JP2013142261A - コーナーピース - Google Patents

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Abstract

【課題】廻し縁カバーの隙間をシーリングで充填することなく隙間を隠すことができ、手作業で簡単迅速に取り付け可能であり、また取り付け後は十分な保持力を有するコーナーピースを提供する。
【解決手段】本発明にかかるコーナーピースの代表的な構成は、壁パネルと天井パネルを連結する廻し縁130に取り付けられる中空の廻し縁カバー140を天井の角に付き合わせた際に生じる隙間を隠すコーナーピース200であって、両側の廻し縁カバー140の端部の前面側にかぶさって隙間を覆う前面部210と、前面部210の背面中央に立設し廻し縁カバーの隙間に挿入される板状の芯部220と、芯部220の左右両面に前方に傾いた羽根状に立設され、可撓性を有して廻し縁カバー140の隙間に挿入可能であって、廻し縁カバー140の内部で広がってその内面に係止するヒレ部230、232、234と、を備えた事を特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、廻し縁カバーの隙間を隠すためのコーナーピースに関する。
住宅等の建物の壁と天井の間には、廻し縁が設けられる場合が多い。廻し縁は壁と天井の境界に取り付けられる部材であって、壁パネルと天井パネルとを連結する役割を有する。廻し縁には化粧部材である廻し縁カバーが取り付けられて、壁と天井の色柄や素材の違いからくる違和感を緩和し、また継ぎ目の隙間を隠す役割を有している。
近年のユニットバスでは壁面と天井がそれぞれパネルとなっていて、これらを連結して部屋を構成している(柱や梁を使用していない)。特許文献1には、壁パネルと天井パネルとをピース部材(廻し縁)によって連結すると共に、ピース部材の前面に化粧として目地部材(廻し縁カバー)を取り付ける構成が記載されている。特許文献1において目地部材は壁パネルおよび天井パネルに対してフィンを備えていて、水密的かつ気密的に当接すると説明されている。すなわち廻し縁カバー(目地部材)は、構造体である廻し縁を隠す化粧の役割と、廻し縁に対する水密および気密の役割を備えている。
ところで天井パネルは、まず天井パネルの縁に廻し縁を取り付けた後に、上方から廻し縁を壁パネルの上端部に落とし込むようにして設置される。このとき、天井パネルの角部にまで廻し縁を取り付けた状態で壁パネルに取り付けようとすると、壁パネルと天井パネルの寸法精度が非常に高精度に要求されることになる。このため、廻し縁は天井パネルの角部にまでは至らない寸法とする必要がある。すると、角部には廻し縁がないため、廻し縁カバーの外装材の取り付けが難しいことになる。したがって従来は、廻し縁カバーの隙間にシーリング材を充填して処理するのが一般的であった。
しかし、シーリング材で処理した部分は長期使用状態では汚れが溜まりやすく、特にカビの発生元となりやすいため、美観の低下を招くという問題がある。
またシーリング材の充填では廻し縁カバーの端部が視認できるため、廻し縁カバーの両端の配置のずれが目立ちやすい。したがって左右の隙間が均等になるように廻し縁カバーを取り付ける必要があるが、作業に慎重を要し、仮留めと位置調整を繰り返すことになるため、施工に時間がかかるという問題がある。
さらにシーリング材を用いる場合、周囲に付着しないようにマスキング(養生)を行ったり、シーリング材がある程度固まるまで待ってから余剰分を拭き取る必要がある。この点においても、施工に時間がかかるという問題がある。
なお従来からも、シーリング材ではなく、部材によって角部の隙間を隠す構成がある。特許文献2には、壁と壁の交差するコーナー部にコーナーピースを固設し、このコーナーピースの表面部の裏側に廻し縁カバーのコーナー側端縁を呑み込ませて取り付ける構造が提案されている。特許文献2では、上記構成により施工性が良く、また施工誤差も吸収できる見栄え性の良い天井廻し縁カバーの取り付け構造を提供できるとしている。
また特許文献3には、入隅(角部)の壁に壁固定部材を釘打ちして固定し、幅木の間隙を被覆するコーナー被覆具を壁固定部材のスリットに嵌合させて取り付ける構造が提案されている。特許文献3では、上記構成により幅木や廻し縁カバーを加工することなくコーナー被覆具を容易に取り付けることができ、かつ幅木の伸縮の悪影響を受けることがないとしている。
特開2011−185021号公報 特開2002−317550号公報 特開2008−240468号公報
