JP2013135730A - ミキサー - Google Patents

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Abstract

【課題】ミキサーの安全機構部分への水の侵入を生じさせないようにする。
【解決手段】モーター等の駆動機構および常時は開放され、閉成時において同駆動機構を駆動可能とする安全スイッチを備えたミキサー本体と、このミキサー本体上に上記駆動機構と係合する形でセットされる工具ユニットを備えたカップ台と、このカップ台上にセットされるミキサーカップと、このミキサーカップの開口部上に嵌合セットされる蓋体と、この蓋体によって押圧操作され、上記ミキサー本体の安全スイッチをON作動させる連係ロッドを有し、上記カップ台、ミキサーカップ、蓋体の全てがセットされないと、上記ミキサー本体の安全スイッチが閉成されないようにした安全機構とからなり、該安全機構の上記連係ロッドの蓋体側と安全スイッチ側を非同軸状態に偏位させて配置することにより、水が侵入しないようにした。
【選択図】 図6

Description

本願発明は、蓋体をセットしないと工具部を駆動することができない安全機構を備えたミキサーの構成に関するものである。
一般に調理器具としてのミキサーは、モーターの駆動機構を備えたミキサー本体と、このミキサー本体上に駆動機構と係合する形でセットされる工具ユニットを備えたカップ台と、このカップ台上にセットされるミキサーカップと、このミキサーカップの開口部上に嵌合される蓋体とからなっており、ミキサー本体上にカップ台がセットされ、該カップ台上にミキサーカップがセットされないと、電源スイッチを入れてもミキサー側駆動機構が駆動されないようにした安全機構が設けられている(例えば特許文献1を参照)。
これらに加え、さらにミキサーカップに蓋体が嵌合セットされないと、ミキサー本体側の駆動機構が駆動されないようにしたものもある(例えば特許文献2,特許文献3参照)。
これら従来の安全機構の場合、殆ど全てのものが、カップ台およびミキサーカップの係合、蓋体の嵌合に応じて下方に押圧される連係ロッド(作動ロッド)を備え、同連係ロッドをミキサー本体側に設けた安全スイッチの操作位置まで直線的に同軸状態で連係させる構成となっている。
また、蓋体との連係を図ったものでは、ミキサーカップが一般に透明の硝子体であり、見映えが悪いことや、取り付けにくさがあることから、ミキサーカップの把手取付位置に対応させて蓋体からの連係ロッドを設置するようにしている。
特開2004−254798号公報 再公表公報 WO2009/078067 実用新案登録第3092190号公報
しかし、以上の構造の場合、その何れにあっても、連係ロッド上端側の押圧部は、上方側に開口された状態となっており、同開口部分から水等の液体が侵入しやすい問題がある。そして、安全スイッチは、水が入ると、故障しやすく、安全性に問題を生じる。
特に上記蓋体と連係させたものの場合、連係ロッド上端側の押圧用開口部がミキサーカップの開口部に位置することになるので、問題は、より深刻となる。
そして、同押圧用開口部が把手部の上端にある場合、さらに濡れた手で把手部を持った時に水が侵入する可能性が高くなる。
本願発明は、以上のような問題を解決するためになされたもので、上記連係ロッドの操作部側と安全スイッチ作動部側位置とを非同軸方向に配置することにより、安全スイッチ部分に水等が侵入しないようにしたミキサーを提供することを目的とするものである。
本願発明は、上述の課題を解決するために、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
(1) 請求項1の発明
