JPH11143847A - データ処理装置 - Google Patents

データ処理装置

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JPH11143847A
JPH11143847A JP9307335A JP30733597A JPH11143847A JP H11143847 A JPH11143847 A JP H11143847A JP 9307335 A JP9307335 A JP 9307335A JP 30733597 A JP30733597 A JP 30733597A JP H11143847 A JPH11143847 A JP H11143847A
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data processing
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modules
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JP9307335A
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Kiyoshi Sudo
清 須藤
Hiroyuki Imoto
博之 井本
Takanori Kato
貴紀 加藤
Shingo Iguchi
真吾 井口
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F13/00Interconnection of, or transfer of information or other signals between, memories, input/output devices or central processing units
    • G06F13/38Information transfer, e.g. on bus
    • G06F13/42Bus transfer protocol, e.g. handshake; Synchronisation
    • G06F13/4247Bus transfer protocol, e.g. handshake; Synchronisation on a daisy chain bus
    • G06F13/4252Bus transfer protocol, e.g. handshake; Synchronisation on a daisy chain bus using a handshaking protocol

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な構成でもデータ転送能力を向上させ
て、システム全体の性能アップを図れるようにすること
を課題とする。 【解決手段】 CPUおよび共有メモリを有するモジュ
ール10,20,30,40を転送方向が単方向となる
ように隣接するモジュール間でバス結合させたシステム
で、隣接するモジュールからのデータと自モジュール内
のCPUや共有メモリからのデータとを自モジュール内
のスイッチにおいてそれぞれの転送先に応じて同時に一
方向で転送制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、データ処理モジ
ュールの追加によりスケーラブルに性能向上が可能なデ
ータ処理装置に関し、特に、データ処理モジュール内お
よびデータ処理モジュール間のデータ転送効率を極限ま
で向上させたデータ処理装置に関する。
【0002】近年のデータ処理規模拡大の伴い、高性能
のデータ処理システムの需要が益々増加している。高性
能を得るためにはCPU性能のアップが必要なのはもち
ろんであるが、CPUと主記憶、特に異なるデータ処理
モジュール内のある両者間のデータ転送性能向上もシス
テム全体の性能向上に大きく寄与するため、データ転送
能力向上を低コストで行う手段が広く要望されている。
【0003】
【従来の技術】図23は従来例によるデータ処理装置を
示すブロック図である。図23において、651,65
2はそれぞれ共通バスを示し、610,620,63
0,640はそれぞれ処理モジュール(以下、モジュー
ルと称する)を示している。各モジュール610,62
0,630,640は、共通バス651,652にパラ
レル接続され、これら共通バス651,652を共有し
てデータ処理およびデータ伝送を行う。
【0004】モジュール610は、共通バス651に接
続された入出力用コネクタ611と共通バス652に接
続された入出力用コネクタ612とを備え、モジュール
とバックプレーンとを結合する。このモジュール610
は、さらに、共通バス651および652のバス制御を
行う共通バス制御回路613,自モジュール内のデータ
処理などを制御するCPU614,および自モジュール
はもちろん他モジュールのCPUからのアクセスを可能
にした共有メモリ615を備えている。
【0005】モジュール620は、共通バス651に接
続された入出力用コネクタ621と共通バス652に接
続された入出力用コネクタ622とを備え、モジュール
とバックプレーンとを結合する。このモジュール620
は、さらに、共通バス651および652のバス制御を
行う共通バス制御回路623,自モジュール内のデータ
処理などを制御するCPU624,および自モジュール
はもちろん他モジュールのCPUからのアクセスを可能
にした共有メモリ625を備えている。
【0006】モジュール630は、共通バス651に接
続された入出力用コネクタ631と共通バス652に接
続された入出力用コネクタ632とを備え、モジュール
とバックプレーンとを結合する。このモジュール630
は、さらに、共通バス651および652のバス制御を
行う共通バス制御回路633,自モジュール内のデータ
処理などを制御するCPU634,および自モジュール
はもちろん他モジュールのCPUからのアクセスを可能
にした共有メモリ635を備えている。
【0007】モジュール640は、共通バス651に接
続された入出力用コネクタ641と共通バス652に接
続された入出力用コネクタ642とを備え、モジュール
とバックプレーンとを結合する。このモジュール640
は、さらに、共通バス651および652のバス制御を
行う共通バス制御回路643,自モジュール内のデータ
処理などを制御するCPU644,および自モジュール
はもちろん他モジュールのCPUからのアクセスを可能
にした共有メモリ645を備えている。
【0008】各モジュール610〜640は共通バス6
51または652を使用して、他のモジュール内または
自モジュール内ににある共有メモリをアクセスする。共
通バスの使用権については図示しない共通バス調停回路
が行い、一回の転送につきただ一つのモジュールのみが
共通バスを占有できる。
【0009】つぎに、動作について説明する。図24お
よび図25は図23に示したデータ処理装置のデータ転
送タイミングを説明するタイミングチャートである。こ
こでは、全てのモジュール610,620,630およ
び640において、CPU614,624,634,6
44がいずれも他の全ての共有メモリをそれぞれ1回ず
つアクセスするのに必要な時間を見積もった場合の動作
タイミングを図23および図24を参照して説明する。
【0010】図23および図24において、P0〜P3
はそれぞれCPU614,624,634,644をP
のシリアル番号で表したものであり、M0〜M3はそれ
ぞれ共有メモリ615,625,636,645をMの
シリアル番号で表したものである。また、τは1サイク
ル(例えば12ns)を表し、DCはダミーサイクルを
表す。
【0011】図23および図24において、(1)PO
→M1アクセス、(2)P1→M2アクセス、(3)P
2→M3アクセス、(4)P3→M0アクセス、(5)
P0→M2アクセス、(6)P1→M3アクセス、
(7)P2→M0アクセス、(8)P3→M1アクセ
ス、(9)P0→M3アクセス、(10)P1→M0ア
クセス、(11)P2→M1アクセス、そして、(1
2)P3→M2アクセスを全て行う場合には、共通バス
651において上記(1),(3),(5),(7),
(11)のアクセス処理が実施され、共通バス652に
おいて上記(2),(4),(6),(8),(12)
のアクセス処理が実施される。
【0012】これら全アクセスによる全体のサイクルを
見積もるとつぎのようになる。すなわち、共通バス65
1および652をそれぞれ16バイトバスとし、1回の
メモリアクセスで64バイトのデータ転送を行うとした
場合には、共通バス651または652のどちらかを使
って、4τ(4サイクルの意味)が占有され、16バイ
ト×4=64バイトの転送が実現される。
【0013】なお、共通バス651および652はいず
れも双方向の共通バスを構成しているため、バスファイ
ト防止のために転送と転送の間は必ず1τ分の空きサイ
クルを挿入する必要がある。この空きサイクルがダミー
サイクルDCである。
【0014】このことを踏まえて、上記(1)〜(1
2)のアクセス処理に必要なサイクルは、図23および
図24のタイムチャートのように、τ1からτ30まで
の30τかかる。各共通バス651および652におい
て、この30τの間に、ダミーサイクルDCは6回挿入
される。従って、このシステム全体のデータ転送能力を
計算すると、1τ=12nsとすると、 64バイト×12回/(12ns×30τ)=2.1G
B/s となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したデ
ータ処理装置では、共通バス651および652がパラ
レルのバス構造となっているため、いずれも全てのモジ
ュールに接続されるとともに、バスの線長全体として
は、それぞれのモジュール内の分岐長を含んでいた。そ
れゆえ、全線長が非常に長くなって信号伝搬時間が遅く
なるため、サイクルの短縮が困難であるのに加えて、共
通バス651および652が双方向の共通バスであるた
め、方向切替時のバスファイトを防ぐための各転送間に
挿入する1τの空きサイクルを省くことができなかっ
た。
【0016】したがって、転送に必要最低限のサイクル
数を縮めることは不可能であり、かつ、1サイクルの時
間を縮めることが困難であるという問題があった。その
結果、CPUの性能アップに従ってメモリアクセス頻度
/転送量は増加するため、CPU単体の性能は上がった
がバスネックのため、全体の性能アップが図れなかっ
た。
【0017】この発明は、上述した従来例による問題を
解消するため、安価な構成でもデータ転送能力を向上で
きるようにして、システム全体の性能アップを図ったデ
ータ処理装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、請求項1の発明に係るデータ処理
装置は、複数のデータ処理モジュールを備え、データ処
理モジュール間を単方向でバス結合したデータ処理装置
であって、前記各データ処理モジュールは、自身を除く
前記複数のデータ処理モジュールのうちでデータ転送元
となるデータ処理モジュールに接続されたバスを接続し
てデータを入力する入力手段と、自身を除く前記複数の
データ処理モジュールのうちでデータ転送先となるデー
