JP2013142608A - 電圧監視装置 - Google Patents

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JP2013142608A JP2012002863A JP2012002863A JP2013142608A JP 2013142608 A JP2013142608 A JP 2013142608A JP 2012002863 A JP2012002863 A JP 2012002863A JP 2012002863 A JP2012002863 A JP 2012002863A JP 2013142608 A JP2013142608 A JP 2013142608A
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Abstract

【課題】正弦波電圧に発生する異常を応答性良く検出する。
【解決手段】正弦波電圧Vacを検出して第1検出電圧V1として出力する第1検出部3と、第1検出電圧V1に対して位相が90度ずれた第2検出電圧V2を出力する第2検出部4と、第1検出電圧V1を二乗して第1二乗電圧V1sを出力する第1二乗部6と、第2検出電圧V2を二乗して第2二乗電圧V2sを出力する第2二乗部7と、第2検出電圧V2を増幅して、第1二乗電圧V1sおよび第2二乗電圧V2sの各最大値最大値を一致させる増幅部5と、各二乗電圧V1s,V2sを加算して加算電圧Vadを出力する加算部8と、加算電圧Vadの平方根を算出して平方根電圧Vrtを出力する平方根演算部9と、平方根電圧Vrtと第1しきい値電圧Vref1とを比較して平方根電圧Vrtが第1しきい値電圧Vref1以下のときに第1異常信号Se1を出力する第1比較部10とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、正弦波電圧におけるディップ(電圧降下)や瞬停などの異常状態の発生の有無を監視する電圧監視装置に関するものである。
この種の電圧監視装置として、下記特許文献1に開示された電源電圧の異常検出装置が知られている。この異常検出装置は、電源から供給される交流電圧(通常は、商用交流電圧)を整流・平滑して直流電圧を生成し、この直流電圧が所定値以下になると電圧降下信号を出力する電圧監視手段と、交流電圧の周期に同期してパルスを形成し、パルスからなるパルス列のパルス間隔が所定時間以上になると停電信号を出力する停電監視手段と、電圧監視手段および停電監視手段の出力を受けて、電圧監視手段が電圧降下信号を出力した場合、停電監視手段が停電信号を出力しているときには停電と判定し、停電監視手段が停電信号を出力していないときには電圧降下と判定する判定手段と、判定手段の判定結果に従って電源の停電または電圧降下である旨の表示を行なう表示手段とを具備している。
この異常検出装置によれば、電源電圧が瞬間的に降下した場合に、その原因が停電であるのか否かを判定手段が判別し、その結果を表示手段が表示するように構成してあるので、電源電圧が降下したときにその電圧降下を検出することと、その電圧降下の原因が停電にあるのか否かを知ることとが可能となっている。
特開平7−302126号公報(第1−4頁、第1図)
ところが、上記の異常検出装置には、以下のような解決すべき課題が存在している。すなわち、この異常検出装置では、電源電圧の降下については、交流電圧を整流・平滑して生成した直流電圧に基づいて検出する構成であるため、平滑の際に発生する比較的大きな信号遅延により、電源電圧の降下の発生から検出までの応答時間が長くなる(応答速度が遅くなる)という第1の課題と、一瞬だけ降下して元の状態に戻るという電源電圧の降下(瞬停)や、交流電圧の中間電圧帯域での短時間の電圧降下(ディップ)については検出し難いという第2の課題とが存在している。
本発明は、かかる課題を改善するためになされたものであり、正弦波電圧に発生する異常(ディップや瞬停など)を応答性良く検出し得る電圧監視装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の電圧監視装置は、監視対象の正弦波電圧を検出して第1検出電圧として出力する第1検出部と、前記正弦波電圧を検出して前記第1検出電圧に対して位相が90度ずれた第2検出電圧を出力する第2検出部と、前記第1検出電圧を二乗して第1二乗電圧として出力する第1二乗部と、前記第2検出電圧を二乗して第2二乗電圧として出力する第2二乗部と、前記第1検出電圧、前記第2検出電圧、前記第1二乗電圧および前記第2二乗電圧のうちの少なくとも1つの電圧を増幅して、当該第1二乗電圧および当該第2二乗電圧の各最大値を一致させる増幅部と、前記第1二乗電圧および前記第2二乗電圧を加算して加算電圧を出力する加算部と、前記加算電圧に基づく比較対象電圧と第1しきい値電圧とを比較して当該比較対象電圧が当該第1しきい値電圧以下のときに第1異常信号を出力する第1比較部とを備えている。