この発明は、モーター等の駆動機構および常時は開放され、閉成時において同駆動機構を駆動可能とする安全スイッチを備えたミキサー本体と、このミキサー本体上に上記駆動機構と係合する形でセットされる工具ユニットを備えたカップ台と、このカップ台上にセットされるミキサーカップと、このミキサーカップの開口部上に嵌合セットされる蓋体と、この蓋体によって押圧操作され、上記ミキサー本体の安全スイッチをON作動させる連係ロッドを有し、上記カップ台、ミキサーカップ、蓋体の全てがセットされないと、上記ミキサー本体の安全スイッチが閉成されないようにした安全機構とからなり、該安全機構の上記連係ロッドの蓋体側と安全スイッチ側を非同軸状態に偏位させて配置したことを特徴としている。
このような構成によると、連係ロッドの押圧操作部側に水等が侵入しても、作動部側安全スイッチ部分にストレートに供給されるようなことはなくなる。
その結果、安全機構そのものの信頼性が保障される。
(2) 請求項2の発明
この発明は、モーター等の駆動機構および常時は開放され、閉成時において同駆動機構を駆動可能とする安全スイッチを備えたミキサー本体と、このミキサー本体上に上記駆動機構と係合する形でセットされる工具ユニットを備えたカップ台と、このカップ台上にセットされるミキサーカップと、このミキサーカップの開口部上に嵌合セットされる蓋体と、この蓋体によって押圧操作され、上記ミキサー本体の安全スイッチをON作動させる連係ロッドを有し、上記カップ台、ミキサーカップ、蓋体の全てがセットされないと、上記ミキサー本体の安全スイッチが閉成されないようにした安全機構とからなり、該安全機構が、上記ミキサーカップの把手部とは異なる周方向位置に設けられていることを特徴としている。
このような構成によると、仮に水に濡れた手で把手を持ったような場合にも、安全機構の押圧操作部側が手から離れた位置に位置することになり、水等が侵入しにくくなる。
その結果、より確実に安全機構の信頼性が保障される。
(3) 請求項3の発明
この発明は、モーター等の駆動機構および常時は開放され、閉成時において同駆動機構を駆動可能とする安全スイッチを備えたミキサー本体と、このミキサー本体上に上記駆動機構と係合する形でセットされる工具ユニットを備えたカップ台と、このカップ台上にセットされるミキサーカップと、このミキサーカップの開口部上に嵌合セットされる蓋体と、この蓋体によって押圧操作され、上記ミキサー本体の安全スイッチをON作動させる連係ロッドを有し、上記カップ台、ミキサーカップ、蓋体の全てがセットされないと、上記ミキサー本体の安全スイッチが閉成されないようにした安全機構とからなり、上記蓋体がセットされている状態では、ミキサーカップおよびカップ台を取り外すことができないようになっていることを特徴としている。
このような構成によると、蓋体がセットされているミキサー本体側駆動機構の駆動が可能な状態では、ミキサーカップおよびカップ台を取り外すことができないことになり、より安全である。
以上の結果、本願発明によると、従来のものに比べて、より安全性、信頼性の高いミキサーを提供することができる。
本願発明の実施の形態に係るミキサーの全体的な構成を示す斜視図である。 同ミキサーの構成を示す中央部縦方向の切断面図である。 同ミキサーのミキサー本体部分の平面図である。 同ミキサーのミキサー本体部分の斜視図である。 同ミキサーのカップ台部分の斜視図である。 同ミキサーの安全機構部分の拡大断面図である。 同ミキサーの外装ケースおよび第1の作動ロッド部分の分解斜視図である。 同ミキサーの第2の作動ロッド部分の分解斜視図である。
図1〜図8は、本願発明の実施の形態に係るミキサーの全体および要部の構造を示している。
先ず図1、図2は、同ミキサー全体の外観、内部の主要な構造を示している。