タ処理モジュールに接続されたバスを接続してデータを
出力する出力手段と、内部でデータ処理および保持する
ためのデータ処理および保持手段と、データ転送先とし
て前記出力手段および前記データ処理および保持手段を
割り当て、前記入力手段によって入力されるデータと前
記データ処理および保持手段から出力されるデータとを
それぞれの転送先に応じて同時に転送制御する転送制御
手段と、を備えたことを特徴とする。なお、ここでいう
「バス」とは、データ方向が単方向で、上記出力手段と
入力手段を一対一で結合する複数信号線からなる伝送路
まで、その定義に含めるものとする。
【0019】この請求項1の発明によれば、データ転送
方向が単方向でのモジュール結合においては、入力され
るデータとデータ処理および保持されているデータとを
それぞれの転送先に応じて同時に一方向で転送制御する
ようにしたので、安価な構成でもデータ転送能力が向上
し、これによって、システム全体の性能アップを図るこ
とが可能である。
【0020】また、請求項2の発明に係るデータ処理装
置は、複数のデータ処理モジュールを備え、データ処理
モジュール間を複数の単方向バスでバス結合したデータ
処理装置であって、前記各データ処理モジュールは、自
身を除く前記複数のデータ処理モジュールのうちで、デ
ータ転送元となる、転送方向の異なるデータ処理モジュ
ールにそれぞれ接続されたバスをそれぞれ接続してデー
タを入力する一対の入力手段と、自身を除く前記複数の
データ処理モジュールのうちで、データ転送先となる、
転送方向の異なるデータ処理モジュールにそれぞれ接続
されたバスをそれぞれ接続してデータを出力する一対の
出力手段と、内部でデータ処理および保持するためのデ
ータ処理および保持手段と、データ転送先として前記一
対の出力手段および前記データ処理および保持手段を割
り当て、前記一対の入力手段によって入力される、転送
方向の異なるデータと、前記データ処理および保持手段
から出力される、転送方向の異なるデータと、をそれぞ
れの転送先に応じて同時に転送制御する転送制御手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0021】この請求項2の発明によれば、データ転送
方向が双方向でのモジュール結合においては、入力され
るデータとデータ処理および保持されているデータとを
それぞれの転送先に応じて同時に双方向で転送制御する
ようにしたので、安価な構成でもデータ転送能力が向上
し、これによって、システム全体の性能アップを図るこ
とが可能である。
【0022】また、請求項3の発明に係るデータ処理装
置は、請求項1または2の発明において、データにはア
ドレス情報が対応付けられ、前記転送制御手段は、転送
すべきデータに対応付けられたアドレス情報に従って転
送先を判定することを特徴とする。
【0023】この請求項3の発明によれば、転送すべき
データに対応付けられたアドレス情報に従って転送先を
判定するようにしたので、内部で複雑な処理を施す必要
がなく、転送制御を簡単に実現することが可能である。
【0024】また、請求項4の発明に係るデータ処理装
置は、請求項3の発明において、前記転送制御手段は、
前記入力手段と前記データ処理および保持手段とから同
時入力される複数のデータを、当該各データに対応付け
られたアドレス情報を判定してから、転送先へスイッチ
ングする構造を有したことを特徴とする。
【0025】この請求項4の発明によれば、アドレス情
報を用いて、外部から入力されたデータとデータ処理お
よび保持されたデータとを同時に所要の転送先へスイッ
チング制御するようにしたので、データ間の衝突はな
く、転送制御をスムーズに実現することが可能である。
【0026】また、請求項5の発明に係るデータ処理装
置は、請求項3または4の発明において、前記転送制御
手段は、データ送出に先行して当該データに対応するア
ドレス情報を送出することを特徴とする。
【0027】この請求項5の発明によれば、データ送出
に先行して当該データに対応するアドレス情報を送出す
るようにしたので、事前にデータのパスを確立すること
が可能である。
【0028】また、請求項6の発明に係るデータ処理装
置は、請求項1〜5のいずれか一つの発明において、前
記各データ処理モジュールは、自身に隣接するデータ処
理モジュールにバス結合されたことを特徴とする。
【0029】この請求項6の発明によれば、各データ処
理モジュールにおいて、自身に隣接するデータ処理モジ
ュールにバス結合するようにしたので、データ処理モジ
ュール間を順次転送する際に、各データ処理モジュール
においてデータ転送を同時制御することが可能である。
【0030】また、請求項7の発明に係るデータ処理装
置は、請求項6の発明において、前記各データ処理モジ
ュールのうちで、2つ以上先のデータ処理モジュールに
バス結合されたデータ処理モジュールが少なくとも一つ
含まれたことを特徴とする。
【0031】この請求項7の発明によれば、各データ処
理モジュールのうちで、2つ以上先のデータ処理モジュ
ールにバス結合されたデータ処理モジュールを少なくと
も一つ含めるようにしたので、転送先が2つ以上先のデ
ータ処理モジュールであった場合に、間に介在するデー
タ処理モジュールを飛び越してデータを到達させること
ができ、これによって、データ転送時間の短縮化を図る
ことが可能である。
【0032】また、請求項8の発明に係るデータ処理装
置は、請求項2の発明において、前記複数のデータ処理
モジュールは、直列にバス結合され、各端のデータ処理
モジュールで転送方向を折り返す構造としたことを特徴
とする。
【0033】この請求項8の発明によれば、複数のデー
タ処理モジュールを、直列にバス結合して、各端のデー
タ処理モジュールで転送方向を折り返すようにしたの
で、モジュール間のバスの線長を必要最小限の長さに保
つことができ、これによって、モジュール間で極端に転
送時間のかかる線路がなくなることから、データ転送時
間を短縮化することが可能である。
【0034】また、請求項9の発明に係るデータ処理装
置は、請求項2の発明において、前記複数のデータ処理
モジュールは、環状にバス結合されたことを特徴とす
る。
【0035】この請求項9の発明によれば、複数のデー
タ処理モジュールを環状にバス結合するようにしたの
で、モジュール間のバスの線長を必要最小限の長さに保
つことができることはもちろん、直列にバス結合した場
合とは異なって両端のモジュール間で直接データを転送
することができ、これによって、両端のモジュール間で
の転送時間を大幅に短縮化することが可能である。
【0036】また、請求項10の発明に係るデータ処理
装置は、請求項1〜9のいずれか一つの発明において、
前記複数のデータ処理モジュールの中に、前記データ処
理および保持手段を持たないダミーモジュールが含まれ
ることを特徴とする。
【0037】この請求項10の発明によれば、複数のデ
ータ処理モジュールの中に、データ処理および保持をし
ないダミーモジュールを含めるようにしたので、転送だ
けを目的とするモジュールを組み込むことができ、これ
によって、小規模なシステムに好適な、全モジュール間
の任意の転送を実現することが可能である。
【0038】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明に係るデータ処理装置の好適な実施の形態を詳細に
説明する。
【0039】(実施の形態1)まず、構成について説明
する。図1はこの発明の実施の形態1によるデータ処理
装置を示すブロック図である。図1において、10,2
0,30,40はそれぞれモジュールを示し、51,5
2,53,54はそれぞれモジュール10,20間,モ
ジュール20,30間,モジュール30,40間,モジ
ュール40,10間を接続する単方向バスを示してい
る。DT0,DT1,DT2,DT3はそれぞれ単方向
バス51,52,53,54を伝送されるデータを示し
ている。
【0040】モジュール10は、単方向バス54に接続
され、かつデータ入力専用で使用される入力用コネクタ
11と、単方向バス51に接続され、かつデータ出力専
用で使用される出力用コネクタ12とを備える。入力用
コネクタ11には、単方向バス54を介してモジュール
40から送出されたデータDT3が入力される。
【0041】このモジュール10は、さらに、単方向バ
ス54および51間のバス切替えを制御するスイッチ1
3,自モジュール内のデータ処理などを制御するCPU
14,および自モジュールはもちろん他モジュールのC
PUからのアクセスを可能にした共有メモリ15を備え
ている。
【0042】モジュール20は、単方向バス51に接続
され、かつデータ入力専用で使用される入力用コネクタ
21と、単方向バス52に接続され、データ出力専用で
使用される出力用コネクタ22とを備える。入力用コネ
クタ21には、単方向バス51を介してモジュール10
から送出されたデータDT0が入力される。
【0043】このモジュー20は、さらに、単方向バス
51および52間のバス切替えを制御するスイッチ2
3,自モジュール内のデータ処理などを制御するCPU
24,および自モジュールはもちろん他モジュールのC
PUからのアクセスを可能にした共有メモリ25を備え
ている。
【0044】モジュール30は、単方向バス52に接続
され、かつデータ入力専用で使用される入力用コネクタ
31と、単方向バス53に接続され、データ出力専用で
使用される出力用コネクタ32とを備える。入力用コネ
クタ31には、単方向バス52を介してモジュール20
から送出されたデータDT1が入力される。このモジュ
ー30は、さらに、単方向バス52および53間のバス
切替えを制御するスイッチ33,自モジュール内のデー
タ処理などを制御するCPU34,および自モジュール
はもちろん他モジュールのCPUからのアクセスを可能
にした共有メモリ35を備えている。
【0045】モジュール40は、単方向バス53に接続
され、かつデータ入力専用で使用される入力用コネクタ
41と、単方向バス54に接続され、データ出力専用で
使用される出力用コネクタ42とを備える。入力用コネ
クタ41には、単方向バス53を介してモジュール30
から送出されたデータDT2が入力される。このモジュ
ー40は、さらに、単方向バス53および54間のバス
切替えを制御するスイッチ43,自モジュール内のデー
タ処理などを制御するCPU44,および自モジュール
はもちろん他モジュールのCPUからのアクセスを可能
にした共有メモリ45を備えている。
【0046】つぎに、モジュール間の接続構造について
説明する。図2は図1に示したデータ処理装置のモジュ
ール間の接続構造を示す外観図である。図2において、
入力用コネクタ11,21,31,41には、それぞれ
複数個の入力ピン(図中、白丸部分)が設けられ、出力
用コネクタ12,22,32,42には、それぞれ複数
個の出力ピン(図中、二重丸部分)が設けられている。
【0047】上記モジュール10,20,30,40に
おいて、各出力用コネクタ12,22,32,42は、
隣接するモジュールの入力用コネクタと、バックプレー
ン(またはマザーボード)上の信号パターンにより接続
される。各モジュール10,20,30,40は実装可
能なバックプレーンを備えている。そして、バックプレ
ーンに関して、実装スロットの一方の端に実装されるモ
ジュール40については、出力用コネクタ42の反対側