請求項2記載の電圧監視装置は、請求項1記載の電圧監視装置において、前記第1しきい値電圧よりも低い第2しきい値電圧と前記比較対象電圧とを比較して当該比較対象電圧が当該第2しきい値電圧以下のときに第2異常信号を出力する第2比較部を備えている。
請求項3記載の電圧監視装置は、請求項1または2記載の電圧監視装置において、前記加算電圧の平方根を算出して求めた平方根電圧を前記比較対象電圧として出力する平方根演算部を備えている。
請求項4記載の電圧監視装置は、請求項1から3のいずれかに記載の電圧監視装置において、前記第1異常信号を入力すると共に電気的に絶縁された第1絶縁信号に変換して出力する第1絶縁部を備えている。
請求項5記載の電圧監視装置は、請求項2記載の電圧監視装置において、前記第1異常信号を入力すると共に電気的に絶縁された第1絶縁信号に変換して出力する第1絶縁部、および前記第2異常信号を入力すると共に電気的に絶縁された第2絶縁信号に変換して出力する第2絶縁部を備えている。
請求項6記載の電圧監視装置は、請求項1記載の電圧監視装置において、前記第1異常信号を入力したときに前記正弦波電圧に異常が発生した旨を出力部に出力する処理部を備えている。
請求項7記載の電圧監視装置は、請求項2記載の電圧監視装置において、前記第1異常信号のみを入力したときには前記正弦波電圧にディップが発生した旨を出力部に出力し、前記第1異常信号および前記第2異常信号を同時に入力したときには前記正弦波電圧に瞬停が発生した旨を当該出力部に出力する処理部を備えている。
請求項1記載の電圧監視装置では、第1検出部が正弦波電圧を検出して第1検出電圧を出力し、第2検出部が第1検出電圧に対して位相が90度ずれた第2検出電圧を出力し、第1二乗部が第1検出電圧を二乗して第1二乗電圧として出力し、第2二乗部が第2検出電圧を二乗して第2二乗電圧として出力する。この際に、増幅部が、第1検出電圧、第2検出電圧、第1二乗電圧および第2二乗電圧のうちの少なくとも1つの電圧を増幅して、第1二乗電圧および第2二乗電圧の各最大値を一致させる。また、加算部は、第1二乗電圧および第2二乗電圧を加算して加算電圧として出力し、第1比較部が加算電圧に基づく比較対象電圧と第1しきい値電圧とを比較して第1異常信号を出力する。
この場合、各二乗電圧の最大値が一致させられているため、加算電圧、第1二乗電圧および第2二乗電圧は、正弦波をg(t)=a×ejθ(t)という式で表現したときに、|g(t)|、[a×cos(θ(t))]および[a×sin(θ(t))]に対応する構成となり、|g(t)|=aとなるため、加算電圧(ひいては、加算電圧に基づく比較対象電圧)は、正弦波電圧自体をサンプリングして得られる瞬時値のように極性が時間の変化に伴って変化する電圧ではなく、例えば実効値のように正弦波電圧の振幅(正弦波電圧の波形の中心(ゼロボルト)からの最大偏差)の変化に伴って変化する正極性の電圧となる。
したがって、この電圧監視装置によれば、正弦波電圧の振幅の変化に直ちに対応して電圧値が変化する比較対象電圧を使用することにより、正弦波電圧に発生するディップを応答性良く、かつ一定値である第1しきい値電圧と比較するという簡易な構成で検出することができる。
また、請求項2記載の電圧監視装置によれば、第2比較部が、正弦波電圧の振幅の変化に直ちに対応して電圧値が変化する加算電圧に基づく比較対象電圧を使用して第2異常信号を出力することにより、正弦波電圧に発生する瞬停(ディップの発生時よりも電圧が大きく低下する異常状態)を応答性良く、かつ一定値である第2しきい値電圧と比較するという簡易な構成で検出することができる。
また、請求項3記載の電圧監視装置によれば、平方根演算部が加算電圧の平方根を算出して求めた平方根電圧を比較対象電圧として出力することにより、正弦波電圧の変化度合の二乗に追従して値が変化する加算電圧ではなく、正弦波電圧の変化度合に追従して値が変化する平方根電圧を比較対象電圧として使用することができる。このため、第1しきい値電圧や第2しきい値電圧の値の如何に拘わらず、第1しきい値電圧や第2しきい値電圧の規定精度とほぼ同じ精度で、平方根電圧の変化を検出することができる。
また、請求項4記載の電圧監視装置によれば、第1異常信号を入力して電気的に絶縁された第1絶縁信号に変換して出力する第1絶縁部を備えたことにより、例えば、正弦波電圧を検出する検出ユニット側と、第1絶縁信号を処理する本体ユニット側との電気的絶縁性を確保できるため、感電の発生を確実に防止しつつ、正弦波電圧でのディップの発生の有無を監視することができる。
また、請求項5記載の電圧監視装置によれば、第2異常信号を入力して電気的に絶縁された第2絶縁信号に変換して出力する第2絶縁部を備えたことにより、例えば、正弦波電圧を検出する検出ユニット側と、第2絶縁信号を処理する本体ユニット側との電気的絶縁性を確保できるため、感電の発生を確実に防止しつつ、正弦波電圧での瞬停の発生の有無を監視することができる。
また、請求項6記載の電圧監視装置によれば、処理部が第1異常信号を入力したときに、正弦波電圧に異常(ディップ)が発生した旨を出力部に出力することにより、ディップの発生を確実に認識させることができる。
