JP2013142563A - 指針表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成を維持しながら、情報を分り易く表示することができる指針表示装置の提供。
【解決手段】回転する指針部21及び発光する背景部23により、情報の表示を形成する指針表示装置100である。指針表示装置100に含まれる燃料計20は、第一偏光方向AX1の偏光P1を出射する固定偏光板60と、第二偏光方向AX2の偏光を出射する回転偏光板40と、固定偏光板60及び回転偏光板40の間に位置して複屈折を生じさせる複屈折板50とを備えている。回転偏光板40は、指針部21を形成すると共に複屈折板50を保持している。加えて、複屈折板50における通常偏光方向AXO及び異常偏光方向AXEは、第二偏光方向AX2に対してずらされている。以上の構成により、要素40,50,60によって形成される背景部23は、指針部21の移動に伴って発光色を変化させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、回転する指針部及びこの指針部の背景として発光する背景部により、情報の表示を形成する指針表示装置に関する。
従来、車両等に搭載される表示装置において、入射する光束のうち特定の一方向の偏光を出射する偏光板を備えるものが知られている。例えば、特許文献1,2には、光束を放射するバックライト等の光源と、第一偏光方向の偏光を出射する固定された第1偏光板と、第1偏光板に対して相対回転し且つ第2偏光方向の偏光を出射する第2偏光板とを備える構成が開示されている。
具体的に、特許文献2に開示の車両用計器では、第2偏光板における第2偏光方向が、第1偏光板の第1偏光方向に対し、平行する状態と、直交する状態との間で、回転可能である(段落0023参照)。第1偏光板及び第2偏光板の各偏光方向が平行の場合、バックライトから放射される光束は、各偏光板を通過することができる。一方で、第1偏光板及び第2偏光板の各偏光方向が直交する場合、バックライトから放射される光束は、各偏光板にて遮られる。以上により、特許文献2の車両用計器は、指針の背景となる表示部の発光状態を、第2偏光板の回転によって変化させることができる。
さて、上述のような偏光板のような光学的に顕著な特定を示すものとして、例えば特許文献3,4に開示されるような偽造防止媒体がある。特許文献3,4の偽造防止媒体には、複屈折パターンが形成されている。複屈折パターンは、入射する光束を複屈折させることにより、通常偏光及び異常偏光を生じさせる。通常偏光及び異常偏光は、互いに偏光方向が実質的に90°異なっている。加えて、複屈折パターンを通過した通常偏光及び異常偏光の間には、位相差が生じている。
特開平6−109493号公報 特許第4427016号公報 特開2010−282153号公報 特開2010−221650号公報
さて、特許文献2等に開示の構成では、指針が偏光板に形成されていないので、指針の移動と表示部の発光状態の変化とを関連させることが難しくなり易かった。加えて、二枚の偏光板が単に組み合わされた上述の構成では、第2偏光板を回転させた場合に、表示部の明るさが変化するものの、表示部の発光色は、バックライトの光源色のまま変化しない。故に、表示部の発光色の変化を指針の移動に関連付けることは、全く想定外であった。したがって、上述の構成は、視認者にとって斬新な表示が可能ではあるものの、当該表示の分り易さを向上させる効果を発揮するには至らなかった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、簡素な構成を維持しながら、情報を分り易く表示することができる指針表示装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、回転する指針部及び指針部の背景として発光する背景部により、情報の表示を形成する指針表示装置であって、背景部を発光させる光束を放射する光源と、入射する光束のうち第一偏光方向の偏光を出射する第一偏光板と、指針部を形成し、第一偏光板に対して相対回転し、入射する光束のうち第二偏光方向の偏光を出射する第二偏光板と、第一偏光板と第二偏光板との間に位置して、入射する光束を複屈折させることによりこれら偏光板と協働で背景部を形成し、第一偏光板及び第二偏光板のうち一方である特定偏光板に保持され、当該特定偏光板の偏光方向である特定偏光方向に対して複屈折による通常偏光及び異常偏光の各偏光方向がずらされる複屈折板と、を備える指針表示装置とする。
この発明によれば、光源から放射される光束は、第一偏光板及び第二偏光板のうち光源に近接する一方の偏光板に入射する。光源に近接する偏光板からは、当該偏光板の偏光方向に沿った偏光が出射される。この偏光は、第一偏光板と第二偏光板との間に位置する複屈折板に入射することにより、通常偏光及び異常偏光に複屈折される。複屈折板から出射される通常偏光及び異常偏光は、第一偏光板及び第二偏光板のうち光源から離間する他方の偏光板に入射することにより、当該偏光板の偏光方向に向きを揃えられる。これら通常偏光及び異常偏光の間には、複屈折板の通過に伴う位相差が生じている。故に、偏光方向を揃えられた通常偏光及び異常偏光は、互いに干渉可能となる。
ここで、光源から離間する側の偏光板が複屈折板を保持する特定偏光板である形態では、第一偏光板に対する第二偏光板の相対回転により、複屈折板の各偏光方向が、光源に近接する側の偏光板(以下、「非特定偏光板」という)の偏光方向に対して相対的に変化する。複屈折板の各偏光方向のいずれか一方が非特定偏光板の偏光方向に沿う方向となったとき、通常偏光及び異常偏光のうちの一方が、複屈折板から出射される。故に、特定偏光板から出射される光束の干渉が回避されるので、各偏光板及び複屈折板の協働で形成される背景部は、光源と実質的に同じ発光色にて発光する。
そして、第二偏光板の相対回転により、複屈折板の各偏光方向が非特定偏光板の偏光方向に対しずれると、通常偏光及び異常偏光が、共に複屈折板から出射される。特定偏光板の特定偏光方向に対して通常偏光及び異常偏光の各偏光方向がずらされているので、これら通常偏光及び異常偏光は、特定偏光板から共に出射されて、互いに干渉する。こうして各偏光に含まれている特定の周波数域の光束が互いに打ち消し合うことにより、背景部は、光源とは異なる発光色にて発光する。