特許文献2の構成では、角部にコーナーピースおよびガイドレールを予め固設させた状態で廻し縁カバーを取り付けることになる。このとき廻し縁カバーの長さは両側のコーナーピース間の間隔より必然的に長い。このため特許文献2では、廻し縁カバーの一端をコーナーピースに差し込んだ後に、廻し縁カバーを少し曲げながら他端を反対側のコーナーピースに差し込むと説明している。しかしながら長尺の廻し縁カバーを宙に浮いた状態でたわませながらその先端を差し込むことは難しく、施工性がよいとは言いがたいものである。またコーナーピースを固設する必要があることから、部品点数の増加、工数の増加を招くために、施工時間およびコストが増大するという問題がある。
また特許文献3の構成では、コーナー被覆具を固定するために、受けとなる壁固定部材が必要となる。このためやはり、部品点数の増加、工数の増加を招き、施工時間およびコストが増大するという問題がある。
そこで本発明は、廻し縁カバーの隙間をシーリングで充填することなく隙間を隠すことができ、手作業で簡単迅速に取り付け可能であり、また取り付け後は十分な保持力を有するコーナーピースを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかるコーナーピースの代表的な構成は、壁パネルと天井パネルを連結する廻し縁に取り付けられる中空の廻し縁カバーを天井の角に付き合わせた際に生じる隙間を隠すコーナーピースであって、両側の廻し縁カバーの端部の前面側にかぶさって隙間を覆う前面部と、前面部の背面中央に立設し廻し縁カバーの隙間に挿入される板状の芯部と、芯部の左右両面に前方に傾いた羽根状に立設され、可撓性を有して廻し縁カバーの隙間に挿入可能であって、廻し縁カバーの内部で広がってその内面に係止するヒレ部と、を備えた事を特徴とする。
上記構成によれば、廻し縁カバーを取り付けた後に、その隙間に差し込むだけでコーナーピースを取り付けることができるため、廻し縁カバーの隙間をシーリング材で充填することなく隙間を隠すことができ、手作業で簡単迅速に取り付け可能である。またヒレ部が廻し縁カバーの内部で広がることにより、十分な保持力を得ることができる。
ヒレ部は、廻し縁カバーの内部空間の高さに対応する幅の高段部と、廻し縁カバーの端面に対応する位置に設けられた低段部とを有することが好ましい。これにより、高段部は廻し縁カバーの内部で上下方向の移動を規制すると共に、低段部は廻し縁カバーの端面に常時圧接してずれを防止し、より保持力と安定性を向上させることができる。
ヒレ部は挿入方向に並列に複数枚設けられていて、最も奥側のヒレ部の下端には、廻し縁カバーの内面に当接する部位を肉厚にする突起が設けられていることが好ましい。これにより、ヒレ部の可撓性を確保しつつも、廻し縁カバーの内面に当接している箇所が座屈することを防止し、さらに保持力と安定性を向上させることができる。
ヒレ部は挿入方向に並列に複数枚設けられていて、最も奥側のヒレ部が他のヒレ部よりも肉厚であることが好ましい。これにより、コーナーピースを狭い隙間に挿入する際の強度を得ることができる。また、回転モーメントによるヒレ部の座屈を効果的に防止することができる。
本発明によれば、廻し縁カバーの隙間をシーリングで充填することなく隙間を隠すことができ、手作業で簡単迅速に取り付け可能であり、また取り付け後は十分な保持力を有するコーナーピースを提供することができる。
コーナーピースの使用態様を説明する図である。 コーナーピースの斜視図である。 コーナーピースの5面図である。 コーナーピースを廻し縁カバーの隙間に挿入する際のヒレ部の状態を説明する図である。 ヒレ部の詳細を説明する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
本発明にかかるコーナーピースは、天井の角に付き合わせて配置された廻し縁カバーの隙間を隠すものである。ここで本発明にかかるコーナーピースは、先に設置された廻し縁カバーの隙間に手作業によって取り付けることができ、また中空の廻し縁カバーの内面を利用して係止することが特徴的である。
図1はコーナーピースの使用態様を説明する図であって、図1(a)は天井パネル110および壁パネル120の組立を説明する図、図1(b)はコーナーピース200の装着前を示す図、図1(c)はコーナーピース200の装着後を示す図である。なお、図1(a)、図1(b)において天井パネル110は二点鎖線で描画して透過表示している。
図1(a)は浴室の天井の角部を示している。浴室は、天井パネル110と壁パネル120とを連結して構成される。天井パネル110と壁パネル120は廻し縁130によって連結されていて、さらに廻し縁130の室内側には廻し縁カバー140が取り付けられる。