また、請求項7記載の電圧監視装置によれば、さらに、処理部が第2異常信号を入力したときに、正弦波電圧に異常(瞬停)が発生した旨を出力部に出力することにより、瞬停の発生を確実に認識させることができる。
電圧監視装置1の構成を示す構成図である。 正弦波と式[g(t)=a×ejθ(t)]との関係を説明するための説明図である。 式[b×ejθ(t)]で表現される加算電圧Vadの振幅bと、その実部(第1検出電圧V1)と、その虚部(増幅電圧Vap)との関係を説明するための説明図である。 正弦波電圧Vacにディップが発生したときの式[b×ejθ(t)]で表現される加算電圧Vadの振幅bと、その実部(第1検出電圧V1)と、その虚部(増幅電圧Vap)との関係を説明するための説明図である。 正弦波電圧Vacに瞬停が発生したときの式[b×ejθ(t)]で表現される加算電圧Vadの振幅bと、その実部(第1検出電圧V1)と、その虚部(増幅電圧Vap)との関係を説明するための説明図である。
以下、電圧監視装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、電圧監視装置1の構成について、図面を参照して説明する。
電圧監視装置1は、図1に示すように、検出ユニットDUおよび本体ユニットMUを備え、監視対象の正弦波電圧(本例では一例として、一対の電路La,Lbによって供給される商用周波数の交流電圧)Vacにおける異常状態(本例では一例として、ディップおよび瞬停)の発生の有無を監視する。
本例では、検出ユニットDUは、一対の電圧プローブ2a,2b(以下、特に区別しないときには「電圧プローブ2」ともいう)、第1検出部3、第2検出部4、増幅部5、第1二乗部6、第2二乗部7、加算部8、平方根演算部9、第1比較部10、第2比較部11、第1絶縁部12および第2絶縁部13を有して構成されている。
この場合、一の電圧プローブ2aは、各検出部3,4に接続されている。一方、他の電圧プローブ2bは、検出ユニットDUの内部グランドGに接続されている。第1検出部3は、一例として、抵抗3a,3bで構成される抵抗分圧回路で構成されている。また、第1検出部3は、電圧プローブ2bの電圧(内部グランドGの電圧)を基準として電圧プローブ2aに発生する電圧Vinを検出すると共に分圧して、第1検出電圧V1として出力する。
第2検出部4は、位相シフト回路4aおよび差動増幅回路4bを備えている。一例として、位相シフト回路4aは、互いに直列に接続された状態で一対の電圧プローブ2a,2b間に接続されたコンデンサ21と抵抗22とで構成されている。この構成により、コンデンサ21には、一対の電圧プローブ2a,2b間に発生する電圧Vinに対して位相が90度進む電流が発生し、抵抗22がこの電流を電圧Vdに変換して出力する。また、差動増幅回路4bは、この電圧Vdを位相ずれの殆どない状態で増幅して第2検出電圧V2として出力する。つまり、第2検出部4は、電圧Vinを検出すると共に、第1検出電圧V1と位相が90度ずれた(この例では、90度進んだ)第2検出電圧V2を出力する。
増幅部5は、第1検出電圧V1および第2検出電圧V2のうちの少なくとも1つの電圧を位相ずれの殆どない状態で増幅して、第1二乗部6および第2二乗部7から出力される後述の第1二乗電圧V1sおよび第2二乗電圧V2sの各最大値V1smax,V2smaxを一致させる。本例では、一例として、増幅部5は、第2検出電圧V2のみをk倍に増幅して、増幅電圧Vapとして出力することにより、上記の各最大値V1smax,V2smaxを一致させる。
第1二乗部6は、第1検出電圧V1を二乗して、第1二乗電圧V1sとして出力する。一方、第2二乗部7は、第1二乗部6と同一に構成されて、第1検出電圧V1(本例では、増幅部5によって増幅電圧Vapに増幅された第1検出電圧V1)を二乗して、第2二乗電圧V2sとして出力する。各二乗部6,7は、例えば、入力した電圧を2系統に分配する2つのバッファと、2つのバッファから出力される電圧同士を乗算する乗算器とで構成することができる。
加算部8は、各二乗部6,7から出力される第1二乗電圧V1sおよび第2二乗電圧V2sを加算して、加算電圧Vadとして出力する。平方根演算部9は、加算部8から出力される加算電圧Vadを入力すると共にその平方根を算出(演算)して、平方根電圧Vrtとして出力する。
第1比較部10は、加算電圧Vadに基づく比較対象信号(加算電圧Vad自体、または加算電圧Vadから算出される平方根電圧Vrt。本例では、平方根電圧Vrt)と予め規定された第1しきい値電圧Vref1とを比較して、平方根電圧Vrtが第1しきい値Vref1以下のときに第1異常信号Se1を出力する。本例では、一例として、第1比較部10は、コンパレータ10aおよびEXOR回路10bを備えて構成されている。この場合、コンパレータ10aは、平方根電圧Vrtと第1しきい値Vref1とを比較して、平方根電圧Vrtが第1しきい値Vref1以下のときにのみハイの論理レベルとなり、これ以外の条件のときにはローの論理レベルとなる比較信号Sc1を出力する。EXOR回路10bは、この比較信号Sc1と、第2比較部11から出力される後述の第2異常信号Se2とを入力すると共に、両信号Sc1,Se2の排他的論理和をとって、第1異常信号Se1として出力する。
