JP2013139750A - 液体輸送装置及び液体輸送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体の量を正確に輸送する。
【解決手段】本発明は、液体を輸送するためのチューブと、前記チューブで輸送される前記液体は通過させ、気泡は遮断するフィルターと、前記フィルターよりも前記液体の輸送方向の上流側に設けられ、前記液体又は前記気泡を貯留するための貯留部とを備え、前記フィルターによって遮断された気泡を、前記液体の充填された前記貯留部に貯留することを特徴とする液体輸送装置である。
【選択図】図7

Description

本発明は、液体輸送装置及び液体輸送方法に関する。
液体を低速で輸送する装置として、マイクロポンプが知られている(特許文献1参照)。マイクロポンプには、チューブに沿って複数のフィンガーが配置されており、カムがフィンガーを順次押すことによって、チューブが圧搾されて液体が輸送される。
また、液体輸送時における気泡の混入を防止する技術が知られている(特許文献2参照)。特許文献2では、脱気モジュールを用いることによって、溶存ガスを含む気体を液体から取り除き、気泡の発生を防止している。
特開2010−77947号公報 特開2006−280391号公報
特許文献2のように脱気モジュールを液体輸送装置に設けると、液体輸送装置の小型化が困難になる。一方、脱気モジュールを搭載しない場合、気泡が発生し、この結果、気泡の体積の分だけ不正確な量で液体が輸送されてしまう。
本願発明は、気泡が発生しても正確な量の液体を輸送することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、液体を輸送するためのチューブと、前記チューブで輸送される前記液体は通過させ、気泡は遮断するフィルターと、前記フィルターよりも前記液体の輸送方向の上流側に設けられ、前記液体又は前記気泡を貯留するための貯留部とを備え、前記フィルターによって遮断された気泡を、前記液体の充填された前記貯留部に貯留することを特徴とする液体輸送装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
図1は、液体輸送装置1の概略構成を説明するための平面図である。 図2は、図1のA−A断面の概略図である。 図3A〜図3Dは、気泡の発生の説明図である。 図4Aは、液体の輸送量のグラフである。図4Bは、図4Aのグラフの一部拡大図である。 図5は、液体輸送量の測定時の様子の説明図である。 図6Aは、1時間当たり3mlで液体を輸送したときの1時間の気泡の発生状況を示すグラフである。図6Bは、1時間当たり10μlで液体を輸送したときの7日間の気泡の発生状況を示すグラフである。 図7Aは、フィルターと貯留部の初期状態の説明図である。図7Bは、気泡が輸送された状態の説明図である。図7Cは、フィルターによって気泡が遮断された様子の説明図である。図7Dは、気泡が貯留部に貯留された様子の説明図である。 図8は、第2実施形態のフィルターと貯留部の説明図である。 図9は、第2実施形態の変形例のフィルターと貯留部の説明図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
液体を輸送するためのチューブと、前記チューブで輸送される前記液体は通過させ、気泡は遮断するフィルターと、前記フィルターよりも前記液体の輸送方向の上流側に設けられ、前記液体又は前記気泡を貯留するための貯留部とを備え、前記フィルターによって遮断された気泡を、前記液体の充填された前記貯留部に貯留することを特徴とする液体輸送装置が明らかとなる。
このような液体輸送装置によれば、気泡が発生しても正確な量の液体を輸送することができる。
前記貯留部に上蓋が設けられており、上蓋を開けると、前記貯留部が外部に開放されるとともに、上蓋を閉じると、前記貯留部が密閉されることが望ましい。これにより、貯留部に液体を充填させることが容易になる。
前記上蓋によって開放される開口に、気体は通過させ前記液体は通過させない膜が設けられていることが望ましい。これにより、貯留部に液体を充填させるときに、液漏れを防止できる。
前記チューブに沿って設けられ、前記チューブを押して閉塞させる複数のフィンガーと、前記チューブを圧搾して前記液体を輸送するように前記フィンガーを順に押すためのカムと、前記カムを駆動する駆動機構と、を備えることが望ましい。このような構成の場合、大きな気泡が発生しやすいため、特に有効である。
前記チューブの径よりも大きい密閉室の中に前記フィルターが設けられ、前記フィルターよりも上流側の前記密閉室が前記貯留部になることが望ましい。これにより、フィルターを大きくできる。
