JP2013135385A - 対面情報交換装置、通信端末及び対面情報交換法 - Google Patents

対面情報交換装置、通信端末及び対面情報交換法 Download PDF

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Abstract

【課題】対面状況で情報交換する際に、プライバシーを保護しつつ容易な操作で情報交換すること。
【解決手段】対面情報交換装置1は、チェックインした通信端末2のユーザのユーザ識別子とそのチェックイン時刻とを記憶するチェックイン記憶部11と、ユーザ同士のユーザ識別子の組を記憶するユーザ関係記憶部12と、通信端末2からチェックイン要求を受信するチェックイン要求受信部13と、チェックイン要求に基づいて決定される時間範囲内にチェックインしたユーザのユーザ識別子をチェックイン記憶部11から抽出するユーザ抽出部14と、抽出されたユーザ識別子のうち、チェックイン要求に含まれるユーザ識別子と同じ組のユーザ識別子をユーザ関係記憶部12から抽出し、そのリストである対面ユーザリストを作成する対面ユーザリスト作成部15と、対面ユーザリストを通信端末2に送信する応答部16と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、対面状況にあるユーザに関する情報を交換する対面情報交換装置、通信端末及び対面情報交換法に関するものである。
近年、携帯電話などの通信端末の普及により、通信端末を常時携帯するユーザが増えている。そして、仕事やプライベートにおいて、対面状況にあるユーザ同士、例えば半径2m以内にいるユーザ同士が、自分の連絡先情報など通信端末に記録されている情報を、互いの通信端末を利用して交換することがある。
特許文献1では、サーバが、同一の場所に位置する2台のデバイスからの通信要求を受信した時刻の差を計算し、時刻差が指定時間以内である場合に、2台のデバイスは情報交換をする意思があると判断する技術が開示されている。各デバイスに互いが通信相手として提示され、セッション確立をしてよいか問い合わせがなされ、許可された場合に情報交換がなされる。
US 2011/0191823 A1
特許文献1に開示されている技術は2台のデバイスでの情報交換を扱っており、3台以上での情報交換に適用した場合、ユーザ同士で通信要求の送信タイミングを合わせる必要があるため、送信タイミングをうまく合わせられずに情報交換のセッションを確立することに失敗する可能性が増える。一方、許容する通信要求の時刻差を大きく設定した場合、別のセッションを確立しようとしている他ユーザが通信相手として提示されてしまう誤検出が発生する。
また、特許文献1に開示されている技術では、位置情報のプライバシーに関わる課題として、情報交換をするためにサーバに自分の位置情報を知らせる必要があることや、同じ場所にいる他ユーザに自分の存在が知られてしまう可能性があることが挙げられる。すなわち、ユーザAとユーザBが情報交換する際に、同じ場所にいるユーザCがサーバに通信要求を送信した場合、ユーザA及びユーザBに、ユーザCとのセッション確立を行うかの確認がなされ、ユーザA及びユーザBがユーザCの存在に気づく可能性がある。
そこで、本発明は、かかる課題に鑑みて為されたものであり、対面状況で情報交換する際に、プライバシーを保護しつつ容易な操作で情報交換することができる対面情報交換装置、通信端末及び対面情報交換法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の対面情報交換装置は、各通信端末からチェックインを受け付ける対面情報交換装置において、当該対面情報交換装置にチェックインした通信端末のユーザのユーザ識別子と、そのチェックイン時刻とを対応付けて記憶するチェックイン記憶手段と、ユーザ同士のユーザ識別子の組を記憶するユーザ関係記憶手段と、通信端末から、当該通信端末を利用しているユーザのユーザ識別子を含むチェックイン要求を受信するチェックイン要求受信手段と、チェックイン要求に基づいて決定される時間範囲内にチェックインしたユーザのユーザ識別子を、チェックイン時刻に基づいてチェックイン記憶手段から抽出するユーザ抽出手段と、ユーザ抽出手段によって抽出されたユーザ識別子のうち、チェックイン要求に含まれるユーザ識別子と同じ組としてユーザ関係記憶手段によって記憶されているユーザ識別子を抽出し、抽出したユーザ識別子のリストである対面ユーザリストを作成する対面ユーザリスト作成手段と、対面ユーザリスト作成手段によって作成された対面ユーザリストを、チェックイン要求を送信した通信端末に送信する応答手段と、を備える。
また、本発明の通信端末は、ユーザ操作を契機に、当該通信端末を利用しているユーザのユーザ識別子を含むチェックイン要求を、対面情報交換装置に送信するチェックイン要求送信手段と、チェックイン要求に応じて対面情報交換装置から、対面しているユーザのユーザ識別子のリストである対面ユーザリストと、当該対面ユーザリストに含まれるユーザが対面情報交換装置にチェックインしたチェックイン時刻とを受信する対面ユーザリスト受信手段と、対面ユーザリスト受信手段によって受信された対面ユーザリストに含まれるユーザを、当該ユーザのチェックイン時刻に基づいた順で表示する表示手段と、を備える。
また、本発明の対面情報交換法は、各通信端末からチェックインを受け付ける対面情報交換装置であって、当該対面情報交換装置にチェックインした通信端末のユーザのユーザ識別子とそのチェックイン時刻とを対応付けて記憶するチェックイン記憶手段と、ユーザ同士のユーザ識別子の組を記憶するユーザ関係記憶手段と、を備える対面情報交換装置による対面情報交換法であって、チェックイン要求受信手段が、通信端末から、当該通信端末を利用しているユーザのユーザ識別子を含むチェックイン要求を受信するチェックイン要求受信ステップと、ユーザ抽出手段が、チェックイン要求に基づいて決定される時間範囲内にチェックインしたユーザのユーザ識別子を、チェックイン時刻に基づいてチェックイン記憶手段から抽出するユーザ抽出ステップと、対面ユーザリスト作成手段が、ユーザ抽出ステップにおいて抽出されたユーザ識別子のうち、チェックイン要求に含まれるユーザ識別子と同じ組としてユーザ関係記憶手段によって記憶されているユーザ識別子を抽出し、抽出したユーザ識別子のリストである対面ユーザリストを作成する対面ユーザリスト作成ステップと、応答手段が、対面ユーザリスト作成ステップにおいて作成された対面ユーザリストを、チェックイン要求を送信した通信端末に送信する応答ステップと、を含む。