この構成により、第1比較部10は、平方根電圧Vrtが、第1しきい値電圧Vref1以下で、かつ第2比較部11で使用される後述の第2しきい値電圧Vref2を超えているときに、第1異常信号Se1を出力することで、ディップを検出する機能を有している。
第2比較部11は、加算電圧Vadに基づく比較対象信号(加算電圧Vad自体、または加算電圧Vadから算出される平方根電圧Vrt。本例では、平方根電圧Vrt)と予め規定された第2しきい値電圧Vref2(第1しきい値電圧Vref1よりも低い電圧)とを比較して、平方根電圧Vrtが第2しきい値Vref2以下のときに第2異常信号Se2を出力する。本例では、一例として、第2比較部11はコンパレータで構成されて、このコンパレータが、平方根電圧Vrtと第2しきい値Vref2とを比較して、平方根電圧Vrtが第2しきい値Vref2以下のときにハイの論理レベルとなり、これ以外の条件のときにはローの論理レベルとなる比較信号を第2異常信号Se2として出力する。この構成により、第2比較部11は、瞬停を検出する機能を有している。
第1絶縁部12は、フォトカプラやデジタルアイソレータなどのアイソレーションデバイス(絶縁素子)を用いて構成されて、第1異常信号Se1を入力すると共に、電気的に絶縁された第1絶縁信号So1に変換して、本体ユニットMUへ出力する。第2絶縁部13も第1絶縁部12と同様にして、上記のような絶縁素子を用いて構成されて、第2異常信号Se2を入力すると共に、電気的に絶縁された第2絶縁信号So2に変換して、本体ユニットMUへ出力する。
本体ユニットMUは、処理部31および出力部32を有して構成されている。処理部31は、一例として、CPUおよびメモリ(いずれも図示せず)を備えて構成されて、異常監視処理を実行する。この異常監視処理では、処理部31は、検出ユニットDUから出力される各絶縁信号So1,So2に基づいて、監視対象の正弦波電圧Vacにおける異常状態の発生の有無を監視して、その監視結果を出力部32に出力する。
出力部32は、一例として、液晶ディスプレイなどの表示装置で構成されて、処理部31から入力した監視結果データDwを画面上に表示する。なお、表示装置に代えて、外部装置とデータ通信を行うインターフェース装置で構成して、この外部装置に監視結果データDwを出力する構成を採用することもできる。
次に、電圧監視装置1の動作について図面を参照して説明する。なお、各電圧プローブ2a,2bのうちの電圧プローブ2aは一方の電路Laに接続され、電圧プローブ2bは他方の電路Lbに接続されて、電圧Vinとして正弦波電圧Vacが両電圧プローブ2a,2b間に入力されているものとする。
電圧監視装置1では、第1検出部3が、他方の電路Lbを基準として一方の電路Laに発生している正弦波電圧Vacを検出すると共に、一定の比率で分圧して、第1検出電圧V1として出力する。この場合、第1検出電圧V1は、第1検出部3が抵抗成分のみで構成されているため、正弦波電圧Vacに対して位相ずれの無い状態で出力される。次いで、第1二乗部6が、この第1検出電圧V1を二乗して、第1二乗電圧V1sとして出力する。
一方、第2検出部4におけるコンデンサ21および抵抗22の直列抵抗Zは、コンデンサ21の静電容量値をCとし、抵抗22の抵抗値をrとすると、下記式(1)で表される。
Z=(ω×C×r−j)/(ω×C) ・・・(1)
(但し、ω=2×π×f(fは、正弦波電圧Vacの周波数)である)
このため、コンデンサ21および抵抗22の直列回路に流れる電流Iは、下記式(2)で表される。
I=(ω×C×r+j×ω×C)/(1+ω×C×r) ・・・(2)
これにより、電流Iが流れることによって抵抗22の両端間に発生する電圧Vdは、下記式(3)で表される。
Vd=r×I
=r×{(ω×C×r+j×ω×C)/(1+ω×C×r)} ・・・(3)
この場合、(ω×C×r)が1よりも十分に小さくなるように、コンデンサ21の静電容量値Cと抵抗22の抵抗値rとを規定することで、電圧Vdの正弦波電圧Vacに対する位相のずれをほぼ90度にすることが可能となる。この場合、上記式(3)の実部をRe[Vd]とし、虚部をIm[Vd]としたときには、電圧Vdの位相φは、下記式(4)で表される。
φ=tan−1(Im[Vd]/Re[Vd]) ・・・(4)
このため、例えば、r=2MΩ、C=10pFとすることにより、周波数fが50Hzの正弦波電圧Vac(商用周波数電圧)において、φ=89.64度(ほぼ90度)にすることができる。
第2検出部4では、差動増幅回路4bが、この電圧Vdを増幅して第2検出電圧V2として出力する。次いで、増幅部5が、位相ずれの殆どない状態でこの第2検出電圧V2をk倍に増幅して、増幅電圧Vapとして出力する。続いて、第2二乗部7が、増幅電圧Vap(増幅部5で増幅された第2検出電圧V2)を二乗して、第2二乗電圧V2sとして出力する。
