JP2013141542A - 骨接合具 - Google Patents

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Abstract

【課題】中空状のスクリュ内に充填した充填材を安定にスクリュ内に保持し続けて骨腔の発生を確実に防止する。
【解決手段】外周面に螺旋状のネジ山が形成されるとともに少なくとも一端において開口し充填材が充填される孔1aが長手方向に形成された胴部1と、該胴部1の一端に設けられ孔1aを長手方向に外部と連通させる筒状の頭部2とを有する生分解性材料からなるスクリュ3と、頭部2に取り付け可能であり、孔1a内に充填された充填材の長手方向の移動を制限する生分解性材料からなる制限部材4とを備える骨接合具10を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、骨接合具に関するものである。
従来、骨接合用のスクリュを骨に対して精度良く位置決めするために、キルシュナーワイヤと中空のスクリュが使用されている。細径のキルシュナーワイヤを骨に挿入して位置および方向を決定し、キルシュナーワイヤに沿ってスクリュを案内することにより、スクリュを骨の所望の位置および方向にねじ込むことができる。生分解性材料からなるスクリュを使用した場合、その内部に貫通形成された孔に相当する部分においては骨形成が起こらないため、スクリュが生分解された後に骨の内部に空洞が残る。このような骨腔は骨折等の原因となり得る。この課題に対して、スクリュの孔に生体吸収性ポリマからなる充填材を充填した骨接合具が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2008−29745号公報
しかしながら、特許文献1に記載のスクリュの場合、骨に移植された後、患者の運動等によって孔内に充填されていた充填材が移動して孔内から抜け出す可能性がある。充填材が抜けた後に孔内に生じた空間は、スクリュが生分解された後に骨腔となってしまうという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、中空状のスクリュ内に充填した充填材を安定にスクリュ内に保持し続けて骨腔の発生を確実に防止することができる骨接合具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、外周面に螺旋状のネジ山が形成されるとともに少なくとも一端において開口し充填材が充填される孔が長手方向に形成された胴部と、該胴部の前記一端に設けられ前記孔を前記長手方向に外部と連通させる筒状の頭部とを有する生分解性材料からなるスクリュと、前記頭部に取り付け可能であり、前記孔内に充填された前記充填材の前記長手方向の移動を制限する生分解性材料からなる制限部材とを備える骨接合具を提供する。
本発明によれば、スクリュの胴部を隣接する2つの骨にねじ込んでこれらの骨を固定した状態でスクリュを体内に留置することにより、経時的に生分解されたスクリュの位置に骨が新生され、骨同士を接合することができる。
この場合に、骨を固定した胴部の内部に形成された孔内に生分解性材料からなる充填材を充填し、制限部材によって孔内の充填材が長手方向に移動しないように制限することで、充填材が孔内に安定に保持され、孔の全体にわたって充填材の生分解と骨新生とが起こる。これにより、骨腔の発生を確実に防止することができる。
上記発明においては、前記孔内に充填される棒状の充填材を備え、前記頭部は、内周面に雌ネジ部が形成され、前記制限部材が、前記充填材の一端に設けられ前記雌ネジ部と締結される雄ネジ部を備えることとしてもよい。
このようにすることで、充填材を胴部の孔に充填した後に雄ネジ部を頭部の雌ネジ部に締結することにより、充填材を孔内に安定に留めることができる。
また、上記発明においては、前記孔が、前記胴部の他端において開口し、前記頭部は、内周面に雌ネジ部が形成され、前記制限部材が、前記雌ネジ部と締結されるとともに前記孔を閉塞可能な雄ネジ部を有し、該雄ネジ部が、先端面に前記孔と略同一の内径を有し軸方向に凹む穴部を有することとしてもよい。
孔の内径よりも若干細いキルシュナーワイヤを併用してスクリュを骨にねじ込んだ後、キルシュナーワイヤを孔の端部近傍で切断し、キルシュナーワイヤの先端部が穴部に挿入されるように雄ネジ部を頭部の雌ネジ部に締結することにより、キルシュナーワイヤを充填材として孔内に充填することができる。このようにすることで、キルシュナーワイヤの抜去および充填材の充填の操作を不要にし、操作を簡便にすることができる。