このような対面情報交換装置、通信端末及び対面情報交換法によれば、対面情報交換装置のチェックイン記憶手段により、当該対面情報交換装置にチェックインした通信端末のユーザのユーザ識別子と、そのチェックイン時刻とが対応付けて記憶され、ユーザ関係記憶手段により、ユーザ同士のユーザ識別子の組が記憶される。そして対面情報交換装置において、通信端末からチェックイン要求を受信した際に、チェックイン要求に基づいて決定される時間範囲内にチェックインしたユーザのユーザ識別子が、チェックイン時刻に基づいてチェックイン記憶手段から抽出される。次に、抽出されたユーザ識別子のうち、チェックイン要求に含まれるユーザ識別子と同じ組としてユーザ関係記憶手段によって記憶されているユーザ識別子が抽出され、抽出されたユーザ識別子のリストである対面ユーザリストが作成される。そして、作成された対面ユーザリストが、チェックイン要求を送信した通信端末に送信され、通信端末にて対面ユーザリストに含まれるユーザの情報が表示される。かかる構成を採れば、ユーザは自分の位置情報を対面情報交換装置に知らせる必要はなく、また、自分と同じ組としてユーザ関係記憶手段によって記憶されているユーザの情報が対面ユーザリストとして得ることができるため、対面状況で情報交換する際に、プライバシーを保護しつつ容易な操作で情報交換することができる。
また、本発明の対面情報交換装置は、ユーザ関係記憶手段によって記憶されているユーザ関係の組において、複数の組をまたぐユーザ関係を、またいだ組の数に基づいたホップ数で表す場合、対面ユーザリスト作成手段は、ユーザ識別子を抽出する際に、通信端末を利用しているユーザからのホップ数が所定の数以内のユーザのユーザ識別子を抽出し、応答手段は、対面ユーザリストに含まれるユーザのホップ数をさらに送信する、ことが好ましい。かかる構成を採れば、ユーザは、自分からのホップ数が所定の数以内のユーザ及びそのホップ数に関する情報を得ることができるので、容易な操作でより広範囲な関係のユーザと情報交換することができる。
また、本発明の対面情報交換装置は、対面ユーザリスト作成手段は、ユーザ識別子を抽出する際に、通信端末を利用しているユーザと特定の関係であるユーザのユーザ識別子を抽出し、応答手段は、対面ユーザリストに含まれるユーザとの特定の関係を示す情報をさらに送信する、ことが好ましい。かかる構成を採れば、ユーザは、自分と特定の関係であるユーザ及びその特定の関係を示す情報を得ることができるので、容易な操作で特定の関係に限定したユーザと情報交換することができる。
また、本発明の対面情報交換装置は、対面ユーザリスト作成手段は、特定の関係を、通信端末を利用しているユーザの状況に基づいて決定する、ことが好ましい。かかる構成を採れば、特定の関係がユーザの状況に基づいて決定されるため、容易な操作でユーザの状況に即したユーザと情報交換することができる。
また、本発明の対面情報交換装置は、チェックイン記憶手段は、当該対面情報交換装置にチェックインした通信端末のユーザのユーザ識別子と、そのチェックイン時刻と、当該ユーザが対面状況にあるユーザのユーザ識別子である対面ユーザ識別子とを対応付けて記憶し、応答手段は、対面ユーザリストに含まれるユーザが対面状況にあるか否かを示す対面状況情報をチェックイン記憶手段によって記憶された対面ユーザ識別子に基づいて決定し、決定した対面状況情報をさらに送信する、ことが好ましい。かかる構成を採れば、ユーザは、対面ユーザリストと共に、対面ユーザリストに含まれるユーザが対面状況にあるか否かを示す対面状況情報を得ることができるので、対面状況にあるユーザを容易に認識することができる。
また、本発明の対面情報交換装置は、チェックイン記憶手段は、記憶する対面ユーザ識別子に対して有効期限を設定し、当該有効期限が過ぎた場合は当該対面ユーザ識別子を削除する、ことが好ましい。かかる構成を採れば、有効期限が過ぎた対面ユーザ識別子は削除されるため、例えば、過去に対面状況にあったが、現在は対面状況にないユーザの対面ユーザ識別子が削除され、実際の対面状況を適切に反映することができる。
本発明によれば、対面状況で情報交換する際に、プライバシーを保護しつつ容易な操作で情報交換することができる。
本発明の実施形態に係る対面情報交換システムの概要図である。 本発明の実施形態に係る対面情報交換装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る通信端末の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る対面情報交換装置及び通信端末のハードウェア構成を示す図である。 本発明の実施形態におけるチェックイン記憶部のテーブル例を示す図である。 本発明の実施形態におけるユーザ関係記憶部のテーブル例を示す図である。 本発明の実施形態における特定の関係に関するテーブル例を示す図である。 本発明の実施形態におけるユーザの状況に関するテーブル例を示す図である。 本発明の実施形態に係る対面情報交換装置で実行される対面情報交換法の処理を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態に係る通信端末で実行される対面情報交換法の処理を示すシーケンス図である。
以下、図面とともに本発明による対面情報交換装置、通信端末及び対面情報交換法の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る対面情報交換装置1及び通信端末2を含む対面情報交換システム4の概要図である。図1に示すように、対面情報交換システム4は、対面情報交換装置1と、通信端末2A、通信端末2B、通信端末2C、…(以降、総称して通信端末2と呼ぶ)と、ネットワーク3とを含んで構成される。対面情報交換装置1は、PC(Personal Computer)などのサーバで構成され、ネットワーク3を介して、各通信端末2から後述のチェックインを受け付け、互いが対面状況にある通信端末2に対して、それぞれのユーザに関する情報などを提供する。通信端末2は、スマートフォンやタブレットを含む携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、PCなどから構成され、ネットワーク3を介して対面情報交換装置1や他の通信端末2と通信可能である。ネットワーク3は、インターネットや電話回線網などから構成される。ここで、対面情報交換装置1と通信端末2とは正しい時刻に時刻合わせされていることが望ましい。また、対面情報交換装置1と通信端末2との間のメッセージ送信のプロトコルは、例えばHTTP(Hypertext Transfer Protocol)、HTTPS(Hypertext Transfer Protocol over Secure Socket Layer)、TCP(Transmission Control Protocol)など何れでもよい。