この場合、差動増幅回路4bでの信号増幅時の位相ずれが殆ど無く、また増幅部5での信号増幅時の位相ずれも殆ど無く、しかも、各二乗部6,7が同一に構成されてそれぞれにおける信号の位相ずれがほぼ同じであるため、第1二乗部6から出力される第1二乗電圧V1sに対する第2二乗部7から出力される第2二乗電圧V2sの位相は、第1検出電圧V1に対する電圧Vdの位相とほぼ一致した状態(つまり、第1二乗電圧V1sに対して90度位相が進んだ状態)となっている。また、第2二乗電圧V2sの最大値V2smaxは、上記したように増幅部5により、第1二乗電圧V1sの最大値V1smaxに一致させられている。
次いで、加算部8が、各二乗部6,7から出力される第1二乗電圧V1sおよび第2二乗電圧V2sを加算して、加算電圧Vadとして出力する。つまり、加算電圧Vadは、以下の式(5)のように表される。
Vad=V1s+V2s
=V1+Vap ・・・(5)
ここで、正弦波は、図2に示すように、g(t)=a×ejθ(t)という式で表現される振幅(半径)aの円の上を動く点Pの実部Re(=a=a×cos(θ(t)))の瞬時値(瞬時電圧値)を時系列に並べて表したものである。ただし、aは、正弦波についての最大値の絶対値である。また、点Pは、上記のg(t)で表現される円上を動く点であるため、このg(t)の実部をRe[g(t)]とし、虚部をIm[g(t)]としたときに、下記式(6)が成立する。
|g(t)|=|Re[g(t)]|+|Im[g(t)]|
=[a×cos(θ(t))]+[a×sin(θ(t))]
=a・・・(6)
この式(6)は、振幅aの正弦波信号であるa×cos(θ(t))が測定可能なときには、このa×cos(θ(t))に対して位相が90度進み(または90度遅れ)、かつ等しい振幅aの他の正弦波信号であるa×sin(θ(t))(または−a×sin(θ(t)))を生成することが可能であれば、この2つの正弦波信号をそれぞれ二乗すると共に加算することで、元のg(t)の振幅aを、θ(t)に依存しない状態(つまり、正弦波の瞬時値に関係のない状態)で算出することができることを示している。
ところで、本例における加算電圧Vadは、上記の式(5)で表されるように、正弦波信号である第1検出電圧V1の二乗と、この第1検出電圧V1に対して位相が90度進んでいる正弦波信号である増幅電圧Vapの二乗を加算したものである。このため、上記式(6)と対比した場合、第1検出電圧V1がa×cos(θ(t))に対応し、増幅電圧Vapがa×sin(θ(t))に対応し、Vadがaに対応する構成となっている。すなわち、加算電圧Vadは、第1検出電圧V1が実部となり、増幅電圧Vapが虚部となる正弦波の振幅の二乗を表している。
続いて、平方根演算部9は、加算部8から出力される加算電圧Vadを入力すると共にその平方根を算出して、平方根電圧Vrtとして出力する。
この場合、加算電圧Vadは、上記したように、式(6)で表されるg(t)に対応する実部および虚部を有する式で表される電圧であるため、加算電圧Vadをb(つまり、平方根電圧Vrt=b)としたときに、平方根電圧Vrtは、図3に示すように、b×ejθ(t)という式で表現される振幅(半径)bの円の上を動く点Qと原点Oとの間の距離として表される。なお、この平方根電圧Vrtは、同図に示すように、上記のg(t)と同様にして、b×cos(θ(t))で表される実部(b:第1検出電圧V1)と、b×sin(θ(t))で表される虚部(b:増幅電圧Vap)との合成電圧となっている。
次いで、第1比較部10は、平方根電圧Vrtと第1しきい値電圧Vref1とを比較して、平方根電圧Vrtが、第1しきい値電圧Vref1以下で、かつ第2比較部11で使用される第2しきい値電圧Vref2を超えているときに、第1異常信号Se1を出力する。この場合、平方根電圧Vrtが上記したように図3に示す円の上を動く点Qと原点Oとの間の距離であるため、第1しきい値電圧Vref1は、同図に示すように、原点Oを中心とした半径Vref1の円として表される。
また、第2比較部11は、平方根電圧Vrtと第2しきい値電圧Vref2とを比較して、平方根電圧Vrtが第2しきい値Vref2以下のときに第2異常信号Se2を出力する。この第2しきい値電圧Vref2についても、上記した第1しきい値電圧Vref1と同様の理由により、図3に示すように、原点Oを中心とした半径Vref2(<Vref1)の円として表される。
これにより、例えば、正弦波電圧Vacの1周期内において、正弦波電圧Vacにディップが発生したときには、第1検出電圧V1にもディップが発生し(一例として、図4に示す期間T1においてディップA1が発生し)、これに対応して増幅電圧Vapにもディップが発生する(一例として、図4に示すようにディップA1と同じ期間T1においてディップA2が発生する)。また、このようにして発生した各ディップA1,A2により、平方根電圧Vrtの値は、正常時の値(同図に示すb×ejθ(t)で表される円上または円の外側に位置する値:b以上の値)から、第1しきい値電圧Vref1を下回るが、第2しきい値電圧Vref2には達しない値まで低下する。つまり、第1比較部10のみが、第1異常信号Se1を出力する。
