JP2013141489A - 昇降装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 平行リンクが露出せず、埃等の汚れの除去が容易な昇降装置を提供する。
【解決手段】 昇降装置は、収納ケースと、収納ケースに収納され、前後に配置された第1の昇降棚20及び第2の昇降棚21とから構成される。第1の昇降棚20及び第2の昇降棚21は、平行リンク35aに回動自在に軸支される。又、平行リンク35aは、収納ケース10に前支持リンク軸44及び後支持リンク軸45により回動自在に軸支される。そして、昇降装置1は、平行リンク35aを一体的に覆うリンクカバー49aを備えている。この平行リンク35aは、リンクカバー49aにより収納ケース10への取付け部を除いて一体的に覆われる。したがって、収納ケース10から引出された時に平行リンク35aが露出しないため、平行リンク35aの外観がすっきりし、昇降装置1の見栄えが良くなる。又、埃等の除去が容易となる。
【選択図】 図2

Description

この発明は昇降装置に関し、特にキッチンの吊戸棚の下面などに取付けられる昇降装置に関するものである。
調味料等を収納する、又は調理時に皿等を一時的に載せる仮置き棚として使用するために、キッチンの吊戸棚の下面に取付ける種々の昇降装置や扉付収納装置が提案されている。これらの装置によりキッチンスペースが有効に活用される。
従来、この種の昇降装置としては、例えば、吊戸棚下面への取り付け部材と、開状態において仮置き棚として機能を発揮する二段の棚板と、取り付け部材に対し棚板を回動自在に接続し、取り付け部材の幅方向の両端にある一対の平行リンクとを備えたものがある。この一対の平行リンクにより棚板の各々は、水平状態を保ちながら昇降自在となる。
使用に際しては、この平行リンクを使い後述する閉状態にある棚板を下方に引き出し、開状態とする。このため棚板は使用者にとって適度な高さに配置される。
逆に昇降装置は、棚板の下面に形成された溝状の手掛部を掴んで上方に押し上げると、リンクが回動して棚板が水平状態のまま上昇して閉状態となる。
このような閉状態の昇降装置にあっては、リンクは吊戸棚下面近傍で折畳まれるため、不使用時(閉状態)においてはコンパクトに収納することができる。
上記のような従来の昇降装置等では、その両端に設けられた一対の平行リンクが複雑な構造を有するため、外観が煩雑となり、昇降装置全体の見栄えが悪くなっていた。
又、平行リンクが複雑な構造を有するため、そこに付着した埃等の汚れの除去が困難で掃除が手間となっていた。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、平行リンクが露出せず、埃等の汚れの除去が容易な昇降装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、収納ケースに収納された昇降棚を、1対の平行リンクを介して収納ケースの前下方に引き出し自在に移動することができる昇降装置であって、平行リンクの各々を構成する前支持リンク及び後支持リンクと、前支持リンク及び後支持リンクを、収納ケースへの取付け部を除いて一体的に覆うリンクカバーとを備えたものである。
このように構成すると、収納ケースから引出された前支持リンク及び後支持リンクが露出しない。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、平行リンクが取付けられる昇降棚の側壁には、前支持リンク及び後支持リンクの各々の回動軸が取付けられる部分に円柱状の突起体が形成され、リンクカバーは、突起体の側面に摺動自在に嵌合し得る開口を有し、昇降棚の側壁と前支持リンク及び後支持リンクとの間に配置される裏カバー体と、前支持リンク及び後支持リンクを一体的に覆う大きさを有し、裏カバー体に脱着自在に嵌合する表カバー体とを含むものである。
