JP2013139116A - インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の制御方法 - Google Patents

インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013139116A
JP2013139116A JP2012000494A JP2012000494A JP2013139116A JP 2013139116 A JP2013139116 A JP 2013139116A JP 2012000494 A JP2012000494 A JP 2012000494A JP 2012000494 A JP2012000494 A JP 2012000494A JP 2013139116 A JP2013139116 A JP 2013139116A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
carriage
unit
recording apparatus
inkjet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2012000494A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Kojima
健嗣 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2012000494A priority Critical patent/JP2013139116A/ja
Publication of JP2013139116A publication Critical patent/JP2013139116A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】ヨーイングによる着弾位置のズレを許容しつつ、画像の歪みや混色を抑制することができるインクジェット記録装置等を提供する。
【解決手段】インク滴量の異なる複数種のドットデータにより構成された印刷データに基づいて、記録媒体Wに印刷を実施する。吐出するインク滴量を調整可能な複数のインクジェットヘッド10を搭載したキャリッジユニット8と、キャリッジユニット8を、相互の連結部材39を介して主走査方向に移動させる走査機構部38と、これらを制御する制御部13と、を備え、制御部13は、主走査方向に直交する方向において、連結部材39に近い位置に配置したインクジェットヘッド10aにインク滴量の多いドットデータを割り当て、連結部材39から遠い位置に配置したインクジェットヘッド10bにインク滴量の少ないドットデータを割り当てる。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数のインクジェットヘッドを搭載したキャリッジを主走査方向に移動させながら、記録媒体に印刷を行うインクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の制御方法に関するものである。
従来、この種のインクジェット記録装置として、光硬化型インクを吐出して記録媒体に印刷を行うものが知られている(特許文献1参照)。
このインクジェット記録装置は、複数の記録ヘッドおよび2つの光硬化装置を搭載したキャリッジと、キャリッジを記録媒体の搬送方向に直交する主走査方向に移動させるキャリッジ駆動装置と、キャリッジの走査方向への移動をガイドするガイド部材と、を備えている。キャリッジは、ガイド部材に片持ちでスライド自在に支持され、ガイド部材の背面側に沿わせて設けたキャリッジ駆動装置により、主走査方向に往復動する。そして、この往復動に同期して記録ヘッドおよび光硬化装置を駆動することにより、記録媒体への印刷と着弾したインクの光硬化と、が行単位で実施され、さらに記録媒体を搬送方向に改行送りすることにより、記録媒体の全域に印刷が行われる。
特開2006−181805号公報
このような従来のインクジェット記録装置では、キャリッジを片持ちで支持すると共に、キャリッジの片側(基端側)に往復動の駆動力を伝達するようにしている。このため、キャリッジを往復動させると、キャリッジに慣性モーメントが作用し、キャリッジの先端側が振られる。すなわち、往復動の移動開始時および移動停止時に、キャリッジにいわゆるヨーイングが生じ、特にキャリッジの先端側に配置した記録ヘッドから吐出したインクに、着弾位置のズレが生ずる問題があった。着弾位置にズレが生ずると、画像の歪みや、混色による色ムラが生ずる。