の端に実装されるモジュール10の入力用コネクタ11
に接続される信号パターンとなっている。
【0048】続いて、モジュールの具体的な構成につい
て説明する。図3はこの実施の形態1におけるモジュー
ルの代表的な内部構成を示すブロック図である。ここで
は、モジュールの代表としてモジュール10を挙げる。
このモジュール10は、図3に示したように、例えば、
入力用コネクタ10,出力用コネクタ12,スイッチ1
3,CPU14,共有メモリ15,スイッチコントロー
ラ16により構成される。
【0049】入力用コネクタ11は、単方向バス54に
接続され、その単方向バス54を介して外部のモジュー
ル40からデータおよびそのアドレス情報IAを入力す
る。この入力用コネクタ11は、入力されたアドレス情
報IAをスイッチコントローラ16へ送出し、入力され
たデータをスイッチ13(後述するマルチプレクサ13
A,13Bおよび13C)へ出力する。上記アドレス情
報IAは、自モジュール10外部から入力されるデータ
の宛先を表す情報であるとともに、データ送出に先立っ
て送出される情報である。
【0050】出力用コネクタ12は、単方向バス51に
接続され、その単方向バス51を介してデータおよびそ
のアドレス情報OAを外部のモジュール20へ出力す
る。この出力用コネクタ12は、スイッチコントローラ
16から出力すべきアドレス情報OAを受け取るととも
に、スイッチ13(後述するマルチプレクサ13Aの
み)から出力すべきデータを受け取る。上記アドレス情
報OAは、自モジュール10外部へ出力するデータの宛
先を表す情報であるとともに、データ送出に先立って送
出される情報である。
【0051】スイッチ13は、3つのマルチプレクサ
(図中、MPXで示す)13A,13B,13Cを備え
ている。マルチプレクサ13Aは、セレクト入力SL
A,SLB,SLCにスイッチコントローラ16,デー
タ入力Aに入力用コネクタ11,データ入力Bに共有メ
モリ15,データ入力CにCPU14を接続させ、デー
タ出力Xに出力用コネクタ12を接続させている。すな
わち、このマルチプレクサ13Aは、スイッチコントロ
ーラ16のスイッチング制御(セレクト入力SLA,S
LBまたはSLC)に応じてデータ入力A,BまたはC
をデータ出力Xにスイッチングするパスを形成する。
【0052】このマルチプレクサ13Aにおいて、セレ
クト入力SLAにはセレクト信号ITOが入力される。
このセレクト信号ITOは、スイッチコントローラ16
から出力される信号であり、入力用コネクタ11から入
力されたデータを出力用コネクタ12へ出力するパスを
選択することを示す。また、セレクト入力SLBにはセ
レクト信号MTOが入力される。
【0053】このセレクト信号MTOは、スイッチコン
トローラ16から出力される信号であり、共有メモリ1
5から読み出されたデータを出力用コネクタ12へ出力
するパスを選択することを示す。そして、セレクト入力
SLCにはセレクト信号PTOが入力される。このセレ
クト信号PTOは、スイッチコントローラ16から出力
される信号であり、CPU14から読み出されたデータ
を出力用コネクタ12へ出力するパスを選択することを
示す。
【0054】マルチプレクサ13Bは、セレクト入力S
LA,SLCにスイッチコントローラ16,データ入力
Aに入力用コネクタ11,データ入力CにCPU14を
接続させ、データ出力Xに共有メモリ15を接続させて
いる。すなわち、このマルチプレクサ13Bは、スイッ
チコントローラ16のスイッチング制御(セレクト入力
SLAまたはSLC)に応じてデータ入力AまたはCを
データ出力Xにスイッチングするパスを形成する。
【0055】このマルチプレクサ13Bにおいて、セレ
クト入力SLAにはセレクト信号ITMが入力される。
このセレクト信号ITMは、スイッチコントローラ16
から出力される信号であり、入力用コネクタ11から入
力されたデータを共有メモリ15へ出力するパスを選択
することを示す。また、セレクト入力SLCにはセレク
ト信号PTMが入力される。このセレクト信号PTM
は、スイッチコントローラ16から出力される信号であ
り、CPU14から読み出されたデータを共有メモリ1
5へ出力するパスを選択することを示す。
【0056】マルチプレクサ13Cは、セレクト入力S
LA,SLBにスイッチコントローラ16,データ入力
Aに入力用コネクタ11,データ入力Bに共有メモリ1
5を接続させ、データ出力XにCPU14を接続させて
いる。すなわち、このマルチプレクサ13Cは、スイッ
チコントローラ16のスイッチング制御(セレクト入力
SLAまたはSLB)に応じてデータ入力AまたはBを
データ出力Xにスイッチングするパスを形成する。
【0057】このマルチプレクサ13Cにおいて、セレ
クト入力SLAにはセレクト信号ITPが入力される。
このセレクト信号ITPは、スイッチコントローラ16
から出力される信号であり、入力用コネクタ11から入
力されたデータをCPU14へ出力するパスを選択する
ことを示す。また、セレクト入力SLBにはセレクト信
号MTPが入力される。このセレクト信号MTPは、ス
イッチコントローラ16から出力される信号であり、共
有メモリ15から読み出されたデータをCPU14へ出
力するパスを選択することを示す。
【0058】CPU14は、スイッチ13およびスイッ
チコントローラ16に接続され、スイッチ13のマルチ
プレクサ13Cからデータを受け取った場合にデータ処
理を行ってその処理結果をスイッチ13へ出力する。ス
イッチ13においては、前記処理結果をスイッチコント
ローラ16の制御でマルチプレクサ13Aまたは13B
経由で所要の出力先へ送出するスイッチングが実施され
る。
【0059】また、このCPU14は、外部のモジュー
ルへデータを転送する際に、スイッチコントローラ16
に対して相手先のアドレスを特定するアドレス情報PD
Aを送出する。スイッチコントローラ16においては、
前記アドレス情報PDAに従って転送すべきデータに先
だってアドレス情報OAを出力用コネクタ12へ送出す
る制御が実施される。
【0060】共有メモリ15は、スイッチ13およびス
イッチコントローラ16に接続され、スイッチ13のマ
ルチプレクサ13Bからデータを受け取った場合にその
データを保持するとともに、転送の際には保持データを
読み出してスイッチコントローラ16へ送出する。スイ
ッチ13においては、前記保持データをスイッチコント
ローラ16の制御でマルチプレクサ13Aまたは13C
経由で所要の出力先へ送出するスイッチングが実施され
る。
【0061】また、この共有メモリ15は、外部のモジ
ュールへデータを転送する際に、スイッチコントローラ
16に対して相手先アドレスを特定するアドレス情報M
DNを送出する。スイッチコントローラ16において
は、前記アドレス情報MDNに従って転送すべきデータ
に先だってアドレス情報OAを出力用コネクタ12へ送
出する制御が実施される。
【0062】スイッチコントローラ16は、スイッチ1
3のスイッチング制御を行う。このスイッチコントロー
ラ16は、CPU14および共有メモリ15に接続さ
れ、CPU14から送られてくるアドレス情報PDAや
共有メモリ15から送られてくるアドレス情報MDNに
従って転送すべきデータに先だってアドレス情報OAを
出力用コネクタ12へ送出する制御を行う。また、この
スイッチコントローラ16は、スイッチ13内の各マル
チプレクサ13A,13B,13Cに対して前述したよ
うにパス選択を指示するセレクト信号を送って入力デー
タのパス切替を制御する。
【0063】このセレクト信号としては、前述したよう
に、マルチプレクサ13Aに対してスイッチング対象に
応じてITO,MTOまたはPTOが送出され、マルチ
プレクサ13Bに対してスイッチング対象に応じてIT
MまたはPTMが送出され、マルチプレクサ13Cに対
してスイッチング対象に応じてITPまたはMTPが送
出される。
【0064】続いて、上記スイッチコントローラ16の
スイッチング制御方法について説明する。図4は実施の
形態1によるスイッチング制御を説明する図である。こ
の実施の形態1においても、前述した従来例と同様に、
各モジュールのCPU,共有メモリに対してそれぞれ
P,Mでシリアル番号を付与する。すなわち、CPU1
4,24,34,44にはそれぞれP0,P1,P2,
P3を対応させ、共有メモリ15,25,35,45に
はそれぞれM0,M1,M2,M3を対応させる。
【0065】セレクト信号ITO,MTO,PTO,I
TM,ITPおよびMTPは、いずれも、アドレス情報
IAで表される相手先No.部,アドレス情報PDAで
表される相手先No.部,アドレス情報MDNで表され
る相手先No.部が自CPU14のNo.に一致する
か、自共有メモリ15のNo.に一致するか、それとも
どちらにも一致しないのか等の条件に応じて変化する。
【0066】具体的には、アドレス情報IAの相手先N
o.部について、そのNo.がM0を指していた場合に
は、セレクト信号ITOおよびITPが「0」にセット
され、セレクト信号ITMが「1」にセットされる。こ
の場合には、データ保持のため、マルチプレクサ13B
を介して入力用コネクタ11から共有メモリ15へのデ
ータ転送が指示される。
【0067】また、上記No.がP0を指していた場合
には、セレクト信号ITOおよびITMが「0」にセッ
トされ、セレクト信号ITPが「1」にセットされる。
この場合には、データ処理のため、マルチプレクサ13
Cを介して入力用コネクタ11からCPU14へのデー
タ転送が指示される。
【0068】また、上記No.がM0とP0とのいずれ
にも該当にない場合には、セレクト信号ITMおよびI
TPが「0」にセットされ、セレクト信号ITOが
「1」にセットされる。この場合には、入力データを透
過的に転送するため、マルチプレクサ13Aを介して入
力用コネクタ11から出力用コネクタ12へのデータ転
送が指示される。
【0069】続いて、アドレス情報PDAの相手先N
o.部について、そのNo.がM0を指していた場合に
は、セレクト信号PTOが「0」にセットされ、セレク
ト信号PTMが「1」にセットされる。この場合には、
データ保持のため、マルチプレクサ13Bを介してCP
U14から共有メモリ15へのデータ転送が指示され
る。
【0070】また、上記No.がM0を指していなかっ
た場合には、セレクト信号PTMが「0」にセットさ
れ、セレクト信号PTOが「1」にセットされる。この
場合には、外部モジュールへのデータ送出のため、マル
チプレクサ13Bを介してCPU14から出力用コネク
タ12へのデータ転送が指示される。
【0071】続いて、アドレス情報MDNの相手先N
o.部について、そのNo.がP0を指していた場合に
は、セレクト信号MTOが「0」にセットされ、セレク
ト信号MTPが「1」にセットされる。この場合には、
データ処理のため、マルチプレクサ13Bを介して共有
メモリ15からCPU14へのデータ転送が指示され
る。
【0072】また、上記No.がP0を指していなかっ
た場合には、セレクト信号MTPが「0」にセットさ
れ、セレクト信号MTOが「1」にセットされる。この
場合には、外部モジュールへのデータ送出のため、マル
チプレクサ13Bを介して共有メモリ15から出力用コ
ネクタ12へのデータ転送が指示される。
【0073】続いて、アドレス部およびデータ部のフォ