また、光源に近接する側の偏光板が複屈折板を保持する特定偏光板である形態では、特定偏光方向に対して通常偏光及び異常偏光の各偏光方向がずらされているので、複屈折板からは、通常偏光及び異常偏光が共に出射される。そして、第二偏光板の相対回転により、複屈折板の各偏光方向が、光源から離間する側の非特定偏光板の偏光方向に対し変化する。複屈折板の各偏光方向のいずれか一方が非特定偏光板の偏光方向に沿う方向となったとき、通常偏光及び異常偏光のうち一方が、当該非特定偏光板から出射される。故に、特定偏光板から出射される光束の干渉が回避されるので、背景部は、光源と実質的に同じ発光色にて発光する。
そして、第二偏光板の相対回転により、複屈折板の各偏光方向が非特定偏光板の偏光方向に対しずれると、通常偏光及び異常偏光は、特定偏光板から共に出射されて、互いに干渉する。こうして各偏光に含まれている特定の周波数域の光束が互いに打ち消し合うことにより、背景部は、光源とは異なる発光色にて発光する。
これらの形態において、指針部は、回転する第二偏光板によって形成されている。故に、第二偏光板を回転させることにより、指針部の移動に伴って、背景部の発光色が、光源とは異なる発光色に変化する。以上により、指針表示装置は、簡素な構成を維持しながら、背景部の発光色の変化を指針部の移動に関連付けることにより、当該装置の視認者に情報を分り易く表示することができるのである。
請求項2に記載の発明によれば、特定偏光方向は、通常偏光の偏光方向と異常偏光の偏光方向との中間に向かう方向であることを特徴とする。
この発明では、複屈折板を保持する特定偏光板の特定偏光方向が、当該複屈折板における通常偏光の偏光方向と、異常偏光の偏光方向との中間に向かっている。故に、非特定偏光板の偏光方向に対し特定偏光方向が90°ずれたとき、及び各偏光方向が互いに沿ったときに、光源から離間する側の偏光板から出射される通常偏光及び異常偏光の各光束量は、互いに近似し易くなる。以上により、通常偏光及び異常偏光の干渉を強く生じさせることができるので、指針部の移動に伴う背景部の発光色の変化が明確となる。したがって、指針表示装置による情報の表示の分り易さは、さらに向上する。
請求項3に記載の発明は、予め規定された回転範囲内を指針部が回転により移動する指針表示装置であって、第二偏光板は、回転範囲の上限及び下限のいずれか一方に指針部を位置させる回転位相にて、第二偏光方向を第一偏光方向に沿わせることを特徴とする。また、請求項4に記載の発明は、予め規定された回転範囲内を指針部が回転により移動する指針表示装置であって、第二偏光板は、回転範囲の上限及び下限のいずれか一方に指針部を位置させる回転位相にて、第一偏光方向に沿う偏光面に対し第二偏光方向を実質的に直交させることを特徴とする。
これらの発明のように、第二偏光方向が第一偏光方向に沿う場合、及び第一偏光方向に沿う偏光面に対し第二偏光方向が直交する場合には、光源から離間する側の偏光板から出射される通常偏光及び異常偏光の各光束量は、互いに近似し易くなる。故に、上述の各偏光方向の位置関係では、通常偏光及び異常偏光の干渉が強く生じ得るので、光源の発光色に対する背景部の発光色の変化が、最大となる。よって、回転範囲の上限及び下限のいずれかに指針部を位置させる回転位相にて、上述の各偏光方向の位置関係を満たすように第二偏光板を設けることで、上限及び下限のいずれかへの指針部の移動に伴い、背景部の発光色を次第に変化させる表示が形成される。こうして、指針部の移動と背景部の発光色の変化とが簡潔に関連付けられることにより、指針表示装置による情報の表示の分り易さは、さらに向上する。
請求項5に記載の発明によれば、第二偏光板は、複屈折板を挟んで光源とは反対側に位置することを特徴とする。
この発明によれば、第二偏光板が複屈折板を挟んで光源とは反対側に位置するので、第二偏光板に形成される指針部も、複屈折板に対し光源とは反対側に位置する。故に、指針部は、複屈折板による複屈折作用の影響を受けること無く、明確に視認され得る。こうして、指針部の見易さが確保されることにより、複屈折板を備える形態であっても、情報の表示の分り易さは、確実に維持可能となる。
本発明の第一実施形態によるコンビネーションメータの燃料計の正面図である。 本発明の第一実施形態によるコンビネーションメータの機械的構成を示す図であって、図1のII−II線断面図である。 第一実施形態による燃料計の表示態様の変化を説明するための図である。 本発明の第一実施形態によるコンビネーションメータの電気的構成を示すブロック図である。 本発明の第二実施形態によるコンビネーションメータのスピードメータ及びハイブリッドシステムインジケータの正面図である。 本発明の第二実施形態によるコンビネーションメータの機械的構成を示す図であって、図5のVI−VI線断面図である。 第二実施形態によるハイブリッドシステムインジケータの表示態様の変化を説明するための図である。 第三実施形態による燃料計の機械的構成を示す図である。 第三実施形態による燃料計の表示態様の変化を説明するための図である。 第四実施形態による燃料計の機械的構成を示す図である。 第四実施形態による燃料計の表示態様の変化を説明するための図である。 第五実施形態による燃料計の機械的構成を示す図である。 第五実施形態による燃料計の表示態様の変化を説明するための図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態によるコンビネーションメータ100に含まれる燃料計20の正面図である。コンビネーションメータ100は、車両の車室内に設けられたインスツルメントパネル内に収容され、図1に示す正面側を運転席側に向けて配置されている。以下、本発明の第一実施形態によるコンビネーションメータ100の構成について、図1,2に基づいて説明する。
コンビネーションメータ100は、車両に関する種々の情報を表示する表示装置である。コンビネーションメータ100は、燃料計20、並びに図示されないタコメータ及びスピードメータ等の計器によって構成されている。燃料計20は、車両に搭載された燃料タンク内に貯留されている燃料の残量を、情報として表示する。燃料計20による情報の表示は、指針部21、背景部23、キャップ部43、目盛部26、文字部25、及びアイコン部29等を組み合わせることによって形成されている。