本発明は、キャリッジユニットのヨーイングによる着弾位置のズレを許容しつつ、画像の歪みや色ムラを抑制することができるインクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の制御方法を提供することを課題としている。
本発明のインクジェット記録装置は、インク滴量の異なる複数種のドットデータにより構成された印刷データに基づいて、記録媒体に印刷を実施するインクジェット記録装置であって、吐出するインク滴量を調整可能な複数のインクジェットヘッドをキャリッジに搭載したキャリッジユニットと、複数のインクジェットヘッドの駆動に同期してキャリッジユニットを、相互の連結部を介して主走査方向に移動させる走査機構部と、複数のインクジェットヘッドおよび走査機構部を制御する制御部と、を備え、制御部は、主走査方向に直交する方向において、連結部に近い位置に配置したインクジェットヘッドにインク滴量の多いドットデータを割り当て、連結部から遠い位置に配置したインクジェットヘッドにインク滴量の少ないドットデータを割り当てることを特徴とする。
この構成によれば、走査機構部によりキャリッジユニットを主走査方向に移動させると、キャリッジユニットと走査機構部との連結部を中心として、キャリッジユニットに慣性モーメントによるヨーイングが生ずる。これにより、連結部から遠い位置に配置したインクジェットヘッドから吐出されたインク滴には、着弾位置のズレが生ずることがある。一方、連結部に近い位置に配置したインクジェットヘッドにインク滴量の多いドットデータを割り当て、連結部から遠い位置に配置したインクジェットヘッドにインク滴量の少ないドットデータを割り当てることにより、印刷データに基づく印刷において、連結部に近い位置に配置したインクジェットヘッドからは、多い量のインク滴が吐出され、連結部から遠い位置に配置したインクジェットヘッドからは、少い量のインク滴が吐出されることになる。このため、着弾位置のズレが生ずることがあっても、着弾ドットは重なり難くなり、画像の歪みを抑制することができ、またカラー印刷の場合には混色による色むらを抑制することができる。
本発明の他のインクジェット記録装置は、インク滴量の異なる複数種のドットデータにより構成された印刷データに基づいて、記録媒体に印刷を実施するインクジェット記録装置であって、吐出するインク滴量の異なる複数のインクジェットヘッドをキャリッジに搭載したキャリッジユニットと、複数のインクジェットヘッドの駆動に同期してキャリッジユニットを、相互の連結部を介して主走査方向に移動させる走査機構部と、を備え、主走査方向に直交する方向において、連結部に近い位置にインク滴量の多いインクジェットヘッドを配置し、連結部から遠い位置にインク滴量の少ないインクジェットヘッドを配置したことを特徴とする。
この構成によれば、走査機構部によりキャリッジユニットを主走査方向に移動させると、キャリッジユニットと走査機構部との連結部を中心として、キャリッジユニットに慣性モーメントによるヨーイングが生ずる。これにより、連結部から遠い位置に配置したインクジェットヘッドから吐出されたインク滴には、着弾位置のズレが生ずることがある。一方、連結部に近い位置にインク滴量の多いインクジェットヘッドを配置し、連結部から遠い位置にインク滴量の少ないインクジェットヘッドを配置することにより、印刷データに基づく印刷において、連結部から遠い位置に配置したインクジェットヘッドからは、少量のインク滴が吐出されることになる。このため、着弾位置のズレが生ずることがあっても、着弾ドットは重なり難くなり、画像の歪みを抑制さすることができ、またカラー印刷の場合には混色による色むらを抑制することができる。
これらの場合、連結部は、前記主走査方向に直交する方法において、キャリッジユニットの一方の端部に配設されていることが、好ましい。
また、各インクジェットヘッドは、光硬化型インクを吐出して印刷を実施し、キャリッジには、光硬化型インクを硬化させる光照射手段が、更に搭載されていることが好ましい。
これらの構成によれば、キャリッジユニットに作用する慣性モーメントは大きくなるが、連結部から遠い位置に配置したインクジェットヘッドから少量のインク滴が吐出されることで、着弾ドットの重なりを抑制し、画像の歪みや色むらを抑制することができる。
本発明のインクジェット記録装置の制御方法は、複数のインクジェットヘッドをキャリッジに搭載したキャリッジユニットと、複数のインクジェットヘッドの駆動に同期して前記キャリッジユニットを、相互の連結部を介して主走査方向に移動させる走査機構部と、を備え、インク滴量の異なる複数種のドットデータにより構成された印刷データに基づいて、記録媒体に印刷を実施するインクジェット記録装置の制御方法であって、主走査方向に直交する方向において、連結部に近い位置に配置したインクジェットヘッドにインク滴量の多いドットを吐出させ、連結部から遠い位置に配置したインクジェットヘッドにインク滴量の少ないドットを吐出させて、記録媒体への印刷を実施することを特徴とする。
