伝送効率を向上させることを特徴とする。以下、図面を参照して本発明の実施の形態3ついて説明する。なお、本実施の形態3に係るホストLSIのブロック構成は図1に示すホストLSIと同様であるため一部説明を省略する。
図11は、本実施の形態3に係るホストLSIの動作を示すタイミングチャート図である。ホストLSIは、4本の双方向信号線を共有する形で複数のターゲットLSIに接続されており、そのうちの一つのターゲットLSI#0と通信を行っているものとする。
図11に示すように、ホストLSIはターゲットLSI#0に対してコマンドやアドレス情報と言ったデータ転送を指示する制御情報をT7までに送信する。
ターゲットLSI#0に対するダミーサイクル数は5に設定されているものとし、上記制御情報を送信した後のT8〜T12の5サイクルがダミーサイクル期間となる。ターゲットLSI#0は、当該ダミーサイクル期間内で内部のI/Oバッファの方向を入力方向から出力方向に切り替える。図11に示す例では、ターゲットLSI#0は、ダミーサイクル期間の内、最後のT12のタイミングでI/Oバッファを切り替えるものとする。
ここで、ホストLSIは、ダミーサイクル開始時点であるT8からターゲットLSI#0が内部のI/Oバッファを切り替えるT12以前のいずれかのタイミングで自身のI/Oバッファを切り替える制御を行えば出力の衝突を回避することができる。
ここで、本実施の形態におけるホストLSIは、I/Oバッファの切り替えタイミングを、ターゲットLSIにおけるI/Oバッファの切り替えタイミングに近づける。そして、ダミーサイクル開始時点からI/Oバッファの切り替えタイミングまでの期間を用いて他のターゲットLSIに対して通信を行う。
図11に示す例では、方向制御部120は、T12のタイミングでDIRを各I/Oバッファに出力することで各I/Oバッファ110−0〜110−3のバッファ方向を出力方向から入力方向に切り替える。
ここで、制御情報送信部130は、通信を行っている第1のターゲットLSIであるターゲットLSI#0に対する制御情報を送信した後、ダミーサイクル期間内であってI/Oバッファを切り替えるまでの期間を用いて他のターゲットLSIに対して情報を送信する。
図11の例では、制御情報送信部130は、SI/SO0とSO/SIO1の2本の双方向信号線を用いて第2のターゲットLSI#1に対して、また、WP#/SIO2とNC/SIO3の2本の双方向信号線を用いて第3のターゲットLSI#2に対してそれぞれ制御情報又はデータを送信する。
以上のように本実施の形態3に係るホストLSI100は、双方向信号線に第2のターゲットLSI#1が更に接続されて、信号線が共有化されている場合において、ダミーサイクル期間の有効利用を図ることを特徴とする。すなわち、制御情報送信部130は、第1のターゲットLSI#0に対するデータ転送指示情報送信後であって、方向制御部120が前記I/Oバッファ110を出力方向から入力方向に切り換える前に、前記信号線を介して第2のターゲットLSI#1に情報を送信する。ここで、制御情報送信部130は第2のターゲットLSI#1に送信する情報として、当該第2のターゲットLSI#1への制御情報の他、通常のデータを送信することも可能である。
ここで、複数の双方向信号線を共有して複数のターゲットLSIと通信を行う場合には、ダミーサイクル期間中に数本の信号線を一のターゲットLSIへのデータ送信に、他の数本の信号線を他のターゲットLSIへのデータ送信に利用する構成であっても良い。
すなわち、制御情報送信部130は、第1のターゲットLSIに対するデータ転送指示情報送信後であって、方向制御部120が複数のI/Oバッファ110を出力方向から入力方向に切り換える前に、複数の信号線の中から選択した第1の信号線を用いて第2のターゲットLSIに情報を送信し、前記複数の信号線の中から選択した第2の信号線を用いて第3のターゲットLSIに情報を送信する。
すなわち、複数の双方向信号線を共有して複数の外部装置が接続される構成において、複数の信号線を分割して一部の信号線を一の外部装置に割り当てられ、他の一部の信号線を他の外部装置に割り当てられる。制御情報送信部130が、このように複数の空き信号線を柔軟に分配して情報を送信することで伝送効率を向上させることが可能となる。