指針部21は、キャップ部43のまわりを回転することにより、予め規定された回転範囲RR内の上限HL及び下限LL間を移動する。背景部23は、円形を呈し、指針部21の背景として発光する。キャップ部43は、円形を呈し、背景部23の中央に配置されている。目盛部26は、指針部21の回転範囲RRの外周側となる背景部23の領域に、当該背景部23の外縁に沿って複数配置されている。文字部25は、燃料の残量を示す文字を模った意匠であり、各目盛部26の外周側にそれぞれ配置されている。アイコン部29は、燃料を連想させる意匠であり、キャップ部43を挟んで回転範囲RRと反対側となる背景部23の領域に配置されている。
次に、コンビネーションメータ100の機械的構成を説明する。コンビネーションメータ100は、表示板30、固定偏光板60、回転偏光板40、複屈折板50、及び回路基板80を備えている。尚、便宜的に、固定偏光板60に対し表示板30側となる方向を表示方向とし、固定偏光板60に対し回路基板80側となる方向を背面方向とする。
表示板30は、透光性の樹脂材料を基材として、円環状に形成されている。表示板30は、径方向の中央に表示板開口部31を有している。表示板開口部31の外周側には、上述の文字部25が設けられている。文字部25は、当該文字部25となる領域を避けて基材に施される遮光性の印刷によって形成されている。
固定偏光板60は、回路基板80の表示方向に位置しており、支持部材65を有している。支持部材65は、遮光性の樹脂材料等によって形成されている。支持部材65は、表示板開口部31の内径よりも外径の大きい円盤状に形成された固定偏光板60の本体部分を、回路基板80に対して支持している。固定偏光板60の径方向の中央には、円形の偏光板開口部61が形成されている。固定偏光板60において偏光板開口部61の外周側には、遮光性の印刷等によって目盛部26が形成されている。固定偏光板60は、直線偏光を生じさせる偏光素子であって、入射する光束のうち、第一偏光方向AX1(図3A参照)の偏光を出射する。第一実施形態において、固定偏光板60は、第一偏光方向AX1が燃料計20の鉛直方向に沿う向きにて、回路基板80に対し固定されている。
回転偏光板40は、回転偏光板40と同程度の外径である円盤状に形成されており、表示板30と複屈折板50との間に位置している。回転偏光板40は、固定偏光板60の表示方向にて、当該偏光板60と重なるように配置されている。回転偏光板40は、回転軸部41及びキャップ部43を有すると共に、指針部21を形成している。回転軸部41は、円盤状を呈する回転偏光板40の本体部分から背面方向に垂直に延伸することにより、偏光板開口部61を通過している。回転軸部41は、後述するステッパーモータ83に保持されており、固定偏光板60に対して回転偏光板40を相対回転可能にする。加えて回転軸部41は、複屈折板50を保持している。キャップ部43は、円盤状を呈する遮光性の樹脂材料によって形成され、燃料計20の視認者に回転軸部41等が視認されないように、表示方向から当該回転軸部41等を隠している。指針部21は、回転偏光板40の本体部分において複屈折板50側となる面に、例えば断面がV字状である凹溝を設けることにより、形成されている。回転偏光板40は、固定偏光板60と同様に直線偏光を生じさせる偏光素子であって、入射する光束のうち、第二偏光方向AX2(図3A参照)の偏光を出射する。
複屈折板50は、固定偏光板60及び回転偏光板40と同程度の外径の円盤状に形成されており、固定偏光板60と回転偏光板40との間に位置している。複屈折板50は、固定偏光板60の表示方向にて、当該偏光板60と重なるように配置されている。以上により、各要素40,50,60は、回転軸部41の軸方向において、実質的に同軸上に位置している。複屈折板50は、径方向の中央に円形の開口である外嵌部51を形成している。外嵌部51は、回転軸部41に外嵌されている。こうして複屈折板50は、固定偏光板60及び回転偏光板40のうち、回転偏光板40に保持されている。
複屈折板50には、複屈折を生じさせる複屈折層が印刷によって形成されている。図3Aに示されるように、複屈折板50に入射する光束は、複屈折層によって通常偏光ORと、異常偏光ERとに分けられる。異常偏光ERの偏光方向AXE(以下、「異常偏光方向」という)に沿う偏光面は、通常偏光ORの偏光方向AXO(以下、「通常偏光方向」という)の偏光面に対して、垂直となる。
さらに、複屈折板50は、回転軸部41(図2参照)の軸方向まわり(以下、「光軸AXまわり」という)において、通常偏光方向AXO及び異常偏光方向AXEを第二偏光方向AX2に対しずらした向きにて、回転軸部41に保持されている。具体的に、第二偏光方向AX2は、通常偏光方向AXOと異常偏光方向AXEとの中間に向けられている。これにより、光軸AXまわりにおいて、通常偏光方向AXOが第二偏光方向AX2となす角度、及び異常偏光方向AXEが第二偏光方向AX2となす角度は、共に実質的に45°となっている。以上の構成にて、入射する光束を複屈折させることにより、複屈折板50は、各偏光板40,60と協働で背景部23を形成している。
図2に示されるように、回路基板80は、所定の配線パターンが形成された硬質の基板である。回路基板80には、基板開口部81が設けられている。基板開口部81は、回転軸部41及び後述する指針軸部84を通過させる円形の開口である。回路基板80には、配線パターンと接続された複数の電子部品、具体的には、複数の発光ダイオード(Light Emitting Diode;LED)82、ステッパーモータ83、及びメータ制御部85(図4参照)等が実装されている。
LED82は、背景部23を発光させる光束を放射する光源である。LED82は、例えば白色の光源色を有している。各LED82は、光束基板開口部81の周囲に、互いに間隔を開けて配置されている。LED82は、支持部材65によって外周を囲まれている。故に、LED82から放射される光束は、支持部材65によって反射されつつ、固定偏光板60に入射する。
ステッパーモータ83は、その本体部分からキャップ部43へ向かって、表示方向に延伸する指針軸部84を有している。指針軸部84の回転は、メータ制御部85(図4参照)からステッパーモータ83に出力される制御信号に基づいて、制御される。指針軸部84には、回転偏光板40の回転軸部41が外嵌されている。こうして指針軸部84が回転軸部41を保持することにより、回転偏光板40及び複屈折板50は、ステッパーモータ83に駆動されて、固定偏光板60に対し相対回転する。