このミキサーは、大きく分けて、回転駆動手段としてのモータMを備えたミキサー本体1(図3、図4参照)、該ミキサー本体1の上端部にヘリコイド係合する形でセットされるカップ台2(図5参照)と、該カップ台2の上端部に螺合する形でセットされる一側面に把手部15aを備えたガラス製のミキサーカップ3と、該ミキサーカップ3の上端側開口部に嵌合する形でセットされる蓋体4とから構成されている。
ミキサー本体1は、底部側の径が大きく、上部側の径が小さい、円錐台形状の合成樹脂製ケーシング(以下、本体ケーシングという)内の中央部にモータM、側壁部1a部分に操作キー(操作スイッチ)SW1〜SW4、スイッチ機構SA、底壁部1b下部の底部材9部分に電源コード5収納用のコードリール6を備えて構成されており、また図3、図4に示すように、上端部側外周の3ケ所(例えば相互に120°位置を変えた3ケ所)には、上述したカップ台2の下端側円筒状の外周壁部2a部分をヘリコイド係合するための内外2重壁構造のカップ台係合用凸部1d,1d,1dが所定の高さ立設されている。
そして、このカップ台係合用凸部1d,1d,1dの外周面側下部には、カップ台2側周壁部2a下部のヘリコイド係合溝2bに係合するヘリコイド係合片1e,1e,1eがそれぞれ設けられている。
モータMは、上下方向に長く延び、その上端側を上記本体ケーシングの天壁部1c中央の開口部から上方に所定寸法突出させる一方、下端側を軸受部材7および支持機構8を介して上記本体ケーシングの底壁部1b上に回転可能に支持されたモータ軸91と、該モータ軸91の上下方向中央部の外周に固定して設けられたロータ92と、該ロータ92の外周側に所定の隙間を保って設けられ、その外周側を本体ケーシングに固定されたステータ93とからなっており、上記ロータ92側に電源が供給されると、上記ロータ92が回転して上記モータ軸91が回転されるようになっている。
操作キーSW1〜SW4(例えば、フラッシュキー:SW1、Hiスピードキー:SW2、Lowスピードキー:SW3、ストップキー:SW4)およびスイッチ機構SAは、相互に対応する形で設けられており、何れかの操作キーが押されると、操作ロッドを介してスイッチ機構SAに設けられている対応するスイッチ部(接点部)がON作動し、必要な制御回路が作動されてモータMが所望の設定速度(Hi又はLow)で駆動される。
一方、上記モータ軸91の上端には、カップ台2側第2の係合部材(硬質ゴム製)13の複数の係合部(係合凸部)13a,13a・・・と係合する複数の係合片(係合凸部)10a,10a・・・を備えた第1の係合部材10が設けられている。この第1の係合部材10は、例えば上記モータ軸91の上端にモータ軸91の回転方向と逆方向に回転される形で螺合された縦長のスリーブ部10bと、該スリーブ部10bの上端に位置して一体化された所定の径の円形プレート部10cとからなっており、該円形プレート部10cの上面側半径方向部分に起立して設けられた係合片10a,10a・・・とからなっている。
カップ台2は、上端側で相互に連続する逆V字状の内外2重壁構造の筒状体からなり、内周側周壁部2eよりも外周側周壁部2aの方が上下方向の長さ(幅)が少し長く形成されており、同外周側周壁部2aの下端部内周面に上述したヘリコイド係合溝(120°間隔で3ケ所)2b,2b,2bが設けられており、上記本体ケーシング上端のカップ台係合用凸部部1d,1d,1d部分に着脱可能にヘリコイド係合されて一体化されている。
一方、このカップ台2の上記内周側周壁部2eには、その周方向全体の下端側に工具ユニット11設置用の段部(断面鉤状の段部)2fが、また、その上部側内周面にはミキサーカップ螺合用の螺合溝2gがそれぞれ設けられている。
工具ユニット11は、工具回転軸11aと、ベアリング部材を介して工具回転軸11aを回転自在に支持するボス部(軸受部)11bと、該ボス部11bを支持する傘状の工具ユニット支持ブラケット部11cとからなっている。