また、上記発明においては、前記孔内に充填される棒状の充填材を備え、前記頭部が、内面に半径方向外方に窪んだ切欠部を有し、前記制限部材が、前記充填材の一端側において前記充填材の外周面から半径方向に突出して設けられ、前記半径方向に弾性収縮可能であるとともに前記切欠部に挿入可能な突起片を備えることとしてもよい。
孔内に充填材を挿入する過程において、弾性収縮させられた突起部が切欠部の位置において半径方向に拡張して切欠部内に挿入されることにより、充填材の長手方向の移動が係止される。このように簡便な操作のみで充填材を孔内に安定に保持させることができる。
また、上記発明においては、前記孔内に充填される棒状の充填材を備え、前記頭部が、その頂面から長手方向に延びる第1の溝と該第1の溝と連通し周方向に延びる第2の溝とを有し、前記制限部材が、前記充填材の一端側において前記充填材の外周面から半径方向に突出して設けられ、前記第1の溝および前記第2の溝を移動可能な係止片を備えることとしてもよい。
充填材を孔内に挿入して係止片を第1の溝に挿入した後に充填材を周方向に回転させて係止片を第2の溝内に移動させることにより、充填材の長手方向の移動が係止される。このように簡便な操作のみで充填材を孔内に安定に保持させることができる。
また、上記発明においては、前記孔が、前記胴部の他端において閉塞し、前記頭部は、内周面に雌ネジ部が形成され、前記制限部材が、前記雌ネジ部と締結される雄ネジ部を有し前記孔を閉塞可能な蓋体を備えることとしてもよい。
このようにすることで、頭部に蓋体を締結することにより孔の内部が密閉されるので、流動性を有する充填材であっても孔内からの移動を防止することができる。
また、上記発明においては、前記充填材または/およびスクリュが、金属からなることが好ましい。
このようにすることで、充填材または/およびスクリュの強度の向上を図ることができる。
また、上記発明においては、前記金属が、純マグネシウムまたはマグネシウム合金であることが好ましい。
このように生分解速度が他の金属に比べて速いマグネシウムを充填材または/およびスクリュの主成分とすることにより、骨治癒の早期化を図ることができる。
本発明によれば、中空状のスクリュ内に充填した充填材を安定にスクリュ内に保持し続けて骨腔の発生を確実に防止することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る骨接合具の全体構成を示す図である。 (a)〜(d)図1の蓋体の頂面に形成された溝の例を示す図である。 図1の骨接合具の使用方法を説明する図であり、(a)スクリュの孔に充填材が充填された状態と(b)蓋体により孔が閉塞された状態とを示している。 本発明の第2の実施形態に係る骨接合具の全体構成を示す図である。 図4の骨接合具の使用方法を説明する図であり、(a)スクリュの孔にキルシュナーワイヤが充填された状態と(b)蓋体により孔が閉塞された状態とを示している。 本発明の第3の実施形態に係る骨接合具の全体構成を示す図である。 図6の骨接合具の使用方法を説明する図であり、スクリュの孔に充填材が充填された状態を示している。 本発明の第4の実施形態に係る骨接合具の全体構成を示す図であり、スクリュの(a)側面図および(b)正面図、ならびに充填材の(c)側面図および(d)正面図である。 図8の骨接合具の使用方法を説明する図であり、孔に充填材が充填されたスクリュの(a)縦断面および(b)正面図である。 本発明の第5の実施形態に係る骨接合具の全体構成を示す図であり、スクリュの(a)側面図および(b)正面図ならびに(c)充填材の側面図である。 図10の骨接合具の使用方法を説明する図であり、孔に充填材が充填されたスクリュの(a)縦断面図および(b)正面図である。
以下に、本発明の第1〜第5の実施形態に係る骨接合具10〜50について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る骨接合具10について図1〜図3を参照して説明する。
本実施形態に係る骨接合具10は、図1に示されるように、中空状の胴部1および該胴部1の一端に設けられた頭部2を有するスクリュ3と、頭部2に取り付けられる蓋体(制限部材)4とを備えている。符号5は、充填材Aを収容した容器である。骨接合具10は、容器5と共に骨接合キットを構成することもできる。
