JP2013142554A - 電子デバイスの製造方法、コンタクトピン及びicソケット - Google Patents

電子デバイスの製造方法、コンタクトピン及びicソケット Download PDF

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Abstract

【課題】ICソケットを低コストで継続的に使用する。
【解決手段】電子デバイスの製造方法は、検査対象の電子デバイスの外部接続端子と接触する接触端子部5を有する複数のコンタクトピン100を含むICソケットを用いて電子デバイスを検査する工程を有する。この製造方法は、検査結果に基づいて電子デバイスが良品か不良品かを判定する工程と、交換時期が到来した場合に接触端子部5を交換する工程を有する。コンタクトピン100は、筒状体(バレル3)と、筒状体内に配置された弾性体(コイルスプリング4)と、少なくとも一部分が筒状体内に配置され、弾性体により先端側へ付勢されているプランジャー(第2プランジャー2)を有する。接触端子部5を交換する工程では、接触端子部5をプランジャーから取り外す。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子デバイスの製造方法、コンタクトピン及びICソケットに関する。
半導体装置の電気的検査工程では、ICテスタとICソケットとを接続し、ICソケットが有する多数のコンタクトピン(プローブピン)に対して半導体装置の多数の外部接続端子を接触させた状態で、ICテスタと半導体装置との間で信号の授受を行う。ICテスタは、半導体装置から出力される信号に基づいて、半導体装置の良否を判定する。
特許文献1に記載されているように、ICソケットを用いて、多数の半導体装置を順次に検査すると、外部接続端子を構成する材料が、次第にコンタクトピンに転写する。その結果、コンタクトピンと外部接続端子との接触抵抗が次第に増大する。
特許文献1には、電極パッドが形成された接続シートをコンタクトピンと外部接続端子との間に介在させて、その電極パッドによってコンタクトピンと外部接続端子との電気的接続を仲介し、接触抵抗が大きくなったら接続シートのみを交換する技術が記載されている。
特許文献2には、コンタクトピンを交換可能な半導体テストシステムについて記載されている。特許文献3には、プローブユニットの接触用端子を交換可能な技術について記載されている。
特開2001−116795号公報 特開2001−124833号公報 特開2006−032034号公報
特許文献1の技術では、コンタクトピンを交換しなくてもICソケットを継続的に使用可能であるが、その代わりに、電極パッドだけでなく接続シートを交換する必要があるため、ICソケットの継続的な使用には多くのコストを要する。
また、特許文献2の技術では、コンタクトピンの全体を交換する必要があるため、ICソケットの継続的な使用に多くのコストを要する。特許文献3の技術でも同様の課題がある。
このように、ICソケットを低コストで継続的に使用することは困難だった。
本発明は、検査対象の電子デバイスの外部接続端子と接触する接触端子部をそれぞれ有する複数のコンタクトピンを含むICソケットを用いて前記電子デバイスを検査する工程と、
前記電子デバイスを検査する工程での検査結果に基づいて、前記電子デバイスが良品か不良品かを判定する工程と、
前記接触端子部の交換時期が到来した場合に、前記接触端子部を交換する工程と、
を有し、
前記コンタクトピンは、
筒状体と、
前記筒状体内に配置された弾性体と、
少なくとも一部分が前記筒状体内に配置されたプランジャーであって、前記弾性体により当該プランジャーの先端側へ付勢されているプランジャーと、
を有し、
前記接触端子部は、前記プランジャーの先端部から取り外し可能に、前記プランジャーに取り付けられ、
前記接触端子部を交換する工程では、前記接触端子部を前記プランジャーから取り外すことを特徴とする電子デバイスの製造方法を提供する。
この製造方法によれば、コンタクトピンの接触端子部の交換時期が到来した場合に、接触端子部のみを交換することができる。よって、コンタクトピンの全体を交換したりする必要がない。よって、ICソケットを低コストで継続的に使用することができる。よって、半導体装置等の電子デバイスの生産コストを低減することができる。
また、本発明は、筒状体と、
前記筒状体内に配置された弾性体と、
少なくとも一部分が前記筒状体内に配置されたプランジャーであって、前記弾性体により当該プランジャーの先端側へ付勢されているプランジャーと、
前記プランジャーの先端部から取り外し可能に、前記プランジャーに取り付けられ、検査対象の電子デバイスの外部接続端子と接触する接触端子部と、
を有し、
前記接触端子部を前記プランジャーから取り外し可能に構成されていることを特徴とするコンタクトピンを提供する。
また、本発明は、複数のコンタクトピンと、
前記複数のコンタクトピンを保持するハウジングと、
を有し、
前記コンタクトピンは、
筒状体と、
前記筒状体内に配置された弾性体と、
少なくとも一部分が前記筒状体内に配置されたプランジャーであって、前記弾性体により当該プランジャーの先端側へ付勢されているプランジャーと、
前記プランジャーの先端部から取り外し可能に、前記プランジャーに取り付けられ、検査対象の電子デバイスの外部接続端子と接触する接触端子部と、
を有し、
前記接触端子部を前記プランジャーから取り外し可能に構成されていることを特徴とするICソケットを提供する。
本発明によれば、ICソケットを低コストで継続的に使用することができる。
第1の実施形態に係るコンタクトピンを示す模式図である。 コンタクトピンのプランジャーに対する接触端子部の着脱構造の例を示す模式的な正面図である。 第1の実施形態に係るICソケットを示す模式図である。 第1の実施形態に係るICソケットによる電子デバイス(半導体装置)の検査動作を示す模式図である。 第1の実施形態に係るICソケットの接触端子部の交換動作(取り外し動作)を示す模式図である。 接触端子部の取り外しに用いられる取り外し用治具を示す模式図である。 取り外し用治具による接触端子部の取り外し動作を示す模式図である。 接触端子部の取り付けに用いられる取付用治具を示す模式図である。 取付用治具の動作を示す模式図である。 第2の実施形態に係るコンタクトピンを示す模式図である。 第2の実施形態に係るICソケットを示す模式図である。 第2の実施形態に係るICソケット用の交換用治具を示す模式図である。 第2の実施形態に係るICソケットの接触端子部の交換動作を示す模式図である。 第2の実施形態に係るICソケットの接触端子部の交換動作を示す模式図である。 第3の実施形態に係るコンタクトピンを示す模式図である。 第3の実施形態に係るICソケットを示す模式図である。 第3の実施形態に係るICソケットの接触端子部の交換動作を示す模式図である。 第3の実施形態に係るICソケットの接触端子部の交換動作を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
〔第1の実施形態〕
図1は第1の実施形態に係るコンタクトピン100を示す模式図である。図1において、バレル(筒状体)3についてのみ、その正面断面構造が示され、バレル3以外の構成については正面構造が示されている。
本実施形態に係るコンタクトピン100は、筒状体(バレル3)と、筒状体内に配置された弾性体(例えばコイルスプリング4)と、プランジャー(第2プランジャー2)と、接触端子部5と、を有している。プランジャーは、その少なくとも一部分が筒状体内に配置され、弾性体により当該プランジャーの先端側へ付勢されている。接触端子部5は、プランジャーの先端部から取り外し可能に、プランジャーに取り付けられている。この接触端子部5は、検査対象の電子デバイス(例えば、半導体装置90(図4))の外部接続端子(例えば、半田ボール92(図4))と接触する。コンタクトピン100は、プランジャーから取り外し可能に構成されている。以下、詳細に説明する。
コンタクトピン100は、上記した構成以外に、第1プランジャー1を有している。第1プランジャー1は、コンタクトピン100とICソケット500(図4)のハウジング510との電気的接続をとり、ひいては、コンタクトピン100とICテスタ(図示略)との電気的接続を取るためのものである。
第1プランジャー1は、例えば、バレル3内に配置されている本体部11と、この本体部11の下面より下方に突出している突出部12と、本体部11の上面よりも上方に突出してバレル3内に配置されている上方突出部13と、を有している。第1プランジャー1は、第2プランジャー2の下方に配置されている。
第2プランジャー2は、例えば、バレル3内に配置されている本体部21と、この本体部21の上面より上方に突出している突出部22と、を有している。
本体部11、突出部12、上方突出部13、本体部21及び突出部22は、それぞれ柱状体(例えば円柱状体)であり、それぞれの軸心方向が上下方向となっている。例えば、本体部11、突出部12、上方突出部13、本体部21及び突出部22は、互いに同軸上に配置されている。
本体部11の平面寸法は、突出部12及び上方突出部13の平面寸法よりも大きい。本体部21の平面寸法は、突出部22の平面寸法よりも大きい。
例えば、本体部11の径と本体部21の径とは、互いに等しい。例えば、突出部12の径と突出部22の径とは、互いに等しい。
バレル3は、上下方向を軸心方向とする筒状体(例えば円筒状体)である。
第1プランジャー1の突出部12は、バレル3の下端部31を貫通して、該下端部31よりも下方に突出している。
第2プランジャー2の突出部22は、バレル3の上端部32を貫通して、該上端部32よりも上方に突出している。すなわち、第2プランジャー2の上端部(先端部)は、バレル3の外部に突出している。
バレル3の下端部31には、バレル3からの第1プランジャー1の脱落を規制するためのかしめ加工が施されている。同様に、バレル3の上端部32には、バレル3からの第2プランジャー2の脱落を規制するためのかしめ加工が施されている。すなわち、バレル3は、その下端部31と上端部32においてのみ、内径が狭まっており、それら以外の部分(下端部31と上端部32との間の部分)の内径(以下、第1の径)は、下端部31及び上端部32の内径(以下、第2の径)よりも大径である。