ーマットについて説明する。図5は実施の形態において
アドレス部のフォーマットを説明する図であり、図6は
実施の形態1においてデータ部のフォーマットを説明す
る図である。
【0074】アドレス部のフォーマットは、図5(a)
〜(d)に示したように、1サイクル当たり1バイト
(8ビット)で構成される。このアドレス部は、図5
(a)に示したように、第1サイクルを相手先No.部
で構成し、以降、同図(b)〜(d)に示したように、
第2サイクル〜第4サイクルまでアドレス情報を構成す
る。
【0075】また、データ部は、全64バイト構成なの
で、1サイクル当たり16バイトとして、4サイクルに
分けて転送されることになる。データ部は、アドレス部
よりも常に1サイクル遅れて送出されるため、最初のサ
イクルが第2サイクルとなってアドレス部よりも1サイ
クル分ずれることになる。第2サイクル〜第5サイクル
までは、図6(a)〜(d)に示したデータ情報が構成
される。
【0076】このように、アドレス部に関しては、デー
タ部よりも1サイクル早く送出され、第1サイクル〜第
4サイクルの間で送出され、データ部に関しては、アド
レス部よりも1サイクル遅れて第2サイクルから第5サ
イクルの間で送出が行われる。この1サイクル分の遅延
制御によれば、スイッチコントローラ16においてデー
タ部のパスを早期に確立することができる。
【0077】つぎに、動作について説明する。図7およ
び図8はこの実施の形態1における動作のタイミングチ
ャートであり、図9〜図11はこの実施の形態1におけ
るスイッチングの状態遷移を説明する図である。
【0078】図7および図8には、τ1(第1サイク
ル)〜τ29(第29サイクル)までの各モジュール1
0,20,30,40に入力されるデータDT3,DT
0,DT1,DT2の遷移が示されている。なお、図7
および図8に示した動作パターンは、前述した従来例の
動作パターン(図24および図25参照)と同様に平均
的な動きであるが、この実施の形態1では、単方向バス
構造によるデータ転送のため、その動きは4つの単方向
バス51,52,53,54に亘って同時進行される。
【0079】ここで、従来との比較のため、図7および
図8の動作タイミングでも、(1)PO→M1アクセ
ス、(2)P1→M2アクセス、(3)P2→M3アク
セス、(4)P3→M0アクセス、(5)P0→M2ア
クセス、(6)P1→M3アクセス、(7)P2→M0
アクセス、(8)P3→M1アクセス、(9)P0→M
3アクセス、(10)P1→M0アクセス、(11)P
2→M1アクセス、そして、(12)P3→M2アクセ
スを全て行う場合を例に挙げている。なお、いずれもア
クセスも4サイクルを要する。
【0080】データDT0は、モジュール10の出力用
コネクタ12からモジュール20の入力用コネクタ21
に接続されるバックプレーン上の信号パターンを示して
いる。データDT1は、モジュール20の出力用コネク
タ22からモジュール30の入力用コネクタ31に接続
されるバックプレーン上の信号パターンを示している。
【0081】データDT2は、モジュール30の出力用
コネクタ32からモジュール40の入力用コネクタ41
に接続されるバックプレーン上の信号パターンを示して
いる。そして、データDT3は、モジュール40の出力
用コネクタ42からモジュール10の入力用コネクタ1
1に接続されるバックプレーン上の信号パターンを示し
ている。
【0082】まず、τ1〜τ4間に、データDT0に
は、(1)PO→M1アクセスを行うための信号パター
ンが形成され、データDT1には、(2)P1→M2ア
クセスを行うための信号パターンが形成される。また、
同τ1〜τ4間に、データDT2には、(3)P2→M
3アクセスを行うための信号パターンが形成され、デー
タDT3には、(4)P3→M0アクセスを行うための
信号パターンが形成される。
【0083】この間に、モジュール10のCPU14か
らモジュール20の共有メモリ25へのデータ転送、モ
ジュール20のCPU24からモジュール30の共有メ
モリ35へのデータ転送、モジュール30のCPU34
からモジュール40の共有メモリ45へのデータ転送、
および、モジュール40のCPU44からモジュール1
0の共有メモリ15へのデータ転送が実施される。この
ように、この(1)〜(4)の転送段階では一つ隣のモ
ジュールへのデータ転送が行われる(図9(a)参
照)。
【0084】続いて、データDT0には、τ5〜τ8間
に、(5)P0→M2アクセスを行うための信号パター
ンが形成され、データDT1には、τ5で1サイクルの
空き時間をとった後、続くτ6〜τ9間に、(5)P0
→M2アクセスを行うための信号パターンが形成され
る。これにより、モジュール10のCPU14からモジ
ュール20を越してモジュール30の共有メモリ35へ
のデータ転送が実施される(図9(b)参照)。
【0085】このデータDT1には、さらに、τ10〜
τ13間に、(6)P1→M3アクセスを行うための信
号パターンが形成され、それに伴って、データDT2に
は、それに1サイクル遅れてτ11〜τ14間に、
(6)P1→M3アクセスを行うための信号パターンが
形成される。なお、データDT2において、τ9および
τ10間に空き時間が発生する。これにより、モジュー
ル20のCPU24からモジュール30を越してモジュ
ール40の共有メモリ45へのデータ転送が実施される
(図9(c)参照)。
【0086】また、データDT2には、事前のτ5〜τ
8間に、(7)P2→M0アクセスを行うための信号パ
ターンが形成され、それに伴って、データDT3には、
それに1サイクル遅れてτ6〜τ9間に、(7)P2→
M0アクセスを行うための信号パターンが形成される。
なお、データDT3において、τ5に空き時間が発生す
る。これにより、モジュール30のCPU34からモジ
ュール40を越してモジュール10の共有メモリ15へ
のデータ転送が実施される(図9(b)参照)。
【0087】そして、データDT3には、続くτ10〜
τ13間に、(8)P3→M1アクセスを行うための信
号パターンが形成され、それに伴って、データDT0に
は、それに1サイクル遅れてτ11〜τ14間に、
(8)P3→M1アクセスを行うための信号パターンが
形成される。なお、データDT0において、τ9および
τ10間に空き時間が発生する。これにより、モジュー
ル40のCPU44からモジュール10を越してモジュ
ール20の共有メモリ25へのデータ転送が実施される
(図9(c)参照)。
【0088】データDT0には、続くτ15〜τ18間
に、(9)P0→M3アクセスを行うための信号パター
ンが形成され、それに伴って、データDT1には、それ
に1サイクル遅れ(τ16〜τ19間)、データDT2
には、データDT1よりさらに1サイクル遅れて(τ1
7〜τ20間)、(9)P0→M3アクセスを行うため
の信号パターンが形成される。
【0089】なお、データDT1において、τ14およ
びτ15間に空き時間が発生し、データDT2におい
て、τ15およびτ16間に空き時間が発生する。これ
により、モジュール10のCPU14から2つのモジュ
ールすなわちモジュール20および30を越してモジュ
ール40の共有メモリ45へのデータ転送が実施される
(図10(a)参照)。
【0090】そして、データDT3には、続くτ18〜
τ21間に、(12)P3→M2アクセスを行うための
信号パターンが形成され、それに伴って、データDT0
には、それに1サイクル遅れ(τ19〜τ22間)、デ
ータDT1には、データDT0よりさらに1サイクル遅
れて(τ20〜τ23間)、(12)P3→M2アクセ
スを行うための信号パターンが形成される。
【0091】なお、データDT3において、τ14〜τ
17間に空き時間が発生する。これにより、モジュール
40のCPU44から2つのモジュールすなわちモジュ
ール10および20を越してモジュール30の共有メモ
リ35へのデータ転送が実施される(図10(b)参
照)。
【0092】また、データDT2には、続くτ21〜τ
24間に、(11)P2→M1アクセスを行うための信
号パターンが形成され、それに伴って、データDT3に
は、それに1サイクル遅れ(τ22〜τ25間)、デー
タDT0には、データDT3よりさらに1サイクル遅れ
て(τ23〜τ26間)、(11)P2→M1アクセス
を行うための信号パターンが形成される。
【0093】これにより、モジュール30のCPU34
から2つのモジュールすなわちモジュール40および1
0を越してモジュール20の共有メモリ25へのデータ
転送が実施される。このとき、データDT0を転送する
単方向バス51の転送サイクルが終了する(図10
(c)参照)。
【0094】また、データDT1には、続くτ24〜τ
27間に、(10)P1→M0アクセスを行うための信
号パターンが形成され、それに伴って、データDT2に
は、それに1サイクル遅れ(τ25〜τ28間)、デー
タDT3には、データDT2よりさらに1サイクル遅れ
て(τ26〜τ29間)、(10)P1→M0アクセス
を行うための信号パターンが形成される。
【0095】これにより、モジュール20のCPU24
から2つのモジュールすなわちモジュール30および4
0を越してモジュール10の共有メモリ15へのデータ
転送が実施される。このとき、データDT1,DT2,
DT3をそれぞれ転送する単方向バス52,53,54
の転送サイクルが1サイクルずつ終了する(図11参
照)。
【0096】このように、τ1〜τ4では、(1)〜
(4)の転送が同時に実施され、τ5〜τ9では(5)
および(7)の転送が同時に実施される。さらに、従来
の共通バス構造とは異なり転送方向が常に一方向となる
単方向バスを設けたので、バスファイトの問題がなくな
る。これにより、4τ毎に1τの空きサイクルを設ける
必要がない。なお、モジュールの通過に要する時間を1
τとしている。
【0097】従来例では、バス幅は16バイト×2系統
としたときのデータ転送能力が、2.1GB/sであっ
た。この実施の形態1では、その従来例と比較する意味
で、各モジュールの入力用コネクタ11,21,31,
41および出力用コネクタ12,22,32,42のデ
ータ幅をそれぞれ16バイトとする。従って、4τで6
4バイト転送が可能となる。
【0098】この実施の形態1において、上記(1)〜
(12)までのアクセスを行った場合、図7および図8
に示したように、全てのデータ転送が終了までに要する
時間は、データDT0,DT1,DT2,DT3がそれ
ぞれ26τ,27τ,28τ,29τであることから、
平均すると、 (26τ+27τ+28τ+29τ)/4=27.5τ である。
【0099】そして、この場合のデータ転送能力は、 64バイト×12回/27.5τ×12ns=2.33
GB/s となるため、従来例の2.1GB/sよりも向上する。
【0100】さらに、モジュール間の接続は、単方向の
1対1接続であり、従来の共通バス651,652(図
23参照)のように全モジュールが接続されている場合
に比べてトータル線長も短く、入力負荷容量も小さくて
済む。したがって、モジュール間の転送の遅延時間は著
しく小さくすることができ、例えばバス方式では1τ=
12nsであったところを、10ns以下に縮めること
が容易に実現できる。
【0101】この効果はモジュールが多数接続されるほ
ど顕著に現れるが、この実施の形態1では、効果を少な