このように本実施の形態3は、複数のターゲットLSIを接続する構成においては、ダミーサイクル中にデータ転送が行われていない点に着目している。ホストLSIは、ターゲットLSI#0のダミーサイクルを利用し、リードデータ転送を阻害しない範囲内で、ターゲットLSI#1やターゲットLSI#2との間でデータ転送を行う。
通常は、ターゲットLSI#1等との転送は、ターゲットLSI#0がアイドルな期間に利用するが、ターゲットLSI#0がアクティブであってもダミーサイクルを利用することで、信号線の空き時間を減らすことができ伝送路の利用効率の向上が実現できる。
なお、上記説明ではターゲットLSI#0に対するダミーサイクル期間内にホストLSIからターゲットLSI#1等に対して情報を送信する場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、図12のタイミングチャートが示すように、ターゲットLSI#1等からホストLSIに対して情報を送信する構成とすることも可能である。
この場合、ホストLSIにおいて、方向制御部120は、データ転送指示情報送信後のターゲットLSI#0に対するダミーサイクル期間内にI/Oバッファ110を出力方向から入力方向に切り替える。ここで、方向制御部120は、ターゲットLSI#0以外のターゲットより送信されるデータを効率良く受信できるように、ダミーサイクル期間の早い段階でI/Oバッファの方向を切り替える。
その後、ホストLSIにおいて、転送データ受信部140は、I/Oバッファ110を用いて当該ダミーサイクル期間内にターゲットLSI#1及びターゲットLSI#2からそれぞれ送信される情報を受信する。その後、転送データ受信部140は、ダミーサイクル期間終了後に上記データ転送指示情報に基づいてターゲットLSI#0より転送されるデータを受信する。このように構成されていても良い。
この場合は、方向制御部120は、別のターゲットLSIであるターゲットLSI#1やターゲットLSI#2のダミーサイクル中の出力動作の時点に合わせてI/Oバッファ110を個別に切り替えるよう構成するとよい。上述した設定部は、ダミーサイクル期間における通信対象である当該ターゲットLSI#1とターゲットLSI#2の出力動作時点に関する情報を参照して、当該情報を別途設けたレジスタにそれぞれ格納する構成とすることも可能である。方向制御部は、当該レジスタに格納された情報に基づいて、ダミーサイクル期間内における各双方向バッファの切り替えタイミングを上記出力動作時点に合わせるよう個別の切り替え制御を行う構成であっても良い。
以上各実施の形態で説明したように、本発明によれば、単数のターゲットLSIと接続して双方向通信を行う場合や、接続形態を拡張して複数のターゲットLSIで双方向信号線を接続して双方向通信を行う場合においても対応可能なホストLSIとすることができる。
すなわち、上述の通り複数のターゲットLSIが信号線を共有する形でホストLSIに接続される場合、ダミーサイクル先頭部分でホストLSIのI/Oバッファの状態を入力状態に切り替えると、各ターゲットLSIとも入力状態であるため、信号線はハイインピーダンスの状態となる。この状態は、高いインピーダンスの影響で大きな振幅のノイズが信号線に発生する場合があり、今まで通信を行っていなかった別のターゲットLSIが入力状態でデータの入力を待っていると、信号線を介したノイズを入力として受付けて、誤動作を起こす問題が発生し得る。
一方、ホストLSIがダミーサイクルの終了直前でI/Oバッファの状態を入力状態に切り替えると、別のターゲットLSIがダミーサイクルの期間を活用し、ホストLSIにデータを出力して通信し、バスの空き時間を有効活用する動作を行うケースでは、ホストLSIが出力状態となっているため、受信すべきデータを取りこぼしてしまうという問題が発生し得る。
従って、ホストLSIと2つ以上のターゲットLSIがLSIの信号線を介して接続されている場合においては、従来の1対1の通信プロトコルに従うだけでは、適切な通信を行うことができないという課題を有していた。
そこで、当該課題を解決するために、本発明のホストLSIでは、ホストLSIにおける出力状態から入力状態への変更のタイミングを可変にできるようにしていることを特徴とする。当該構成により、入力状態で待っている別のターゲットがノイズを受け付けて誤動作するリスクを極力減らすことができ、かつ、ホストLSIがダミーサイクル中にデータを取りこぼす問題も解決することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上記説明した各部の機能はハードウェアによって実現されていても良いし、ハードウェアとソフトウェアの結合のより実現されていても良い。すなわち、上記各部の機能は、CPU(Central Processing Unit)に所定のプログラムを実行させることで実現されていても良い。