第2の径は、本体部11、21の径よりも小さい。このため、本体部11はバレル3の下端部31から下方に脱落しないようになっており、本体部21はバレル3の上端部32から上方に脱落しないようになっている。
第1の径は、本体部11、21の径よりも若干大きく、且つ、第2の径は、突出部12、22の径よりも若干大きい。
このため、本体部11、21は、バレル3の内部において、バレル3に対して相対的に上下に移動(例えば摺動)可能となっている。また、突出部12は、バレル3の下端部31に対して相対的に上下に移動(例えば摺動)可能となっている。また、突出部22は、バレル3の上端部32に対して相対的に上下に移動(例えば摺動)可能となっている。
すなわち、第1プランジャー1及び第2プランジャー2は、それぞれバレル3に対して相対的に、上下に移動可能となっている。
なお、本実施形態の構成の場合、必ずしも第1プランジャー1及び第2プランジャー2の双方が、バレル3に対して相対的に上下動しなくても良い。すなわち、第1プランジャー1と第2プランジャー2との少なくとも一方が、バレル3に対して相対的に上下動できれば良い。第1プランジャー1と第2プランジャー2との何れか一方は、バレル3に対して固定されていても良い。
コイルスプリング4は、圧縮型のコイルスプリングであり、本体部11と本体部21との間において、圧縮状態で配置されている。より具体的には、コイルスプリング4の下端は、本体部11の上面に接触し、コイルスプリング4の上端は、本体部21の下面に接触している。従って、第1プランジャー1は、コイルスプリング4によって、下方に付勢され、第2プランジャー2は、コイルスプリング4によって、上方に付勢されている。
コイルスプリング4が第1及び第2プランジャー1、2を付勢していることにより、図1に示すように、コンタクトピン100の自然状態では、第1プランジャー1の本体部11の下面がバレル3の下端部31の上面に対して押し付けられるとともに、第2プランジャー2の本体部21の上面がバレル3の上端部32の下面に対して押し付けられるようになっていることが、一例として挙げられる。
第1プランジャー1の上方突出部13は、コイルスプリング4の下部に挿入されている。上方突出部13と本体部21とは上下方向に離間している。上方突出部13は、コイルスプリング4の下部の位置ずれを抑制する機能の他、第2プランジャー2に接触端子部5を装着する際に第2プランジャー2の下降を規制する機能(後述)を有する。
次に、接触端子部5の構成を詳述する。
接触端子部5は、第2プランジャー2の突出部22の上端部(バレル3の外部に突出している部分)に対して、着脱可能に取り付けられている。ここで、突出部22の上端部は、バレル3の外部に位置するため、接触端子部5を、バレル3の外部において、突出部22の上端部から取り外したり、突出部22の上端部に対して取り付けたりすることができる。
接触端子部5は、例えば、突出部22に対して着脱可能な本体部51と、この本体部51の上端に形成された接触部52と、本体部51の外側面に形成された係合突起53と、を有している。
接触部52は、半導体装置90(図4)の検査時に、半導体装置90の外部接続端子である半田ボール92と接触する(図4(b))。
係合突起53は、第2プランジャー2の突出部22から接触端子部5を取り外す際に、後述する取り外し用治具600(図6、図7)により引っ掛けられる部位である。係合突起53は、例えば、水平方向において、本体部51の周囲に向けて突出する円環状(フランジ状)の突起であり、本体部51の外側面を周回している。なお、係合突起53は、本体部51の外側面に部分的に形成されていても良い(本体部51の外側面を周回していなくても良い)。
図2はコンタクトピン100の第2プランジャー2の突出部22に対する接触端子部5の着脱構造の例を示す模式的な正面図である。このうち図2(a)及び(b)は第1の例を、図2(c)及び(d)は第2の例を、それぞれ示す。
先ず、図2(a)及び(b)を参照して、第1の例を説明する。この場合、接触端子部5の本体部51を、突出部22の先端部に対して被せることにより、接触端子部5を突出部22に対して取り付けることができるようになっている。つまり、第1の例の接触端子部5は、キャップ型端子であると言える。
本体部51の少なくとも下部は、下方に向けて開口する筒状(例えば円筒状)に形成されている。
本体部51の上端部は、その全面が接触部52によって覆われている。つまり、本体部51がその上端から下端に亘って筒状に形成されている場合でも、本体部51の上端部は閉塞している。
本体部51の内側面には、突出部22の先端部に対して係合する突起54が形成されている。一方、突出部22の外側面には、突起54と係合する凹部23が形成されている。
例えば、突起54は、本体部51の内側面の複数箇所にスポット的に形成されている。より具体的には、複数の突起54が水平面内において等角度間隔で配置されている。一例として、4つの突起54が、水平面内において90度間隔で配置されている。
一方、凹部23は、例えば、環状(例えば円環状)に形成されている。これにより、第2プランジャー2の軸周りにおける本体部51の回転位相にかかわらず、本体部51を突出部22に被せることによって、突起54を凹部23に対して係合させることができる。つまり、角度依存性無く、本体部51を第2プランジャー2に対して取り付けることができる。
また、突起54がスポット的に形成されているため、突起54が環状に形成されている場合と比べて、小さい力で本体部51内に突出部22を差し込むことができる。
突起54の形状は、例えば、半球状であることが挙げられ、凹部23は、例えば、断面形状が半円状であることが挙げられる。
このように、第1の例の場合、突出部22の先端部が本体部51内に差し込まれるようにして、本体部51を突出部22に被せることにより、凹部23に対して突起54を係合させて、接触端子部5を突出部22に装着することができる(図2(a))。
次に、図2(c)及び(d)を参照して、第2の例を説明する。この場合、接触端子部5の本体部51を、突出部22の先端部に対して差し込むことにより、接触端子部5を突出部22に対して取り付けることができるようになっている。つまり、第1の例の接触端子部5は、差込型端子であると言える。
突出部22の先端部には、上方に向けて開口する差込穴25が形成されている。
本体部51の少なくとも下部は、筒状に形成されている。ただし、第2の例の場合も、本体部51の上端部は、その全面が接触部52によって覆われている。つまり、本体部51がその上端から下端に亘って筒状に形成されている場合でも、本体部51の上端部は閉塞している。
本体部51には、上下方向に延在するスリット55が複数箇所に形成されている。これにより、本体部51は、周方向において、複数の分割部分に分割されている。このため、本体部51を差込穴25に差し込む際に、本体部51が縮径するように弾性変形するので、本体部51を差込穴25へ容易に差し込むことができる。
本体部51の外側面には、突起56が形成され、差込穴25の内側面には、突起56と係合する凹部26が形成されている。
例えば、突起56は、本体部51の外側面を周回する環状(例えば円環状)に形成されている。ただし、上記のスリット55により、突起56も周方向において複数の部分に分割されている。
また、例えば、凹部26は、環状に形成されている。
このため、第2の例の場合にも、角度依存性無く、本体部51を第2プランジャー2に対して取り付けることができる。
突起56の形状は、例えば、断面形状が半円状であることが挙げられ、凹部26も、例えば、断面形状が半円状であることが挙げられる。
第2の例の場合、本体部51を差込穴25に差し込むことにより、突起56を凹部26に係合させて、接触端子部5を突出部22に装着することができる(図2(c))。
第1の例と第2の例の何れの場合においても、接触端子部5を第2プランジャー2に対して相対的に上方に引き上げることにより、第2プランジャー2から接触端子部5を取り外すことができるようになっている。すなわち、バレル3の外部において、接触端子部5を第2プランジャー2から取り外し可能となっている。
なお、第1の例と第2の例の何れの場合においても、突起(突起54、56)が本体部51に形成され、凹部(凹部23、26)が第2プランジャー2の突出部22に形成されている例を説明したが、これらの例とは逆に、突起が第2プランジャー2の突出部22に形成され、凹部が本体部51に形成されていても良い。
コンタクトピン100の構成要素の各々は、金属或いはその他の導電性の材質により構成されている。このため、コンタクトピン100の下端(第1プランジャー1の突出部12の下端)と上端(接触端子部5の接触部52)とは、互いに導通している。
以下では、主としてコンタクトピン100が第1の例の接触端子部5を有する場合について説明するが、コンタクトピン100が第2の例の接触端子部5を有する場合も同様である。
次に、図3を参照して、第1の実施形態に係るICソケット500の構成を説明する。
図3は第1の実施形態に係るICソケット500を示す模式図である。
図3において、ICソケット500におけるコイルスプリング550以外の各構成については正面断面構造が示され、コイルスプリング550については正面構造が示されている。図3において、コンタクトピン100については、図1と同様に、バレル(筒状体)3についてのみ、その正面断面構造が示され、バレル3以外の構成については正面構造が示されている。
ICソケット500は、複数のコンタクトピン100と、ハウジング510と、を有している。
コンタクトピン100の構成については、上述したとおりである。
ハウジング510は、複数のコンタクトピン100を収容及び保持するとともに、これらコンタクトピン100を個別にICテスタ(図示略)の端子に対して電気的に接続させる。
ハウジング510は、例えば、複数のコンタクトピン100を収容しているとともに保持しているピン保持部520と、検査対象の電子デバイスとしての半導体装置90の保持と位置決めとを行うデバイス保持枠530と、ピン保持部520の周囲に配置されている外周枠540と、外周枠540に設けられてデバイス保持枠530を支えるコイルスプリング550と、ピン保持部520及び外周枠540を支持する基台560と、を有している。
ピン保持部520は、本体部521と、本体部521上に着脱可能に取り付けられている第1ストッパー部材522と、本体部521及び第1ストッパー部材522上に着脱可能に取り付けられている着脱スペーサ523と、着脱スペーサ523上に着脱可能に取り付けられている第2ストッパー部材524と、を有している。