図4に示されるメータ制御部85は、プログラムによって作動するマイクロコンピュータ等によって構成されている。メータ制御部85は、車内Local Area Network(LAN)86に出力された例えば燃料の残量に関する情報等を取得することにより、当該情報に基づいた制御信号をステッパーモータ83に出力して、指針軸部84の回転を制御する。加えてメータ制御部85は、各LED82に電圧を印加することにより、当該各LED82の発光を制御する。
以上の構成では、車両のイグニッションがオン状態とされることにより、イグニッション・リレー87が、電圧を印加されて通電状態となる。こうして、バッテリ88からの電力供給を開始されたコンビネーションメータ100は、図1に示すような背景部23の発光を開始する。さらに、燃料の残量に応じた角度への指針部21の回転によって、当該残量を示す指針表示が燃料計20に形成される。
ここまで説明した燃料計20について、指針部21の指示位置の移動に伴う表示態様の変化を、図3に基づいて詳細に説明する。
図3Aに示されるのは、回転範囲RRの上限HLを指針部21が指し示した状態の燃料計20である。このように上限HLに指針部21を位置させた回転位相にて、回転偏光板40は、第一偏光方向AX1に沿う偏光面に対し、第二偏光方向AX2を実質的に直交させている。故に、回転偏光板40に保持される複屈折板50につき、通常偏光方向AXO及び異常偏光方向AXEは、光軸AXまわりにおいて、第一偏光方向AX1に対し、それぞれ実質的に45°ずれている。
以上の状態では、各LED82(図2参照)から放射される光束を固定偏光板60に入射させることにより、当該固定偏光板60から第一偏光方向AX1に沿った偏光P1が出射される。複屈折板50に入射した偏光P1は、第一偏光方向AX1に対しそれぞれ45°ずれた向きの通常偏光OR及び異常偏光ERに複屈折される。そして、通常偏光OR及び異常偏光ERが回転偏光板40を通過することにより、これら偏光OR,ERに含まれる第二偏光方向AX2に沿った偏光成分が取り出される。通常偏光OR及び異常偏光ERの間には、複屈折板50の通過に伴う位相差が生じている。よって、第二偏光方向AX2に向きを揃えられた通常偏光OR及び異常偏光ERは、互いに干渉する。すると、各偏光OR,ERに含まれている特定の周波数域(例えば橙色)の光束が互いに打ち消し合うことにより、背景部23は、各LED82(図2参照)とは異なる第一発光色(例えば青色)にて発光する。
図3Bに示されるのは、回転範囲RRの上限HL及び下限LLの中間位置を指針部21が指し示した状態の燃料計20である。このように、上限HL及び下限LLの中間に指針部21を位置させた回転偏光板40の回転位相にて、第二偏光方向AX2は、光軸AXまわりにおいて、固定偏光板60の第一偏光方向AX1に対し実質的に45°ずれている。故に、複屈折板50の通常偏光方向AXOは、第一偏光方向AX1に沿う向きとなる。一方で、複屈折板50の異常偏光方向AXEは、第一偏光方向AX1に沿う偏光面に対し、実質的に直交している。
以上の状態では、通常偏光OR及び異常偏光ER(図3A参照)のうちで第一偏光方向AX1に沿う通常偏光ORが、複屈折板50から出射される。故に、回転偏光板40を通過しても、通常偏光ORは、異常偏光ERと干渉しない。こうして、回転偏光板40から出射される光束の干渉が回避されることにより、背景部23は、各LED82(図2参照)の発光色と実質的に同じ白色の発光色にて発光する。
図3Cに示されるのは、回転範囲RRの下限LLを指針部21が指し示した状態の燃料計20である。このように下限LLに指針部21を位置させた回転位相にて、回転偏光板40は、第二偏光方向AX2を第一偏光方向AX1に沿わせている。故に、複屈折板50における通常偏光方向AXO及び異常偏光方向AXEは、光軸AXまわりにおいて、第一偏光方向AX1に対し、それぞれ実質的に45°ずれている。
以上の状態では、固定偏光板60から出射される偏光P1が複屈折板50に入射することにより、第一偏光方向AX1に対しそれぞれ45°ずれた向きの通常偏光OR及び異常偏光ERが生じる。そして、回転偏光板40にて、第二偏光方向AX2に沿った偏光成分が各偏光OR,ERから取り出されることにより、これら通常偏光OR及び異常偏光ERは、互いに干渉する。このとき、光束が互いに打ち消し合う特定の周波数域は、指針部21が上限HLを指し示した状態(図3A参照)とは異なる周波数域(例えば青色)となる。故に、背景部23は、第一発光色の補色である第二発光色(例えば橙色)にて発光する。
ここまで説明した第一実施形態によれば、回転偏光板40を回転させることにより、指針部21の移動に伴って、背景部23の発光色が、各LED82の発光色とは異なる第一発光色及び第二発光色のいずれかに変化する。故に、コンビネーションメータ100は、簡素な構成を維持しながら、背景部23の発光色の変化を指針部21の移動に関連付けることにより、視認者に情報を分り易く表示することができる。
加えて第一実施形態によれば、第二偏光方向AX2が、通常偏光方向AXOと異常偏光方向AXEとの中間に向かっている。故に、第一偏光方向AX1に対し第二偏光方向AX2が90°ずれたとき(図3A参照)、及び各偏光方向AX1,AX2の一方が他方に沿ったとき(図3C参照)に、回転偏光板40から出射される通常偏光OR及び異常偏光ERの各光束量は、互いに近似し得る。以上により、通常偏光OR及び異常偏光ERの干渉を強く生じさせることができるので、指針部21の移動に伴う背景部23の発光色の変化が明確となる。したがって、コンビネーションメータ100による情報の表示の分り易さは、さらに向上する。
また、上述したように、第一偏光方向AX1に対し第二偏光方向AX2が90°ずれたとき、及び各偏光方向AX1,AX2の一方が他方に沿ったときに、LED82の発光色に対する背景部23の発光色の変化は、最大となる。故に、第一実施形態では、回転範囲RRの上限HL及び下限LLのいずれかに指針部21を位置させる回転位相にて、上述の各偏光方向AX1,AX2の位置関係が満たされるように、各偏光板40,60は、設けられている。以上により、上限HL及び下限LLのいずれかへの指針部21の移動に伴い、背景部23の発光色が次第に変化する表示を、燃料計20は形成できる。こうして、指針部21の移動と背景部23の発光色の変化とが簡潔に関連付けられることにより、コンビネーションメータ100による情報の表示の分り易さは、さらに向上する。
さらに第一実施形態によれば、回転偏光板40が複屈折板50よりも表示方向に位置するので、回転偏光板40に形成される指針部21も、複屈折板50の表示方向に位置する。故に、複屈折板50による複屈折作用の影響を受けて、指針部21が視認者から二重に視認されてしまう事態は、回避される。故に、指針部21は、視認者によって明確に視認され得る。こうして指針部21の見易さが確保されることにより、複屈折板50を備える形態であっても、情報の表示の分り易さは、確実に維持可能となる。