[対面情報交換装置1の構成]
図2は、対面情報交換装置1の構成を示す機能ブロック図である。図2に示す通り、対面情報交換装置1は、チェックイン記憶部11(チェックイン記憶手段)、ユーザ関係記憶部12(ユーザ関係記憶手段)、チェックイン要求受信部13(チェックイン要求受信手段)、ユーザ抽出部14(ユーザ抽出手段)、対面ユーザリスト作成部15(対面ユーザリスト作成手段)、及び応答部16(応答手段)を含んで構成される。
対面情報交換装置1は、CPU等のハードウェアから構成されているものである。図4は、対面情報交換装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示される対面情報交換装置1は、物理的には、図4に示すように、CPU31、主記憶装置であるRAM32及びROM33、キーボードやディスプレイなどの入出力装置34、通信モジュール35、及び補助記憶装置36などを含むコンピュータシステムとして構成されている。
図2に示す対面情報交換装置1の各機能ブロックの機能は、図4に示すCPU31、RAM32等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU31の制御のもとで入出力装置34、通信モジュール35、及び補助記憶装置36を動作させるとともに、RAM32におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
以下、図2に示す対面情報交換装置1の機能ブロックに基づいて、対面情報交換装置1の各機能ブロックを説明する。
チェックイン記憶部11は、対面情報交換装置1にチェックインした通信端末2のユーザのユーザ識別子と、そのチェックイン時刻とを対応付けて記憶する。ここでチェックインとは、通信端末2がネットワーク3を介して対面情報交換装置1にアクセスすること、あるいは通信端末2がネットワーク3を介して対面情報交換装置1にアクセスし、所定のユーザ認証を行うこと、あるいは、通信端末2がネットワーク3を介して対面情報交換装置1にアクセスし、通信端末2が対面情報交換装置1にアクセスしたことを他の通信端末2にも通知してよい旨の指示を通信端末2が対面情報交換装置1に対して行うことなどを示す。また、チェックイン時刻とは、対面情報交換装置1が通信端末2からのチェックインを受け付けた時刻であるが、通信端末2がチェックインの要求であるチェックイン要求を対面情報交換装置1に送信した時刻であってもよい。
チェックイン記憶部11は、対面情報交換装置1にチェックインした通信端末2のユーザのユーザ識別子と、そのチェックイン時刻と、当該ユーザが対面状況にあるユーザのユーザ識別子である対面ユーザ識別子とを対応付けて記憶してもよい。ここで対面状況とは、例えば、通信端末2AのユーザAと通信端末2BのユーザBとが対面しており、それぞれの通信端末2に記憶されている当該ユーザの情報や写真データなどを交換する意思を持っている状況を示している。対面状況にあるユーザ同士は、例えば、半径2メートル以内に位置する。
チェックイン記憶部11は、記憶する対面ユーザ識別子に対して有効期限を設定し、当該有効期限が過ぎた場合は当該対面ユーザ識別子を削除してもよい。具体的には、チェックイン記憶部11によって記憶されている情報をチェックイン記憶部11が周期的に確認した際に、あるいはチェックイン記憶部11によって記憶された情報が参照された際に、有効期限が過ぎていた場合、チェックイン記憶部11は、有効期限が過ぎているレコードの対面ユーザ識別子と有効期限とを削除する。
図5は、チェックイン記憶部11によって記憶されたテーブル(チェックインテーブル)の一例を示す図である。図5に示すテーブル例では、ユーザB(ユーザ識別子は“ID_B”)、ユーザC(ユーザ識別子は“ID_C”)、ユーザD(ユーザ識別子は“ID_D”)、ユーザE(ユーザ識別子は“ID_E”)及びユーザF(ユーザ識別子は“ID_F”)のチェックインに関する情報が記憶されている。例えば、図5に示すテーブル例では、ユーザCは対面情報交換装置1に“17時21分18秒”にチェックインしていることが記憶されている。また、ユーザBは対面情報交換装置1に“17時22分4秒”にチェックインし、ユーザFと対面状況にあり、ユーザFのユーザ識別子“ID_F”の有効期限が“17時32分4秒”であることが記憶されている。
チェックイン記憶部11は、ユーザ識別子とチェックイン時刻と対面ユーザ識別子と有効期限とを予め記憶していてもよいし、通信端末2からのチェックイン要求に基づいて記憶してもよい。具体的には、後述のチェックイン要求受信部13によってチェックイン要求が受信されると、チェックイン記憶部11は、当該チェックイン要求に含まれるユーザ識別子と対面ユーザ識別子とを記憶すると共に、当該チェックイン要求を受信した時刻をチェックイン時刻として記憶し、当該チェックイン時刻から所定の時間後の時刻、例えば10分後の時刻を有効期限として記憶する。なお、チェックイン要求に含まれる対面ユーザ識別子は、当該チェックイン要求を発行するユーザが指定する。例えば、通信端末2の後述の表示部23により表示された対面ユーザリストからチェックボックスなどのオン・オフ操作などに基づいてユーザが通信相手のユーザを選択した際に、当該通信相手のユーザのユーザ識別子が対面ユーザ識別子となる。
チェックイン記憶部11は、新たなレコードを記憶する際に、当該レコードに含まれるユーザ識別子と同じ識別子が、すでに記憶されている別のレコードにおける対面ユーザ識別子として記憶されている場合、当該レコードの対面ユーザ識別子として、当該別のレコードのユーザ識別子を記憶する。例えば、“17時22分4秒”の時点でユーザBからチェックイン要求があり、当該チェックイン要求に対面ユーザ識別子としてユーザFのユーザ識別子が含まれていた場合、チェックイン記憶部11は、ユーザ識別子として“ID_B”、チェックイン時刻として“17時22分4秒”、対面ユーザ識別子として“ID_F”であるレコードを記憶する。続いて、“17時22分13秒”の時点でユーザFからチェックイン要求があった場合、ユーザFのユーザ識別子が、上述の“17時22分4秒”の時点で記憶されたレコードにて対面ユーザ識別子として記憶されているため、例え当該チェックイン要求に対面ユーザ識別子としてユーザBのユーザ識別子が含まれていなくても、チェックイン記憶部11は、ユーザ識別子として“ID_F”、チェックイン時刻として“17時22分13秒”、対面ユーザ識別子として“ID_B”であるレコードを記憶する。