この構成によれば、印刷データに基づく印刷において、連結部から遠い位置に配置したインクジェットヘッドから少量のインク滴を吐出することにより、着弾位置のズレが生ずることがあっても、着弾ドットは重なり難くなり、画像の歪みを抑制することができ、またカラー印刷の場合には混色による色むらを抑制することができる。
実施形態に係るインクジェット記録装置の平面図(a)および側面図(b)である。 キャリッジユニット廻りの構造図である。 インクジェットヘッドの特性線図である。 インクジェット記録装置の制御系のブロック図である。 インクジェット記録装置の制御方法を模式的に表した説明図である。 第2実施形態に係るインクジェット記録装置のキャリッジユニット廻りの構造図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置およびその制御方法について説明する。このインクジェット記録装置は、いわゆるリール・ツー・リール形式で除給材される薄いフィルム状の記録媒体に対して、例えば、紫外線硬化インク(UVインク)をインクジェットヘッドにより吐出することで、所望の画像等を印刷するものである。なお、以下の説明では、記録媒体の送り方向をX軸方向とし、X軸方向に直交する方向をY軸方向して規定する。
図1に示すように、インクジェット記録装置1は、機台2と、ロール状に巻回した長尺の記録媒体Wを繰り出す繰出装置3と、印刷済みの記録媒体Wを巻き取る巻取装置4と、機台2上に配設され、給材された記録媒体Wを吸着セットするワークステージ5と、X軸方向に延在し、ワークステージ5を介して記録媒体WをX軸方向に間欠送りするX軸テーブル6と、X軸テーブル6を跨ぐようにY軸方向に架け渡されたY軸テーブル7と、インクを吐出して記録媒体Wに描画を行う複数のインクジェットヘッド10を有し、Y軸テーブル7に移動自在に搭載されたキャリッジユニット8と、を備えている。
また、インクジェット記録装置1は、各インクジェットヘッド10にUVインクを供給するためのインク供給装置(図示省略)と、各インクジェットヘッド10の機能の保守および回復を図るための保守装置12と、インクジェット記録装置1を統括制御する制御部13(図4参照)と、を備えている。保守装置12は、X軸テーブル6およびY軸テーブル7が交差する領域からY軸方向に外れた保守領域に配設されており、保守領域に臨ませたインクジェットヘッド10の吸引やワイピング等の保守を行う。
このインクジェット記録装置1では、繰出装置3により繰出された記録媒体Wをワークステージ5で吸着した後、X軸テーブル6によりワークステージ5を介して記録媒体WをX軸方向に改行送り(副走査)すると共に、吸着保持された記録媒体Wに対し、キャリッジユニット8を往復動(主走査)させながらインクジェットヘッド10からインクを吐出して印刷を行う。なお、印刷処理に供される記録媒体Wは、連続的に供給可能なロール状のものに限定されるものではなく、枚葉の記録媒体Wを用いてもよい。
繰出装置3は、記録媒体Wを巻回した繰出リール21を繰り出し回転させる繰出モーター22と、繰り出された記録媒体Wを上下方向に「V」字状に屈曲させると共に、記録媒体Wに軽いバックテンションを付与する繰出側バッファー機構23と、を備え、記録媒体Wの送り方向(X軸方向)上流側に配設されている。
巻取装置4は、記録媒体Wを巻き取る巻取リール24を巻き取り回転させる巻取モーター25と、巻き取られた記録媒体Wを上下方向に「V」字状に屈曲させると共に、記録媒体Wに軽いフォワードテンションを付与する巻取側バッファー機構26と、を備え、記録媒体Wの送り方向(X軸方向)下流側に配設されている。
ワークステージ5は、その表面に複数形成された小孔(図示省略)を介して、繰出装置3から送られてきた記録媒体Wを吸着する。ワークステージ5の搬送(X軸)方向上流端部および下流端部には、送込ローラー28と送出ローラー29とが、それぞれ添設されている。送込ローラー28および送出ローラー29は、それぞれ昇降可能に設けられた自由回転するニップローラーであり、X軸方向に並んで配設され、記録媒体Wを挟み込んで、ワークステージ5上面に記録媒体Wを臨ませる。そして、ワークステージ5は、記録媒体Wを吸着した状態で、X軸テーブル6によりX軸方向(上流側から下流側)に改行送り(間欠送り)される。