ピン保持部520には、その本体部521、第1ストッパー部材522、着脱スペーサ523及び第2ストッパー部材524を上下に貫通するピン配設孔525が複数形成されている。ピン配設孔525の各々には、コンタクトピン100が1つずつ配置されている。
これらピン配設孔525の平面的な配置(つまりコンタクトピン100の平面的な配置)は、半導体装置90の複数の半田ボール92の平面的な配置と対応している。ピン配設孔525、コンタクトピン100、及び、半田ボール92は、例えば、平面視においてマトリクス状に配置されている。
ピン配設孔525は、本体部521に形成された孔部521aと、第1ストッパー部材522に形成された孔部522aと、着脱スペーサ523に形成された孔部523aと、第2ストッパー部材524に形成された孔部524aと、からなる。孔部521a、孔部522a、孔部523a及び孔部524aの内空領域は、それぞれ円柱形状などであり、相互に連通している。孔部521a、孔部522a、孔部523a及び孔部524aは、互いに同軸上に配置されている。
孔部521a内には、バレル3(及びバレル3内部の各構成)と、第1プランジャー1の突出部12における下端部を除く部分と、第2プランジャー2の突出部22の下部と、が配設されている。
孔部521aの内径は、バレル3の外径よりも若干大きい。バレル3(及びバレル3内部の各構成)は、孔部521a内において本体部521に対して相対的に上下動が可能となっている。
孔部522aには、第2プランジャー2の突出部22が挿通されている。
孔部522aの内径は、突出部22の外径よりも若干大きい。このため、突出部22は第1ストッパー部材522に対して相対的に上下動が可能である。
また、孔部522aの内径は、バレル3の外径よりも小さい。このため、バレル3は孔部522aを通過不能である。
孔部523a内には、第2プランジャー2の突出部22の上部と、接触端子部5の下部(係合突起53、及び、接触端子部5における係合突起53よりも下の部分)とが配設されている。
孔部523aの内径は、第2プランジャー2の突出部22の外径よりも大きく、且つ、接触端子部5の外径(係合突起53の外径)よりも大きい。
第2プランジャー2の突出部22は、ピン配設孔525の上部(孔部521aの上部から孔部523aにかけての部位)において、ピン保持部520に対して相対的に上下動可能となっている。
孔部524aの内径は、係合突起53の外径よりも小さい。このため、係合突起53は孔部524aを通過不能である。ただし、孔部524aの内径は、接触端子部5における係合突起53よりも上側の部位の外径よりも大きい。
孔部524a内には、接触端子部5における係合突起53よりも上側の部位が挿通されている。
接触端子部5は、ピン配設孔525の上端部(孔部524aから孔部523aにかけての部位)において、ピン保持部520に対して相対的に上下動可能であり、接触端子部5が下に押し込まれたときには、接触端子部5における係合突起53よりも上の部位も孔部523a内に入り込むことが可能である。
本体部521は、例えば、直方体形状に形成されている。
第1ストッパー部材522は、例えば、平板状に形成され、ネジ571などの止着部材によって、本体部521に対して着脱可能に水平な姿勢で取り付けられている。例えば、本体部521の上面と第1ストッパー部材522の上面とが互いに面一となるように、第1ストッパー部材522は、本体部521の上面に形成された凹部521b内に配置されている。
着脱スペーサ523は、例えば、本体部521と同じ平面形状に形成されている。着脱スペーサ523は、本体部521上及び第1ストッパー部材522上に配置され、ネジ572などの止着部材によって、本体部521に対して着脱可能に取り付けられている。
着脱スペーサ523の存在により、第1ストッパー部材522の上面と第2ストッパー部材524の下面との間にクリアランスが形成されている。そのクリアランスにおいて係合突起53が上下動可能となっており、これにより、接触端子部5及び第2プランジャー2がピン保持部520に対して相対的に上下動可能となっている。
なお、バレル3は、例えば、第2プランジャー2の本体部21の上面により支えられており、第2プランジャー2の本体部21の上下動に伴い上下動する。
第2ストッパー部材524は、例えば、平板状に形成され、第1ストッパー部材522と同様の平面形状に形成されている。第2ストッパー部材524は、例えば、ネジ573などの止着部材によって、着脱スペーサ523に対して着脱可能に水平な姿勢で取り付けられている。例えば、着脱スペーサ523の上面と第2ストッパー部材524の上面とが互いに面一となるように、第2ストッパー部材524は、着脱スペーサ523の上面に形成された凹部523b内に配置されている。
このように構成されたピン保持部520は、外周枠540の中央に形成された開口541内に収納されている。この状態で、ピン保持部520の上面(着脱スペーサ523及び第2ストッパー部材524の上面)と、外周枠540の上面とが互いに面一となっている。
基台560は、平板状に形成されている。基台560上には、外周枠540とピン保持部520とが配置されている。外周枠540は、ネジ574などの止着部材によって、基台560に対して着脱可能に取り付けられている。同様に、ピン保持部520も、ネジなどの止着部材によって基台560に対して着脱可能に取り付けられている。
なお、本実施形態では、ピン保持部520の本体部521と外周枠540とが別体である例を示しているが、本体部521と外周枠540とは一体形成されていても良い。この場合、本体部521及び外周枠540は、一括して、基台560に対して着脱可能である。
また、本実施形態では、第1ストッパー部材522と着脱スペーサ523とが別体である例を示しているが、第1ストッパー部材522と着脱スペーサ523とは一体形成されていても良い。この場合、第1ストッパー部材522及び着脱スペーサ523は、一括して、本体部521に対して着脱可能である。
外周枠540には、その上面に開口するスプリング配設凹部542が形成されている。スプリング配設凹部542には、コイルスプリング550の上部が外周枠540の上面よりも上に突出するように、コイルスプリング550が嵌め込まれている。
外周枠540は、コイルスプリング550を介して、デバイス保持枠530を支持している。この状態で、外周枠540の上面と、デバイス保持枠530の下面との間には、クリアランスが存在している。このため、デバイス保持枠530をコイルスプリング550の付勢に抗して下方に(外周枠540に近づくように)押し込み可能となっている。
なお、図示は省略するが、複数のコイルスプリング550が、平面的に分散して外周枠540に設けられ、これら複数のコイルスプリング550によって、デバイス保持枠530が保持されている。
デバイス保持枠530は、半導体装置90を位置決め状態で保持する保持面531と、保持面531と連続的に該保持面531の周囲に形成されたガイド面532と、を有している。デバイス保持枠530において、保持面531よりも内側の部位は、該デバイス保持枠530を表裏に貫通する開口533となっている。
保持面531は、デバイス保持枠530の上端面よりも低い位置に形成された、水平且つ平坦な面である。平面視において、保持面531の外形形状は、半導体装置90の本体部91(図4)の外形形状と相似形の矩形状である。保持面531の外形寸法は、本体部91の外形寸法と等しいか、或いはそれよりも若干大きい。
ガイド面532は、保持面531に近づくほど低くなるような傾斜面である。ガイド面532の平断面形状は、半導体装置90の本体部91の外形形状と相似形の矩形状である。従って、半導体装置90を保持面531に載置する際に、半導体装置90の位置が水平方向においてずれた場合には、半導体装置90の外周がガイド面532によりガイドされることによって、該ガイド面532に沿って滑り下りる結果、半導体装置90は保持面531上に位置決めされる。
半導体装置90が保持面531上に位置決めされときには、半導体装置90の半田ボール92の各々は、開口533内に位置する。なお、半田ボール92の下端は、開口533内に位置しても良いし、開口533よりも下に位置しても良い。
コンタクトピン100は、例えば、その下端部すなわち第1プランジャー1の突出部12の下端部が、基台560の上面に形成された差込穴(図示略)に差し込まれることによって、基台560に取り付けられている。
図示は省略するが、基台560の下面側には、ICテスタ(図示略)の各端子と電気的に接続される複数の接続端子が形成されている。これら接続端子は、基台560の内部に引き回された配線を介して、基台560の上記差込穴と電気的に接続されている。
このため、コンタクトピン100の下端部を基台560の差込穴に差し込むことにより、コンタクトピンを基台560の裏面側の接続端子に対して電気的に接続し、ひいては、コンタクトピンをICテスタの端子に対して電気的に接続することができる。
コンタクトピン100がハウジング510に取り付けられた状態では、バレル3は、第1ストッパー部材522の下面よりも低く、基台560の上面よりも高い位置に存在している。
また、この状態で、接触端子部5の係合突起53は、第2ストッパー部材524の下面よりも低く、第1ストッパー部材522の上面よりも高い位置に存在している。
この状態で、コイルスプリング4は、図1に示す自然状態のときよりも更に圧縮されている。このため、接触端子部5の係合突起53は、コイルスプリング4の付勢力によって、第2ストッパー部材524の下面に押し付けられているとともに、第1プランジャー1の本体部11の下面は、バレル3の下端部31よりも上に位置している。
また、第2ストッパー部材524の厚さ(上下寸法)は、係合突起53の上端から接触部52の上端までの上下寸法よりも薄い(小さい)。好ましくは、第2ストッパー部材524の厚さは、係合突起53の上端から接触部52の下端までの上下寸法と同じか、それよりも薄い。このため、接触部52の少なくとも上端部(好ましくは接触部52の全体)が、第2ストッパー部材524よりも上に突出している。
ICソケット500は、以上のように構成されている。
ここで、ICソケット500の組み立て方の一例について説明する。
