JP2013142591A - 混合液供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】正確にpH値を測定でき、かつアンプの破損を抑制することができる混合液供給装置を提供することである。
【解決手段】混合液供給装置は混合タンクで作製したスラリー11のpH値を測定するpH値測定手段6を含んで構成されている。pH値測定手段6は測定用電極40とアンプ41と測定容器42を含んで構成されている。測定用電極40は電位差を利用して液体のpH値を測定する。アンプ41は測定用電極40で発生した電流が入力される。測定容器42は測定用電極40を浸漬させるためにスラリー11を一時的に貯留する。測定容器42はアース46が接続された導電性を備えた材質によって構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、砥粒と液体からなる混合液を供給する混合液供給装置に関する。
半導体ウエーハ等板状物を、砥粒と液体からなるスラリーと研磨布を用いて研磨し、表面を精度良く平坦にするCMP装置(特許文献1参照)や、砥粒と液体の混合液を高圧で噴射することで被切断物を切断するウォータージェットなどの砥粒と液体からなる混合液を使用する装置には、混合液を供給する混合液供給装置(特許文献2参照)が備えられている。
こうした混合液供給装置は、混合液を貯留するタンクを備えているが、そのタンク内で作製される混合液の濃度とともにpH(potential Hydrogen)値も管理することで、より厳密な混合液の状態の管理が可能となる。また、混合液をさらに貯留し、加工装置へ安定して供給する貯留タンクにおいても、濃度とpH値の管理をすることが重要である。
特開平10−329009号公報 特開2011−143508号公報
混合液供給装置は、各種薬液を使用するため、その配管は、耐薬品性が高くクリーン度も高いフッ素樹脂等からなる樹脂製であり、通常の配管でよく用いられる金属製の配管継手等も無く形成されている。そのため、配管内部で流れる流体によって静電気が発生しても、金属製の部品が無いため放電されることが無いという特徴があった。また、pH計は、ガラス電極内の内部液と被検液とに電極を浸漬させ、電極間の電位差による微量な起電力でpH値を測定する。このために、液体の流れによって発生した静電気が、pH計で発生した起電力を増幅して測定するアンプに、pH計の電極を介して流入し、正確にpH値を測定できないばかりか、最悪の場合には、アンプを破損させる虞があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、正確にpH値を測定でき、かつアンプの破損を抑制することができる混合液供給装置を提供することである。
上述した課題を解決し目的を達成するために、請求項1記載の本発明に係る混合液供給装置は、液体供給源から供給される液体と研磨剤原液タンクから供給される研磨剤原液とを混合タンクで混合して作製した混合液を加工装置に供給する混合液供給装置であって、該混合タンクで作製した該混合液のpH値を測定するpH値測定手段を備え、該pH値測定手段は、電位差を利用して液体のpH値を測定する測定用電極と、該測定用電極で発生した電流が入力されるアンプと、該測定用電極を浸漬させるために該混合液を一時的に貯留する測定容器と、該測定容器に該混合タンクからの該混合液を供給し耐薬品性を有する測定液供給路と、pH値の測定が終了した該混合液を該測定容器から廃棄する廃棄路と、を備え、該測定容器はアースが接続された導電性を備えた材質によって構成され、該混合液が該測定液供給路を流れることで発生した静電気を該アースによって逃し、該測定用電極を介して流入する静電気によって該アンプが破損するのを防止可能なことを特徴とする。
本発明に係る混合液供給装置において、前記混合液供給装置は、前記混合タンクで作製した前記混合液を加工装置に供給する前に貯留する貯留タンクを備え、該貯留タンクで貯留する該混合液が、該pH値測定手段に接続されて、pH値が測定されることが好ましい。
本発明の混合液供給装置によると、測定用電極が浸漬される混合液を貯留する測定容器を導電性の材質で構成し、測定容器にアースが接続されている。このために、混合液が流れることで生じた静電気を、測定容器を介してアースに逃がすことができ即ち静電気をアースを介して放電することができる。したがって、混合液が流れることで生じた静電気が測定用電極を介してアンプに流入することを防止でき、かつ正確にpH値を測定できるとともに、アンプの破損を抑制できるという効果を奏する。
また、前記混合液供給装置では、測定容器を耐薬品性の高いステンレス鋼(例えばSUS316L)などの金属で構成することが好ましい。この場合、測定容器の各種混合液に対する耐性を確保することができる。