廻し縁130は、天井パネル110と壁パネル120を連結する役割を有する。廻し縁130は硬質な弾性材料(例えばアルミニウムや硬質樹脂)から形成された長尺部材(押出成形品)である。
廻し縁130は、天井パネル110の端部上面に回り込む上折り返し部132と、天井パネル110と壁パネル120の間に位置する境界部134とによってポケットを形成し、天井パネル110の端縁を噛み込んで固定される。
また境界部134と連続して、壁パネル120の前面側(室内側)に前壁部136が垂下し、壁パネル120の背面側(室外側)に後折り返し部137が垂下している。境界部134、前壁部136、後折り返し部137によってポケットが形成されていて、ここを壁パネル120の上端部に落とし込むことによって、天井パネル110と壁パネル120が連結される。この状態で、天井の角部の天井パネル110と壁パネル120の合わせ目を、シーリング材によって封止する。
なお、上折り返し部132と後折り返し部137は鈎状に屈曲し、硬質材料であってもバネ性を高めている。
廻し縁カバー140は、天井パネル110と壁パネル120の境界を隠す役割を有する。廻し縁カバー140は硬質材料(例えばアルミニウムや硬質樹脂)から形成された長尺部材(押出成形品)である。廻し縁カバー140は弾性を利用しないが、廻し縁130と同じ材質でよい。
廻し縁カバー140は、化粧面であるカバー前面部142およびカバー下面部144を備えている。カバー前面部142の上端には、可撓性を有し、天井パネル110に密接する上フィン142aが設けられている。カバー下面部144の下端には、壁パネル120に密接する下フィン144aが設けられている。上フィン142aおよび下フィン144aは、廻し縁カバー140の基体(カバー前面部142およびカバー下面部144)よりも柔軟性の高い軟質樹脂材料からなり、二色成形によって基体と一体に形成している。
またカバー前面部142の内面には、廻し縁130に固定するためのリブ146が設けられている。一方、廻し縁130の前壁部136には、廻し縁カバー140を挿入して固定するクリップ部138が設けられている。したがって廻し縁カバー140は、リブ146をクリップ部138に押し込むだけで取り付け固定することができる。
このように廻し縁カバー140は中空であって、廻し縁カバー140を廻し縁130に取り付けると、その内側には内部空間150が形成される。なお角部においては、廻し縁カバー140の端部は45度にカットされる。
上記のようにして天井パネル110と壁パネル120を連結し、廻し縁カバー140を取り付けると、図1(b)に示すように廻し縁カバー140の角部に隙間が形成される。そこで以下に説明するコーナーピース200を隙間に差し込んで装着すると、図1(c)に示すように隙間を塞ぐことができる。
図2はコーナーピース200の斜視図であって、図2(a)は前方斜視図、図2(b)は後方斜視図である。図3はコーナーピース200の5面図である。以下、図2と図3を参照しながらコーナーピース200について説明する。
コーナーピース200は、前面部210、板状の芯部220、複数のヒレ部230、232、234から構成されている。コーナーピースは軟質樹脂材料で形成されていて、特に前面部210およびヒレ部230、232、234に柔軟性が必要である。
前面部210は両側の廻し縁カバー140の隙間を覆う役割を有する。前面部210は、カバー前面部142およびカバー下面部144に倣うように屈曲した形状をしている。前面部210の幅は隙間より広い幅となっている(実際には、廻し縁カバー140の隙間が前面部210の幅より狭くなるように、廻し縁カバー140の長さを調整する)。これにより前面部210は、装着された際に両側の廻し縁カバー140の端部の前面側にかぶさって隙間を覆うことができる。
前面部210の上端には、天井パネル110に密接する上タブ212が設けられている。また、前面部210の下端には、左右の壁パネル120の角に密接する下タブ214が設けられている。
前面部210および下タブ214は、両側が直交した面に当接する。そこで前面部210と下タブ214は、幅方向の中央が窪むように断面がR形状になっている。これにより、両側の廻し縁カバー140の面を視覚的に滑らかに連続させることができる。
上タブ212は、平坦な天井パネル110に当接する。上タブ212はおおむね平坦な部位であるが、上タブ212の先端にはR形状の切欠212aが形成されている。これにより、上タブ212が天井パネル110に隙間なく当接することができる。
芯部220は、前面部210の背面中央に立設し、廻し縁カバー140の隙間に挿入される際の芯材となる。芯部220は剛性が高い(たわみにくい)ほうが好ましく、前面部210やヒレ部230、232、234よりも肉厚に形成されている。
