JP2013140061A - 透明平板基板の表裏異物の検出方法及びその方法を用いた異物検査装置 - Google Patents
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Abstract
透明平板基板の表裏に存在する異物が、表裏のいずれに存在するかをより確実に判別することができる異物検査方法及び異物検査装置を提供する。
【解決手段】
透明平板基板に存在する異物を検出する異物検査装置において、透明平板基板の表面に設けられ、透明平板基板の基板法線に対して所定の入射角で検出光を表面に照射する投光系と、表面側に設けられ、検出光の照射点を基準として、投光系と反対側の位置に設けられた受光系とを備え、受光系は、投光系から照射される検出光が、表面上の異物に照射された際に生じる第1の散乱光と、検出光が透明平板基板を透過し、裏面に存在する異物に照射された際に生じる第2の散乱光とを集光する集光レンズと、集光レンズからの第1の散乱光と第2の散乱光とを、それぞれ2経路に分光する光学素子と、第1の散乱光を受光する第1の散乱光受光センサ−と、第2の散乱光を受光する第2の散乱光受光センサ−とを備える。
【選択図】 図2
Description
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の透明平板基板の異物検査装置であって、前記第1の散乱光受光センサ−は、前記第2の散乱光の入光を制限する第1の受光範囲制限手段を備え、前記第2の散乱光受光センサ−は、前記第1の散乱光の入光を制限する第2の受光範囲制限手段を備えたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、投光系により検出光を透明平面基板に照射しながら走査させ、前記透明平板基板の表面と裏面に存在する異物による散乱光を受光系により受光し、前記透明平板基板の表面及び/又は裏面に存在する異物について、少なくとも異物が表裏のいずれに付着しているのかを検出する透明平板基板の異物検査方法において、前記透明平板基板の基板法線に対して所定の入射角で前記検出光を前記表面に照射し、前記表面上の異物に前記検出光が照射された際に生じる第1の散乱光と、前記検出光が前記透明平板基板を透過し、他の一方の面(以下、裏面)に存在する異物に照射された際に生じる第2の散乱光とを集光し、前記集光された前記第1の散乱光と前記第2の散乱光とを、それぞれ2経路に分光し、前記分光された散乱光のうちの前記第1の散乱光を受光する第1の散乱光受光センサ−により、前記表面に付着している異物を検出し、前記分光された散乱光のうち前記第2の散乱光を受光する第2の散乱光受光センサ−により、前記裏面に付着している異物を検出することを特徴とする透明平板基板の異物検査方法である。
って、前記第1の散乱光の強度、及び前記第2の散乱光の強度とから、前記透明平板基板に存在する異物の大きさを検出することを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項8から11のいずれかに記載の透明平板基板の異物検査方法であって、前記検出光が前記透明平板基板を透過し、裏面で反射した反射光が、前記表面の異物に照射され生じる第3の散乱光を、前記第1の散乱光受光センサ−が受光した場合、前記第3の散乱光は疑似異物により生じたものと判別することを特徴とする。
→ レーザ光源11は、検出光であるレーザ光の標準ビーム径としては、例えば0.5mm×0.03mmの楕円形状であり、少なくとも一方向はガラスの厚さよりも十分細く(数十μm程度)焦光されていることが好ましい。光源としては、例えば、He−Neレーザ→等のガスレーザ、半導体レーザ及びYAGレーザ等の個体レーザ等が使用できる。
また、レーザ光は透明平板基板20の中を所定の屈折率で屈折し裏面側に到達する。そこに(レーザ光が到達した裏面の場所)に異物30bが存在すると、透明平板基板を透過したレーザ光(透過光)により散乱光(第2の散乱光)が生じる。散乱光受光センサー132は裏面の異物30bによる散乱光を受光する。これらの散乱光を受光するには、例えば、比較的径の大きい集光レンズを用いることは好適である。また、散乱光受光器12の→受光角度は検出異物最小粒径や測定サンプルによって異なるため、一概には規定できないが、30度から70度の角度が一般的である。。