図1は、実施形態に係る混合液供給装置の構成を示す説明図である。 図2は、実施形態に係る混合液供給装置のpH値測定手段の構成を示す図である。 図3は、本実施形態に係る混合液供給装置によるスラリーのpH値測定のフローを示す図である。 図4は、本実施形態に係る混合液供給装置による混合タンク内のスラリーのpH値測定時のスラリーの流れを示す図である。 図5は、本実施形態に係る混合液供給装置による貯留タンク内のスラリーのpH値測定時のスラリーの流れを示す図である。 図6は、本実施形態に係る混合液供給装置によるpH値測定手段の測定容器内の洗浄時の液体の流れを示す図である。 図7は、本発明品と比較例のpH値の測定結果を示す図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
図1は、実施形態に係る混合液供給装置の構成を示す説明図である。図2は、実施形態に係る混合液供給装置のpH値測定手段の構成を示す図である。
実施形態にかかる混合液供給装置1は、例えば、液体供給源10から供給される液体と研磨剤原液タンク3から供給される研磨剤原液8とを混合タンク4で混合して作製したスラリー(混合液に相当する)11をCMP装置やウォータージェットなどの加工装置2に供給するものである。混合液供給装置1は、図1に示すように、研磨剤原液タンク3と、混合タンク4と、貯留タンク5と、pH値測定手段6と、制御手段7などを含んで構成されている。
研磨剤原液タンク3は、純水、酸・アルカリ溶液などの液体と、SiO2、Al2O3、CeO2、Mn2O3、ダイヤモンド粒子などの研磨剤(砥粒ともいう)とが混合された濃度の高い研磨剤原液8を収容するものである。また、研磨剤原液タンク3には排出管9が連結して、研磨剤原液タンク3は、排出管9を介して研磨剤原液8を外部に排出する。なお、排出管9には、開閉弁18が設けられている。
混合タンク4は、液体供給源10から供給される純水などの液体と、研磨剤原液タンク3から供給される研磨剤原液8とを混合して、スラリー11を作製するものである。混合タンク4には、研磨剤原液タンク3内の研磨剤原液8が配管12を介して供給されるとともに、液体供給源10からの液体が配管13を介して供給される。混合タンク4は、内部に図示しない攪拌装置が設置されている。混合タンク4は、攪拌装置により研磨剤原液8と純水などの液体とを攪拌して、濃度が希釈された一様濃度のスラリー11を作製して収容する。
なお、配管12には、研磨剤原液タンク3から順にポンプ14及び開閉弁15が設けられている。一方、配管13には、液体供給源10から順に開閉弁16及び流量調整弁17が設けられている。また、混合タンク4の底部には、三方弁21とポンプ24と開閉弁25とが設けられた配管20が連結している。三方弁21には、排出管9に連結された分岐排出管22が連結して、混合タンク4は、配管20、三方弁21、分岐排出管22及び排出管9を介してスラリー11を外部に排出する。
貯留タンク5は、混合タンク4で作製したスラリー11を加工装置2に供給する前に貯留するものである。貯留タンク5は、配管20から分岐した分岐配管23を介して、スラリー11が供給される。そして、貯留タンク5は、供給されたスラリー11を収容する。なお、分岐配管23には、開閉弁26が設けられている。
また、貯留タンク5の底部には配管30が連結され、貯留タンク5は、配管30及び該配管30が連結した循環配管31を介して、加工装置2にスラリー11を供給する。なお、配管30には、貯留タンク5から順に三方弁32、ポンプ33、三方弁34が設けられている。なお、三方弁32には、排出管9に連結された分岐排出管36が連結して、貯留タンク5は、配管30、三方弁32、分岐排出管36及び排出管9を介してスラリー11を外部に排出する。また、配管30と循環配管31とは、三方弁35を介して連結し、循環配管31は、貯留タンク5と加工装置2とを連結している。
pH値測定手段6は、混合タンク4で作製したスラリー11のpH値を測定するものである。pH値測定手段6は、図2に示すように、測定用電極40と、アンプ41と、測定容器42と、測定液供給路43と、廃棄路44とを含んで構成されている。
測定用電極40は、電位差を利用して液体のpH値を測定するものである。測定用電極40は、基端部が測定容器42に取り付けられて、先端部が測定容器42内のスラリー11に浸漬される。測定用電極40の先端部には、図示しないガラス電極と比較電極とが設けられている。ガラス電極は、薄いガラス膜で構成された容器と、該容器内の内部液(例えば塩化カリウム溶液)に浸漬された内部電極とを含んで構成されている。このために、内部電極と比較電極との間には、スラリー11のpH値に応じた電位差が生じる。そして、内部電極及び比較電極には、リード線45が接続している。測定用電極40は、内部電極と比較電極との電位差に応じた電流をリード線45を介してアンプ41に出力する。測定用電極40は、内部電極と比較電極との電位差に応じた電流をアンプ41に出力することで、測定容器42内の液体のpH値を測定する。