X軸テーブル6は、機台2上に配設され、X軸方向に延在する一対のX軸ガイドレール31と、ワークステージ5をX軸ガイドレール31に沿ってスライド自在に支持する複数のX軸スライダー32と、ワークステージ5をX軸ガイドレール31に沿って移動させるモーター駆動のX軸移動機構33と、を有している。X軸移動機構33は、例えばリニアーモーター、モーター駆動のリードねじ機構、モーター駆動のベルト伝動機構等で構成されている。このように構成されたX軸テーブル6は、キャリッジユニット8の往動(または復動)時には停止し、次の復動(または往動)までに、印刷幅(行)分、記録媒体WをX軸方向の下流側に送る(改行送り)。
Y軸テーブル7は、機台2をY軸方向に跨ぐように架け渡された一対のY軸ガイドレール35と、キャリッジユニット8を吊設したブリッジプレート36と、ブリッジプレート36をY軸方向にスライド自在に支持する複数のY軸スライダー37と、ブリッジプレート36を介して、キャリッジユニット8をY軸ガイドレール35に沿って移動させるモーター駆動のY軸移動機構38(走査機構部)と、を有している。Y軸移動機構38は、例えばリニアーモーター、モーター駆動のリードねじ機構、モーター駆動のベルト伝動機構等で構成されている。このように構成されたY軸テーブル7は、キャリッジユニット8を介して印刷時に各インクジェットヘッド10をY軸方向に往復動させるほか、各インクジェットヘッド10を保守装置12に臨ませる。
図2は、キャリッジユニット8廻りを拡大した構造図である。同図に示すように、ブリッジプレート36は、そのX軸方向の両端部を、一対のY軸ガイドレール35に下側から支持されている。一方(同図示では左側)のY軸ガイドレール35には、添設するようにY軸移動機構38が配設されている。Y軸移動機構38とブリッジプレート36とは2つの(1つでも可)連結部材39(連結部)で連結され、キャリッジユニット8を移動させるための動力が、連結部材39を介して、Y軸移動機構38からブリッジプレート36に伝達されるようになっている。この場合、連結部材39は、Y軸移動機構38がリニアーモーターの場合は、スライダー(ステーター)またはこれに固定した部材がこれに該当し、リードねじ機構の場合は、雌ねじ部材またはこれに固定した部材がこれに該当し、ベルト伝動機構場合は、タイミングベルトの一部に固定した部材がこれに該当する。
キャリッジユニット8は、ブリッジプレート36に垂設した垂設フレーム41と、垂設フレーム41に下側から支持されたキャリッジ42と、キャリッジ42に搭載した複数個のインクジェットヘッド10と、を有している。また、キャリッジ42には、Y軸方向両端部に位置して、一対の紫外線照射装置43(光照射手段)が搭載されている。キャリッジ42に搭載された複数個のインクジェットヘッド10は、千鳥状に且つ2列となる所定のパターンで配置されている。
各インクジェットヘッド10は、圧電素子により吐出駆動されるものであり、X軸方向に延在する色別複数のノズル列45を有している。色別複数のノズル列45は、例えばシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)、オレンジ(Or)、グリーン(Gr)、ライトマゼンタ(LM)、ライトシアン(LC)、ホワイト(W)、クリアー(CL)等のUVインクを吐出する。この場合、各色のノズル列45がX軸方向に連なって、各色の1の印刷ラインを構成するように、複数個のインクジェットヘッド10が千鳥状に配設されている。もっとも、実際の描画において、吐出量(吐出特性)が不安定な各ノズル列45の両端部における数個の吐出ノズル45aを使用しない場合には、これを除いた他の吐出ノズル45a(有効ノズル)により、上記の1の印刷ラインを構成するようにする。
上述のように本実施形態で使用するインクは、いわゆる紫外線硬化型のインクであり、主走査に同期して、キャリッジ42に搭載した一対の紫外線照射装置43を点灯させ(常時点灯でも可)、記録媒体Wに着弾した紫外線硬化型のインクを硬化・定着させる。なお、インクは、紫外線硬化型のものに限られず、赤外線硬化型や可視光硬化型等のインクでもよい。
図3は、各インクジェットヘッド10(における吐出ノズル45a)の吐出特性線図である。同図に示すように、本実施形態のインクジェットヘッド10は、その駆動電圧と、吐出量(インク滴量)の関係において、一定の領域で略比例的な特性を有している。例えば、圧電素子(ピエゾ素子)に印加する駆動電圧が27Vである場合、UVインクの吐出量はA1plとなり、駆動電圧が29Vは吐出量がA2plとなり、駆動電圧が31Vは吐出量がA3plとなる。