チェックイン記憶部11は、チェックイン要求に含まれる、当該チェックイン要求を送信した通信端末2のセキュリティに関わる鍵情報をさらに対応付けて記憶してもよい。
ユーザ関係記憶部12は、ユーザ同士のユーザ識別子の組を記憶する。本実施形態では、ユーザ関係記憶部12は、友人関係にあるユーザ同士のユーザ識別子の組を記憶するが、これに限るものではない。ユーザ関係記憶部12は、ユーザ識別子の組を、予め記憶していてもよいし、外部のソーシャルネットワークサービスからソーシャルグラフ情報として入力し、記憶してもよいし、ユーザに設定してもらうことで記憶してもよい。
図6は、ユーザ関係記憶部12によって記憶されたテーブルの一例を示す図である。図6に示すテーブル例では、ユーザA(ユーザ識別子は“ID_A”)はユーザB及びユーザCと同じ組として記憶され(すなわち、ユーザA、ユーザB及びユーザCは友人同士であることを意味する。以下同様。)、ユーザBはユーザA、ユーザD及びユーザEと同じ組として記憶され、ユーザCはユーザAと同じ組として記憶されている。
ユーザ関係記憶部12は、さらに、各組に含まれる各ユーザについて、関係性に関する種別情報を記憶してもよい。例えば、図6に示すテーブル例では、ユーザAとユーザBとは種別情報が“同僚”として記憶され(すなわち、ユーザAとユーザBとは会社などの同僚であることを意味する。以下同様。)、ユーザAとユーザCとは種別情報が“家族”として記憶されている。
チェックイン要求受信部13は、通信端末2から、当該通信端末2を利用しているユーザのユーザ識別子を含むチェックイン要求を受信する。上述の通り、チェックイン要求は、さらに、対面ユーザ識別子を含んでいてもよい。また、チェックイン要求は、さらに、第一の時刻、第二の時刻、種別情報、後述のホップ数、通信端末2のGPS(Global Positioning System)機能により取得されたユーザの現在の位置情報、及び通信端末2のセキュリティに関わる鍵情報を含んでいてもよい。
ユーザ抽出部14は、チェックイン要求に基づいて決定される時間範囲内にチェックインしたユーザのユーザ識別子を、チェックイン時刻に基づいてチェックイン記憶部11から抽出する。ユーザ抽出部14によって決定される時間範囲は、チェックイン要求受信部13によって受信されたチェックイン要求の受信時刻を終了時刻とし、当該受信時刻から指定時間までさかのぼった時刻を開始時刻とする。例えば、チェックイン要求の受信時刻が“17時22分32秒”で、指定時間が“30秒”の場合、開始時刻は“17時22分2秒”となる。そしてこのように時間範囲が“17時22分2秒”から“17時22分32秒”であり、チェックイン記憶部11によって記憶されているテーブルが図5に示すテーブル例である場合、図5に示すテーブル例のうちチェックイン時刻“17時22分4秒”、“17時22分10秒”及び“17時22分13秒”が上記時間範囲内に含まれるため、ユーザ抽出部14は、当該チェックイン時刻に対応するユーザ識別子“ID_B”、“ID_E”及び“ID_F”をチェックイン記憶部11から抽出する。
ユーザ抽出部14によって決定される時間範囲は、チェックイン要求受信部13によって受信されたチェックイン要求に含まれる第一の時刻を開始時刻とし、当該チェックイン要求に含まれる第二の時刻を終了時刻としてもよい。例えば、チェックイン要求に含まれる第一の時刻が“17時22分3秒”、第二の時刻が“17時22分19秒”であった場合、ユーザ抽出部14は、時間範囲を“17時22分3秒”から“17時22分19秒”に決定する。これにより、許容するチェックイン要求の時刻差を一律に大きく設定するのではなく、通信端末2から開始時刻及び終了時刻を指定した時間範囲を送信させることができ、セッション確立の容易さと誤検出の低減を両立することができる。
ユーザ抽出部14は、チェックイン時刻に基づいた時間範囲に加えて、同一の鍵情報がチェックイン記憶部11によって記憶されているか否かを判定してユーザを抽出してもよい。これにより、誤検出の可能性を低減できる。
対面ユーザリスト作成部15は、ユーザ抽出部14によって抽出されたユーザ識別子のうち、チェックイン要求に含まれるユーザ識別子と同じ組としてユーザ関係記憶部12によって記憶されているユーザ識別子を抽出し、抽出したユーザ識別子のリストである対面ユーザリストを作成する。例えば、ユーザAがユーザ識別子“ID_A”を含むチェックイン要求を発行した際に、ユーザ抽出部14によって、ユーザ識別子“ID_B”、“ID_E”及び“ID_F”が抽出され、ユーザ関係記憶部12によって図6に示すテーブル例が記憶されている場合、図6に示すテーブル例より、ユーザ関係記憶部12によって“ID_A”と同じ組として“ID_B”及び“ID_C”が記憶されているため、対面ユーザリスト作成部15は、“ID_B”を抽出し、“ID_B”を含む対面ユーザリストを作成する。
ここで、ユーザ関係記憶部12によって記憶されているユーザ関係の組において、複数の組をまたぐユーザ関係を、またいだ組の数に基づいたホップ数で表す場合、対面ユーザリスト作成部15は、ユーザ識別子を抽出する際に、通信端末2を利用しているユーザからホップ数が所定の数以内のユーザのユーザ識別子を抽出し、対面ユーザリストを作成してもよい。
ホップ数は、具体的には以下のように定義する。すなわち、ある特定ユーザのユーザ識別子と同じ組としてユーザ関係記憶部12によって記憶されているユーザ識別子が示すユーザを、当該特定ユーザからホップ数が1のユーザと定義し、ユーザ関係記憶部12によってある特定の組に記憶されているユーザ識別子と同じユーザ識別子が別の組に記憶されている場合に、当該別の組に記憶されているユーザ識別子以外のユーザ識別子が示すユーザを、当該特定の組に記憶されている当該ユーザ識別子が示すユーザからホップ数が1のユーザと定義する。