このように構成すると、裏カバー体は突起体の側面に沿って回動する。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の構成において、突起体の外方端部には、対向位置に配置され外方に延びる一対の爪片が形成され、裏カバー体の開口は爪片の各々が挿通できる形状の一対の切欠が形成されると共に、裏カバー体の壁面側の厚さは爪片の厚さを除いた突起体の厚さ未満に設定され、爪片と切欠とは、平行リンクの移動範囲において重ならない位置に配置されるものである。
このように構成すると、裏カバー体は、使用時において側壁の突起体と抜け止め状態となる。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の構成において、昇降棚は、収納ケースにおいて前後に収納される第1の昇降棚と第2の昇降棚とから構成され、第1の昇降棚及び第2の昇降棚は、収納ケースに軸支された平行リンクの各々を介して連結されるものである。
このように構成すると、引出し時には第2の昇降棚も下方に移動する。
以上説明したように、請求項1記載の発明は、収納ケースから引出された前支持リンク及び後支持リンクが露出しないため、平行リンクの外観がすっきりし、埃等の除去が容易となる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、裏カバー体は突起体の側面に沿って回動するため、平行リンクの移動に応じて、リンクカバーはスムーズに追随する。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の効果に加えて、裏カバー体は、使用時において側壁の突起体と抜け止め状態となるため、裏カバー体が不用意に外れないので取り付け状態の信頼性が向上する。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、引出し時には第2の昇降棚も下方に移動するため、使い勝手が向上する。
この発明の第1の実施の形態による収納装置の外観形状を示す概略斜視図であって、(1)は閉状態を示す図であって、(2)は開状態を示す図である。 図1で示したII−IIラインの一部破断の拡大断面図である。 図1で示したIII−IIIラインの拡大断面図である。 図2で示したIV−IVラインの拡大断面図である。 図2で示したV−Vラインの拡大断面図である。 図1の(1)で示した昇降棚が中間的に開いた昇降装置の外観形状を示す一部破断の概略断面図であって、図2に対応するものである。 図1の(2)で示した開状態の昇降装置の外観形状を示す一部破断の概略断面図であって、図2に対応するものである。 図1に示す収納ケースのサイドカバーを外した昇降装置の外観形状を示す図であり、(1)は図1の(1)のVIII−VIIIラインの位置における右側面図であり、(2)は図1の(2)のVIII−VIIIラインの位置における右側面図である。 図1の(1)に示す収納ケースのサイドカバーを外した昇降装置の外観形状を示す図であり、IX−IXラインの位置における左側面図である。 図4等に示されている裏カバー体を第1の昇降棚に設けられた突起体に取付ける方法を模式的に示す概略工程図である。 図10で示したXI−XIラインの拡大断面図である。 図4等に示されている裏カバー体が取付けられた昇降棚に、更に前支持リンク、後支持リンク及び表カバー体を取付ける方法を模式的に示す概略工程図であって、図10の(3)に続く後工程を示すものである。
図1はこの発明の第1の実施の形態による昇降装置の外観形状を示す概略斜視図であって、(1)は閉状態を示すものであり、(2)は開状態を示すものであり、図2は図1で示したII−IIラインの一部破断の拡大断面図であり、図3は図1で示したIII−IIIラインの拡大断面図であり、図4は図2におけるIV−IVラインの拡大断面図であり、図5は図2におけるV−Vラインの拡大断面図である。
これらの図を参照して、昇降装置1は、主に、吊戸棚90等の下面に設置された収納ケース10と、収納ケース10に収納され、前後に配置された第1の昇降棚20及び第2の昇降棚21とから構成される。