く見積もって、1τ=10nsにしたすると、前述のデ
ータ転送能力は、 64バイト×12回/27.5τ×10ns=2.79
GB/s となり、従来例より著しく向上する。
【0102】つぎに、他の動作例を挙げる。図12およ
び図13はこの実施の形態1における他の動作のタイミ
ングチャートである。図12および図13のタイミング
チャートは、図7および図8における構成において、別
の順番の転送により、より効率よく転送できることを示
した例である。以下に相違する順番部分についてのも説
明する。
【0103】ここでは、図7および図8と比較して、τ
9において、(9)の転送が行える状態にあることか
ら、(9)の転送が先行して実施される。以降同様に、
転送が行える状態になっているものから、先に行うこと
により、全体として、図7および図8の転送例より早く
全ての転送が終了する。すなわち、(9)のアクセスの
後に、(6)と(8)のアクセスを同時に実施する。
【0104】以上の動作について、平均を求めると、 (24τ+25τ+26τ+27τ)/4=25.5τ である。従って、この場合のデータ転送能力は、平均す
ると、 64バイト×12回/25.5τ×12ns=2.51
GB/S である。さらに、1τ=10nsとすると、 64バイト×12回/25.5τ×10ns=3.12
GB/S となり、格段にデータ転送能力のアップが得られる。
【0105】以上説明したように、この実施の形態1に
よれば、データ転送方向が単方向でのモジュール結合に
おいては、入力用コネクタを介して外部モジュールから
入力されるデータとCPUや共有メモリからのデータと
をそれぞれの転送先に応じて同時に一方向で転送制御す
るようにしたので、安価な構成でもデータ転送能力が向
上し、これによって、システム全体の性能アップを図る
ことが可能である。
【0106】また、スイッチコントローラにおいては、
転送すべきデータに対応付けられたアドレス情報に従っ
て転送先を判定するようにしたので、モジュール内部で
複雑な処理を施す必要がなく、転送制御を簡単に実現す
ることが可能である。
【0107】また、アドレス情報を用いて、スイッチ内
において、入力用コネクタを介して外部モジュールから
入力されたデータと内部のCPUや共有メモリからのデ
ータとを同時に所要の転送先へスイッチング制御するよ
うにしたので、データ間の衝突はなく、転送制御をスム
ーズに実現することが可能である。
【0108】また、データ送出に先行して当該データに
対応するアドレス情報を送出するようにしたので、事前
にデータのパスを確立することが可能である。さらに、
自身に隣接するモジュールにバス結合するようにしたの
で、データ処理モジュール間を順次転送する際に、バス
ファイトを発生させることなく各データ処理モジュール
においてデータ転送を同時制御することが可能である。
【0109】(実施の形態2)前述した実施の形態1で
は、モジュール40の出力用コネクタ42とモジュール
10の入力用コネクタ11とを接続する単方向バス54
の線長が、他モジュール間の接続パターン線長に比べて
長くなる。このため、1τのサイクル時間は出力用コネ
クタ42と入力用コネクタ11間の遅延時間で決まる。
【0110】すなわち、この単方向バス54による伝送
路がクリティカルパスとなる。そこで、以下に説明する
実施の形態2のように、極端な線長の差異をなくすた
め、最長の線長をとるバスの線長を他のバスへ分散さ
せ、モジュール間の接続パターンが長くならないように
してもよい。
【0111】まず、構成について説明する。図14はこ
の発明の実施の形態2によるデータ処理装置を示すブロ
ック図である。図14において、110,120,13
0,140はそれぞれモジュールを示し、151,15
2,153,154はそれぞれモジュール110,12
0間,モジュール110,130間,モジュール12
0,140間,モジュール130,140間を接続する
単方向バスを示している。
【0112】モジュール110は、単方向バス151に
接続され、かつデータ入力専用で使用される入力用コネ
クタ111と、単方向バス152に接続され、かつデー
タ出力専用で使用される出力用コネクタ112とを備え
る。入力用コネクタ111には、単方向バス151を介
してモジュール120から送出されたデータが入力され
る。
【0113】このモジュール110は、さらに、単方向
バス151および152間のバス切替えを制御するスイ
ッチ113,自モジュール内のデータ処理などを制御す
るCPU114,および自モジュールはもちろん他モジ
ュールのCPUからのアクセスを可能にした共有メモリ
115を備えている。なお、その他に、図示せぬが、前
述した実施の形態1と同様に、同機能を持つスイッチコ
ントローラが設けられている。
【0114】モジュール120は、単方向バス153に
接続され、かつデータ入力専用で使用される入力用コネ
クタ121と、単方向バス151に接続され、データ出
力専用で使用される出力用コネクタ122とを備える。
入力用コネクタ121には、単方向バス153を介して
モジュール140から送出されたデータが入力される。
【0115】このモジュール120は、さらに、単方向
バス151および153間のバス切替えを制御するスイ
ッチ123,自モジュール内のデータ処理などを制御す
るCPU124,および自モジュールはもちろん他モジ
ュールのCPUからのアクセスを可能にした共有メモリ
125を備えている。なお、その他に、図示せぬが、前
述した実施の形態1と同様に、同機能を持つスイッチコ
ントローラが設けられている。
【0116】モジュール130は、単方向バス152に
接続され、かつデータ入力専用で使用される入力用コネ
クタ131と、単方向バス154に接続され、データ出
力専用で使用される出力用コネクタ132とを備える。
入力用コネクタ131には、単方向バス152を介して
モジュール110から送出されたデータが入力される。
【0117】このモジュール130は、さらに、単方向
バス152および154間のバス切替えを制御するスイ
ッチ133,自モジュール内のデータ処理などを制御す
るCPU134,および自モジュールはもちろん他モジ
ュールのCPUからのアクセスを可能にした共有メモリ
135を備えている。なお、その他に、図示せぬが、前
述した実施の形態1と同様に、同機能を持つスイッチコ
ントローラが設けられている。
【0118】モジュール140は、単方向バス154に
接続され、かつデータ入力専用で使用される入力用コネ
クタ141と、単方向バス153に接続され、データ出
力専用で使用される出力用コネクタ142とを備える。
入力用コネクタ141には、単方向バス154を介して
モジュール130から送出されたデータが入力される。
【0119】このモジュール140は、さらに、単方向
バス153および154間のバス切替えを制御するスイ
ッチ143,自モジュール内のデータ処理などを制御す
るCPU144,および自モジュールはもちろん他モジ
ュールのCPUからのアクセスを可能にした共有メモリ
145を備えている。なお、その他に、図示せぬが、前
述した実施の形態1と同様に、同機能を持つスイッチコ
ントローラが設けられている。
【0120】前述した実施の形態1によるデータ処理装
置との動作上の違いは、単方向バスの接続関係の違いか
ら生まれるデータ転送の制御にある。なお、スイッチン
グ制御に関しては、アドレス情報に従ってスイッチコン
トローラが行うため、実施の形態1と同様である。
【0121】そこで、前述した実施の形態1と比較する
と、転送方向で、隣接するモジュールへのデータ転送で
は、前述した実施の形態1で1τかかるところを、この
実施の形態2では、P0→M1が3τ、P1→M2が2
τ、P2→M3が1τ、P3→M0が2τの時間が必要
である。したがって、この隣へのデータ転送では、前述
した実施の形態1が1τ平均なので、4τ分長い時間を
要することになる。
【0122】また、転送方向で、2つ先のモジュールへ
のデータ転送では、前述した実施の形態1で2τかかる
ところを、この実施の形態2では、P0→M2が1τ、
P1→M3が3τ、P2→M0が3τ、P3→M1が1
τの時間が必要である。したがって、この2つ先へのデ
ータ転送では、前述した実施の形態1が2τ平均なの
で、同じ時間を要する。
【0123】また、転送方向で、3つ先のモジュールへ
のデータ転送では、前述した実施の形態1で3τかかる
ところを、この実施の形態2では、P0→M3が2τ、
P1→M0が1τ、P2→M1が2τ、P3→M2が3
τの時間が必要である。したがって、この3つ先へのデ
ータ転送では、前述した実施の形態1が3τ平均なの
で、4τ分短い時間を要することになる。
【0124】したがって、この実施の形態2でも、前述
した実施の形態1と同様に、実際のデータ転送にかかる
時間はトータルで24τとなり、従来よりも短縮するこ
とが可能である。さらに言及すれば、この実施の形態2
では、モジュール間の線長を分散することで、前述した
実施の形態1のような極端な線長の差異がなくなり、モ
ジュール間の遅延を必要最小限に抑えることが可能であ
る。
【0125】なお、この実施の形態2においても、全て
のモジュールの出力用コネクタは、常に各々他のモジュ
ールの入力用コネクタとバックプレーンのパターン上で
1対1に接続されている。
【0126】以上説明したように、この実施の形態2に
よれば、前述した実施の形態1による効果が得られるこ
とはもちろん、さらに、各モジュール間の線長を分散す
ることで、前述した実施の形態1のような極端な線長の
差異はなくなり、モジュール間の遅延を最小限に抑える
ことが可能である。これによって、データ転送時間の短
縮化を図ることが可能である。
【0127】(実施の形態3)さて、前述した実施の形
態1では、モジュール間接続により転送が実現されてい
るため、全てのモジュールが実装されていないと、全モ
ジュール間の任意の転送が実現できない構成である。そ
こで、全てのモジュールを必要としない小規模システム
に適用させるため、以下に説明する実施の形態3のよう
に、少数のモジュール構成で動作させるデータ処理装置
を実現してもよい。
【0128】上述した小規模システムでは、少なくとも
正常な動作を実現する上で、簡易な構成のモジュールを
配置する必要がある。そのモジュールを以下にダミーモ
ジュールと称する。このダミーモジュールは、図3に示
したモジュール構成をすべて備えている必要はなく、少
なくともデータを透過的に転送できる機能をもてば十分
である。すなわち、この発明のデータ転送を実現する、
図3のモジュール構成をもつモジュールと、そのデータ
転送を実現する上で必要最小限のダミーモジュールとを
配置することで、低コストで済む小規模システムが構築
される。
【0129】そこで、以下にダミーモジュールについて
説明する。なお、正規のモジュールについては前述した
実施の形態1に従うものとしてその説明を省略する。図
15はこの発明の実施の形態3によるデータ処理装置に
適用されるダミーモジュールを示すブロック図であり、
同図において、200はダミーモジュールを示す。
【0130】ダミーモジュール200は、図15に示し
たように、本来スペースSP1,SP2にそれぞれ搭載
されるCPU,共有メモリを省略した構成である。した
がって、ダミーモジュール200は、例えば、外部モジ
ュールの出力用コネクタを接続させた単方向バス204