上記定義に基づくホップ数の具体例を、図6に示すテーブル例を用いて説明する。図6に示すテーブル例において、ユーザAと、ユーザB及びユーザCとが同じ組であるため、ユーザAとユーザB、及びユーザAとユーザCはホップ数が1のユーザ関係となる。そして、ユーザBが含まれる上述の第一の組とは異なる、テーブル例の3行目〜5行目の第二の組においてユーザBが記憶されているため、第一の組のユーザBと第二の組のユーザA、第一の組のユーザBと第二の組のユーザD、及び第一の組のユーザBと第二の組のユーザEはホップ数が1のユーザ関係となる。ここで、ユーザAとユーザBはホップ数が1であり、ユーザBとユーザDもホップ数が1であるため、ユーザAとユーザDはホップ数が1+1=2となる。このように、複数の組をまたぐ毎にホップ数が加算されていく。すなわち、ホップ数が1のユーザは直接の友人であり、ホップ数が2のユーザは友人の友人であり、ホップ数が3のユーザは友人の友人の友人である(以下同様)ことを示す。
上記ホップ数の定義は、以下のように定義してもよい。すなわち、ある特定ユーザのユーザ識別子と同じ組としてユーザ関係記憶部12によって記憶されているユーザ識別子が示すユーザを、特定ユーザからホップ数が1のユーザと定義し、特定ユーザからホップ数がk(kは1以上の整数)のユーザのユーザ識別子と同じ組としてユーザ関係記憶部12によって記憶されているユーザ識別子が示すユーザを、特定ユーザからホップ数がk+1のユーザと定義する。
上記定義に基づくホップ数の具体例を、図6に示すテーブル例を用いて説明する。図6に示すテーブル例において、ユーザAと、ユーザB及びユーザCとが同じ組であるため、ユーザAからホップ数が1のユーザは、ユーザB及びユーザCとなる。そして、図6に示すテーブル例において、ユーザBと、ユーザA、ユーザD及びユーザEとが同じ組であり、ユーザCと、ユーザAとが同じ組であるため、ユーザAからホップ数が2のユーザは、ユーザD及びユーザEとなる(ユーザA自身は除く)。すなわち、ホップ数が1のユーザは直接の友人であり、ホップ数が2のユーザは友人の友人であり、ホップ数が3のユーザは友人の友人の友人である(以下同様)ことを示す。
例えば、ユーザAがユーザ識別子“ID_A”を含むチェックイン要求を発行した際に、ユーザ抽出部14によって、ユーザ識別子“ID_B”、“ID_E”及び“ID_F”が抽出され、ユーザ関係記憶部12によって図6に示すテーブル例が記憶され、ホップ数が2と指定されている場合、上述の通り、ユーザAからホップ数が2以内のユーザはユーザB、ユーザC、ユーザD及びユーザEであるため、対面ユーザリスト作成部15は、“ID_B”及び“ID_E”を抽出し、“ID_B”及び“ID_E”を含む対面ユーザリストを作成する。ここで、対面ユーザリスト作成部15は、予め指定されているホップ数を利用してもよいし、チェックイン要求受信部13によって受信されたチェックイン要求に含まれるホップ数を利用してもよい。
対面ユーザリスト作成部15は、ユーザ識別子を抽出する際に、通信端末2を利用しているユーザと特定の関係であるユーザのユーザ識別子を抽出してもよい。例えば、ユーザAがチェックイン要求を発行した際に、ユーザ抽出部14によって、ユーザ識別子“ID_B”、“ID_C”、“ID_E”及び“ID_F”が抽出され、ユーザ関係記憶部12によって図6に示すテーブル例が記憶され、ユーザAと特定の関係として種別情報“同僚”が指定されている場合、図6に示すテーブル例より“ID_B”のみが種別情報“同僚”と対応付いているため、対面ユーザリスト作成部15は、“ID_B”を抽出し、“ID_B”を含む対面ユーザリストを作成する。ここで、対面ユーザリスト作成部15は、予め指定されている種別情報を利用してもよいし、チェックイン要求受信部13によって受信されたチェックイン要求に含まれる種別情報を利用してもよい。
対面ユーザリスト作成部15は、特定の関係として、複数の特定の関係を含んだものを扱ってもよい。その場合、対面ユーザリスト作成部15は、当該複数の特定の関係それぞれに該当するユーザのユーザ識別子を抽出する。図7は、ユーザ関係記憶部12によって記憶された、種別情報の大項目と、当該大項目に含まれる1つ以上の種別情報とが対応付いたテーブルの例を示す図である。図7に示すテーブル例では、種別情報“友達”、“知人”、“家族”、“親戚”、“同級生”及び“趣味”が大項目“プライベート”に対応付けられ、種別情報“同僚”、“他部署”及び“他社”が大項目“仕事”に対応付けられている。例えば、ユーザAがチェックイン要求を発行した際に、ユーザ抽出部14によって、ユーザ識別子“ID_B”、“ID_C”、“ID_E”及び“ID_F”が抽出され、ユーザ関係記憶部12によって図6及び図7に示すテーブル例が記憶され、ユーザAと特定の関係として大項目“プライベート”が指定されている場合、図6及び図7に示すテーブル例より、“ID_B”の種別情報“同僚”、“ID_C”の種別情報“家族”及び“ID_D”の種別情報“趣味”が大項目“プライベート”に含まれるため、対面ユーザリスト作成部15は、“ID_B”、“ID_C”及び“ID_D”を抽出し、“ID_B”、“ID_C”及び“ID_D”を含む対面ユーザリストを作成する。
対面ユーザリスト作成部15は、特定の関係を、通信端末2を利用しているユーザの状況に基づいて決定してもよい。ここで、ユーザの状況とは、例えば、ユーザの現在の位置や現在の時間である。図8は、種別情報の大項目とユーザの状況との関係を示すテーブル例を示す図である。例えば、チェックイン要求に含まれる通信端末2を利用しているユーザの現在の位置情報がユーザ自身の家を示しており、現在の時間が休日を示している場合、対面ユーザリスト作成部15は、ユーザ関係記憶部12によって記憶されている図8に示すテーブル例を利用して、種別情報の大項目を“プライベート”と決定する。
応答部16は、対面ユーザリスト作成部15によって作成された対面ユーザリストを、チェックイン要求を送信した通信端末2に送信する。応答部16は、対面ユーザリストに含まれるユーザのホップ数をさらに送信してもよい。例えば、チェックイン要求を発行したのがユーザAであり、対面ユーザリストにユーザBとユーザEが含まれている場合、図6のテーブル例から、ユーザBはユーザAからホップ数が1の友人であり、ユーザEはユーザAからホップ数が2の友人であるため、応答部16は、(ID_B、1)及び(ID_E、2)を送信する。
応答部16は、対面ユーザリストに含まれるユーザとの特定の関係を示す情報をさらに送信してもよい。特定の関係を示す情報としては、種別情報や種別情報の大項目が挙げられる。例えば、応答部16は、(ID_B、同僚)や(ID_C、プライベート)などを送信する。