使用時には、図1の(2)に示されているように第1の昇降棚20を引き降ろすと平行状態で移動し、これに連動して第2の昇降棚21も平行状態で下方に移動する。
尚、昇降装置1は、図1の(1)に示す、ダンパー60に関する部品を除いては幅方向において左右対称の形状及び部品を有している。そこで、以降では、平行リンク35aと収納ケース10との接続箇所や、平行リンク35aと第1の昇降棚20及び第2の昇降棚21の接続箇所等については、主に昇降装置1の右側部分(ダンパーが無い側の部分)を中心に説明する。
又、開状態における昇降装置1の状態については後述するため、以降ではまず閉状態における昇降装置1について説明する。
収納ケース10は、上面の一部と背面とを塞ぐバックパネル11と、バックパネル11の幅方向においてその両端に接続されるサイドパネル12a、12bと、サイドパネル12a、12bの外方に位置するサイドカバー13a、13bと、サイドパネル12a、12b同士及びサイドカバー13a、13b同士を接続し、バックパネル11に対向するフロントパネル14とを備え、上面の一部及び下面の全てが開放された箱型形状を有している。このバックパネル11及びサイドパネル12a、12bの上面を介して、ボルト等を用い吊戸棚90に昇降装置1を取付けする。
第1の昇降棚20は、底面と背面とを塞ぐ断面L字形状の底板22と、底板22の幅方向の両端部に接続された側壁23a、23bとを備え、収納物の落下を防止するため、フロントパネル14側に側壁23a、23bを架け渡すように支持棒24が設けられている。尚、第2の昇降棚21も第1の昇降棚20と同様の構造を有している。
このように、昇降装置1に第1の昇降棚20及び第2の昇降棚21を設けることは、引出し時には、第1の昇降棚20及び第2の昇降棚21が下方に移動して広い収納スペースが確保できると共に、収納時には収納ケース10内に収納されるため、使い勝手が良い。
又、収納ケース10には、平行リンク35aが接続されており、下降時において平行リンク35aはフロントパネル14側に位置する前支持リンク36aとその後方に位置する後支持リンク37aとからなる。この平行リンク35aの接続は、収納ケース10に対して、前支持リンク36aがその後方の一方端近傍において前支持リンク軸44を介して回動自在に軸支され、後支持リンク37aがその後方の一方端において後支持リンク軸45を介して回動自在に軸支されることによりなる。一方、前支持リンク36aの他方端と後支持リンク37aの他方端とにおいて、第1の回動軸39a、39bを介して第1の昇降棚20が回動自在に軸支される。又、収納ケース10及び第1の昇降棚20の各々への接続箇所の中間において、第2の回動軸40a、40bを介して第2の昇降棚21が回動自在に軸支される。
尚、左右一対の前支持リンク36a、36b同士は、バックパネル11側の端部において、第1の昇降棚20及び第2の昇降棚21の幅方向に延びる枢軸棒16により連結される。このように一対の前支持リンク36a、36b同士を連結すると、回動時における一対の平行リンク35a、35bの横ぶれが抑えられ、第1の昇降棚20及び第2の昇降棚21の開閉動作がスムーズになる。
又、前支持リンク36aと後支持リンク37aとは、第1の昇降棚20及び第2の昇降棚21に取付けられるリンクカバー49aで一体的に覆われている。
このように、リンクカバー49aが複雑な構造を有する平行リンク35aを一体的に覆うことで、平行リンク35aが外方へ露出しなくなる。結果として、外観がすっきりし、全体として煩雑に見えていた昇降装置1の見栄えが良くなる。
又、複雑な形状を有する平行リンク35aは、直接埃等の汚れが付着すると掃除が困難である。しかしながら、簡易な外側形状を有するリンクカバー49aを取付けると、埃等がリンクカバー49aに付着し、その除去が容易になる。
そして、このリンクカバー49aは、裏カバー体50aと、表カバー体51aとから構成されている。尚、リンクカバー49aの構造や取付け方法については後述する。