レーザ光110は、レーザ光源11のレーザ出力部111から所定の入射角でガラス基板20に照射される。ガラス基板20に異物が存在しない場合、レーザ光110は照射点で正反射し反射光151として散乱光受光センサ−12に到達する。散乱光受光器12はガラス基板20に存在する異物により発生する散乱光を受光することを目的とするものであるから、反射光151の入光を防ぐ必要がある。そこで、本実施の形態では、反射光151が散乱光受光器12へ入光しないよう、例えば遮光テープ127により、反射光151の散乱光受光器12への入光を制限する。
本実施例ではスリットの開口(視野)が横5mm×縦1mmにものを用いた。また、形態では、散乱光受光器12のレンズ倍率は10倍のものを用いている。従って、5mm×1mmの開口(視野)は、実際には0.5mm×0.1mmの領域を観察していることになる。
スリットの開口部(視野)は、狭いほど散乱光受光センサーのノイズ、例えば表面異物の検出に際し、裏面異物による散乱光の影響、表面の粗さによる散乱光の影響、透明平板基板に薄膜が積層されている場合の薄膜による影響等を抑制することができる、というメリットがある。また、細かなピッチで測定することができるので、異物が付着している位置をより詳細に特定できるというメリットもある。
一方において、スリットの開口(視野)を狭めると、ピッチが細かいため測定に時間がかかる、というデメリットが生じる。また、縦方向(図5参照)を狭めると、縦方向をより高精度にあわせる必要があり、そのセッティングに時間がかかるというデメリットがある。特に透明平板基板に反りがあると、視野がサンプルの表面から外れてしまい、散乱光を検出できない場所が出るという問題が発生する。
→以上のように開口の大きさは、検出したい異物の最小サイズ、測定対象物(測定サンプルである透明平板基板)の厚さ、屈曲率、表面粗さ、薄膜付着の有無、反りの有無、そして測定に要する時間や異物の付着している位置の検出精度等にあわせて決めることが望ましい。かかる観点からもスリットは可変スリットであることは好適である。
先ず、粉状の50μmPSL標準粒子(PSL:ポリ・スチレン・ラテックス)をネブライザーに投入後、ネブライザーに純水(フィルターにて異物を濾過したクリーンな水)を入れ、50μm粒子の水溶液を作成した。
次に、ネブライザーを粒子発生器に取りつけ、粒子発生器を動作させることにより、50μm粒子の水溶液を霧状に発生させサンプルの裏面に吹き付けた。そして、測定サンプルに吹き付けられた水溶液の水分が蒸発(自然蒸発)するのを待ち、測定サンプルの裏面に50μmPSL粒子を付着させた。
一方、測定サンプルの表面の異物分布(図6(a))は、裏面の異物による表面の異物検出への影響がほとんどない(裏面の異物によるノイズが入らない)。
11 レーザ光源
12 散乱光受光器
→13 信号処理部
20 透明平板基板、ガラス基板
30a 透明平板基板20の表面の異物
30b 透明平板基板20の裏面の異物
110 レーザ光
111 レーザ出力部
121(121a,121b) 集光レンズ
122 ハーフミラー(ビームプリッター)
127 遮光テープ
131 散乱光受光センサ−
132 散乱光受光センサ−
141 スリット
142 スリット
151 反射光
152,153 散乱光
Claims (12)
- 透明平板基板に投光系により検出光を照射し、前記透明平板基板に存在する異物による散乱光を受光系により受光して前記透明平板基板に存在する異物を検出する異物検査装置において、
前記透明平板基板の一方の面(以下、表面)に設けられ、前記透明平板基板の基板法線に対して所定の入射角で前記検出光を前記表面に照射する投光系と、
前記表面側に設けられ、前記検出光の照射点を基準として、前記投光系と反対側の位置に設けられた前記受光系とを備え、
前記受光系は、前記投光系から照射される前記検出光が、前記表面上の異物に照射された際に生じる第1の散乱光と、前記検出光が前記透明平板基板を透過し、他の一方の面(以下、裏面)に存在する異物に照射された際に生じる第2の散乱光とを集光する集光レンズと、