胴部1の外周面には、螺旋状のネジ山が形成されている。胴部1の略中心軸線に沿って形成された孔1aは、スクリュ3の先端側となる胴部1の一端側において閉塞し、胴部1の他端側において開口している。
頭部2は、胴部1に形成された孔1aと胴部1の長手方向に沿って連通し、孔1aよりも大きな孔径を有する雌ネジ2aを有している。
蓋体4は、雌ネジ2aに締結される雄ネジ4aが外周面に形成された柱状の部材である。蓋体4の一端面には非円形状の溝4bが形成されている。溝4bの形状は、プラス形(図2(a)参照。)、マイナス形(図2(b)参照。)、多角形((図2(c)参照。図示する例では正六角形。)、星形(図2(d)参照。)など、適宜選択することができる。
スクリュ3および蓋体4は、生分解性材料からなる。生分解性材料としては、鉄、亜鉛、マグネシウム等の金属を含むことが好ましい。このように金属含む材料からスクリュ3および蓋体4を構成することにより、これら3,4の強度を向上することができる。特に純マグネシウムまたはマグネシウム合金は、生分解される速度が他の金属と比べて速く、骨治癒の早期化を図ることができるため、より好ましい。
容器5は、生分解性材料からなる充填材Aを収容している。充填材Aの形態は、孔1aの形状に合わせて該孔1a内に充填可能な形態であればよく、液体、ゲル体、もしくは、粉体や粒体等の固体とされる。生分解性材料として、例えば、フィブリン等からなる生体接着剤や、スクリュ3および蓋体4と同様の生分解性の金属等が用いられる。
次に、このように構成された骨接合具10の作用について説明する。
本実施形態に係る骨接合具10を使用して2つの骨を接合するには、2つの骨にスクリュ3をねじ込んでこれらの骨をスクリュ3で固定した後、図3(a)に示されるように、容器5内の充填材Aを胴部1の孔1a内に充填する。次に、図3(b)に示されるように、蓋体4を頭部2の雌ネジ2aに締結して孔1aの開口を閉塞する。これにより、充填材Aの孔1a内からの移動が制限される。
このようにして体内に移植されたスクリュ3および蓋体4は経時的に分解され、これら3,4が存在していた部位において骨が新生される。これによりスクリュ3によって固定された2つの骨同士が接合し、骨折した部位等を治癒することができる。
この場合に、本実施形態によれば、頭部2に締結された蓋体4によって充填材Aが胴部1の孔1a内に安定に保持され、孔1aの全体にわたって骨が新生される。これにより、骨接合具10および充填材Aが十分に分解された後に孔1aに対応する位置に骨腔が発生することを確実に防止することができるという利点がある。
なお、本実施形態においては、充填材Aの孔1a内からの移動を制限する手段として蓋体4を用いることとしたが、これに代えて、孔1aの内壁に対して接着性を有し経時的に硬化する充填材を用いることとしてもよい。このような充填材としては、例えば、フィブリン等の生体性接着剤を含む混合物が使用される。このようにしても、硬化後の充填材が孔1a内から移動することを防止し、充填材を孔1a内に安定に留めることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る骨接合具20について図4および図5を参照して説明する。本実施形態においては、上述した第1の実施形態と異なる点について主に説明し、第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る骨接合具20は、マグネシウム合金等の生分解性の金属からなるキルシュナーワイヤと共に使用され、図4に示されるように、スクリュ31と、蓋体(雄ネジ部、制限部材)41とを備えている。
スクリュ31は、孔11aが両端においても開口している点において第1の実施形態におけるスクリュ3と相違している。孔11aは、使用するキルシュナーワイヤが孔11aの内面との間に微小の隙間を空けて挿入可能な内径を有している。
蓋体41は、溝4bが形成された端面とは反対側の端面に、キルシュナーワイヤの直径よりも大きな内径を有する穴部4cが形成されている点において、第1の実施形態における蓋体4と相違している。
次に、このように構成された骨接合具20の作用について説明する。