アンプ41は、測定用電極40で発生した電流が入力されるものである。アンプ41は、リードから入力した電流を増幅して、制御手段7に出力する。
測定容器42は、測定用電極40を浸漬させるためにスラリー11を一時的に貯留する容器である。測定容器42は、例えば、耐薬品性の高いステンレス鋼(例えばSUS316L)などの導電性を備えた材質(金属)で構成されている。また、測定容器42には、アース46が接続している。このように、測定容器42にアース46が接続されていることで、混合液供給装置1は、スラリー11が測定液供給路43内を流れることで発生した静電気をアース46によって逃し、測定用電極40を介して流入する静電気によってアンプ41が破損するのを防止可能なものである。
測定液供給路43は、測定容器42に混合タンク4又は貯留タンク5からのスラリー11を供給し耐薬品性を有するものである。測定液供給路43は、測定容器42に連結されている。測定液供給路43には、配管20と、配管13から分岐した分岐配管47との双方が連結している。さらに、分岐配管47には、開閉弁48が設けられた配管49が連結している。なお、配管49は、三方弁34に連結している。このために、測定液供給路43には、配管20を介して混合タンク4からのスラリー11が供給されるとともに、配管30、三方弁32,34、配管49及び分岐配管47を介して貯留タンク5からのスラリー11が供給される。
測定液供給路43に配管30、三方弁32,34、配管49及び分岐配管47を介して貯留タンク5からのスラリー11が供給されることで、貯留タンク5で貯留するスラリー11が、pH値測定手段6に接続されて、pH値が測定される。なお、配管49には、開閉弁50が設けられている。一方、分岐配管47が連結されているため、測定液供給路43には、配管13及び分岐配管47を介して、液体供給源10から純水などの液体が供給される。
廃棄路44は、pH値の測定が終了したスラリー11を測定容器42から廃棄するものである。廃棄路44は、測定容器42と排出管9とを連結し、耐薬品性を有するものである。廃棄路44は、測定容器42内のスラリー11を排出管9に排出する。なお、廃棄路44には、開閉弁51が設けられている。
また、前述した排出管9、配管12,13,20,23,30,31,47,49、分岐排出管22,36、開閉弁15,16,18,25,26,48,50,51、流量制御弁17、三方弁21,32,34,35、ポンプ14,24,33、タンク3,4,5は、耐薬品性を有するものである。
制御手段7は、混合液供給装置1を構成する上述した構成要素をそれぞれ制御するものである。制御手段7は、加工装置2に対するスラリー11の供給動作を混合液供給装置1に行なわせるものである。また、制御手段7は、混合タンク4又は貯留タンク5内のスラリー11のpH値を測定する測定動作を混合液供給装置1に行なわせるものである。なお、制御手段7は、例えば、CPU等で構成された演算処理装置やROM、RAM等を備える図示しないマイクロプロセッサを主体として構成されており、供給動作の状態を表示する表示手段、オペレータが作業内容情報を登録する際に用いる操作手段及びオペレータに異常を知らせる報知手段と接続されている。
次に、本実施形態に係る混合液供給装置1の加工装置2に対するスラリー11の供給動作について説明する。制御手段7は、開閉弁15,16を開き、流量制御弁17を所定の開度で開いて、ポンプ14を駆動する。制御手段7は、所定量の研磨剤原液8を研磨剤原液タンク3から混合タンク4に供給するとともに、所定量の純水などの液体を液体供給源10から混合タンク4に供給する。制御手段7は、混合タンク4内の攪拌装置を駆動して、純水などの液体と研磨剤原液8とを混合して、スラリー11を作製する。
その後、制御手段7は、三方弁21の開放方向を制御し、開閉弁25を閉じるとともに開閉弁26を開いて、ポンプ24を駆動して、混合タンク4内のスラリー11を貯留タンク5に供給する。こうして、貯留タンク5内にスラリー11を一旦貯留する。さらに、制御手段7は、三方弁32,34,35の開放方向を制御し、ポンプ33を駆動して、配管30及び循環配管31を介して、貯留タンク5内のスラリー11を加工装置2に供給する。また、制御手段7は、三方弁35の開放方向を制御するなどして、加工装置2に供給したスラリー11を再度貯留タンク5に供給させる。こうして、制御手段7は、貯留タンク5内に一旦貯留したスラリー11を加工装置2に供給するとともに、加工装置2と貯留タンク5との間でスラリー11を循環させる。また、制御手段7は、混合タンク4でのスラリー11の作製及び混合タンク4から貯留タンク5へのスラリー11の供給を必要に応じて行なう。