ヒレ部230、232、234は芯部220の左右両面に、前方(室内側)に傾いた羽根状に立設されている(挿入方向に対して後方に倒れた状態)。ヒレ部230、232、234はそれぞれ薄板であって、挿入方向に複数枚並列に設けられている。ヒレ部は可撓性を有していて、その幅(芯部220の一方の面にあるヒレ部の先端から他方の面にあるヒレ部の先端までの距離)は、廻し縁カバー140の隙間より広くなっている。
図4はコーナーピース200を廻し縁カバー140の隙間に挿入する際のヒレ部の状態を説明する図であって、図4(a)は挿入途中、図4(b)は挿入完了状態を示している。図4(a)に示すように、ヒレ部230、232、234は、コーナーピース200を隙間に挿入するにしたがって、カバー前面部142によって順に畳むように撓む。これにより、コーナーピース200を廻し縁カバー140の隙間に挿入することが可能である。またヒレ部230、232、234が廻し縁カバー140の内部空間150に入ると、撓んでいたものが広がって抜け落ちなくなる。
最終的には図4(b)に示すように、最も前面側にあるヒレ部234が廻し縁カバー140の内面に当接して係止される。挿入の最終段階では、前面部210を若干過剰に押し込むことによって撓ませて、最後のヒレ部234の先端を内部空間150へと送り込む。したがってカバー前面部142は、ヒレ部234と前面部210によって挟まれた状態となり、高い保持力と安定性(ぐらつかない)、密着性(隙間が生じない)を得ることができる。
本実施形態ではコーナーピース200に3枚のヒレ部230、232、234を設けている。最も奥側のヒレ部230は、廻し縁カバー140の隙間に押し込む際に両脇の廻し縁カバー140を若干撓ませる役割と、挿入完了時に廻し縁カバー140の内面に当接して鉛直方向の姿勢(回転方向の姿勢)を維持する役割を有する。最も手前側のヒレ部234は、カバー前面部142の内面に係止して挿入方向(水平方向)の脱落を防止する役割を有する。間にあるヒレ部232は、奥側のヒレ部230の撓みを手前側のヒレ部234まで連続させる役割を有している。仮にヒレ部232を設けないと、開いた状態のヒレ部234がカバー前面部142にあたるため、挿入しにくくなってしまう。
なお、本実施形態では3枚のヒレ部を設けているが、奥側と手前側のヒレ部が近ければ間のヒレ部を設けずに2枚の構成としてもよい。また、奥側と手前側のヒレ部が遠ければ、間のヒレ部を増やして、4枚または5枚の構成としてもよい。
上記説明したように、本発明にかかるコーナーピースにおいては、廻し縁カバー140を取り付けた後に、その隙間に差し込むだけでコーナーピース200を取り付けることができる。したがって、廻し縁カバー140の隙間をシーリングで充填することなく隙間を隠すことができる。天井パネル110と壁パネル120の合わせ目に用いられたシーリング材は、廻し縁カバー140およびコーナーピース200によって隠されて、外観からは観察されない。また取り付けの際の作業も、道具や工具を使うことなく手作業にて可能であるので、簡単かつ迅速に行うことができ、施工時間の大幅な短縮を図ることができる。また、コーナーピースを取り付けるための受け部材を固設する必要がないため、部品点数、施工時間、およびコストの増大を招くことがない。またヒレ部が廻し縁カバー140の内部で広がると、摩擦ではなく係止によって脱落が防止されるために、十分な保持力を得ることができる。
なお複数枚のヒレ部を設けているのは、さらに保持力と安定性を向上させるためである。単に挿入方向と逆方向の戻りを防止するのであれば前面部210の近傍のヒレ部234だけがあればよい。しかし、複数枚のヒレ部230、232、234がそれぞれ内部空間150の内面に当接することにより、コーナーピース200の上下方向のずれや、回転方向のずれを確実に防止することができる。
図5はヒレ部の詳細を説明する図であって、図5(a)は高段部および低段部を説明する図、図5(b)は突起を説明する図である。
図5(a)に示すように、ヒレ部230は、廻し縁カバー140の内部空間150の高さh1に対応する幅w1の高段部230aと、廻し縁カバー140の端面(リブ146の端面)に対応する位置に設けられた低段部230bとを有している。高段部230aは内部空間150にガタなく収容される寸法関係であることが好ましく、w1≦h1である。また図では符号を付していないが、他のヒレ部232、234も同様の構造を有している。