に接続される入力用コネクタ201,外部モジュールの
入力用コネクタを接続させた単方向バス205に接続さ
れる出力用コネクタ202およびスイッチ203により
構成される。なお、その他に、図示せぬが、前述した実
施の形態1と同様に、同機能を持つスイッチコントロー
ラが設けられている。
【0131】ここで、ダミーモジュール200の動作に
ついてであるが、スイッチ203において、入出力でC
PUや共有メモリへのスイッチング制御が不要となるこ
とから、アドレス情報に応じて単純に入力用コネクタ2
01から出力用コネクタ202へのスイッチング制御が
行われるだけとなる。なお、スイッチング制御に関して
は、アドレス情報に従ってスイッチコントローラが行う
ため、実施の形態1と同様である。
【0132】以上説明したように、この実施の形態3に
よれば、複数のモジュールの中に、CPUおよび共有メ
モリをもたないダミーモジュールを含めるようにしたの
で、転送だけを目的とするモジュールを組み込むことが
できる。これによって、小規模なシステムに好適な、全
モジュール間の任意の転送を実現することが可能であ
る。なお、ダミーモジュールにおいては、CPUと共有
メモリとのいずれか一方をもたない構成としても同様の
効果を得ることができる。
【0133】(実施の形態4)さて、前述した実施の形
態1〜3では、各モジュールが入力用コネクタと出力用
コネクタとをそれぞれ1台ずつ搭載しているため、デー
タ転送の方向が一方向に決められていたが、以下に説明
する実施の形態4のように、通常の転送方向とは逆方向
への転送もできるようにしてデータ転送時間の短縮化を
図ってもよい。
【0134】まず、構成について説明する。図16およ
び図17はこの発明の実施の形態4によるデータ処理装
置を示すブロック図である。図16および図17におい
て、310,320,330,340はそれぞれモジュ
ールを示し、351,352はそれぞれモジュール31
0,320間,353,354はそれぞれモジュール3
20,330間,355,356はそれぞれモジュール
330,340間を接続する単方向バスを示している。
【0135】モジュール310は、単方向バス351に
接続され、かつデータ入力専用で使用される第1入力用
コネクタ311と、単方向バス352に接続され、かつ
データ出力専用で使用される第1出力用コネクタ312
とを備える。第1入力用コネクタ311には、単方向バ
ス351を介して隣接するモジュール320から送出さ
れたデータが入力される。
【0136】このモジュール310は、さらに、単方向
バス351および352間のバス切替えを制御するスイ
ッチ313,自モジュール内のデータ処理などを制御す
るCPU314,および自モジュールはもちろん他モジ
ュールのCPUからのアクセスを可能にした共有メモリ
315を備えている。
【0137】モジュール320は、単方向バス352に
接続され、かつデータ入力専用で使用される第1入力用
コネクタ321、単方向バス351に接続され、データ
出力専用で使用される第1出力用コネクタ322、単方
向バス353に接続され、かつデータ入力専用で使用さ
れる第2入力用コネクタ323、単方向バス354に接
続され、データ出力専用で使用される第2出力用コネク
タ324を備える。第1入力用コネクタ321には、単
方向バス352を介してモジュール310から送出され
たデータが入力され、第2入力用コネクタ323には、
単方向バス353を介してモジュール330から送出さ
れたデータが入力される。
【0138】このモジュール320は、さらに、単方向
バス351〜354間のバス切替えを制御するスイッチ
325,自モジュール内のデータ処理などを制御するC
PU326,および自モジュールはもちろん他モジュー
ルのCPUからのアクセスを可能にした共有メモリ32
7を備えている。
【0139】モジュール330は、単方向バス354に
接続され、かつデータ入力専用で使用される第1入力用
コネクタ331、単方向バス353に接続され、データ
出力専用で使用される第1出力用コネクタ332、単方
向バス355に接続され、かつデータ入力専用で使用さ
れる第2入力用コネクタ333、単方向バス356に接
続され、データ出力専用で使用される第2出力用コネク
タ334を備える。
【0140】第1入力用コネクタ331には、単方向バ
ス354を介してモジュール320から送出されたデー
タが入力され、第2入力用コネクタ333には、単方向
バス355を介してモジュール340から送出されたデ
ータが入力される。
【0141】このモジュール330は、さらに、単方向
バス353〜356間のバス切替えを制御するスイッチ
335,自モジュール内のデータ処理などを制御するC
PU336,および自モジュールはもちろん他モジュー
ルのCPUからのアクセスを可能にした共有メモリ33
7を備えている。
【0142】モジュール340は、単方向バス356に
接続され、かつデータ入力専用で使用される第1入力用
コネクタ341と、単方向バス355に接続され、かつ
データ出力専用で使用される第1出力用コネクタ342
とを備える。第1入力用コネクタ341には、単方向バ
ス356を介して隣接するモジュール330から送出さ
れたデータが入力される。
【0143】このモジュール340は、さらに、単方向
バス355および356間のバス切替えを制御するスイ
ッチ343,自モジュール内のデータ処理などを制御す
るCPU344,および自モジュールはもちろん他モジ
ュールのCPUからのアクセスを可能にした共有メモリ
345を備えている。
【0144】以上の構成から、例えば前述した実施の形
態1との違いは、4つのモジュール310,320,3
30,340のうちの間の2モジュール320,330
が、いずれも双方向にデータ転送を可能にした構成にあ
る。すなわち、モジュール320においては、データ入
力に関して、モジュール310からの入力データを第1
入力用コネクタ321で受け取り、一方、モジュール3
30からの入力データを第2入力用コネクタ323で受
け取る。
【0145】また、データ出力に関しては、モジュール
310への出力データを第1出力用コネクタ322から
送出し、一方、モジュール330への出力データを第2
出力用コネクタ324から送出する。
【0146】同様に、モジュール330においては、デ
ータ入力に関して、モジュール320からの入力データ
を第1入力用コネクタ331で受け取り、一方、モジュ
ール340からの入力データを第2入力用コネクタ33
3で受け取る。また、データ出力に関しては、モジュー
ル320への出力データを第1出力用コネクタ332か
ら送出し、一方、モジュール340への出力データを第
2出力用コネクタ334から送出する。
【0147】このように、モジュール320および33
0では、データ転送の方向性による規制がないため、隣
接するモジュールに対してはどちらの向きであっても1
サイクル(1τ)で転送データを届けることができ、2
つ先のモジュールに対しては2サイクル(2τ)で転送
データを届けることができる。
【0148】また、両端のモジュール310および34
0においては、間の2モジュール320および330が
いずれも双方向に転送できる機能を有していることか
ら、転送元モジュールとなった場合には、その転送方向
に介在するモジュールの数だけのサイクル時間をとれば
よい。なお、スイッチング制御に関しては、アドレス情
報に従ってスイッチコントローラが行うため、実施の形
態1と同様である。
【0149】以上説明したように、この実施の形態4に
よれば、前述した実施の形態1による効果が得られるこ
とはもちろん、データ転送方向が双方向でのモジュール
結合においては、外部モジュールから入力されるデータ
と内部のCPUや共有メモリからのデータとをそれぞれ
の転送先に応じて同時に双方向で転送制御するようにし
たので、安価な構成でも、実施の形態1のように単方向
でのデータ転送に比べて格段にデータ転送能力が向上す
る。これによって、システム全体のさらなる性能アップ
を図ることが可能である。
【0150】また、複数のモジュールを、直列にバス結
合して、各端のモジュールで転送方向を折り返すように
したので、モジュール間のバスの線長を必要最小限の長
さに保つことができる。これによって、モジュール間で
極端に転送時間のかかる線路がなくなることから、デー
タ転送時間を短縮化することが可能である。
【0151】(実施の形態5)さて、前述した実施の形
態4では、直列接続されたモジュールの両端のモジュー
ルを除いて両端のモジュール間に介在するモジュールに
転送の双方向性を与えていたが、以下に説明する実施の
形態5のように、物理的に離れたモジュール同士すなわ
ち両端のモジュール間の転送時間を短縮するように両端
のモジュール間にも単方向バスを接続させてもよい。
【0152】この実施の形態5については、前述した実
施の形態4の構成を用いることで実現することが可能で
ある。したがって、以下に相違部分についてのみ説明す
る。図18および図19はこの発明の実施の形態5によ
るデータ処理装置を示すブロック図である。図18およ
び図19において、各モジュール310,320,33
0,340の内部構成は、前述した実施の形態4の構成
と同一である。
【0153】ただし、両端のモジュール310と340
間には、ダイレクトに新たな単方向バスが設けられる。
このため、モジュール310には、もう一組の第2入力
用コネクタ316と第2出力用コネクタ317とが設け
られる。また、モジュール340にも、もう一組の第2
入力用コネクタ346と第2出力用コネクタ347とが
設けられる。
【0154】モジュール310の第2入力用コネクタ3
16とモジュール340の第2出力用コネクタ347と
は、単方向バス451によって接続される。これによ
り、モジュール340からモジュール310へのダイレ
クトなデータ転送が可能となり、そのサイクル時間は1
τで済む。
【0155】そして、モジュール310と340間でも
双方向にデータ転送を実現できるように、もう1本の単
方向バスが接続される。すなわち、モジュール310の
第2出力用コネクタ317とモジュール340の第2入
力用コネクタ346とは、単方向バス452によって接
続される。
【0156】このように、両端のモジュール310と3
40間にも、双方向転送を実現する単方向バス451,
452を設けたことで、両端のモジュール310と34
0間のデータ転送時間を実施の形態4による3τから1
τまで大幅に短縮することができる。その結果、実施の
形態4の利点を兼ね備えた効率のよい転送を実現するこ
とが可能である。なお、スイッチング制御に関しては、
アドレス情報に従ってスイッチコントローラが行うた
め、実施の形態1と同様である。
【0157】以上説明したように、この実施の形態5に
よれば、複数のモジュールを環状にバス結合するように
したので、モジュール間のバスの線長を必要最小限の長
さに保つことができることはもちろん、直列にバス結合
した場合とは異なって両端のモジュール間で直接データ
を転送することができる。これによって、両端のモジュ
ール間での転送時間を大幅に短縮化することが可能であ
る。
【0158】(実施の形態6)さて、前述した実施の形
態5では、両端のモジュール310と340間の線長が
他のモジュール間の線長よりも極端に長くなる設定とな
っているが、以下に説明する実施の形態6のように、極