応答部16は、対面ユーザリストに含まれるユーザが対面状況にあるか否かを示す対面状況情報をチェックイン記憶部11によって記憶された対面ユーザ識別子に基づいて決定し、決定した対面状況情報をさらに送信してもよい。例えば、ユーザBがチェックイン要求を発行した際に、対面ユーザリストにユーザC及びユーザFが含まれていたとする。このとき、図5に示すテーブル例において、ユーザBの対面状況にあるユーザとしてユーザFが登録されているため、応答部16は、対面状況情報として(ID_C、NULL)及び(ID_F、TRUE)を決定し、送信する。ここで、NULLはユーザCと対面状況にあるかの情報はなく、TRUEはユーザFと対面状況にあることを示す。これにより、通信端末2にて、ユーザが対面状況にあることを表示することができ、通信相手を容易に選択し、容易に情報交換することができる。
応答部16は、対面ユーザリストと対面ユーザリストに含まれる各ユーザのチェックイン時刻とチェックイン要求を発行した通信端末2のチェックイン時刻とを、チェックイン要求を発行した通信端末2に送信してもよい。例えば、図5に示すテーブル例において、対面ユーザリストにユーザB及びユーザEが含まれる場合、応答部16は、(ID_B、17時22分4秒)及び(ID_E、17時22分10秒)を送信する。
応答部16は、対面ユーザリストと、対面ユーザリストに含まれる各ユーザのチェックイン時刻とチェックイン要求を発行した通信端末2のチェックイン時刻との時間差を、チェックイン要求を発行した通信端末2に送信してもよい。例えば、図5に示すテーブル例において、ユーザBがチェックイン要求を発行した際に、対面ユーザリストにユーザEが含まれる場合、ユーザBとユーザEとのチェックインの時間差は6秒であるので、応答部16は、(ID_E、6秒)を送信する。
応答部16は、対面ユーザリストに加えて、セッション鍵を通信端末2に送信してもよい。また、応答部16は、対面ユーザリストとしてユーザ識別子を通信端末2に送信していたが、ユーザ識別子に加えて、あるいはその代わりに、通信アドレスを送信してもよい。これにより、通信端末2は、その受信した通信アドレスを用いて情報交換をすることができる。
[通信端末2の構成]
図3は、通信端末2の構成を示す機能ブロック図である。図3に示す通り、通信端末2は、チェックイン要求送信部21(チェックイン要求送信手段)、対面ユーザリスト受信部22(対面ユーザリスト受信手段)、及び表示部23(表示手段)を含んで構成される。
通信端末2は、CPU等のハードウェアから構成されているものである。図4は、通信端末2のハードウェア構成の一例を示す図である。図3に示される通信端末2は、物理的には、図4に示すように、CPU31、主記憶装置であるRAM32及びROM33、キーボードやディスプレイなどの入出力装置34、通信モジュール35、及び補助記憶装置36などを含むコンピュータシステムとして構成されている。
図3に示す通信端末2の各機能ブロックの機能は、図4に示すCPU31、RAM32等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU31の制御のもとで入出力装置34、通信モジュール35、及び補助記憶装置36を動作させるとともに、RAM32におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
以下、図3に示す通信端末2の機能ブロックに基づいて、通信端末2の各機能ブロックを説明する。
チェックイン要求送信部21は、ユーザ操作を契機に、当該通信端末2を利用しているユーザのユーザ識別子を含むチェックイン要求を、対面情報交換装置1に送信する。チェックイン要求送信部21は、ユーザ操作から情報交換相手を限定するための時間範囲として開始時刻と終了時刻とを入力し、チェックイン要求に含んでもよい。具体的には、通信端末2が備えるボタンをユーザが2回押すものとして、最初のボタン押下を開始時刻、2回目を終了時刻としたり、最初のボタン押下を開始時刻、当該ボタンを押し続けて離したタイミングを終了時刻としたりすることが挙げられる。情報交換の開始を要求するユーザは、開始時刻を設定した後に、対面状況にある他のユーザにチェックイン要求の送信を依頼する。そして、他のユーザが通信端末2を操作してチェックイン要求を送信したのを確認した後に、終了時刻を設定することで、必要な通信相手を選択したり、当該通信相手と情報交換したりすることができる。
対面ユーザリスト受信部22は、チェックイン要求送信部21によって送信されたチェックイン要求に応じて対面情報交換装置1から、対面しているユーザのユーザ識別子のリストである対面ユーザリストと、当該対面ユーザリストに含まれるユーザが対面情報交換装置1にチェックインしたチェックイン時刻とを受信する。
表示部23は、対面ユーザリスト受信部22によって受信された対面ユーザリストに含まれるユーザを、当該ユーザのチェックイン時刻に基づいた順で表示する。具体的には、表示部23は、対面ユーザリストに含まれるユーザのチェックイン時刻と当該通信端末2を利用しているユーザのチェックイン時刻との時間差が小さい順に対面ユーザリストに含まれるユーザを表示する。例えば、チェックイン要求を送信した通信端末2のユーザAと、ユーザB及びユーザEとのチェックイン時刻の差がそれぞれ“10秒”及び“4秒”であったとした場合、表示部23は、ユーザE及びユーザBの順番で表示する。これにより、通信端末2において、時刻差が小さい順で友人を表示し、対面状況にある通信相手を容易に選択し、容易に情報交換することができる。また、表示部23は、友人の友人よりも直接の友人を優先して表示するなど、友人関係のホップ数を利用して表示順序を変えてもよいし、対面状況にあることが分かっているユーザを優先して表示してもよい。
なお、上記では通信端末2の表示部23が対面ユーザリストに含まれるユーザの順番をソートし、表示すると説明したが、これに限るものではない。例えば、対面情報交換装置1の対面ユーザリスト作成部15あるいは応答部16が上述のユーザの順番のソートを行い、応答部16が通信端末2にソート済みの対面ユーザリストを送信し、そして通信端末2の対面ユーザリスト受信部22がソート済みの対面ユーザリストを受信し、表示部23がソート済みの対面ユーザリストをそのまま表示してもよい。
[対面情報交換法]
次に、図9を用いて、本実施形態の対面情報交換装置1における対面情報交換法の処理について説明し、図10を用いて、本実施形態の通信端末2における対面情報交換法の処理について説明する。