また、例えば、正弦波電圧Vacの1周期内において、正弦波電圧Vacに瞬停が発生したときには、第1検出電圧V1にも瞬停が発生し(一例として、図5に示す期間T2において瞬停B1が発生して、第1検出電圧V1がゼロボルトになり)、これに対応して増幅電圧Vapにも瞬停が発生する(一例として、図5に示すように瞬停B1と同じ期間T2において瞬停B2が発生して、増幅電圧Vapがゼロボルトになる)。また、このようにして発生した各瞬停B1,B2により、平方根電圧Vrtの値は、正常時の値(同図に示すb×ejθ(t)で表される円上に位置する値:b)から、第1しきい値電圧Vref1および第2しきい値電圧Vref2を共に下回る値まで低下する(ゼロになる)。この場合には、第1比較部10のコンパレータ10aおよび第2比較部11の各出力は共にハイの論理レベルとなり、第2比較部11からは第2異常信号Se2が出力されるが、第1比較部10では、最終段のEXOR回路10bがコンパレータ10aの出力と第2比較部11の出力との排他的論理和を演算するため、第1異常信号Se1の出力は行われない。つまり、第2比較部11のみが、第2異常信号Se2を出力する。
第1絶縁部12は、第1異常信号Se1を入力すると共に、電気的に絶縁された第1絶縁信号So1に変換して、本体ユニットMUへ出力する。また、第2絶縁部13も、第2異常信号Se2を入力すると共に、電気的に絶縁された第2絶縁信号So2に変換して、本体ユニットMUへ出力する。
本体ユニットMUでは、処理部31が異常監視処理を繰り返し実行している。この異常監視処理では、処理部31は、検出ユニットDUから各絶縁信号So1,So2が出力されているか否かを繰り返し検出することで、正弦波電圧Vacにおける異常状態(ディップおよび瞬停)の発生の有無を監視する。この監視の結果、処理部31は、第1絶縁信号So1の出力を検出したときには、正弦波電圧Vacにディップが発生したと判別して、この監視(判別)結果を監視結果データDwとして出力部32に出力する。次いで、出力部32は、処理部31から入力した監視結果データDwを画面上に表示する。
一方、処理部31は、上記の監視の結果、第2絶縁信号So2の出力を検出したときには、正弦波電圧Vacに瞬停が発生したと判別して、この監視(判別)結果を監視結果データDwとして出力部32に出力する。次いで、出力部32は、処理部31から入力した監視結果データDwを画面上に表示する。
このように、この電圧監視装置1では、第1検出部3が正弦波電圧Vacを検出して第1検出電圧V1を出力し、第1二乗部6がこの第1検出電圧V1を二乗して第1二乗電圧V1sを出力する。一方、第2検出部4が、正弦波電圧Vacを検出して第1検出電圧V1に対して位相が90度ずれた第2検出電圧V2を出力し、増幅部5が、この第2検出電圧V2を増幅して増幅電圧Vapとして出力し、第2二乗部7がこ増幅電圧Vap(増幅された第2検出電圧V2)を二乗して第2二乗電圧V2sを出力する。この第2二乗電圧V2sの最大値V2smaxは、増幅部5による第2検出電圧V2の増幅電圧Vapへの増幅により、第1検出電圧V1の最大値V1smaxに一致させられている。また、加算部8が、各二乗電圧V1s,V2sを加算して加算電圧Vadを出力する。
この場合、二乗電圧V1s,V2sの各最大値V1smax,V2smaxが一致させられているため、加算電圧Vad、第1二乗電圧V1sおよび第2二乗電圧V2sで表される上記式(5)は、上記したように、上記式(6)の|g(t)|、[a×cos(θ(t))]および[a×sin(θ(t))]に対応する構成となることから、加算電圧Vadは、正弦波電圧Vac自体をサンプリングして得られる瞬時値のように極性が時間の変化に伴って変化する電圧ではなく、例えば実効値のように正弦波電圧Vacの振幅(正弦波電圧Vacの波形の中心(ゼロボルト)からの最大偏差)の変化に伴って変化する正極性の電圧である。このため、加算電圧Vadは、正弦波電圧Vacの瞬時値が正弦波電圧Vac本来の軌跡(正弦波の軌跡)を描いて変化しているときには電圧値がほぼ一定の正電圧となるが、この瞬時値がこの軌跡を外れたときには外れの程度に応じて電圧値が変化する。つまり、加算電圧Vadは、正弦波電圧Vacの振幅の変化に直ちに対応して電圧値が変化する電圧となっている。第1比較部10は、比較対象電圧(この例では、平方根電圧Vrt)と第1しきい値電圧Vref1とを比較して、加算電圧Vadが第1しきい値電圧Vref1以下のときに第1異常信号Se1を出力する。