端な線長の差異をなくすため、最長の線長をとるバスの
線長を他のバスへ分散させ、モジュール間の接続パター
ンが長くならないようにしてもよい。
【0159】この実施の形態6については、前述した実
施の形態5の構成を用いることで実現することが可能で
ある。したがって、以下に相違部分についてのみ説明す
る。図20および図21はこの発明の実施の形態6によ
るデータ処理装置を示すブロック図である。図20およ
び図21において、各モジュール310,320,33
0,340の内部構成は、前述した実施の形態4および
5の構成と同一である。
【0160】ただし、ここでは、バス接続の関係が線長
の短縮化を果たすように設定される。すなわち、モジュ
ール310の第2入力用コネクタ316とモジュール3
20の第2出力用コネクタ324とが単方向バス551
によって接続され、モジュール310の第2出力用コネ
クタ317とモジュール320の第2入力用コネクタ3
23とが単方向バス552によって接続される。
【0161】また、モジュール310の第1入力用コネ
クタ311とモジュール330の第1出力用コネクタ3
32とが単方向バス553によって接続され、モジュー
ル310の第1出力用コネクタ312とモジュール33
0の第1入力用コネクタ331とが単方向バス554に
よって接続される。
【0162】また、モジュール320の第1入力用コネ
クタ321とモジュール340の第2出力用コネクタ3
47とが単方向バス555によって接続され、モジュー
ル320の第1出力用コネクタ322とモジュール34
0の第2入力用コネクタ346とが単方向バス556に
よって接続される。
【0163】また、モジュール330の第2入力用コネ
クタ333とモジュール340の第1出力用コネクタ3
42とが単方向バス557によって接続され、モジュー
ル330の第2出力用コネクタ334とモジュール34
0の第1入力用コネクタ341とが単方向バス558に
よって接続される。
【0164】前述した実施の形態5によるデータ処理装
置との動作上の違いは、単方向バスの接続関係の違いか
ら生まれるデータ転送の制御にあり、これによって、極
端に長い線長を持つ単方向バスを排除した接続によるデ
ータ転送時間の短縮化が図れる。
【0165】この実施の形態6と5の関係は、双方向転
送という部分の動作を除けば、線長の分散化による転送
時間の短縮化という点で、前述した実施の形態2と1と
の関係と同様である。なお、スイッチング制御に関して
は、アドレス情報に従ってスイッチコントローラが行う
ため、実施の形態1と同様である。
【0166】以上説明したように、この実施の形態6に
よれば、各モジュールのうちで、2つ以上先のモジュー
ルにバス結合されたモジュールを少なくとも一つ含める
ようにしたので、転送先が2つ以上先のモジュールであ
った場合に、間に介在するデータ処理モジュールを飛び
越してデータを到達させることができる。これによっ
て、データ転送時間の短縮化を図ることが可能である。
【0167】(実施の形態7)さて、前述した実施の形
態4〜6では、モジュール間接続により転送が実現され
ているため、全てのモジュールが実装されていないと、
全モジュール間の任意の転送が実現できない構成であ
る。そこで、全てのモジュールを必要としない小規模シ
ステムに適用させるため、以下に説明する実施の形態7
のように、少数のモジュール構成で動作させるデータ処
理装置を実現してもよい。
【0168】上述した小規模システムでは、少なくとも
正常な動作を実現する上で、簡易な構成のモジュールを
配置する必要がある。そのモジュールを以下にダミーモ
ジュールと称する。このダミーモジュールは、図3に示
したモジュール構成をすべて備えている必要はなく、少
なくともデータを透過的に転送できる機能をもてば十分
である。すなわち、この発明のデータ転送を実現する、
図3のモジュール構成をもつモジュールと、そのデータ
転送を実現する上で必要最小限のダミーモジュールとを
配置することで、低コストで済む小規模システムが構築
される。
【0169】そこで、以下にダミーモジュールについて
説明する。なお、正規のモジュールについては前述した
実施の形態4〜6に従うものとしてその説明を省略す
る。図22はこの発明の実施の形態7によるデータ処理
装置に適用されるダミーモジュールを示すブロック図で
あり、同図において、600はダミーモジュールを示
す。
【0170】ダミーモジュール600は、図22に示し
たように、本来スペースSP3,SP4にそれぞれ搭載
されるCPU,共有メモリを省略した構成である。した
がって、ダミーモジュール600は、例えば、外部モジ
ュールの出力用コネクタを接続させた単方向バス606
に接続される第1入力用コネクタ601,外部モジュー
ルの出力用コネクタを接続させた単方向バス608に接
続される第2入力用コネクタ603,外部モジュールの
入力用コネクタを接続させた単方向バス607に接続さ
れる第1出力用コネクタ602,外部モジュールの入力
用コネクタを接続させた単方向バス609に接続される
第2出力用コネクタ604およびスイッチ605により
構成される。なお、その他に、図示せぬが、前述した実
施の形態1と同様に、同機能を持つスイッチコントロー
ラが設けられている。
【0171】ここで、ダミーモジュール600の動作に
ついてであるが、スイッチ605において、入出力でC
PUや共有メモリへのスイッチング制御が不要となるこ
とから、アドレス情報に応じて単純に第1入力用コネク
タ601や第2入力用コネクタ603から第1出力用コ
ネクタ602や第2出力用コネクタ609へのスイッチ
ング制御が行われるだけとなる。なお、スイッチング制
御に関しては、アドレス情報に従ってスイッチコントロ
ーラが行うため、実施の形態1と同様である。
【0172】以上説明したように、この実施の形態7に
よれば、複数のモジュールの中に、CPUおよび共有メ
モリをもたないダミーモジュールを含めるようにしたの
で、転送だけを目的とするモジュールを組み込むことが
できる。これによって、小規模なシステムに好適な、全
モジュール間の任意の転送を実現することが可能であ
る。なお、ダミーモジュールにおいて、CPUと共有メ
モリのいずれか一方を持たない構成にしても、同様の効
果を得ることができる。
【0173】以上、この発明を前述の実施の形態により
説明したが、この発明の主旨の範囲内で種々の変形が可
能であり、これらをこの発明の範囲から排除するもので
はない。
【0174】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、データ転送方向が単方向でのモジュール結合に
おいては、入力されるデータとデータ処理および保持さ
れているデータとをそれぞれの転送先に応じて同時に一
方向で転送制御するようにしたので、安価な構成でもデ
ータ転送能力が向上し、これによって、システム全体の
性能アップを図ることが可能なデータ処理装置が得られ
るという効果を奏する。
【0175】また、請求項2の発明によれば、データ転
送方向が双方向でのモジュール結合においては、入力さ
れるデータとデータ処理および保持されているデータと
をそれぞれの転送先に応じて同時に双方向で転送制御す
るようにしたので、安価な構成でもデータ転送能力が向
上し、これによって、システム全体の性能アップを図る
ことが可能なデータ処理装置が得られるという効果を奏
する。
【0176】また、請求項3の発明によれば、請求項1
または2の発明において、転送すべきデータに対応付け
られたアドレス情報に従って転送先を判定するようにし
たので、内部で複雑な処理を施す必要がなく、転送制御
を簡単に実現することが可能なデータ処理装置が得られ
るという効果を奏する。
【0177】また、請求項4の発明によれば、請求項3
の発明において、アドレス情報を用いて、外部から入力
されたデータとデータ処理および保持されたデータとを
同時に所要の転送先へスイッチング制御するようにした
ので、データ間の衝突はなく、転送制御をスムーズに実
現することが可能なデータ処理装置が得られるという効
果を奏する。
【0178】また、請求項5の発明によれば、請求項3
または4の発明において、データ送出に先行して当該デ
ータに対応するアドレス情報を送出するようにしたの
で、事前にデータのパスを確率することが可能なデータ
処理装置が得られるという効果を奏する。
【0179】また、請求項6の発明によれば、請求項1
〜5のいずれか一つの発明において、各データ処理モジ
ュールにおいて、自身に隣接するデータ処理モジュール
にバス結合するようにしたので、データ処理モジュール
間を順次転送する際に、各データ処理モジュールにおい
てデータ転送を同時制御することが可能なデータ処理装
置が得られるという効果を奏する。
【0180】また、請求項7の発明によれば、請求項6
の発明において、各データ処理モジュールのうちで、2
つ以上先のデータ処理モジュールにバス結合されたデー
タ処理モジュールを少なくとも一つ含めるようにしたの
で、各モジュール間の線長を分散することで、モジュー
ル間の極端な線長の差異を無くすことができ、モジュー
ル間の遅延を最小限に抑えることができる。これによっ
て、データ転送時間の短縮化を図ることが可能なデータ
処理装置が得られるという効果を奏する。
【0181】また、請求項8の発明によれば、請求項2
の発明において、複数のデータ処理モジュールを、直列
にバス結合して、各端のデータ処理モジュールで転送方
向を折り返すようにしたので、モジュール間のバスの線
長を必要最小限の長さに保つことができ、これによっ
て、モジュール間で極端に転送時間のかかる線路がなく
なることから、データ転送時間を短縮化することが可能
なデータ処理装置が得られるという効果を奏する。
【0182】また、請求項9の発明によれば、請求項2
の発明において、複数のデータ処理モジュールを環状に
バス結合するようにしたので、モジュール間のバスの線
長を必要最小限の長さに保つことができることはもちろ
ん、直列にバス結合した場合とは異なって両端のモジュ
ール間で直接データを転送することができ、これによっ
て、両端のモジュール間での転送時間を大幅に短縮化す
ることが可能なデータ処理装置が得られるという効果を
奏する。
【0183】また、請求項10の発明によれば、請求項
1〜9のいずれか一つの発明において、複数のデータ処
理モジュールの中に、データ処理および保持をしないダ
ミーモジュールを含めるようにしたので、転送だけを目
的とするモジュールを組み込むことができ、これによっ
て、小規模なシステムに好適な、全モジュール間の任意
の転送を実現することが可能なデータ処理装置が得られ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるデータ処理装置
を示すブロック図である。
【図2】図1に示したデータ処理装置のモジュール間の
接続構造を示す外観図である。
【図3】実施の形態1におけるモジュールの代表的な内
部構成を示すブロック図である。
【図4】実施の形態1によるスイッチング制御を説明す
る図である。
【図5】実施の形態においてアドレス部のフォーマット
を説明する図である。
【図6】実施の形態1においてデータ部のフォーマット
を説明する図である。
【図7】実施の形態1における一動作のタイミングチャ
ートである。
【図8】実施の形態1における一動作のタイミングチャ