尚、第一実施形態において、回転偏光板40が特許請求の範囲に記載の「第二偏光板」及び「特定偏光板」に相当し、第二偏光方向AX2が特許請求の範囲に記載の「特定偏光方向」に相当し、固定偏光板60が特許請求の範囲に記載の「第一偏光板」及び課題を解決するための手段に記載の「非特定偏光板」に相当し、LED82が特許請求の範囲に記載の「光源」に相当し、コンビネーションメータ100が特許請求の範囲に記載の「指針表示装置」に相当する。
(第二実施形態)
図5〜7に示される本発明の第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。第二実施形態によるコンビネーションメータ200には、図5に示されるスピードメータ210及びハイブリッドシステムインジケータ220を組み合わせてなる表示器が形成されている。以下、第二実施形態によるコンビネーションメータ200の構成について、説明する。
コンビネーションメータ200において、スピードメータ210は、車両の走行速度を情報として表示する。ハイブリッドシステムインジケータ220は、内燃機関とモータとを組み合わせてなるハイブリッド方式の駆動システムの出力を、情報として表示する。スピードメータ210及びハイブリッドシステムインジケータ220による情報の表示は、指針部211,221、背景部223、キャップ部43、目盛部216、及び文字部215,225等を組み合わせることによって形成されている。
指針部211は、キャップ部43のまわりを回転することにより、スピードメータ210による情報の表示を、目盛部216及び文字部215等と協働で形成する。一方、指針部221は、キャップ部43のまわりを回転することにより、予め規定された回転範囲RRの上限HL及び下限LL間を移動する。指針部221は、ハイブリッドシステムインジケータ220による情報の表示を、背景部223及び文字部225等と協働で形成する。
背景部223は、第一実施形態の背景部23(図1参照)に相当する構成であって、指針部221の背景として発光する。目盛部216は、文字部215の外周側に複数配置されている。文字部215は、車両の走行速度を示す数字を模った意匠であり、目盛部216の内周側に配置されている。一方、文字部225は、駆動システムの出力を示す文字を模った意匠であり、回転範囲RRに沿って配置されている。
次に、コンビネーションメータ200の機械的構成を、図6に基づいて説明する。コンビネーションメータ200は、表示板230、スモーク板233、目盛部材234、リフレクタ235、固定偏光板260、回転偏光板240、複屈折板250、導光板266、回転透光板232、及び回路基板80を備えている。
表示板230は、第一実施形態の表示板30(図2参照)に相当し、表示板開口部31の外周側に、文字部215を形成している。スモーク板233は、透光性の樹脂材料に半透明の黒色の印刷を施すことによって形成されている。スモーク板233は、表示板230及び固定偏光板260の表示方向に位置している。目盛部材234は、透光性の樹脂材料によって形成され、表示板230の外周側に環状に配置されている。目盛部材234の背面方向の表面には、目盛部216となるV字状の凹溝が形成されている。リフレクタ235は、第一実施形態における固定偏光板60の支持部材65(図2参照)に類似する構成であって、表示板230及び回路基板80等を保持している。
固定偏光板260、回転偏光板240、及び複屈折板250は、第一実施形態の要素60、40、及び50(図2参照)にそれぞれ相当する。固定偏光板260は、表示板230の表示板開口部31に内嵌されることにより、当該表示板230に固定されている。回転偏光板240の背面方向の表面には、指針部221となるV字状の凹溝が形成されている。複屈折板250は、回転偏光板240の背面方向の表面と重ねられており、当該回転偏光板240に保持されている。
導光板266は、透光性の樹脂材料によって形成されており、固定偏光板260の背面方向に位置している。導光板266は、各LED82から放射された光束を、固定偏光板260へ導光し、当該偏光板260に入射させる。回転透光板232は、透光性の樹脂材料により、回転偏光板240と同程度の外径の円盤状に形成されている。回転透光板232は、表示板230と複屈折板250との間に位置しており、回転偏光板240等と同軸となるように配置されている。回転透光板232の背面方向の表面には、指針部211となるV字状の凹溝が形成されている。回転透光板232は、後述するステッパーモータ283に保持されており、表示板230に対して相対回転可能である。
回路基板80には、LED82,289、ステッパーモータ283、及びメータ制御部85(図4参照)等が実装されている。LED289は、目盛部216を発光させる光束を放射する光源である。LED289から放射される光束は、目盛部材234に入射することによってV字状の凹溝にて反射され、目盛部216を発光させる。ステッパーモータ283は、指針軸部84及び当該軸部84の外周を囲む筒状の指針筒部284を有している。指針軸部84及び指針筒部284の回転は、メータ制御部85からステッパーモータ283に出力される制御信号に基づいて、個々に制御される。指針筒部284には、回転透光板232が外嵌されている。以上により、ステッパーモータ283は、指針軸部84の駆動によって回転偏光板240に形成された指針部221を移動させると共に、指針筒部284の駆動によって回転透光板232に形成された指針部211を移動させる。
ここまで説明したハイブリッドシステムインジケータ220について、指針部221の指示位置の移動に伴う表示態様の変化を、図7に基づいて詳細に説明する。
図7Aは、回転範囲RRの上限HLを指針部221が指し示した状態のハイブリッドシステムインジケータ220である。この状態では、複屈折板250における通常偏光方向AXO及び異常偏光方向AXEは、光軸AXまわりにおいて、第一偏光方向AX1に対し、それぞれ実質的に45°ずれている。故に、固定偏光板260から出射される偏光P1が複屈折板250に入射することにより、第一偏光方向AX1に対しそれぞれ45°ずれた向きの通常偏光OR及び異常偏光ERが生じる。そして、回転偏光板240にて、第二偏光方向AX2に沿った偏光成分が各偏光OR,ERから取り出されることにより、これら通常偏光OR及び異常偏光ERは、互いに干渉する。すると、各偏光OR,ERに含まれている特定の周波数域(例えば橙色)の光束が互いに打ち消し合うことにより、背景部223は、各LED82(図6参照)とは異なる第一発光色(例えば青色)にて発光する。