また、上述したプログラムは、コンピュータ・システムがアクセス可能な様々な種類の記憶媒体に格納することが可能である。また、このプログラムは、通信媒体を介して伝達されることが可能である。ここで、記憶媒体には、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD、ROMカートリッジ、バッテリバックアップ付きRAMメモリカートリッジ、フラッシュメモリカートリッジ、不揮発性RAMカートリッジ等が含まれる。また、通信媒体には、電話回線等の有線通信媒体、マイクロ波回線等の無線通信媒体等が含まれ、インターネットも含まれる。
また、上記説明ではターゲットLSIは、シリアル型フラッシュメモリである場合について説明したがこれに限定されるものではない。言うまでもなく、ホストLSIに接続可能な様々な外部装置に応用することが可能である。
また、上記説明では複数のLSI間を双方向信号線で接続されている通信システムについて説明したがこれに限定するものではない。例えば、1つのLSI内部において複数の回路が双方向バッファを介して内部バスで接続される場合についても応用することができる。
すなわち、LSIに配置された情報処理回路と、所定の機能を実行する機能回路とが双方向バッファを介して内部バスで接続されているLSI自身においても適用可能である。
10 (双方向)信号線 100 ホストLSI
110 双方向I/Oバッファ 120 方向制御部
130 制御情報送信部 140 転送データ受信部
220 方向制御信号制御回路 231 制御情報送信用シフトレジスタ
232 出力端子駆動レジスタ 241 入力端子取得レジスタ
242 転送データ取得用シフトレジスタ 250 シフトレジスタ制御回路
260 指定レジスタ設定部 261 ダミーサイクル数指定レジスタ
262 切り替えサイクル数指定レジスタ
361 第1ダミーサイクル数指定レジスタ
362 第2ダミーサイクル数指定レジスタ
363 切り替えタイミング指定レジスタ
800 ターゲットLSI 810 双方向I/Oバッファ
911 双方向I/Oバッファ 921 双方向I/Oバッファ
930 (双方向)信号線

Claims (13)

  1. 双方向にデータの送受信可能な信号線を用いて第1外部装置と通信を行う情報処理装置であって、
    前記信号線に接続され、双方向にデータの入出力が可能な双方向バッファと、
    前記双方向バッファの入出力方向を制御する方向制御部と、
    前記方向制御部による制御に基づいて前記双方向バッファが出力方向である間に、前記双方向バッファを用いて前記第1外部装置へデータ転送指示情報を送信する制御情報送信部と、
    前記データ転送指示情報送信後の所定のタイミングで前記第1外部装置より転送されるデータを、前記方向制御部による制御に基づいて入力方向に切り換えられた前記双方向バッファを用いて受信するデータ受信部と、
    を備え、
    前記方向制御部は、前記データ転送指示情報送信後であって、前記第1外部装置が前記データ転送指示情報に基づいて前記信号線に接続された前記第1外部装置内の双方向バッファを入力方向から出力方向へ切り換えるタイミング以前に前記双方向バッファを出力方向から入力方向に切り換える、
    情報処理装置。
  2. 前記信号線には第2外部装置が更に接続され、
    前記制御情報送信部は、前記第1外部装置に対するデータ転送指示情報送信後であって、前記方向制御部が前記双方向バッファを出力方向から入力方向に切り換える前に、前記信号線を介して第2外部装置にデータを送信する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記信号線には第2外部装置が更に接続され、
    前記データ受信部は、前記双方向バッファの切り替え後であって、前記第1外部装置より前記データ転送指示情報に基づくデータ転送が開始される前に前記第2外部装置より送信されるデータを受信する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 双方向にデータの送受信可能な複数の信号線を共有して複数の外部装置と通信を行う、