一方、記録媒体Wへの画像形成(印刷)において、大・中・小の3種類のドット(着弾ドット)、或いは大・小の2種類のドット等の、大小複数種のドットを用いることにより、鮮明で良質の画像を形成できることが知られている。そこで、本実施形態では、インクジェットヘッド10毎に駆動電圧を適宜変化させ、大小複数種のドット(A1,A2,A3)を打ち分けて印刷を行うようにしている(詳細は、後述する)。すなわち、大・中・小の3種類のドットデータ、或いは大・小の2種類のドットデータから成る印刷データに基づいて、印刷を行うようにしている。
次に、図4を参照して、インクジェット記録装置1の制御系について説明する。この制御系は、基本的に、インクジェットヘッド10、X軸テーブル6、Y軸テーブル7、保守装置12等を駆動するための各種ドライバーを有する駆動部14と、駆動部14を含めインクジェット記録装置1全体を統括制御する制御部13と、を備えている。
駆動部14は、インクジェットヘッド10の吐出駆動を制御するヘッドドライバー51と、X軸テーブル6およびY軸テーブル7の駆動を制御する印刷移動用ドライバー52と、保守装置12の駆動を制御する保守用ドライバー53と、を有している。
制御部13は、CPU54と、ROM55と、RAM56と、P−CON57とを有し、これらは互いにバス58を介して接続されている。また、制御部13は、ヘッドドライバー51に供給する吐出駆動信号を発生する駆動信号発生回路59を有している。ROM55は、CPU54で処理する制御プログラム等を記憶する制御プログラム領域と、印刷処理や保守処理を行うための制御データを記憶する制御データ領域とを有している。
RAM56には、各種レジスタ群の他、記録媒体WにUVインクの吐出を行うための複数種のドットデータから成る印刷データを記憶する印刷データ記憶部と、記録媒体Wおよびインクジェットヘッド10の位置データを記憶する位置データ記憶部等の各種記憶部を有し、制御処理のための各種作業領域として使用される。
P−CON57には、駆動部14の各種ドライバーが接続されており、CPU54の機能を補うと共に、周辺回路とのインターフェース信号を取り扱うための論理回路が組み込まれている。駆動信号発生回路59は、Y軸テーブル7の移動に伴って吐出タイミング用基準パルスが供給されると、インクジェットヘッド10毎の吐出駆動パルス(駆動電圧の異なる駆動波形)を発生させ、P−CON57を介してヘッドドライバー51に吐出信号を出力する。
そして、CPU54は、ROM55内の制御プログラムに従って、P−CON57を介して各種検出信号、各種指令、各種データ等を入力し、RAM56内の各種データ等を処理した後、P−CON57を介して駆動部14等に各種の制御信号を出力することにより、インクジェット記録装置1全体を制御している。例えば、CPU54は、インクジェットヘッド10、X軸テーブル6およびY軸テーブル7を制御して、所定のインク吐出条件や所定の移動条件で記録媒体Wに印刷を行う。
ここで、図5を参照して、上記の制御部13によるインクジェット記録装置1の制御方法について、簡単な例を挙げて説明する。この例では、記録媒体Wに印刷を行うための印刷データは、大ドットデータと小ドットデータにより構成されるものとする(点線より表示)。一方、キャリッジユニット8には、上記のように、吐出量を調整可能な2つのインクジェットヘッド10が搭載されているものとする。
本実施形態のインクジェット記録装置1では、Y軸移動機構38は、連結部材39を介して、キャリッジユニット8(ブリッジプレート36)の一方の端部(基端部)で連結され、Y軸移動機構38からキャリッジユニット8に往復動の動力が伝達される。このため、主走査(Y軸方向への移動)に際し、キャリッジユニット8は、基端部に対し先端部が慣性モーメントによりぶれる(ヨーイング)。このため、上記の吐出タイミング用基準パルスを生成するためのリニアーエンコーターが配設されているキャリッジユニット8の連結部材39側(基端側)は、精度良く移動するが、先端側は微妙に位置ズレする。すなわち、インクジェットヘッド10から吐出・着弾する着弾ドットは、キャリッジユニット8の基端側のものは精度良く着弾するが、先端側のものは着弾ズレを生ずる虞がある。
そこで、本実施形態では、キャリッジユニット8において、Y軸移動機構38(連結部材39)に近い側の一方のインクジェットヘッド10(大ドット用インクジェットヘッド10a)には、高い駆動電圧(例えば、31V)印加して大ドットDa(インク滴量が多い)を吐出させ、Y軸移動機構38(連結部材39)から遠い側の他方のインクジェットヘッド10(小ドット用インクジェットヘッド10b)には、低い駆動電圧(例えば、27V)印加して、小ドットDb(インク滴量が少ない)を吐出させ、記録媒体Wへの印刷を実施するようにしている。すなわち、印刷データにおける大ドットデータを、大ドット用インクジェットヘッド10aに割り振り、小ドットデータを、小ドット用インクジェットヘッド10bに割り振るようにしている。