最初に、図9のフローチャートについて説明する。図9に示す処理は、通信端末2において、ユーザが対面状況にいる他のユーザとの情報交換を始めるための操作を行った場合に実行される。まず、チェックイン要求受信部13により、通信端末2から、当該通信端末2を利用しているユーザのユーザ識別子を含むチェックイン要求が受信される(ステップS11、チェックイン要求受信ステップ)。次に、チェックイン記憶部11により、ステップS11におけるユーザ識別子とチェックイン時刻とが対応付けて記憶される(ステップS12)。次に、ユーザ抽出部14により、チェックイン要求に基づいて決定される時間範囲内にチェックインしたユーザのユーザ識別子が、チェックイン時刻に基づいてチェックイン記憶部11から抽出される(ステップS13、ユーザ抽出ステップ)。
次に、対面ユーザリスト作成部15により、ステップS13において抽出されたユーザ識別子のうち、チェックイン要求に含まれるユーザ識別子と同じ組としてユーザ関係記憶部12によって記憶されているユーザ識別子、すなわち、チェックイン要求を送信したユーザと友人関係にあるユーザのユーザ識別子が抽出され、抽出されたユーザ識別子のリストである対面ユーザリストが作成される(ステップS14、対面ユーザリスト作成ステップ)。次に、応答部16により、ステップS14において作成された対面ユーザリストが、チェックイン要求を送信した通信端末2に送信される(ステップS15、応答ステップ)。
次に、図10のフローチャートについて説明する。図10に示す処理は、通信端末2において、ユーザが対面状況にいる他のユーザとの情報交換を始めるための操作を行った場合に実行される。まず、チェックイン要求送信部21により、通信端末2を利用しているユーザのユーザ識別子を含むチェックイン要求が、対面情報交換装置1に送信される(ステップS21)。次に、対面ユーザリスト受信部22により、対面ユーザリストと、当該対面ユーザリストに含まれるユーザが対面情報交換装置1にチェックインしたチェックイン時刻とが受信される(ステップS22)。次に、表示部23により、対面ユーザリストに含まれるユーザが、当該ユーザのチェックイン時刻と当該通信端末2を利用しているユーザのチェックイン時刻との時間差が小さい順で表示される(ステップS23)。
次に、このように構成された対面情報交換装置1及び通信端末2の作用効果について説明する。
本実施形態の対面情報交換装置1及び通信端末2によれば、対面情報交換装置1において、チェックイン記憶部11により、当該対面情報交換装置1にチェックインした通信端末2のユーザのユーザ識別子と、そのチェックイン時刻とが対応付けて記憶され、ユーザ関係記憶部12により、ユーザ同士のユーザ識別子の組が記憶される。そして対面情報交換装置1において、チェックイン要求受信部13により、通信端末2からチェックイン要求が受信された際に、ユーザ抽出部14により、チェックイン要求に基づいて決定される時間範囲内にチェックインしたユーザのユーザ識別子が、チェックイン時刻に基づいてチェックイン記憶部11から抽出される。次に、対面ユーザリスト作成部15により、抽出されたユーザ識別子のうち、チェックイン要求に含まれるユーザ識別子と同じ組としてユーザ関係記憶部12によって記憶されているユーザ識別子が抽出され、抽出されたユーザ識別子のリストである対面ユーザリストが作成される。そして、応答部16により、作成された対面ユーザリストが、チェックイン要求を送信した通信端末2に送信され、通信端末2にて対面ユーザリストに含まれるユーザの情報が表示される。かかる構成を採れば、ユーザは自分の位置情報を対面情報交換装置1に知らせる必要はなく、また、自分と同じ組としてユーザ関係記憶部12によって記憶されているユーザの情報が対面ユーザリストとして得ることができるため、対面状況で情報交換する際に、プライバシーを保護しつつ容易な操作で情報交換することができる。
また、本実施形態の対面情報交換装置1によれば、対面ユーザリスト作成部15により、ユーザ識別子を抽出する際に、通信端末2を利用しているユーザからのホップ数が所定の数以内のユーザのユーザ識別子が抽出され、応答部16により、対面ユーザリストに含まれるユーザのホップ数がさらに送信される。かかる構成を採れば、ユーザは、自分からのホップ数が所定の数以内のユーザ及びそのホップ数に関する情報を得ることができるので、容易な操作でより広範囲な関係のユーザと情報交換することができる。
また、本実施形態の対面情報交換装置1によれば、対面ユーザリスト作成部15により、ユーザ識別子を抽出する際に、通信端末2を利用しているユーザと特定の関係であるユーザのユーザ識別子が抽出され、応答部16により、対面ユーザリストに含まれるユーザとの特定の関係を示す情報がさらに送信される。かかる構成を採れば、ユーザは、自分と特定の関係であるユーザ及びその特定の関係を示す情報を得ることができるので、容易な操作で特定の関係に限定したユーザと情報交換することができる。
また、本実施形態の対面情報交換装置1によれば、対面ユーザリスト作成部15により、特定の関係が、通信端末を利用しているユーザの状況に基づいて決定される。かかる構成を採れば、特定の関係がユーザの状況に基づいて決定されるため、容易な操作でユーザの状況に即したユーザと情報交換することができる。
また、本実施形態の対面情報交換装置1によれば、チェックイン記憶部11により、当該対面情報交換装置1にチェックインした通信端末2のユーザのユーザ識別子と、そのチェックイン時刻と、当該ユーザが対面状況にあるユーザのユーザ識別子である対面ユーザ識別子とが対応付けて記憶され、応答部16により、対面ユーザリストに含まれるユーザが対面状況にあるか否かを示す対面状況情報がチェックイン記憶部11によって記憶された対面ユーザ識別子に基づいて決定され、決定された対面状況情報がさらに送信される。かかる構成を採れば、ユーザは、対面ユーザリストと共に、対面ユーザリストに含まれるユーザが対面状況にあるか否かを示す対面状況情報を得ることができるので、対面状況にあるユーザを容易に認識することができる。
また、本実施形態の対面情報交換装置1によれば、チェックイン記憶部11により、記憶する対面ユーザ識別子に対して有効期限が設定され、当該有効期限が過ぎた場合は当該対面ユーザ識別子が削除される。かかる構成を採れば、有効期限が過ぎた対面ユーザ識別子は削除されるため、例えば、過去に対面状況にあったが、現在は対面状況にないユーザの対面ユーザ識別子が削除され、実際の対面状況を適切に反映することができる。