前記集光レンズからの前記第1の散乱光と前記第2の散乱光とを、それぞれ2経路に分光する光学素子と、
前記第1の散乱光を受光する第1の散乱光受光センサ−と、
前記第2の散乱光を受光する第2の散乱光受光センサ−とを備えたことを特徴とする透明平板基板の異物検査装置。 - 前記第1の散乱光受光センサ−は、前記第2の散乱光の入光を制限する第1の受光範囲制限手段を備え、前記第2の散乱光受光センサ−は、前記第1の散乱光の入光を制限する第2の受光範囲制限手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の透明平板基板の異物検査装置。
- 前記透明平板基板と、前記投光系及び/又は前記受光系とを相対的に走査させる駆動手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の透明平板基板の異物検査装置。
- 前記光学素子がビームスプリッター又はハーフミラーであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の透明平板基板の異物検査装置。
- 前記第1の散乱光受光センサ−と前記第2の散乱光受光センサ−から得られる散乱光強度のデータと、前記駆動手段から得られる位置データとから、前記透明平板基板の異物の表裏の分離と、前記透明平板基板の異物の位置及び大きさとを検出する異物解析手段を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の透明平板基板の異物検査装置。
- 前記検出光がレーザ光であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の透明平板基板の異物検査装置。
- 前記受光範囲制限手段は、スリットであることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の透明平板基板の異物検査装置。
- 投光系により検出光を透明平面基板に照射しながら走査させ、前記透明平板基板の表面と裏面に存在する異物による散乱光を受光系により受光し、前記透明平板基板の表面及び/又は裏面に存在する異物について、少なくとも異物が表裏のいずれに付着しているのかを検出する透明平板基板の異物検査方法において、
前記透明平板基板の基板法線に対して所定の入射角で前記検出光を前記表面に照射し、前記前記表面上の異物に前記検出光が照射された際に生じる第1の散乱光と、
前記検出光が前記透明平板基板を透過し、他の一方の面(以下、裏面)に存在する異物に照射された際に生じる第2の散乱光とを集光し、
前記集光された前記第1の散乱光と前記第2の散乱光とを、それぞれ2経路に分光し、前記分光された散乱光のうちの前記第1の散乱光を受光する第1の散乱光受光センサ−により、前記表面に付着している異物を検出し、前記分光された散乱光のうち前記第2の散乱光を受光する第2の散乱光受光センサ−により、前記裏面に付着している異物を検出することを特徴とする透明平板基板の異物検査方法。 - スリットにより前記第1の散乱光受光センサ−に前記第2の散乱光の入光を制限し、前記第2の散乱光受光センサ−に前記第1の散乱光の入光を制限し、前記透明平板基板の表面又は裏面のいずれに異物が存在するかを判別することを特徴とする請求項8に記載の透明平板基板の異物検査方法。
- 前記第1の散乱光の強度、及び前記第2の散乱光の強度から、前記透明平板基板に存在する異物の大きさを検出することを特徴とする請求項8又は9に記載の透明平板基板の異物検査方法。
- 前記検出光の走査により前記第1の散乱光と前記第2の散乱光とが発生した位置データから、前記透明平板基板の異物の位置を特定することを特徴とする請求項8から10のいずれかに記載の透明平板基板の異物検査装置。
- 前記検出光が前記透明平板基板の裏面側で反射し生じる反射光が、前記表面の異物に照射され生じる第3の散乱光を、前記第1の散乱光受光センサ−が受光した場合、前記第3の散乱光は疑似異物により生じたものと判別することを特徴とする請求項8から11にいずれかに記載の透明平板基板の異物検査方法。
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