具体的には、先ず、図5(a)に示すように、小ドット用インクジェットヘッド10bが、記録媒体Wの1行目に対応するようにし(副走査)、キャリッジユニット8を主走査方向に移動させて1行目の印刷を行う。この1行目の印刷では、印刷画像における小ドットDb部分にのみ印刷(吐出・着弾)が行われる(図5(b)参照)。
次に、図5(b)に示すように、記録媒体Wを改行送りし、大ドット用インクジェットヘッド10aが1行目に、小ドット用インクジェットヘッド10bが2行目に対応するようにする。ここで、キャリッジユニット8を主走査方向に移動させて1行目および2行目の印刷を同時に行う。この場合、1行目においては、すでに印刷が行われた小ドットDb部分に加えて、大ドットDa部分に印刷(吐出・着弾)が行われ、1行目の印刷画像が完成する(図5(c)参照)。一方、2行目の印刷では、印刷画像における小ドットDb部分にのみ印刷(吐出・着弾)が行われる。
次に、図5(c)に示すように、更に記録媒体Wを改行送りし、大ドット用インクジェットヘッド10aが2行目に対応するようにする。そして、キャリッジユニット8を主走査方向に移動させて2行目の印刷を行う。この2行目の印刷では、すでに印刷が行われた小ドットDb部分に加えて、大ドットDa部分に印刷(吐出・着弾)が行われ、2行目の印刷画像が完成する。このようにして、大ドットDaのUVインクと小ドットDbのUVインクとで、打ち分けが行われることで印刷画像が完成する(図5(d)参照)。
完成した印刷画像では、大ドット用インクジェットヘッド10aが連結部材から遠い側に配設され、小ドット用インクジェットヘッド10bが連結部材39から遠い側に配設されているため、記録媒体W上の大ドットDaは精度良く着弾し、小ドットDbは僅かに位置ズレして着弾する(図5(d)参照)。しかし、小ドットDbに位置ズレが生じても、大ドットDaと小ドットDbとが、重なって着弾することがなく、重ね打ちとなるのを有効に防止することができる。このため、印刷画像において、画像の歪みや混色による色ムラを抑制することができる。
なお、上記の説明では、大ドットDaおよび小ドットDbにより、印刷画像を形成するようにしたが、大ドットDa(駆動電圧:31V)、中ドット(駆動電圧:29V)および小ドットDb(駆動電圧:27V)により、印刷画像を形成するようにしても良く、さらには4種以上のドットにより、印刷画像を形成するようにしても良い。
次に、図6を参照して、第2実施形態に係るキャリッジユニット8について説明する。このキャリッジユニット8では、同一の駆動電圧(例えば、29V)において、大ドットDaを吐出する仕様のインクジェットヘッド10(大ドット仕様インクジェットヘッド10A)と、小ドットDbを吐出する仕様のインクジェットヘッド10(小ドット仕様インクジェットヘッド10B)と、が搭載されている。この場合、キャリッジユニット8おいて、大ドット仕様インクジェットヘッド10Aは、連結部材39に近い側に搭載され、小ドット仕様インクジェットヘッド10Bは、連結部材39から遠い側に搭載されている(図6(a)参照)。
この場合も、上記の図5に示す制御方法により印刷を実施するようにしている(図6(b)参照)。結果、第1実施形態と同様に、完成した印刷画像では、大ドット仕様インクジェットヘッド10Aが連結部材39から遠い側に配設され、小ドット仕様インクジェットヘッド10Bが連結部材39から遠い側に配設されているため、記録媒体W上の大ドットDaは精度良く着弾し、小ドットDbは僅かに位置ズレして着弾する。しかし、小ドットDbに位置ズレが生じても、大ドットDaと小ドットDbとが、重なって着弾することがなく、重ね打ちとなるのを有効に防止することができる。このため、印刷画像において、画像の歪みや混色による色ムラを抑制することができる。
また、この場合も、大ドットDa、中ドットおよび小ドットDbにより、印刷画像を形成するようにしても良く、さらには4種以上のドットにより、印刷画像を形成するようにしても良い。
なお、上記の実施形態では、連結部材39を介して、Y軸移動機構38からキャリッジユニット8の基端部(一方の端部)に動力が伝達される構成としているが、中間部に伝達される構成であっても、慣性モーメントを生ずる限りにおいて、本発明は適用可能である。