図7Bは、回転範囲RRの上限HL及び下限LLの中間位置を指針部221が指し示した状態のハイブリッドシステムインジケータ220である。この状態では、通常偏光方向AXOは、第一偏光方向AX1に沿う向きとなり、異常偏光方向AXEは、第一偏光方向AX1に沿う偏光面に対し、実質的に直交する向きとなる。故に、通常偏光OR及び異常偏光ER(図7A参照)のうちで第一偏光方向AX1に沿う通常偏光ORが、複屈折板250から出射される。故に、回転偏光板240を通過しても、通常偏光ORは、異常偏光ERと干渉しない。こうして、回転偏光板240から出射される光束の干渉が回避されることにより、背景部223は、各LED82(図6参照)の発光色と実質的に同じ白色の発光色にて発光する。
図7Cは、回転範囲RRの下限LLを指針部221が指し示した状態のハイブリッドシステムインジケータ220である。この状態では、複屈折板250における通常偏光方向AXO及び異常偏光方向AXEは、光軸AXまわりにおいて、第一偏光方向AX1に対し、それぞれ実質的に45°ずれている。故に、固定偏光板260から出射される偏光P1が複屈折板250に入射することにより、第一偏光方向AX1に対しそれぞれ45°ずれた向きの通常偏光OR及び異常偏光ERが生じる。そして、回転偏光板240にて、第二偏光方向AX2に沿った偏光成分が各偏光OR,ERから取り出されることにより、これら通常偏光OR及び異常偏光ERは、互いに干渉する。このとき、光束が互いに打ち消し合う特定の周波数域は、指針部221が上限HLを指し示した状態(図7A参照)とは異なる周波数域(例えば青色)となる。故に、背景部223は、第一発光色の補色である第二発光色(例えば橙色)にて発光する。
ここまで説明した第二実施形態でも、第一実施形態と同様の作用が発揮されることとなる。したがって、ハイブリッドシステムインジケータ220は、簡素な構成を維持しながら、背景部223の発光色の変化を指針部221の移動に関連付けることにより、視認者に情報を分り易く表示することができる。
尚、第二実施形態において、回転偏光板240が特許請求の範囲に記載の「第二偏光板」及び「特定偏光板」に相当し、固定偏光板260が特許請求の範囲に記載の「第一偏光板」及び課題を解決するための手段に記載の「非特定偏光板」に相当し、コンビネーションメータ200が特許請求の範囲に記載の「指針表示装置」に相当する。
(第三実施形態)
図8,9に示される本発明の第三実施形態は、第一実施形態の別の変形例である。第三実施形態による燃料計320において、複屈折板350は、固定偏光板60の支持部材365によって外縁部分を固定されている。複屈折板350は、複屈折板開口部352及びウォーニング部328を形成している。複屈折板開口部352は、複屈折板350の径方向の中央に円形に形成され、回転軸部41を通過させている。ウォーニング部328は、複屈折板開口部352の外周側に位置し、指針部21が下限LLに近づくに連れて背景部23に浮かび上がる意匠である。
以上の複屈折板350は、光軸AXまわりにおいて、通常偏光方向AXO及び異常偏光方向AXEを第一偏光方向AX1に対しずらした向きにて、固定偏光板60に保持されている。具体的に、光軸AXまわりにおいて、通常偏光方向AXOが第一偏光方向AX1となす角度、及び異常偏光方向AXEが第一偏光方向AX1となす角度は、共に実質的に45°となっている。以上の構成にて、複屈折板350は、入射する光束を複屈折させることにより、各偏光板40,60と協働で背景部23を形成している。以下、第三実施形態による燃料計320について、指針部21の指示位置の移動に伴う表示態様の変化を、図9に基づき詳細に説明する。
図9Aは、回転範囲RRの上限HLを指針部21が指し示した状態の燃料計320であり、図3Aに示される燃料計20と実施的に同一の表示態様となる。この状態では、固定偏光板60から出射される偏光P1が複屈折板350に入射することにより、当該複屈折板350にて、通常偏光OR及び異常偏光ERが生じる。これら通常偏光OR及び異常偏光ERは、回転偏光板40の通過によって偏光方向を揃えられることにより、互いに干渉する。以上により、背景部23は、各LED82(図8参照)とは異なる第一発光色(例えば青色)にて発光する。また、指針部21が上限HLを示す状態では、ウォーニング部328(図9C参照)は、表示されない。
図9Bは、回転範囲RRの上限HL及び下限LLの中間位置を指針部21が指し示した状態の燃料計320である。この状態では、複屈折板350に対する回転偏光板40の相対回転により、第二偏光方向AX2は、通常偏光方向AXO及び異常偏光方向AXEに対し変化しており、通常偏光方向AXOに沿う向きとなっている。以上の状態では、通常偏光OR及び異常偏光ERのうちで第二偏光方向AX2に沿う通常偏光ORが、回転偏光板40から出射される。故に、通常偏光ORと異常偏光ERとの干渉が回避されるので、背景部23は、各LED82(図8参照)の発光色と実質的に同じ白色の発光色にて発光する。また、上限HL及び下限LLの中間を指針部21が示す状態において、ウォーニング部328は、背景部23に薄く表示される。
図9Cは、回転範囲RRの下限LLを指針部21が指し示した状態の燃料計320である。この状態では、複屈折板350の通常偏光方向AXO及び異常偏光方向AXEは、光軸AXまわりにおいて、第二偏光方向AX2に対し、それぞれ実質的に45°ずれている。故に、複屈折板350にて生じた通常偏光OR及び異常偏光ERは、回転偏光板40の通過によって偏光方向を揃えられることにより、互いに干渉する。以上により、背景部23は、第一発光色の補色である第二発光色(例えば橙色)にて発光する。また、指針部21が下限LLを示す状態において、ウォーニング部328は、背景部23に明確に表示される。
ここまで説明したように、複屈折板350が固定偏光板60に保持される第三実施形態でも、第一実施形態と同様の作用が発揮されることとなる。したがって、燃料計320は、簡素な構成を維持しながら、背景部23の発光色の変化を指針部21の移動に関連付けることにより、視認者に情報を分り易く表示することができる。