又、第1の昇降棚20には、閉状態を維持するためにロック機構が設けられている。ロック機構は、収納ケース10の側壁23a、23bの外面にフロントパネル14側にロックレバー軸31を介して回動可能に取付けられたロックレバー29a、29b(図示せず)と、第1の昇降棚20のフロントパネル14側にハンドル軸32を介して回動可能に取付けられ、ロックレバー29a、29bに係合するハンドル30a、30bとよりなる。
これらロックレバー29a、29b及びハンドル30a、30bの各々の内部には、図示しないバネが仕込まれており、その付勢力により互いの係合を維持している。又、ロックレバー29a、29bは、その下方先端部においてフロントパネル14側を向く鋭角の返りを有している。ハンドル30a、30bは、その返りに係合するため、返りの形状に沿う溝を備えた菱形ブロック形状を有している。
又、各々のハンドル30a、30b同士は、幅方向に延びる把持棒33により連結され、一体的に動作する。閉状態を解除するためには、この把持棒33を把持してハンドル30a、30bを介して第1の昇降棚20を前下方に引く。このようにすることで、ロックレバー29a、29b及びハンドル30a、30b各々の内部に仕込まれたバネに抗する力が図2の破線矢印方向に働く。そして、ハンドル30a、30bが所定の回動をすると、ロックレバー29a、29bの返りがハンドル30a、30bの溝から外れ、第1の昇降棚20及び第2の昇降棚21の開状態への移行が可能となる。閉状態から開状態への移行動作については後述する。尚、把持棒33は、第1の昇降棚20及び第2の昇降棚21の開閉補助機能に加えて、布巾やレードル等を仮掛けできるため、使い勝手が良い。
次に、昇降装置の昇降棚の具体的な動作概要について説明する。
図6は図1の(1)で示した昇降棚が中間的に開いた昇降装置の外観形状を示す一部破断の概略断面図であって、図2に対応するものである。
図を参照して、把持棒33を把持した状態で、前下方に引くと、先にも述べた通り、ハンドル30aとロックレバー29aとの係合が解除され、第1の昇降棚20及び第2の昇降棚21の開状態への移行が可能となる。そして、前支持リンク36a及び後支持リンク37aが、前支持リンク軸44及び後支持リンク軸45を中心に回動し、これに連動して第1の昇降棚20及び第2の昇降棚21が水平状態を保ち開状態へ移行していく。このため、収納物が傾くことがなく、使用状態が安定する。この状態において、前支持リンク36aの長手方向に伸びる前方端面と後支持リンク37aの後方端面との距離wは、閉状態及び開状態におけるその距離(図示せず)に比較して広がる。したがって、リンクカバー49aの幅方向の長さxは、最も距離wが広がった状態の平行リンク35aを覆うことができるように設定されている。
図7は図1の(2)で示した開状態の昇降装置の外観形状を示す一部破断の概略断面図であって、図2に対応するものである。
図を参照して、図6で示した状態から更に第1の昇降棚20及び第2の昇降棚21を下方側へ移動させると、前支持リンク36a及び後支持リンク37aが鉛直下方を向いた時点で、その回動が停止する。この状態において、第1の昇降棚20は、第2の昇降棚21の鉛直下方に位置し、この状態が開状態となる。尚、閉状態から開状態の移動範囲は、次に説明するストッパーにより定まる。
次に、ストッパープレート、ストッパー、引きバネ及びダンパーについて説明する。これらの部品は、昇降棚が急速に開閉した場合の衝撃による各部品の破損を防いだり、開閉による昇降棚の壁面への衝突を防いだりする等の機能を有している。
図8は図1に示す収納ケースのサイドカバーを外した昇降装置の外観形状を示す図であり、(1)は図1の(1)のVIII−VIIIラインの位置における右側面図であり、(2)は図1の(2)のVIII−VIIIラインの位置における右側面図であり、図9は図1の(1)に示す収納ケースのサイドカバーを外した昇降装置の外観形状を示す図であり、IX−IXラインの位置における左側面図である。