次に、本実施形態に係る混合液供給装置1のスラリー11のpH値測定について説明する。図3は、本実施形態に係る混合液供給装置によるスラリーのpH値測定のフローを示す図である。図4は、本実施形態に係る混合液供給装置による混合タンク内のスラリーのpH値測定時のスラリーの流れを示す図である。図5は、本実施形態に係る混合液供給装置による貯留タンク内のスラリーのpH値測定時のスラリーの流れを示す図である。図6は、本実施形態に係る混合液供給装置によるpH値測定手段の測定容器内の洗浄時の液体の流れを示す図である。
まず、制御手段7は、混合タンク4又は貯留タンク5内のスラリー11のpH値測定を行なう必要があるか否かを判断する(ステップST1)。なお、pH値測定を行なう必要があるか否かは、研磨剤原液8の変更や追加、スラリー11の作製からの経過時間、スラリー11の作製量などの少なくとも一つに基づいて判断することが好ましい。
次に、制御手段7は、混合タンク4又は貯留タンク5内のスラリー11のpH値測定を行なう必要があると判断する(ステップST1肯定)と、加工装置2に対するスラリー11の供給中であるか否かを判断する(ステップST2)。なお、混合タンク4又は貯留タンク5内のスラリー11のpH値測定を行なう必要がないと判断する(ステップST1否定)と、pH値測定を行なう必要があると判断されるまで、ステップST1を繰り返す。
次に、制御手段7は、加工装置2に対するスラリー11の供給中でないと判断する(ステップST2否定)と、混合タンク4又は貯留タンク5内のスラリー11のpH値測定を実行する(ステップST3)。まず、混合タンク4内のスラリー11のpH値を測定する際には、制御手段7は、三方弁21の開放方向を制御し、開閉弁25,51を開き、開閉弁48,50を閉じ、ポンプ24を駆動する。そして、制御手段7は、図4中の一点鎖線の矢印で示すように、配管20を通して、混合タンク4内のスラリー11をpH値測定手段6の測定容器42内に供給する。そして、制御手段7は、アンプ41を介して測定用電極40の先端部がスラリー11内に浸漬されたことを示す電流が入力すると、開閉弁25,51を閉じて、ポンプ24を停止する。制御手段7は、アンプ41により増幅されたpH値測定手段6からの電流に基づいてスラリー11のpH値を算出する。制御手段7は、算出したpH値が予め許容範囲外であるか否かを判断する。そして、制御手段7は、許容範囲外であると判断すると、報知手段によりオペレータに混合タンク4内のスラリー11のpH値が異常であることを知らせる。
また、貯留タンク5内のスラリー11のpH値を測定する際には、制御手段7は、三方弁32,34の開放方向を制御し、開閉弁50,51を開き、開閉弁25を閉じ、ポンプ33を駆動する。そして、制御手段7は、図5中の一点鎖線の矢印で示すように、配管30,49及び分岐配管47を通して、貯留タンク5内のスラリー11をpH値測定手段6の測定容器42内に供給する。そして、制御手段7は、アンプ41を介して測定用電極40の先端部がスラリー11内に浸漬されたことを示す電流が入力すると、開閉弁50,51を閉じて、ポンプ33を停止する。制御手段7は、アンプ41により増幅されたpH値測定手段6からの電流に基づいてスラリー11のpH値を算出する。制御手段7は、算出したpH値が予め許容範囲外であるか否かを判断する。そして、制御手段7は、許容範囲外であると判断すると、報知手段によりオペレータに貯留タンク5内のスラリー11のpH値が異常であることを知らせる。
制御手段7は、混合タンク4又は貯留タンク5内のスラリー11のpH値の測定が終了すると、開閉弁25,50を閉じ、開閉弁16,48,51を開く。すると、図6中の一点鎖線の矢印で示すように、液体供給源10からの純水などの液体がpH値測定手段6の測定容器42内に供給されるとともに、測定容器42内のスラリー11が排出管9を通して外部に排出される。さらに、測定容器42内及び測定用電極40が、液体供給源10からの純水などの液体により洗浄される。制御手段7は、開閉弁16,48,51を開いてから所定時間が経過すると、開閉弁16,48,51を閉じて、液体供給源10からの測定容器42への液体の供給を停止する。