尚、第三実施形態において、回転偏光板40が特許請求の範囲に記載の「第二偏光板」及び課題を解決するための手段に記載の「非特定偏光板」に相当し、固定偏光板60が特許請求の範囲に記載の「第一偏光板」及び「特定偏光板」に相当し、第一偏光方向AX1が特許請求の範囲に記載の「特定偏光方向」に相当する。
(第四実施形態)
図10,11に示される本発明の第四実施形態は、第三実施形態の変形例である。第四実施形態による燃料計420では、固定偏光板460が、複屈折板450の表示方向に位置している。一方で、回転偏光板440が、複屈折板450の背面方向に位置している。複屈折板450は、固定偏光板460の有する支持部材465により、外周部分を固定されている。この複屈折板450につき、光軸AXまわりにおいて、通常偏光方向AXOが第一偏光方向AX1となす角度、及び異常偏光方向AXEが第一偏光方向AX1となす角度は、第三実施形態と同様に、共に実質的に45°となっている。以下、指針部21の指示位置の移動に伴う燃料計420の表示態様の変化を、図11に基づき詳細に説明する。
図11Aは、回転範囲RRの上限HLを指針部21が指し示した状態の燃料計420である。この状態では、回転偏光板440から出射される偏光P1が複屈折板450に入射することにより、当該複屈折板450にて、通常偏光OR及び異常偏光ERが生じる。これら通常偏光OR及び異常偏光ERは、固定偏光板460の通過によって偏光方向を揃えられることにより、互いに干渉する。以上により、背景部23は、各LED82(図10参照)とは異なる発光色にて発光する。
図11Bは、回転範囲RRの上限HL及び下限LLの中間位置を指針部21が指し示した状態の燃料計420である。この状態では、複屈折板450に対する回転偏光板440の相対回転により、第二偏光方向AX2は、通常偏光方向AXOに沿う向きとなっている。以上の状態では、第二偏光方向AX2に沿う通常偏光ORが、複屈折板450から出射されて、固定偏光板460を通過する。故に、通常偏光ORと異常偏光ER(図11A参照)との干渉が回避されるので、背景部23は、各LED82(図10参照)の発光色と実質的に同じ白色の発光色にて発光する。
図11Cは、回転範囲RRの下限LLを指針部21が指し示した状態の燃料計420である。この状態では、複屈折板450にて生じた通常偏光OR及び異常偏光ERは、固定偏光板460の通過によって偏光方向を揃えられることにより、互いに干渉する。以上により、背景部23は、各LED82(図10参照)とは異なる発光色にて発光する。
ここまで説明した第四実施形態でも、第三実施形態と同様の作用が発揮される。故に、燃料計420は、簡素な構成を維持しながら、背景部23の発光色の変化を指針部21の移動に関連付けることにより、視認者に情報を分り易く表示することができる。
尚、第四実施形態において、回転偏光板440が特許請求の範囲に記載の「第二偏光板」及び課題を解決するための手段に記載の「非特定偏光板」に相当し、固定偏光板460が特許請求の範囲に記載の「第一偏光板」及び「特定偏光板」に相当し、第一偏光方向AX1が特許請求の範囲に記載の「特定偏光方向」に相当する。
(第五実施形態)
図12,13に示される本発明の第五実施形態は、第一実施形態のさらに別の変形例である。第五実施形態による燃料計520では、固定偏光板560が、複屈折板550の表示方向に位置している。一方で、回転偏光板540が、複屈折板550の背面方向に位置している。複屈折板550は、回転偏光板540の有する回転軸部541によって保持されている。この複屈折板550につき、光軸AXまわりにおいて、通常偏光方向AXOが第一偏光方向AX1となす角度、及び異常偏光方向AXEが第一偏光方向AX1となす角度は、第四実施形態と同様に、共に実質的に45°となっている。以下、指針部21の指示位置の移動に伴う燃料計520の表示態様の変化を、図13に基づき詳細に説明する。
図13Aは、回転範囲RRの上限HLを指針部21が指し示した状態の燃料計520である。この状態では、回転偏光板540から出射される偏光P1が複屈折板550に入射することにより、当該複屈折板550にて、通常偏光OR及び異常偏光ERが生じる。これら通常偏光OR及び異常偏光ERは、固定偏光板560の通過によって偏光方向を揃えられることにより、互いに干渉する。以上により、背景部23は、各LED82(図12参照)とは異なる発光色にて発光する。
図13Bは、回転範囲RRの上限HL及び下限LLの中間位置を指針部21が指し示した状態の燃料計520である。この状態では、固定偏光板560に対する複屈折板550及び回転偏光板540の相対回転により、第一偏光方向AX1は、通常偏光方向AXOに沿う向きとなっている。故に、第一偏光方向AX1に沿う通常偏光ORが、固定偏光板560を通過する。以上により、通常偏光ORと異常偏光ERとの干渉が回避されるので、背景部23は、各LED82(図12参照)の発光色と実質的に同じ白色の発光色にて発光する。
図13Cは、回転範囲RRの下限LLを指針部21が指し示した状態の燃料計520である。この状態では、複屈折板550にて生じた通常偏光OR及び異常偏光ERは、固定偏光板560の通過によって偏光方向を揃えられることにより、互いに干渉する。以上により、背景部23は、各LED82(図12参照)とは異なる発光色にて発光する。
ここまで説明した第五実施形態でも、第一実施形態と同様の作用が発揮される。故に、燃料計520は、簡素な構成を維持しながら、背景部23の発光色の変化を指針部21の移動に関連付けることにより、視認者に情報を分り易く表示することができる。
尚、第五実施形態において、回転偏光板540が特許請求の範囲に記載の「第二偏光板」及び「特定偏光板」に相当し、第二偏光方向AX2が特許請求の範囲に記載の「特定偏光方向」に相当し、固定偏光板560が特許請求の範囲に記載の「第一偏光板」及び課題を解決するための手段に記載の「非特定偏光板」に相当する。
(他の実施形態)
以上、本発明による複数の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
上記実施形態において、複屈折板は、その表面に形成された複屈折層によって、光束を複屈折させる作用を発揮していた。このような複屈折層を形成するに際して、例えば、引用文献3及び引用文献4等に記載されたパターニング光学異方性層を形成する技術(「フォージガード」(登録商標;第5270687号及び第5330926号,富士フィルム株式会社)参照)を用いることが望ましい。