ートである。
【図9】実施の形態1におけるスイッチングの状態遷移
を説明する図である。
【図10】実施の形態1におけるスイッチングの状態遷
移を説明する図である。
【図11】実施の形態1におけるスイッチングの状態遷
移を説明する図である。
【図12】実施の形態1における他の動作のタイミング
チャートである。
【図13】実施の形態1における他の動作のタイミング
チャートである。
【図14】この発明の実施の形態2によるデータ処理装
置を示すブロック図である。
【図15】この発明の実施の形態3によるデータ処理装
置の要部を示すブロック図である。
【図16】この発明の実施の形態4によるデータ処理装
置を示すブロック図である。
【図17】この発明の実施の形態4によるデータ処理装
置を示すブロック図である。
【図18】この発明の実施の形態5によるデータ処理装
置を示すブロック図である。
【図19】この発明の実施の形態5によるデータ処理装
置を示すブロック図である。
【図20】この発明の実施の形態6によるデータ処理装
置を示すブロック図である。
【図21】この発明の実施の形態6によるデータ処理装
置を示すブロック図である。
【図22】この発明の実施の形態7によるデータ処理装
置の要部を示すブロック図である。
【図23】従来例によるデータ処理装置を示すブロック
図である。
【図24】従来例における動作のタイミングチャートで
ある。
【図25】従来例における動作のタイミングチャートで
ある。
【符号の説明】
10,20,30,40 モジュール 11,21,31,41 入力用コネクタ(入力手段) 12,22,32,42 出力用コネクタ(出力手段) 13,23,33,43 スイッチ(転送制御手段) 13A,13B,13C マルチプレクサ 14,24,34,44 CPU(データ処理および保
持手段) 15,25,35,45 共有メモリ(データ処理およ
び保持手段) 16 スイッチコントローラ(転送制御手段) 51〜54,204,205 単方向バス 110,120,130,140 モジュール 111,121,131,141 入力用コネクタ(入
力手段) 112,122,132,142 出力用コネクタ(出
力手段) 113,123,133,143 スイッチ(転送制御
手段) 114,124,134,144 CPU(データ処理
および保持手段) 115,125,135,145 共有メモリ(データ
処理および保持手段) 200,600 ダミーモジュール 201 入力用コネクタ(入力手段) 202 出力用コネクタ(出力手段) 310,320,330,340 モジュール 311,321,331,341 第1入力用コネクタ
(入力手段) 312,322,332,342 第1出力用コネクタ
(出力手段) 316,323,333,343 第2入力用コネクタ
(入力手段) 317,324,334,344 第2出力用コネクタ
(出力手段) 313,325,335,343 スイッチ(転送制御
手段) 314,326,336,344 CPU(データ処理
および保持手段) 315,327,337,345 共有メモリ(データ
処理および保持手段) )351〜356,451,452 単方向バス 551〜558,606〜609 単方向バス 601 第1入力用コネクタ(入力手段) 602 第1出力用コネクタ(出力手段) 603 第2入力用コネクタ(入力手段) 604 第2出力用コネクタ(出力手段) 605 スイッチ(転送制御手段)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年9月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】つぎに、動作について説明する。図24お
よび図25は図23に示したデータ処理装置のデータ転
送タイミングを説明するタイミングチャートである。こ
こでは、全てのモジュール610,620,630およ
び640において、CPU614,624,634,6
44がいずれも他の全ての共有メモリをそれぞれ1回ず
つアクセスするのに必要な時間を見積もった場合の動作
タイミングを図24および図25を参照して説明する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】図24および図25において、P0〜P3
はそれぞれCPU614,624,634,644をP
のシリアル番号で表したものであり、M0〜M3はそれ
ぞれ共有メモリ615,625,636,645をMの
シリアル番号で表したものである。また、τは1サイク
ル(例えば12ns)を表し、DCはダミーサイクルを
表す。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】図24および図25において、(1)PO
→M1アクセス、(2)P1→M2アクセス、(3)P
2→M3アクセス、(4)P3→M0アクセス、(5)
P0→M2アクセス、(6)P1→M3アクセス、
(7)P2→M0アクセス、(8)P3→M1アクセ
ス、(9)P0→M3アクセス、(10)P1→M0ア
クセス、(11)P2→M1アクセス、そして、(1
2)P3→M2アクセスを全て行う場合には、共通バス
651において上記(1),(3),(5),(7),
(11)のアクセス処理が実施され、共通バス652に
おいて上記(2),(4),(6),(8),(12)
のアクセス処理が実施される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】このことを踏まえて、上記(1)〜(1
2)のアクセス処理に必要なサイクルは、図24および
25のタイムチャートのように、τ1からτ30まで
の30τかかる。各共通バス651および652におい
て、この30τの間に、ダミーサイクルDCは6回挿入
される。従って、このシステム全体のデータ転送能力を
計算すると、1τ=12nsとすると、 64バイト×12回/(12ns×30τ)=2.1G
B/s となる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0101
【補正方法】変更
【補正内容】
【0101】この効果はモジュールが多数接続されるほ
ど顕著に現れるが、この実施の形態1では、効果を少な
く見積もって、1τ=10nsにしたすると、前述の
データ転送能力は、 64バイト×12回/27.5τ×10ns=2.79
GB/s となり、従来例より著しく向上する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 貴紀 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 井口 真吾 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のデータ処理モジュールを備え、デ
    ータ処理モジュール間を単方向でバス結合したデータ処
    理装置であって、 前記各データ処理モジュールは、 自身を除く前記複数のデータ処理モジュールのうちでデ
    ータ転送元となるデータ処理モジュールに接続されたバ
    スを接続してデータを入力する入力手段と、 自身を除く前記複数のデータ処理モジュールのうちでデ
    ータ転送先となるデータ処理モジュールに接続されたバ
    スを接続してデータを出力する出力手段と、 内部でデータ処理および保持するためのデータ処理およ
    び保持手段と、 データ転送先として前記出力手段および前記データ処理
    および保持手段を割り当て、前記入力手段によって入力
    されるデータと前記データ処理および保持手段から出力
    されるデータとをそれぞれの転送先に応じて同時に転送
    制御する転送制御手段と、 を備えたことを特徴とするデータ処理装置。
  2. 【請求項2】 複数のデータ処理モジュールを備え、デ
    ータ処理モジュール間を複数の単方向バスでバス結合し
    たデータ処理装置であって、 前記各データ処理モジュールは、 自身を除く前記複数のデータ処理モジュールのうちで、
    データ転送元となる、転送方向の異なるデータ処理モジ
    ュールにそれぞれ接続されたバスをそれぞれ接続してデ
    ータを入力する一対の入力手段と、 自身を除く前記複数のデータ処理モジュールのうちで、
    データ転送先となる、転送方向の異なるデータ処理モジ
    ュールにそれぞれ接続されたバスをそれぞれ接続してデ
    ータを出力する一対の出力手段と、 内部でデータ処理および保持するためのデータ処理およ
    び保持手段と、 データ転送先として前記一対の出力手段および前記デー
    タ処理および保持手段を割り当て、前記一対の入力手段
    によって入力される、転送方向の異なるデータと、前記
    データ処理および保持手段から出力される、転送方向の
    異なるデータと、をそれぞれの転送先に応じて同時に転
    送制御する転送制御手段と、 を備えたことを特徴とするデータ処理装置。
  3. 【請求項3】 データにはアドレス情報が対応付けら
    れ、前記転送制御手段は、転送すべきデータに対応付け
    られたアドレス情報に従って転送先を判定することを特
    徴とする請求項1または2に記載のデータ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記転送制御手段は、前記入力手段と前
    記データ処理および保持手段とから同時入力される複数
    のデータを、当該各データに対応付けられたアドレス情
    報を判定してから、転送先へスイッチングする構造を有
    したことを特徴とする請求項3に記載のデータ処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記転送制御手段は、データ送出に先行
    して当該データに対応するアドレス情報を送出すること
    を特徴とする請求項3または4に記載のデータ処理装
    置。
  6. 【請求項6】 前記各データ処理モジュールは、自身に
    隣接するデータ処理モジュールにバス結合されたことを
    特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のデータ
    処理装置。
  7. 【請求項7】 前記各データ処理モジュールのうちで、
    2つ以上先のデータ処理モジュールにバス結合されたデ
    ータ処理モジュールが少なくとも一つ含まれたことを特
    徴とする請求項6に記載のデータ処理装置。
  8. 【請求項8】 前記複数のデータ処理モジュールは、直
    列にバス結合され、各端のデータ処理モジュールで転送
    方向を折り返す構造としたことを特徴とする請求項2に
    記載のデータ処理装置。
  9. 【請求項9】 前記複数のデータ処理モジュールは、環
    状にバス結合されたことを特徴とする請求項2に記載の
    データ処理装置。
  10. 【請求項10】 前記複数のデータ処理モジュールの中
    に、前記データ処理および保持手段を持たないダミーモ
    ジュールが含まれることを特徴とする請求項1〜9のい
    ずれか一つに記載のデータ処理装置。
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