コンタクトピン100を基台560に取り付ける際には、予め、第2ストッパー部材524、着脱スペーサ523及び第1ストッパー部材522を本体部521から取り外しておく。また、デバイス保持枠530を外周枠540上から取り外しておく。また、コンタクトピン100として、接触端子部5が装着されていないものを準備する。
そして、本体部521の孔部521aの上方から、コンタクトピン100を該孔部521a内に差し込み、更には、突出部12の下端部を基台560の差込穴に差し込む。図示は省略するが、この状態では、バレル3の上端は、少なくとも本体部521の凹部521bの底面よりも上に位置する。
次に、第1ストッパー部材522をネジ571により本体部521に対して取り付ける。このとき、第1ストッパー部材522の各孔部522a内に、対応するコンタクトピン100の突出部22を挿入しながら、第1ストッパー部材522により、コイルスプリング4の付勢に抗してバレル3を下に押し込む。
次に、着脱スペーサ523をネジ572により本体部521に対して取り付ける。このとき、着脱スペーサ523の各孔部523a内に、対応するコンタクトピン100の突出部22を挿入する。
次に、各突出部22の上端部に接触端子部5を装着する。この装着の仕方については、後述する。この段階でICソケット500は図5(a)に示す状態となる。
次に、第2ストッパー部材524をネジ573により着脱スペーサ523に対して取り付ける。このとき、第2ストッパー部材524の各孔部524a内に、対応するコンタクトピン100の接触端子部5における係合突起53よりも上の部分を挿入し、且つ、第2ストッパー部材524により、コイルスプリング4の付勢に抗して、係合突起53を下に押し込む。
こうして、ICソケット500を組み立てることができる。
次に、本実施形態に係る電子デバイスの製造方法を説明する。
この製造方法は、以下の工程を有する。
(1)検査対象の電子デバイス(半導体装置90)の外部接続端子(半田ボール92)と接触する接触端子部5をそれぞれ有する複数のコンタクトピン100を含むICソケット500を用いて電子デバイスを検査する工程
(2)電子デバイスを検査する工程での検査結果に基づいて、電子デバイスが良品か不良品かを判定する工程
(3)接触端子部5の交換時期が到来した場合に、接触端子部5を交換する工程
ここで、(3)接触端子部5を交換する工程では、接触端子部5をプランジャー(第2プランジャー2)から取り外す。
以下、詳細に説明する。
半導体装置90は、例えば以下のようにして製造する。
先ず、半導体基板に素子分離膜を形成する。これにより、素子形成領域が分離される。素子分離膜は、例えばSTI法を用いて形成されるが、LOCOS法を用いて形成されても良い。次に、半導体基板において素子形成領域に位置する部分に、ゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する。ゲート絶縁膜は酸化シリコン膜であってもよいし、酸化シリコン膜よりも誘電率が高い高誘電率膜(例えばハフニウムシリケート膜)であってもよい。ゲート絶縁膜が酸化シリコン膜である場合、ゲート電極はポリシリコン膜により形成される。またゲート絶縁膜が高誘電率膜である場合、ゲート電極は、金属膜(例えばTiN)とポリシリコン膜の積層膜により形成される。また、ゲート電極がポリシリコンにより形成される場合、ゲート電極を形成する工程において、素子分離膜上にポリシリコン抵抗を形成しても良い。
次に、半導体基板において素子形成領域に位置する部分に、ソース及びドレインのエクステンション領域を形成する。次にゲート電極の側壁にサイドウォールを形成する。次に、半導体基板において素子形成領域に位置する部分に、ソース及びドレインとなる不純物領域を形成する。このようにして、半導体基板上にMOSトランジスタが形成される。
次に、素子分離膜上及びMOSトランジスタ上に、多層配線層を形成する。最上層の配線層には、電極パッドが形成される。次に、多層配線層上に、保護絶縁膜(パッシベーション膜)を形成する。保護絶縁膜には、電極パッド上に位置する開口が形成される。
その後、上記のようにして作成されたウェハを半導体チップに個片化する。
次に、半導体チップをインターポーザ上に搭載する。次に、ボンディングワイヤを介して半導体チップとインターポーザとをワイヤボンディングする。次に、封止樹脂により片面封止を行う。すなわち、封止樹脂により、インターポーザの片面を覆うとともに、半導体チップを封止樹脂内に封入する。次に、インターポーザの裏面に半田ボール92を形成する。
こうして、半導体装置90を作成することができる。
次に、図4を参照して、ICソケット500により半導体装置90を検査する工程を説明する。
図4(a)は、検査対象の半導体装置90をICソケット500にセットし、且つ、未だICソケット500と半導体装置90とが電気的に接続されていない状態を示す模式図である。図4(b)はICソケット500と半導体装置90とが電気的に接続された状態を示す模式図である。
なお、ICソケット500は、予めICテスタ(図示略)に対して電気的に接続しておく。
先ず、図4(a)に示すように、デバイス保持枠530の保持面531上に半導体装置90を搭載する。この状態では、未だ、半導体装置90の各半田ボール92と、コンタクトピン100の接触端子部5の接触部52と、の間にはクリアランスが存在し、各半田ボール92と各接触部52とは電気的に接続されていない。
次に、図4(b)に示すように、コイルスプリング550の付勢に抗して、半導体装置90及びデバイス保持枠530を下降させる。これにより、半導体装置90の各半田ボール92と、各コンタクトピン100の接触端子部5の接触部52とを、接触させて、各半田ボール92と各接触部52とを電気的に接続させる。すなわち、各半田ボール92を、ICソケット500を介して、ICテスタに対して電気的に接続する。
このとき、接触端子部5及び第2プランジャー2は、バレル3内のコイルスプリング4の付勢に抗して、下降することができる。換言すれば、接触端子部5の接触部52は、コイルスプリング4のバネ力によって、半田ボール92に対して押し付けられる。
次に、ICテスタから、ICソケット500の基台560と一部のコンタクトピン100とを介して、半導体装置90の一部の半田ボール92に対して、所定の入力信号を入力する。
この結果、半導体装置90の他の一部の半田ボール92から、ICソケット500の他の一部のコンタクトピン100と基台560とを介して、ICテスタに所定の出力信号が出力される。ICテスタでは、この出力信号に基づいて、半導体装置90の電気的特性の判定(検査)を行う。
更に、ICテスタは、半導体装置90の電気的特性の判定結果すなわち半導体装置90を検査する工程での検査結果に基づいて、半導体装置90が良品か不良品かを判定する(半導体装置90の良否判定を行う)。
その後、再び、コイルスプリング550の付勢に従って、半導体装置90及びデバイス保持枠530を上昇させる(図4(a))。
以後、デバイス保持枠530の保持面531上の半導体装置90を交換する工程と、その半導体装置90について同様の検査と良否判定とを行う工程と、を繰り返し行う。
ところで、ICソケット500を用いて、多数の半導体装置90を順次に検査すると、外部接続端子の材料(具体的には、例えば半田ボール92を構成する半田)が、次第にコンタクトピン100の接触部52に転写する。その結果、接触部52と外部接続端子(半田ボール92)との接触抵抗が次第に増大する。そのため、半導体装置90が不良品でない場合にも不良品と判定する誤判定が生じ、歩留まりが低下してしまう。
そこで、本実施形態では、接触端子部5の交換時期が到来した場合には、接触端子部5を交換する。
交換時期は、例えば、コンタクトピン100と外部接続端子との接触回数が所定の回数に達したとき、或いは、接触抵抗の影響を受けやすい検査項目にて不良品と判定される頻度が所定の頻度となったときなどである。
以下、図5を参照して、接触端子部5を交換する工程を説明する。
図5は接触端子部5の交換動作(取り外し動作)を説明するための模式図である。このうち図5(a)は第2ストッパー部材524を着脱スペーサ523から取り外した状態を示す。図5(b)は取り外し用治具600を着脱スペーサ523上に設置した状態を示す。図5(c)は取り外し用治具600により接触端子部5を第2プランジャー2から取り外した状態を示す。
接触端子部5を取り外すには、先ず、第2ストッパー部材524を着脱スペーサ523から取り外す。すると、図5(a)に示すように、コイルスプリング4が伸長するとともに、コイルスプリング4の付勢によって、第2プランジャー2、バレル3及び接触端子部5が上方に持ち上げられた状態となる。ここで、バレル3の上方移動は、第1ストッパー部材522の下面により規制され、バレル3の上端部32は、第1ストッパー部材522の下面に対して押し付けられた状態となる。
この状態において、着脱スペーサ523の凹部523bの底面よりも、接触端子部5の係合突起53の下面の方が上に位置するように、各構成要素の寸法等が設定されている。
この状態での凹部523bの底面と係合突起53の下面との上下間隔は、当該間隔に取り外し用治具600の第1可動板610及び第2可動板620(後述)が入り込むことが可能な間隔に設定されている。
次に、図5(b)に示すように、取り外し用治具600を着脱スペーサ523の凹部523bの底面上に設置する。
次に、取り外し用治具600に対し、所定の操作(後述)を行って、取り外し用治具600を接触端子部5の係合突起53の下面に引っ掛ける。すなわち、バレル3の外部(上方)において、取り外し用治具600を接触端子部5の係合突起53に引っ掛ける。
そして、図5(c)に示すように、取り外し用治具600を着脱スペーサ523に対して相対的に上方に引き上げる。ここで、取り外し用治具600は、接触端子部5の係合突起53の下面に引っ掛かっているので、接触端子部5が第2プランジャー2に対して相対的に上方に引き上げられる。その結果、第2プランジャー2から接触端子部5が外れる。つまり、バレル3の外部において、第2プランジャー2から接触端子部5を取り外すことができる。
次に、取り外し用治具600のより具体的な一例について、図6を参照して説明する。
図6は取り外し用治具600を示す模式図であり、このうち図6(a)は平断面図を、図6(b)は正面断面図を、それぞれ示す。なお、図6(b)は取り外し用治具600を着脱スペーサ523(同図では図示略)の凹部523bの底面上に設置した状態を示す。図6(b)において、コンタクトピン100の構成については、正面構造を示している。