また、両実施形態において、図5および図6(b)の記録媒体の送り方向を逆にし、大ドットDaからのインク吐出を先行して、印刷画像を形成するようにしても良い。さらに、キャリッジユニット8の往復動の両方向でインク吐出して、印刷画像を形成するようにしてもよい。
1 インクジェット記録装置、2 機台、6 X軸テーブル、7 Y軸テーブル、8 キャリッジユニット、10 インクジェットヘッド、10a 大ドット用インクジェットヘッド、10b 小ドット用インクジェットヘッド、10A 大ドット仕様インクジェットヘッド、10B 小ドット仕様インクジェットヘッド、13 制御部、35 Y軸ガイドレール、36 ブリッジプレート、37 Y軸スライダー、38 Y軸移動機構、39 連結部材、42 キャリッジ、43 紫外線照射装置、45 ノズル列、45a 吐出ヘッド、51 ヘッドドライバー、54 CPU、56 RAM、59 駆動信号発生回路、W 記録媒体、Da 大ドット、Db 小ドット

Claims (5)

  1. インク滴量の異なる複数種のドットデータにより構成された印刷データに基づいて、記録媒体に印刷を実施するインクジェット記録装置であって、
    吐出するインク滴量を調整可能な複数のインクジェットヘッドをキャリッジに搭載したキャリッジユニットと、
    前記複数のインクジェットヘッドの駆動に同期して前記キャリッジユニットを、相互の連結部を介して主走査方向に移動させる走査機構部と、
    前記複数のインクジェットヘッドおよび前記走査機構部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記主走査方向に直交する方向において、前記連結部に近い位置に配置した前記インクジェットヘッドに前記インク滴量の多いドットデータを割り当て、前記連結部から遠い位置に配置した前記インクジェットヘッドに前記インク滴量の少ないドットデータを割り当てることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. インク滴量の異なる複数種のドットデータにより構成された印刷データに基づいて、記録媒体に印刷を実施するインクジェット記録装置であって、
    吐出するインク滴量の異なる複数のインクジェットヘッドをキャリッジに搭載したキャリッジユニットと、
    前記複数のインクジェットヘッドの駆動に同期して前記キャリッジユニットを、相互の連結部を介して主走査方向に移動させる走査機構部と、を備え、
    前記主走査方向に直交する方向において、前記連結部に近い位置に前記インク滴量の多い前記インクジェットヘッドを配置し、前記連結部から遠い位置に前記インク滴量の少ない前記インクジェットヘッドを配置したことを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 前記連結部は、前記主走査方向に直交する方法において、前記キャリッジユニットの一方の端部に配設されていることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記各インクジェットヘッドは、光硬化型インクを吐出して印刷を実施し、
    前記キャリッジには、前記光硬化型インクを硬化させる光照射手段が、更に搭載されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 複数のインクジェットヘッドをキャリッジに搭載したキャリッジユニットと、 前記複数のインクジェットヘッドの駆動に同期して前記キャリッジユニットを、相互の連結部を介して主走査方向に移動させる走査機構部と、を備え、
    インク滴量の異なる複数種のドットデータにより構成された印刷データに基づいて、記録媒体に印刷を実施するインクジェット記録装置の制御方法であって、
    前記主走査方向に直交する方向において、前記連結部に近い位置に配置した前記インクジェットヘッドに前記インク滴量の多いドットを吐出させ、前記連結部から遠い位置に配置した前記インクジェットヘッドに前記インク滴量の少ないドットを吐出させて、前記記録媒体への印刷を実施することを特徴とするインクジェット記録装置の制御方法。
JP2012000494A 2012-01-05 2012-01-05 インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の制御方法 Withdrawn JP2013139116A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012000494A JP2013139116A (ja) 2012-01-05 2012-01-05 インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012000494A JP2013139116A (ja) 2012-01-05 2012-01-05 インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013139116A true JP2013139116A (ja) 2013-07-18