上記実施形態において、背景部の発光色は、回転範囲RRの上限HL及び下限LLにて青色及び橙色のいずれかとなっていた。しかし、回転範囲RRの上限HL及び下限LLにおける背景部の発光色は、適宜変更されてよい。例えば、複屈折板に形成する複屈折層の厚みを調整することにより、当該複屈折板から出射される通常偏光OR及び異常偏光ER間に生じる位相差を変えられるので、ひいては干渉する光束の周波数域を変化させることが可能となる。故に、第一発光色及び第二発光色は、上記実施形態とは異なる補色同士の組み合わせ(例えば、緑色と赤色等)に変更可能なのである。
加えて、光源となる各LED82の発光色を変更することにより、背景部の発光色が変えられていてもよい。例えば、特定の周波数域(例えば、青色の周波数域等)しか含まない光束を放射するLEDが、光源として設けられたとする。すると、青色の補色となる色の周波数域を干渉させることにより、背景部は、光源の発光色と同一の色相であって、光源の発光色よりも鮮明な色にて、発光することができるようになる。
さらに、背景部は、回転範囲RRの上限HL及び下限LLにて、光源と同じ発光色にて発光してもよい。又は、上限HLから下限LLに指針部が移動することに伴い、背景部の発光色は、第一発光色と第二発光色との間にて変化を繰り返してもよい。さらに、背景部の形状は、上記実施形態のような円形に限定されず、適宜変更されてよい。
上記実施形態では、光軸AXまわりにおいて特定偏光方向が各偏光方向AXO,AXEとの間にて実質的に45°の角度をなすように、特定偏光板は、複屈折板を保持していた。しかし、特定偏光方向と各偏光方向AXO,AXEとの間の角度は、適宜変更されてよく、45°からずれていてもよい。
上記実施形態において、複屈折板は、回転偏光板の回転軸部及び固定偏光板の支持部材のいずれか一方によって保持されていた。複屈折板を保持する部材は、これらの構成に限定されない。例えば、回転偏光板及び固定偏光板において偏光を生じさせる本体部分が、複屈折板を直接的に保持していてもよい。又は、回転偏光板及び複屈折板における複屈折板を保持するための構成が、筐体、ステッパーモータ、リフレクタ、及び表示板等の構成と一体的に形成されていてもよい。さらに、複屈折板は、回転偏光板及び固定偏光板の一方と一体的に形成されていてもよい。
以上、コンビネーションメータを構成する計器のうち、燃料の残量を表示する燃料計及びハイブリッドシステムの出力を表示するハイブリッドシステムインジケータに本発明を適用した例を説明した。しかし、本発明は、これら燃料計及びハイブリッドシステムインジケータに限らず、スピードメータ及びタコメータ等の指針部及び背景部を有する計器全般に適用可能である。さらに、本発明は、計器に限らず、例えば車両用空調機器における現在の設定温度を指針部にて指し示すことにより、当該設定温度を情報として表示する、回転可能なダイヤル等の操作系に適用されてもよい。
AX 光軸、AX1 第一偏光方向、AX2 第二偏光方向、AXO 通常偏光方向、AXE 異常偏光方向、OR 通常偏光、ER 異常偏光、P1 偏光、RR 回転範囲、HL 上限、LL 下限、20,320,420,520 燃料計、21,211,221 指針部、23,223 背景部、25,215,225 文字部、26,216 目盛部、328 ウォーニング部、29 アイコン部、30,230 表示板、31 表示板開口部、232 回転透光板、233 スモーク板、234 目盛部材、235 リフレクタ、40,240,440,540 回転偏光板(第二偏光板,特定偏光板,非特定偏光板)、41,541 回転軸部、43 キャップ部、50,250,350,450,550 複屈折板、51 外嵌部、352 複屈折板開口部、60,260,460,560 固定偏光板(第一偏光板,非特定偏光板,特定偏光板)、61 偏光板開口部、65,365,465 支持部材、266 導光板、80 回路基板、81 基板開口部、82 LED(光源)、83,283 ステッパーモータ、84 指針軸部、284 指針筒部、85 メータ制御部、86 車内LAN、87 イグニッション・リレー、88 バッテリ、89 LED、100,200 コンビネーションメータ(指針表示装置)、210 スピードメータ、220 ハイブリッドシステムインジケータ

Claims (5)

  1. 回転する指針部及び前記指針部の背景として発光する背景部により、情報の表示を形成する指針表示装置であって、
    前記背景部を発光させる光束を放射する光源と、
    入射する光束のうち第一偏光方向の偏光を出射する第一偏光板と、
    前記指針部を形成し、前記第一偏光板に対して相対回転し、入射する光束のうち第二偏光方向の偏光を出射する第二偏光板と、
    前記第一偏光板と前記第二偏光板との間に位置して、入射する光束を複屈折させることによりこれら偏光板と協働で前記背景部を形成し、前記第一偏光板及び前記第二偏光板のうち一方である特定偏光板に保持され、当該特定偏光板の偏光方向である特定偏光方向に対して複屈折による通常偏光及び異常偏光の各偏光方向がずらされる複屈折板と、
    を備えることを特徴とする指針表示装置。
  2. 前記特定偏光方向は、前記通常偏光の偏光方向と前記異常偏光の偏光方向との中間に向かう方向であることを特徴とする請求項1に記載の指針表示装置。
  3. 予め規定された回転範囲内を前記指針部が回転により移動する指針表示装置であって、
    前記第二偏光板は、前記回転範囲の上限及び下限のいずれか一方に前記指針部を位置させる回転位相にて、前記第二偏光方向を前記第一偏光方向に沿わせることを特徴とする請求項1又は2に記載の指針表示装置。
  4. 予め規定された回転範囲内を前記指針部が回転により移動する指針表示装置であって、
    前記第二偏光板は、前記回転範囲の上限及び下限のいずれか一方に前記指針部を位置させる回転位相にて、前記第一偏光方向に沿う偏光面に対し前記第二偏光方向を実質的に直交させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の指針表示装置。
  5. 前記第二偏光板は、前記複屈折板を挟んで前記光源とは反対側に位置することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の指針表示装置。
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