取り外し用治具600は、例えば、第1可動板610と、第2可動板620と、第1コイルスプリング630と、第2弾性体としての第2コイルスプリング640と、本体枠650と、を有している。
第1可動板610は、平板状に形成されている。第1可動板610には、その表裏を貫通する複数の第1開口611が形成されている。第1開口611の平面的な配置は、ICソケット500におけるコンタクトピン100の平面的な配置と対応している。すなわち、第1開口611は例えばマトリクス状に配置されている。第1開口611の内径は、接触端子部5の係合突起53の外径よりも大きい。
第2可動板620は、第1可動板610と同様に構成されている。すなわち、第2可動板620には、第1開口611と同様の第2開口621が、第1開口611と同様の平面的な配置で、複数形成されている。
本体枠650は、例えば、扁平な直方体状の筐体状に形成されている。ただし、本体枠650の底板651(図6(b))には、該底板651を上下に貫通する開口651aが形成されている。
本体枠650の対向する一対の側壁652、653のうち、一方の側壁652には、該側壁652を水平方向に貫通する差込孔654が形成され、他方の側壁653には、該側壁653を水平方向に差込孔655が形成されている。差込孔654及び差込孔655の貫通方向は、互いに同一(図6における左右方向)となっている。ただし、差込孔654は、第2可動板620の厚み分だけ、差込孔655よりも上に位置している。
第1可動板610は、その一端612(例えば図6の右端)側より、差込孔654を介して、本体枠650内に差し込まれている。同様に、第2可動板620は、その一端622(例えば図6の左端)側より、差込穴655を介して、本体枠650内に差し込まれている。
例えば、第2可動板620は、本体枠650の底板651上に支持されている。例えば、第1可動板610は、第2可動板620の上に重ねて配置され、該第2可動板620により支持されている。
第1可動板610の他端613は、側壁652から本体枠650の外部に突出している。同様に、第2可動板620の他端623は、側壁653から本体枠650の外部に突出している。
第1可動板610の一端612と、本体枠650の側壁653の内面との間には、第1コイルスプリング630が配設されている。同様に、第2可動板620の一端622と、本体枠650の側壁652の内面との間には、第2コイルスプリング640が配設されている。第1及び第2コイルスプリング630、640は、それぞれ圧縮型のコイルスプリングである。なお、図6(a)に示すように、複数の第1コイルスプリング630が、第1可動板610の一端612の延在方向において分散して配置されていることが好ましく、同様に、複数の第2コイルスプリング640が、第2可動板620の一端622の延在方向において分散して配置されていることが好ましい。
取り外し用治具600の自然状態では、図6に示すように、第1可動板610の各第1開口611と第2可動板620の各第2開口621との互いの平面的な位置が一致するようになっている。
以下、平面視における第1開口611と第2開口621との重複部分により構成される開口(すなわち、第1可動板610と第2可動板620とからなる集合体を上下に貫通する開口)を、開口601と称する。
平面視において、各開口601は、底板651の開口651a内に配置されている。
次に、図7を参照して、取り外し用治具600を用いて行う接触端子部5の取り外し動作を説明する。なお、取り外し動作は、必要により、デバイス保持枠530を外周枠540から取り外した状態で行っても良い。
図7は取り外し用治具600による接触端子部5の取り外し動作を説明するための模式図であり、図7各図は、取り外し用治具600の開口601を狭めた状態を示す。このうち図7(a)は平面図、図7(b)は第1及び第2可動板610、620を接触端子部5の係合突起53に引っ掛けた状態を示す正面断面図、図7(c)は接触端子部5を第2プランジャー2から取り外した状態を示す正面断面図である。なお、図7(b)及び(c)において、コンタクトピン100の構成については、正面構造を示している。
先ず、開口601を最大限に拡げた状態すなわち図6のように各第1開口611と各第2開口621との互いの平面的な位置を一致させた状態で、取り外し用治具600を着脱スペーサ523の凹部523bの底面上に設置する(図6(b))。このとき、各開口601内にそれぞれ対応するコンタクトピン100の上端部が入り込むように、取り外し用治具600を水平方向においてICソケット500に対して位置合わせする。
取り外し用治具600を設置した状態では、接触端子部5の係合突起53の下面が、第1可動板610の上面よりも僅かに上に位置するように、各構成要素の寸法が設定されている。
次に、第1可動板610を第1コイルスプリング630の付勢に抗して側壁653側へ押し込むとともに、第2可動板620を第2コイルスプリング640の付勢に抗して側壁652側へ押し込む。
その結果、図7(a)及び(b)に示すように、開口601の平面寸法が狭まる。これにより、第1可動板610における第1開口611の縁部(側壁652に近い側の縁部)が、係合突起53の下面の下側に入り込むとともに、当該縁部が本体部51の外側面に当接する。同様に、第2可動板620における第2開口621の縁部(側壁653に近い側の縁部)が、係合突起53の下面の下側に入り込むとともに、当該縁部が本体部51の外側面に当接する。
ここで、係合突起53の下面と、第1可動板610の上面との間の、上下方向のクリアランスは、僅かである。
次に、図7(c)に示すように、取り外し用治具600を着脱スペーサ523に対して相対的に上方に引き上げる。このとき、第1可動板610における第1開口611の縁部を、接触端子部5の係合突起53の下面に引っ掛かけて、更に取り外し用治具600を上方に引き上げることにより、第2プランジャー2から接触端子部5を取り外すことができる。すなわち、例えば、第2プランジャー2の突出部22の凹部23と、接触端子部5の本体部51の内側面の突起54との係合が解除され、接触端子部5の本体部51から突出部22の先端部が抜ける。
なお、上記のように、第1可動板610における第1開口611の縁部と、第2可動板620における第2開口621の縁部とが、両側から本体部51に対して当接し、該本体部51を支えている。このため、取り外し用治具600を上方に引き上げる際に、接触端子部5の姿勢を維持し、第1可動板610における第1開口611の縁部が係合突起53の下面に引っ掛かった状態に維持できるので、より確実且つ容易に、第2プランジャー2から接触端子部5を取り外すことができる。
こうして、取り外し用治具600により各接触端子部5を保持したままで、各接触端子部5を突出部22から上に引き抜くことができる。このような作業により、ICソケット500のすべてのコンタクトピン100の接触端子部5を、一括して取り外すことができる。
次に、図8を参照して、突出部22に対する接触端子部5の取り付けに用いられる取付用治具700について説明する。
図8は取付用治具700を示す模式図であり、このうち図8(a)及び(c)は正面断面図、図8(b)は平面図である。なお、図8(c)は、取付用治具700に新品の接触端子部5が装着されている状態を示している。図8(c)における接触端子部5は、その正面構造を示している。
図8(a)及び(b)に示すように、取付用治具700の下面には、それぞれ新品の接触端子部5を保持する保持凹部710が複数形成されている。
より具体的には、例えば、取付用治具700は、平面視矩形状などの扁平な形状の本体部701と、この本体部701より下方に突出する複数の突出部720と、を有している。保持凹部710は、突出部720の下面に形成されている。
突出部720の外径は、着脱スペーサ523の孔部523aの内径よりも小さく、突出部720は、孔部523a内に入り込むことが可能となっている。
保持凹部710及び突出部720の平面的な配置は、ICソケット500におけるコンタクトピン100の平面的な配置と対応している。すなわち、保持凹部710及び突出部720は例えばマトリクス状に配置されている。
保持凹部710の上下寸法(深さ)は、接触端子部5における係合突起53よりも上の部位の上下寸法と等しいか、それよりも大きい寸法に設定されている。
保持凹部710の内径は、例えば、接触端子部5における係合突起53よりも上の部位の外径よりも若干小さく設定されている。これにより、保持凹部710に対して、接触端子部5における係合突起53よりも上の部位を押し込んで嵌めることにより、取付用治具700により接触端子部5を保持できるようになっている。
ここで、取付用治具700が保持凹部710内に接触端子部5を保持する力の強さは、図8(c)のように取付用治具700により接触端子部5を下向きに保持しても接触端子部5が落下しない程度に設定されている。
各保持凹部710内に接触端子部5における係合突起53よりも上の部分が嵌め込まれることによって、取付用治具700は、予め複数の接触端子部5を保持している。
次に、図9を参照して、突出部22に対する接触端子部5の取り付け動作を説明する。
図9は取付用治具700の動作を説明するための模式図である。このうち図9(a)は取付用治具700を下降させる動作を示す。図9(b)は第2プランジャー2の突出部22に接触端子部5を被せて取り付けた状態を示す。図9(c)は接触端子部5の取り付け後に取付用治具700を上昇させる動作を示す。
先ず、図9(a)に示すように、各コンタクトピン100の第2プランジャー2の突出部22の上方に、それぞれ新品の接触端子部5が位置するように、取付用治具700をICソケット500に対して相対的に位置合わせする。
次に、図9(b)に示すように、取付用治具700とともに接触端子部5を下降させ、各接触端子部5を各突出部22の上端部に被せる。これにより、凹部23に対して突起54を係合させて、各接触端子部5を該突出部22に装着する。
このとき、第2プランジャー2は、コイルスプリング4の付勢に抗して下降するが、その下降動作は、本体部21の下面が上方突出部13の上面に接した段階で規制される。また、このとき、突出部720は、着脱スペーサ523の孔部523a内に入り込んで、接触端子部5を下方に押しこむ。よって、接触端子部5を突出部22に確実に装着することができる。