これにより、高段部230aは廻し縁カバー140の内部で上下方向の移動を規制する。低段部230bは廻し縁カバー140のリブ146の端面に常時圧接して摩擦を生じ、ずれを防止する。また、低段部230bが両側で当接することにより、芯部220が廻し縁カバー140の隙間に対してセンタリングされるため、コーナーピース200が片寄ることがなく、高段部230aが廻し縁カバー140から外れてしまうことを防止することができる。このように、内部空間150に入り込む高段部230aだけでなく、廻し縁カバー140の端面に当接する低段部230bを設けることによって、より保持力と安定性を向上させることができる。
また図5(b)および図2(b)に示すように、最も奥側のヒレ部230の下端には、廻し縁カバー140の内面に当接する部位を肉厚にする突起230cが設けられている。このように部分的に肉厚にすることによって、ヒレ部230の可撓性を確保しつつも、廻し縁カバー140の内面に当接している箇所が座屈することを防止し、さらに保持力と安定性を向上させることができる。
また図2(b)および図3に示すように、最も奥側のヒレ部230は、他のヒレ部232、234よりも肉厚に形成している。これにより、コーナーピース200を狭い隙間に挿入する際の強度を得ることができる。例えばもっとも奥側のヒレ部230も薄くすると、廻し縁カバー140の隙間と芯部220の幅が同程度であるとき、コーナーピース200を押し込もうとしても芯部220が座屈してしまって入らない。そこでヒレ部230を肉厚にして先端部の強度を高くすることにより、両側の廻し縁カバー140を若干撓ませて挿入することができる。
またコーナーピース200を装着した状態では、前面部210の上タブ212が天井パネル110に、下タブ214が壁パネル120に当接するため、コーナーピース200には回転方向の力がかかる。この回転モーメントによって、複数枚のヒレ部のうち、最も奥側のヒレ部230に最も大きな上下方向の力がかかる。したがって突起230cだけではなく、最も奥側のヒレ部230の全体を肉厚にすることによって、回転モーメントによる座屈を効果的に防止することができる。
また突起230cはある程度の鉛直方向の強度を得るために設けているが、仮に最も奥側のヒレ部230を薄くするとすれば、その分だけ突起230cの突出量を増やさなくてはならない。すると、挿入する際に突起230cが両脇の廻し縁カバー140につかえて挿入しにくくなってしまう。すなわちヒレ部230を厚くすることは突起230cの突出量を抑える役割も有している。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、廻し縁カバーの隙間を隠すためのコーナーピースとして利用することができる。
110…天井パネル、120…壁パネル、130…廻し縁、132…上折り返し部、134…境界部、136…前壁部、137…後折り返し部、138…クリップ部、140…廻し縁カバー、142…カバー前面部、142a…上フィン、144…カバー下面部、144a…下フィン、146…リブ、150…内部空間、200…コーナーピース、210…前面部、212…上タブ、212a…切欠、214…下タブ、220…芯部、230…ヒレ部、230a…高段部、230b…低段部、230c…突起、232…ヒレ部、234…ヒレ部

Claims (4)

  1. 壁パネルと天井パネルを連結する廻し縁に取り付けられる中空の廻し縁カバーを天井の角に付き合わせた際に生じる隙間を隠すコーナーピースであって、
    両側の廻し縁カバーの端部の前面側にかぶさって隙間を覆う前面部と、
    前記前面部の背面中央に立設し廻し縁カバーの隙間に挿入される板状の芯部と、
    前記芯部の左右両面に前方に傾いた羽根状に立設され、可撓性を有して廻し縁カバーの隙間に挿入可能であって、廻し縁カバーの内部で広がってその内面に係止するヒレ部と、を備えた事を特徴とするコーナーピース。
  2. 前記ヒレ部は、廻し縁カバーの内部空間の高さに対応する幅の高段部と、廻し縁カバーの端面に対応する位置に設けられた低段部とを有することを特徴とする請求項1に記載のコーナーピース。
  3. 前記ヒレ部は挿入方向に並列に複数枚設けられていて、最も奥側のヒレ部の下端には、廻し縁カバーの内面に当接する部位を肉厚にする突起が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコーナーピース。
  4. 前記ヒレ部は挿入方向に並列に複数枚設けられていて、最も奥側のヒレ部が他のヒレ部よりも肉厚であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコーナーピース。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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