まず図8を参照して、サイドパネル12aと取り外されたサイドカバー13aとの間には、空間が形成されており、そこには、ストッパープレート70、ストッパー71及び引きバネ72が搭載されている。
ストッパープレート70は半円板形状を有し、サイドパネル12aにプレート中心軸47を介して回動自在に軸支され、この軸を中心に回動する。又、ストッパープレート70は、サイドパネル12aを挟み、前支持リンク36aの後方端部とプレート軸48aを介して回動自在に軸支されている。このプレート軸48aを介して、前支持リンク36aからストッパープレート70に回転力が伝わる。尚、サイドパネル12aには、ストッパープレート70の回動に連動してプレート軸48aを移動させるため、移動軌跡に応じた円弧状の開口17が設けられている。
又、ストッパープレート70の回動範囲を規制するためにストッパー71がサイドパネル12aに取付けられている。これにより第1の昇降棚20及び第2の昇降棚21は、閉状態では前後方向に、開状態では上下方向に配置され、それ以上の移動が阻止されるよう構成されている。
又、ストッパープレート70には、引きバネ72の一方端を掛けるための、第1のバネ掛け73が設けられている。一方、サイドパネル12aのフロントパネル14側には、引きバネ72の他方端が掛けられる第2のバネ掛け74が設けられている。
このような引きバネ72には、開状態及び閉状態において共に、実線矢印方向(縮み方向)に力が作用する。そして、図8の(2)に示す閉状態において、引きバネ72によって作用する力の作用線は、ストッパープレート70の回転中心であるプレート中心軸47よりも下方に位置するように構成されている。そのため、ストッパープレート70には図8の(1)で示す破線矢印方向への時計回りの回転力が作用する。この回転力は、閉状態において閉状態を維持する方向に働くため、第1の昇降棚20及び第2の昇降棚21は安定状態で維持されると共に、収納に要する力を軽減する。逆に、図8の(2)に示すように、開状態において、引きバネ72によって作用する力の作用線は、ストッパー71の回転中心よりも上方に位置するように構成されている。そのため、ストッパープレート70には図8の(2)で示す破線矢印方向への反時計回りの回転力が作用する。このようにして、第1の昇降棚20及び第2の昇降棚21は開状態で安定して維持されると共に、開放に要する力を軽減する。
次に図9を参照して、サイドパネル12b側のバックパネル11の前面上方には、前支持リンク36bの回動を制動するためにダンパー60が設けられている。ダンパー60による前支持リンク36bの制動は、ダンパー60に接続されるダンパー駆動軸63と前支持リンク36bに接続されるプレート軸48bとを、第1のダンパー駆動リンク61及び第2のダンパー駆動リンク62を介して接続することにより行う。このように接続することで、前支持リンク36bの動作に応じ、第1のダンパー駆動リンク61及び第2のダンパー駆動リンク62が動作し、これによりダンパー駆動軸63が回動し、その回動がダンパー60により緩和される。結果として、ダンパー駆動軸63の回動の元である前支持リンク36bの動作に抵抗を与え、第1の昇降棚20及び第2の昇降棚21の開閉時の衝撃を緩和する。
次に、第1の昇降棚に裏カバー体及び表カバー体を取付けるため、第1の昇降棚、裏カバー体及び表カバー体が備える形状について説明する。尚、第2の昇降棚については、第1の昇降棚と基本的に同一構成であるため、形状の説明を省略する。又、昇降棚に、裏カバー体、平行リンク及び表カバー体を取付ける方法について説明する。
図10は図4等に示されている裏カバー体を第1の昇降棚に設けられた突起体に取付ける方法を模式的に示す概略工程図であり、図11は図10で示したXI−XIラインの拡大断面図であり、図12は図4等に示されている裏カバー体が取付けられた昇降棚に、更に前支持リンク、後支持リンク及び表カバー体を取付ける方法を模式的に示す概略工程図であって、図10の(3)に続く後工程を示すものである。