===第1実施形態===
<液体輸送装置の構成>
図1は、液体輸送装置1の概略構成を説明するための平面図である。図2は、図1のA−A断面の概略図である。
液体輸送装置1は、液体を輸送するための装置である。液体輸送装置1は、リザーバー11と、チューブ12と、複数のフィンガー13と、カム2と、駆動機構20と、ケース30とを備えている。また、本実施形態の液体輸送装置1は、フィルター41と、貯留部42と、上蓋43とを備えている。
リザーバー11は、輸送対象である液体を収容するための収容部である。例えば、リザーバー11は、薬液を収容している。但し、リザーバー11に収容される液体は、薬液に限られるものではなく、他の液体(例えば、水、食塩水、薬液、油類、芳香液、インク等)でも良い。
チューブ12は、リザーバー11から液体を輸送するための管である。チューブ12の一端はリザーバー11に連通しており、他端は液体の輸送先(不図示)に接続される。チューブ12は、フィンガー13から押されると閉塞し、フィンガー13からの力が解除されると元に戻る程度に弾性を有している。チューブ12は、ケース30に形成された円弧形状のチューブ案内壁33の内面に沿って、部分的に円弧形状に配置されている。チューブ12の円弧形状の部分は、チューブ案内壁33の内面と、複数のフィンガー13の外側との間に配置されている。チューブ12(及びチューブ案内壁33)の円弧の中心は、カム2の回転中心と一致している。
フィンガー13は、チューブ12を閉塞させるための部材である。フィンガー13は、カム2から力を受けて、従動的に動作する。フィンガー13は、棒状の軸部13Aと、鍔状の押圧部13Bとを有し、T字形状になっている。フィンガー13は、軸部13Aが軸方向に沿って可動になるように、ケース30から支持されている。軸部13Aのチューブ12側の一端に押圧部13Bが形成されており、押圧部13Bはチューブ12と接触している。軸部13Aのカム2側の一端は、半球形状になっており、カム2と接触している。フィンガー13は、金属材料又は高剛性の樹脂材料から構成されるが、他の材料で構成されても良い。
複数のフィンガー13は、同じ形状をしている。複数のフィンガー13は、カム2の回転中心から放射状に等間隔で配置されている。複数のフィンガー13は、カム2の外面と、チューブ12との間に配置されている。
ここでは、7本のフィンガー13が液体輸送装置1に設けられている。以下の説明では、液体の輸送方向の上流側から順に、第1フィンガー13−1、第2フィンガー13−2、・・・第7フィンガー13−7と呼ぶことがある。
カム2は、外周の4箇所に突起部2Aを有している。4つの突起部2Aは、同じ形状である。カム2の外周に複数のフィンガー13が配置されており、そのフィンガー13の外側にチューブ12が配置されている。カム2の突起部2Aによってフィンガー13が押されることによって、チューブ12が閉塞する。フィンガー13が突起部2Aから外れると、チューブ12の弾性力によってチューブ12が元の形状に戻る。カム2が回転すると、7本のフィンガー13が順に突起部2Aから押されて、輸送方向上流側から順にチューブ12が閉塞する。これにより、チューブが蠕動運動させられて、液体がチューブ12に圧搾されて輸送される。液体の逆流を防止するため、少なくとも1つ、好ましくは2つのフィンガー13がチューブ12を閉塞させるように、4つの突起部2Aが形成されている。
駆動機構20は、カム2を回転駆動するための機構である。駆動機構20は、圧電アクチュエーター21と、ローター22と、減速伝達機構23とを有する。
圧電アクチュエーター21は、圧電素子の振動を利用してローター22を回転させるためのものである。圧電アクチュエーター21は、矩形状の振動体の両面に接着された圧電素子に駆動信号を印加することによって、振動体を振動させる。振動体にはローター22と接触する凸部21Aが設けられており、振動体が振動すると、凸部21Aが所定の軌道を描いて振動する。例えば、振動体が長手方向に沿って伸縮する縦一次振動モードと、振動体が長手方向と直交する方向に屈曲する屈曲二次振動モードとを励起するように圧電素子に駆動信号を印加すると、凸部21Aが楕円軌道を描いて振動する。若しくは、長手方向に沿って伸縮する一次振動モードと、短辺方向に沿って伸縮する一次振動モードとを組み合わせて、凸部21Aを8の字の軌道を描くように振動させても良い。そして、凸部21Aの振動軌道の一部において凸部21Aがローター22と接触することによって、ローター22が回転駆動する。