したがって、この電圧監視装置1によれば、正弦波電圧Vacの振幅の変化に直ちに対応して電圧値が変化する加算電圧Vadを使用することにより、正弦波電圧Vacに発生するディップを応答性良く、かつ一定値である第1しきい値電圧Vref1と比較するという簡易な構成で検出することができる。シミュレーションでは、加算電圧Vadが第1しきい値電圧Vref1を下回った時点から約250ns以内に、第1異常信号Se1が出力されることが確認されている。特に、この電圧監視装置1によれば、正弦波電圧Vacの中間電圧帯域において、ディップが短時間(例えば、正弦波電圧Vacの半周期未満の時間)だけ発生したような場合であっても、このディップは、図4に示すように、第1検出電圧V1にも、増幅電圧Vapにも発生し、これにより、加算電圧Vadも直ちに低下するため、この低下を検出し得るような第1しきい値電圧Vref1を予め規定しておくことにより、このような中間電圧帯域でのディップの発生についても見落とすことなく確実に監視することができる。
また、この電圧監視装置1では、第2比較部11が、第1しきい値電圧Vref1よりも低い第2しきい値電圧Vref2と加算電圧Vad(上記の例では、加算電圧Vadの平方根(平方根電圧Vrt))とを比較して、加算電圧Vadが第2しきい値電圧Vref2以下のときに第2異常信号Se2を出力する。
したがって、この電圧監視装置1によれば、正弦波電圧Vacの振幅の変化に直ちに対応して電圧値が変化する加算電圧Vadを使用することにより、正弦波電圧Vacに発生する瞬停(ディップの発生時よりも電圧が大きく低下する異常状態)を応答性良く(上記したディップのときと同程度で)、かつ一定値である第2しきい値電圧Vref2と比較するという簡易な構成で検出することができる。特に、この電圧監視装置1によれば、短時間(例えば、正弦波電圧Vacの半周期未満の時間)だけほぼゼロボルトまで降下して元の状態に戻るという正弦波電圧Vacの降下(つまり、短時間の瞬停)が発生した場合であっても、この瞬停は、図5に示すように、第1検出電圧V1にも、増幅電圧Vapにも発生し、これにより、加算電圧Vadも直ちに低下してゼロに至るため、この低下を検出し得るような第2しきい値電圧Vref2を予め規定しておくことにより、このような短時間の瞬停の発生についても見落とすことなく確実に監視することができる。
また、この電圧監視装置1では、加算電圧Vadの平方根を算出して平方根電圧Vrtとして出力する平方根演算部9を備え、第1比較部10は、この平方根電圧Vrtを第1しきい値電圧Vref1と比較して、平方根電圧Vrtが第1しきい値電圧Vref1以下のときに第1異常信号Se1を出力する。
したがって、この電圧監視装置1によれば、正弦波電圧Vacの変化度合の二乗に追従して値が変化する加算電圧Vadではなく、正弦波電圧Vacの変化度合に追従して値が変化する平方根電圧Vrtを使用するため、第1しきい値電圧Vref1の値の如何に拘わらず、第1しきい値電圧Vref1の規定精度とほぼ同じ精度で、平方根電圧Vrtの変化を検出することができる。例えば、第1しきい値電圧Vref1を生成するための電子部品(抵抗やアンプ)の特性のバラツキに起因して、第1しきい値電圧Vref1に±1%の規定誤差がある場合には、平方根電圧Vrtを使用する構成では、第1しきい値電圧Vref1の値の如何に拘わらず、ほぼ±1%の誤差で平方根電圧Vrtの変化を検出することができる。一方、加算電圧Vadを使用する構成では、第1しきい値電圧Vref1の値に応じて、加算電圧Vadの検出誤差が±1%の誤差内に収まったり、±1%の誤差を超えたりと、ばらつく状態になる。
また、この電圧監視装置1では、第2比較部11も、第1比較部10と同様にして平方根電圧Vrtを第2しきい値電圧Vref2と比較して、平方根電圧Vrtが第2しきい値電圧Vref2以下のときに第2異常信号Se2を出力する。
したがって、この電圧監視装置1によれば、上記の第1しきい値電圧Vref1と同様にして、第2しきい値電圧Vref2の値の如何に拘わらず、第2しきい値電圧Vref2の規定精度とほぼ同じ精度で、平方根電圧Vrtの変化を検出することができる。
また、この電圧監視装置1によれば、第1異常信号Se1を入力して電気的に絶縁された第1絶縁信号So1に変換して出力する第1絶縁部12を備えたことにより、正弦波電圧Vacが供給されている一対の電路La,Lbに接続されている検出ユニットDUと、第1絶縁信号So1を入力して処理する本体ユニットMU側との電気的絶縁性を確保できるため、感電の発生を確実に防止しつつ、正弦波電圧Vacでのディップの発生の有無を監視することができる。
また、この電圧監視装置1によれば、第2異常信号Se2を入力して電気的に絶縁された第2絶縁信号So2に変換して出力する第2絶縁部13をさらに備えたことにより、正弦波電圧Vacが供給されている一対の電路La,Lbに接続されている検出ユニットDUと、第1絶縁信号So1および第2異常信号Se2を入力して処理する本体ユニットMU側との電気的絶縁性を確保できるため、感電の発生を確実に防止しつつ、正弦波電圧Vacでの瞬停の発生の有無を監視することができる。
また、この電圧監視装置1によれば、処理部31が、第1異常信号Se1(上記の例では、第1絶縁部12によって電気的に絶縁された第1異常信号Se1である第1絶縁信号So1)を入力したときに、正弦波電圧Vacにディップが発生した旨を出力部32に出力することにより、ディップの発生を確実に認識させることができる。