尚、図10から図12においては、裏カバー体の壁面外縁端より紙面上方に延びる立上げ部及び表カバー体の壁面外縁端より紙面下方に延びる立下げ部は、図の理解を容易とするため、省略している。又、図11においても、同様の理由により、第1の昇降棚の側壁の断面のみを記載し、他の部品を省略している。更に、同様の理由により、裏カバー体の開口の縁より紙面下方に延びる立下げ部を省略している。
まず、形状について述べる。
図10の(1)及び図11の(1)を参照して、第1の昇降棚20の側壁23aには、裏カバー体50aを取付けるための円柱状の突起体26が形成されており、この突起体26の外方端部には、対向位置に配置され外方に延びる一対の爪片27a、27bが形成されている。更に、この突起体26の上面には、第1の回動軸39a、39bを取付けるための、開口となる第1の回動軸取付け部分41a、41bが形成されている。
又、裏カバー体50aには、この円柱状の突起体26の側面に摺動自在に嵌合し得る第1の開口56が一方端に、第2の開口57が他方端近傍に形成されている。この第1の開口56には、突起体26の爪片27a、27bを避けて挿通できるよう、対向位置に一対の切欠52a、52bが形成されている。第2の昇降棚21のために設けられた第2の開口57にも同様の切欠(図示せず)が形成されている。
又、裏カバー体50aの開状態において上方に位置する一方端には、平面視コの字形状の第1切欠80が形成される。第1切欠80は、第1の昇降棚20及び第2の昇降棚21の回動時において、裏カバー体50aとプレート軸とが接触しないように設けられている。
次に、取付け方法について述べる。
再び図10の(1)及び図11の(1)を参照して、第1の昇降棚20の突起体26に裏カバー体50aを嵌合させるべく、第1の昇降棚20の側壁23aの外面と裏カバー体50aの壁面55とを平行に配置する。そして、突起体26と第1の開口56との位置を対応させ、更に、爪片27aと切欠52aと、及び爪片27bと切欠52bとの位置を対応させるように第1の昇降棚20を傾ける。次に、図10の(2)及び図11の(2)を参照して、裏カバー体50aを、平行及び対応する位置関係を保ちながら、突起体26に嵌合させる。しかしながら、この状態では、第1の昇降棚20の爪片27a、27bと側壁23aとの間に裏カバー体50aが配置されていないため、図10における紙面上方に裏カバー体50aを移動させるのみで嵌合が解除されてしまう。
ここで、再び図11の(1)を参照して、裏カバー体50aの壁面55側の厚みtは、爪片27の厚みlを除いた突起体26厚みs未満に形成されている。そこで、この厚みの関係を利用して、図10の(3)及び図11の(3)を参照して、第1の昇降棚20を図の破線矢印方向に回動させる。こうすることによって、爪片27a、27bと側壁23aとの間に裏カバー体50aが配置されるため、図10における紙面上方に裏カバー体50aを移動させることによっては、嵌合が解除されない。尚、爪片27a、27bと切欠52aとは、平行リンク35aの使用時の移動範囲において側面視で重ならない位置に配置される。
このように、突起体26に爪片27a、27bを形成すると共に、裏カバー体50aの第1の開口56に切欠52a、52bを形成し、両者を嵌合させることで、裏カバー体50aは、使用時において側壁23aの突起体26と抜け止め状態となる。したがって、裏カバー体50aが不用意に外れることはなく取付け状態の信頼性が向上する。
そして、第1の昇降棚20と同様の手順で、第2の開口57を利用して裏カバー体50aを第2の昇降棚21に取付ける。この状態が図12の(1)で示されている。
図12の(1)を参照して、前支持リンク36aを第1の回動軸取付け部分41a及び第2の回動軸取付け部分42aに取付ける。一方、後支持リンク37を他方の第1の回動軸取付け部分41b及び第2の回動軸取付け部分42bに取付ける。
次に、図12の(2)を参照して、裏カバー体50aの図示しない立上げ部と、表カバー体51aの図示しない立下げ部とを係合させることにより、表カバー体51aを取付ける。