次に、図9(c)に示すように、取付用治具700を上昇させる。このとき、取付用治具700の保持凹部710から各接触端子部5が外れて、取付用治具700のみが上昇するため、各接触端子部5は突出部22に装着されたままとなる。
すなわち、取付用治具700が保持凹部710内に接触端子部5を保持する力の強さは、接触端子部5と突出部22とが係合する力の強さよりも小さい。
こうして、各コンタクトピン100に新しい接触端子部5を一括して装着することができる。
以上により、接触端子部5の交換が完了する。
その後は、上記と同様に、半導体装置90の検査と、その検査結果に基づく半導体装置90の良否判定と、を複数の半導体装置90に対して順次行う。
ここでは、接触部52と外部接続端子(半田ボール92)との接触抵抗が改善しているため、半導体装置90が不良品でない場合にも不良品と判定する誤判定は低減される。
以上のような第1の実施形態によれば、コンタクトピン100の接触端子部5の交換時期が到来した場合に、各コンタクトピン100の接触端子部5のみを交換することができる。よって、コンタクトピン100の全体を交換したりする必要がない。よって、ICソケット500を低コストで継続的に使用することができる。また、ICソケット500の全体を交換する必要もない。よって、半導体装置90等の電子デバイスの生産コストを低減することができる。
なお、コンタクトピンの全体を交換する構成のICソケットの場合、ICソケットが有するコンタクトピンの数が多くなればなるほど、交換するコンタクトピンも多くなるため、予備のコンタクトピンを多数準備する必要があり、そのためにも多くのコストがかかってしまう。
また、第2プランジャー2の突出部22の先端部は、バレル3の外部に突出し、コンタクトピン100は、接触端子部5をバレル3の外部において第2プランジャー2の突出部22の先端部に対して着脱可能に構成されている。よって、コンタクトピン100の接触端子部5の交換の際には、接触端子部5をバレル3の外部において第2プランジャー2から取り外し、且つ、取り付けることができるので、接触端子部5の交換作業が容易である。
〔第2の実施形態〕
図10は第2の実施形態に係るコンタクトピン200を示す模式図である。図10においては、各接触端子部5についてのみ、その正面構造が示され、それら以外の構成については、その正面断面構造が示されている。
コンタクトピン200は、以下に説明する点でのみ、上記の第1の実施形態に係るコンタクトピン100と相違し、その他の点では、コンタクトピン100と同様に構成されている。
上記の第1の実施形態では、筒状体がバレル3単体により構成されている例を説明した。これに対し、本実施形態の場合、筒状体210は、バレル3の他に、二つ割チャック6と、第2コイルスプリング7と、締め具8と、を有している。
本実施形態の場合、コンタクトピン200は、互いに取り外し可能に積み重ねられた複数の接触端子部5を有し、コンタクトピン200は、複数の接触端子部5のうち、最上段の接触端子部5から順に取り外し可能に構成されている。
最上段の接触端子部5は、現用系であり、検査対象の半導体装置90の外部接続端子である半田ボール92と接触する。
最上段の接触端子部5以外のすべての接触端子部5は、予備系である。
図10の例では、コンタクトピン200は、初期状態では、6つの接触端子部5を有し、このうち最上段のものを除く5つの接触端子部5が予備系である。
現用系の接触端子部5をコンタクトピン200から取り外すことにより、その一段下の接触端子部5が新たに現用系の接触端子部5となる。
本実施形態の場合、予備系の接触端子部5がプランジャーを構成する。すなわち、1つ或いは複数の予備系の接触端子部5からなるプランジャーは、筒状体210内に配置され、コイルスプリング4によって当該プランジャーの先端側(上端側)へ付勢されている。すなわち、コイルスプリング4の上端は、最下段の接触端子部5の下面に接触し、該接触端子部5を上方へ付勢している。
よって、現用系の接触端子部5は、プランジャーの先端部から取り外し可能に、プランジャーに取り付けられている、と言える。
なお、最下段の接触端子部5が現用系の時、すなわち、接触端子部5をそれ以上交換できないときには、本実施形態に係るコンタクトピン200はプランジャーを有しない。
本実施形態の場合、接触端子部5は、本体部51と、接触部52と、を有しているが、係合突起53を有しておらず、且つ、突起54も突起56も有しておらず、スリット55も形成されていない。
本体部51の外周形状は筒状(円筒状)である。接触端子部5の平面寸法は、本体部51の平面寸法よりも小さい。
本実施形態の場合、本体部51の少なくとも下部は、下向きに開口した筒状に形成されている。複数の接触端子部5を上下に積み重ねると、本体部51の筒状の部分に、下側の接触端子部5の接触部52が入り込む。これにより、例えば、本体部51どうしを上下に隣接させて、接触端子部5を上下に積み重ねることができる。
なお、最上段の接触端子部5を上に持ち上げると、最上段の接触端子部5が、それよりも下段の接触端子部5から離間する。
以下、筒状体210の構成を説明する。
二つ割チャック6内には、複数段の接触端子部5が収容されている。
二つ割チャック6は、最上段の接触端子部5を挟み込んで保持する端子保持部としての機能を持つ。
二つ割チャック6は、それぞれ半割筒状(半筒状)に形成された一対の分割部分61からなる。すなわち、分割部分61は、軸方向が上下方向の筒状体を縦に2分割したような形状のものである。
一対の分割部分61は、締め具8により締め付けられていない自然状態では、それらの上部ほど、互いに大きく離間するように、外側に向けて反り返っている。
各分割部分61の下端部は、第1プランジャー1の本体部11に固定されているか、又は、突出部12の上端部に固定されている。
各分割部分61の上端部には、最上段の接触端子部5を側方から挟み込んで保持するクランプ部62が形成されている。
一対のクランプ部62を合わせた外径は、上方に向けて徐々に拡径している。すなわち、クランプ部62の外周形状は、テーパー状に形成されている。
また、2つの分割部分61からなる筒状体の内径は、クランプ部62において縮径されている。すなわち、クランプ部62の肉厚は、分割部分61におけるクランプ部62よりも下の部分よりも厚くなっている。
一対のクランプ部62は、締め具8によって周囲から締め付けられることにより、コイルスプリング4の付勢に抗して最上段の接触端子部5を保持する。よって、接触端子部5が筒状体210の上方に飛び出してしまうことが規制されている。
バレル3には、二つ割チャック6の下部が挿入されている。
バレル3は、その下端部31については上記の第1の実施形態と同様にかしめ加工により縮径されているが、上端部32は、縮径されていない。ただし、図10に示すように、バレル3の上部の肉厚は、下部の肉厚よりも厚くなっていても良い。
バレル3の下端部31は、二つ割チャック6の下端部に固定されているか、又は、突出部12の上端部に固定されている。
第2コイルスプリング7は、圧縮型のコイルスプリングであり、二つ割チャック6に外挿されている。
第2コイルスプリング7は、バレル3と締め具8との間において圧縮状態となっている。すなわち、第2コイルスプリング7の下端はバレル3の上端面により支持され、第2コイルスプリング7の上端は、締め具8の下端面に接触し、該締め具8を上方に付勢している。
締め具8は、軸方向が上下方向の筒状体であり、二つ割チャック6に外挿されている。締め具8は、第2コイルスプリング7による付勢に従って一対のクランプ部62の周囲に押し上げられ、一対のクランプ部62を締め付ける。締め具8が一対のクランプ部62を締め付けることにより、一対のクランプ部62が最上段の接触保持部5を保持する。
締め具8は、筒状(例えば円筒状)の本体部81と、この本体部81の周囲に向けて突出する円環状(フランジ状)のフランジ部82と、を有している。
本実施形態の場合も、コンタクトピン200の構成要素の各々は、金属或いはその他の導電性の材質により構成されている。
次に、第2の実施形態に係るICソケット800を説明する。
図11は第2の実施形態に係るICソケット800を示す模式図である。このうち図11(a)は検査対象の半導体装置90をICソケット800にセットし、且つ、未だICソケット800と半導体装置90とが電気的に接続されていない状態を示す模式図である。図11(b)はICソケット800と半導体装置90とが電気的に接続された状態を示す模式図である。
以下では、主に第1の実施形態に係るICソケット500とICソケット800との相違点を説明する。
ICソケット800は、複数のコンタクトピン200と、ハウジング510と、を有している。
コンタクトピン200の構成については、上述したとおりである。
本実施形態の場合、ハウジング510は、第1ストッパー部材522、着脱スペーサ523及び第2ストッパー部材524を有していない代わりに、天板部材526を有している。
天板部材526は、平板状の部材であり、ネジ575などの止着部材により、本体部521の上面に固定されている。天板部材526の上面は、外周枠540の上面と面一となっている。
天板部材526において、各コンタクトピン200と対応する位置には、孔部526aが形成されている。孔部526aの径は、接触端子部5を保持しているときの二つ割チャック6の外径よりも大きく、且つ、締め具8のフランジ部82の外径よりも小さい。
本体部521の孔部521aの径は、バレル3の外径よりも大きく、且つ、締め具8の本体部81の外径よりも大きい。本体部521の孔部521aの径は、例えば、締め具8のフランジ部82の外径よりも小さい。
本実施形態の場合、孔部521aと孔部526aとにより、ピン配設孔525が構成されている。ピン配設孔525の各々には、コンタクトピン200が1つずつ配置されている。
より詳細には、ピン配設孔525内には、筒状体210が配置されている。孔部521a内には、筒状体210におけるフランジ部82から下の部分が配置され、孔部526a内には、筒状体210におけるフランジ部82よりも上の部分が配置されている。接触端子部5の上部(少なくとも接触部52)は、天板部材526よりも上に突出している。
ここで、上述のように、二つ割チャック6は第1プランジャー1の本体部11又は突出部12に固定され、バレル3は二つ割チャック6又は突出部12に固定されている。このため、バレル3及び二つ割チャック6は、第1プランジャー1によって、基台560よりも上方の位置に支持されている。