ローター22は、圧電アクチュエーター21によって回転させられる被駆動体である。ローター22は、不図示の板バネによって、圧電アクチュエーター21側に付勢されている。これにより、圧電アクチュエーター21の凸部21Aとローター22の側面との間に適切な摩擦力が発生し、圧電アクチュエーター21の駆動力の伝達効率が良好になる。
減速伝達機構23は、ローター22の回転を所定の減速比でカム2に伝達する機構である。減速伝達機構23は、カム歯車24と、伝達車25と、ローターピニオン26とから構成されている。カム歯車24は、カム2に一体的に取り付けられており、カム軸を中心にして、カム2と共に回転可能に支持されている。カム歯車24は、カムやカム軸とともに2番車(カム車)を構成している。伝達車25は、カム歯車24と噛合するピニオンと、ローターピニオン26と噛合する大歯車とを有し、3番車を構成している。ローターピニオン26は、ローター22に一体的に取り付けられた小歯車であり、ローター22とともに4番車(ローター車)を構成している。
ケース30は、液体輸送装置1を構成する上記の構成要素を収容するための容器である。ケース30は、カバー31及びベース32から構成されている。ケース30には、電池3が内蔵されている。この電池3は、圧電アクチュエーター21の圧電素子を駆動するための電力を供給する。また、電池3は、圧電素子以外の部材(例えば制御部50など)にも、電力を供給する。
なお、フィルター41、貯留部42及び上蓋43の構造、機能などについては、後述する。
<気泡の発生と影響>
液体に気体が溶存していれば、気泡はどの場所でも発生するおそれがある。例えば、温度が変化すれば、リザーバー11の中の液体や、チューブ12の中の液体に気泡が発生することがある。チューブ12に接ぎ手があれば、接ぎ手における管径変化に伴う液体の圧力変動が原因となって、気泡が発生することもある。また、以下に説明するように、フィンガー13によりチューブを圧搾して液体を輸送する場合には、フィンガー13の動作に伴って気泡が発生する。
図3A〜図3Dは、気泡の発生の説明図である。本来であればチューブ12は円弧形状に配置されているが、ここでは便宜上、チューブ12を直線状に配置している。
カム2が回転することによって、第7フィンガー13−7がチューブ12を閉塞した状態(図3A)から、第7フィンガー13−7による押圧状態が開放された状態(図3B)に移行する。このとき、第7フィンガー13−7の近傍のチューブ12の液体は、負圧になりやすく、この結果、液体に溶存していた気体が微小気泡になることがある。この微小気泡は、この段階では、チューブ12の内壁に付着し、液体と共には輸送されない。
第7フィンガー13−7だけでなく、他のフィンガー13においても、チューブ12内に微小気泡が同様に発生することになる。そして、カム2の回転が継続されて、フィンガー13によるチューブ12の閉塞と開放とが繰り返されると、図3Cに示すように、微小気泡が発達してくる。
図3Cのように微小気泡が発達すると、比較的大きな微小気泡は、チューブ12の内壁から剥がれて、液体と共に輸送されやすくなる。そして、チューブの上流側で内壁から剥がれた微小気泡は下流側の微小気泡を巻き込んで一体化し、図3Dに示すように一体化した気泡が輸送方向に輸送されることになる。このように気泡が輸送されると、液体の輸送量の正確度が低下することになる。
図4Aは、液体の輸送量のグラフである。図4Bは、図4Aのグラフの丸印の部分の一部拡大図である。図5は、液体輸送量の測定時の様子の説明図である。ここでは、単位時間当たりの液体の輸送量が一定量になるように液体輸送装置1を制御しつつ、図5に示すように、チューブ12で輸送された液体を電子天秤上のビーカーに貯めて、輸送された液体の重量を測定している。
気泡が輸送されてしまうと、図4Bに示すように、液体の輸送量の正確度が低下する。なお、図4Bのグラフでは液体の重量が減少しているが、この理由は、図5に示すように重量測定用のビーカー内に浸漬したチューブに一体化した気泡が付着した後、この気泡が液面に浮上して消滅するためである。したがって、浮上して消滅した時点で実際には液体の重量が減少するわけではない。但し、気泡が輸送されたときに、液体の輸送量の正確度が低下することには変わりない。
図6Aは、1時間当たり約3mlで液体を輸送したときの1時間の気泡の発生状況を示すグラフである。輸送された液体の総量は、3.3mlであった。この際の気泡の量は、4.4μlであった。気泡発生率は0.13%であり、最大気泡は0.56μlであった。
図6Bは、1時間当たり約10μlで液体を輸送したときの7日間の気泡の発生状況を示すグラフである。輸送された液体の総量は、1.8mlであった。この際の気泡の量は、9.7μlであった。気泡発生率は0.54%であり、最大気泡は1.6μlであった。このように、輸送速度を遅くしても、気泡が発生する。