本実施形態に係る骨接合具20を使用して2つの骨を接合するには、つなぎ合わせる2つの骨のうち一方にキルシュナーワイヤを貫通させ、他方の途中位置までキルシュナーワイヤの先端を挿入する。次に、孔11aおよび雌ネジ2aにキルシュナーワイヤの基端側を挿入し、スクリュ31をキルシュナーワイヤに沿って案内し、胴部11の先端がキルシュナーワイヤの先端近傍に配されるまでスクリュ31を2つの骨にねじ込み、これらの骨をスクリュ31で固定する。
次に、図5(a)に示されるように、キルシュナーワイヤ6を、孔11aの開口近傍で切断する。次に、図5(b)に示されるように、穴部4c内にキルシュナーワイヤ6の切断部が挿入されるように、蓋体4を雌ネジ2aに締結して孔11aの開口を閉塞する。これにより、キルシュナーワイヤ6の長手方向の移動が制限される。
このようにして体内に移植されたスクリュ31および蓋体41は経時的に分解され、これら31,41が存在していた部位において骨が新生される。これによりスクリュ31によって固定した2つの骨同士が接合し、骨折した部位等を治癒することができる。
この場合に、本実施形態によれば、頭部2に締結された蓋体41によってキルシュナーワイヤ6は胴部11の孔11a内に安定に保持され、孔11aの全体にわたって骨が新生される。これにより、骨接合具20および孔11a内に留置されたキルシュナーワイヤ6が十分に分解された後に孔11aに対応する位置に骨腔が発生することを確実に防止することができるという利点がある。また、キルシュナーワイヤ6を引き抜く作業および孔11aに充填材を別途充填する作業を不要とし、作業の簡便化および作業時間の短縮を図ることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る骨接合具30について図6および図7を参照して説明する。本実施形態においては、上述した第1および第2の実施形態と異なる点について主に説明し、第1および第2の実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る骨接合具30は、図6に示されるように、スクリュ31と、該スクリュ31の孔11aに挿入されるピン状の充填材7とを備えている。
充填材7は、直棒状のピン部(充填材)7aと、該ピン部7aの一端に設けられた雄ネジ部(制限部材)7bとを備え、これら7a,7bは生分解性材料からなる。ピン部7aは、孔11a内に該孔11aの内面との間に微小の隙間を空けて挿入可能な形状を有する中実の部材である。雄ネジ部7bは、第1の実施形態における蓋体4と同様に、雌ネジ2aに締結される雄ネジ7cが外周面に形成された柱状の部材である。雄ネジ部7bの、ピン部7aと反対側の端面には、第1の実施形態の蓋体4と同様に図2(a)〜(d)に示されるような溝が形成されている。
次に、このように構成された骨接合具30の作用について説明する。
本実施形態に係る骨接合具30を使用して2つの骨を接合するには、第2の実施形態と同様にしてキルシュナーワイヤを使用してスクリュ31を2つの骨にねじ込むことによりこれらの骨をスクリュ31で固定する。次に、キルシュナーワイヤを孔11aおよび雌ネジ2aから抜き去り、図7に示されるように、ピン部7aを孔11aに挿入して雄ネジ7cを雌ネジ2aに締結する。これにより、ピン部7aの長手方向の移動が制限される。
このようにして体内に移植されたスクリュ31および充填材7は経時的に分解され、これら31,7が存在していた部位において骨が新生される。これによりスクリュ31によって固定した2つの骨同士が接合し、骨折した部位等を治癒することができる。
この場合に、本実施形態によれば、スクリュ31の頭部2に固定された雄ネジ部7bによって孔11aに充填されたピン部7aは胴部1の孔11内に安定に保持され、孔11aの全体にわたって骨が新生される。これにより、スクリュ31および孔11a内に充填されたピン部7aが十分に分解された後に孔11aに対応する位置に骨腔が発生することを確実に防止することができるという利点がある。また、孔11aに充填されるピン部7aと頭部2に締結される雄ネジ部7bとを一体にすることにより、作業の簡便化を図ることができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態に係る骨接合具40について図8および図9を参照して説明する。本実施形態においては、上述した第1〜第3の実施形態と異なる点について主に説明し、第1〜第3の実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る骨接合具40は、図8(a)〜(d)に示されるように、スクリュ32と、該スクリュ32の孔11aに挿入されるピン状の充填材8とを備えている。