また、バレル3は、第2コイルスプリング7及び締め具8を介して、天板部材526を支持している。また、本体部521の下面と基台560の上面との間にクリアランス576が存在するように、本体部521の上下寸法が設定されている。本体部521及び天板部材526からなるピン保持部520は、複数のコンタクトピン200の第2コイルスプリング7の付勢力によって、宙に支持されている。
次に、本実施形態に係る電子デバイスの製造方法について、主に上記の第1の実施形態との相違点を説明する。
ICソケット800を用いて電子デバイスを検査する工程は、上記の第1の実施形態においてICソケット500を用いて電子デバイスを検査する工程と同様である。
なお、本実施形態の場合、最上段の接触端子部5が二つ割チャック6により一定の高さにおいて保持されている。このため、図11(b)に示すように半田ボール92を接触端子部5に接触させる際に、接触端子部5はコイルスプリング4の付勢に抗して沈み込みはしない。
電子デバイスを検査する工程での検査結果に基づいて、電子デバイスが良品か不良品かを判定する工程は、上記の第1の実施形態と同様である。
以下、接触端子部5の交換時期が到来した場合に、接触端子部5を交換する工程について、詳細に説明する。
図12は第2の実施形態に係るICソケット800用の交換用治具400を示す模式図である。このうち図12(a)は正面断面図、図12(b)は平面図である。
交換用治具400は、平板状の本体部410と、本体部410に固定された粘着シート420と、を有している。粘着シート420は、少なくともその下面に粘着層が形成されている。
本体部410には、該本体部410の下面に開口する凹部430が複数形成されている。凹部430の平面的な配置は、ICソケット800におけるコンタクトピン200の平面的な配置と対応している。粘着シート420は、凹部430の天井部に露出している。
図13及び図14は第2の実施形態に係るICソケット800の接触端子部5の交換動作を示す模式図である。
先ず、図13(a)に示すように、天板部材526上に交換用治具400を設置する。このとき、各コンタクトピン200の接触端子部5の上部が、凹部430内に入り込むように、交換用治具400をICソケット800に対して位置合わせする。
次に、図13(b)に示すように、交換用治具400を下方に押し込むことにより、交換用治具400の下面によって天板部材526及び本体部521を下方に押し込む。これとともに、天板部材526の下面が、締め具8のフランジ部82を下方に押す。すなわち天板部材526が、締め具8を、第2コイルスプリング7の付勢に抗して下方に押し込む。
すると、それまでクランプ部62の周囲に位置していた締め具8が下方に下がるので、締め具8によるクランプ部62の締付け状態が解除され、二つ割チャック6の一対の分割部分61の上部(クランプ部62を含む)が互いに水平方向に離間する。よって、クランプ部62による最上段(現用系)の接触端子部5の保持状態が解除される。つまり、クランプ部62の内側面が、接触端子部5の外側面から離間する。
なお、このとき凹部430の内側面に二つ割チャック6が干渉しないように、凹部430の内径が設定されている。
クランプ部62による最上段の接触端子部5の保持状態が解除される結果、筒状体210内の複数段の接触端子部5は、コイルスプリング4の付勢に従って上昇する。ただし、これら接触端子部5の上昇は、最上段の接触端子部5の上端面(つまり接触部52の上面)が凹部430内において粘着シート420により上から押さえ付けられることにより規制される。そして、最上段の接触端子部5の上端面は、凹部430内において粘着シート420に付着する。
また、このとき、交換用治具400、天板部材526、本体部521及び締め具8の下降は、例えば、本体部521の下面が基台560の上面に当接することによって規制され停止する。或いは、本体部521の下面が基台560の上面に当接するかどうかにかかわらず、交換用治具400に対して所定量の押し込み動作を行うことによって停止するようになっていても良い。
次に、図14(a)に示すように、交換用治具400を上昇させる。すると、粘着シート420に付着している最上段の接触端子部5は、交換用治具400に伴い上昇する。それとともに、残りの接触端子部5は、コイルスプリング4の付勢に従って上昇する。
また、交換用治具400が上昇する際に、締め具8は、第2コイルスプリング7の付勢に従って、元の高さ(図13(a)の高さ)まで上昇する。つまり、再び締め具8が一対のクランプ部62を両側から締め付ける状態に復帰し、一対のクランプ部62により接触端子部5を両側から挟み込んで保持する状態となる。ただし、このときクランプ部62により保持される接触端子部5は、それまで現用系だった接触端子部5よりも1段下に位置する接触端子部5、すなわち新たに現用系となる接触端子部5である。
また、このように締め具8が上昇するのに伴い、天板部材526及び本体部521も締め具8により押し上げられて元の高さ(図13(a)の高さ)に戻る。
図14(b)に示すように、元々現用系だった接触端子部5は、粘着シート420に付着しているので、更に交換用治具400を上昇させることにより、これら接触端子部5を上方に取り除くことができる。それとともに、それまで待機系だった接触端子部5のうち、最上段の接触端子部5が、新たな現用系の接触端子部5としてコンタクトピン200の先端部に現れる。
以上により、接触端子部5の交換が完了する。
ここで、交換用治具400を用いて天板部材526及び締め具8を下方に押し込む動作と、その後で交換用治具400を上方に持ち上げる動作と、を合わせて、ノック動作と称する。本実施形態の場合、このようなノック動作を1回行う度に、筒状体210内で積み重ねられている複数段の接触端子部5を1段ずつ上昇させて、現用系の接触端子部5を順次に交換することができる。
以上のような第2の実施形態によれば、コンタクトピン200の接触端子部5の交換時期が到来した場合に、各コンタクトピン200の接触端子部5のみを交換することができる。よって、コンタクトピン200の全体を交換したりする必要がない。よって、ICソケット800を低コストで継続的に使用することができる。また、ICソケット800の全体を交換する必要もない。よって、半導体装置90等の電子デバイスの生産コストを低減することができる。
また、コンタクトピン200は、互いに取り外し可能に積み重ねられた複数の接触端子部5を有しているとともに、複数の接触端子部5のうち、最上段の接触端子部5から順に取り外し可能に構成されている。よって、最上段の接触端子部5を取り外すことにより、容易に接触端子部5の交換が可能である。
なお、本実施形態の場合、上記のように簡易な構成の交換用治具400を用いて、上記のような簡単な交換作業(上記のノック動作)を行うだけで、ICソケット800を分解することなく、接触端子部5を交換することができる。よって、接触端子部5の交換作業を短時間で行うことができ、半導体装置90の生産性が向上する。
〔第3の実施形態〕
図15は第3の実施形態に係るコンタクトピン300を示す模式図である。図15においては、各接触端子部5についてのみ、その正面構造が示され、それら以外の構成については、その正面断面構造が示されている。
上記の第2の実施形態では、接触端子部5の交換時に締め具8を元の位置に戻すための第2コイルスプリング7をコンタクトピン200が有している例を説明したが、本実施形態では、第2コイルスプリング7をハウジング510が有している例を説明する。
本実施形態に係るコンタクトピン300は、筒状体210の代わりに筒状体310を有している点でのみ、上記の第2の実施形態に係るコンタクトピン200と相違する。
筒状体310は、バレル3と、二つ割チャック6と、締め具8と、を有しているが、第2コイルスプリング7は有していない。
二つ割チャック6と締め具8は、それぞれ上記の第2の実施形態と同様である。
バレル3の上端部32は、締め具8の本体部81の周囲に配置され、締め具8に対して固定されている。バレル3の上端部32の上端面は、締め具8のフランジ部82の下面に突き当たっている。
本実施形態の場合、バレル3は、二つ割チャック6と第1プランジャー1の何れにも固定されておらず、バレル3は、第1プランジャー1の突出部12に沿って上下動可能となっている。
次に、第3の実施形態に係るICソケット900を説明する。
図16は第3の実施形態に係るICソケット900を示す模式図である。このうち図16(a)は検査対象の半導体装置90をICソケット900にセットし、且つ、未だICソケット900と半導体装置90とが電気的に接続されていない状態を示す模式図である。図16(b)はICソケット900と半導体装置90とが電気的に接続された状態を示す模式図である。
以下では、主に第2の実施形態に係るICソケット800とICソケット900との相違点を説明する。
ICソケット900は、複数のコンタクトピン300と、ハウジング510と、を有している。
コンタクトピン300の構成については、上述したとおりである。
本実施形態の場合、ハウジング510は、第2コイルスプリング7を有している。第2コイルスプリング7は、本体部521の下面と基台560の上面との間に配置されている。すなわち、第2コイルスプリング7の上端は、本体部521の下面に接触し、第2コイルスプリング7の下端は、基台560の上面に接触している。
第2コイルスプリング7は、本体部521と天板部材526とを含むピン保持部520を支持している。天板部材526の下面は、フランジ部82の上面に軽い力で接触するか、或いは、フランジ部82の上面から僅かに上に位置するようになっている。なお、複数の第2コイルスプリング7が平面視において分散して配置され、ピン保持部520を複数箇所で支持している。
ピン配設孔525の各々には、コンタクトピン300が1つずつ配置されている。より詳細には、ピン配設孔525内には、筒状体310が配置されている。
本実施形態の場合、締め具8のフランジ部82の周縁部が本体部521と天板部材526との間に挟み込まれていることにより、締め具8とピン保持部520とが一体的に上下動するようになっている。なお、上記の第2の実施形態でも、そのように構成されていても良い。
次に、本実施形態に係る電子デバイスの製造方法について、主に上記の第2の実施形態との相違点を説明する。