以上の通り、本実施形態の対面情報交換装置1及び通信端末2によれば、第一に、位置情報を使わずに、通信要求時刻の差と友人関係(友人や友人の友人等)でフィルタリングすることで、プライバシを確保しつつ、他人が通信相手として提示される可能性を低減することができる。第二に、許容する通信要求の時刻差を一律に大きく設定するのではなく、端末から開始・終了時刻を指定した時間範囲を送信させることで、セッション確立の容易さと誤検出の低減を両立することができる。
1…対面情報交換装置、2…通信端末、3…ネットワーク、4…対面情報交換システム、11…チェックイン記憶部、12…ユーザ関係記憶部、13…チェックイン要求受信部、14…ユーザ抽出部、15…対面ユーザリスト作成部、16…応答部、21…チェックイン要求送信部、22…対面ユーザリスト受信部、23…表示部。

Claims (8)

  1. 各通信端末からチェックインを受け付ける対面情報交換装置において、
    当該対面情報交換装置にチェックインした通信端末のユーザのユーザ識別子と、そのチェックイン時刻とを対応付けて記憶するチェックイン記憶手段と、
    ユーザ同士のユーザ識別子の組を記憶するユーザ関係記憶手段と、
    通信端末から、当該通信端末を利用しているユーザのユーザ識別子を含むチェックイン要求を受信するチェックイン要求受信手段と、
    前記チェックイン要求に基づいて決定される時間範囲内にチェックインしたユーザのユーザ識別子を、チェックイン時刻に基づいて前記チェックイン記憶手段から抽出するユーザ抽出手段と、
    前記ユーザ抽出手段によって抽出されたユーザ識別子のうち、前記チェックイン要求に含まれるユーザ識別子と同じ組として前記ユーザ関係記憶手段によって記憶されているユーザ識別子を抽出し、抽出したユーザ識別子のリストである対面ユーザリストを作成する対面ユーザリスト作成手段と、
    前記対面ユーザリスト作成手段によって作成された対面ユーザリストを、前記チェックイン要求を送信した通信端末に送信する応答手段と、
    を備える対面情報交換装置。
  2. ユーザ関係記憶手段によって記憶されているユーザ関係の組において、複数の組をまたぐユーザ関係を、またいだ組の数に基づいたホップ数で表す場合、
    前記対面ユーザリスト作成手段は、ユーザ識別子を抽出する際に、通信端末を利用しているユーザからのホップ数が所定の数以内のユーザのユーザ識別子を抽出し、
    前記応答手段は、対面ユーザリストに含まれるユーザのホップ数をさらに送信する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の対面情報交換装置。
  3. 前記対面ユーザリスト作成手段は、ユーザ識別子を抽出する際に、通信端末を利用しているユーザと特定の関係であるユーザのユーザ識別子を抽出し、
    前記応答手段は、対面ユーザリストに含まれるユーザとの前記特定の関係を示す情報をさらに送信する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の対面情報交換装置。
  4. 前記対面ユーザリスト作成手段は、前記特定の関係を、通信端末を利用しているユーザの状況に基づいて決定する、ことを特徴とする請求項3に記載の対面情報交換装置。
  5. 前記チェックイン記憶手段は、当該対面情報交換装置にチェックインした通信端末のユーザのユーザ識別子と、そのチェックイン時刻と、当該ユーザが対面状況にあるユーザのユーザ識別子である対面ユーザ識別子とを対応付けて記憶し、
    前記応答手段は、対面ユーザリストに含まれるユーザが対面状況にあるか否かを示す対面状況情報を前記チェックイン記憶手段によって記憶された対面ユーザ識別子に基づいて決定し、決定した対面状況情報をさらに送信する、
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の対面情報交換装置。
  6. 前記チェックイン記憶手段は、記憶する対面ユーザ識別子に対して有効期限を設定し、当該有効期限が過ぎた場合は当該対面ユーザ識別子を削除する、ことを特徴とする請求項5に記載の対面情報交換装置。
  7. ユーザ操作を契機に、当該通信端末を利用しているユーザのユーザ識別子を含むチェックイン要求を、請求項1〜6の何れか一項に記載の対面情報交換装置に送信するチェックイン要求送信手段と、
    前記チェックイン要求に応じて前記対面情報交換装置から、対面しているユーザのユーザ識別子のリストである対面ユーザリストと、当該対面ユーザリストに含まれるユーザが前記対面情報交換装置にチェックインしたチェックイン時刻とを受信する対面ユーザリスト受信手段と、
    対面ユーザリスト受信手段によって受信された対面ユーザリストに含まれるユーザを、当該ユーザのチェックイン時刻に基づいた順で表示する表示手段と、
    を備える通信端末。
  8. 各通信端末からチェックインを受け付ける対面情報交換装置であって、当該対面情報交換装置にチェックインした通信端末のユーザのユーザ識別子とそのチェックイン時刻とを対応付けて記憶するチェックイン記憶手段と、ユーザ同士のユーザ識別子の組を記憶するユーザ関係記憶手段と、を備える対面情報交換装置による対面情報交換法であって、
    チェックイン要求受信手段が、通信端末から、当該通信端末を利用しているユーザのユーザ識別子を含むチェックイン要求を受信するチェックイン要求受信ステップと、
    ユーザ抽出手段が、前記チェックイン要求に基づいて決定される時間範囲内にチェックインしたユーザのユーザ識別子を、チェックイン時刻に基づいて前記チェックイン記憶手段から抽出するユーザ抽出ステップと、
    対面ユーザリスト作成手段が、前記ユーザ抽出ステップにおいて抽出されたユーザ識別子のうち、前記チェックイン要求に含まれるユーザ識別子と同じ組として前記ユーザ関係記憶手段によって記憶されているユーザ識別子を抽出し、抽出したユーザ識別子のリストである対面ユーザリストを作成する対面ユーザリスト作成ステップと、
    応答手段が、前記対面ユーザリスト作成ステップにおいて作成された対面ユーザリストを、前記チェックイン要求を送信した通信端末に送信する応答ステップと、
    を含む対面情報交換法。
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