スクリュ32の頭部21は、第1の実施形態における頭部2と同様に孔11aと長手方向に連通する筒状であるが、その内面には、ネジ溝に代えて、半径方向外方に凹んだ切欠部2bが形成されている。
充填材8は、生分解性材料からなる直棒状のピン部(充填材)8aと、該ピン部8aの一端側において半径方向に突出した細線部材(突起片、制限部材)8bとを備えている。ピン部8aは、スクリュ32と略同一の長手方向の寸法を有し、孔11a内に該孔11aの内面との間に微小の隙間を空けて挿入可能な形状を有する中実の部材である。細線部材8bは、スクリュ32の先端が孔11aの先端と略一致する位置に配されたときに切欠部2bと一致する長手方向の位置に設けられている。細線部材8bは、弾性を有する生分解性材料、例えば、マグネシウム合金からなる。
次に、このように構成された骨接合具40の作用について説明する。
本実施形態に係る骨接合具40を使用して2つの骨を接合するには、第2の実施形態と同様にしてキルシュナーワイヤを使用してスクリュ32を2つの骨にねじ込むことによりこれらの骨をスクリュ32で固定する。次に、キルシュナーワイヤを孔11aおよび頭部21内から抜き去り、図9(a)に示されるように、充填材8を孔11aに挿入する。
このときに、細線部材8bは、ピン部8aの長手方向に沿う方向にすぼめられながら頭部21内に挿入される。そして、細線部材8bは、その先端が切欠部2bと一致する位置に配されたときに、弾性復元力によって半径方向に広がることにより、図9(b)に示されるように、切欠部2b内に侵入する。これにより、ピン部8aの長手方向の移動が制限される。
このようにして体内に移植されたスクリュ32および充填材8は経時的に分解され、これら32,8が存在していた部位において骨が新生される。これによりスクリュ32によって固定した2つの骨同士が接合し、骨折した部位等を治癒することができる。
この場合に、本実施形態によれば、頭部21の切欠部2b内に挿入した細線部材8bによってピン部8aは胴部11の孔11a内に安定に保持され、孔11aの全体にわたって骨が新生される。これにより、スクリュ32および孔11a内に留置された充填材8が十分に分解された後に孔11aに対応する位置に骨腔が発生することを確実に防止することができるという利点がある。また、ピン部8aと細線部材8bとを一体にし、ピン部8aを孔11a内に押し込む操作によって細線部材8bが切欠部2b内に挿入する構成とすることで、操作を簡便にすることができるという利点がある。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態に係る骨接合具50ついて図10および図11を参照して説明する。本実施形態においては、上述した第1〜第4の実施形態と異なる点について主に説明し、第1〜第4の実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る骨接合具50は、図10に示されるように、スクリュ33と、該スクリュ33の孔11aに挿入される充填材9とを備えている。
スクリュ33の頭部22は、第1の実施形態における頭部2と同様に孔11aと長手方向に連通する筒状であるが、内面に形成されたネジ溝に代えて、ロック溝2cが形成されている。ロック溝2cは、頭部22の頂端面から基端側に延びる第1の溝2c’と、該第1の溝2c’の基端から周方向に形成された第2の溝2c”とを有している。
充填材9は、直棒状のピン部(充填材)9aと、該ピン部9aの一端において半径方向外方に突出した係止片(制限部材)9bとを備えている。ピン部9aは、第2および第3の実施形態におけるピン部7a,8aと同様の部材である。係止片9bは、マグネシウム合金等の生分解性材料からなる。ピン部9aの一端面には、第1の実施形態における蓋体4と同様に、図2(a)〜(d)に示されるような溝9cが形成されている。係止片9bは、ロック溝2c内を移動可能な寸法を有している。
次に、このように構成された骨接合具50の作用について説明する。