工具回転軸11aの上端には、必要な回転加工具(図示の例では、切刃)12が水平方向に回転駆動されるように取り付けられている一方、下端側には、上述した本体側第1の係合部材10の係合片10a,10a・・・と係合する係合部13a,13a・・・を備えた第2の係合部材13が螺合状態で連結固定されている。
上記工具ユニット支持ブラケット部11cは、傘状に外周側が下降傾斜した円板部の外周端所定幅部分を上述したカップ台2の内周側周壁部2e下端の段部2fの上面部分に対応する係合縁部11dとしており、同係合縁部11dの上部側はミキサーカップ3の下端3aとの間をシールするシールパッキン14の設置部となっている。
さらにミキサーカップ3は、一例として、例えば全体がガラス製のものよりなり、下端3a側開口部部分が若干小径化されて上下方向に所定の長さの等径部となっており、同等径部部分の外周面側に、上述したカップ台2側の螺合溝2gに螺合する螺条凸部3bが設けられている。
そして、螺合状態では、図1,図2に示すように、カップ台2上に連結一体化される。
さらに、蓋体2は、ミキサーカップ3の上端3c側大径の開口部内に嵌合されるパッキン4aを備えた筒状の嵌合部4bと、該嵌合部4bの上端側にあってミキサーカップ3の上端3c側開口部を覆う天板4c部分とから構成されている。
また、天板4c部分には、蓋取り外し用の長く延びたレバー縁部4dに加え、その下面側に、以下に述べる安全スイッチ(マイクロスイッチ20)作動用の所定の長さ下方に延びる押圧片4fを備えた押圧縁部4e、さらにはミキサーカップ3の上端3cの注ぎ口を覆う注ぎ口縁部4gなどが、それぞれ一体に設けられている。
把手部15の上端面には、上記レバー縁部4dの下に指を入れる指入れ凹部15aが形成されている。
<安全機構について>
ところで、以上のような構成のミキサーでは、もしもミキサー本体1に対して、カップ台2、ミキサーカップ3、さらには蓋体4の各々がセットされていないにも拘わらず、ミキサー本体1側の電源キー(駆動スイッチ)が押されると、駆動されるというのでは、非常に危険である。
そこで、この実施の形態のミキサーにおいても、次に述べるように、電源スイッチのON,OFFには関係なく、ミキサー本体1に対して、上述のカップ台2、ミキサーカップ3、蓋体4の全てが適正にセットされ、かつ電源キーSW4がON操作された時に初めて上記本体1側の工具駆動用モータMに電源を供給することができるようにした安全スイッチが設けられている。
この実施の形態の場合、該安全スイッチは、例えば図2および図6に示すように、上端側にON,OFF操作用の作動ロッド(ケーシング内にあるため図示省略)を内設したマイクロスイッチ20(取付部20a)よりなっており、該マイクロスイッチ20は、上記ミキサー本体1の天壁部1cの外周部側から所定寸法中心軸側に寄った位置に設けられ、その上端側が、本体ケーシングの天壁部1cよりも所定の高さ高くなる状態で設置されている。
すなわち、上記本体ケーシング天壁部1cのマイクロスイッチ設置部1gは、図3、図4、図6に示すように、周方向に延び、かつ天壁面より所定の高さ部分的に突出して形成されており、その内側にマイクロスイッチ20が設けられていて、同マイクロスイッチ20の作動ロッド部分が天壁面より高くなる状態で支持されている。そして、同周方向に所定の幅を有するマイクロスイッチ設置部1gの中央部には、同じく周方向に延びて、後述するカップ台2側第2の作動ロッド22の横片22b下端側の扁平部22dがスライド状態で係合する係合溝1hが設けられており、該係合溝1h中央部分に設けられたマイクロスイッチ押圧口1i部分にマイクロスイッチ20の作動ロッド上端が臨まされている。