図6A及び図6Bに示すように、気泡の発生率は0.13%〜0.54%であるが、図3Dや図4Bに示すように、気泡は一体化した状態(大型化した状態)で輸送されるため、輸送量の正確性に与える影響は大きい。例えば、1時間当たり10μlで液体を輸送したときの最大気泡は1.6μlであるため、この気泡が輸送されたときの液体の瞬時輸送量の変化は大変大きなものになる。
例えば薬液などを輸送する場合(特に糖尿病患者に対するインスリンの送液の場合)、一定量の液体を輸送することが望ましい。このような場合に、液体の輸送量が変化することは望ましくない。
<フィルター41と貯留部42の機能>
本実施形態では、フィルター41と貯留部42を設けることによって、仮に気泡が発生して輸送されても、輸送量が正確になるようにしている。
図7Aは、フィルター41と貯留部42の初期状態の説明図である。
フィルター41は、液体は透過させ、気泡は遮断することが可能な部材である。ここでは、フィルター41は、ポリエステルからなるメッシュ部材であり、網目の開口は1辺40μm以下である。網目の開口が1辺40μm以下であれば、精度を低下させる範囲の気泡を遮断することができる。
貯留部42は、液体及び気泡(気体)を貯留するための部材である。貯留部42は、フィルター41よりも上流側に設けられている。初期状態では、貯留部42には液体が充填されている。貯留部42の体積は、リザーバー11の溶存空気の量よりも大きいことが望ましい。
なお、貯留部42に液体が充填されていなければ、貯留部42の上側に設けられた上蓋43を開放し、その状態で液体を輸送し、貯留部42の液面が上蓋43に達した段階で上蓋43を閉じれば、図7Aに示す初期状態になる。また、上蓋43によって開放される開口に、気体は通過させ、液体は通過させない漏洩防止膜44を設けておけば、貯留部42に液体を充填させるときに液漏れを防止することが可能である。上蓋43を閉じると、貯留部42は外部から遮断され、密閉状態になる。
リザーバー11やチューブ12を交換可能に構成する場合には、チューブ12とともにフィルター41や貯留部42も交換可能にして、交換される貯留部42に液体を予め充填させておいても良い。この場合、上蓋43や漏洩防止膜44を貯留部42に設けなくても良い。
図7Bは、気泡が輸送された状態の説明図である。図中には、体積V0に相当する量を点線で示している。気泡の体積をVairとすると、気泡を含む体積V0の中の液体の量は、V0−Vairになる。フィルター41を設けない場合を仮定すると、液体をV0だけ輸送しようとしても、気泡が含まれているために液体がV0−Vairしか輸送されないおそれがある。
図7Cは、フィルター41によって気泡が遮断された様子の説明図である。本実施形態では、チューブ12にフィルター41が設けられているため、輸送されてきた気泡がフィルター41にトラップされる。フィルター41にトラップされた気泡は、上昇して、貯留部42に入る。
図7Dは、気泡が貯留部42に貯留された様子の説明図である。貯留部42がフィルター41の上流側に設けられているため、フィルター41にトラップされた気泡は、貯留部42に貯留されることになる。貯留部42は液体が充填された状態で密閉されているため、体積Vairの気泡が貯留部42に貯留されると、体積Vairに相当する量の液体が貯留部42からチューブ12に移動する。つまり、フィルター41と貯留部42によって、体積Vairの気泡が体積Vairの液体に置換される。この結果、体積V0に相当する量を輸送したときに、仮に気泡が含まれていても、体積V0の液体がフィルター41を通過することになる。
このように、本実施形態によれば、正確な輸送量を実現できる。
===第2実施形態===
第1実施形態では、フィルター41の大きさがチューブ12の径の大きさであった。しかし、チューブ12の径が小さい場合、液体は通過させ気泡は遮断するフィルター41をチューブ12の径に合わせることが難しいことがある。
図8は、第2実施形態のフィルター41と貯留部42の説明図である。第2実施形態では、チューブ12の径よりも大きな密閉室45を設け、密閉室45内にフィルター41を配置している。これにより、フィルター41の大きさをチューブ12の径よりも大きく構成することが可能になる。
また、フィルター41の上流側の密閉室45を貯留部42として機能させている。このため、フィルター41にトラップされた気泡は、液体の充填された密閉室45(フィルター41の上流側の密閉室45)に貯留されることになる。
このような構成であっても、正確な輸送量を実現できる。
<変形例>