尚、表カバー体51aの開状態において上方に位置する一方端には、平面視円形状の第2切欠81が形成され、サイドパネル12aに取付けられる前支持リンク軸44及び後支持リンク軸45に接触しないように構成されている。
次に、図12の(3)を参照して、前支持リンク36a及び後支持リンク37aを前支持リンク軸44及び後支持リンク軸45を介して収納ケース10に取付けることによって、リンクカバー49aの第1の昇降棚20及び第2の昇降棚21への取付けが完了する。リンクカバー49aは、収納ケース10への取付け部を除き、平行リンク35aを一体的に覆っている。
このように、突起体26と裏カバー体50aとを摺動自在に嵌合させ、更に、平行リンク35a及び表カバー体51aを取付けると、裏カバー体50aは突起体26の側面に沿って回動するため、平行リンク35aの移動に応じてリンクカバー49aはスムーズに追随する。
尚、上記の実施の形態では、リンクカバーの取付けは、その開口を昇降棚の側壁に設けられた円柱状の突起体に係合することによりなされるが、リンクカバーの昇降棚への取付けは他の構造によるものであっても良い。
又、上記の実施の形態では、リンクカバーは、裏カバー体に表カバー体が脱着自在に嵌合することで構成されているが、表カバー体と裏カバー体とは他の構造によるものであっても良い。
更に、上記の実施の形態では、突起体の外方端部に形成された一対の爪片と裏カバー体とが抜け止め構造を構成しているが、抜け止め構造は他の構造によるものであっても良い。
更に、上記の実施の形態では、昇降装置は、第1の昇降棚及び第2の昇降棚の2つの昇降棚を備えているが、収納ケースに収納できるのであれば、昇降棚は2以外の数であっても良い。
1…昇降装置
10…収納ケース
20…第1の昇降棚
21…第2の昇降棚
23…側壁
26…突起体
27…爪片
35…平行リンク
36…前支持リンク
37…後支持リンク
49…リンクカバー
50…裏カバー体
51…表カバー体
52…切欠
55…壁面
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (4)

  1. 収納ケースに収納された昇降棚を、1対の平行リンクを介して前記収納ケースの前下方に引き出し自在に移動することができる昇降装置であって、
    前記平行リンクの各々を構成する前支持リンク及び後支持リンクと、
    前記前支持リンク及び前記後支持リンクを、前記収納ケースへの取付部を除いて一体的に覆うリンクカバーとを備えた、昇降装置。
  2. 前記平行リンクが取付けられる前記昇降棚の側壁には、前記前支持リンク及び前記後支持リンクの各々の回動軸が取付けられる部分に円柱状の突起体が形成され、
    前記リンクカバーは、
    前記突起体の側面に摺動自在に嵌合し得る開口を有し、前記昇降棚の前記側壁と前記前支持リンク及び前記後支持リンクとの間に配置される裏カバー体と、
    前記前支持リンク及び前記後支持リンクを一体的に覆う大きさを有し、前記裏カバー体に脱着自在に嵌合する表カバー体とを含む、請求項1記載の昇降装置。
  3. 前記突起体の外方端部には、対向位置に配置され外方に延びる一対の爪片が形成され、
    前記裏カバー体の前記開口は前記爪片の各々が挿通できる形状の一対の切欠が形成されると共に、前記裏カバー体の前記壁面側の厚さは前記爪片の厚さを除いた前記突起体の厚さ未満に設定され、
    前記爪片と前記切欠とは、前記平行リンクの移動範囲において重ならない位置に配置される、請求項2記載の昇降装置。
  4. 前記昇降棚は、前記収納ケースにおいて前後に収納される第1の昇降棚と第2の昇降棚とから構成され、
    前記第1の昇降棚及び前記第2の昇降棚は、前記収納ケースに軸支された前記平行リンクの各々を介して連結される、請求項1から請求項3のいずれかに記載の昇降装置。
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