本実施形態に係る骨接合具50を使用して2つの骨を接合するには、第2の実施形態と同様にしてキルシュナーワイヤを使用してスクリュ33を2つの骨にねじ込むことによりこれらの骨をスクリュ33で固定する。次に、キルシュナーワイヤを孔11aおよび頭部22内から抜き去り、図11に示されるように、充填材9を孔11aに挿入し、係止片9bを第1の溝2c’に挿入し、ピン部9aを矢印方向に回転させることにより係止片9bを第2の溝2c”の端まで移動させる。これにより、ピン部9aの長手方向の移動が制限される。
このようにして体内に移植されたスクリュ33および充填材9は経時的に分解され、これら33,9が存在していた部位において骨が新生される。これによりスクリュ33によって固定した2つの骨同士が接合し、骨折した部位等を治癒することができる。
この場合に、本実施形態によれば、第2の溝2c”内に配置された係止片9bによってピン部9aは胴部11の孔11a内に安定に保持され、孔11aの全体にわたって骨が新生される。これにより、スクリュ33および孔11a内に留置された充填材9が十分に分解された後に孔11aに対応する位置に骨腔が発生することを確実に防止することができるという利点がある。また、ピン部9aと係止片9bとを一体とすることにより、操作を簡便にして作業に要する時間を短縮することができる。
10,20,30,40,50 骨接合具
3,31,32,33 スクリュ
1,11 胴部
1a,11a 孔
2,21,22 頭部
2a 雌ネジ
2b 切欠部
2c ロック溝
2c’ 第1の溝
2c” 第2の溝
4,41 蓋体(制限部材)
4a 雄ネジ
4b、9c 溝
4c 穴部
5 容器
6 キルシュナーワイヤ
7,8,9 充填材
7a,8a,9a ピン部(充填材)
7b 雄ネジ部(制限部材)
7c 雄ネジ
8b 細線部材(突起片、制限部材)
9b 係止片(制限部材)
A 充填材

Claims (9)

  1. 外周面に螺旋状のネジ山が形成されるとともに少なくとも一端において開口し充填材が充填される孔が長手方向に形成された胴部と、該胴部の前記一端に設けられ前記孔を前記長手方向に外部と連通させる筒状の頭部とを有する生分解性材料からなるスクリュと、
    前記頭部に取り付け可能であり、前記孔内に充填された前記充填材の前記長手方向の移動を制限する生分解性材料からなる制限部材とを備える骨接合具。
  2. 前記孔内に充填される棒状の充填材を備え、
    前記頭部は、内周面に雌ネジ部が形成され、
    前記制限部材が、前記充填材の一端に設けられ前記雌ネジ部と締結される雄ネジ部を備える請求項1に記載の骨接合具。
  3. 前記孔が、前記胴部の他端において開口し、
    前記頭部は、内周面に雌ネジ部が形成され、
    前記制限部材が、前記雌ネジ部と締結されるとともに前記孔を閉塞可能な雄ネジ部を有し、
    該雄ネジ部が、先端面に前記孔と略同一の内径を有し軸方向に凹む穴部を有する請求項1に記載の骨接合具。
  4. 前記孔内に充填される棒状の充填材を備え、
    前記頭部が、内面に半径方向外方に窪んだ切欠部を有し、
    前記制限部材が、前記充填材の一端側において前記充填材の外周面から半径方向に突出して設けられ、前記半径方向に弾性収縮可能であるとともに前記切欠部に挿入可能な突起片を備える請求項1に記載の骨接合具。
  5. 前記孔内に充填される棒状の充填材を備え、
    前記頭部が、その頂面から長手方向に延びる第1の溝と該第1の溝と連通し周方向に延びる第2の溝とを有し、
    前記制限部材が、前記充填材の一端側において前記充填材の外周面から半径方向に突出して設けられ、前記第1の溝および前記第2の溝を移動可能な係止片を備える請求項1に記載の骨接合具。
  6. 前記孔が、前記胴部の他端において閉塞し、
    前記頭部は、内周面に雌ネジ部が形成され、
    前記制限部材が、前記雌ネジ部と締結される雄ネジ部を有し前記孔を閉塞可能な蓋体を備える請求項1に記載の骨接合具。
  7. 前記充填材が、金属からなる請求項2、請求項4および請求項5のいずれかに記載の骨接合具。
  8. 前記スクリュが、金属からなる請求項1から請求項7のいずれかに記載の骨接合具。
  9. 前記金属が、純マグネシウムまたはマグネシウム合金である請求項7または請求項8に記載の骨接合具。
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