そして、このマイクロスイッチ20の作動ロッド部に対して、上記カップ台2およびミキサーカップ3の各側壁部に相互に軸方向に連係する形で設けられた第1,第2の2組の作動ロッド21,22が設けられており、該第1,第2の作動ロッド21,22は、上述した蓋体4の押圧片4fにより下方に押圧下降されて、上記係合溝1hのマイクロスイッチ押圧口1iに臨むマイクロスイッチ20の作動ロッド上端部分を押圧することにより、ON作動(常開接点を閉作動)させて、モータMを駆動可能とするようになっている。
この実施の形態の場合、上記第1の作動ロッド21は、例えば図1、図2に示すように、断面コ字状の長尺部材よりなり、上記ミキサーカップ3の把手部15が設けられている位置から周方向に90°離れた側面部に金属バンド24a,24bを用いて締結することによって設置されており、同側面部に取り付けるための合成樹脂製の外装ケース23内に収納する形で設けられている。
外装ケース23は、例えば図6、図7に詳細に示すように、図1、図2のミキサーカップ3本体側の側面に密着する形で、金属バンド24a,24bにより取り付けられるカップ面に応じた断面円弧形状(なお、図7では、簡略化のためフラットな状態で示している)で長尺の扁平プレート23aと、同扁平プレート23aの前面側に係合され、第1の作動ロッド21をカバーする断面コ字状のカバー部材23bとの2つの部材からなっている。
扁平プレート23aは、その前面側両サイドの上端から下端にかけて左右一対の係合片25a,25a、25b,25b、25c,25c、25d,25d、25e,25eが設けられている。それらの内、係合片25b,25b、25c,25c、25dは、中間部両サイドの上下に長い左右一対の側壁27,27部分に設けられている。
また、上端側一対の係合片25a,25aの間には、左右一対の軸状の凸部26a,26aが、さらに中間部両サイドの左右一対の側壁27,27の間には、上記左右一対の軸状の凸部26a,26aと同じ間隔で、左右一対の板状の凸部27a,27aが、それぞれ設けられている。
一方、上記第1の作動ロッド21は、断面コ字状で、上端側に天板21a、中間部に同じ高さの中間壁21bが設けられ、左右両側の側壁21c,21cとで、一側面側が軸直交方向に、および下端側が軸方向に開放された扁平なボックス形状となっている。そして、天板21aと中間壁21bとの間の箱形凹溝部21d部分を上記扁平プレート23a前面側の軸状凸部26a,26aと板状凸部27a,27aに対して係合される形で、カバー部材23bとの間に収納されている。そして、上記箱形凹溝21d部分の上下方向長さL2は、上記軸状凸部26a,26a上端と板状凸部27a,27a下端との距離L1よりも所定寸法長く設定されており、それにより上記第1の作動ロッド21がが当該所定寸法差分だけ上下方向にスライドするようになっている。
一方、断面コ字状で、左右に幅広の側壁28a,28aを有するカバー部材23bは、同側壁28a,28aの内側に、上記扁平プレート23a側の左右一対の係合片25a,25a、25b,25b、25c,25c、25d,25d、25e,25eが係合する係合溝29a,29a、29b,29b、29c,29c、29d,29d、29e,29eが設けられているとともに、金属バンド24a,24b挿通用の凹部30a,30a、30b,30bが形成されている。また、上端31a部分には、上記第1の作動ロッド21の上端側天壁部21が臨む切欠口31bが形成されており、該切欠口31b部分には、上方側から上述した蓋体4側の押圧片4fが挿入されるようになっている。
切欠口31bは、図7に詳細に示すように、左右一対の作動ロッドガイド片31c,31cの間の背面部分に所定の間隔で、弾性実現のための長手方向のスリット31d,31dを形成し、同スリット31d,31d間の上端部内側に位置して円弧面状のリブ31eを設けている。
一方、蓋体4側の押圧片4fは、その下端側前面に、上記カバー部材23b側のリブ31eに係合する係合凹部を有している。
そして、同押圧片4fが挿入された時に、上記第1の作動ロッド21を上記所定寸法分下方に押し下げ、同押し下げ状態を安定して維持するようになっている。