    請求項2又は3に記載の情報処理装置。
  5. 前記複数の信号線にそれぞれ接続される双方向にデータの入出力が可能な複数の双方向バッファを更に備え、
    前記方向制御部は、前記複数の双方向バッファの入出力方向を制御する、
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記制御情報送信部は、前記第1外部装置に対するデータ転送指示情報送信後であって、前記方向制御部が前記複数の双方向バッファの方向を出力方向から入力方向に切り換える前に、前記複数の信号線の中から選択した第1の信号線を用いて前記第2外部装置にデータを送信し、前記複数信号線の中から選択した第2の信号線を用いて第3外部装置にデータを送信する、
    請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記データ受信部は、前記双方向バッファの切り替え後であって、前記第1外部装置より前記データ転送指示情報に基づくデータ転送が開始される前に、前記複数の信号線の中から選択した第1の信号線を用いて前記第2外部装置より送信されるデータを受信し、前記複数信号線の中から選択した第2の信号線を用いて第3外部装置より送信されるデータを受信する、
    請求項5に記載の情報処理装置。
  8. 前記方向制御部が前記双方向バッファの入出力方向を切り替えるタイミングを設定する設定部を更に備え、
    前記設定部は、前記データ転送指示情報の送信が完了した時点からデータ転送が開始される時点までの期間に関する情報に基づいて前記双方向バッファの入出力方向の切り替えタイミングを設定する、
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記方向制御部が前記双方向バッファの入出力方向を切り替えるタイミングを設定する設定部を更に備え、
    前記設定部は、前記第1外部装置が前記データ転送指示情報に基づいて前記信号線に接続された前記第1外部装置内の双方向バッファを入力方向から出力方向へ切り換えるタイミングに関する情報に基づいて前記双方向バッファの入出力方向の切り替えタイミングを設定する、
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記設定部は、複数の外部装置が前記信号線を共有して接続されている場合に、単数の外部装置が前記信号線に接続されている場合と比較して、前記双方向バッファの入出力方向の切り替えタイミングが遅くなるように設定することを特徴とする、
    請求項8又は9に記載の情報処理装置。
  11. 前記設定部は、前記複数の外部装置が前記信号線を共有して接続されている場合に、前記データ転送指示情報の送信が完了した時点から前記データ転送が開始される時点までの期間の後半で前記切り替えタイミングを設定し、前記単数の外部装置が前記信号線に接続されている場合に、前記データ転送指示情報の送信が完了した時点から前記データ転送が開始される時点までの期間の前半で前記切り替えタイミングを設定することを特徴とする、
    請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 前記データ転送指示情報の送信が完了した時点から前記データの転送が開始される時点までの期間を記憶する第1記憶部と、
    前記設定部が設定する切り替えタイミングを記憶する第2記憶部と、
    を更に備え、
    前記方向制御部は、前記第1記憶部と前記第2記憶部とにそれぞれ記憶されている情報に基づいて前記双方向バッファの入出力方向を制御する制御信号を出力する、
    請求項11に記載の情報処理装置。
  13. 双方向にデータの送受信可能な信号線を共有して複数の外部装置と通信を行う情報処理装置で用いられる通信方法であって、
    前記信号線に接続されて双方向にデータの入出力が可能な双方向バッファを用いて第1制御情報を第1外部装置に送信し、
    前記双方向バッファを用いて前記第1制御情報に続いて第2制御情報を第2外部装置に送信し、
    前記双方向バッファを出力方向から入力方向に切り替え、
    前記入力方向に切り替えられた前記双方向バッファを用いて前記第1外部装置より送信される転送データを受信する、通信方法。
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