以上のように、本実施形態に係る混合液供給装置1は、測定用電極40が浸漬されるスラリー11を貯留する測定容器42を導電性の材質で構成し、更に測定容器42にアース46が接続されている。このために、スラリー11が流れることで生じた静電気を、測定容器42を介してアース46に逃がすことができ即ち静電気をアース46を介して放電することができる。したがって、スラリー11が流れることで生じた静電気が測定用電極40を介してアンプ41に流入することを防止でき、かつ正確にpH値を測定できるとともに、アンプ41の破損を抑制することができる。
また、測定容器42を例えばSUS316Lなどの耐薬品性の高いステンレス鋼などの金属で構成している。このために、測定容器42の各種のスラリー11に対する耐性を確保することができる。さらに、混合液供給装置1は、貯留タンク5で貯留するスラリー11がpH値測定手段6に供給されるので、貯留タンク5内のスラリー11のpH値も正確に測定することができる。
次に、本発明の発明者らは、本実施形態に係る混合液供給装置1の効果を、実際にスラリー11のpH値を測定することで確認した。なお、図7(a)は、本発明品のpH値の測定結果を示し、図7(b)は、比較例のpH値の測定結果を示す図である。
測定にあたっては、本実施形態の混合液供給装置1を本発明品とし、混合液供給装置1の測定容器42をアース46に接続していないものを比較例とした。測定にあたっては、pH値が8.4のスラリー11を用いた。
また、図7(a)及び図7(b)では、横軸は、時間を示し、縦軸は、測定用電極40が測定しかつ制御手段7が算出したpH値を示している。さらに、図7(a)及び図7(b)におけるt1からt2の間では、図6に示すように、液体供給源10からの純水などの液体によりpH値測定手段6の測定容器42内などを洗浄している。t2からt3の間では、本発明品、比較例ともに待機している。t3からt4の間では、図4に示すように、混合タンク4内のスラリー11をpH値測定手段6の測定容器42内に供給している。t4以降では、pH値測定手段6の測定容器42内へのスラリー11の供給を停止して、pH値測定手段6の測定容器42内のスラリー11のpH値を測定している。
図7(a)及び図7(b)に示された測定結果によれば、比較例では、t4以降のpH値が変動するのに対し、本発明品では、t4以降のpH値が変動しなかった。また、比較例では、t4以降のpH値が概ね9以上であるのに対し、本発明では、t4以降のpH値が8.4であった。したがって、比較例では、スラリー11の流れにより生じた静電気が測定用電極40を介してアンプ41に流入し、pH値を正確に測定できないのに対し、本発明品では、スラリー11の流れにより生じた静電気がアース46に放電されてアンプ41に流入せずに、pH値を正確に測定できることが明らかとなった。
なお、上述した実施形態では、液体供給源10、研磨剤原液タンク3、混合タンク4、貯留タンク5、加工装置2を配管12,20,23,30などにより上述したように連結しているが、本発明では、これに限定されることはなく、本発明の主旨を実現できる範囲内で液体供給源10、研磨剤原液タンク3、混合タンク4、貯留タンク5、加工装置2などの接続状態を適宜変更しても良い。
1 混合液供給装置
2 加工装置
3 研磨剤原液タンク
4 混合タンク
5 貯留タンク
6 pH値測定手段
8 研磨剤原液
10 液体供給源
11 スラリー(混合液)
40 測定用電極
41 アンプ
42 測定容器
43 測定液供給路
44 廃棄路
46 アース

Claims (2)

  1. 液体供給源から供給される液体と研磨剤原液タンクから供給される研磨剤原液とを混合タンクで混合して作製した混合液を加工装置に供給する混合液供給装置であって、
    該混合タンクで作製した該混合液のpH値を測定するpH値測定手段を備え、
    該pH値測定手段は、
    電位差を利用して液体のpH値を測定する測定用電極と、
    該測定用電極で発生した電流が入力されるアンプと、
    該測定用電極を浸漬させるために該混合液を一時的に貯留する測定容器と、
    該測定容器に該混合タンクからの該混合液を供給し耐薬品性を有する測定液供給路と、
    pH値の測定が終了した該混合液を該測定容器から廃棄する廃棄路と、を備え、
    該測定容器はアースが接続された導電性を備えた材質によって構成され、
    該混合液が該測定液供給路を流れることで発生した静電気を該アースによって逃し、該測定用電極を介して流入する静電気によって該アンプが破損するのを防止可能な混合液供給装置。
  2. 前記混合液供給装置は、前記混合タンクで作製した前記混合液を加工装置に供給する前に貯留する貯留タンクを備え、
    該貯留タンクで貯留する該混合液が、該pH値測定手段に接続されて、pH値が測定される請求項1記載の混合液供給装置。
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