また、下端側底壁部31f部分には、上記第1の作動ロッド21の下端側第2の係合部39(後述)の全体が遊嵌される開口31gが形成されており、該開口31g部分には、上方側から上記第2の係合部39が挿入されるようになっている。
他方、上記扁平プレート23aの下端側および作動ロッド21の下端側には、それぞれ図6に示すカップ台2側外周壁2a部分の外周側に突出する形で設けられた第2の作動ロッド22の収納部35の上端部に設けられた第1,第2の係合溝35a,35bに係合する第1,第2の係合部38,39が設けられている。第1の係合部38は、上記扁平プレート23a下端の幅方向1/2部分所定寸法下方にを突出させることにより、第2の作動ロッド収納部35上端部の幅方向1/2部分を回転方向に延びる凹溝部としたストッパ溝である第1の係合溝35a部分に係合される一方、第2の係合部39は、右回りの回転方向先端側が下り下降の傾斜面29a(下端のコーナ部はR面)とされ、カップ台2側周方向に延びる第2の係合溝35bの中央に形成されている第2の作動ロッド押圧口35c内に嵌り込むだけの小さな幅寸法の凸部となっている。
この凸部寸法(突出長さ)は、上記第1の作動ロッド21の昇降ストロークに対応している。
カップ台2側第2の作動ロッド収納部35内には、例えば図2に示すように、第2の作動ロッド22が昇降自在に支持される形で収納されている。
この第2の作動ロッド22は、図6、図8に詳細に示すように、側面視が直角な形状をなし、上下方向に延びる縦片22a部分が長く、その上端22f側が、常時上記第2の係合溝35bの第2の作動ロッド押圧口35c内に臨む形でコイルバネ36により上方側に付勢支持されているとともに、下端側水平方向に延びる横片22b部分が所定寸法半径方向内側(カップ台2の中心軸方向)に延び、同延設部の下部には所定の長さ下方に延びる軸部材が設けられている。
この軸部材は、上部側円柱部22c部分に上述のコイルバネ36が巻装されているとともに、該円柱部22cの下部22d部分は所定の長さ扁平に成形され、上述したマイクロスイッチ20の作動ロッド部に対応して支持されている。
上記第2の作動ロッド22の上記縦片22aと横片22b部分との間には、直角三角形状の連結壁部22eが一体に設けられている。
この場合、上記横片22bの半径方向中心軸側先端部は、その上面側が、上述したカップ台2側内周壁部2e下端の段部2f裏面側に衝合される形で、コイルバネ36により上昇位置が規制されている。
このように、この実施の形態では、図1、図2のように、ミキサー本体1に対して、カップ台2、ミキサーカップ3がセットされた状態において、さらに蓋体4がミキサーカップ3の上端側開口部に嵌合されると、該蓋体4の第1の作動ロッド押圧片4fが、その長さ分だけ上記第1の作動ロッド21の上端側天壁部21aを下方に押し、第1の作動ロッド21が対応するストローク分だけ下降する。
すると、それにより、第1の作動ロッド21下端の第2の係合部39により上記カップ台2側第2の作動ロッド22の上端22fが下方に押されて、第2の作動ロッド22が同じストローク量だけ下降する。
その結果、同第2の作動ロッド22の横片22b先端側下部の軸部材部22cの扁平部22dがマイクロスイッチ20の作動ロッド部分を押圧してON作動させる。
これにより、上記工具駆動用のモータMの駆動(回転)が可能となる。
しかも、この場合、上記第2の作動ロッド22は、蓋体4側の押圧用切欠口31b部分から下方にストレートに延びる第1の作動ロッド21および該第1の作動ロッド21と同軸方向に連係して押圧される縦片22a部分と、実際にマイクロスイッチ20の作動ロッドを押圧してマイクロスイッチ20を閉作動させる軸部材22cの扁平部分22dとが水平方向に延びる横片22bを介して半径方向内方(カップ台2の中心軸方向)に相当に長い寸法分偏位して設けられている。