ICソケット900を用いて電子デバイスを検査する工程は、上記の第2の実施形態においてICソケット800を用いて電子デバイスを検査する工程と同様である。電子デバイスを検査する工程での検査結果に基づいて、電子デバイスが良品か不良品かを判定する工程についても同様である。
以下、接触端子部5の交換時期が到来した場合に、接触端子部5を交換する工程について説明する。この工程では、上記の第2の実施形態と同様の交換用治具400を用いる。
図17及び図18は第3の実施形態に係るICソケット900の接触端子部5の交換動作を示す模式図である。
先ず、図17(a)に示すように、天板部材526上に交換用治具400を設置する。このとき、各コンタクトピン300の接触端子部5の上部が、凹部430内に入り込むように、交換用治具400をICソケット900に対して位置合わせする。
次に、図17(b)に示すように、交換用治具400を下方に押し込むことにより、交換用治具400の下面によって天板部材526を下方に押し込む。これにより、天板部材526を含むピン保持部520が、第2コイルスプリング7の付勢に抗して下降する。
それとともに、天板部材526の下面が、締め具8のフランジ部82を下方に押す。これにより、第2の実施形態と同様に、締め具8がクランプ部62の周囲から下方に下がるので、締め具8によるクランプ部62の締付け状態が解除され、二つ割チャック6の一対の分割部分61の上部が互いに水平方向に離間する。よって、クランプ部62による最上段(現用系)の接触端子部5の保持状態が解除される。
なお、本実施形態の場合、締め具8と一体的にバレル3も下降する。
クランプ部62による最上段の接触端子部5の保持状態が解除される結果、第2の実施形態と同様に、筒状体210内の複数段の接触端子部5は、コイルスプリング4の付勢に従って上昇し、最上段の接触端子部5の上端面は、凹部430内において粘着シート420に付着する。
なお、本実施形態の場合、本体部521の下面と基台560の上面との間には第2コイルスプリング7が存在するため、本体部521の下面は基台560の上面に当接しない。交換用治具400、天板部材526、本体部521及び締め具8の下降は、例えば、交換用治具400に対して所定量の押し込み動作を行うことによって停止する。
次に、図18(a)に示すように、交換用治具400を上昇させる。すると、第2の実施形態と同様に、粘着シート420に付着している最上段の接触端子部5は交換用治具400に伴い上昇し、それとともに残りの接触端子部5はコイルスプリング4の付勢に従って上昇する。
また、交換用治具400が上昇する際に、ピン保持部520は、第2コイルスプリング7の付勢に従って、元の高さ(図17(a)の高さ)まで上昇する。
また、締め具8は、そのフランジ部82がピン保持部520により保持されているため、ピン保持部520の上昇に伴い、やはり元の高さ(図17(a)の高さ)まで上昇する。
また、バレル3は、締め具8に対して固定されているため、締め具8の上昇に伴い、やはり元の高さ(図17(a)の高さ)まで上昇する。
その結果、第2の実施形態と同様に、再び締め具8が一対のクランプ部62を両側から締め付ける状態に復帰し、一対のクランプ部62により接触端子部5を両側から挟み込んで保持する状態となる。すなわち、それまで現用系だった接触端子部5よりも1段下に位置する接触端子部5が、一対のクランプ部62により保持される。
図18(b)に示すように、元々現用系だった接触端子部5は、粘着シート420に付着しているので、更に交換用治具400を上昇させることにより、これら接触端子部5を上方に取り除くことができる。それとともに、それまで待機系だった接触端子部5のうち、最上段の接触端子部5が、新たな現用系の接触端子部5としてコンタクトピン300の先端部に現れる。
以上により、接触端子部5の交換が完了する。
以上のような第3の実施形態によれば、第2の実施形態と同様の効果が得られる他、以下の効果が得られる。
すなわち、接触端子部5の交換時に締め具8を元の位置に戻すための第2コイルスプリング7を、コンタクトピン300側でなくハウジング510側に設けているため、コンタクトピン300の構造を簡略化し、コンタクトピン300を製造しやすくすることができる。
なお、上記の第1の実施形態では、着脱スペーサ523を本体部521に取り付けた状態で、接触端子部5を突出部22に装着できるように、突出部720を有する取付用治具700を用いる例を説明したが、第1の実施形態はこの例に限らない。着脱スペーサ523を本体部521から取り外して接触端子部5を突出部22に装着するならば、突出部720を有しない平坦な構造の取付用治具700を用いて、接触端子部5を突出部22に装着することができる。
また、上記の第2及び第3の実施形態では、最上段の接触端子部5を挟み込んで保持する端子保持部として、二つ割りチャック6を例示したが、端子保持部は、三つ割チャックなどであっても良い。三つ割チャックの分割部分の数は、二つ割りチャック6よりも1つ多い。三つ割チャックの分割部分は、平面視において三つ割チャックを扇形に三等分することにより構成されている。
1 第1プランジャー
2 第2プランジャー
3 バレル
4 コイルスプリング
5 接触端子部
6 二つ割チャック
7 第2コイルスプリング
8 締め具
11 本体部
12 突出部
13 上方突出部
21 本体部
22 突出部
23 凹部
25 差込穴
26 凹部
31 下端部
32 上端部
51 本体部
52 接触部
53 係合突起
54 突起
55 スリット
56 突起
61 分割部分
62 クランプ部
81 本体部
82 フランジ部
90 半導体装置
91 本体部
92 半田ボール
100 コンタクトピン
200 コンタクトピン
210 筒状体
300 コンタクトピン
310 筒状体
400 交換用治具
410 本体部
420 粘着シート
430 凹部
500 ICソケット
510 ハウジング
520 ピン保持部
521 本体部
521a 孔部
521b 凹部
522 第1ストッパー部材
522a 孔部
523 着脱スペーサ
523a 孔部
523b 凹部
524 第2ストッパー部材
524a 孔部
525 ピン配設孔
526 天板部材
526a 孔部
530 デバイス保持枠
531 保持面
532 ガイド面
533 開口
540 外周枠
541 開口
542 スプリング配設凹部
550 コイルスプリング
560 基台
571 ネジ
572 ネジ
573 ネジ
574 ネジ
575 ネジ
576 クリアランス
600 取り外し用治具
601 開口
610 第1可動板
611 第1開口
612 一端
613 他端
620 第2可動板
621 第2開口
622 一端
623 他端
630 第1コイルスプリング
640 第2コイルスプリング
650 本体枠
651 底板
651a 開口
652 側壁
653 側壁
654 差込孔
655 差込孔
700 取付用治具
701 本体部
710 保持凹部
720 突出部
800 ICソケット
900 ICソケット

Claims (5)

  1. 検査対象の電子デバイスの外部接続端子と接触する接触端子部をそれぞれ有する複数のコンタクトピンを含むICソケットを用いて前記電子デバイスを検査する工程と、
    前記電子デバイスを検査する工程での検査結果に基づいて、前記電子デバイスが良品か不良品かを判定する工程と、
    前記接触端子部の交換時期が到来した場合に、前記接触端子部を交換する工程と、
    を有し、
    前記コンタクトピンは、
    筒状体と、
    前記筒状体内に配置された弾性体と、
    少なくとも一部分が前記筒状体内に配置されたプランジャーであって、前記弾性体により当該プランジャーの先端側へ付勢されているプランジャーと、
    を有し、
    前記接触端子部は、前記プランジャーの先端部から取り外し可能に、前記プランジャーに取り付けられ、
    前記接触端子部を交換する工程では、前記接触端子部を前記プランジャーから取り外すことを特徴とする電子デバイスの製造方法。
  2. 前記プランジャーの先端部は、前記筒状体の外部に突出し、
    前記コンタクトピンは、前記接触端子部を前記筒状体の外部において前記プランジャーの先端部に対して着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子デバイスの製造方法。
  3. 前記コンタクトピンは、互いに取り外し可能に積み重ねられた複数の前記接触端子部を有し、
    前記コンタクトピンは、前記複数の接触端子部のうち、最上段の前記接触端子部から順に取り外し可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子デバイスの製造方法。
  4. 筒状体と、
    前記筒状体内に配置された弾性体と、
    少なくとも一部分が前記筒状体内に配置されたプランジャーであって、前記弾性体により当該プランジャーの先端側へ付勢されているプランジャーと、
    前記プランジャーの先端部から取り外し可能に、前記プランジャーに取り付けられ、検査対象の電子デバイスの外部接続端子と接触する接触端子部と、
    を有し、
    前記接触端子部を前記プランジャーから取り外し可能に構成されていることを特徴とするコンタクトピン。
  5. 複数のコンタクトピンと、
    前記複数のコンタクトピンを保持するハウジングと、
    を有し、
    前記コンタクトピンは、
    筒状体と、
    前記筒状体内に配置された弾性体と、
    少なくとも一部分が前記筒状体内に配置されたプランジャーであって、前記弾性体により当該プランジャーの先端側へ付勢されているプランジャーと、
    前記プランジャーの先端部から取り外し可能に、前記プランジャーに取り付けられ、検査対象の電子デバイスの外部接続端子と接触する接触端子部と、
    を有し、
    前記接触端子部を前記プランジャーから取り外し可能に構成されていることを特徴とするICソケット。
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WO2021049237A1 (ja) * 2019-09-12 2021-03-18 山一電機株式会社 コンタクトプローブ及びこれを備えた検査用ソケット
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