上記の実施形態では、貯留部42が上側に設けられているが、これに限られるものではない。貯留部42を下側に設けることも可能である。
図9は、第2実施形態の変形例の説明図である。
変形例では、密閉室45にフィルター41を斜めに配置している。変形例では、密閉室45への流入口とフィルター41との間隔を狭くし、フィルター41よりも上流側であって流入口から離れた部分が広くなるように、フィルター41を配置している。これにより、フィルター41にトラップされた気泡は、表面張力が重力より支配的になるため液体の充填された密閉室45(フィルター41の上流側の密閉室45)の流入口から離れた部分に貯留されることになる。
このような構成であっても、正確な輸送量を実現できる。また、変形例によれば、貯留部を上側に設けなくても良くなる。
===その他===
上記の実施形態は、主として液体輸送装置について記載されているが、その中には、液体輸送方法、液体輸送装置の初期設定方法等の開示が含まれていることは言うまでもない。
また、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
<液体輸送装置について>
前述の実施形態では、複数のフィンガーを用いてチューブを圧搾して液体を輸送する液体輸送装置が用いられている。但し、液体輸送装置は、これに限られるものではなく、他の方式によって液体を輸送するものでも良い。他の方式により液体を輸送する装置に、前述のチューブと貯留部を設けても、正確な輸送量を実現できる。但し、複数のフィンガーを用いた輸送装置の場合、気泡による輸送量の変化の影響が大きいため(フィンガーごとに微小な気泡が発生し、その気泡が一体化することによって気泡が大型化するため)、このような液体輸送装置にフィルター41と貯留部42を設ける効果は特に大きい。
<フィルターについて>
前述の実施形態では、フィンガーにより圧搾される箇所よりも下流側に、フィルター41(及び貯留部)が設けられていた。但し、このフィルター41とは別に、他の場所にもフィルター41を設けても良い。例えば、リザーバー11にフィルター(プレフィルター)を設けても良い。これにより、上流で発生し流れ下る気泡を予めトラップし、下流での気泡の発生総量自体を抑制することが可能である(気泡発生率を抑制できる)。
1 液体輸送装置、2 カム、2A 突起部、
11 リザーバー、12 チューブ、
13 フィンガー、13A 軸部、13B 押圧部、
20 駆動機構、21 圧電アクチュエーター、21A 凸部、
22 ローター、23 減速伝達機構、
24 カム歯車、25 伝達車、26 ローターピニオン、
30 ケース、31 カバー、32 ベース、33 チューブ案内壁、
41 フィルター、42 貯留部、43 上蓋、44 漏洩防止膜、45 密閉室

Claims (5)

  1. 液体を輸送するためのチューブと、
    前記チューブで輸送される前記液体は通過させ、気泡は遮断するフィルターと、
    前記フィルターよりも前記液体の輸送方向の上流側に設けられ、前記液体又は前記気泡を貯留するための貯留部と
    を備え、
    前記フィルターによって遮断された気泡を、前記液体の充填された前記貯留部に貯留することを特徴とする液体輸送装置。
  2. 請求項1に記載の液体輸送装置であって、
    前記貯留部に上蓋が設けられており、
    上蓋を開けると、前記貯留部が外部に開放されるとともに、
    上蓋を閉じると、前記貯留部が密閉される
    ことを特徴とする液体輸送装置。
  3. 請求項2に記載の液体輸送装置であって、
    前記上蓋によって開放される開口に、気体は通過させ前記液体は通過させない膜が設けられている
    ことを特徴とする液体輸送装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の液体輸送装置であって、
    前記チューブに沿って設けられ、前記チューブを押して閉塞させる複数のフィンガーと、
    前記チューブを圧搾して前記液体を輸送するように前記フィンガーを順に押すためのカムと、
    前記カムを駆動する駆動機構と、
    を備える
    ことを特徴とする液体輸送装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の液体輸送装置であって、
    前記チューブの径よりも大きい密閉室の中に前記フィルターが設けられ、前記フィルターよりも上流側の前記密閉室が前記貯留部になる
    ことを特徴とする液体輸送装置。
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