したがって、何らかの事情で、上記外装ケース23の蓋体4側押圧用切欠口31b部分から水等が侵入し、第1の作動ロッド21部分を通じて、または第2の作動ロッド22の押圧口35c部分から直接的に水等が侵入したとしても、侵入した水は、上述した直角三角形状のの広い連結壁22e部分で受け留められ、横片22b先端側およびマイクロスイッチ20押圧用の軸部材22c部分には到達しない。
したがって、動作の信頼性が確保され、また従来のようにマイクロスイッチ20を防水構造にしなくても良くなり、製品コストも低下する。
なお、この実施の形態の場合、図7のように、上記第2の作動ロッド22の相互に直交する縦片22aおよび横片22bは、三角形状の連結壁22eに比べて幅の広いフランジ片となっており、三角形状の連結壁22eの左右両側および先端で下方に落下する水の仕切壁を形成しているので、より防水効果が高くなる。
しかも、同構成の場合、図1から理解されるように、第1,第2の作動ロッド21,22等よりなる上記安全機構が、上記ミキサーカップ3の把手部15とは異なる周方向位置(90°偏位した位置)に設けられている。
したがって、仮に水に濡れた手で把手部15をもったような場合にも、同安全機構の押圧用開口31bを備えた蓋体4の押圧操作部側が手から離れた位置に位置することになり、より水が侵入しにくくなる。
その結果、さらなる安全機構の信頼性が保障される。
さらに、以上の構成の場合、一旦図1、図2のように、ミキサー本体1に対して、カップ台2、ミキサーカップ3、蓋体4が係合一体化されると、上記ミキサーカップ3側第1の作動ロッド21の下端側第2の係合部39がカップ台2側の第2の作動ロッド押圧口35c内に挿入された状態でカップ台2と係合し、またカップ台2側第2の作動ロッド22の下端側扁平部22dがミキサー本体1側マイクロスイッチ押圧口1i内に挿入された状態で係合することになり、ミキサー本体1とカップ台2、カップ台2とミキサーカップ3は、それらの何れをも相互に回転させることはできなくなる(右にも、左にも)。
したがって、ミキサーカップ3に対して蓋体4が嵌合されている状態、つまりマイクロスイッチ20がON作動してミキサー本体1のモータMが駆動されているか、もしくは少なくとも駆動が可能な状態では、ミキサー本体1とミキサーカップ3とカップ台2の何れをも相互に回転させて分離させることはできない(ヘリコイド係合部、螺合部とも)。
また、以上の構成では、カップ台2に対するミキサーカップ3の係合(取付け)は、カップ台2の上端側開口部の螺合溝2gに対するミキサーカップ3下端側螺条凸部3bの螺合となっている。
したがって、そのままでは、その時の締付具合によって、ミキサー本体1に対する把手部15の位置が区々となり、一定しない問題が生じる。
ところが、この実施の形態では、上記のように、カップ台2側の第2の作動ロッド収納部35の上端部に、周方向幅1/2程度の長さのストッパ溝として機能する第1の係合溝35aが形成されており、同第1の係合溝(ストッパ溝)35a部分に上記ミキサーカップ3側第1の作動ロッド収納用外装ケース23の扁平プレート23a下端側の第1の係合部38が係合され、確実に螺合位置が規制される。
したがって、ユーザーが、このストッパ位置まで確実にミキサーカップ3を回転させて螺合するかぎり、把手部15の位置は、常に図1のような適正位置にセットされた状態となる。
また、これにより、上記第1の作動ロッド21の下端側第2の係合部39が、より確実に第2の作動ロッド押圧口35c内に挿入されるようになり、ストッパ溝35aがない場合のような無理な回転による損傷も招かなくて済む。
なお、この場合、以上の構成では、ミキサー本体1天壁部1c側のマイクロスイッチ設置部1g部分にも回転方向に延びる係合溝1hが設けられており、カップ台2のヘリコイド係合時の扁平部22dのスライド状態での係合が可能となっている。