Family

ID=49037044

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012000494A Withdrawn JP2013139116A (ja) 2012-01-05 2012-01-05 インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013139116A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5824712B1 (ja) * 2014-10-28 2015-11-25 株式会社デュプロ インクジェット記録装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5824712B1 (ja) * 2014-10-28 2015-11-25 株式会社デュプロ インクジェット記録装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4026652B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
US8764153B2 (en) Inkjet recording apparatus and image forming method
WO2015137478A1 (ja) 印刷装置及び印刷方法
JP2013256075A (ja) インクジェット記録装置及びその制御方法
US8936349B2 (en) Image forming apparatus
US20160271935A1 (en) Liquid droplet ejecting method and liquid droplet ejecting apparatus
JP2012106384A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2012056272A (ja) 記録装置の制御方法および記録装置
US20040223024A1 (en) Liquid ejecting apparatus and method for adjusting positions of nozzle rows
JP5848683B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2013139116A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の制御方法
JP5927956B2 (ja) インクジェット記録装置
WO2006016508A1 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP5895521B2 (ja) インクジェット記録装置
WO2019230240A1 (ja) 印刷装置およびインク吐出装置
JP2012166412A (ja) インクジェット記録装置
JP5793918B2 (ja) 液体噴射装置
JP7150629B2 (ja) 複数の印刷ヘッドの位置合わせを実行するための方法および印刷装置
JP6317141B2 (ja) 印刷装置及び印刷方法
JP2012106392A (ja) 描画装置および描画装置の制御方法
JP7275649B2 (ja) 記録装置
JP6047927B2 (ja) 液滴噴射装置及び印刷方法
WO2015137479A1 (ja) 印刷装置及び印刷方法
CN115122773A (zh) 头单元以及喷墨印刷装置
JP5870601B2 (ja) 描画方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141211

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150904

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150915

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20151029