また、この電圧監視装置1によれば、さらに、処理部31が、第2異常信号Se2(上記の例では、第2絶縁部13によって電気的に絶縁された第2異常信号Se2である第2絶縁信号So2)を入力したときに、正弦波電圧Vacに瞬停が発生した旨を出力部32に出力することにより、瞬停の発生を確実に認識させることができる。
なお、上記の構成に限定されない。例えば、平方根演算部9を使用する構成を採用しているが、加算部8から出力される加算電圧Vadをそのまま第1比較部10および第2比較部11に出力して、平方根演算部9を省く構成を採用することもできる。また、増幅部5を第2検出部4側に配設して、第2検出電圧V2を増幅部5で増幅電圧Vapに増幅することにより、第2二乗部7から出力される第2二乗電圧V2sの最大値V2smaxを第1二乗電圧V1sの最大値V1smaxに一致させる構成を採用しているが、増幅部5を第1検出部3側に配設して、第1検出電圧V1を増幅部5で増幅して第1二乗部6に出力することにより、第1二乗部6から出力される第1二乗電圧V1sを第2二乗電圧V2sに一致させる構成を採用することもできる。また、第1二乗部6の出力側に増幅部5を配設して、第1二乗部6から出力される電圧を増幅部5で増幅することにより、第2二乗部7から出力される第2二乗電圧V2sに第1二乗電圧V1sを一致させる構成や、第2二乗部7の出力側に増幅部5を配設して、第2二乗部7から出力される電圧を増幅部5で増幅することにより、第1二乗部6から出力される第1二乗電圧V1sに第2二乗電圧V2sを一致させる構成を採用することもできる。
また、第1絶縁部12および第2絶縁部13を使用して、第1異常信号Se1および第2異常信号Se2を電気的に絶縁して、第1絶縁信号So1および第2絶縁信号So2として出力する構成を採用しているが、感電などの虞のない場合には、第1絶縁部12および第2絶縁部13を使用せずに、第1異常信号Se1および第2異常信号Se2を直接に本体ユニットMUに出力する構成を採用することもできる。
1 電圧監視装置
3 第1検出部
4 第2検出部
5 増幅部
6 第1二乗部
7 第2二乗部
8 加算部
9 平方根演算部
10 第1比較部
11 第2比較部
12 第1絶縁部
13 第2絶縁部
Se1 第1異常信号
Se2 第2異常信号
So1 第1絶縁信号
So2 第2絶縁信号
V1 第1検出電圧
V2 第2検出電圧
V1s 第1二乗電圧
V2s 第2二乗電圧
Vac 正弦波電圧
Vref1 第1しきい値電圧
Vref2 第2しきい値電圧
Vrt 平方根電圧

Claims (7)

  1. 監視対象の正弦波電圧を検出して第1検出電圧として出力する第1検出部と、
    前記正弦波電圧を検出して前記第1検出電圧に対して位相が90度ずれた第2検出電圧を出力する第2検出部と、
    前記第1検出電圧を二乗して第1二乗電圧として出力する第1二乗部と、
    前記第2検出電圧を二乗して第2二乗電圧として出力する第2二乗部と、
    前記第1検出電圧、前記第2検出電圧、前記第1二乗電圧および前記第2二乗電圧のうちの少なくとも1つの電圧を増幅して、当該第1二乗電圧および当該第2二乗電圧の各最大値を一致させる増幅部と、
    前記第1二乗電圧および前記第2二乗電圧を加算して加算電圧を出力する加算部と、
    前記加算電圧に基づく比較対象電圧と第1しきい値電圧とを比較して当該比較対象電圧が当該第1しきい値電圧以下のときに第1異常信号を出力する第1比較部とを備えている電圧監視装置。
  2. 前記第1しきい値電圧よりも低い第2しきい値電圧と前記比較対象電圧とを比較して当該比較対象電圧が当該第2しきい値電圧以下のときに第2異常信号を出力する第2比較部を備えている請求項1記載の電圧監視装置。
  3. 前記加算電圧の平方根を算出して求めた平方根電圧を前記比較対象電圧として出力する平方根演算部を備えている請求項1または2記載の電圧監視装置。
  4. 前記第1異常信号を入力すると共に電気的に絶縁された第1絶縁信号に変換して出力する第1絶縁部を備えている請求項1から3のいずれかに記載の電圧監視装置。
  5. 前記第1異常信号を入力すると共に電気的に絶縁された第1絶縁信号に変換して出力する第1絶縁部、および前記第2異常信号を入力すると共に電気的に絶縁された第2絶縁信号に変換して出力する第2絶縁部を備えている請求項2記載の電圧監視装置。
  6. 前記第1異常信号を入力したときに前記正弦波電圧に異常が発生した旨を出力部に出力する処理部を備えている請求項1記載の電圧監視装置。
  7. 前記第1異常信号のみを入力したときには前記正弦波電圧にディップが発生した旨を出力部に出力し、前記第1異常信号および前記第2異常信号を同時に入力したときには前記正弦波電圧に瞬停が発生した旨を当該出力部に出力する処理部を備えている請求項2記載の電圧監視装置。
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