したがって、ミキサー本体1に対するカップ台2、ミキサーカップ3のセットに際しては、例えば、まず予じめカップ台2に対してミキサーカップ3を螺合一体化し、その上で、カップ台2側をミキサー本体1に対してヘリコイド係合することによって、図1、図2のように一体化することも可能である。
その場合、上記ミキサーカップ3とカップ台2とは時計回りに回転させることによって相互に螺合でき、またカップ台2とミキサー本体1とも時計回りに回転させることによってヘリコイド係合することができるようになっている。
したがって、上記カップ台2とミキサーカップ3とを一体化した上で、ミキサー本体1に対して、それらをセットする場合には、ミキサーカップ3を回転操作してミキサー本体1に対してヘリコイド係合することができ、また取り外す時も、螺合状態での結合であるカップ台2とミキサーカップ3との結合力の方が大きいので、同じくミキサーカップ3を反時計回りに操作して取り外すことができ、その後、カップ台2を反時計回りに回転させて取り外せば良いので、取り付け、取り外しも極めて容易である。
1はミキサー本体、2はカップ台、3はミキサーカップ、4は蓋体、4fは押圧片、12は切刃、20はマイクロスイッチ、21は第1の作動ロッド、22は第2の作動ロッド、23は外装ケース、91はモータ軸、Mはモータである。

Claims (3)

  1. モーター等の駆動機構および常時は開放され、閉成時において同駆動機構を駆動可能とする安全スイッチを備えたミキサー本体と、このミキサー本体上に上記駆動機構と係合する形でセットされる工具ユニットを備えたカップ台と、このカップ台上にセットされるミキサーカップと、このミキサーカップの開口部上に嵌合セットされる蓋体と、この蓋体によって押圧操作され、上記ミキサー本体の安全スイッチをON作動させる連係ロッドを有し、上記カップ台、ミキサーカップ、蓋体の全てがセットされないと、上記ミキサー本体の安全スイッチが閉成されないようにした安全機構とからなり、該安全機構の上記連係ロッドの蓋体側と安全スイッチ側を非同軸状態に偏位させて配置したことを特徴とするミキサー。
  2. モーター等の駆動機構および常時は開放され、閉成時において同駆動機構を駆動可能とする安全スイッチを備えたミキサー本体と、このミキサー本体上に上記駆動機構と係合する形でセットされる工具ユニットを備えたカップ台と、このカップ台上にセットされるミキサーカップと、このミキサーカップの開口部上に嵌合セットされる蓋体と、この蓋体によって押圧操作され、上記ミキサー本体の安全スイッチをON作動させる連係ロッドを有し、上記カップ台、ミキサーカップ、蓋体の全てがセットされないと、上記ミキサー本体の安全スイッチが閉成されないようにした安全機構とからなり、該安全機構が、上記ミキサーカップの把手部とは異なる周方向位置に設けられていることを特徴とするミキサー。
  3. モーター等の駆動機構および常時は開放され、閉成時において同駆動機構を駆動可能とする安全スイッチを備えたミキサー本体と、このミキサー本体上に上記駆動機構と係合する形でセットされる工具ユニットを備えたカップ台と、このカップ台上にセットされるミキサーカップと、このミキサーカップの開口部上に嵌合セットされる蓋体と、この蓋体によって押圧操作され、上記ミキサー本体の安全スイッチをON作動させる連係ロッドを有し、上記カップ台、ミキサーカップ、蓋体の全てがセットされないと、上記ミキサー本体の安全スイッチが閉成されないようにした安全機構とからなり、上記蓋体がセットされている状態では、ミキサーカップおよびカップ台を取り外すことができないようになっていることを特徴とするミキサー。
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